JP2014213581A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Masaru Iketani
優 池谷
倫嗣 黒田
Michitsugu Kuroda
倫嗣 黒田
洋輔 ▲高▼木
洋輔 ▲高▼木
Yosuke Takagi
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Abstract

【課題】ヘッド装着部に対する液体吐出ヘッドの位置決め精度を向上し、画質の低下を防ぐ。
【解決手段】記録ヘッド1は、複数のタンク装着部40と、電気コンタクト基板15と、電気コンタクト基板15をキャリッジ102に押圧するためのヘッド押圧部510と、を有する。インク供給部材21は、ヘッド押圧部510を間に挟んだ両側にそれぞれ設けられた複数のタンク装着部40を有し、ヘッド押圧部510に関して一方側のタンク装着部40に装着されたインクタンク104の個数が、ヘッド押圧部510に関して他方側のタンク装着部40に装着されたインクタンク104の個数よりも少ない。タンク装着部40に装着されたインクタンク104によって生じる、電気コンタクト基板15をキャリッジ102に押圧する反力に関して、一方側における1つのインクタンク104当たりの反力が、他方側における1つのインクタンク104当たりの反力よりも大きい。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置として代表的なインクジェット記録装置(以下、記録装置と称する)は、液体としてのインクを紙等の被記録材に吐出する液体吐出ヘッドとしてのインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドと称する)を備えている。
この種の記録装置は、記録ヘッドが装着されるヘッド装着部としてのキャリッジが、ガイドシャフトの軸方向に走査されて、被記録材に対してインクを着弾させることで、画像を形成する。そして、記録ヘッドは、キャリッジを介して、記録装置が有するガイドシャフトに対して位置決めされている。
このとき、記録ヘッドは、インクを吐出する吐出口の配列方向が、記録ヘッドの走査方向に対して高精度に直交して配されていることを想定して、インクを吐出する。しかし、記録ヘッドやキャリッジが、製造上のばらつきを有している場合、吐出口の配列方向が走査方向に対して、垂直ではなく傾いた状態となってしまうことがある。このように、吐出口の配列方向が走査方向に対して傾いた状態にある場合、被記録材に対して、想定された位置からずれた位置にインクが着弾され、画質が低下する可能性がある。
そのため、記録ヘッドは、吐出口の配列方向が、記録ヘッドの走査方向に対して直交するように、高精度に配された状態となるように、キャリッジに対して高精度に位置決めされる必要がある。特許文献1には、キャリッジに対して記録ヘッドを位置決めするための複数の位置決め部が設けられた記録ヘッドが開示されている。
特許文献1に記載の記録ヘッドは、インクを吐出する吐出口が設けられた吐出口面を有する記録素子基板と、記録素子基板を支持する支持基板と、支持基板を支持するインク供給部材と、を有している。
記録ヘッドは、記録素子基板の吐出口面に平行な面内において、キャリッジに対して記録ヘッドを、キャリッジの走査方向に直交する方向(所定の方向)に関して位置決めするための位置決め部を備えている。位置決め部によって、記録ヘッドの位置決め精度を向上し、画質の低下を抑えることが可能になっている。
記録ヘッドの支持基板には、キャリッジに突き当たることで、記録ヘッドの、所定の方向に関するキャリッジに対する位置を決めるための2つの第1の位置決め部が設けられている。また、記録ヘッドのインク供給部材には、キャリッジに突き当たることで、記録ヘッドの所定の方向に関するキャリッジに対する位置を決めるための1つの第2の位置決め部が設けられている。吐出口面に垂直かつ所定の方向に平行な面であって1つの第2の位置決め部を通る面が、吐出口面に垂直かつ所定の方向に平行な面であって2つの第1の位置決め部をそれぞれ通る2つの面の間に配されている。
また、インク供給部材の外側には、キャリッジに当接される位置に、電気配線基板が設けられている。また、インク供給部材の内側の面には、電気コンタクト基板をキャリッジに押圧するためのヘッド押圧部が設けられている。ヘッド押圧部は、電気コンタクト基板の主面に対向する位置に設けられている。
