JP2014221464A - 盛土材製造システム - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に移動することができる盛土材製造システムを提供する。【解決手段】盛土材製造システム1は、混練槽5、A種仮置き場6及びB種仮置き場7を備え、混練槽5、A種仮置き場6及びB種仮置き場7は直方体状の槽21からなり、槽21は互いに長手方向で接すると共に、長手方向に相対向する側壁23の上縁部23aに吊り手部材24を備える。【選択図】 図4

Description

本発明は、盛土材製造システムに関する。
従来、地盤を取り除いて設定された多数の埋立区画に盛土材を充填し、締め固めて圧密成形することにより処分する廃棄物の最終処分場が知られている。前記最終処分場では、例えば、無機廃棄物を粒の大きな高密度廃棄物と粒の小さな低密度廃棄物とに分け、それぞれを材料として2種の盛土材を製造する方法が知られている(特許文献1参照)。2種の盛土材は、前記最終処分場の各埋立区画において、異なる2つの空間に配置されて圧密成形され、処分される。
盛土材の製造に際しては、最終処分場に設置されたセメントサイロと混練槽が用いられる。すなわち、混練槽に、盛土材の材料として、セメントサイロから所定量のセメントを投入し、さらに所定量の高密度廃棄物をバックホーにより投入し、必要に応じて水を加える。そして、これらの材料をバックホーのアーム先端に装着した撹拌機で混練することにより、高密度廃棄物を原料とする盛土材を得ることができる。低密度廃棄物を原料とする盛土材も同様にして得られる。
2種の盛土材は、各埋立区画について、数回に分けて製造される。製造される高密度廃棄物の盛土材は、埋立区画内の2つの空間のうちの一方に順次充填され、低密度廃棄物の盛土材は他方の空間に順次配置される。埋立区画に充填された盛土材は、締め固めて圧密成形された後、一定の養生期間を経て固化される。このようにして、廃棄物は、地盤の再生に用いられ、処分される。
特許第4317260号公報
上述の2種の盛土材の製造及び埋立区画への充填は、前記最終処分場の多数の埋立区画について、かつ埋立区画毎に数回例えば5回に分けて繰り返し行われる。このため、2種の盛土材の製造は、極力効率的に行う必要がある。
また、前記最終処分場では各埋立区画における盛土材の充填や圧密成形、養生等の作業が行われており、そのための各種重機や、盛土材、廃棄物、各種資材等の搬送用のトラック等も存在するので、限られた最終処分場内のスペースを有効に使って盛土材の製造を行う必要がある。
そこで、前記2種の盛土材の択一的な製造に兼用される混練槽と、一方の廃棄物が搬入されて仮置きされる第1の仮置き場と、他方の廃棄物が搬入されて仮置きされる第2の仮置き場とを一方向に配列した盛土材製造システムを構成することが考えられる。この場合、前記配列の一方の側方には、前記混練槽にセメントをエア圧送するセメントサイロが、前記混練槽に対応する位置に配置される。また、前記配列の他方の側方には、前記第1の仮置き場又は第2の仮置き場への前記廃棄物の搬入、該第1の仮置き場又は第2の仮置き場から該混練槽への該廃棄物の移送、該混練槽における混練、及び該混練槽からの前記盛土材の搬出を行う重機又はダンプカーの稼動スペースを備える。
前記盛土材製造システムによれば、前記第1の仮置き場又は第2の仮置き場から前記混練槽への前記廃棄物の供給が前記稼働スペース上の重機により最短経路で行われ、各廃棄物とセメント等の混練に前記混練槽を兼用することができ、かつ稼働スペースを利用して、ダンプカーや重機による廃棄物の搬入や、供給、混練、盛土材の移送等が支障なく行われる。
したがって、前記2種の盛土材を、前記最終処分場内の限られたスペースを有効に活用しながら、各埋立区画における埋立段階に応じ、必要な盛土材を適宜選択して効率的に製造することができる。
