JP2014204184A - 携帯端末およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯端末において電池残量に応じた制御がなされる際に、より正確な消費電力量の予測に基づいて当該制御を実行できるようにすること。【解決手段】携帯電話機100において、特定のアプリケーション(待ち受けアプリ、通話アプリ、および、メールアプリ)について、実行されるべき処理内容が入力される。待ち受けアプリについては、起動を継続する時間(待ち受け残り時間)が入力される。そして、携帯電話機100は、これらの処理内容に必要な電力量を、当該携帯電話機100が位置する予定の場所における電波状況に基づいて算出する。そして、携帯電話機100は、電池残量と当該電力量との差が電池の満充電の電力量の20%を下回ると警告を通知し、電池残量が当該電力量まで低下すると、特定のアプリケーション以外のアプリケーションの実行を停止する。【選択図】図1

Description

本開示は、携帯端末およびその制御方法に関し、特に、電池の残量に基づいて制御可能な携帯端末およびその制御方法に関する。
従来、携帯電話やスマートフォン(高機能携帯電話機)等の携帯端末において、電池残量に応じて当該携帯端末を制御する技術が提案されている。たとえば、特許文献1(特開2012−105237号公報)は、省電力のために動作パターンを制御する携帯電話を開示している。当該携帯電話は、特許文献1の請求項1等に記載されるように、測位部と、データ格納部と、制御部とを備える。測位部は、人工衛星を利用して当該携帯電話が地球上のどこにあるのかを測位する。データ格納部は、ユーザが向かおうとしている目的地を示す目的地データと、目的地までの経路上の指定地点から目的地までの区間Aにおいて連続通話する際に必要な電池容量を示す必要電池容量データとを格納する。制御部は、当該携帯電話の動作パターンを制御する。そして、制御部は、測位部によって測位された現在地から指定地点までの区間Bにおいて、当該携帯電話の動作パターンを制御することによって、データ格納部に格納されている必要電池容量データによって示される電池容量を区間Aにおいて確保する。
特開2012−105237号公報
無線通信機能を有する携帯端末において、その消費電力の大きな割合を占める要素が無線機であることは、従来から知られている。そして、当該携帯端末の消費電力は、基地局との位置関係に応じて異なることも、従来から知られている。たとえば、携帯端末がいずれの基地局からの電波も受信できない、いわゆる「圏外」の状態にある場合には、通信可能な基地局を検索するために、無線機の受信回路をオンにする頻度が高くなり、これにより、当該携帯端末が基地局から電波を受信できている状態よりも、当該携帯端末の消費電力は大きくなり得る。
一方、上記の特許文献1における携帯端末の消費電力の制御は、当該携帯端末において通話を許可するか否かを制御するものである。このように、従来は、携帯端末の消費電力が考慮される場合、通話機能のように、携帯端末がユーザの作業のために実行する動作に要する電力のみが考慮されていた。このため、特許文献1に記載されるような制御によれば、携帯端末と基地局との位置関係が変更された場合に、消費することが予測された電力と実際に消費された電力とが大きく異なる事態が想定される。これにより、従来の携帯端末では、必要以上長い時間通話機能等の機能の利用が制限されたり、機能の利用の制限が不十分となった結果として意図していた機能を意図していた時間利用できなくなったりする場合があった。したがって、消費電力をより正確に予測することによって、携帯端末における機能の制限を最小限に抑えながら、より確実に、意図した機能を意図した態様で利用できるようにする技術が求められていた。
本開示は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、携帯端末において電池残量に応じた制御がなされる際に、より正確な消費電力量の予測に基づいて当該制御を実行できるようにすることである。
ある局面に従った携帯端末は、複数のアプリケーションを実行するように構成された実行手段を備えた携帯端末が提供される。携帯端末は、実行手段に電力を供給するための電池と、電池の電池残量を検出するための検出手段と、無線通信機能を実現するための無線通信手段と、携帯端末の移動態様を記憶するための記憶手段と、複数のアプリケーションの中の特定のアプリケーションの実行内容を入力するための入力手段とを備える。実行手段は、検出手段によって検出される電池の電池残量と、携帯端末が無線通信機能を実現させた状態で移動態様に従って移動したときに特定のアプリケーションを実行内容に従って実行するために必要とされる電力消費量との差が第1の条件を満たした場合に、警告を報知し、電池残量が電力消費量まで低下した場合には、特定のアプリケーションのみを実行するように構成されている。
好ましくは、電力消費量は、無線通信手段による無線通信機能の実現によって消費されることが予測される、通信用の消費量を含む。実行手段は、無線通信手段と通信可能な基地局の移動態様に含まれる各地点についての電波状況に基づいて、通信用の消費量を算出するように構成されている。
好ましくは、実行手段は、位置情報に関連付けられた電波強度であって、無線通信手段と通信可能な基地局からの電波の強度に基づいて、携帯端末が通過する各地点についての基地局からの電波強度を導出し、導出された当該電波強度に基づいて、通信用の消費量を算出するように構成されている。
好ましくは、入力手段は、スケジュール情報の入力を受け付けるように構成されている。実行手段は、スケジュール情報から移動態様を抽出するように構成されている。
好ましくは、実行手段は、電池残量と電力消費量の差が第1の条件を満たすか、また、電池残量が電力消費量に到達したかを、一定時間ごとに判断する。
好ましくは、入力手段は、優先的に実行する所定のアプリケーションを特定する情報の入力を受け付け、実行手段は、電池残量と電力消費量の差が第1の条件を満たした後、さらに電池残量が減少し、電池残量と電力消費量の差が第2の条件を満たした場合、電池残量が電力消費量に到達するまでの間、特定のアプリケーションまたは所定のアプリケーションのみを実行する。
