JP2014213715A - 車両の制御装置およびそれを備えるハイブリッド車両、ならびに車両の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関を始動する際のエミッションの悪化を抑制する。【解決手段】ECU50は、エンジン2の停止が要求されたときに、モータジェネレータMG1の動力をエンジン2に伝達するようにモータジェネレータMG1を制御して、非燃焼状態においてエンジン2を動作させるモータリングを実行する。そして、ECU50は、モータリングの実行中に、触媒222の酸素吸蔵量OSAがしきい値X以下のときは、エンジン2への空気量が増大するようにスロットル212を制御し、触媒222の酸素吸蔵量OSAがしきい値Xよりも多いときは、上記空気量が減少するようにスロットル212を制御する。【選択図】図1
Description
この発明は、車両の制御装置およびそれを備えるハイブリッド車両、ならびに車両の制御方法に関し、特に、車両に搭載される触媒の制御に関する。
特開2004−19519号公報(特許文献1)は、内燃機関の制御装置を開示している。この制御装置は、内燃機関の停止時におけるモータリング制御の実施に併せてスロットル弁の開度を絞り、排気通路へ流れ込む新気の流量を低減する。これにより、モータリング制御に伴う触媒コンバータ内の三元触媒の酸素吸蔵量の増大が抑制される。この結果、窒素酸化物(NOx)の発生量を低減することができる(特許文献1参照)。
上記の制御装置では、内燃機関の停止時におけるモータリング制御の実施に併せてスロットル弁の開度が絞られるので、触媒コンバータ内の三元触媒の酸素吸蔵量が必要以上に低下してしまう場合がある。この場合、酸素吸蔵量の低下によって、内燃機関から排出される粒子状物質(particulate matter:PM)などが触媒において酸化されにくくなる。これにより、触媒の浄化能力が低下してしまい、次回に内燃機関を始動する際のエミッションが悪化してしまうおそれがある。
それゆえに、この発明の目的は、内燃機関を始動する際のエミッションの悪化を抑制することである。
この発明によれば、車両は、内燃機関と、排気浄化用触媒と、空気量調整部と、回転電機とを含む。排気浄化用触媒は、内燃機関の排気通路に設けられる。空気量調整部は、内燃機関に流入する空気量を調整する。回転電機は、内燃機関に動力を伝達する。車両の制御装置は、停止制御部と、空気制御部とを備える。停止制御部は、内燃機関の停止が要求されたときに、回転電機の動力を内燃機関に伝達するように回転電機を制御して、非燃焼状態において内燃機関を動作させる停止制御を実行する。空気制御部は、停止制御の実行中に、排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が所定量以下のときは、空気量が増大するように空気量調整部を制御し、排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が所定量よりも多いときは、空気量が減少するように空気量調整部を制御する。
好ましくは、空気量調整部は、内燃機関の吸気通路に設けられるスロットルを含む。空気制御部は、停止制御の実行中に、排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が所定量よりも多いときは、スロットルの開度を小さくすることによって吸気通路に負圧を発生させるようにスロットルを制御する。
好ましくは、車両は、酸素センサをさらに含む。酸素センサは、排気通路に設けられる。制御装置は、検出部をさらに備える。検出部は、酸素センサの出力に基づいて酸素吸蔵量を検出する。
好ましくは、停止制御部は、内燃機関を冷却する冷却水の温度が所定値以下であるときに停止制御を実行する。
好ましくは、停止制御部は、排気浄化用触媒の温度が所定値よりも低いときは、停止制御を非実行とする。
また、この発明によれば、ハイブリッド車両は、上述したいずれかの制御装置を備える。
また、この発明によれば、車両は、内燃機関と、排気浄化用触媒と、空気量調整部と、回転電機とを含む。排気浄化用触媒は、内燃機関の排気通路に設けられる。空気量調整部は、内燃機関に流入する空気量を調整する。回転電機は、内燃機関に動力を伝達する。車両の制御方法は、内燃機関の停止が要求されたときに、回転電機の動力を内燃機関に伝達するように回転電機を制御して、非燃焼状態において内燃機関を動作させる停止制御を実行するステップと、停止制御の実行中に、排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が所定量以下のときは、空気量が増大するように空気量調整部を制御し、排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が所定量よりも多いときは、空気量が減少するように空気量調整部を制御するステップとを含む。
