JP2014204218A - 基地局システム、基地局通信方法及びベースバンドユニット - Google Patents

基地局システム、基地局通信方法及びベースバンドユニット Download PDF

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Abstract

【課題】基地局の機能をBBU及びRRUに分割して物理的に離れた構成とするセルラーシステムにおいて、不要信号成分除去部のフィルタリング処理による遅延を低減する。
【解決手段】RRU側では、不要信号成分除去部は、時間領域上のフィルタリング処理を行なうにあたり、フィルタリング遷移域を増大させ、所要タップ数を低減させ、遅延時間を低減する。すると、不要信号成分除去部は、所望信号成分を一部抑圧させ、無線信号を歪ませる可能性がある。そこで、BBUからRRUへの下りリンクにおいて、振幅調整部は、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、不要信号成分除去部が一部抑圧する可能性のある所望信号成分を、事前に増大させる。そして、RRUからBBUへの上りリンクにおいて、振幅調整部は、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、不要信号成分除去部が一部抑圧してしまった所望信号成分を、事後に増大させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、セルラーシステムにおいて、セル構成の自由度を向上するため、基地局の機能を信号処理部(BBU:Base Band Unit)及びRF部(RRU:Remote Radio Unit)に分割して物理的に離れた構成とする技術に関する。
セルラーシステムにおいて、セル構成の自由度を向上するため、基地局の機能を信号処理部(BBU:Base Band Unit)及びRF部(RRU:Remote Radio Unit)に分割して物理的に離れた構成とすることが検討されている。
このとき、BBU−RRU間において、無線信号は、(RoF:Radio over Fiber)技術により伝送される。RoF技術は、伝送方法により、アナログRoF技術及びデジタルRoF技術に大別できるが、近年は、伝送品質に優れたデジタルRoF技術の検討が盛んであり、非特許文献1のCPRI(Common Public Radio Interface)等の標準化団体の下、使用策定が進められている。
BBU−RRU間の接続媒体として、同軸ケーブルや光ファイバ等が用いられるが、特に光ファイバによって接続することにより、伝送距離を拡大することができる。
一つのBBUが、複数のRRUを収容することもできる。これにより、各RRUに必要なBBUを一つに集約することができ、運用/設置コストを削減することが可能となる。このような形態の一例として、BBU−RRU間をPON(Passive Optical Network)システムで接続する形態が提案されている。PONの信号多重方法としては、TDM(Time Division Multiplex)、WDM(Wavelength Division Multiplex)、FDM(Frequency Division Multiplex)等が選択できる。
RRUが複数のアンテナを備えているときには、一つのBBUが一つのRRUに対して信号を伝送する場合においても、BBU−RRU間で複数の無線信号が多重されて伝送される。この場合の信号多重方法も、TDM、WDM、FDM等が選択できる。
ところで、セルラーシステムとして、LTE(Long Term Evolution)やWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等が選択できる。端末がユーザデータを送受信するためには、端末固有の通信チャネル(無線帯域)が必要である。この無線帯域の割り当ては、基地局により行なわれる。LTEシステムを例に取ると、基地局は、最小1ms周期でスケジューリングを行ない、各端末へ無線帯域割当を行なう。
無線帯域割当は、リソースブロック(RB:Resource Block)単位で行なわれ、1RBは、180kHzの周波数領域及び0.5msの時間領域で構成される。システム帯域幅が20MHzの場合には、周波数軸上に110個のRBが存在する。1RBの中には、通常のサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)を想定すると、7シンボル(CPを入れて1シンボル71.4μs)が挿入されている。
基地局が端末へ送信する信号には、各端末向けのユーザデータだけでなく、制御情報(スケジューリング情報や、ACK/NACK判定結果等)、端末がチャネル推定を行なうための参照信号(全端末向けに送信されるセル固有参照信号や、個別の端末向けに送信されるUE固有参照信号等)、各端末が基地局と同期を取るための同期信号等がある。
CPRIでLTE信号を伝送する場合を例に取ると、システム帯域幅20MHzのシステムに対しては、30.72MHzのサンプリング周波数が用いられる。I軸及びQ軸のそれぞれに対するデジタルサンプリングにおいて、上り信号に対しては、4〜20ビットの量子化ビット数が適用され、下り信号に対しては、8〜20ビットの量子化ビット数が適用される。後述のフレーム変換部を用いて、フレーム全体の1/16に制御信号が挿入され、後述のFEC(Forward Error Correction)符号化部を用いて、信号が8B/10B符号化された状態で伝送される。
CPRI,"CPRI Specification V5.0,"Sep.,2011.
