JP2014214240A - コークス炉炉頂部の築炉方法 - Google Patents

コークス炉炉頂部の築炉方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガス漏れ及び過剰放熱を抑制可能なコークス炉炉頂部の築炉方法を提供することを目的とする。【解決手段】煉瓦積みの際に一部の隣接する煉瓦をモルタルで接着する煉瓦積み工程と、その後の乾燥工程の後期に、残部の隣接する煉瓦をモルタルで接着するモルタル注入工程とを有し、前記煉瓦積み工程の際に、所定領域を避けて前記煉瓦を積み上げるとともに、前記所定領域を、前記モルタル注入工程においてモルタルを注入するモルタル注入孔として用いるコークス炉炉頂部の築炉方法であって、前記モルタル注入孔は、互いに向き合うコークス炉装入口煉瓦と中埋煉瓦との境界面の一部を内壁面としており、前記モルタル注入工程で、前記境界面をモルタルで接着することを特徴とするコークス炉炉頂部の築炉方法。【選択図】図5

Description

石炭を乾留するコークス炉は、レンガを積み上げることにより構成されている。コークス炉炉頂部においては、下部が乾留時に発生する高温ガスに、上部が大気に晒されるため、下部及び上部間における温度勾配が非常に大きくなる。また、コークス炉炉頂部からの放熱を抑制するために、珪石煉瓦、粘土煉瓦、断熱煉瓦等の様々な材質の煉瓦が使用されている。そのため、炉体煉瓦を昇温させた際に、材質間の熱膨張率の違いによって、コークス炉炉頂部に目地切れが発生して、炭化室と大気とが連通した状態となる。そのままコークス炉操業を開始すると、ガス漏れ、過剰放熱を起こすおそれがある。ここで、炉体煉瓦の昇温処理とは、コークス炉操業前に、コークス炉を構成する各種レンガを乾燥させる処理のことである。
コークス炉炉頂部に発生した目地切れは、モルタルを再注入することにより塞ぐことができる。
特開2001−200256号公報 実開平5−89437号公報 特開2010−024320号公報
しかしながら、上述の方法では、目地切れが予想した位置とは異なる位置で発生する可能性があった。この場合、予測していない箇所へのモルタル注入が必要となり作業負荷が大きかった。
そこで、本願発明は、ガス漏れ及び過剰放熱を抑制可能なコークス炉炉頂部の築炉方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明は、(1)煉瓦積みの際に一部の隣接する煉瓦をモルタルで接着する煉瓦積み工程と、その後の乾燥工程の後期に、残部の隣接する煉瓦をモルタルで接着するモルタル注入工程とを有し、前記煉瓦積み工程の際に、所定領域を避けて前記煉瓦を積み上げるとともに、前記所定領域を、前記モルタル注入工程においてモルタルを注入するモルタル注入孔として用いるコークス炉炉頂部の築炉方法であって、前記モルタル注入孔は、互いに向き合うコークス炉装入口煉瓦と中埋煉瓦との境界面の一部を内壁面としており、前記モルタル注入工程で、前記境界面をモルタルで接着することを特徴とする。
(2)前記煉瓦積み工程の際に、前記境界面に、前記モルタル注入工程までに消滅するスペーサーを配置することを特徴とする(1)に記載のコークス炉炉頂部の築炉方法。
(3)前記モルタル注入孔は、さらに、フリュー煉瓦にも面していることを特徴とする(1)又は(2)に記載のコークス炉炉頂部の築炉方法。
(4)前記煉瓦積み工程は、前記コークス炉装入口煉瓦を煉瓦積みする第1工程と、前記中埋煉瓦を煉瓦積みする第2工程と、を含んでおり、前記スペーサーを、前記第1工程及び前記第2工程の間に前記コークス炉装入口煉瓦に貼り付けることを特徴とする(2)又は(3)に記載のコークス炉炉頂部の築炉方法。