この発明においては、内燃機関の停止が要求されたときに、回転電機の動力を内燃機関に伝達するように回転電機を制御して、非燃焼状態において内燃機関を動作させる停止制御が実行される。そして、停止制御の実行中に、排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が所定量以下のときは、空気量が増大するように空気量調整部が制御され、排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が所定量よりも多いときは、空気量が減少するように空気量調整部が制御される。よって、触媒の酸素吸蔵量が所定量に調整されることにより、触媒の浄化能力を高く維持することができる。したがって、この発明によれば、内燃機関を始動する際のエミッションの悪化を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による制御装置が適用されるハイブリッド車両の全体構成を示すブロック図である。図1を参照して、ハイブリッド車両100は、エンジン2と、モータジェネレータMG1と、モータジェネレータMG2と、動力分割装置4と、減速機5と、駆動輪6とを含む。
エンジン2は、燃焼室に吸入された空気と燃料との混合気を燃焼させたときに生じる燃焼エネルギによって、クランクシャフトを回転させる駆動力を発生する内燃機関である。モータジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2は、交流電動機であり、たとえば、三相交流同期電動機である。
ハイブリッド車両100は、エンジン2およびモータジェネレータMG2の少なくとも一方から出力される駆動力によって走行する。エンジン2が発生する駆動力は、動力分割装置4によって2経路に分割される。すなわち、一方は減速機5を介して駆動輪6へ駆動力が伝達される経路であり、もう一方はモータジェネレータMG1へ駆動力が伝達される経路である。
動力分割装置4は、サンギヤと、ピニオンギヤと、キャリアと、リングギヤで構成される遊星歯車を含む。ピニオンギヤは、サンギヤおよびリングギヤと係合する。キャリアは、ピニオンギヤを自転可能に支持するとともに、エンジン2のクランクシャフトに連結される。サンギヤは、モータジェネレータMG1の回転軸に連結される。リングギヤはモータジェネレータMG2の回転軸および減速機5に連結される。
図2は、図1に示す動力分割装置4の共線図を示す図である。図2を参照して、エンジン2、モータジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2が、動力分割装置4を介して連結されることによって、エンジン2、モータジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2の回転速度は、共線図において直線で結ばれる関係になる。
ここで、エンジン2が非燃焼状態であるときにはエンジン2は駆動力を発生しない。しかしながら、モータジェネレータMG1,MG2の駆動力を動力分割装置4を介してエンジン2へ伝達することによって、エンジン2が非燃焼状態であっても、エンジン2のクランクシャフトが回転するようにエンジン2を動作させることができる。以下、エンジン2が非燃焼状態において、モータジェネレータMG1の駆動力によって動作することを「モータリング」と称する。
再び図1を参照して、ハイブリッド車両100は、蓄電装置Bと、PCU(Power Control Unit)20と、制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)とも称する。)50とをさらに含む。
蓄電装置Bは、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置Bは、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池または鉛蓄電池などの二次電池、あるいは電気二重層キャパシタなどの蓄電素子のセルを含んで構成される。
蓄電装置Bは、モータジェネレータMG1,MG2を駆動するためのPCU20に接続される。そして、蓄電装置Bは、ハイブリッド車両100の駆動力を発生させるための電力をPCU20に供給する。また、蓄電装置Bは、モータジェネレータMG1,MG2で発電された電力を蓄電する。蓄電装置Bの出力は、たとえば200Vである。
PCU20は、コンバータ21と、インバータ22,23と、コンデンサC1とを含む。コンバータ21は、ECU50からの制御信号S1に基づいて、電力線PL1,NL1と電力線PL2,NL1との間で電圧変換を行なう。
インバータ22,23は、電力線PL2,NL1に対して並列に接続される。インバータ22,23は、ECU50からの制御信号S2,S3に基づいて、コンバータ21から供給される直流電力を交流電力に変換し、モータジェネレータMG1,MG2をそれぞれ駆動する。
