JP2014203603A - 荷電粒子線装置およびそれを用いた計測方法 - Google Patents

荷電粒子線装置およびそれを用いた計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、走査電子顕微鏡において二次電子のエネルギー弁別を高効率で行うことを目的とする。
【解決手段】
電子源と一次電子線を収束して試料に照射するための対物レンズとの間に、二次電子を一次電子線の光軸外に偏向するためのExB偏向器を備えたSEMにおいて、ExB偏向器で偏向された二次電子を減速させる手段と前記減速された二次電子を偏向するための磁場発生器とを備え、前記磁場発生器の周囲に複数のエネルギーフィルタと検出器を配置する。すわなち、エネルギーフィルタへ入射する二次電子と反射する二次電子の軌道を磁場発生器により分離する事で、両者を同時に検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、荷電粒子線装置に係り、また、それを用いた計測方法に関するものである。
現在、半導体の製造ラインでは工程の途中でウェハ上に形成された回路パターンの寸法を計測する技術が歩留まりの向上に対して重要な役割を担っている。従来、この計測技術は光学式顕微鏡をベースにしたものが大半であったが、現在は半導体パターンの微細化に伴いSEMをベースにした計測装置(以下、SEM式測長装置)が広く普及している。
そして近年、半導体デバイスでは、使用される材料の多様化および構造の3次元化が進んでいる。それに伴い、異種材料間の寸法計測や三次元デバイスの寸法計測の要求が高まりつつある。
SEMにおいて異種材料間のコントラストを得る手段として、SEMにおいて検出される二次電子をエネルギー弁別する方法が挙げられる。ここで二次電子とは、“真の二次電子”(一次電子線が試料内部で非弾性散乱する事によって試料内部の原子を励起して生成された電子が表面から放出される、例えば50 eV以下の電子)と反射電子(一次電子が試料内部で後方散乱し、表面を脱出した電子であり一次電子とほぼ同じエネルギーを持つ)とを含む。これを利用し、表面形状に敏感な二次電子と、表面よりも埋もれた形状の情報を有する反射電子とを弁別することで様々な計測が可能となる。以下、特に断らない限り二次電子は“真の二次電子”と“反射電子”を含むものとする。
一方、三次元デバイスの多くは、高アスペクトの深溝や深孔の形状をしている。深溝や深孔の底部の寸法をSEM式測長装置で計測する場合、溝底や孔底から脱出した二次電子を効率良く検出することが求められる。これは側壁の影響によるところが大きい。溝底や孔底から脱出できる二次電子は、側壁の影響を受けにくい方向である一次電子の光軸近傍に出射したものが多い。従って、深溝や深孔の観察および計測には光軸近傍に出射した二次電子を検出する必要がある。
二次電子のエネルギー弁別を可能にする構成として、特許文献1に開示されている構成が挙げられる。特許文献1では、金属グリッドに負極性の電圧を印加し、金属グリッドを通過した二次電子のみを検出している。この場合、電極グリッドを通過するためには、二次電子はグリッドに印加した電圧以上のエネルギーを持っている必要があるため、二次電子のエネルギー弁別が可能になる。
以下、二次電子のエネルギー弁別に用いる負極性の電圧を印加した金属グリッドをエネルギーフィルタと称する。一方、光軸近傍に出射した二次電子のエネルギー弁別を可能にする構成として、特許文献2に開示されている構成が挙げられる。特許文献2では、磁場と電場を直交させた光学素子であるExB偏向器により二次電子のみを光軸外に偏向し、ExB偏向器と検出器の間にエネルギーフィルタを設置している。
WO01/075929号公報 特開2001−357808号公報
半導体デバイスをSEMで観察する場合、試料へのダメージを少なくするため、一次電子線のエネルギーを例えば1 keV以下の低エネルギーにすることが好まれる。ただし、一次電子線のエネルギーが低い状態は、電子線の軌道が他の光学系(部品)の影響を受けやすくなるため、測定の精度が低下する。
上記理由から、一次電子線のエネルギーが低い状態でも、高分解能に試料を観察するためには、試料に負極性の電圧を印加し、試料直前で一次電子線を減速するリターディング法が有効である。
しかしながら、特許文献1に開示されているSEMにおいて、リターディング法を用いた場合、以下のような問題が発生する。
一般的にリターディング法では数kVの負極性の電圧(以下、リターディング電圧)を試料に印加する。この場合、試料で発生した二次電子はリターディング電圧により加速及び収束され光軸近傍に集まるため、一部の二次電子はエネルギーフィルタの開口(特許文献1の第7図中112)を通過する。エネルギーフィルタの開口(特許文献1の第7図中112)付近は二次電子の弁別に必要な電位障壁が形成されていないため、エネルギーフィルタに印加した電圧よりも低いエネルギーを持つ二次電子も通過する可能性がある。また他方で、反射板(特許文献1の代表図面中29)の孔を通過した二次電子が検出されないこともある。
