JP2014203838A - 保護回路、電子機器および保護回路の駆動方法 - Google Patents

保護回路、電子機器および保護回路の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被保護回路が備える素子の耐圧が低い場合でも、保護回路が被保護回路を確実に保護できるようにする。【解決手段】グローバルクランプ部14とローカルクランプ部13とを備える。グローバルクランプ部14は、電源電圧Vddが供給される第1配線L1と接地電位GNDの第2配線L2との間に接続され、規定の電圧値を越えたとき作動する第1素子M20を有する。ローカルクランプ部13は、被保護回路12のゲートに接続された第2素子M13を有し、この第2素子M13の作動で、被保護回路12のゲートに加わるサージ電流を第1配線L1又は第2配線L2に流す。さらに、グローバルクランプ部14の特定箇所とローカルクランプ部13の第2素子M13のゲートとを接続して、第2素子M13のゲート電圧をグローバルクランプ部の特定箇所の電位とする第3配線L3を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、外部からの静電気による静電放電から回路を保護するための保護回路、およびその保護回路を備えた電子機器、並びに保護回路の駆動方法に関する。
一般に、LSI(Large Scale Integration)等の半導体集積回路は、内部の配線の微細化や駆動電圧の低電圧化に伴って、半導体集積回路内部の電源線に発生するサージ電流から、内部の回路を保護することの重要性が増している。なお、本明細書では、保護する内部の回路を被保護回路と称する。
電源線に発生するサージ電流の代表的なものとしては、電源線の外部端子に対する静電気放電(Electro-Static Discharge:ESD)によって、電源線電圧が急上昇するESDサージが知られている。
従来、被保護回路をESDサージから保護する保護回路として、グローバルクランプと呼ばれるものや、ローカルクランプと称されるものがある。グローバルクランプは、プライマリークランプとも称され、電源線と接地電位部との間に保護回路を配置して、ある範囲の回路全体を保護する技術である。ローカルクランプは、セカンダリークランプとも称され、特定の被保護回路を保護する技術であり、グローバルクランプの補助的な役割を果たす。
例えば、グローバルクランプを備えた回路では、電源線にESDサージが入ったとき、グローバルクランプ内の素子が作動して、サージ電流を接地電位側に逃がす処理が行われる。ここで、サージ電流を流す経路は抵抗を持つため、電流量が増えると、経路の両端に電位差が発生する。この電位差が大きくなると、被保護回路内のトランジスタのゲート電位が上昇し、トランジスタが破壊してしまう。
このような素子の破壊を防ぐために、ローカルクランプを設ける。ローカルクランプを設けることで、例えば被保護回路内のトランジスタのゲート電位が規定電圧以上に上昇したとき、ローカルクランプを構成する素子が作動して、そのゲート電位を低下させることができる。
特許文献1には、MOSトランジスタ(電界効果トランジスタ)でローカルクランプを構成する点についての記載がある。
特開2008−98587号公報
ところで、ローカルクランプをMOSトランジスタで実現した場合、MOSトランジスタは被保護回路内のMOSトランジスタのゲート酸化膜が破壊される前に作動して、サージ電流を流す必要がある。すなわち、ローカルクランプを構成するMOSトランジスタの作動開始電圧は、被保護回路内のMOSトランジスタのゲート酸化膜耐圧よりも低いことが必須である。
一方、半導体集積回路は、駆動電圧の低電圧化や素子の小型化に伴って、MOSトランジスタのゲート酸化膜が薄くなり、耐圧が低くなりつつある。また、被保護回路として高速動作が必要な場合にも、ゲート酸化膜が薄いMOSトランジスタを使用する場合がある。このようにMOSトランジスタのゲート酸化膜が薄くなることで、ローカルクランプを構成するMOSトランジスタの作動開始電圧が、被保護回路内のMOSトランジスタのゲート酸化膜耐圧よりも低くすることが困難になっている。したがって、確実に被保護回路を保護することができるローカルクランプを得るための困難性が増している。
本開示は、被保護回路が備える素子の耐圧が低い場合でも、保護回路が被保護回路を確実に保護できるようにすることを目的とする。
本開示の保護回路は、第1クランプ部と第2クランプ部とを備える。
第1クランプ部は、電源電圧が供給される第1配線と接地電位の第2配線との間に接続され、規定の電圧値を越えたとき作動する第1素子を有する。
第2クランプ部は、被保護素子のゲートに接続された第2素子を有し、この第2素子の作動で、被保護素子のゲートに加わるサージ電流を第1配線又は第2配線に流す。
そして、第1クランプ部の特定箇所と第2クランプ部の第2素子のゲートとを接続して、第2素子のゲート電圧を特定箇所の電位とする第3配線を備える。
本開示の電子機器は、電源電圧が供給される第1配線と接地電位の第2配線との間に接続される被保護回路と、第1クランプ部と第2クランプ部とを備える。
第1クランプ部は、電源電圧が供給される第1配線と接地電位の第2配線との間に接続され、規定の電圧値を越えたとき作動する第1素子を有する。
第2クランプ部は、被保護素子のゲートに接続された第2素子を有し、この第2素子の作動で、被保護素子のゲートに加わるサージ電流を第1配線又は第2配線に流す。
