JP5832150B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの使い捨ておむつに関する。
従来より、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の1つとして、上端に胴部開口を有するとともに下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの使い捨ておむつが利用されている。特許文献1のパンツタイプの使い捨ておむつでは、使用後のおむつを丸めて廃棄する際に、丸めた状態で固定するための廃棄用止着テープが、胴周り域に設けられている。当該使い捨ておむつでは、使用後のおむつをウエスト開口部側から折り畳みやすいように、ウエスト開口部と廃棄用止着テープの上端縁との間に、折り畳み位置を指示する目印が設けられる。目印としては、例えば、着色された1本の弾性部材が挙げられている。
一方、使い捨ておむつでは、少量の排尿時であってもおむつ全体を交換する必要があるため、使用者にとって経済的な負担が大きくなってしまう。そこで、使い捨ておむつの内側において安価な補助吸収具(いわゆる、尿取りパッド等)により着用者の排泄部を覆い、排泄後に補助吸収具のみを交換することが行われている。
特許文献2のパンツ型の使い捨ておむつでは、おむつ本体の使用面(すなわち、補助吸収性物品が装着される面)に、補助吸収性物品の装着位置決め用目印が設けられる。そして、補助吸収性物品の起立カフスの外面側に設けられた位置合わせ用目印を、おむつ本体の装着位置決め用目印に対応させることにより、おむつ本体に対する補助吸収性物品の位置決めが行われる。
特開2003−310657号公報 特開2008−307298号公報
ところで、特許文献1のように、着用者に使い捨ておむつを装着する前に補助吸収具を使い捨ておむつの内側に装着する場合、補助吸収具を使い捨ておむつと共に着用者の脚に沿って引っ張り上げる際に、補助吸収具が、内股等に引っかかってずれてしまうおそれがある。補助吸収具がずれると、着用者からの排泄物が、補助吸収具の外部に漏出してしまい、使い捨ておむつの交換が必要となる可能性がある。排泄物の漏出を防止するためには、使い捨ておむつの着用後に、補助吸収具の位置が調整されることが好ましい。しかしながら、特許文献2のように、使い捨ておむつの使用面側に設けられた目印は、このような補助吸収具の位置調整に使用することはできない。
一方、補助吸収具とパンツ型の使い捨ておむつとを着用者に装着する際には、必ずしも、補助吸収具が予め使い捨ておむつの内側に装着されるわけではない。例えば、使い捨ておむつの一対の脚部開口に着用者の脚を挿入し、使い捨ておむつが着用者の足首や膝等に位置している状態で、着用者の股間に補助吸収具が宛がわれる。そして、補助吸収具を着用者自身に押さえておいてもらい、介護者が、使い捨ておむつを引っ張り上げて装着するとともに、補助吸収具を使い捨ておむつにより押さえる。この場合、使い捨ておむつの着用後に、補助吸収具の位置が調整される。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、使い捨ておむつの着用後において、補助吸収具の長手方向の位置を容易に確認することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの使い捨ておむつであって、前方部および後方部の間の中間部で折り曲げられ、前記中間部を下側に向けた際の前記前方部の左右両側の部位が、前記後方部の左右両側の部位にそれぞれ接合されることにより、前記前方部および前記後方部の上端に胴部開口が形成され、前記前方部および前記後方部の下側において前記中間部の左右に一対の脚部開口が形成される外装シートと、前記外装シートの内側に取り付けられた吸収体とを備え、前記吸収体の前記前方部側の上端である前部上端、および、前記後方部側の上端である後部上端が、前記胴部開口から下方に離間しており、前記外装シートが、外装シート本体と、前記胴部開口のエッジに沿って前記外装シート本体に接合され、収縮することにより胴部開口ギャザーを形成する胴部開口弾性部材と、前記胴部開口弾性部材と前記吸収体の前記前部上端および前記後部上端との間における、前記外装シート本体の胴周り方向の領域である胴周り部の少なくとも一部に、胴周り方向に沿って接合され、収縮することにより胴周りギャザーを形成する胴周り弾性部材とを備え、補助吸収具が前記外装シートおよび前記吸収体の内側に装着された場合に、前記補助吸収具が前記胴周り部を介して外側から視認可能であり、前記胴周り部の前記胴周りギャザーが形成される領域に、前記外装シート本体と異なる色を有するとともに外側から視認可能であり、かつ、前記補助吸収具の長手方向の端部の前記長手方向における位置決めに利用される目印が設けられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の使い捨ておむつであって、前記目印が、左右方向に延びる線状部と、前記線状部の両端の位置を強調する端部強調部とを備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の使い捨ておむつであって、前記胴周り弾性部材が、前記目印である弾性要素を備える。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の使い捨ておむつであって、前記胴周り弾性部材が、前記目印である弾性要素を備え、前記端部強調部が、前記弾性要素の屈曲部である。
