JP2014212201A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光時の重ね合わせズレを抑制する技術を提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、ウェハを準備する工程と、アライメントマークAM1の位置を計測しその計測結果に応じてウェハW1をアライメントする工程と、感光膜LSF1を露光及び現像してパターニングする工程と、を有する。ウェハは、アライメントマークAM1を含む下地膜GL1を有しており、この下地膜GL1は研磨パッドを用いてCMPされている。更に、下地膜GL1上に感光膜LSF1が形成されている。アライメントする工程では、下地膜GL1のCMPに用いられた研磨パッドの研磨履歴を示す履歴情報に応じて、ウェハの位置ずれを補正する工程を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
露光時の重ね合わせズレを抑制するために、ウェハのアライメント時に位置補正(以下、アライメント補正という場合がある)を行う技術がある。
例えば、特許文献1の技術では、半導体装置の種類、処理工程の種類、ロットナンバー、ステッパー処理号機等の処理条件毎にアライメント補正の補正値を求め、かつこれを蓄積しておく。そして、処理対象となるウェハに対する処理条件を対比し、一致ないし共通する処理条件のアライメント補正値を選択することにより、処理対象となるウェハに適したアライメント補正を行う。露光時の重ね合わせズレを抑制するための技術として、他に、特許文献2乃至5の技術がある。
特開2000−323383号公報 特開2010−118404号公報 特開平11−260683号公報 特開2004−342951号公報 特開平9−246155号公報
本願発明者は、上記特許文献1乃至5の技術でも、露光時の重ね合わせズレを十分には抑制できないと考えた。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、先ず、ウェハを準備する。このウェハは、アライメントマークを含む下地膜を有し、この下地膜が研磨パッドを用いてCMPされ、且つ、下地膜上に感光膜が形成されている。次に、アライメントマークを利用してウェハをアライメントする。次に、感光膜を露光及び現像してパターニングする。ウェハをアライメントする際には、下地膜のCMPに用いられた研磨パッドの研磨履歴を示す履歴情報に応じて、ウェハの位置ずれを補正する。
前記一実施の形態によれば、ウェハのアライメント時の補正の精度が高まるので、露光時の重ね合わせズレを抑制することができる。
(a)はアライメントマークの一例を示す平面図、(b)はアライメントマークが形成されたウェハの断面図である。 アライメントマークを形成するための一連の工程を示す断面図である。 (a)はCMPに用いられる研磨装置の正面図、(b)はCMPによりウェハが研磨される様子を示す平面図である。 (a)はCMPによりウェハにエロージョンが発生した状態を示す断面図、(b)は(a)よりも後の工程でのウェハの断面図である。 (a)はアライメントマークを撮像することにより得られる画像を示す図であり、(b)は(a)を模式的に示す図である。 (a)はCMPによりウェハにエロージョンが発生した状態を示す断面図、(b)は(a)よりも後の工程でのウェハの断面図である。 同一の研磨パッドによるウェハの研磨枚数とウェハローテーションYのズレ量との関係を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法に用いられる半導体装置の製造システムの構成を示すブロック図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法の流れを示すフローチャートである。 ズレ補正値管理サーバの動作の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る半導体装置の製造方法によるアライメント補正の手法を説明するための図である。 研磨履歴(同一研磨パッドによる研磨枚数)が異なる複数台のCMP装置が存在し、それぞれのCMP装置で処理されたロットが、ある特定の露光機でランダムに処理された場合に、実施形態に係る半導体装置の製造方法の手法でアライメント補正を行った場合の、露光機による処理ロットのウェハローテーションYのズレ量を示す図である。 ウェハの断面図である。 研磨履歴(同一研磨パッドによる研磨枚数)が異なる複数台のCMP装置が存在し、それぞれのCMP装置で処理されたロットが、ある特定の露光機でランダムに処理された場合に、アライメント補正を行わない場合の、露光機による処理ロットのウェハローテーションYのズレ量を示す図である。 研磨履歴(同一研磨パッドによる研磨枚数)が異なる複数台のCMP装置が存在し、それぞれのCMP装置で処理されたロットが、ある特定の露光機でランダムに処理された場合に、比較形態に係る半導体装置の製造方法の手法でアライメント補正を行った場合の、露光機による処理ロットのウェハローテーションYのズレ量を示す図である。
