JP2014206853A - 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
請求項2に係る発明によれば、提供されるサービス、利用者の属性、操作の内容または画像の内容に関係ない情報処理装置を誘導先の情報処理装置とする場合に比べて、利用者が他の情報処理装置が設置されている場所に誘導されやすいようにすることできる。
請求項3に係る発明によれば、出力されるコンテンツに関係ない情報処理装置を特定の情報処理装置とする場合に比べて、利用者が他の情報処理装置の設置されている場所に誘導されやすいようにすることできる。
請求項4及び10に係る発明によれば、他の情報処理装置が自装置を誘導先の情報処理装置として利用情報を発信してきた場合に、情報処理装置を操作する利用者を他の情報処理装置が設置されている場所に誘導することができる。
請求項5に係る発明によれば、価値の大きさを変化させない場合に比べて、利用者が他の情報処理装置が設置されている場所に誘導されやすいようにすることできる。
請求項6に係る発明によれば、サービスの内容、経過した時間または利用された回数に関係ない順番でサービスの一覧を表示する場合に比べて、利用者がサービスを利用しやすいようにすることできる。
請求項7に係る発明によれば、情報処理装置を操作する利用者を他の情報処理装置が設置されている場所に誘導することができる。
請求項8に係る発明によれば、利用情報を記憶手段に記憶しておく必要がある場合に、情報処理装置の記憶手段の空き容量が利用情報によって減らされるということをなくすことができる。
[1−1]全体構成
図1は、第1実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1では、ネットワーク2と、画像形成装置10a、10b、10c、10d及び10e(各々を区別しない場合は画像形成装置10という)とを備える情報処理システム1が示されている。複数の画像形成装置10は、それぞれが画像データを処理し、用紙等の媒体に画像データにより示される画像を出力する情報処理装置である。画像形成装置10a、10b、10c、10d及び10eは、本実施形態においては、高速道路のサービスエリアである「A」、「B」、「C」、「D」及び「E」にそれぞれ設置されている。
図2は、画像形成装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。画像形成装置10は、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、操作部14と、通信部15と、画像形成部16とを備えるコンピュータである。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備え、CPUが、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって各装置の動作を制御する制御手段である。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出してCPUに通知する。
情報処理システム1は、以上のハードウェア構成に基づき、上述した誘導処理を行う。各画像形成装置10がそれぞれ備える記憶部には、誘導処理を行うためのプログラムがそれぞれ記憶されている。各装置の制御部がそれらのプログラムを各々実行して各部を制御することで、以下に述べる機能が実現される。
なお、利用情報の生成は、提供手段102以外が行ってもよく、例えば、第1出力手段103及び発信手段104のいずれかまたは両方が行ってもよい。その場合、提供手段102は利用情報を供給する代わりに、利用者が画像サービスを利用した旨を通知し、第1出力手段103及び発信手段104がその通知に基づいて利用情報を生成する。
なお、誘導先位置情報は、上記の名称の他にも、例えば、誘導先装置の位置を表す地図やGPS(Global Positioning System)で利用可能な誘導先装置の位置の緯度及び経度の情報などであってもよい。
情報処理システム1は、以上の構成に基づき上述した誘導処理を行う。この処理において情報処理システム1が備える各装置が行う動作について説明する。
図4は、誘導処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。この例における誘導処理は、利用者が画像形成装置10aに対して画像サービスを利用するための操作(「利用操作」という)を行うことを契機に開始される。
本発明の第2実施形態について、以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第1実施形態では、誘導先装置が予め定められていたが、第2実施形態では、誘導先装置が変化する。以下、誘導先装置を変化させるいくつかの方法について説明する。
