JP2014205801A - 樹脂組成物およびそれを用いた光学フィルム - Google Patents

樹脂組成物およびそれを用いた光学フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2014205801A
JP2014205801A JP2013084860A JP2013084860A JP2014205801A JP 2014205801 A JP2014205801 A JP 2014205801A JP 2013084860 A JP2013084860 A JP 2013084860A JP 2013084860 A JP2013084860 A JP 2013084860A JP 2014205801 A JP2014205801 A JP 2014205801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
arylalkyl
aryl
atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013084860A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6054233B2 (ja
Inventor
昌史 原田
Masashi Harada
原田  昌史
聖 村上
Sei Murakami
聖 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Adeka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Adeka Corp filed Critical Adeka Corp
Priority to JP2013084860A priority Critical patent/JP6054233B2/ja
Publication of JP2014205801A publication Critical patent/JP2014205801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6054233B2 publication Critical patent/JP6054233B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】光学特性に優れるとともに色ムラが抑制された、セルロース系樹脂からなる光学フィルムを提供する。
【解決手段】セルロース系樹脂100質量部に対し、下記一般式(1)、
Figure 2014205801

(RおよびRは、アルキル基、アリールアルキル基またはアリール基を表し、Rは、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリールアルキル基またはアリールカルボニル基を表し、Aは、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルキルカルボニル基、アリールアルキル基、アリールカルボニル基またはアルキレン基を表し、RおよびAが連結して環状基を形成してもよく、nは1または2の整数である。)で表されるβ−ジケトン化合物が0.5〜30質量部配合されてなる樹脂組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は樹脂組成物およびそれを用いた光学フィルムに関し、詳しくは、セルロース系樹脂組成物、特には、セルロースエステルに対し、特定のβ−ジケトン化合物を添加してなることで、液晶表示装置の光学フィルムとして好適となるセルロースエステル樹脂組成物に関する。かかる光学フィルムとしては、偏光フィルム、位相差フィルム、光学補償フィルム、輝度向上フィルム、さらには、これらが積層されているものを挙げることができる。
液晶表示装置においては、その表示方式により、液晶セルの両側に偏光フィルムが配置されている。また、表示品位を向上させるために様々な光学素子が用いられており、例えば、着色防止としての位相差フィルム、液晶ディスプレイの視野角を改善するための視野角拡大フィルム、および、液晶ディスプレイのコントラストを高めるための輝度向上フィルム等が用いられている。これらのフィルムは、総称して光学フィルムと呼ばれる。
光学フィルムとして、セルロースアシレートやポリカーボネート、ポリオレフィン等の樹脂フィルムが使用されているが、その中でも、セルロースアシレートフィルムは、偏光子に用いられるポリビニルアルコールへの貼合性が優れていることから広く用いられている。
しかし、セルロースアシレートフィルムは、そのままでは光学フィルムに必須なレターデーション(複屈折性)が十分ではないため、セルロースアシレートフィルムにレターデーションを付与するために、種々検討がなされている。特に、近年は、液晶表示装置のさらなる視野角拡大や薄膜化のために、より大きなレターデーションを有するものが求められている。
光学フィルムのレターデーションを増加させるため、レターデーション上昇剤を添加する方法が知られている。しかし、従来のレターデーション上昇剤は、多量に添加するとブリードアウト等の問題が発生するため、実用化は困難であった。また、セルロースの総アシル基置換度を低下させる方法なども提案されているが、吸湿性が増加するなどの問題があり、やはり実用化は困難であった。
このような状況下、近年、種々のレターデーション上昇剤が提案されている。例えば、特許文献1では、特定の芳香族化合物をレターデーション上昇剤として使用してなるセルロースエステルフィルムからなる位相差板が提案されている。また、特許文献2では、フェノール性水酸基を有する多環芳香族化合物をレターデーション上昇剤として使用してなるセルロースエステルフィルムが提案されている。一方、特許文献3では、ジベンゾイルメタンをレターデーション上昇剤としてではなく、紫外線吸収剤として使用してなるUVフィルター素子が提案されている。
国際公開第2000/55657号パンフレット 特開2010−222433号公報 特開2003−177235号公報
しかしながら、特許文献1における特定の芳香族化合物は、セルロースエステル樹脂との相溶性が不十分であるため、光学特性の向上効果は不十分であった。また、特許文献2におけるフェノール性水酸基を有する多環芳香族化合物も、セルロースエステル樹脂との相溶性が不十分なため、光学特性向上効果が不十分であった。
一方、特許文献3記載のUVフィルター素子は、あくまでUV吸収に関する技術であって、特許文献3には、ジベンゾイルメタン化合物の添加による光学特性の向上効果については全く記載されていない。また、特許文献3に記載されているβ−ジケトン化合物には、所望のレターデーション値を得るために一定量を添加することで、波長分散性が順波長分散性になってしまい、斜め方向の色味が変化する、いわゆるカラーシフト(色ムラ)が発生するという問題があった。
なお、本発明において「波長分散性」とは、各波長の光線における偏光状態(複屈折に起因する進相軸と遅層軸とにおける位相差)のばらつきの度合いをいい、「順波長分散性」とは、特定の波長の光線における面内レターデーション(Ro)と特定の波長よりも長波長の光線における面内レターデーション(Ro)がともに正であって、Ro/Roの値が1.0を超える数値となる性質をいい、1.0未満の数値となる性質の場合は「逆波長分散性」という。
そこで、本発明の目的は、光学特性に優れるとともに、色ムラが抑制されたセルロース系樹脂からなる光学フィルムを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、セルロース系樹脂に特定のβ−ジケトン化合物を配合して得られる樹脂組成物を用いることにより、上記の目的を達成しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の樹脂組成物は、セルロース系樹脂100質量部に対し、下記一般式(1)、
Figure 2014205801
(式中、RおよびRは、各々独立して、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、または、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基を表し、Rは、水素原子、ハロゲン原子、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数2〜10のアルキルカルボニル基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、または、炭素原子数7〜20のアリールカルボニル基を表し、Aは、水素原子、ハロゲン原子、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数2〜10のアルキルカルボニル基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数7〜20のアリールカルボニル基、または、炭素原子数1〜10のアルキレン基を表すが、RまたはAが水素原子である場合、必ず他方は水素原子ではないものを表し、RおよびAが連結して炭素原子数3〜30の環状基を形成するものであってもよく、nは、1または2の整数であって、Aがアルキレン基でない場合、nは1を表し、Aがアルキレン基の場合、nは2を表し、上記置換基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、または、これらの組合せからなるものを表し、上記アルキル基、または、上記アルカノイルオキシ基、上記アルコキシカルボニル基、上記アルコキシアルキレンオキシ基、アルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、および、アリールアルキル基中のアルキル基、若しくは、上記アルキレン基は、酸素原子、エステル基、カルボニル基、または、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基で、単数または複数中断されていてもよい。)で表されるβ−ジケトン化合物が、0.5〜30質量部配合されてなることを特徴とするものである。
