JP2014214370A - 焼結鉱の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に耐還元粉化性を向上できる焼結鉱の製造方法を提供する。【解決手段】鉄鉱石、副原料および固体燃料を配合し焼成する焼結鉱の製造方法である。副原料は、MgOの含有量が25質量%以上でありかつ900℃加熱後の気孔率が10%以下であるMgO系副原料を含有する。このMgO系副原料の粒度を0.25mm以下の粉率が5質量%以上45質量%以下となるように調整する。通常であれば焼成の際における反応性の低い900℃加熱後の気孔率が10%以下であるMgO系副原料を用いても、このMgO系副原料を微粒化して粒度を調整することにより、焼成の際におけるMgO系副原料の反応性を向上できる。したがって、事前処理や原料の配合の規制などをすることなく、MgO系副原料の粒度を調整するだけで容易に耐還元粉化性を向上できる。【選択図】なし
Description
本発明は、鉄鉱石、副原料および固体燃料を配合して焼成する焼結鉱の製造方法に関する。
高炉の装入原料である焼結鉱は、主原料である粉状の鉄鉱石に、石灰石などのCaO源、珪石やドロマイトなどのSiO2源、およびMgO源を副原料として加え、さらに粉コークスなどの凝結材を配合し、混合造粒した後、焼結機で焼成して製造する。
このように製造された焼結鉱は、高炉に装入されると、高炉シャフト部の400〜600℃の比較的低い温度域で著しい粉化現象が起き、高炉内のガス通気性を阻害することが知られている。
そこで、焼結鉱の粉化を防止して高炉操業を安定化させるため、焼結鉱の製造する際には、高炉シャフト部における焼結鉱の粉化状態を評価する指標である還元粉化指数(RDI)が活用されて、焼結鉱の耐還元粉化性が管理されている。
高炉操業の安定化のために耐還元粉化性を向上する技術としては、CaO濃度が15%以上になるように配合された高CaO原料と、CaO濃度が4%以下に配合された低CaO原料とを別々に造粒して、これら造粒物を混合して焼結する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、蛇紋岩などの結合水を含有するSiO2系造滓剤を事前に加熱処理して結合水を除去した後、さらに粒度3mm以下に粉砕することにより、分散性や反応性を向上して、耐還元粉化性を向上させる方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、主原料として、高アルミナ鉄鉱石と、粒度が0.25mm以下で鉄分を67%以上含有する他の鉄鉱石とを用い、全鉄鉱石における他の鉄鉱石の含有量が15〜25%となるように主原料を配合して、微粉部のAl2O3/T・Fe質量比率を0.023〜0.027にすることにより、高アルミナ鉄鉱石を多量に配合した場合でも焼結鉱の耐還元粉化性が良好である方法が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、上述の特許文献1の構成では、高CaO原料と低CaO原料とを別々に造粒するという事前処理が必要であるため、作業工程が煩雑になり、容易に実施できない問題が考えられる。また、事前処理を実施するために、造粒プロセスの大幅な改造が必要となり、コストの増加に繋がってしまう。
特許文献2の構成では、SiO2系造滓剤の加熱処理および粉砕処理などの事前処理が必要であるため、作業工程が煩雑になり、容易に実施できない問題が考えられる。また、事前処理を実施することによってコストの増加に繋がってしまう。
特許文献3の構成は、鉄分の含有量が多い高品位の鉄鉱石を全鉄鉱石中の15〜25%と多量に配合するもので、主原料である鉄鉱石を所定の比率で配合する必要があるため、容易に実施できない問題が考えられる。また、主原料の配合に高品位の鉄鉱石を用いるためコストの増加に繋がってしまう。
したがって、上記特許文献1ないし特許文献3などの従来の焼結鉱の製造方法では、耐還元粉化性を向上するには事前処理や主原料の特定の配合を行う必要があり、容易に耐還元粉化性を向上できる焼結鉱の製造方法が求められていた。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、容易に耐還元粉化性を向上できる焼結鉱の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載された焼結鉱の製造方法は、鉄鉱石、副原料および固体燃料を配合して焼成する焼結鉱の製造方法であって、副原料は、MgOの含有量が25質量%以上でかつ900℃加熱後の気孔率が10%以下であるMgO系副原料を含有し、このMgO系副原料は、0.25mm以下の粉率が5質量%以上45質量%以下となるように粒度を調整して用いるものである。