しかしながら、前記最終処分場では、所定数の埋立区画に対する処理が終了したならば、次の埋立区画に対する処理を行うために、前記盛土材製造システム自体を移動する必要があり、さらに効率的な盛土材製造システムの開発が望まれる。
そこで、本発明は、容易に移動することができる盛土材製造システムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、地盤を取り除いて多数設定された各埋立区画に盛土材を充填し圧密成形して処分する廃棄物の最終処分場の各埋立区画の埋立てに使用されるA種盛土材及びB種盛土材を、各埋立区画の埋立てと並行して所定量ずつ択一的に製造するためのシステムユニットを有する盛土材製造システムであって、前記A種盛土材は、粒の大きさ又は有害物質濃度が所定基準以下であるA種廃棄物と、セメントと、必要量の水又は重金属固定剤とを混練して得られ、前記B種盛土材は、粒の大きさ又は有害物質濃度が該所定基準を超えるB種廃棄物と、セメントと、必要量の水又は重金属固定剤とを混練して得られるものであり、前記システムユニットは、前記A種盛土材及びB種盛土材の択一的な製造に兼用される混練槽と、前記A種廃棄物が搬入されて仮置きされるA種仮置き場と、前記B種廃棄物が搬入されて仮置きされるB種仮置き場と、前記混練槽にセメントをエア圧送するセメントサイロとを備え、前記混練槽、A種仮置き場及びB種仮置き場は、該混練槽を該A種仮置き場と該B種仮置き場との間に配置した一方向の配列を形成しており、前記配列の一方の側方には、前記セメントサイロが、前記混練槽に対応する位置に配置され、前記配列の他方の側方には、前記A種仮置き場又はB種仮置き場への前記A種廃棄物又はB種廃棄物の搬入、該A種仮置き場又はB種仮置き場からの該混練槽への該A種廃棄物又はB種廃棄物の移送、該混練槽における混練、及び該混練槽からの前記A種盛土材又はB種盛土材の搬出を行う重機又はダンプカーの稼動スペースを備えると共に、前記混練槽、A種仮置き場及びB種仮置き場が直方体状の槽からなり、該槽は互いに長手方向で接すると共に、長手方向に相対向する側壁の上縁部に吊り手部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、各埋立区画を順次埋め立てる際に、各埋立区画毎にA種盛土材及びB種盛土材が使用される。このため、各埋立区画における各埋立段階で必要なA種盛土材又はB種盛土材が択一的に製造される。
A種盛土材の製造に際しては、混練槽に対し、その一方の側に位置するA種仮置き場からA種廃棄物が混練槽に供給される。必要量のセメントは、A種仮置き場、混練槽及びB種仮置き場が形成する配列の一方の側方のセメントサイロから供給される。
このとき、A種仮置き場から混練槽へのA種廃棄物の供給は、該配列の他方の側方に位置する稼働スペースに配置された重機例えばバケット付きの油圧ショベルで行うことができる。なお、A種仮置き場へのA種廃棄物の予めの仮置きは、ダンプカー等により稼働スペース側からA種廃棄物をA種仮置き場へ搬入することにより行うことができる。
混練槽に供給されたA種廃棄物やセメントの混練は、稼働スペースに配置されたミキサ付きの油圧ショベルにより行うことができる。また、混練により得られたA種盛土材の埋立区画への移送は、稼働スペース側から、バケット付きパワーショベルやダンプカーにより行うことができる。
B種盛土材の製造に際しても、A種廃棄物の場合と同様にして、B種仮置き場へのB種廃棄物の搬入、B種廃棄物の混練槽への供給、混練槽における混練、及びB種盛土材の埋立区画への移送が行われる。
本発明によれば、前記直方体状の槽からなる前記混練槽、A種仮置き場及びB種仮置き場が互いに長手方向で接しているので、該混練槽、A種仮置き場及びB種仮置き場により前記一方向の配列を形成したときに、該配列の長さを短くすることができる。この結果、A種仮置き場又はB種仮置き場から混練槽へのA種廃棄物又はB種廃棄物の供給は、前記直方体状の槽の短辺方向で行われることとなり、稼働スペース上の重機により最短経路で行われる。また、A種廃棄物又はB種廃棄物とセメント等の混練に混練槽が兼用され、かつ稼働スペースを利用して、ダンプカーや重機による廃棄物の搬入や、供給、混練、盛土材の移送等が支障なく行われる。
