JP2014219782A - 自立走行装置 - Google Patents

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Teruaki Nakamura
輝昭 中村
小野 淳
Atsushi Ono
淳 小野
隆昭 林
Takaaki Hayashi
隆昭 林
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Abstract

【課題】安価な構成で正確な走行が可能な自立走行装置を提供する。【解決手段】自立走行装置10が、外れ方向と、旋回方向とが対応付けされた旋回方向情報を記憶する記憶部と、誘導ライン20に沿って継続的に走行した継続走行間隔と、旋回半径とが対応付けされた旋回半径情報を記憶する記憶部とを備え、床面側からの反射光を検知し、検知した反射光から、床面とは反射率の異なる誘導ラインから外れた非適正走行状態になったか否かを判定し、継続走行間隔を導出し、継続走行間隔に対応する旋回半径を特定し、外れ方向を特定し、外れ方向に対応する旋回方向を特定し、特定した旋回半径と旋回方向とに基づいて、自立走行装置本体に取り付けられた車輪を操舵するための操舵装置を制御する。【選択図】図7

Description

本発明は、誘導経路として予め床面上に設けられた誘導ラインに沿って自立走行する自立走行装置に関する。
従来から、光学的な手段を用いて、床面と走行コースを識別して自立走行する自立走行装置がある。
例えば、テープが付された天井部を撮影する撮影部と、床面に埋め込まれた複数の磁気ピンによる磁気マーカラインを検出する磁気センサとを備えて、撮影部により撮影された映像に基づいて床面を走行し、磁気センサにより検出した磁気ピンに基づいて制動停止させるものがある(特許文献1参照)。
特開2009−301243号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されているような自立走行装置では、正確な走行のためには、高価な撮影装置や磁気センサが必要になるという課題があった。すなわち、安価に構成されており、かつ正確な走行が可能な自立走行装置が求められていた。
また、磁気ピンを埋め込む必要があり、設置コストだけでなく設置可能な場所を選ぶという課題があった。すなわち、より設置が簡単であり汎用性の高い自立走行装置が求められていた。
本発明は、上記の課題を解決すべく、安価な構成で正確な走行が可能な自立走行装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自動走行装置は、誘導経路として予め床面上に設けられた誘導ラインに沿って自立走行する自立走行装置であって、前記誘導ラインから走行ラインが外れた際の外れ方向と、前記自立走行装置本体を旋回させる方向を示す旋回方向とが対応付けされた旋回方向情報を記憶する旋回方向情報記憶手段と、前記誘導ラインに沿って継続的に走行した継続走行間隔と、前記自立走行装置本体を旋回させるときの旋回半径とが対応付けされた旋回半径情報を記憶する旋回半径情報記憶手段と、前記床面方向に光を照射し、前記床面側からの反射光を検知する反射光検知手段と、該反射光検知手段により検知された反射光から導出される反射率に基づいて、前記床面とは反射率の異なる誘導ラインから走行ラインが何れかの方向に外れた非適正走行状態になったか否かを判定する非適正走行状態判定手段と、該非適正走行状態判定手段により非適正走行状態になったと判定されたことに応じて、前記継続走行間隔を導出する継続走行間隔導出手段と、
前記旋回半径情報を参照して、前記継続走行間隔導出手段により特定された継続走行間隔に対応する旋回半径を特定する旋回半径特定手段と、前記非適正走行状態判定手段により非適正走行状態になったと判定された際に、前記外れ方向を特定する外れ方向特定手段と、前記旋回方向情報を参照して、前記外れ方向特定手段により特定された外れ方向に対応する旋回方向を特定する旋回方向特定手段と、前記旋回半径特定手段により特定された旋回半径と、前記旋回方向特定手段により特定された旋回方向とに基づいて、前記自立走行装置本体に取り付けられた車輪を操舵するための操舵装置を制御する操舵装置制御手段とを含むことを特徴とする自立走行装置。
上記の構成としたことで、簡単かつ安価な構成で自立走行を行う自立走行装置を提供することができるようになる。
前記反射光検知手段は、帯状に形成された前記誘導ラインの幅方向長さに収まる範囲を照射範囲として前記床面方向に光を照射し、前記床面側からの反射光を検知し、前記非適正走行状態判定手段は、前記反射光検知手段により検知された反射光において誘導ラインを示す部分と誘導ライン以外の床面を示す部分とが所定の関係となったときに非適正走行状態になったと判定する構成とされていてもよい。
前記操舵装置制御手段により前記操舵装置を制御しているときに、前記反射光検知手段により検知された反射光に基づいて、前記誘導ラインに沿った走行状態を示す適正走行状態となったか否かを判定する適正走行状態判定手段と、該適正走行状態判定手段により適正走行状態になっていないと判定されたことに応じて、前記旋回方向特定手段により特定された旋回方向と、前記旋回半径特定手段により特定された旋回半径よりも大きい旋回半径とに基づいて前記操舵装置を再度制御する再制御手段とを含む構成とされていてもよい。
前記操舵装置制御手段により前記操舵装置を制御しているときに、前記反射光検知手段により検知された反射光に基づいて、前記誘導ラインに沿った走行状態を示す適正走行状態となったか否かを判定する適正走行状態判定手段と、該適正走行状態判定手段により適正走行状態になったと判定されたことに応じて、前記旋回方向特定手段により特定された旋回方向とは逆の旋回方向と、前記旋回半径特定手段により特定された旋回半径よりも小さな旋回半径とに基づいて前記操舵装置を制御する逆旋回制御手段とを含む構成とされていてもよい。
前記継続走行間隔特定手段は、前記誘導ラインに沿った走行状態を示す適正走行状態となったときから前記非適正走行間隔となるまでの走行時間または走行距離を特定することにより継続走行間隔を特定する構成とされていてもよい。
走行動作の内容を示す動作内容と、当該動作内容を指示する動作指示マーカの配設態様とが対応付けされた動作関連情報を記憶する動作関連情報記憶手段と、前記反射光検知手段により検知された反射光に基づいて、前記誘導ラインの両サイドに所定の態様で設けられた動作指示マーカを検知したか否かを判定する動作指示マーカ検知判定手段と、該動作指示マーカ検知判定手段により動作指示マーカを検知したと判定されたことに応じて、検知された動作指示マーカの配設態様に対応する動作内容を特定する動作内容特定手段と、該動作内容特定手段により特定された動作内容に基づいて動作制御する動作制御手段とを含む構成とされていてもよい。
走行する経路を一意に特定可能な情報を示す走行経路情報を設定する走行経路情報設定手段を含み、前記動作関連情報記憶手段は、走行動作の内容を示す動作内容と、動作指示マーカの配設方向および配設本数を示す配設態様と、前記走行経路情報とが対応付けされた動作関連情報を記憶し、前記動作内容特定手段は、検知された動作指示マーカの配設方向および配設本数と、前記走行経路情報設定手段により設定された走行経路情報と、前記動作関連情報とを参照して動作内容を特定する構成とされていてもよい。
走行する経路を一意に特定可能な情報を示す走行経路情報を設定する走行経路情報設定手段を含み、前記動作関連情報は、配設方向と配設本数とを含む動作指示マーカの配設態様と、当該動作指示マーカの配設方向と配設本数とに対応する前記走行経路情報とを含み、前記動作内容特定手段は、検知された動作指示マーカの配設方向および配設本数と、前記走行経路情報設定手段により設定された走行経路情報と、前記動作関連情報とを参照して動作内容を特定する構成とされていてもよい。