請求項2に記載された焼結鉱の製造方法は、請求項1記載の焼結鉱の製造方法において、焼結鉱の原料におけるMgO系副原料の含有量は、0.2質量%以上であり、MgO系副原料としてNiスラグを用いるものである。
本発明によれば、MgO系副原料の粒度を0.25mm以下の粉率が5質量%以上45質量%以下となるように調整するだけでMgO系副原料の反応性を向上できるため、容易に耐還元粉化性の低下を防止できる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
焼結鉱を製造する際には、まず、粉状の鉄鉱石である主原料と、副原料と、粉コークスなどの凝結材とを所定の割合で配合する。
なお、主原料である鉄鉱石は、採掘される地域などによって成分が異なるため、主原料としての特徴やコストなどを考慮して複数種類の鉄鉱石を適宜配合して使用する。また、原料として、焼結鉱の製造過程で排出された返鉱を添加してもよい。
このように配合した原料に、造粒助剤であるバインダおよび水分などを必要に応じて添加し、造粒機にて混合造粒する。
そして、造粒物を焼結機にて焼成して焼結ケーキを作製し、この焼結ケーキを所定の大きさに粉砕することにより、焼結鉱が得られる。
副原料は、焼成の際にCaO源として作用する石灰石などのCaO系副原料と、焼成の際にSiO2源として作用する珪石やドロマイトなどのSiO2系副原料と、焼成の際にMgO源として作用するMgO系副原料とを含有する。
MgO系副原料は、例えば、蛇紋岩、ドロマイトとマグネサイトとの混合物であるマグドロおよびNiスラグなどが用いられ、焼結鉱の耐還元粉化性が悪化しにくいように調整されている。
ここで、MgO系副原料による焼結鉱の還元粉化指数(RDI)への影響を説明する。
「鉄と鋼(焼結鉱の性状に及ぼす添加MgO源の影響)」、1978年、S488、第34頁には、焼結鉱中のMgOはRDIに影響を及ぼす旨が記載されているものの、MgO系副原料の違いによるRDIへの影響の違いは記載されていない。
そこでまず、異なるMgO系副原料を用いて製造した焼結鉱について、RDIの違いを確認した。
図1には、蛇紋岩、マグドロおよびNiスラグをMgO系副原料として用いて製造した焼結鉱のそれぞれのRDIを示す。
図1に示すように、MgO系副原料としてNiスラグを用いると、蛇紋岩やマグドロを用いた場合よりも、焼結鉱の耐還元粉化性が大きく悪化する。
すなわち、使用するMgO系副原料の種類の違いによって、MgOによる焼結鉱のRDIの変化の程度が異なる。
なお、耐還元粉化性などの機能面を考慮すると、MgO系副原料として蛇紋岩を用いることが好ましいが、蛇紋岩はアスベストを含有しており使用が規制されるため、Niスラグなどの代用材を使用する必要がある。
しかしながら、図1に示すようにMgO系副原料としてNiスラグを用いると、耐還元粉化性が悪化してしまう。
図2には、図1に示した3種類の焼結鉱中の骸晶状ヘマタイトの面積率を示す。骸晶状ヘマタイトはマグネタイトが再酸化して生成する結晶形態が菱形のヘマタイトであり、生成量が多いと焼結鉱の耐還元粉化性が悪化する。
図2に示すように、図1にてRDIが最も低かったNiスラグを用いた焼結鉱は、MgO系副原料として蛇紋岩やマグドロを用いた焼結鉱より、骸晶状ヘマタイトの面積率が高くなっている。
したがって、Niスラグを使用することにより耐還元粉化性が悪化するのは、骸晶状ヘマタイトの生成量が多いためと考えられる。
表1には、上記図1に示す3種類の焼結鉱のMgO系副原料として用いた蛇紋岩、マグドロまたはNiスラグについて、それぞれの化学成分(質量%)および0.25mm以下の粉率を示す。
表1に示すように、いずれのMgO系副原料もMgOを30質量%以上含有し、そのMgO含有量に大きな差がないことから、耐還元粉化性の違いの原因は、MgO含有量以外の要因によるものと考えられる。
各MgO系副原料の粒度は、大きく異なり、Niスラグの0.25mm以下の粉率が約2%で最も低く、マグドロの0.25mm以下の粉率が約17%で最も高かった。
そこで、耐還元粉化性に及ぼすMgO系副原料の影響を明確にするため、各MgO系副原料の粒度を統一してそれぞれ焼成実験を行い、溶融状態の原料である融液との反応性を確認した。
焼成実験では、粒径0.25mm以下の鉄鉱石と石灰石とを質量比で4:1の比率で混合して融液生成原料とした。
また、MgO系副原料の粒度を統一するため、蛇紋岩、マグドロおよびNiスラグの粒径を1〜2mmに統一して、それぞれMgO系副原料として用いた。
