JP2014216871A - 信号処理装置、信号処理方法及び信号処理プログラム - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法及び信号処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の相関ピークが発生した場合に、複数のピーク位置の関係性を検査することで信号捕捉の確度を高めることができる信号処理装置を提供する。
【解決手段】測位信号から入力した単位時間幅分の信号と、周期信号のローカルレプリカとして予め生成された単位時間幅の信号とに対し、ゼロパディング処理を実行することにより、単位時間幅より長い処理時間幅の処理対象信号とローカルレプリカ信号とを生成し、処理対象信号とローカルレプリカ信号との相関処理を実行し、処理時間幅の複数の時点における複数の相関値を算出し、算出された複数の相関値から相関ピークとして第1の相関値と第2の相関値とを選び出し、第1の相関値が算出された第1の時点と第2の相関値が算出された第2の時点との差分と、単位時間幅と処理時間幅との差分とに基づいて、第1の相関値と第2の相関値とについて真に周期信号による相関ピークであることの確からしさを判定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、測位信号の信号処理を実行する信号処理装置、信号処理方法及び信号処理プログラムに関する。特に、米国のGPS(Global・Positioning・System)などに代表される衛星測位システム(Satellite・Positioning・System、以下、SPSと略す)で用いられる衛星測位受信機(以下、SPS用受信機とする)内の信号処理装置、信号処理方法及び信号処理プログラムに関する。
SPSはカーナビや携帯端末などの一般ユーザー向け機器のみならず、バスや電車の車両運行管理、金融取引の時刻管理、農作業機器や工事用車両の運行自動化など様々な分野で利用され、必要不可欠な社会インフラとなっている。我が国でもその重要性が広く認識されるようになり、準天頂衛星システムの開発が進められている。
準天頂衛星システムは、GPSを補完・補強する機能と、独自の測位機能(予定)を備える。
補完機能はGPSの測位信号と互換性がある信号を放送することで、端的に言えばGPS衛星数が準天頂衛星の数だけ増えるのとほぼ同等の効果を有する。
補強機能は、GPS測位信号の誤差情報や、精密測位に必要となる情報を放送することで、測位精度向上に寄与する機能である。これらの補完・補強の機能は、GPS衛星があって初めて成り立つ機能で、準天頂衛星単独で機能するものではない。
一方、独自の測位機能は準天頂衛星のみを使って測位を行うもので、公共用途に供することを目的とした機能である。測位信号は秘匿化されており、一般のユーザーは利用することができない。
準天頂衛星システムの補強機能にはセンチメートル級測位用途の補正情報放送機能があるが、所要データ転送レートの高さが課題である。一般に航法データビット列によるBPSK(Bi−Phase・Shift・Keying)を使うGPS L1 C/Aコードのような測位信号の場合、ビットエラーレートを低く抑えるため、50ビット毎秒程度のデータ転送レートしか実現できない。しかし、センチメートル級測位で必要となるデータ転送レートは、この10倍以上である。
所定のビットエラーレートに対して比較的高いデータ転送レートを実現できるデータ伝送方式としては、CSK(Code・Shift・Keying)がよく知られている。CSKでは、転送したいデータビットに対応するシンボル値の分だけ、測位コードを巡回シフトさせてから搬送波の変調に使うもので、準天頂衛星システムの初号機「みちびき」ではセンチメートル級測位用途のLEX(L−band・experiment)信号で使われている。
しかし、CSK方式では対応するシンボル毎にコードの位相が変わるため、必要となる相関器の数が多くなる。特に、LEX信号ではシンボル値のビット数kが「8」と比較的大きく、相関器の数も非常に多く必要となる特徴がある。さらに信号捕捉時には巡回シフトさせた測位コードの境界位置が分からないため、相関処理を行った時に相関ピークが複数表れるなどすることから、処理が複雑になりがちである。
LEX信号に対応した受信機を設計する場合、所要相関器の多さや処理の複雑さに対応して必要となるプロセッサの処理能力も比較的高く、サイズも大きくなりがちである。したがって少しでも効率的な処理アルゴリズムを採用することが求められる。
準天頂衛星システム ユーザーインターフェース仕様書(IS−QZSS) Ver.1.4 "Design and implementation of a code−phase−shift keying spread spectrum receiver employing a FPGA baseband decoder",Chan,S.K.S.;Leung,V.C.M.,1997
準天頂衛星システムのユーザーインターフェース仕様書Ver.1.4(非特許文献1)に示されるLEX信号の場合、ショートコード(short code)(4msec周期)とロングコード(long code)(410msec周期)とが交互に選択されて生成されるコードを使う。ただし、ショートコードは4msecごとに航法データの8bit分で表されるシンボル値に対応したチップ数だけ巡回シフトされたコードが用いられる。
