JP2014207643A - 画像圧縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 閲覧時に、普及しているソフトウェアを用いた復号化を行うだけで、モスキートノイズが低減された復号化像を得ることが可能な画像圧縮装置を提供する。
【解決手段】 原画像データをN×N画素のブロックに分割するブロック分割手段10と、各ブロックに対して、最外周の画素が所定値以上である場合に、隣接するブロックに、その値を移動させる画像改変手段20と、圧縮符号化を施し圧縮画像データを作成する第1の画像圧縮手段30と、復号化による伸張を施し伸張画像データを作成する画像伸張手段40と、原画像データに対して、原画像データの画素値から対応する伸張画像データの画素値を減算し、所定の割合αだけ乗算して加算するとともに、所定の値βだけ減算し、補正画像データを作成する画像補正手段50と、補正画像データに対して圧縮符号化を施し圧縮補正画像データを作成する第2の画像圧縮手段60を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像の圧縮に関し、特に、圧縮の際に生じる場合が多い圧縮ノイズの発生を低減するための技術に関する。
電子文書の標準的な方式としてAdobe Systemsが提案したPDF (Portable Document Format:登録商標)は、ISO標準になり、当初のプリント出力物を画面で閲覧できるようにするといった用途を超えて、ハイエンドでは印刷製版分野でのデータ交換からローエンドでは携帯情報端末での文書閲覧に至るまで広範な分野に普及した。印刷製版分野では、データ量の制約等は考慮せず、できるだけ高精細な画像や文字フォントを埋め込んでデータ交換すれば良い。しかし、PCに比べ画面や処理能力が小さい電子書籍端末やタブレット端末で閲覧される用途においては、データ量をあまり大きくすることができず、表示品質面で新規な問題が生じてきた。
印刷物の画像には本文のテキストとは別にキャプション文字が含まれることがあり、近年は画像としてコンピュータ画面をキャプチャしたものが多用され、メニュー画面など小さな文字が付加されていることが多い。このような画像中のキャプション文字に対して、印刷物ではルーペで拡大すれば大抵判読できるが、ディスプレイ画面ではルーペに相当するズーム処理を行うと画素がモザイク状になり、読めないケースが目立つようになった。このような画像中のキャプション文字をディスプレイ画面で判読可能とするためには、元々の画像解像度を比較的高く設定し、圧縮率を大きく(低品質)する必要がある。圧縮率を大きくした場合、画像中の文字部分の輪郭部にモスキートノイズが目立つようになり、デザイン的な美観を損なうという問題がある。
モスキートノイズとは、蚊が群がっているように見えるノイズであり、大きな明暗差がある輪郭部分で目立つ画像の乱れである。文字を内容とする画像では、文字と背景(文字以外)の境界である文字の輪郭部分において、モスキートノイズが発生する。図8に、内容として文字が表現された原画像と、圧縮後に伸張した画像を比較した表示例を示す。原画像を示す図8(a)と圧縮後に伸張した画像を示す図8(b)を比較すると、図8(b)の圧縮後に伸張した画像では、モスキートノイズが目立つことがわかる。このモスキートノイズは、JPEG符号化方式等のDCT(離散コサイン変換)符号化を用いる圧縮に起因するものであり、DCT符号化を使用しない従来の印刷物では発生せず、電子文書特有の現象であるため、印刷物に比べ品質面で劣るという印象を与えてしまう。
JPEG符号化方式では、8×8画素(色成分は16×16画素)のブロック単位に独立してDCT符号化を行う方法をとっている。そのため、ブロック間で段差が発生するブロックノイズ(ブロック歪ともいわれる)と、DCT復号化時に高域成分が欠如することによって生じるモスキートノイズの2種類のノイズが原理的に発生する。これらの問題はJPEG符号化方式が開発された当時から知られており、これを改善したJPEG2000という符号化方式も提案されている。JPEG2000ではJPEGにおけるDCTの代わりにウェーブレット変換を使用するようにしたもので、品質面での優位性は認められているが、計算コスト面での問題を考慮するとコストメリットにおいて今一つで、標準化が進められたが普及がなかなか進まなかった。PDF文書でも規格上はJPEG2000をサポートするが、端末側にJPEG2000のデコーダが搭載されているとは限らないため、PDF作成時には従来のJPEGを使用することが推奨される。また、JPEG復号化された画像のブロックノイズやモスキートノイズを画像処理で削減し、尖鋭化を図る手法が提案されている(特許文献1−3参照)。
特許第4002599号公報 特許第4457346号公報 特開2011-182093号公報
しかしながら、特許文献1−3に記載の技術では、いずれも、PDF文書内のJPEG画像に対して、これらの技術を適用するために、PDF閲覧ソフトウェア内にこれらの技術を実装する必要があり、現在普及しているAdobe Readerなど既存のPDF閲覧ソフトウェアを使用するだけでは、モスキートノイズを低減することは難しいという問題がある。
そこで、本発明は、閲覧時に、普及しているソフトウェアをそのまま用いて通常通り復号化を行うだけで、モスキートノイズが低減された復号化像を得ることを可能にする画像圧縮装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明第1の態様では、原画像データに対して圧縮を施す装置であって、原画像データに対して所定の圧縮率で符号化を施し圧縮画像データを作成する第1の画像圧縮手段と、前記圧縮画像データに対して復号化による伸張を施し伸張画像データを作成する画像伸張手段と、前記原画像データに対して、画素単位で、前記原画像データの画素値から対応する前記伸張画像データの画素値を減算し、減算の結果得られた差分値に所定の割合α(0<α<1)を乗算し、前記原画像データの画素値に加算した値を用いて前記原画像データを補正して補正画像データを作成する画像補正手段と、前記補正画像データに対して前記圧縮率で符号化を施し圧縮補正画像データを作成する第2の画像圧縮手段と、を備えていることを特徴とする画像圧縮装置を提供する。