本発明の樹脂組成物において、前記β−ジケトン化合物としては、下記一般式(2)または(3)で表される化合物を好適に用いることができる。
Figure 2014205801
(式中、R〜R13は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、または、これらの組合せからなるものを表し、RおよびR14は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数2〜10のアルキルカルボニル基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、または、炭素原子数7〜20のアリールカルボニル基を表すが、RまたはR14が水素原子である場合、必ず他方は水素原子ではないものを表し、RおよびR14が連結して炭素原子数3〜30の環状基を形成するものであってもよく、上記環状基は、炭素原子数1〜10のアルキル基、または、炭素原子数1〜10のアルコキシ基で置換されていてもよく、上記アルキル基、または、上記アリールアルキル基、上記アルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニル基、および、アルコキシアルキレンオキシ基中のアルキル基は、酸素原子、エステル基、カルボニル基、または、炭素原子数6〜20のアリール基で、単数または複数中断されていてもよい。)
Figure 2014205801
(式中、R15〜R34は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、または、これらの組合せからなるものを表し、R35は、炭素原子数1〜10のアルキレン基を表し、RおよびR3’は、式(1)中のRと同じものを表し、上記アルキル基、または、上記アリールアルキル基、上記アルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニル基、および、アルコキシアルキレンオキシ基中のアルキル基、若しくは、上記アルキレン基は、酸素原子、エステル基、カルボニル基、または、炭素原子数6〜20のアリール基で単数または複数中断されていてもよい。)
また、本発明の光学フィルムは、上記本発明の樹脂組成物を用いて成形されてなることを特徴とするものである。本発明の光学フィルムにおいては、前記セルロース系樹脂として、セルロースアシレートを好適に用いることができる。本発明の光学フィルムは、特には、液晶表示装置用のフィルムとして好適である。
ここで、本発明において光学的特性に優れているとは、大きなレターデーションが付与されていることを意味し、このレターデーションは、一般には、フィルムの面内のレターデーション値(Ro)、および、厚み方向のレターデーション値(Rth)によって把握することが可能である。なお、RoおよびRthは、それぞれ下記式で定義される値である。これらレターデーション値RoおよびRthは、例えば、KOBRA−WR(王子計測機器(株)製)やRETS−100(大塚電子(株)製)などの自動複屈折率計を用いて測定することができる。
Ro=(Nx−Ny)×d
Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxはフィルム面内の屈折率が最も大きい方向の屈折率、NyはNxに直角な方向でのフィルム面内の屈折率、Nzはフィルムの厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(μm)を表す。)
本発明の樹脂組成物により得られる光学フィルムは、光学特性に優れ、すなわち、大きなレターデーションが付与されているものであるので、液晶表示装置、特に、VAモードの液晶セルを用いるVA型液晶表示装置用の位相差フィルムとして好適に使用することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いられるセルロース系樹脂は、いずれの種類のものであってもよいが、セルロースの低脂肪酸エステルが好ましい。セルロースの低脂肪酸エステルにおける低脂肪酸としては、炭素原子数が6以下の脂肪酸を意味し、セルロースの低脂肪酸エステルとしては、例えば、セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート等や、特開平10−45804号公報、特開平8−231761号公報、米国特許第2,319,052号明細書等に記載されているようなセルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート等の混合脂肪酸エステルを挙げることができる。
本発明に用いられるβ−ジケトン化合物において、前記一般式(1)中、RおよびRで表される、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、第三オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、イソノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、イコシル等が挙げられる。上記アルキル基は、酸素原子、エステル基、カルボニル基、または、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基で単数または複数中断されていてもよく、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、または、これらの組合せからなるもので置換されてもよい。
また、RおよびRで表される無置換または置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基としては、例えば、ベンジル、フェネチル、2−フェニルプロパン−2−イル、スチリル、シンナミル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル等が挙げられる。上記アリールアルキル基中のアルキル基は、酸素原子、エステル基、カルボニル基、または、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基で単数または複数中断されていてもよく、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、または、これらの組合せからなるもので置換されてもよい。
さらに、RおよびRで表される無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基としては、フェニル、ナフチル、フェナントレン、アントラセニルなどが挙げられる。上記アリール基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、または、これらの組合せからなるもので置換されてもよい。
前記一般式(1)中、RおよびAで表される直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、第三オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、イソノニル、デシル等が挙げられる。上記アルキル基は、酸素原子、エステル基、カルボニル基、または、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基で単数または複数中断されていてもよく、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖または分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、または、これらの組合せからなるもので置換されてもよい。
前記一般式(1)中、RおよびAで表される炭素原子数2〜10のアルキルカルボニル基としては、アセチル、プロピオニル、ブタノイル、2−メチルプロピオニル、ヘプタノイル、2−メチルブタノイル、3−メチルブタノイル、オクタノイル、デカノイル、ドデカノイル等が挙げられる。上記アルキルカルボニル基中のアルキル基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖または分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、またはこれらの組合せからなるもので置換されてもよい。
前記一般式(1)中、RおよびAで表される炭素原子数7〜20のアリールアルキル基としては、上記のアリールアルキル基と同じものが挙げられる。
前記一般式(1)中、RおよびAで表される炭素原子数7〜20のアリールカルボニル基としては、上記アリール基にカルボニル基で連結されたものが挙げられる。
前記一般式(1)中、Aで表される炭素原子数1〜10のアルキレン基としては、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、プロパン−2,2−ジイル、ブチレン、イソブチレン、ヘキシレン、ヘプチレン等が挙げられる。上記アルキレン基は、酸素原子、エステル基、カルボニル基、または、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基で単数または複数中断されていてもよく、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖または分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、または、これらの組合せからなるもので置換されてもよい。