コンデンサC1は、電力線PL2,NL1間に設けられ、電力線PL2,NL1間の電圧変動を減少させる。
エンジン2は、ECU50からの制御信号S4に基づいて運転状態が制御される。エンジン2には、エンジン2の冷却水の温度を示すエンジン水温Twを検出するための温度センサ202が設けられる。温度センサ202は、エンジン水温Twの検出値をECU50へ出力する。
エンジン2には、吸気通路210を通して空気が導入される。吸気通路210には、スロットル212が設けられる。スロットル212は、ECU50からの制御信号S5に基づいて、吸気通路210の通路抵抗を変化させる。ECU50は、スロットル212によって吸気通路210の通路抵抗を変化させることによって、エンジン2に導入される空気量を制御する。
エンジン2から排出される排気ガスは、排気通路220を通って車外に排出される。排気通路220には、触媒222が設けられる。触媒222は、排気ガスを浄化するために設けられる。触媒222は、たとえば、三元触媒であって、排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、NOxおよびPMを浄化する。ここで、触媒222は、酸素を吸蔵する機能を有し、この酸素吸蔵機能によって、空燃比が理論空燃比から乖離した場合の浄化能力の低下を抑制することができる。
排気通路220には、排気ガスの酸素濃度OLを検出するための酸素センサ224が設けられる。酸素センサ224は、酸素濃度OLの検出値をECU50へ出力する。ECU50は、酸素センサ224から受けた酸素濃度OLに基づいて触媒222の酸素吸蔵量OSAを検出する。なお、酸素吸蔵量OSAは、酸素センサ224の出力に基づいて種々の公知の手法により算出することができる。たとえば、酸素吸蔵量OSAは、酸素濃度OLおよび吸入空気量から求められる酸素量を時間積分することによって算出することができる。なお、酸素センサ224の出力に代えて、空気比センサの出力を用いて酸素吸蔵量OSAを算出するように構成してもよい。
触媒222には、触媒222の温度を示す触媒温度Tcを検出するための温度センサ226が設けられる。温度センサ226は、触媒温度Tcの検出値をECU50へ出力する。なお、ECU50は、温度センサ226の出力に代えて、エンジン2を制御するためのパラメータに基づいて触媒温度Tcを推定してもよい。
以上のような構成において、ハイブリッド車両100は、エンジン2を停止してモータジェネレータMG2のみを用いて走行するモードと、エンジン2を動作させて走行するモードとを切り替えて走行する。このように、ハイブリッド車両100においては、エンジン2は間欠的に運転されるため、触媒222の酸素吸蔵量OSAが適切な値からずれやすいという問題がある。
すなわち、酸素吸蔵量OSAが過大である場合には、NOxの発生量が増大し、酸素吸蔵量OSAが過小である場合には、PMの発生量が増大してしまう。
そこで、本実施の形態においては、エンジン2を停止する際に、触媒222の酸素吸蔵量OSAを調整するための停止処理が実行される。具体的には、停止処理においては、触媒222の酸素吸蔵量OSAに応じて触媒222に流入する空気量が制御される。これにより、触媒の浄化能力を高く維持することができる。したがって、エンジン2を始動する際のエミッションの悪化を抑制することができる。以下、この停止処理の内容について詳しく説明する。
図3は、図1に示すECU50が実行する停止処理に関する機能ブロック図である。図3の機能ブロック図に記載された各機能ブロックは、ECU50によるハードウェア的あるいはソフトウェア的な処理によって実現される。
図3とともに図1を参照して、ECU50は、検出部51と、停止制御部52と、空気制御部53とを含む。
検出部51は、酸素センサ224の出力に基づいて触媒222の酸素吸蔵量OSAを検出する。検出部51は、酸素吸蔵量OSAを示す信号を空気制御部53へ出力する。
停止制御部52は、エンジン水温Twおよび触媒温度Tcに基づいてエンジン2の停止を制御する。具体的には、停止制御部52は、エンジン2の動作中にエンジン2の停止が要求された場合に、エンジン水温Twが所定値Ta以下であり、かつ、触媒温度Tcが所定値Tb以上であるときに、エンジン2のモータリングを実行する。なお、所定値Taは、エンジン2の暖機が完了したか否かを判定するための値である。また、所定値Tbは、触媒222が活性状態である否かを判定するための値である。
より具体的には、停止制御部52は、エンジン2を非燃焼状態とするようにエンジン2を制御するとともに、エンジン2のクランクシャフトが回転するようにモータジェネレータMG1を制御することによって、エンジン2のモータリングを実行する。モータリングの実行によって、エンジン2から触媒222へ空気が送られる。停止制御部52は、エンジン2およびPCU20を制御するための制御信号S1〜S4を生成し、生成した制御信号S1〜S4をエンジン2およびPCU20へ出力する。停止制御部52は、エンジン2のモータリングの実行を示す信号MOTを空気制御部53へ出力する。