また、エネルギーフィルタの開口(特許文献1の第7図中112)や反射板(特許文献1の代表図面中29)の孔を通過する二次電子の多くは溝底および孔底から脱出した二次電子であるため、特許文献1の構成は深溝および深孔の観察及び計測において、感度を低下させることがある。
また、リターディング電圧で加速された二次電子をエネルギー弁別するためには、エネルギーフィルタのグリッドにもリターディング電圧と同等の電圧を印加する必要がある。その結果、エネルギーフィルタで反射した二次電子も数kVに加速される。この場合、エネルギーフィルタで反射した二次電子のエネルギーが高いため、エネルギーフィルタより下方にある検出器(特許文献1の図10中の40)では検出する事が困難になる。そのため、特許文献1に開示されているSEMではエネルギーフィルタを通過した二次電子と反射した二次電子の両方を同時にエネルギー弁別する事が難しい。
一方、特許文献2に開示されているSEMでは、二次電子をExB偏向器により光軸外に偏向した後にエネルギーフィルタを通過させるため、光軸近傍に出射した二次電子のエネルギーが可能である。加えて、エネルギーフィルタとExB偏向器との間に偏向コイル(特許文献2の第3図中16a)を設置し、エネルギーフィルタへ入射する二次電子と反射した二次電子の軌道を分離し、両方の二次電子を同時に取得する手法が開示されている。
しかし、特許文献2に開示されているSEMにおいてリターディング電圧が高い(例えば数kV)状態で使用する場合、エネルギーフィルタへ入射する二次電子と反射する二次電子の両者を損失なく検出することは難しい。その理由を以下で述べる。
エネルギーフィルタへ入射する二次電子とエネルギーフィルタにて反射する二次電子との両者を損失なく検出するためには、エネルギーフィルタで反射した二次電子を検出するための検出器がエネルギーフィルタへ入射する二次電子の軌道を遮らない事が必要である。従って、エネルギーフィルタへ入射する電子とエネルギーフィルタにて反射する二次電子の軌道とを大きく分離する必要がある。
しかし、実際に特許文献2に開示されているSEMでは、二次電子の偏向コイルによる偏向角は2°程度である。偏向角が2°程度の場合、エネルギーフィルタへ入射する二次電子の軌道を遮る事なくエネルギーフィルタで反射する二次電子を直接検出器に導くことは装置の空間制約上難しい。実際、特許文献2に開示されているSEMではエネルギーフィルタで反射する二次電子は反射板(特許文献2の第3図中18b)を介して検出している。これは、対物レンズ9の上方には、偏向角が2°程度の軌道において電子を直接検出できる角度に検出器を備えるほどの空間がないことが理由として挙げられる。また今回、本発明者の検討により、反射板を用いて検出する方法が元々電子の数が少ない反射電子の検出個数をさらに下げ、S/Nを低下させる原因を生じさせていることも判明した。
また、特許文献2では二次電子の軌道を分離するためには偏向コイルで発生させた磁場を用いているが、リターディング電圧が高い場合に二次電子を大きく偏向するためには偏向コイルに流す電流(発熱量)が大きくなるという課題がある。すなわち、特許文献2に開示されている偏向コイルは大角で偏向することには適さない。
上記課題を解決するために本願に係る荷電粒子線装置は、荷電粒子線を発生させる荷電粒子源と、前記荷電粒子源からの前記荷電粒子線を偏向させる第一の偏向器と、前記荷電粒子線を収束させる収束レンズと、前記荷電粒子線が照射される試料を保持するステージと、前記試料または前記ステージに前記荷電粒子線を減速させるリターディング電圧を印加させる電源部と、前記試料からの二次電子を前記荷電粒子線の光軸外へ偏向する第二の偏向器と、電子のエネルギーに応じて電子を通過もしくは反射する第一のグリッドと、前記第一のグリッドを前記通過した前記二次電子を検出する第一の検出器と、前記第一のグリッドを前記反射した前記二次電子を検出する第二の検出器と、前記第一のグリッドを前記通過した前記二次電子と前記第一のグリッドを前記通過した前記二次電子とをそれぞれ偏向する磁場発生器と、を有することを特徴とする。
また、本願に係る計測方法は、上記に記載の荷電粒子線装置を用いた測長方法であって、前記第一の検出器で得られる信号で第一の画像を形成する工程と、前記第二の検出器で得られる信号で第二の画像を形成する工程と、前記第一の画像と前記第二の画像とのそれぞれから前記試料のパターン寸法を計測する工程とを含み、前記試料の寸法計測箇所が前記第一の画像と前記第二の画像とで異なっていることを特徴とする。
上記構成を有することで、二次電子を大きく偏向することが可能になる。この現象を利用し、例えばエネルギーフィルタにおいて入射および反射された二次電子の両者を直接検出する事ができる。