以上のような構成を用いて記録ヘッドを位置決めすることにより、記録ヘッドをキャリッジ側の突き当て基準に確実に突き当てることが可能となり、キャリッジに対して記録ヘッドが高精度に位置決めされ、画質の低下を防ぐことが可能になっている。
特開2012−066581号公報
ところで、上述した記録装置では、製品仕様に応じて、使用するインクの種類の数が異なっている。このように製品仕様が異なる各種の記録装置においても、製造コストを低減する観点から、共通する記録ヘッドを利用して構成することが考えられており、記録ヘッドのタンク装着部に装着されるインクタンクの個数が製品仕様に応じて異なることになる。
このため、記録ヘッドが有する複数のタンク装着部の全てにインクタンクが装着されずに、インクタンクが装着されていないタンク装着部である非装着部分を覆う覆蓋部材が記録ヘッドに取り付けられて用いられる場合がある。この場合には、以下のような問題が生じる虞がある。
図7に、従来の記録ヘッドにおける課題を説明するための平面図を示す。図7に示すように記録ヘッド201に覆蓋部材260が取り付けられた場合、インクタンク204の装着状態では、ヘッド押圧部210を挟んだ両側における複数のタンク装着部240において、一方側と他方側とでインクタンク204の装着個数が異なることになる。このような状態では、ヘッド押圧部210を挟んだ両側で、タンク装着部240に装着されたインクタンク204によって生じる反力の合計が異なってしまう。
上述のように、記録ヘッド201へのキャリッジ202の装着時、記録ヘッド201側の第2の位置決め部としての位置決め部250cが、キャリッジ202側の第2の位置決め部としての位置決め部に突き当てられて位置決めされる。このように位置決めが行われたとしても、ヘッド押圧部210を挟んだ両側において、インクタンク204による反力の合計に差が生じている場合には、位置決め部250cを中心として回転する方向に記録ヘッド201をずらすように力Cが働く虞がある。この力Cによって、キャリッジ202に対して記録ヘッド201に位置ずれが生じてしまうことになる。このような記録ヘッド201の位置ずれが生じることで、記録品質の低下を招いてしまう問題があった。
そこで、本発明は、上述の課題を解決し、ヘッド装着部に対して液体吐出ヘッドを高精度に位置決めすることができる液体吐出装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出する吐出口が設けられた吐出口面を有する液体吐出基板、液体吐出基板を支持する支持基板、支持基板を支持する筐体を有する液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドが位置決めされて装着されるヘッド装着部と、を備える液体吐出装置において、
液体吐出ヘッドは、
筐体に設けられ、液体が収容された液体タンクが装着される複数のタンク装着部と、
筐体の外側の、ヘッド装着部に当接される位置に設けられた電気配線基板と、
筐体の内側の、電気配線基板に対向する位置に設けられ、電気配線基板をヘッド装着部に押圧するためのヘッド押圧部と、を有する。
筐体は、ヘッド押圧部を間に挟んだ両側にそれぞれ設けられた複数のタンク装着部を有し、ヘッド押圧部に関して一方側のタンク装着部に装着された液体タンクの個数が、ヘッド押圧部に関して他方側のタンク装着部に装着された液体タンクの個数よりも少ない。そして、タンク装着部に装着された液体タンクによって生じる、電気配線基板をヘッド装着部に押圧する反力に関して、一方側における1つの液体タンク当たりの反力が、他方側における1つの液体タンク当たりの反力よりも大きくされている。
以上のように構成された液体吐出装置は、液体吐出ヘッドがヘッド装着部に装着されると共に、液体タンクがタンク装着部に装着されたときに、タンク装着部に装着された液体タンクから受ける反力によって、ヘッド押圧部が電気配線基板をヘッド装着部に押圧する。そして、ヘッド押圧部を間に挟んだ両側において、一方側のタンク装着部に装着される液体タンクの個数が、他方側のタンク装着部に装着される液体タンクの個数よりも少ない状態で液体吐出装置は使用される。このため、ヘッド押圧部に対する一方側のタンク装着部に装着された1つの液体タンクによる反力が、ヘッド押圧部に対する他方側のタンク装着部に装着された1つの液体タンクによる反力よりも大きくなるように構成されている。このように、タンク装着部に装着された1つの液体タンクによる反力に関し、ヘッド押圧部の一方側と他方側とで、液体タンクによって生じる反力を異ならせることによって、ヘッド押圧部の両側における各反力の合計に差が生じることが避けられる。したがって、液体吐出ヘッドは、ヘッド押圧部によってヘッド装着部に対して適切に押圧される。