溶融生成原料とMgO系副原料とを質量比で2:1の比率で混合し、1320℃で焼成した。
そして、焼成後の試料の断面観察を行い、融液と反応していないMgO系副原料の残存面積を測定した。
なお、残存MgO副原料の面積が大きいほど、MgO系副原料と融液とが反応しにくく、MgO系副原料の融液に対する反応性が低いといえる。
図3には、焼成の際における各MgO系副原料と融液との反応性すなわち同化性の測定結果を示す。
図3に示すように、Niスラグは、蛇紋岩やマグドロに比べて、残存MgO系副原料の面積が多く、融液との反応性が低いことが分かる。
なお、焼成の際にMgO系副原料が融液に溶け込むと、融液中のMgO濃度が増加し、マグネタイトの生成が促進されるとともに、マグネタイトが安定化する。また、マグネタイトが安定化すると、マグネタイトの再酸化による骸晶状ヘマタイトの生成が抑制される。
すなわち、Niスラグは、蛇紋岩やマグドロに比べて融液との反応性が低く融液に溶け込みにくいため、マグネタイト中のMgO濃度が低くなる。
その結果、マグネタイトの再酸化により骸晶状ヘマタイトが生成されて、焼結鉱の耐還元粉化性が悪化すると考えられる。
MgO系副原料の種類により融液との反応性の違いが生じる要因を明らかにするため、MgO系副原料の900℃加熱後の気孔率を測定した。なお、気孔率は、900℃に加熱した後のMgO系副原料における120μm以下の開気孔の体積を水銀圧入式ポロシメータを用いて測定し、MgO系副原料に対する開気孔の体積を算出した。
図4には、MgO系副原料を900℃で30分加熱した後の気孔率と、MgO系副原料の残存面積との関係を示す。
図4に示すように、900℃加熱後の気孔率の増加に伴い、残存するMgO系副原料の面積は減少しており、MgO系副原料と融液との反応性が向上している。
焼成反応において、融液は、MgO系副原料中の気孔を介して原料中に浸透するため、900℃加熱後の気孔率が高いほど、融液が浸透しやすく融液に対するMgO系副原料の反応性が向上すると考えられる。
また、LOI(強熱減量)が高いほど、加熱時の脱水・脱酸反応が増加するため、900℃加熱後の気孔率は高くなる。
この結果から、MgO系副原料は、900℃加熱後の気孔率が低く例えば10%以下であると、融液との反応性が低下し焼結鉱の耐還元粉化性が悪化する。
したがって、900℃加熱後の気孔率が10%より高いMgO系副原料は、融液との反応性が良好であり粒度を調整しなくても焼結鉱の耐還元粉化性が悪化しにくいため、900℃加熱後の気孔率が10%以下のMgO系副原料を用いる場合に、融液との反応性を向上させることが重要である。
そこで、900℃加熱後の気孔率が低いNiスラグをMgO系副原料として用いて、MgO系副原料の粒度の細粒化による反応性向上効果を確認した。
図5(a)は、粒度が0.25〜0.5mmであるNiスラグを用いて焼成実験を行った場合のミクロ組織を示し、図5(b)は、粒度が1〜2mmであるNiスラグを用いて焼成実験を行った場合のミクロ組織を示す。
図5(a)に示すように、粒度0.25〜0.5mmのNiスラグを用いた場合には、未反応(未同化)のNiスラグは確認されず、マグネタイトおよびシリケートスラグが主体として構成された組織であり、骸晶状ヘマタイトは生成されていない。
一方、図5(b)に示すように、粒度1〜2mmのNiスラグを用いた場合には、粒度0.25〜0.5mmのNiスラグを用いた場合と比べて、マグネタイトの生成量が少なく、骸晶状ヘマタイトが多数生成されている。
すなわち、Niスラグの粒度を細粒化して微粉比率を増加させることにより、マグネタイトが安定化し骸晶状ヘマタイトの生成が抑制されるため、焼結鉱の耐還元粉化性が向上する。
したがって、900℃加熱後の気孔率が10%以下のMgO系副原料を用いるには、そのMgO系副原料の粒度を調整することが重要である。
具体的には、MgO系副原料は、0.25mm以下の粉率が5質量%以上45質量%以下となるように粒度を調整して用いることが重要である。
なお、0.25mm以下の粉率が5質量%未満だと細粒化による反応性向上効果が十分に得られない可能性がある。また、0.25mm以下の粉率が45質量%より高いと細粒化による反応性向上効果は得られるが、強度や歩留や被還元性が悪化してしまう可能性がある。
また、MgO系副原料は、MgOの含有量が25質量%未満であると、融液と反応させてマグネタイトを安定化させるという焼成におけるMgO源としての作用を十分に確保できない可能性があるため、MgOの含有量は25質量%以上とする。