本願発明によれば、ガス漏れ及び過剰放熱を抑制可能なコークス炉炉頂部の築炉方法を提供することができる。
コークス炉の一部における断面図である。 炭化室と、この炭化室を挟む位置に設置される燃焼室との上部に位置するコークス炉炉頂部の斜視図である。 図2のコークス炉炉頂部をA−A´断面で切断した斜視図である。 図2のコークス炉炉頂部をB−B´断面で切断した断面図である。 コークス炉炉頂部の一部における概略斜視図である。 図5のZ1矢視図である。 変形例1の概略斜視図である。
図1は、本実施形態のコークス炉炉頂部を備えたコークス炉の一部における概略断面図である。X軸、Y軸及びZ軸は互いに異なる直交三軸であり、これらの軸の定義は他の図面においても同様である。
コークス炉1は、炭化室10、燃焼室20及びコークス炉炉頂部30を備える。炭化室10及び燃焼室20は、コークス炉1の炉幅方向であるX軸方向に交互に並設されている。炉幅方向に隣接する炭化室10及び燃焼室20は、炉壁40によって仕切られている。燃焼室20には、ガスポート50が設けられており、このガスポート50から供給される燃焼ガスが燃焼することによって燃焼室20が加熱される。燃焼室20の上部には、コークス炉炉頂部30を貫通するフリュー孔21が設けられており、このフリュー孔21を介して、燃焼室20内部の燃焼状況の点検、温度測定および燃焼調整のためのスライド煉瓦の開度操作などを行うことができる。
炭化室10の上部には、コークス炉炉頂部30を貫通する石炭装入口11が形成されており、この石炭装入口11を介して、炭化室10の内部に石炭60が装入される。炭化室10の内部に装入された石炭60は、燃焼室20からの熱を受けて乾留され、コークスケーキ70が生成される。
図2は、炭化室と、この炭化室を挟む位置に設置される燃焼室との上部に位置するコークス炉炉頂部の斜視図である。図3は、図2のコークス炉炉頂部をA−A´断面で切断したときの斜視図である。図4は、図2のコークス炉炉頂部をB−B´断面で切断した断面図である。これらの図面を参照しながら、本実施形態の築炉方法によって築炉されたコークス炉炉頂部30の概略構成について説明する。
コークス炉炉頂部30は、炉頂タイル煉瓦31と、中埋煉瓦32と、コークス炉装入口煉瓦33と、炭化室天井煉瓦34と、フリュー煉瓦35とを含む。炉頂タイル煉瓦31は、コークス炉炉頂部30の頂面に敷き詰められている。これらの炉頂タイル煉瓦31によって形成される頂面の一部には、切り欠き形状部31aが形成されており、この切り欠き形状部31aには、石炭装入車が走行する軌条(不図示)を支持する支持フレーム101が配置されている。炉頂タイル煉瓦31は、外気に露出しており、雨水に晒される。したがって、炉頂タイル煉瓦31には、粘土煉瓦を用いることができる。
中埋煉瓦32は、Y軸方向に並ぶ石炭装入口11に挟まれた領域に多数積み上げられており、隣接する中埋煉瓦32は互いにモルタルによって接着されている。中埋煉瓦32は、基本的には、断熱煉瓦32a及び粘土煉瓦32bから構成される。断熱煉瓦32aは、上端側が炉頂タイル煉瓦31に接しており、下端側が粘土煉瓦32bに接している。断熱煉瓦32aを、炉頂タイル煉瓦31及び粘土煉瓦32bの間に介在させることにより、炭化室10の熱が外部に逃げにくくなり、省エネ操業を実施することができる。粘土煉瓦32bは、上端側が断熱煉瓦32aに接しており、下端側が炭化室天井煉瓦34に接している。
ただし、支持フレーム101を支持する部分には、断熱煉瓦32aではなく、粘土煉瓦32bが配置される。石炭装入車の走行時に、支持フレーム101には大きな押し下げ力が加わるため、断熱煉瓦32aよりも衝撃荷重に対して強い粘土煉瓦32bが用いられる。
炭化室天井煉瓦34は、炭化室10の頂面を形成しており、常に高温状態に晒される。そのため、炭化室天井煉瓦34には、高温での容積安定性に優れる、珪石煉瓦が用いられる。