本発明第1の態様によれば、原画像データに対して所定の圧縮率で符号化を施し圧縮画像データを作成し、圧縮画像データに対して復号化による伸張を施し伸張画像データを作成し、画素単位で、原画像データの画素値から対応する伸張画像データの画素値を減算させ、減算の結果得られた差分値に所定の割合αを乗算し原画像データの画素値に加算した値を用いて原画像データを補正し、得られた補正画像データに対して圧縮符号化を施し圧縮補正画像データを作成するようにしたので、モスキートノイズが発生した伸張画像データを原画像データから減じたものを原画像データに重畳させることになり、単一階調の文字と単一階調の背景等、実質的に二値で表現された場合の背景を中間階調に変換することができる。この結果、閲覧時に、普及しているソフトウェアを用いた復号化を行うだけで、モスキートノイズが低減された復号化像を得ることが可能となる。
また、本発明第2の態様では、前記画像補正手段は、前記原画像データの画素値から対応する前記伸張画像データの画素値を減算し、減算の結果得られた差分値に所定の割合αを乗算し、前記原画像データの画素値に加算した値から、さらに所定の値β(0<β<255)だけ減算し、前記原画像データを補正して補正画像データを作成することを特徴とする。
本発明第2の態様によれば、原画像データの画素値から対応する伸張画像データの画素値を減算させた差分値に所定の割合αだけ乗算して、原画像データの画素値に加算した値から、さらにレベルオフセットβだけ減算して原画像データを補正するようにしたので、画像に表現された内容に応じた画素値の微調整が可能となる。
また、本発明第3の態様では、前記原画像データを、N×N画素(N>1)のSx×Sy個のブロック(i,j)(0≦i≦Sx−1、0≦j≦Sy−1)に分割するブロック分割手段と、前記分割された各ブロックを対象ブロック(i,j)とし、対象ブロック内の最外周に画素値S(i×N+k,j×N+m)<K1(0≦k≦N−1,0≦m≦N−1)を満たす画素が存在し、最外周の画素以外の内側画素が全て画素値S(i×N+k,j×N+m)≧K1を満たす場合に、前記最外周の画素に隣接するブロックであるブロック(i−1,j)、ブロック(i+1,j)、ブロック(i,j−1)またはブロック(i,j+1)のいずれかの隣接ブロック内の前記対象ブロックと隣接する画素の値を前記対象ブロック内の隣接する画素の値に置換し、前記対象ブロック内の最外周の画素の値を前記K1以上の値に変更することにより、前記対象ブロック内の最外周の画素が前記隣接ブロックに移動されたように見える改変を施す画像改変手段と、をさらに有し、前記画像改変手段により改変が施された原画像データに対して、前記第1の画像圧縮手段、前記画像伸張手段、前記画像補正手段、前記第2の画像圧縮手段による処理が行われるようにしていることを特徴とする。
本発明第3の態様によれば、第1の画像圧縮手段、画像伸張手段、画像補正手段、第2の画像圧縮手段による処理の前に、原画像データに対してN×N画素のブロック(i,j)(0≦i≦Sx−1、0≦j≦Sy−1)に分割し、分割された各ブロックを対象ブロック(i,j)とし、対象ブロック内の最外周に画素値S(i×N+k,j×N+m)<K1を満たす画素が存在し、最外周以外の内側画素が全て画素値S(i×N+k,j×N+m)≧K1を満たす場合に、最外周の画素に隣接する隣接ブロック内の対象ブロックと隣接する画素の値を対象ブロック内の隣接する画素の値に置換し、対象ブロック内の最外周の画素の値をK1以上の値に変更することにより、対象ブロック内の最外周の画素が隣接するブロックに移動されたように見える改変を施すようにしたので、あるブロックの内側画素が全て背景色である場合、ブロック内の全画素を背景色に変更することができ、全画素が背景色でモスキートノイズが原理的に発生しないブロックの数を増やすことができるため、モスキートノイズを低減することが可能となる。
また、本発明第4の態様では、前記ブロック分割手段は前記ブロックのサイズであるN×N画素として、JPEG圧縮アルゴリズムのDCT符号化サイズと同じ8×8画素または16×16画素を設定するようにしていることを特徴とする。
本発明第4の態様によれば、ブロック分割する際のN×N画素のブロックのサイズをJPEG圧縮アルゴリズムのDCT符号化サイズと同一になるようにしたので、特にJPEG圧縮する際のDCT符号化に伴うモスキートノイズの発生を局所的に阻止することが可能となる。
また、本発明第5の態様では、前記画像改変手段は、前記隣接ブロック内に画素値が前記K1未満である画素が存在する場合にのみ、前記改変を行うようにしていることを特徴とする。
本発明第5の態様によれば、隣接ブロック内に画素値SがK1未満である画素が存在する場合にのみ、改変を行うようにしているので、隣接ブロック内の全画素が背景色で隣接ブロックで元々モスキートノイズが発生しない場合に、隣接ブロックに改変を行うことにより隣接ブロックから新たにモスキートノイズが発生するようになることを防ぐことができる。
本発明第6の態様では、前記画像改変手段は、当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i−1,j)と接する位置にあり、画素値S(i×N,j×N+m)<K1(ただし、0≦m≦N−1)を満たす場合、隣接ブロック(i−1,j)内の画素の画素値S((i−1)×N+N−1,j×N+m)を前記対象ブロック内の画素の画素値S(i×N,j×N+m)により置換し、当該画素値S(i×N,j×N+m)をK1に更新するようにし、当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i+1,j)と接する位置にあり、画素値S(i×N+N−1,j×N+m)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i+1,j)内の画素値S((i+1)×N,j×N+m)を前記対象ブロック内の画素の画素値S(i×N+N−1,j×N+m)により置換し、当該画素値S(i×N+N−1,j×N+m)をK1に更新するようにし、当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i,j+1)と接する位置にあり、画素値S(i×N+k,j×N+N−1)<K1(ただし、0≦k≦N−1)を満たす場合、隣接ブロック(i,j+1)内の画素値S(i×N+k,(j+1)×N)を前記対象ブロック内の画素の画素値S(i×N+k,j×N+N−1)により置換し、当該画素値S(i×N+k,j×N+N−1)をK1に更新するようにし、当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i,j―1)と接する位置にあり、画素値S(i×N+k,j×N)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i,j―1)内の画素値S(i×N+k,(j−1)×N+N−1)を前記対象ブロック内の画素の画素値S(i×N+k,j×N)により置換し、当該画素値S(i×N+k,j×N)をK1に更新するようにしていることを特徴とする。
