JP2014204805A - パンツ型着用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】指をひっかける場所が形成され、容易に引き上げることができるパンツ型着用物品の提供。
【解決手段】前胴回り域11と後胴回り域12と股間域13とを備え、胴回り開口16と、股間域の両側に位置する一対の脚回り開口21とを有し、前後胴回り域が胴回り弾性域40を備えるパンツ型着用物品10であって、胴回り弾性域には胴回り開口から脚回り開口に向かって順に、第1弾性領域41、第2弾性領域42、及び第3弾性領域43が配置され、胴回り方向における第2弾性領域の収縮率が、第1及び第3弾性領域の収縮率よりも小さく、第1〜第3弾性領域が弾性的に弛緩した状態にあるとき、第2弾性領域が着用物品の外側に向けて湾曲する。
【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨てのパンツ型おむつ、失禁用おむつカバー等のパンツ型着用物品に関する。
従来、使い捨てのパンツ型着用物品は公知であり、特許文献1には、一対のサイドシール部、胴回り開口部及び一対の脚回り開口部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、一対のサイドシール部それぞれにおける最も上方に位置する弾性部材の上端同士を結ぶ上部仮想直線と、一対のサイドシール部それぞれにおける最も下方に位置する弾性部材の下端同士を結ぶ下部仮想直線との間の領域を、吸収性物品幅方向に延びる4本の同じ幅の帯状領域に区分し、該4本の帯状領域を、上部仮想直線側から下部仮想直線側に向かって順に第1領域、第2領域、第3領域、第4領域としたときに、吸収性物品着用時の各領域収縮力は、第2領域が第3領域よりも大きく、第4領域が第3領域よりも大きく、第2領域が第1領域よりも大きく、前記第4領域における収縮力は、前記第2領域よりも大きいかほぼ等しく、第2領域及び第4領域は着用者の骨が体表近くまで突出している部位に当接する領域である、パンツ型吸収性物品が開示されている。
特許第5144229号公報
特許文献1に開示の吸収性物品によれば、骨が身体表面まで突出している安定領域(第2及び第4領域)の収縮力を高く設定することで、着用者の排泄による重量を支えるための支点を形成させることが可能となり、吸収性物品のずれ落ちが起こりづらくなる。
しかし、特許文献1の吸収性物品では、第2領域の応力が第1領域よりも高いため、着用物品のウエスト付近を指で掴んで引き上げる際に指をかける場所である第2領域が最も収縮しており、さらに、第2領域の上方に位置する第1領域の収縮が小さいため、指をひっかける場所が形成されず、掴みにくい。特に、握力が弱い高齢者の場合は、第1領域を掴んでも指が滑って外れてしまうことがある。
本発明の目的は、従来のパンツ型着用物品の改良であって、着用物品に指をひっかける場所が形成され、高齢者が着用物品を着用するとき、容易に引き上げることができるパンツ型着用物品の提供にある。
本発明は、前胴回り域と後胴回り域と股間域とを備え、前胴回り域から股間域を経て後胴回り域に至る吸液構造体と、前後胴回り域の上端縁により形成される胴回り開口と、股間域の両側に位置する一対の脚回り開口とを有し、前後胴回り域が胴回り方向へ弾性的に伸長可能な胴回り弾性域を備える使い捨てのパンツ型着用物品に関する。
本発明に係る着用物品は、胴回り弾性域には、胴回り開口から脚回り開口に向かって順に、第1弾性領域、第2弾性領域、及び第3弾性領域が配置され、第1弾性領域は前後胴回り域の上端縁に沿って延び、第3弾性領域は第2弾性領域と、脚回り開口との間に延びており、胴回り方向における第2弾性領域の収縮率が、第1及び第3弾性領域の収縮率よりも小さく、第1〜第3弾性領域が弾性的に弛緩した状態にあるとき、第2弾性領域が着用物品の外側に向けて湾曲することを特徴とする。
本発明に係るパンツ型着用物品は、第1〜第3弾性領域が弾性的に弛緩した状態にあるとき、第1及び第3弾性領域よりも収縮力が小さい第2弾性領域が着用物品の外側に向けて湾曲するので、高齢者が着用物品を着用するとき、湾曲した第2弾性領域を指で掴んで容易に引き上げることができる。また、着用物品を引き上げるために指を着用物品の内側に差し込んだ場合には、指が第2弾性領域の湾曲部の裏側であるポケット部に入りやすく、一旦指がポケット部に入ってしまえば、指が滑って外れてしまうことがないので、着用物品を容易に引き上げることができる。
パンツ型着用物品の第一実施形態に係るパンツ型おむつの斜視図。 おむつの一部破断展開平面図。 図2に示すおむつの分解斜視図。 図2のIV−IV線断面模式図。 おむつを弾性的に弛緩させたときの外観を表す模式図。 第二実施形態に係るパンツ型おむつの一部破断展開平面図。 図6に示すおむつの分解斜視図。 図6のVIII−VIII線断面模式図。
<第1実施形態>