コークス炉装入口煉瓦33は、上側から下側に向かって石炭装入口11が末広がりとなるように斜め方向に積まれており、隣接するコークス炉装入口煉瓦33は互いにモルタルによって接着されている。また、コークス炉装入口煉瓦33は、隣接する中埋煉瓦32等に対してもモルタルで接着されている。
フリュー煉瓦35は、燃焼室20の直上に積まれており、フリュー煉瓦35の一部には、フリュー孔21が形成されている。フリュー煉瓦35は、X軸方向において中埋煉瓦32、コークス炉装入口煉瓦33及び炭化室天井煉瓦34に隣接しており、これらの煉瓦32〜34に対してモルタルを用いて接着されている。
上昇管103は、炭化室10で発生した乾留ガスを図示しないドライメーンより排出・回収し、炭化室10の内圧上昇を抑制する。
上述のコークス炉炉頂部30は、目地切れが少なく、ガス漏れリスクの非常に小さい構造となっている。図5は、コークス炉炉頂部の一部における概略斜視図であり、実線が中埋煉瓦32を積み上げる中埋煉瓦積上領域Aを示しており、一点破線がコークス炉装入口煉瓦33を示しており、ハッチングが注入孔ダクトBを示している。図6は、図5のZ1矢視図であり、説明の便宜上、中埋煉瓦32及びフリュー煉瓦35をそれぞれ点線及び二点破線で図示している。この構造を実現するための築炉方法について図5及び図6を参照しながら詳細に説明する。
ここで、注入孔ダクトBを挟んで中埋煉瓦積上領域Aと向き合うコークス炉装入口煉瓦33の外面を境界面T1(境界面の一部に相当する)、注入孔ダクトBを挟まずに中埋煉瓦積上領域Aと向き合うコークス炉装入口煉瓦33の外面を境界面T2と称するものとする(図6参照)。また、注入孔ダクトBを挟んでコークス炉装入口煉瓦33と向き合う中埋煉瓦32の外面を境界面S1(境界面の一部に相当する)、注入孔ダクトBを挟まずにコークス炉装入口煉瓦33と向き合う中埋煉瓦32の外面を境界面S2と称するものとする(図6参照)。
最初に、作業者は、モルタルで隣接する炭化室天井煉瓦34を接着しながら、炭化室天井煉瓦34を敷設する(煉瓦積み工程に相当する)。炭化室天井煉瓦34が敷設されると、作業者は、隣接するコークス炉装入口煉瓦33をモルタルで接着しながら、コークス炉装入口煉瓦33を積み上げる(第1工程に相当する)。また、作業者は、隣接するフリュー煉瓦35をモルタルで接着しながら、フリュー煉瓦35を積み上げる(煉瓦積み工程に相当する)。
コークス炉装入口煉瓦33を積み上げた後、作業者は、中埋煉瓦積上領域Aと対向するコークス炉装入口煉瓦33の境界面T1及びT2にスペーサーを貼り付ける。スペーサーには、厚み0.1mm以下のクラフト紙を用いることができる。
スペーサーが貼り付けられた後、作業者は、隣接する略直方体形状の中埋煉瓦32をモルタルで接着するとともに、注入孔ダクトBの設置領域を避けながら中埋煉瓦32を積み上げる(第2工程に相当する)。つまり、煉瓦積みを行う煉瓦積み工程では、Y軸方向において隣り合う中埋煉瓦32及びコークス炉装入口煉瓦33の接着処理は実施されない。かつ、X軸方向において隣り合う中埋煉瓦32及びフリュー煉瓦35の接着処理は実施されない。
注入孔ダクトBは、ダクト長手方向に対して直交する直交方向の断面形状が矩形に形成されている。断面形状が矩形の注入孔ダクトBであれば、煉瓦の加工性を損なうことなく、築造することができる。また、注入孔ダクトBがダクト形状で構成されることにより、モルタルの注入が容易となる。
ここで、上述したように、スペーサーは、中埋煉瓦32を積み上げる前にコークス炉装入口煉瓦33の境界面T1及びT2に貼り付けられている。隣接する中埋煉瓦32をモルタルで接着する際には、注入したモルタルは、このスぺーサーによって堰き止められ、中埋煉瓦32とコークス炉装入口煉瓦33との間には回り込まない。これにより、これらの煉瓦32、33との接着が防止できる。