上記置換基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、第三オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、イソノニル、デシル等の炭素原子数1〜10のアルキル基;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ等の炭素原子数1〜10のアルコキシ基;メタノイルオキシ、エタノイルオキシ、プロパノイルオキシ等の炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル等の炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基;メトキシメチレンオキシ、エトキシメチレンオキシ、メトキシエチレンオキシ等の炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基;メトキシカルボニルエチレンオキシ、エトキシカルボニルメチレンオキシ、メトキシカルボニルエチレンオキシ等の炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基;ベンジル、フェネチル、2−フェニルプロパン−2−イル、スチリル、シンナミル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル等の炭素原子数7〜20のアリールアルキル基;フェニル、ナフチル、フェナントレン、アントラセニル等の炭素原子数6〜20のアリール基;クロロ、ブロモ、フルオロ等のハロゲン原子;水酸基等が挙げられる。なお、上記アルコキシアルキレンオキシ基は、具体的には、次式、
Figure 2014205801
で表される。また、上記アルコキシカルボニルアルキレンオキシ基は、具体的には、次式、
Figure 2014205801
で表される。
前記一般式(1)中、RおよびAが連結してなる炭素原子数3〜30の環状基とは、単環、多環、縮合環または集合環であってもよく、芳香族環状基、飽和脂肪族環状基の区別なく使用することができ、環状基の水素原子の一部または全部が、炭素原子数1〜10のアルキル基、または、炭素原子数1〜10のアルコキシ基で置換されていてもよい。かかる炭素原子数3〜30の環状基としては、例えば、フェニル、ナフチル、アントラセン、ビフェニル、トリフェニル、2−メチルフェニル(o−トリル、クレジル)、3−メチルフェニル(m−トリル)、4−メチルフェニル(p−トリル)、4−ヒドロキシフェニル、3−イソプロピルフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−ブチルフェニル、4−イソブチルフェニル、4−第三ブチルフェニル、4−ヘキシルフェニル、4−シクロヘキシルフェニル、4−オクチルフェニル、4−(2−エチルヘキシル)フェニル、4−ステアリルフェニル、2,3−ジメチルフェニル(キシリル)、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、2,4−ジ第三ブチルフェニル、2,5−ジ第三ブチルフェニル、2,6−ジ第三ブチルフェニル、2,4−ジ第三ペンチルフェニル、2,5−ジ第三アミルフェニル、2,5−ジ第三オクチルフェニル、2,4−ジクミルフェニル、シクロヘキシルフェニル、2,4,5−トリメチルフェニル(メシチル)、3,4,5−トリメトキシフェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等が挙げられる。
上記環状基の水素原子を置換する炭素原子数1〜10のアルキル基としては、上記アルキル基と同じものが挙げられる。
上記環状基の水素原子を置換する炭素原子数1〜10のアルコキシ基としては、例えば、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、第二ブチルオキシ、第三ブチルオキシ、イソブチルオキシ、アミルオキシ、イソアミルオキシ、第三アミルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、イソヘプチルオキシ、第三ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ、イソオクチルオキシ、第三オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ等を挙げることができ、かかるアルコキシ基中の任意の−CH−は、酸素原子、カルボニル基またはエステル基で中断されていてもよく、一部あるいは全部の水素原子が、ハロゲン原子によって置換されていてもよい。
前記一般式(2)中のR〜R13で表される無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜10のアルキル基としては、上記のアルキル基と同じものが挙げられる。
前記一般式(2)中のR〜R13で表される炭素原子数1〜10のアルコキシ基としては、上記のアルコキシ基と同じものが挙げられる。
前記一般式(2)中のR〜R13で表される炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基としては、上記のアルカノイルオキシ基と同じものが挙げられる。
また、前記一般式(2)中のR〜R13で表される炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基としては、上記のアルコキシカルボニル基と同じものが挙げられる。
また、前記一般式(2)中のR〜R13で表される炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基としては、上記のアルコキシアルキレンオキシ基と同じものが挙げられる。
また、前記一般式(2)中のR〜R13で表される炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基としては、上記のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基と同じものが挙げられる。
また、前記一般式(2)中のR〜R13で表される炭素原子数7〜20のアリールアルキル基としては、上記アリールアルキル基と同じものが挙げられる。
また、前記一般式(2)中のR〜R13で表される炭素原子数6〜20のアリール基としては、上記アリール基と同じものが挙げられる。
また、前記一般式(2)中のRおよびR14で表される炭素原子数1〜10のアルキル基としては、上記アルキル基と同じものが挙げられる。
また、前記一般式(2)中のRおよびR14で表される炭素原子数2〜10のアルキルカルボニル基としては、上記アルキルカルボニル基と同じものが挙げられる。
また、前記一般式(2)中のRおよびR14で表される炭素原子数7〜20のアリールアルキル基としては、上記アリールアルキル基と同じものが挙げられる。
また、前記一般式(2)中のRおよびR14で表される炭素原子数7〜20のアリールカルボニル基としては、上記アリールカルボニル基と同じものが挙げられる。
前記一般式(2)中のRおよびR14が連結してなる炭素原子数3〜30の環状基とは、上記環状基と同じものが挙げられる。
本発明において、前記一般式(2)で表されるβ−ジケトン化合物としては、例えば、下記の化合物が挙げられる。但し、本発明は以下の化合物により制限されるものではない。
Figure 2014205801
前記一般式(3)中のR15〜R34で表される、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基としては、上記アルキル基と同じものが挙げられる。
前記一般式(3)中のR15〜R34で表される、炭素原子数1〜10のアルコキシ基としては、上記アルコキシ基と同じものが挙げられる。
前記一般式(3)中のR15〜R34で表される、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基としては、上記アルカノイルオキシ基と同じものが挙げられる。
前記一般式(3)中のR15〜R34で表される、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基としては、上記アルコキシカルボニル基と同じものが挙げられる。
前記一般式(3)中のR15〜R34で表される、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基としては、上記アルコキシアルキレンオキシ基と同じものが挙げられる。
前記一般式(3)中のR15〜R34で表される、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基としては、上記アルコキシカルボニルアルキレンオキシ基と同じものが挙げられる。
前記一般式(3)中のR15〜R34で表される、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基としては、上記アリールアルキル基と同じものが挙げられる。
前記一般式(3)中のR15〜R34で表される、炭素原子数6〜20のアリール基としては、上記アリール基と同じものが挙げられる。
前記一般式(3)中のR35で表される炭素原子数1〜10のアルキレン基としては、上記アルキレン基と同じものが挙げられる。
本願発明において、前記一般式(3)で表されるβ−ジケトン化合物としては、下記の化合物が挙げられる。但し、本発明は以下の化合物により制限されるものではない。
Figure 2014205801
