JP2014214910A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒流路内に混入した空気により、可燃性混合気が増大することを、高効率に抑制することを実現するヒートポンプ装置を提供することを目的としている。【解決手段】冷媒流路のうちの高圧流路に設けられ、空気と冷媒及び潤滑油のうち可燃性を有するものとが混合した可燃性混合気を、冷媒及び潤滑油のうち可燃性を有するものの自己発火温度より低い温度で燃焼させる触媒燃焼装置を有しているものである。【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプ装置に関するものである。
ヒートポンプ装置には、圧縮機、凝縮器、膨張機構及び蒸発器を有し、これらを冷媒配管で接続したものが存在する。このようなヒートポンプ装置は、圧縮機に搭載されている電動機を駆動すると、圧縮機で冷媒が圧縮された後に吐出され、凝縮器で凝縮し、膨張機構で減圧され、蒸発器で蒸発し、再び圧縮機に吸入される。
このように、圧縮機の運転中において、ヒートポンプ装置内の圧力は、圧縮機の吐出口から膨張機構の入口までの圧力は大気圧より高い正圧になり、膨張機構の出口から圧縮機の吸入口までの圧力は大気圧より低い負圧となる。
したがって、ヒートポンプ装置の膨張機構の出口から圧縮機の吸入口までの冷媒の流路となる冷媒配管に腐食、溶接不良などによって穴が空いた場合、ヒートポンプ装置の冷凍サイクルを構成する冷媒回路内に空気が混入する場合がある。
また、たとえば配管同士の接続位置が、予め設定されている位置からずれてしまうといったように、ヒートポンプ装置の組み立て、設置及び撤去などの作業といったような人為的な原因によっても、ヒートポンプ装置の冷凍サイクルを構成する冷媒回路内に空気が混入する場合がある。
このように、ヒートポンプ装置の冷媒回路内に混入した空気は、ヒートポンプ装置の冷媒と混合し、可燃性混合気を形成する。または、ヒートポンプ装置の冷媒回路内に混入した空気は、蒸気、ミストなどになっている潤滑油と混合し、可燃性混合気を形成する。
ここで、冷媒として、たとえばイソブタン、プロパン、R32などといった可燃性の冷媒が採用されていたり、潤滑油として可燃性のものが採用されている場合には、可燃性混合気に着火又は発火し、ヒートポンプ装置全体に火災伝播する可能性がある。
すなわち、冷媒及び圧縮機内に貯留された潤滑油のうちの少なくとも一方に可燃性のものが採用されている場合には、圧縮機の運転動作により、冷媒、潤滑油が高圧高温となって、可燃性混合気に着火又は発火し、ヒートポンプ装置全体に火炎伝播したり、ヒートポンプ装置が破損したりする可能性がある。
そこで、従来のヒートポンプ装置には、このような不具合を抑制するため、圧縮機と凝縮器と膨張機構と蒸発器を有する冷凍サイクルにおいて、還元鉄あるいは活性炭からなる酸素吸着剤と、酸素吸着剤を収納するケースと、冷凍サイクル内の酸素を透過し酸素吸着剤と冷凍サイクルを仕切る透過板を設けたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のヒートポンプ装置は、酸素吸着剤を収納するケースを冷媒回路に設けることで、冷媒と共に冷媒回路内を循環する空気に含まれる酸素を、吸着除去するように構成したものである。
特開2000−320911号公報(たとえば、要約、図1参照)
特許文献1に記載の技術は、収納される酸素吸着剤による吸着速度以上、あるいは吸着容量以上の酸素が、冷媒回路内に混入すると、可燃性混合気が増大することを抑制できなくなる。
すなわち、特許文献1に記載の技術では、酸素吸着剤を用いているものであり、高効率に可燃性混合気の酸素を冷媒回路から除去することができないものであった。このため、冷媒回路内に除去できなくなった空気が増大し、冷媒、潤滑油が発火してヒートポンプ装置が破損などしてしまう可能性があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、冷媒流路内に混入した空気により、可燃性混合気が増大することを、高効率に抑制することを実現するヒートポンプ装置を提供することを目的としている。
本発明に係るヒートポンプ装置は、圧縮機、凝縮器、膨張機構及び蒸発器を有し、これらが冷媒配管で接続されて構成された冷媒流路を有し、冷媒流路を流れる冷媒及び潤滑油のうちの少なくとも一方が可燃性を有するヒートポンプ装置において、冷媒流路のうちの高圧流路に設けられ、空気と冷媒及び潤滑油のうち可燃性を有するものとが混合した可燃性混合気を、冷媒及び潤滑油のうち可燃性を有するものの自己発火温度より低い温度で燃焼させる触媒燃焼装置を有しているものである。