煉瓦積み工程が完了すると、積み上げられた中埋煉瓦32等に含まれる水分を除去するために、コークス炉を昇温する乾燥工程が実施される。この乾燥工程は、コークス炉を築炉する築炉工程の一部として実施されるものであり、石炭を乾留してコークスを製造するコークス炉操業に先立って、コークス炉を約1200℃まで昇温するものである。炭化室天井煉瓦34を構成する珪石煉瓦は、急激に温度上昇させると、破損するおそれがあるため、乾燥工程における昇温速度は珪石煉瓦の破損を抑制する観点から適宜の低い昇温速度に設定される。
乾燥処理が開始されるとコークス炉炉頂部30を構成する各煉瓦の熱膨張が起こる。炭化室天井煉瓦34を構成する珪石煉瓦は、中埋煉瓦32を構成する断熱煉瓦32a及び粘土煉瓦32bより、低温では熱膨張率が大きいために、炉頂部に熱応力が発生する。この熱応力によりモルタル接着面で亀裂が発生するが、全ての煉瓦を予めモルタルで接着する従来法では、この亀裂の発生場所を予め特定することは困難である。
このように発生した亀裂は、見落とされたり、モルタル再注入が非常に難しい場所であったりする。また、目地切れ箇所が散在すると、個々の目地切れ幅が比較的小さくなることも、モルタル注入作業を難しくしている。
これに対して、本実施形態では、中埋煉瓦32及びコークス炉装入口煉瓦33の境界面T1、T2、S1及びS2を接着しない状態で乾燥工程を実施しているため、これらの煉瓦が他の煉瓦の乾燥時の歪を吸収するように微動するのが許容され、所定外の箇所での目地切れを起こりにくくすることができる。また、本実施形態では、乾燥時に最も目地切れが起こりやすい熱膨張率が互いに異なる煉瓦(中埋煉瓦32及びコークス炉装入口煉瓦33)を非接着としているため、より効果的に目地切れを抑制することができる。これにより、石炭乾留時にコークス炉炉頂部30から乾留ガスが漏れ出したり、異常な熱放散が発生することを防止できる。
さらに、スペーサーを境界面T1及びT2に敷設すると、前記非接着効果が明確に得られだけでなく、乾燥工程においてスペーサーが消滅して生成する隙間が加わって、より所定外の目地切れを起こりにくくすることができ、かつ前記境界面で亀裂を大きくする。この効果により、次に説明するモルタル注入をより確実なものとする。
モルタル注入作業は、乾燥工程の後期、コークス炉のガス着火温度に到達した後の煉瓦の膨張変化が少ないタイミングで実施する。通常、この温度は、珪石煉瓦の膨張率が低下する温度で、たとえば800℃前後である。これにより、モルタルを注入時の煉瓦の熱膨張等によって目地切れなどが発生することを抑制できる。
モルタルは、注入孔ダクトBから注入する。モルタル注入は、例えば、如雨露を用いて手作業で実施することができる。モルタルには、例えば、日本特殊炉材製 AL MUP符号ZMWN25-SXXを用いることができる。注入されたモルタルは、Y軸方向において対向する中埋煉瓦32とコークス炉装入口煉瓦33との境界面に流れ込み、これらの煉瓦32、33を接着する。すなわち、注入ダクトBに注入されたモルタルによって、中埋煉瓦32の境界面S1及びコークス炉装入口煉瓦33の境界面T1が互いに接着される。さらに、注入ダクトBに注入されたモルタルが中埋煉瓦32の境界面S2及びコークス炉装入口煉瓦33の境界面T2の間に流入して、これらの境界面S2及びT2を接着することができる。
また、乾燥工程の際に、スペーサーが消滅することにより隙間が形成されるため、中埋煉瓦32及びコークス炉装入口煉瓦33の間にモルタルが流入しやすくなる。したがって、例えば、粘性の高いモルタルを注入することも可能であり、モルタルの材料選択の自由度を高めることができる。
