JP2014212970A - 心電波形計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ電極をシートの背もたれ面により近い位置に配置させたとしても、ユーザーにそのシートの座り心地の悪さを感じさせることを無くするとともに、高いノイズ除去効果も同時に実現した心電波形計測装置を提供する。
【解決手段】心電波形計測装置は、シート100においてユーザー10と接触するシート表皮材101Fのシート内部側に配置されるセンサ電極2と、センサ電極2のシート内部側においてセンサ電極2に対向配置される、シート表皮材101Fよりも厚みのある弾性材からなる絶縁材3と、絶縁材3のシート内部側においてセンサ電極2と対向して配置されるガード電極4と、絶縁材3のシート内部側において該絶縁材3と対向して配置されるとともにセンサ電極2からの電位信号が最初に入力される増幅回路を有したセンサ回路を収容した収容ケース6と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車両の座席等といったシートに搭載されて、接触するユーザーの心電波形を計測する心電波形計測装置に関する。
例えば、車両等のシートに設けられ、着座したユーザーの心電波形を計測する心電波形計測装置では、特許文献1に示すように、シートの背もたれ部においてそのシートに着座したユーザーの心臓が位置するであろう所定の心臓位置を挟む形で、かつシートの背もたれ面に対し平行となる形で配置される対をなすセンサ電極と、そのセンサ電極への高インピーダンス入力に影響が与えられないよう各センサ電極の外周側やシート内部側に配置されるガード電極と、それらセンサ電極とガード電極との間に配置される絶縁材と、を有した電極電位検出部を備える。
対をなすセンサ電極はそれぞれ、公知のオペアンプを含んで構成されるセンサ回路の入力端子と接続する。両センサ回路は、接続するセンサ電極の電位を検出信号として出力端子から出力する。両センサ回路から出力される検出信号は差動増幅器の入力端子に入力され、それら検出信号の差分をとった差分信号が出力端子から出力される。出力される差分信号はバンドパスフィルタに入力され、心電信号帯域(例えば0.2〜35Hz)の成分を通過させたアナログ信号とされる。さらに、そのアナログ信号はAD変換器に入力されてデジタル信号に変換される。このデジタル信号が、上記シートに着座したユーザーの心電信号であり、その心電信号から得られる心電波形が、この場合は車両の各種制御に用いられる。
一方で、センサ回路が形成される回路基板は、硬質の収容ケースに収容されており、シートの背もたれ部の内部の、対応するセンサ電極から比較的近い位置に配置される。
特開2012−161490号公報
センサ電極・絶縁材・ガード電極を有する電極電位検出部は、従来は、シートの背もたれ面からやや奥の方に配置されてきた。ところが、検出感度の向上のために、この電極電位検出部をシートの背もたれ面により近い位置に配置させたいという要望がある。しかしながら、電極電位検出部をシートの背もたれ面に近づけることは、センサ回路基板を収容する収容ケースもシートの背もたれ面に近づけることになり、結果として、着座したユーザーはその背に硬い収容ケースを感じる等、座り心地の悪さを招くという課題を生じさせてしまう。
本発明の課題は、センサ電極をシートの背もたれ面により近い位置に配置させたとしても、ユーザーにそのシートの座り心地の悪さを感じさせることを無くするとともに、高いノイズ除去効果も同時に実現した心電波形計測装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために本発明の心電波形計測装置は、
シート(100)において、ユーザー(10)との接触面(100h)を形成するシート表皮材(101F,111F)と、
前記シート表皮材(101F,111F)に被覆される形で、前記接触面(100h)の裏側となるシート内部側に配置されるセンサ電極(2)と、
前記センサ電極(2)の前記シート表皮材(101F,111F)とは逆側となるシート内部側において、該センサ電極(2)に対向するよう配置され、その厚みが前記シート表皮材(101F,111F)よりも厚い絶縁性弾性材(3)と、
前記絶縁性弾性材(3)の前記センサ電極(2)とは逆側となるシート内部側において、該センサ電極(2)と対向するよう配置されるガード電極(4)と、
前記絶縁性弾性材(3)の前記センサ電極(2)とは逆側となるシート内部側において、該絶縁性弾性材(3)と対向するよう配置されるとともに、前記センサ電極(2)の電位を示す電位信号が最初に入力される増幅回路(20D)を少なくとも有したセンサ回路(20)を収容した収容ケース(6)と、
を備えることを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、硬い収容ケース(6)を、シート(100)の最表面を形成するシート表皮材(101F)よりも厚い上記絶縁性弾性材(3)の背後(シート内部側)に位置させることで、硬い収容ケース(6)の接触感を感じるといった座り心地の悪さの改善と、さらにノイズの減少という双方の効果を得ることができる。