本発明によれば、ヘッド押圧部を挟んだ両側において、ヘッド押圧部が、液体タンクから受ける各反力の合計に差が生じることを防ぐことができる。その結果、ヘッド押圧部によって液体吐出ヘッドがヘッド装着部に適切に押圧され、ヘッド装着部に対して液体吐出ヘッドを更に安定的に高精度に位置決めすることができる。
実施形態の記録装置が備える記録ヘッドを示す斜視図である。 実施形態における記録ヘッドを示す分解斜視図である。 実施形態における記録ヘッドがキャリッジに装着された状態を説明するための斜視図である。 実施形態における記録ヘッドを示す斜視図である。 実施形態における記録ヘッドの構成を説明するための図である。 実施形態において、記録ヘッドがキャリッジに装着され、記録ヘッドにインクタンクが装着された状態を模式的に示す平面図である。 従来の記録装置における課題を説明するための平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
液体吐出装置としての実施形態の記録装置は、液体吐出ヘッドとしての記録ヘッドと、記録ヘッドが位置決めされて装着されるヘッド装着部としてのキャリッジと、を備えている。まず、記録装置が備える記録ヘッドについて説明する。図1〜図4は、実施形態の記録装置が備える記録ヘッドを説明するための図である。図1(b)に示すように、実施形態における記録ヘッド1は、記録素子ユニット10と、インク供給ユニット20とを有している。
図2に示すように、記録素子ユニット10は、液体吐出基板としての2つの記録素子基板11(11a、11b)、支持基板12、電気配線テープ14、電気配線基板としての電気コンタクト基板15、補助基板13を備えて構成されている。また、インク供給ユニット20は、筐体としてのインク供給部材21、流路形成部材22、ジョイントシール23、フィルタ24、フィルタシールゴム25を備えて構成されている。
さらに、インク供給ユニット20のインク供給部材21には、インクが収容されたインクタンク104(液体タンク)が装着される複数のタンク装着部40が、走査方向に並列されて設けられている。また、インク供給部材21は、インクタンク104が装着されていないタンク装着部40である非装着部分を覆うカバー部材としての覆蓋部材60が取り付けられている。覆蓋部材60としては、1つのタンク装着部40ごとに取り付けられる構成や、複数のタンク装着部40をまとめて覆うように取り付けられる構成であってもよい。
支持基板12は、記録素子基板11を支持する基板であり、厚さ3.9mmのアルミナ(Al23)によって形成されている。支持基板12には、2つの記録素子基板11(11a、11b)に対してそれぞれ5種類のインクを供給するためのインク供給口が形成されている。支持基板12の両端部には、インク供給ユニット20との接続のためのビス止め部12a、12bが形成されている。
記録素子基板11は、厚さ0.725mmのSi基板に、インク流路である長溝状の貫通口であるインク供給口が5列形成されている。インク供給口を挟んだ両側には、電気熱変換素子がそれぞれ1列ずつ並べて配置されて形成されており、さらに電気熱変換素子に電力を供給するAlなどからなる電気配線が形成されている。これら電気熱変換素子と電気配線は、成膜技術によって形成されている。
電気熱変換素子は、各列千鳥状に配列されて、すなわち各列の吐出口16の位置が、その配列方向に直交する方向に並ばないように位置をずらして配置されている。さらに、電気配線に電力を供給するための電極部が、電気熱変換素子の両外側の側辺に沿って配列して形成されており、電極部上にはAuなどからなるバンプが形成されている。
そして、記録素子基板11上の、電気熱変換素子や電気配線などが形成された面上には、樹脂材料からなる構造体が、フォトリソグラフィ技術を用いて形成されている。樹脂材料からなる構造体は、電気熱変換素子に対応したインク流路を形成するインク流路壁と、インク流路壁の上方を覆う天井部とを有しており、天井部に吐出口16が開口されている。吐出口16は、記録素子基板11の吐出口面に、電気熱変換素子に対向して設けられており、吐出口列17を形成している。インク流路から供給されたインクは、各電気熱変換素子が発熱することで発生した気泡の圧力によって、各電気熱変換素子に対向する吐出口16から吐出される。