第1の方法では、発信手段104は、提供手段102により提供される画像サービスに応じた誘導先装置に対して利用情報を発信する。発信手段104は、各画像サービスと誘導先装置とを対応付けた第1誘導先装置テーブルを記憶している。
図5は、第1誘導先装置テーブルの一例を示す図である。この例では、画像形成装置10aの発信手段104が記憶している第1誘導先装置テーブルが示されている。図5では、「スポーツ画像サービス」、「競馬画像サービス」、「映画画像サービス」及び「動物画像サービス」という画像サービスに、「10b」、「10c」、「10d」及び「10e」という誘導先装置がそれぞれ対応付けられている。
第2の方法では、発信手段104は、画像サービスが提供される利用者の属性に応じた誘導先装置に対して利用情報を発信する。この場合、例えば提供手段102が画像サービスを提供する場合に、利用者の性別や年齢などの属性を入力する操作を行わせることで、利用者の属性が取得される。なお、利用者の属性は、例えばスマートフォンから取得するなど、他の方法で取得されてもよい。発信手段104は、利用者の属性と誘導先装置とを対応付けた第2誘導先装置テーブルを記憶している。
第3の方法では、発信手段104は、受付手段101により受け付けられた操作の内容に応じた誘導先装置に対して利用情報を発信する。例えば、現在地の周辺や目的地の周辺の情報を検索してその結果を示す画像を出力する検索サービスが画像サービスとして提供されている場合であれば、利用者により入力された検索の文字列が操作の内容となる。発信手段104は、その操作の内容、すなわち検索の文字列が、サービスエリアB、C、D及びEの周辺の地名や店舗名、名産品などと一致または類似する場合に、そのサービスエリアに設置されている画像形成装置10を誘導先装置として利用情報を発信する。第3の方法によれば、利用者が現在興味を持っている事柄に何らかの形で関係する可能性が他のサービスエリアに比べて高いサービスエリアにその利用者が誘導されることになる。その結果、受け付けられた操作の内容に関係ない画像形成装置を誘導先装置とする場合に比べて、利用者が誘導先装置の設置されている場所に誘導されやすくなる。
第4の方法では、発信手段104は、画像サービスにおいて扱われる画像の内容に応じた誘導先装置に対して利用情報を発信する。画像サービスにおいて扱われる画像とは、例えば、プリントサービスであればプリントされた画像であり、スキャンサービスであれば読み取られた画像であり、コンテンツサービスであれば、コンテンツを示す画像である。発信手段104は、プリントされた画像や読み取られた画像であれば、例えば周知の技術により解析してその画像の内容を検出する。また、発信手段104は、コンテンツを示す画像であれば、そのコンテンツに含まれているメタデータ等により画像の内容を検出する。発信手段104は、画像の内容と誘導先装置とを対応付けた第4誘導先装置テーブルを記憶している。
第5の方法では、発信手段104は、第1出力手段103により出力されるコンテンツに応じた誘導先装置に対して利用情報を発信する。この場合、第1出力手段103は、利用情報とともにコンテンツを出力する。ここで出力されるコンテンツは、サービスエリアの管理会社が提供する無償のコンテンツであり、例えば、高速道路の進行方向にあるサービスエリア内の店舗で販売している商品を紹介したちらしや、そのサービスエリア周辺の観光地などを紹介した観光用のパンフレットなどである。なお、画像サービスではコンテンツが有償で利用者に提供されるが、第5の方法においては、ちらしやパンフレットのような無償のコンテンツに限らず、画像サービスで提供される有償のコンテンツが利用情報とともに出力されてもよい。
本発明の第3実施形態について、以下、第1及び第2実施形態と異なる点を中心に説明する。第1実施形態では、予め定められた価値を示す価値情報が出力されたが、第3実施形態では、価値情報により示される価値の大きさを変化させる。以下、価値情報を変化させるいくつかの方法について説明する。なお、以下の説明では、価値情報を出力する装置である誘導先装置に対して利用情報を発信した画像形成装置10のことを「利用情報発信装置」という。利用情報発信装置は、利用者にサービスを提供することでその利用者により利用されるものである。
