JP2014203230A - 計算機システム、計算機システムの割込み処理プログラム及び計算機システムの割込み処理方法 - Google Patents

計算機システム、計算機システムの割込み処理プログラム及び計算機システムの割込み処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】最近のCPUには割込み要因毎に割込みハンドラの直接呼び出し機能を備え、割込み要因判定が不要になるのにかかわらず、OS状態変数設定を行うため割込み入口処理が必須で、割込み発生から割込みハンドラ実行までの割込み応答性向上の足かせになっている。【解決手段】割込み要因毎に割込みハンドラの直接呼び出し機能を備えたCPUに、リアルタイムOSが搭載され、割込み処理を可能とする計算機システムで、リアルタイムOSの実行状態を判定するOS状態判定処理手段と、リアルタイムOSの実行状態取得時、OS状態判定処理手段を呼び出し、OS状態判定処理手段による割込みハンドラの割込み処理中か、タスク処理中かの判定結果を取得するリアルタイムOSのシステムコール処理手段と、CPUによる割込み処理終了後に割込み出口処理を実行する割込み出口処理手段とを備える。【選択図】図4

Description

この発明は、リアルタイムオペレーティングシステム(OS:Operating System)を搭載した計算機システムの性能、特に割込みに対する処理の応答時間を短縮させる計算機システム、計算機システムの割込み処理プログラム及び計算機システムの割込み処理方法に関するものである。
従来のリアルタイムOSでは、外部割込みによって起動される処理として割込みハンドラがある(例えば、非特許文献1)。非特許文献1では、「原則として、割込みハンドラの起動時にはOSが介入しない。割込み発生時には、CPUハードウェアの割込み処理機能により、このシステムコールで定義した割込みハンドラが直接起動される。」とあるが、その後に続く文章の「したがって、割込みハンドラの先頭と最後では、割込みハンドラで使用するレジスタの退避と復帰を行う必要がある。」と、また割込みハンドラ(inthdr)を高級言語で記述する場合には「高級言語の環境設定プログラム(高級言語対応ルーチン)を通してからinthdrのアドレスにジャンプする。」という記述にあるとおり、C言語のような高級言語で割込みハンドラを記述する場合(現在はプログラミング言語としてC言語を用いる場合がほとんどである)は、割込み入り口処理として、これらの処理を必要としていた。また、割込みコントローラにて外部割込み要求をとりまとめ、CPU(Central Processing Unit)に通知するようなハードウェアシステムの場合、どの外部割込み要求が発生しているか(割込み要因)を判定する処理も、上記割込み入り口処理として記述をしていた。
μITRON3.0仕様 Ver.3.02.02 社団法人トロン協会 PDF版発行2005.11.29
従来のリアルタイムOSでの割込みに対する処理は、図1に示すように、割込み入口処理でレジスタの待避、OS状態変数の設定、割込み要因判定を実施し、該当する割込みハンドラを実行していた。OS状態変数とは、割込みハンドラからシステムコール発行によりOSが呼び出された場合に遅延ディスパッチとするか(3.0仕様リアルタイムOSでは割込みハンドラ実行中にディスパッチングが必要になっても割込みハンドラを抜けるまで遅らす必要がある)の判定を行うため、割込みハンドラ実行中か否かを示す変数をメモリ領域に設定する処理である。しかしながら、最近のCPU、特に小規模な組込みシステム向けCPUの中には割込み要因毎に割込みハンドラを直接呼び出す仕組みが実装されており、割込み要因判定が不要になるにもかかわらず、OS状態変数の設定を行うため、割込み入口処理が必須であり、割込み発生から割込みハンドラ実行までの処理時間である割込み応答性を向上、即ち短縮させる足かせになっているという問題点があった。なお、レジスタの退避については、interruptプリプロセッサ命令などコンパイラの提供機能を利用することにより、割込みハンドラ実行前に実施可能である。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、割込み応答性を向上させることを目的に、リアルタイムOS搭載時においても中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)が持つ高速な割込み機能を用いて割込み入り口処理が不要となる計算機システムを提供するものである。即ち、リアルタイムOSを利用する計算機システムにおいて、割込み要因毎に割込みハンドラを直接呼び出す仕組みが実装されている最近のCPUを用いることで、OS状態を必要な時にOS状態判定処理を呼び出すことにより、OS状態変数をOS内部に保持しなくても、OS状態を必要な時に取得可能にすることによりに割込み発生時の割込み入口処理を無くすことができ、割込み応答性を向上する効果が得られ、また、OS状態変数を保持するメモリ領域を備える必要がなくなり、リアルタイムOSのメモリ使用量を削減する効果が得られることを目的とする。
