JP2014214713A - プランジャポンプ - Google Patents

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酒井 剛
Takeshi Sakai
剛 酒井
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Abstract

【課題】プランジャに外嵌されるシール部材のシール性を高めることができるプランジャポンプを提供することを課題とする。【解決手段】シリンダ穴10を有するポンプボディ100と、シリンダ穴10内で往復動するプランジャ30と、プランジャ30の外周面とシリンダ穴10の内周面との間に配置される環状のシール部材40と、を備えているプランジャポンプであって、シール部材40の内周面41はプランジャ30の外周面に摺動する摺動面であるとともに、シール部材40の外周面42はシリンダ穴10の内周面に定着する定着面であり、摺動面に第一凸部が形成され、定着面にはシール部材50の軸L1方向に並設された一対の第二凸部42aが形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、プランジャポンプに関する。
偏心カム等の駆動部材によってシリンダ穴内のプランジャ(ピストンとも呼ばれる)を軸方向に往復動させることで、吸入口からシリンダ穴内に吸入した液体を吐出口から吐出するプランジャポンプがある。
前記したプランジャポンプとしては、シリンダ穴を有するポンプボディと、シリンダ穴内で往復動するプランジャと、シリンダ穴内に装着されたシール部材と、を備え、シリンダ穴の内周面に形成されたシール溝にシール部材の外周部が入り込んでいるものがある(例えば、特許文献1参照)。この構成では、シール部材の内周面はプランジャが摺動する摺動面であり、シール部材の外周面はシリンダ穴に定着する定着面となっている。
また、プランジャポンプの他の構成としては、プランジャの外周面に形成されたシール溝にシール部材の内周部が入り込んでいるものがある(例えば、特許文献2参照)。この構成では、シール部材の外周面はシリンダ穴の内周面を摺動する摺動面であり、シール部材の内周面はプランジャに定着する定着面となっている。
特開2012−172651号公報 特開2000−110737号公報
前記した従来のプランジャポンプでは、組付前のシール部材の定着面が軸方向に平坦に形成されているため、組付時にシール部材の定着面の面圧を大きくし難いという問題がある。
本発明では、前記した問題を解決し、シリンダ穴またはプランジャに装着されるシール部材のシール性を高めることができるプランジャポンプを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、シリンダ穴を有するポンプボディと、前記シリンダ穴内で往復動するプランジャと、前記プランジャの外周面と前記シリンダ穴の内周面との間に配置される環状のシール部材と、を備えているプランジャポンプである。前記シール部材の内周面および外周面の一方は、前記プランジャの外周面または前記シリンダ穴の内周面に摺動する摺動面であるとともに、前記シール部材の内周面および外周面の他方は、前記プランジャの外周面または前記シリンダ穴の内周面に定着する定着面である。そして、前記摺動面に第一凸部が形成され、前記定着面には前記シール部材の軸方向に並設された一対の第二凸部が形成されている。
この構成では、シール部材をシリンダ穴またはプランジャに組み付けたときに、シール部材の定着面では両第二凸部において面圧が大きくなるため、シール部材の定着面の面圧を確実に大きくすることができる。
また、シール部材の摺動面には一つの第一凸部が形成されており、プランジャまたはシリンダ穴に対する接触面積が小さいため、摺動抵抗を小さくすることができる。
前記したプランジャポンプにおいて、前記第一凸部は前記シール部材の軸方向の中間部に形成することが望ましい。
この構成では、シール部材の摺動面で第一凸部が押し込まれたときに、シール部材の定着面の軸方向の中間部を外側に突出させることができる。これにより、シール部材の定着面全体をシリンダ穴の内周面またはプランジャの外周面に密着させることができる。
本発明のプランジャポンプでは、シール部材をシリンダ穴またはプランジャに組み付けたときに、シール部材の定着面では両第二凸部において面圧が大きくなるため、シール部材の定着面の面圧を確実に大きくすることができ、シール部材のシール性を高めることができる。