第1の方法では、第2出力手段106は、利用者が利用情報発信装置を過去に利用した回数(以下「利用回数」という)に応じて、出力する価値情報が示す価値の大きさを変化させる。この場合、発信手段104は、利用情報とともに、画像サービスを利用した利用者を識別する利用者識別情報及び自装置を識別する装置識別情報を発信する。利用者識別情報は、例えば、画像サービスを利用するために登録されているユーザIDなどである。また、装置識別情報は、例えば、画像形成装置10の製造番号などである。利用者は、ユーザID及びパスワードを入力する操作を行ってから画像サービスを利用する。発信手段104は、入力されたユーザIDを識別情報として、利用情報及び装置識別情報とともに発信する。
第2の方法では、第2出力手段106は、利用情報発信装置を含む複数の特定の画像形成装置10を利用者が過去に利用したか否かに応じて、出力する価値情報が示す価値の大きさを変化させる。複数の特定の画像形成装置10とは、例えば、図1の例であれば、画像形成装置10a、10c及び10eである。もちろん、それ以外の複数の画像形成装置10であってもよい。この場合、各画像形成装置10は、自装置が利用者により利用された場合に、自装置を複数の特定の画像形成装置10としている誘導先装置に対して、その利用者の利用者識別情報及び装置識別情報を送信する。第2出力手段106は、こうして送信されてきた各識別情報に基づいて、或る利用者が複数の特定の画像形成装置10を過去に利用したか否かを判断する。第2出力手段106は、その判断の結果と価値の大きさとを対応付けた第2価値テーブルを記憶している。
第3の方法では、第2出力手段106は、利用情報発信装置において提供された画像サービスに応じて、出力する価値情報が示す価値の大きさを変化させる。第2出力手段106は、画像サービスと価値の大きさとを対応付けた第3価値テーブルを記憶している。
図10は、第3価値テーブルの一例を示す図である。図10では、「野球画像サービス」、「映画画像サービス」及び「動物画像サービス」という画像サービスに、「30%オフ」、「20%オフ」及び「10%オフ」という価値の大きさがそれぞれ対応付けられている。
第4の方法では、第2出力手段106は、利用情報発信装置において画像サービスが提供されてから経過した時間(以下「経過時間」という)に応じて、出力する価値情報が示す価値の大きさを変化させる。第2出力手段106は、経過時間と価値の大きさとを対応付けた第4価値テーブルを記憶している。
図11は、第4価値テーブルの一例を示す図である。図11では、「1時間」、「1週間」及び「1ヶ月」という経過時間に、「30%オフ」、「20%オフ」及び「10%オフ」という価値の大きさがそれぞれ対応付けられている。
以上のとおり、本実施形態で述べたいずれの方法を用いても、価値の大きさを変化させない場合に比べて、利用者が誘導先装置の設置場所に誘導されやすくなる。
本発明の第4実施形態について、以下、上記の各実施形態と異なる点を中心に説明する。提供手段102は、複数の画像サービスを提供するものであるが、第4実施形態では、それら複数の画像サービスの一覧が、各利用者に適した順番で表示される。以下、そのような表示をさせるいくつかの方法について説明する。
図12は、第4実施形態における機能構成の一例を示す図である。この例では、図3に示す各手段に加え、表示手段107を備えた画像形成装置10zが示されている。
表示手段107は、提供手段102により提供される複数の画像サービスの一覧を表示する手段の一例である。表示手段107は、制御部11、記憶部12及び表示部13が実現する機能である。第1の方法では、表示手段107は、取得手段105により取得された利用情報を入力する操作が受付手段101により受け付けられた場合に、その利用情報を発信した画像形成装置10(すなわち上述した利用情報発信装置)において提供された画像サービスの内容に応じた順番で複数の画像サービスの一覧を表示する。
第1の方法によれば、利用者は、まだ利用していない画像サービスが、既に利用した画像サービスよりも見やすい順番で表示されるため、上記の表示を行わない場合に比べて、新たな画像サービスを利用しやすくなる。
第2の方法では、表示手段107は、取得手段105により取得された利用情報を入力する操作が受付手段101により受け付けられた場合に、その利用情報の利用情報発信装置において画像サービスが提供されてから経過した時間(上述した経過時間)に応じた順番で複数の画像サービスの一覧を表示する。表示手段107は、例えば、経過時間が決められた時間(例えば24時間)を超えていなければ、例えば利用者が前回利用した画像サービスの順番を下にして表示し、決められた時間を超えていれば、前回利用したときの順番に関係なく、初期の順番で画像サービスを表示する。