したがって、A種盛土材及びB種盛土材を、限られた最終処分場内のスペースを有効に活用しながら、各埋立区画における埋立段階に応じ、必要なA種盛土材又はB種盛土材を順次選択して効率的に製造することができる。
このとき、前記混練槽、A種仮置き場及びB種仮置き場は、いずれも直方体状の槽からなり、該槽は相対向する側壁の上縁部に吊り手部材を備えている。そこで、1つの埋立区画に対する処理が終了したならば、前記各槽の吊り手部材に、ワイヤの先端に取り付けたフック等の吊り具を係合させ、クレーン等により吊り上げることにより、次の処理を行う埋立区画の近傍に容易に移動させることができる。
また、本発明の盛土材製造システムは、前記混練槽と前記A種仮置き場又はB種仮置き場との間に設置され、機器洗浄用の水又は水溶性若しくは水分散性の重金属固定剤を貯留する貯留槽を備え、該貯留槽は直方体状の槽からなり、該槽は長手方向で該混練槽と該記A種仮置き場又はB種仮置き場とに接すると共に、長手方向に相対向する側壁の上縁部に吊り手部材を備えることが好ましい。
これによれば、前記貯留槽に機器洗浄用の水を貯留しておくことにより、稼動スペースに位置する重機のバケットやミキサ等を適宜洗浄することができる。前記貯留槽は、水溶性若しくは水分散性の重金属固定剤を貯留するために用いることもでき、この場合には該重金属固定剤を必要に応じて直ちに前記混練槽に供給することができる。
このとき、前記貯留槽は、直方体状の槽からなり、該槽は長手方向で該混練槽と該記A種仮置き場又はB種仮置き場とに接するので、該槽を前記配列に加える場合にも該配列の長さを短くすることができる。また、前記槽は、長手方向に相対向する側壁の上縁部に吊り手部材を備えている。そこで、前記貯留槽は前記混練槽、A種仮置き場及びB種仮置き場と同様に、前記吊り手部材に、ワイヤの先端に取り付けたフック等の吊り具を係合させ、クレーン等により吊り上げることにより、容易に移動させることができる。
本発明の盛土材製造システムにおいて、前記吊り手部材は、前記各槽の側壁の上縁部に形成された溝部と、該溝部を横断して形成された架橋部とを備えることが好ましい。このようにすることにより、前記混練槽、A種仮置き場、B種仮置き場、貯留槽の各槽を移動させる際には、前記溝部に、ワイヤの先端に取り付けたフック等の吊り具を挿通して前記架橋部に係合させることができ、クレーン等による吊り上げを容易に行うことができる。
前記溝部は、常時開口状態としておくと、廃棄物、セメント、砂、埃等が浸入し、必要時に、ワイヤの先端に取り付けたフック等の吊り具を挿通しにくくなることがある。そこで、本発明の盛土材製造システムにおいて、前記吊り手部材は、前記吊り手部材は、前記溝部を開閉自在に閉蓋する蓋部材を備えることが好ましい。
前記吊り手部材は、前記蓋部材を備え、前記溝部が不要のときには該蓋部材で閉蓋しておくことにより、前記廃棄物、セメント、砂、埃等が浸入することを阻止することができる。また、前記蓋部材は、開閉自在であるので、必要なときには該蓋部材を開蓋することにより、前記溝部に、ワイヤの先端に取り付けたフック等の吊り具を容易に挿通および係合させることができる。
本発明の盛土材製造システムが適用される廃棄物の最終処分場の平面図。 本発明の盛土材製造システムの平面図。 本発明の盛土材製造システムによる製造工程を示すフローチャート。 (a)は本発明の盛土材製造システムにおける槽の構成を示す斜視図であり、(b)は(a)の要部拡大図、(c)は(b)の変形例を示す斜視図。 本発明の盛土材製造システムにおける槽の移動方法を示す斜視図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1に示すように、本実施形態の盛土材製造システム1は、最終処分場2の埋立領域において、無機廃棄物を材料として盛土材を製造するために用いられる。