これらβ−ジケトン化合物の使用量は、セルロース系樹脂100質量部に対し、0.5〜30質量部、好ましくは1〜20質量部である。この使用量が0.5質量部未満ではその効果が十分発揮されず、一方、30質量部を超えて使用した場合には、ブリードを生じたり、光学フィルムの物性を低下させたりする場合があるため、好ましくない。
本発明に係るβ−ジケトン化合物の製造方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、下記〔化1〕または〔化2〕に示す反応式に従って製造することができる。なお、〔化1〕中のR〜R13は、上記一般式(2)中のR〜R13と同義であり、〔化2〕中のR15〜R35は、上記一般式(3)中のR15〜R35と同義であり、〔化1〕および〔化2〕中のXは、ハロゲン原子を表す。
〔化1〕
Figure 2014205801
〔化2〕
Figure 2014205801
ここで、上記反応に使用される塩基(BASE)としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム等の金属水素化物;炭酸カリウム等の炭酸塩、ナトリウムメトキシド、カリウム第三ブトキシド等の金属アルコキシド等が挙げられる。上記塩基の使用量は、添加するハロゲン化合物中のハロゲン原子に対して、当モル以上加えることが好ましい。
また、上記反応に使用される溶媒(solv.)としては、トルエン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、1,3−ジメチルイミダゾリジノン(DMI)、THF、トリエチルアミン、ジメチルアセトアミド(DMAc)、クロロホルム、ジクロロメタン、ピリジン、ジメチルスルホキシド(DMSO)等が挙げられる。上記溶媒の使用量は、任意の量とすることができるが、好ましくは、β−ジケトン化合物100質量部に対して、10〜500質量部の範囲で適宜使用することができる。
また、本発明の光学フィルムには、さらに各種の添加剤、例えば、改質剤(可塑剤も含む)、フェノール系、リン系、チオエーテル系酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、難燃剤等を配合することができる。
上記改質剤(可塑剤も含む)としては、例えば、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジメトキシエチルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルヘキシルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジラウリルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジオクチルテレフタレート等のフタレートエステル類、トリフェニルホスフェート、ビフェニリルジフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリ(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリ(ブトキシエチル)ホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート等のホスフェートエステル類、トリアセチン、トリブチリン、ブチルフタリルブチルグリコレート、メチルフタリルエチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレートなどのグリコール酸エステル類、ペンタエリスリトルテトラアセテート等の化合物が挙げられる。
上記可塑剤としては、その他にも下記のものを挙げることができる。例えば、ジオクチルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジ(ブチルジグリコール)アジペート等のアジペート系可塑剤、多価アルコールとして、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等と、二塩基酸として、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等とを用い、必要により一価アルコール、モノカルボン酸(酢酸、芳香族酸など)をストッパーに使用して製造された可塑剤、セバチン酸系可塑剤、ステアリン酸系可塑剤、アセチルクエン酸トリブチル等のクエン酸系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤、ピロメリット酸系可塑剤、ビフェニレンポリカルボン酸系可塑剤、多価アルコールの芳香族酸エステル系可塑剤(トリメチロールプロパントリベンゾエート等)などが挙げられる。
上記フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、2−t−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、スチレン化フェノール、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス−(6−t−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−メチル−4,6−ビス(オクチルスルファニルメチル)フェノール、2,2’−イソブチリデンビス(4,6−ジメチルフェノール)、イソオクチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオンアミド、2,2’−オキサミド−ビス[エチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−エチルヘキシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−エチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−ベンゼンプロパン酸およびC13−15アルキルのエステル、2,5−ジ−t−アミルヒドロキノン、ヒンダードフェノールの重合物(アデカパルマロール社製商品名AO.OH998)、2,2’−メチレンビス[6−(1−メチルシクロヘキシル)−p−クレゾール]、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレート、6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルベンズ[d,f][1,3,2]−ジオキサホスフォビン、ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス[モノエチル(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネートカルシウム塩、5,7−ビス(1,1−ジメチルエチル)−3−ヒドロキシ−2(3H)−ベンゾフラノンとo−キシレンとの反応生成物、2,6−ジ−t−ブチル−4−(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)フェノール、DL−a−トコフェノール(ビタミンE)、2,6−ビス(α−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、ビス[3,3−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−フェニル)ブタン酸]グリコールエステル、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、トリデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルチオアセテート、チオジエチレンビス[(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリアジン、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、ビス[2−t−ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−t−ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス[(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、2−t−ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−t−ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス[2−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルヒドロシンナモイルオキシ)−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、トリエチレングリコールビス[β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、ステアリル−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド、パルミチル−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド、ミリスチル−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド、ラウリル−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド等の3−(3,5−ジアルキル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸誘導体等が挙げられる。