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載の使い捨ておむつであって、前記胴周り弾性部材が、前記弾性要素と異なる色を有する他の弾性要素をさらにえる
請求項に記載の発明は、請求項に記載の使い捨ておむつであって、前記弾性要素および前記他の弾性要素が糸状であり、前記弾性要素が、前記他の弾性要素よりも太い。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記目印が、前記前方部および前記後方部において前記胴周り部に設けられる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記補助吸収具とサイズが異なる他の補助吸収具が前記外装シートおよび前記吸収体の内側に装着された場合に、前記他の補助吸収具が前記胴周り部を介して外側から視認可能であり、前記胴周り部に、前記外装シート本体および前記目印と異なる色を有するとともに外側から視認可能であり、かつ、前記他の補助吸収具の長手方向の端部の位置決めに利用される他の目印が設けられる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の使い捨ておむつであって、前記目印の色が、前記補助吸収具のバックシートの色と同系色であり、前記他の目印の色が、前記他の補助吸収具のバックシートの色と同系色である。
本発明では、使い捨ておむつの着用後において、補助吸収具の長手方向の位置を容易に確認することができる。
一の実施の形態に係る使い捨ておむつの正面図である。 使い捨ておむつの背面図である。 展開した状態の使い捨ておむつの平面図である。 使い捨ておむつの断面図である。 使い捨ておむつの部分断面図である。 る使い捨ておむつの正面図である。 使い捨ておむつの背面図である。 補助吸収具が装着された使い捨ておむつの正面図である。 補助吸収具が装着された使い捨ておむつの背面図である。 他の補助吸収具が装着された使い捨ておむつの正面図である。 他の補助吸収具が装着された使い捨ておむつの背面図である。 さらに他の補助吸収具が装着された使い捨ておむつの正面図である。 さらに他の補助吸収具が装着された使い捨ておむつの背面図である。 他の使い捨ておむつの正面図である。 さらに他の使い捨ておむつの正面図である。
図1および図2はそれぞれ、本発明の一の実施の形態に係る使い捨ておむつ1の正面図および背面図(すなわち、着用者の腹側および背側に位置する部位の図)である。図1および図2に示すように、使い捨ておむつ1は、上端(すなわち、図1および図2中の上側の端部)に胴部開口11を有し、下部に一対の脚部開口12を有するパンツタイプの吸収性物品であり、着用者からの排泄物を受ける。
図3は、使い捨ておむつ1を展開した状態で着用者側から見た平面図である。図3に示すように、使い捨ておむつ1は、外装シート4、および、外装シート4の内側の面(すなわち、着用者側の面)に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する略シート状の吸収体20を備える。
使い捨ておむつ1では、図3中の上側の部位が着用者の前側(腹側の肌)を覆い、図3中の下側の部位が着用者の後側(背側の肌)を覆う。以下の説明では、外装シート4の着用者の前側および後側を覆う部位をそれぞれ、「前方部401」および「後方部403」と呼び、前方部401と後方部403との間で前方部401および後方部403から連続するとともに着用者の股間部を覆う部位を「中間部402」と呼ぶ。吸収体20は、外装シート4の前方部401から中間部402を経由して後方部403へと至る。
使い捨ておむつ1が製造される際には、外装シート4が吸収体20と共に中間部402にて折り曲げられ、中間部402を下側に向けた際の前方部401の左右両側の端部の内面と、後方部403の左右両側の端部の内面とが、加熱および押圧による熱融着によりそれぞれ接合される。これにより、図1および図2に示すように、前方部401および後方部403の上端に胴部開口11が形成され、前方部401および後方部403の下側において中間部402の左右に一対の脚部開口12が形成される。
図4は、使い捨ておむつ1を図3中に示すA−Aの位置(すなわち、中間部402)で切断した断面図である。図4では、図示の都合上、使い捨ておむつ1の各構成を離して描いている。図3および図4に示すように、吸収体20は、略シート状の本体部2、および、本体部2の両側部上(すなわち、左右方向の両側)に配置されて本体部2の長手方向のおよそ全長に亘る一対のサイドシート3を備える。本体部2は、図4に示すように、トップシート21、バックシート23、および、トップシート21とバックシート23との間に配置された吸収コア22を備える。図3では、図の理解を容易にするために、吸収コア22の輪郭を太破線にて描いている(図1および図2においても同様)。
図3に示すように、吸収コア22の長手方向の両端部における幅は、吸収コア22の長手方向の中央部における幅よりも大きい。換言すれば、吸収コア22は、いわゆる砂時計型である。図4のバックシート23はホットメルト接着剤等により外装シート4上に接合され、吸収体20が外装シート4に固定される。