好ましくは、特定のアプリケーションは、2種類以上のアプリケーションを含み、実行手段は、特定のアプリケーションのそれぞれについて、実行内容に従ったアプリケーションの実行が完了すると、当該アプリケーションを強制終了する。
他の局面に従うと、複数のアプリケーションを実行するための実行手段に電力を供給する電池を備える、携帯端末の制御方法が提供される。携帯端末は、無線通信機能を有し、携帯端末の移動態様を記憶するための記憶装置とコンピュータとを備える。制御方法は、コンピュータが、電池の電池残量を検出するステップと、コンピュータが、複数のアプリケーションの中の特定のアプリケーションの実行内容の入力を受け付けるステップと、コンピュータが、検出された電池の電池残量と、携帯端末が無線通信機能を実現させた状態で移動態様に従って移動したときに特定のアプリケーションを実行内容に従って実行するために必要とされる電力消費量との差が所与の条件を満たした場合に、警告を報知するステップと、電池残量が電力消費量まで低下した場合に、コンピュータが、特定のアプリケーションのみを実行するように実行手段を制御するステップとを備える。
本開示によれば、携帯端末において電池残量に応じた制御がなされる際に、より正確な消費電力量の予測に基づいて当該制御を実行できるようになる。
携帯端末の一実施の形態である携帯電話機の外観を模式的に示す図である。 携帯電話機のハードウェア構成を模式的に示す図である。 携帯電話機の機能ブロック図である。 中央処理部が実行するユーザ設定受付処理のフローチャートである。 中央処理部が実行する電池残量チェック処理のフローチャートである。 待ち受けアプリのうち、アプリ制御処理に関与する部分の処理のフローチャートである。 通話アプリのうち、アプリ制御処理に関与する部分の処理のフローチャートである。 メールアプリのうち、アプリ制御処理に関与する部分の処理のフローチャートである。 携帯電話機において、電池残量に応じて実行される処理の内容の一例を示す図である。 携帯電話機において、電池残量に応じて実行される処理の内容の他の例を示す図である。
以下、本開示の携帯端末の実施の形態について、図面を参照して説明する。以下の説明において、同一の機能および作用を有する部品は、各図を通して同じ符号を付し、重複する説明を繰返さない。
[携帯端末の外観]
図1を参照して、携帯電話機の外観を説明する。図1に示されるように、携帯電話機100の一側面には、タッチパネル30が設けられている。タッチパネル30は、液晶ディスプレイ等からなる表示装置を含む。タッチパネル30には、ウェブページ等のネットワーク上の文書や、携帯電話機100内に格納されるアドレス帳や、メーラによるメール作成画面等の、種々の情報が表示される。
[携帯端末のハードウェア構成]
図2を参照して、携帯電話機100のハードウェア構成を説明する。図2に示されるように、携帯電話機100は、当該携帯電話機100の動作を全体的に制御する中央処理部50を含む。中央処理部50は、記憶部12等に格納されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を含む。
携帯電話機100は、さらに、図示せぬアンテナによるデータの送受信の際の信号の処理等を行なう通信制御部(RF)11と、フラッシュメモリやeMMC(Embedded MultiMediaCard)等からなる記憶部12と、プログラムの実行に際してのワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)13と、電池ユニット14と、音声入出力部60と、ユーザによって操作されるキー70と、カメラ80と、携帯電話機100の本体の姿勢を検出するためのセンサ90とを含む。音声入出力部60は、音声を入力するマイクロフォン61と、音声を出力するスピーカ62とを含む。電池ユニット14は、携帯電話機100に電力を供給するための電池と、当該電池の電圧等を計測するためのFGIC(Fuel Gauge Integrated Circuit)とを含む。
タッチパネル30は、ディスプレイ31と、タッチセンサ32とを含む。タッチセンサ32は、ディスプレイ31に重畳されて設置される。
中央処理部50(CPU)が実行するプログラムは、携帯電話機100の本体に対して着脱可能な記憶媒体に格納されていても良い。記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disk - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disk)、MD(Mini Disk)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
中央処理部50が携帯電話機100にインストールされているアプリケーションを実行することにより、携帯電話機100は、種々の機能を実現する。このようなアプリケーションとしては、他の端末と通話するためのアプリケーション(通話アプリ)や、電子メールの送受信のためのアプリケーション(メールアプリ)や、スケジュールを管理するためのアプリケーション(スケジュールアプリ)、その他のアプリケーション(その他のアプリ)がある。
また、携帯電話機100には、携帯電話機100のハードウェア要素についての種々のドライバソフトウェアがインストールされている。このようなドライバソフトウェアとしては、マイクロフォン61やスピーカ62による音声の入出力を制御するためのドライバ(入出力ドライバ)や、上記電池の電池残量の算出等のためのドライバ(バッテリドライバ)や、カメラ80やディスプレイ31等のその他の要素の制御のためのドライバ(その他のドライバ)がある。
[携帯端末の機能ブロック]
図3は、携帯電話機100の機能ブロック図である。
図3を参照して、携帯電話機100は、その機能として、省電力制御部110と、ユーザ入力部120と、ユーザ出力部130と、電池残量取得部140と、アプリ管理部150と、通話アプリ部160と、その他アプリ部170と、メールアプリ部180と、スケジュールアプリ部190とを含む。
省電力制御部110は、後述するアプリ制御処理において、ユーザから入力される設定条件等の情報を受け付けたり、アプリケーションの実行について制限を加えたりする。具体的には、ユーザによるアプリケーションの選択等のユーザ設定を受け付け、また、電池残量に応じて、ユーザへの通知や携帯電話機100におけるアプリケーションの実行についての制限の指示を行う。省電力制御部110は、たとえば、上記CPUが所定のプログラムを実行することによって、実現される。