記録素子基板11のインク供給口は、支持基板12のインク供給口にそれぞれ連通するように、支持基板12に対して精度良く接着固定される。この接着に用いられる第1の接着剤は、低粘度で硬化温度が低く、短時間で硬化し、硬化後、比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性を有するものが望ましい。本実施形態では、第1の接着剤としては、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤を用い、接着層の厚みを5μmに設定した。
補助基板13は、厚さ0.7mmの1枚の板状部材であり、アルミナ(Al23)によって形成されている。補助基板13は、支持基板12に接着固定された記録素子基板11の外形寸法よりも大きな2つの開口部を有する形状に形成されている。補助基板13は、支持基板12に対して第2の接着剤によって接着されている。これによって、電気配線テープ14を接着した際に、電気配線テープ14と記録素子基板11とが平面上で接触して電気的に接続されるように構成されている。
電気配線テープ14は、記録素子基板11に対してインクを吐出するための電気信号を印加する電気信号経路を形成するものである。電気配線テープ14には、それぞれの記録素子基板11に対応する2つの開口部が形成されている。この開口部の縁付近には、それぞれの記録素子基板11の電極部に接続される電極端子が形成されている。電気配線テープの端部には、電気信号を受け取るための外部信号入力端子を有する電気コンタクト基板15と電気的接続を行うための電気端子接続部が形成されており、電極端子と電気端子接続部は連続した銅箔の配線パターンでつながっている。電気配線テープ14は、その裏面で第3の接着剤によって補助基板13の下面に接着固定され、さらに、支持基板12の側面側に折り曲げられ、支持基板12の側面に接着固定されている。本実施形態では、第3の接着剤として、エポキシ樹脂を主成分とした厚さ20μmの熱硬化接着剤が使用されている。
電気配線テープ14と記録素子基板11との電気的な接続は、例えば熱超音波圧着法を用いて、記録素子基板11の電極部と電気配線テープ14の電極端子とを接合することにより行われている。そして、記録素子基板11と電気配線テープ14との電気接続部分は、第1の封止剤と第2の封止剤によって封止されており、これによって電気接続部分がインクによる腐食や外的衝撃から保護されている。第1の封止剤は、主に電気配線テープ14の電極端子と記録素子基板11の電極部との接続部の裏側からの封止と記録素子基板11の外周部分の封止とに用いられており、第2の封止剤は、接続部の表側からの封止に用いられている。
電気配線テープ14の端部には、電気コンタクト基板15が異方性導電フィルムを用いて熱圧着されて電気的に接続されている。電気コンタクト基板15には、位置決め用の端子位置決め穴と、固定用の端子結合穴とが形成されている。電気コンタクト基板15は、インク供給部材21の外側の、キャリッジ102に当接される位置に設けられている。
図1及び図2に示すように、インク供給部材21は、記録素子ユニット10にインクを導くためのインク供給ユニット20の一構成部品である。インク供給部材21は、樹脂成形によって形成されている。インク供給部材21には、インクを貯留するインクタンク104との接続部に、外部からのゴミの進入を防ぐためのフィルタ24が、溶着によって接合されている。さらに、インク供給部材21には、インクタンク104とインク供給部材21とを密閉するためのフィルタシールゴム25が装着されている。
インク供給部材21の底面には、記録素子ユニット10にインクを供給するためのインク導入口が開口された流路形成部材22が、そのインク導入口とインク供給部材21のインク流路とを連通させるように位置決めされて、超音波溶着によって取り付けられている。
記録素子ユニット10とインク供給ユニット20とは、支持基板12のインク供給口と流路形成部材22のインク導入口とに対応する位置に穴が設けられたジョイントシール23を間に挟んで圧接固定して、2つのビス30によって締結されている。
ジョイントシール23は、圧縮永久ひずみが小さいゴム材料によって形成されている。ジョイントシール23を、記録素子ユニット10とインク供給ユニット20との間に挟んで圧接させることで、インク供給口とインク導入口との連通部で、インク漏れを防ぐことができる。
記録ヘッド1は、ユーザーがインクタンク104の交換を容易にできるように、外周壁202の高さが大幅に低くされて、インク供給材21の前面が大きく開口した形状になっている。