一対のサイドシート3はそれぞれ、長手方向の全長に亘って設けられた折り曲げ線39の一方側の部位である帯状の接合部33、および、折り曲げ線39の他方側の部位である側壁部34を備える。一対の接合部33は、本体部2の側方エッジ近傍において長手方向のおよそ全長に亘って本体部2の上側(すなわち、着用者側)にホットメルト接着剤を用いて接合される。一対の側壁部34は、折り曲げ線39である接合部33の左右方向の外側のエッジにて一対の接合部33から連続する部位であり、本体部2の両側部上において本体部2の長手方向のおよそ全長に亘って伸びる。
一対の側壁部34はそれぞれ、長手方向における両端部において接合部33上に重ねられ、熱融着接合または超音波接合、あるいは、ホットメルト接着剤等による接着により接合部33上に固定される。側壁部34の自由端には弾性部材35が接合されており、弾性部材35が収縮することによりギャザーが形成される。
図5は、使い捨ておむつ1を図3中に示すB−Bの位置で切断した部分断面図である。図5では、使い捨ておむつ1の前側を示す。使い捨ておむつ1の後側の構造は、図5に示す前側の構造と同様である。図5に示すように、外装シート4は、外装シート本体40、並びに、外装シート本体40に接合される胴部開口弾性部材45および胴周り弾性部材44を備える。外装シート4は、また、図3に示すように、外装シート本体40に接合される脚部弾性部材43も備える。
図4および図5に示すように、外装シート本体40は、第1外装シート41、および、第1外装シート41の内面上(すなわち、着用者側)に積層されて直接的に接合される第2外装シート42を備える。図5に示すように、第2外装シート42の上端421は、第1外装シート41の上端411から下方に離間する。換言すれば、第2外装シート42の上端421は、胴部開口11(図1および図2参照)から下方に離間する。第2外装シート42の上端421は、吸収体20の前部上端25と重なる、または、第1外装シート41の上端411と吸収体20の前部上端25との間に位置する。使い捨ておむつ1では、吸収体20の前方部401側の上端である前部上端25、および、吸収体20の後方部403側の上端である後部上端26(図2参照)が、胴部開口11から下方に離間する。
外装シート本体40は、また、第2外装シート42の上側にて第1外装シート41の内面上に積層されて直接的に接合されるエンドシート5を備える。図3に示すように、エンドシート5は、使い捨ておむつ1の左右方向(すなわち、図3中における横方向)に関して外装シート4の幅のおよそ全体に亘って設けられ、図5に示すように、第1外装シート41および第2外装シート42との間に、吸収体20の上端部を挟んで固定する。
図1、図3および図5に示すように、胴部開口弾性部材45は、第1外装シート41およびエンドシート5の上端に沿って(すなわち、胴部開口11のエッジに沿って)、第1外装シート41とエンドシート5との間にホットメルト接着剤等により接合される。胴部開口弾性部材45は、上下方向に配列される複数(本実施の形態では、8本)の糸状の胴部開口弾性要素451を備える。図3に示すように、複数の胴部開口弾性要素451のそれぞれは左右方向に伸びる。使い捨ておむつ1では、胴部開口弾性部材45が収縮することにより外装シート本体40が収縮し、着用者に接する胴部開口ギャザーが形成される。
図5に示すように、胴周り弾性部材44は、胴部開口弾性部材45と吸収体20の前部上端25との間の領域にて、第1外装シート41とエンドシート5との間にホットメルト接着剤等により接合される。以下の説明では、図1および図2に示す胴部開口弾性部材45と吸収体20の前部上端25との間、および、胴部開口弾性部材45と吸収体20の後部上端26との間における、外装シート本体40の胴周り方向(すなわち、左右方向)の領域を、「胴周り部47」という。図1、図3および図5に示すように、胴周り弾性部材44は、上下方向に配列される複数(本実施の形態では、10本)の糸状の胴周り弾性要素441を備える。複数の胴周り弾性要素441のそれぞれは左右方向に伸びる。換言すれば、胴周り弾性部材44は、胴周り方向に沿って胴周り部47に接合される。使い捨ておむつ1では、胴周り弾性部材44が収縮することにより外装シート本体40が収縮し、着用者の胴周りに接する胴周りギャザーが形成される。
使い捨ておむつ1の後側では、上述のように、吸収体20の後部上端26が、胴部開口11から下方に離間しており、吸収体20の後方部403側の上端部は、図3に示すもう1つのエンドシート5と第1外装シート41および第2外装シート42(図5参照)との間に挟まれて固定される。また、図2および図3に示すように、胴部開口弾性部材45の複数の胴部開口弾性要素451が、胴部開口11のエッジに沿って外装シート本体40に接合され、胴部開口弾性部材45が収縮することにより胴部開口ギャザーが形成される。胴周り弾性部材44の複数の胴周り弾性要素441は、胴周り部47に胴周り方向に沿って接合され、胴周り弾性部材44が収縮することにより胴周りギャザーが形成される。使い捨ておむつ1では、胴部開口弾性部材45および胴周り弾性部材44が、胴周り方向の全周に亘って設けられる。
図1および図2に示すように、脚部弾性部材43は、使い捨ておむつ1の前側および後側において、一対の脚部開口12のエッジに沿って、第1外装シート41と第2外装シート42(図4参照)との間にホットメルト接着剤等により接合される。図1ないし図3に示すように、脚部弾性部材43は、複数(本実施の形態では、3本)の糸状の脚部弾性要素431を備える。使い捨ておむつ1では、脚部弾性部材43が収縮することにより外装シート本体40が収縮し、着用者の脚周りに接する脚部ギャザーが形成される。