BBU−RRU間の帯域を有効に利用するため、送信される情報量を削減する処理(圧縮処理)を用いる場合も考えられる。例えば、無線帯域の割当状況によっては、システム帯域幅のうち一部の帯域にしか無線信号が存在しない場合もありえる。
このとき、折り返し信号成分が所望信号成分の信号品質をほとんど劣化しないよう、サンプリング周波数を低減し、送信情報量を削減できる可能性がある。そこで、無線帯域の割当状況に応じて、BBU−RRU間で用いられるサンプリング周波数を低減するような圧縮処理を行なうことにより、BBU−RRU間の帯域を有効利用できる。
従来のBBU及びRRUの構成を、それぞれ図1及び図2に示す。ここで、BBUにおいて、作成した無線信号のI軸及びQ軸毎のデジタル信号(IQデータ)を光信号に変換して、RRUへ伝送し、RRUにおいて、BBUから受信した光信号を無線信号に変換して、端末へ送信するリンクを、下りリンクと呼ぶ。一方で、RRUにおいて、端末から受信した無線信号を光信号に変換して、BBUへ伝送し、BBUにおいて、RRUから受信した光信号をIQデータに変換して、信号の復調を行なうリンクを、上りリンクと呼ぶ。
まず、下りリンクについて、説明する。BBU1では、図1の上側に示したように、FEC符号化部11Dは、ユーザデータ及び制御情報に対して、FEC符号化を行なう。変調部12Dは、ユーザデータ及び制御情報のビット系列を変調する。マッピング部13Dは、変調部の出力を所定の無線帯域へマッピングする。時間領域変換部14Dは、変調信号を時間領域の信号に変換する。CP付加部15Dは、CPを付加する。
ここで、変調部12Dは、QPSKや16QAM等のシンボルマッピングを行なう。そして、時間領域変換部14Dは、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)やIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)処理等を行なう。なお、CP付加部をRRU2側に配置して、CP付加部15DをBBU1側から取り除くこともできる。
圧縮部(下り)16Dは、CP付加部15DからのIQデータのサンプリング周波数を低減する。フレーム変換部17Dは、圧縮部(下り)16Dの出力信号及びBBU1−RRU2間の制御信号を多重する。E/O変換部18Dは、電気信号を光信号に変換して、光ファイバ3を介してRRU2へと送信する。
圧縮/伸長制御部19は、無線帯域割当情報及びシステム帯域幅情報に基づいて、BBU1−RRU2間のサンプリング周波数をいくつに低減するかを決定する。そして、圧縮/伸長制御部19は、サンプリング周波数の情報を、圧縮部(下り)16Dに通知するとともに、フレーム変換部17Dで他信号と多重し、RRU2側へ伝送する。
RRU2では、図2の上側に示したように、O/E変換部21Dは、BBU1から受信した光信号を電気信号に変換する。フレーム変換部22Dは、受信信号からBBU1−RRU2間の制御信号及びIQデータを取り出す。伸長部(下り)23Dは、BBU1側で変更されたサンプリング周波数を元の値に戻す。不要信号成分除去部(下り)24Dは、IQデータに対して折り返し信号成分を抑圧するためのフィルタリング処理を行なう。
D/A変換部25Dは、IQデータをアナログ信号に変換する。アップコンバート部26Dは、アナログ信号をアップコンバートする。増幅器27Dは、信号電力を決められた送信電力まで増幅する。送受切替部28は、送信側にスイッチを切り替える。アンテナ29は、無線信号の送信を行なう。なお、上述したように、不要信号成分除去部(下り)24Dの後段に、CPを付加するCP付加部を配置してもよい。また、送受切替部28は、FDD(Frequency Division Duplex)やTDD(Time Division Duplex)のどちらにも対応できる。
伸長情報(下り)抽出部30Dは、BBU1から受信した信号の中から、フレーム変換部22Dを用いて、伸長部(下り)23D及び不要信号成分除去部(下り)24Dに必要なパラメータである、BBU1−RRU2間のサンプリング周波数の情報を取り出す。
次に、上りリンクについて、説明する。RRU2では、図2の下側に示したように、アンテナ29は、無線信号の受信を行なう。送受切替部28は、受信側にスイッチを切り替える。増幅器21Uは、受信した無線信号の信号電力を、信号処理ができるレベルまで増幅する。ダウンコンバート部22Uは、無線信号をダウンコンバートする。A/D変換部23Uは、ダウンコンバートされたアナログ信号をIQデータに変換する。なお、送受切替部28は、FDDやTDDのどちらにも対応できる。また、後述するように、A/D変換部23Uの後段に、CPを除去するCP除去部を配置してもよい。
不要信号成分除去部(上り)24Uは、IQデータに対して他セルからの干渉信号を抑圧するためのフィルタリング処理を行なう。圧縮部(上り)25Uは、不要信号成分除去部(上り)24UからのIQデータのサンプリング周波数を低減する。フレーム変換部26Uは、IQデータ及びBBU1−RRU2間の制御信号を多重する。E/O変換部27Uは、電気信号を光信号に変換して、光ファイバ3を介してBBU1へと送信する。
圧縮情報(上り)抽出部30Uは、BBU1から受信した信号の中から、フレーム変換部22Dを用いて、圧縮部(上り)25U及び不要信号成分除去部(上り)24Uに必要なパラメータである、BBU1−RRU2間のサンプリング周波数の情報を取り出す。
BBU1では、図1の下側に示したように、O/E変換部11Uは、RRU2から受信した光信号を電気信号に変換する。フレーム変換部12Uは、受信信号からBBU1−RRU2間の制御信号及びIQデータを取り出す。伸長部(上り)13Uは、RRU2側で変換されたサンプリング周波数を元の値に戻す。
CP除去部14Uは、CPを除去する。周波数領域変換部15Uは、CP除去部14Uの出力信号を周波数領域の信号に変換する。デマッピング部16Uは、周波数領域に変換された信号に対して、所定の無線帯域から信号を取り出す。復調部17Uは、デマッピングされた信号に対して、復調を行なう。FEC復号化部18Uは、復調された信号に対して、FEC復号化を行ない、ユーザデータ及び制御情報を取り出す。
ここで、周波数領域変換部15Uは、FFT(Fast Fourier Transform)やDFT(Discrete Fourier Transform)処理等を行なう。そして、復調部17Uは、変調されたQPSKや16QAM等のシンボルに対して、硬判定/軟判定を行なう。なお、CP除去部をRRU2側に配置して、CP除去部14UをBBU1側から取り除くこともできる。
圧縮/伸長制御部19は、無線帯域割当情報及びシステム帯域幅情報に基づいて、BBU1−RRU2間のサンプリング周波数をいくつに低減するかを決定する。そして、圧縮/伸長制御部19は、サンプリング周波数の情報を、伸長部(上り)13Uに通知するとともに、フレーム変換部17Dで他信号と多重し、RRU2側へ伝送する。
従来の時間領域上及び周波数領域上の不要信号成分除去部の構成を、それぞれ図3及び図4に示す。図3の構成では、時間領域上のフィルタリング処理を行ない、図4の構成では、周波数領域上のフィルタリング処理を行なう。いずれの構成でも、圧縮情報または伸長情報に基づいて、フィルタ係数を決定するフィルタ係数決定部を有する。
図3の構成では、タップ数2p+1が増大すると、遅延時間が増大する。そして、所要タップ数は、遷移域の低減や阻止域の電力減衰量の増大等により、増加する。
図4の構成では、タップ数Nが増大すると、遅延時間が増大する。しかし、所要タップ数は、遷移域の低減や阻止域の電力減衰量の増大等とは、無関係である。
従来の下りリンクの処理を図5に示す。BBU1側のA/D変換部(不図示)のサンプリング周波数はfであり、BBU1側の圧縮部(下り)16Dのサンプリング周波数はf/2であり、RRU2側での伸長部(下り)23Dのサンプリング周波数はfである。BBU1−RRU2間では、それ以外の区間より、送信情報量が1/2となる。
BBU1側のマッピング部13Dでのマッピング後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布する。
RRU2側の伸長部(下り)23Dでの伸長後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布するとともに、BBU1側の圧縮部(下り)16Dによる所望信号成分に対する折り返し信号成分が、−f/2≦f≦−5f/16、5f/16≦f≦f/2において、周波数軸上に分布する。