この発明に係る計算機システムは、割込み要因毎に割込みハンドラの直接呼び出し機能を備えたCPUに、リアルタイムオペレーティングシステム(OS:Operating System)が搭載され、割込み処理を実行可能とする計算機システムにおいて、
前記リアルタイムOSの実行状態を判定するOS状態判定処理手段と、
前記リアルタイムOSの実行状態を取得する必要がある場合、前記OS状態判定処理手段を呼び出し、前記OS状態判定処理手段による割込みハンドラの割込み処理中か、タスク処理中かの判定結果を取得するリアルタイムOSのシステムコール処理手段と、
CPUによる割込み処理終了後に割込み出口処理を実行する割込み出口処理手段と
を備える。
この発明に係る計算機システムによれば、リアルタイムOSを利用する計算機システムにおいて、割込み要因毎に割込みハンドラを直接呼び出す仕組みが実装されているCPUを用い、前記リアルタイムOSの実行状態を判定するOS状態判定処理手段を備え、OSの実行状態が必要な時にOS状態判定処理手段を呼び出し、OS状態判定処理手段の判定結果をリアルタイムOSのシステムコール処理手段で取得可能とすることで、OS状態変数をOS内部に保持しなくても、OSの実行状態が必要な時にOSの実行状態を取得可能にすることができるので、割込み処理発生時の割込み入口処理を無くすことができ、割込み応答性を向上する効果が得られ、また、OS状態変数を保持するメモリ領域を備える必要がなくなり、リアルタイムOSのメモリ使用量を削減する効果が得られる。
従来のリアルタイムOSでの割り込みに対する処理項目の説明図である。 この発明の実施の形態1を示す計算機システムのハードウェア構成図である。 この発明の実施の形態1の他の実施例を示す計算機システムハードウェア構成図である。 この発明の実施の形態1を示す計算機システムのソフトウェア構成図である。 この発明の実施の形態1の処理の流れを示す処理流れ図である。 割込み要因毎の該当割込みハンドラへのポインタが割込みベクタ領域に格納された説明図である。 割込みスタック領域の配置を一例の示すメモリ空間の説明図である。 この発明の実施の形態2を示す計算機システムのソフトウェア構成図である。 この発明の実施の形態2の前半の処理の流れを示す前半処理流れ図である。 この発明の実施の形態2の後半の処理の流れを示す後半処理流れ図である。
実施の形態1.
図2はこの発明の実施の形態1を示す計算機システムのハードウェア構成図である。
図2において、ハードウェア1は計算機システムを動作させるための物理ハードウェアであり、CPU2、メモリ3およびデバイス4を備える。デバイス4はCPU2とPCI(Peripheral Component Interconnect)、Express等のI/Oバス5もしくはメモリバスで接続された入出力装置であり、この実施の形態1ではハードウェア1に内蔵されているが、ハードウェア1の外部に備えられCPU2とPCI、Express等のI/Oバス5もしくはメモリバス接続されている構成でもよい。デバイス4からCPU2への割込み発生通知は、図2に示すように、PCI、ExpressのMessage Signal interrupt(MSI)を用いて割込み要因をメッセージとしてCPU2に通知するものや、図3に示すように、デバイス4と個別の割込み信号線6を用いてCPU2に通知するものがある。
図4はこの発明の実施の形態1を示す計算機システムのソフトウェア構成図である。
図4において、リアルタイムOS7は計算機システムの基本ソフトウェアであり、優先度に従ってタスクを実行したり、割込み発生時にタスクの実行を中断して割込みハンドラを実行したりする。割込みハンドラ8は各入出力装置からの割込み発生時に実行する処理を記述した処理ルーチン、割込み出口処理9は割込みハンドラ8実行後に中断したタスクを再開したり、別のタスクに切替えたり(遅延ディスパッチ)する処理である。OS状態判定処理10はOS状態(割込みハンドラ実行中か否か、多重割込み実行中か否かを示す)を問合せの都度判定する処理である。なお、割込みハンドラ8はリアルタイムOSに含まれなくても良い。
次に、図5に示す実施の形態1の処理の流れに従い、動作について説明する。