そして、第1クランプ部の特定箇所と第2クランプ部の第2素子のゲートとを接続して、第2素子のゲート電圧を特定箇所の電位とする第3配線を備える。
本開示の保護回路の駆動方法は、第1素子の作動で、所定範囲内の被保護回路全体を保護する第1クランプ部と、第2素子の作動で、被保護回路内の特定の素子を保護する第2クランプ部とを備える保護回路に適用される。
そして、第1クランプ部の特定箇所と第2クランプ部の第2素子のゲートとを接続して、第2素子のゲート電圧を特定箇所の電位とした。
本開示によると、電源電圧の第1配線にサージ電流が流れると、第1クランプ部内の第1素子が作動して、電源電圧の第1配線から接地電位の第2配線にサージ電流を流すようになる。この第1クランプ部の作動で、第1クランプ部内の特定箇所の電位が上昇し、第3配線を介して、第2クランプ部の第2素子のゲート電圧も上昇する。この第2素子のゲート電圧が上昇した状態では、第2素子が保護素子として有効に機能するようになる。
本開示によると、サージ電流が流れたとき、特定の素子を保護するいわゆるローカルクランプを構成する保護素子のゲート電圧が上昇し、その特定の素子の保護を確実に行うことができるようになる。この場合、ゲート電圧を上げるために特別な素子を設ける必要がなく、簡単な構成で実現できる。
本開示の第1の実施の形態の例の回路図である。 図1の例の動作状態を示す図である。 図1の例の電圧変化を示す特性図である。 本開示の第1の実施の形態の例(変形例1)の回路図である。 本開示の第1の実施の形態の例(変形例2)の回路図である。 本開示の第1の実施の形態の例(変形例3)の回路図である。 本開示の第2の実施の形態の例の回路図である。 図7の例の動作状態を示す図である。 本開示の第2の実施の形態の例(変形例1)の回路図である。 本開示の第3の実施の形態の例の回路図である。 図10の例の電圧変化を示す特性図である。 本開示の第3の実施の形態の例(変形例1)の回路図である。
以下、本開示の実施の形態の例を、以下の順序で説明する。
1.第1の実施の形態の例
1−1.回路構成(図1)
1−2.ESDサージ発生時の動作(図2,図3)
1−3.変形例1(図4)
1−4.変形例2(図5)
1−5.変形例3(図6)
2.第2の実施の形態の例
2−1.回路構成(図7)
2−2.ESDサージ発生時の動作(図8)
2−3.変形例1(図9)
3.第3の実施の形態の例
3−1.回路構成(図10)
3−2.ESDサージ発生時の動作(図10,図11)
3−3.変形例1(図12)
4.その他の変形例
<1.第1の実施の形態の例>
[1−1.回路構成]
図1は、本開示の第1の実施の形態の例の回路図である。この図1に示す回路は、例えばLSIなどの半導体装置内に構成される。半導体装置は、この回路で作動する電子機器が内蔵する。
図1に示す回路は、信号源11から出力される信号が、2個のダイオードD11,D12を直列に接続した接続点に供給される。この2個のダイオードD11,D12の直列回路は、電源電圧Vddが得られる配線L1と接地電位GNDの配線L2との間を接続する。
電源電圧Vddが得られる配線L1と接地電位GNDの配線L2との間には、被保護回路12が接続される。図1の例では、被保護回路12は2つのMOSトランジスタM11,M12で構成したインバータ回路である。MOSトランジスタM11はP型MOSトランジスタであり、MOSトランジスタM12はN型MOSトランジスタである。配線L1にはMOSトランジスタM11のソースが接続され、MOSトランジスタM11のドレインがMOSトランジスタM12のドレインに接続され、MOSトランジスタM12のソースが配線L2に接続される。
被保護回路12は、2つのMOSトランジスタM11,M12の接続点から引き出した出力端子15を備え、信号源11から被保護回路12に供給される信号が、出力端子15から出力される。
2つのMOSトランジスタM11,M12のゲートは共通に接続する。この共通に接続されたゲートは、抵抗器R11を介してダイオードD11とダイオードD12の接続点に接続される。
ここまで説明した構成が、信号源11から出力される信号を、被保護回路12としてのインバータ回路で反転して出力端子15から出力させる構成である。そして、図1に示す構成では、この被保護回路12内のMOSトランジスタM11,M12を保護するために、ローカルクランプ部13とグローバルクランプ部14とを備える。
ローカルクランプ部13は、共通に接続された2つのMOSトランジスタM11,M12のゲートと、接地電位GNDの配線L2との間に接続される。このローカルクランプ部13は、保護素子としてN型MOSトランジスタM13を備え、被保護回路12内の2つのMOSトランジスタM11,M12を保護する回路である。
MOSトランジスタM13のドレインは、2つのMOSトランジスタM11,M12のゲートに接続される。また、MOSトランジスタM13のソースは、配線L2に接続される。さらにMOSトランジスタM13のゲートは、配線L3を介して後述するグローバルクランプ部14側に接続される。
そして、電源電圧Vddが得られる配線L1と、接地電位GNDの配線L2との間には、グローバルクランプ部14が接続される。なお、被保護回路12側の配線L1、L2と、グローバルクランプ部14側の配線L1、L2との間には、抵抗器R12,R13が接続される。