コード周期が短く初期の迅速な信号捕捉に有利なショートコードを信号捕捉に用いることを考えた場合、上記の理由でショートコードが周期的に現われないため、コードの周期性を前提とした並列コードサーチ手法(Parallel・Code・Search)である巡回相関法(Circular・Correlation)による信号検出手法が一般的には使えないという課題がある。
この巡回相関法は、FFT(高速フーリエ変換)を使って効率的に相関値計算を行うもので、受信機ハードウェアへのFFT実装が可能であれば、処理負荷軽減に大きく寄与する場合がある。
また、ロングコードで信号捕捉処理を行う場合で時刻に関する外部の補助を得られない場合(このように外部の補助データが得られない場合をコールドスタートなどと呼ぶ)、あらゆるタイミングを検査する必要があるため、信号タイミングのサーチに長い時間を要する場合がある。
LEX信号のロングコードでは、1周期のコードチップ長が1,048,575チップであるから、0.5チップごとに検査する場合、2,097,150のタイミングで相関値を検査する必要がある。周波数の変化分(例えば20通り)も考慮すると、2,097,150×20=41,943,000通りもの相関値計算を行う必要が生じる。
この計算は膨大であり、何らかの処理上の工夫が求められる。同時に、GPS L1 C/Aコードなどと比べて測位コードのチップレートが高いLEX信号の場合、受信RF信号の広帯域化に対応してサンプリング周波数も高く設定する必要がある。その結果、扱うデータのサンプリング数も大きくなり処理負荷が増大するという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、例えば、CSK方式の測位コードを持つ信号に対し、巡回相関法を用いて複数のピークが発生した際に、これらの複数のピーク位置の関係性を検査することで信号捕捉の確度を高めることができる信号処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る信号処理装置は、単位時間幅の周期信号が複数連続する測位信号の信号処理を実行する信号処理装置において、
前記測位信号から前記単位時間幅分の信号を入力し、入力した前記信号に対してゼロパディング処理を実行することにより、前記単位時間幅より長い時間幅である処理時間幅の処理対象信号を生成する処理対象信号生成部と、
前記周期信号のローカルレプリカとして予め生成された前記単位時間幅の信号に対してゼロパディング処理を実行することにより、前記処理時間幅のローカルレプリカ信号を生成するローカルレプリカ信号生成部と、
前記処理対象信号生成部により生成された前記処理対象信号と、前記ローカルレプリカ信号生成部により生成された前記ローカルレプリカ信号との相関処理を実行し、前記処理時間幅の複数の時点における複数の相関値を算出する相関処理部と、
前記相関処理部により算出された前記複数の相関値から、第1の相関値と第2の相関値とを選び出し、前記複数の時点のうち前記第1の相関値が算出された第1の時点と、前記複数の時点のうち前記第2の相関値が算出された第2の時点との差分と、前記単位時間幅と前記処理時間幅との差分とに基づいて、前記第1の相関値と前記第2の相関値とについて真に前記周期信号による相関ピークであることの確からしさを判定する判定部と
を備えることを特徴とする。
本発明に係る信号処理装置によれば、複数の周期信号から構成される測位信号に対して相関処理を実行した結果、複数の相関ピークである第1の相関値と第2の相関値とが検出された場合でも、これらの第1の相関値と第2の相関値とが算出された第1の時点と第2の時点との関係性を検査することで第1の相関値と第2の相関値とが真に周期信号による相関ピークであることの確からしさを判定することができるので、信号捕捉の確度を高めることができる。
準天頂衛星(初号機)のLEX信号の構造を示す図である。 CSK方式を説明するための図である。 LEX信号のタイミング関係図である。 実施の形態1に係る衛星測位受信機100の構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る信号捕捉処理部103の処理を示した図である。 実施の形態1に係る相関値計算部1031による相関処理を説明するための図である。 実施の形態1に係るLEX信号などのシンボル毎に開始位置がずれているコードに対する相関処理について説明するための図である。 実施の形態1に係る相関値計算部1031による相関値計算の一例を示す図である。 実施の形態2に係る相関処理に用いる交配コードの一例を示す図であり、(a)はショートコードとゼロコードとの交配例、(b)はショートコードの前半部分と後半部分との交配例である。 実施の形態2に係る相関処理に用いる交配コードの他の例を示す図であり、(a)は1つのロングコードにおいて、ロングコードの一部分と、ロングコードの他部分との交配例、(b)はショートコードと、ロングコードにおいて一定のタイミングをずらした部分との交配例である。 実施の形態1,2に係る信号捕捉処理部103のハードウェア構成を示した図である。
実施の形態1.