本発明に係るヒートポンプ装置によれば、上記構成を有しているため、冷媒流路内に混入した空気により、可燃性混合気が増大することを、高効率に抑制することができるので、可燃性混合気が自己発火温度で発火し、ヒートポンプ装置が破損などしてしまうことを抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の構成図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の圧縮機を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の触媒燃焼装置の一例を示す構成図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の自己発火温度と触媒燃焼開始温度との関係を示した説明図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の燃焼前圧力と燃焼後圧力の関係を示した説明図である。 本発明の実施の形態2に係るヒートポンプ装置の圧縮機を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4に係るヒートポンプ装置の構成図である。 本発明の実施の形態5に係るヒートポンプ装置の触媒燃焼装置の一例を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るヒートポンプ装置100の構成図である。図2は、ヒートポンプ装置100の圧縮機1を示す縦断面図である。図3は、ヒートポンプ装置100の触媒燃焼装置8の一例を示す構成図である。なお、図2では、圧縮機1とともに、吐出冷媒配管9A、アキュムレータ7及び吸入管7Aも図示している。図1〜図3を参照してヒートポンプ装置100の構成について説明する。
本実施の形態1に係るヒートポンプ装置100は、冷媒流路(冷媒回路)内に混入した空気により、可燃性混合気が増大することを、高効率に抑制することで、可燃性混合気が自己発火温度(自己着火温度)で発火(着火)し、ヒートポンプ装置100が破損などしてしまうことを抑制する改良が加えられたものである。
[構成説明]
ヒートポンプ装置100は、空気調和装置、冷蔵庫及び冷蔵庫などの冷凍装置、給湯機などに利用されるものである。本実施の形態1では、ヒートポンプ装置100が空気調和装置に利用されている場合を例に説明する。
ヒートポンプ装置100は、熱源側である室外機100Aと利用側である室内機100Bとを有している。そして、ヒートポンプ装置100は、「冷媒を圧縮して吐出する圧縮機1と、凝縮器又は蒸発器として機能する第1熱交換器2」と、「冷媒を減圧させる膨張弁3」と、「蒸発器又は凝縮器として機能する第2熱交換器4」と、「冷媒の流路を切り替える四方弁5」と、「圧縮機1から吐出された冷媒の脈動を低減させるマフラー6」と、「余剰冷媒を貯留することができるアキュムレータ7」とを有している。
また、ヒートポンプ装置100は、圧縮機1、第1熱交換器2、膨張弁3、第2熱交換器4、四方弁5、マフラー6及びアキュムレータ7などを接続する冷媒配管9を有している。また、冷媒配管9のうち、圧縮機1と第1熱交換器2とを接続するものを吐出冷媒配管9Aと称し、冷媒配管9のうち、アキュムレータ7と圧縮機1とを接続するものを吸入管7Aと称する。
なお、本実施の形態1では、図1に示すように、室外機100Aに圧縮機1、アキュムレータ7、第1熱交換器2、四方弁5及びマフラー6が搭載され、室内機100Bに第2熱交換器4が搭載されている場合を例に説明する。
また、ヒートポンプ装置100の冷媒流路を循環する冷媒には、可燃性の冷媒(たとえば、イソブタン、プロパン、R32など)が採用されるとともに、潤滑油も可燃性の潤滑油が採用されている場合を例に説明する。
ここで、冷媒流路とは、圧縮機1、第1熱交換器2、膨張弁3、第2熱交換器4、四方弁5、マフラー6、アキュムレータ7及び冷媒配管9によって構成される流路である。
[圧縮機1]
圧縮機1は、「底部に潤滑油が貯留され、冷媒を圧縮する機構などが搭載される密閉容器11」と、「密閉容器11に収容され、圧縮要素15を駆動する電動要素13」と、「密閉容器11に収納され、冷媒を圧縮する圧縮要素15」と、「電動要素13と圧縮要素15とを接続する回転軸14」と、「密閉容器11内であって上下位置が電動要素13と圧縮要素15の間に設けられている触媒燃焼装置8」とを備えている。
(密閉容器11)
密閉容器11は、圧縮機1の外郭を構成するものである。密閉容器11内には、密閉容器11の内壁と当接して圧縮要素15が固定され、この圧縮要素15の上側に密閉容器11の内壁と当接して電動要素13が固定されている。