第一の実施例に係る走査電子顕微鏡(SEM)の概略全体構成図である。 ExB偏向器の概略図である。 ExB偏向器における一次電子への偏向作用を説明するための図である。 ウィーン条件を満たす場合にExB偏向器における二次電子の偏向作用を説明するための図である。 磁場発生器の磁場によって偏向される二次電子軌道を説明するための図である。 エネルギーフィルタの概略図である。 エネルギーフィルタAを通過および反射する二次電子の軌道を説明するための図である。 二次電子のエネルギー分布とSEM画像AおよびSEM画像Bのエネルギー領域を説明するためのグラフである。 酸化膜ホールの概略図である。 第一の実施例に係るSEMで酸化膜ホールを観察した際に得られるSEM画像の概略図Aである。 第一の実施例に係るSEMで酸化膜ホールを観察した際に得られるSEM画像の概略図Bである。 第一の実施例に係るSEMで酸化膜ホールを観察した際に得られるSEM画像の概略図Cである。 第二の実施例に係る走査電子顕微鏡(SEM)の概略全体構成図である。 エネルギーフィルタAとエネルギーフィルタBを通過および反射する二次電子の軌道を説明するための図である。 二次電子のエネルギー分布とSEM画像AおよびSEM画像Bのエネルギー領域を説明するためのグラフである。 第三の実施例に係る走査電子顕微鏡(SEM)の概略全体構成図である。 エネルギーフィルタAおよびエネルギーフィルタBで反射する二次電子の軌道を説明するための図である。 二次電子のエネルギー分布とSEM画像A、SEM画像BおよびSEM画像Cのエネルギー領域を説明するためのグラフである。 二次電子減速電極の内側に検出器とエネルギーフィルタを設置した構成を説明するための図。 導体と絶縁膜で発生した二次電子のエネルギー分布の違いを説明するための図。 エネルギーフィルタAに印加する電圧を設定するためのGUI画面を説明するための図。 エネルギーフィルタAおよびエネルギーフィルタBに印加する電圧を設定するためのGUI画面を説明するための図。
本発明者は、電子源と一次電子線を収束して試料に照射するための対物レンズとの間に、二次電子を一次電子線の光軸外に偏向するためのExB偏向器を備えたSEMにおいて、ExB偏向器で偏向された二次電子を減速させる手段と前記減速された二次電子を偏向するための磁場発生器とを備え、前記磁場発生器の周囲に複数のエネルギーフィルタと検出器を配置した事を特徴としたSEMを検討した。
これにより、ExB偏向器で偏向された二次電子を減速した後に磁場発生器に入射する事で、高いリターディング電圧を印加した場合でも磁場発生器の磁場は低いまま二次電子を大きく偏向することが可能になる。前述の機構と併せてエネルギーフィルタおよび検出器を設置することで、エネルギーフィルタへ入射および反射する二次電子の両者を損失なく直接検出する事が可能になる。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第一の実施例)
図1は本実施例に係るSEMの構成を示す図である。図1のSEMにおいて、電子源101で生成された一次電子112は第一収束レンズ102で収束され、絞り103を通過し、偏向器104にて偏向され、電界シールド122を通過し、ExB偏向器106を通過した後、対物レンズ107にて細く絞られ試料108に入射する。
試料108は試料ホルダ113上に置かれており、試料108と試料ホルダ113間は電気的に接触している。試料ホルダ113にはリターディング電源109よりリターディング電圧(V)を印加する事ができ、一次電子112はリターディング電圧によって減速されて試料108に入射する。以下、リターディング電源109より印加する電圧をV(<0)とする。
試料ステージ115は一次電子112の光軸をz軸とすれば、xy面内に移動可能である。また、試料ホルダ113とステージ114は絶縁材114で電気的に絶縁されている。一次電子112の試料108への照射に起因して発生した二次電子116はリターディング電圧によって加速されたのち、ExB偏向器106で一次電子112の光軸外に偏向される。
ここで、図2を用いてExB偏向器106の詳細を述べる。ExB偏向器106はExB電極201とExBコイル203で構成され、ExB電極201によって生じるExB電場204とExB磁場202が直交しているという特徴がある。加えて、ExB電場204とExB磁場202の大きさは、一次電子112がExB偏向器106内で偏向されない条件(以下、ウィーン条件)を満たすものとする。本実施例ではExB電場204の方向は図2中の矢印の方向とし、ExB磁場202は紙面裏から表の方向に働いているものとして説明する。
そして、エネルギー−eV(V<0)をもつ一次電子112がExB電場204で偏向される角度をθ0E、ExB磁場202で偏向される角度をθ0Bとすると(図3)、θ0Eおよびθ0Bの大きさは以下の式1で表される。
Figure 2014203603
・・・(1)
Figure 2014203603