図1は、準天頂衛星(初号機)のLEX信号の構造を示す図である。図2は、CSK方式を説明するための図である。図3は、LEX信号のタイミング関係図である。
まず、図1〜図3を用いて、本実施の形態の前提となる技術について説明する。
本実施の形態では、測位衛星はCSK方式を使う測位信号を放送しているものとする。例えば、図1に示す準天頂衛星のLEX信号を放送しているものとする。
図1に示すように、LEX信号のベースバンド信号CLEXは、リードソロモン符号化(Reed−Solomon Coding)された航法メッセージ(Nav Message)によりCSK変調されたPRNショートコードと、周期820msの0から始まる矩形波(Squarewave)(“010101…”)で変調されたPRNロングコードがチップ毎に時間的に交互に選択され生成される、チッピングレート5.115MChip/sの信号である。
図面では、ショートコードを「short code」、ロングコードを「Long code」と記載する場合もあるが、以下では「ショートコード」、「ロングコード」と記載する。
CSK変調は、図2の(*)Definition of Code shift Keying (CSK) Modulationに定義されるように、航法メッセージデータを8ビット毎に切り出し、切り出した8ビットのシンボル値に対応する分だけ、PRNコードのコード位相をシフトさせるものである。なお以下の説明で、CSK変調コードにおける“1周期コード”とは、図2に示されるようにシンボル値“N”の分だけコードチップパターンを巡回シフトさせた後の1周期分のコードを指すものとする。
ショートコード、ロングコードそれぞれのコード生成器の初期化周期は、ショートコード生成器が4ms、ロングコード生成器が410msである。LEX信号におけるショートコード、ロングコードに関わるタイミング関係は図3のようになる。
なお、本実施の形態では、図3のようにショートコードとロングコードが交互に現われる信号構造を前提とするが、巡回相関法による並列コードサーチ手法を用いるにあたっては、必ずしもこのように2つのコードが交互に現われる信号構造でなくてもよい。
図4は、本実施の形態に係る衛星測位受信機100の構成の一例を示す図である。
図4に示すように、衛星測位受信機100は、測位信号受信アンテナ1に接続され、測位信号受信アンテナ1を介して、測位衛星から発せられた測位信号を含むRF信号を入力する。
衛星測位受信機100は、フロントエンド部101、ベースバンド処理部102を備える。
ベースバンド処理部102は、信号捕捉処理部103、シンボル抽出部104、追尾フィルタ部106を備える。
また、図4においては、衛星測位受信機100は、航法データデコード部107と観測値生データ生成部108とを備えているが、これらの構成要素は、衛星測位受信機100の外部に配置されていてもよい。
ベースバンド処理部102の構成要素は、ハードウェアもしくはソフトウェアで構成される。
RFフロントエンド部101では、スーパーヘテロダイン方式により中間周波数に落としたRF信号をデジタルサンプリングしてもよいが、本実施の形態では、ダイレクトコンバージョン方式により、In−Phase信号(I信号)とQuadrature−Phase信号(Q信号)に分けてデジタルサンプリングする方式を前提に説明する。In−Phase信号(I信号)とQuadrature−Phase信号(Q信号)との両方の信号を合わせてI/Q信号と呼ぶ。
RFフロントエンド部101は、フロントエンド処理を実行し、ベースバンド処理部102に対し、I/Q信号を出力する。
信号捕捉処理部103は、RFフロントエンド部101からI/Q信号を入力し、信号捕捉処理を実行する。信号捕捉処理部103は、測位信号に対して信号処理を実行する信号処理装置の一例である。
図5は、本実施の形態に係る信号捕捉処理部103(信号処理装置の一例)の処理を示した図である。
図5に示すように、信号捕捉処理部103は、ゼロパディング部1030(処理対象信号生成部)、相関値計算部1031、捕捉判定部1032を備える。図5の処理は一定時間の入力データをバッファリングし、そのデータに対してまとめて行うのが一般的である。例えば、LEX信号の場合、ショートコードの1周期コード長である4ms分の入力信号を保存しておき、そのデータを入力として処理を行う。
ゼロパディング部1030は、I/Q信号(測位信号)から1周期コード長の信号、すなわちLEX信号の場合は4ms(単位時間)幅分の信号を入力し、入力した前記信号に対してゼロパディングを実行することにより、FFTを行える2の累乗個のデータ数(FFT処理時間幅)の処理対象信号を生成する処理対象信号生成部の一例である。
相関値計算部1031は、FFT、IFFT、Conj(複素共役をとる処理)等を用いた巡回相関法を用いて相関値を計算する相関処理部の一例である。ローカルレプリカ信号生成部1031aは、1周期コード分のローカルレプリカコードに対してゼロパディングを実行することにより、FFTを行える2の累乗個のデータ数(FFT処理時間幅)のローカルレプリカ信号を生成する。
相関値計算部1031は、ゼロパディング部1030から処理対象信号を入力し、ローカルレプリカ信号との相互相関値計算を巡回相関法によって実行し、入力データのサンプリング間隔ごとにタイミングをずらして計算した相互相関値を入力データサンプリング数に対応した数だけ相関値(z(n))として算出する。
捕捉判定部1032は、相関値計算部1031により算出された相関値z(n)に基づいて、信号の捕捉判定処理を実行する判定部の一例である。nは相関インデックスであり、相互相関関数計算時のずれ時間τに対応する相関値zのインデックスである。
