JP2014209069A - 地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、地図データ保有装置、更新管理サーバ、及び地図差分抽出サーバ - Google Patents

地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、地図データ保有装置、更新管理サーバ、及び地図差分抽出サーバ Download PDF

Info

Publication number
JP2014209069A
JP2014209069A JP2013085992A JP2013085992A JP2014209069A JP 2014209069 A JP2014209069 A JP 2014209069A JP 2013085992 A JP2013085992 A JP 2013085992A JP 2013085992 A JP2013085992 A JP 2013085992A JP 2014209069 A JP2014209069 A JP 2014209069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
map
distribution
difference
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013085992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6036509B2 (ja
Inventor
誠 矢野
Makoto Yano
誠 矢野
康孝 新
Yasutaka Shin
康孝 新
鈴木 孝光
Takamitsu Suzuki
孝光 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013085992A priority Critical patent/JP6036509B2/ja
Priority to CN201480021988.8A priority patent/CN105164742B/zh
Priority to US14/783,274 priority patent/US10331709B2/en
Priority to PCT/JP2014/002029 priority patent/WO2014171110A1/ja
Publication of JP2014209069A publication Critical patent/JP2014209069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6036509B2 publication Critical patent/JP6036509B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/29Geographical information databases
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/38Electronic maps specially adapted for navigation; Updating thereof
    • G01C21/3804Creation or updating of map data
    • G01C21/3807Creation or updating of map data characterised by the type of data
    • G01C21/3815Road data
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/38Electronic maps specially adapted for navigation; Updating thereof
    • G01C21/3804Creation or updating of map data
    • G01C21/3859Differential updating map data
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/23Updating
    • G06F16/2365Ensuring data consistency and integrity
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/23Updating
    • G06F16/2379Updates performed during online database operations; commit processing
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B29/00Maps; Plans; Charts; Diagrams, e.g. route diagram

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Educational Technology (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】地図差分データの配信に対して通信サイズの制約がある場合に、配信する地図差分データの通信サイズをその制約に従った通信サイズに抑えながらも、更新後の地図要素間の関係に不整合を生じさせないことを可能にするとともに、ユーザにとってより必要性が高いと推定される地図要素の更新を優先して行うことを可能にする。【解決手段】グループ化部134でグループ化した未更新差分グループ同士であるレコードを、規定の通信サイズに収まるように、より古いバージョンについてのレコードから順番に並べるとともに、優先度決定条件に従って決定される優先度が高い地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて、配信部137で配信する配信データを作成し、配信する。【選択図】図1