図1〜3を参照すると、本発明に係るパンツ型着用物品の第1実施形態に係る使い捨てのパンツ型おむつ10は、前胴回り域11と後胴回り域12と股間域13とを備え、前後胴回り域11,12の上端縁17,18により形成される胴回り開口16と、股間域13の両側に位置する一対の脚回り開口21とを有し、前記前後胴回り域11,12が、胴回り方向へ弾性的に伸長可能な胴回り弾性域40を備える。胴回り弾性域40には、前後胴回り域11,12の上端縁17,18から脚回り開口21に向かう方向に沿って順に、第1弾性領域41、第2弾性領域42、及び第3弾性領域43が配置されている。第2弾性領域42の収縮率は、第1及び第3弾性領域41,43よりも小さく、後述すように、第1〜第3弾性領域41,42,43が弾性的に弛緩した状態にあるとき、第2弾性領域42が着用物品の外側に向けて湾曲する。
図2は、おむつ10の前胴回り域11と後胴回り域12とを分離して平面に展開し、一部破断して表す図である。図3は平面に展開したおむつ10の分解斜視図であり、図4は図2のIV−IV線に沿う断面模式図である。本願の図2等に示すX,Yはそれぞれ、おむつ10の胴回り方向、及び胴回り方向に直交する方向に相当する方向を表し、以下の説明では横方向X、縦方向Yと呼ぶ。
図2,3を参照して、おむつ10は、前胴回り域11と、後胴回り域12と、前胴回り域11及び後胴回り域12の間に位置する股間域13とを備え、着用者の肌に対向する肌対向面と、その反対側の非肌対向面とを有する。おむつ10には、おむつ10のベース形態を形成するシャーシ14と、シャーシ14の肌対向面に設けられ、股間域13を中心として縦方向Yへ延びる吸液構造体15とが含まれる。吸液構造体15の前端縁15a及び後端縁15bは、それぞれ前胴回り域11、及び後胴回り域12まで延びている。
おむつ10のシャーシ14は、横方向Xに互いに並行に延びる前胴回り域11の上端縁17及び後胴回り域12の上端縁18と、縦方向Yに互いに離間して延びるおむつ10の両側縁19,20とを有する。両側縁19,20は、股間域13において吸液構造体15に向けて曲状に窪んでおり、着用者の大腿部に沿ってフィットするように、股間域13の中央部の前胴回り域11寄りの位置の幅が最も狭くなっている。また、両側縁19,20は、前胴回り域11及び後胴回り域12において直状となっている。互いに対向する前後胴回り域11,12の側縁19及び側縁20どうしを重ね合わせて縦方向Yへ互いに並行に断続的に延びるシーム部22によって接合することによって、前後胴回り域11,12の上端縁17,18により胴回り開口16が形成され、また、股間域13に位置する両側縁19,20により一対の脚回り開口21が形成される。シーム部22における前後胴回り域11,12の接合は、熱溶着、超音波溶着、またはホットメルト接着剤による接着など、公知の方法により行うことができる。
シャーシ14は、肌対向面に位置する繊維不織布製のベースシート25と、非肌対向面側に位置し、縦方向Yにおいて互いに離間対向する、繊維不織布製の前後ウエストシート26,27とを有する。ベースシート25は、前後胴回り域11,12及び股間域13を有し、前ウエストシート26は前胴回り域11に配置され、後ウエストシート27は後胴回り域12に配置される。ベースシート25は、縦方向Yにおいて互いに離間対向する前端縁25a及び後端縁25bと、横方向Xにおいて互いに離間対向する両側縁25c,25dとを有する。両側縁25c,25dは、前後胴回り域11,12における直状部と、股間域13において吸液構造体15に向けて窪む曲状部から成る。
前ウエストシート26は、前胴回り域11と股間域13の一部とを形成する台形状のシート部材であって、横方向Xに並行に延びる中間内端縁26a及び外端縁26bと、外端縁26bの両端から縦方向Yに延び出す両外側縁26c,26dと、両外側縁26c,26dの各末端と中間内端縁26aの両端とをむすぶ両側湾曲端縁26e,26fとを有する。両側湾曲端縁26e,26fは、両外側縁26c,26dの末端からそれぞれ横方向Xへ互いに接近するように延び出す直状部位と、該直状部位から中間内端縁26aの両端に向けてそれぞれ湾曲しながら延び出す曲状部位とを有する。前ウエストシート26は、両外側縁26c,26d間において横方向Xへ延びる矩形状の主体部71と、主体部71よりも幅狭であって、両側湾曲端縁26e,26f間に位置する延出部72とに区分される。
図3に示すように、前ウエストシート26は、縦方向Yに延びる両外側縁26c,26dの間で横方向Xへ延びる前折曲線63に沿って折り曲げ可能であり、ベースシート25の前胴回り域11の肌対向面の一部を覆う前折曲部35と、ベースシート25の前胴回り域11の非肌対向面に接合される前端部カバー部39とを有する。前折曲線63は、前胴回り域11の上端縁17に一致する。また、前ウエストシート26の前端部カバー部39の形状は、ベースシート25の前胴回り域11の形状に対応する。
後ウエストシート27は、後胴回り域12と股間域13の一部とを形成する略台形状であって、横方向Xへ並行して延びる中間内端縁27a及び外端縁27bと、外端縁27bの両端から縦方向Yへ延び出す両外側縁27c,27dと、両外側縁27c,27dの末端と内端縁27aの両端とをそれぞれ結ぶ曲線状の両側内端縁27e,27fとから形成される。後ウエストシート27は、両外側縁27c,27d間において横方向Xへ延びる矩形状の主体部73と、主体部73よりも幅狭であって、両側内端縁27e,27f間に位置するほぼ台形状の延出部74とに区分される。