本発明第6の態様によれば、前記改変を、対象ブロック内の最外周の画素のうち、特定の隣接ブロックと隣接する最外周の画素の値と、それらの各画素と隣接する画素に対して行うようにしたので、隣接ブロックの画素は、直接隣接する画素の値に応じて改変されることになり、実質的な画像の改変を最小限に抑えることが可能となる。
本発明第7の態様では、前記画像改変手段は、当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i−1,j)と接する位置にあり、画素値S(i×N,j×N+m)<K1(ただし、0≦m≦N−1)を満たす場合、隣接ブロック(i−1,j)内の全てのN×N画素が画素値S((i−1)×N+k,j×N+m)≧K1を満たす場合に前記改変を行うようにし、当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i+1,j)と接する位置にあり、画素値S(i×N+N−1,j×N+m)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i+1,j)内の全てのN×N画素が画素値S((i+1)×N+k,j×N+m)≧K1を満たす場合に前記改変を行うようにし、当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i,j+1)と接する位置にあり、画素値S(i×N+k,j×N+N−1)<K1(ただし、0≦k≦N−1)を満たす場合、隣接ブロック(i,j+1)内の全てのN×N画素が画素値S(i×N+k,(j+1)×N+m)≧K1を満たす場合に前記改変を行うようにし、当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i,j―1)と接する位置にあり、画素値S(i×N+k,j×N)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i,j―1)内の全てのN×N画素が画素値S(i×N+k,(j−1)×N+m)≧K1を満たす場合に前記改変を行うようにしていることを特徴とする。
本発明第7の態様によれば、対象ブロック内の最外周の画素のうち、特定の隣接ブロックに隣接する最外周の画素に、K1未満となる画素が存在する場合、その特定の隣接ブロックの全画素の画素値がK1以上である場合には、前記改変を行わないようにしたので、隣接ブロック内の全画素が背景色でモスキートノイズが元々発生しない場合に、隣接ブロックに改変を行うことにより新たにモスキートノイズを発生させることを防ぐことができる。
本発明第8の態様では、前記原画像データは、電子文書ファイルに貼り込まれたものであり、前記第2の画像圧縮手段をその一部として備え、前記電子文書ファイルに貼り込まれた前記原画像データから前記圧縮補正画像データを作成するとともに、前記電子文書ファイルを所定の形式で符号化する電子文書符号化手段を、更に有することを特徴とする。
本発明第8の態様によれば、原画像データが、電子文書ファイルに貼り込まれたものであり、電子文書ファイルに貼り込まれた原画像データから圧縮補正画像データを作成するとともに、電子文書ファイルを所定の形式で符号化するようにしたので、原画像データが貼り込まれた電子文書ファイルを符号化する際に、同時に原画像データを圧縮符号化することが可能となる。
本発明によれば、閲覧時に、普及しているソフトウェアを用いた復号化を行うだけで、モスキートノイズが低減された復号化像を得ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像圧縮装置のハードウェア構成図である。 本発明第1の実施形態に係る画像圧縮装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明第1の実施形態に係る画像圧縮装置の処理概要を示すフローチャートである。 画像改変処理(S10)の詳細を示すフローチャートである。 補正画像作成処理(S30)の詳細を示すフローチャートである。 画像改変処理(S10)によるブロックの改変の様子を示す図である。 本発明第2の実施形態に係る画像圧縮装置の構成を示す機能ブロック図である。 内容として文字が表現された原画像と、圧縮後に伸張した画像を比較した表示例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<1.第1の実施形態>
<1.1.装置構成>
図1は、本発明第1の実施形態に係る画像圧縮装置のハードウェア構成図である。本実施形態に係る画像圧縮装置は、汎用のコンピュータで実現することができ、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)1と、コンピュータのメインメモリであるRAM(Random Access Memory)2と、CPU1が実行するプログラムやデータを記憶するためのハードディスク、フラッシュメモリ等の大容量の記憶装置3と、キーボード、マウス等のキー入力I/F(インターフェース)4と、データ記憶媒体等の外部装置とデータ通信するためのデータ入出力I/F(インターフェース)5と、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである表示部6と、を備え、互いにバスを介して接続されている。
図2は、本実施形態に係る画像圧縮装置の構成を示す機能ブロック図である。図2において、10はブロック分割手段、20は画像改変手段、30は第1の画像圧縮手段、40は画像伸張手段、50は画像補正手段、60は第2の画像圧縮手段、70は原画像記憶手段、80は圧縮補正画像記憶手段である。
ブロック分割手段10は、原画像記憶手段70に記憶された原画像データをN×N画素(N>1)の複数のブロックに分割する。画像改変手段20は、各ブロックを対象ブロック(i,j)としたとき、対象ブロック内の画素の値が所定の条件を満たす場合に、隣接するブロックである(i−1,j)番目、(i+1,j)番目、(i,j−1)番目または(i,j+1)番目のいずれかの隣接ブロック内の画素と、対象ブロック内の画素の双方の画素値を変化させることにより原画像データの改変を行う。
第1の画像圧縮手段30は、改変された原画像データに対して所定の圧縮率で符号化を施し圧縮画像データを作成する。画像伸張手段40は、第1の画像圧縮手段30により得られた圧縮画像データに対して復号化による伸張を施し伸張画像データを作成する。画像補正手段50は、画素単位で、改変された原画像データの画素値から対応する伸張画像データの画素値を減算させ、減算させた差分値に所定の割合αだけ乗算し原画像データの画素値に加算するとともに、原画像データの画素値に対して所定の値βだけ減算させて、原画像データを補正して補正画像データを作成する。第2の画像圧縮手段60は、補正画像データに対して所定の圧縮率で符号化を施し圧縮補正画像データを作成する。