図4に示す吸収体20のトップシート21は、透液性のシート材料であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21としては、例えば、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)にて形成された透液性の不織布(ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンボンド不織布等)が利用される。なお、トップシート21として、セルロースやレーヨン、コットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)が利用されてもよい。
吸収コア22は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維に粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))や高吸収性ファイバー等の高吸収性材料を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等により包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包むティッシュペーパーや透液性不織布等は、親水性繊維および吸水性材料とホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性材料の脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。本実施の形態では、吸収コア22はパルプ繊維およびSAPを含む。
バックシート23としては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムが利用され、バックシート23に到達した排泄物の水分等が、本体部2の外側にしみ出すのを防止する。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、使い捨ておむつ1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
サイドシート3のシート本体としては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)が利用される。弾性部材35としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用され、本実施の形態では、ポリウレタン糸が弾性部材35として利用される。
図5に示す外装シート本体40の第1外装シート41、第2外装シート42およびエンドシート5としては、バックシート23と同様に、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布やプラスチックフィルムが利用され、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用される。プラスチックフィルムとしては、透湿性(通気性)を有するものが利用されることが好ましい。また、第1外装シート41、第2外装シート42およびエンドシート5として、トップシート21と同様に、親水性繊維により形成された不織布や親水処理した疎水性繊維にて形成された透液性の不織布が利用されてもよい。脚部弾性部材43、胴周り弾性部材44および胴部開口弾性部材45の弾性要素としては、サイドシート3の弾性部材35と同様に、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用され、本実施の形態ではポリウレタン糸が利用される。
図6および図7は、使い捨ておむつ1の正面図および背面図である。前方部401および後方部403の胴周り部47では、胴周り弾性部材44の胴周り弾性要素441a〜441eが、上から順に2本ずつ組になっている。胴周り弾性要素441a〜441eを区別する必要が無い場合には、胴周り弾性要素441と総称する。
胴周り弾性要素441a,441cは、左右方向に略平行に延びる直線状である。胴周り弾性要素441b,441d,441eはそれぞれ、前方部401および後方部403の左右両側において左右方向に略平行に延びる一対の直線状の要素側部442、一対の要素側部442から胴部開口11側かつ左右方向の中央側へと延びる一対の傾斜部443、並びに、一対の傾斜部443から連続するとともに前方部401および後方部403の左右方向の中央にて左右方向に略平行に延びる直線状の要素中央部444を備える。以下の説明では、胴周り弾性要素441b,441d,441eにおいて、要素中央部444と一対の傾斜部443との接続部近傍の部位を、「屈曲部446」と呼ぶ。左右方向の中央部において、胴周り弾性要素441bは胴周り弾性要素441aと近接しており、胴周り弾性要素441dは胴周り弾性要素441cと近接している。胴周り弾性要素441bは胴周り弾性要素441aと重なって配置されてもよく、胴周り弾性要素441dは胴周り弾性要素441cと重なって配置されてもよい。
以下の説明では、胴周り弾性要素441b,441d,441eをまとめて「第1胴周り弾性要素441b,441d,441e」と呼び、胴周り弾性要素441a,441cをまとめて「第2胴周り弾性要素441a,441c」と呼ぶ。第1胴周り弾性要素441b,441d,441eはそれぞれ、前方部401および後方部403の左右方向の中央にて、胴部開口11に向けて凸となっている。使い捨ておむつ1では、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eとして、第2胴周り弾性要素441a,441cよりも太い弾性糸が利用される。図6および図7では、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eを太破線にて描く。