Description

本発明は、地図差分データの配信を行う地図差分データ配信システム、並びにその地図差分データ配信システムに含まれる地図差分データ配信装置及び地図データ保有装置、地図差分データ配信装置に含まれる更新管理サーバ及び地図差分抽出サーバに関するものである。
従来、例えば道路等の地図要素を更新する前の版数(以下、バージョン)の地図データと、地図要素を更新した後のバージョンの地図データとの差分を、地図差分データとして車両ナビゲーション装置へ配信する技術が知られている。地図差分データの配信を受けた車両ナビゲーション装置では、この地図差分データによって地図データを更新する。
例えば、特許文献1には、地図データのレイヤを複数の区画に分割した区画単位で作成した地図差分データでなく、地図要素単位で作成した地図差分データを車両ナビゲーション装置へ配信する技術が開示されている。また、特許文献1に開示の技術では、依存関係がある地図要素の更新同士については、バージョンの異なる地図データでの地図要素の更新にまで遡ってグループ化して地図差分データを作成し、道路ネットワークに不整合を生じさせないようにすることが試みられている。依存関係とは、ある地図要素を更新する場合に予め更新しておかないと、その地図要素が他の地図要素と不整合となってしまう関係にあることを言う。
特開2013−29595号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、地図差分データの配信時の通信サイズが増えすぎるおそれがあるという問題点があった。詳しくは、以下の通りである。
地図差分データを車両ナビゲーション装置に配信してから再度の配信までに、地図データの更新が複数バージョン分生じていた場合には、その複数バージョン分を遡った範囲内で依存関係にある地図要素の更新の全てを含む地図差分データを配信することになる。遡らなければならないバージョンが増えるほど、依存関係にある地図要素の更新の数も膨大になっていくので、地図差分データの配信時の通信サイズが増えすぎるおそれがある。
また、1回の配信での通信サイズの制約や日や月単位での通信サイズに制約がある場合、地図差分データの通信サイズが増えすぎると、地図差分データを配信できない事態が生じるという問題点もある。さらに、この問題点に対して、制約の範囲内に収まるように地図差分データを単純に分割して配信を行うと、分割された一部の地図差分データだけでは、道路ネットワーク等といった更新後の地図要素間の関係に整合が取れなくなってしまう問題点が生じてしまう。
他にも、制約の範囲内に収まるように地図差分データを分割し、単純に複数回に分けて配信を行うと、ユーザにとって必要性がより低い地図差分データが、必要性がより高い地図差分データよりも先に配信される状況が多く発生すると考えられる。そして、ユーザにとって必要性がより低い地図要素の更新が、必要性がより高い地図要素の更新よりも先に行われる状況も多く発生すると考えられる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、地図差分データの配信に対して通信サイズの制約がある場合に、配信する地図差分データの通信サイズをその制約に従った通信サイズに抑えながらも、更新後の地図要素間の関係に不整合を生じさせないことを可能にするとともに、ユーザにとってより必要性が高いと推定される地図要素の更新を優先して行うことを可能にする地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、地図データ保有装置、更新管理サーバ、及び地図差分抽出サーバを提供することにある。
本発明の地図差分データ配信システムは、地図要素のデータを更新する前のバージョンの地図データと地図要素のデータを更新した後のバージョンの地図データとの差分である地図差分データを格納している地図差分データ格納部(12)と、地図差分データ格納部に格納している地図差分データを配信する配信部(137)とを備える地図差分データ配信装置(1、2)と、配信部から配信される地図差分データをもとに、自装置で扱う地図データの更新を行う更新部(414)を備える地図データ保有装置(3)とを含み、地図差分データ格納部は、バージョンで更新された地図要素のデータに加え、その地図要素のデータを更新する場合に、予め更新しておかないとその地図要素が他の地図要素と不整合となってしまう依存関係にある地図要素のデータについては、バージョンの異なる地図要素のデータの更新にまで遡り、地図差分データとして格納している地図差分データ配信システム(100)であって、地図差分データ配信装置は、地図差分データ格納部に格納している地図差分データのうちから、地図データ保有装置において未更新の地図要素のデータである未更新データを抽出する未更新データ抽出部(233)と、同一のバージョン内で依存関係にある地図要素のデータ同士をグループ化するグループ化部(134)と、グループ化部でグループ化した未更新データのまとまりであるレコードを、規定の通信サイズに収まるように並べるとともに、同じバージョンについてのレコードは、地図要素のデータの優先度を決定するための条件に従って決定される優先度が高い地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて、配信部で配信する配信データを作成する配信データ作成部(135)とを備え、配信部は、配信データ作成部で作成した配信データを配信することで地図差分データを配信することを特徴としている。
これによれば、同一バージョン内で依存関係にある未更新データ同士をグループ化するので、同一バージョン内での地図要素のデータの更新において更新後の地図要素間の関係に不整合を生じさせない最小単位で未更新データをグループ化できる。この最小単位がレコードとなる。
また、配信データ作成部が、規定の通信サイズに収まるように、このレコードを並べて配信データを作成するので、制約に従った通信サイズに抑えた配信データを、より古いバージョンについてのレコードを含むものから先に作成することが可能になる。さらに、配信部が、より古いバージョンについてのレコードを含む配信データから順番に配信すれば、地図データ保有装置において、より古いバージョンについてのレコードから順番に地図データを更新することが可能になる。
より古いバージョンについてのレコードから順番に地図データを更新すると、更新しなければならない地図要素のデータが、異なるバージョンにわたって存在する場合でも、更新された地図要素が他の地図要素と不整合となってしまう状況が生じない。これは、更新後の地図要素間の関係に不整合を生じさせない最小単位で更新できることによる。
また、配信部は、同一バージョン内のレコードについては、地図要素のデータの優先度を決定するための条件に従って決定される優先度が高い地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて、配信部で配信する配信データを作成する。よって、同一バージョン内のレコードについては、地図要素のデータの優先度を決定するための条件に従って決定される優先度が高い地図要素のデータを含むものから順番に配信することが可能になる。よって、地図データ保有装置において、前述の条件に従って決定される優先度の高い地図要素のデータが含まれるレコードから順番に地図データを更新できる。従って、ユーザにとって必要性がより高いと推定される地図要素のデータの優先度が高くなるような条件を設定することで、ユーザにとって必要性がより高いと推定される地図要素のデータから順番に地図データを更新することが可能になる。
その結果、地図差分データの配信に対して通信サイズの制約がある場合に、配信する地図差分データの通信サイズをその制約に従った通信サイズに抑えながらも、更新後の地図要素間の関係に不整合を生じさせないことが可能になるとともに、ユーザにとってより必要性の高いと推定される地図要素の更新を優先して行うことが可能になる。
また、本発明の地図差分データ配信装置、地図データ保有装置、更新管理サーバ、及び地図差分抽出サーバは、前記地図差分データ配信システムに用いられるものであるので、これらによれば、地図差分データの配信に対して通信サイズの制約がある場合に、配信する地図差分データの通信サイズをその制約に従った通信サイズに抑えながらも、更新後の地図要素間の関係に不整合を生じさせないことが可能になるとともに、ユーザにとってより必要性が高いと推定される地図要素の更新を優先して行うことが可能になる。
地図差分データ配信システム100の概略的な構成の一例を示す図である。 地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13の概略的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 地図データが遷移する態様の一例を示す図である。 地図要素の依存関係の一例を示す図である。 更新管理サーバ2の管理サーバ側制御部23の概略的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 ナビゲーション装置3の制御装置41の概略的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 地図差分データ配信システム100での複数のナビゲーション装置3からプローブ情報を収集して地図要素の使用頻度を決定する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 地図差分データ配信システム100での地図差分データの配信に関連する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 レコード処理の説明を行うための模式図である。 配信データ作成処理の説明を行うための模式図である。
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。
<1.地図差分データ配信システム100>
図1は、本発明が適用された地図差分データ配信システム100の概略的な構成の一例を示す図である。図1に示す地図差分データ配信システム100は、地図差分抽出サーバ1、更新管理サーバ2、及びナビゲーション装置3を含んでいる。地図差分抽出サーバ1及び更新管理サーバ2が請求項の地図差分データ配信装置に相当する。
<2.地図差分抽出サーバ1>
図1に示すように、地図差分抽出サーバ1は、抽出サーバ側通信部11、地図差分データベース(DB)12、及び抽出サーバ側制御部13を備える。抽出サーバ側通信部11は、通信網を介して、更新管理サーバ2やナビゲーション装置3との間で通信を行う。
地図差分DB12は、地図差分データを格納するものである。よって、地図差分DB12が請求項の地図差分データ格納部に相当する。地図差分データとは、地図データ(ベース地図)対して更新する必要が生じた部分のデータであり、地図データは地図要素の配置態様を示している。よって、地図差分データは、配置態様がベース地図から変更が生じた部分の地図要素のデータである。
地図要素は、例えば道路、POI(Points Of Interest)、背景、地名等を示す文字などである。また、地図データは、例えばノードデータ及びリンクデータからなる道路データ、地形等を示す背景データ、地名等を表示するための文字データ、各種施設のPOIデータ等である。地図差分DB12は、図示しない外部サーバから提供された地図差分データを格納している構成とすればよい。地図差分データについては後にさらに詳述する。
リンクデータは、リンクを特定する固有番号(リンクID)、リンクの長さを示すリンク長、リンクの始端及び終端ノード座標(緯度・経度)、道路名称、道路種別、道路幅員、車線数、右折・左折専用車線の有無とその専用車線の数、及び制限速度等の各データから構成される。ノードデータは、地図上のノード毎に固有の番号を付したノードID、ノード座標、ノード名称、ノードに接続するリンクのリンクIDが記述される接続リンクID、及び交差点種類等の各データから構成される。道路種別としては、一例として、高速道路、国道、県道、細街路等の種別分けがされている。他にも、道路種別として、快速公路、高速公路、国道、省道、県道、郷道、細街路等の種別分けがされていてもよい。
抽出サーバ側制御部13は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM、I/O等(いずれも図示せず)よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され。そして、抽出サーバ側制御部13は、抽出サーバ側通信部11から入力された各種情報に基づき、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。また、抽出サーバ側制御部13は、図2に示すように機能ブロックとして、使用頻度決定部130、差分データ抽出部131、依存差分グループ抽出部132、差分グループID送信部133、グループ化部134、配信データ作成部135、データURL送信部136、及び配信部137を備えている。抽出サーバ側制御部13での処理の詳細については後述する。