捕捉判定部1032は、相関値計算部1031により算出された相関値z(n)から、相関ピークとして第1の相関値と第2の相関値とを選び出し、まずそれらがノイズフロアに対して十分な大きさを持つことを確認するなどして、測位コードによる相関ピークであることを確認する。捕捉判定部1032は、最大ピークを表す第1の相関値と、第1の相関値の位置の前後1チップ分の範囲を除いた範囲で最大のピークを表す第2の相関値とを選び出し、これら第1の相関値と第2の相関値が周期コードによる相関値であるかを判定する相関ピーク判定部の一例である。
捕捉判定部1032は、上記処理のみでは真にそれらが測位コードによる相関ピークであるのかどうかを確実に判断できるわけではないものの、ひとまずはその判定結果に基づいて、第1の相関値のみがコード相関ピークであると判定された場合には、そのタイミングにより相関ピーク位置を決定し、前記第1の相関値と前記第2の相関値の両方がコード相関ピークであると判定された場合、両者の相関インデックスの差分と、1周期コードのサンプル数とFFT処理時の2の累乗のサンプル数の差分とに基づいて、前記第1の相関値と前記第2の相関値が真に測位コードによって生じた相関ピークであるかどうかの確からしさを判定する。
図6は、本実施の形態に係る相関値計算部1031による相関処理における信号処理方法を説明するための模式図である。
まず、所定のコードが周期的に連続するコードについて、すなわちコードチップパターンに完全な周期性が見られるコードを用いた測位信号における相関処理を行う場合について説明する。所定のコードが周期的に連続するコードとは、例えば、GPS衛星にて用いられるL1 C/Aコード等である。
図6では、説明の簡単のため、1周期のコード長は1msであり、1周期コードのサンプリングデータ数Nsc(=fs×0.001)を3500とする。すなわち、衛星測位受信機100の信号捕捉処理部103は、1ms幅(単位時間幅)の1周期コードの信号が複数連続する測位信号を入力する。なお、図6は信号処理方法を説明するための図であるため、具体例としてのコード長、及びコードと付与されるゼロコードとの配分などと、図面におけるコード長、及び上記配分などとの対応については模式化して図示しているものとする。
FFTに使うデータの数をFFT長Nfftとする。Nfft=2で、kは、Nsc≦Nfftを満たす最小の整数である。
ここでは、kはNsc≦Nfftを満たす「最小」の整数であるものとし、以下それを前提に説明を行う。図6では例として、Nfft=212=4096とする。
図6に示すように、同一のコードが周期的に繰り返すコード(測位信号)をX1コードとする。
図5に示すゼロパディング部1030は、以下のような処理を実行し、図6に示す処理対象信号を生成する。I/Q信号から1周期コード(1ms幅)分の信号(処理対象コード)を入力し、入力した前記信号に対してゼロパディングを実行することにより、Nfftサンプルの処理対象信号を生成する。
また、図5に示す相関値計算部1031のローカルレプリカ信号生成部1031aでは、1周期コード分のローカルレプリカコードに対してもゼロパディングを実行することにより、Nfftサンプルのローカルレプリカ信号を生成する。
ここで、上述したように、1周期コード(1ms幅)のサンプル数は、データサンプル数Nsc=3500であり、処理時間幅のサンプル数Nfft=4096=212とする。
巡回相関法に使うデータサンプル数NscがNfft以下であることから、処理対象コードの後に(Nfft−Nsc)個の0を加え、処理対象コードをNfft個のデータ(処理対象信号)にする。したがって、サンプリング数とFFT長が等しい場合(Nsc=Nfftの場合)は、ゼロパディング処理は不要である。また、FFTではなくDFT(離散フーリエ変換)を使う場合にもゼロパディング処理は不要である。
例えば、上述したように、Nsc=3500、Nfft=4096の場合は、596個の0を処理対象コードの後に付加して、4096サンプルのデータ列とする。また、処理対象コードと相関をとるローカルレプリカコードについても同様に596個の0を後に付加して4096サンプルのデータ列のローカルレプリカ信号とする。
相関値計算部1031は、相関値列のデータをz(n)(n=1〜Nfft)として、相関値z(n)を計算する。相関値z(n)を算出する方法としては、例えば、図5の相関値計算部1031に示すように、FFT、IFFT、Conj等を用いた巡回相関法で処理する。図5では搬送波周波数を変化させながら処理を行って相関ピーク値を検索する必要があるが、図5の例では“シフト操作”によって周波数シフト処理を実現する例を示した。
図6に示すように、相関処理では、1周期コードの開始位置が不明なため、1周期コードの途中から処理対象コードが取得される場合がある。処理対象コードの始点と、1周期コードの始点(開始位置)とのずれをNsとする。
図6では、処理対象コードの始点と、1周期コードの開始位置とのずれNsは、2000サンプル分である場合を示している。
この状態で、処理対象コードとローカルレプリカコードとの相互相関をとると、ローカルレプリカコードの始点がNsだけずれた位置で相関ピークが発生する。このずれた位置(ずれた時点(第1の時点の一例))NsをNp1(相関ピーク1)とする。
具体的には、ローカルレプリカコードの始点がNs=2000だけずれた位置で相関ピークが発生するので、Np1=2000である。
さらに、相関処理を続行すると、ローカルレプリカコードの終点から遡ってNsサンプル分が、処理対象コードの始点からNsサンプル分と重なる場合に、相関値が高くなるはずである。
このとき、1周期コードの開始位置は、図6に示すように、(Nfft−Nsc)+Np1分ずれていることになる。つまり、このずれた位置(ずれた時点(第2の時点の一例))(Nfft−Nsc)+Np1がNp2(相関ピーク2)となる。
つまり、
(Nfft−Nsc)+Np1=Np2 (式1)
が成り立つ。