第3の方法では、表示手段107は、取得手段105により取得された利用情報を入力する操作が受付手段101により受け付けられた場合に、その利用情報の利用情報発信装置における画像サービス毎の利用された回数に応じた順番で複数の画像サービスの一覧を表示する。表示手段107は、図13に示す分類画像B1であれば、例えば利用された回数が多い画像サービスの分類画像から順番に表示面の上から並べた一覧を表示する。また、表示手段107は、図13に示すコンテンツ画像B2であれば、例えば利用された回数が多いコンテンツ画像から順番に表示面の左上側から並べた一覧を表示する。
本実施形態によれば、第1の方法で述べた画像サービスの内容、第2の方法で述べた経過した時間、または、第3の方法で述べた画像サービスが利用された回数に関係ない順番で画像サービスの一覧を表示する場合に比べて、利用者が画像サービスを利用しやすくなる。
上述した各実施形態は、それぞれ本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
情報処理システムは、上述した各実施形態では、画像形成装置10と誘導先装置とが直接データ(具体的には利用情報)をやり取りしていたが、両装置がサーバ装置とデータをやり取りしてもよい。
図14は、本変形例に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図14では、図1に示す各装置に加え、サーバ装置20を備える情報処理システム1yが示されている。サーバ装置20は、ネットワーク2に接続されており、各画像形成装置10とそれぞれデータをやり取りする。
本変形例によれば、利用情報を記憶しておく必要がある場合に、画像形成装置10が自装置を誘導先装置とする利用情報を記憶しておかなくてもよいため、画像形成装置10の記憶部12の空き容量が利用情報によって減らされるということがなくなる。
上述したサーバ装置20は、利用情報についての通知以外にも、例えば、画像サービスで提供されるコンテンツを記憶しておいて、それらを各画像形成装置10に配信してもよい。また、サーバ装置20は、第2実施形態で述べたちらしやパンフレットなどの無償のコンテンツを各画像形成装置10に配信してもよい。これにより、コンテンツの提供者は、コンテンツを更新したり新しいコンテンツを提供する場合に、複数の画像形成装置10に対してそれらを反映する作業を行わなくても、1台のサーバ装置20に対してその作業を行えばよくなる。
画像形成装置10の設置場所は、上記の例ではサービスエリアやパーキングエリアであったが、これに限らず、例えば、コンビニエンスストア、レストランなどの飲食施設、ホテルなどの宿泊施設、デパート、道の駅、コインパーキングなどの駐車場、鉄道の駅、バスターミナル、空港などであってもよい。例えば、利用者が高速道路に乗る前に立ち寄ったコンビニエンスストアで画像形成装置10を利用して、そこで出力された利用情報をサービスエリアに設置された画像形成装置10に入力してクーポンが出力されるようにするといった具合である。この場合、高速道路の領域(高速道路に加えサービスエリア及びパーキングエリアを含む領域)以外の場所に設置された画像形成装置10によっても、高速道路の領域内の設置場所への利用者の誘導が行われることになる。
誘導先装置(利用者を誘導したい誘導先の情報処理装置)は、上記の例では、1つの画像形成装置10であったが、複数の画像形成装置10であってもよい。例えば、図1に示す画像形成装置10aで出力された利用情報が、画像形成装置10c及び10dのどちらで入力されても価値情報が出力されるという具合である。これにより、利用者が価値情報を得たいと思ったときに、訪れる場所を自分の都合に合わせて選べるようになるため、1つの場所しか選べない場合に比べて、利用者の満足度が向上する。
上述した第1実施形態のように画像形成装置10毎に誘導先装置を予め決める場合の決め方は、第1実施形態で述べたものに限らない。例えば、或る設置場所でイベントが開催される場合には、開催日までの1ヶ月間は、その設置場所に設置された画像形成装置10を、その設置場所の周辺に設置されている画像形成装置10の誘導先装置として決めてもよい。また、時間帯によって誘導先装置を切り替えるようにしてもよい。他にも、設置場所となっている店舗ごとの販売目標などの事情に合わせて誘導先装置が決められてもよいし、その店舗の混雑状況やその店舗が入っているサービスエリアまでの渋滞状況などに応じて、例えば設置場所の提供者が画像形成装置を操作して誘導先装置を決めるようにしてもよい。また、これらの混雑状況や渋滞状況などが外部のシステム等から取得される場合には、取得されたそれらの状況に応じて誘導先装置を動的に変更するようにしてもよい。