密閉容器11には、開口部である吐出口11a及び吸入口11bが形成されている。そして、密閉容器11の吐出口11aの形成位置に、圧縮要素15で圧縮された冷媒を密閉容器11内から吐出する吐出冷媒配管9Aが接続され、密閉容器11の吸入口11bの形成位置に、密閉容器11内に冷媒を供給する吸入管7Aが接続されている。
密閉容器11の底部には、潤滑油溜12が形成され、圧縮要素15における摺動摩擦を軽減することができる潤滑油が貯留される。なお、潤滑油溜12に貯留された潤滑油は、冷媒と共に圧縮要素15内に吸入され、圧縮要素15の摺動部などに供給される。
(電動要素13)
電動要素13は、回転軸14が固定され自身の回転を回転軸14に伝達する回転子17と、積層鉄心に複数相の巻線21を装着して構成される固定子16とを有している。
そして、電動要素13は、回転子17が回転軸14に接続されており、回転軸14を介して圧縮要素15を駆動することができるようになっている。つまり、図示省略の電源から固定子16に電力が供給されることによって、回転子17が回転し、この駆動力を回転軸14を介して圧縮要素15に伝達することができるものである。これにより、圧縮要素15が駆動して冷媒を圧縮することができる。
回転子17は、回転子17の内周に回転軸14が接続されているものである。また、回転子17は、回転子17の外周面と、固定子16の内側面との間に予め設定された対向間隔が形成された状態で、回転軸14に支持されている。
固定子16は、回転子17を回転させるものであり、たとえば、複数の油戻し孔18が形成された鉄心19、及び複数相の巻線21などを有するものである。固定子16は、その外周面が密閉容器11の壁部(内周面)に固定されて設けられている。
なお、固定子16と回転子17との間には、予め設定された間隔が形成されている。このため、カップマフラー31から放出された高温・高圧の冷媒は、この間隔などを介して密閉容器11内の吐出冷媒配管9Aが接続されている側の空間に供給される。
(圧縮要素15)
圧縮要素15は、密閉容器11内に吸入された冷媒を圧縮するものであり、種々の機構(たとえば、ロータリー式、スクロール式、ベーン式など)のものを採用することができる。本実施の形態1では、圧縮要素15が、ロータリー式である場合を例に説明する。
圧縮要素15は、「後述のローラ26が設置されるシリンダ24」と、「回転軸14に接続され、シリンダ24内に回転自在に設けられているローラ26」と、「このローラ26に接してシリンダ24内を分けるベーン27」と、「シリンダ24の開口を閉塞すると共に回転軸14を回転自在に支持する上軸受部28及び下軸受部29」と、「上軸受部28に取り付けられるカップマフラー31」とを有している。
シリンダ24は、上下にそれぞれ開口部が形成されており、上軸受部28及び下軸受部29によって閉塞されている。すなわち、シリンダ24の上側には、回転軸14を回転自在に支持する上軸受部28が設けられており、シリンダ24の上側の端面(電動要素13側の端面)を閉塞している。また、シリンダ24の下側には、回転軸14を回転自在に支持する下軸受部29が設けられており、シリンダ24の下側の端面(潤滑油溜12側の端面)を閉塞している。
ローラ26は、回転軸14に接続され、回転軸14の回転とともに自身も回転し、シリンダ24内に供給された冷媒を圧縮することができるものである。
ベーン27は、ローラ26に接してシリンダ24内を分けるものであり、シリンダ24に形成される図示省略の溝内を往復運動し、先端がローラ26と接しているものである。
そして、シリンダ24、ローラ26及びベーン27などにより、冷媒が圧縮される空間である圧縮室が形成される。この圧縮室は、ローラ26及びベーン27の回転に伴って小さくなっていき、圧縮室に供給された冷媒が圧縮されるようになっている。
上軸受部28には、圧縮要素15の吐出口15aが形成されている。この吐出口15aには、シリンダ24内が予め設定された圧力以上となった際に吐出口15aを開く吐出弁30が、設けられている。
カップマフラー31は、吐出口15aを覆うように吐出口15aの上方に設けられているものである。つまり、圧縮要素15で圧縮されて吐出口15aから吐出された冷媒は、カップマフラー31内の空間に一旦吐出された後に、カップマフラー31の吐出口34から密閉容器11内に吐出され、密閉容器11の吐出口11aに接続される吐出冷媒配管9Aを介して圧縮機1の外部に吐出される。
(回転軸14)
回転軸14は、上端側が電動要素13の回転子17に接続され、下端側が圧縮要素15の上軸受部28及び下軸受部29に回転自在に支持されているものである。そして、回転軸14は、鉛直方向に平行な軸を中心として回転し、圧縮要素15のローラ26を回転させることができるものである。なお、回転軸14は、ローラ26を偏心運動させる偏心部25を有しており、この偏心部25とローラ26とが接続されている。