上記本発明の構成において、シート(100)の最表面を形成するシート表皮材(101F)の裏面に、センサ電極(2)とゲート電極(4)の間に配置される絶縁性弾性材(3)とは別となる内側弾性材(101E)を配置し、その裏にセンサ電極(2)を配置する構成としてもよい。この場合、内側弾性材(101E)が存在することにより、上記の座り心地の悪さをより改善できる。ところが、この内側弾性材(101E)は、さらには厚みを増すほど上記の座り心地の悪さを改善できるものの、人体との間の介在物が増えるためにノイズを増加させてしまうという新たな課題が生じる。これに対し、上記絶縁性弾性材(3)の厚みを増すことにより、増えるノイズを抑えることができる。
本発明の心電波形計測装置の全体構成を示すブロック図。 本発明の心電波形計測装置が設けられるシートにおいて、電極電位検出部の配置位置を説明する図。 本発明の一実施形態である心電波形計測装置において、シート内に配置された電極電位検出部の中央断面を、シートに接触するユーザーと共に示した断面図。 図1の心電波形計測装置に採用可能なセンサ回路の回路構成の一例を示した回路図。 図3の心電波形計測装置の構成に対し、人体衣服の直下にセンサ電極を配置し、そのセンサ電極とガード電極との間に絶縁材(弾性材料Z:厚さ1mm)を配置した点を変更した場合に検出される心電波形の一例(試験A1)と、図3の心電波形計測装置の構成に対し、シート表皮材の直下に内側弾性材(弾性材料U:厚さ5mm)を配置し、その直下にセンサ電極を配置し、さらにその直下に弾性材(弾性材料Z:厚さ1mm)を配置した点を変更した場合に検出される心電波形の一例(試験A2)と、図3の心電波形計測装置の構成に対し、人体衣服の直下にセンサ電極を配置した点を変更し、そのセンサ電極とガード電極との間に絶縁材(弾性材料U:厚さ10mm)を配置した場合に検出される心電波形の一例(試験A3)と、図3の心電波形計測装置と同様の構成であって、シート表皮材の直下に内側弾性材(絶縁材料U:厚さ5mm)を配置し、その直下にセンサ電極を配置し、さらにそのセンサ電極とガード電極との間に弾性材(絶縁材料U:厚さ10mm)を配置した場合に検出される心電波形の一例(試験A4)を示した図。 図3の心電波形計測装置(センサ電極の直下に絶縁材料Uで厚さ10mmの弾性材)において、心電波形の検出時の弾性材の圧縮状態を推定するために、当該弾性材に代わって非圧縮となる樹脂プレートを配置するとともに、その厚みを1mmと2mmと5mmと10mmとして変更したときに検出される心電波形の一例を示した図。 図3の心電波形計測装置(センサ電極の直下に絶縁材料Uで厚さ10mmの弾性材を配置)において、ユーザーが異なる場合に検出される心電波形の一例を、センサ電極の直下の絶縁材がない場合(代わりに厚さ1mmの樹脂プレートを配置)と比較する形で示した図。 図3の心電波形計測装置の構成に対し、シート表皮材の直下に内側弾性材(弾性材料U:厚さ5mm)を配置し、その内側弾性材の直下にセンサ電極を配置し、さらにそのセンサ電極の直下に絶縁材(樹脂プレート:厚さ1mm)を配置した点を変更した場合において、ユーザーがインナーパンツを着ないときと着たときに検出される心電波形の一例と、図3の心電波形計測装置と同様の構成であって、シート表皮材の直下に内側弾性材(絶縁材料U:厚さ5mm)を配置し、その内側弾性材の直下にセンサ電極を配置し、さらにそのセンサ電極の直下に絶縁材(弾性材料U:厚さ10mm)を配置し、ユーザーがインナーパンツを着ないときと着たときに検出される心電波形の一例を示した図。 本発明の心電波形計測装置の第一変形例であって、電極電位検出部の中央断面を、シートに接触するユーザーと共に示した断面図。 本発明の心電波形計測装置の第二変形例であって、電極電位検出部の中央断面を、シートに接触するユーザーと共に示した断面図。 本発明の心電波形計測装置の第三変形例であって、電極電位検出部の中央断面を、シートに接触するユーザーと共に示した断面図。 本発明の心電波形計測装置の第四変形例であって、電極電位検出部の中央断面を、シートに接触するユーザーと共に示した断面図。
本発明の心電波形計測装置の基本原理について説明する。
図1に示すように、本実施形態の心電波形計測装置1は、シート100の内部に配置される対をなすセンサ電極2A,2Bの電位を検出信号としてそれぞれ取得する電極電位検出部5A,5Bと、取得されるそれら検出信号に基づいてシート100に接触したユーザー(被検者)10の心電波形が反映される心電信号を生成する心電信号抽出部7と、を備える。電極電位検出部5A,5Bは、各センサ電極2A,2Bと接続し、そのセンサ電極2A,2Bの電位を取得して検出信号として出力するセンサ回路20A,20Bを備える。心電信号抽出部7は、電極電位検出部5A,5Bから出力される検出信号の差分をとった差分信号を出力する差動増幅回路30と、その差分信号をサンプリングして、アナログ−デジタル変換を行うA/D変換器50と、を備える。アナログ−デジタル変換されたデジタル信号が、シート100に接触したユーザー(被検者)10の心電信号であり、制御部(制御装置)60に入力される。