最終処分場2の埋立領域では、予め地盤を取り除いて確保した埋立て用の空間内に多数の埋立区画3が、水平方向及び垂直方向に区分されて設定される。1つの埋立区画3は、例えば長さが8m、幅が6.8m、高さが1.3mで、高さ方向が鉛直方向に一致した直方体の形状を有する。
鉛直方向の埋立区画3の区分数は、例えば15である。したがって、最終処分場2には、水平方向に碁盤の目状に区分され、かつ例えば15層に積み重ねられた多数の埋立区画3が存在する。
盛土材製造システム1による盛土材の製造は、1つの埋立区画3について複数回行われる。盛土材は、各埋立区画3に対し、順次供給され、固化されて、地盤の再生に供される。かかる埋立区画3の埋立は、下方の層に属する埋立区画3から行われる。同じ層では、順次隣接する埋立区画3に対して埋立てが行われてゆく。
図2に示すように、盛土材製造システム1は、各埋立区画の埋立てに使用されるA種盛土材及びB種盛土材を、各埋立区画の埋立てと並行して必要量ずつ択一的に製造するための構成としてのシステムユニット4を有する。
システムユニット4は、A種盛土材及びB種盛土材の択一的な製造に兼用される混練槽5と、A種廃棄物が搬入されて仮置きされるA種仮置き場6と、B種廃棄物が搬入されて仮置きされるB種仮置き場7と、混練槽5にセメントをエア圧送するセメントサイロ8とを備える。
A種廃棄物は、無機廃棄物のうち、粒の大きさ又は有害物質濃度が所定基準以下の廃棄物であり、B種廃棄物は、粒の大きさ又は有害物質濃度が前記所定基準を超える廃棄物である。有害物質には、生ごみや廃プラスチック等のような一般廃棄物の焼却灰に含有される有害物質や重金属のほか、放射性物質が含まれる。
具体的には、A種廃棄物及びB種廃棄物としては、トロンメル等の分粒機で分粒された粒の小さい方の廃棄物及び粒の大きい方の廃棄物や、1キログラム当たりの放射能量が500ベクレル以下である廃棄物及びこれを超える廃棄物が該当する。
混練槽5、A種仮置き場6及びB種仮置き場7は、混練槽5をA種仮置き場6とB種仮置き場7との間に配置した一方向の配列を形成している。該配列の一方の側方には、セメントサイロ8が、混練槽5に対応する位置に配置される。該配列の他方の側方には、バケット9付きの油圧ショベル10や、ミキサ11付きの油圧ショベル10等の重機、ダンプカー12等が稼働するための稼働スペース13を備える。
A種仮置き場6又はB種仮置き場7へのA種廃棄物又はB種廃棄物の搬入は、ダンプカー12を用いて行うことができる。A種仮置き場6又はB種仮置き場7からの混練槽5へのA種廃棄物又はB種廃棄物の移送は、バケット9付きの油圧ショベル10を用いて行うことができる。
また、混練槽5における混練は、ミキサ11付きの油圧ショベル10を用いて行うことができる。混練槽5から埋立中の埋立区画3へのA種盛土材又はB種盛土材の移送は、バケット9付きの油圧ショベル10及びダンプカー12を用いて行うことができる。
また、システムユニット4は、混練槽5に供給する水を貯留する水槽14と、機器洗浄用の水を貯留する貯留槽15と、重金属固定剤を保管する保管庫16とを備える。貯留槽15は、水溶性又は水分散性の重金属固定剤を貯留するために用いてもよい。
水槽14及び保管庫16は、上述の混練槽5、A種仮置き場6及びB種仮置き場7により形成される配列の前記一方の側方に設置される。貯留槽15は、混練槽5とA種仮置き場6との間に配置される。この代わりに、貯留槽15を、混練槽5とB種仮置き場7との間に配置してもよい。したがって、前記配列の他方の側方は、すべて該配列に沿って延在する上述の稼働スペース13に当てることができる。