前記動作内容特定手段により分岐する誘導ラインに向けた移動を開始することを示す動作内容を特定したことに応じて、分岐する誘導ラインが存在する方向に向けて旋回するように前記操舵装置を制御して分岐旋回処理を開始する分岐旋回処理開始手段と、前記反射光検知手段により検知された反射光から導出される反射率に基づいて、前記非適正走行状態から前記誘導ラインに沿った走行状態を示す適正走行状態になったことを検知する適正走行状態検知手段と、該適正走行状態検知手段により適正走行状態になったと判定されたことに応じて、前記分岐旋回処理を終了する分岐旋回処理終了手段とを含む構成とされていてもよい。
前記反射光検知手段は、帯状に形成された前記誘導ラインの幅方向長さに収まる範囲内において、照射範囲が前記誘導ラインの幅方向にずれた2つのセンサにより、前記床面側からの反射光を検知し、前記適正走行状態検知手段は、前記2つのセンサそれぞれが、前記誘導ラインから外れたことを検知したあとに、分岐する誘導ラインを検知したときに、適正走行状態となったことを検知する構成とされていてもよい。
本発明によれば、安価な構成で正確な走行が可能な自立走行装置を提供することができるようになる。
自立走行装置システムの構成の例を示す説明図である。 自立走行装置の構成の例を示す説明図である。 情報処理装置の構成の例を示すブロック図である。 旋回半径情報の格納状態の例を示す説明図である。 動作関連情報の格納状態の例を示す説明図である。 通常走行処理の例を示すフローチャートである。 通常走行処理による自動走行装置の動作例を説明する説明図である。 特定動作処理の例を示すフローチャートである。 特定動作処理における自動走行装置の動作例を示す説明図である。 分岐旋回処理の例を示すフローチャートである。 分岐旋回処理における自動走行装置10の動作例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の一実施の形態に係る自立走行装置システム100の構成の例を示す説明図である。図1は、自立走行装置システム100の構成の例を示す説明図である。図2は、自立走行システム100における自立走行装置10の構成の例を示す説明図である。
図1および図2に示すように、自立走行システム100は、自立走行装置10の本体部11と、本体部11の前側の左右に取り付けられる前輪12L,12Rと、前輪12Lと前輪12Rとをつなぐステアリングシャフト13と、ステアリングモータ14と、本体部11の後側の左右に取り付けられる後輪15L,15Rと、後輪15Lと後輪15Rとをつなぐドライビングシャフト16と、駆動モータ17と、コース誘導センサ18と、動作制御センサ19と、不図示のバッテリと、走行経路としての誘導ライン20と、自立走行装置10の所定の動作を指示する動作指示マーカ30と、情報処理装置40とを含む。
本体部11は、略直方体形状に形成され、自立走行装置10の筐体部分を形成する。本体部11は、前輪12L,12Rやステアリングシャフト13やステアリングモータ14などで形成される操舵機構(操舵装置)、後輪15L,15Rやドライブシャフト16や駆動モータ17などで形成される駆動機構、およびコース誘導センサ18や動作制御センサ19などで形成されるセンサ機構などが直接または間接に取り付けられている。
前輪12L,12Rは、自立走行装置10の前側の左右において、ステアリングシャフト13を介して同軸上に設けられることにより回転自在に支持されている。前輪12L,12Rは、ステアリングモータ14の動力を受けて操舵輪として機能する。
ステアリングシャフト13は、前輪12Lと前輪12Rを同軸上で接続する。また、ステアリングシャフト13は、ステアリングモータ14から受けた力に応じて前輪12L,12Rの角度を変える機能を有する。
ステアリングモータ14は、ステアリングシャフト13に取り付けられる。ステアリングモータ14は、情報処理装置40(制御部50)から出力された制御信号を受け付けて、制御信号に応じた力を出力する。
後輪15L,15Rは、自立走行装置10の後側左右において、ドライブシャフト16を介して同軸上に設けられることにより回転自在に支持されている。後輪15L,15Rは、駆動モータ17の動力を受けて駆動輪として機能する。
ドライブシャフト16は、後輪15Lと後輪15Rを同軸上で接続する。また、ドライブシャフト16は、駆動モータ17から受けた力により回転し、当該回転による回転エネルギーを後輪15L,15Rに伝える。また、ドライブシャフト16は、不図示のディファレンシャルギア(差動装置)と連結する構成としている。連結するディファレンシャルギアによって、自立走行装置10は、旋回する際に後輪15Lと後輪15Rとの間に生じる速度差を実現している。
駆動モータ17は、回転エネルギーを生成するモータであり、後輪15L,15Rをつなぐドライブシャフト16に取り付けられる。駆動モータ17は、情報処理装置40により回転エネルギーを生成し、生成された回転エネルギーは、ドライブシャフト16を介して後輪15L,15Rに伝達され、後輪15L,15Rが回転することにより自立走行装置10が駆動する。
コース誘導センサ18は、誘導ライン20を含めた床面に対して光を照射し、照射した光の反射光を検知する反射光検知手段としてのセンサである。本例におけるコース誘導センサ18は、2つのセンサ機構により構成され、本体部11に取り付けられる。したがって、コース誘導センサ18は、自動走行装置10の旋回に伴って旋回する。
2つのセンサ機構は、左側を検知領域とするセンサ機構としての左側誘導センサ18Lと、右側を検知領域とする右側誘導センサ18Rとにより構成される。左側誘導センサ18Lおよび右側誘導センサ18Rは、それぞれ、一対の投光部と受光部とによって構成される。投光部は、床面方向に光を照射する。受光部は、床面側から反射してきた光を受光する。左側誘導センサ18Lおよび右側誘導センサ18Rは、それぞれの受光部が受けた光の量の変化を電気信号に変換し、変換した電気信号を情報処理装置40に出力する。
左側誘導センサ18Lおよび右側誘導センサ18Rは、図2に示すように、本体部11を走行方向に沿って2分割するライン(以下、中心線Cと呼ぶ場合がある。)と直交する方向に、かつ、当該中心線Cを対称線として距離X離間する検知領域を有するように設けられる。また、距離Xは、誘導ライン20の幅方向長さの2分の1よりも短い距離となるように構成される。また、本例における検知領域は、直径が誘導ライン20の幅方向長さの4分の1程度の円形に構成されており左側誘導センサ18Lおよび右側誘導センサ18Rの検知領域が被らないように構成されているが、このような構成には限られず、長方形の検知領域でもよいし、左側誘導センサ18Lおよび右側誘導センサ18Rの検知領域が被るように構成されていてもよい。
動作制御センサ19は、動作指示マーカ30を含めた床面方向に光を照射し、床面側からの反射光を検知する反射光検知手段としてのセンサである。本例のおける動作制御センサ19は、2つのセンサ機構により構成され、本体部11に取り付けられる。したがって、動作制御センサ19は、自動走行装置10の旋回に伴って旋回する。
2つのセンサ機構は、左側を検知領域とするセンサ機構としての左制御情報センサ19Lと右制御情報センサ19Rとにより構成される。左制御情報センサ19Lおよび右制御情報センサ19Rは、それぞれ、一対の投光部と受光部とによって構成される。投光部は、床面方向に光を照射する。受光部は、床面側から反射してきた光を受光する。左側誘導センサ18Lおよび右側誘導センサ18Rは、それぞれの受光部が受けた光の量の変化を電気信号に変換し、変換した電気信号を情報処理装置40に出力する。