RRU2側の不要信号成分除去部(下り)24Dは、フィルタリング処理において、−3f/16≦f≦3f/16において、通過域を有し、−f/4≦f≦−3f/16、3f/16≦f≦f/4において、遷移域を有し、それら以外の区間において、阻止域を有する。RRU2での不要信号成分除去後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布する。
従来の上りリンクの処理を図6に示す。RRU2側のA/D変換部23Uのサンプリング周波数はfであり、RRU2側の圧縮部(上り)25Uのサンプリング周波数はf/2であり、BBU1側での伸長部(上り)13Uのサンプリング周波数はfである。BBU1−RRU2間では、それ以外の区間より、送信情報量が1/2となる。
RRU2側のA/D変換部23UでのA/D変換後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布するとともに、他セルからの干渉信号成分が、−f/2≦f≦−3f/8、5f/16≦f≦f/2において、所望信号成分より弱いながらも、周波数軸上に分布する。
RRU2側の不要信号成分除去部(上り)24Uは、フィルタリング処理において、−3f/16≦f≦3f/16において、通過域を有し、−f/4≦f≦−3f/16、3f/16≦f≦f/4において、遷移域を有し、それら以外の区間において、阻止域を有する。RRU2での不要信号成分除去後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布する。
BBU1側の伸長部(上り)13Uでの伸長後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布するとともに、RRU2側の圧縮部(上り)25Uによる所望信号成分に対する折り返し信号成分が、−f/2≦f≦−5f/16、5f/16≦f≦f/2において、周波数軸上に分布する。BBU1側のデマッピング部16Uでのデマッピング後は、折り返し信号成分は除去される。
ところで、不要信号成分除去部のフィルタリング処理による遅延が増大すると、BBU1−RRU2間で許容される光ファイバ長が低下するという問題がある。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、基地局の機能をBBU及びRRUに分割して物理的に離れた構成とするセルラーシステムにおいて、不要信号成分除去部のフィルタリング処理による遅延を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、不要信号成分除去部は、図3に示したような時間領域上のフィルタリング処理を行なうにあたり、フィルタリング遷移域を従来より増大させ、所要タップ数を従来より低減させ、遅延時間を従来より低減する。ここで、不要信号成分除去部は、フィルタリング阻止域を従来通り固定したまま、フィルタリング遷移域を従来より増大させると、所望信号成分を一部抑圧させ、無線信号を歪ませる可能性がある。
そこで、BBUからRRUへの下りリンクにおいて、BBU側の振幅調整部は、図4に示したような周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、RRU側の不要信号成分除去部が一部抑圧する可能性のある所望信号成分を、事前に増大させる。
ここで、BBU側の振幅調整部は、各周波数成分に対して1タップの重みを乗算するのみであるため、ここで発生する遅延時間を1クロック程度に抑える。一方で、RRU側の不要信号成分除去部で、所要タップ数を従来より少なくとも1タップ以上低減させれば、BBU及びRRUを併せて、遅延時間を従来より抑えることができる。
具体的には、本発明は、ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムであって、前記リモートラジオユニットは、前記ベースバンドユニットからの下りリンクについて、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の不要信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてフィルタリング遷移域を有する不要信号成分除去部、を備え、前記ベースバンドユニットは、前記リモートラジオユニットへの下りリンクについて、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する振幅調整部、を備えることを特徴とする基地局システムである。
また、本発明は、ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムにおける、前記ベースバンドユニットから前記リモートラジオユニットへの下りリンクに関する基地局通信方法であって、前記リモートラジオユニットは、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の不要信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてフィルタリング遷移域を有し、前記ベースバンドユニットは、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整することを特徴とする基地局通信方法である。
また、本発明は、ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムにおけるベースバンドユニットであって、前記リモートラジオユニットへの下りリンクについて、前記リモートラジオユニットにおいて、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の不要信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部において有するフィルタリング遷移域について、情報を記憶しているフィルタリング情報記憶部と、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する振幅調整部と、を備えることを特徴とするベースバンドユニットである。
この構成によれば、BBUからRRUへの下りリンクにおいて、不要信号成分除去部のフィルタリング処理による遅延を低減することができる。よって、BBU−RRU間で許容される光ファイバ長を増大させることができる。
上記目的を達成するために、不要信号成分除去部は、図3に示したような時間領域上のフィルタリング処理を行なうにあたり、フィルタリング遷移域を従来より増大させ、所要タップ数を従来より低減させ、遅延時間を従来より低減する。ここで、不要信号成分除去部は、フィルタリング阻止域を従来通り固定したまま、フィルタリング遷移域を従来より増大させると、所望信号成分を一部抑圧させ、無線信号を歪ませる可能性がある。
そこで、RRUからBBUへの上りリンクにおいて、BBU側の振幅調整部は、図4に示したような周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、RRU側の不要信号成分除去部が一部抑圧してしまった所望信号成分を、事後に増大させる。
ここで、BBU側の振幅調整部は、各周波数成分に対して1タップの重みを乗算するのみであるため、ここで発生する遅延時間を1クロック程度に抑える。一方で、RRU側の不要信号成分除去部で、所要タップ数を従来より少なくとも1タップ以上低減させれば、BBU及びRRUを併せて、遅延時間を従来より抑えることができる。
具体的には、本発明は、ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムであって、前記リモートラジオユニットは、前記ベースバンドユニットへの上りリンクについて、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の干渉信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてフィルタリング遷移域を有する不要信号成分除去部、を備え、前記ベースバンドユニットは、前記リモートラジオユニットからの上りリンクについて、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する振幅調整部、を備えることを特徴とする基地局システムである。