上記リン系酸化防止剤としては、例えば、トリフェニルホスファイト、ジイソオクチルホスファイト、ヘプタキストリホスファイト、トリイソデシルホスファイト、ジフェニルイソオクチルホスファイト、ジイソオクチルオクチルフェニルホスファイト、ジフェニルトリデシルホスファイト、トリイソオクチルホスファイト、トリラウリルホスファイト、ジフェニルホスファイト、トリス(ジプロピレングリコール)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、ジオレイルヒドロゲンホスファイト、トリラウリルトリチオホスファイト、ビス(トリデシル)ホスファイト、トリス(イソデシル)ホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、ジフェニルデシルホスファイト、ジノニルフェニルビス(ノニルフェニル)ホスファイト、ポリ(ジプロピレングリコール)フェニルホスファイト、テトラフェニルジプロピルグリコールジホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチル−5−メチルフェニル)ホスファイト、トリス〔2−t−ブチル−4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールとステアリン酸カルシウム塩との混合物、アルキル(C10)ビスフェノールAホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラフェニル−テトラ(トリデシル)ペンタエリスリトールテトラホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−t−ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、(1−メチル−1―プロパニル−3−イリデン)トリス(2−1,1−ジメチルエチル)−5−メチル−4,1−フェニレン)ヘキサトリデシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−t−ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)−オクタデシルホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロホスファイト、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニルジトリデシル)ホスファイト、トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス−t−ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン、3,9−ビス(4−ノニルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスフェススピロ[5,5]ウンデカン、2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル−2−ブチル−2エチル−1,3−プロパンジオールホスファイト、ポリ4,4’−イソプロピリデンジフェノールC12−15アルコールホスファイト、2−エチル−2−ブチルプロピレングリコールと2,4,6−トリ−t−ブチルフェノールのホスファイト等が挙げられる。
上記チオエーテル系酸化防止剤としては、例えば、テトラキス[メチレン−3−(ラウリルチオ)プロピオネート]メタン、ビス(メチル−4−[3−n−アルキル(C12/C14)チオプロピオニルオキシ]5−t−ブチルフェニル)スルファイド、ジトリデシル−3,3’−チオジプロピオネート、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ラウリル/ステアリルチオジプロピオネート、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、2,2’−チオビス(6−t−ブチル−p−クレゾール)、ジステアリル−ジサルファイドが挙げられる。
上記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール化合物、トリアジン化合物、ベンゾエート化合物、ベンゾフェノン化合物、シアノアクリレート化合物、サリシレート化合物、オキザニリド化合物、その他の紫外線吸収剤等が挙げられるが、セルロース系樹脂との相溶性が良好であるものが好ましい。
上記ベンゾトリアゾール化合物としては、例えば、2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ)−3’−第三ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−ドデシル−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−ジ第三ブチル−C7〜9混合アルコキシカルボニルエチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第二ブチル−5−第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、3−(2H−ベンゾトリアゾイル)−5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゼンプロパン酸オクチルエステル、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド−メチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾールのポリエチレングリコールエステルなどのベンゾトリアゾール化合物等が挙げられる。
上記トリアジン化合物としては、例えば、2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(オクチルオキシ)−フェノール、2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−イソオクチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[2−(2−エチルヘキサノイルオキシ)エトキシ]フェノール、1,6−ヘキサジアミンとN,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)と2,4−ジクロロ−6−(4−モルホリニル)−1,3,5−トリアジンの重合物、2−(4,6−ビス−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−オクチルオキシ)−フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−(2’−エチル)ヘキシル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル]オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンおよび2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの重縮合物等が挙げられる。
上記ベンゾエート化合物としては、例えば、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルアミルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。
上記ベンゾフェノン化合物としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、メチレン[ビス(ヒドロキシメトキシフェニレン)]ビス(フェニル)ケトン、1,4−ビス(4−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−ブタン、ポリ−4−(2−アクリルオキシエトキシ)−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸トリハイドレート、ジイソジウム−2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5,5’−ジスルホン酸ベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−第三ブチル−4’−(2−メタクロイルオキシエトキシエトキシ)ベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等が挙げられる。
上記シアノアクリレート化合物としては、例えば、1,3−ビス[(2’−シアノ−3’,3’−ジフェニルアクリロイル)オキシ]−2,2−ビス−{[(2’−シアノ−3’、3’−ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル}−プロパン、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、(2−エチルヘキシル)−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。
上記サリシレート化合物としては、例えば、フェニルサリシレート、4−第三ブチルフェニルサリシレート等が挙げられる。
上記オキザニリド化合物としては、例えば、2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等が挙げられる。