後ウエストシート27は、縦方向Yに延びる両外側縁26c,26dの間で横方向Xへ延びる後折曲線64に沿って折り曲げられ、ベースシート25の後胴回り域12の肌対向面の一部を覆う後折曲部38と、ベースシート25の後胴回り域12の非肌対向面に接合される後端部カバー部36とを有する。後折曲線64は、後胴回り域12の上端縁18に一致する。また、後ウエストシート27の後端部カバー部36の形状は、ベースシート25の後胴回り域12の形状に対応する。
ベースシート25、及び前後ウエストシート26,27を形成するシート材料には、例えば単位面積当り質量が約10〜40g/mのスパンボンド繊維不織布、SMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)繊維不織布、エアスルー繊維不織布、プラスチックシート、またはそれらのラミネートシートなどを用いることができる。一例を挙げると、ベースシート25には単位面積当り質量が約12〜18g/mのSMS繊維不織布を用い、前後ウエストシート26,27には、単位面積当り質量が約14〜40g/mのスパンボンド繊維不織布を用いることができる。おむつ10の外面を構成する前後ウエストシート26,27には、例えばキルトエンボス等の二次加工を施すこともできる。本実施形態では、ベースシート25には単位面積当り質量が約13g/mのSMS繊維不織布を用い、前後ウエストシート26,27には、単位面積当り質量が約27g/mのスパンボンド繊維不織布を用いている。
図2〜4を参照すると、吸液構造体15は、前胴回り域11側に位置する前端縁15aと、後胴回り域12側に位置する後端縁15bと、前後端縁15a,15b間に位置する中央部15cとを有する。吸液構造体15は、肌対向面側に位置する透液シート50と非肌対向面側に位置する防漏シート53との間に、体液吸液性の吸収体51を挟み込んで構成される。吸液構造体15において、吸収体51の前端縁部51a及び後端縁部51bは、それぞれ吸液構造体15の前端縁15a及び後端縁15bの内側に位置する。透液シート50は、透液性を有する繊維不織布から成り、防漏シート53は不透液性の熱可塑性樹脂製のフィルム又は繊維不織布から成る。吸収体51は、単位面積当り質量が約0〜500g/mのフラッフパルプと、吸収性ポリマー粒子等との混合物から成る芯材55と、芯材55全体を被包するティッシュペーパ等の透液性のラップシート56とを備える。
図3、4を参照すると、吸液構造体15の前端縁15a及び中央部15cは、ベースシート25の肌対向面側において、前胴回り域11の前端縁25aから股間域13を経て後胴回り域12の一部に至るまで形成された第1接合域61に接合され、吸液構造体15の後端縁15bは、ベースシート25の後端縁25bに沿って、第1接合域61から縦方向Yに離間して形成された第2接合域62に接合される。第1及び第2接合域61,62はホットメルト接着剤を塗布して形成されている
前述のように前胴回り域11及び後胴回り域12には、それぞれの上端縁17,18から脚回り開口21に向かう方向に沿って順に、第1〜第3弾性領域41,42,43が設けられている。図2を参照して、第1弾性領域41は前後胴回り域11,12の上端縁17,18に沿って横方向Xに延び、第2弾性領域42は第1弾性領域41からY方向において離間して横方向Xに延び、第3弾性領域43は第2弾性領域42からY方向において離間して横方向Xに延びている。第1弾性領域41と第2弾性領域42との間には第1離間域44が横方向Xに延び、第2弾性領域42と第3弾性領域43との間には第2離間域45が横方向Xに延びる。
前胴回り域11の第1弾性領域41は、複数条の第1弾性糸31を、前胴回り域11の上端縁17に沿って横方向Xへ伸長させた状態で接合することにより構成されている。詳しくは、図3、4に示すように、複数条の第1弾性糸31は前ウエストシート26に伸長状態で接合され、外端縁26bに最も近い弾性糸31が前ウエストシート26の前折曲線63、すなわち前胴回り域11の上端縁17に配置され、残余の第1弾性糸31は、前折曲線63とベースシート25の前端縁25aとの間に位置するようにして配置される。また、第1弾性領域41を構成する複数条の第1弾性糸31は、前ウエストシート26の前折曲部35を前折曲線63に沿って折り返した内側に挟み込まれる。前胴回り域11では、第1弾性領域41は、吸液構造体15の前端縁15aから縦方向Yにおいて離間している。
後胴回り域12の第1弾性領域41も、前胴回り域11と同様にして、複数条の第2弾性糸32を後ウエストシート27に伸長状態で接合され、後折曲部38を前折曲線64に沿って折り返した内側に挟み込まれている。後胴回り域11でも、第1弾性領域41は、縦方向Yにおいて吸液構造体15の後端縁15bから離間している。