また、本発明は、ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムにおける、前記リモートラジオユニットから前記ベースバンドユニットへの上りリンクに関する基地局通信方法であって、前記リモートラジオユニットは、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の干渉信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてフィルタリング遷移域を有し、前記ベースバンドユニットは、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整することを特徴とする基地局通信方法である。
また、本発明は、ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムにおけるベースバンドユニットであって、前記リモートラジオユニットからの上りリンクについて、前記リモートラジオユニットにおいて、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の干渉信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部において有するフィルタリング遷移域について、情報を記憶しているフィルタリング情報記憶部と、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する振幅調整部と、を備えることを特徴とするベースバンドユニットである。
この構成によれば、RRUからBBUへの上りリンクにおいて、不要信号成分除去部のフィルタリング処理による遅延を低減することができる。よって、BBU−RRU間で許容される光ファイバ長を増大させることができる。
また、本発明は、前記ベースバンドユニットは、前記リモートラジオユニットへの下りリンクについて、前記ベースバンドユニット及び前記リモートラジオユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記ベースバンドユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減する圧縮部、をさらに備え、前記圧縮部は、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてデシメーション遷移域を有し、前記振幅調整部は、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整することを特徴とする基地局システムである。
また、本発明は、前記ベースバンドユニットは、前記ベースバンドユニット及び前記リモートラジオユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記ベースバンドユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減するため、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてデシメーション遷移域を有し、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整することを特徴とする基地局通信方法である。
また、本発明は、前記リモートラジオユニットへの下りリンクについて、前記ベースバンドユニットにおいて、前記ベースバンドユニット及び前記リモートラジオユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記ベースバンドユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減するため、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部において有するデシメーション遷移域について、情報を記憶しているデシメーション情報記憶部、をさらに備え、前記振幅調整部は、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整することを特徴とするベースバンドユニットである。
圧縮部は、サンプリング周波数を低減させるにあたり、折り返し信号成分が所望信号成分に与える影響を低減するため、帯域制限処理を行ないながらデータを一定間隔で間引くデシメーション処理を行なうことがある。この構成によれば、BBUからRRUへの下りリンクにおいて、不要信号成分除去部のフィルタリング処理による遅延及び圧縮部のデシメーション処理による遅延を、同様にして低減することができる。よって、BBU−RRU間で許容される光ファイバ長を増大させることができる。
また、本発明は、前記リモートラジオユニットは、前記ベースバンドユニットへの上りリンクについて、前記リモートラジオユニット及び前記ベースバンドユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記リモートラジオユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減する圧縮部、をさらに備え、前記圧縮部は、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてデシメーション遷移域を有し、前記振幅調整部は、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整することを特徴とする基地局システムである。
また、本発明は、前記リモートラジオユニットは、前記リモートラジオユニット及び前記ベースバンドユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記リモートラジオユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減するため、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてデシメーション遷移域を有し、前記ベースバンドユニットは、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整することを特徴とする基地局通信方法である。
また、本発明は、前記ベースバンドユニットへの上りリンクについて、前記リモートラジオユニットにおいて、前記リモートラジオユニット及び前記ベースバンドユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記リモートラジオユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減するため、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部において有するデシメーション遷移域について、情報を記憶しているデシメーション情報記憶部、をさらに備え、前記振幅調整部は、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整することを特徴とするベースバンドユニットである。
圧縮部は、サンプリング周波数を低減させるにあたり、折り返し信号成分が所望信号成分に与える影響を低減するため、帯域制限処理を行ないながらデータを一定間隔で間引くデシメーション処理を行なうことがある。この構成によれば、RRUからBBUへの上りリンクにおいて、不要信号成分除去部のフィルタリング処理による遅延及び圧縮部のデシメーション処理による遅延を、同様にして低減することができる。よって、BBU−RRU間で許容される光ファイバ長を増大させることができる。
本発明は、基地局の機能をBBU及びRRUに分割して物理的に離れた構成とするセルラーシステムにおいて、不要信号成分除去部のフィルタリング処理による遅延を低減することができる。
従来のBBUの構成を示す図である。 従来及び本願のRRUの構成を示す図である。 従来及び本願の時間領域上の不要信号成分除去部の構成を示す図である。 従来及び本願の周波数領域上の不要信号成分除去部の構成を示す図である。 従来の下りリンクの処理を示す図である。 従来の上りリンクの処理を示す図である。 本願のBBUの構成を示す図である。 実施形態1の下りリンクの処理を示す図である。 実施形態2の上りリンクの処理を示す図である。 実施形態3の下りリンクの処理を示す図である。 実施形態3の下りリンクの処理を示す図である。 実施形態4の上りリンクの処理を示す図である。 実施形態4の上りリンクの処理を示す図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
実施形態1では、BBU1からRRU2への下りリンクについて、不要信号成分除去部(下り)24Dのフィルタリング処理による遅延を低減する。