情報処理システムでは、第2実施形態で述べた方法で誘導先装置を変化させる場合に、情報処理装置の設置場所をグループ分けしておいて、そのグループを考慮して誘導先装置を変化させてもよい。グループとは、前述した高速道路の例であれば、例えば、高速道路の領域内の設置場所というグループαと、高速道路の領域外の設置場所というグループでβある。情報処理システムは、グループβの設置場所に設置された画像形成装置10が利用された場合には、グループαの設置場所に設置された画像形成装置10のいずれかを誘導先装置とするように変化させる一方、グループαの設置場所に設置された画像形成装置10が利用された場合には、グループαの設置場所に設置された画像形成装置10のいずれかを誘導先装置とするように変化させるといった具合である。この場合、高速道路の領域外であるグループβの設置場所に比べて、高速道路の領域内であるグループαの設置場所に利用者が誘導されやすくなる。
発信手段104は、第2実施形態で述べたもの以外の方法で誘導先装置を変化させてもよい。発信手段104は、例えば、時間帯や時期によって異なる画像形成装置10を誘導先装置としたり、外部装置から通信部15を介して指示された画像形成装置10を誘導先装置としたりしてもよい。前者の場合、例えば、高速道路が空いている深夜や早朝の時間帯では3つ先のサービスエリアに設置された画像形成装置10を誘導先装置として、高速道路が混雑している日中の時間帯では2つ先のサービスエリアに設置された画像形成装置10を誘導先装置とするといった具合である。
第2出力手段106は、第3実施形態で述べたもの以外の方法で価値情報を変化させてもよい。第2出力手段106は、例えば、価値情報を出力するときに、価値情報とともに価値情報を変化させる条件を表した情報(以下「条件情報」という)を出力する。条件とは、例えば、「今から20分が経過したあとに、番号『123』を入力すること」というものである。この場合に、条件情報が出力されてから20分経過したあとに利用者が画像形成装置10に「123」を入力する操作を行うと、10%オフだったクーポンが20%オフに変化しているという具合である。これにより、価値情報を変化させない場合に比べて、利用者が画像形成装置10の設置場所の周辺で過ごす時間が長くなりやすくなる。
情報処理システムにおいては、利用情報の有効期限が定められていてもよい。利用情報の有効期限とは、利用情報が出力されたあと、その利用情報を入力することで価値情報が出力されるまでに要する時間の制限のことである。例えば、有効期限を2時間以内とした場合、利用者は、2時間以内に誘導先装置が設置されているサービスエリアまで移動して利用情報を入力する操作を行わなければ、価値情報が得られなくなる。なお、有効期限は、1日や1週間、1ヶ月といった単位で決められていてもよい。本変形例によれば、利用者が誘導先装置の設置場所に有効期限内に誘導されやすくなる。
画像形成装置10は、取得手段105により取得された利用情報を入力する操作が受付手段101により受け付けられた場合に、価値情報を出力する代わりに、再度利用情報及び誘導先位置情報を出力してもよい。例えば、図1の例であれば、画像形成装置10cが、画像形成装置10aで出力された利用方法を入力する操作を受け付けた場合に、再度利用情報及び誘導先位置情報を出力する。その利用情報及び誘導先位置情報は、例えば画像形成装置10eを誘導先装置とするものであり、利用者がさらにサービスエリアEを訪れてその利用情報を入力する操作を行うことで、画像形成装置10eから価値情報が出力されるといった具合である。
第1出力手段103及び第2出力手段106は、上述した例では用紙等の媒体に利用情報、誘導先位置情報及び価値情報の出力をそれぞれ行ったが、これに限らず、例えば、表示部13にこれらの出力を行ってもよい。この場合、媒体にも出力を行うか否かを選べるようにしてもよい。また、スマートフォンのような外部装置にこれらの出力を行ってもよい。外部装置への出力は、例えば、電子メールの送信やSNS(Social Networking Service)への投稿などによって行われる。他にも、画像形成装置10が無線LAN(Local Area Network)やNFC(Near Field Communication)などの規格に準拠した無線通信を行う通信部を備え、その無線通信によりこれらの情報を直接外部装置に出力してもよい。
情報処理システムは、上述した例では情報処理装置として画像形成装置を備えていたが、これに限らず、他の情報処理装置を備えていてもよい。例えば、キオスク端末のように画像を形成しないが利用者に何らかのサービスを提供する端末が情報処理装置として備えられていてもよい。具体的には、レストランなどに設置されて注文を受け付ける端末や観光地に設置されて観光場所を案内する端末、駅や公共の施設などに設置されて施設内の案内をする端末などである。
情報処理装置は、上述したようなサービスを提供しないものであってもよい。