前後胴回り域11,12において、第1弾性領域41の縦方向Yにおける寸法は同じである。第1弾性領域41を構成する複数条の第1弾性糸31及び第2弾性糸32には、例えば470〜1240dtexのストランド状またはストリング状の弾性体を用いることができる。本実施形態では、第1弾性糸31及び第2弾性糸32はいずれも780dtexの糸ゴムである。また、複数条の第1及び第2弾性糸31,32と、後述する第3弾性領域43を構成する第3及び第4弾性糸33,34の伸長倍率は、1.5倍〜5.0倍の範囲とすることができ、2.0倍〜3.5倍の範囲であることが好ましい。前後胴回り域11,12の各第1弾性領域41には、この糸ゴム5本を6mmピッチ(ピッチとは、隣り合う糸ゴムの長手方向中心線間の距離である)で配置し、伸長倍率を2.8倍で伸長させた状態で前後胴回り域11,12に、ホットメルト接着剤(図示せず)により接合している。
第2弾性領域42は、前胴回り域11に配置される前方第2弾性領域42Aと、後胴回り域12に配置される後方第2弾性領域42Bとからなる。本実施形態では、前方第2弾性領域42Aの下端67から前胴回り域11の上端縁17までの離間寸法L1の方が、後方第2弾性領域42Bの下端68から後胴回り域12の上端縁18までの離間寸法L2よりも大きい(図4参照)。但し、離間寸法L1と、離間寸法L2とが同じ場合、及び離間寸法L1が離間寸法L2より小さい場合も、本願発明の範囲に含まれる。以下の説明では、先ず前方第2弾性領域42Aと後方第2弾性領域42Bとに共通する点について、前方第2弾性領域42Aを例に説明する。
図3,4を参照して、前胴回り域11の前方第2弾性領域42Aは、ベースシート25の肌対向面に、弾性不織布60を横方向Xに伸長させた状態で接合して構成されている。より具体的には、吸液構造体15が接合されたベースシート25の肌対向面において、弾性不織布60を伸長させた状態で、弾性不織布60の中央部が吸液構造体15の前端縁15aを覆うようにしてベースシート25の肌対向面に接合している。このように弾性不織布60の中央部を別の部材に接合することにより、弾性不織布60の中央部の湾曲を抑制しながら、高齢者の手が届き易いおむつ10の両脇部をおむつ10の外方に向けて湾曲し易くすることができる。また、おむつ10の両脇部に形成される湾曲部の一方を引っ張ったときでも、弾性不織布60の中央部が別の部材に接合されているので、他方の湾曲部の形状が崩れることがない。また、弾性不織布60をベースシート25の肌対向面に配置すれば、おむつ10の肌対向面が収縮することにより、おむつ10の外面を構成する前ウエストシート26が外側に湾曲しやすくなる。
前方第2弾性領域42Aは、前胴回り域11の両側縁19,20間で横方向Xに延び、縦方向Yにおいて第1及び第3弾性領域41,43から、第1離間域44及び第2離間域45を挟んで離間している。このように第1及び第2離間域44,45を介在させることにより、前方第2弾性領域42Aが、第1及び第3弾性領域41,43の収縮の影響により収縮することを防止できるので、前方第2弾性領域42Aがおむつ10の外方へ向けて湾曲し易くなる。したがって、おむつ10の外方へ向けて湾曲した前方第2弾性領域42Aを指で掴むことが更に容易になる。また、おむつ10の内側に指を差し込む場合、指が前方第2弾性領域42Aの湾曲部の裏側であるポケット部に入りやすく、指が滑って外れてしまうことがない。前方第2弾性領域42Aと第1弾性領域41との離間距離、及び前方第2弾性領域42Aと第3弾性領域との離間距離は、いずれも10〜40mmであることが好ましい。また、前方第2弾性領域42Aの縦方向Yにおける寸法は、20mm以上であることが好ましい。各寸法をこのようにすれば、前方第2弾性領域42Aと、第1及び第2離間域44,45とにより形成される湾曲部を、高齢者が指で掴むために十分な大きさにすることができる。
本実施形態では、弾性不織布60の両端部の内、第1弾性領域41に近い側の上端60aが、前ウエストシート26の前折曲部35で覆われている(図4参照)。弾性不織布60の、前折曲部35で覆われていない部分はおむつ10の内側に露出する。このように弾性不織布60をおむつ10の内側に露出させることにより、当該露出した部分が平坦になり、おむつ10の肌対向面に皺が発生することを抑制できる。さらに、弾性不織布60の上端60aを、おむつ10の外面を覆うシート部材である前ウエストシート26を折り返して覆うことにより、おむつ10の内側に指を差し込むとき、おむつ10の上端縁17及び弾性不織布60の上端60aに指がひっかかることを防止できるので、指を容易にポケット部に入れることができる。
以上の説明は、後胴回り域12に配置される後方第2弾性領域42Bについても当てはまる。
一方、図4に示すように、前方第2弾性領域42Aの下端67から前胴回り域11の上端縁17までの離間寸法L1の方が、後方第2弾性領域42Bの下端68から後胴回り域12の上端縁18までの離間寸法L2よりも大きい。したがって、おむつ10を着用する際には、前胴回り域11側の弾性不織布60の下端60bの方が、後胴回り域12側の弾性不織布60の下端60bよりも下に位置することになる。別言すれば、本実施形態のように離間寸法L1を離間寸法L2より大きくした場合、前胴回り域11側の弾性不織布60の下端60bが股間域13の近くに位置するので、前方第2弾性領域42Aにより形成される湾曲部を掴んで股間域13を適正な位置まで引き上げる操作が容易になる。一方、後方第2弾性領域42Bは後胴回り域12の上端縁18の近くに位置するので、後ろに手を回しにくい高齢者でも、後方第2弾性領域42Bにより形成される湾曲部を容易に掴んでおむつ10を引き上げることができる。