・・・(2)
ここで、eは電気素量、mは電子の質量、EはExB電場204、BはExB磁場202の大きさであり、ExB電場204およびExB磁場202の作用する長さは1としている。(1)(2)式より、ウィーン条件におけるEとBの関係は以下の式で表される。
Figure 2014203603
・・・(3)
ウィーン条件を満たす場合、エネルギー−eV(V<0)を持つ二次電子116がExB電場204で偏向される角度をθ1E、ExB磁場202で偏向される角度をθ1Bとすると(図4)、θ1Eおよびθ1Bの大きさは以下の式で表される。
Figure 2014203603
・・・(4)
Figure 2014203603
・・・(5)
θ1Eとθ1Bの方向が同じであるため、二次電子116がExB偏向器106で偏向される角度θは(3)〜(5)式より下記のように表される。
Figure 2014203603
・・・(6)
以上で述べたように、ウィーン条件下において一次電子112はExB偏向器106で偏向されず、二次電子116は(6)式で表される角度だけExB偏向器106で偏向される。なお、本実施例ではθが約30°になるようにE0とB0を設定する。
ExB偏向器106で偏向された二次電子116は二次電子減速電極120および磁場発生器111に入射する。二次電子減速電極120および磁場発生器111における二次電子116の偏向量について図5を用いて説明する。
図5における二次電子減速電極120は導体で構成されており、二次電子116が通過するための開口が3箇所ある。二次電子減速電極120には二次電子減速電源121より電圧V(<0)を印加することができる。エネルギー−eV(V< V<0)を持つ二次電子116が二次電子減速電極120に進入した場合、二次電子116は電圧Vによって減速されるため、エネルギーは−e(V−V)となる。
前記減速された二次電子116は、磁場発生器111によって発生された磁場によって偏向される。本実施例において磁場発生器111は磁性体の周りにコイルを巻いた構成とし、磁場発生器111によって発生する磁場が二次電子116の軌道に影響を及ぼす範囲は、二次電子減速電極120の減速電界が二次電子116の軌道に影響を及ぼす範囲内とする。本実施例において、磁場発生器111によって発生する磁場の方向は紙面表から裏の方向に働いているものとして説明する。なお、磁場発生器111は磁性体の周りにコイルを巻いた構成に限定するものではなく、他の磁場を発生できる装置で代用する事ができる。
磁場発生器111によって発生する磁場の大きさをBとし、Bの作用する長さは1とした場合、磁場発生器111における二次電子116の偏向角θの大きさは、以下の式で表される。
Figure 2014203603
・・・(7)
もし二次電子減速電極120を用いない場合は、(8)の式で表される。
Figure 2014203603
・・・(8)
二次電子減速電極120によって二次電子116を減速した方が同じ大きさの磁場でも偏向角θ2が大きいことが分かる。リターディング電圧Vが高くなると二次電子減速電極120入射時の二次電子116のエネルギー−eVも高くなるため、二次電子減速電極120を用いない場合に偏向角θを一定に保つためには大きな磁場が必要になる。一方、本実施例に示す二次電子減速電極120を用いると、リターディング電圧Vが変動しても|V−V|が一定となるようにVを制御することで、磁場を変えることなく同じ偏向角θを得ることが可能になる。本実施例ではθが約30°に設定される。
磁場発生器111の磁場が一次電子112の光軸上に漏れ出すと、一次電子112の収差が増大して空間分解能が劣化するため、磁場発生器111の磁場をシールドする事が重要である。そこで、本実施例では一次電子112の光軸周りに磁界シールド105を設置している。磁界シールド105の材質は、磁場発生器111の磁場をシールドするためにパーマロイやフェライトなどの磁性体とする。同様に、二次電子減速電極120の電界が一次電子112の光軸上に漏れ出しても、一次電子112の収差が増大して空間分解能が劣化する。これを防ぐため、本実施例では一次電子112の光軸周りに電界シールド122も設置する。電界シールド122は導体であり、接地されているものとする。
二次電子減速電極120を通過した二次電子116はエネルギーフィルタA123に進入する。本実施例において、エネルギーフィルタA123は二次電子減速電極120と検出器A110の間に設置されているものとする。エネルギーフィルタA123は導電性のグリッドで構成されており、グリッドの枚数は一枚乃至複数枚であり、グリッド内の最低一枚はフィルタ電源A124に接続されているものとする。
図6に示す通り、エネルギーフィルタA123の具体的な構成は、フィルタ電源A124に接続された電極グリッド601を接地した接地グリッドA602および接地グリッドB603で挟む構造とする。フィルタ電源A124より電圧VF1(<0)を電極グリッド601に印加することで、−e VF1以上のエネルギーを持つ二次電子116のみを通過させることができる。