第一実施形態のプランジャポンプを示した側断面図である。 第一実施形態のシール部材を示した図で、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は組付時のシール部材の側断面図である。 第二実施形態のシール部材を示した図で、(a)は側断面図、(b)は組付時のシール部材の側断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の実施形態では、自動車などの車両に搭載されるブレーキ液圧制御装置の油圧発生装置として用いられるプランジャポンプを例として説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
[第一実施形態]
第一実施形態のプランジャポンプ1は、図1に示すように、シリンダ穴10を有するポンプボディ100と、シリンダ穴10内に摺動自在に装着されるプランジャ30と、シリンダ穴10内に装着されるシール部材40と、シリンダ穴10の開口部13を封止する蓋部材20と、プランジャ30を軸受穴130側に押圧するコイルばね50と、を備えている。
プランジャポンプ1は、シリンダ穴10内でプランジャ30が往復動することにより、吸入口110からシリンダ穴10内のポンプ室16に吸入したブレーキ液を吐出口120から吐出するように構成されている。
ポンプボディ100は、車両に搭載される略直方体の金属部品であり、その内部にはシリンダ穴10や軸受穴130等の複数の穴によって液路が形成されている。
軸受穴130には、偏心カム140が収められている。偏心カム140は、ポンプボディ100に取り付けられた電動モータ(図示せず)の出力軸に設けられている。偏心カム140の中心位置は、軸受穴130に対して同心に配置された出力軸の軸中心に対して偏心しており、偏心カム140は出力軸の回転に伴って、出力軸の軸中心回りに回転する。
シリンダ穴10は、円形断面の穴部であり、一端は軸受穴130に連通し、他端にはポンプボディ100の一面101に開口した開口部13が形成されている。すなわち、シリンダ穴10は、ポンプボディ100の一面101から中心部に向けて図1の左右方向に延在している。
シリンダ穴10の軸線方向の中間部よりも軸受穴130側の部位には、円筒状の縮径部11が形成され、シリンダ穴10の軸線方向の中間部よりも一面101側の部位には、段付き円筒状の拡径部12が形成されている。
拡径部12の内周面には、吸入口110および吐出口120が開口している。
吸入口110は、ポンプボディ100内の吸入液路110Aに通じており、吸入液路110Aから吸入口110を通じて、拡径部12内にブレーキ液が吸入される。
吐出口120は、ポンプボディ100内の吐出液路120Aに通じており、拡径部12内のブレーキ液は、吐出口120を通じて吐出液路120Aに吐出される。
吸入液路110Aには、拡径部12内へのブレーキ液の流入のみを許容する逆止弁である吸入弁60が設けられている。
吸入弁60は、吸入穴65が貫通している円筒部材64と、吸入穴65を封止する吸入弁体61と、吸入弁体61を収容するリテーナ62と、リテーナ62内に収められたばね部材63と、を備えている。
円筒部材64は、円筒状の金属部品であり、吸入液路110A内に内嵌されている。円筒部材64の中心部に形成された吸入穴65の拡径部12側の開口縁部には、漏斗状に拡径した弁座面が形成されている。
吸入弁体61は、球状の金属部品であり、吸入穴65の弁座に当接することで吸入穴65の開口部を封止している。
リテーナ62は、有底の円筒状の蓋体であり、開口部が円筒部材64の拡径部12側の端部に外嵌されている。このリテーナ62内には吸入弁体61が収められている。また、リテーナ62には複数の連通穴が形成されており、リテーナ62内と吸入液路110A内とが連通している。
ばね部材63は、リテーナ62の底部の内面と吸入弁体61との間に圧縮状態で配置されたコイルばねであり、吸入弁体61を吸入穴65側に押圧している。
吸入弁60は、吸入液路110Aの下流側のブレーキ液圧から上流側(拡径部12側)のブレーキ液圧を差し引いたときの値が、開弁圧(ばね部材63の付勢力)以上になったときに、ばね部材63の付勢力に抗して、吸入弁体61が円筒部材64の吸入穴65から離間して開弁する。
吐出液路120Aには、拡径部12内からのブレーキ液の流出のみを許容する逆止弁である吐出弁70が設けられている。
吐出弁70は、吐出穴75が貫通している円筒部材74と、吐出穴75を封止する吐出弁体71と、吐出弁体71を収容するリテーナ72と、リテーナ72内に収められたばね部材73と、を備えている。
吐出弁70は、前記した吸入弁60と同じ構成の逆止弁であり、吐出液路120Aの上流側(拡径部12側)のブレーキ液圧から下流側のブレーキ液圧を差し引いたときの値が、開弁圧(ばね部材73の付勢力)以上になったときに、ばね部材73の付勢力に抗して、吐出弁体71が円筒部材74の吐出穴75から離間して開弁する。