本実施形態の第2弾性領域42を構成する弾性不織布60には、熱可塑性エラストマーの繊維と、熱可塑性樹脂の繊維とからなる、公知の弾性を有する不織布を用いることができる。弾性不織布60は、一方向のみに弾性を示すものでもよく、二方向以上に弾性を示すものでもよい。弾性不織布60に滑り性の低いものを使用すれば、指で掴んで引き上げる際に滑りにくくすることができる。第2弾性領域42を構成する弾性不織布60の横方向Xにおける伸長倍率は、1.5倍〜5.0倍の範囲であり、1.5倍〜3.0倍の範囲であることが好ましい。また、弾性不織布60の横方向Xにおける伸長倍率は、第1弾性領域41を構成する第1及び第2弾性糸31,32、及び後述の第3弾性領域43を構成する第3及び第4弾性糸33,34の伸長倍率より低いことが好ましい。本実施形態の前方第2弾性領域42A及び後方第2弾性領域42Bのいずれでも、単位面積当り質量が28g/cmの弾性不織布60を、伸長倍率1.8倍で横方向Xに伸長させて用いている。前方第2弾性領域42A、すなわち弾性不織布60の下端67から前胴回り域11の上端縁17までの離間寸法L1は100mmで、後方第2弾性領域42B、すなわち弾性不織布60の下端68から後胴回り域12の上端縁18までの離間寸法L2は80mmである。また、前方第2弾性領域42Aから第1弾性領域41までの離間距離は21mm、前方第2弾性領域42Aから第3弾性領域43までの離間距離は20mm、後方第2弾性領域42Bから第1弾性領域41までの離間距離は11mm、後方第2弾性領域42Bから第3弾性領域43までの離間距離は10mmであり、縦方向Yにおける前方第2弾性領域42Aの寸法は50mm、後方第2弾性領域42Bの寸法は40mmである。
第3弾性領域43は、前後胴回り域11,12において、第2弾性領域42と脚回り開口21との間で横方向Xに延びる。前胴回り域11の第3弾性領域43は、前ウエストシート26の主体部71と、ベースシート25の前胴回り域11の非肌対向面との間に、複数条の第3弾性糸33を伸長させた状態で接合して構成されている。また、第3弾性領域43は、ベースシート25の肌対向面に接合された吸液構造体15と、おむつ10の厚み方向において重なり合う。本発明では、前後胴回り域11,12のそれぞれにおいて、吸収体51の前後端縁部51a,51bが、第3弾性領域43の上部端69より下方に位置することが好ましい。本実施形態の前胴回り域11では、吸収体51の前端縁部51aは第3弾性領域43内に位置するものの、第3弾性領域43の上部端69から離間している。また、前胴回り域11の第3弾性領域43の中央部には、複数条の第3弾性糸33を切断して形成され、吸液構造体15と重なり合う、非弾性域46が設けられている。これに代えて、非弾性域46を設けずに、複数条の第3弾性糸33が前胴回り域11において横方向Xに連続的に伸びるようにした場合であっても、本願発明の範囲に含まれる。
後胴回り域12の第3弾性領域43は、後ウエストシート26と、ベースシート25の後胴回り域12の非肌対向面との間に、複数条の第4弾性糸34を伸長させた状態でホットメルト接着剤(図示せず)により接合して構成されている。後胴回り域12では、吸液構造体15に含まれる吸収体51と、第3弾性領域43とは重なり合わず、第3弾性領域43の上部端69は、吸収体51の後端縁部51bから離間している。以上のように、前後胴回り域11,12において、第3弾性領域43の上部端69と、吸収体51の前後端縁部51a,51bとが離間しているので、前後端縁部51a,51bと第3弾性領域43の上部端69との間に位置する第4弾性糸34の収縮が、吸収体51により阻害されることがない。したがって、第3弾性領域43を第2弾性領域42に対し大きく収縮させることが可能になり、第2弾性領域42の湾曲を促進することができる。
前後胴回り域11,12の第3弾性領域43の縦方向Yにおける寸法は同じである。本実施形態では、前胴回り域11の第3弾性領域43を構成する複数条の第3弾性糸33として780dtexの糸ゴム6本を用い、これらの糸ゴムを10mmピッチで配置し、伸長倍率3.2倍で伸長させた状態で、前ウエストシート26とベースシート25との間にホットメルト接着剤(図示せず)により接合している。また、後胴回り域12の第3弾性領域43を構成する複数条の第3弾性糸33として940dtexの糸ゴム6本を用い、10mmピッチで配置して、伸長倍率3.2倍で伸長させた状態で、後ウエストシート27とベースシート25との間にホットメルト接着剤により接合している。
さらに、おむつ10の後ウエストシート27の延出部74とベースシート25との間に、股間域13におけるレッグ開口縁の後部、すなわち、後ウエストシート27の外側縁27c,27dの下端側から両側内端縁27e,27fに沿って湾曲して延び、股間域13を横断して中間内端縁27aの下端まで延びる複数条のレッグ弾性体37が、弾性的に伸長及び収縮可能に接合されている。