まずシステムの初期化処理またはリアルタイムOSの初期化処理にて、もしくはシステムのプログラム生成時に、割込みハンドラを登録する(S101)。最近のCPU、特に小規模な組込みシステム向けCPUの中には割込み要因毎に割込みハンドラを直接呼び出す仕組みが実装されている。例えば、ARM Cortex-M3 CPUのNested Vectored Interrupt Controller(NVIC)や、Intel IA-32/Intel64アーキテクチャCPUがそれに該当する。割込み発生時には、これらの仕組みを用いて割込みハンドラを直接呼び出すようにCPUの設定を行っておく。S101では、例えば図6に示すようにCPU2が認識する割込みベクタ領域に対して、割込み要因毎に該当する割込みハンドラへのポインタを格納する。もしくは、リアルタイムOS7上で動作する初期化処理であればリアルタイムOS7が提供するシステムコール(μITRON3.0 仕様リアルタイムOSではdef_intシステムコール)を用いて割込みハンドラ8を登録する。割込みハンドラ8は割込み発生時にリアルタイムOS7を介さず直接呼び出されるため、interruptプリプロセッサ命令などコンパイラの提供機能を利用し、割込みハンドラ8実行時にレジスタの退避を行うようにしておく。
次にS101にて割込みハンドラ8を登録した割込みを有効化する(S102)。S102では、例えばCPU2もしくは割込みコントローラのようなハードウェアを直接操作しても良いし、リアルタイムOS7が提供するシステムコール(μITRON3.0 仕様リアルタイムOSではena_intシステムコールやunl_cpuシステムコール)を用いても良い。
次にシステムの初期化処理またはリアルタイムOSの初期化処理が終わるとシステムのアプリケーションタスクが動作を開始する。そこで割込みが発生するとS101にて登録された割込みハンドラ8が割込み要因に応じて開始される(S103)。
次に割込みハンドラ8が割込みを契機にタスクを起床させたい場合など必要に応じてシステムコールを発行する(S104)と、リアルタイムOS7がシステムコール処理を開始する(S105)。この時、システムコール処理にてどの実行コンテキスト(割込みハンドラかタスク)から呼び出されたシステムコールかの判定を行う場合、例えば割込みハンドラから呼び出しても良いシステムコールか否か(μITRON3.0 仕様リアルタイムOSでは割込みハンドラから自タスクを待ち状態に入るシステムコールを発行した場合にはコンテキストエラー「E_CTX」でリターンする必要がある)や、遅延ディスパッチする必要があるか否かなど知る必要がある場合、OS状態判定処理10を呼び出す(S106)。
次にOS状態判定処理10では、どのOS状態、ここでは実行コンテキストを判定するために、スタックポインタを参照する(S107)。そのスタックポインタの値が割込みスタック領域内であれば割込みスタック使用中であると判断し、そうでなければ割込みスタック使用中でないと判断する(S108)。ここで、図7はシステムのメモリ空間の一例であり、割込みスタック領域の配置を示している。この場合、スタックポインタの値が割込みスタック開始番地から割込みスタック終了番地の間であれば、割込みスタック使用中であると判断できる。また、タスクスタック領域のサイズを2のべき乗の値とし、サイズのべき数分、開始番地の下位ビットをゼロにすることにより、それ以外の上位ビットを比較し、同一であれば割込みスタック使用中であると判断できる。例えば、割込みスタックのサイズをC言語表記で0x1000(=2の12乗=4096)とし、割込みスタック開始番地を0xFFFFF000としておくと、スタックポインタの値の上位20ビットが0xFFFFFであれば割込みスタック使用中であると高速に判断することができる。また、割込みスタック使用中か否かを示すレジスタをCPU2のハードウェアが備えている場合は(リアルタイムOS7の移植性が下がるが)それを利用しても良い。
次に割込みスタック使用中であれば割込み処理中でシステムコール処理にリターンし(S109)、そうでなければタスク処理中でシステムコール処理にリターンする(S110)。
次にシステムコール処理が終了し(S111)、割込みハンドラ8にリターンする。その後、リアルタイムOS7が提供するシステムコール(μITRON3.0仕様リアルタイムOSではret_intシステムコールやret_wupシステムコール)を用いて割込みハンドラを終了する(S112)。割込みハンドラを終了すると、システムコール処理を介して割込み出口処理9が呼び出される。
次に割込み出口処理9にて遅延ディスパッチが要求済みかどうか判断し(S113)、要求済みであればタスク切り替えを行い(S114)、割込み処理を終了する。そうでなければ、タスク再開し(S115)、割込み処理を終了する。