そして、上記焼結鉱の製造方法によれば、MgO系副原料の粒度を0.25mm以下の粉率が5質量%以上45質量%以下となるように調整することにより、900℃加熱後の気孔率が10%以下で通常であれば融液との反応性の低いMgO系副原料を用いても、粒度の細粒化による反応性向上効果にてMgO系副原料の融液に対する反応性を向上できる。そのため、焼成の際にマグネタイトが安定化して骸晶状ヘマタイトの生成を抑制できる。
したがって、事前処理や原料の配合などが不要で、製造設備の改造や原料配合に伴う原料の制限などをすることなく、MgO系副原料の粒度を調整するだけで、強度や歩留や被還元性を維持したまま容易に焼結鉱の耐還元粉化性を向上できる。
また、上述のようにMgO系副原料の粒度を調整することにより、MgO系副原料の反応性を向上できるため、MgO系副原料としてNiスラグを用い、焼結鉱を製造する原料中のMgO系副原料(Niスラグ)の含有量を0.2質量%以上とする場合でも耐還元粉化性を向上でき、原料として産業廃棄物であるNiスラグを有効利用できる。
以下、本実施例および比較例について説明する。
各焼結原料を表2に示す比率にてそれぞれ配合した。なお、配合Aは、MgO系副原料として反応性の高いマグドロと反応性の低いNiスラグの微粒化物と混合して用い、配合Bは、MgO系副原料として反応性の高いマグドロのみを用いた。
これら表2に示す各焼結原料をドラムミキサで造粒した後、これら造粒物を、直径300mmで高さ400mmの焼結鍋に充填した。
そして、吸引圧を5kPaで一定に設定して焼結を行い、歩留、強度(SI)、還元粉化指数(RDI)および被還元性(RI)を測定した。これらの測定結果を表3に示す。
歩留は、焼結試験後のシンターケーキを2mの高さから4回落下させた後の粒径5mm以上の焼結鉱の割合で評価した。
強度は、JIS M 8711に準拠し、所定の大きさの焼結鉱を2mmの高さから4回落下させた後における所定の粒度である試料の質量を測定して算出した。すなわち、SIは、試験前の測定試料に対する試験後の測定試料の質量分率である。
還元性粉化性は、JIS M 8720に準拠し、焼結鉱を固定層において静置状態で一酸化炭素および窒素の混合ガスを還元ガスとして用いて550℃で30分間等温還元し、測定試料を100℃以下の温度に冷却し、回転ドラムを用いて転動させた後に所定粒度の試料の質量を測定して算出した。すなわち、RDIは、試験前の測定試料に対する試験後の所定粒度の測定試料の質量分率である。
被還元性は、JIS M 8713に準拠し、容器に収容して天秤に吊るした測定試料を、一酸化炭素および窒素の混合ガスを用いて900℃で180分間等温還元して測定試料の質量を測定して算出した。すなわち、RIは、還元前に鉄と結合していた酸素の質量に対する還元によって除去された酸素の質量の比率である。
表3に示すように、Niスラグの粒度を微粒化して0.25mm以下の粉率が5質量%以上の本実施例であるNo.1〜4は、比較例であり反応性が良好なマグドロのみを用いたNo.7と比べて、SI、RDIおよびRIが同程度であり、歩留および生産率が向上していた。
一方、Niスラグの粒度を微粒化して0.25mm以下の粉率が2.5質量%の比較例であるNo.5は、本実施例であるNo.1〜4、および、マグドロのみを用いた比較例であるNo.7と比べて、歩留、生産率、SIおよびRIは同程度であるが、RDIが4〜5%悪化していた。
また、Niスラグの粒度を微粒化して0.25mm以下の粉率が47.2質量%の比較例であるNo.6は、本実施例であるNo.1〜4およびマグドロのみを用いた比較例であるNo.7と比べて、RDIおよびRIは同程度であるが、歩留、生産率およびSIが大きく低下していた。
したがって、通常であれば反応性が低いNiスラグのようなMgO系副原料を用いたとしても、MgO系副原料の粒度を0.25mm以下の粉率が5%以上45質量%以下となるように調整することにより、歩留、生産性、強度および被還元性を低下させることなく、反応性を向上させて耐還元粉化性を向上できる。
Claims (2)
- 鉄鉱石、副原料および固体燃料を配合して焼成する焼結鉱の製造方法であって、
副原料は、MgOの含有量が25質量%以上でかつ900℃加熱後の気孔率が10%以下であるMgO系副原料を含有し、
このMgO系副原料は、0.25mm以下の粉率が5質量%以上45質量%以下となるように粒度を調整して用いる
ことを特徴とする焼結鉱の製造方法。 - 焼結鉱の原料におけるMgO系副原料の含有量は、0.2質量%以上であり、
MgO系副原料としてNiスラグを用いる
ことを特徴とする請求項1記載の焼結鉱の製造方法。
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