原画像記憶手段70は、処理対象である原画像データを記憶した記憶手段であり、記憶装置3により実現される。本実施形態では、原画像記憶手段70に記憶された原画像データは、モノクロの多階調画像である。圧縮補正画像記憶手段80は、圧縮補正画像データを記憶する記憶手段であり、記憶装置3により実現される。ブロック分割手段10、画像改変手段20、第1の画像圧縮手段30、画像伸張手段40、画像補正手段50、第2の画像圧縮手段60は、CPU1が、記憶装置3に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
図2に示した各構成手段は、現実には図1に示したように、コンピュータおよびその周辺機器等のハードウェアに専用のプログラムを搭載することにより実現される。すなわち、コンピュータが、専用のプログラムに従って各手段の内容を実行することになる。なお、本明細書において、コンピュータとは、CPU等の演算処理部を有し、データ処理が可能な装置を意味し、画像品質の確認を行うことができる画面サイズと解像度を備え、画像の解像度変換や圧縮処理などの演算を実用的な応答速度で処理可能な演算速度をもつCPUや記憶装置を備えたデスクトップ型、ノート型、タブレット型等のパーソナルコンピュータである。
図1に示した記憶装置3には、CPU1を動作させ、コンピュータを、画像圧縮装置として機能させるための専用のプログラムが実装されている。この専用のプログラムを実行することにより、CPU1は、ブロック分割手段10、画像改変手段20、第1の画像圧縮手段30、画像伸張手段40、画像補正手段50、第2の画像圧縮手段60としての機能を実現することになる。また、記憶装置3は、原画像記憶手段70、圧縮補正画像記憶手段80として機能するだけでなく、画像圧縮装置としての処理に必要な様々なデータを記憶する。
<1.2.処理動作>
次に、図1、図2に示した画像圧縮装置の処理動作について説明する。図3は、画像圧縮装置の処理全体の概要を示すフローチャートである。図3に示すように、画像圧縮装置は、まず、ブロック分割手段10、画像改変手段20が、画像改変処理(ステップS10)を実行した後、第1の画像圧縮手段30、画像伸張手段40、画像補正手段50が、補正画像作成処理(ステップS30)を実行し、第2の画像圧縮手段60が、圧縮符号化処理(ステップS50)を実行する。
まず、図4のフローチャートを用いてステップS10の画像改変処理の詳細について説明する。画像改変処理S10においては、まず、ブロック分割手段10が、原画像データを、Sx×Sy個の複数のブロックに分割する。全てのブロックは、N×N画素で構成され、同一サイズであるものとする。ブロックを特定する変数をi,j(0≦i≦Sx−1、0≦j≦Sy−1)、ブロック内における画素を特定する変数をk,m(0≦k≦N−1、0≦m≦N)とすると、原画像内の各画素の画素値は、S(i×8+k、j×8+m)で表現される。各画素の画素値は8ビットで表現されるため、S(i×8+k、j×8+m)は0〜255の整数値をとる。なお、本実施形態では、N=8としており、1ブロックは8×8画素で構成される。これは、圧縮符号化方式としてJPEGを採用した場合に適した値であり、採用した圧縮符号化方式が異なる画素数単位で変換を行う場合、それに適したNの値を設定することができる。以降、原画像データにおける(i,j)番目のブロックを処理対象のブロックである対象ブロックとし、対象ブロックに隣接する(i−1,j)番目、(i+1,j)番目、(i,j−1)番目、(i,j+1)番目のブロックを隣接ブロックと呼ぶことにする。
以降のステップS11からステップS23の処理は、画像改変手段20により行われる。画像改変手段20は、まず、i=0,j=0に設定し、ブロック(0,0)を対象ブロックとして処理を行う。図4のフローチャートでは、1つのブロックを対象ブロックとして特定した場合における、その対象ブロックに対する処理を示している。まず、対象ブロック内の内側画素の画素値が全て所定値K1以上であるか否かの判断を行う(ステップS11)。ここで、「内側画素」とは、他のブロックに隣接する最外周画素以外の画素を意味する。したがって、1ブロックが8×8画素で構成される場合、最外周画素は28個、内側画素は6×6=36個となる。図6(a)の例では、太枠で囲まれた8×8画素の対象ブロックのうち、黒丸が配置されている画素が最外周画素、それ以外の画素が内側画素である。
内側画素の画素値と比較するための所定値K1としては、適宜設定することが可能であるが、本実施形態では、8ビットの画素がとり得る最大値である“255”としている。所定値K1として最大値255を設定するのは、通常、文字を画像として表現する場合、文字部分とそれ以外の部分を二値で表現し、文字以外の部分を最大値で表現するためである。文字以外の部分が最大値以外の値で表現されていることがわかっている場合は、その値を含めるように所定値K1を設定する。実際には、所定値K1は200≦K1≦255の範囲で設定することが好ましい。
ステップS11における判断の結果、内側画素の全ての画素値が所定値以上である場合、その対象ブロックに対して改変を行うため、ステップS12に進む。ステップS11における判断の結果、内側画素において画素値が所定値K1未満となる画素が1つでも存在した場合は、その対象ブロックに対する改変処理は行わない。
以降のステップS12〜S23の12ステップの処理は、3ステップずつに4つに区分され、3ステップ単位で4方向のうちの1方向に対する処理が行われる。なお、以下の例では、便宜上、4方向として、左、右、上、下を用いるが、これに限定されない。図4の例では、ステップS12〜S14で左端側の処理、ステップS15〜S17で右端側の処理、ステップS18〜S20で上端側の処理、ステップS21〜S23で下端側の処理を行うようにしているが、3ステップ単位で順番を入れ替えることも可能である。
まず、対象ブロック内の左端画素の中で画素値が所定値K1未満である画素が存在するか否かの判断を行う(ステップS12)。ステップS12における判断の結果、左端画素の中で画素値が所定値K1未満である画素が存在する場合、ステップS13に進む。ステップS12における判断の結果、左端画素において画素値が所定値K1未満となる画素が1つも存在しない場合は、左端画素の改変処理は行わない。