また、複数のインクタンク104が並列されて装着される記録ヘッド1では、高画質化を図るべく、インクの色数の増加に対応するために、インク供給部材21がX方向に対して長尺化されている。記録ヘッド1では、10個のインクタンク104を搭載可能な記録ヘッド1のインク供給部材21を流用しており、これらの理由により、インク供給部材21の剛性が大幅に低くなっている。
記録ヘッド1及び記録装置の全体構成について説明する。図3及び図4は、本実施形態の記録ヘッド1が記録装置100のキャリッジ102に装着された状態を説明するための斜視図である。図3において、(a)が記録装置100の斜視図を示し、(b)がキャリッジ102に装着された記録ヘッド1をキャリッジ102と共に示している。また、図3において、(c)、(d)がキャリッジ102を示す斜視図であり、(c)が、記録ヘッド1が装着される側から見た図であり、(d)が、記録ヘッド1が装着される側の裏面から見た図である。図4(a)〜図4(d)は、キャリッジ102に装着された記録ヘッド1に加わる反力を説明するための図である。図4(a)、図4(c)は、記録装置100の記録ヘッド1の斜視図である。図4(b)、図4(d)に、電気コンタクト基板15が設けられた面を含む記録ヘッド1の斜視図を示す。なお、図3及び図4において、X方向はキャリッジ102の走査方向を示し、Y方向は被記録材の搬送方向を示し、Z方向はインクを吐出する方向に沿う方向を示している。
図3(a)、(b)に示すように、記録装置100のガイドシャフト101に沿って図中のX方向に走査されるキャリッジ102に対して記録ヘッド1が装着されている。記録装置100のキャリッジ102に装着された記録ヘッド1には、インクを供給するための複数のインクタンク104が装着される。
記録ヘッド1は、キャリッジ102に突き当たることで、キャリッジ102に対する記録ヘッド1の、所定の方向としてのY方向に関する位置を決めるための第1の位置決め部としての2つの位置決め部50a、50bを有している。位置決め部50a、50bは、支持基板12に設けられている。また、記録ヘッド1は、キャリッジ102に突き当たることで、キャリッジ102に対する記録ヘッド1の、Y方向に関する位置を決めるための第2の位置決め部としての1つの位置決め部50cを有している。位置決め部50cは、インク供給部材21に設けられている。そして、記録ヘッド1は、吐出口面に垂直かつY方向に平行な第1面であって1つの位置決め部50cを通る第1面が、吐出口面に垂直かつY方向に平行な第2面であって2つの位置決め部50a、50bをそれぞれ通る2つの第2面の間に配されて構成されている。
キャリッジ102に記録ヘッド1が装着されたとき、記録ヘッド1は、キャリッジ102に設けられたヘッドセットレバーに追従するカム113(図4(a))から図4(c)に示す(−)Y方向及び(−)Z方向に反力Aを受ける。反力AのY方向成分の力によって、インク供給部材21に設けられた記録ヘッド1側の第2の位置決め部としての位置決め部50c(図4(d))が、キャリッジ102側の第2の位置決め部としての位置決め部120c(図3(c))に突き当たる。
また、記録ヘッド1は、記録ヘッド1と記録装置100とを電気的に接続するための電気コネクタ112(図4(b))から、図4(d)に示すY方向に対する反力Bを受ける。反力Bによって、記録ヘッド1側の第1の位置決め部としての位置決め部50a、50b(図4(d))が、キャリッジ102側の第1の位置決め部としての位置決め部120a、120b(図3(c)、(d))にそれぞれ突き当たる。このようにして、キャリッジ102に対して記録ヘッド1のY方向に関する装着位置が高精度に位置決めされ、記録ヘッド1はキャリッジ102に固定される。
図5に、記録ヘッド1の構成を説明するための図を示す。図5において、(a)が記録ヘッド1の斜視図、(b)が記録ヘッド1の平面図、(c)がヘッド押圧部の位置を説明するために底面側から見た図である。
図5(a)に示すように、電気コンタクト基板15が配された、インク供給部材21の外側の面に対して、裏面であるインク供給部材21の内側の面には、電気コンタクト基板15をキャリッジ102に押圧するためのヘッド押圧部510が設けられている。ヘッド押圧部510は、電気コンタクト基板15の主面に対向する位置に設けられている。
ヘッド押圧部510の上部は、インクタンク104の装着状態において、キャリッジ102が有するヘッドセットレバーのカムによって確実に押せるように、インクタンク104の上面から突出する高さまで伸びている。また、ヘッド押圧部510は、キャリッジ102の走査方向(X方向)に関して、電気コンタクト基板15の主面の領域内に設けられている。これにより、ヘッド押圧部510にかかる反力Aと、キャリッジ102に設けられた電気コネクタ112から加わる反力BとのX方向に対するオフセット量が小さくなり、インク供給部材21の変形量を低減することが可能になる。