また、システムユニット4は、B種仮置き場7等に隣接させて砂の仮置き場17を備えてもよい。この砂は、例えば各埋立区画3において盛土材で形成される圧密成形体上に設けられる被覆層用のモルタルを調製するときに用いることができる。
また、システムユニット4は、セメントサイロ8からセメントを混練槽5に供給するときに用いることができる受けホッパ18を備えてもよい。受けホッパ18を、混練槽5内のセメントの供給位置に配置してその内部にセメントをエア圧送した後、退避させることにより、該供給位置にセメントを供給することができる。
次に、本実施形態の盛土材製造システム1により盛土材を製造する工程について説明する。
盛土材の製造に際しては、図3に示すように、まず、ステップS1において、A種廃棄物又はB種廃棄物をダンプカー12により稼働スペース13側からA種仮置き場6又はB種仮置き場7に搬入して仮置きする。この工程は、A種仮置き場6又はB種仮置き場7におけるA種廃棄物又はB種廃棄物の残存量に応じ、随時行われる。
次に、ステップS2において、A種盛土材又はB種盛土材のうちの製造対象となる盛土材(以下、「対象盛土材」という)を決定する。
対象盛土材が決まると、次に、ステップS3において、対象盛土材の製造に適した量のセメントを、混練槽5に対し、セメントサイロ8からエア圧送により供給する。前記セメントの供給は、セメントサイロ8のエア圧送用のホース19を受けホッパ18のホースジョイント(図示せず)に接続し、受けホッパ18を混練槽5内の供給位置に配置した後、セメントサイロ8からセメントを受けホッパ18にエア圧送することにより行われる。その後、受けホッパ18は退避させられる。受けホッパ18の配置及び退避は、クレーンで受けホッパ18を吊り上げることにより行われる。
次に、ステップS4において、対象盛土材の製造に使用するA種廃棄物又はB種廃棄物を、混練槽5に供給する。A種廃棄物又はB種廃棄物の供給は、バケット9を装備した油圧ショベル10を用いて行うことができる。
次に、ステップS5において、混練槽5に必要量の水を供給する。水の供給には、水槽14に貯留された水が用いられる。
次に、ステップS6において、混練槽5に必要量の重金属固定剤を供給する。重金属固定剤の供給には、保管庫16内に保管された粉末状の重金属固定剤が用いられる。この代わりに、貯留槽15に水溶性又は水分散性の重金属固定剤を貯留しておき、これを用いてもよい。
次に、ステップS7において、混練槽5に供給されたセメントと、A種廃棄物又はB種廃棄物と、必要量の水又は重金属固定剤を混練する。前記混練は、稼働スペース13に配置されたミキサ11付きの油圧ショベル10により行われる。これにより、埋立区画3に供給する1回分のA種盛土材又はB種盛土材が得られる。
次に、ステップS8において、前記混練により得られたA種盛土材又はB種盛土材を、埋立て中の埋立区画3に移送する。前記移送は、稼働スペース13に配置されたバケット9付き油圧ショベル10及びダンプカー12によって行われる。すなわち、混練槽5内のA種盛土材又はB種盛土材を油圧ショベル10によりダンプカー12に積載し、ダンプカー12で当該埋立区画3まで運び、当該埋立区画3内に排出することにより行われる。
埋立区画3に移送され、その埋立てに使用されるA種盛土材及びB種盛土材は、その埋立て時に圧密成形体に形成され、さらに養生期間を経て固化される。これにより、そのA種盛土材及びB種盛土材は、地盤として再生され、最終処分が完了する。
盛土材製造システム1による盛土材の製造は、上述のステップS1〜ステップS8の操作が、1つの埋立区画3について複数回行われる。そして、盛土材製造システム1の近傍の所定数の埋立区画3に対するA種盛土材及びB種盛土材の充填が終了したならば、混練槽5から埋立区画3に対するA種盛土材及びB種盛土材の移送を効率よく行うために、盛土材製造システム1を次に処理される埋立区画3の近傍に移動する。