第1胴周り弾性要素441b,441d,441eは、外装シート本体40の色と異なる色を有する。第1胴周り弾性要素441b,441d,441eは、互いに異なる色を有する。第2胴周り弾性要素441a,441cは、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eと異なる色を有する。第2胴周り弾性要素441a,441cの色は、好ましくは、外装シート本体40の色と同系色である。なお、同系色とは、同一の色を含む同系統の色(すなわち、色相が同じまたは近似する色)を意味する。本実施の形態では、外装シート本体40の色は、白色またはベージュのような淡い色であり、第2胴周り弾性要素441a,441cの色は、白色である。また、胴周り弾性要素441bの色は緑色であり、胴周り弾性要素441dの色は青色であり、胴周り弾性要素441eの色は赤色である。第1胴周り弾性要素441b,441d,441eは、外装シート4の外側および内側から視認可能である。
使い捨ておむつ1が使用される際には、使い捨ておむつ1の内側、すなわち、外装シート4および吸収体20の内側に補助吸収具が装着されることが多い。図8および図9は、内側に補助吸収具9が装着された使い捨ておむつ1の正面図および背面図である。図8および図9では、補助吸収具9の輪郭を太破線にて描いている(図10ないし図13においても同様)。補助吸収具9の外面であるバックシート93の色は、使い捨ておむつ1の外装シート本体40の色とは異なり、蛍光色等の鮮やかな色である。本実施の形態では、補助吸収具9のバックシート93の色はピンクの蛍光色であり、赤色の胴周り弾性要素441eと同系色である。補助吸収具9は、胴周り部47を介して外装シート4の外側から視認可能である。
使い捨ておむつ1および補助吸収具9が着用者に装着される際には、まず、使い捨ておむつ1の一対の脚部開口12に着用者の脚を挿入し、使い捨ておむつ1が着用者の足首や膝等に位置している状態で、着用者の股間に補助吸収具9が宛がわれる。次に、補助吸収具9を着用者自身に押さえておいてもらい、介護者が、使い捨ておむつ1を引っ張り上げて装着するとともに、補助吸収具9を使い捨ておむつ1により押さえる。
そして、介護者が、補助吸収具9の後側の上端部92を、使い捨ておむつ1の胴部開口11を介して把持し、使い捨ておむつ1の後方部403の胴周り部47に設けられた胴周り弾性要素441eを位置決めの基準として、補助吸収具9の上端部92を胴周り部47を介して視認しつつ上端部92の長手方向における位置、および、上端部92の左右方向における位置を調整する。具体的には、補助吸収具9の直線状の上エッジ921を、2本の胴周り弾性要素441eの要素中央部444の間に配置することにより、長手方向における上端部92の位置決めが行われる。また、補助吸収具9の上エッジ921の両端が、胴周り弾性要素441eの一対の屈曲部446に重なるように上端部92を配置することにより、左右方向における上端部92の位置決めが行われる。
また、介護者は、前方部401の胴周り部47に設けられた胴周り弾性要素441eを位置決めの基準として、補助吸収具9の前側の上端部91を、胴周り部47を介して視認しつつ、上端部91の長手方向および左右方向における位置を調整する。前側の上端部91の位置決めにおいても、後側の上端部92と同様に、上端部91の上エッジ911が、2本の胴周り弾性要素441eの要素中央部444の間に配置され、上エッジ911の両端が、胴周り弾性要素441eの一対の屈曲部446に重なるように配置される。なお、図8および図9に示す胴周り弾性部材44の胴周り弾性要素441b,441dは、後述するように、補助吸収具9とはサイズが異なる他の補助吸収具の長手方向の端部の位置決めに利用される。また、第2胴周り弾性要素441a,441cは、補助吸収具の位置決めには利用されない。
使い捨ておむつ1では、胴周り弾性要素441eが、前方部401および後方部403において胴周り部47に設けられて補助吸収具9の上端部91,92の長手方向および左右方向における位置決めに利用される目印となっている。そして、胴周り弾性要素441eの要素中央部444に対する補助吸収具9の上エッジ911,921の相対位置を確認することにより、使い捨ておむつ1の着用後において、補助吸収具9の長手方向の端部である上端部91,92の長手方向における位置を、胴周り部47を介して外装シート4の外側から容易に確認することができる。また、必要に応じて、補助吸収具9の上端部91,92の長手方向における位置を容易に修正することができる。
胴周り弾性要素441eでは、一対の屈曲部446が、左右方向に延びる線状部である要素中央部444の両端の位置を強調する端部強調部となっている。このため、使い捨ておむつ1の着用後において、胴周り弾性要素441eの要素中央部444の両端に対する補助吸収具9の上エッジ911,921の両端の相対位置を、胴周り部47を介して外装シート4の外側からより容易に確認することができる。これにより、補助吸収具9の上端部91,92の左右方向における位置を、容易に確認することができる。また、必要に応じて、補助吸収具9の上端部91,92の左右方向における位置を容易に修正することができる。