左制御情報センサ19Lおよび右制御情報センサ19Rは、図2に示すように、中心線Cと直交する方向、かつ、中心線Cを対称線として距離Y離間する検知領域を有するように設けられる。また、距離Yは、誘導ライン20の幅方向長さの2分の1より長い長さとなるように構成される。したがって、動作制御センサ19は、誘導ライン20の両サイドの床面の状態を検知可能なように構成されている。なお、距離Yは、誘導ライン20の両サイドに設けられる左右の動作指示マーカ30の離間距離との関係によって定められる。
誘導ライン20(21)は、自立走行装置10の走行を誘導する予め床面上に設けられた帯状のラインである。また、誘導ライン20は、複数のルートを形成するように床面上に設けられている。分岐元となる誘導ライン20と分岐する誘導ライン21とは、ひとつながりには形成されておらず、わずかに離間する。したがって、自動走行システム100における誘導ライン20(21)は、開始地点から終了地点までが一本道となるように構成されている。また、本例では、分岐する誘導ライン21のスタート部分が、分岐元の誘導ライン20と略平行な状態から伸び始め、弧を描くように設けられている。なお、特に分岐元となる誘導ライン20と分岐する誘導ライン21とを区別する必要がある場合を除き、分岐元となる誘導ライン20と分岐する誘導ライン21とを区別せずに誘導ライン20として説明をする。
誘導ライン20および動作指示マーカ30は、各センサ(コース誘導センサ18および動作制御センサ19)が導出した床面側からの反射光から導出される反射率が床面とは異なる素材により構成される。したがって、誘導ラインおよび動作指示マーカ30は、安価な素材を用いることができる。本例における誘導ライン20および動作指示マーカ30は、一般的に使用される粘着物質を塗布した塩化ビニルで構成されている。
動作指示マーカ30は、誘導ライン20の両サイドに設けられ、走行方向に対して左側に設けられる左制御情報30Lと、走行方向に対して右側に設けられる右制御情報30Rとにより構成される。動作指示マーカ30は、例えば、減速動作を開始させる位置や、停止動作を開始させる位置や、分岐動作を開始させる位置などに設けられる。
動作指示マーカ30は、誘導ライン20と直交する方向に向けた帯状の直線によって構成され、0本〜N本(Nは任意の整数)ルート数に合わせて設けられる。動作指示マーカ30の本数は、自動走行装置10の動作と関連している。各動作に対応する動作指示マーカ30の本数に関しては、後で詳しく説明する。なお、本例における動作指示マーカ30は、直線で構成され、配設本数により動作と関連付けているが、特定の形(例えば、丸や四角など)をなすように床面に設けて、特定の形と自動走行装置10の動作とを対応付ける構成とされていてもよい。
図3は、情報処理装置40の構成の例を示すブロック図である。図3に示すように、情報処理装置40は、制御部50と、記憶部60と、メモリ70と、出力部80と、入力部90とを含む。
制御部50は、例えばCPUにより構成され、記憶部60に記憶されたコンピュータプログラム(自立走行装置10に動作制御させるための各種コンピュータプログラムである。)に従い、自立走行装置10を構成する各要素を統括制御し、各種の処理を実行するための各種の機能を有する。
制御部50は、図3に示すように、センサ情報処理部51と、モータ制御部52と、間隔計測部53とを含む。
センサ情報処理部51は、それぞれのセンサ(左側誘導センサ18L、右側誘導センサ18R、左制御情報センサ19L、および右制御情報センサ19R)から受け付けた情報が示す反射率に基づいて走行している床面の状況を特定する機能を有する。ここでいう床面の状況とは、所定の反射率を有する床面と、床面とは反射率の異なる誘導ラインとを含む状況のことをいう。
モータ制御部52は、センサ情報処理部51により特定された情報に基づいて、各種モータ(ステアリングモータ14および駆動モータ17)の動作制御信号を生成し、各種モータに対して出力する処理を実行する機能を有する。具体的には、モータ制御部52は、誘導ライン20から外れたときに誘導ライン20に戻すように走行させるとき、および分岐する誘導ラインに移動させるときにステアリングモータ14に対して所定の動作制御信号を出力する処理を実行する機能を有する。また、モータ制御部52は、発進、増速、減速、停止させるときに駆動モータ17に対して動作制御信号を出力する処理を実行する機能を有する。
継続走行間隔導出部53は、自立走行装置10が走行しているときに、誘導ラインに沿って継続的に走行した継続走行間隔を導出する処理を実行する機能を有する。すなわち、継続走行間隔導出部53は、適正走行状態となってから、非適正走行状態となるまでの時間を計測する機能を有する。なお、本例では、誘導ライン20を外れる間隔として時間を計測することとしているが、距離を計測する構成としてもよい。
記憶部60は、ROMやRAMなどで構成され、自立走行装置10が使用する各種コンピュータプログラムや、情報など、自立走行装置として必要または有用な各種情報を記憶する記憶媒体である。
記憶部60は、図3に示すように、旋回方向情報記憶部61と、旋回半径記憶部62と、動作関連情報記憶部63と、設定ルート情報記憶部64とを含む。
旋回方向情報記憶部61は、誘導ラインから走行ラインが外れた際の外れ方向と、自立走行装置10を旋回させる方向を示す旋回方向とが対応付けされた旋回方向情報を記憶する記憶媒体である。本例では、旋回方向情報は、旋回方向と外れ方向とが逆の方向となるように構成されている。すなわち、右に外れたときには旋回方向を左とし、左に外れたときには旋回方向を右とするように構成される。
旋回半径情報記憶部62は、誘導ラインに沿って継続的に走行した継続走行間隔と、自立走行装置10を旋回させるときの旋回半径とが対応付けされた旋回半径情報を記憶する記憶媒体である。
図4は、旋回半径情報記憶部62における旋回半径情報の格納状態の例を示す説明図である。本例では、旋回半径情報は、継続走行間隔が長くなるにつれて、旋回半径を小さくするように構成されている。具体的には、図4に示すように、継続走行間隔が「0Sec以上10Sec未満」、「10Sec以上30Sec未満」、「30Sec以上60Sec未満」、「60Sec以上」として区分けされて構成されており、それぞれのセクションに対応するように所定の旋回半径が設定されている。
動作関連情報記憶部63は、進路変更(右旋回または左旋回)と、減速と、停止とを含む特定の走行動作の内容を示す動作内容と、当該動作内容を指示する動作指示マーカ30の本数とを含む動作関連情報を記憶する記憶媒体である。
図5は、動作関連情報記憶部63における動作関連情報の格納状態の例を示す説明図である。図5に示すように、本例における動作内容は、減速、停止、右旋回、左旋回という4種類の動作が設定されている。これらの動作内容に対して、動作指示マーカの本数が対応している。例えば、「左右いずれかに1本」である場合には「減速」が対応しており、「左に3本」である場合には「ルート2が設定されているとき左旋回」が対応している。
設定ルート情報記憶部64は、自立走行を開始する前に、本システムの管理者によって予め設定される走行ルートを示す走行ルート情報を記憶する記憶媒体である。走行ルート情報は、複数種類の走行ルートのうち、何れの走行ルートであるかのみを示す情報であり、具体的なルート内容などは含まれない。すなわち、ルート情報は、ルートを一意に特定可能なルートIDのみで構成される。
メモリ70は、制御部50が処理する各種情報を一時的に保持する記憶媒体であり、RAMなどの半導体記憶装置により構成される。
次に、自動走行システム100において自動走行装置10が実行する通常走行処理の例について図を参照して説明する。