図2に示すように、対をなすセンサ電極2A,2Bは導電体であり、シート100に接触するユーザー10との間で静電容量結合することにより、キャパシタCを形成する。対をなすセンサ電極2A,2Bの、ユーザー10との接触位置は、ユーザー10のシート100との接触部位(例えば背中)のうち心臓を挟んだ2位置であり、それら2位置においてそれぞれキャパシタCが形成される。それら2位置間の電位差によってユーザー10(人体)の心臓を含む経路に微弱電流が流れる。その微弱電流は対をなすセンサ電極2A,2Bの電位差に対応した値を示すから、その電位差を検出することはユーザーの心電波形を計測することになる。その電位差を反映した信号とは、差動増幅回路30から出力される差分信号である。制御部60は、その電位差を反映した信号の入力を受け、その信号に基づいて、ユーザーの心電波形を計測する。
本実施形態においては、差動増幅回路30から出力される差分信号は、バンドパスフィルタ50に入力されて心電信号帯域(例えば0.2〜35Hz)の成分を通過させたアナログ信号となり、このアナログ信号がAD変換器40に入力されてデジタル信号に変換されて心電信号となる。なお、バンドパスフィルタ40やAD変換器50については省略してもよい。
本実施形態の心電波形計測装置1の特徴について説明する。
まずは、センサ電極2A,2Bが設けられるシート100について説明する。図3に示すように、シート100は、ユーザー10との接触面100hを形成するシート本体被覆材101によって、該シート本体被覆材101とは別体のシート本体材102の表面102aが覆われる形で構成される。なお、シート100は椅子やベッド等とすることができ、ここでは自動車などの車両の座席とされ、ユーザーが着座して利用する。また、ここでのユーザーはステアリングホイール109に設けられた、GND端子(グランド端子)に接続する電極(図示なし)に触れる形で、GND電位と接続している。
シート本体材102は、シート100の座部102及び背もたれ部101を形成する芯材であり、例えば硬質発泡ポリウレタン製の芯材である。
シート本体被覆材101は、別体のシート本体材102に対し相対的な位置ずれが可能となる形で、該シート本体材102の表面102aと共に後述のセンサ電極2A,2Bを覆っている。本実施形態のシート本体被覆材101は、シート表皮材101Fのシート内部側に内側弾性材101Eが一体固定される形で構成された弾性材付き表皮材である。ここではシート表皮材101Fと内側弾性材101Eは接着剤で接着固定されているが、他の固定方法で固定されていてもよい。
本実施形態の内側弾性材101Eは、少なくとも硬さが後述する絶縁材3と同等以下となる材質であり、その厚みd1は後述する絶縁材3の厚みd3より薄い。
本実施形態のシート表皮材101Fは、ファブリックや皮等とされており、最大でもその厚みは2mm以下である。
次に、電極電位検出部5A,5Bについて説明する。図3に示すように、本実施形態の心電波形計測装置1は、図1のセンサ電極2Aを有した電極電位検出部5Aと、センサ電極2Bを有した電極電位検出部5Bと、を備える。なお、電極電位検出部5A,5Bはそれぞれ共通の構成を有するため、以下では、電極電位検出部5A,5Bを符号5、センサ電極2A,2Bを符号2、センサ回路20A,20Bを符号20に代表させる形で、双方の電極電位検出部5(5A,5B)の構成を説明する。
電極電位検出部5は、シート100の内部に設けられる心電計測用のセンサ電極2と、センサ電極2とは逆側(シート内部側)で対向するよう配置されるガード電極4と、それら電極2と電極4との間に介在する絶縁材3と、センサ電極2から出力される電位信号を増幅させる最初の増幅回路20Dを少なくとも有したセンサ回路20と、センサ回路20が形成される回路基板を収容する収容ケース6と、を備える。
なお、本発明において、シート内部側(即ち、シートに接触するユーザーから遠ざかる側)で対向するとは、シート100のユーザー接触面100hからシート内部に向かう予め定められたシート内向き方向において対向することを意味するものとする。また、上述した厚みや厚さは、そのシート内向き方向の幅のことを意味するものとする。例えば、上記シート内向き方向は、センサ電極2と絶縁材3とガード電極4の積み上がり方向におけるシート内部に向かう方向、あるいはシート100のユーザー接触面100hに垂直をなしてシート内部に向かう方向に定めることができる。ここではそれら双方の方向が一致しており、その一致した方向が上記シート内向き方向とされている。なお、この方向とは異なる方向を上記シート内向き方向に定めてもよい。
センサ電極2は、図2に示すように、ユーザー10が着座するシート100の背もたれ部101にユーザー10の平均的な心臓の位置を挟んで配置(ここでは上下に挟んで配置)される、対をなす電極2A,2Bである。センサ電極2は、ユーザー10(人体10Hm)が衣服10Clやシート本体被覆材101等を介して接触したときに生じる電位を検出するために設けられる。センサ電極2は、例えば銅などの金属材料からなる平板状の導体(導体板)や導電性を有した柔軟性のある布状の導体(導体布)、後述する絶縁材3上に印刷形成された導体(導体層)等で形成される。本実施形態のセンサ電極2は柔軟性のある導体であり、例えば上記した布状の導体を採用するものとする。