具体的には、ローカルレプリカコードの終点から遡って2000サンプル分が処理対象コードの始点から2000サンプル分と重なる場合であり、1周期コードの開始位置が(4096(Nfft)−3500(Nsc))+2000(Np1)=2596ずれていることになる。つまり、Np2=2596となり、このとき相関値が高くなる。
このように、シンボルコードが連続する周期性のあるコードに対し巡回相関法を適用すると、コード相関による相関ピークであると判定される箇所が2箇所(上記の例のNp1とNp2)発生する場合がある。このときNp1とNp2とがどちらも真にコード相関による相関ピークである場合は、(Nfft−Nsc)+Np1=Np2が成り立たなくてはならない。
次に、上記の巡回相関法を、CSK変調によって1周期ごとに本来のコードパターンの開始位置がずれているコードに対して適用する場合について説明する。このようなコードとしては、例えば、上述したLEX信号などである。
図7は、1周期ごとに異なるシンボル値によってコード位相がずれているコード(X2コード)に対する相関処理について説明するための図である。
図7に示すように、処理対象コードは、連続する2つの周期コード(周期信号)を跨いで取得されたとする。このとき、上記2つの周期コードの前側のコードの始点は処理対象コードの始点からNsずれているものとする。
また、上記2つの周期コードの前側のコードのシンボル値がΔNp1で、上記2つの周期コードの後側のコードのシンボル値がΔNp2であるものとする。
このように、コードX2は、コード周期毎にそれぞれのシンボル値によって本来のコードの開始位置がずれているコードである。
このとき、巡回相関法による相互相関値計算によって相関ピークがNp1とNp2の2箇所で検出されたものとすると、(式1)のNp1(1周期コードの区切りとしての先頭位置ではなく、CSKによって巡回シフトされる前のオリジナルのショートコードの先頭チップが巡回シフト後に移動した位置)はここではNp1+ΔNp1(これが1周期コードの先頭位置)に対応し、同じく(式1)のNp2はNp2+ΔNp2に対応すると考えることができる。よって、(式1)でNp1を(Np1+ΔNp1)におきかえ、Np2を(Np2+ΔNp2)に置き換えれば、
(Np2+ΔNp2)−(Np1+ΔNp1)=Nfft−Nsc(式2)
となる。
ここで、ΔNp1とΔNp2とは、LEX信号のショートコードの場合、シンボル値が0〜255の整数値を取るのに対応して、0〜(255×2×spc)の値を取る未知数である。ただし、spcはLEX信号の測位コード(ショートコードとロングコードが交互に交配されたコード)の1チップあたりのサンプリング数とする。また、ΔNp1とΔNp2の差の絶対値は最大でも(510×spc)サンプルである。
上記(式2)を変形すると、以下となる。
Np2−Np1−(Nfft−Nsc)=ΔNp1−ΔNp2(式3)
右辺(ΔNp1−ΔNp2)は、ある範囲の値をとる未知数であるが、上述したように、仕様上(−510×spc)〜(+510×spc)の値を取る。
したがって、以下の式が成立する。
(−510×spc)≦{Np2−Np1−(Nfft−Nsc)}≦(+510×spc)(式4)
このように、(式4)はコード相関によるピークであるとして検出された前記第1の相関値と前記第2の相関値が真にコード相関によるピークである場合に満たさなければならない必要条件である。
捕捉判定部1032は、Np1とNp2とが(式4)を満たす場合には、相関ピークNp1,Np2は真にコード相関によるピークであると判定する。
相関ピークの検出方法にもよるが、誤検出ピークすなわちノイズ等によって出現したピーク値を誤ってコード相関によるピークとして検出したものがこの必要条件式を満たす確率は一般に低く、そのため検出ピークの真贋判定をサポートするための有効な検証方法となりうる。
次に、図7において、具体的な数値をあてはめて説明する。なお、図7は説明のための図であるため、具体例としてのコード長、及びコードと付与されるゼロコードとの配分などと、図面におけるコード長、及び上記配分などとの対応については模式化して図示しているものとする。
1周期コードのサンプル数は、Nsc=fs(20MHz)×0.004ms=80000とする。Ns=20000、ΔNp1=156、ΔNp2=78、Nfft=217=131072、spc=Nsc/10230=9.97とする。
図7に示すように、ローカルレプリカコードは、Np1=20000−156=19844ずれた位置で相関ピーク1となる。また、Np2=20000+(131072−80000)−78=70994ずれた位置で相関ピーク2となる。
このとき、Np1=19844,Np2=70994は、(−510×spc)≦{Np2−Np1−(Nfft−Nsc)}≦(+510×spc)(式4)を満たすものとなるため、Np1,Np2は本来検出されるべき相関ピークであると判定することができる。
以上のように、上記(式4)が成立する場合には、シンボル毎に開始位置がずれているコード(X2コード)に巡回相関法を適用した場合でも、相関ピークは確かであると判定することができる。
図8は、本実施の形態に係る相関値計算部1031による相関値計算の一例を示す図である。図8の例では、相関ピーク位置のインデックスnとして二つのピーク(n=Np1及びNp2)が検出できる。
このピークを検出するアルゴリズムはいろいろ考えられるが、ノイズフロア値の何倍かを検出閾値としてピーク位置の相関値インデックスnを検索する方法などが考えられる。
図5に示す捕捉判定部1032は、相関値計算部1031の相関値計算結果に基づいて、相関ピークの判定を実行する。
捕捉判定部1032は、Np1とNp2とが(−510×spc)≦{Np2−Np1−(Nfft−Nsc)}≦(+510×spc)を満たす場合には、Np1とNp2とは本来の相関ピークであると判定する。
ここで、本実施の形態に係る信号捕捉処理部103(信号処理装置)の構成についてまとめる。