<2−1.地図差分データ>
ここで、地図差分DB12に格納される地図差分データについて説明を行う。地図差分データは、地図要素のデータを更新する前のバージョンの地図データと地図要素のデータを更新した後のバージョンの地図データとの差分である。この差分は、言い換えると、各バージョンで更新された地図要素のデータである。例えば地図要素の更新は、道路の開通や閉鎖、施設の追加や削除などによって生じる。また、地図差分データは、地図データを複数に分割した例えば矩形の区画単位で管理されるものとする。各区画には、区画IDが与えられている。
地図差分データでは、一例として、更新されたバージョンごとに、更新された地図要素のデータのグループ(差分グループ)に対して、その差分グループを特定するID(以下、差分グループID)が順番に付与されている。差分グループとは、例えば更新された地図要素が交差点を挟んだ道路区間だった場合、道路区間を表すリンクデータ及びノードデータの集合になる。他の例として、更新された地図要素が施設であった場合には、施設を表すPOIデータや文字データなどの集合になる。
また、地図差分データには、地図要素同士の依存関係のデータも含んでいる。なお、依存関係のデータが、地図差分DB12とは別のメモリに格納されている構成としてもよい。地図差分データの生成については、公知の方法と同様にして作成する構成とすればよい。例えば、特許文献1に開示されているのと同様の方法によって作成する構成とすればよい。以下では、依存関係についての説明を行う。
<2−2.依存関係>
依存関係とは、ある地図要素(以下、第1地図要素)のデータを更新する場合に予め他の地図要素(以下、第2地図要素)のデータを更新しておかないと、第1地図要素が他の地図要素と不整合となってしまう関係にあることを言う。ここで、図3を用いて依存関係についての説明を行う。図3では、初版地図データから、第2版地図データ、第3版地図データの順に地図データの更新が行われた場合の地図差分データにおける依存関係について説明を行う。
初版地図データが作成される当初から道路区間「a」〜「d」が敷設されている場合には、図3に示すように、道路区間「a」〜「d」が含まれる初版地図データが作成される。この状態から道路区間「e」〜「h」が開通した場合に、道路区間「e」〜「h」の追加を初版地図データに反映した第2版地図データが作成される。以降では、更新された地図要素である道路区間「e」を示すデータのグループを差分グループA1、道路区間「f」を示すデータのグループを差分グループA2、道路区間「g」を示すデータのグループを差分グループA3、道路区間「h」を示すデータのグループを差分グループA4とする。
図3に示すように、道路区間「e」は道路区間「c」から分岐するように開通し、道路区間「f」は道路区間「e」から伸長するように開通し、道路区間「g」は道路区間「b」に交差するように開通し、道路区間「h」は道路区間「g」から伸長するように開通するものとする。
さらに、この状態から道路区間「i」〜「l」が開通した場合に、道路区間「i」〜「l」の追加を第2版地図データに反映した第3版地図データが作成される。以降では、更新された地図要素である道路区間「i」を示すデータのグループを差分グループB1、道路区間「j」を示すデータのグループを差分グループB2、道路区間「k」を示すデータのグループを差分グループB3、道路区間「l」を示すデータのグループを差分グループB4とする。
図3に示すように、道路区間「i」は道路区間「f」から伸長するように開通し、道路区間「j」は道路区間「i」から伸長するように開通し、道路区間「k」、「l」のそれぞれは道路区間「g」から伸長するように開通するものとする。
第2版地図データで更新された地図要素のうち、道路区間「f」は、道路区間「e」の追加がなければ他の道路区間から孤立した状態となってしまうので、道路区間「f」と道路区間「e」との間には、道路区間「f」が道路区間「e」を依存先とする依存関係がある。よって、差分グループA1と差分グループA2とは依存関係にある。以降では、依存先を「親」と呼び、依存する側を「子」と呼ぶ。差分グループA1と差分グループA2との依存関係を親子で表すと、差分グループA1が「親」、差分グループA2が「子」となる。
第2版地図データで更新された地図要素のうち、道路区間「h」は、道路区間「g」の追加がなければ他の道路区間から孤立した状態となってしまうので、道路区間「h」と道路区間「g」との間にも、道路区間「h」が道路区間「g」を依存先とする依存関係がある。よって、差分グループA3が「親」、差分グループA4が「子」となる依存関係がある。
第3版地図データで更新された地図要素のうち、道路区間「i」は、第2版地図データで更新された地図要素である道路区間「f」の追加がなければ他の道路区間から孤立した状態となってしまうので、道路区間「f」と道路区間「i」との間にも、道路区間「i」が道路区間「f」を依存先とする、バージョンを跨いだ依存関係がある。よって、差分グループA2が「親」、差分グループB1が「子」となる依存関係がある。
第3版地図データで更新された地図要素のうち、道路区間「j」は、道路区間「i」の追加がなければ他の道路区間から孤立した状態となってしまうので、道路区間「i」と道路区間「j」との間にも、道路区間「j」が道路区間「i」を依存先とする依存関係がある。よって、差分グループB1が「親」、差分グループB2が「子」となる依存関係がある。
また、第3版地図データで更新された地図要素のうち、道路区間「k」、「l」は、第2版地図データで更新された地図要素である道路区間「h」の追加がなければ他の道路区間から孤立した状態となってしまうので、道路区間「k」、「l」と道路区間「i」との間にも、道路区間「k」、「l」が道路区間「h」を依存先とする、バージョンを跨いだ依存関係がある。よって、差分グループA4が「親」、差分グループB3、B4が「子」となる依存関係がある。なお、差分グループB3と差分グループB4との間には依存関係はない。
差分グループA1〜A4、B1〜B4の依存関係は、図4に示すように、異なるバージョンについての差分グループにまで遡ることになる。具体的には、「親」から順にA1−A2−B1−B2、A3−A4−B3・B4という依存関係になる。地図差分DB12に格納される地図差分データには、このような依存関係の設定の情報も含まれる。
同一のバージョンにおける差分グループの集合の単位をリリースと呼ぶ。リリースは、バージョンの古いものから1回、2回と数えられる。第2版地図データで更新された地図要素を示す差分グループの集合は、リリース回数が1回のリリース1、第3版地図データで更新された地図要素を示す差分グループの集合は、リリース回数が2回のリリース2となる。リリース1は、差分グループA1〜A4からなり、リリース2は差分グループB1〜B4からなる。
なお、図3では、地図要素として道路区間が更新された場合の依存関係について説明を行ったが、道路区間以外の地図要素についても同様であるものとする。例えば、地図要素として施設が更新される場合にも、その施設が面する道路区間が先に更新されていないとその施設が他の地図要素から孤立する場合には、その施設とその道路区間との間に依存関係があることになる。また、地図要素として、ある場所である画像データを表示するという案内データが更新される場合にも、その案内データが用いる画像データが先に更新されていないとその案内データが不整合なものとなってしまう場合には、その案内データとその画像データとの間に依存関係があることになる。
<3.更新管理サーバ2>
図1に示すように、更新管理サーバ2は、管理サーバ側通信部21、更新管理DB22、及び管理サーバ側制御部23を備える。管理サーバ側通信部21は、通信網を介して、地図差分抽出サーバ1やナビゲーション装置3との間で通信を行う。
更新管理DB22は、地図差分抽出サーバ1からナビゲーション装置3に配信済みの地図差分データを判別するための判別用情報を格納している。よって、この更新管理DB22が請求項の判別用情報格納部に相当する。
判別用情報としては、例えばナビゲーション装置3に配信済みのバージョン情報を格納する構成とする。これは、配信済みのバージョン情報が判れば、配信済みの差分グループも判別できるためである。また、配信済みの差分グループIDも格納する。バージョン情報としては、例えばリリース回数を用いることができる。以下では、バージョン情報としてリリース回数を用いる場合を例に挙げて説明を行う。配信済みのリリース回数は、全ての地図要素の配信が完了しているリリース回数とすればよい。更新管理DB22は、複数のナビゲーション装置3が存在する場合に、各ナビゲーション装置3のユーザごとに判別用情報を格納する。
なお、配信済みの地図差分データを判別するための判別用情報としては、配信済みの差分グループ(つまり、地図差分データ)に対してフラグを立てるようにして、そのフラグにより差分グループが配信済みであるか否かを判別できるようにしてもよい。
管理サーバ側制御部23は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM、I/O等(いずれも図示せず)よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。そして、管理サーバ側制御部23は、管理サーバ側通信部21、更新管理DB22から入力された各種情報に基づき、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。また、管理サーバ側制御部23は、図5に示すように機能ブロックとして、プローブ情報中継部230、指定情報決定部231、指定情報送信部232、未更新データ抽出部233、未更新データ送信部234、及びデータURL中継部235を備えている。管理サーバ側制御部23での処理の詳細については後述する。
<4.ナビゲーション装置3>
図1に戻って、ナビゲーション装置3は、車載のナビゲーション装置であってもよいし、車両に持ち込み可能な携帯型のナビゲーション装置であってもよい。また、ナビゲーション装置3が携帯型である場合には、ナビゲーション装置3は自動車や自動二輪車や自転車等の車両での移動時に用いる構成としてもよいし、ナビゲーション装置3を携帯したユーザの徒歩移動時等に用いる構成としてもよい。以降では、ナビゲーション装置3として車載のナビゲーション装置を用いた場合を例に挙げて説明を行う。
ナビゲーション装置3として携帯端末を用い、車両の車載LAN等のシステムから情報を取得する構成とする場合には、ナビゲーション装置3は、車両の車載LAN等のシステムとBluetooth(登録商標)等の公知の無線通信やUSB接続等での有線通信といった通信を行うことによって情報を取得する構成とすればよい。
ここで、ナビゲーション装置3の概略的な構成について説明を行う。図1に示すようにナビゲーション装置3は、通信装置31、位置検出器32、外部入力インターフェース(I/F)部33、地図DB34、外部メモリ35、表示装置36、音声出力装置37、操作スイッチ群38、リモートコントロール端末(以下リモコン)39、リモコンセンサ40、及び制御装置41を備えている。
通信装置31は、通信網を介して、地図差分抽出サーバ1や更新管理サーバ2との間で通信を行う。通信装置31としては、例えばテレマティクス通信に用いられるDCM(data communication module)といった車載通信モジュールなどの様々なものを採用することができる。
位置検出器32は、いずれも周知の加速度センサ、ジャイロスコープ、及び衛星からの電波に基づいて自装置の位置を検出するGPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムのための受信機を有しており、自装置のユーザの現在位置(以下、ユーザ位置)を逐次検出する。例えば、ユーザ位置は、緯度・経度で表される座標であるものとする。なお、位置検出器32を上述したセンサのうちの一部で構成してもよいし、他のセンサを用いる構成としてもよい。
外部入力I/F部33は、車両に搭載されたECUやセンサから、車両状態の情報を制御装置41が取得するためのインターフェースである。例えば、外部入力I/F部33には、車載LAN等を介して車両に搭載されたECUやセンサから車両状態の情報が入力されてくるものとする。車両状態の情報の一例としては、アクセサリ(ACC)電源のオンオフの信号等がある。