図18は、本変形例における機能構成の一例を示す図である。この例では、図3に示す提供手段102を備えない画像形成装置10yが示されている。この場合、受付手段101は、受け付けた操作を示す操作データを第2出力手段106に加え、第1出力手段103及び発信手段104に供給する。第1出力手段103は、受付手段101から供給された操作データが示す操作に基づいて、利用者による自装置の利用を示す情報、すなわち利用情報を、誘導先位置情報とともに出力する。
情報処理装置は、上述した各実施形態では、利用情報発信装置及び誘導先装置の両方の機能を備えていたが、一方だけを備えていてもよい。
図19は、本変形例における機能構成の一例を示す図である。この例では、受付手段101、第1出力手段103及び発信手段104を備える画像形成装置10xと、受付手段101、取得手段105及び第2出力手段106を備える画像形成装置10wとが示されている。
受付手段101が受け付ける利用情報を入力する操作は、上記のものに限らない。受付手段101は、例えば、用紙等の媒体に形成された画像を光学的に読み取る読取手段に媒体から利用情報を表す画像を読み取らせる操作を、利用情報を入力する操作として受け付ける。また、第1出力手段103によってスマートフォンなどの外部装置に利用情報が出力された場合には、受付手段101は、例えばNFCに準拠した無線通信を行う通信部と外部装置とを通信させる操作を、利用情報を入力する操作として受け付ける。
利用者が出力された価値情報を利用して例えば店舗で商品を購入すると、利用者に提供される価値に相当する費用(例えば減額の費用)を一時的に店舗が負担することになる。情報処理システムは、このように店舗等が負担した費用を補填する(つまり店舗等にその費用を支払う)ための手段(以下「補填手段」という)を備えていてもよい。補填手段は、例えば、各画像形成装置10が備えていてもよいし、上記変形例で述べたサーバ装置が備えていてもよい。また、画像形成装置10及びサーバ装置とは別の装置に備えられていてもよい。
図5等にそれぞれ示すテーブルを用いた動作においては、これらの図に示すもの以外のテーブルが用いられてもよい。例えば、テーブルの行数は2以上であればいくつでもよい。また、昇順(または降順)に並べられているものを降順(または昇順)に並び替えてもよいし、そのような順番に関係なく並び替えをしてもよい。
要するに、これらの動作では、或る事項(図5の例であれば画像サービス、図8の例であれば利用回数)に応じて他の事項(図5の例であれば誘導先装置、図8の例であれば価値の大きさ)が決まるようになっていればよい。
本発明は、図3に示す画像形成装置10a及び10cや図18に示す画像形成装置10y、図10に示す画像形成装置10x及び10wなどの情報処理装置の他に、サーバ装置やそれらの装置を具備する情報処理システムとしても捉えられるものである。また、本発明は、画像形成装置やサーバ装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられる。ここでいう処理とは、例えば、図4等に示す誘導処理である。また、本発明は、画像形成装置などの情報処理装置やサーバ装置のようなコンピュータを、図3等に示す各手段として機能させるためのプログラムとしても捉えられるものである。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
Claims (10)
- 利用者の操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた操作の内容に基づいて、自装置の前記利用者による利用を示す利用情報及び前記利用者を誘導したい誘導先の情報処理装置の位置に関する情報を出力する第1出力手段と、
前記誘導先の情報処理装置に対して、前記利用情報を発信する発信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記受付手段により受け付けられた操作に基づいて前記利用者にサービスを提供する提供手段を備え、
前記発信手段は、前記提供手段により提供されるサービス、当該サービスが提供される利用者の属性、前記受付手段により受け付けられた操作の内容、または、当該サービスにおいて扱われる画像の内容に応じた前記誘導先の情報処理装置に対して、前記利用情報を発信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第1出力手段は、前記利用情報とともにコンテンツを出力し、
前記発信手段は、前記第1出力手段により出力されるコンテンツに応じた前記誘導先の情報処理装置に対して、前記利用情報を発信する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。 - 利用者の操作を受け付ける受付手段と、