図6は、自動走行装置10が実行する通常走行処理の例を示すフローチャートである。本例における通常走行処理では、非適正走行状態となった自立走行装置10を誘導ラインに沿った適正走行状態に調整することにより、自立走行装置10を目的地に確実に到着させるとともにできる限りスムーズに走行させる処理が実行される。ここで、「適正走行状態」とは、誘導ライン20から走行ラインが外れることなく走行している自立走行装置10の状態のことをいう。「非適正走行状態」とは、誘導ラインから走行ラインが何れかの方向に外れた自立走行装置10の走行状態のことをいう。また、ここで、走行ラインとは、自立走行装置10の走行方向の延長線を示す仮想的な線である。
通常走行処理において、先ず、制御部50は、本システムの管理者からルートIDの入力を受け付けて、走行ルートを設定する(ステップS101)。本例では、走行ルートを「2」に設定したものとして説明を行う。
走行ルートを「2」に設定すると、自立走行装置10は、自立走行システム100の管理者によりスタート位置にセットされて、当該管理者からスタートの合図を受け付けて、誘導ライン20に沿った自立走行を開始する(ステップS102)。このとき、スタート位置においては、左側誘導センサ18Lおよび右側誘導センサ18Rによる検知情報が、誘導ライン20を一部に検知可能な情報となっている状態からスタートすることとする。すなわち、自立走行装置10の走行ラインが誘導ライン20から外れていない状態から走行を開始することとする。
図7は、通常走行処理による自動走行装置10の動作例を説明する説明図である。ここでは、図7に示す自立走行装置10の走行例に基づいて説明をする。なお、図7(A)は、誘導ライン20を外れることなく走行している適正走行状態時の例を示す説明図である。また、図7(B)は、非適正走行状態となった自立走行装置10を示す説明図である。また、図7(C)は、操舵装置により操作制御されたことにより適正走行状態となった例を示す説明図である。図7(A)に示すように、自立走行装置10は、左側誘導センサ18Lおよび右側誘導センサ18Rが誘導ライン20を検知していることから、適正走行状態で走行している。
自立走行を開始すると、制御部50は、誘導ライン20から外れるまでの間隔を示す継続走行間隔を導出するために、適正走行状態となってからの時間の計測を開始する(ステップS103)。
時間の計測を開始すると、制御部50は、動作指示マーカ30を検知したか否かを判定する(ステップS104)。すわなち、センサ情報処理部51は、左制御情報センサ19Lおよび右制御情報センサ19Rから受け付けた床面側からの反射率を示す情報に基づいて、床面とは反射率の異なる動作指示マーカ30が検知可能であるか否かを判定する。
動作指示マーカ30を検知したと判定したとき(ステップS104のY)には、特定動作制御処理を実行する(ステップS200)。なお、特定動作処理については後で詳しく説明する。
一方で、動作指示マーカ30を検知していないと判定したとき(ステップS104のN)には、制御部50は、誘導ライン20から外れたか否かを判定する(ステップS105)。すなわち、センサ情報処理部51において、左側誘導センサ18Lおよび右側誘導センサ18Rから受け付けた床面側からの反射率を示す情報に基づいて、両方のセンサにおいて床面とは反射率の異なる誘導ライン20を検知しているか否かを判定する。なお、本例では、制御部50は、何れのセンサにおいても誘導ライン20を検知できるときには、誘導ライン20から外れていないと判定し、何れかのセンサにおいて誘導ライン20が検知できなくなったときには、誘導ライン20から外れていると判定する。したがって、本例の制御部50は、図7(B)にて示すように、左側誘導センサ18Lにより誘導ラインが検知できないときには、制御部50は、誘導ライン20から外れていると判定する。
誘導ライン20から外れていないと判定したとき(ステップS105のN)には、制御部50は、ステップS104に移行し、再度動作指示マーカ30を検知したか否かを判定する。
一方で、誘導ライン20から外れたと判定したとき(ステップS105のY)には、制御部50は、時間の計測を終了し、誘導ライン20に沿って継続的に走行した間隔を示す継続走行間隔を特定する(ステップS106)。
継続走行間隔を特定すると、制御部50は、旋回半径情報を参照して、特定した継続走行間隔に対応する旋回半径を特定しメモリ70に格納する(ステップS107)。具体的には、誘導ライン20から外れるまで継続的に走行してきた時間が20秒である場合には、図4に示すように、20秒に対応する「10Sec以上30Sec未満」に対応する「3°」が特定される。
旋回半径を特定すると、制御部50は、誘導ライン20から走行ラインが外れた際の外れ方向を特定する(ステップS108)。すなわち、センサ情報処理部51において、左側誘導センサ18Lおよび右側誘導センサ18Rのどちらから出力された情報によって誘導ライン20から外れたのかを特定する。図7(B)の左側誘導センサ18Lの軌跡Z1が示すように、走行ラインと誘導ライン20とのわずかなずれが、走行を進めるにつれて徐々に大きくなり、やがて左側誘導センサ18Lは誘導ライン20から外れる。
外れ方向を特定すると、制御部50は、旋回方向情報を参照して、特定した外れ方向に対応する旋回方向を特定し目盛り70に格納する(ステップS109)。具体的には、制御部50は、左方向に外れたことを特定しているので、旋回方向情報を参照して、右方向へ旋回させることを特定する。
旋回半径を特定すると、自立走行装置10は、特定した旋回方向と旋回半径に基づいてステアリング制御を実行する(ステップS110)。具体的には、本例の制御部50が、「右方向に向けて3°旋回」という動作制御信号をステアリングモータ14に出力し、当該動作制御信号を受け付けたステアリングモータ14が動作指示信号に応じた動力を出力し、出力した動力がステアリングシャフト13を介することにより前輪12Lおよび前輪12Rが角度を変え、自立走行装置10が旋回する。
ステアリング制御を実行すると、制御部50は、誘導ライン20上に戻ったか否かを判定する(ステップS111)。すなわち、制御部50は、適正走行状態となったか否かを判定する。図7(C)における左側誘導センサ18Lの軌跡Z1が示すように、誘導ライン20を検知できなかったセンサ(本例であれば、左側誘導センサ18L)が、右旋回により徐々に誘導ライン20に近づいていき、所定の位置までくると、誘導ライン20を検知することができる走行状態となる。
誘導ライン20上に戻っていないと判定されたとき(ステップS111のN)には、制御部50は、動作指示マーカ30を検知したか否かを判定する(ステップS112)。すわなち、センサ情報処理部51は、左制御情報センサ19Lおよび右制御情報センサ19Rから受け付けた床面側からの反射率を示す情報に基づいて、床面とは反射率の異なる動作指示マーカ30が検知可能であるか否かを判定する。
動作指示マーカ30を検知したと判定したとき(ステップS112のY)には、特定動作制御処理を実行する(ステップS200)。
一方で、動作指示マーカ30を検知していないと判定したとき(ステップS112のN)には、制御部50は、ステアリング制御を実行してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS113)。所定時間が経過していないと判定されたとき(ステップS113のN)には、制御部50は、ステップS111に移行し、再度誘導ライン20に戻ったか否かを判定する。