以上のように、OS状態変数をOS内部に保持しなくても、OS状態判定処理にて実行コンテキストなどOS状態を必要な時に取得可能にすることにより、割込み発生時の割込み入口処理を無くすことができ、割込み応答性を向上する効果が得られる。また、OS状態変数を保持するメモリ領域を備える必要がなくなり、リアルタイムOSのメモリ使用量を削減する効果が得られる。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、割込みハンドラ実行中はそれ以外の割込みは禁止している場合において、割込み発生時の割込み入口処理を無くすことが可能であったが、割込みハンドラ実行中に優先度の高い別の割込みが発生した場合については考慮していなかった。この問題を解決するため、次に割込みハンドラ実行中により優先度の高い別の割込みハンドラの実行を可能とする実施の形態を示す。
この発明の実施の形態2において、計算機システムのハードウェア構成は実施の形態1と同様に図2または図3である。
図2、図3において、ハードウェア1、CPU2、メモリ3、デバイス4、I/Oバス5、割込み信号線6は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
図8はこの発明の実施の形態2を示す計算機システムのソフトウェア構成図である。
図8において、リアルタイムOS7、割込みハンドラ8、割込み出口処理9、OS状態判定処理10は概略実施の形態1と同様であるため説明を省略する。但し、OS状態判定処理10は割込みハンドラ8だけではなく、割込み出口処理9とも信号のやり取りをする。なお、実施の形態1同様、割込みハンドラ8はリアルタイムOSに含まれなくても良い。
次に動作について図9、図10に従い、説明する。
まず、図9において、S101〜S103は図5に示す実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
次に割込みハンドラ実行中の割込みより高い優先度の割込みを許可するため、割込みハンドラ8が割込み許可システムコールを発行する(S121)と、リアルタイムOS7が割込み許可システムコール処理を開始する(S122)。μITRON3.0 仕様リアルタイムOSではunl_cpuシステムコールに相当する。
次にS106〜S110は図5に示す実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
次にOS状態判定処理の呼び出し(S106)の結果、割込み実行中であることが判明し、かつ既に割込み許可状態でないか判定を行い(S123)、割込み実行中かつ既に割込み許可状態でない場合には、リアルタイムOSの内部変数として保持している割込みネストカウンタをインクリメント(+1)し(S124)、割込みを許可する(S125)。
次に割込み許可システムコール処理を終了(S126)し、呼び出し元の割込みハンドラ8に処理を戻す。
以下、図10を参照に説明を続ける。
S125で割込みが許可されたため、別の優先度の高い割込みが発生し、CPU2によって別の割込みハンドラが開始される(S131)。その後、当該処理を実行した後、割込みハンドラを終了したものとする(S132)。
次に割込みハンドラ終了に伴い、割込み出口処理9が実行され、割込みネストカウントが1以上か判定し(S141)、1以上であれば中断していた割込みハンドラを再開する(S142)。割込みネストカウントがゼロであれば、実施の形態1と同様にS113〜S115の処理を実行する。
次に再開された割込みハンドラ8が再開され、割込みハンドラを終了する前に割込みハンドラが呼び出された時の状態に戻すため、割込み禁止システムコールを発行する(S151)と、リアルタイムOS7が割込み禁止システムコール処理を開始する(S152)。μITRON3.0仕様リアルタイムOSではloc_cpuシステムコールに相当する。
次にS106〜S110は図5に示す実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
次にOS状態判定処理の呼び出し(S106)の結果、割込み実行中であることが判明し、かつ既に割込み禁止状態でないか判定を行い(S153)、割込み実行中かつ既に割込み禁止状態でない場合には、リアルタイムOS7の内部変数として保持している割込みネストカウンタをデクリメント(−1)し(S154)、割込みを禁止する(S155)。
次に割込み禁止システムコール処理を終了(S156)し、呼び出し元の割込みハンドラ8に処理を戻す。
次のS112の処理は図5に示す実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
以上のように、リアルタイムOSの割込み許可システムコール処理及び割込み禁止システムコール処理に割込みネストカウンタをインクリメント、デクリメントする処理を加え、そのカウンタ値に応じた割込み出口処理9を実行することにより、割込みハンドラ実行中に別の優先度の高い割込みの割込みハンドラをネストして実行する場合においても、割込み発生時の割込み入口処理を無くすことができ、割込み応答性を向上する効果が得られる。