これにより、記録ヘッド1がガイドシャフト101の軸方向に対して傾いた姿勢で装着されてしまうことを防ぐことができ、被記録材による記録素子基板11の擦れや、画質の低下を防ぐことが可能となる。
また、図5(c)に示すように、ヘッド押圧部510は、支持基板12の2か所に設けられたY方向の位置決め部50a、50bの間、及びインク供給部材21の2か所に設けられたZ方向の位置決め部50d、50eの間に設けている。これにより、記録ヘッド1をキャリッジ102に組み込んで固定する際、記録ヘッド1がバランスを崩した姿勢で装着されることを回避することができる。すなわち、記録ヘッド1の2ヶ所に設けられたY方向の位置決め部50a、50b、及び2ヶ所に設けられたZ方向の位置決め部50d、50eを、対応するキャリッジ102側の基準に確実に突き当てることができる。
ところで、記録ヘッド1には、上述したように、インクタンク104が装着されていないタンク装着部40である非装着部分を覆う覆蓋部材60が取り付けられている。このため、インクタンク104の装着状態では、記録ヘッド1をキャリッジ102に固定するためのヘッド押圧部510を間に挟んだ両側において、インクタンク104の装着個数が異なっている。
上述のように、記録ヘッド1へのキャリッジ102の装着時、記録ヘッド1側の第2の位置決め部としての位置決め部50c(図4(d))が、キャリッジ102側の第2の位置決め部としての位置決め部120c(図3(c))に突き当てられて位置決めされる。このように位置決めが行われたとしても、ヘッド押圧部510を挟んだ両側において、インクタンク104による反力の合計に差が生じている場合には、位置決め部50cを中心として回転する方向に記録ヘッド1をずらすように力が働く虞がある。この力によって、キャリッジ102に対して記録ヘッド1に位置ずれを招いてしまう。
上述のような力が生じることを避けるために、本実施形態の記録装置100では、図6に示すような構成を採っている。図6に、キャリッジ102に記録ヘッド1が装着され、記録ヘッド1にインクタンク104が取り付けられた状態の平面図を示す。
図5に示すように、インクタンク104は、インク供給部材21に設けられたインクタンク固定用の係合溝(図示せず)に、インクタンク104の係合爪(図示せず)を係合させる。インクタンク104は、係合爪が係合溝に係合された後、インクタンク104の後端に形成されたラッチレバー105を、キャリッジ102に形成されている係合部としてのラッチレバー係合部103に係合させることによって固定される。ラッチレバー105は弾性変形した状態でラッチレバー係合部103に固定される。なお、いずれのインクタンク104においても、ラッチレバー105の構成は共通となっている。
そして、本実施形態では、キャリッジ102が有するラッチレバー係合部103の位置が、ヘッド押圧部510に対して一方側のタンク装着部40に装着されたインクタンク104と、他方側のタンク装着部40に装着されたインクタンク104とで異なっている。具体的には、インクタンク104の装着個数が少ない一方側におけるラッチレバー係合部103の位置は、インクタンク104の装着個数が多い他方側におけるラッチレバー係合部103の位置よりもインク供給部材21側に近づけて形成されている。
これにより、キャリッジ102に装着された1つのインクタンク104によってインク供給部材21に働く反力は、インクタンク104の装着個数が多い他方側と、インクタンク104の装着個数が少ない一方側とで異ならせている。すなわち、インクタンク104の装着個数が多い他方側における1つのインクタンク104当たり(液体タンク当たり)の反力よりも、インクタンク104の装着個数が少ない一方側における1つのインクタンク104当たりの反力が大きくなる。したがって、ヘッド押圧部510を間に挟んだ両側において、インクタンク104の装着個数が異なる状態であっても、各インクタンク104による反力を加算した反力の合計を、ヘッド押圧部510に対する両側で揃えることができる。
このような構成を採ることによって、ヘッド押圧部510を間に挟んだ両側において、タンク装着部40に装着された複数のインクタンク104から受ける反力の合計に差が生じることを解消することができる。その結果、ヘッド押圧部510によって記録ヘッド1をキャリッジ102に対して適切に押圧することが可能になり、キャリッジ102に対して記録ヘッド1を更に安定的に高精度に固定することができる。