ユーザ入力部120は、後述するアプリ制御処理において利用される設定内容であって、ユーザから、待ち受け時間や通話時間やメール回数の入力を受け付け、また、優先的に使用を希望するアプリケーションを特定する情報の入力を受け付ける。ユーザ入力部120は、たとえばタッチセンサ32やキー70等によって実現される。
ユーザ出力部130は、ディスプレイ31等の表示装置に、ユーザに対する警告等の通知を行ったり、携帯電話機100におけるアプリケーションの使用履歴を表示したりする。ユーザ出力部130は、たとえば上記CPUが適切なアプリケーションプログラムを実行することによって、実現される。
電池残量取得部140は、携帯電話機100に電力を供給する上記電池の電池残量を、たとえば一定時間ごとに、または、所定のアプリケーションから要求がなされたタイミングで、検出する。電池残量取得部140は、たとえば、電池ユニット14の電池以外の部分によって、実現される。
アプリ管理部150は、省電力制御部110からの指示に従って、または、ユーザからの入力や他の装置からの入力に従って、携帯電話機100にインストールされているアプリケーションに関し、実行するか否か、実行のタイミング、または、実行の内容を制御する。アプリ管理部150は、たとえば、上記CPUが適切なプログラムを実行することによって実現される。
通話アプリ部160は、アプリ管理部150からの指示に従って、通話アプリの実行を制御する。具体的には、本実施の形態では、通話アプリ部160は、たとえば、通話アプリに関しユーザから通話時間が設定された場合には、当該通話時間分の通話を可能とするための処理を実行する。通話アプリ部160は、たとえば、上記CPUが適切なプログラムを実行することによって、実現される。
メールアプリ部180は、アプリ管理部150からの指示に従って、メールアプリの実行を制御する。具体的には、本実施の形態では、メールアプリ部180は、たとえば、メールアプリに関しユーザからメール送信回数が設定された場合には、当該回数分のメール送信を可能とするための処理を実行する。メールアプリ部180は、たとえば、上記CPUが適切なプログラムを実行することによって、実現される。
スケジュールアプリ部190は、アプリ管理部150からの指示に従って、スケジュールアプリの実行を制御する。具体的には、本実施の形態において、スケジュールアプリ部190は、種々のスケジュール情報をカレンダ情報に関連付けて管理する。管理されるスケジュール情報は、ユーザから入力されたものだけでなく、他のアプリケーションにおいて処理されたファイルから取得したものも含み得る。より具体的には、スケジュールアプリ部190は、他のアプリケーションにおいて処理されるファイルにおいてスケジュール情報と予測されるデータからスケジュール情報を抽出して、カレンダ情報に関連付けて格納し得る。たとえば、或るファイルに日時についての記述が含まれる場合、スケジュールアプリ部190は、当該記述に対して所与の関連性に基づいて記載されたイベント名や場所を抽出し、カレンダ上の当該日時と関連付けて格納し得る。スケジュールアプリ部190は、たとえば、上記CPUが適切なプログラムを実行することによって、実現される。
その他アプリ部170は、後述するアプリ制御処理において選択されたアプリケーション以外のアプリケーションの実行に対して制限を加えるための処理を実行する。その他アプリ部170は、たとえば上記CPUが適切なプログラムを実行することによって、実現される。
[アプリ制御処理]
アプリ制御処理は、特定のアプリケーションを、最低限、設定された内容(待ち受け残り時間等)の分だけ実行することができるようにするための処理である。本実施の形態では、「特定のアプリケーション」の具体例として、通話アプリとメールアプリと待ち受けアプリが例示されている。なお、「特定のアプリケーション」の数や種類は、これらに限定されない。
携帯電話機100では、中央処理部50は、電池ユニット14を利用して、一定時間毎に電池の電池残量を検出する。そして、当該検出結果に基づいて、中央処理部50は、各アプリケーションの実行態様を制御する。
アプリ制御処理では、ユーザは、「利用時間」を設定することができる。「利用時間」とは、特定のアプリケーションに対する設定内容の一部であり、具体的には、特定アプリケーションの1つである待ち受けアプリの実行を最低限継続する時間である。たとえば、「利用時間」は、携帯電話機100を携帯するユーザが、次に当該携帯電話機100の電池を充電することができるときまでの時間である。ユーザが外出先にいて、次回電池を充電するために5時間掛かる場合、ユーザは、その時点で「利用時間」を「5時間」と設定する。
また、アプリ制御処理では、ユーザは、通話残り時間を設定することができる。「通話残り時間」とは、特定のアプリケーションに対する設定内容の一部であり、具体的には、特定のアプリケーションの1つである通話アプリにおいて通話処理を最低限実行する時間である。
また、アプリ制御処理では、ユーザは、メール残り回数を設定することができる。「メール残り回数」とは、特定のアプリケーションに対する設定内容の一部であり、具体的には、特定のアプリケーションの1つであるメールアプリにおいて最低限メールの送受信を実行する回数である。
携帯電話機100では、一定時間毎に電池残量が検出される。そして、検出された電池残量から、上記した特定のアプリケーションに対する設定内容を実現するために必要とされる電力量が差し引かれる。そして、このように得られた電力量の差(電池残量から特定のアプリケーションの実現に必要な電力量を差し引かれた電力量)の、携帯電話機100の電池の満充電における電力量に対する割合が算出される。以下、本明細書では、当該割合を「差分割合」と呼ぶ。
また、特定のアプリケーションに対する設定内容を実現するために必要とされる電力量とは、「利用時間」については、「利用時間」によって特定される時刻まで待ち受けアプリを継続して実行するために必要な電力量である。たとえば、午後2時に「利用時間」を「5時間」と設定された場合には、その日の午後7時まで待ち受けアプリを継続して実行するための電力量である。午後3時に算出される場合には、待ち受けアプリを4時間継続して実行するのに必要な電力量である。