ステップS12における判断の結果、左端画素の中で画素値が所定値K1未満となる画素が存在する場合、左側に隣接する隣接ブロックに画素値が所定値未満となる画素が1つでも存在するか否かの判断を行う(ステップS13)。ステップS13における判断の結果、左側に隣接する隣接ブロックにおいて画素値が所定値K1未満となる画素が1つも存在しない場合(全ての画素の画素値が所定値K1以上である場合)は、左端画素の改変処理は行わない。
ステップS13における判断の結果、左側に隣接する隣接ブロックにおいて画素値が所定値K1未満となる画素が1つでも存在する場合は、対象ブロックの中で左端画素の画素値が所定値K1未満となる画素の左側に隣接する隣接ブロックの右端画素の画素値を前記左端画素の画素値に変更する(ステップS14)。さらに、対象ブロックの前記左端画素の画素値を所定値K1に変更する。
具体的には、画素値をSとした場合、左側に隣接する隣接ブロックの右端画素の画素値を対象ブロックの左端画素の画素値に変更する処理として、S(i×8、j×8+m)<K1の場合、S((i−1)×8+7、j×8+m)←S(i×8、j×8+m)を実行し、対象ブロックの左端画素の画素値を所定値K1に変更する処理として、S(i×8、j×8+m)←K1を実行する。なお、対象ブロックが画像データの左端に位置し、左側に隣接する隣接ブロックが存在しない場合(i=0の場合)には、ステップS12〜ステップS14の処理は行わない。
次に、対象ブロック内の右端画素の中で画素値が所定値K1未満である画素が存在するか否かの判断を行う(ステップS15)。ステップS15における判断の結果、右端画素の中で所定値K1未満である画素が存在する場合、ステップS16に進む。ステップS15における判断の結果、右端画素において画素値が所定値K1未満となる画素が1つも存在しない場合は、右端画素の改変処理は行わない。
ステップS15における判断の結果、右端画素の中で画素値が所定値K1未満となる画素が存在する場合、右側に隣接する隣接ブロックに画素値が所定値K1未満となる画素が1つでも存在するか否かの判断を行う(ステップS16)。ステップS16における判断の結果、右側に隣接する隣接ブロックにおいて画素値が所定値K1未満となる画素が1つも存在しない場合(全ての画素の画素値が所定値K1以上である場合)は、右端画素の改変処理は行わない。
ステップS16における判断の結果、右側に隣接する隣接ブロックにおいて画素値が所定値K1未満となる画素が1つでも存在する場合は、対象ブロックの中で右端画素の画素値が所定値K1未満となる画素の右側に隣接する隣接ブロックの左端画素の画素値を前記右端画素の画素値に変更する(ステップS17)。さらに、対象ブロックの前記右端画素の画素値を所定値K1に変更する。
具体的には、画素値をSとした場合、右側に隣接する隣接ブロックの左端画素の画素値を対象ブロックの右端画素の画素値に変更する処理として、S(i×8+7、j×8+m)<K1の場合、S((i+1)×8、j×8+m)←S(i×8+7、j×8+m)を実行し、対象ブロックの右端画素の画素値を所定値K1に変更する処理として、S(i×8+7、j×8+m)←K1を実行する。なお、対象ブロックが画像データの右端に位置し、右側に隣接する隣接ブロックが存在しない場合(i=Sx−1の場合)には、ステップS15〜ステップS17の処理は行わない。
次に、対象ブロック内の上端画素の中で画素値が所定値K1未満である画素が存在するか否かの判断を行う(ステップS18)。ステップS18における判断の結果、上端画素の中で画素値が所定値K1未満である画素が存在する場合、ステップS19に進む。ステップS18における判断の結果、上端画素において画素値が所定値K1未満となる画素が1つも存在しない場合は、上端画素の改変処理は行わない。
ステップS18における判断の結果、上端画素の中で画素値が所定値K1未満となる画素が存在する場合、上側に隣接する隣接ブロックに画素値が所定値K1未満となる画素が1つでも存在するか否かの判断を行う(ステップS19)。ステップS19における判断の結果、上側に隣接する隣接ブロックにおいて画素値が所定値K1未満となる画素が1つも存在しない場合(全ての画素の画素値が所定値以上である場合)は、上端画素の改変処理は行わない。
ステップS19における判断の結果、上側に隣接する隣接ブロックにおいて画素値が所定値K1未満となる画素が1つでも存在する場合は、対象ブロックの中で上端画素の画素値が所定値K1未満となる画素の上側に隣接する隣接ブロックの下端画素の画素値を前記上側画素の画素値に変更する(ステップS20)。さらに、対象ブロックの前記上端画素の画素値を所定値K1に変更する。
具体的には、画素値をSとした場合、上側に隣接する隣接ブロックの下端画素の画素値を対象ブロックの上端画素の画素値に変更する処理として、S(i×8+k、j×8+7)<K1の場合、S(i×8+k、(j+1)×8)←S(i×8+k、j×8+7)を実行し、対象ブロックの上端画素の画素値を所定値K1に変更する処理として、S(i×8+k、j×8+7)←K1を実行する。なお、対象ブロックが画像の上端に位置し、上側に隣接する隣接ブロックが存在しない場合(j=Sy−1の場合)には、ステップS18〜ステップS20の処理は行わない。
次に、対象ブロック内の下端画素の中で画素値が所定値K1未満である画素が存在するか否かの判断を行う(ステップS21)。ステップS21における判断の結果、下端画素の中で画素値が所定値K1未満である画素が存在する場合、ステップS22に進む。ステップS21における判断の結果、下端画素において画素値が所定値K1未満となる画素が1つも存在しない場合は、下端画素の改変処理は行わない。
ステップS21における判断の結果、下端画素の中で画素値が所定値K1未満である画素が存在する場合、下側に隣接する隣接ブロックに画素値が所定値K1未満となる画素が1つでも存在するか否かの判断を行う(ステップS22)。ステップS22における判断の結果、下側に隣接する隣接ブロックにおいて画素値が所定値K1未満となる画素が1つも存在しない場合(全ての画素の画素値が所定値K1以上である場合)は、下端画素の改変処理は行わない。
ステップS22における判断の結果、下側に隣接する隣接ブロックにおいて画素値が所定値K1未満となる画素が1つでも存在する場合は、対象ブロックの中で下端画素の画素値が所定値K1未満の画素の下側に隣接する隣接ブロックの上端画素の画素値を前記下側画素の画素値に変更する(ステップS23)。さらに、対象ブロックの下端画素の画素値を所定値K1に変更する。
