JP6289862B2 - 防湿剤、セルロース系樹脂組成物、およびこれを用いたフィルム - Google Patents
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(式(2)中、nは0〜6の整数であり、R3〜R7は水素原子、R8は置換または無置換の炭素数2〜20のアルケニル基を表し、Lで表される連結基は、−NH−C(=O)−である)で表されることを特徴とするものである。
本発明の防湿剤は、下記式(1)、
で表される。ここで、式(1)中、R1は置換または無置換の炭素数1〜20のアルキル基、置換または無置換の炭素数3〜10のシクロアルキル基、置換または無置換の炭素数7〜20のアリールアルキル基、置換または無置換の炭素数2〜20のアルケニル基、置換または無置換の炭素数6〜12のアリール基を表し、R1がアルキル基またはアルケニル基の場合、アルキル基またはアルケニル基はエステル結合で中断されていてもよく、R1がアリールアルキル基の場合、アリール基とアルキル基との間にエステル結合を有していてもよく、R2は置換または無置換の炭素数1〜20のアルキル基、置換または無置換の炭素数3〜10のシクロアルキル基、置換または無置換の炭素数2〜20のアルケニル基を表し、R2がアルキル基またはアルケニル基の場合、アルキル基またはアルケニル基はエステル結合で中断されていてもよく、Lで表される連結基は、−NH−C(=O)−または−C(=O)−NH−である。
で表される。ここで、式(2)中、nは0〜6の整数であり、R3〜R7は各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、置換または無置換の炭素数1〜20のアルキル基、置換または無置換の炭素数1〜20のアルコキシ基、R8は置換または無置換の炭素数1〜20のアルキル基、置換または無置換の炭素数3〜10のシクロアルキル基、置換または無置換の炭素数2〜20のアルケニル基を表し、Lで表される連結基は、−NH−C(=O)−または−C(=O)−NH−である。
本発明の樹脂組成物は、セルロース系樹脂100質量部に対して、本発明の防湿剤が、1〜30質量部含有されてなるものである。本発明の防湿剤含有量が1質量部未満では防湿効果が十分に発揮されず、一方、30質量部を超えて使用した場合には、ブリードを生じるため、好ましくない。なお、本発明の樹脂組成物においては、本発明の防湿剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
および式(4)〜(12)を用いて例示するが、これらに限定されるものではない。なお、これらポリエステル系可塑剤は単独で用いてもよく、2種類以上を混合物として用いてもよい。また、下記の可塑剤−1〜4にあっては、混合物のカッコ内はモル比を示す。
本発明のフィルムは、上記本発明のセルロース系樹脂組成物が成形されてなるものである。本発明のフィルムは、セルロース系樹脂の樹脂フィルムであるが、本発明の防湿剤が添加されているため、優れた防湿効果を示す。以下、本発明のフィルムの製造方法について説明するが、以下の方法により限定されるものではない。
残留溶剤量=〔(加熱処理前のフィルム質量−加熱処理後のフィルム質量)/(加熱処理後のフィルム質量)〕×100(%)
なお、残留溶剤量を測定する際の加熱処理とは、フィルムを115℃で1時間加熱することをいう。また、セルロースエステルフィルムの乾燥工程においては、支持体より剥離したフィルムを更に乾燥し、残留溶剤量を3質量%以下にすることが好ましく、0.5質量%以下がより好ましい。フィルム乾燥工程では一般にロール懸垂方式か、テンター方式でフィルムを搬送しながら乾燥する方式を採ることができる。
セルローストリアセテート100質量部(酢化度61%、重合度260)、および下記の表1〜4記載の化合物15質量部を、メチレンクロライド400質量部とメチルアルコール100質量部とからなる混合溶剤に撹拌しながら均一に溶解させ、各種揮散性評価用およびフィルム作成用ドープ液を調製した。次いで、得られたドープ液をガラス板上に約80μmになるように流延し、室温で16時間乾燥させた後、50℃で1時間乾燥させ、さらに120℃で1時間乾燥させ、各種評価フィルムを得た。得られたフィルムの膜厚はいずれも約80μmであった。
セルローストリアセテートを100質量部(酢化度61%、重合度260)、表5記載の化合物および可塑剤を同表中の質量部で、メチレンクロライド400質量部とメチルアルコール100質量部とからなる混合溶剤に撹拌しながら均一に溶解させ、各種揮散性評価用およびフィルム作成用ドープ液を調製した。以下、上記と同様の手法でフィルムを同膜厚で作製した。
上記の方法で得られたフィルムを、JIS Z 0208に記載の方法に従い、透湿度を測定した。測定条件は40℃、相対湿度80%である。得られた評価結果を下記の表1〜表5に示す。
Claims (5)
- セルロース系樹脂100質量部に対して、請求項1記載の防湿剤が1〜30質量部含有されてなることを特徴とするセルロース系樹脂組成物。
- 前記セルロース系樹脂100質量部に対し、可塑剤が1〜30質量部含有されてなる請求項2記載のセルロース系樹脂組成物。
- 前記セルロース系樹脂が、セルロースアシレートである請求項2または3記載のセルロース系樹脂組成物。
- 請求項2〜4のうちいずれか一項記載のセルロース系樹脂組成物が成形されてなることを特徴とするフィルム。
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