一方で、制御部50は、所定時間経過したと判定したとき(ステップS113のY)には、再度所定の旋回半径に基づいてステアリング制御を実行する(ステップS114)。ここで十石するステアリング制御は、ステップS107で特定した旋回半径よりも大きいわずかに大きい旋回半径と、ステップS109で特定した旋回方向と同じ旋回方向とに基づいて操舵装置を再度制御する構成としている。ステアリング制御を実行すると、制御部50は、ステップS111に移行し、再度誘導経路20に戻ったか否かを判定する。
ステップS111に戻って、誘導ライン上に戻ったと判定したとき(ステップS111のY)には、制御部50は、ステップS103に移行し、誘導ライン20を外れるまでの時間の計測を開始する。
次に、自動走行装置10が実行する特定動作処理の例について図を用いて説明を行う。本例における特定動作処理は、ステップS104から移行する場合とステップS112から移行する場合との2通り存在する。
図8は、自動走行装置10が実行する特定動作処理の例を示すフローチャートである。特定動作処理は、動作指示マーカ30から特定される動作に従って、自立走行装置10が実行する所定の動作処理である。また、図9は、特定動作処理における自動走行装置10の動作例を示す説明図である。特に、図9(A)は、動作指示マーカ30の検知前の走行状態の例を示す説明図である。また、図9(B)は、動作指示マーカ30を検知時の走行状態の例を示す説明図である。また、図9(C)は、走行していた誘導ライン20から左に分岐する誘導ライン21に向けた移動を実行した例を示す説明図である。
特定動作処理において、先ず、制御部50は、検知した動作指示マーカ30に対応して実行する動作を特定する(ステップS201)。図9に示すように、本例では、左制御情報センサ19Lが左制御情報30Lを検知し、検知した左制御情報30Lは3本である。したがって、「左に3本」であり設定されているルートが「2」であることから、図5に示す動作関連情報を参照すると、「ルート2」および「左に3本」に対応する動作として「左旋回」を行う動作が特定される。
動作指示マーカ30に対応して実行する動作を特定すると、制御部50は、特定した動作が「減速」であるか否かを判定する(ステップS202)。特定した動作が「減速」であるとき(ステップS202のY)には、制御部50は、自立走行装置10の走行速度を落とすために、駆動モータ17に対して動作指示信号を出力する(ステップS203)。制御部50は、動作指示信号を出力すると、特定動作処理を終了し、通常走行処理に移行する。具体的には、制御部50は、ステップS104において動作指示マーカ30を検知したと判定して特定動作処理に移行したときには、ステップS103の処理に移行する。一方で、制御部50は、ステップS112において動作指示マーカ30を検知したと判定して特定動作処理に移行したときには、ステップS111の処理に移行する。
一方で、特定した動作が「減速」ではないと判定したとき(ステップS202のN)には、制御部50は、ステップS201で特定した動作内容が「左旋回」または「右旋回」であるか否かを判定する(ステップS204)。「左旋回」または「右旋回」であると判定したとき(ステップS204のY)には、制御部50は、左旋回または右旋回して分岐する誘導ライン21に移動する分岐旋回処理を実行する(ステップS300)。図9(B)に示すように、本例では、左制御情報30Lに基づいて特定した動作が「左旋回」であるため、自立走行装置10は、分岐旋回処理を開始する。分岐旋回処理については後で詳しく説明するが、自動走行装置10は、所定の距離を移動したあとに、現在走行している誘導ライン20から外れるように左旋回を開始し、図9(C)に示すように、ルート2として選択されるべき誘導ライン21上の走行を開始する。
一方で、特定した動作が「左旋回」または「右旋回」ではないと判定したとき(ステップS204のN)には、制御部50は、ステップS201で特定した動作内容が「停止」であるか否かを判定する(ステップS205)。「停止」であると判定したとき(ステップS205のY)には、制御部50は、自立走行を停止するための動作指示信号を駆動モータ17に対して出力し、自立走行装置10は、走行動作を停止する(ステップS206)。走行動作を停止すると、制御部50は、ここでの処理を終了するとともに、通常走行処理も終了する。
一方、制御部50は、特定した動作が「停止」ではないと判定したとき(ステップS205のN)には、制御部50は、特定の動作を実行しないことを特定する(ステップS207)。すなわち、制御部50は、現在走行している誘導ライン20に沿って走行を続けるように動作処理を実行する。
特定の動作を実行しないことを特定すると、制御部50は、ここでの処理を終了し、通常走行処理におけるステップS103の処理に移行する。
次に、自動走行装置10が実行する分岐旋回処理の例を図を用いて説明する。なお、本例では、左方向に向けた分岐旋回処理を例にして説明を行う。右方向に向けた分岐旋回処理については、左方向に向けた分岐旋回処理と方向を逆にした処理が実行されるため、右旋回処理についての詳細な説明は省略する。
図10は、分岐旋回処理の例を示すフローチャートである。また、図11は、分岐旋回処理における自動走行装置10の動作例を示す説明図である。特に、図11(A)は、左旋回を行うことにより誘導ライン20から片方のセンサが外れるときを示す説明図である。また、図11(B)は、先に外れたセンサが移動先の誘導ライン21に入ったときを示す説明図である。また、図11(C)は、誘導ライン21への移動が完了したときを示す説明図である。
分岐旋回処理において、先ず、制御部50は、動作指示マーカ30を検知してから所定時間経過後に左旋回するステアリング制御を実行する(ステップS301)。すなわち、制御部50は、ステアリングモータ14に対して動作指示信号を出力する。
左旋回するステアリング制御を実行すると、制御部50は、左側誘導センサ18Lが走行していた誘導ライン20から外れたか否かを判定する(ステップS302)。すなわち、左側誘導センサ18Lから受け付けた反射光に関する情報に基づいて、誘導ライン20を特定できるか否かを判定する。
誘導ライン20から外れていないと判定したとき(ステップS302のN)には、制御部50は、ステアリング制御を実行してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS303)。所定時間が経過していないと判定されたとき(ステップS303のN)には、制御部50は、ステップS302に移行し、再度左側誘導センサ18Lが走行していた誘導ライン20から外れたか否かを判定する。
一方で、制御部50は、所定時間経過したと判定したとき(ステップS303のY)には、再度所定の旋回半径に基づいてステアリング制御を実行する(ステップS304)。ここで実行するステアリング制御は、ステップS301によりステアリング制御と同じ旋回方向であって、わずかに大きくした旋回半径とに基づいて操舵装置を再度制御する構成としている。ステアリング制御を実行すると、制御部50は、ステップS302に移行し、再度左側誘導センサ18Lが走行していた誘導ライン20から外れたか否かを判定する。
一方で、誘導ラインから外れたと判定したとき(ステップS302のY)には、左側誘導センサ18Lが移動先の誘導ライン21に入ったか否かを判定する(ステップS305)。すなわち、左側誘導センサ18Lから受け付けた反射光に関する情報に基づいて、誘導ライン21を特定できるか否かを判定する。図11(A)における左側誘導センサ18Lの軌跡Z2が示すように、左旋回するステアリング制御により走行ラインが誘導ライン20から外れることにより、左側誘導センサ18Lが誘導ライン20から外れていく。