本実施形態のセンサ電極2は、シート本体被覆材101のユーザー接触面100hの裏側となるシート内部側に配置される。また、本実施形態のセンサ電極2は、電極面2aがシート本体材102の表面102aと同一平面となる又は表面102aから突出するよう露出させる形でシート本体材102に組み付けられるとともに、電極面2aがシート本体被覆材101によって覆われる。
絶縁材(中間材)3は、センサ電極2に対しシート本体被覆材101とは逆側(シート内部側)で対向するよう配置される。絶縁材3は、センサ電極2の電極面2aの裏面2bを覆う。本実施形態の絶縁材3は、センサ電極2側の表面3ac、3adのうち外周領域3adを除く中央領域3acにおいて、裏面2b全面と面接触する形で配置される。なお、絶縁材3は、センサ電極2側の全表面3ac、3adと接触して配置されてもよい。
絶縁材3は、シート本体材102及び収容ケース6よりも低硬度となる絶縁性弾性材である。絶縁材3の硬さ(硬度)は、少なくとも0.5N以上で400Nより小さい範囲内の値であり、より望ましくは200Nよりも小さく、さらに望ましくは120Nよりも小さいとよい。本実施形態の絶縁材3及び内側弾性材101Eは、耐荷重用軟質ポリウレタンフォームであり、ポリオールとポリイソシアネートとを主成分とし、樹脂化させながら発泡させて形成されるプラスチック発泡体である周知の軟質ウレタンフォーム(以下、弾性材料Uという)であり、その厚みd3は10mmである。軟質ウレタンフォームは一般的に発泡倍率が約60〜10倍、見かけ密度は約16〜100kg/mの軽いプラスチック発泡体であって、気泡が連通して柔らかく、復元性がある。
なお、各材料の硬さについては、各材料に応じた計測方法で計測された値である。ここでの内側弾性材101Eや絶縁材3といった軟質ウレタンフォームの硬さは、JIS K6401に規定の計測法に従い計測された硬さである。本実施形態における内側弾性材101Eや絶縁材3の硬さ(硬度)は、例えばJIS K6401が規定するクラスX以上と定めることもできる。
ガード電極4は、センサ電極2に対する外部からのノイズ混入をガードするよう、ここでは少なくとも弾性体である絶縁材3に対しセンサ電極2とは逆側(シート内部側)で対向するよう配置される。ガード電極4は、センサ電極2の電極面2aの裏面2bを、シート内部側で覆うようにシート内側で対向して位置する。ここでのガード電極4は、絶縁材3のシート内側の面をなす裏面3bをシート内側で覆うように、絶縁材3の裏面3b(ここでは裏面3b全面)と面接触する形で配置される。
ガード電極4は、例えば銅などの金属材料からなる平板状の導体(導体板)や導電性を有した柔軟性のある布状の導体(導体布)、後述する絶縁材3上に印刷形成された導体(導体層)等で形成される。本実施形態のガード電極4は柔軟性のある導体であり、例えば上記した布状の導体を採用するものとするが、他の導体を用いてもよい。
センサ回路20は、対応するセンサ電極2に接続する回路であって、収容ケース6に収容される回路基板(図示なし)上に形成される。センサ回路20は、接続するセンサ電極2から出力される電位信号が入力される最初のオペアンプ(増幅回路)20Dを少なくとも有する。本実施形態のオペアンプ20Dは公知のものであり、例えば図4に示すように、出力が反転入力端子(−)に直結される回路であって、非反転入力端子(+)にセンサ電極2が接続し、出力端子に差動増幅回路30が接続する。また、オペアンプ20Dの非反転入力端子(+)は、公知の抵抗器20Rを介してGND電位(グランド電位)に接続し、さらに、公知のコンデンサ20Cを介してGND電位に接続している。
なお、センサ回路20の回路構成については、上記本実施形態の構成に限られる必要はなく、少なくともオペアンプ(増幅回路)20Dを1以上有し、出力信号として、後述する差動増幅回路30に入力されて、心電波形が反映される信号が出力されるような信号を生成・出力する信号生成回路であればよい。例えばオペアンプ20Dの出力を補正回路に入力して、補正された出力を差動増幅回路30に入力させる回路構成としてもよい。なお、差動増幅回路を利用せずに、センサ回路20の出力をそのまま制御部60に出力して心電を検出しても良い。
収容ケース6は、センサ回路20A,20Bにそれぞれ対応して設けられ、それら回路20A,20Bが形成された回路基板26A,26Bを収容する、絶縁材3よりも硬いケース6A,6Bである。収容ケース6は、絶縁材3よりも硬い金属製または樹脂製のケースであり、その厚みは、およそ2mm以上5mm以下とされる。収容ケース6は、絶縁材3に対しセンサ電極2とは逆側(シート内部側)で対向するよう配置される。