このとき、本実施形態では、混練槽5、A種仮置き場6、B種仮置き場7、貯留槽15、砂の仮置き場17は、混練槽5を例として図4(a)に示すように、いずれも直方体状の槽21からなる。各槽21は、図2に示すように、互いに長手方向で接しており、短辺側で稼働スペース13に接している。したがって、混練槽5、A種仮置き場6、B種仮置き場7、貯留槽15、砂の仮置き場17により、前記一方向の配列を形成したときに、該配列の長さを短くすることができ、稼働スペース13上の重機の移動を最短距離とすることができる。
また、図4(a)に示すように、槽21は、長方形状の底板22と、底板22を囲む側壁23とを備えており、相対向する側壁23の上縁部23aに吊り手部材24を備えている。吊り手部材24は、相対向する側壁23の片側に各1対、計4個設けられていることが好ましい。また、槽21は、内面にステンレス板を貼った防水構造とすることが好ましい。
吊り手部材24は、図4(b)に拡大して示すように、溝部25と、溝部25を横断して形成された架橋部26とからなり、架橋部26は、ワイヤの先端に取り付けたフック27が挿通される開口部28を備えている。また、吊り手部材24は、図4(c)に示すように、架橋部26の両側で溝部25を開閉自在に閉蓋する蓋部材29a,29bを備えていてもよい。蓋部材29a,29bによれば、溝部25を閉蓋して、溝部25に前記A種廃棄物、B種廃棄物、セメント、砂、埃等が浸入することを阻止することができ、必要なときには開蓋することにより、開口部28にフック27を挿通することができる。
槽21は吊り手部材24を備えるので、図5に示すように、開口部28にフック27を挿通して架橋部26にフック27を係合させることにより、クレーン30等で吊り上げて容易に移動させることができる。このとき、槽21は、相対向する側壁23の片側に各1対、計4個の吊り手部材24が設けられていることにより、クレーン30等により安定して吊り上げることができる。
尚、本実施形態では、溝部25と、溝部25を横断して形成され開口部28を備える架橋部26とからなる吊り手部材24について説明しているが、吊り手部材24は、ワイヤの先端に取り付けたフック27等の吊り具を係合できるものであれば、どのような構成であってもよい。
1…盛土材製造システム、 2…最終処分場、 3…埋立区画、 5…混練槽、 6…A種仮置き場、 7…B種仮置き場、 15…貯留槽、 21…槽、 23…側壁、 24…吊り手部材、 25…溝部、 26…架橋部。
かかる目的を達成するために、本発明は、 地盤を取り除いて多数設定された各埋立区画に盛土材を充填し圧密成形して処分する廃棄物の最終処分場の各埋立区画の埋立てに使用されるA種盛土材及びB種盛土材を、各埋立区画の埋立てと並行して所定量ずつ択一的に製造するためのシステムユニットを有する盛土材製造システムであって、
前記A種盛土材は、粒の大きさ又は有害物質濃度が所定基準以下であるA種廃棄物と、セメントと、必要量の水又は重金属固定剤とを混練して得られ、前記B種盛土材は、粒の大きさ又は有害物質濃度が該所定基準を超えるB種廃棄物と、セメントと、必要量の水又は重金属固定剤とを混練して得られるものであり、
前記システムユニットは、前記A種盛土材及びB種盛土材の択一的な製造に兼用される混練槽と、前記A種廃棄物が搬入されて仮置きされるA種仮置き場と、前記B種廃棄物が搬入されて仮置きされるB種仮置き場と、機器洗浄用の水又は水溶性若しくは水分散性の重金属固定剤を貯留する貯留槽と、前記混練槽にセメントをエア圧送するセメントサイロとを備え、
前記混練槽、A種仮置き場及びB種仮置き場は、該混練槽を該A種仮置き場と該B種仮置き場との間に配置した一方向の配列を形成しており、前記配列の一方の側方には、前記セメントサイロが、前記混練槽に対応する位置に配置され、前記配列の他方の側方には、前記A種仮置き場又はB種仮置き場への前記A種廃棄物又はB種廃棄物の搬入、該A種仮置き場又はB種仮置き場からの該混練槽への該A種廃棄物又はB種廃棄物の移送、該混練槽における混練、及び該混練槽からの前記A種盛土材又はB種盛土材の搬出を行う重機又はダンプカーの稼動スペースを備え、