誘導ライン21に入っていないと判定したとき(ステップS305のN)には、制御部50は、ステアリング制御を実行してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS306)。所定時間が経過していないと判定されたとき(ステップS306のN)には、制御部50は、ステップS305に移行し、左側誘導センサ18Lが移動先の誘導ライン21に入ったか否かを判定する。
一方で、制御部50は、所定時間経過したと判定したとき(ステップS306のY)には、再度所定の旋回半径に基づいてステアリング制御を実行する(ステップS307)。ステアリング制御を実行すると、制御部50は、ステップS302に移行し、左側誘導センサ18Lが移動先の誘導ライン21に入ったか否かを判定する。
一方で、制御部50は、左側誘導センサ18Lが入ったと判定したとき(ステップS305のY)には、制御部50は、右側誘導センサ18Rが走行していた誘導ライン20から外れたか否かを判定する(ステップS308)。図11(B)における左側誘導センサ18Lの軌跡Z2が示すように、左旋回するステアリング制御を維持しながらの走行に伴って、左側誘導センサ18Lは、移動先の誘導センサ21に徐々に寄っていき、誘導センサ21を検知可能となる位置まで移動する。
誘導ライン20から外れていないと判定したとき(ステップS308のN)には、制御部50は、ステアリング制御を実行してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS309)。所定時間が経過していないと判定されたとき(ステップS309のN)には、制御部50は、ステップS308に移行し、再度右側誘導センサ18Rが、走行していた誘導ライン20から外れたか否かを判定する。
一方で、制御部50は、所定時間経過したと判定したとき(ステップS309のY)には、再度所定の旋回半径に基づいてステアリング制御を実行する(ステップS310)。ステアリング制御を実行すると、制御部50は、ステップS308に移行し、再度右側誘導センサ18Rが走行していた誘導ライン20から外れたか否かを判定する。
一方で、誘導ライン20から外れていると判定したとき(ステップS309のY)には、制御部50は、右側誘導センサ18Rが移動先の誘導ライン21に入ったか否かを判定する(ステップS311)。図11(B)における右側誘導センサ18Rの軌跡Z3が示すように、旋回方向と同じ方向に設けられた左側誘導センサ18Lが誘導ライン20から外れるのに遅れて、旋回方向と逆の方向に設けられた右側誘導センサ18Rは、誘導ライン20から外れる。
誘導ライン21に入っていないと判定したとき(ステップS311のN)には、制御部50は、ステアリング制御を実行してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS312)。所定時間が経過していないと判定されたとき(ステップS312のN)には、制御部50は、ステップS311に移行し、右側誘導センサ18Rが移動先の誘導ライン21に入ったか否かを判定する。
一方で、制御部50は、所定時間経過したと判定したとき(ステップS312のY)には、再度所定の旋回半径に基づいてステアリング制御を実行する(ステップS313)。ステアリング制御を実行すると、制御部50は、ステップS311に移行し、左側誘導センサ18Lが移動先の誘導ライン21に入ったか否かを判定する。
一方で、右側誘導センサが移動先の誘導ライン21に入ったと判定したとき(ステップS311)には、制御部50は、ここでの処理(分岐旋回処理)および特定動作処理を終了して、通常走行処理におけるステップS103に移行する。図11(C)における右側誘導センサ18Rの軌跡Z3が示すように、旋回方向と同じ方向に設けられた左側誘導センサ18Lが分岐する誘導ライン21に入るのに遅れて、旋回方向と逆の方向に設けられた右側誘導センサ18Rは、分岐する誘導ライン21に入る。
なお、本例における分岐旋回処理では、自動走行装置10における左側誘導センサ18Lが誘導ライン20から外れたことを判定し(ステップS302)、左側誘導センサ18Lが誘導ライン21に入ったことを判定し(ステップS305)、右側誘導センサ18Rが誘導ライン20から外れたことを判定し(ステップS308)、右側誘導センサ18Rが誘導ライン21に入ったことを判定する(ステップS311)構成としているが、それぞれのセンサが分岐前の誘導ライン20から外れたことと、誘導ライン20から外れたあとに分岐する誘導ライン21に入ったこととを特定する処理を実行するように構成されていればよい。
以上に説明したように、上述の実施の形態では、誘導経路として予め床面上に設けられた誘導ラインに沿って自立走行する自立走行装置が、誘導ラインから走行ラインが外れた際の外れ方向と、自立走行装置本体を旋回させる方向を示す旋回方向とが対応付けされた旋回方向情報を記憶する旋回方向情報部61と、誘導ラインに沿って継続的に走行した継続走行間隔と、自立走行装置本体を旋回させるときの旋回半径とが対応付けされた旋回半径情報を記憶する旋回半径情報記憶部62とを備え、床面方向に光を照射し、床面側からの反射光を検知し、検知した反射光から導出される反射率に基づいて、床面とは反射率の異なる誘導ラインから走行ラインが何れかの方向に外れた非適正走行状態になったか否かを判定し(例えばステップS105)、非適正走行状態になったと判定したことに応じて、継続走行間隔を導出し(例えばステップS106)、旋回半径情報を参照して、特定した継続走行間隔に対応する旋回半径を特定し(例えばステップS107)、非適正走行状態になったと判定した際に、外れ方向を特定し(例えばステップS108)、旋回方向情報を参照して、特定した外れ方向に対応する旋回方向を特定し(例えばステップS109)、特定した旋回半径と旋回方向とに基づいて、自立走行装置本体に取り付けられた車輪を操舵するための操舵装置(例えば前輪12L,12R、ステアリングシャフト13、ステアリングモータ14)を制御する構成としている。このような構成によれば、走行経路から外れたか否かを検知することができるようになるとともに、外れた方向を特定することができるようになり、外れた方向に応じて走行経路に戻すことができるようになる。したがって、安価な構成で正確な走行が可能な自立走行装置を提供することができるようになる。
特に、走行経路上の走行を開始したときから走行経路を外れたときまでの間隔に応じて、旋回半径を決定することができるようになるため、走行経路の外れ方を考慮して走行経路上の走行を長くすることができるようになる。したがって、スムーズな直進走行を実現することができるようになるとともに、限られたスペースであっても回りの作業者の邪魔をすることなく設置可能な自立走行装置を提供することができるようになる。
また、上述の実施の形態において、自立走行装置10が、帯状に形成された誘導ラインの幅方向長さに収まる範囲を照射範囲として床面方向に光を照射し、床面側からの反射光を検知し、検知した反射光において誘導ラインを示す部分と誘導ライン以外の床面を示す部分とが所定の関係となったときに非適正走行状態になったと判定する構成としている。このような構成によれば、マーカの幅方向長さとの相対的な関係を用いることにより走行経路から外れたか否かを検知することができるようになる。したがって、従来に比べて格段に簡単かつ安価な構成でマーカに沿った自立走行を確実に行わせることができるようになる。