シリンダ穴10の開口部13は、拡径部12よりも拡径されている。また、拡径部12の開口部13側の端部には、金属製の球体である蓋部材20が内嵌されており、蓋部材20によって開口部13が封止されている。
拡径部12の内周面において、吸入口110および吐出口120よりも縮径部11側の部位には、環状のシール溝15が形成されている。シール溝15は、後記するシール部材40の外周部が嵌め込まれる凹溝であり、拡径部12の全周に亘って連続している。
プランジャ30は、シリンダ穴10内に挿入される円形断面の金属部品であり、縮径部11内に摺動自在に装着される摺動部31と、拡径部12内に突出する突出部32とを有している。突出部32の外面、拡径部12の内面および蓋部材20の表面によって、拡径部12内にポンプ室16が区画されている。
プランジャ30の一端(摺動部31側の端部)は軸受穴130内に突出し、一端の端面が偏心カム140のカム面141に当接している。偏心カム140は、電動モータ(図示せず)の出力軸の軸回りに偏心して回転するため、出力軸を回転させたときには、プランジャ30はカム面141に押されて拡径部12側に向けて移動する。
シール部材40は、環状の弾性部材であり、プランジャ30の外周面とシリンダ穴10の内周面との間に配置されることで、プランジャ30の外周面とシール溝15の内周面との間を液密にシールしている。なお、シール部材40の詳細な構成については後記する。
シール溝15と拡径部12の底面12aとの間には、突出部32を囲繞するバックアップリング80が配置されている。バックアップリング80は、樹脂材料を用いて形成されている。
バックアップリング80がシール部材40と拡径部12の底面12aとの間に介設されることで、シール部材40の一部が縮径部11内に入り込むのを防ぐことができる。
プランジャ30の他端(突出部32側の端部)には、後記するコイルばね50の一端を受ける円筒状の受け部材34が外嵌されている。
コイルばね50は、一端が受け部材34の突起部34aに外嵌され、他端は蓋部材20の球面に当接しており、圧縮状態で拡径部12内に配置されている。
コイルばね50は、プランジャ30を偏心カム140側に押圧しており、カム面141がプランジャ30から離れる方向に変位したときには、プランジャ30を偏心カム140側に移動させる。これにより、プランジャ30の一端がカム面141に当接した状態に保たれる。
次に、プランジャポンプ1の動作について説明する。
図1に示すように、ポンプ室16内にブレーキ液が満たされた状態で、回転する偏心カム140のカム面141に押されて、プランジャ30が蓋部材20側に往動作したときには、ポンプ室16の容積が減少して、ポンプ室16内のブレーキ液の液圧が上昇する。これにより、吐出弁70が開弁して、ポンプ室16内のブレーキ液が吐出液路120Aに吐出される。
続いて、プランジャ30が最も蓋部材20側(上死点)まで移動した後に、カム面141がプランジャ30から離れる方向に変位すると、プランジャ30は、コイルばね50からの押圧力によって、偏心カム140側に向けて復動作して、ポンプ室16の容積が増大する。これにより、ポンプ室16内は負圧状態となり、吸入弁60が開弁して、ブレーキ液が吸入液路110Aからポンプ室16内に吸入される。
そして、プランジャ30が最も偏心カム140側(下死点)まで復動作した後に、プランジャ30がカム面141に押されて再び往動作することで、ポンプ室16内のブレーキ液が吐出液路120Aに吐出される。
次に、第一実施形態のプランジャポンプ1のシール部材40の構成について詳細に説明する。
シール部材40は、図2(a)に示すように、拡径可能な環状の弾性部材であり、内径はプランジャ30(図1参照)の外径よりも小さく形成されている。
シール部材40は、図2(c)に示すように、プランジャ30の外周面とシール溝15の内周面との間を液密にシールするものである。
シール部材40の内周面41は、プランジャ30が摺動する摺動面であり、シール部材40の外周面42は、シリンダ穴10に定着する定着面となっている。
図2(b)に示すように、シール部材40の内周面41には第一凸部41aが形成され、シール部材40の外周面42には一対の第二凸部42aが形成されている。具体的には、シール部材40内に設定された矩形断面の環状部40aの内周面に第一凸部41aが突設され、環状部40aの外周面に両第二凸部42aが突設されている。
第一凸部41aは、図2(a)に示すように、シール部材40の内周面41の全周に連続して形成されている。第一凸部41aの頂部41bは、シール部材40の最小内径となっている。
第一凸部41aは、図2(b)に示すように、環状部40aの内周面において軸L1方向の両端部から中間部に向かうに従って大きく突出しており、略二等辺三角形の断面形状となっている。第一凸部41aの頂部41bは円弧状の断面形状となっている。第一凸部41aの頂部41bの両側面は勾配が大きくなっている。