携帯電話機100では、たとえば記憶部12に、単位時間(たとえば1分間)の待ち受けアプリの実行に必要な電力量が基準値として登録されている。アプリ制御処理では、当該基準値が用いられて、上記電力量が算出される。
より具体的には、携帯電話機100では、単位時間当たりの待ち受けアプリの実行に必要な電力量が、電波状況(電波強度等)と関連付けられて登録されている。一方、省電力制御部110は、スケジュール情報から、各時間帯において携帯電話機100が位置することが予定される場所を取得する。スケジュール情報は、スケジュールアプリ部190によって編集される。また、省電力制御部110は、所与のサーバと通信すること等により、各時間帯の各場所における電波状況(電波強度等)の予測情報を取得する。そして、省電力制御部110は、各時間帯において携帯電話機100が位置することが予測される場所において単位時間ごとに待ち受けアプリの実行に必要な電力量を算出することにより、待ち受けアプリを上記した設定内容を実現するために実行するときに必要とされる電力量を算出する。これにより、待ち受けアプリの実行に必要な電力量が、携帯電話機100が位置する電波状況に基づいて、算出される。
「通話残り時間」については、「通話残り時間」で特定される時間分通話処理を実行するために必要な電力量である。たとえば、「通話残り時間」として「90分」が設定された場合には、90分間の通話処理に必要な電力量である。携帯電話機100では、たとえば記憶部12に、単位時間(たとえば1分間)の通話処理に必要な電力量の基準値が登録されている。アプリ制御処理では、当該基準値が用いられて、上記電力量が算出される。
より具体的には、携帯電話機100では、単位時間当たりの通話アプリの実行に必要な電力量が、電波状況(電波強度等)と関連付けられて登録されている。一方、省電力制御部110は、スケジュール情報から、各時間帯において携帯電話機100が位置することが予定される場所を取得する。また、省電力制御部110は、所与のサーバと通信すること等により、各時間帯の各場所における電波状況(電波強度等)の予測情報を取得する。そして、省電力制御部110は、各時間帯において携帯電話機100が位置することが予測される場所において単位時間ごとに通話アプリの実行に必要な電力量を算出することにより、通話アプリを上記した設定内容を実現するために実行するときに必要とされる電力量を算出する。これにより、通話アプリの実行に必要な電力量が、携帯電話機100が位置する電波状況に基づいて、算出される。
なお、「通話残り時間」設定後に通話処理が実行されると、通話処理が実行された時間分、「通話残り時間」が減算される。たとえば、「通話残り時間」として「90分」が設定された後、10分間通話処理が実行されれば、その後の上記電力量としては、90分から10分を差し引いた、80分間の通話処理に必要な電力量が算出される。
「メール残り回数」については、「メール残り回数」で特定される回数だけメールの送受信を実行するために必要な電力量である。携帯電話機100では、たとえば記憶部12に、1回のメールの送受信(送信または受信)に必要な電力量が基準値として登録されている。アプリ制御処理では、当該基準値が用いられて、上記電力量が算出される。
より具体的には、携帯電話機100では、1回のメールの送受信に必要な電力量が、電波状況(電波強度等)と関連付けられて登録されている。一方、省電力制御部110は、スケジュール情報から、各時間帯において携帯電話機100が位置することが予定される場所を取得する。また、省電力制御部110は、所与のサーバと通信すること等により、各時間帯の各場所における電波状況(電波強度等)の予測情報を取得する。そして、省電力制御部110は、各時間帯において携帯電話機100が位置することが予測される場所において1回のメールの送受信に必要な電力量を算出することにより、「メール残り回数」で特定される回数だけメールを送受信するために必要とされる電力量を算出する。これにより、メールアプリの実行に必要な電力量が、携帯電話機100が位置する電波状況に基づいて、算出される。
なお、「メール残り回数」設定後にメールの送信または受信が実行されると、当該回数分、「メール残り回数」が減算される。たとえば、「メール残り回数」として「10回」が設定された後、1回のメール送信と2回のメール受信が行なわれた場合には、その後の上記電力量としては、10回から送信分の1回と受信分の2回を差し引いた、7回分のメールの送受信に必要な電力量が算出される。
アプリ制御処理では、「利用時間」と「通話残り時間」と「メール残り回数」は、それぞれ、選択的に設定され得る。つまり、これらのすべてが設定されても良いし、これらの一部が設定されても良い。特定のアプリケーションに対する設定内容を実現するために必要とされる電力量とは、「利用時間」と「通話残り時間」と「メール残り回数」のうち、アプリ設定処理において設定されたものについての必要な電力量の和である。
以下に、アプリ制御処理の実行が指示された後に実行される個々の処理内容を説明する。個々の処理内容は、ユーザ設定受付処理と、電池残量チェック処理と、特定のアプリケーションのそれぞれを実行するための処理とを含む。つまり、本明細書では、「アプリ制御処理」とは、これらの各処理の総称を意味する。そして、ユーザ設定受付処理は、上記した特定のアプリケーションについて、ユーザからの設定内容を受け付ける処理である。電池残量チェック処理は、上記した差分割合に基づいて各アプリケーションの実施態様を制御する処理である。
<ユーザ設定受付処理>
図4を参照して、中央処理部50が実行するユーザ設定受付処理について説明する。図4は、当該処理のフローチャートである。
図4に示されるように、中央処理部50は、まずステップSA10において、ユーザから、タッチセンサ32等を介して、上記した「利用時間」(図4中の「待ち受け残り時間」)の入力を受付け、ステップSA20へ制御を進める。
ステップSA20では、中央処理部50は、ステップSA10において入力を受付けた「利用時間」分のタイマを開始させる。本明細書では、ここで開始させたタイマを、適宜「待ち受けタイマ」という。なお、ステップSA10では、ユーザから「利用時間」を設定しない旨の入力がなされる等、「利用時間」が設定されない場合もあり得る。この場合には、ステップSA20は省略される。