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
図1(a)はアライメントマークAM1の一例を示す平面図、図1(b)はアライメントマークAM1が形成されたウェハW1の断面図であり、図1(a)のA−A線と対応する位置の断面を示す。図2はアライメントマークAM1を形成するための一連の工程を示す断面図である。図3(a)はCMP(Chemical Mechanical Polishing)に用いられる研磨装置PSM1の正面図であり、図3(b)はCMPによりウェハW2が研磨される様子を示す平面図である。図4(a)はCMPによりウェハW2にエロージョンが発生した状態を示す断面図であり、図4(b)は図4(a)よりも後の工程でのウェハ(ウェハW1)の断面図である。図4(a)および図4(b)は、それぞれ図1(a)のA−A線と対応する位置の断面を示す。図5(a)はアライメントマークを撮像することにより得られる画像を示す図であり、図5(b)は図5(a)を模式的に示す図である。図6(a)はCMPによりウェハW2にエロージョンが発生した状態を示す断面図、図6(b)は図6(a)よりも後の工程でのウェハ(ウェハW1)の断面図である。
本実施例に係る半導体装置の製造方法は、ウェハW1を準備する工程と、アライメントマークAM1の位置を計測しその計測結果に応じてウェハW1をアライメントする工程と、感光膜LSF1を露光及び現像してパターニングする工程と、を有する。ウェハW1は、アライメントマークAM1を含む下地膜GL1を有しており、この下地膜GL1は研磨パッドPPD1(図3(a))を用いてCMPされている。更に、下地膜GL1上に感光膜LSF1が形成されている。アライメントする工程では、下地膜GL1のCMPに用いられた研磨パッドPPD1の研磨履歴を示す履歴情報に応じて、ウェハW1の位置ずれを補正する工程を含む。以下、詳細に説明する。
図1(a)に示すように、アライメントマークAM1は、例えば、平面視においてそれぞれ一方向に延在し、且つ、互いに並列に配置された、ストライプ状の複数のパターンPTN1を含む。
図1(b)に示すウェハW1は、アライメントマークAM1を含む下地膜GL1と、下地膜GL1上に形成された感光膜LSF1と、を含む。下地膜GL1は、例えば、シリコン基板等の半導体基板SCS1と、タングステン層TNG1と、第1アルミニウム層AL1と、を有する。半導体基板SCS1の表層には、シリコン酸化膜等の酸化膜OF1が形成されている。酸化膜OF1の上面には、ストライプ状の複数の溝TRN1が形成され、これら溝TRN1内には、それぞれタングステン層TNG1が埋め込み形成されている。更に、タングステン層TNG1及び酸化膜OF1を覆うように第1アルミニウム層AL1が形成されている。そして、第1アルミニウム層AL1上に感光膜LSF1が塗布形成されている。
ここで、タングステン層TNG1の上面には、溝TRN1の形状を反映した凹部CNC1が形成されている。そして、第1アルミニウム層AL1には、この凹部CNC1の形状を反映した段差STP1が形成されている。アライメントマークAM1を光学的に観察したときに、この段差STP1がアライメントマークAM1の各パターンPTN1の外形線OTL1として認識される。すなわち、アライメントマークAM1は、平面視において複数のストライプ状のパターンPTN1を含むものとして認識される(図1(a))。
次に、図2(a)〜図2(e)を参照して、アライメントマークAM1を形成する工程を説明する。
先ず、表層に酸化膜OF1が形成された半導体基板SCS1(図1(b))を準備する。次に、この半導体基板SCS1の酸化膜OF1上に、上記溝TRN1と対応する複数の開口OP1を有するマスクMSK1を形成する。そして、このマスクMSK1を介して半導体基板SCS1をドライエッチングする。これにより、酸化膜OF1の表層に溝TRN1が形成される(図2(a))。
次に、マスクMSK1を除去する。次に、半導体基板SCS1上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法などによりタングステン層TNG1を成膜する。タングステン層TNG1は、溝TRN1内に埋め込み形成されるとともに、酸化膜OF1の上面における溝TRN1以外の部分の上にも堆積する(図2(b))。
次に、CMPにより溝TRN1からはみ出ている余剰のタングステン層TNG1を研磨して除去する(図2(c))。ここで、タングステン層TNG1の上面には、溝TRN1の形状を反映した凹部CNC1が形成された状態となる。
次に、スパッタ法などにより第1アルミニウム層AL1を形成する(図2(d))。ここで、第1アルミニウム層AL1の上面には、タングステン層TNG1の凹部CNC1の形状を反映した段差STP1が形成された状態となる。こうして、半導体基板SCS1と、タングステン層TNG1と、第1アルミニウム層AL1と、を有する下地膜GL1が形成される。
次に、この下地膜GL1上に感光膜LSF1を塗布形成する(図2(e))。
以上により、アライメントマークAM1を含む下地膜GL1を有し、下地膜GL1がCMPされ、下地膜GL1上に感光膜LSF1が形成されたウェハW1が得られる。
次に、図3(a)を参照して、CMPに用いられる研磨装置PSM1を説明する。
研磨装置PSM1による研磨に供されるウェハW2は、タングステン層TNG1が成膜された状態のものである(図2(b)参照)。
研磨装置PSM1は、上面が平坦に形成された研磨テーブルPST1と、研磨テーブルPST1上に配置された研磨パッドPPD1と、ウェハW2を保持するウェハ保持部(研磨ヘッドなどと称される)WHP1と、を備える。ウェハ保持部WHP1は、ウェハW2をフェイスダウン、すなわちタングステン層TNG1が形成された面を下側にして保持する。
研磨テーブルPST1は、第1回転軸部AXP1を一体に備えている。第1回転軸部AXP1の軸方向は、研磨テーブルPST1の上面に対して直交する方向に延在している。図示しない第1駆動モータによって第1回転軸部AXP1を軸周りに回転させることによって、第1回転軸部AXP1とともに研磨テーブルPST1及び研磨パッドPPD1も回転する。
ウェハ保持部WHP1は、第2回転軸部AXP2を一体に備えている。第2回転軸部AXP2の軸方向は、研磨テーブルPST1の上面に対して直交する方向に延在している。図示しない第2駆動モータによって回転軸部AXP2を軸周りに回転させることによって、回転軸部AXP2とともにウェハ保持部WHP1及びウェハW2も回転する。
ウェハW2の研磨は、図示しないスラリーノズルより吐出されるスラリーを研磨パッドPPD1上に滴下し、ウェハ保持部WHP1により保持されたウェハW2を研磨パッドPPD1に押し当てた状態で、研磨テーブルPST1及びウェハ保持部WHP1をそれぞれ回転させることにより行う。
ここで、ウェハ保持部WHP1は、研磨テーブルPST1の回転中心からオフセットした位置にウェハW2を押し当てる。このため、ウェハW2は、研磨パッドPPD1に対して自公転する(自転しながら公転するような動作を行う)。
ウェハW2は、研磨パッドPPD1に対して相対的に図3(b)に矢印で示す方向に回転しながら研磨される。ここで、アライメントマークAM1は、例えばウェハW1の周縁部の複数箇所に形成される。従って、図3(b)に示すように、アライメントマークAM1の下地となるタングステン層TNG1は、ウェハW2の周縁部の複数箇所に形成されている。
例えば、ウェハW2の径方向に対して平行に延在する複数列のタングステン層TNG1と、ウェハW2の外形線の接線に対して平行に延在する複数列のタングステン層TNG1と、がある。このうち、図3(b)に示される領域Bの複数列のタングステン層TNG1は、ウェハW2の径方向に対して平行に延在している。これらタングステン層TNG1は、概ねそれらの幅方向(図3(b)の矢印の方向)に研磨される。
本発明者の知見によれば、図4(a)に示すように、CMPによりウェハW2にエロージョンが発生するとともに、研磨が非対称(図4(a)において左右非対称)に進行する場合がある。よって、研磨後のウェハW2の酸化膜OF1の上面には、傾斜面INC1が形成される場合がある。
その結果、図4(b)に示すように、酸化膜OF1上の第1アルミニウム層AL1も傾斜した状態に形成されるとともに、段差STP1の形状も非対称(図4(a)において左右非対称)となる場合がある。つまり、アライメントマークAM1のプロファイルも非対称(図4(a)において左右非対称)となる場合がある。
図5(a)はアライメントマークAM1を撮像することにより得られる画像を示す図であり、アライメントマークAM1の実際の画像と、検出された波形WP1と、を重ね合わせて示している。図5(b)は図5(a)を模式的に示す図である。上記のように段差STP1の形状が非対称となった場合、段差STP1の太さが非対称に検出される。すなわち、アライメントマークAM1の波形WP1が非対称になる。
図1(b)に示す感光膜LSF1のパターニングは、アライメントマークAM1の位置を検出し、その検出された位置に基づいてウェハW1をアライメントした状態で、感光膜LSF1を露光し、更に現像することによって行う。このため、アライメントマークAM1が本来意図した所望の構造とは異なる形状(上記のような非対称な形状など)である場合、アライメントを正確に行うことができない。
上記のようにアライメントマークAM1が非対称となった場合、露光時の重ね合わせの際に制御すべき成分のうち、特にウェハローテーション(回転成分)の計測値が、本来の値から大きくずれてしまう。その結果、露光時の重ね合わせズレ(特に回転ズレ)が生じる。
このように、CMPの際に、ウェハW2に対して、回転方向に力が加わるため、回転方向において削れ方が非対称となる結果、アライメントマークAM1が非対称となる場合がある。この場合、アライメントマークAM1の検出により得られる波形WP1が回転方向において非対称となるので、ウェハローテーション等の計測誤差が生じる。
なお、図6(a)に示すように、エロージョンが発生しても、研磨が非対称には進行しない場合(研磨が対称に進行する場合)もあり得る。ただし、この場合も、エロージョンによりタングステン層TNG1の付近での膜厚が減少する。このため、図6(b)に示すように、タングステン層TNG1の付近、すなわちアライメントマークAM1の付近での感光膜LSF1の膜厚D1が、エロージョンが発生しなかった場合の膜厚D2と比べて厚くなってしまう。あるいは、アライメントマークAM1付近の感光膜LSF1の上面が凹状又は波状となったり、第1アルミニウム層AL1の段差STP1の高さが小さくなったりする。このため、研磨が対称に進行する場合であっても、アライメントマークAM1が本来意図した所望の構造とは異なる形状のものとして検出されるので、露光時の重ね合わせの際に制御すべき成分の計測値がずれてしまう。
このように、CMPでのエロージョンの影響により、露光時の重ね合わせの際に制御すべき成分の計測値がずれてしまう。
更に、本発明者は、このようなエロージョンの影響による計測値のズレ量が、研磨パッドPPD1の研磨履歴に応じて変化することを見出した。ここで、研磨履歴とは、例えば、同一の研磨パッドPPD1により研磨を行った(処理した)ウェハW2の枚数(以下、研磨枚数)である。
図7は同一の研磨パッドPPD1によるウェハW2の研磨枚数(横軸)とウェハローテーションYのズレ量(単位:urad)(縦軸)との関係を示す図である。図7から、研磨枚数が増大するのに伴い、ウェハローテーションYのズレ量の値(絶対値)も大きくなることが分かる。
この理由は、研磨パッドPPD1は最初は硬く、使用時間が長くなるのにつれて柔らかくなるため、タングステン層TNG1付近の酸化膜OF1におけるエロージョンの進行が、研磨枚数の増大に伴い速くなるためであると考えられる。
より具体的には、本発明者は、ウェハローテーションYの計測値のズレ量は、同一の研磨パッドPPD1によるウェハW2の研磨枚数をパラメータとする以下の二次関数(式(1))で近似できることを見出した。下記式(1)に示される近似式において、yはウェハローテーションYの計測値のズレ量、xは同一の研磨パッドPPD1によるウェハW2の研磨枚数である。
y=(−3×10−7)x+(1×10−4)x−0.092・・・・・・式(1)
このように、研磨履歴と、露光時の重ね合わせの際に制御すべき成分の計測値のズレ量の間に相関関係があることから、本実施形態では、以下に詳述するように、ウェハW1のアライメントの際に、研磨履歴を示す履歴情報に応じて、ウェハW1の位置ずれを補正する。
図8は本実施形態に係る半導体装置の製造方法に用いられる半導体装置の製造システムMSY1の構成を示すブロック図である。
この製造システムMSY1は、例えば、ホストコンピュータHST1と、制御部CNT1と、露光機EXP1と、ズレ補正値管理サーバDCS1と、重ね合わせ計測機MEA1と、計測機コントローラMCNT1と、研磨装置PSM1と、を備えている。
ホストコンピュータHST1は、この製造システムMSY1の統括的な管理及び制御を行う。
重ね合わせ計測機MEA1は、計測機コントローラMCNT1の制御下で、露光時の重ね合わせズレ量を計測する。重ね合わせ計測機MEA1は、上記の式(1)を記憶保持している。計測機コントローラMCNT1は、制御部CNT1の制御下で、重ね合わせ計測機MEA1の動作制御を行う。
研磨装置PSM1は、ホストコンピュータHST1の制御下でウェハW2を研磨する。
制御部CNT1は、ホストコンピュータHST1の制御下で、露光機EXP1、ズレ補正値管理サーバDCS1および計測機コントローラMCNT1の制御を行う。
露光機EXP1は、感光膜LSF1の塗布、露光および現像を行う。
なお、露光機EXP1は、マーク位置計測部と、アライメント部と、を備えている(何れも図示略)。マーク位置検出部は、ウェハW1のアライメントマークAM1の位置を計測する。アライメント部は、マーク位置計測部による計測結果に応じてウェハW1をアライメントする。アライメント部は、ズレ補正値管理サーバDCS1により生成されたズレ補正値(補正値)に応じて、ウェハW1の位置ずれを補正する位置ずれ補正部(図示略)を含んでいる。
ズレ補正値管理サーバ(補正値生成部)DCS1は、ウェハW2のCMP、すなわち感光膜LSF1の下地膜のCMPに用いられた研磨パッドPPD1の研磨履歴を示す履歴情報に応じて、ウェハW1の位置ずれの補正値(ズレ補正値)、すなわちアライメント補正の際の補正値を算出する。更に、ズレ補正値管理サーバDCS1は、このズレ補正値を記憶保持する。また、ズレ補正値管理サーバDCS1は、ズレ補正値を随時更新する処理を行う。
図9は本実施形態に係る半導体装置の製造方法の流れを示すフローチャートである。以下、図9に示す一連の製造工程を説明する。
先ず、アライメントマークAM1を形成する(ステップS11)。この工程は、図2(a)〜図2(d)までの工程に相当する。
次に、制御部CNT1がズレ補正値管理サーバDCS1からズレ補正値を取得し、このズレ補正値を露光機EXP1へ送信する(ステップS12)。
次に、露光機EXP1は、アライメントマークAM1が形成されたウェハ上に感光膜LSF1を塗布形成する(ステップS13)。この段階のウェハがウェハW1である。
次に、露光機EXP1は、ウェハW1上の感光膜LSF1を露光及び現像する(ステップS14)。
ここで、露光機EXP1は、露光前にウェハW1のアライメントを行うが、このアライメントの際には、ズレ補正値管理サーバDCS1により算出されたズレ補正値を用いてアライメント補正を行う。このズレ補正値を用いてアライメント補正を行うことにより、詳細は後述するが、CMPの影響による重ね合わせズレを抑制することができる。
露光及び現像により、ウェハW1上の感光膜LSF1が所望のパターン形状にパターニングされて、マスク(図示略)が形成される。次に、重ね合わせ計測機MEA1は、重ね合わせズレ量を計測する。すなわち、このマスクと下地膜GL1との位置ずれ量の計測を行う(ステップS15)。ここでの計測では、シフトX(オフセットX)、シフトY(オフセットY)、ウェハスケーリングX、ウェハスケーリングY、ウェハローテーションX(オーソゴナリティ)、ウェハローテーションY、ショットローテーションおよびSKEWについてそれぞれ計測する。
次に、重ね合わせ計測機MEA1は、重ね合わせズレ量の計測結果をズレ補正値管理サーバDCS1及び制御部CNT1へそれぞれ送信する(ステップS16)。
次に、制御部CNT1は、重ね合わせズレ量が規定範囲内であるか否かを判定する(ステップS17)。重ね合わせズレ量が規定範囲内であれば(ステップS17のYES)、図9の処理を終了する。
一方、重ね合わせズレ量が規定範囲内でなければ(ステップS17のNO)、ウェハW1上のマスクを剥離(ステップS18)した後、ステップS12からステップS17までの処理を再度行う。
したがって、重ね合わせズレ量が規定範囲内となるまで、繰り返しマスクを形成する処理を行うこととなる。
図10はズレ補正値管理サーバDCS1の動作の流れを示すフローチャートである。
ズレ補正値管理サーバDCS1は、重ね合わせ計測機MEA1から重ね合わせズレ量の計測結果を受信したかどうかを判定する(ステップS21)。この判定処理は、重ね合わせズレ量の計測結果を受信していないと判定される場合(ステップS21のNO)は、繰り返し行われる。
重ね合わせ計測機MEA1から重ね合わせズレ量の計測結果を受信した場合(ステップS21のYES)、ズレ補正値管理サーバDCS1は、この重ね合わせズレ量に基づいて新たなズレ補正値を算出し(ステップS22)、この新たなズレ補正値を登録(更新)する(ステップS23)。その後は、再び、ステップS21の監視処理を行う。
ここで、ズレ補正値の演算および登録は、ロット毎に行う。なお、ズレ補正値管理サーバDCS1は、ウェハローテーションYの値の変化に応じて、上記の近似式も随時変更しても良い。
ここで、図9のステップS16の後、次にステップS12にてズレ補正値を取得するまでの間、つまり、ステップS16の後、次回のロットのウェハW1のアライメント補正のためのズレ補正値を取得するまでの間、または、ステップS16の後、今回のロットのウェハW1のアライメント補正のためのズレ補正値を再度取得するまでの間に、図10のステップS21からステップS23までの処理が完了するようになっている。したがって、各ロットごとに、新たなズレ補正値を用いてアライメント補正が行われるとともに、図9の処理にて繰り返しマスクを形成する場合も、順次、新たなズレ補正値を用いてアライメント補正が行われることとなる。
図11は本実施形態に係る半導体装置の製造方法によるアライメント補正の手法を説明するための図である。
ズレ補正値管理サーバDCS1は、アライメント補正に用いられるズレ補正値Pnを、例えば、ロット毎(生産ロット毎)に更新する。ズレ補正値管理サーバDCS1は、過去の補正実績に基づいて、次のロットで用いられるズレ補正値Pnを算出する。
より具体的には、ズレ補正値管理サーバDCS1は、ズレ補正値Pnを、CMPに起因するズレ補正値Cnと、CMP以外に起因するズレ補正値Snと、に分けてそれぞれ算出し、それらを足し合わせることによって、最適なズレ補正値Pnを求める。
このうちズレ補正値Cnは、研磨パッドPPD1がこれまでに研磨したウェハの延べ枚数(研磨枚数)に応じて、上記式(1)により決定される。
一方、ズレ補正値Snは、直近の所定数(例えば4つ)のロットでの平均値を用いる。ズレ補正値Snは、露光機EXP1のステージの位置精度や、アライメントに用いられる光学系の状態といった露光機EXP1の状態等により影響を受ける値であるため、その時々の状態を直近の所定数のロットの平均から推定する。
図11に示すように、例えば、ロットa、ロットb、ロットc、ロットdおよびロットeをこの順に処理するものとする。
研磨パッドPPD1の研磨枚数Nnは、ロットaの処理開始前の段階ではNa、ロットbの処理開始前の段階ではNb、ロットcの処理開始前の段階ではNc、ロットdの処理開始前の段階ではNd、ロットeの処理開始前の段階ではNeである。
ロットaでのアライメント補正、特にウェハローテーションの補正に用いられるズレ補正値Cnであるズレ補正値Caは、上記式(1)のxにNaを代入することにより求められる。同様に、ロットb、c、d、eのそれぞれでのアライメント補正に用いられるズレ補正値Cnであるズレ補正値Cb、Cc、Cd、Ceは、上記式(1)のxにNb、Nc、Nd、Neをそれぞれ代入することにより求められる。
ズレ補正値Pnは、各ロットにおいて、アライメント補正に用いられる補正値である。ロットaでのズレ補正値PnはPa、ロットbでのズレ補正値PnはPb、ロットcでのズレ補正値PnはPc、ロットdでのズレ補正値PnはPd、ロットeでのズレ補正値PnはPeである。
ズレ量計測値Mnは、各ロットにおいて、重ね合わせ計測機MEA1により計測された重ね合わせズレ量である。ロットaでの重ね合わせズレ量はMa、ロットbでの重ね合わせズレ量はMb、ロットcでの重ね合わせズレ量はMc、ロットdでの重ね合わせズレ量はMd、ロットeでの重ね合わせズレ量はMeである。
ここで、露光機EXP1ではズレが抑制されるようにアライメントを行うが、ズレを完全に解消することは困難であり、通常は、アライメント後も僅かなズレが残る。この残留したズレを重ね合わせ計測機MEA1により計測し、次のロットでの露光時には、その値の分のズレが解消されるようにアライメント補正を行う。これにより、重ね合わせズレ量を低減することができる。
CMP以外に起因するズレ補正値Snは、各ロットごとに、Pn−Mn−Cnであるが、上記のように、本実施形態では、直近の所定数(例えば4つ)のロットでの平均値を用いる。
図11に示すように、ロットeでのズレ補正値Peは、Ce+Seである。このうちSeは、ロットa〜dでのSnの平均値、すなわち{(Pa−Ma−Ca)+(Pb−Mb−Cb)+(Pc−Mc−Cc)+(Pd−Md−Cd)}/4である。また、Ceは、上記(1)式のxにNeを代入することにより求められる。
このように、ズレ補正値として、CMPの影響によるズレ補正値Ceを加味した値を用いることにより、研磨パッドPPD1の劣化に伴う重ね合わせズレを抑制することができる。よって、重ね合わせズレが低減し、アライメント補正の精度が高まる。
一方、図14は、研磨履歴(同一研磨パッドによる研磨枚数)が異なる複数台のCMP装置が存在し、それぞれのCMP装置で処理されたロットが、ある特定の露光機で混在して処理された場合に、アライメント補正を行わない場合の、露光機による処理ロット(横軸)のウェハローテーションYのズレ量(単位:urad)(縦軸)を示す図である。この場合、研磨履歴が異なるロットをランダムに露光機で処理するため、ウェハローテーションYがロット毎に大きくばらついていることが分かる。
また、図15は研磨履歴(同一研磨パッドによる研磨枚数)が異なる複数台のCMP装置が存在し、それぞれのCMP装置で処理されたロットが、ある特定の露光機でランダムに処理された場合に、比較形態に係る半導体装置の製造方法の手法でアライメント補正を行った場合の、露光機による処理ロット(横軸)のウェハローテーションYのズレ量(単位:urad)(縦軸)を示す図である。比較形態では、図11におけるPn−Mnの直近の所定数のロットでの平均値を用いてロット毎のアライメント補正を行った。この場合、CMPの影響によるズレ量も直近の所定数ロットの平均値で補正されるためウェハローテーションYが0を中心としてばらつくが、研磨履歴が異なるロットをランダムに処理するため、それぞれ最適にはならずロットごとに大きくばらついていることが分かる。
これに対し、図12は研磨履歴(同一研磨パッドによる研磨枚数)が異なる複数台のCMP装置が存在し、それぞれのCMP装置で処理されたロットが、ある特定の露光機でランダムに処理された場合に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の手法でアライメント補正を行った場合の、露光機による処理ロット(横軸)のウェハローテーションYのズレ量(単位:urad)(縦軸)を示す図である。この場合、研磨履歴が異なるロットをランダムに露光機で処理するが、CMPの影響によるズレ量をそれぞれのロット毎に上記式より算出し結果で補正しているため、バラツキが小さい。
図12と図14との比較から明らかなように、本実施形態では、比較形態と比べて、ウェハローテーションYのバラツキを大きく低減することができる。その結果、本実施形態では、リワーク率(図9のステップS17の後、ステップS18を経てステップS12から繰り返し処理を行う率)を低減することができる。本発明者の試算では、リワーク率を比較形態の1/10に低減することができる。
上記のように、同一の研磨パッドPPD1による研磨枚数が増加するにつれて、CMPによるエロージョンの影響によるアライメントマークAM1の構造が次第に変化する。このため、精確なアライメント補正を行うために必要なズレ補正値が次第に変化する。これに対し、本実施形態では、CMPの影響によるズレ補正値(図11のズレ補正値Cn)を加味してアライメント補正を行うので、研磨パッドPPD1の劣化に伴う重ね合わせズレを抑制することができるので、アライメント補正の精度が高まる。
次に、半導体装置の製造方法の一連の工程を説明する。
先ず、ウェハW1を作製する工程を説明する。なお、図13は個片化される前のウェハW3(ウェハW1よりも後の工程のウェハ)の断面図である。
ウェハW1を作製するには、先ず、半導体基板SCS1に素子分離膜STI1を形成する。これにより、素子形成領域EFR1が分離される。素子分離膜STI1は、例えばSTI法を用いて形成されるが、LOCOS法を用いて形成されても良い。次に、半導体基板SCS1において素子形成領域EFR1に位置する部分に、ゲート絶縁膜GI1及びゲート電極GE1を形成する。ゲート絶縁膜GI1は酸化シリコン膜であってもよいし、酸化シリコン膜よりも誘電率が高い高誘電率膜(例えばハフニウムシリケート膜)であってもよい。ゲート絶縁膜GI1が酸化シリコン膜である場合、ゲート電極GE1はポリシリコン膜により形成される。またゲート絶縁膜GI1が高誘電率膜である場合、ゲート電極GE1は、金属膜(例えばTiN)とポリシリコン膜の積層膜により形成される。また、ゲート電極GE1がポリシリコンにより形成される場合、ゲート電極GE1を形成する工程において、素子分離膜STI1上にポリシリコン抵抗を形成しても良い。
次に、半導体基板SCS1において素子形成領域EFR1に位置する部分に、ソース及びドレインのエクステンション領域EXR1を形成する。次にゲート電極GE1の側壁にサイドウォールSW1を形成する。次に、半導体基板SCS1において素子形成領域EFR1に位置する部分に、ソース及びドレインとなる不純物領域SDR1を形成する。このようにして、半導体基板SCS1上にMOSトランジスタTR1が形成される。
次に、素子分離膜STI1上及びMOSトランジスタTR1上に、多層配線層MLI1を形成する。ここで、溝TRN1を形成する工程(図2(a))にて、コンタクトホールCNH1(図13)を形成する。その後、図2(b)〜図2(e)の工程を行うことにより、ウェハW1が得られる。なお、図2(b)および図2(c)の工程により、コンタクトホールCNH1内にコンタクトCONT1(図13)が埋め込み形成される。次に、ウェハW1の感光膜LSF1を露光及び現像することにより、マスク(図示略)を形成する。そして、このマスクを介してドライエッチングを行うことにより、第1アルミニウム層AL1をパターニングする。これにより、第1層のアルミニウム配線層が形成される。以後、多層配線層MLI1の残りの部分を形成する。最上層の配線層の金属パターンの一部分は、電極パッドPD1を構成する。
次に、多層配線層MLI1上に、保護絶縁膜(パッシベーション膜)としての絶縁膜IF1を形成する。次に、絶縁膜IF1上に感光膜LSF1を塗布法により成膜する。感光膜LSF1は、例えば、感光性ポリイミドである。
こうして、ウェハW3が得られる。
以上のような実施形態によれば、ウェハW1をアライメントする工程は、下地膜GL1のCMPに用いられた研磨パッドPPD1の研磨履歴を示す履歴情報に応じて、ウェハW1の位置ずれを補正する工程を含む。これにより、CMPの影響による重ね合わせズレが抑制されるように、アライメント補正を行うことができる。
具体的には、履歴情報は、研磨パッドが研磨したウェハの枚数を示すウェハ枚数情報(研磨枚数)である。このため、研磨枚数の増加に伴いエロージョンの影響が増大することに起因する重ね合わせズレの拡大を抑制することができる。
また、ウェハW1をアライメントする工程では、ウェハW1の位置ずれ(重ね合わせズレ)としてウェハローテーションを補正するので、エロージョンの影響の大きさに応じて変化するウェハローテーションのバラツキを抑制することができる。
また、ウェハ枚数情報(研磨枚数)とウェハW1の位置ずれ(重ね合わせズレ)との関係を二次曲線に近似した近似式(上記式(1))を予め生成しておき、ウェハW1をアライメントする工程では、この近似式を用いて、研磨パッドPPD1が研磨したウェハW2の枚数に応じて補正値を演算し、その補正値に応じてウェハW1の位置ずれを補正する。これにより、補正値を容易に演算することができる。
また、本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、感光膜LSF1をパターニングする工程の後で、そのパターニングにより感光膜LSF1に形成されたパターンと下地膜GL1との重ね合わせずれを計測する工程(ステップS15)を有する。そして、重ね合わせずれを計測する工程での計測結果と、履歴情報とに基づいて、ウェハW1の位置ずれの補正値を演算する。すなわちウェハW1の位置ずれの補正値であるズレ補正値Pnを、重ね合わせずれを計測する工程での計測結果から求められる上記ズレ補正値Snと、履歴情報から求められる上記ズレ補正値Cnと、を合計することにより演算する。これにより、より正確にアライメント補正を行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、上記においては、履歴情報が、同一の研磨パッドPPD1が研磨したウェハW2の枚数(研磨枚数)である例を説明したが、履歴情報は、この例に限らない。例えば、履歴情報は、研磨枚数と、研磨パッドPPD1が研磨したウェハW2の1枚当たりの研磨時間を示す単位研磨時間情報と、を積算することにより求められる情報であっても良い。
或いは、履歴情報は、同一の研磨パッドPPD1が研磨したウェハW2の研磨厚さの総量を示す総研磨厚情報であっても良い。
また、研磨パッドPPD1により研磨されるウェハW2の硬さによっても、エロージョンの程度が変化すると考えられる。このため、履歴情報は、研磨パッドPPD1が研磨したウェハW2の半導体基板SCS1の材料を示す被研磨材料情報を更に含んでいても良い。
また、タングステン層TNG1のパターンの間隔が小さいほど、エロージョンの影響が大きくなるため、パターンの間隔が小さいほど、ズレ補正値Cnが大きくなるように、ズレ補正値Cnを補正しても良い。
以下、参考形態の例を付記する。
1.アライメントマークを含む下地膜を有し、前記下地膜が研磨パッドを用いてCMPされ、前記下地膜上に感光膜が形成されたウェハの、前記アライメントマークの位置を計測するマーク位置計測部と、
前記マーク位置計測部による計測結果に応じて前記ウェハをアライメントするアライメント部と、
前記下地膜のCMPに用いられた前記研磨パッドの研磨履歴を示す履歴情報に応じて、前記ウェハの位置ずれの補正値を生成する補正値生成部と、
を有し、
前記アライメント部は、前記補正値に応じて、前記ウェハの位置ずれを補正する位置ずれ補正部を含む露光ズレ補正装置。
AL1 第1アルミニウム層
AM1 アライメントマーク
AXP1 第1回転軸部
AXP2 第1回転軸部
CNC1 凹部
CNH1 コンタクトホール
CNT1 制御部
CONT1 コンタクト
DCS1 ズレ補正値管理サーバ
EFR1 素子形成領域
EXP1 露光機
EXR1 エクステンション領域
GE1 ゲート電極
GI1 ゲート絶縁膜
GL1 下地膜
HST1 ホストコンピュータ
IF1 絶縁膜
INC1 傾斜面
LSF1 感光膜
MCNT1 計測機コントローラ
MEA1 重ね合わせ計測機
MLI1 多層配線層
MSK1 マスク
MSY1 製造システム
OF1 酸化膜
OP1 開口
OTL1 外形線
PD1 電極パッド
PPD1 研磨パッド
PSM1 研磨装置
PST1 研磨テーブル
STI1 素子分離膜
PTN1 パターン
SCS1 半導体基板
SDR1 不純物領域
STP1 段差
SW1 サイドウォール
TNG1 タングステン層
TR1 MOSトランジスタ
TRN1 溝
W1 ウェハ
W2 ウェハ
W3 ウェハ
WHP1 ウェハ保持部
WP1 波形

Claims (5)

  1. アライメントマークを含む下地膜を有し、前記下地膜が研磨パッドを用いてCMPされ、前記下地膜上に感光膜が形成されたウェハを準備する工程と、
    前記アライメントマークの位置を計測し、その計測結果に応じて前記ウェハをアライメントする工程と、
    前記感光膜を露光及び現像してパターニングする工程と、
    を有し、
    前記アライメントする工程は、前記下地膜のCMPに用いられた前記研磨パッドの研磨履歴を示す履歴情報に応じて、前記ウェハの位置ずれを補正する工程を含む半導体装置の製造方法。
  2. 前記履歴情報は、前記研磨パッドが研磨したウェハの枚数を示すウェハ枚数情報を含む請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記アライメントする工程では、前記ウェハの前記位置ずれとしてウェハローテーションを補正する請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記ウェハ枚数情報と前記位置ずれとの関係を二次曲線に近似した近似式を予め生成しておき、
    前記アライメントする工程では、前記近似式を用いて、前記研磨パッドが研磨したウェハの枚数に応じて補正値を演算し、その補正値に応じて前記ウェハの位置ずれを補正する請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記パターニングする工程の後で、そのパターニングにより前記感光膜に形成されたパターンと前記下地膜との重ね合わせずれを計測する工程を更に有し、
    前記重ね合わせずれを計測する工程での計測結果と、前記履歴情報とに基づいて、前記ウェハの位置ずれの補正値を演算する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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