その他の紫外線吸収剤としては、例えば、N−(4−エトキシカルボニルフェニル)−N’−メチル−N’−フェニルホルムアミジン、N−(エトキシカルボニルフェニル)−N’−エチル−N’−エチル−N’−フェニルホルムアミジン、テトラエチル−2,2’−(1,4−フェニレン−ジメチリデン)−ビスマロネート、[(4−メトキシ−フェニル)−メチレン]−ジメチルエステル、4,4’−ヘキサメチレンビス(1,1−ジメチルセミカルバジド)等が挙げられる。
ヒンダードアミン系光安定剤としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,4,4−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノ−ル/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8−12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカン、ビス{4−(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル)ピペリジル}デカンジオナート、ビス{4−(2,2,6,6−テトラメチル−1−ウンデシルオキシ)ピペリジル)カーボナート、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製TINUVINNOR 371等が挙げられる。
上記難燃剤としては、例えば、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、クレジル−2,6−キシレニルホスフェートおよびレゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)、(1−メチルエチリデン)ジ−4,1−フェニレンテトラフェニルジホスフェート、1,3−フェニレンテトラキス(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェート、アデカスタブFP−500((株)ADEKA製)、アデカスタブFP−600((株)ADEKA製)、アデカスタブFP−800((株)ADEKA製)等の芳香族リン酸エステル、フェニルホスホン酸ジビニル、フェニルホスホン酸ジアリルおよびフェニルホスホン酸(1−ブテニル)等のホスホン酸エステル、ジフェニルホスフィン酸フェニル、ジフェニルホスフィン酸メチル、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド誘導体等のホスフィン酸エステル、ビス(2−アリルフェノキシ)ホスファゼン、ジクレジルホスファゼン等のホスファゼン化合物、リン酸メラミン、ピロリン酸メラミン、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸メラム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸ピペラジン、ピロリン酸ピペラジン、ポリリン酸ピペラジン、リン含有ビニルベンジル化合物および赤リン等のリン系難燃剤、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ヘキサブロモベンゼン、ペンタブロモトルエン、エチレンビス(ペンタブロモフェニル)、エチレンビステトラブロモフタルイミド、1,2−ジブロモ−4−(1,2−ジブロモエチル)シクロヘキサン、テトラブロモシクロオクタン、ヘキサブロモシクロドデカン、ビス(トリブロモフェノキシ)エタン、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ポリスチレンおよび2,4,6−トリス(トリブロモフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、トリブロモフェニルマレイミド、トリブロモフェニルアクリレート、トリブロモフェニルメタクリレート、テトラブロモビスフェノールA型ジメタクリレート、ペンタブロモベンジルアクリレート、および、臭素化スチレン等の臭素系難燃剤等が挙げられる。これら難燃剤は、フッ素樹脂などのドリップ防止剤や多価アルコール、ハイドロタルサイトなどの難燃助剤と併用することが好ましい。
その他、本発明の光学フィルムには、さらに必要に応じて、その他の添加剤、例えば、充填剤、着色剤、架橋剤、帯電防止剤、プレートアウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、防かび剤、殺菌剤、金属不活性化剤、離型剤、顔料、加工助剤、酸化防止剤、光安定剤、発泡剤等を配合することができる。
本発明の樹脂組成物は、加工方法に限定されることなく使用することができる。上記加工方法としては、例えば、溶液流延法、溶融流延法、カレンダー加工、ロール加工、押出成形加工、溶融圧延加工、加圧成型加工、粉体成型加工等の加工方法が挙げられる。
本発明の樹脂組成物を成形することによって、光学異方性を有する成形体として利用することができる。この成形体は、例えば、位相差板(1/2波長板、1/4波長板等)、偏光素子、二色性偏光板、液晶配向膜、反射防止膜、選択反射膜、視野角補償膜等の光学フィルムとして用いることができる。
また、本発明の光学フィルムは、例えば、位相差フィルム、輝度向上フィルム、パターンリターダーフィルム等を含むディスプレイ(液晶表示装置)用フィルムの他、特定光(例えば、可視光線、近赤外線)を選択的に反射させる機能を有する選択反射フィルム等を含むものである。また、液晶レンズ、マイクロレンズ等の光学レンズ、PDLC型電子ペーパー、デジタルペーパーなどの情報記録材料にも利用することができる。
以下、本発明の光学フィルムの製造方法について説明するが、以下の方法により限定されるものではない。
本発明の光学フィルムの製造は、例えば、セルロースエステルを溶剤に溶解させたドープ液を塗布、乾燥して行われる。ドープ液には、必要に応じて、各種添加剤を混合することができる。ドープ液中のセルロースエステルの濃度は、濃い方が支持体に流延した後の乾燥負荷が低減できて好ましいが、セルロースエステルの濃度が濃すぎると濾過時の負荷が増えて、濾過精度が悪くなる。これらを両立する濃度としては、10〜30質量%が好ましく、更に好ましくは、15〜25質量%である。
本発明に係る上記ドープ液の調製に用いる溶剤は、単独でも二種以上混合したものでもよいが、セルロースエステルの良溶剤と貧溶剤とを混合して用いることが生産効率の点で好ましい。良溶剤と貧溶剤との混合比率の好ましい範囲は、良溶剤が70〜98質量%であり、貧溶剤が30〜2質量%である。本発明に用いられる良溶剤、貧溶剤とは、使用するセルロースエステルを単独で溶解するものを良溶剤、単独では膨潤するのみかあるいは溶解し得ないものを貧溶剤と定義する。そのため、セルロースの平均酢化度によっては、良溶剤、貧溶剤が変わり、例えば、アセトンは、平均酢化度55%のセルロースエステルでは良溶剤になり、平均酢化度60%のセルロースエステルでは貧溶剤になってしまう。このように、良溶剤、貧溶剤は全ての場合に一義的に決まるものではない。本発明において好ましいセルロースエステルであるセルローストリアセテートの場合には、良溶剤としては、メチレンクロライドなどの有機ハロゲン化合物やジオキソラン類が挙げられ、また、セルロースアセテートプロピオネートの場合にはメチレンクロライド、アセトン、酢酸メチル等が挙げられる。一方、これらの場合、貧溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−ブタノール、シクロヘキサン、シクロヘキサノン等が挙げられる。
上記ドープ液を調製するときのセルロースエステルの溶解方法としては、一般的な方法を用いることができるが、加圧下で、溶剤の常圧での沸点以上であってかつ溶剤が沸騰しない範囲の温度で加熱し、撹拌しながら溶解する方法が、ゲルやママコと呼ばれる塊状未溶解物の発生を防止することができるため、好ましい。また、セルロースエステルを貧溶剤と混合し、湿潤あるいは膨潤させた後、さらに良溶剤と混合して溶解する方法も好ましく用いられる。さらに、公知の冷却溶解法を用いてもよい。冷却溶解法を用いる場合には、良溶剤として酢酸メチル、アセトンを用いることができる。加圧は、窒素ガス等の不活性気体を圧入する方法や、加熱による溶剤の蒸気圧によって行ってもよい。加熱は、外部から行うことが好ましく、例えば、ジャケットタイプのものは温度コントロールが容易であるため、好ましい。
溶剤を添加した後の加熱温度は、使用溶剤の常圧での沸点以上であって、かつ、溶剤が沸騰しない範囲の温度が、セルロースエステルの溶解度の観点から好ましい。加熱温度が高すぎると必要とされる圧力が大きくなり、生産性が悪くなる。好ましい加熱温度の範囲は45〜120℃であり、60〜110℃がより好ましく、70〜105℃がさらに好ましい。また、圧力は、設定温度で溶剤が沸騰しないように調整する。加熱後は、得られたセルロースエステル溶液を濾紙等の適当な濾材を用いて濾過する。濾材としては、不要物等を除去するために絶対濾過精度が小さい方が好ましいが、絶対濾過精度が小さすぎると、濾材の目詰まりが発生しやすいという問題が生じる。このため、絶対濾過精度0.008mm以下の濾材が好ましく、0.001〜0.008mmの範囲の濾材がより好ましく、0.003〜0.006mmの範囲の濾材が更に好ましい。濾材の材質は特に制限なく用いることができるが、例えば、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)等のプラスチック製の濾材やステンレス等の金属製の濾材が、繊維の脱落等がなく、好ましい。
ドープ液の濾過は通常の方法で行うことができるが、加圧下で、溶剤の常圧での沸点以上であってかつ溶剤が沸騰しない範囲の温度で加熱しながら濾過する方法が、濾材前後の差圧(以下、濾圧ということがある)の上昇が小さく、好ましい。好ましい濾過の温度は45〜120℃であり、45〜70℃がより好ましく、45〜55℃がさらに好ましい。濾圧は小さい方が好ましい。濾圧は、1.6×10Pa以下であることが好ましく、1.0×10Pa以下であることがより好ましい。