次に、中央処理部50は、ステップSA30で、ユーザから上記した「通話残り時間」の入力を受付け、ステップSA40で、RAM13等に、受け付けた内容を保持する。なお、ステップSA30では、ユーザから「通話残り時間」を設定しない旨の入力がなされる等、「通話残り時間」が設定されない場合もあり得る。この場合には、ステップSA40は省略される。「保持」とは、たとえば、記憶部12に情報を登録することである。
次に、中央処理部50は、ステップSA50で、ユーザから上記した「メール残り回数」の入力を受付け、ステップSA60で、RAM13等に、受け付けた内容を保持し、そして、ステップSA70へ制御を進める。なお、ステップSA50では、ユーザから「メール残り回数」を設定しない旨の入力がなされる等、「メール残り回数」が設定されない場合もあり得る。この場合には、ステップSA60は省略される。
中央処理部50は、ステップSA70で、ユーザからのスケジュール情報の入力を受け付け、そして、ステップSA80で、入力されたスケジュール情報を保持する。
<電池残量チェック処理>
図5は、中央処理部50が実行する電池残量チェック処理のフローチャートである。当該処理は、アプリ制御処理において、図4を参照して説明したユーザ設定受付処理が実行された後、たとえば一定時間(たとえば、1分間)ごとに、実行される。以下、図5を参照して、当該処理の内容を説明する。
図5のユーザ設定受付処理では、中央処理部50は、まずステップSE00において、携帯電話機100において保持されているスケジュール情報に含まれる各場所の、電波状況を取得して、ステップSE10へ制御を進める。中央処理部50は、たとえば所与のサーバと通信することにより、または、記憶部12に格納されているテーブル等の情報を参照することにより、上記した各場所の電波状況を取得する。
中央処理部50は、所与のサーバ(携帯電話機100に通信サービスを提供する事業者のサーバ)から、直接的に上記場所に対応する電波状況を取得することもできるし、当該サーバが提供する電波状況に基づいて、上記場所の電波状況を予測することもできる。後者の場合、中央処理部50は、たとえば、所与のサーバから各領域の電波状況の情報を取得し、各場所がどの領域に所属するかを特定し、そして、特定された領域の電波状況を抽出することにより、各場所の電波状況を予測する。
次に、ステップSE10では、中央処理部50は、電池ユニット14からその時点での電池残量を取得し、そして、上記した「差分割合」を算出する。
次に、ステップSE20では、中央処理部50は、ステップSE10で算出した「差分割合」が、アプリ制御処理開始後、初めて、10%以上20%以下の範囲に到達したか否かを判断する。そして、そうであると判断するとステップSE30へ制御を進め、そうではないと判断するとステップSE40へ制御を進める。なお、処理は、「初めて」この範囲に入ったときにステップSE30へ進められるのであって、今回のアプリ制御処理においてすでにステップSE30へ処理が進められたことがある場合には、「差分割合」が上記範囲に属していてもステップSE30へは処理は進められない。
ステップSE30では、中央処理部50は、ユーザに警告を通知して、処理を終了させる。ここでの警告の通知は、たとえば、所定のメッセージがディスプレイ31に表示されることにより、実現される。所定のメッセージとは、「設定された処理内容を確実に実行するためには、電力消費の節約が必要です。」のような、電池残量が、図4を参照して説明したように設定された内容を確実に実行するために必要な電力量に近づいていることをユーザに認識させる内容である。
後述するように、電池残量が、さらに設定内容に必要な電力量に近づいたり、当該電力量そのものとなった場合には、携帯電話機100では、アプリケーションの実行に一定の制限が課される。本実施の形態では、このような制限を課す前に、ユーザに警告を通知することにより、いきなりアプリケーションの実行に制限が課されることによってユーザが被る不便を回避することができる。
ステップSE40では、中央処理部50は、「差分割合」が0%より大きいが10%未満であるような範囲に、アプリ制御処理の開始後初めて到達したか否かを判断する。そして、そうであると判断すると、ステップSE50へ制御を進め、そうではないと判断すると(つまり、この範囲以外の値、もしくは、この範囲に到達したのが初めてではない)、ステップSE80へ制御を進める。
ステップSE50では、中央処理部50は、携帯電話機100における、アプリケーションの使用履歴をディスプレイ31に表示させて、ステップSE60へ制御を進める。たとえば、中央処理部50は、携帯電話機100においてインストールされているアプリケーションの使用履歴を、記憶部12等に格納している。そして、中央処理部50は、ステップSE50では、たとえば使用回数が多い順に、アプリケーションの使用履歴を表示させる。
次に、ステップSE60で、中央処理部50は、ステップSE50で表示させた使用履歴の中から、ユーザが使用を希望するアプリケーションの選択の入力を受付け、ステップSE70へ制御を進める。
ステップSE70では、中央処理部50は、ステップSE60で選択を受付けたアプリケーションと特定のアプリケーションのみを実行可能に設定して、処理を終了させる。これにより、たとえば、実行可能に設定されたアプリケーション以外のアプリケーションの実行が指示されても、中央処理部50は、指示されたアプリケーションを実行しない。この場合、中央処理部50は、ディスプレイ31に、たとえば「指示されたアプリケーションは、現在は、省電力モードのため、実行できません。」等のメッセージを表示させる。
一方、ステップSE80では、ステップSE10で算出した「差分割合」が0%であるか否か、つまり、電池残量が、設定された内容(図4参照)の処理を実行するために必要とされる電力量まで低下したか否かを判断し、そうであると判断するとステップSE90へ制御を進め、そうではないと判断すると、そのまま処理を終了させる。