また、上述の実施の形態において、自立走行装置10が、操舵装置を制御しているときに、検知した反射光に基づいて、誘導ラインに沿った走行状態を示す適正走行状態となったか否かを判定し、適正走行状態になっていないと判定されたことに応じて、特定した旋回方向と、特定した旋回半径よりも大きい旋回半径とに基づいて操舵装置を再度制御する構成としている。このような構成によれば、カーブする走行経路に差し掛かったときに、カーブであることを認識させることなく走行経路に沿った走行を可能にすることができるようになる。すなわち、より少ない情報で精度の高い自立走行を可能にする。例えばカーブなど場合においては、直進したときと同じ旋回半径で旋回させたとしても旋回半径が走行経路との相対的な関係おいては小さいこととなる。したがって、走行経路に戻るまでに大回りをすることとなり、走行経路を外れた状態が長く続くこととなってしまうものの、このような構成であれば、滑らかに走行経路に沿って走行させることができるようになる。
また上述の実施の形態において、自立走行装置10が、走行動作の内容を示す動作内容と、当該動作内容を指示する動作指示マーカの配設態様とが対応付けされた動作関連情報を記憶する動作関連情報記憶部63を備え、検知した反射光に基づいて、誘導ライン20の両サイドに所定の態様で設けられた動作指示マーカ30を検知したか否かを判定し(例えばステップS104)、動作指示マーカ30を検知したと判定したことに応じて、動作関連情報を参照して、検知した動作指示マーカ30の配設態様に対応する動作内容を特定し(例えばステップS201)、特定した動作内容に基づいて動作制御する(例えばステップS202〜S209)構成としている。このような構成によれば、マーカの配設態様により走行中の誘導ラインから離れた誘導ラインに移る動作や、減速動作や、停止動作などを決定することができるようになる。そのため、複数の経路が設けられている場合であっても、特別な動作データをマーカ側に埋め込むことなく所望の経路を自立走行させること、所望の速度で走行させること、および所望の位置で停止させることができるようになる。したがって、簡単かつ安価な構成で自立走行を行う自立走行装置を提供することができるようになる。
また、上述の実施の形態において、動作指示マーカの配設態様は、配設方向と配設本数とを含み、動作指示マーカは、誘導ラインと直交する方向に対して伸びるように設けられ、自動走行装置10が、検知した動作指示マーカの配設方向と配設本数とに対応する動作内容を特定する構成としている。このような構成によれば、走行がふらついた場合であっても動作指示マーカの本数の検知の確実性を上げることができるようになるため、安価な構成であっても精度の高い自立走行を可能とする自立走行装置を提供することができるようになる。
また、上述の実施の形態において、走行する経路を一意に特定可能な情報を示す走行経路情報を設定し、走行動作の内容を示す動作内容と、動作指示マーカの配設方向および配設本数を示す配設態様と、走行経路情報とが対応付けされた動作関連情報を記憶する動作関連情報記憶部を備え、検知した動作指示マーカの配設方向および配設本数と、設定した走行経路情報と、動作関連情報とを参照して動作内容を特定する構成としている。このような構成によれば、走行経路のIDを設定することにより、所望の経路を容易に走行させることができるようになる。したがって、簡易かつ安価な構成で複数の経路を走行させることができる自立走行装置を提供することができるようになる。
また、上述した実施の形態において、分岐する誘導ラインに向けた移動を開始することを示す動作内容を特定したことに応じて、分岐する誘導ラインが存在する方向に向けて旋回するように操舵装置を制御して分岐旋回処理を開始し(例えばステップS301)、検知した反射光から導出される反射率に基づいて、非適正走行状態から誘導ライン21に沿った走行状態を示す適正走行状態になったことを検知し、適正走行状態になったと判定されたことに応じて、分岐旋回処理を終了する構成としている。このような構成によれば、誘導ライン自体に特別な情報を含み、その情報を読み取る構成とすることなく、分岐する誘導ラインに移動させることができるようになる。したがって、簡易かつ安価な構成で複数の経路を走行させることができる自立走行装置を提供することができるようになる。
また、上述した実施の形態において、帯状に形成された誘導ラインの幅方向長さに収まる範囲内において、照射範囲が誘導ラインの幅方向にずれた2つのセンサにより、床面側からの反射光を検知し、2つのセンサそれぞれが、誘導ラインから外れたことを検知したあとに、分岐する誘導ラインを検知したときに、適正走行状態となったことを検知する構成としている。このような構成によれば、より確実に分岐する誘導ラインに自動走行装置の走行経路を載せることができるようになるため、簡易かつ安価な構成で複数の経路を確実に走行させることができる自立走行装置を提供することができるようになる。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、図6に示すフローにおけるステップS111において、誘導ライン上に戻ったと判定されたときに、制御部50は、ステップS107で特定した旋回半径よりも小さな旋回半径であって、ステップS109で特定した旋回方向とは逆の方向を旋回半径とする逆旋回制御を実行する構成とされていてもよい。すなわち、自立走行装置10が、操舵装置を制御しているときに、検知した反射光に基づいて、誘導ラインに沿った走行状態を示す適正走行状態となったか否かを判定し、適正走行状態になったと判定したことに応じて、特定した旋回方向とは逆の旋回方向と、特定した旋回半径よりも小さな旋回半径とに基づいて操舵装置を制御するように構成されていてもよい。このような構成によれば、脱線の回数をおさえ経路に沿った進路を取ることができるようになるため、スムーズな走行を行う自立走行装置を安価な構成で提供することができるようになる。
また、上述した実施の形態では自立走行装置10が、床面に対する光の照射領域が2つ存在するように車体に取り付けられた少なくとも1以上センサ部により、床面のそれぞれの照射領域に対して光を照射し、床面からのそれぞれの反射光を検知し、少なくとも1以上のセンサ部は、走行方向と直交する方向にずれて位置する2つの照射領域を有し、2つの照射領域の最も離れた位置における距離は、帯状に形成された誘導ラインの幅方向長さ以下とする構成としてもよい。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、自立走行装置10が、走行速度を特定する走行速度特定手段を含み、旋回半径は、走行速度が遅いときに比べて走行速度が速いときの方が大きく設定されている構成としてもよい。このような構成によれば、脱線したときの速度が速いときであっても、脱線によるブレが大きくなることを防ぐことができる。したがって、搬送速度が速い場合であっても、回りの作業者の邪魔をすることなく設置可能な自立走行装置を提供することができるようになる。
なお、上述した実施の形態において、自立走行装置10における誘導ラインおよび動作指示マーカは、地面に貼り付け可能な粘着物質を塗布した塩化ビニルで構成されている。このような構成によれば、特別な情報を有する走行経路を敷く必要が無く、市販の絶縁テープなどを用いることができるようになるため、簡単かつ安価に構成された自立走行装置を提供することができるようになる。
なお、上述した実施の形態で特に言及していないが、動作指示マーカ30は、誘導ライン20の2つに何れか一方に、2つの制御情報(左制御情報,右制御情報)を並列する構成としてもよい。また、動作指示マーカ30は、誘導ライン20の左右に1つずつではなく、計3つ以上並列して設けられる構成としてもよい。
なお、上述した実施の形態では特に言及はしていないが、自立走行装置10は運搬用の自立走行装置として用いられてもよい。
なお、上述した実施の形態では、後輪側に駆動モータ15を取り付けた後輪駆動の自立走行装置10を採用しているが、前輪駆動の自立走行装置を採用してもよいし、4輪駆動の自立走行装置を採用してもよい。