信号捕捉処理部103(信号処理装置)は、単位時間幅の周期コード信号、あるいは周期コード信号をCSK変調に基づく巡回シフトした信号が複数連続する測位信号を受信するベースバンド信号処理装置である。
信号捕捉処理部103(信号処理装置)は、
前記測位信号から前記単位時間幅分のデジタル信号を入力し、入力した前記デジタル信号に対して後述のゼロパディング処理を実行することにより、FFT計算が可能な2の累乗個のデータサンプル数にする処理対象信号生成部と、
前記単位信号のローカルレプリカ信号として予め生成された前記単位時間幅の信号に対してゼロパディングを実行して同様に2の累乗個のデータを生成するローカルレプリカ信号生成部と、
前記処理対象信号生成部により生成された前記処理対象信号と、前記ローカルレプリカ信号生成部により生成された前記ローカルレプリカ信号との相互相関処理を必要な時間幅以下の間隔で複数の相関値算出を実行する相関処理部と、
前記相関処理部により算出された前記複数の相関値から、最大ピークを表す第1の相関値と、第1の相関値の位置の前後1チップ分の範囲を除いた範囲で最大のピークを表す第2の相関値とを選び出し、これら第1の相関値と第2の相関値が周期コードによる相関値であるかを判定する相関ピーク判定部と、
前記相関ピーク判定部により前記第1の相関値と前記第2の相関値が共に周期コードにより生じた相関値ピークであると判定された場合に、前記複数の時点のうち前記第1の相関値が算出された第1の時点と、前記複数の時点のうち前記第2の相関値が算出された第2の時点との差分と、前記単位時間幅と前記処理時間幅との差分とに基づいて、前記第1の相関値と前記第2の相関値とが真に周期コードによる相関ピークであることの確からしさを判定する判定部とを備える。
準天頂衛星のLEX信号のようにCSK方式の測位コードを持つ場合、測位コードが周期的に変化しない。したがって、巡回相関法では複数の相関ピークが検出される場合があり、並列コードサーチ手法による信号捕捉(信号検出)には適さない。
巡回相関法はLEX信号では一般的には適さないと述べたが、巡回相関法は畳み込み積分によってコードタイミングと相関値の関係を計算しているのであって、相関値の処理を工夫すればコードタイミングを発見することは可能となる。上記ショートコードの非周期性に起因して相関ピーク値が複数個所で見つかった場合には、逆にそれらの関係から相関ピークの真贋判定に対する確度を上げることができる。
以上のように、本実施の形態に係る衛星測位受信機100によれば、CSK方式の測位コードを持つ信号に対しても、巡回相関法を用いて複数のピークが発生した際にはそれらのピーク位置の関係性を検査することで信号捕捉の確度を高めることができる。
実施の形態2.
上述したように、準天頂衛星のLEX信号のようにCSK方式の測位コードの場合には、コード周期が長く、サンプリング周波数もGPS L1 C/Aコード受信機に比べて高くせざるをえない事情があることなどから、これに対応する処理負荷軽減策が強く求められる。
そこで、本実施の形態では、相関処理の効率を向上させるための態様について説明する。
図9は、相関処理に用いる交配コードの一例を示す図であり、(a)はショートコードとゼロコードとの交配例、(b)はショートコードの前半部分と後半部分との交配例である。
図9(a)に示す交配コードは、信号捕捉をショートコードで行う際に用いられるショートコードとゼロデータとの交配コードである。本来ロングコードが配置される位置に0データを配置することで、ショートコード成分のみを取り出し、ショートコードで信号捕捉をすることができる。
本実施の形態では、図9(a)の交配コードの代わりに、ショートコードの前半部分と後半部分の交配コードを用いて相関処理を行う。
これにより、ショートコードの前半部分の相関処理と、ショートコードの後半部分の相関処理とを同時にすることができるとともに、扱うサンプル数を半分にすることができる。
扱うサンプル数を半分にすることができるため、使うデータの長さを半分にすることができる。したがって、FFTを使った巡回相関法によって相関値を求める場合などには、処理効率を向上させるとともに、少ないリソースで処理することができる。このようにショートコードの前半部分と後半部分を交配して用いた場合には、相関ピークが見つかった際に、どちらのコードによるピークであったのかを判定する処理を付加することで、最終的にコードタイミングを確定できる。
図10は、相関処理に用いる交配コードの他の例を示す図であり、(a)は1つのロングコードにおいて、ロングコードの一部分と、ロングコードの他部分との交配例、(b)はショートコードと、ロングコードにおいて一定のタイミングをずらした部分との交配例である。
ロングコードで信号捕捉を行いたい場合は、図10(a)に示すように、ロングコードとゼロデータの交配コードではなく、1つのロングコードにおいて、ロングコードの一部分と、ロングコードの他部分とを交配したコードで相関処理を行えば、処理の効率を約2倍に上げることができる。
このように、ロングコードの二つの部分を交配したコードで信号捕捉処理を行うことで、ロングコードの信号捕捉処理をほぼ2倍の効率で行うことができる。
さらに、準天頂衛星(初号機)のLEX信号のような例では図3に示される仕様で決まるショートコードとロングコードが取りうる本来のタイミングの関係をずらしたローカルレプリカ信号を利用することで効率的なロングコードの信号捕捉も可能となる。