ステップSE90では、特定のアプリケーションのみを実行可能に設定して、処理を終了させる。特定のアプリケーションのうち、待ち受けアプリは、開始を指示されることなく実行されるアプリケーションである。したがって、ステップSE90の設定がなされた後は、中央処理部50は、通話アプリまたはメールアプリについては開始の指示を受け付けるが、それ以外のアプリケーションの開始の指示は受け付けない。ここでも、中央処理部50は、ディスプレイ31に、たとえば「指示されたアプリケーションは、現在は、省電力モードのため、実行できません。」等のメッセージを表示させても良い。
<待ち受けアプリ>
図6は、待ち受けアプリのうち、アプリ制御処理に関与する部分の処理のフローチャートである。待ち受けアプリでは、中央処理部50は、ユーザからの、他のアプリケーションの開始指示を受け付ける等の処理を実行する。当該処理と並行して、中央処理部50は、図6に示す処理を実行する。
図6を参照して、中央処理部50は、ステップSB10で、ステップSA20(図4参照)で開始させた待ち受けタイマが終了したか否かを判断する。
そして、終了したと判断すると、中央処理部50は、ステップSB20で、その旨を通知して、処理を終了する。ここでの通知は、たとえば、「設定された利用時間が経過しました。」等のメッセージがディスプレイ31に表示されることによって、実現される。
なお、ステップSA10において「利用時間」が設定されなかった場合には、図6に示された処理は、省略される。
<通話アプリ>
図7は、通話アプリのうち、アプリ制御処理に関与する部分の処理のフローチャートである。通話アプリでは、中央処理部50は、ユーザからの指示に基づいて発呼処理を行ったり、着呼信号の受信に基づいて着信を報知したりする。中央処理部50は、携帯電話機100において、着信に応じて通話を開始するとき、または、通話のための発信を開始するときに、図7に示される処理を開始する。
図7を参照して、中央処理部50は、まずステップSC10で、ステップSA30において、通話残り時間の設定がなされているか否かを判断し、なされていないと判断するとステップSC20で、ユーザの操作に従って通話の開始や終了を制御する。一方、ステップSC10において通話残り時間が設定されていると判断すると、中央処理部50は、ステップSC30へ制御を進める。
ステップSC30では、中央処理部50は、通話の残り時間が0まで減少したか否かを判断し、まだ減少していないと判断するとステップSC40へ制御を進め、既に減少していると判断すると、それ以上通話(発呼または着呼に対する応答)の操作を受付けることなく、処理を終了する。これにより、携帯電話機100では、ユーザが指示でしても通話ができない状態となる。なお、この場合、たとえば、「電池残量の関係により、通話ができない状態となっています。」等のメッセージがディスプレイ31に表示されることが好ましい。
ステップSC40では、中央処理部50は、通話残り時間のタイマを開始させて、ステップSC50へ制御を進める。ここでの通話残り時間のタイマの残量は、ステップSA40でセットされた時間であるが、ステップSA40で設定された後に、後述するステップSC90で更新されている場合には、当該更新後の残り時間である。
ステップSC50では、中央処理部50は、ユーザからの操作に従って、通話処理を開始する。中央処理部50は、当該通話処理の開始とともに、通話処理中、ステップSA30で設定された通話残り時間(または、その後にステップSC90で更新された後の通話残り時間)を減少させる。
そして、当該通話が、通話残り時間のタイマ0になる前に、つまり、通話残り時間が満了する前に終了した場合には、ステップSC60へ処理が進められ、当該通話中に上記通話残り時間が満了した場合には、ステップSC70からステップSC80へ処理が進められる。
ステップSC80では、中央処理部50は、通話を強制的に終了させて、ステップSC90へ制御を進める。このとき、当該通話の強制終了が、ステップSA30におけるユーザの設定に基づいて行なわれることが報知されてもよい。たとえば、通話相手に、「電池残量の関係により、通話が強制的に終了されます。」等の音声メッセージが再生される。
ステップSC60で通話を終了させると、中央処理部50は、ステップSC90へ制御を進める。
ステップSC90では、ステップSC50で通話を継続させた時間だけ、通話残り時間が差引かれて、更新される。つまり、たとえば、ステップSA30において1時間の通話残り時間が設定され、「30分」の通話がステップSC50で行なわれると、当該通話後の通話残り時間が「30分」とされる。そして、さらに、その後5分の通話がなされれば、さらに当該時間「5分」減算されて、25分として再度設定される。ステップSC80で通話を強制終了させた後では、ステップSC90では、通話残り時間は0へと更新される。
<メールアプリ>
図8は、メールアプリのうち、アプリ制御処理に関与する部分の処理のフローチャートである。メールアプリでは、中央処理部50は、ユーザからの指示に基づいてメールの送受信を行う。中央処理部50は、携帯電話機100において、メールの送信または受信の指示操作がなされたときに、図8に示される処理を開始する。
図8を参照して、ステップSD10では、中央処理部50は、ステップSA50(図4参照)において、メール残り回数が設定されているか否かを判断し、設定されていないと判断するとステップSD20で、ユーザからの操作に応じてメールの送受信の処理を実行して、処理を終了する。
一方、メール残り回数が設定されていると判断すると、中央処理部50は、ステップSD30へ制御を進める。
ステップSD30では、中央処理部50は、メール残り回数が0であるか否かを判断し、そうであると判断すると、中央処理部50は、ユーザからのメールの送受信についての操作を受付けることなく、処理を終了させる。
一方、メール残り回数が0ではないと判断すると、つまり、1以上であると判断すると、中央処理部50は、ステップSD40へ制御を進める。
ステップSD40では、中央処理部50は、ユーザからの操作に応じて、メールの送受信を実行し、ステップSD50へ制御を進める。
ステップSD50では、中央処理部50は、ステップSD40で行なった処理に基づいて、ステップSA50で設定された(または、これまでの処理においてステップSD50で更新された後の)メール残り回数から、1減算させて更新登録して、処理を終了する。