使い捨ておむつ1では、上述のように、外装シート本体40および他の胴周り弾性要素441a〜441dと異なる色を有する胴周り弾性要素441eが、補助吸収具9の長手方向における位置決め用の目印として利用される。また、胴周り弾性要素441eの屈曲部446により要素中央部444の両端を強調することにより、補助吸収具9の左右方向における位置の確認および修正をより容易とすることができる。このように、胴周り弾性部材44の一部を目印として兼用することにより、胴周り弾性部材44と別に目印を設ける場合に比べて使い捨ておむつ1の製造を簡素化し、使い捨ておむつ1の製造コストを低減することができる。さらに、胴周り弾性要素441eの色が、補助吸収具9のバックシート93の色と同系色であるため、複数の胴周り弾性要素のうち、いずれの胴周り弾性要素が補助吸収具9の位置決めの基準であるかを直感的に容易に理解することができる。その結果、補助吸収具9の上端部91,92の位置の確認および修正をより容易に行うことができる。
図10および図11は、図8および図9に示す補助吸収具9とサイズが異なる他の補助吸収具9aが、内側に装着された使い捨ておむつ1の正面図および背面図である。また、図12および図13は、補助吸収具9,9aとサイズが異なる他の補助吸収具9bが、内側に装着された使い捨ておむつ1の正面図および背面図である。補助吸収具9aの長手方向の長さおよび左右方向の幅はそれぞれ、補助吸収具9の長さおよび幅よりも大きく、補助吸収具9bの長さおよび幅はそれぞれ、補助吸収具9aの長さおよび幅よりも大きい。補助吸収具9a,9bは、補助吸収具9と同様に、使い捨ておむつ1の胴周り部47を介して、外装シート4の外側から視認可能である。
図10および図11に示す補助吸収具9aのバックシート93の色は水色の蛍光色であり、青色の胴周り弾性要素441dと同系色である。胴周り弾性要素441dは、補助吸収具9aおよび使い捨ておむつ1が着用者に装着された後に、補助吸収具9aの位置決め用の目印として利用される。具体的には、補助吸収具9の位置決めと同様に、補助吸収具9aの上端部91,92の上エッジ911,921が、2本の胴周り弾性要素441dの要素中央部444の間に配置され、上エッジ911,921の両端が、胴周り弾性要素441dの一対の屈曲部446に重なるように上端部91,92が配置される。これにより、補助吸収具9aの上端部91,92の長手方向および左右方向における位置決めが行われる。
このように、胴周り弾性要素441dが、補助吸収具9aの上端部91,92の長手方向および左右方向における位置決めに利用される目印となるため、胴周り弾性要素441dに対する補助吸収具9aの上エッジ911,921の相対位置を確認することにより、使い捨ておむつ1の着用後において、補助吸収具9aの長手方向および左右方向における位置を、胴周り部47を介して外装シート4の外側から容易に確認することができる。また、必要に応じて、補助吸収具9aの上端部91,92の長手方向および左右方向における位置を容易に修正することができる。
図12および図13に示す補助吸収具9bのバックシート93の色は緑の蛍光色であり、緑色の胴周り弾性要素441bと同系色である。胴周り弾性要素441bは、補助吸収具9bおよび使い捨ておむつ1が着用者に装着された後に、補助吸収具9bの位置決め用の目印として利用される。具体的には、補助吸収具9の位置決めと同様に、補助吸収具9bの上端部91,92の上エッジ911,921が、2本の胴周り弾性要素441bの要素中央部444の間に配置され、上エッジ911,921の両端が、胴周り弾性要素441bの要素中央部444の両端、または、一対の屈曲部446に重なるように上端部91,92が配置される。これにより、補助吸収具9bの上端部91,92の長手方向および左右方向における位置決めが行われる。
このように、胴周り弾性要素441bが、補助吸収具9bの上端部91,92の長手方向および左右方向における位置決めに利用される目印となるため、胴周り弾性要素441bに対する補助吸収具9bの上エッジ911,921の相対位置を確認することにより、使い捨ておむつ1の着用後において、補助吸収具9bの長手方向および左右方向における位置を、胴周り部47を介して外装シート4の外側から容易に確認することができる。また、必要に応じて、補助吸収具9bの上端部91,92の長手方向および左右方向における位置を容易に修正することができる。
以上に説明したように、使い捨ておむつ1では、互いにサイズが異なる複数の補助吸収具9,9a,9bについて、各補助吸収具の上端部91,92の長手方向および左右方向における位置決めに利用される目印である第1胴周り弾性要素441e,441d,441bが胴周り部47に設けられ、第1胴周り弾性要素441e,441d,441bの色は互いに異なる。これにより、複数のサイズの補助吸収具9,9a,9bを、それぞれ容易に位置決めすることができる。また、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eの色がそれぞれ、対応する補助吸収具9b,9a,9のバックシート93の色と同系色であるため、複数の第1胴周り弾性要素のうち、いずれの第1胴周り弾性要素が補助吸収具の位置決めの基準であるかを直感的に容易に理解することができる。
使い捨ておむつ1では、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eが、補助吸収具の位置決めに利用されない第2胴周り弾性要素441a,441cよりも太い弾性糸である。このため、目印である第1胴周り弾性要素441b,441d,441eを目立たせることができる。また、第2胴周り弾性要素441a,441cの色が、外装シート本体40の色と同系色であるため、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eをより目立たせることができる。