また、注入孔ダクトBから注入されたモルタルは、X軸方向において対向する中埋煉瓦32及びフリュー煉瓦35の隙間にも流入して、これらの煉瓦32、35が固着される。一度の注入工程で、中埋煉瓦32及びコークス炉装入口煉瓦33の接着処理と、中埋煉瓦32及びフリュー煉瓦35の接着処理とが完了するため、接着工程を簡素化することができる。つまり、本実施形態では、注入孔ダクトBが、互いに向き合う中埋煉瓦32及びコークス炉装入口煉瓦33に挟まれた領域であって、かつ、フリュー煉瓦35に面する領域に形成されているため、目地切れ発生を効果的に防止しながら、接着工程を簡素化することができる。
モルタル注入工程が完了すると、炉頂タイル煉瓦31をコークス炉炉頂部30の頂面に敷き詰める。炉頂タイル煉瓦31についても、隣接する煉瓦がモルタルにより接着される。
(変形例1)
上述の実施形態では、注入ダクトBを、中埋煉瓦32及びコークス炉装入口煉瓦33が対向する領域であって、かつ、フリュー煉瓦35に面する領域に形成したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図7を参照して、注入孔ダクトBは、中埋煉瓦32及びコークス炉装入口煉瓦33が対向する領域であって、かつ、フリュー煉瓦35に面しない領域に形成することもできる。
(変形例2)
上述の実施形態では、略直方体形状の中埋煉瓦32を注入孔ダクトBが形成される領域を避けて積み上げることにより、注入孔ダクトBを形成したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、注入孔ダクトBに対応した開口部を有する中埋煉瓦32を予め準備しておき、この中埋煉瓦32を積み上げることにより、注入孔ダクトBを形成してもよい。
1・・・コークス炉 10・・・コークス炉炭化室
11・・・石炭装入口 20・・・燃焼室 21・・・フリュー孔 30・・・コークス炉炉頂部 31・・・炉頂タイル煉瓦
32・・・中埋煉瓦 32a・・・断熱煉瓦
32a・・・粘土煉瓦32b 32b・・・粘土煉瓦
33・・・コークス炉装入口煉瓦 34・・・炭化室天井煉瓦
35・・・フリュー煉瓦

Claims (4)

  1. 煉瓦積みの際に一部の隣接する煉瓦をモルタルで接着する煉瓦積み工程と、その後の乾燥工程の後期に、残部の隣接する煉瓦をモルタルで接着するモルタル注入工程とを有し、
    前記煉瓦積み工程の際に、所定領域を避けて前記煉瓦を積み上げるとともに、前記所定領域を、前記モルタル注入工程においてモルタルを注入するモルタル注入孔として用いるコークス炉炉頂部の築炉方法であって、
    前記モルタル注入孔は、互いに向き合うコークス炉装入口煉瓦と中埋煉瓦との境界面の一部を内壁面としており、
    前記モルタル注入工程で、前記境界面をモルタルで接着することを特徴とするコークス炉炉頂部の築炉方法。
  2. 前記煉瓦積み工程の際に、前記境界面に、前記モルタル注入工程までに消滅するスペーサーを配置することを特徴とする請求項1に記載のコークス炉炉頂部の築炉方法。
  3. 前記モルタル注入孔は、さらに、フリュー煉瓦にも面していることを特徴とする請求項1又は2に記載のコークス炉炉頂部の築炉方法。
  4. 前記煉瓦積み工程は、前記コークス炉装入口煉瓦を煉瓦積みする第1工程と、前記中埋煉瓦を煉瓦積みする第2工程と、を含んでおり、
    前記スペーサーを、前記第1工程及び前記第2工程の間に前記コークス炉装入口煉瓦に貼り付けることを特徴とする請求項2又は3に記載のコークス炉炉頂部の築炉方法。


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