空気制御部53は、エンジン2のモータリングの実行中に触媒222に流入する空気量を制御する。具体的には、空気制御部53は、エンジン2のモータリングの実行中に、酸素吸蔵量OSAがしきい値X以下であるときには、スロットル212の開度を大きくするようにスロットル212を制御する。一方、エンジン2のモータリングの実行中に、酸素吸蔵量OSAがしきい値Xよりも大きいときには、スロットル212の開度を小さくするようにスロットル212を制御する。
なお、しきい値Xは、NOxの発生およびPMの発生の双方を抑制することができる酸素吸蔵量を示す値である。空気制御部53は、スロットル212の開度を制御することによって、触媒222に流入する空気量を制御することができる。空気制御部53は、スロットル212を制御するための制御信号S5を生成し、生成した制御信号S5をスロットル212へ出力する。
図4は、図1に示すECU50が実行する停止処理の制御構造を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートは、ECU50に予め格納されたプログラムを所定周期で実行することによって実現される。あるいは、一部のステップについては、専用のハードウェア(電子回路)を構築して処理を実現することも可能である。
図4とともに図1を参照して、ECU50は、ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、エンジン2が動作中であるか否かを判定する。エンジン2が動作中でないと判定された場合は(S100にてNO)、以降の処理はスキップされてメインルーチンに戻される。
エンジン2が動作中であると判定された場合は(S100にてYES)、ECU50は、エンジン2の停止が要求されているか否かを判定する(S110)。エンジン2の停止が要求されていないと判定された場合は(S110にてNO)、処理がS100に戻される。
エンジン2の停止が要求されていると判定された場合は(S110にてYES)、ECU50は、エンジン水温Twが所定値Ta以下であるか否かを判定する(S120)。エンジン水温Twが所定値Taよりも高いと判定された場合は(S120にてNO)、ECU50は、エンジン2を停止する(S180)。
エンジン水温Twが所定値Ta以下であると判定された場合は(S120にてYES)、ECU50は、触媒温度Tcが所定値Tb以上であるか否かを判定する(S130)。触媒温度Tcが所定値Tbよりも低いと判定された場合は(S130にてNO)、ECU50は、エンジン2を停止する(S180)。
触媒温度Tcが所定値Tb以上であると判定された場合は(S130にてYES)、ECU50は、エンジン2のモータリングを実行する(S140)。具体的には、ECU50は、エンジン2を非燃焼状態となるように制御するとともに、エンジン2のクランクシャフトを回転させるようにモータジェネレータMG1を制御する。
続いてS150にて、ECU50は、触媒222の酸素吸蔵量OSAがしきい値X以下であるか否かを判定する。触媒222の酸素吸蔵量OSAがしきい値X以下であると判定された場合は(S150にてYES)、ECU50は、スロットル212の開度が大きくなるようにスロットル212を制御する(S160)。
一方、触媒222の酸素吸蔵量OSAがしきい値Xよりも多いと判定された場合は(S150にてNO)、ECU50は、スロットル212の開度が小さくなるようにスロットル212を制御する(S170)。
続いてS180にて、ECU50は、エンジン2を停止する。
以上のように、この実施の形態においては、エンジン2の停止が要求されたときに、モータジェネレータMG1の動力をエンジン2に伝達するようにモータジェネレータMG1を制御して、非燃焼状態においてエンジン2を動作させるモータリングが実行される。そして、モータリングの実行中に、触媒222の酸素吸蔵量OSAがしきい値X以下のときは、エンジン2への空気量が増大するようにスロットル212が制御され、触媒222の酸素吸蔵量OSAがしきい値Xよりも多いときは、上記空気量が減少するようにスロットル212が制御される。これにより、酸素吸蔵量OSAが少ない場合に、触媒222の酸素吸蔵量OSAを増大させることによって、エンジン2からの排気ガスに含まれるPMを触媒222において酸化し、PMの粒子数(PN)を低減することができる。したがって、この実施の形態によれば、エンジン2を始動する際のエミッションの悪化を抑制することができる。