また、現在処理中の割込み優先度レベルを示すレジスタをCPUハードウェアが備えている場合は(リアルタイムOSの移植性が下がるが)、割込みネストカウンタの代わりに、そのレジスタの値が初期値と同一かどうかを判定することにより、割込みがネストして実行されているかどうかを判断しても良い。
なお、言うまでもなく、上述の実施の形態1および実施の形態2の処理機能の全てあるいは一部は、計算機システムのソフトウェアとしてプログラム実行されることで達成できるものである。
この発明による計算機システムは、複写機やプリンタなどの割込み処理が発生する画像形成装置などの電子機器を制御するために用いられるリアルタイム処理装置への適用について有用である。
1;ハードウェア、2;CPU、3;メモリ、4;デバイス、5;I/Oバス、6;個別割込み信号線、7;リアルタイムOS、8;割込みハンドラ、9;割込み出口処理、10;OS状態判定処理。

Claims (5)

  1. 割込み要因毎に割込みハンドラの直接呼び出し機能を備えたCPUに、リアルタイムオペレーティングシステム(OS:Operating System)が搭載され、割込み処理を実行可能とする計算機システムにおいて、
    前記リアルタイムOSの実行状態を判定するOS状態判定処理手段と、
    前記リアルタイムOSの実行状態を取得する必要がある場合、前記OS状態判定処理手段を呼び出し、前記OS状態判定処理手段による割込みハンドラの割込み処理中か、タスク処理中かの判定結果を取得するリアルタイムOSのシステムコール処理手段と、
    CPUによる割込み処理終了後に割込み出口処理を実行する割込み出口処理手段と
    を備えたことを特徴とする計算機システム。
  2. 前記システムコール処理手段は、割込み処理中により優先度の高い別な割込み処理が発生したとき、前記リアルタイムOSの内部変数として保持される割込みネストカウンタをインクリメントして別な割込み処理の実行を許可し、
    前記割込み出口処理手段は、前記CPUによる優先度の高い別な割込み処理終了後に割込み出口処理を実行し、かつ、前記リアルタイムOSの実行状態を取得する必要がある場合、前記OS状態判定処理手段を呼び出し、前記OS状態判定処理手段による割込みハンドラの割込み処理中か、タスク処理中かの判定結果を取得することを特徴とする請求項1記載の計算機システム。
  3. 割込み要因毎に割込みハンドラの直接呼び出し機能を備えたCPU(Central Processing Unit)に、リアルタイムオペレーティングシステム(OS:Operating System)が搭載された計算機システムに割込み処理を実行するための前記計算機システムの割込み処理プログラムにおいて、
    前記リアルタイムOSの実行状態を判定するOS状態判定処理手段、
    前記リアルタイムOSの実行状態を取得する必要がある場合、前記OS状態判定処理手段を呼び出し、前記OS状態判定処理手段による割込みハンドラの割込み処理中か、タスク処理中かの判定結果を取得するリアルタイムOSのシステムコール処理手段
    としての機能をさらに計算機システムに実行させるための計算機システムの割込み処理プログラム。
  4. 前記システムコール処理手段は、割込み処理中により優先度の高い別な割込み処理が発生したとき、前記リアルタイムOSの内部変数として保持される割込みネストカウンタをインクリメントして別な割込み処理の実行を許可する機能、
    前記割込み出口処理手段は、前記CPUによる優先度の高い別な割込み処理終了後に割込み出口処理を実行し、かつ、前記リアルタイムOSの実行状態を取得する必要がある場合、前記OS状態判定処理手段を呼び出し、前記OS状態判定処理手段による割込みハンドラの割込み処理中か、タスク処理中かの判定結果を取得する機能を計算機システムに追加実行させることを特徴とする請求項3記載の計算機システムの割込み処理プログラム。
  5. 割込み要因毎に割込みハンドラの直接呼び出し機能を備えたCPU(Central Processing Unit)に、リアルタイムオペレーティングシステム(OS:Operating System)が搭載された計算機システムにより割込み処理を実行する前記計算機システムの割込み処理方法において、
    前記リアルタイムOSの実行状態を判定するOS状態判定処理工程と、
    前記リアルタイムOSの実行状態を取得する必要がある場合、前記OS状態判定処理工程による割込みハンドラの割込み処理中か、タスク処理中かの判定結果を取得するリアルタイムOSのシステムコール処理工程
    を備えたことを特徴とする計算機システムの割込み処理方法。
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