実施形態1のBBUの構成を図7に示す。実施形態1のRRUの構成ブロックは、従来のRRUの構成ブロックと同様であり、図2に示されている。以下では、実施形態1のBBU1及びRRU2が、従来のBBU1及びRRU2と異なる点について、説明する。
不要信号成分除去部(下り)24Dは、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の不要信号成分を抑圧するにあたり、所望信号成分の周波数領域の一部においてフィルタリング遷移域を有する。不要信号成分除去部(下り)24Dは、時間領域上の処理として、図3に示したような処理を行なう。
振幅調整部(下り)20Dは、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、フィルタリング遷移域における所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、フィルタリング遷移域における所望信号成分の振幅を調整する。振幅調整部(下り)20Dは、周波数領域上の処理として、図4に示したような処理を行なう。振幅調整部(下り)20Dは、フィルタリング遷移域について、情報を記憶している情報記憶部(不図示)を有していてもよい。不要信号成分の周波数軸上分布の時間変化に応じて、フィルタリング遷移域及び振幅調整幅も時間変化させてもよい。
実施形態1の下りリンクの処理を図8に示す。BBU1側のA/D変換部(不図示)のサンプリング周波数はfであり、BBU1側の圧縮部(下り)16Dのサンプリング周波数はf/2であり、RRU2側での伸長部(下り)23Dのサンプリング周波数はfである。BBU1−RRU2間では、それ以外の区間より、送信情報量が1/2となる。
BBU1側のマッピング部13Dでのマッピング後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布する。
RRU2側の不要信号成分除去部(下り)24Dは、フィルタリング処理において、−f/8≦f≦f/8において、通過域を有し、−f/4≦f≦−f/8、f/8≦f≦f/4において、遷移域を有し、それら以外の区間において、阻止域を有する。
つまり、所望信号成分は、−f/8≦f≦f/8において、フィルタリング処理の通過域に属するが、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、フィルタリング処理の遷移域に属する。ここで、RRU2側の不要信号成分除去部(下り)24Dは、フィルタリング処理の遷移域のうち、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、電気信号をA倍(A<1)に抑圧すると仮定する。
BBU1側の振幅調整部(下り)20Dでの振幅調整後は、所望信号成分が、−f/8≦f≦f/8において、そのままであるのに対して、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、1/A倍(1/A>1)に増大される。
RRU2側の伸長部(下り)23Dでの伸長後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、−f/8≦f≦f/8と比べて、1/A倍(1/A>1)に増大されたままであるとともに、BBU1側の圧縮部(下り)16Dによる所望信号成分に対する折り返し信号成分が、−f/2≦f≦−5f/16、5f/16≦f≦f/2において、周波数軸上に分布する。
RRU2側の不要信号成分除去部(下り)24Dでの不要信号成分除去後は、所望信号成分が、−f/8≦f≦f/8において、そのままであるのに対して、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、A倍(A<1)に抑圧される。
つまり、RRU2での不要信号成分除去後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布する。そして、RRU2での不要信号成分除去後において、BBU1でのマッピング後と比べて、所望信号成分の周波数分布は元の通りに戻っている。このように、フィルタリング遷移域での所望信号成分について、不要信号成分除去部(下り)24Dでの振幅の抑圧(A倍)と、振幅調整部(下り)20Dでの振幅の増大(1/A倍)が、A×1/A=1で示すように相殺されている。
(実施形態2)
実施形態2では、RRU2からBBU1への上りリンクについて、不要信号成分除去部(上り)24Uのフィルタリング処理による遅延を低減する。
実施形態2のBBUの構成を図7に示す。実施形態2のRRUの構成ブロックは、従来のRRUの構成ブロックと同様であり、図2に示されている。以下では、実施形態2のBBU1及びRRU2が、従来のBBU1及びRRU2と異なる点について、説明する。
不要信号成分除去部(上り)24Uは、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の干渉信号成分を抑圧するにあたり、所望信号成分の周波数領域の一部においてフィルタリング遷移域を有する。不要信号成分除去部(上り)24Uは、時間領域上の処理として、図3に示したような処理を行なう。
振幅調整部(上り)20Uは、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、フィルタリング遷移域における所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、フィルタリング遷移域における所望信号成分の振幅を調整する。振幅調整部(上り)20Uは、周波数領域上の処理として、図4に示したような処理を行なう。振幅調整部(上り)20Uは、フィルタリング遷移域について、情報を記憶している情報記憶部(不図示)を有していてもよい。干渉信号成分の周波数軸上分布の時間変化に応じて、フィルタリング遷移域及び振幅調整幅も時間変化させてもよい。
実施形態2の上りリンクの処理を図9に示す。RRU2側のA/D変換部23Uのサンプリング周波数はfであり、RRU2側の圧縮部(上り)25Uのサンプリング周波数はf/2であり、BBU1側での伸長部(上り)13Uのサンプリング周波数はfである。BBU1−RRU2間では、それ以外の区間より、送信情報量が1/2となる。
RRU2側のA/D変換部23UでのA/D変換後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布するとともに、他セルからの干渉信号成分が、−f/2≦f≦−3f/8、5f/16≦f≦f/2において、所望信号成分より弱いながらも、周波数軸上に分布する。
RRU2側の不要信号成分除去部(上り)24Uは、フィルタリング処理において、−f/8≦f≦f/8において、通過域を有し、−f/4≦f≦−f/8、f/8≦f≦f/4において、遷移域を有し、それら以外の区間において、阻止域を有する。
つまり、所望信号成分は、−f/8≦f≦f/8において、フィルタリング処理の通過域に属するが、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、フィルタリング処理の遷移域に属する。ここで、RRU2側の不要信号成分除去部(上り)24Uは、フィルタリング処理の遷移域のうち、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、電気信号をA倍(A<1)に抑圧すると仮定する。
RRU2側の不要信号成分除去部(上り)24Uでの不要信号成分除去後は、所望信号成分が、−f/8≦f≦f/8において、そのままであるのに対して、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、A倍(A<1)に抑圧される。
BBU1側の伸長部(上り)13Uでの伸長後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、−f/8≦f≦f/8と比べて、A倍(A<1)に抑圧されたままであるとともに、RRU2側の圧縮部(上り)25Uによる所望信号成分に対する折り返し信号成分が、−f/2≦f≦−5f/16、5f/16≦f≦f/2において、周波数軸上に分布する。
BBU1側の振幅調整部(上り)20Uでの振幅調整後は、所望信号成分が、−f/8≦f≦f/8において、そのままであるのに対して、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、1/A倍(1/A>1)に増大される。BBU1側のデマッピング部16Uでのデマッピング後は、折り返し信号成分は除去される。