使い捨ておむつ1では、前方部401および後方部403のいずれか一方の第1胴周り弾性要素441b,441d,441eのみが、補助吸収具の位置決めに利用される目印であってもよい。これにより、目印が設けられた側(前側または後側)において、使い捨ておむつ1の着用後に、補助吸収具の上端部の長手方向および左右方向における位置を、胴周り部47を介して外装シート4の外側から容易に確認し、必要に応じて、修正することができる。ただし、前方部401および後方部403の両方において、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eが上記目印とされることにより、補助吸収具の前側および後側の上端部91,92の長手方向および左右方向における位置を容易に確認および調整することができる。このため、当該目印は、前方部401および後方部403の両方に設けられることが好ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eの要素側部442および要素中央部444は、波線状等、直線状以外であってもよい。また、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eにおいて、一対の傾斜部443および要素中央部444が、その延びる方向の多数の箇所にて切断され(いわゆる、ドットカットされ)、収縮力を実質的に有しておらず、かつ、外装シート4の外側から視認可能な点列状の破断部とされてもよい。このように、一対の傾斜部443および要素中央部444が破断部とされることにより、胴周り弾性要素441a〜441eの他の部位との差異が強調され、一対の傾斜部443および要素中央部444を、より目立たせることができる。
使い捨ておむつ1では、図14に示すように、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eが、胴周り部47の全周に亘って胴周り方向に略平行に延びる直線状であり、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eの左右方向の中央部が、ドットカットされた破断部447であってもよい。補助吸収具9cの位置決めが行われる際には、補助吸収具9cの上端部91の上エッジ911が、2本の胴周り弾性要素441eの破断部447の間に配置され、上エッジ911の左右の両端が、破断部447の左右の両端に重なるように上端部91が配置される。このように、第1胴周り弾性要素441eが、補助吸収具9cの上端部91の長手方向および左右方向における位置決めに利用される目印となるため、上記実施の形態と同様に、使い捨ておむつ1の着用後において、補助吸収具9cの長手方向および左右方向における位置を容易に確認し、必要に応じて容易に修正することができる(第1胴周り弾性要素441b,441dにおいても同様)。
使い捨ておむつ1では、図15に示すように、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eが、胴周り部47の全周に亘って胴周り方向に略平行に延びる直線状であり、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eに、左右一対のドットカットによる破断部448が設けられてもよい。一対の破断部448は、左右対称に配置されており、補助吸収具9cは、上端部91の上エッジ911の両端が、第1胴周り弾性要素441eの一対の破断部448と重なるように位置決めされる。このように、第1胴周り弾性要素441eが、補助吸収具9cの上端部91の長手方向および左右方向における位置決めに利用される目印となるため、図14の場合と同様に、使い捨ておむつ1の着用後において、補助吸収具9cの長手方向および左右方向における位置を容易に確認し、必要に応じて容易に修正することができる(第1胴周り弾性要素441b,441dにおいても同様)。
使い捨ておむつ1の内側において、補助吸収具の左右方向における位置が、目印を利用することなくある程度正確に位置決めできるのであれば、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eは、胴周り部47の全周に亘って、屈曲部や破断部を有することなく胴周り方向に略平行に延びる直線状であってもよい。この場合であっても、第1胴周り弾性要素を位置決め用の目印として利用することにより、補助吸収具の上端部の長手方向における位置を容易に確認および調整することができる。
胴周り弾性部材44は、必ずしも胴周り部47の胴周り方向の全周に亘って設けられる必要はなく、胴周り部47の少なくとも一部に胴周り方向に沿って接合されていればよい。例えば、第1胴周り弾性要素441b,441d,441eの要素側部442、傾斜部443および要素中央部444のうち、要素中央部444のみが胴周り部47に設けられてもよい。この場合、要素中央部444の両端の位置を強調する端部強調部として、要素中央部444の左右方向の両側に、円や矩形等の図形がインクジェット印刷等により設けられてもよい。胴周り弾性部材44では、いずれの胴周り弾性要素が、補助吸収具の位置決め用の目印として利用されてもよい。