グローバルクランプ部14は、電圧検出回路としての抵抗器R14とコンデンサC11との直列回路が、配線L1と配線L2との間に接続される。そして、抵抗器R14とコンデンサC11との接続点が、P型MOSトランジスタM14とN型トランジスタM15のゲートに接続される。P型MOSトランジスタM14とN型トランジスタM15は、1段目のインバータ回路を構成する素子である。すなわち、配線L1にはMOSトランジスタM14のソースが接続され、MOSトランジスタM14のドレインがMOSトランジスタM15のドレインに接続され、MOSトランジスタM15のソースが配線L2に接続される。そして、2つのMOSトランジスタM14,M15のドレインが、2段目のインバータ回路を構成するP型MOSトランジスタM16とN型トランジスタM17のゲートに接続される。
さらに、2段目のインバータ回路を構成するMOSトランジスタM16,M17のドレインが、3段目のインバータ回路を構成するP型MOSトランジスタM18とN型トランジスタM19のゲートに接続される。これら2段目および3段目のインバータ回路を構成するMOSトランジスタM16,M17,M18,M19の配線L1,L2への接続状態は、1段目のインバータ回路を構成するMOSトランジスタM14,M15と同じ接続状態である。
そして、3段目のインバータ回路を構成するMOSトランジスタM18,M19のドレインが、グローバルクランプ部14の保護素子であるN型MOSトランジスタM20のゲートに接続される。
N型MOSトランジスタM20は、ドレインが配線L1に接続され、ソースが配線L2に接続される。また、MOSトランジスタM20のゲートが、抵抗器R15を介して配線L2に接続される。さらに、MOSトランジスタM20のゲートが、配線L3を介して、ローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13のゲートに接続される。
[1−2.ESDサージ発生時の動作]
次に、図2および図3を参照して、図1に示す回路の電源にサージ電流が加わった際の動作について説明する。
図2は、図1に示す回路において、グローバルクランプ部14とローカルクランプ部13とでESDサージが逃がされる状態を、信号経路S11〜S14で示す図である。
電源電圧Vddの配線L1にESDサージが加わって、配線L1の電圧が上昇したとき、その電圧の上昇がグローバルクランプ部14に伝わり、グローバルクランプ部14内の保護素子であるMOSトランジスタM20が作動する。
すなわち、ESDサージがグローバルクランプ部14に伝わることで、グローバルクランプ部14内の抵抗器R14とコンデンサC11の接続点の電位が上昇し、1段目のインバータ回路を構成するMOSトランジスタM14,M15が作動し、以下、2段目のインバータ回路、3段目のインバータ回路が順に作動する。そして、3段目のインバータ回路の作動で、MOSトランジスタM20のゲート電圧が上昇し、このMOSトランジスタM20が作動する。このMOSトランジスタM20の作動で、配線L1に加わったESDサージが、接地電位部である配線L2側に流れる。
図2に示した経路S11は、このグローバルクランプ部14内のMOSトランジスタM20が作動して、ESDサージを逃がす経路である。なお、図1に示すように3段などの複数段にインバータ回路が接続されることで、保護素子であるMOSトランジスタM20の駆動を適切に行うことができる。但し、グローバルクランプ部14内のインバータ回路は、1段だけを備えた構成でもよい。
このように、グローバルクランプ部14が作動することで、回路全体の保護動作が行われる。また、ESDサージの発生で、被保護回路12内のMOSトランジスタM11,M12のゲート電圧V1についても上昇する。
このゲート電圧V1が上昇したとき、ローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13がバイポーラ動作を始める。このMOSトランジスタM13が低抵抗になることで、図2に経路S12で示すように、信号源11からMOSトランジスタM13を経由して、接地電位部GNDである配線L2に流れる経路が形成される。
ここで、図1に示す構成では、グローバルクランプ部14の3段目のインバータ回路の出力部と、ローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13のゲートとが配線L3で接続されているため、サージ発生時にローカルクランプ部13が確実に作動する。すなわち、グローバルクランプ部14にESDサージが供給されて、3段目のインバータ回路の出力電位が上昇し、図2に経路S13として示すように、3段目のインバータ回路の出力電位がMOSトランジスタM20のゲートに伝わる。このMOSトランジスタM20のゲート電位の上昇で、MOSトランジスタM20のチャネルが開いてサージ電流を流し、グローバルクランプ部14が作動する。さらに、MOSトランジスタM20のゲート電位が、経路S14で示すように、配線L3で接続されたMOSトランジスタM13のゲートに伝わり、MOSトランジスタM13のゲート電圧が対応して上昇する。
このようにESDサージが発生したとき、MOSトランジスタM13のゲート電圧が上昇することで、ローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13がバイポーラ動作を始めるドレインの電位を下げることできる。このため、ESDサージ発生時には、図2に経路S12として示すように、信号源11側からのESDサージを、MOSトランジスタM13を介して接地電位GNDの配線L2側に流す動作が行われる。このMOSトランジスタM13の作動で、被保護回路12内のMOSトランジスタM11,M12を確実に保護することができる。