地図DB34は、例えばSDカード等のメモリカードに記憶されている。地図DB34は、例えば前述した初版地図データといった地図データを格納している。地図DB34に格納する地図データは、後述の通信装置31を通じて図示しないセンタから制御装置41がダウンロードするなどして取得する構成としてもよいし、予め格納している構成としてもよい。
外部メモリ35は、書き込み可能な記憶装置である。外部メモリ35には大量のデータや電源をオフしても消去してはいけないデータを記憶したり、頻繁に使用するデータを地図DB34からコピーして利用したりする等の用途がある。なお、外部メモリ35は、比較的記憶容量の小さいリムーバブルなメモリであってもよい。また、外部メモリ35に地図DB34を記憶する構成としてもよい。
表示装置36は、例えばフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。また、音声出力装置37は、スピーカ等から構成され、制御装置41の指示に基づいて案内音声等を出力する。
操作スイッチ群38は、例えば表示装置36と一体になったタッチスイッチ若しくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、スイッチ操作により制御装置41へ各種機能の操作指示を行う。リモコン39には複数の操作スイッチ(図示せず)が設けられ、スイッチ操作によりリモコンセンサ40を介して各種指令信号を制御装置41に入力することにより、操作スイッチ群38と同じ機能を制御装置41に対して実行させることが可能である。
制御装置41は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。そして、制御装置41は、通信装置31、位置検出器32、外部入力I/F33、地図DB34、外部メモリ35、操作スイッチ群38、リモコンセンサ39から入力された各種情報に基づき、各種処理を実行する。制御装置41は、図6に示すように、機能ブロックとして、履歴格納部410、プローブ情報送信部411、抽出用情報送信部412、差分データ取得部413、及び更新部414を備えている。制御装置41での処理の詳細については後述する。
履歴格納部410は、自車両の走行した道路区間(以下、走行区画)やエリア(以下、走行エリア)の情報を格納している。走行エリアは、例えば自車両の走行した道路区間が含まれるメッシュや行政区画等とすればよい。走行区間や走行エリアの特定方法は、公知の方法と同様であるものとする。他にも、履歴格納部410は、目的地や経由地に選択した施設(以下、ユーザ選択施設)の情報や地図要素を利用したアプリケーションで利用した地図要素が含まれるエリア(以下、アプリ使用地図エリア)の情報を格納している構成としてもよい。アプリ使用地図エリアは、例えばアプリケーションで利用した地図要素が含まれるメッシュや行政区画等とすればよい。
<5.プローブ情報収集>
次に、図7のシーケンス図を用いて、地図差分データ配信システム100での複数のナビゲーション装置3からプローブ情報を収集して地図要素の使用頻度を決定する処理の流れについての説明を行う。ここでは、一例として、2台の車両の各々で用いられるナビゲーション装置3をナビゲーション装置3a・3bとして説明を行う。
<t1.プローブ情報送信処理(ナビゲーション装置3a)>
ナビゲーション装置3aの制御装置41のプローブ情報送信部411が、プローブ情報送信処理を行う(t1)。プローブ情報送信処理は、所定のトリガを検出した場合に行う。所定のトリガは、例えば自車両のACC電源オンなどである。自車両のACC電源オンは、外部入力I/F部33を介して取得したACC電源のオンオフの信号をもとに検出すればよい。
プローブ情報送信処理では、自装置の履歴格納部410に格納している走行区画や走行エリアやユーザ選択施設やアプリ使用地図エリア等の情報をプローブ情報として、通信装置31を介して更新管理サーバ2へ送信する。
<t2.プローブ情報中継処理(更新管理サーバ2)>
ナビゲーション装置3aから送信されたプローブ情報を、管理サーバ側通信部21を介して更新管理サーバ2の管理サーバ側制御部23が受信すると、管理サーバ側制御部23のプローブ情報中継部230がプローブ情報中継処理を行う(t2)。プローブ情報中継処理では、受信したプローブ情報を、管理サーバ側通信部21を介して地図差分抽出サーバ1へ送信する。
<t3.蓄積(地図差分抽出サーバ1)>
更新管理サーバ2から送信されたナビゲーション装置3aのプローブ情報を、抽出サーバ側通信部11を介して地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13が受信すると、抽出サーバ側制御部13がそのプローブ情報を不揮発性メモリに蓄積する(t3)。ここで言うところの不揮発性メモリは、例えばHDD等の大容量メモリとすればよい。
<t4.プローブ情報送信処理(ナビゲーション装置3b)>
ナビゲーション装置3bの制御装置41のプローブ情報送信部411が、前述したのと同様にしてプローブ情報送信処理を行う(t4)。
<t5.プローブ情報中継処理(更新管理サーバ2)>
ナビゲーション装置3bから送信されたプローブ情報を、管理サーバ側通信部21を介して更新管理サーバ2の管理サーバ側制御部23が受信すると、管理サーバ側制御部23のプローブ情報中継部230が、前述したのと同様にしてプローブ情報中継処理を行う(t5)。
<t6.蓄積(地図差分抽出サーバ1)>
更新管理サーバ2から送信されたナビゲーション装置3bのプローブ情報を、抽出サーバ側通信部11を介して地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13が受信すると、前述したのと同様に、抽出サーバ側制御部13がそのプローブ情報を不揮発性メモリに蓄積する(t6)。
<t7.プローブ情報送信処理(ナビゲーション装置3c)>
ナビゲーション装置3cの制御装置41のプローブ情報送信部411が、前述したのと同様にしてプローブ情報送信処理を行う(t7)。
<t8.プローブ情報中継処理(更新管理サーバ2)>
ナビゲーション装置3cから送信されたプローブ情報を、管理サーバ側通信部21を介して更新管理サーバ2の管理サーバ側制御部23が受信すると、管理サーバ側制御部23のプローブ情報中継部230が、前述したのと同様にしてプローブ情報中継処理を行う(t8)。
<t9.蓄積(地図差分抽出サーバ1)>
更新管理サーバ2から送信されたナビゲーション装置3cのプローブ情報を、抽出サーバ側通信部11を介して地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13が受信すると、前述したのと同様に、抽出サーバ側制御部13がそのプローブ情報を不揮発性メモリに蓄積する(t9)。
図7では、ナビゲーション装置3a、ナビゲーション装置3b、ナビゲーション装置3cの順でプローブ情報送信処理を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らず、順番が入れ替わってもよい。また、図7では、3台の車両で用いられるナビゲーション装置3a・3bを例に挙げて説明を行っているが、3台以外の複数車両で用いられるナビゲーション装置3に適用してもよい。
<t10.使用頻度決定処理(地図差分抽出サーバ1)>
地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13の使用頻度決定部130が、使用頻度決定処理を行う(t10)。使用頻度決定処理は、例えば一定の期間ごとに行う構成とすればよい。他にも、使用頻度決定処理は、抽出サーバ側制御部13が新たなプローブ情報を不揮発性メモリに蓄積するごとに行う構成としてもよい。
使用頻度決定処理では、不揮発性メモリに蓄積したナビゲーション装置3a・3b・3cのプローブ情報に対して統計処理を行い、地図要素の使用頻度を決定する。使用頻度決定処理で決定した地図要素の使用頻度は、例えば地図差分DB12の地図差分データに紐付けする。より詳しくは、地図差分DB12の差分グループのうち、使用頻度を決定した地図要素を含む差分グループに紐付けする。
一例として、プローブ情報が走行区間の場合には、統計処理によって算出した道路区間の各車両による走行回数を、地図要素の使用頻度として決定すればよい。道路区間の各車両による走行回数は、同一ユーザの複数回の走行も含む延べ回数としてもよいし、同一ユーザの同一道路区間の重複した走行を含まない回数としてもよい。
プローブ情報が走行エリアの場合には、統計処理によって算出した、エリアの各車両による走行回数を、当該エリアに含まれる地図要素の使用頻度として決定すればよい。ここで言うところのエリアとは、メッシュや行政区画等とすればよい。エリアの各車両による走行回数についても、延べ回数であってもよいし、同一ユーザの重複を含まない回数であってもよい。
プローブ情報がユーザ選択施設の場合には、統計処理によって算出した、目的地や経由地として施設が選択された選択回数を、地図要素の使用頻度として決定すればよい。施設の選択回数についても、延べ回数であってもよいし、同一ユーザの重複を含まない回数であってもよい。
プローブ情報がアプリ使用地図エリアの場合には、統計処理によって算出した、アプリ使用地図エリアの利用回数を、当該アプリ使用地図エリアに含まれる地図要素の使用頻度として決定すればよい。アプリ使用地図エリアの利用回数についても、延べ回数であってもよいし、同一ユーザの重複を含まない回数であってもよい。
また、プローブ情報のナビゲーション装置3a・3b・3cからの送信は、抽出用情報送信処理での抽出用情報の送信において、この抽出用情報とともに行う構成としてもよい。
<6.地図差分データ配信システム100における処理の流れ>
次に、図8のシーケンス図を用いて、地図差分データ配信システム100での地図差分データの配信に関連する処理の流れについての説明を行う。
<t11.抽出用情報送信処理(ナビゲーション装置3)>
まず、ナビゲーション装置3の制御装置41の抽出用情報送信部412が、抽出用情報送信処理を行う(t11)。抽出用情報送信処理は、所定のトリガを検出した場合に行う。所定のトリガは、例えば自車両のACC電源オンやナビゲーション装置3での目的地設定である。自車両のACC電源オンは、外部入力I/F部33を介して取得したACC電源のオンオフの信号をもとに検出すればよい。
抽出用情報送信処理では、ナビゲーション装置3の地図DB34の地図データを更新するために必要な地図差分データを地図差分抽出サーバ1及び更新管理サーバ2で抽出するための情報(以下、抽出用情報)を、通信装置31を介して更新管理サーバ2に送信する。
一例として、自車両のACC電源オンを検出した場合には、位置検出器32で検出したユーザ位置、地図DB34の地図データのバージョン、及び送信元を特定するための識別情報を含む抽出用情報を送信する。送信元を特定するための識別情報は、車両IDであってもよいし、ナビゲーション装置3や通信装置31の機器IDであってもよいが、以降は機器IDである場合を例に挙げて説明を行う。
また、目的地設定を検出した場合には、位置検出器32で検出したユーザ位置、目的地の座標(緯度・経度)、地図DB34の地図データのバージョン、及び機器IDを含む抽出用情報を送信する。経由地の設定も行われていた場合には、経由地の座標(緯度・経度)も含む抽出用情報を送信する。以降では、自車両のACC電源オンを検出した場合の処理をACCオン時、目的地設定を検出した場合の処理を目的地設定時と区別する。
<t12.指定情報決定処理(更新管理サーバ2)>
ナビゲーション装置3から送信された抽出用情報を、管理サーバ側通信部21を介して更新管理サーバ2の管理サーバ側制御部23が受信すると、管理サーバ側制御部23の指定情報決定部231が指定情報決定処理を行う(t12)。
指定情報決定処理では、受信した抽出用情報をもとに、地図差分抽出サーバ1に送信する指定情報を決定する。例えば指定情報は、基点となる緯度経度やリリース回数である。指定情報決定処理では、抽出用情報に含まれる地図データのバージョンが、更新管理DB22に格納している配信済みのリリース回数に対応するバージョンと同じかを判断する。そして、同じかより古い場合には、このリリース回数を指定情報のリリース回数として用いる。なお、管理サーバ側制御部23は、地図データのバージョンとリリース回数との対応関係についての情報を予め有している構成とする。
一方、抽出用情報に含まれる地図データのバージョンが、更新管理DB22に格納している配信済みのリリース回数に対応するバージョンよりも新しい場合には、地図データのバージョンに対応するリリース回数を指定情報のリリース回数として用いる。抽出用情報に含まれる地図データのバージョンが、配信済みのリリース回数に対応するバージョンよりも新しくなる状況は、地図DB34に格納する地図データとしてユーザが新しいバージョンの地図データを購入した場合などがある。