以上のように、この実施の形態においては、エンジン2の停止が要求されたときに、モータジェネレータMG1の動力をエンジン2に伝達するようにモータジェネレータMG1を制御して、非燃焼状態においてエンジン2を動作させるモータリングが実行される。そして、モータリングの実行中に、触媒222の酸素吸蔵量OSAがしきい値X以下のときは、エンジン2への空気量が増大するようにスロットル212が制御され、触媒222の酸素吸蔵量OSAがしきい値Xよりも多いときは、上記空気量が減少するようにスロットル212が制御される。これにより、酸素吸蔵量OSAが少ない場合に、触媒222の酸素吸蔵量OSAを増大させることによって、エンジン2からの排気ガスに含まれるPMを触媒222において酸化し、PMの粒子数(PN)を低減することができる。したがって、この実施の形態によれば、エンジン2を始動する際のエミッションの悪化を抑制することができる。
また、この実施の形態においては、モータリングの実行中に、触媒222の酸素吸蔵量OSAがしきい値Xよりも多いときは、スロットル212の開度を小さくすることによって吸気通路210に負圧を発生させるようにスロットル212が制御される。よって、吸気通路210およびエンジン2の筒内の負圧の増加によって、吸気通路210およびエンジン2の筒内に残留する液状の燃料成分の排出を促進することができる。そして、排出された燃料成分は、触媒222で処理される。したがって、エンジン2を始動する際のエミッションの悪化をさらに抑制することができる。
また、この実施の形態においては、エンジン水温Twが所定値Ta以下であるときにモータリングが実行される。したがって、エンジン2が十分に暖機されていないときには、燃焼の悪化によってエミッションが悪化しやすいため、効果的にエミッションの悪化を抑制することができる。
また、この実施の形態においては、エンジン2が十分に暖機されているときには、モータリングを非実行とすることによって、エンジン2をモータリングするための動力が消費されない。このため、ハイブリッド車両100の燃費を優先することができる。
また、この実施の形態においては、触媒温度Tcが所定値Tbよりも低いときは、モータリングが非実行とされる。したがって、触媒222が活性化されていない低温時には、触媒222へ酸素を供給しても浄化能力が低いままであるので、モータリングを非実行とすることにより、触媒222を吹き抜けるHCを低減することができる。
なお、上記の実施の形態においては、スロットル212を用いてエンジン2へ流入する空気量を調整するものとしたが、エンジン2の排気通路220と吸気通路210とを連通する通路に設けられる排気ガス還流量調整バルブを用いて上記空気量を調整してもよい。
なお、上記の実施の形態においては、動力分割装置4によりエンジン2の動力を駆動輪6とモータジェネレータMG1,MG2とに分割して伝達可能なシリーズ/パラレル型のハイブリッド車両について説明したが、この発明は、その他の形式のハイブリッド車両にも適用可能である。すなわち、たとえば、モータジェネレータMG1を駆動するためにのみエンジン2を用い、モータジェネレータMG2でのみ車両の駆動力を発生する、いわゆるシリーズ型のハイブリッド車両や、エンジン2が生成した運動エネルギのうち回生エネルギのみが電気エネルギとして回収されるハイブリッド車両、エンジンを主動力として必要に応じてモータがアシストするモータアシスト型のハイブリッド車両などにもこの発明は適用可能である。
また、この発明は、ハイブリッド車両に限らず、スタータモータなどのエンジン2に動力を伝達するモータを備えた車両にも適用することができる。
なお、上記において、エンジン2は、この発明における「内燃機関」の一実施例に対応し、モータジェネレータMG1は、この発明における「回転電機」の一実施例に対応する。また、スロットル212は、この発明における「空気量調整部」の一実施例に対応する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 エンジン、4 動力分割装置、5 減速機、6 駆動輪、21 コンバータ、22,23 インバータ、51 検出部、52 停止制御部、53 空気制御部、100 ハイブリッド車両、210 吸気通路、212 スロットル、220 排気通路、222 触媒、224 酸素センサ、202,226 温度センサ、B 蓄電装置、C1 コンデンサ、MG1,MG2 モータジェネレータ、OSA 酸素吸蔵量。
Claims (7)
- 車両の制御装置であって、
前記車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関の排気通路に設けられる排気浄化用触媒と、
前記内燃機関に流入する空気量を調整する空気量調整部と、
前記内燃機関に動力を伝達する回転電機とを含み、
前記制御装置は、
前記内燃機関の停止が要求されたときに、前記回転電機の動力を前記内燃機関に伝達するように前記回転電機を制御して、非燃焼状態において前記内燃機関を動作させる停止制御を実行する停止制御部と、