なお、本実施形態では、ヘッド押圧部を挟んだ一方側と他方側とで、キャリッジのラッチレバー係合部の位置が異なるように構成された。本発明は、この構成に限定されるものではなく、インクタンクによる反力を大きくするために別部品である反力調整部材がキャリッジに取り付けられるように構成されてもよく、仕様が異なる記録装置において共通のキャリッジを用いることができる。
1 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
11 記録素子基板(液体吐出基板)
12 支持基板
15 電気コンタクト基板(電気配線基板)
21 インク供給部材(筐体)
40 タンク装着部
50a、50b 位置決め部(第1の位置決め部)
50c 位置決め部(第2の位置決め部)
100 記録装置(液体吐出装置)
102 キャリッジ(装着部)
104 インクタンク(液体タンク)
510 ヘッド押圧部

Claims (4)

  1. 液体を吐出する吐出口が設けられた吐出口面を有する液体吐出基板と、該液体吐出基板を支持する支持基板と、該支持基板を支持する筐体と、を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドが位置決めされて装着されるヘッド装着部と、を備える液体吐出装置において、
    前記液体吐出ヘッドは、
    前記筐体に設けられ、液体が収容された液体タンクが装着される複数のタンク装着部と、
    前記筐体の外側の、前記ヘッド装着部に当接される位置に設けられた電気配線基板と、
    前記筐体の内側の、前記電気配線基板に対向する位置に設けられ、前記電気配線基板を前記ヘッド装着部に押圧するためのヘッド押圧部と、を有し、
    前記筐体は、前記ヘッド押圧部を間に挟んだ両側にそれぞれ設けられた複数の前記タンク装着部を有し、前記ヘッド押圧部に関して一方側の前記タンク装着部に装着された前記液体タンクの個数が、前記ヘッド押圧部に関して他方側の前記タンク装着部に装着された前記液体タンクの個数よりも少なく、
    前記タンク装着部に装着された前記液体タンクによって生じる、前記電気配線基板を前記ヘッド装着部に押圧する反力に関して、前記一方側における1つの前記液体タンク当たりの前記反力が、前記他方側における1つの前記液体タンク当たりの前記反力よりも大きくされている、ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記液体吐出ヘッドは、
    前記支持基板に設けられた2つの第1の位置決め部であって、前記ヘッド装着部に突き当たることで、前記ヘッド装着部に対して前記液体吐出ヘッドを、所定の方向に関して位置決めするための前記第1の位置決め部と、
    前記筐体に設けられた1つの第2の位置決め部であって、前記ヘッド装着部に突き当たることで、前記ヘッド装着部に対して前記液体吐出ヘッドを、前記所定の方向に関して位置決めするための前記第2の位置決め部と、を有し、
    前記吐出口面に垂直かつ前記所定の方向に平行な第1面であって前記1つの第2の位置決め部を通る前記第1面が、前記吐出口面に垂直かつ前記所定の方向に平行な第2面であって前記2つの第1の位置決め部をそれぞれ通る2つの前記第2面の間に配されている、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記ヘッド装着部は、前記タンク装着部に装着された前記液体タンクが係合される係合部を有し、
    前記係合部の位置が、前記一方側の前記タンク装着部と、前記他方側の前記タンク装着部とで異なる、請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記筐体は、前記一方側に設けられた前記複数のタンク装着部の個数と、前記他方側に設けられた前記複数のタンク装着部の個数が等しく、
    前記一方側には、前記タンク装着部を覆うカバー部材が設けられている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018016001A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド

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