(触媒燃焼装置8)
触媒燃焼装置8は、「セラミック及び触媒金属を有し、たとえば棒状のL型金属線で構成される触媒部41」と、「触媒部41の一方の端部側に接続され、触媒部41を圧縮機1の密閉容器11の内壁に固定する接続部42」とを有するものである。
触媒燃焼装置8は、冷媒流路のうちの高圧流路に設けられているものである。ここで、「高圧流路」とは、暖房運転時において、圧縮機1の密閉容器11内の圧縮要素15の吐出口15aよりも下流側であって、第2熱交換器4の入口よりも上流側に対応する流路である。また、冷房運転時において、圧縮機1の密閉容器11内の圧縮要素15の吐出口15aよりも下流側であって、第1熱交換器2の入口よりも上流側に対応する流路である。
本実施の形態1では、触媒燃焼装置8が、圧縮機1の密閉容器11の内壁のうち、圧縮要素15の固定位置よりも上側であって電動要素13の固定位置の下側に設けられている。
触媒部41は、可燃性混合気が自身の表面に流れてくると、可燃性混合気との間で酸化反応を生じ、その結果自身が高温となって発火源(着火源)となるものである。そして、触媒部41は、冷媒の自己発火温度、潤滑油の自己発火温度に達する以前の低い圧力、温度で可燃性混合気を燃焼させることができるものである。
触媒部41は、鉛直方向に平行に設けられている鉛直部41Aと、水平方向に平行に設けられ、一方が鉛直部41Aの下端側に接続され、他方が接続部42に接続される水平部41Bとを有しているものである。
このように、触媒部41は、その形状が棒状のL型であるものとして説明するが、それに限定されるものではなく、適宜形状を変更してもよい。また、鉛直部41Aは、鉛直方向からずれていてもよいし、水平部41Bも水平方向からずれていてもよい。
触媒部41は、金属線の表面にセラミックをコーティングし、そのセラミックに触媒金属の微粒子を塗布したものである。白金などの触媒金属を微粒子にしてアルミナなどのセラミックに塗布することで、触媒金属の表面積を増加させながら、触媒金属の使用量を低減することができる。これにより、触媒部41と可燃性混合気とを効率的に反応させながら、ヒートポンプ装置100の製造コストを抑制することができる。
セラミックとしては、アルミナ以外ではジルコニア、チタニア、シリカ、コーディエライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを使用するとよい。
セラミックの表面積の大きさを示す比表面積は大きいほど好ましく、たとえば100m2/g以上のセラミックを用いるとよい。すなわち、セラミックについても、表面積が大きい方が、より多くの触媒金属を塗布することができ、触媒部41と可燃性混合気とを効率的に反応させることができる。
また、触媒金属としては白金以外にもパラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウムなどの貴金属、或いは銅、マンガンなどを使用してもよい。触媒金属としては、超微粒子にした金を使用してもよい。
接続部42は、触媒部41の一方の端部側に接続され、触媒部41を圧縮機1の密閉容器11の内壁に固定するものである。なお、接続部42は、溶接などによって密閉容器11に固定されるものであってもよいし、接続部42と密閉容器11とにたとえば爪部などで嵌合するような機構を備えてもよい。
[第1熱交換器2]
第1熱交換器2は、一方が四方弁5に接続され、他方が第2熱交換器4に接続され、第1熱交換器2に供給される冷媒と、空気との間で熱交換を行わせるものである。ヒートポンプ装置100が暖房運転を実施しているときには、第1熱交換器2が蒸発器として機能し、ヒートポンプ装置100が冷房運転を実施しているときには、凝縮器(放熱器)として機能する。
第1熱交換器2は、たとえば、複数並行に設けられたフィンと、このフィンに接続されるチューブとを有するプレートフィンアンドチューブ型熱交換器で構成するとよい。また、第1熱交換器2には、図示を省略しているが、第1熱交換器2に供給される冷媒と空気との熱交換を促進するのに利用される送風ファンなどが付設される。
[膨張弁3]
膨張弁3は、冷媒を減圧、膨張させるものであり、一方が第1熱交換器2に接続され、他方が第2熱交換器4に接続されているものである。なお、膨張弁3は、たとえば開度が可変である電子膨張弁、キャピラリーチューブなどで構成するとよい。
[第2熱交換器4]
第2熱交換器4は、一方が四方弁5に接続され、他方が膨張弁3に接続され、第2熱交換器4に供給される冷媒と、空気との間で熱交換を行わせるものである。ヒートポンプ装置100が暖房運転を実施しているときには、第2熱交換器4が凝縮器として機能し、ヒートポンプ装置100が冷房運転を実施しているときには、蒸発器として機能する。