これにより、メールの送信または受信が実行される毎に、ステップSA50で設定されたメール残り回数が、1ずつ減算されて、更新される。そして、当該メール残り回数が0になると、ステップSD30で、ユーザからのメールの送受信操作が受付けられなくなる。
以上、図8を参照して説明された処理により、アプリ制限処理では、ステップSA50で設定されたメール残り回数だけ、メールの送受信処理が実行される。
[アプリ実行制御処理のまとめ]
図9を参照して、電池残量に応じて実行される処理の内容を説明する。
図9において、実線L1は、電池残量の時間変化を示している。また、図9において、破線LA11は、携帯電話機100において、ステップSA50で設定された通話残り時間分通話処理を行うために必要とされる電力量と、ステップSA70で設定されたメール残り回数分メールの送受信を行うために必要とされる電力量の和を示している。
図9において、一点鎖線LA12は、上記した破線LA11の電力量に、待ち受け残り時間分待受けアプリを実行するのに必要とされる電力量を加えた電力量である。つまり、一点鎖線LA12と破線LA11の差は、待ち受け残り時間分待ち受けアプリを実行するのに必要とされる電力量を示す。待ち受け残り時間は、時間の経過とともに減少する。これに伴い、一点鎖線LA12と破線LA11の差も、時間の経過とともに減少する。
図9には、時間変化とともに、「電波状況:良い」「電波状況:悪い」というように、携帯電話機100が位置することが予定される場所の電波状況が記載されている。電波状況が「良い」とは、たとえば、基地局が発信する通信用の電波を、携帯電話機100が、所与の強度以上の強度で受信できる場所を意味する。電波状況が「悪い」とは、たとえば、基地局が発信する通信用の電波を、携帯電話機100が、所与の強度未満の強度でしか受信できない場所を意味する。図9に示された例では、時刻T11までは、携帯電話機100は、電波状況が良い場所に位置することが予定されている。また、時刻T11では、携帯電話機100は、電波状況が悪い位置へど移動する予定である。そして、時刻T12に、携帯電話機100は、電子状況が悪い位置から良い位置へと移動する予定である。
携帯電話機100が位置することが予想される場所は、たとえば、スケジュール情報に基づいて特定される。本実施の形態では、待ち受けアプリや通話アプリを実行するために必要とされることが予測される単位時間あたりの電力量は、携帯電話機100が位置することが予定される場所の電波状況に基づいて、算出される。
図6を参照して説明したように、ステップSE10では、中央処理部50は、電池残量と「必要な電池残量」との差が算出される。図9では、電池残量は、実線L1で示され、「必要な電池残量」は、一点鎖線LA12で示される。
そして、これらの差から求められる差分割合が20%を下回ると、ステップSE30の処理として説明したように、ユーザに対して警告が通知される。
また、当該差分割合が10%未満となると、ステップSE50〜ステップSE70の処理として説明したように、携帯電話機100においてアプリケーションの実行に一定の制限が課せられる。
そして、上記差が0になると、つまり、実線L1と一点鎖線LA12が交わるようになると、ステップSE90の処理として説明したように、特定のアプリケーションのみが実行可能となる。
以上、図9を参照して説明したように、本実施の形態のアプリ実行制御処理によれば、電池残量が最低限必要なアプリの実行に必要とされる電池残量まで低下すると、それ以降は、最低限実行を必要とされるアプリケーションのみが、実行される。
なお、アプリ実行制御処理では、いきなり実行され得るアプリケーションの種類が制限される前に、ユーザに警告が通知される。これにより、ユーザは、最低限実行を必要とするアプリを実行し続けるために消費電力の節約が必要であることを、認識することができる。
なお、図9は、アプリ制御処理の実行後、通話やメールの送受信が実行されなかったときの電池残量の変化を示す。一方、図10に、アプリ制御処理の実行後、通話やメールの送受信が実行されたときの電池残量の変化を示す。
図10では、電池残量が実線L2で示されている。そして、「必要な電池残量」が破線LA21で示され、それに待受けタイマが満了するまで待受けを行なうために必要な電池残量が加えられた電力量が、一点鎖線LA22で示されている。図10では、図9と同様に、時間変化とともに、「電波状況:良い」「電波状況:悪い」というように、携帯電話機100が位置することが予定される場所の電波状況が記載されている。図10に示された例では、時刻T21までは、携帯電話機100は、電波状況が良い場所に位置することが予定されている。また、時刻T21では、携帯電話機100は、電波状況が悪い位置へど移動する予定である。そして、時刻T22に、携帯電話機100は、電子状況が悪い位置から良い位置へと移動する予定である。
図10に示された例では、携帯電話機100は、時刻T31に、通話とメール送受信を行っている。これにより、実線L2で示される電池残量が減少を示している。その後も、待ち受けアプリが継続して使用される等により、電池残量が減少し、実線L2と一点鎖線LA22との差から求められる差分割合が、20%となると、上記した警告通知がなされる。また、差分割合が10%となると、アプリの使用が制限される。
図10に示された例では、アプリの使用が制限された後、時刻T32において、通話残り時間分の通話処理が実行され、かつ、メール残り回数分だけメールの送受信が行われたことが示されている。携帯電話機100では、時刻T32においても、待ち受け残り時間が満了するまでの間、待ち受けアプリを実行するための電池残量は残されている。
以上説明されたアプリ制御処理では、特定のアプリケーションについての、設定された処理内容分の実行が確保される。
具体的には、携帯電話機100において、特定のアプリケーション(待ち受けアプリ、通話アプリ、および、メールアプリ)について、実行されるべき処理内容が入力される。待ち受けアプリについては、起動を継続する時間(待ち受け残り時間)が入力される。通話アプリについては、通話時間(通話残り時間)が入力される。メールアプリについては、メールの送受信回数(メール残り回数)が入力される。