なお、上述した実施の形態では、特定動作処理が通常走行処理に含まれる構成としていたが、特定動作処理を通常走行処理とは別個の独立した処理として、特定動作処理と通常走行処理とを並行して実行する構成とされていてもよい。すなわち、例えば、自立走行装置10が2つの制御部を備え、それぞれの制御部が通常走行処理と特定動作処理とを並行して実行する構成とされていてもよいし、また例えば、制御部50がマルチスレッドで2つの処理を並行して実行する構成とされていてもよい。
10 自立走行装置。
11 本体部
12L,12R 前輪
13 ステアリングシャフト
14 ステアリングモータ
15L,15R 後輪
16 ドライブシャフト
17 駆動モータ
18 コース誘導センサ
19 動作制御センサ
20,21 誘導ライン
30 動作指示マーカ
40 情報処理装置
50 制御部
60 記憶部
70 メモリ
80 出力部
90 入力部
100 自立走行システム

Claims (10)

  1. 誘導経路として予め床面上に設けられた誘導ラインに沿って自立走行する自立走行装置であって、
    前記誘導ラインから走行ラインが外れた際の外れ方向と、前記自立走行装置本体を旋回させる方向を示す旋回方向とが対応付けされた旋回方向情報を記憶する旋回方向情報記憶手段と、
    前記誘導ラインに沿って継続的に走行した継続走行間隔と、前記自立走行装置本体を旋回させるときの旋回半径とが対応付けされた旋回半径情報を記憶する旋回半径情報記憶手段と、
    前記床面方向に光を照射し、前記床面側からの反射光を検知する反射光検知手段と、
    該反射光検知手段により検知された反射光から導出される反射率に基づいて、前記床面とは反射率の異なる誘導ラインから走行ラインが何れかの方向に外れた非適正走行状態になったか否かを判定する非適正走行状態判定手段と、
    該非適正走行状態判定手段により非適正走行状態になったと判定されたことに応じて、前記継続走行間隔を導出する継続走行間隔導出手段と、
    前記旋回半径情報を参照して、前記継続走行間隔導出手段により特定された継続走行間隔に対応する旋回半径を特定する旋回半径特定手段と、
    前記非適正走行状態判定手段により非適正走行状態になったと判定された際に、前記外れ方向を特定する外れ方向特定手段と、
    前記旋回方向情報を参照して、前記外れ方向特定手段により特定された外れ方向に対応する旋回方向を特定する旋回方向特定手段と、
    前記旋回半径特定手段により特定された旋回半径と、前記旋回方向特定手段により特定された旋回方向とに基づいて、前記自立走行装置本体に取り付けられた車輪を操舵するための操舵装置を制御する操舵装置制御手段とを含む
    ことを特徴とする自立走行装置。
  2. 前記反射光検知手段は、帯状に形成された前記誘導ラインの幅方向長さに収まる範囲を照射範囲として前記床面方向に光を照射し、前記床面側からの反射光を検知し、
    前記非適正走行状態判定手段は、前記反射光検知手段により検知された反射光において誘導ラインを示す部分と誘導ライン以外の床面を示す部分とが所定の関係となったときに非適正走行状態になったと判定する
    請求項1記載の自立走行装置。
  3. 前記操舵装置制御手段により前記操舵装置を制御しているときに、前記反射光検知手段により検知された反射光に基づいて、前記誘導ラインに沿った走行状態を示す適正走行状態となったか否かを判定する適正走行状態判定手段と、
    該適正走行状態判定手段により適正走行状態になっていないと判定されたことに応じて、前記旋回方向特定手段により特定された旋回方向と、前記旋回半径特定手段により特定された旋回半径よりも大きい旋回半径とに基づいて前記操舵装置を再度制御する再制御手段とを含む
    請求項1または2記載の自立走行装置。
  4. 前記操舵装置制御手段により前記操舵装置を制御しているときに、前記反射光検知手段により検知された反射光に基づいて、前記誘導ラインに沿った走行状態を示す適正走行状態となったか否かを判定する適正走行状態判定手段と、
    該適正走行状態判定手段により適正走行状態になったと判定されたことに応じて、前記旋回方向特定手段により特定された旋回方向とは逆の旋回方向と、前記旋回半径特定手段により特定された旋回半径よりも小さな旋回半径とに基づいて前記操舵装置を制御する逆旋回制御手段とを含む
    請求項1から請求項3のうちいずれかに記載の自立走行装置。
  5. 前記継続走行間隔特定手段は、前記誘導ラインに沿った走行状態を示す適正走行状態となったときから前記非適正走行間隔となるまでの走行時間または走行距離を特定することにより継続走行間隔を特定する
    請求項1から請求項4のうち何れかに記載の自立走行装置。
  6. 走行動作の内容を示す動作内容と、当該動作内容を指示する動作指示マーカの配設態様とが対応付けされた動作関連情報を記憶する動作関連情報記憶手段と、
    前記反射光検知手段により検知された反射光に基づいて、前記誘導ラインの両サイドに所定の態様で設けられた動作指示マーカを検知したか否かを判定する動作指示マーカ検知判定手段と、
    該動作指示マーカ検知判定手段により動作指示マーカを検知したと判定されたことに応じて、検知された動作指示マーカの配設態様に対応する動作内容を特定する動作内容特定手段と、
    該動作内容特定手段により特定された動作内容に基づいて動作制御する動作制御手段とを含む
    請求項1から請求項5のうちいずれかに記載の自立走行装置。
  7. 前記動作指示マーカの配設態様は、配設方向と配設本数とを含み、
    前記動作指示マーカは、前記誘導ラインと直交する方向に対して伸びるように設けられ、
    前記動作内容特定手段は、前記動作指示マーカ検知手段により検知された動作指示マーカの配設方向と配設本数とに対応する動作内容を特定する
    請求項6記載の自立走行装置。
  8. 走行する経路を一意に特定可能な情報を示す走行経路情報を設定する走行経路情報設定手段を含み、
    前記動作関連情報記憶手段は、走行動作の内容を示す動作内容と、動作指示マーカの配設方向および配設本数を示す配設態様と、前記走行経路情報とが対応付けされた動作関連情報を記憶し、
    前記動作内容特定手段は、検知された動作指示マーカの配設方向および配設本数と、前記走行経路情報設定手段により設定された走行経路情報と、前記動作関連情報とを参照して動作内容を特定する
    請求項6または請求項7記載の自立走行装置。
  9. 前記動作内容特定手段により分岐する誘導ラインに向けた移動を開始することを示す動作内容を特定したことに応じて、分岐する誘導ラインが存在する方向に向けて旋回するように前記操舵装置を制御して分岐旋回処理を開始する分岐旋回処理開始手段と、
    前記反射光検知手段により検知された反射光から導出される反射率に基づいて、前記非適正走行状態から前記誘導ラインに沿った走行状態を示す適正走行状態になったことを検知する適正走行状態検知手段と、
    該適正走行状態検知手段により適正走行状態になったと判定されたことに応じて、前記分岐旋回処理を終了する分岐旋回処理終了手段とを含む
    請求項6から請求項8のうち何れかに記載の自立走行装置。
  10. 前記反射光検知手段は、帯状に形成された前記誘導ラインの幅方向長さに収まる範囲内において、照射範囲が前記誘導ラインの幅方向にずれた2つのセンサにより、前記床面側からの反射光を検知し、
    前記適正走行状態検知手段は、前記2つのセンサそれぞれが、前記誘導ラインから外れたことを検知したあとに、分岐する誘導ラインを検知したときに、適正走行状態となったことを検知する
    請求項9記載の自立走行装置。
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