図3は、ESDサージが発生した際の、被保護回路12内のMOSトランジスタM11,M12のゲート電圧V1の変化例を示す図である。図3において縦軸が電圧値で、横軸が時間である。
図3に示す電圧V1の変化特性では、電圧が約4Vになったタイミングtaで、グローバルクランプ部14内のMOSトランジスタM20のチャネルが開いて、一時的に若干電圧が低下する。ここで、ESDサージの放電が十分でない場合には、その後、再び電圧V1が緩やかに上昇し、約5Vになったタイミングtbで、ローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13がバイポーラ動作を始め、電圧V1の上昇が阻止される。
ここで、ローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13のゲートが、配線L3でグローバルクランプ部14側と接続されていない場合には、MOSトランジスタM13がオンになるタイミングが、タイミングtbより遅れる可能性がある。もしタイミングtbより遅れた場合には、ローカルクランプ部13で被保護回路12内の素子の保護ができない可能性があるが、図1の回路構成の場合には、そのような不具合がない。
[1−3.変形例1]
図4は、図1の回路構成の変形例1を示す図である。
この図4は、グローバルクランプ部14内の1段目のインバータ回路の出力部である、MOSトランジスタM14,M15のドレインを、配線L3によりローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13のゲートに接続した例である。
図4のその他の部分は、図1の回路と同じである。
この図4に示す構成の場合にも、図1の例と同様に、ESDサージが発生した時に、ローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13のゲート電圧を高くすることができ、MOSトランジスタM13を良好に作動させて、保護動作を行うことができる。
[1−4.変形例2]
図5は、図1の回路構成の変形例2を示す図である。
この図5は、配線L1が接地電位GNDで、配線L2が−Vddであり、ローカルクランプ部13′を、電源電圧Vddの配線L1とMOSトランジスタM14,M15のドレインとの間に設けた例である。
すなわち、図1では、MOSトランジスタM14,M15のゲートと配線L2との間にローカルクランプ部13を設けた例とした。これに対して、図5では、MOSトランジスタM14,M15のゲートと、配線L1との間に、ローカルクランプ部13′としてのP型MOSトランジスタM13′を設けた。
MOSトランジスタM13′の具体的な接続としては、MOSトランジスタM13′のソースを配線L1に接続し、MOSトランジスタM13′のドレインをMOSトランジスタM14,M15のゲートに接続する。そして、MOSトランジスタM13′のゲートは、配線L3′を介してグローバルクランプ部14の3段目のインバータ回路の出力部である、MOSトランジスタM20のゲートに接続する。このMOSトランジスタM13′のゲートが配線L3′を介して接続される先は、図4の例のように、他のインバータ回路の出力部であってもよい。
この図5に示す構成の場合にも、ESDサージが発生した時に、ローカルクランプ部13′内のMOSトランジスタM13′のゲート電圧を高くすることができ、MOSトランジスタM13′を良好に作動させることができる。
図5の構成の場合には、ESDサージが発生した時に、MOSトランジスタM11,M12のゲートに加わる電圧は、MOSトランジスタM13′から配線L1に流れる。そして、この配線L1からグローバルクランプ部14を経由して、接地電位部GND側に流れる。したがって、被保護回路12を構成するMOSトランジスタM11,M12を保護することができる。
[1−5.変形例3]
図6は、図1の回路構成の変形例3を示す図である。
この図6は、図1に示すローカルクランプ部13と、図5に示すローカルクランプ部13′の双方を設けた例である。すなわち、MOSトランジスタM14,M15のゲートと接地電位GNDの配線L2との間に、ローカルクランプ部13を構成するMOSトランジスタM13を接続する。また、MOSトランジスタM14,M15のゲートと電源電圧Vddが得られる配線L1との間に、ローカルクランプ部13′を構成するMOSトランジスタM13′を接続する。
そして、それぞれのローカルクランプ部13,13′内のMOSトランジスタM13,M13′のゲートを、配線L3,L3′でグローバルクランプ部14内のMOSトランジスタM20のゲートに接続する。
この図6の例の場合には、2つのローカルクランプ部13,13′を備えるため、より確実に被保護回路12内の素子の保護が行える。
<2.第2の実施の形態の例>
[2−1.回路構成]
次に、本開示の第2の実施の形態の例を、図7〜図9を参照して説明する。
図7は、第2の実施の形態の例の回路図である。この図7に示す回路についても、例えばLSIなどの半導体装置内に構成される。
図7に示す回路は、グローバルクランプ部の構成を、第1の実施の形態の例から変更したものである。すなわち、図7に示すように、電源電圧Vddの配線L1と接地電位GNDの配線L2との間に、サイリスタSR11を備えたグローバルクランプ部21を設けたものである。
サイリスタSR11のアノードは、抵抗器R21を介して配線L1に接続する。そして、サイリスタSR11のカソードは、接地電位GNDの配線L2に接続する。また、サイリスタSR11のゲートは、配線L1に接続する。