上記のように、本実施形態に係るおむつ10では、第2弾性領域42の弾性不織布60の伸長倍率は、第1及び第3弾性領域41,43の第1〜第4弾性糸31〜34の伸長倍率よりも低くなっている。具体的には、第1弾性領域41における弾性部材(第1及び第2弾性糸31,32)の伸長倍率は2.8倍、第2弾性領域42における弾性部材(弾性不織布60)の伸長倍率は1.8倍、第3弾性領域43における弾性部材(第3及び第4弾性糸33,34)の伸長倍率は3.2倍である。このように第2弾性領域42の伸長倍率が第1及び第3弾性領域41,43よりも低いおむつ10について、弾性不織布60及び第1〜第4弾性糸31〜34等の全ての弾性部材を弾性的に弛緩させる前後におけるおむつ10の外観の変化を、図5に模式的に示す。なお、図5ではレッグ弾性体37の図示は省略している。
図2,3に示したように、本実施形態のおむつ10は、所定形状のベースシート25、前後ウエストシート26,27等に、弾性不織布60、及び第1〜第4弾性糸31〜34を伸長させた状態で接合して製造される。図5(a)は、第1〜第3弾性領域41〜43に接合された各弾性部材の伸長倍率を維持したままで、前後胴回り域11,12をシーム部22で接合したときの外観を、おむつ10の正面から見て表す模式図である。図5(a)に示すように、各弾性部材の伸長倍率が維持されているときは、第1〜第3弾性領域41〜43の横方向Xにおける寸法は等しい。
図5(a)に示す状態から、第1〜第3弾性領域41〜43に設けられた各弾性部材を弾性的に弛緩させると、各弾性部材は横方向Xに収縮して図5(b)に示す状態となる。このとき、第2弾性領域42の伸長倍率は第1及び第3弾性領域41,43よりも小さいので、第2弾性領域42の収縮率は、第1及び第3弾性領域41,43よりも小さくなる。この結果、第2弾性領域42の横方向Xにおける寸法が、第1及び第3弾性領域41,43の横方向Xにおける寸法より大きくなり、第1及び第3弾性領域41,43よりもおむつ10の外方に突き出す。さらに、第2弾性領域42の両側に位置する第1及び第2離間域44,45が第2弾性領域42に追従して、第1及び第3弾性領域41,43からおむつ10の外方に突き出すことにより、第2弾性領域42がおむつ10の外方に湾曲する形状が形成される。
第1及び第3弾性領域41,43が収縮したとき、前後ウエストシート26,27とベースシート25も収縮する。第1及び第2離間域44,45を設ければ、第1及び第3弾性領域41,43の収縮の第2弾性領域42への影響が緩和される。この結果、第2弾性領域42がおむつ10の外方に湾曲し難くなることを防止できる。通常、繊維不織布と糸ゴム等の弾性部材とで構成される着用物品の場合、第2弾性領域42と第1弾性領域41との離間距離、及び第2弾性領域42と第3弾性領域43との離間距離を、いずれも10〜40mmにすることにより、第1及び第3弾性領域41,43の収縮の影響を第2弾性領域42に及び難くすることができる。しかし、第1及び第2離間域44,45を設けずに、第2弾性領域42の幅を広くして、第2弾性領域42の中央部に第1及び第3弾性領域41,43の収縮の影響が及ばないようにすることによっても、第2弾性領域42をおむつ10の外方に湾曲させることができる。
前述のように、第2弾性領域42の中央部に、吸液構造体15の前端縁15aを接合することにより、高齢者の手が届き易いおむつ10の両脇部を、おむつ10の外方に向けて湾曲させることができる。また、第2弾性領域42がおむつ10の外方に湾曲し易くするためには、第1及び第3弾性領域41,43の収縮を阻害しないことが好ましく、これらの領域と吸液構造体15に含まれる吸収体51とが重なり合わないか、一部のみ重なり合うようにすることが好ましい。
以上の説明から明らかなように、本願発明では、第2弾性領域42の収縮率が、第1及び第3弾性領域41、43の収縮率よりも小さいことにより、第1〜第3弾性領域41〜43が弾性的に弛緩した状態にあるとき、第2弾性領域42がおむつ10(着用物品)の外側に向けて湾曲する。第1〜第3弾性領域41〜43の収縮率は、次のようにして評価することができる。
おむつ10を図2または図5に示すように、各弾性部材を伸長させて平面状に拡げた状態とし、その状態において、第1〜第3弾性領域41〜43のそれぞれの横方向X両側に、一対の測定点を定める。一対の測定点は、シーム部22に印をつけることにより定めることができる。まず、各弾性部材を伸長させた状態で、第1〜第3弾性領域41〜43のそれぞれについて、一対の測定点間の最短距離aを測定し、次に各弾性部材を弛緩させた状態で一対の測定点間の最短距離bを測定する。最短距離の測定には、メジャーを用いてもよいし、画像解析装置を用いてもよい。第1〜第3弾性領域41〜43のそれぞれの収縮率は、収縮率(%)={(a−b)/a}×100により求めることができる。シーム部22が湾曲している場合、第2弾性領域の収縮率は、各弾性部材を弛緩させたとき一対の測定点間の最短距離bの値が最大となる部位で評価し、第1及び第3弾性領域41,43それぞれの収縮率は、各弾性部材を弛緩させたとき一対の測定点間の最短距離bの値が最小となる部位で評価する。