なお、収容ケース6は、少なくとも絶縁材3に対し、シート内部側に対向配置されていればよい。本実施形態の収容ケース6は、絶縁材3に対しシート内部側で対向するよう配置されており、その絶縁材3が厚みのある弾性体であるから、ユーザーが着座してシート100に背中を接触させ、これを圧迫した際には、その圧迫を弾性体である絶縁材3が圧縮する弾性変形によって吸収するため、ユーザー10は、硬い収容ケース6との接触感を感じにくい(ほとんど感じない)。また、弾性体である絶縁材3は、例えば硬さ60(タイプAデュロメータ法による)の、天然ゴムを含有する合成ゴム(以下、弾性材料Zという)よりも低硬度で(やわらかく)、かつ厚く形成されているから弾性変形による圧縮量は大きく、ユーザーによる圧迫をより吸収し易い。さらに本実施形態においては、絶縁材3のシート内部側にガード電極4があり、収容ケース6はそのガード電極4に対しシート内側に対向配置されているから、シート100に着座したユーザー10の背中には、硬い収容ケース6との接触感がより一層伝わりにくい。
絶縁材3の厚みd3については、硬い収容ケース6の接触感を感じないようにするために、内側弾性材101Eと合わせた総厚みが5mm以上、より望ましくは10mm以上であるとよい。この厚みが厚いほど、上記接触感によるすわり心地に悪影響は減少するが、この厚みが増えすぎることは、電極電位検出部5全体の小型化の要望に反するため、最大でも30mm以下とする。
ところが、本実施形態のようにセンサ電極2のシート外部側に内側弾性材101Eのような硬度の弾性材料を配置する場合、当該弾性材料の存在によってノイズが増すという課題がある。これに対し、絶縁材3の厚みd3を2mm以上とすることで、心電波形可能なレベルにまでノイズを減少させることができる。このノイズの観点からすると、絶縁材3の厚みd3は、より望ましくは2mm以上であるとよく、さらに望ましくは5mm以上であるとよい。
一方で、内側弾性材101Eは、上記のノイズの観点と、心電信号の検出感度の観点からすれば、薄いほど望ましい。ここでの内側弾性材101Eは、後述する絶縁材3と同じ材質であり、その厚みd1は1mm以上10mm以下であるが、より望ましくは1mm以上5mm以下であるとよく、さらに望ましくは1mm以上2mm以下であるとよい。
本実施形態のシート本体材102には収容凹部106が形成され、収容ケース6が収容される一方で、センサ電極2と絶縁材3とゲート電極4は、この順で一体化された状態で、シート本体材102の表面102a上に接着配置される。なお、図3では、センサ電極2と絶縁材3とゲート電極4が比較的厚みを有するように見えるが、これは各部を見やすく表示しているだけであり、実際の各部の寸法比を反映したものではなく、実際には図3で見るよりも十分に薄い。ここでの収容凹部106は、収容ケース6を収容する収容部106bと、収容部106bに収容された収容ケース6がその外周側表面に当接する形でその抜けが防止されるように形成され、収容ケース6の収容口を形成する収容入口部106aと、を有する。一体化されたセンサ電極2と絶縁材3とゲート電極4とは、この収容入口部106aを塞ぐ形で配置される。センサ電極2から引き出されている配線部材26は、一体化されたセンサ電極2と絶縁材3とゲート電極4の外周側を通って、収容入口部106aに進入するよう配置され、収容部106bに収容された収容ケース6内の回路基板と接続する。
配線部材26は、導線の外周を絶縁材で被覆してなる配線部材である。ここでの配線部材26は可撓性を有するフレキシブル配線であり、絶縁材3の厚みd3の変化に容易に対応できるようになっている。
最後に、心電信号抽出部7について説明する。図1に示すように、本実施形態の心電波形計測装置1は、差動増幅器30を有した心電信号抽出部を備え、ここではさらに、バンドパスフィルタ40とAD変換器50を備え、生成された心電信号が制御部60に入力される。
差動増幅回路30は、公知の差動増幅器30として構成されており、その反転入力端子(−)はセンサ回路20Aに接続され、その非反転入力端子(+)はセンサ回路20Bに接続され、その出力端子はバンドパスフィルタ40に接続されている。差動増幅器30は、これらセンサ回路20Aから入力された信号とセンサ回路20Bから入力された信号との差分をとって差分信号としてバンドパスフィルタ40に出力する。
バンドパスフィルタ40は、公知のバンドパスフィルタ40にて構成されており、その入力端子が差動増幅器30に接続され、その出力端子がAD変換器50に接続されている。バンドパスフィルタ40は、差動増幅器30から入力された差分信号について、心電信号帯域(例えば「0.2〜35[Hz])の成分を通過させるとともに、これ以外の帯域の成分を減衰させた上で、アナログ信号としてAD変換器50に出力する。
AD変換器50は、公知のAD変換器50にて構成されており、その入力端子はバンドパスフィルタ40に接続されている。AD変換器50は、バンドパスフィルタ40から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して心電信号として出力する。
制御部60は、公知のCPUを有して構成される公知のコンピュータであり、フラッシュメモリ等の記憶部を有し、この記憶部に記憶されているプログラムをCPUが実行することによって、各種機能を実現するものである。制御部60は、心電信号抽出部7から心電信号の入力を受け付けると、その心電信号に基づいて心電波形を取得する。そして、取得した心電波形に基づいて予め定められた各種処理を実行する。