例えば、準天頂衛星(初号機)のLEX信号を捕捉する受信機を考えた場合、コード周期の短いショートコードを先に捕捉し、その後にロングコードを捕捉する手順を考える。この時、上記手法などを用いてまずはショートコードの捕捉を行うと、シンボル分の不確定性を有したショートコード1周期の境界位置が判明する。こののち、ショートコードのシンボル値を1周期分ごとに取得するため、上記巡回相関法などを用いて相関値を計算し続ける必要があるが、その処理において、図10(b)に示すように、わざと一定のタイミングをずらしたロングコードをショートコードに交配し、ショートコードのシンボル値を取得するための巡回相関法による相関値計算処理を行えば、ショートコードのシンボル値を取得するのと同時にその処理になんら影響を与えることなく、ロングコードの検出を行うことが可能となる。図10(b)では、シンボル値によって1周期コードごとに移動するショートコード先頭が位置し得る範囲に入らないようにロングコードの先頭を配置するようにタイミングをずらすことによって、ショートコードにより生じた相関ピークと、ロングコードを検出したことにより生じた相関ピークを区別することができるようにしている。どちらのコードの相関ピークであるのかを、その位置によって判定可能であるから、ショートコード取得後も1周期コードごとに行う必要があるシンボル値取得処理を行う中で、なんらの処理上の影響も負荷の増加も招くことなく、ロングコードの捕捉も可能となる手法である。
上記の他にも、1の衛星から受信した測位コードのショートコードと、1の衛星とは異なる衛星から受信した測位コードのショートコードとを交配することにより、2衛星分のショートコードの相関処理を同時にすることができる。
また、ロングコードについても同様に、1の衛星から受信した測位コードのロングコードと、1の衛星とは異なる衛星から受信した測位コードのロングコードとを交配することにより、2衛星分のロングコードの相関処理を同時にすることができる。
ロングコードの一部分と、異なる衛星のロングコードの一部分とを交配したり、ショートコードとロングコードの一部分であって、互いに異なる衛星の信号を交配して、相関処理を実行してもよい。
以上のように、本実施の形態に係る衛星測位受信機100の信号捕捉処理部103によれば、処理効率、及びリソース効率を向上することができ、相関処理の負荷の軽減を実現することができる。
図11は、実施の形態1〜2に係る衛星測位受信機100の信号捕捉処理部103をソフトウェアで実現した場合のハードウェア構成の一例を示す図である。
図11を用いて、衛星測位受信機100の信号捕捉処理部103のハードウェア構成例について説明する。
上述したように、衛星測位受信機100の信号捕捉処理部103は、各要素をプログラムで実現してもよい。
信号捕捉処理部103のハードウェア構成としては、バスに、演算装置901、外部記憶装置902、主記憶装置903、通信装置904、入出力装置905が接続されている。
演算装置901は、プログラムを実行するCPU(Central・Processing・Unit)である。
外部記憶装置902は、例えばROM(Read・Only・Memory)やフラッシュメモリ、ハードディスク装置である。
主記憶装置903は、RAM(Random・Access・Memory)である。
本実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、プログラムとして外部記憶装置902に記憶されており、演算装置901により主記憶装置903に読み出され、演算装置901により実行される。
本実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。即ち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアのみ、あるいは、素子、デバイス、基板、配線といったハードウェアのみで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実現されていても構わない。
なお、図11の構成は、あくまでも信号捕捉処理部103のハードウェア構成の一例を示すものであり、信号捕捉処理部103のハードウェア構成は図11に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
また、実施の形態1〜2に示す手順により、本発明に係る信号処理方法を実現可能である。
上記実施の形態1〜2の説明では、「ゼロパディング部」、「相関値計算部」、「捕捉判定部」がそれぞれ独立したブロックとしたが、これに限られるわけではなく、例えば、「ゼロパディング部」と「相関値計算部」とをひとつのブロックで実現してもよい。あるいは、これらのブロックを、他のどのような組み合わせで信号捕捉処理部103を構成しても構わない。
以上、本発明の実施の形態1〜2について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つを組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つを部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
1 測位信号受信アンテナ、100 衛星測位受信機、101 フロントエンド部、102 ベースバンド処理部、103 信号捕捉処理部、104 シンボル抽出部、106 追尾フィルタ部、107 航法データデコード部、108 観測値生データ生成部、901 演算装置、902 外部記憶装置、903 主記憶装置、904 通信装置、905 入出力装置、1030 ゼロパディング部、1031 相関値計算部、1031a ローカルレプリカ信号生成部、1032 捕捉判定部。

Claims (8)

  1. 単位時間幅の周期信号が複数連続する測位信号の信号処理を実行する信号処理装置において、
    前記測位信号から前記単位時間幅分の信号を入力し、入力した前記信号に対してゼロパディング処理を実行することにより、前記単位時間幅より長い時間幅である処理時間幅の処理対象信号を生成する処理対象信号生成部と、
    前記周期信号のローカルレプリカとして予め生成された前記単位時間幅の信号に対してゼロパディング処理を実行することにより、前記処理時間幅のローカルレプリカ信号を生成するローカルレプリカ信号生成部と、