前記停止制御の実行中に、前記排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が所定量以下のときは、前記空気量が増大するように前記空気量調整部を制御し、前記排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が前記所定量よりも多いときは、前記空気量が減少するように前記空気量調整部を制御する空気制御部とを備える、車両の制御装置。 - 前記空気量調整部は、前記内燃機関の吸気通路に設けられるスロットルを含み、
前記空気制御部は、前記停止制御の実行中に、前記排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が前記所定量よりも多いときは、前記スロットルの開度を小さくすることによって前記吸気通路に負圧を発生させるように前記スロットルを制御する、請求項1に記載の車両の制御装置。 - 前記車両は、前記排気通路に設けられる酸素センサをさらに含み、
前記制御装置は、前記酸素センサの出力に基づいて前記酸素吸蔵量を検出する検出部をさらに備える、請求項1に記載の車両の制御装置。 - 前記停止制御部は、前記内燃機関を冷却する冷却水の温度が所定値以下であるときに前記停止制御を実行する、請求項1に記載の車両の制御装置。
- 前記停止制御部は、前記排気浄化用触媒の温度が所定値よりも低いときは、前記停止制御を非実行とする、請求項1に記載の車両の制御装置。
- 請求項1に記載の制御装置を備えるハイブリッド車両。
- 車両の制御方法であって、
前記車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関の排気通路に設けられる排気浄化用触媒と、
前記内燃機関に流入する空気量を調整する空気量調整部と、
前記内燃機関に動力を伝達する回転電機とを含み、
前記制御方法は、
前記内燃機関の停止が要求されたときに、前記回転電機の動力を前記内燃機関に伝達するように前記回転電機を制御して、非燃焼状態において前記内燃機関を動作させる停止制御を実行するステップと、
前記停止制御の実行中に、前記排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が所定量以下のときは、前記空気量が増大するように前記空気量調整部を制御し、前記排気浄化用触媒の酸素吸蔵量が前記所定量よりも多いときは、前記空気量が減少するように前記空気量調整部を制御するステップとを含む、車両の制御方法。
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JP2013092415A Pending JP2014213715A (ja) | 2013-04-25 | 2013-04-25 | 車両の制御装置およびそれを備えるハイブリッド車両、ならびに車両の制御方法 |
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JP (1) | JP2014213715A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110775040A (zh) * | 2019-09-27 | 2020-02-11 | 潍柴动力股份有限公司 | 车辆内发动机的启停控制方法及控制装置 |
DE102019132853A1 (de) | 2018-12-26 | 2020-07-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Abgasreinigungssystem eines verbrennungsmotors |
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2013
- 2013-04-25 JP JP2013092415A patent/JP2014213715A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102019132853A1 (de) | 2018-12-26 | 2020-07-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Abgasreinigungssystem eines verbrennungsmotors |
US11143128B2 (en) | 2018-12-26 | 2021-10-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust purification system of internal combustion engine |
CN110775040A (zh) * | 2019-09-27 | 2020-02-11 | 潍柴动力股份有限公司 | 车辆内发动机的启停控制方法及控制装置 |
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