具体的には、画素値をSとした場合、下側に隣接する隣接ブロックの上端画素の画素値を対象ブロックの下端画素の画素値に変更する処理として、S(i×8+k、j×8)<K1の場合、S(i×8+k、(j−1)×8+7)←S(i×8+k、j×8)を実行し、対象ブロックの下端画素の画素値を所定値K1に変更する処理として、S(i×8+k、j×8)←K1を実行する。なお、対象ブロックが画像データの下端に位置し、下側に隣接する隣接ブロックが存在しない場合(j=0の場合)には、ステップS21〜ステップS23の処理は行わない。
i、jの値を0≦i≦Sx−1、0≦j≦Sy−1の範囲で変化させながら、Sx×Sy個の全てのブロックを対象ブロックとして、図4に示したステップS11〜S23の処理を実行することにより、ステップS10の画像改変処理が完了する。
図6は、ステップS10の画像改変処理によるブロックの改変の様子を示す図である。図6は、原画像データ中の一部を示すものであり、各升目は画素、太枠で囲った8×8個の画素は対象ブロックを示している。また、黒丸が配置された画素は、移動対象の画素を示し(画素値がK1未満とは限らない)、黒丸が配置されていない画素は、移動対象でない画素(画素値は全てK1以上)を示している。また、図6(a)は、画像改変処理による改変対象画素、図6(b)は、画像改変処理による改変方向を示し、矢印で示されている少なくとも1つの画素が矢印の方向に改変されることを示している。上述のように、原画像データの改変を行う条件として、対象ブロック内の内側画素の画素値が全てK1以上である必要がある。図6(a)の例では、内側画素の画素値が全てK1以上であるため、条件を満たしている。また、図6(a)の例では、最外周画素の少なくとも1つの画素の画素値がK1未満であると仮定する。対象ブロック内の最外周画素のうち、画素値がK1未満である画素が1つでも存在すれば良いため、原画像データの改変を行う条件を満たしている。
図4のフローチャートに示した例では、左側、右側、上側、下側の順序で改変が行われる。従って、図6の例では、隣接ブロック(i−1,j)、隣接ブロック(i+1,j)、隣接ブロック(i,j+1)、隣接ブロック(i,j−1)の順序で処理が行われる。このため、左側の隣接ブロック(i−1,j)と右側の隣接ブロック(i+1,j)が、上側の隣接ブロック(i,j+1)と下側の隣接ブロック(i,j−1)よりも優先して行われることにより、対象ブロック内の四隅の画素の画素値は、左側の隣接ブロック(i−1,j)、右側の隣接ブロック(i+1,j)に与えられている。図4のフローチャートに示した順番を変更した場合には、四隅の画素の画素値が上側の隣接ブロック(i,j+1)、下側の隣接ブロック(i,j−1)に与えられる場合もある。
次に、図5のフローチャートを用いてステップS30の補正画像作成処理の詳細について説明する。まず、第1の画像圧縮手段30が、画像改変処理により改変された原画像データに対して、符号化仮処理を実行する(ステップS31)。具体的には、後述の実際の圧縮符号化時と同一の条件で、改変された原画像データの圧縮符号化を行い、圧縮画像データを得る。本実施形態では、JPEG符号化を行うことになる。ステップS31の処理を「符号化仮処理」と呼んでいるのは、後述の実際の圧縮符号化と区別するためであり、実際には、実際の圧縮符号化と全く同一の処理である。
次に、画像伸張手段40が、圧縮画像データに対して、復号化仮処理を実行する(ステップS32)。本実施形態では、JPEG復号化を行うことになる。復号化仮処理の結果、圧縮画像データが伸張され、伸張画像データが得られる。ステップS32の処理を「復号化仮処理」と呼んでいるのは、ステップS31の「符号化仮処理」に対応した処理であるためであり、実際には、閲覧時の復号化と全く同一の処理である。
続いて、画像補正手段50が、画素を特定する変数の初期化を行う(ステップS33)。具体的には、p=0,q=0に設定する。そして、画素(0,0)から処理を開始する。次に、画像補正手段50は、原画像データの画素値S(p,q)が、所定値K2以上であるかどうかを判断する(ステップS34)。本実施形態では、画素値が8ビットで0〜255の値をとる場合、所定値K2を“50”に設定している。画素値S(p,q)が、所定値K2以上であるか否かの判断を行うのは、所定値K2に達しない暗い画素に対しては、処理を行う必要がないためである。所定値K2としては、適宜設定することが可能であるが、画素値が8ビットで表現され、0〜255の値をとる場合、1≦K2≦80の範囲で設定することが好ましい。
ステップS34における判断の結果、画素値S(p,q)が所定値K2以上である場合には、画像補正手段50は、復号差分成分加算処理を実行する(ステップS35)。具体的には、画素値S(p,q)、伸張画像データの画素値D(p,q)を用いて、以下の〔数式1〕に従った処理を実行することにより、補正画像データの補正画素値S´(p,q)を算出する。
〔数式1〕
S´(p,q)=S(p,q)+{S(p,q)−D(p,q)}×α−β
上記〔数式1〕において、αは補正強度、βはレベルオフセットである。本実施形態では、補正強度α=0.5、レベルオフセットβ=1に設定している。補正強度αは実数値であり、0<α<1の範囲、より好ましくは0.25≦α≦0.75の範囲で設定される。また、レベルオフセットβは整数値であり、0<β<255の範囲、より好ましくは1≦β≦20の範囲で設定される。〔数式1〕において、{S(p,q)−D(p,q)}は、改変された原画像データの画素値S(p,q)から伸張画像データの画素値D(p,q)を減算したものであり、符号化により消失した成分を意味する。これが負の値となる場合は、符号化により生じたノイズ成分を意味する。実際には、伸張画像データ(p,q)においてモスキートノイズが発生している場合に、{S(p,q)−D(p,q)}は、モスキートノイズを除去した成分になっている。したがって、〔数式1〕においては、消失成分の付加またはノイズ成分の除去(モスキートノイズの除去)が補正強度αに応じて行われることになる。また、レベルオフセットβを設定しておくことにより、画素値の微調整が可能となる。ただし、改変を行っていない原画像データに対して符号化を行うことにより生じるモスキートノイズと、このような改変を行った原画像データに対して符号化を行うことにより生じるモスキートノイズには若干相違があるため、厳密な意味でモスキートノイズの除去を符号化前段階で行うことは不可能である。
画素値S(p,q)に対して、ステップS35の復号差分成分加算処理を行ったら、原画像データ中の全ての画素に対して処理を終えたかどうかを判断する(ステップS36)。具体的には、pについて、0からSx×N−1まで、qについて、0からSy×N−1まで処理を行ったかどうかを判断する。全ての画素に対して処理を終えていない場合は、変数を変更することにより画素を移動し、次の画素に対してステップS35の復号差分成分加算処理を実行する。画素の移動は、pを0から1ずつインクリメントして、p=Sx×N−1に達したら、p=0に戻すと同時にqを1インクリメントする、という順序で行い、q=Sy×N−1に達するまで行う。