このように本実施形態の心電波形計測装置1では、センサ電極2がシート本体被覆材101の直下に設けられ、シート100の接触面100hとの距離が近く、従来よりも検出感度を高めることができる。ところが、センサ電極2をシート100の接触面100hに近い位置に配置することは、センサ回路20を有する収容ケース6も接触面100hに近い位置に配置することになるため、シート100に着座したユーザー10は、硬い収容ケースを背中に感じ、不快感を覚えるという課題が生じる。これに対し本実施形態の心電波形計測装置1では、センサ電極2とガード電極4との間に弾性部材である絶縁材4を介在させることで、シート100に着座したユーザー10が背中に感じる硬い収容ケースの感触を無くすることができる。加えて、その絶縁材3が厚いことで、検出される心電信号のノイズを低減できるという新たな効果も得ることができた。
ここで、実際に制御部60において取得・計測された心電波形の一例について説明する。
まずは、センサ電極2による信号の検出感度を増すために、センサ電極2を、ユーザー10により近い位置となるように、シート本体被覆材101を外して、ユーザー10(人体10Hm)の衣服10Clの直下に位置するよう配置した。なお、センサ電極2の直下には絶縁材3を配置しているが、その絶縁材3は、厚さ1mmの弾性材料Z(ここでは上記合成ゴムのシート)からなる。その場合の心電波形の計測結果を図5の試験A1に示す。停車中であれば心電波形を十分に確認できる計測結果が得られているが、走行中は、走行ノイズが重畳して心電波形がほとんど検出できていない。一方、被検者であるユーザーは、背中に硬い収容ケース6の接触を感じるという課題も残る。
なお、図5の試験A1〜A4に示す各心電波形において、心電波形が飽和している箇所は、ステアリングに設置したGND電極から手が離れたことにより信号が飽和したために発生している。この信号の飽和は、正常時においても検出しうる波形状態であるから、本発明において減少を望んでいる走行ノイズ等ではない。
この硬い収容ケース6の接触感の課題を改善するべく、シート表皮材(ここではファブリック)101Fの裏面に、弾性材料U(ここでは上記軟質ウレタンフォーム)からなる内側弾性材101E(厚さ5mm)が一体に接着されたものを用意し、センサ電極2を、その内側弾性材101Eの直下に配置した。なお、センサ電極2の直下には、弾性材料Zからなる厚さ1mmの絶縁材3が配置されている。その場合の計測結果を図5の試験A2に示す。この場合は、停車中ですらノイズが多く心電波形の計測は難しいという結果が得られている。つまり、シート表皮材(ここではファブリック)101Fを衣服と同様の素材と考えるならば、ノイズの増加を招いた原因は、そのシート表皮材101Fとセンサ電極2との間に介在する弾性部材101Eであるといえる。なお、硬い収容ケース6の接触感の課題についても、この内側弾性材101Eの厚みでは十分には解決されていない。
これに対し、まずは硬い収容ケース6の接触感の課題を解決するために、図5の試験A1の計測条件から、絶縁材3の材料を、より硬度の低い(よりやわらかい)弾性材料U(ここでは上記軟質ウレタンフォーム)にして、その厚みも10mmにする変更を行った。その場合の計測結果を図5の試験A3に示す。試験A1に比べて走行中もノイズが減り、心電波形を計測可能な結果が得られることがわかる。また、硬い収容ケース6の接触感の課題も解決されている。
また、図5の試験A2の計測条件から、絶縁材3の材料を、より硬度の低い(よりやわらかい)弾性材料U(ここでは上記軟質ウレタンフォーム)にして、その厚みも10mmにする変更も行った。その場合の計測結果を図5の試験A4に示す。シート表皮材(ここではファブリック)101Fとセンサ電極2との間に弾性部材101Eが介在しているにも関わらず、図5の試験A2に比べて走行中のノイズがかなり改善され、停車中においても心電波形が計測可能となっている。また、硬い収容ケース6の接触感の課題も解決されている。
次に、絶縁材3がユーザー10の背による圧迫によって圧縮状態で使用されることを考慮し、その圧迫状態において絶縁材3の厚さがどの程度あれば、心電波形を計測可能なレベルまでノイズを減じられるかを調べる。その結果が図6である。図6の最上図は図5の試験A4の場合と同様の構成で心電波形を計測した結果あり、絶縁材3として上記弾性部材U(ここでは軟質ウレタンフォーム)を採用し、その厚みを10mmとしている。これを基準に、その下の4つの計測結果と比較する。なお、図6では、心電波形をそれぞれの条件で2回ずつ計測した結果が示されているが、その2回の計測に際して、被検者であるユーザーは、シート100に対し一度立ち上がって着座をし直している。
まずは絶縁材3がユーザーの背による圧迫によって厚さ1mmまで圧縮された状態を想定し、絶縁材3に代わって、当該圧迫では非圧縮を保つ厚さ1mmの樹脂プレートを採用する。この場合、ノイズがやや目立つため、心電波形にはやや向かない(図6の上から2つ目の図参照)。次に、厚さ2mmの同様の樹脂プレートを採用する。この場合、ノイズが多少見受けられるものの、心電波形を計測可能なレベルではある(図6の上から3つ目の図参照)。次に、厚さ5mmの同様の樹脂プレートを採用する。この場合、図6の最上図と同じレベルの心電波形の信号を計測できている(図6の上から4つ目の図参照)。最後に、厚さ10mmの同様の樹脂プレートを採用する。この場合、図6の最上図とほとんど同じレベルの心電波形の信号を計測できている(図6の最下図参照)。