さらに、抵抗器R21とサイリスタSR11との接続点と、接地電位GNDの配線L2との間に、1個の抵抗器R22と3個のダイオードD21,D22,D23の直列回路を接続する。
そして、ダイオードD22とダイオードD23との接続点は、配線L3を介してローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13のゲートに接続する。被保護回路12とローカルクランプ部13の構成は、図1の例と同じである。
[2−2.ESDサージ発生時の動作]
図8は、図7の例の回路でESDサージが発生した時に、グローバルクランプ部21とローカルクランプ部13とでESDサージが逃がされる状態を、信号経路S21〜S23で示す図である。
電源電圧Vddの配線L1にESDサージが加わって、配線L1の電圧が上昇したとき、その電圧の上昇がグローバルクランプ部21に伝わり、グローバルクランプ部21内の保護素子であるサイリスタSR11がオンになる。このサイリスタSR11がオンになることで、配線L1に加わったESDサージが、接地電位部である配線L2側に流れる。
図8に示した経路S21は、このグローバルクランプ部21内のサイリスタSR11が作動して、ESDサージを逃がす経路である。
このように、グローバルクランプ部21が作動することで、回路全体の保護動作が行われる。また、ESDサージの発生で、被保護回路12内のMOSトランジスタM11,M12のゲート電圧V1についても上昇する。
このゲート電圧V1が上昇したとき、ローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13がオンになる。このMOSトランジスタM13がオンになることで、図8に経路S23で示すように、信号源11からMOSトランジスタM13を経由して、接地電位部GNDである配線L2に流れる経路が形成される。
ここで、図7、図8に示す構成では、グローバルクランプ部21内のダイオードD22の出力部と、ローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13のゲートとが配線L3で接続されているため、サージ発生時にローカルクランプ部13が確実に作動する。すなわち、グローバルクランプ部21にESDサージが供給されて、ダイオードD22の出力電位が上昇することで、配線L3で接続されたMOSトランジスタM13のゲート電圧が対応して上昇する。
このようにESDサージが発生したとき、MOSトランジスタM13のゲート電圧が上昇することで、ローカルクランプ部13内のMOSトランジスタM13がバイポーラ動作を始めるドレインの電位を下げることできる。このため、ESDサージ発生時には、図8に経路S23として示すように、信号源11側からのESDサージを、MOSトランジスタM13を介して接地電位GNDの配線L2側に流す動作が行われる。このMOSトランジスタM13の作動で、被保護回路12内のMOSトランジスタM11,M12を確実に保護することができる。
[2−3.変形例1]
図9は、図7の回路構成の変形例1を示す図である。
この図9は、グローバルクランプ部21内の3個直列に接続されたダイオードD21,D22,D23の内のダイオードD21の出力部を、配線L3を介してMOSトランジスタM13のゲートと接続した例である。
このように3個直列に接続されたダイオードD21,D22,D23の内で、配線L3に接続するダイオードを選択することで、サージ時のMOSトランジスタM13のゲート電圧の設定が可能になる。このような接続先の選択を行うことで、ESDサージ発生時の動作をより確実にすることができる。
<3.第3の実施の形態の例>
[3−1.回路構成]
次に、本開示の第3の実施の形態の例を、図10〜図12を参照して説明する。
図10は、第3の実施の形態の例の回路図である。この図10に示す回路についても、例えばLSIなどの半導体装置内に構成される。
図10に示す回路は、信号源111から供給された信号の送り側被保護回路112と、その送り側被保護回路112から送出された信号が入力される受け側被保護回路114とを設けた例である。そして、それぞれの被保護回路112,114が、グローバルクランプ部113,116を備える。
すなわち、信号源111から供給された信号の送り側被保護回路112として、MOSトランジスタM38,M39よりなるインバータ回路を設け、そのインバータ回路の保護を行う送り側グローバルクランプ部113を設ける。
P型MOSトランジスタM38のソースは、電源電圧Vdd1の配線L11に接続し、MOSトランジスタM38のドレインは、N型MOSトランジスタM39のドレインに接続する。MOSトランジスタM39のソースは、接地電位GND1の配線L12に接続する。
送り側グローバルクランプ部113について説明すると、抵抗器R31とコンデンサC31との直列回路は、配線L11と配線L12との間に接続される。そして、抵抗器R31とコンデンサC31との接続点は、1段目のインバータ回路を構成するMOSトランジスタM31,M32のゲートに接続される。また、1段目のインバータ回路を構成するMOSトランジスタM31,M32のドレインは、2段目のインバータ回路を構成するMOSトランジスタM33,M34のゲートに接続される。さらに、2段目のインバータ回路を構成するMOSトランジスタM33,M34のドレインは、3段目のインバータ回路を構成するMOSトランジスタM35,M36のゲートに接続される。それぞれのインバータ回路の一方のMOSトランジスタM31,M33,M35のソースは、配線L11に接続され、他方のMOSトランジスタM32,M34,M36のソースは、配線L12に接続される。