第二凸部42aは、図2(a)に示すように、シール部材40の外周面42の全周に連続して形成されている。第二凸部42aの頂部42bは、シール部材40の最大外径となっている。
両第二凸部42aは、図2(b)に示すように、環状部40aの外周面において軸L1方向に間隔を空けて配置されており、環状部40aの両端部に形成されている。すなわち、シール部材40の外周面42は、両端縁部が突出し、中間部が窪んだ形状となっている。第二凸部42aは、外周面42において軸L1方向の中間側から頂部42bに向かうに従って突出量が漸次増加している。
両第二凸部42aの間の領域は、軸L1方向に平坦に形成されており、シール部材40の最小外径となっている。シール部材40では、図2(c)に示すように、シール部材40にプランジャ30を挿通させたときに、両第二凸部42aの間の領域がシール溝15の内周面に密接するように、シール部材40の最小外径および両第二凸部42aの形状が設定されている。
第一実施形態のプランジャポンプ1(図1参照)の製造工程では、シリンダ穴10のシール溝15内にシール部材40を配置し、そのシール部材40にプランジャ30を挿通させている。
シール部材40にプランジャ30を挿通すると、第一凸部41aは外側に押し込まれ、シール部材40がプランジャ30の外周面によって押し広げられる。
これにより、シール部材40の内周面41では、第一凸部41a(軸L1方向の中間部)が軸L1方向に広がってプランジャ30の外周面に接触し、内周面41の面圧は第一凸部41aにおいて大きくなる。
また、図2(c)に示すように、シール部材40の外周面42全体が軸L1方向に平坦に変形してシール溝15の内周面に密着する。このとき、シール部材40の外周面42はシール溝15の内周面に押し付けられ、両第二凸部42aは内側に押し込まれる。また、シール部材40の内周面41において第一凸部41aが押し込まれたときに、シール部材40の外周面42の軸L1方向の中間部、すなわち、両第二凸部42aの間の領域が外側に膨らむ。これにより、外周面42の面圧は両第二凸部42a(軸L1方向の両端部)において大きくなる。
以上のような第一実施形態のプランジャポンプ1では、図2(c)に示すように、シール部材40をプランジャ30に組み付けたときに、シール部材40の外周面42では、両第二凸部42aにおいて面圧が大きくなるため、シール部材40の外周面42(定着面)の面圧を確実に大きくすることができ、シール部材40のシール性を高めることができる。
また、シール部材40の内周面41(摺動面)では一つの第一凸部41aがプランジャ30の外周面に接触しており、プランジャ30の外周面に対する接触面積が小さいため、シール部材40とプランジャ30との摺動抵抗を小さくすることができる。
以上、本発明の第一実施形態について説明したが、本発明は前記第一実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、第一実施形態では、図2(b)に示すように、両第二凸部42aがシール部材40の外周面42の両端部に形成されているが、両第二凸部42aを外周面42の両端縁部よりも軸L1方向の中間部寄りに形成してもよい。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態のプランジャポンプについて説明する。
第二実施形態のプランジャポンプは、前記第一実施形態のプランジャポンプ1(図1参照)と略同様な構成であり、シール部材がプランジャとともに往復動する点およびシール部材の形状が異なっている。
第二実施形態のプランジャ30の外周面には、図3(b)に示すように、シール保持部33が全周に連続して突設されている。シール保持部33の外周面にはシール溝33aが全周に連続して形成されている。シール溝33aは、シール部材50の内周部が入り込む凹溝である。
第二実施形態では、シール部材50の内周部がプランジャ30のシール溝33aに保持されており、プランジャ30とともにシール部材50がシリンダ穴10内を往復動し、シール部材50がシリンダ穴10の内周面を摺動する。
第二実施形態のシール部材50では、外周面52はシリンダ穴10の内周面を摺動する摺動面であり、内周面51はプランジャ30の外周面に定着する定着面となっている。
シール部材50では、図3(a)に示すように、外周面52の軸L1方向の中間部に第一凸部52aが形成されている。また、シール部材50では、内周面51の軸L1方向の両端部に一対の第二凸部51aが形成されている。
第二実施形態のシール部材50の第一凸部52aおよび第二凸部51aは、第一実施形態のシール部材40(図2(b)参照)の第一凸部41aおよび第二凸部42aと同じ断面形状であり、突出方向が内外逆になっている。