前記混練槽、A種仮置き場B種仮置き場及び貯留槽が直方体状の槽からなり、該貯留槽が該混練槽と該A種仮置き場又はB種仮置き場との間に設置されて該槽は互いに長手方向で接すると共に、長手方向に相対向する側壁の上縁部に吊り手部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記直方体状の槽からなる前記混練槽、A種仮置き場B種仮置き場及び貯留槽が互いに長手方向で接しているので、該混練槽、A種仮置き場及びB種仮置き場により前記一方向の配列を形成したときに、該配列の長さを短くすることができる。この結果、A種仮置き場又はB種仮置き場から混練槽へのA種廃棄物又はB種廃棄物の供給は、前記直方体状の槽の短辺方向で行われることとなり、稼働スペース上の重機により最短経路で行われる。また、A種廃棄物又はB種廃棄物とセメント等の混練に混練槽が兼用され、かつ稼働スペースを利用して、ダンプカーや重機による廃棄物の搬入や、供給、混練、盛土材の移送等が支障なく行われる。

Claims (4)

  1. 地盤を取り除いて多数設定された各埋立区画に盛土材を充填し圧密成形して処分する廃棄物の最終処分場の各埋立区画の埋立てに使用されるA種盛土材及びB種盛土材を、各埋立区画の埋立てと並行して所定量ずつ択一的に製造するためのシステムユニットを有する盛土材製造システムであって、
    前記A種盛土材は、粒の大きさ又は有害物質濃度が所定基準以下であるA種廃棄物と、セメントと、必要量の水又は重金属固定剤とを混練して得られ、前記B種盛土材は、粒の大きさ又は有害物質濃度が該所定基準を超えるB種廃棄物と、セメントと、必要量の水又は重金属固定剤とを混練して得られるものであり、
    前記システムユニットは、前記A種盛土材及びB種盛土材の択一的な製造に兼用される混練槽と、前記A種廃棄物が搬入されて仮置きされるA種仮置き場と、前記B種廃棄物が搬入されて仮置きされるB種仮置き場と、前記混練槽にセメントをエア圧送するセメントサイロとを備え、
    前記混練槽、A種仮置き場及びB種仮置き場は、該混練槽を該A種仮置き場と該B種仮置き場との間に配置した一方向の配列を形成しており、前記配列の一方の側方には、前記セメントサイロが、前記混練槽に対応する位置に配置され、前記配列の他方の側方には、前記A種仮置き場又はB種仮置き場への前記A種廃棄物又はB種廃棄物の搬入、該A種仮置き場又はB種仮置き場からの該混練槽への該A種廃棄物又はB種廃棄物の移送、該混練槽における混練、及び該混練槽からの前記A種盛土材又はB種盛土材の搬出を行う重機又はダンプカーの稼動スペースを備え、
    前記混練槽、A種仮置き場及びB種仮置き場が直方体状の槽からなり、該槽は互いに長手方向で接すると共に、長手方向に相対向する側壁の上縁部に吊り手部材を備えることを特徴とする盛土材製造システム。
  2. 請求項1記載の盛土材製造システムにおいて、前記混練槽と前記A種仮置き場又はB種仮置き場との間に設置され、機器洗浄用の水又は水溶性若しくは水分散性の重金属固定剤を貯留する貯留槽を備え、該貯留槽は直方体状の槽からなり、該槽は長手方向で該混練槽と該記A種仮置き場又はB種仮置き場とに接すると共に、長手方向に相対向する側壁の上縁部に吊り手部材を備えることを特徴とする盛土材製造システム。
  3. 請求項1又は請求項2記載の盛土材製造システムにおいて、前記吊り手部材は、前記各槽の側壁の上縁部に形成された溝部と、該溝部を横断して形成された架橋部とを備えることを特徴とする盛土材製造システム。
  4. 請求項3記載の盛土材製造システムにおいて、前記吊り手部材は、前記溝部を開閉自在に閉蓋する蓋部材を備えることを特徴とする盛土材製造システム。
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