そして、3段目のインバータ回路を構成するMOSトランジスタM35,M36のドレインは、保護素子としてのN型MOSトランジスタM37のゲートに接続される。
MOSトランジスタM37のドレインは配線L11に接続され、ソースは配線L12に接続される。また、MOSトランジスタM37のゲートは、抵抗器R32を介して配線L12に接続される。このMOSトランジスタM37がオンになったとき、配線L1に加わったESDサージが、接地電位部である配線L2側に流れ、送り側被保護回路112内の素子が保護される。
そして、送り側被保護回路112内のMOSトランジスタM38,M39のドレインは、抵抗器R33を介して、受け側被保護回路114内のMOSトランジスタM41,M42のゲートに接続される。P型MOSトランジスタM41とN型MOSトランジスタM42は、インバータ回路を構成する。すなわち、P型MOSトランジスタM41のソースは、電源電圧Vdd2が得られる配線L13に接続され、MOSトランジスタM41のドレインは、N型MOSトランジスタM42のドレインに接続される。さらに、MOSトランジスタM42のソースは、接地電位GND2の配線L14に接続される。MOSトランジスタM41,M42のドレインに接続された端子115から、受け側被保護回路114に入力した信号が出力される。
なお、配線L12の送り側被保護回路112と受け側被保護回路114との間には、抵抗器R34,R35が直列に接続される。また、受け側の電源電圧Vdd2は、送り側の電源電圧Vdd1とは別の電源である。
受け側被保護回路114には、受け側グローバルクランプ部116と、受け側ローカルクランプ部117とが接続される。受け側グローバルクランプ部116は、電源電圧Vdd2の配線L13および接地電位GND2の配線L14に、抵抗器R36,R37を介して接続される。図10では、受け側グローバルクランプ部116の回路構成は省略する。
受け側ローカルクランプ部117は、保護素子としてサイリスタSR21が使用される。サイリスタSR21のアノードは、MOSトランジスタM41,M42のゲートに接続され、カソードは、電源電圧Vdd2の配線L13に接続される。
そして、サイリスタSR21のゲートは、配線L15を介して、送り側グローバルクランプ部113のMOSトランジスタM37のゲートに接続される。
[3−2.ESDサージ発生時の動作]
次に、図10に示す回路で、ESDサージが発生した時の動作について説明する。
図10に示す信号経路S31〜S33は、ESDサージが逃がされる経路である。
電源電圧Vdd1の配線L11にESDサージが加わって、配線L11の電圧が上昇したとき、その電圧の上昇が送り側グローバルクランプ部113に伝わり、グローバルクランプ部113内の保護素子であるMOSトランジスタM37がオンになる。
このMOSトランジスタM37の作動で、経路S31で示すように、配線L11に加わるサージ電圧が、オンになったMOSトランジスタM37を介して接地電位GND1の配線L12側に逃がされ、送り側被保護回路112が保護される。
そして、MOSトランジスタM37がオンになった状態では、MOSトランジスタM37のゲート電圧が上昇し、そのゲート電圧が経路S32で示すように配線L15を介してサイリスタSR21のゲートに伝わる。したがって、受け側ローカルクランプ部117が作動して、受け側被保護回路114内のMOSトランジスタM41,M42のゲートから、電源電圧Vdd2の配線L13にサージ電圧を逃がす経路S33が形成される。そして、受け側グローバルクランプ部116が作動することで、サイリスタSR21によって配線L13に逃がされたサージ電圧が、接地電位GND2側に流れる。
このようにESDサージによる電圧上昇が送り側被保護回路112から受け側被保護回路114に伝わった場合でも、受け側被保護回路114の保護動作が、受け側ローカルクランプ部117で行われ、受け側被保護回路114が確実に保護される。すなわち、受け側ローカルクランプ部117内の保護素子であるサイリスタSR21のゲートが、配線L15を介して、送り側グローバルクランプ部113の保護素子のゲートと接続してあることで、サージ時に迅速にサイリスタSR21が作動する。したがって、ESDサージの発生時に、サイリスタSR21の作動が遅れることがなく、確実に保護動作が行われるようになる。
図11は、図10に示す回路で通常時の各部の電圧および電流(図11A)と、ESDサージ発生時の各部の電圧および電流(図11B)の変化例を示す特性図である。この図11に示す電圧V11は、配線L11の電圧であり、電圧V12は受け側被保護回路114内のMOSトランジスタM41,M42のゲートの電圧である。また、電流A11は、抵抗器R36を流れる電流である。
図11Aに示すように、電圧が2V程度までの通常時には、配線L11の電圧V11が上昇したとき、MOSトランジスタM41,M42のゲート電圧V12も対応して上昇する。通常時は、保護回路が作動しないため、抵抗器R36を流れる電流A11は0Aである。
そして、図11Bに示すように、配線L11の電圧V11が3Vを越えたとき、送り側グローバルクランプ部113が作動して、配線L11の電圧V11の上昇を抑えるように作用する。さらに、受け側ローカルクランプ部117についても作動し、MOSトランジスタM41,M42のゲート電圧V12が低下し、受け側ローカルクランプ部117がMOSトランジスタM41,M42を保護する動作が行われる。この保護動作が行われる際には、図11Bに示すように抵抗器R36を流れる電流A11が発生する。