    前記処理対象信号生成部により生成された前記処理対象信号と、前記ローカルレプリカ信号生成部により生成された前記ローカルレプリカ信号との相関処理を実行し、前記処理時間幅の複数の時点における複数の相関値を算出する相関処理部と、
    前記相関処理部により算出された前記複数の相関値から、第1の相関値と第2の相関値とを選び出し、前記複数の時点のうち前記第1の相関値が算出された第1の時点と、前記複数の時点のうち前記第2の相関値が算出された第2の時点との差分と、前記単位時間幅と前記処理時間幅との差分とに基づいて、前記第1の相関値と前記第2の相関値とについて真に前記周期信号による相関ピークであることの確からしさを判定する判定部と
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記判定部は、
    前記第1の時点と前記第2の時点との差分と前記単位時間幅と前記処理時間幅との差分との差分が、所定の範囲以内であるか否かにより、前記第1の相関値と前記第2の相関値との確からしさを判定することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記測位信号は、複数の前記周期信号のうちの少なくとも1つが、他の前記周期信号がシフトされている数と異なる数でシフトされていることを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
  4. 前記測位信号は、コードシフトキーイング方式により変換されていることを特徴とする請求項3に記載の信号処理装置。
  5. 前記測位信号は、前記単位時間幅のショートコードであって1つの前記周期信号であるショート用周期信号により構成されたショートコードと、前記単位時間幅の複数倍幅のロングコードであって複数のロング用周期信号により構成されたロングコードとにより構成され、
    前記ローカルレプリカ信号生成部は、
    前記ショートコードにより信号捕捉をする場合は、予め取得した前記ショート用周期信号の前半部分と後半部分とを交配した信号を、前記ショート用周期信号のローカルレプリカとして予め生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の信号処理装置。
  6. 前記ローカルレプリカ信号生成部は、
    前記ロングコードにより信号捕捉をする場合は、予め取得した前記複数のロング用周期信号の一部分と、前記複数のロング用周期信号の他部分とを交配した信号を、前記ロング用周期信号のモデルとして予め生成することを特徴とする請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 単位時間幅の周期信号が複数連続する測位信号の信号処理を実行する信号処理装置の信号処理方法において、
    処理対象信号生成部が、前記測位信号から前記単位時間幅分の信号を入力し、入力した前記信号に対してゼロパディング処理を実行することにより、前記単位時間幅より長い時間幅である処理時間幅の処理対象信号を生成する処理対象信号生成工程と、
    ローカルレプリカ信号生成部が、予め取得した前記周期信号に基づいて、前記周期信号のローカルレプリカとして予め生成された前記単位時間幅の信号に対してゼロパディング処理を実行することにより、前記処理時間幅のローカルレプリカ信号を生成するローカルレプリカ信号生成工程と、
    相関処理部が、前記処理対象信号生成工程により生成された前記処理対象信号と、前記ローカルレプリカ信号生成工程により生成された前記ローカルレプリカ信号との相関処理を実行し、前記処理時間幅の複数の時点における複数の相関値を算出する相関処理工程と、
    判定部が、前記相関処理工程により算出された前記複数の相関値から、第1の相関値と第2の相関値とを選び出し、前記複数の時点のうち前記第1の相関値が算出された第1の時点と、前記複数の時点のうち前記第2の相関値が算出された第2の時点との差分と、前記単位時間幅と前記処理時間幅との差分とに基づいて、前記第1の相関値と前記第2の相関値とについて真に前記周期信号による相関ピークであることの確からしさを判定する判定工程と
    を備えることを特徴とする信号処理装置の信号処理方法。
  8. 単位時間幅の周期信号が複数連続する測位信号の信号処理を実行する信号処理装置の信号処理プログラムにおいて、
    処理対象信号生成部が、前記測位信号から前記単位時間幅分の信号を入力し、入力した前記信号に対してゼロパディング処理を実行することにより、前記単位時間幅より長い時間幅である処理時間幅の処理対象信号を生成する処理対象信号生成処理と、
    ローカルレプリカ信号生成部が、予め取得した前記周期信号に基づいて、前記周期信号のローカルレプリカとして予め生成された前記単位時間幅の信号に対してゼロパディング処理を実行することにより、前記処理時間幅のローカルレプリカ信号を生成するローカルレプリカ信号生成処理と、
    相関処理部が、前記処理対象信号生成処理により生成された前記処理対象信号と、前記ローカルレプリカ信号生成処理により生成された前記ローカルレプリカ信号との相関処理を実行し、前記処理時間幅の複数の時点における複数の相関値を算出する相関処理と、
    判定部が、前記相関処理により算出された前記複数の相関値から、第1の相関値と第2の相関値とを選び出し、前記複数の時点のうち前記第1の相関値が算出された第1の時点と、前記複数の時点のうち前記第2の相関値が算出された第2の時点との差分と、前記単位時間幅と前記処理時間幅との差分とに基づいて、前記第1の相関値と前記第2の相関値とについて真に前記周期信号による相関ピークであることの確からしさを判定する判定処理と
    をコンピュータである信号処理装置に実行させることを特徴とする信号処理プログラム。
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