前記利用者による他の情報処理装置の利用の情報である利用情報であって、自装置を前記利用者を誘導したい誘導先の情報処理装置として当該他の情報処理装置により発信された利用情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された利用情報を入力する操作が前記受付手段により受け付けられた場合に、前記利用者に提供される価値を示す価値情報を出力する第2出力手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記他の情報処理装置は、前記利用者にサービスを提供することで当該利用者により利用されるものであり、
前記第2出力手段は、前記利用者が前記他の情報処理装置を過去に利用した回数、前記他の情報処理装置を含む複数の特定の情報処理装置を当該利用者が過去に利用したか否か、前記他の情報処理装置において提供されたサービス、または、当該サービスが提供されてから経過した時間に応じて、出力する前記価値情報が示す価値の大きさを変化させる
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記受付手段により受け付けられた操作に基づいて前記利用者に複数の前記サービスを提供する提供手段を備え、
前記提供手段により提供される前記複数のサービスの一覧を表示する表示手段であって、前記取得手段により取得された利用情報を入力する操作が前記受付手段により受け付けられた場合に、当該利用情報を発信した前記他の情報処理装置において提供されたサービスの内容、当該サービスが提供されてから経過した時間、または、当該サービス毎の利用された回数に応じた順番で前記サービスの一覧を表示する表示手段を備える
ことを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の第1の情報処理装置と、
請求項4乃至6のいずれか1項に記載の第2の情報処理装置と
を具備することを特徴とする情報処理システム。 - 前記第1の情報処理装置により発信された利用情報を、前記誘導先の情報処理装置を識別する識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、
前記第2の情報処理装置から前記利用情報についての問い合わせがあると、当該問い合わせを受けた利用情報が前記記憶手段に記憶されており、且つ、問い合わせをしてきた前記第2の情報処理装置の識別情報と当該利用情報とが対応付けて前記記憶手段に記憶されている場合に、当該利用情報が当該第2の情報処理装置を前記誘導先の情報処理装置として発信されたものである旨を当該第2の情報処理装置に通知する通知手段と
を備えるサーバ装置を具備し、
前記第2の情報処理装置の取得手段は、前記受付手段により受け付けられた操作により入力された利用情報について前記サーバ装置に問い合わせを行い、当該サーバ装置から前記通知があった場合に、当該利用情報を、自装置を前記誘導先の情報処理装置として発信された前記利用情報として取得する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。 - 利用者の操作を受け付ける受付手段を備えるコンピュータを、
前記受付手段により受け付けられた操作の内容に基づいて、自装置の利用を示す利用情報及び前記利用者を誘導したい誘導先の情報処理装置の位置に関する情報を出力する第1出力手段と、
前記誘導先の情報処理装置に対して、前記利用情報を発信する発信手段
として機能させるためのプログラム。 - 利用者の操作を受け付ける受付手段を備えるコンピュータを、
前記利用者による他の情報処理装置の利用の情報である利用情報であって、自装置を前記利用者を誘導したい誘導先の情報処理装置として当該他の情報処理装置により発信された利用情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された利用情報を入力する操作が前記受付手段により受け付けられた場合に、前記利用者に提供される価値を示す価値情報を出力する第2出力手段
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013083931A JP2014206853A (ja) | 2013-04-12 | 2013-04-12 | 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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