[3−3.変形例1]
図12は、図10の回路構成の変形例1を示す図である。
この図12は、送り側グローバルクランプ部121として、サイリスタSR22を備えた構成としたものである。
すなわち、図12に示すように、電源電圧Vdd1の配線L11と接地電位GNDの配線L12との間に、サイリスタSR21を備えたグローバルクランプ部121を設けたものである。
サイリスタSR21のアノードは、抵抗器R41を介して配線L11に接続する。そして、サイリスタSR21のカソードは、接地電位GNDの配線L12に接続する。また、サイリスタSR21のゲートは、配線L11に接続する。
さらに、抵抗器R41とサイリスタSR21との接続点と、接地電位GNDの配線L12との間に、1個の抵抗器R41と3個のダイオードD41,D42,D43の直列回路を接続する。
そして、ダイオードD42とダイオードD43との接続点は、配線L14′を介して受け側ローカルクランプ部117内のサイリスタSR21のゲートに接続する。その他の構成は、図10の例と同じである。
この図12に示すように、サイリスタを保護素子として使用した送り側グローバルクランプ部121の場合でも、サージ発生時のグローバルクランプ部121の電圧が、受け側ローカルクランプ部117内のサイリスタSR21のゲートに伝わる。したがって、図10の例と同様に、ESDサージの発生時に、サイリスタSR21の作動が遅れることがなく、確実に保護動作が行われる。
なお、図12に示す配線L14″のように、ダイオードD41とダイオードD42の接続点を、受け側ローカルクランプ部117内のサイリスタSR21のゲートに接続してもよい。
<4.その他の変形例>
ここまで説明した各実施の形態の例で示した回路図は、それぞれ好適な例を示したものであり、本開示の要旨を変更しない範囲で、図示の回路図とは異なる回路を構成してもよい。
すなわち、ローカルクランプ部が備える保護素子のゲートが、グローバルクランプ部が作動する際に電圧が高くなる箇所と接続される構成として、ローカルクランプ部内の保護素子が、サージ発生時に確実に作動するようにすれば、その他の接続構成でもよい。
また、図10の例のように、接続されるグローバルクランプ部とローカルクランプ部は、送り側と受け側のように、離れた回路とする場合や、それぞれ別電源で作動する構成でもよい。
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)
電源電圧が供給される第1配線と接地電位の第2配線との間に接続され、規定の電圧値を越えたとき作動する第1素子を有し、この第1素子の作動で、前記第1配線に流れるサージ電流を前記第2配線に流す第1クランプ部と、
被保護素子のゲートに接続された第2素子を有し、この第2素子の作動で、前記被保護素子のゲートに加わるサージ電流を前記第1配線又は前記第2配線に流す第2クランプ部と、
前記第1クランプ部の特定箇所と前記第2クランプ部の前記第2素子のゲートとを接続して、前記第2素子のゲート電圧を前記特定箇所の電位とする第3配線とを備えた
保護回路。
(2)
前記第1クランプ部は、
前記第1配線と前記第2配線との間に接続され、前記第1配線に入力された信号電圧を検出する検出回路と、
前記第1配線と前記第2配線との間に接続され、前記検出回路が前記規定の電圧値を検出したとき作動する複数段のインバータ回路とを備え、
前記複数段のインバータ回路の内の最終段の出力で、前記第1素子を作動させ、
前記複数段のインバータ回路のいずれかの段の出力部を、前記第3配線で前記第2クランプ部内の第2素子のゲートと接続した
前記(1)記載の保護回路。
(3)
前記複数段のインバータ回路の内の最終段の出力部を、前記第3配線で前記第2クランプ部内の第2素子のゲートと接続した
前記(2)記載の保護回路。
(4)
前記第2クランプ部は、前記第1配線と前記被保護素子のゲートとの間に接続された一方のクランプ部と、前記第2配線と前記被保護素子のゲートとの間に接続された他方のクランプ部とを備えた
前記(2)または(3)記載の保護回路。
(5)
前記第1クランプ部は、
前記第1配線と前記第2配線との間に接続され、前記第1配線に供給された信号電圧により作動して、前記第1配線に流れるサージ電流を前記第2配線に流すサイリスタと、
前記第1配線と前記第2配線との間に、抵抗を介して複数段直列に接続されたダイオードとを備え、
前記複数段直列に接続されたダイオードの途中を、前記第3配線で前記第2クランプ部内の第2素子のゲートと接続した
前記(1)記載の保護回路。
(6)
前記第1クランプ部に接続される第1配線と、前記第2クランプ部に接続される第1配線は、それぞれ別の電源が供給される配線である
前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の保護回路。
(7)
前記第2クランプ部は、被保護素子のゲートと第1配線との間に接続したサイリスタであり、
前記第1クランプ部の特定箇所を、前記第3配線で前記サイリスタのゲートと接続した
前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の保護回路。
(8)
前記被保護素子は、インバータ回路を構成するMOSトランジスタである
前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の保護回路。
(9)