ACCオン時の指定情報決定処理では、ユーザ位置の緯度・経度とリリース回数とを含む指定情報を決定する。目的地設定時の指定情報決定処理では、ユーザ位置の緯度・経度と目的地の緯度・経度とリリース回数とを含む指定情報を決定する。経由地の設定も行われていた場合には、経由地の緯度・経度も含む指定情報を決定する。
<t13.指定情報送信処理(更新管理サーバ2)>
更新管理サーバ2の管理サーバ側制御部23の指定情報送信部232が、前述の指定情報決定処理で決定した指定情報を、管理サーバ側通信部21を介して地図差分抽出サーバ1へ送信する指定情報送信処理を行う(t13)。
<t14.差分データ抽出処理(地図差分抽出サーバ1)>
更新管理サーバ2から送信された指定情報を、抽出サーバ側通信部11を介して地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13が受信すると、抽出サーバ側制御部13の差分データ抽出部131が差分データ抽出処理を行う(t14)。
差分データ抽出処理では、受信した指定情報をもとに、地図差分DB12に格納されている地図差分データのうちから、更新管理サーバ2に差分グループIDを送信する差分グループを抽出する。一例として、差分グループの抽出は以下のようにして行う。
ACCオン時か目的地設定時かに関わらず、差分データ抽出処理では、高速道路のように、広い範囲に跨る地図要素であって全てのユーザにとって更新が望ましいと推定される差分グループ(以下、全国配信対象差分グループ)のうち、指定情報に含まれるリリース回数より回数の多いリリースに含まれる全国配信対象差分グループを抽出する。つまり、配信済みでないリリースに含まれる全国配信対象差分グループを抽出する。一例として、道路種別が高速道路であるリンクを含む差分グループは、全国配信対象差分グループと差分データ抽出部131が判別する構成とすればよい。全国配信対象差分グループの差分グループIDを、以降では全国配信IDと呼ぶ。
ACCオン時の差分データ抽出処理では、指定情報に含まれるユーザ位置の緯度・経度を中心とした所定の矩形範囲(以下、要求矩形範囲)に少なくとも区画の一部が含まれる前述の区画IDを算出する。所定の矩形範囲は、例えば東西方向、南北方向に10kmの範囲などとすればよい。そして、算出した区画IDが示す区画内に含まれ、且つ、指定情報に含まれるリリース回数より回数の多いリリースに含まれる差分グループ(以下、個人配信差分グループ)を抽出する。なお、全国配信対象差分グループの差分グループIDと重複するものについては、抽出対象外とする。
目的地設定時の差分データ抽出処理では、指定情報に含まれるユーザ位置の緯度・経度及び目的地の緯度・経度を中心とした要求矩形範囲に少なくとも区画の一部が含まれる前述の区画IDを算出する。指定情報に経由地の緯度・経度も含まれる場合には、経由地の緯度・経度を中心とした要求矩形範囲に少なくとも区画の一部が含まれる前述の区画IDも算出する。
また、ユーザ位置から目的地までの経路探索を実施し、探索した経路がのった区画の区画IDを算出する。経路探索については、公知の経路探索方法に従って行う構成とすればよい。そして、算出した区画IDが示す区画内に含まれ、且つ、指定情報に含まれるリリース回数より回数の多いリリースに含まれる差分グループを抽出する。この差分グループも以降は個人配信差分グループと呼ぶ。なお、全国配信対象差分グループの差分グループIDと重複するものについては、抽出対象外とする。個人配信差分グループの差分グループIDを、以降では個人配信IDと呼ぶ。
<t15.依存差分グループ抽出処理(地図差分抽出サーバ1)>
依存差分グループ抽出部132が、差分データ抽出処理で抽出した差分グループ及び全国配信対象差分グループと依存関係にある差分グループを抽出する依存差分グループ抽出処理を行う(t15)。依存差分グループ抽出処理では、前述の指定情報に含まれるリリース回数より回数の多いリリースに含まれる差分グループから、差分データ抽出処理で抽出した差分グループ及び全国配信対象差分グループと依存関係にある差分グループ(以下、依存差分グループ)を抽出する。
なお、差分データ抽出処理で抽出した差分グループ及び全国配信対象差分グループの依存差分グループとして同じ差分グループが重複して抽出される場合には、重複したものを対象外とする。また、依存差分グループの差分グループIDを、以降では依存差分IDと呼ぶ。
差分データ抽出処理で差分グループが抽出されなかった場合には、差分グループなしとして結果を更新管理サーバ2に返す構成とすればよい。差分グループなしの場合には、t15以降の処理は行わない。
<t16.差分グループID送信処理(地図差分抽出サーバ1)>
地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13の差分グループID送信部133が、差分グループID送信処理を行う(t16)。差分グループID送信処理では、差分データ抽出処理で抽出した個人配信差分グループの個人配信ID、差分データ抽出処理で抽出した全国配信対象差分グループの全国配信ID、及び依存差分グループ抽出処理で抽出した依存差分グループの依存差分IDを、抽出サーバ側通信部11を介して更新管理サーバ2へ送信する。
<t17.未更新差分グループ抽出処理(更新管理サーバ2)>
地図差分抽出サーバ1から送信された個人配信ID、全国配信ID、及び依存差分IDを、管理サーバ側通信部21を介して更新管理サーバ2の管理サーバ側制御部23が受信すると、管理サーバ側制御部23の未更新データ抽出部233が未更新差分グループ抽出処理を行う(t17)。
未更新差分グループ抽出処理では、受信した個人配信ID、全国配信ID、及び依存差分IDが示す差分グループのうちの、ナビゲーション装置3に未配信の差分グループ(以下、未更新差分グループ)を抽出する。一例としては、受信した個人配信ID、全国配信ID、及び依存差分IDから、更新管理DB22に格納している、配信が未完了のリリース回数における配信済みの差分グループIDを除いた差分グループIDを抽出することで、未更新差分グループを抽出する。
未更新差分グループ抽出処理で未更新差分グループが抽出されなかった場合には、未更新差分グループなしとして、結果を地図差分抽出サーバ1に返す構成とすればよい。未更新差分グループなしの場合には、t17以降の処理は行わない。
<t18.未更新差分グループ送信処理(更新管理サーバ2)>
更新管理サーバ2の管理サーバ側制御部23の未更新データ送信部234が、未更新差分グループ送信処理を行う(t18)。未更新差分グループ送信処理では、未更新差分グループ抽出処理で抽出した未更新差分グループの差分グループIDを、管理サーバ側通信部21を介して地図差分抽出サーバ1へ送信する。未更新差分グループの差分グループIDを、以降では未更新グループIDと呼ぶ。未更新差分グループが、請求項の未更新データに相当する。
<t19.レコード処理(地図差分抽出サーバ1)>
更新管理サーバ2から送信された未更新グループIDを、抽出サーバ側通信部11を介して地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13が受信すると、抽出サーバ側制御部13のグループ化部134が、レコード処理を行う(t19)。
レコード処理では、地図差分DB12に格納されている地図差分データに含まれる依存関係の設定の情報をもとに、未更新差分グループ抽出処理で抽出した未更新差分グループのうち、同一リリース回数で依存関係にある未更新差分グループ同士をグループ化する。グループ化された未更新差分グループ同士のまとまりをレコードと呼ぶ。
ここで、図9を用いてレコード処理におけるグループ化の一例について説明を行う。図9では、リリース1における未更新グループが差分グループID11〜14の4つの差分グループ(以下、単にID11〜ID14)、リリース2における未更新グループが差分グループID21〜25の5つの差分グループ(以下、単にID21〜ID25)である場合を例に挙げて説明を行う。依存関係については、破線の矢印の先が「親」、破線の矢印の元が「子」を示している。
図9の例では、未更新グループの依存関係は、ID11が「親」に対してID12が「子」、ID13が「親」に対してID14が「子」となっている。また、ID12が親に対してID22が「子」、ID13が「親」に対してID23が「子」となっている。さらに、ID22が親に対してID21が「子」、ID25が「親」に対してID23が「子」、ID23が親に対してID24とID21とが「子」、ID24が親に対してID21が「子」となっている。
この場合、リリース1で依存関係にある最小単位であるID11とID12とをグループ化するとともに、ID13とID14とをグループ化する。ID11とID12とをグループ化したレコードを以降ではレコード1と呼び、ID13とID14とをグループ化したレコードを以降ではレコード2と呼ぶ。また、リリース2で依存関係にある最小単位であるID21〜25をグループ化する。ID21〜25をグループ化したレコードを以降ではレコード3と呼ぶ。
全国配信対象差分グループについては、全てのユーザを対象としたものであって、個々のユーザに応じたものではないので、t19のレコード処理よりも前に、同一リリース回数で依存関係にある差分グループ同士を予めグループ化しておく構成とすればよい。つまり、個々のユーザに応じた前述の指定情報を地図差分抽出サーバ1で受信するのを待たずに、予めグループ化しておく構成とすればよい。
そして、予めグループ化した差分グループの全てが未更新グループに該当する場合には、このグループ化した差分グループをレコードとすればよい。また、予めグループ化した差分グループのうちに未更新グループに該当しない差分グループを含む場合には、このグループ化した差分グループから未更新グループに該当しない差分グループを除いたものをレコードとすればよい。
これによれば、全国配信対象差分グループについては、個々のユーザに応じた前述の指定情報を受信するごとにグループ化を毎回行う必要がなくなるので、地図差分抽出サーバ1の処理時間や処理負荷を低減することができる。
<t20.配信データ作成処理(地図差分抽出サーバ1)>
地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13の配信データ作成部135が、配信データ作成処理を行う(t20)。配信データ作成処理では、レコード処理でグループ化したレコードを、規定の通信サイズに収まるように、より古いバージョンについてのレコードから順番に並べて配信データを作成する。より古いバージョンについてのレコードとは、リリース回数のより若いレコードと言い換えることができる。
また、配信データ作成処理では、同じバージョンについてのレコードは、規定の通信サイズに収まるように、予め設定された条件(以下、優先度決定条件)に従って決定される優先度が高い地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて配信データを作成する。優先度決定条件は、ユーザにとって必要性がより高いと推定される地図要素ほど高い優先度が決定されるように設定された条件である。
例えば優先度決定条件としては、道路種別と優先度との対応関係(以下、道路種別対応関係)がある。この対応関係の一例として、道路種別が高速道路である地図要素の優先度を、道路種別が細街路である地図要素の優先度よりも高く対応付けた対応関係を用いればよい。より詳しくは、快速公路や高速公路といった高速道路の優先度を「高」、国道、省道、県道、郷道(市町村道)といった高速道路以外の比較的大きな道路の優先度を「中」、細街路といった比較的小さな道路の優先度を「小」と対応付けた対応関係を用いればよい。
高速道路は、前述したように広い範囲に跨る地図要素であって全てのユーザにとって更新が望ましいと推定されるので、ユーザにとって最も必要性が高い道路と推定される。国道、省道、県道、郷道といった高速道路以外の比較的大きな道路は、細街路に比べて走行し易く、細街路よりもユーザが利用する可能性が高いと推定される。よって、ユーザにとって高速道路に次いで必要性が高い道路と推定される。細街路といった比較的小さな道路は、走行しにくく、ユーザが利用する可能性が最も低いと推定さる。よって、ユーザにとって必要性が最も低い道路と推定される。従って、道路種別対応関係を優先度決定条件として用いれば、ユーザにとって必要性がより高いと推定される地図要素ほど高い優先度を決定可能となる。
前述の全国配信対象差分グループは、道路種別が高速道路であるので、道路種別が高速道路でない差分グループよりも優先度が高くなる。よって、全国配信対象差分グループを含むレコードは、配信データにおいて、全国配信対象差分グループを含まないレコードよりも先に並べることになる。