接地グリッドA602および接地グリッドB603は、電極グリッドに印加した電圧がエネルギーフィルタA123の外部に漏れ出さないようにシールドする役割を持つ。本実施例では、エネルギーフィルタA123はグリッド3枚で構成されているが、フィルタ電源A124に接続するグリッドは複数枚あっても良く、接地グリッドA602および接地グリッドB603は接地した円筒電極で代用する事ができる。
次に図7を用いて、エネルギーフィルタA123を通過および反射する二次電子の軌道と検出方法について説明する。図7は、フィルタ電源A124より電圧VF1(<0)を電極グリッド601に印加し、−eV(V<0)のエネルギーを持つ二次電子B702と−eV(V<0)のエネルギーを持つ二次電子A701がエネルギーフィルタA123に入射した場合の二次電子軌道を表している。ここで、−eV< −eVF1< −eVである。二次電子B702はエネルギーフィルタA123を通過できるため、検出器A110で検出する事ができる。一方、二次電子A701はエネルギーフィルタA123を通過できずに反射される。エネルギーフィルタA123で反射された二次電子A701は、磁場発生器111を通過する際に、ローレンツ力により二次電子A701が磁場発生器111に入射する時とは逆方向に偏向される。
従って、二次電子A701の軌道はエネルギーフィルタA123への入射時と反射時で差が生じ、検出器B125で二次電子A701を検出する事が可能になる。即ち、本実施例の構成を用いると、−eVF1以上のエネルギーを持つ二次電子は検出器A110、−eVF1以下のエネルギーを持つ二次電子は検出器B125で同時に検出する事が可能になる。
本実施例では、二次電子減速電極120の外側に検出器A110、検出器B125およびエネルギーフィルタA123を設置する構成をとっているが、図17に示すように、二次電子減速電極120の内側に検出器A110、検出器B125およびエネルギーフィルタA123を設置しても良い。
本実施例において、検出器A110および検出器B125にはシンチレータ・ライトガイド・光電子増倍管で構成されるEverhart−Thornley検出器を用いる。これらの検出器は本条件において高い検出感度を有する。ただし、検出器A110および検出器B125に半導体検出器やマイクロチャンネルプレートなど他の電子線検出器を用いても本実施例の効果を得ることができる。
SEM画像を形成するためには、一次電子112が試料108上を走査するように偏向器104で一次電子112を偏向し、検出器A110で取り込まれた信号は画像処理部A117へ、検出器B125で取り込まれた信号は画像処理部B126へそれぞれ送る。画像処理部A117および画像処理部B126では、走査信号と同期した検出信号のマップとしてSEM画像を形成する。
以下、画像処理部A117で形成されたSEM画像をSEM画像A、画像処理部B126で形成されたSEM画像をSEM画像Bとする。SEM画像AおよびSEM画像Bは画像メモリ部118に保存され、ユーザーが随時、画像表示部119で確認する事ができる。
以下で、フィルタ電源A124の電圧VF1の設定方法について説明する。背景技術の節で述べたように、二次電子116は“真の”二次電子と反射電子を含むものである。ここで、“真の”二次電子は50eV以下のエネルギーを持つが、反射電子は一次電子112と同程度のエネルギーを持つ。
図8に記載されたように、一次電子112のエネルギーが−eVの場合に得られる二次電子116のエネルギー分布を示す。本実施例では、一次電子112のエネルギー−eVが数100eV乃至数1000eVの範囲で使用するため、“真の”二次電子と反射電子のエネルギー領域は大きく異なる。
従って、VF1を−50V程度に設定すれば、SEM画像Aは反射電子による画像になり、SEM画像Bは“真の”二次電子による画像になる。なお、リターディング電源109により試料108に電圧V(<0)が印加されている場合は、図8のエネルギー分布は−eVのオフセットを持つことになるので、“真の”二次電子と反射電子の分離を行うためにはVF1をV−50V程度に設定する必要がある。
また、“真の”二次電子は試料108の表面形状や帯電状態の違い反映することが知られている。特に、帯電状態の違いは二次電子116のエネルギー分布の違いとなって表れるため、本発明を用いて帯電状態の違いを可視化する事ができる。その一例として、図9に示す半導体の製造工程における酸化膜ホールが挙げられる。
図9は酸化膜ホールの断面図を示したものであり、導体901上に絶縁膜902が積層されており、絶縁膜902には孔が開けられている。一次電子112が絶縁膜902に照射されると絶縁膜902は帯電し、帯電の正負は(“真の”二次電子量)/(一次電子量)で定義される二次電子発生効率で決まる。二次電子発生効率が1.0より小さければ絶縁膜902は負に帯電し、1.0より大きければ正に帯電する。二次電子発生効率は一次電子112の絶縁膜902入射時のエネルギーによって決まり、半導体デバイスで一般に使用される絶縁物の二次電子発生効率が1.0を超えるのは500 eVから1000 eVである。