流延(キャスト)工程に用いる支持体は、無端ベルト状若しくはドラム状のステンレスを鏡面仕上げした支持体が好ましい。キャスト工程の支持体の温度は0℃から溶剤の沸点未満の温度までが好ましい。温度が高い方が乾燥速度を速くできるが、あまり高すぎると発泡したり、平面性が劣化する場合がある。好ましい支持体温度は0〜50℃であり、5〜30℃がさらに好ましい。支持体の温度を制御する方法は特に制限されないが、温風または冷風を吹きかける方法や、温水バットを支持体に接触させる方法がある。これらの方法のうち、温水バットを用いる方法が、熱の伝達が効率的に行われ、支持体の温度が一定になる時間が短くなるため、好ましい。温風を用いる場合は、目的の温度よりも高い温度の風を使う必要がある。セルロースエステルフィルムが良好な平面性を示すためには、支持体から剥離する際の残存溶剤量は、10〜120質量%が好ましく、さらに好ましくは20〜40質量%または60〜120質量%であり、特に好ましくは20〜30質量%または70〜115質量%である。
本発明においては、残留溶剤量は下記式で定義される。
残留溶剤量=〔(加熱処理前のフィルム質量−加熱処理後のフィルム質量)/(加熱処理後のフィルム質量)〕×100(%)
なお、残留溶剤量を測定する際の加熱処理とは、フィルムを115℃で1時間加熱することをいう。また、セルロースエステルフィルムの乾燥工程においては、支持体より剥離したフィルムをさらに乾燥し、残留溶剤量を3質量%以下にすることが好ましく、0.5質量%以下がより好ましい。フィルム乾燥工程では一般にロール懸垂方式か、テンター方式でフィルムを搬送しながら乾燥する方式を採ることができる。
支持体より剥離した直後の残留溶剤量の多い間に、テンター方式で幅の保持または延伸を行うことが、寸法安定性の向上効果をより発揮するため、好ましい。フィルムを乾燥させる手段は特に制限なく、熱風、赤外線、加熱ロール、マイクロ波等で行うことができる。簡便さの点では、熱風で行うことが好ましい。この場合、乾燥温度は40〜150℃の範囲で段階的に高くしていくことが好ましく、寸法安定性を良くするためには50〜140℃で行うことがさらに好ましい。
光学フィルムの膜厚は、薄い方が表示装置の薄膜化が容易になるため好ましいが、薄過ぎると、透湿度が増大し、引き裂き強度が不足する。これらを両立する光学フィルムの膜厚としては、10〜150μmが好ましく、20〜100μmがより好ましい。
以下、製造例、実施例および比較例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例等によって何ら制限されるものではない。
セルロースアシレート(アセチル基置換度2.00、ブチリル基置換度0.70、重合度220)を100質量部および下記の表1記載の添加剤を同表記載の質量部で、メチレンクロライド400質量部とメチルアルコール100質量部とからなる混合溶剤に撹拌しながら均一に溶解させ、各種ドープ液を調製した。次いで、得られたドープ液をガラス板上に約0.1mmの厚さになるように流延し、室温で16時間乾燥させた後、50℃で1時間乾燥させ、さらに120℃で1時間乾燥させた。その後、延伸装置EX10−B1(東洋精機(株)製)を用いて170℃で15mm/minの延伸速度で、1軸延伸を施し、各種評価フィルムを得た。得られたフィルムの膜厚はいずれも約80μmであり、延伸倍率は1.25培であった。
得られたフィルムを用いて下記の評価を行った。これらの結果について、下記の表1に示す。なお、表中の化合物の数字は、上記の対応するβ−ジケトン化合物の番号を表す。
(レターデーション値)
得られたフィルムについて、下記式に従い自動複屈折率計RETS−100(大塚電子(株)製)を用いて、25℃、60%RH環境下、波長590nmにおける面内のレターデーション(Ro)を測定した。
Ro=(Nx−Ny)×d
(式中、Nxはフィルム面内の屈折率が最も大きい方向の屈折率、NyはNxに直角な方向でのフィルム面内の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
(波長分散性)
フィルムの幅手方向の中央部において、自動複屈折率計RETS−100(大塚電子(株)製)を用いて、25℃、60%RH環境下、波長450nmおよび630nmのレターデーションを測定し、下記式に代入して波長分散性を求めた。本発明においては、この値が1.00以下であることが好ましい。
波長分散性=Ro(450nm)/Ro(630nm)
(黄色度(Y.I.))
得られたフィルムについて、分光測色計(スガ試験機(株)製;MSC−IS−2DH)を用いて、ASTMD 1925に従い、黄色度(Y.I.)を測定した。
(耐ブリード性の評価)
得られたフィルムを30mm×40mmの大きさに切り取り、温度85℃、相対湿度90%の高温高湿中に120時間放置した。その後フィルム表面を目視で観察し、ブリード物を確認した場合は×、ブリード物を確認できなかった場合は○として評価した。
(揮散性)
各添加剤化合物を30mg秤量し、測定試料とした。(株)リガク製サーモプラス2/(TG−DTAシリーズ)を用いて、窒素雰囲気下(流量:200ml/min)、測定試料:5mg、昇温速度:20℃/minの条件で、室温から140℃まで昇温し、60分間140℃を維持した。このときの測定試料の重量減少量を測定し、重量が2%以上減少した場合を×、1〜2%の範囲内で減少した場合を△、重量減少量が1%未満であった場合を○として、測定試料の揮散性を評価した。
Figure 2014205801
*1)コントロール:β−ジケトン化合物未配合,
比較化合物1:1,3−ジフェニル−プロパン−1,3−ジオン,
比較化合物2:1−(4−第三ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオン,
比較化合物3:1,3−ビス(4−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオン
上記表1中の比較例2〜4より、従来のβ−ジケトン化合物を用いた光学フィルムは、レターデーションの数値は高いものの、波長分散性は1より高く、色調もあり、ブリード物が確認される場合があった。これらに対し、各実施例の光学フィルムは、波長分散性は逆分散性を示し、かつ、色調に優れ、ブリード物が抑制されていることが確認できた。
また、23℃、55%の環境下で本発明の光学フィルムを液晶表示装置に装着し、液晶ディスプレイを黒表示にし、正面および斜め45°の角度から色ムラを確認したところ、色ムラが全くないことが確認できた。
以上より、本発明の光学フィルムは、液晶表示装置において好適に用いられる光学材料であることが確かめられた。

Claims (5)

  1. セルロース系樹脂100質量部に対し、下記一般式(1)、
    Figure 2014205801
    (式中、RおよびRは、各々独立して、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、または、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基を表し、Rは、水素原子、ハロゲン原子、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数2〜10のアルキルカルボニル基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、または、炭素原子数7〜20のアリールカルボニル基を表し、Aは、水素原子、ハロゲン原子、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数2〜10のアルキルカルボニル基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数7〜20のアリールカルボニル基、または、炭素原子数1〜10のアルキレン基を表すが、RまたはAが水素原子である場合、必ず他方は水素原子ではないものを表し、RおよびAが連結して炭素原子数3〜30の環状基を形成するものであってもよく、nは、1または2の整数であって、Aがアルキレン基でない場合、nは1を表し、Aがアルキレン基の場合、nは2を表し、上記置換基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、または、これらの組合せからなるものを表し、上記アルキル基、または、上記アルカノイルオキシ基、上記アルコキシカルボニル基、上記アルコキシアルキレンオキシ基、アルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、および、アリールアルキル基中のアルキル基、若しくは、上記アルキレン基は、酸素原子、エステル基、カルボニル基、または、無置換若しくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリール基で、単数または複数中断されていてもよい。)で表されるβ−ジケトン化合物が、0.5〜30質量部配合されてなることを特徴とする樹脂組成物。
  2. 前記β−ジケトン化合物が、下記一般式(2)または(3)で表される化合物である請求項1記載の樹脂組成物。
    Figure 2014205801