また、優先度決定条件としては、ユーザ位置と地図要素の距離が近くなるのに応じて優先度が高くなる対応関係(以下、距離対応関係)もある。ユーザ位置と地図要素の距離は、前述の指定情報に含まれるユーザ位置の座標と地図要素の座標との直線距離を抽出サーバ側制御部13で算出することで取得する構成とすればよい。一例として、ユーザ位置と地図要素の距離が近くなるのに応じて、「高」、「中」、「低」等の数段階の優先度を対応付ける構成とすればよい。
ユーザ位置からの距離が近い地図要素ほど、ユーザが利用する可能性が高いと推定される。従って、距離対応関係を優先度決定条件として用いれば、ユーザにとって必要性がより高いと推定される地図要素ほど高い優先度を決定できる。
さらに、優先度決定条件としては、地図要素の使用頻度が高くなるのに応じて優先度が高くなる対応関係(以下、使用頻度対応関係)もある。地図要素の使用頻度としては、使用頻度決定部130で決定したものを用いる構成とする。一例として、地図要素の使用頻度が高くなるのに応じて、「高」、「中」、「低」等の数段階の優先度を対応付ける構成とすればよい。
他のユーザの使用頻度が高い地図要素ほど、ユーザが利用する可能性が高いと推定される。従って、使用頻度対応関係を優先度決定条件として用いれば、ユーザにとって必要性がより高いと推定される地図要素ほど高い優先度を決定できる。
他にも、優先度決定条件としては、地図要素のデータの用途と優先度との対応関係(以下、用途対応関係)もある。この対応関係の一例として、経路計算に必要な地図要素のデータの優先度を、画像表示に必要な地図要素のデータの優先度よりも高く対応付けた対応関係を用いればよい。経路計算に必要な地図要素のデータの方が、画像表示に必要な地図要素のデータよりも、ユーザにとって必要性がより高いと推定される。従って、用途対応関係を優先度決定条件として用いれば、ユーザにとって必要性がより高いと推定される地図要素ほど高い優先度を決定可能となる。
また、配信データ作成部135は、優先度決定条件として、前述した各対応関係のうちの複数を用いる場合に、この複数の対応関係を用いて各々決定された優先度をもとに、同じバージョンについての各レコードの配信データでの並び順を決定する構成としてもよい。
一例としては、道路種別対応関係によって決定された優先度が同じレコード同士であっても、距離対応関係で決定された優先度が異なる場合には、距離対応関係によって決定された優先度が高いレコードの並び順を早い順番に決定する構成とすればよい。使用頻度対応関係や用途対応関係についても同様である。
また、あるレコード同士の間で各対応関係によって決定された優先度が相反する場合には、予め設定した対応関係間の優先順位に従って各レコードの配信データでの並び順を決定する構成とすればよい。優先度が相反する場合の一例としては、ある対応関係によって決定された優先度が一方のレコードでは「高」で他方のレコードでは「低」だが、他の対応関係によって決定された優先度はその逆である場合がある。対応関係間の優先順位は、任意に設定可能である。例えば、対応関係間の優先順位を、道路種別対応関係、距離対応関係、使用頻度対応関係、用途対応関係の順などとすればよい。
優先度決定条件は、例えばテーブルとして抽出サーバ側制御部13のROM等のメモリに格納されている構成としてもよいし、抽出サーバ側制御部13で実行するプログラムに組み込まれている構成としてもよい。
規定の通信サイズは任意に規定されるものであって、例えば3MB等である。また、配信データは、圧縮後の通信サイズが規定の通信サイズに収まるように作成すればよい。規定の通信サイズに収まらなかった分のレコードについては、残ったレコードのうち、より古いバージョンについてのレコードから順番に並べて次の配信データを作成する。さらに、同じバージョンについてのレコードは、優先度決定条件に従って決定される優先度が高い地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて次の配信データを作成する。
ここで、図10を用いて配信データ作成処理における配信データの作成の一例について説明を行う。図10では、図9で示したようなレコード単位に未更新差分グループがグループ化されている場合を例に挙げて説明を行う。また、図10の例では、レコード1の差分グループは道路種別が細街路のリンクしか含んでおらず、レコード2の差分グループは道路種別が高速道路のリンクを含んでいるものとする。
配信データの並び順は、より古いバージョンについてのレコードから順番に並べるので、レコード1及びレコード2が、レコード3よりも先になるように並べる。また、同じリリース回数のレコードについては、優先度決定条件に従って決定される優先度が高い地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて配信データを作成する。
図10の例では、レコード1の差分グループには高速道路のリンクを含まないが、レコード2の差分グループには高速道路のリンクを含むので、レコード2の方がレコード1よりも優先度の高い地図要素のデータを含むことになる。よって、レコード2がレコード1よりも先の順番になるように並べる。さらに、レコード内の各差分グループについては、「子」の数が多い「親」にあたる差分グループほど先になるように並べるようにすればよい。
その結果、図10に示すように、ID13−ID14の順に並んだレコード2、ID11−ID12の順に並んだレコード1、ID25−ID23−ID22−ID24−ID21の順に並んだレコード3の順に並べて配信データが作成される。配信データ作成処理で作成した配信データは、図示しないHDD等の大容量の不揮発性メモリに格納する。
<t21.データURL送信処理(地図差分抽出サーバ1)>
地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13のデータURL送信部136がデータURL送信処理を行う(t21)。データURL送信処理では、前述の配信データ作成処理で作成してメモリに格納した配信データのアドレスを示すデータURL及び配信データに含む未更新グループの差分グループIDを、抽出サーバ側通信部11を介して更新管理サーバ2へ送信する。
<t22.データURL中継処理(更新管理サーバ2)>
地図差分抽出サーバ1から送信されたデータURLを、管理サーバ側通信部21を介して更新管理サーバ2の管理サーバ側制御部23が受信すると、管理サーバ側制御部23のデータURL中継部235がデータURL中継処理を行う(t22)。データURL中継処理では、受信したデータURLを、管理サーバ側通信部21を介してナビゲーション装置3へ送信する。
また、管理サーバ側制御部23は、地図差分抽出サーバ1から送信された差分グループIDを、配信済みの差分グループIDとして更新管理DB22に格納する構成とすればよい。
<t23.差分データ取得処理(ナビゲーション装置3)>
更新管理サーバ2から送信されたデータURLを、通信装置31を介してナビゲーション装置3の制御装置41が受信すると、制御装置41の差分データ取得部413が差分データ取得処理を行う(t23)。差分データ取得処理では、受信したデータURLが示すアドレスにアクセスを行い、そのアドレスに格納されている配信データの送信を要求する。
<t24.配信処理(地図差分抽出サーバ1)>
地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13の配信部137が配信処理を行う(t24)。配信処理では、前述の差分データ取得処理で要求された配信データを、抽出サーバ側通信部11を介してナビゲーション装置3へ配信する。配信処理では、配信データ作成処理で作成した配信データが複数存在した場合には、より古いバージョンについてのレコードを含む配信データから順番に配信するとともに、優先度決定条件に従って決定される優先度が高い地図要素のデータを含むものから順番に配信する。
<t25.更新処理(ナビゲーション装置3)>
地図差分抽出サーバ1から配信された配信データを、通信装置31を介してナビゲーション装置3の制御装置41が受信した後に、制御装置41の更新部414が更新処理を行う(t25)。更新処理では、ナビゲーション装置3において、地図データをもとにして案内を行うアプリケーションプログラム(以下、案内アプリケーション)で必要な地図データを地図DB34から読み出す都度、地図DB34の地図データと、それまでに受信してきた配信データ(つまり、地図差分データ)とを合成する。
なお、配信データ作成処理で作成した配信データは、地図差分抽出サーバ1以外のサーバに格納する構成としてもよい。この場合には、差分データ取得処理において、配信データが格納されたサーバにナビゲーション装置3が配信データの送信を要求し、配信データが格納されたサーバが配信データを配信する構成とすればよい。
図8のシーケンス図では、ナビゲーション装置3が地図差分抽出サーバ1から地図差分データの配信を受ける場合を例に挙げて説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。例えば、地図DB34が記憶されたメモリカードをPCに接続し、このPCによって地図差分抽出サーバ1から地図差分データの配信を受け、地図差分データをメモリカードに格納する構成としてもよい。この場合、地図DB34が記憶されたメモリカードを接続したPCが請求項の地図データ保有装置に相当する。
また、ナビゲーション装置3の代わりにPCで地図差分データの配信を受ける構成とする場合、要求矩形範囲はユーザの居住先の地方とすればよい。なお、ユーザの居住先の地方の代わりに、ユーザの居住先の省を用いる構成としてもよい。ユーザの居住先の地方や省は、ユーザIDに紐付けて地図差分抽出サーバ1のメモリに予め記憶されている構成とすればよい。
<7.実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、予め更新しておかないと他の地図要素と不整合となってしまう未更新差分グループから、同一リリース回数(つまり、同一バージョン内)において依存関係が保障される最小単位であるレコード単位で先に更新できる。よって、更新後の地図要素間の関係に不整合を生じさせない最小単位で地図データを更新できる。
また、同一バージョン内のレコードについては、優先度決定条件に従って決定される優先度が高い地図要素のデータを含むものから順番に配信する。優先度決定条件は、ユーザにとって必要性がより高いと推定される地図要素ほど高い優先度が決定される条件であるので、実施形態1の構成によれば、ユーザにとって必要性がより高いと推定される地図要素のデータを含む未更新差分グループから先に地図データを更新することが可能になる。
従って、地図差分データの配信に対して通信サイズの制約がある場合に、配信する地図差分データの通信サイズをその制約に従った通信サイズに抑えながらも、更新後の地図要素間の関係に不整合を生じさせないことが可能になるとともに、ユーザにとってより必要性の高い地図要素の更新を優先して行うことが可能になる。
<8.変形例1>
実施形態1では、地図差分データ配信システム100に、それぞれ別体となった地図差分抽出サーバ1及び更新管理サーバ2を含む構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、地図差分データ配信システム100に、地図差分抽出サーバ1と更新管理サーバ2との機能を有するサーバを含む構成としてもよい。つまり、地図差分抽出サーバ1と更新管理サーバ2とが一体化したサーバを含む構成としてもよい。
<9.変形例2>
実施形態1では、地図差分データ配信システム100に、地図データが更新されるごとに更新前後の地図データから地図差分データを生成するサーバ(以下、地図差分データ生成サーバ)を含まない構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、地図差分データ配信システム100に、地図差分データ生成サーバを含む構成としてもよい。また、地図差分データ生成サーバが、地図差分抽出サーバ1や更新管理サーバ2と一体化した構成としてもよい。
<10.最後に>
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 地図差分抽出サーバ(地図差分データ配信装置)、2 更新管理サーバ(地図差分データ配信装置)、3 ナビゲーション装置(地図データ保有装置)、12 地図差分DB(地図差分データ格納部)、100 地図差分データ配信システム、130 使用頻度決定部、134 グループ化部、135 配信データ作成部、137 配信部、233 未更新データ抽出部、414 更新部