第二実施形態の第一凸部52aは、シール部材50の外周面52の全周に連続して形成されている。第一凸部52aの頂部52bは、シール部材50の最大外径となっている。第一凸部52aは、略二等辺三角形の断面形状となっており、頂部52bは円弧状の断面形状となっている。第一凸部52aの頂部52bの両側面は勾配が大きくなっている。
第二実施形態の第二凸部51aは、シール部材50の内周面51の全周に連続して形成されている。第二凸部51aの頂部51bは、シール部材50の最小内径となっている。 両第二凸部51aは軸L1方向の両端部に形成されている。シール部材50の内周面51は、両端縁部が突出し、中間部が窪んだ形状となっている。第二凸部51aは、内周面51において軸L1方向の中間側から頂部51bに向かうに従って突出量が漸次増加している。
両第二凸部51aの間の領域は、軸L1方向に平坦に形成されており、シール部材50の最大内径となっている。シール部材50では、図3(b)に示すように、シール部材50を外嵌させたプランジャ30をシリンダ穴10内に挿入したときに、両第二凸部51aの間の領域がプランジャ30の外周面に密接するように、シール部材50の最大内径および両第二凸部51aの形状が設定されている。
プランジャ30のシール溝33aに保持されたシール部材50がプランジャ30とともにシリンダ穴10内に挿入されると、シール部材50の外周面52がシリンダ穴10の内周面に押し付けられる。
これにより、第一凸部52aは内側に押し込まれ、シール部材50の外周面52では第一凸部52a(軸L1方向の中間部)が軸L1方向に広がってシリンダ穴10の内周面に接触し、外周面52の面圧は第一凸部52aにおいて大きくなる。
また、シール部材50の内周面51全体が軸L1方向に平坦に変形してシール溝33aの底面に密着する。このとき、シール部材50の内周面51はシール溝33aの底面に押し付けられ、両第二凸部51aは外側に押し込まれる。また、シール部材50の外周面52において第一凸部52aが押し込まれたときに、シール部材50の内周面51の両第二凸部51aの間の領域が外側に膨らむ。これにより、内周面51の面圧は、両第二凸部51aにおいて大きくなる。
以上のような第二実施形態のプランジャポンプでは、シール部材50をシリンダ穴10に組み付けたときに、シール部材50の内周面51では両第二凸部51aにおいて面圧が大きくなるため、シール部材50の内周面51(定着面)の面圧を確実に大きくすることができ、シール部材50のシール性を高めることができる。
また、シール部材50の外周面52(摺動面)では、一つの第一凸部52aがシリンダ穴10の内周面に接触しており、シリンダ穴10の内周面に対する接触面積が小さいため、シール部材50とシリンダ穴10との摺動抵抗を小さくすることができる。
なお、本発明の第二実施形態についても第一実施形態と同様に、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
1 プランジャポンプ
10 シリンダ穴
11 縮径部
12 拡径部
13 開口部
15 シール溝
16 ポンプ室
20 蓋部材
30 プランジャ
31 摺動部
32 突出部
33 シール保持部
33a シール溝
40 シール部材(第一実施形態)
40a 環状部
41 内周面
41a 第一凸部
41b 頂部
42 外周面
42a 第二凸部
50 シール部材(第二実施形態)
51 内周面
51a 第二凸部
51b 頂部
52 外周面
52a 第一凸部
60 吸入弁
70 吐出弁
100 ポンプボディ
110 吸入口
110A 吸入液路
120 吐出口
120A 吐出液路
130 軸受穴
140 偏心カム

Claims (2)

  1. シリンダ穴を有するポンプボディと、
    前記シリンダ穴内で往復動するプランジャと、
    前記プランジャの外周面と前記シリンダ穴の内周面との間に配置される環状のシール部材と、を備えているプランジャポンプであって、
    前記シール部材の内周面および外周面の一方は、前記プランジャの外周面または前記シリンダ穴の内周面に摺動する摺動面であるとともに、
    前記シール部材の内周面および外周面の他方は、前記プランジャの外周面または前記シリンダ穴の内周面に定着する定着面であり、
    前記摺動面に第一凸部が形成され、
    前記定着面には前記シール部材の軸方向に並設された一対の第二凸部が形成されていることを特徴とするプランジャポンプ。
  2. 前記第一凸部は、前記シール部材の軸方向の中間部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプランジャポンプ。
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