電源電圧が供給される第1配線と接地電位の第2配線との間に接続される被保護回路と、
前記第1配線と前記第2配線との間に接続され、規定の電圧値を越えたとき作動する第1素子を有し、この第1素子の作動で、前記第1配線に流れるサージ電流を前記第2配線に流す第1クランプ部と、
前記被保護回路の被保護素子のゲートに接続された第2素子を有し、この第2素子の作動で、前記被保護素子のゲートに加わるサージ電流を前記第1配線又は前記第2配線に流す第2クランプ部と、
前記第1クランプ部の特定箇所と前記第2クランプ部の前記第2素子のゲートとを接続して、前記第2素子のゲート電圧を前記特定箇所の電位とする第3配線とを備えた
電子機器。
(10)
第1素子の作動で、所定範囲内の被保護回路全体を保護する第1クランプ部と、第2素子の作動で、前記被保護回路内の特定の素子を保護する第2クランプ部とを備える保護回路の駆動方法において、
前記第1クランプ部の特定箇所と前記第2クランプ部の前記第2素子のゲートとを接続して、前記第2素子のゲート電圧を前記特定箇所の電位とした
保護回路の駆動方法。
11,111…信号源、12…被保護回路、13,13′…ローカルクランプ部、14,21…グローバルクランプ部、15…出力端子、112…送り側被保護回路、113…送り側グローバルクランプ部、114…受け側被保護回路、116…受け側グローバルクランプ部、117…受け側ローカルクランプ部、L1,L2,L3,L3′L11,L12,L13…配線

Claims (10)

  1. 電源電圧が供給される第1配線と接地電位の第2配線との間に接続され、規定の電圧値を越えたとき作動する第1素子を有し、この第1素子の作動で、前記第1配線に流れるサージ電流を前記第2配線に流す第1クランプ部と、
    被保護素子のゲートに接続された第2素子を有し、この第2素子の作動で、前記被保護素子のゲートに加わるサージ電流を前記第1配線又は前記第2配線に流す第2クランプ部と、
    前記第1クランプ部の特定箇所と前記第2クランプ部の前記第2素子のゲートとを接続して、前記第2素子のゲート電圧を前記特定箇所の電位とする第3配線とを備えた
    保護回路。
  2. 前記第1クランプ部は、
    前記第1配線と前記第2配線との間に接続され、前記第1配線に入力された信号電圧を検出する検出回路と、
    前記第1配線と前記第2配線との間に接続され、前記検出回路が前記規定の電圧値を検出したとき作動する複数段のインバータ回路とを備え、
    前記複数段のインバータ回路の内の最終段の出力で、前記第1素子を作動させ、
    前記複数段のインバータ回路のいずれかの段の出力部を、前記第3配線で前記第2クランプ部内の第2素子のゲートと接続した
    請求項1記載の保護回路。
  3. 前記複数段のインバータ回路の内の最終段の出力部を、前記第3配線で前記第2クランプ部内の第2素子のゲートと接続した
    請求項2記載の保護回路。
  4. 前記第2クランプ部は、前記第1配線と前記被保護素子のゲートとの間に接続された一方のクランプ部と、前記第2配線と前記被保護素子のゲートとの間に接続された他方のクランプ部とを備えた
    請求項2記載の保護回路。
  5. 前記第1クランプ部は、
    前記第1配線と前記第2配線との間に接続され、前記第1配線に供給された信号電圧により作動して、前記第1配線に流れるサージ電流を前記第2配線に流すサイリスタと、
    前記第1配線と前記第2配線との間に、抵抗を介して複数段直列に接続されたダイオードとを備え、
    前記複数段直列に接続されたダイオードの途中を、前記第3配線で前記第2クランプ部内の第2素子のゲートと接続した
    請求項1記載の保護回路。
  6. 前記第1クランプ部に接続される第1配線と、前記第2クランプ部に接続される第1配線は、それぞれ別の電源が供給される配線である
    請求項1記載の保護回路。
  7. 前記第2クランプ部は、被保護素子のゲートと第1配線との間に接続したサイリスタであり、
    前記第1クランプ部の特定箇所を、前記第3配線で前記サイリスタのゲートと接続した
    請求項6記載の保護回路。
  8. 前記被保護素子は、インバータ回路を構成するMOSトランジスタである
    請求項1記載の保護回路。
  9. 電源電圧が供給される第1配線と接地電位の第2配線との間に接続される被保護回路と、
    前記第1配線と前記第2配線との間に接続され、規定の電圧値を越えたとき作動する第1素子を有し、この第1素子の作動で、前記第1配線に流れるサージ電流を前記第2配線に流す第1クランプ部と、
    前記被保護回路の被保護素子のゲートに接続された第2素子を有し、この第2素子の作動で、前記被保護素子のゲートに加わるサージ電流を前記第1配線又は前記第2配線に流す第2クランプ部と、
    前記第1クランプ部の特定箇所と前記第2クランプ部の前記第2素子のゲートとを接続して、前記第2素子のゲート電圧を前記特定箇所の電位とする第3配線とを備えた
    電子機器。
  10. 第1素子の作動で、所定範囲内の被保護回路全体を保護する第1クランプ部と、第2素子の作動で、前記被保護回路内の特定の素子を保護する第2クランプ部とを備える保護回路の駆動方法において、
    前記第1クランプ部の特定箇所と前記第2クランプ部の前記第2素子のゲートとを接続して、前記第2素子のゲート電圧を前記特定箇所の電位とした
    保護回路の駆動方法。
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