第2熱交換器4も、第1熱交換器2と同様に、たとえば、複数並行に設けられたフィンと、このフィンに接続されるチューブとを有するプレートフィンアンドチューブ型熱交換器で構成するとよい。また、第2熱交換器4には、図示を省略しているが、第1熱交換器2に供給される冷媒と空気との熱交換を促進し、空調対象空間(たとえば、室内、ビル、倉庫など)に空気を供給するのに利用される送風ファンなどが付設される。
[四方弁5]
四方弁5は、圧縮機1から吐出された冷媒の流路を、第1熱交換器2に冷媒が流入する流路、あるいは、第2熱交換器4に冷媒が流入する流路に切り替えるものである。たとえば、ヒートポンプ装置100が暖房運転を実施する場合には、四方弁5が、圧縮機1から吐出された冷媒を第2熱交換器4に供給するように切り替えられる。
[マフラー6]
マフラー6は、吐出冷媒配管9Aに設けられており、圧縮機1から吐出された冷媒の脈動を低減させるものである。マフラー6は、冷媒流れ方向の上流側が圧縮機1の吐出側に接続されており、冷媒流れ方向の下流側が四方弁5に接続されている。
[アキュムレータ7]
アキュムレータ7は、四方弁5と圧縮機1との間の冷媒配管9に接続されており、第2熱交換器4から流出した冷媒を液状冷媒と蒸気状冷媒とに分離し、圧縮機1に液状冷媒が吸入されることを抑制するものである。
[動作説明]
このように構成されたヒートポンプ装置100の冷房運転時の動作について説明する。
圧縮機1で圧縮された冷媒は、吐出冷媒配管9Aへ吐出され、マフラー6を経てから第1熱交換器2へ流入する。そして、この冷媒は、第1熱交換器2で凝縮し、膨張弁3で減圧され、第2熱交換器4で蒸発する。蒸発した冷媒は、アキュムレータ7を通って圧縮機1に戻り、ヒートポンプ装置100の冷媒流路内を循環する。このような動作によって、第2熱交換器4で生成される冷熱を、たとえば空調対象空間の冷房に利用することができる。
圧縮機1の運転中、ヒートポンプ装置100の冷媒流路内の圧力は、圧縮機1から膨張弁3の入口までの圧力は大気圧より高い正圧になり、膨張弁3の出口から圧縮機1の吸入口11bまでの圧力は大気圧より低い負圧となる。
したがって、膨張弁3の出口から圧縮機1の吸入口11bまでの冷媒の流路となる冷媒配管9には、腐食、溶接不良などによって穴が空いてしまった場合には、ヒートポンプ装置100の冷媒流路内に空気が混入してしまう。
また、たとえば冷媒配管9と第2熱交換器4との接続位置が、予め設定されている位置からずれていたといったように、ヒートポンプ装置100の組み立て、設置及び撤去などの作業といったような人為的な原因によっても、ヒートポンプ装置100の冷媒流路内に空気が混入する場合がある。
このため、可燃性の冷媒及び可燃性の潤滑油を採用しているヒートポンプ装置100においては、ヒートポンプ装置100内に混入した空気が、可燃性の冷媒と混合して可燃性の混合気を形成したり、可燃性の潤滑油の蒸気、ミストなどと混合して可燃性の混合気を形成したりする。
ここで、イソブタンの可燃範囲は、大気圧状態で1.8vol%〜8.4vol%であり、プロパンの可燃範囲は、大気圧状態で2.1vol%〜9.5vol%であり、R32の可燃範囲は大気圧状態で13.3vol%〜29.3vol%である。
また、ヒートポンプ装置100で使用される潤滑油も、蒸気、ミストの状態になるため、可燃性の冷媒が無くても、潤滑油の蒸気、ミストが空気と混合されると可燃性の混合気を形成する。
このように形成された可燃性の混合気が、圧縮機1の運転により、圧縮機1内の冷媒の圧力と温度が上昇し、冷媒の自己発火温度、潤滑油の自己発火温度以上に達すると、圧縮機1内の可燃性の混合気が発火する。
可燃性冷媒イソブタンの自己発火温度は、大気圧状態では432〜470℃、プロパンでは430〜460℃、R32では648℃である。このように、一般に、冷媒の圧力が高くなると、その分、冷媒の自己発火温度は低くなる。
潤滑油の自己発火温度は、一般的に公表されていない。ここで、ある潤滑油において自己発火温度について調べたところ、潤滑油のミストが約400℃で自己発火した。潤滑油の種類によって自己発火温度は異なるが、潤滑油は、冷媒よりも低い温度で自己発火する場合があることがわかる。
たとえば、ヒートポンプ装置100にこの調べた潤滑油と、イソブタンを有する可燃性冷媒とが採用されている場合には、自己発火温度が低い方の潤滑油が先に自己発火することになる。
[触媒部41の酸化反応について]
図4は、実施の形態1に係るヒートポンプ装置100の自己発火温度と触媒燃焼開始温度との関係を示した説明図である。