以下は、絶縁膜902がΔVだけ正に帯電した場合について説明する。導体901から出射した二次電子903は絶縁膜902の正帯電により引き上げられて孔の外へ脱出できる。従って、通常のSEMで酸化膜ホールを観察すると図10(c)のようなSEM画像が得られる。
図10(c)では導体901から出射した二次電子903と絶縁膜902から出射した二次電子904の両方がSEM画像を構成しているため、孔の外側と内側の境界のコントラストがとれず、孔の径を計測した場合に精度が出ない。
しかし図10(a)(b)に示すように、本実施例に示すSEMでは孔の外側と内側を分離して画像化する事ができる。その理由を以下で述べる。導体901はリターディング電圧VRと同電位であるが絶縁膜902の電位はVR+ΔVとなっているため、二次電子903と二次電子904がエネルギーフィルタA123へ入射する際のエネルギーがeΔVだけ異なる。
即ち、図18に示すように導体901で発生した二次電子903のエネルギー分布1801に対して絶縁膜902で発生した二次電子904のエネルギー分布1802はeΔVだけシフトする。従って、フィルタ電源A124の電圧VF1をV近傍に設定する事で、二次電子903を検出器A110で、二次電子904を検出器B125でそれぞれ検出する事ができる。
本実施例において、ユーザーはSEM画像AおよびSEM画像Bからパターンの寸法を計測する事ができる。例えば、図10(a)(b)を用いてそれぞれ孔の内側の径と外側の径を計測する事ができる。
そして図19に示すように、ユーザーはフィルタ電源A124の電圧VF1や一次電子112のエネルギーをGUI1901上で設定することができる。GUI1901は画像表示部119上に表示される。一次電子エネルギー入力部1902に入力された値と一次電子112のエネルギーが等しくなるようにVは設定される。また、VF1は第一閾値入力部1903に入力された値EとVを用いて、以下の電圧に設定される。
Figure 2014203603
・・・(9)
SEM画像選択ボタン1905により、SEM画像AとSEM画像BのどちらをSEM画像表示部1904に表示させるかを選択することができる。SEM画像選択ボタン1905によって選択されたSEM画像がどのエネルギー領域の二次電子から形成されるかは、検出エネルギー範囲表示部1906に表示されるグラフの斜線部で表示されている。
なお、詳細は省略するが、一次電子112の電流量、SEM画像AおよびSEM画像Bの撮像方法とフレーム枚数等もGUI1901上で設定することができる。なお、本実施例において開示したGUI1901の構成はほんの一例であり、これに限定されるものではない。例えば、一次電子エネルギー入力部1902や第一閾値入力部1903は数値を入力するのではなく、スライドバー方式であっても良い。
(第二の実施例)
第二の実施例の構成を図11に示す。本実施例は、第一の実施例に対し、エネルギーフィルタB1101とフィルタ電源B1102を追加したものである。ここで、エネルギーフィルタB1101およびフィルタ電源B1102の構成はエネルギーフィルタA123およびフィルタ電源Aと同等(図6)とし、エネルギーフィルタB1101は検出器B125より磁場発生器111側に設置する。
第一の実施例では、エネルギーフィルタA123を通過する二次電子と反射する二次電子をそれぞれ検出器A110および検出器B125で検出する構成である。一方、本実施例の構成では任意のエネルギー範囲にある二次電子の検出、言わばバンドパス検出が可能になる。
本実施例においてバンドパス検出が可能になる理由について、図12を用いて説明する。本実施例では、フィルタ電源A124より電圧VF1(<0)をエネルギーフィルタA123に印加し、フィルタ電源B1102より電圧VF2(<0)をエネルギーフィルタB1101に印加する。ここで、バンドパス検出を実現するためには以下の関係を満たす必要がある。
Figure 2014203603
・・・(10)
エネルギーの範囲が−eVF2から −eVF1にある二次電子C1201、エネルギーが−eVF2以下である二次電子D1202、エネルギーが−eVF1以上である二次電子E1203が二次電子減速電極120に入射した場合を考える。二次電子E1203はエネルギーフィルタA123を通過できるが、二次電子C1201および二次電子D1202はエネルギーフィルタA123で反射される。
反射された二次電子C1201および二次電子D1202は、磁場発生器111で偏向された後、エネルギーフィルタB1101に入射する。ここで、二次電子C1201はエネルギーフィルタB1101を通過して検出器B125で検出されるが、二次電子D1202はエネルギーフィルタB1101で反射される。即ち、検出器B125ではエネルギーの範囲が−eVF2から −eVF1にある二次電子C1401のみをバンドパス検出する事ができる。