そして、携帯電話機100では、これらの処理内容に必要な電力量が算出され、電池残量と当該電力量との差が電池の満充電の電力量の20%を下回ると、警告が通知される。なお、必要な電力量の算出の際に、待ち受けアプリ、通話アプリ、およびメールアプリの実行に必要な電力量は、携帯電話機100が位置する場所において予定される電波状況を考慮されて、算出される。これにより、より実情に沿った態様で、携帯電話機100における電池残量が想定される。なお、アプリの実行に要する電力量が電波状況に基づいて算出されるアプリケーションの種類は、これらに限定されない。アプリケーションの実行に際に基地局との通信を要するアプリケーションであれば、いかなるアプリケーションについても、その実行に要する電力量の算出に、携帯電話機100が位置する場所に応じた電波状況が考慮され得る。
また、電池残量と当該電力量との差が電池の満充電の電力量の10%を下回ると、特定のアプリケーションと、一部のアプリケーションのみの実行が許可される。「一部のアプリケーション」は、ユーザによって設定される。なお、携帯電話機100では、アプリケーションの実行履歴に基づいて「一部のアプリケーション」の候補を表示し、ユーザは、当該候補から選択することにより、「一部のアプリケーション」を設定しても良い。一部のアプリケーションとしては、たとえば、辞書を検索するためのアプリケーション(以下、「辞書アプリ」という)や、動画を再生するためのアプリケーション(以下、「動画アプリ」という)が挙げられる。
そして、電池残量が当該電力量まで低下すると、特定のアプリケーション以外のアプリケーション(辞書アプリや動画アプリ)が実行されなくなる。つまり、特定のアプリケーションが上記所定内容に従って確実に実行されるように、アプリケーションの実行が制御される。
また、以上説明した本実施の形態では、携帯端末の一例として携帯電話機100が挙げられたが、携帯端末の具体例はこれに限定されない。たとえば、携帯端末は、通話機能を有していない情報端末であっても良い。
今回開示された実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。実施の形態およびその変形例において開示された技術は、可能な限り単独でも組み合わせても実施され得ることが意図される。
12 記憶部、14 電池ユニット、30 タッチパネル、31 ディスプレイ、32 タッチセンサ、50 中央処理部、60 音声入出力部、61 マイクロフォン、62 スピーカ、70 キー、80 カメラ、90 センサ、100 携帯電話機、110 省電力制御部、120 ユーザ入力部、130 ユーザ出力部、140 電池残量取得部、150 アプリ管理部、160 通話アプリ部、170 アプリ部、180 メールアプリ部、190 スケジュールアプリ部。

Claims (5)

  1. 複数のアプリケーションを実行するように構成された実行手段を備えた携帯端末であって、
    前記実行手段に電力を供給するための電池と、
    前記電池の電池残量を検出するための検出手段と、
    無線通信機能を実現するための無線通信手段と、
    前記携帯端末の移動態様を記憶するための記憶手段と、
    前記複数のアプリケーションの中の特定のアプリケーションの実行内容を入力するための入力手段とを備え、
    前記実行手段は、
    前記検出手段によって検出される前記電池の電池残量と、前記携帯端末が無線通信機能を実現させた状態で前記移動態様に従って移動したときに前記特定のアプリケーションを前記実行内容に従って実行するために必要とされる電力消費量との差が第1の条件を満たした場合に、警告を報知し、
    前記電池残量が前記電力消費量まで低下した場合には、前記特定のアプリケーションのみを実行するように構成されている、携帯端末。
  2. 前記電力消費量は、前記無線通信手段による無線通信機能の実現によって消費されることが予測される、通信用の消費量を含み、
    前記実行手段は、前記無線通信手段と通信可能な基地局の前記移動態様に含まれる各地点についての電波状況に基づいて、前記通信用の消費量を算出するように構成されている、請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記実行手段は、位置情報に関連付けられた電波強度であって、前記無線通信手段と通信可能な基地局からの電波の強度に基づいて、前記携帯端末が通過する各地点についての前記基地局からの電波強度を導出し、導出された当該電波強度に基づいて、前記通信用の消費量を算出するように構成されている、請求項2に記載の携帯端末。
  4. 前記入力手段は、スケジュール情報の入力を受け付けるように構成されており、
    前記実行手段は、前記スケジュール情報から前記移動態様を抽出するように構成されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の携帯端末。
  5. 複数のアプリケーションを実行するための実行手段に電力を供給する電池を備える、携帯端末の制御方法であって、前記携帯端末は、無線通信機能を有し、前記携帯端末の移動態様を記憶するための記憶装置とコンピュータとを備え、
    前記制御方法は、
    前記コンピュータが、前記電池の電池残量を検出するステップと、
    前記コンピュータが、前記複数のアプリケーションの中の特定のアプリケーションの実行内容の入力を受け付けるステップと、
    前記コンピュータが、検出された前記電池の電池残量と、前記携帯端末が無線通信機能を実現させた状態で前記移動態様に従って移動したときに前記特定のアプリケーションを前記実行内容に従って実行するために必要とされる電力消費量との差が所与の条件を満たした場合に、警告を報知するステップと、
    前記電池残量が前記電力消費量まで低下した場合に、前記コンピュータが、前記特定のアプリケーションのみを実行するように前記実行手段を制御するステップとを備える、携帯端末の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112400308A (zh) * 2018-09-26 2021-02-23 深圳市欢太科技有限公司 充电提示方法及相关产品

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