この自己発火温度に対して、触媒燃焼装置8に白金を使用した場合の触媒燃焼開始温度は、イソブタンで200℃程度、プロパンでも200℃程度と、自己発火温度に比較して低い温度である。図4は、この関係を図示した特性図である。
触媒燃焼装置8の触媒部41は、触媒燃焼開始温度に達すると、触媒表面において可燃性混合気と酸化反応を生じる。この酸化反応の反応熱で触媒燃焼装置8の温度が上昇し、更に酸化反応率が上がり、混合気温度に比較して触媒燃焼装置8のみが高温になる。
高温になった触媒燃焼装置8は、自身が発火源となり、冷媒の自己発火温度、潤滑油の自己発火温度に達する以前の低い温度で可燃性混合気を燃焼させることができる。
また、触媒燃焼装置8は、冷媒の自己発火温度、潤滑油の自己発火温度に達する以前の低い圧力、温度で可燃性混合気を燃焼させることができ、燃焼後の圧力上昇を低く抑えることができる効果をも有している。これについて、次の図5で説明する。
[燃焼前後の圧縮機1の圧力について]
図5は、実施の形態1に係るヒートポンプ装置100の燃焼前圧力と燃焼後圧力の関係を示した説明図である。
可燃性混合気が自己発火を起こす条件は、触媒発火(触媒着火)よりも高圧高温の条件で発火が生じるため、発火後の圧力も高くなり、圧縮機1の耐圧を上回り、圧縮機1が破損する場合もある。
しかし、ヒートポンプ装置100は、触媒燃焼装置8を有し、触媒燃焼を利用した発火方法が採用されており、冷媒の自己発火、潤滑油の自己発火と比較すると低い圧力、温度で発火するため、燃焼後の圧力を低く抑えることができ、圧縮機1が破損の抑制をすることができる。
このように、触媒燃焼装置8は、空気と冷媒及び潤滑油のうち可燃性を有するものとが混合した可燃性混合気を、冷媒及び潤滑油のうち可燃性を有するものの自己発火温度より低い温度で触媒燃焼させるものである。このため、ヒートポンプ装置100内の可燃性混合気の増大を抑制するとともに、自己発火温度で可燃性混合気が燃焼してしまうことを防ぐことができる。これにより、燃焼後の圧力上昇を抑え、ヒートポンプ装置100が燃焼による圧力で破損してしまうことも抑制することができる。
なお、触媒燃焼装置8は、本実施の形態1のように、冷媒及び潤滑油の両方ともに可燃性を有する場合には、冷媒の自己発火温度と潤滑油の自己発火温度のうちの低い方を用いるものとする。すなわち、触媒燃焼装置8は、低い方の自己発火温度よりも低い温度で触媒燃焼させるということである。
[本実施の形態1に係るヒートポンプ装置100の有する効果]
本実施の形態1に係るヒートポンプ装置100は、冷媒流路内に混入した空気と、冷媒及び潤滑油のうちの少なくとも一方とを有する可燃性混合気と、酸化反応を実施する触媒部41を有する触媒燃焼装置8とを有しており、可燃性混合気が増大することを高効率に抑制することができる。
すなわち、本実施の形態1に係るヒートポンプ装置100は、可燃性混合気を、触媒燃焼を利用して発火させて除去してしまうので、酸素吸着剤などを用いる方法よりもより高効率に、可燃性混合気が増大することを抑制することができ、この可燃性混合気が燃焼し、火災が吐出冷媒配管9Aなどからヒートポンプ装置100全体に伝播することを抑制することができる。
本実施の形態1に係るヒートポンプ装置100は、冷媒の自己発火温度、潤滑油の自己発火温度に達する以前の低い圧力、温度で可燃性混合気を燃焼させることができ、燃焼後の圧力上昇を低く抑えることができる。これにより、圧縮機1ひいてはヒートポンプ装置100が破損してしまうことを抑制することができる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係るヒートポンプ装置の圧縮機1を示す縦断面図である。なお、実施の形態2では、実施の形態1に対する相違点を中心に説明するものとする。
触媒燃焼装置の設置位置及び構成は、実施の形態1で示した触媒燃焼装置8に限定されるものではない。密閉容器11内に触媒燃焼装置を設けるにあたって、圧縮機1内の冷媒流路のうち、圧縮要素15の吐出口15aよりも下流側であって密閉容器11の吐出口11aよりも上流側であればよい。
本実施の形態2に係るヒートポンプ装置の圧縮機1は、触媒燃焼装置8に代えて触媒燃焼装置10を設けた点のみが実施の形態1で示した圧縮機1と異なっており、その他の構成は実施の形態1で示した圧縮機1と同様である。
この触媒燃焼装置10は、圧縮機1の密閉容器11の内壁のうち、電動要素13の固定位置の上側に設けられている。すなわち、触媒燃焼装置10は、圧縮機1内の冷媒流路のうち、電動要素13の部分よりも下流側であって吐出口11aの部分よりも上流側に設けられている。
[本実施の形態2に係るヒートポンプ装置の有する効果]
本実施の形態2に係るヒートポンプ装置は、実施の形態1に係るヒートポンプ装置100の有する効果と同様の効果を有する。
実施の形態3.