つまり、図6の結果からは、絶縁材3は、厚さ2mm以上あれば硬い収容ケース6の接触感の課題は解決するといえる。ただし、絶縁材3は、厚さ2mmでは圧縮されると2mmより薄くなるため、ノイズ除去の観点からすれば、より望ましくは厚さ5mm以上であるとよい。即ち、絶縁材3は、少なくとも厚さ5mm以上あれば、圧縮されても2mm以上の厚さを確保できるから、心電波形を計測可能なレベル(図6の上から3つ目の図参照)とすることができる。
次に、心電波形の検出感度はユーザー毎に異なるため、異なるユーザー間での心電波形のノイズ状況と、絶縁材3の厚さと硬さの変更(1mm→10mmと弾性部材Z→U)の影響を調べた。その結果が図7である。ノイズ状況については、被検者であるユーザーA〜Cの3者においてそれぞれの感度の違いから互いに異なるものの、絶縁材3が材料Uとなってその厚みが10mmに変更されると、3者ともノイズが減少している。
最後に、ユーザーが着用するインナーパンツの影響を調べた。その結果が図8である。ナイロン系の保温用下着等の比較的肌に密着する形で着用されるインナーパンツに関しては、これを着用したユーザーの方が、着用しないユーザーよりもノイズが増えるという傾向がある。この傾向は、本実施形態においても、絶縁材3として厚さ1mmの上記樹脂プレートを採用した場合にも見られた。即ち、インナーパンツを着用したユーザーの心電波形(図8の左下)の方が、着用していないユーザーの心電波形(図8の左上)よりもノイズが増えている。ところが、絶縁材3として厚さ10mmで、より柔らかい上記弾性材料Uを採用した場合には、インナーパンツを着用したときの心電波形(図8の右下)も着用していないときの心電波形(図8の右上)も、ノイズが少ない。
なお、図5〜図8に示す心電波形において突発的に発生しているノイズ増加区間は、ステアリング操作や、ステアリング把持位置の変更等の外的要因に起因して発生したものであり、本実施形態の心電波形計測装置1の構成に起因して生じているものではない。
上記試験結果により、ノイズ増加の原因となる上記内側弾性材101Eが存在していたとしても、弾性部材である絶縁材3をシート表皮材101Eよりも厚くすることで、増加したノイズを軽減できることがわかった。また、そのノイズに関しては、より望ましくはその絶縁材3の厚みを5mm以上とすることで心電波形計測に適したレベルに軽減でき、さらに望ましくはその厚みを10mm以上とすることでより心電波形計測に適したレベルに軽減できることがわかった。
また、上記試験結果により、収納ケース6を内部に有するシート100の座り心地に関しては、弾性部材である絶縁材3の厚みを5mm以上にすることで大きく改善されることが分かった。また、図3の構成における内側弾性材101Eと絶縁材3の総厚さが5mm以上となる場合や、内側弾性材101Eがない場合で絶縁材3のみの厚さが5mm以上となる場合も、収納ケース6によるシート100の座り心地に関して大きな改善が見られた。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、追加及び省略等の種々の変更が可能である。以下、上記実施形態の変形例について説明する。なお、上記実施例と共通の機能を有する部位には同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、上記実施例と下記変形例とでは、技術的な矛盾を生じない範囲において適宜組み合わせた実施も可能となる。
上記実施形態においては、シート表皮材101Fの接触面100hとは逆側に内側弾性材101Eが一体固定されてシート本体被覆材101が形成され、このシート本体被覆材101がシート本体材102の表面102aを覆っており、センサ電極2は、シート本体被覆材101の内側弾性材101Eと、シート本体材102側の絶縁材3との間に挟まれる形で、シート本体材102に組み付けられているが、図9に示すように、センサ電極2は、シート表皮材111Fと内側弾性材111Eとの間に挟まれる形で、シート本体被覆材101に組み付けられてもよい。この場合、弾性部材をなす絶縁材3の役割は内側弾性材111Eが担うことになる。この場合、内側弾性材111Eは、上記実施形態の絶縁材3と同材料からなる弾性体をなす絶縁材で、かつその厚みd1’も上記実施形態の厚みd3と同様とすることができる。これにより、上記実施形態と同レベルの心電信号を得ることができる。この構成によれば、センサ電極2とシート100の接触面100hとが近くなるから、センサ電極2による検出感度を増すことができる。
上記実施形態においては、収容ケース6は、ゲート電極4のシート内部側に対向配置されているが、図10に示すように、ゲート電極4の外周側で、絶縁材3のシート内部側となるシート収納部116内に配置してもよい。