<第2実施形態>
図6〜8を参照して、本実施形態は、弾性不織布60に代えて、前ウエストシート26及び後ウエストシート27のそれぞれにおいて、第1弾性領域41と第3弾性領域43との間に、複数条の第5弾性糸65を弾性的に伸長可能に接合するとともにベースシート25で覆うことにより、第2弾性領域42を形成している点を除き、第1実施形態と同じである。以下、第1実施形態と相違する点について説明する。
本実施形態の第5弾性糸65も、第1実施形態と同様に、第1及び第3弾性領域41,43に用いられている第1〜第4弾性糸31〜34と比べて低伸長倍率とされており、伸長倍率は例えば1.8倍にすることができる。また、第5弾性糸65は第1〜第4弾性糸31〜34と比べて低dtexであることが好ましい。
第2弾性領域42と第1及び第3弾性領域41,43との間には、第1及び第2離間域44,45が設けられている。前胴回り域11における第1弾性領域41と第2弾性領域42との離間距離は、第2弾性領域42に最も近い第1弾性糸31の長手方向中心線と、第1弾性領域41に最も近い第5弾性糸65の長手方向中心線との最短距離であり、第2弾性領域42と第3弾性領域43との離間距離は、第3弾性領域43に最も近い第5弾性糸65の長手方向中心線と、第2弾性領域42に最も近い第3弾性糸33の長手方向中心線との最短距離である。後胴回り域12においても同様である。本実施形態でも、第2弾性領域42の収縮率が、第1及び第3弾性領域41,43の収縮率よりも小さいことにより、第2弾性領域42をおむつ10の外方に湾曲させることができる。
上記の第1及び第2実施形態では、前後ウエストシート26,27の前後折曲部35,38が、主体部71,73と同一のシート材料から形成されている例について説明した。しかし、前後折曲部35,38を主体部71,73とは別体のシート材料から形成し、主体部71,73の肌対向面に固定することもできる。また、吸液構造体15の両側縁に、漏れ防止のためのバリアカフシートを設けることもできる。また、第1実施形態で用いた弾性不織布60に代えて、複数条のストランド状またはストリング状の弾性体を帯状の不織布片に弾性的に伸長可能に接合した、複合不織布を用いることもできる。上記の実施形態では、特に断りの無い限り接合はホットメルト接着剤により行っているが、熱溶着、超音波溶着により接合することもできる。本発明の使い捨ておむつ10を構成する各構成部材には、明細書に記載されている材料のほかに、使い捨ての着用物品において通常用いられている各種公知の材料を制限なく用いることができる。また、明細書及び特許請求の範囲において、「第1」〜「第5」の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いられる。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記の事項に要約することができる。
前胴回り域と後胴回り域と股間域とを備え、前胴回り域から股間域を経て後胴回り域に至る吸液構造体と、前後胴回り域の上端縁により形成される胴回り開口と、股間域の両側に位置する一対の脚回り開口とを有し、前後胴回り域が胴回り方向へ弾性的に伸長可能な胴回り弾性域を備える使い捨てのパンツ型着用物品であって、胴回り弾性域には、胴回り開口から脚回り開口に向かって順に、第1弾性領域、第2弾性領域、及び第3弾性領域が配置され、第1弾性領域は前後胴回り域の上端縁に沿って延び、第3弾性領域は第2弾性領域と、脚回り開口との間に延びており、胴回り方向における第2弾性領域の収縮率が、第1及び第3弾性領域の収縮率よりも小さく、第1〜第3弾性領域が弾性的に弛緩した状態にあるとき、第2弾性領域が着用物品の外側に向けて湾曲することを特徴とする着用物品。
上記段落に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の態様を含むことができる。
(1)第2弾性領域が、前胴回り域に配置される前方第2弾性領域と後胴回り域に配置される後方第2弾性領域とからなり、前方第2弾性領域の下端から前胴回り域の上端縁までの離間寸法の方が、後方第2弾性領域の下端から後胴回り域の上端縁までの離間寸法よりも大きい。
(2)吸液構造体の前端縁及び後端縁が、それぞれ前胴回り域の第2弾性領域と、後胴回り域の第2弾性領域とに接合される。
(3)吸液構造体が、透液シートと防漏シートとの間に挟み込まれた吸収体を有し、吸液構造体において、吸収体の前端縁部及び後端縁部が、それぞれ吸液構造体の前端縁及び後端縁の内側に位置し、吸収体の前後端縁部がそれぞれ、前後胴回り域において第3弾性領域の上部端より下方に位置する。
(4)第2弾性領域の胴回り方向に直交する方向における寸法が20mm以上である。
(5)第2弾性領域が、第1弾性領域及び第3弾性領域から離間しており、第2弾性領域と第1弾性領域及び第3弾性領域との離間距離が、それぞれ10〜40mmである。