つまり、BBU1での振幅調整後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布する。そして、BBU1での振幅調整後において、RRU2でのA/D変換後と比べて、所望信号成分の周波数分布は元の通りに戻っている。このように、フィルタリング遷移域での所望信号成分について、不要信号成分除去部(上り)24Uでの振幅の抑圧(A倍)と、振幅調整部(上り)20Uでの振幅の増大(1/A倍)が、A×1/A=1で示すように相殺されている。
(実施形態3)
実施形態3では、BBU1からRRU2への下りリンクについて、不要信号成分除去部(下り)24Dのフィルタリング処理による遅延、及び、圧縮部(下り)16Dのデシメーション処理による遅延を低減する。圧縮部(下り)16Dは、サンプリング周波数を低減させるにあたり、折り返し信号成分が所望信号成分に与える影響を低減するため、帯域制限処理を行ないながらデータを一定間隔で間引くデシメーションフィルタにより構成することができる。
実施形態3のBBUの構成を図7に示す。実施形態3のRRUの構成ブロックは、従来のRRUの構成ブロックと同様であり、図2に示されている。以下では、実施形態3のBBU1及びRRU2が、従来のBBU1及びRRU2と異なる点について、説明する。
不要信号成分除去部(下り)24Dは、実施形態1、3において同様である。圧縮部(下り)16Dは、BBU1−RRU2間での通信におけるサンプリング周波数を、BBU1でのA/D変換におけるサンプリング周波数より低減する。そして、圧縮部(下り)16Dは、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、所望信号成分の周波数領域の一部においてデシメーション遷移域を有する。ここで、圧縮部(下り)16Dは、時間領域上の処理として、図3に示したような処理を行なう。
振幅調整部(下り)20Dは、フィルタリング遷移域及びデシメーション遷移域における所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、フィルタリング遷移域及びデシメーション遷移域における所望信号成分の振幅を調整する。ここで、振幅調整部(下り)20Dは、周波数領域上の処理として、図4に示したような処理を行なう。そして、振幅調整部(下り)20Dは、フィルタリング遷移域及びデシメーション領域について、情報を記憶している情報記憶部(不図示)を有していてもよい。不要信号成分の周波数軸上分布の時間変化に応じて、フィルタリング遷移域及び振幅調整幅も時間変化させてもよい。
実施形態3の下りリンクの処理を図10及び図11に示す。BBU1側のA/D変換部(不図示)のサンプリング周波数はfであり、BBU1側の圧縮部(下り)16Dのサンプリング周波数はf/2であり、RRU2側での伸長部(下り)23Dのサンプリング周波数はfである。BBU1−RRU2間では、それ以外の区間より、送信情報量が1/2となる。ここで、圧縮部(下り)16Dは、デシメーションフィルタである。
BBU1側のマッピング部13Dでのマッピング後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布する。
BBU1側の圧縮部(下り)16Dは、デシメーション処理において、−f/8≦f≦f/8において、通過域を有し、−f/4≦f≦−f/8、f/8≦f≦f/4において、遷移域を有し、それら以外の区間において、阻止域を有する。
RRU2側の不要信号成分除去部(下り)24Dは、フィルタリング処理において、−f/8≦f≦f/8において、通過域を有し、−f/4≦f≦−f/8、f/8≦f≦f/4において、遷移域を有し、それら以外の区間において、阻止域を有する。
つまり、所望信号成分は、−f/8≦f≦f/8において、デシメーション処理の通過域及びフィルタリング処理の通過域に属するが、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、デシメーション領域の遷移域及びフィルタリング処理の遷移域に属する。
ここで、BBU1側の圧縮部(下り)16Dは、デシメーション処理の遷移域のうち、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、電気信号をB倍(B<1)に抑圧すると仮定する。そして、RRU2側の不要信号成分除去部(下り)24Dは、フィルタリング処理の遷移域のうち、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、電気信号をA倍(A<1)に抑圧すると仮定する。
BBU1側の振幅調整部(下り)20Dでの振幅調整後は、所望信号成分が、−f/8≦f≦f/8において、そのままであるのに対して、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、1/(A×B)倍(1/(A×B)>1)に増大される。
BBU1側の圧縮部(下り)16Dでのデシメーション後は、所望信号成分が、−f/8≦f≦f/8において、そのままであるのに対して、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、B倍(B<1)に抑圧される。
つまり、BBU1でのデシメーション後において、BBU1でのマッピング後と比べて、所望信号成分が、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、1/(A×B)×B=1/A倍(1/A>1)に増大されている。
RRU2側の伸長部(下り)23Dでの伸長後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、−f/8≦f≦f/8と比べて、1/A倍(1/A>1)に増大されたままであるとともに、BBU1側の圧縮部(下り)16Dによる所望信号成分に対する折り返し信号成分が、−f/2≦f≦−5f/16、5f/16≦f≦f/2において、周波数軸上に分布する。
RRU2側の不要信号成分除去部(下り)24Dでの不要信号成分除去後は、所望信号成分が、−f/8≦f≦f/8において、そのままであるのに対して、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、A倍(A<1)に抑圧される。
つまり、RRU2での不要信号成分除去後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布する。そして、RRU2での不要信号成分除去後において、BBU1でのマッピング後と比べて、所望信号成分の周波数分布は元の通りに戻っている。
このように、デシメーション遷移域及びフィルタリング遷移域での所望信号成分について、圧縮部(下り)16Dでの振幅の抑圧(B倍)と、不要信号成分除去部(下り)24Dでの振幅の抑圧(A倍)と、振幅調整部(下り)20Dでの振幅の増大(1/(A×B)倍)が、A×B×1/(A×B)=1で示すように相殺されている。
(実施形態4)
実施形態4では、RRU2からBBU1への上りリンクについて、不要信号成分除去部(上り)24Uのフィルタリング処理による遅延、及び、圧縮部(上り)25Uのデシメーション処理による遅延を低減する。圧縮部(上り)25Uは、サンプリング周波数を低減させるにあたり、折り返し信号成分が所望信号成分に与える影響を低減するため、帯域制限処理を行ないながらデータを一定間隔で間引くデシメーションフィルタにより構成することができる。
実施形態4のBBUの構成を図7に示す。実施形態4のRRUの構成ブロックは、従来のRRUの構成ブロックと同様であり、図2に示されている。以下では、実施形態4のBBU1及びRRU2が、従来のBBU1及びRRU2と異なる点について、説明する。
不要信号成分除去部(上り)24Uは、実施形態2、4において同様である。圧縮部(上り)25Uは、BBU1−RRU2間での通信におけるサンプリング周波数を、RRU2でのA/D変換におけるサンプリング周波数より低減する。そして、圧縮部(上り)25Uは、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、所望信号成分の周波数領域の一部においてデシメーション遷移域を有する。ここで、圧縮部(上り)25Uは、時間領域上の処理として、図3に示したような処理を行なう。