ステップS30における補正画像作成処理を終えたら、図3のフローチャートに示すように、第2の画像圧縮手段60が、得られた補正画像データに対して圧縮符号化処理を実行する(ステップS50)。ステップS50における圧縮符号化処理は、ステップS31における符号化仮処理と同一の条件で行う。したがって、本実施形態では、JPEG符号化を行うことになる。この結果、圧縮補正画像データが得られ、圧縮補正画像記憶手段80に格納される。
<2.第2の実施形態>
図7は、第2の実施形態に係る画像圧縮装置の構成を示す機能ブロック図である。図7において、図2に示した第1の実施形態に係る画像圧縮装置と同一の機能を有する手段については、同一符号を付して説明を省略する。また、第2の実施形態では、ハードウェア構成は、第1の実施形態と同一であり、図1に示したようなものとなっている。第1の実施形態との違いは、原画像記憶手段70に代えて電子文書ファイル記憶手段71を備え、圧縮補正画像記憶手段80に代えて符号化電子文書ファイル記憶手段81を備え、電子文書符号化手段61を更に備えている点である。
電子文書符号化手段61は、電子文書ファイルに対して所定の形式で符号化を施し符号化電子文書ファイルを作成する。電子文書符号化手段61は、第1の実施形態に示したものと同一の機能を有する第2の画像圧縮手段60を備え、電子文書ファイルの符号化の際、圧縮補正画像データを作成する。電子文書ファイル記憶手段71は、電子文書ファイルを記憶した記憶手段であり、記憶装置3により実現される。電子文書ファイルには、原画像データが貼り込まれており、貼り込まれた原画像データも電子文書ファイル記憶手段71に記憶されている。符号化電子文書ファイル記憶手段81は、符号化電子文書ファイルを記憶する記憶手段であり、記憶装置3により実現される。符号化電子文書ファイルには、圧縮補正画像データが貼り込まれており、貼り込まれた圧縮補正画像データも符号化電子文書ファイル記憶手段81に記憶されている。ブロック分割手段10、画像改変手段20、第1の画像圧縮手段30、画像伸張手段40、画像補正手段50、第2の画像圧縮手段60、電子文書符号化手段61は、CPU1が、記憶装置3に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
処理動作については、原画像データの改変、補正、圧縮は、第1の実施形態と同一であり、図3〜図5のフローチャートに従って実行される。ただし、図3のフローチャートに示した原画像データの圧縮符号化処理(ステップS50)の際、電子文書ファイルに対して所定の形式での符号化を行う。本実施形態では、PDF形式による符号化を行っている。
得られた圧縮補正画像データを組み込んだPDF形式等の電子文書ファイルを、その文書形式に適した閲覧ソフトウェアを用いて表示させると、組み込まれた圧縮補正画像データが伸張されて表示された際、モスキートノイズが大幅に低減される。この際の閲覧ソフトウェアは、電子文書ファイルの形式に対応した汎用のものを利用することができる。
<3.変形例等>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ブロック分割手段10、画像改変手段20を備え、ブロック単位で行われる画像改変処理により原画像データを改変し、改変後の原画像データに対して、補正画像作成処理を行うようにしたが、ブロック分割手段10、画像改変手段20を備えることなく、画像改変処理を行わずに、原画像データに対して直接補正画像作成処理を行うようにしても良い。
また、上記実施形態では、画像補正手段50が、補正強度αとレベルオフセットβを用いて、原画像データを補正するようにしたが、微調整をする必要がなければ、必ずしもレベルオフセットβを用いて減算を行う必要はない。
また、上記実施形態では、画像データの圧縮符号化形式としてJPEGを用いた場合を例にとって説明したが、所定画素数のブロック単位で圧縮処理を行う形式であれば、JPEG以外の圧縮符号化形式にも適用することが可能である。
また、上記第2の実施形態では、電子文書ファイルの形式としてPDFを用いた場合を例にとって説明したが、所定画素数のブロック単位で圧縮処理を行う画像データを貼付した電子文書ファイルであれば、電子文書ファイルの形式に関わらず、対応することが可能である。
1・・・CPU(Central Processing Unit)
2・・・RAM(Random Access Memory)
3・・・記憶装置
4・・・キー入力I/F
5・・・データ入出力I/F
6・・・表示部
10・・・ブロック分割手段
20・・・画像改変手段
30・・・第1の画像圧縮手段
40・・・画像伸張手段
50・・・画像補正手段
60・・・第2の画像圧縮手段
61・・・電子文書符号化手段
70・・・原画像記憶手段
71・・・電子文書ファイル記憶手段
80・・・圧縮補正画像記憶手段
81・・・符号化電子文書ファイル記憶手段

Claims (9)

  1. 原画像データに対して圧縮を施す装置であって、
    原画像データに対して所定の圧縮率で符号化を施し圧縮画像データを作成する第1の画像圧縮手段と、
    前記圧縮画像データに対して復号化による伸張を施し伸張画像データを作成する画像伸張手段と、
    前記原画像データに対して、画素単位で、前記原画像データの画素値から対応する前記伸張画像データの画素値を減算し、減算の結果得られた差分値に所定の割合αを乗算し、前記原画像データの画素値に加算した値を用いて前記原画像データを補正して補正画像データを作成する画像補正手段と、
    前記補正画像データに対して前記圧縮率で符号化を施し圧縮補正画像データを作成する第2の画像圧縮手段と、
    を備えていることを特徴とする画像圧縮装置。
  2. 請求項1において、
    前記画像補正手段は、前記原画像データの画素値から対応する前記伸張画像データの画素値を減算し、減算の結果得られた差分値に所定の割合αを乗算し、前記原画像データの画素値に加算した値から、さらに所定の値βだけ減算し、前記原画像データを補正して補正画像データを作成することを特徴とする画像圧縮装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記原画像データを、N×N画素(N>1)のSx×Sy個のブロック(i,j)(0≦i≦Sx−1、0≦j≦Sy−1)に分割するブロック分割手段と、