(6)第2弾性領域が弾性不織布で構成される。
(7)着用物品の内側において、弾性不織布の少なくとも一部が露出する。
(8)着用物品がその外面を構成するシート部材を備え、前後胴回り域に配置される弾性不織布において第1弾性領域に近い側に位置する弾性不織布の上端が、外面を構成するシート部材を着用物品の内側へ折り返して覆われている。
(9)第2弾性領域が複数の弾性糸で構成される。
10 おむつ
11 前胴回り域
12 後胴回り域
13 股間域
15 吸液構造体
15a 吸液構造体の前端縁
15b 吸液構造体の後端縁
16 胴回り開口
17 前胴回り域の上端縁
18 後胴回り域の上端縁
21 脚回り開口
26 前ウエストシート(外面を構成するシート部材)
27 後ウエストシート(外面を構成するシート部材)
40 胴回り弾性域
41 第1弾性領域
42 第2弾性領域
42A 前方第2弾性領域
42B 後方第2弾性領域
43 第3弾性領域
44 第1離間域
45 第2離間域
50 透液シート
51 吸収体
51a 吸収体の前端縁部
51b 吸収体の後端縁部
53 防漏シート
60 弾性不織布
60a 弾性不織布の上端
60b 弾性不織布の下端
65 第5弾性糸(複数の弾性糸)
67 前方第2弾性領域の下端
68 後方第2弾性領域の下端
69 第3弾性領域の上部端
L1 離間寸法
L2 離間寸法

Claims (10)

  1. 前胴回り域と後胴回り域と股間域とを備え、前記前胴回り域から前記股間域を経て前記後胴回り域に至る吸液構造体と、前記前後胴回り域の上端縁により形成される胴回り開口と、前記股間域の両側に位置する一対の脚回り開口とを有し、前記前後胴回り域が胴回り方向へ弾性的に伸長可能な胴回り弾性域を備える使い捨てのパンツ型着用物品であって、
    前記胴回り弾性域には、前記胴回り開口から前記脚回り開口に向かって順に、第1弾性領域、第2弾性領域、及び第3弾性領域が配置され、前記第1弾性領域は前記前後胴回り域の前記上端縁に沿って延び、前記第3弾性領域は前記第2弾性領域と、前記脚回り開口との間に延びており、
    前記胴回り方向における前記第2弾性領域の収縮率が、前記第1及び第3弾性領域の収縮率よりも小さく、
    前記第1〜第3弾性領域が弾性的に弛緩した状態にあるとき、前記第2弾性領域が着用物品の外側に向けて湾曲することを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記第2弾性領域が、前記前胴回り域に配置される前方第2弾性領域と前記後胴回り域に配置される後方第2弾性領域とからなり、前記前方第2弾性領域の下端から前記前胴回り域の前記上端縁までの離間寸法の方が、前記後方第2弾性領域の下端から前記後胴回り域の前記上端縁までの離間寸法よりも大きい、請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記吸液構造体の前端縁及び後端縁が、それぞれ前記前胴回り域の前記第2弾性領域と、前記後胴回り域の前記第2弾性領域とに接合される、請求項1または2に記載の着用物品。
  4. 前記吸液構造体が、透液シートと防漏シートとの間に挟み込まれた吸収体を有し、
    前記吸液構造体において、前記吸収体の前端縁部及び後端縁部が、それぞれ前記吸液構造体の前記前端縁及び後端縁の内側に位置し、
    前記吸収体の前記前後端縁部がそれぞれ、前記前後胴回り域において前記第3弾性領域の上部端より下方に位置する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の着用物品。
  5. 前記第2弾性領域の前記胴回り方向に直交する方向における寸法が20mm以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の着用物品。
  6. 前記第2弾性領域が、前記第1弾性領域及び前記第3弾性領域から離間しており、前記第2弾性領域と前記第1弾性領域及び前記第3弾性領域との離間距離が、それぞれ10〜40mmである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の着用物品。
  7. 前記第2弾性領域が弾性不織布で構成される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の着用物品。
  8. 前記着用物品の内側において、前記弾性不織布の少なくとも一部が露出する、請求項7に記載の着用物品。
  9. 前記着用物品がその外面を構成するシート部材を備え、前記前後胴回り域に配置される前記弾性不織布において前記第1弾性領域に近い側に位置する前記弾性不織布の上端が、外面を構成する前記シート部材を前記着用物品の内側へ折り返して覆われている、請求項7または8に記載の着用物品。
  10. 前記第2弾性領域が複数の弾性糸で構成される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の着用物品。
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