振幅調整部(上り)20Uは、フィルタリング遷移域及びデシメーション遷移域における所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、フィルタリング遷移域及びデシメーション遷移域における所望信号成分の振幅を調整する。ここで、振幅調整部(上り)20Uは、周波数領域上の処理として、図4に示したような処理を行なう。そして、振幅調整部(上り)20Uは、フィルタリング遷移域及びデシメーション遷移域について、情報を記憶している情報記憶部(不図示)を有していてもよい。干渉信号成分の周波数軸上分布の時間変化に応じて、フィルタリング遷移域及び振幅調整幅も時間変化させてもよい。
実施形態4の上りリンクの処理を図12及び図13に示す。RRU2側のA/D変換部23Uのサンプリング周波数はfであり、RRU2側の圧縮部(上り)25Uのサンプリング周波数はf/2であり、BBU1側での伸長部(上り)13Uのサンプリング周波数はfである。BBU1−RRU2間では、それ以外の区間より、送信情報量が1/2となる。ここで、圧縮部(上り)25Uは、デシメーションフィルタである。
RRU2側のA/D変換部23UでのA/D変換後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布するとともに、他セルからの干渉信号成分が、−f/2≦f≦−3f/8、5f/16≦f≦f/2において、所望信号成分より弱いながらも、周波数軸上に分布する。
RRU2側の不要信号成分除去部(上り)24Uは、フィルタリング処理において、−f/8≦f≦f/8において、通過域を有し、−f/4≦f≦−f/8、f/8≦f≦f/4において、遷移域を有し、それら以外の区間において、阻止域を有する。
RRU2側の圧縮部(上り)25Uは、デシメーション処理において、−f/8≦f≦f/8において、通過域を有し、−f/4≦f≦−f/8、f/8≦f≦f/4において、遷移域を有し、それら以外の区間において、阻止域を有する。
つまり、所望信号成分は、−f/8≦f≦f/8において、フィルタリング処理の通過域及びデシメーション処理の通過域に属するが、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、フィルタリング処理の遷移域及びデシメーション処理の遷移域に属する。
ここで、RRU2側の不要信号成分除去部(上り)24Uは、フィルタリング処理の遷移域のうち、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、電気信号をA倍(A<1)に抑圧すると仮定する。そして、RRU2側の圧縮部(上り)25Uは、デシメーション処理の遷移域のうち、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、電気信号をB倍(B<1)に抑圧すると仮定する。
RRU2側の不要信号成分除去部(上り)24Uでの不要信号成分除去後は、所望信号成分が、−f/8≦f≦f/8において、そのままであるのに対して、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、A倍(A<1)に抑圧される。
RRU2側の圧縮部(上り)25Uでのデシメーション後は、所望信号成分が、−f/8≦f≦f/8において、そのままであるのに対して、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、B倍(B<1)に抑圧される。
つまり、RRU2でのデシメーション後において、RRU2でのA/D変換後と比べて、所望信号成分が、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、(A×B)倍(A×B<1)に抑圧されている。
BBU1側の伸長部(上り)13Uでの伸長後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、−f/8≦f≦f/8と比べて、(A×B)倍(A×B<1)に抑圧されたままであるとともに、RRU2側の圧縮部(上り)25Uによる所望信号成分に対する折り返し信号成分が、−f/2≦f≦−5f/16、5f/16≦f≦f/2において、周波数軸上に分布する。
BBU1側の振幅調整部(上り)20Uでの振幅調整後は、所望信号成分が、−f/8≦f≦f/8において、そのままであるのに対して、−3f/16≦f≦−f/8、f/8≦f≦3f/16において、1/(A×B)倍(1/(A×B)>1)に増大される。BBU1側のデマッピング部16Uでのデマッピング後は、折り返し信号成分は除去される。
つまり、BBU1での振幅調整後は、所望信号成分が、−3f/16≦f≦3f/16において、一様な重みで周波数軸上に分布する。そして、BBU1での振幅調整後において、RRU2でのA/D変換後と比べて、所望信号成分の周波数分布は元の通りに戻っている。
このように、フィルタリング遷移域及びデシメーション遷移域での所望信号成分について、不要信号成分除去部(上り)24Uでの振幅の抑圧(A倍)と、圧縮部(上り)25Uでの振幅の抑圧(B倍)と、振幅調整部(上り)20Uでの振幅の増大(1/(A×B)倍)が、A×B×1/(A×B)=1で示すように相殺されている。
本発明の基地局システム、基地局通信方法及びベースバンドユニットは、基地局の機能をBBU及びRRUに分割して物理的に離れた構成とするセルラーシステムにおいて、不要信号成分除去部及び圧縮部等のフィルタリング処理による遅延を低減することにより、BBU−RRU間で許容される光ファイバ長を増大させるのに適用することができる。
本発明の基地局システム、基地局通信方法及びベースバンドユニットは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送時やDFT−Spread OFDM伝送時に、適用することができる。
また、本発明は、FIR(Finite Impulse Responce)フィルタだけでなく、IIR(Infinite Impulse Responce)フィルタを用いる場合にも適用することができる。
1:BBU
2:RRU
3:光ファイバ
11D:FEC符号化部
12D:変調部
13D:マッピング部
14D:時間領域変換部
15D:CP付加部
16D:圧縮部(下り)
17D:フレーム変換部
18D:E/O変換部
11U:O/E変換部
12U:フレーム変換部
13U:伸長部(上り)
14U:CP除去部
15U:周波数領域変換部
16U:デマッピング部
17U:復調部
18U:FEC復号化部
19:圧縮/伸長制御部
20D:振幅調整部(下り)
20U:振幅調整部(上り)
21D:O/E変換部
22D:フレーム変換部
23D:伸長部(下り)
24D:不要信号成分除去部(下り)
25D:D/A変換部
26D:アップコンバート部
27D:増幅器
21U:増幅器
22U:ダウンコンバート部
23U:A/D変換部
24U:不要成分信号除去部(上り)
25U:圧縮部(上り)
26U:フレーム変換部
27U:E/O変換部
28:送受切替部
29:アンテナ
30D:伸長情報(下り)抽出部
30U:圧縮情報(上り)抽出部

Claims (12)

  1. ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムであって、
    前記リモートラジオユニットは、
    前記ベースバンドユニットからの下りリンクについて、
    時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の不要信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてフィルタリング遷移域を有する不要信号成分除去部、を備え、
    前記ベースバンドユニットは、
    前記リモートラジオユニットへの下りリンクについて、
    周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する振幅調整部、を備える
    ことを特徴とする基地局システム。
  2. 前記ベースバンドユニットは、
    前記リモートラジオユニットへの下りリンクについて、
    前記ベースバンドユニット及び前記リモートラジオユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記ベースバンドユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減する圧縮部、をさらに備え、
    前記圧縮部は、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてデシメーション遷移域を有し、
    前記振幅調整部は、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局システム。