上記実施形態において、配線部材26は、センサ電極2と絶縁材3とガード電極4の外周側を回り込む形で、収納ケース6へと配置されているが、図11に示すように、絶縁材3やガード電極4に貫通孔や貫通溝といった配線挿通部3h,4hを設けて、該配線挿通部3h,4hを挿通させる形で配置してもよい。
上記実施形態において、収納ケース6は、シート本体材102内に収容されているが、少なくとも絶縁材3の一部に対しシート内部側で対向するよう配置されていればよい。例えば図12に示すように、収納ケース6は、センサ電極2とガード電極4の間に配置されてもよい。この場合、収納ケース6は、ガード電極4側に近づけて配置しておけば、絶縁材3の弾性変形による圧縮量を大きく確保できるから、ユーザーによる圧迫を十分に吸収できる。図12の場合は、絶縁材3内のガード電極4側に偏った位置に内部空間126が形成され、収納ケース6は、その内部空間126に配置されている。
1 心電波形計測装置
100 シート
10 ユーザー(被検者)
100h 接触面
101 シート本体被覆材
101F,111F シート表皮材
101E,111E 内側弾性材
102 シート本体材
2 センサ電極
2a 電極面
20 センサ回路
20D 増幅回路(オペアンプ)
26 配線部材(フレキシブル配線)
3 絶縁材(絶縁性弾性材)
4 ガード電極
5 電極電位検出部
6 収容ケース
7 心電信号抽出部

Claims (9)

  1. シート(100)において、ユーザー(10)との接触面(100h)を形成するシート表皮材(101F,111F)と、
    前記シート表皮材(101F,111F)に被覆される形で、前記接触面(100h)の裏側となるシート内部側に配置されるセンサ電極(2)と、
    前記センサ電極(2)の前記シート表皮材(101F,111F)とは逆側となるシート内部側において、該センサ電極(2)に対向するよう配置され、その厚みが前記シート表皮材(101F,111F)よりも厚い絶縁性弾性材(3)と、
    前記絶縁性弾性材(3)の前記センサ電極(2)とは逆側となるシート内部側において、該センサ電極(2)と対向するよう配置されるガード電極(4)と、
    前記絶縁性弾性材(3)の前記センサ電極(2)とは逆側となるシート内部側において、該絶縁性弾性材(3)と対向するよう配置されるとともに、前記センサ電極(2)の電位を示す電位信号が最初に入力される増幅回路(20D)を少なくとも有したセンサ回路(20)を収容した収容ケース(6)と、
    を備えることを特徴とする心電波形計測装置(1)。
  2. 前記絶縁性弾性材(3)は、その硬さが0.5N以上400N以下で、かつその厚みが2mm以上30mm以下である請求項1に記載の心電波形計測装置(1)。
  3. 前記収容ケース(6)は、前記ガード電極(4)の前記絶縁性弾性材(3)とは逆側となるシート内部側で、該ガード電極(4)と対向するよう配置される請求項1又は請求項2に記載の心電波形計測装置(1)。
  4. 前記シート表皮材(101F,111F)には、前記接触面(100h)とは逆側に内側弾性材(101E,111E)が一体固定されている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の心電波形計測装置(1)。
  5. 前記シート(100)は、シート本体材(102)の表面(102a)を、該シート本体材とは別体の前記シート表皮材(101F)により覆う形で構成され、
    前記センサ電極(2)は、前記接触面(100h)側に電極面(2a)を露出させる形で前記シート本体材(102)に組み付けられ、前記電極面(2a)は、前記接触面(100h)側において前記シート表皮材(101F)により覆われる請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の心電波形計測装置(1)。
  6. 前記シート表皮材(101F)には、前記接触面(100h)とは逆側に内側弾性材(101E)が一体固定されるとともに、前記内側弾性材(101E)の前記シート表皮材(101F)とは逆側となるシート内部側には、該内側弾性材(101E)よりも薄い別体の前記絶縁性弾性材(3)が配置されている請求項5に記載の心電波形計測装置(1)。
  7. 前記センサ電極(2)は、前記シート表皮材(111F)と前記内側弾性材(111E)との間に挟まれる形で配置され、
    前記絶縁性弾性材(3)は、前記内側弾性材(111E)として設けられる請求項4に記載の心電波形計測装置(1)。
  8. 前記絶縁性弾性材(3)は、その厚みが5mm以上となる請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の心電波形計測装置(1)。
  9. 前記センサ電極(2)は、前記センサ回路(20)に対しフレキシブル配線(26)を介して接続される請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の心電波形計測装置(1)。
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