    (式中、R〜R13は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、または、これらの組合せからなるものを表し、RおよびR14は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数2〜10のアルキルカルボニル基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、または、炭素原子数7〜20のアリールカルボニル基を表すが、RまたはR14が水素原子である場合、必ず他方は水素原子ではないものを表し、RおよびR14が連結して炭素原子数3〜30の環状基を形成するものであってもよく、上記環状基は、炭素原子数1〜10のアルキル基、または、炭素原子数1〜10のアルコキシ基で置換されていてもよく、上記アルキル基、または、上記アリールアルキル基、上記アルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニル基、および、アルコキシアルキレンオキシ基中のアルキル基は、酸素原子、エステル基、カルボニル基、または、炭素原子数6〜20のアリール基で、単数または複数中断されていてもよい。)
    Figure 2014205801
    (式中、R15〜R34は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基、直鎖若しくは分岐を有する炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数1〜10のアルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシアルキレンオキシ基、炭素原子数3〜21のアルコキシカルボニルアルキレンオキシ基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、または、これらの組合せからなるものを表し、R35は、炭素原子数1〜10のアルキレン基を表し、RおよびR3’は、式(1)中のRと同じものを表し、上記アルキル基、または、上記アリールアルキル基、上記アルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニル基、および、アルコキシアルキレンオキシ基中のアルキル基、若しくは、上記アルキレン基は、酸素原子、エステル基、カルボニル基、または、炭素原子数6〜20のアリール基で単数または複数中断されていてもよい。)
  3. 請求項1または2記載の樹脂組成物を用いて成形されてなることを特徴とする光学フィルム。
  4. 前記セルロース系樹脂がセルロースアシレートである請求項3記載の光学フィルム。
  5. 液晶表示装置用のフィルムである請求項3または4記載の光学フィルム。
JP2013084860A 2013-04-15 2013-04-15 樹脂組成物およびそれを用いた光学フィルム Active JP6054233B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013084860A JP6054233B2 (ja) 2013-04-15 2013-04-15 樹脂組成物およびそれを用いた光学フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013084860A JP6054233B2 (ja) 2013-04-15 2013-04-15 樹脂組成物およびそれを用いた光学フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014205801A true JP2014205801A (ja) 2014-10-30
JP6054233B2 JP6054233B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=52119632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013084860A Active JP6054233B2 (ja) 2013-04-15 2013-04-15 樹脂組成物およびそれを用いた光学フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6054233B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015133486A1 (ja) * 2014-03-05 2015-09-11 富士フイルム株式会社 偏光板用組成物、偏光板保護フィルム、偏光子、偏光板および液晶表示装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003177235A (ja) * 2001-10-03 2003-06-27 Eastman Kodak Co Uvフィルター素子
JP2008514468A (ja) * 2004-09-30 2008-05-08 イーストマン コダック カンパニー 多層光学補償フィルム
JP2008537803A (ja) * 2005-04-15 2008-09-25 日東電工株式会社 偏光板用uv吸収層
JP2011076031A (ja) * 2009-10-02 2011-04-14 Konica Minolta Opto Inc 光学フィルム、及びそれを用いた偏光板、液晶表示装置
JP2014153444A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Konica Minolta Inc 位相差フィルム、偏光板及び液晶表示装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003177235A (ja) * 2001-10-03 2003-06-27 Eastman Kodak Co Uvフィルター素子
JP2008514468A (ja) * 2004-09-30 2008-05-08 イーストマン コダック カンパニー 多層光学補償フィルム
JP2008537803A (ja) * 2005-04-15 2008-09-25 日東電工株式会社 偏光板用uv吸収層
JP2011076031A (ja) * 2009-10-02 2011-04-14 Konica Minolta Opto Inc 光学フィルム、及びそれを用いた偏光板、液晶表示装置
JP2014153444A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Konica Minolta Inc 位相差フィルム、偏光板及び液晶表示装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015133486A1 (ja) * 2014-03-05 2015-09-11 富士フイルム株式会社 偏光板用組成物、偏光板保護フィルム、偏光子、偏光板および液晶表示装置
JP2015180912A (ja) * 2014-03-05 2015-10-15 富士フイルム株式会社 偏光板用組成物、偏光板保護フィルムおよび偏光板
US10254456B2 (en) 2014-03-05 2019-04-09 Fujifilm Corporation Polarizing plate composition, polarizing plate protective film, polarizer, polarizing plate, and liquid crystal display device

Also Published As

Publication number Publication date
JP6054233B2 (ja) 2016-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101646621B1 (ko) 셀룰로오스계 수지 조성물 및 셀룰로오스계 수지 필름
TWI433881B (zh) A cellulose-based resin composition and a cellulose-based resin film
TWI465515B (zh) A fiber-based resin composition and a fiber-based resin film
KR101228997B1 (ko) 광학 필름
TWI431052B (zh) A cellulose-based resin composition and a cellulose-based resin film
US10578774B2 (en) Retardation-increasing agent, cellulose-based resin composition using same, and film
US9804314B2 (en) Stretched optical compensation film
JP2021001356A (ja) 樹脂組成物、その成形品、および樹脂組成物の製造方法
JP6054242B2 (ja) セルロース系樹脂組成物及びそれを成形してなる光学フィルム
JP6565577B2 (ja) ポリカーボネート樹脂、及びそれよりなる光学フィルム
JP6054233B2 (ja) 樹脂組成物およびそれを用いた光学フィルム
JP2002121399A (ja) 樹脂組成物及びフィルム
JP6121811B2 (ja) リタデーション上昇剤
JP6351945B2 (ja) セルローストリアセテート樹脂用防湿剤、セルローストリアセテート樹脂組成物、およびフィルム
JP6289862B2 (ja) 防湿剤、セルロース系樹脂組成物、およびこれを用いたフィルム
JP6243189B2 (ja) セルロース系樹脂組成物、およびこれを用いたフィルム
JP2013185100A (ja) セルロース系樹脂組成物及びフィルム
JP2014224962A (ja) リタデーション上昇剤
JP2013163795A (ja) セルロース系樹脂組成物及びフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6054233

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150