    前記分割された各ブロックを対象ブロック(i,j)とし、対象ブロック内の最外周に画素値S(i×N+k,j×N+m)<K1(0≦k≦N−1,0≦m≦N−1)を満たす画素が存在し、最外周の画素以外の内側画素が全て画素値S(i×N+k,j×N+m)≧K1を満たす場合に、前記最外周の画素に隣接するブロックであるブロック(i−1,j)、ブロック(i+1,j)、ブロック(i,j−1)またはブロック(i,j+1)のいずれかの隣接ブロック内の前記対象ブロックと隣接する画素の値を前記対象ブロック内の隣接する画素の値に置換し、前記対象ブロック内の最外周の画素の値を前記K1以上の値に変更することにより、前記対象ブロック内の最外周の画素が前記隣接ブロックに移動されたように見える改変を施す画像改変手段と、をさらに有し、
    前記画像改変手段により改変が施された原画像データに対して、前記第1の画像圧縮手段、前記画像伸張手段、前記画像補正手段、前記第2の画像圧縮手段による処理が行われるようにしていることを特徴とする画像圧縮装置。
  4. 請求項3において、
    前記ブロック分割手段は前記ブロックのサイズであるN×N画素として、JPEG圧縮アルゴリズムのDCT符号化サイズと同じ8×8画素または16×16画素を設定するようにしていることを特徴とする画像圧縮装置。
  5. 請求項3または請求項4において、
    前記画像改変手段は、
    前記隣接ブロック内に画素値が前記K1未満である画素が存在する場合にのみ、前記改変を行うようにしていることを特徴とする画像圧縮装置。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか一項において、
    前記画像改変手段は、
    当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i−1,j)と接する位置にあり、画素値S(i×N,j×N+m)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i−1,j)内の画素の画素値S((i−1)×N+N−1,j×N+m)を前記対象ブロック内の画素の画素値S(i×N,j×N+m)により置換し、当該画素値S(i×N,j×N+m)をK1に更新するようにし、
    当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i+1,j)と接する位置にあり、画素値S(i×N+N−1,j×N+m)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i+1,j)内の画素値S((i+1)×N,j×N+m)を前記対象ブロック内の画素の画素値S(i×N+N−1,j×N+m)により置換し、当該画素値S(i×N+N−1,j×N+m)をK1に更新するようにし、
    当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i,j+1)と接する位置にあり、画素値S(i×N+k,j×N+N−1)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i,j+1)内の画素値S(i×N+k,(j+1)×N)を前記対象ブロック内の画素の画素値S(i×N+k,j×N+N−1)により置換し、当該画素値S(i×N+k,j×N+N−1)をK1に更新するようにし、
    当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i,j―1)と接する位置にあり、画素値S(i×N+k,j×N)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i,j―1)内の画素値S(i×N+k,(j−1)×N+N−1)を前記対象ブロック内の画素の画素値S(i×N+k,j×N)により置換し、当該画素値S(i×N+k,j×N)をK1に更新するようにしていることを特徴とする画像圧縮装置。
  7. 請求項3から請求項6のいずれか一項において、
    前記画像改変手段は、
    当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i−1,j)と接する位置にあり、画素値S(i×N,j×N+m)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i−1,j)内の全てのN×N画素が画素値S((i−1)×N+k,j×N+m)≧K1を満たす場合に前記改変を行うようにし、
    当該画素対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i+1,j)と接する位置にあり、画素値S(i×N+N−1,j×N+m)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i+1,j)内の全てのN×N画素が画素値S((i+1)×N+k,j×N+m)≧K1を満たす場合に前記改変を行うようにし、
    当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i,j+1)と接する位置にあり、画素値S(i×N+k,j×N+N−1)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i,j+1)内の全てのN×N画素が画素値S(i×N+k,(j+1)×N+m)≧K1を満たす場合に前記改変を行うようにし、
    当該画素が対象ブロック(i,j)内の画素であり、隣接ブロック(i,j―1)と接する位置にあり、画素値S(i×N+k,j×N)<K1を満たす場合、隣接ブロック(i,j―1)内の全てのN×N画素が画素値S(i×N+k,(j−1)×N+m)≧K1を満たす場合に前記改変を行うようにしていることを特徴とする画像圧縮装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項において、
    前記原画像データは、電子文書ファイルに貼り込まれたものであり、
    前記第2の画像圧縮手段をその一部として備え、前記電子文書ファイルに貼り込まれた前記原画像データから前記圧縮補正画像データを作成するとともに、前記電子文書ファイルを所定の形式で符号化する電子文書符号化手段を、
    更に有することを特徴とする画像圧縮装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像圧縮装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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