Claims (16)

  1. 地図要素のデータを更新する前のバージョンの地図データと地図要素のデータを更新した後のバージョンの地図データとの差分である地図差分データを格納している地図差分データ格納部(12)と、
    前記地図差分データを配信する配信部(137)とを備える地図差分データ配信装置(1、2)と、
    前記配信部から配信される前記地図差分データをもとに、自装置で扱う地図データの更新を行う更新部(414)を備える地図データ保有装置(3)とを含み、
    前記地図差分データ格納部は、前記バージョンで更新された前記地図要素のデータに加え、その地図要素のデータを更新する場合に、予め更新しておかないとその地図要素が他の地図要素と不整合となってしまう依存関係にある前記地図要素のデータについては、前記バージョンの異なる前記地図要素のデータの更新にまで遡り、前記地図差分データとして格納している地図差分データ配信システム(100)であって、
    前記地図差分データ配信装置は、
    前記地図差分データ格納部に格納している前記地図差分データのうちから、前記地図データ保有装置において未更新の前記地図要素のデータである未更新データを抽出する未更新データ抽出部(233)と、
    同一の前記バージョン内で前記依存関係にある前記地図要素のデータ同士をグループ化するグループ化部(134)と、
    前記グループ化部でグループ化した前記未更新データのまとまりであるレコードを、規定の通信サイズに収まるよう並べるとともに、同じバージョンについての前記レコードは、前記地図要素のデータの優先度を決定するための条件に従って決定される優先度が高い前記地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて、前記配信部で配信する配信データを作成する配信データ作成部(135)とを備え、
    前記配信部は、前記配信データ作成部で作成した前記配信データを配信することで前記地図差分データを配信することを特徴とする地図差分データ配信システム。
  2. 請求項1において、
    前記配信データ作成部は、前記グループ化部でグループ化した前記未更新データのまとまりであるレコードを、規定の通信サイズに収まるように、より古い前記バージョンについての前記レコードから順番に並べるとともに、同じバージョンについての前記レコードは、前記地図要素のデータの優先度を決定するための条件に従って決定される優先度が高い前記地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて、前記配信部で配信する配信データを作成することを特徴とする地図差分データ配信システム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記配信部は、前記配信データ作成部で作成した前記配信データのうち、より古い前記バージョンについての前記レコードを含む前記配信データから順番に配信するとともに、同じバージョンについての前記レコードを含む各配信データについては、前記優先度がより高い前記地図要素のデータを含む前記配信データから順番に配信することで前記地図差分データを配信することを特徴とする地図差分データ配信システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記地図要素のデータの優先度を決定するための条件は、道路種別と前記優先度との対応関係であり、
    前記配信データ作成部は、同じバージョンについての前記レコードは、前記道路種別と前記優先度との対応関係に従って決定される優先度が高い前記地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて、前記配信部で配信する配信データを作成することを特徴とする地図差分データ配信システム。
  5. 請求項4において、
    前記地図要素のデータの優先度を決定するための条件は、前記道路種別が高速道路であるものの優先度を、前記道路種別が細街路であるものの優先度よりも高く対応付けた、前記道路種別と前記優先度との対応関係であることを特徴とする地図差分データ配信システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記地図要素のデータの優先度を決定するための条件は、前記地図データ保有装置のユーザの現在位置と当該地図要素との距離が近くなるのに応じて優先度が高くなる対応関係であり、
    前記配信データ作成部は、同じバージョンについての前記レコードは、前記地図データ保有装置のユーザの現在位置との距離が近い前記地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて、前記配信部で配信する配信データを作成することを特徴とする地図差分データ配信システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、
    複数の前記地図データ保有装置から前記地図要素の使用状況についての情報を収集して当該地図要素の使用頻度を決定する使用頻度決定部(130)を備え、
    前記地図要素のデータの優先度を決定するための条件は、前記地図要素の使用頻度が高くなるのに応じて優先度が高くなる対応関係であり、
    前記配信データ作成部は、同じバージョンについての前記レコードは、前記使用頻度決定部で決定した使用頻度が高い前記地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて、前記配信部で配信する配信データを作成することを特徴とする地図差分データ配信システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、
    前記地図要素のデータの優先度を決定するための条件は、前記地図要素のデータの用途と前記優先度との対応関係であり、
    前記配信データ作成部は、同じバージョンについての前記レコードは、前記地図要素のデータの用途と前記優先度との対応関係に従って決定される優先度が高い前記地図要素のデータを含むものほど早い順番に並べて、前記配信部で配信する配信データを作成することを特徴とする地図差分データ配信システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、
    前記地図差分データ配信装置は、
    前記地図データ保有装置に配信済みの前記地図差分データを判別するための判別用情報を格納している判別用情報格納部(22)を備え、
    前記未更新データ抽出部は、前記判別用情報格納部で格納している前記判別用情報を用いることで、前記未更新データを抽出することを特徴とする地図差分データ配信システム。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、
    前記未更新データ抽出部は、前記地図データ保有装置から所定の情報を受信したことをもとに、前記未更新データを抽出し、
    前記グループ化部は、前記未更新データ抽出部で前記未更新データが抽出された場合に、抽出したその未更新データのうち、同一の前記バージョン内で前記依存関係にある未更新データ同士をグループ化することを特徴とする地図差分データ配信システム。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項において、
    前記地図差分データ配信装置は、
    前記未更新データ抽出部を備える更新管理サーバと、
    前記地図差分データ格納部、前記グループ化部、前記配信データ作成部、及び前記配信部を備える地図差分抽出サーバとからなることを特徴とする地図差分データ配信システム。
  12. 請求項11において、
    前記地図差分データ配信装置は、
    前記判別用情報格納部を備えるものであって、
    前記未更新データ抽出部及び前記判別用情報格納部を備える更新管理サーバと、
    前記地図差分データ格納部、前記グループ化部、前記配信データ作成部、及び前記配信部を備える地図差分抽出サーバとからなることを特徴とする地図差分データ配信システム。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の地図差分データ配信システムで用いられることを特徴とする地図差分データ配信装置。
  14. 請求項1〜12のいずれかに記載の地図差分データ配信システムで用いられることを特徴とする地図データ保有装置。
  15. 請求項11又は12に記載の地図差分データ配信システムで用いられることを特徴とする更新管理サーバ。
  16. 請求項11又は12に記載の地図差分データ配信システムで用いられることを特徴とする地図差分抽出サーバ。
JP2013085992A 2013-04-16 2013-04-16 地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、地図データ保有装置、更新管理サーバ、及び地図差分抽出サーバ Expired - Fee Related JP6036509B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013085992A JP6036509B2 (ja) 2013-04-16 2013-04-16 地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、地図データ保有装置、更新管理サーバ、及び地図差分抽出サーバ
CN201480021988.8A CN105164742B (zh) 2013-04-16 2014-04-09 地图差分数据配送系统、地图差分数据配送装置、地图数据保有装置、更新管理服务器以及地图差分提取服务器
US14/783,274 US10331709B2 (en) 2013-04-16 2014-04-09 Map difference data distribution system, map difference data distribution device, map data maintaining device, update management server, and map difference extraction server
PCT/JP2014/002029 WO2014171110A1 (ja) 2013-04-16 2014-04-09 地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、地図データ保有装置、更新管理サーバ、及び地図差分抽出サーバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013085992A JP6036509B2 (ja) 2013-04-16 2013-04-16 地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、地図データ保有装置、更新管理サーバ、及び地図差分抽出サーバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014209069A true JP2014209069A (ja) 2014-11-06
JP6036509B2 JP6036509B2 (ja) 2016-11-30