実施の形態1では、触媒燃焼装置8が、圧縮機1の密閉容器11の内壁のうち、圧縮要素15の固定位置よりも上側であって電動要素13の固定位置の下側に設けられている態様のヒートポンプ装置100について説明した。
また、実施の形態2では、触媒燃焼装置10が、圧縮機1の密閉容器11の内壁のうち、電動要素13の固定位置の上側に設けられている態様のヒートポンプ装置について説明した。
これら触媒燃焼装置8及び触媒燃焼装置10は、別々に設けられる必要は必ずしもなく、触媒燃焼装置8及び触媒燃焼装置10の双方を圧縮機1に設置してもよい。
[本実施の形態3に係るヒートポンプ装置の有する効果]
触媒燃焼装置8及び触媒燃焼装置10の双方を圧縮機1に設置しても、実施の形態1に係るヒートポンプ装置100及び実施の形態2に係るヒートポンプ装置と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
図7は、実施の形態4に係るヒートポンプ装置101の構成図である。なお、実施の形態4では、実施の形態1〜3に対する相違点を中心に説明するものとする。
実施の形態1〜3に係るヒートポンプ装置100では、密閉容器11内に触媒燃焼装置8及び触媒燃焼装置10の少なくとも1つが収容されている態様であった。
本実施の形態4に係るヒートポンプ装置101は、圧縮機1の吐出口11aと、マフラー6とを接続する吐出冷媒配管9Aに、触媒燃焼装置50が設けられている。
なお、触媒燃焼装置50の位置は、それに限定されるものではなく、圧縮機1と凝縮器とを接続する冷媒配管9に設けられているとよい。
たとえば、ヒートポンプ装置100が冷房運転を実施している場合を例に説明すると、「冷媒配管9のうち、マフラー6と四方弁5とを接続する冷媒配管9B」、「冷媒配管9のうち、四方弁5と凝縮器として機能する第1熱交換器2の入口2aとを接続する冷媒配管9C」に設けられていてもよいということである。
このように、触媒燃焼装置50の密閉容器11外に設けられていても、可燃性混合気の自己発火温度に達する以前の低い圧力と温度で混合気の燃焼が生じ、燃焼後の圧力上昇を低く抑える効果を得ることができる。
なお、ヒートポンプ装置101は、圧縮機1の外部に触媒燃焼装置50が設けられているが、動作は実施の形態1〜3のヒートポンプ装置100と同様である。
[本実施の形態4に係るヒートポンプ装置101の有する効果]
本実施の形態4に係るヒートポンプ装置101は、実施の形態1〜3に係るヒートポンプ装置100と同様の効果を有する。
実施の形態5.
図8は、実施の形態5に係るヒートポンプ装置の触媒燃焼装置51の一例を示す構成図である。なお、実施の形態5では、実施の形態1〜4に対する相違点を中心に説明するものとする。
可燃性混合気が触媒部41の触媒表面で酸化反応を生じ、その反応熱で触媒燃焼装置51の温度が上昇するのであるが、圧縮機1の圧縮要素15及び電動要素13から飛び散ってくる潤滑油が触媒部41に付着すると次のような欠点がある。
すなわち、圧縮機1の圧縮要素15及び電動要素13から飛び散ってくる潤滑油が触媒部41に付着すると、触媒燃焼装置51の温度上昇が抑制される。これにより、可燃性混合気を触媒燃焼させる効率が低減してしまう可能性がある。
また、圧縮機1の圧縮要素15及び電動要素13から飛び散ってくる潤滑油が触媒部41に付着すると、触媒部41の微粒子表面を覆ってしまい、酸化反応が妨げられて触媒燃焼装置51の温度上昇が抑制され、同様に、可燃性混合気を触媒燃焼させる効率が低減してしまう可能性がある。
そこで、実施の形態5に係るヒートポンプ装置は、圧縮機1の圧縮要素15及び電動要素13から飛び散ってくる潤滑油が触媒部41に付着することを抑制する防油板43が設けられた触媒燃焼装置51を有するものである。なお、本実施の形態5では、触媒燃焼装置51が圧縮機1の密閉容器11内に設けられている。
この防油板43は、鉛直部41Aの径の中心から、鉛直部41Aの径方向に放射状に拡がる線に対して交わるように設置されている。より詳細には、この放射状に拡がる線は、一部が、圧縮機1の密閉容器11と交わり、残りが防油板43に交わる。
このように、触媒燃焼装置51は、触媒部41の周囲の一部が防油板43によって覆れるとともに、触媒部41の上下位置に、密閉容器11内の連通する開口部44が形成されている。なお、この開口部44は、防油板43と密閉容器11とによって形成されるものである。
この防油板43によって、圧縮機1の圧縮要素15及び電動要素13から飛び散ってくる潤滑油が触媒部41に付着することを抑制するとともに、圧縮機1の内部に浮遊する可燃性混合気が開口部44を介して触媒部41に供給されるようになっている。
[本実施の形態5に係るヒートポンプ装置の有する効果]
本実施の形態5に係るヒートポンプ装置は、実施の形態1〜3に係るヒートポンプ装置100と同様の効果を有することに加えて、次の効果を有する。