  3. ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムであって、
    前記リモートラジオユニットは、
    前記ベースバンドユニットへの上りリンクについて、
    時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の干渉信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてフィルタリング遷移域を有する不要信号成分除去部、を備え、
    前記ベースバンドユニットは、
    前記リモートラジオユニットからの上りリンクについて、
    周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する振幅調整部、を備える
    ことを特徴とする基地局システム。
  4. 前記リモートラジオユニットは、
    前記ベースバンドユニットへの上りリンクについて、
    前記リモートラジオユニット及び前記ベースバンドユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記リモートラジオユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減する圧縮部、をさらに備え、
    前記圧縮部は、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてデシメーション遷移域を有し、
    前記振幅調整部は、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する
    ことを特徴とする請求項3に記載の基地局システム。
  5. ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムにおける、前記ベースバンドユニットから前記リモートラジオユニットへの下りリンクに関する基地局通信方法であって、
    前記リモートラジオユニットは、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の不要信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてフィルタリング遷移域を有し、
    前記ベースバンドユニットは、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する
    ことを特徴とする基地局通信方法。
  6. 前記ベースバンドユニットは、
    前記ベースバンドユニット及び前記リモートラジオユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記ベースバンドユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減するため、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてデシメーション遷移域を有し、
    前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する
    ことを特徴とする請求項5に記載の基地局通信方法。
  7. ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムにおける、前記リモートラジオユニットから前記ベースバンドユニットへの上りリンクに関する基地局通信方法であって、
    前記リモートラジオユニットは、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の干渉信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてフィルタリング遷移域を有し、
    前記ベースバンドユニットは、周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する
    ことを特徴とする基地局通信方法。
  8. 前記リモートラジオユニットは、
    前記リモートラジオユニット及び前記ベースバンドユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記リモートラジオユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減するため、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部においてデシメーション遷移域を有し、
    前記ベースバンドユニットは、
    前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する
    ことを特徴とする請求項7に記載の基地局通信方法。
  9. ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムにおけるベースバンドユニットであって、
    前記リモートラジオユニットへの下りリンクについて、
    前記リモートラジオユニットにおいて、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の不要信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部において有するフィルタリング遷移域について、情報を記憶しているフィルタリング情報記憶部と、
    周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する振幅調整部と、
    を備えることを特徴とするベースバンドユニット。
  10. 前記リモートラジオユニットへの下りリンクについて、
    前記ベースバンドユニットにおいて、前記ベースバンドユニット及び前記リモートラジオユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記ベースバンドユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減するため、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部において有するデシメーション遷移域について、情報を記憶しているデシメーション情報記憶部、
    をさらに備え、
    前記振幅調整部は、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する
    ことを特徴とする請求項9に記載のベースバンドユニット。
  11. ベースバンドユニット及びリモートラジオユニットを備える基地局システムにおけるベースバンドユニットであって、
    前記リモートラジオユニットからの上りリンクについて、
    前記リモートラジオユニットにおいて、時間領域上のフィルタリング処理を行なうことにより、周波数領域上の所望信号成分を取り出す一方、周波数領域上の干渉信号成分を抑圧するにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部において有するフィルタリング遷移域について、情報を記憶しているフィルタリング情報記憶部と、
    周波数領域上の振幅調整処理を行なうにあたり、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する振幅調整部と、
    を備えることを特徴とするベースバンドユニット。
  12. 前記ベースバンドユニットへの上りリンクについて、
    前記リモートラジオユニットにおいて、前記リモートラジオユニット及び前記ベースバンドユニットの間での通信におけるサンプリング周波数を、前記リモートラジオユニットでのアナログ/デジタル変換におけるサンプリング周波数より低減するため、時間領域上のデシメーション処理を行なうにあたり、前記所望信号成分の周波数領域の一部において有するデシメーション遷移域について、情報を記憶しているデシメーション情報記憶部、
    をさらに備え、
    前記振幅調整部は、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅の抑圧を相殺するように、前記フィルタリング遷移域及び前記デシメーション遷移域における前記所望信号成分の振幅を調整する
    ことを特徴とする請求項11に記載のベースバンドユニット。
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