使い捨ておむつ1では、補助吸収具の長手方向の端部の位置決め用の目印として、必ずしも胴周り弾性部材44を利用する必要はなく、例えば、インクジェット印刷等により、外装シート本体40の外面等に目印が設けられてもよい。また、第1外装シート41とエンドシート5との間に、外装シート本体40と異なる有色のホットメルト接着剤が線状または帯状に塗布され、あるいは、有色の帯状の不織布等が接合され、当該ホットメルト接着剤や有色部材が目印として利用されてもよい。
外装シート4では、第2外装シート42の上端421が第1外装シート41の上端411とおよそ一致し、エンドシート5が第2外装シート42の内面に接合されてもよい。この場合、胴周り弾性部材44は、第1外装シート41と第2外装シート42との間、または、第2外装シート42とエンドシート5との間に接合される。
上記実施形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 使い捨ておむつ
4 外装シート
9,9a,9b,9c 補助吸収具
11 胴部開口
12 脚部開口
20 吸収体
25 前部上端
26 後部上端
40 外装シート本体
44 胴周り弾性部材
45 胴部開口弾性部材
47 胴周り部
93 バックシート
401 前方部
402 中間部
403 後方部
441b,441d,441e 第1胴周り弾性要素
441a,441c 第2胴周り弾性要素
444 要素中央部
446 屈曲部

Claims (9)

  1. 上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの使い捨ておむつであって、
    前方部および後方部の間の中間部で折り曲げられ、前記中間部を下側に向けた際の前記前方部の左右両側の部位が、前記後方部の左右両側の部位にそれぞれ接合されることにより、前記前方部および前記後方部の上端に胴部開口が形成され、前記前方部および前記後方部の下側において前記中間部の左右に一対の脚部開口が形成される外装シートと、
    前記外装シートの内側に取り付けられた吸収体と、
    を備え、
    前記吸収体の前記前方部側の上端である前部上端、および、前記後方部側の上端である後部上端が、前記胴部開口から下方に離間しており、
    前記外装シートが、
    外装シート本体と、
    前記胴部開口のエッジに沿って前記外装シート本体に接合され、収縮することにより胴部開口ギャザーを形成する胴部開口弾性部材と、
    前記胴部開口弾性部材と前記吸収体の前記前部上端および前記後部上端との間における、前記外装シート本体の胴周り方向の領域である胴周り部の少なくとも一部に、胴周り方向に沿って接合され、収縮することにより胴周りギャザーを形成する胴周り弾性部材と、
    を備え、
    補助吸収具が前記外装シートおよび前記吸収体の内側に装着された場合に、前記補助吸収具が前記胴周り部を介して外側から視認可能であり、
    前記胴周り部の前記胴周りギャザーが形成される領域に、前記外装シート本体と異なる色を有するとともに外側から視認可能であり、かつ、前記補助吸収具の長手方向の端部の前記長手方向における位置決めに利用される目印が設けられることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載の使い捨ておむつであって、
    前記目印が、
    左右方向に延びる線状部と、
    前記線状部の両端の位置を強調する端部強調部と、
    を備えることを特徴とする使い捨ておむつ。
  3. 請求項1または2に記載の使い捨ておむつであって、
    前記胴周り弾性部材が、前記目印である弾性要素を備えることを特徴とする使い捨ておむつ。
  4. 請求項2に記載の使い捨ておむつであって、
    前記胴周り弾性部材が、前記目印である弾性要素を備え、
    前記端部強調部が、前記弾性要素の屈曲部であることを特徴とする使い捨ておむつ。
  5. 請求項またはに記載の使い捨ておむつであって、
    前記胴周り弾性部材が、前記弾性要素と異なる色を有する他の弾性要素をさらにえることを特徴とする使い捨ておむつ。
  6. 請求項に記載の使い捨ておむつであって、
    記弾性要素および前記他の弾性要素が糸状であり、
    記弾性要素が、前記他の弾性要素よりも太いことを特徴とする使い捨ておむつ。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載の使い捨ておむつであって、
    前記目印が、前記前方部および前記後方部において前記胴周り部に設けられることを特徴とする使い捨ておむつ。
  8. 請求項1ないしのいずれかに記載の使い捨ておむつであって、
    前記補助吸収具とサイズが異なる他の補助吸収具が前記外装シートおよび前記吸収体の内側に装着された場合に、前記他の補助吸収具が前記胴周り部を介して外側から視認可能であり、
    前記胴周り部に、前記外装シート本体および前記目印と異なる色を有するとともに外側から視認可能であり、かつ、前記他の補助吸収具の長手方向の端部の位置決めに利用される他の目印が設けられることを特徴とする使い捨ておむつ。
  9. 請求項に記載の使い捨ておむつであって、
    前記目印の色が、前記補助吸収具のバックシートの色と同系色であり、前記他の目印の色が、前記他の補助吸収具のバックシートの色と同系色であることを特徴とする使い捨ておむつ。
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