図13は二次電子のエネルギー分布とSEM画像AおよびSEM画像Bのエネルギー範囲を示したものである。ここで、VF2はVF1と同様に図20に示すGUI1901上における第二閾値入力部2001に値を入力する事で設定できる。具体的には、第二閾値入力部2001に入力された値E2とVRを用いて、以下の電圧に設定される。
Figure 2014203603
・・・(11)
ただし、VF2が(10)式を満たす範囲でしかEを設定する事は出来ない。設定されたEおよびEとSEM画像選択ボタン1905によって選択されたSEM画像がどのエネルギー領域の二次電子から形成されるかは、検出エネルギー範囲表示部1906に表示されるグラフの斜線部で表示されている。
バンドパス検出する事で得られるSEM画像の例として、試料の内部構造を画像化する例が挙げられる。試料内部の構造を可視化する場合は、二次電子の内、反射電子をバンドパス検出する手法が有効である。
図13を用いその理由を説明する。反射電子の内−eVに近いエネルギーを持つものは、試料内であまり散乱されていないため試料表面の情報を持つが、−eVよりも大きくエネルギーを失った反射電子は、試料内部で何度も散乱されてから試料外に飛び出すため、試料内部の情報を持っている。従って、SEM画像Bがエネルギーを失った反射電子のみから構成されるようにVF1およびVF2を設定することで試料内部のSEM画像を得ることができる。
(第三の実施例)
図14に第三の実施例の構成を示す。本実施例は、第二の実施例の構成に対して、検出器C1401と画像処理部C1402を追加したものである。ただし、本実施例において二次電子減速電極120は検出器C1401方向に開口を有するものとする。
本実施例において、検出器C1601は検出器A110および検出器B125と同様にEverhart−Thornley検出器を用いる。ただし、検出器C1601に半導体検出器やマイクロチャンネルプレートなど他の電子線検出器を用いても本実施例の効果を得ることができる。
検出器C1601におけるSEM画像の形成方法は検出器A110および検出器B125の場合と同様である。即ち、一次電子112が試料108上を走査するように偏向器104で一次電子112を偏向し、検出器C1401で取り込まれた信号を画像処理部C1402へ送る。画像処理部C1402では走査信号と同期した検出信号のマップとしてSEM画像を形成する。以下、画像処理部C1402で形成されたSEM画像をSEM画像Cとする。SEM画像Cは画像メモリ部118に保存され、ユーザーが随時、画像表示部119で確認する事ができる。
そして、(10)式を満たす条件で、エネルギーフィルタA123およびエネルギーフィルタB1101に電圧が印加されている場合、二次電子減速電極120に入射した二次電子D1202はエネルギーフィルタA123およびエネルギーフィルタB1101で跳ね返されるため、図15に示す軌道を描く。
本実施例では、エネルギーフィルタB1101で跳ね返された二次電子D1202が磁場発生器111で偏向された後、検出器C1401で検出される構成としている。この場合、SEM画像Cは−eVF2以下のエネルギーを持つ二次電子D1202で形成されることになり、SEM画像AおよびSEM画像Bと合わせると、三種類のエネルギー帯のSEM画像を同時に取得することが可能となる(図16)。なお、VF1およびVF2は実施例2の場合と同様に図20に示すGUI1901で設定する事ができる。
本実施例において、ユーザーはSEM画像AおよびSEM画像BおよびSEM画像Cから試料108のパターンの寸法を計測する事ができる。
以上の実施例について述べてきたが、述べた数値はごく一例であり、これらに限定されるものではない。また、ExB偏向器106における電場と磁場の方向および磁場発生器111の磁場の方向を変えても、本発明の効果を得ることができる。
101・・・電子源,
102・・・第一収束レンズ,
103・・・絞り,
104・・・偏向器,
105・・・磁界シールド,
106・・・ExB偏向器,
107・・・対物レンズ,
108・・・試料,
109・・・リターディング電源,
110・・・検出器A,
111・・・磁場発生器,
112・・・一次電子,
113・・・試料ホルダ,
114・・・絶縁材,
115・・・試料ステージ,
116・・・二次電子,
117・・・画像処理部A,
118・・・画像メモリ部,
119・・・画像表示部,
120・・・二次電子減速電極,
121・・・二次電子減速電源,
122・・・電界シールド,
123・・・エネルギーフィルタA,
124・・・フィルタ電源A,
125・・・検出器B,
126・・・画像処理部B,
201・・・ExB電極,
202・・・ExB磁場,