すなわち、本実施の形態5に係るヒートポンプ装置は、防油板43が設けられた触媒燃焼装置51を有しているので、触媒部41の温度上昇が妨げられることを抑制し、可燃性混合気を触媒燃焼させる効率が低減してしまうことを抑制することができる。
なお、防油板43は、図8に示した構成に限定されるものではない。たとえば、防油板43の上下どちらかを閉塞して形成してもよい。このように防油板43を構成しても、図8に示した触媒燃焼装置51と同様の効果を得ることができる。
たとえば、実施の形態2の態様の場合には、防油板43を、鉛直部41Aの径の中心から、鉛直部41Aの径方向に放射状に拡がる線に対して交わるように設けるとともに、鉛直部41Aの下側を覆うように設け、鉛直部41Aの上側に開口部44を形成して開放するとよい。これにより、特に、電動要素13から飛び散ってくる潤滑油が触媒部41に付着することを抑制することができる。
1 圧縮機、2 第1熱交換器、2a 入口、3 膨張弁、4 第2熱交換器、5 四方弁、6 マフラー、7 アキュムレータ、7A 吸入管、8 触媒燃焼装置、9 冷媒配管、9A 吐出冷媒配管、9B 冷媒配管、9C 冷媒配管、10 触媒燃焼装置、11 密閉容器、11a 吐出口、11b 吸入口、12 潤滑油溜、13 電動要素、14 回転軸、15 圧縮要素、15a 吐出口、16 固定子、17 回転子、18 油戻し孔、19 鉄心、21 巻線、24 シリンダ、25 偏心部、26 ローラ、27 ベーン、28 上軸受部、29 下軸受部、30 吐出弁、31 カップマフラー、34 吐出口、41 触媒部、41A 鉛直部、41B 水平部、42 接続部、43 防油板、44 開口部、50 触媒燃焼装置、51 触媒燃焼装置、100 ヒートポンプ装置、100A 室外機、100B 室内機、101 ヒートポンプ装置。

Claims (9)

  1. 圧縮機、凝縮器、膨張機構及び蒸発器を有し、これらが冷媒配管で接続されて構成された冷媒流路を有し、
    前記冷媒流路を流れる冷媒及び潤滑油のうちの少なくとも一方が可燃性を有するヒートポンプ装置において、
    前記冷媒流路のうちの高圧流路に設けられ、空気と前記冷媒及び前記潤滑油のうち可燃性を有するものとが混合した可燃性混合気を、前記冷媒及び前記潤滑油のうち可燃性を有するものの自己発火温度より低い温度で燃焼させる触媒燃焼装置を有している
    ことを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 前記触媒燃焼装置は、
    セラミックコーティングがされた基材に、前記可燃性混合気と反応して温度が上昇する触媒貴金属の微粒子が塗布された触媒部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ装置。
  3. 前記触媒燃焼装置は、
    前記潤滑油が前記触媒部に付着することを抑制する防油板を有している
    ことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプ装置。
  4. 前記防油板は、
    前記触媒部の径の中心から、前記触媒部の径方向に放射状に拡がる線に対して交わるように設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載のヒートポンプ装置。
  5. 前記触媒燃焼装置は、
    前記圧縮機の密閉容器内であって、冷媒を圧縮する圧縮要素よりも下流側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒートポンプ装置。
  6. 前記触媒燃焼装置は、
    前記密閉容器の内壁のうち、前記圧縮要素と前記圧縮要素を駆動する電動要素との間に設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載のヒートポンプ装置。
  7. 前記触媒燃焼装置は、
    前記密閉容器内であって、前記圧縮要素及び前記圧縮要素を駆動する電動要素の下流側に設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載のヒートポンプ装置。
  8. 前記触媒燃焼装置は、
    前記圧縮機と前記凝縮器とを接続する前記冷媒配管に設けられた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒートポンプ装置。
  9. 前記冷媒は、
    イソブタン、プロパン及びR32のうちの少なくとも1つを有している
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のヒートポンプ装置。
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