Family

ID=51731073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013085992A Expired - Fee Related JP6036509B2 (ja) 2013-04-16 2013-04-16 地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、地図データ保有装置、更新管理サーバ、及び地図差分抽出サーバ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10331709B2 (ja)
JP (1) JP6036509B2 (ja)
CN (1) CN105164742B (ja)
WO (1) WO2014171110A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017072971A (ja) * 2015-10-07 2017-04-13 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 更新情報配信システム、更新情報配信方法、及び更新情報配信プログラム
JP2018055223A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社トヨタマップマスター 地図データ配信装置、地図データ配信方法およびプログラム
US11262210B2 (en) 2017-06-13 2022-03-01 Nissan Motor Co., Ltd. Map data storage method and device

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6142638B2 (ja) 2013-04-16 2017-06-07 株式会社デンソー 地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、及び地図差分抽出サーバ
WO2016036769A2 (en) * 2014-09-02 2016-03-10 Apple Inc. Communicating mapping application data between electronic devices
CN106600956B (zh) * 2015-10-14 2019-10-22 高德软件有限公司 一种交通信息发布方法及装置
US10405152B1 (en) * 2018-03-22 2019-09-03 Ford Global Technologies, Llc Method and apparatus for vehicular communication
DE102018211604A1 (de) * 2018-07-12 2020-01-16 Robert Bosch Gmbh Mobiles Gerät und Verfahren zum Betreiben des mobilen Geräts
JP6882235B2 (ja) * 2018-07-20 2021-06-02 ファナック株式会社 産業用機械の制御システム
CN109631916B (zh) * 2018-10-31 2020-12-08 百度在线网络技术(北京)有限公司 地图生成方法、装置、设备及存储介质
CN109714727A (zh) * 2019-02-27 2019-05-03 同济汽车设计研究院有限公司 一种基于ota技术的无人清扫车优化方法
CN110232070A (zh) * 2019-05-28 2019-09-13 上海易点时空网络有限公司 题库更新方法及装置、服务器
JP7151893B2 (ja) * 2019-06-12 2022-10-12 株式会社デンソー 地図データ生成装置
US11506503B2 (en) 2020-07-09 2022-11-22 Toyota Research Institute, Inc. Prioritizing uploading of map related data from vehicles

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317643A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Hitachi Ltd 地図データ配信装置、通信端末および地図配信方法
JP2008090195A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Hitachi Ltd 地図データ配信システム
JP2011158339A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Aisin Aw Co Ltd 地図更新データ供給装置及び地図更新データ供給プログラム
JP2013029595A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Denso Corp 地図差分データ作成装置及び地図差分データ作成方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004038335A1 (ja) * 2002-10-22 2004-05-06 Hitachi, Ltd. 通信型ナビゲーションシステムにおける地図データ配信方法
US7403851B2 (en) * 2004-09-30 2008-07-22 Navteq North America, Llc Method of operating a navigation system to report effects of updated portions of a geographic database
JP4814507B2 (ja) * 2004-11-01 2011-11-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 差分地図データ配信方法
CN102592497B (zh) * 2005-04-08 2014-05-14 知识产权之桥一号有限责任公司 地图信息更新装置及地图信息更新方法
JP4839765B2 (ja) * 2005-10-04 2011-12-21 株式会社デンソー 電子機器、路線地図データ更新システム、及び、路線地図データ管理装置
JP5183029B2 (ja) * 2006-03-10 2013-04-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 地図更新プログラム及び地図更新端末
JP4702108B2 (ja) * 2006-03-03 2011-06-15 株式会社デンソー 地図表示装置の地図データの更新方法および地図表示装置
JP4995499B2 (ja) * 2006-06-23 2012-08-08 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 地図情報配信システム
JP5001617B2 (ja) * 2006-09-29 2012-08-15 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 地図更新データ供給装置、バージョンテーブル、地図データ更新システム、地図更新データ供給プログラム、及び地図データ更新プログラム
US8311736B2 (en) * 2008-06-04 2012-11-13 Hitachi, Ltd. Navigation device, navigation method and navigation system
JP5143149B2 (ja) * 2010-01-20 2013-02-13 クラリオン株式会社 地図情報配信方法および地図情報配信装置
EP2458331B1 (en) * 2010-11-24 2016-01-27 Denso Corporation Road estimation device and method for estimating road
JP5440567B2 (ja) 2011-07-27 2014-03-12 株式会社デンソー 地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置及び地図差分データ配信方法
JP5435001B2 (ja) * 2011-09-28 2014-03-05 株式会社デンソー 地図データ配信装置、電子機器及び地図更新システム
JP6142638B2 (ja) 2013-04-16 2017-06-07 株式会社デンソー 地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、及び地図差分抽出サーバ
JP6136511B2 (ja) 2013-04-16 2017-05-31 株式会社デンソー 地図差分データ配信装置、車両用ナビゲーション装置、および地図差分データ配信方法
JP6079400B2 (ja) 2013-04-16 2017-02-15 株式会社デンソー 地図差分データ配信装置、地図差分データ配信方法、車両用ナビゲーション装置
JP6052035B2 (ja) 2013-04-16 2016-12-27 株式会社デンソー 地図差分データ配信装置及び地図差分データ配信システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317643A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Hitachi Ltd 地図データ配信装置、通信端末および地図配信方法
JP2008090195A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Hitachi Ltd 地図データ配信システム
JP2011158339A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Aisin Aw Co Ltd 地図更新データ供給装置及び地図更新データ供給プログラム
JP2013029595A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Denso Corp 地図差分データ作成装置及び地図差分データ作成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017072971A (ja) * 2015-10-07 2017-04-13 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 更新情報配信システム、更新情報配信方法、及び更新情報配信プログラム
JP2018055223A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社トヨタマップマスター 地図データ配信装置、地図データ配信方法およびプログラム
US11262210B2 (en) 2017-06-13 2022-03-01 Nissan Motor Co., Ltd. Map data storage method and device

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014171110A1 (ja) 2014-10-23
US10331709B2 (en) 2019-06-25
US20160034495A1 (en) 2016-02-04
CN105164742B (zh) 2018-01-16
CN105164742A (zh) 2015-12-16
JP6036509B2 (ja) 2016-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6036509B2 (ja) 地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、地図データ保有装置、更新管理サーバ、及び地図差分抽出サーバ
JP6136511B2 (ja) 地図差分データ配信装置、車両用ナビゲーション装置、および地図差分データ配信方法
US8396652B2 (en) Map data providing method
JP5435001B2 (ja) 地図データ配信装置、電子機器及び地図更新システム
JP7013512B2 (ja) 情報処理装置、経路案内装置、プログラム、及び、情報処理方法
JP6079400B2 (ja) 地図差分データ配信装置、地図差分データ配信方法、車両用ナビゲーション装置
EP3452783A1 (en) Stitching mixed-version map tiles in hybrid navigation for partial map updates
JP4588670B2 (ja) 地図情報配信センタ及び地図情報配信方法
JP6142638B2 (ja) 地図差分データ配信システム、地図差分データ配信装置、及び地図差分抽出サーバ
US9243926B2 (en) Electronic map system
US20090282072A1 (en) Database making system and database making method
CN109073396B (zh) 拼接混合导航中的混合版本的地图图块进行部分地图更新
JP2008020202A (ja) 地図情報配信システム及び地図情報配信方法
JP2014209149A (ja) 地図差分データ配信装置及び地図差分データ配信システム
JP2014209072A (ja) 地図差分データ配信装置、車両用ナビゲーション装置の機能低下判定方法、車両用ナビゲーション装置
WO2015059872A1 (ja) 地図データ配信システム、サーバ、及びナビゲーション装置
JP7032471B2 (ja) 情報処理装置、経路案内装置、プログラム、及び、情報処理方法
JP7241714B2 (ja) 情報処理装置、経路案内装置、プログラム、及び、情報処理方法
JP2021162338A (ja) 経路案内装置、プログラム、及び、経路案内方法
JP2021162345A (ja) 情報処理装置、経路案内装置、プログラム、及び、情報処理方法
JP2021162326A (ja) 情報処理装置、経路案内装置、プログラム、及び、情報処理方法
JP6441646B2 (ja) ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、およびプログラム
JP2021162343A (ja) 情報処理装置、経路案内装置、プログラム、及び、情報処理方法
WO2014171106A1 (ja) ナビゲーション装置及び配信システム
JP2021162339A (ja) 情報処理装置、経路案内装置、プログラム、及び、情報処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161017

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6036509

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees