JP2014212008A - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

平型導体用電気コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】可動部材が閉位置にくるときのクリック感を大きく確保する平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。【解決手段】二種の端子と、端子の押圧腕部を弾性変位させるための可動部材とを備え、可動部材3が第一端子20に対して第一カム部55、第二端子30に対して第二カム部56を有し、可動部材3の閉位置への回動過程で、第二押圧腕部31の第二受圧部34Aを圧する上カム面56Aと、第二支持腕部32に形成されたカム支持部38を圧するカム半径の部分をもつ下カム面56Bとを有し、上記第一カム部55が第一受圧部24Aに当接する第一上当接点と回動軸線とを結ぶ中立線Zに対し、第二カム部56は下カム面56Bが第二支持腕部のカム支持部38に当接する第二下当接点Qが、可動部材の開位置から閉位置への回動過程で上記中立線Zを通過して移動する。【選択図】図2

Description

本発明は、平型導体用電気コネクタに関する。
平型導体としては、フレキシブル基板(FPC)、フラットケーブル等が存在している。かかる平型導体は、回路基板に取り付けられた電気コネクタに接続されることが多い。このような平型導体が接続されるコネクタとしては、例えば特許文献1に開示されているコネクタが知られている。
この特許文献1のコネクタにおける端子(コンタクト)は、金属板の平坦な板面をそのまま維持して作られており、板厚に直角な方向に間隔をもって多数配列されている。該端子は、互いにほぼ平行なビーム部(上ビーム部と下ビーム部)を上下位置に有し、両者がそれらの長手方向での中間部で連結部により連結されている。上記下ビーム部は、連結部よりも右端側部分がハウジングの底壁で固定保持されている。
このような端子を備えた特許文献1では、開位置から閉位置へ回動可能に支持された可動部材(アクチュエータ)を有し、可動部材が開位置にあるときに上記長手方向の一端側から平型導体が上下両ビーム部の間に挿入され、他端側で両ビーム部間に位置するカム部を有する可動部材を閉位置へ向け回動して該カム部により上記上ビーム部の他端側を押圧して、梃子の原理で上ビーム部の一端側を下ビームの方へ弾性変位させて、平型導体を下ビーム部へ圧するようにしている。
特許文献1において、上記カム部は二種のカム部を有し、配列された同形の複数の端子に対し、交互に異なるカム部が位置している。カム部は、両種とも、上部分が上ビーム部に回動案内する範囲で円形をなす円形部とこれと一体で下部分をなす腕状部とを有している。円形部は上ビーム部に形成された凹弯曲状の回動支持部に収められていて回動案内されつつ支持されている。腕状部は、上記円形部の半径よりも大きな腕長をもって下ビーム部の方へ延びており、下ビーム部と当接し可動部材の回動によりその当接点が移動する。該腕状部の下ビーム部と当接する側は、二つの直線部分を円弧部分で連絡する摺接部を形成している。二種のカム部は、上記円形部そして摺接部に関しては同じ形状をなしており、可動部材が開位置にあるときに、カム部の腕状部とは異なる部分が上ビーム部と隙間を有するか有していないかで異なる形態となっている。
かかる特許文献1によると、二種のカム部といえども、各端子に対応して位置するカム部の円形部同士そして摺接部同士がそれぞれ同じなので、同形の端子に対して、同じカム変位量で上ビーム部を変位させる。カム部の上部分をなす円形部は、カム半径がどの角度でも同じなので、その中心を通る回動軸線まわりに回動し、下部分をなす腕状部が上記回動軸線まわりの回動時に、摺接部における下ビーム部との当接点までの距離が、すなわちカム半径が変化するので、その増量に応じて、上記円形部を介して上ビーム部を上方へもち上げるように弾性変位させる。その際上記回動軸線の位置は、上記増量の分だけ上方へ移動する。
特開2007−095323
この種のコネクタにあっては、上下となる高さ寸法を小さく抑えることが要求される一方で、可動部材が開位置から閉位置へ確実に回動したことを感ずるためのクリック感を得る目的でカム変位量の変化が大きいことを求められる。しかしながら、特許文献1のコネクタにあっては、カム部の上部分である円形部は、どの回動角の位置でもカムは等半径なのでカム部の回動案内を行うだけで、この上部分自体ではカム変位量は得られない。したがって、カム変位量は、下部分の摺接部におけるカム変位量に依存している。この下部分でのカム変位量を大きくするということは、コネクタの高さ寸法が大きくなるので好ましくない。その結果、特許文献1のコネクタでは、カム部でのカム変位量を大きくすることは期待できない。カム変位量が大きくできないということは、可動部材の回動過程における最大変位量時の回動角の位置の前後での変位量の変化が小さいことを意味し、可動部材の閉位置直前のクリック感が小さいということにつながる。
本発明は、かかる事情に鑑み、コネクタの高さ寸法をあまり大きくせずに可動部材の閉位置へ向けた回動の際に、閉位置直前でのクリック感を大きく確保できる平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る平型導体用電気コネクタは、金属板の平坦な板面を維持したまま該金属板を外形づけて得られた複数の端子と、該複数の端子をそれらの板面に対し直角方向で所定間隔をもって保持するハウジングと、平型導体のハウジングへの挿入を可能とする開位置と該平型導体を圧する閉位置の間で回動を伴って移動可能な可動部材とを備え、端子は平型導体の挿抜方向を長手方向として延びるハウジングの上壁側に位置する押圧腕部と、該押圧腕部の長手方向中間位置で連結部により該押圧腕部に連結されて上記長手方向に延びハウジングの底壁側に位置する支持腕部とを有し、上記押圧腕部は平型導体の挿入側となる一端側に上記平型導体を押圧するための押圧接点部をそして他端側に上記可動部材の閉位置への移動完了時に該可動部材のカム部からの力を受圧して弾性変位可能な受圧部とを有し、押圧腕部は受圧部でカム部からの力を受圧することにより該受圧部が端子の板面と同一面内で弾性変位を生じ平型導体に接圧をもたらす。
平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、端子は端子配列方向で混在して配置された第一端子と第二端子の少なくとも二種を有し、長手方向で、第一端子は連結部に対して一端側に第一押圧部がそして他端側に第一受圧部が形成された第一押圧腕部と、第一支持腕部とを有し、第二端子は連結部に対して一端側に第二押圧部がそして他端側に第二受圧部が形成された第二押圧腕部と、第二支持腕部とを有し、可動部材は、端子配列方向で第一端子に対応する位置に第一受圧部と協働する第一カム部をそして第二端子に対応する位置に第二受圧部と協働する第二カム部とを有しており、第一カム部は、可動部材の回動軸線を中心とし上記第一押圧腕部の第一受圧部に当接して回動案内されるカム面で上記第一受圧部とで第一上当接点を形成し、第二カム部は、該第二カム部の回動軸線が上記第一カム部の回動軸線の延長線上に位置して形成されていると共に、可動部材の閉位置への回動過程で、第二押圧腕部の第二受圧部を圧する上カム面と、他端側で第二支持腕部もしくはハウジングの底壁を圧するようなカム半径の部分をもつ下カム面とを有し、上記回動軸線が延びる方向に見たときに、上記第一カム部が第一受圧部に当接する第一上当接点と回動軸線とを結ぶ中立線に対し、第二カム部は下カム面が第二支持腕部もしくはハウジングの底壁に当接する第二下当接点が、可動部材の開位置から閉位置への回動過程で上記中立線を通過して移動するようなカム形状を有していることを特徴としている。
このような構成の本発明では、第一端子に対して作用する第一カム部は第一押圧腕部の弾性変位に伴い、その回動軸線位置が上下移動しながら第一カム部が上記第一押圧腕部で回動案内されるのみである。すなわち、可動部材がカム部の回動軸線まわりに回動する過程では、その回動軸線の位置が上下移動するものの上記長手方向となる左右には移動せずに安定して回動案内される。
一方、第二端子に作用する第二カム部は、該第二カム部の上カム面と下カム面の両方でカム変位量を確保して総カム変位量が大きくなると共に、この大きな総カム変位量のもとで、第二端子の支持腕部上での下カム面との下当接点が中立線を越えて上記長手方向へ移動するので、クリック感が大きくなる。
かくして、本発明では、第一カム部で回動軸線の位置を安定した状態で可動部材が回動し、第二カム部で大きな総カム変位量のもとで大きなクリック感が得られる。
本発明において、第二カム部は上カム面が第二押圧腕部の第二受圧部に当接する第二上当接点が、可動部材の開位置から閉位置への回動過程で上記中立線を通過して移動するようなカム形状を有しているようにすることができる。このようにすることで、第二カム部の上カム面での上当接点も中立線を越えて移動するので、下当接点のクリック感に加えて、上当接点でもクリック感が得られる。
また、本発明において、第二カム部は、上カム面の最大カム変位量における第二上当接点と、下カム面の最大カム変位量における第二下当接点とが同時に中立線上に位置するようにすることができる。こうすることで、第二上当接点と第二下当接点が同時に上記中心線上に位置したときに総カム変位量が最大となり上当接点と下当接点でのクリック感が同時に得られるので、全体としてのクリック感が大きくなる。
本発明は、以上のように、第一端子が第一カム部を回動案内のみを行ってその回動軸線を安定して位置させた状態で、第二端子に対する第二カム部が、その上カム面と下カム面の両方でカム変位量を生ずるので、その両方のカム変位によって、総カム変位量が大きくなることに加え、下カム面の下当接点が中立線を越える際に、その変位量の変化が大きいので、大きなクリック感を得る。
本発明の一実施形態のコネクタとこれに接続される平型導体の前端部分の外観を示す斜視図である。 図1のコネクタの可動部材が開位置における、端子の板面に平行な面での断面図であり、(A)は第一端子位置、(B)は第二端子位置、(C)は金具位置で示している。 図1のコネクタの可動部材が回動過程位置における、端子の板面に平行な面での断面図であり、(A)は第一端子位置、(B)は第二端子位置、(C)は金具位置で示している。 図1のコネクタの可動部材が閉位置における、端子の板面に平行な面での断面図であり、(A)は第一端子位置、(B)は第二端子位置、(C)は金具位置で示している。 図1のコネクタの第一端子について突部の挙動を示すための断面図であり、(A)は図2(A)と同じ可動部材が開位置にある状態、(B)は平型導体が挿入後であって可動部材が閉位置にきた状態を示す。 可動部材の第二カム部の挙動を示す模式図であり、(A)は回動軸線の位置を固定した仮想の状態を示し、(B)は回動軸線の位置が移動する実際の状態を示す。 第一端子の突部の変形例を(A)〜(D)に示している。 図1のコネクタを第一端子の位置で断面し、(A)は第一端子存在状態、(B)は第一端子を外したハウジングだけを示す。 可動部材の移行部の形状の差によるハウジングとの位置関係を示し、(A)は本実施形態、(B)は比較のための従来例を示す。 可動部材の第二カム部の上下当接点の挙動を模式的に示し、(A)は図6(B)と同じで、(B)〜(D)は変形例を示している。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のコネクタの外観そしてこれに接続される平型導体の接続部分となる前端部を示す斜視図である。
図1において、符号1は本実施形態の平型導体用電気コネクタであり、Fがこのコネクタ1に接続される平型導体である。
平型導体Fは、その前端部(図にてコネクタ1寄り部分をなす右上縁部)に上記コネクタ1との接続部分を有し、後方(図1にて左下方)に長く延びているが、図では接続部分のすぐ後方位置までの部分が示されていて、それより後方は図示が省略されている。上記平型導体Fは、本実施形態では、前端部上面の被覆が除去されて接続回路部F1が露呈して接続部分をなしている。この接続部分は、コネクタとの接続時の強度向上のため下面に補強シートF2が施されている。
かかる平型導体Fの接続部分には、その幅方向両側縁に切欠部によって被係止部F3が形成されている。この切欠き状の被係止部F3には後述の金具に形成された爪状の係止部が進入して係止して、平型導体Fの抜け防止に寄与する。
上記平型導体Fの接続部分における接続回路部F1は、上記幅方向に配列された複数の配線部のそれぞれに形成されたパッドF4が設けられていて、該パッドF4は交互に前後して前列パッドF4Aと後列パッドF4Bが千鳥状に配列されている。上記前列パッドF4Aは、コネクタ1が有する後述の二種の端子(第一端子20と第二端子30)のうち、第二端子30、そして後列パッドF4Bが第一端子20が接続されるようになっている。以下、第一端子の一部位あるいは第一端子に対応して位置する他の部材について、「第一」を付すこととする。第二端子に関しても同様で、「第二」を付すこととする。
一方コネクタ1は、コネクタ本体2と、該コネクタ本体2により可動に支持されている可動部材3から成っている(図2をも参照)。
コネクタ本体2は、電気絶縁材から作られたハウジング10と、金属板の平坦面を維持して作られていてハウジング10により保持されている第一端子20及び第二端子30の二種の端子と、これらの端子と同様に金属板から作られていて、ハウジング10により保持されている金具40とを有している。これらの第一端子20、第二端子30そして金具40については、後に詳述する。
ハウジング10は、電気絶縁材料を成形して作られていて、上記平型導体Fの幅方向に長く、比較的高さ寸法の小さい略直方体外形を有しており、前後方向に貫通する二種のスリット状の第一端子溝11と第二端子溝12が上記幅方向で交互に形成されている。二種の該第一端子溝11と第二端子溝12には、それぞれ、第一端子20と第二端子30が対応して挿入され保持されており、上記幅方向で端子の配列範囲を形成している。該端子の配列範囲の外側には、金具40を保持させるための金具溝13が第一そして第二端子溝11,12と同様なスリット状に、前後方向に貫通して形成されている。
既述したように上記第一端子20、第二端子30そして金具40が金属板の平坦な板面を維持して作られている関係上、これらを挿入保持する第一端子溝11、第二端子溝12そして金具溝13も、端子配列方向における溝幅が第一端子20、第二端子30そして金具40のそれぞれ板厚にほぼ等しく作られており、図2(A),(B)そして(C)において、紙面に直角な方向を上記溝幅としている。
第一端子溝11、第二端子溝12そして金具溝13は、それぞれ図2(A),(B)そして(C)に見られるように、ハウジング10の上壁14と底壁15との間で前後方向(図にて右方そして左方)に貫通形成されている。これらの第一端子溝11、第二端子溝12そして金具溝13は、それらの後部同士が高さ方向中央位置で、図2の紙面に対して直角方向に延びる連通溝で連通されていて、この連通溝が後方に開口する受入開口部16を形成し、この受入開口部16に既述の平型導体Fの接続部分を導入可能としている。かくして、第一端子溝11、第二端子溝12そして金具溝13は、それらの後部域が上記受入開口部16によって上下に分離して、上壁14の下面と底壁15の上面にそれぞれ形成され、第一端子上部溝11Aと第一端子下部溝11B、第二端子上部溝12Aと第二端子下部溝12B、さらに、金具上部溝13Aと金具下部溝13Bを有するようになる。
上記第一端子溝11、第二端子溝12そして金具溝13は、それらの前部でも連通している。すなわち、これらの第一端子溝11、第二端子溝12そして金具溝13の前部は、上記ハウジング10の底壁15よりも上方に形成された開放空間17により連通されている。したがって、この前部にて上壁14は切り欠かれていて、この開放空間17が可動部材3の配設そしてその回動を可能としている。上記上壁14は、端子配列方向にて、両端側の金具溝13の位置で、図2(C)にも見られるように、後部でも切欠部分を有していて、ここでの金具40の対応部分の上方への十分な弾性変位を可能としている。
上記第二端子溝12そして金具溝13には、前後方向にて、前部の上記開放空間17と後部の受入開口部16との間に位置する部分に、上下方向で上壁14と底壁15との間で島状に形成された位置規制部18Bそして18Cがそれぞれ設けられていて、各溝の対向内面同士を連結している。上記第二端子溝12と金具溝13に設けられた位置規制部18B,18Cは、互いに前後方向で同位置にあり、また、第一端子溝11には位置規制部が設けられていない。
端子配列方向で、上記第一端子溝11、第二端子溝12そして金具溝13に対応する底壁15の部分には、後述する第一端子20、第二端子30、そして金具40の固定のための固定部が形成されている。第一端子溝11における固定部19Aは底壁15の前端部の厚みがテーパ部をなして形成され、第二端子溝12と金具溝13における固定部19B,19Cは底壁15の後端部の厚みがテーパ部をなして形成されている。
上記第一端子溝11、第二端子溝12そして金具溝13へそれぞれ挿入されて保持される第一端子20、第二端子30そして金具40は、いずれも、金属板の平坦な板面を維持したまま作られていて略横H字状をなしており、それぞれ、第一端子20そして第二端子30では、上方に位置する押圧腕部21;31そしてその下方に位置する支持腕部22;32を有し、両者は前後方向の中間部に位置する連結部23;33で連結されている。また、金具40では、上方に位置する上腕部41とその下方に位置する下腕部42を有し、両者が中間部に位置する連結部43で連結されている。第二端子30の連結部33と金具40の連結部43は対応のそれぞれの上記位置規制部18Bそして18Cよりも後方に位置している。
第一端子20は、図2(A)に見られるように、上方に位置する第一押圧腕部21がハウジング10の後端近くまで延びているが前方には前端よりも手前の位置にまでしか延びていない。この第一押圧腕部21は第一連結部23よりも前方が第一受圧腕部24をなし、後方が第一可撓腕部25をなしている。上記第一受圧腕部24にはその下縁に凹状の第一受圧部24Aが形成され、第一可撓腕部25の後端には下方に向け突出する第一押圧部25Aが設けられている。第一受圧部24Aは略半円の凹状をなしていて後述の可動部材3のカムを回動案内する案内部としても機能している。このような第一押圧腕部21は、後述の可動部材3から上記第一受圧部24Aが上方への力を受けると、梃子の原理で、第一連結部23の位置を支点として上記第一可撓腕部25が下方に向け撓んで傾斜するようになっている。
上記第一端子20の第一支持腕部22は、前後方向にて後部が上記上腕部21の可撓腕部25と同じ位置まで延びており、前部が上記第一押圧腕部21の第一受圧腕部24よりも前方へ延びその前端がハウジング外に突出している。この第一支持腕部22は第一連結部23の位置に対して前後して第一前固定腕部26と第一後支持腕部27を有している。第一前固定腕部26は、前後方向で連結部23に寄った中間部で上方に山状に隆起している隆起部28と、前方へ向けハウジング外へ突出している第一接続部29とを有している。
上記第一接続部29は、ハウジング10の底壁15の底面より若干下方に位置する下縁を有するように下方に屈曲して延びており、該下縁が回路基板との対応回路面と接面して半田接続を可能としている。この第一接続部29にはその後縁側に切込溝状の被第一固定部29Aが形成されていて、該第一被固定部29Aが既述のハウジング10の底壁15に形成されたテーパ状の固定部19Aへ圧入されて、第一端子20のハウジング10への固定の一役を担っている。
上記第一端子20の第一支持腕部22の第一後支持腕部27は、第一連結部23の位置から後方に延び第一押圧腕部21の第一押圧部25Aに対応する位置にまで及んでいる。この第一後支持腕部27は後方に向けて上方に傾いていてハウジングの底壁15との間に次第にひろがる隙間Cを形成している。該第一後支持腕部27の後端には、上記第一押圧腕部21の第一押圧部25Aに対向して上方へ突出する第一支持部27Aが設けられている。さらに、上記第一後支持腕部27には、前後方向にて上記第一押圧部25Aに対応する位置に、下方へ突出する突部27Bが形成されている。対向して位置する第一押圧部25Aと第一支持部27Aは、平型導体Fを挟圧するが、図1のごとく平型導体Fの上面に接続回路部F1が設けられているときには、上記第一押圧部25Aが接続回路部F1と電気的に接触接続されるが、下面に接続回路部が形成されているときには、第一支持部27Aが電気的に接続され、両面に接続回路部が形成されているときには両者が該接続回路に対して電気的に接続される。
このように形成された第一端子20は第一端子溝11へ前方から後方に向けて挿入される。所定位置まで挿入されると、第一前固定腕部26の第一被固定部29Aがハウジング10の底壁15の固定部19Aに嵌まり込むことにより固定されて、上記第一端子20の抜けが防止される。また、第一端子20は、第一端子溝11内で、前後方向で連結部23近傍が第一押圧腕部21がハウジング10の上壁の下面で、そして第一支持腕部22が底壁15の上面で圧せられて、上壁14と底壁15とで挟持されることでも、抜けが防止される。
第二端子30は、図2(B)に見られるように、第二押圧腕部31が前方にハウジング10の前端近くまでそして後方には第一端子20の第一押圧腕部21よりも短く中間位置にまでしか延びていない。この第二押圧腕部31は第二連結部33よりも前方が第二受圧腕部34をなし後方が第二可撓腕部35をなしている。上記第二受圧腕部34にはその下縁に、若干凹弯曲して前後に横長な第二受圧部34Aが形成され、第二可撓腕部35の後端には下方に向け突出する第二押圧部35Aが設けられている。上記第二受圧部34Aは、第一端子20の第一受圧部24Aが略半円であったのに対し、前後方向での中間部で前後に延びる直線状をなしている。このような第二押圧腕部31は、後述の可動部材3のカム部から上記第二受圧部34Aが上方への力を受けると、梃子の原理で、第二連結部33の位置を支点として上記可撓腕部35が下方に向け撓んで傾斜するようになっている。
上記第二端子30の第二支持腕部32は、前後方向にて前部が上記第二押圧腕部31の第二受圧腕部34より前方位置まで延びており、後部は第二連結部33より後方で第二可撓支持腕部37Aと第二後固定支持腕部37Bとに分枝して互いに平行で後方へ延び、前部は第二連結部33よりも前方に延びて第二前固定腕部36を形成しており、上記第二後固定支持腕部37Bの後端がハウジング外に突出している。この第二支持腕部32は、上述のように、第二連結部33の位置に対して前方に第二前固定腕部36を有しており、前後して該第二前固定腕部36と上記第二後固定腕部37Bを有している。第二前固定腕部36は、その前部の上縁に直線状のカム支持部38を形成している。上記第二可撓支持腕部37Aには前後方向に第二押圧部35Aと同じ位置で上方に向け対向して突出する第二支持部37A−1が設けられている。
対向する上記第二押圧部35Aと第二支持部37A−1は、第一端子20の場合と同様に、平型導体Fを挟圧し、どちらが平型導体との電気的接続に用いられても、両者が用いられても良い。
上記第二前固定腕部36のカム支持部38は、上縁がハウジング10の島状の位置規制部18Bの下縁と同じかそれよりも若干下方に位置しており、横方向に延びる直状縁をなすカム当接部位38Aを形成している。該カム当接部位38Aは、前後方向で上記第二受圧部34Aよりも前後に延びる範囲に形成されている。
上記第二前固定腕部36には、前後方向にて、上記カム当接部位38Aと第二連結部33との間で、上記ハウジング10の位置規制部18Bに対応する位置に、上方へ突出する係止突部36Bが形成されている。
上記第二端子30では、上述のごとく、該第二接続部39は、前後方向で第一端子20の第一接続部29とは反対側となる後端部に設けられている。
第二後固定支持腕部37Bの後端でハウジング外に突出して設けられた上記第二接続部39は、ハウジング10の底壁15の底面より若干下方に位置する下縁を有するように下方に屈曲して延びており、該下縁が回路基板との対応回路面と接面して半田接続を可能としている。この第二接続部39にはその前縁側に切込溝状の第二被固定部39Aが形成されていて、該第二被固定部39Aが既述のハウジング10のテーパ状の固定部19Bへ圧入されて第二端子30のハウジング10への固定の一役を担っている。
このように形成された第二端子30は、第二端子溝12へ後方から前方に向けて挿入される。所定位置まで挿入されると、第二支持腕部32の第二前固定腕部36がハウジング10の底壁15と島状の位置規制部18Bの間を貫通し、第二前固定腕部36に形成された係止突部36Bが上記位置規制部18Bの下縁に喰い込むと共に、第二後固定支持腕部37Bの第二被固定部39Aがハウジング10の底壁15の固定部19Bに嵌まり込むことにより固定されて、上記第二端子30の抜けが防止される。
金具40は、図2(C)に見られるように、第二端子30から第二可撓支持腕部37Aを除去したものに類似する形に作られているが、第二端子30と比較した場合、相違点は、第二端子30の第二押圧腕部31に相当する上腕部41がハウジング後端近くまで延びていて後端における係止部45Aが第二端子30の第二押圧部35Aと同様の形をしているものの、より大きく形成されていること、第二端子30の第二後固定支持腕部37Bに相当する下腕部42の後端に大きく上方へ突出した係止部49Aを有していることである。他は、第二端子30と同様であるので、第二端子30の符号に「10」を加えて、「40」台の符号とすることにより、その説明を省略する。
金具40の上記係止部45Aそして係止部49Aは、大きな鉤状をなして下方そして上方に向けそれぞれ突出していて、前縁が前後方向に対してほぼ直角をなし、後縁が下端にそして上端向けそれぞれ斜縁をなしている。該係止部45Aが形成されている上腕部41の可撓腕部45の上方ではハウジングの上壁14が大きく切り欠かれていて、挿入される平型導体Fの先端により押圧される上記係止部45Aがさらに上方へ傾くように弾性撓みを生じて、平型導体Fの所定位置までのさらなる挿入を可能としている。
このように、ハウジング10に対して第一端子20、第二端子30そして金具40が保持されて成るコネクタ本体2には、可動部材3が可動に、本実施形態においては、回動可能に支持されている。
この可動部材3は、図1に見られるように、ハウジング10のほぼ全幅にわたり延びる部材としてハウジング10と同様の電気絶縁材で作られている。
上記可動部材3は、図2に見られる開位置から図3に見られる中間位置を経て図4に見られる閉位置までの間を回動可能に支持されている。図2において、可動部材3の回動軸線Xは該可動部材3の下半部に位置していて、該下半部はハウジング10の前部に形成された開放空間17に収まっている。図2にて、該開放空間17外にあって、ハウジング10の上壁14よりも上方に突出している上半部は、使用者が該可動部材3を回動操作するための操作部51となっている。
図2における上記可動部材3の下半部には、可動部材3の幅方向(端子配列方向であって、図2における紙面に直角方向)で、第一端子20、第二端子30そして金具40に対応する位置に、第一端子20、第二端子30そして金具40のそれぞれの第一押圧腕部21;第二押圧腕部31;上腕部41のそれぞれの前部の進入を許容するスリット状の第一溝部52、第二溝部53そして第三溝部54が前後に貫通して形成されている。したがって、これらの第一溝部52、第二溝部53そして第三溝部54の溝幅(紙面に直角方向での溝内面同士間の幅)は、上記第一端子20、第二端子30そして金具40のそれぞれの板厚よりも若干大きい寸法となっている。上記第一溝部52、第二溝部53そして第三溝部54には、溝内面同士を連結する第一カム部55、第二カム部56そして第三カム部57がそれぞれ設けられている。
端子配列方向で第一端子20に対応する第一溝部52に設けられた第一カム部55は、図2(A)に見られるごとく、開位置における可動部材3の上記第一溝部52の下部に位置しており、回動中心のまわりの3/4周部分が円形で残りの右下1/4周部分が正方形の角部の形状をなしている。該第一カム部55の回動中心は可動部材3の回動軸線Xの延長線上に位置している。この回動中心は可動部材3の回動により、第一端子20の第一受圧腕部24を弾性変位させることで上下移動するが、左右には凹状の第一受圧部24Aの前後の縁部で規制されて移動しない。上記第一受圧腕部24の弾性変位は該第一受圧腕部24が延びる方向に対して直角をなす方向なので第一カム部55はその頂部が第一受圧部24Aと当接する第一当接点は上記上下方向に移動し、該第一当接点と上記回動軸線Xとを結ぶ中立線Zが上下方向に延びる前後方向に対して直角をなすこととなる。上記第一カム部55は、凹状の上記第一受圧部24A内で回動する摺接部分(回動軸線Xを通る横線よりも上方部分と中立線Zよりも左方に位置する下方部分)は、円形部分をなしているのでその半径がカム半径となる。かくして、該第一カム部55は、可動部材3が図2の開位置から図4の閉位置まで回動すると、第一カム部55は円形部分をなす上記3/4周部分が第一受圧部24Aの縁と摺接するのみで、その摺接部分でのカム半径が一定のためこの第一カム部55のみではカム変位は生じない。
上記第一カム部55は、可動部材3が開位置から閉位置の間のどの回動位置にあっても、第一端子の第一支持腕部22の前部上縁と接することなく、離間して該第一支持腕部22よりも上方に位置している。
上記第一カム部55は、可動部材3の回動に伴い、凹状の第一受圧部24Aに案内されて回動できれば十分であり、図示のように第一受圧部24Aに摺接案内される部分が円形部分をなしても、非円形の等半径でない他の形状をなしていてもよい。その際、非円形のカム形状でも、第一カム部55はその回動軸線Xは中立線Z上を上下移動するだけで、凹状の第一受圧部24Aの両方の縁に規制されて横方向に移動しない。
これに対し、端子配列方向で第二端子30に対応する第二溝部53に設けられた第二カム部56は、図2(B)に見られるごとく、回動軸線Xを通る横線よりも上方かつ中立線Zよりも左方部分が円弧状の上カム面56Aを形成し、該上カム面56Aに対して右側に略扇型状部を有し該扇状部に下カム面56Bを形成しており、回動中心は第一カム部55の回動中心と一致した回動軸線Xの位置にある。上カム面56Aは、破線で示されている第一カム部55の円弧状部分よりも半径外方に突出したカム面をなしている。上記下カム面56Bを形成する扇状部は図2(B)にて上記上カム面56Aの右端位置から右方に延びる上延長部と、上カム面56Aの下端位置から右下方向に傾斜して延びる下延長部とを有し、上記上延長部の先端から下方へ直状に延びる前下カム面56B−1と下延長部の先端から右方へ直状に延びる後下カム面56B−2を円弧状の中間下カム面56B−3で結ぶことで下カム面56Bを形成している。回動軸線Xと上記下カム面56Bのどの位置とを結んでも、その距離は上記上カム面56Aのカム半径よりも大きい。また、上記回動軸線Xと前下カム面56B−1、後下カム面56B−2そして中間下カム面56B−3のそれぞれとを結ぶ距離であるカム半径の大きさは、中間下カム面56B−3で最大、次に、前下カム面56B−1、そして後下カム面56B−2の順となっている。
可動部材3が開位置にある状態を示している図2(B)では、第二カム部56の上カム面56Aは、第二端子30の第二受圧部34Aより左方で該第二受圧部34Aから若干離間して位置しており、下カム面56Bはその後下カム面56B−2が第二端子30の第二支持腕部32の前部をなす第二前固定腕部36の上縁に形成されるカム支持部38に接触している。したがって、下カム面56Bが上記カム支持部38に当接する位置となる第二下当接接点は、可動部材3が開位置から閉位置へ回動するにつれて、上記前下カム面56B−1、中間下カム面56B−3、後下カム面56B−2の順でそれらの域内に位置しその位置が前方から後方へ移動することとなる。
端子配列方向で金具40に対応する第三溝部54に設けられた第三カム部57は、図2(C)に見られるごとく、第二溝部53に位置する上述の第二カム部56とほぼ同様の形状に作られており、右側に延出する扇状部を有しており、回動中心は第一カム部55そして第二カム部56の回動中心と一致した回動軸線Xの位置にある。上記第三カム部57と第二カム部56との相違点は、第三カム部57の下カム面のうち、第二カム部56の後下カム面56B−2及び中間下カム面56B−3に相当する部分が図2(C)及び図3(C)において金具40の下腕部42から離間した位置にあり該下腕部42とは接触していない点にある。したがって、かかる第三カム部57は、可動部材3が開位置そして回動過程位置にあるときには上記下腕部42と接触せず、可動部材3が閉位置に達したときに、図4(C)に見られるごとく第三カム部57の前下カム面56B−1が上記下腕部42と接触する。
このような構成の本実施形態のコネクタは、次の要領で使用されそして機能する。
先ず、コネクタ1を回路基板(図示せず)上の所定位置に配し、第一端子20の第一接続部29、第二端子30の第二接続部39へ金具40の半田固定部49を回路基板のそれぞれの対応部と半田接続すると共に固定する。
このように回路基板に取り付けられたコネクタ1について、可動部材3を図2に見られるよう垂立する開位置にもたらし、ハウジング10の受入開口部16を後方(図にて左方)に向け開口した状態とし、平型導体Fの挿入を可能状態とする。
次に、可動部材3が図2に見られるように開位置にある状態で、平型導体Fの接続部分を上記受入開口部16内へ前方へ向け挿入する。第一端子20は第一可撓腕部25の第一押圧部25Aと第一後支持腕部27の第一支持部27Aとの間、第二端子30は第二可撓腕部35の第二押圧部35Aと第二可撓支持腕部37Aの第二支持部37A−1との間がいずれも平型導体Fの上記接続部分の厚みよりも若干広い間隔となっているので、該平型導体Fの接続部分は容易に挿入される。しかし、上記金具40に関しては、該金具40の上腕部41の係止部45Aと下腕部42の係止部49Aとの間が上記平型導体Fの接続部分の厚みよりも狭い間隔となっているので、平型導体Fはその前端で、上記係止部45Aを弾性変位させることでもち上げて上記間隔を拡げながら所定位置まで前進した後に、平型導体Fの切欠き状の被係止部F3へ上記係止部45Aが入り込み、これにより平型導体Fは仮保持される。
平型導体Fの接続部分が上述のごとく挿入されても、上記可動部材3が開位置にあるので、第一端子20の第一支持腕部22の後半部をなす第一後支持腕部27の下縁に形成されている突部27Bは、ハウジング10の底壁15と離間して位置して隙間Cを形成している。
次に、図3そして図4に見られるごとく、可動部材3を図3の回動過程にある位置を経て図4の閉位置まで回動させる。なお、図3そして図4では、本来、平型導体が挿入されている状態で図示されるべきであるが、第一端子20、第二端子30そして金具40は、これらの可能最大弾性変位量を理解しやすいように、平型導体不在時の変位状態が示されており、実際は、平型導体が挿入されて存在しているので、図5(B)と同様な状態で、平型導体の厚さ分だけ少ない弾性変位量にとどまり、上記可能最大弾性変位量との差分に相当する接圧が生じている。上記可動部材3の回動により、可動部材3の第一カム部55、第二カム部56そして第三カム部57は、回動中心Xを中心に回動する。図4に示される回動過程では、第一カム部55そして第三カム部57はそれぞれ第一端子20の第一前固定腕部26そして下腕部42の前部上縁から離間状態にあるが、第二カム部56の下カム面56Bは、図3(B)に見られるように、第二端子30のカム支持部38と当接する第二下当接点の位置が図2(B)の後下カム面56B−2から該下カム面56Bの中間下カム面56B−3へ移行している。カム半径は中間下カム面56B−3で最大となっているので、第二下当接点が後下カム面56B−2から中間下カム面56B−3へ移行するし、また、第二カム56の上カム面56Aがその第二上当接点で第二端子30の第二受圧腕部34を弾性変位させて上方へもち上げる。第二下当接点の位置は上記カム支持部38の上縁を前方から後方に向け移動するが、該上縁は直状に水平に延びるので高さ方向に変化はない。したがって、第二下当接点におけるカム半径が上記中間下カム面56B−3で最大となることから、カムの回動軸線Xの位置がカム半径の増分だけ上方へ移動することとなる。回動中心は第一カム部55そして第三カム部57についても同じ回動軸線X上の位置にあるので、第一カム部55も第三カム部57も回動しながらその回動中心が上昇し、それらのカムの上面で、第一端子20の第一受圧部24Aが形成されている第一受圧腕部24そして金具40の上腕部41の前部をもち上げる。このように、可動部材3が閉位置に向け回動することで、可動部材3の一部として一体をなす第一カム部55、第二カム部56そして第三カム部57の回動により、第一端子20は第一受圧腕部24、第二端子30は第二受圧腕部34そして金具40は上腕部41の前部がそれぞれもち上げ、梃子の原理により、第一端子20の第一可撓腕部25、第二端子30の第二可撓腕部35そして金具40の上腕部41の後部がそれぞれ下方に弾性変位して、その位置を維持する。したがって、第一端子20は第一可撓腕部25の第一押圧部25Aで、第二端子30は第二可撓腕部35の第二押圧部35Aでそれぞれ平型導体Fを下方へ押圧して下方へ撓ませ、該平型導体Fは下方から第一端子20の第一後支持腕部27に形成された第一支持部27Aと第二端子30の第二可撓支持腕部37Aに形成された第二支持部37A−1から反力を受けて支持される。上記第一端子20の第一後支持腕部27は、下方へ向け弾性撓み変位するが、該第一後支持腕部27の後端下縁には下方に向く突部27Bが形成されており、可動部材3が閉位置まで回動したときに、上記突部27Bはハウジング10の底壁15の上面と当接して第一後支持腕部27がそれ以上の弾性撓み変位を生ずることを阻止し、最大変位を一定とすると共に、底壁15からの反力を受けて、上記第一支持部27Aと第一押圧部25Aとの間での平型導体Fに対する挟圧力を確実とし強力なものとする。
また、金具40は、第一端子20の第一押圧部25Aと第二端子30の第二押圧部35Aで下方へ押されて降下移動する平型導体Fの切欠状の被係止部F3が下腕部42の係止部49Aとも係止するようになり、上下で対向するように近接位置するようになった両係止部45Aそして49Aにより平型導体Fの抜けが防止される。
かくして、本実施形態では、平型導体Fがコネクタ1に接続されるが、本実施形態のコネクタ1における第一端子20の第一後支持腕部27に形成された突部27Bそして可動部材3の第一カム部55と第二カム部56について、さらに詳説する。
<第一端子の突部>
本実施形態の形式の平型導体用電気コネクタでは、金属板の板厚の平坦面をそのまま作られており、したがって、その板厚方向を端子配列方向とすることで、きわめて高密度に多数の端子が配列される。しかも、高密度配列になって端子同士間の距離が小さいことから、回路基板への接続部での半田接続を少しでも楽にするために、二種の端子を交互に配列して接続部を前後でのハウジング外に異なった位置に配して、接続部同士間の端子配列方向間隔を大きくしている。このように、多数しかも異種の端子が平型導体の幅方向で広い範囲に配列されると、この幅方向でハウジングの剛性そして平型導体の撓みが均一にならないことが多い。ましてや、端子同士で製造時の寸法誤差による寸法のばらつきそしてハウジングへの組立時の組立位置誤差等が重なると、単一の可動部材の加圧部が上記幅方向で精度良く直線的に作られていても、端子と平型導体との接圧がどの端子でも同じとすることは容易なことではない。このばらつきの影響は、回動部材を閉位置へ回動したときに、接圧を得るために平型導体を下方から支持しつつ撓み変位する支持腕部の可能な変位量を大きく確保して、実際の変位量がその可能変位量内に収まるようにすれば、緩和できる。特許文献1では、そのために支持腕部とハウジングの底壁との間に間隙を設け、その間隙の大きさを支持腕部の自由状態に連結部位置から後端に向け次第に増大するように設定している。しかし、可能変位量を大きく設定することは、それだけコネクタの高さ寸法を大きくしてしまう結果になり、極力小さくしたいという要請に反する。また、可能変位量を大きくしても、端子同士は完全に独立して自由に変位するわけではなく、各端子の支持腕部は一つの平型導体を介して圧せられることで撓み変位するので、可動部材による加圧力と全端子の支持腕部からの反力の合計が釣り合った状態で、各端子同士間で平型導体との接圧そして変位量にばらつきが残ってしまうこととなる。
本実施形態では、上記支持腕部の可能変位量を過度に大きくすることなく、可動部材が閉位置に達したときの支持腕部における実際の変位量と平型導体に対する接圧を端子同士間で均一となるようにしている。
本実施形態では、第一端子20の第一後支持腕部27の後端下縁に突部27Bが設けられている。したがって、回動部材が図5(A)に見られる開位置から図5(B)の閉位置に達したときには、上記第一後支持腕部27が撓み変位して上記突部27Bがハウジング10の底壁15の上面と当接して、上記第一後支持腕部27は、それ以上の変位は阻止される。したがって、第一端子20に関しては、全端子で上記第一後支持部27の変位量が同じとなる。また、その変位量のもとで、突部27Bが上記ハウジング10の底壁15から反力を受けるので、全端子で接圧も同じとなる。かくして、支持腕部の可能変位量を過大とすることなく、変位量そして接圧のばらつきをなくすことができる。底壁15は剛性が高いので、反力すなわち接圧は大きく確保できる。さらには、平型導体の上下方向でのぐらつきや引きまわし方向での接圧の変化が防止される。
<可動部材の第一カム部及び第二カム部>
本実施形態においては、第一及び第二端子を平型導体に対して第一及び第二押圧部で押圧するために、可動部材3は、第一及び第二端子の第一及び第二受圧部をそれぞれもち上げるように作用する第一カム部55そして第二カム部56を有している。
第一カム部55は、第一端子20の第一受圧部24Aに対して摺接回転する範囲においては、カム回動角に係らず一定のカム半径をなす円形部分をなしているので、第一カム部55の回動自体によるカム変位は生じない。後述する第二カム部56による可動部材3の回動軸線Xの位置が上昇移動により回動軸線Xを共通としている上記第一カム部55も上昇移動することで同量の変位を生ずるのみである。したがって、本実施形態では、第二カム部56の挙動について説明すれば、第一端子20の第一受圧部24Aそして第二端子30の第二受圧部34Aの変位が理解できる。
第二カム部56は、図2(B)を参照しつつ、その形状、上カム面56Aそして下カム面56Bにおけるカム半径の大小関係について既述した通りである。この第二カム部56は、回動過程でその回動軸線Xも上下動するが、理解しやすくするために、図6(A)では回動軸線Xの位置が不動で定点にある場合についてのカム面の様子を示した後に、図6(B)ではさらにそれについて回動軸線Xの上下動をも重畳した様子を説明することとする。図6(A)、図6(B)では、可動部材3が開位置から回動を開始した直後についての第二カム部56の位置を位置<1>、回動が進み該第二カム部56の、すなわち、第二下当接点がカムの中立線Zに位置しているときを位置<2>、閉位置まで回動したときの位置を位置<3>として各位置での第二カム部56を示している。また、上記位置<1>,<2>,<3>における第二カム部56の第二上当接点をPで表記してそれぞれP1,P2,P3とし、第二下当接点QをそれぞれQ1,Q2,Q3として示している。
回動軸線Xの位置を固定して示す図6(A)にて、可動部材3が開位置から回動を開始して位置<1>,<2>を経て閉位置の位置<3>まで上記回動軸線Xまわりに第二カム部56の第二上当接点PはP1,P2そしてP3と移動し、第二下当接点QはQ1,Q2そしてQ3と移動する。第二上当接点Pに関しては、P2に位置するときに上当接点Pが高さ方向で最上位にあり、第二下当接点Qに関しては、Q2に位置するとき第二下当接点Qが最下位にある。すなわち、高さ方向での第二上当接点Pと第二下当接点Qの距離は、第二上当接点PがP2そして第二下当接点QがQ2となるようにして、P2とQ2の両者が中立線Zに位置しているときが、最大値となる。したがってこのとき、第二端子30の第二受圧部34Aにおける第二受圧腕部34の撓み変位量が最大となる。
次に、上述した図6(A)に示された第二カム部56の動きを実際に則した、第二下当接点Qの各位置Q1,Q2,Q3が高さ方向に移動せずに第二端子30の第二前固定腕部36の上縁となる水平方向に延びカム支持部36Aの上縁上を水平方向に移動する状態を図6(B)に示している。上述したように、第二下当接点Qの各位置Q1,Q2,Q3は高さ方向には移動しないため、図6(A)で見られるこれらの位置の高さ方向移動は、図6(B)では回動軸線Xの位置の移動となって表われる。すなわち、回動軸線Xは、図6(B)にてX1,X2,X3という順に高さ方向で移動する。
位置X1,X2,X3を順に移動する回動軸線Xを中心に回動して移動する第二上当接点Pは、図6(B)に見られるように、高さ方向に大きく移動しながらP1,P2,P3と位置を変える。この第二上当接点Pの高さ方向移動量は、図6(A)における第二下当接点Qの高さ方向移動量(すなわち、回動軸線Xの高さ方向移動量)と第二上当接点Pの高さ方向移動量を重畳した和となっており、上記第二受圧部34Aの弾性変位量に相当する。このような、上記第二上当接点Pが大きな高さ方向移動量を伴いながら、第二上当接点Pそして第二下当接点Qが同時に中立線Zを越えて横方向に移動するので、上記中立線Zを前後して、操作者は大きなクリック感を得る。
次に、本実施形態について、第一端子20の第一後支持腕部27の後端に位置する突部27Bについての変形例について説明する。突部27Bは、図2(A)に見られるごとく略四角形状をなしていなくとも、図7(A)のごとくテーパ面をもつ低三角形状であっても、図7(B)のごとく後端よりも若干前方に位置していても、図7(C)のごとく、第一後支持腕部27にではなくハウジング10の底壁15に設けられていても、さらには、図7(D)のように第一後支持腕部27とハウジング10の底壁15の両方に対向して設けられていてもよい。
次に、本実施形態では、第一端子20では、第一支持腕部22の前方部分をなす第一前固定腕部26が、既述したように、前端の第一接続部29と第一連結部23の間に、山状に大きく上方に突出する隆起部28を有している。図8(A),(B)に見られるように、該隆起部28が位置する周辺域S(S1+S2)では、連結部23が位置している関係もあり、この周辺域で端子を保持する目的をもってハウジングの端子溝の溝幅が比較的狭くなっている(ハウジングのみを示す図8(B)参照)。したがって、上記第一端子20の第一接続部29を回路基板に対して半田接続した際に、フラックスが第一接続部29の表面を上昇して連結部23の方へ移動する傾向をもっている。上記隆起部28が設けられていないときには、フラックスは端子表面と端子溝との間の狭い隙間を毛細管現象のもとで、連結部23へ達し、この移動するフラックスの量次第ではさらにフラックスの移動が進行することもある。そこで、本実施形態では、上記隆起部28を大きく確保することで、移動するフラックスの量が多少多くとも、該隆起部28の表面で拡散してフラックスがここで溜まってしまうことで、さらに先に移動するフラックスがなくなってしまうようになっている。かくして、平型導体との電気的な接触を行い端子後端位置にまで、フラックスが移動して付着することはない。
次に、カム部が形成されている可動部材3について、さらに説明する。本実施形態では、図9(A)に見られる可動部材3の後面と下面との間の移行域58が回動軸線Xを中心とした円弧となるような曲面外壁を有している。したがって、前後方向で可動部材3に最も近くに位置することとなる島状の位置規制部18B,18Cの前面と上記移行域58との間隔が、可動部材3が開位置と閉位置の間でどの位置にあっても、一定となる。
可動部材3が、回動操作される際、後方への力を受けることがあり、この力が大きい場合には、回動中に上記移行域58が後方へ変位移動してしまう結果になる。仮に、図9(B)のように移行域58が直線となっていて回動軸線からの距離が一定でないときには、回動中に上記距離が最大の部分で、この距離に相当する分だけ可動部材が後方へ移動してしまい、それによって端子が過度に圧せられて破損のおそれもある。本実施形態では移行域58が円弧状なので、移行域と位置規制部18B,18Cとの間の距離は、回動中、一定であり、可動部材が仮に端子と当接することがあっても、端子を過度に圧することがなく端子の破損が防止される。
次に、可動部材3の第二カム部56のカム形状は、可動部材3の回動に伴う第二上当接点Pと第二当接点Qが図6のような位置関係で第二カム部56が回動する場合のみならず、種々の位置関係をもつように設計することができる。図6に示す例では、最大カム変位量を得るように、第二上当接点Pが最上位にくるP2と第二下当接点Pが最下位にするQ2とが同時に中立線Z上に位置していたが、本実施形態では、第二上当接点Pと第二下当接点Qとの両方でカム変位量を得ることができるのみならず、第二下当接点Qでのカム変位量を大きくすることができるので、第二上当接点Pの最上位位置P2と第二下当接点の最下位位置Q2が同時に中立線Z上にくることを必ずしも要せず、また、中立線Zに達することも必ずしも要しない。
図10(B)〜(D)の各例を示す。図10(A)は、これらとの比較のために既述の図6の位置関係を示している。この位置関係は、図10(A)に見られるごとく、第二端子30のカム支持部36Aに対して直角な線をなす中立線Z上に、最大カム変位量を得る時点の第二上当接点P2と第二下当接点Q2が同時に位置していたが、図10(B)〜(D)は、両者は同時には中立線Zに位置しておらず、あるいは一方が中立線Zに達していない。
図10(B)では、可動部材3が閉位置にきたときに、第二下当接点Q3は、図10(A)の場合に比し、中立線Zを大きく越えて位置しているが、第二上当接点P3は中立線Z上に位置している。したがって、クリック感は、上カム面56Aで得られた後に下カム面56Bで得られるが、その下カム面56Bでのクリック感は大きい。
次に、図10(C)では、可動部材3が閉位置にきたときに、第二下当接点Q3が中立線Z上の位置に達しており、その時には、第二上当接点P3は中立線Zを通過した位置にきている。
また、図10(D)は、二つの場合を示しており、一つの場合として、比較のために図10(B)の例を第二上当接点P1,P2,P3そして第二下当接点Q1,Q2,Q3で示し、他方の場合については、第二上当接点P1’,P2’,P3’そして第二下当接点Q1’,Q2’,Q3’として示している。
この図10(D)における、第二下当接点Q1’,Q2’,Q3’は図10(B)の場合を示す第二下当接点Q1,Q2,Q3と同じ位置にあるが、第二上当接点P1’,P2’,P3’は閉位置へ向けての回動方向で第二上当接点P1,P2,P3よりも若干手前に位置している。したがって、第二上当接点P3’は中立線Z上には位置していない。
1 コネクタ 32 第二支持腕部
3 可動部材 33 第二連結部
10 ハウジング 34A 第二受圧部
14 上壁 35A 第二押圧部
15 底壁 38 カム支持部
20 第一端子 55 第一カム部
21 第一押圧腕部 56 第二カム部
22 第一支持腕部 56A 上カム面
23 第一連結部 56B 下カム面 24A 第一受圧部 P 第二上当接点
25A 第一押圧部 Q 第二下当接点
30 第二端子 X 回動軸線
31 第二押圧腕部 Z 中立線

Claims (3)

  1. 金属板の平坦な板面を維持したまま該金属板を外形づけて得られた複数の端子と、該複数の端子をそれらの板面に対し直角方向で所定間隔をもって保持するハウジングと、平型導体のハウジングへの挿入を可能とする開位置と該平型導体を圧する閉位置の間で回動を伴って移動可能な可動部材とを備え、端子は平型導体の挿抜方向を長手方向として延びるハウジングの上壁側に位置する押圧腕部と、該押圧腕部の長手方向中間位置で連結部により該押圧腕部に連結されて上記長手方向に延びハウジングの底壁側に位置する支持腕部とを有し、上記押圧腕部は平型導体の挿入側となる一端側に上記平型導体を押圧するための押圧接点部をそして他端側に上記可動部材の閉位置への移動完了時に該可動部材のカム部からの力を受圧して弾性変位可能な受圧部とを有し、押圧腕部は受圧部でカム部からの力を受圧することにより該受圧部が端子の板面と同一面内で弾性変位を生じ平型導体に接圧をもたらす平型導体用電気コネクタにおいて、
    端子は端子配列方向で混在して配置された第一端子と第二端子の少なくとも二種を有し、長手方向で、第一端子は連結部に対して一端側に第一押圧部がそして他端側に第一受圧部が形成された第一押圧腕部と、第一支持腕部とを有し、第二端子は連結部に対して一端側に第二押圧部がそして他端側に第二受圧部が形成された第二押圧腕部と、第二支持腕部とを有し、
    可動部材は、端子配列方向で第一端子に対応する位置に第一受圧部と協働する第一カム部をそして第二端子に対応する位置に第二受圧部と協働する第二カム部とを有しており、
    第一カム部は、可動部材の回動軸線を中心とし上記第一押圧腕部の第一受圧部に当接して回動案内されるカム面で上記第一受圧部とで第一上当接点を形成し、
    第二カム部は、該第二カム部の回動軸線が上記第一カム部の回動軸線の延長線上に位置して形成されていると共に、可動部材の閉位置への回動過程で、第二押圧腕部の第二受圧部を圧する上カム面と、他端側で第二支持腕部もしくはハウジングの底壁を圧するようなカム半径の部分をもつ下カム面とを有し、上記回動軸線が延びる方向に見たときに、上記第一カム部が第一受圧部に当接する第一上当接点と回動軸線とを結ぶ中立線に対し、第二カム部は下カム面が第二支持腕部もしくはハウジングの底壁に当接する第二下当接点が、可動部材の開位置から閉位置への回動過程で上記中立線を通過して移動するようなカム形状を有していることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  2. 第二カム部は上カム面が第二押圧腕部の第二受圧部に当接する第二上当接点が、可動部材の開位置から閉位置への回動過程で上記中立線を通過して移動するようなカム形状を有していることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  3. 第二カム部は、上カム面の最大カム変位量における第二上当接点と、下カム面の最大カム変位量における第二下当接点とが同時に中立線上に位置することとする請求項1又は請求項2に記載の平型導体用電気コネクタ。
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