203・・・ExBコイル,
204・・・ExB電場,
601・・・電極グリッド,
602・・・接地グリッドA,
603・・・接地グリッドB,
701・・・二次電子A,
702・・・二次電子B,
901・・・導体,
902・・・絶縁膜,
903・・・導体より出射した二次電子,
904・・・絶縁膜より出射した二次電子,
1101・・・エネルギーフィルタB,
1102・・・フィルタ電源B,
1201・・・二次電子C,
1202・・・二次電子D,
1203・・・二次電子E,
1401・・・検出器C,
1402・・・画像処理部C,
1801・・・導体で発生した二次電子,
1802・・・絶縁膜で発生した二次電子のエネルギー分布,
1901・・・GUI,
1902・・・一次電子エネルギー入力部,
1903・・・第一閾値入力部,
1904・・・SEM画像表示部,
1905・・・SEM画像選択ボタン,
1906・・・検出エネルギー範囲表示部,
2001・・・第二閾値入力部,

Claims (10)

  1. 荷電粒子線を発生させる荷電粒子源と、
    前記荷電粒子源からの前記荷電粒子線を偏向させる第一の偏向器と、
    前記荷電粒子線を収束させる収束レンズと、
    前記荷電粒子線が照射される試料を保持するステージと、
    前記試料または前記ステージに前記荷電粒子線を減速させるリターディング電圧を印加させる電源部と、
    前記試料からの二次電子を前記荷電粒子線の光軸外へ偏向する第二の偏向器と、
    電子のエネルギーに応じて電子を通過もしくは反射する第一のグリッドと、
    前記第一のグリッドを前記通過した前記二次電子を検出する第一の検出器と、
    前記第一のグリッドを前記反射した前記二次電子を検出する第二の検出器と、
    前記第一のグリッドを前記通過した前記二次電子と前記第一のグリッドを前記通過した前記二次電子とをそれぞれ偏向する磁場発生器と、
    を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 請求項1において、
    前記第二の偏向器と前記第一の検出器との経路間に、前記二次電子を減速させる減速電極を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  3. 請求項2において、
    前記リターディング電圧に応じて減速電極に印加する電圧を制御する制御部を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  4. 請求項1において、
    電子のエネルギーに応じて電子を通過もしくは反射する第二のグリッドを有し、
    前記第二のグリッドは前記磁場発生器と前記第二の検出器との経路間に設けられることを特徴とする荷電粒子線装置。
  5. 請求項4において、
    前記第二のグリッドを前記反射した前記二次電子を検出する第三の検出器を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  6. 請求項4において、
    前記第二のグリッドで形成される電界の大きさは前記第一のグリッドで形成される電界の大きさよりも小さいことを特徴とする荷電粒子線装置。
  7. 請求項1において、
    前記一次電子の光軸と前記磁場発生器との間に磁気シールドを有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  8. 請求項1において、
    前記一次電子の光軸と前記磁場発生器との間に接地された導体の電界シールドを有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  9. 請求項1に記載の荷電粒子線装置を用いた測長方法であって、
    前記第一の検出器で得られる信号で第一の画像を形成する工程と、
    前記第二の検出器で得られる信号で第二の画像を形成する工程と、
    前記第一の画像と前記第二の画像とのそれぞれから前記試料のパターン寸法を計測する工程とを含み、
    前記試料の寸法計測箇所が前記第一の画像と前記第二の画像とで異なっていることを特徴とする測長方法。
  10. 請求項5に記載の荷電粒子線装置を用いた測長方法であって、
    前記第一の検出器で得られる信号で第一の画像を形成する工程と、
    前記第二の検出器で得られる信号で第二の画像を形成する工程と、
    前記第三の検出器で得られる信号で第三の画像を形成する工程と、
    前記第一の画像と前記第二の画像と前記第三の画像とのそれぞれから前記試料のパターン寸法を計測する工程とを含み、
    前記試料の寸法計測箇所が前記第一の画像と前記第二の画像と前記第三の画像とで互いに異なっていることを特徴とする測長方法。
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