JP2014202976A - レンズ駆動装置用板バネ - Google Patents

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Abstract

【課題】エッチング工法に比べて製造時間を短縮できるプレス工法で製造しても、N本のバネ部を同寸法とし、安定した性能が得られるレンズ駆動装置用板バネを提供すること。【解決手段】同一形状に形成されるN枚の分割板バネ片11を備え、N枚の分割板バネ片11は、それぞれ、レンズ駆動装置用板バネ1のフレーム部2の一部を形成する分割フレーム片12と、該分割フレーム片12から内周側に延出し、レンズ駆動装置用板バネ1のバネ部3を形成するバネ片13とからなり、分割フレーム片12は、互いに一部が重なり合う状態で周方向に並ぶことにより環状のフレーム部2を形成するとともに、互いに一部が重なり合ってもN本のバネ部3を同一平面上に位置させるための段差部12d、12eを有する。【選択図】図6

Description

本発明は、AF(オートフォーカス)カメラモジュール等に設けられるレンズ駆動装置用板バネに関する。
カメラ付き携帯電話機等に搭載されるAFカメラモジュールには、レンズを光軸方向に変位駆動させるレンズ駆動装置が設けられている。このようなレンズ駆動装置は、レンズをレンズ光軸方向に移動可能に支持する板バネを有しており、板バネは、固定部材に固定される環状のフレーム部と、フレーム部から内周側に延出し、フレーム部の中央部に配置されるレンズをフレーム部の中心軸方向(レンズ光軸方向)に変位可能に支持するバネ部とを備える(例えば、特許文献1参照)。
一般に、この種の板バネは、エッチング工法(化学反応切削加工)またはプレス工法(塑性加工)により製造されている。エッチング工法では、最終形状と同様のマスクを用いて、マスク以外の部分を化学反応切削するが、化学反応切削では、マスク部が切削されないという保証がないだけでなく、製造に時間がかかり、コストが上昇するという問題がある。
特開2011−169446号公報
一方、プレス工法では、エッチング工法に比べて板バネの製造時間を短縮することが可能であるが、プレス工法により製造される板バネの寸法精度は、加工パーツの寸法精度に依存するため、要求される寸法精度を達成することが困難な場合がある。例えば、プレス工法で一枚の板バネに同一形状のバネ部をN本加工する場合、加工パーツにはN本分のバネ部加工箇所が必要となるが、これらのバネ部加工箇所が同寸法で製作されるという保証がないので、すべてのバネ部の形状が一定にならず、バネ部の性能にばらつきが生じる惧れがあった。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、エッチング工法に比べて製造時間を短縮できるプレス工法で製造しても、N本のバネ部を同寸法とし、安定した性能が得られるレンズ駆動装置用板バネを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、固定部材に固定される環状のフレーム部と、前記フレーム部から内周側に延出し、前記フレーム部の中央部に配置されるレンズを前記フレーム部の中心軸方向に変位可能に支持するN本のバネ部と、を備えるレンズ駆動装置用板バネであって、同一形状に形成されるN枚の分割板バネ片を備え、N枚の前記分割板バネ片は、それぞれ、前記フレーム部の一部を形成する分割フレーム片と、該分割フレーム片から内周側に延出する1本の前記バネ部とからなり、前記分割フレーム片は、互いに一部が重なり合う状態で周方向に並ぶことにより環状の前記フレーム部を形成するとともに、互いに一部が重なり合う状態で異なる層となる領域間に、互いに一部が重なり合ってもN本の前記バネ部を同一平面上に位置させるための段差部を有することを特徴とする。
また、前記分割フレーム片は、互いに重なり合う領域に位置決め孔を備え、互いに重なり合う前記分割フレーム片同士の位置決め孔に位置決め部材を貫通させることにより位置決めされることを特徴とする。
また、前記分割フレーム片は、異なる組み合せで3枚以上が重なり合う領域を複数備え、これらの領域にそれぞれ前記位置決め孔を備えることを特徴とする。
本発明によれば、エッチング工法に比べて製造時間を短縮できるプレス工法で製造しても、N本のバネ部を同寸法とし、安定した性能が得られるレンズ駆動装置用板バネを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを示す図であり、(a)はレンズ駆動装置用板バネの平面図、(b)はレンズ駆動装置用板バネの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す図であり、(a)は分割板バネ片の平面図、(b)は分割板バネ片の正面図、(c)は分割板バネ片の左側面図、(d)は分割板バネ片の右側面図である。 本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す要部拡大図であり、(a)は図4のA部拡大図、(b)は図4のB部拡大図、(c)は図4のC部拡大図である。 本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネの組み立て工程を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネの高さ関係を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを示す図であり、(a)はレンズ駆動装置用板バネの平面図、(b)はレンズ駆動装置用板バネの正面図である。 本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す図であり、(a)は分割板バネ片の平面図、(b)は分割板バネ片の正面図、(c)は分割板バネ片の左側面図、(d)は分割板バネ片の右側面図である。 本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す要部拡大図であり、(a)は図11のD部拡大図、(b)は図11のE部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネの組み立て工程を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネの高さ関係を示す斜視図である。
以下、本発明に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを示す斜視図、図2は、本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを示す図であり、(a)はレンズ駆動装置用板バネの平面図、(b)はレンズ駆動装置用板バネの正面図である。
これらの図に示すように、本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネ1は、環状のフレーム部2と、フレーム部2から内周側に延出する4本のバネ部3とを備える。なお、バネ部の本数は4本に限定されず、2本以上であれば任意の本数とすることができる。
フレーム部2は、平板状の略方形の形状をしており、レンズ駆動装置の固定部材(図示せず)に固定される。例えば、本実施形態のフレーム部2は、周方向の角部に所定の間隔を存して並ぶ4つの固定孔2aを備えており、これらの固定孔2aに貫通されるピンなどの固定部材(図示せず)を介して、レンズ駆動装置の固定部材に固定される。
バネ部3は、フレーム部2の中央部に配置されるレンズ(図示せず)をフレーム部2の中心軸方向Z(レンズ光軸方向)に変位可能に支持する。例えば、本実施形態のバネ部3は、フレーム部2の内周側に沿う円弧形状の第1腕部3aと、第1腕部3aの端部から第1腕部3aが沿う方向と反対方向の内周側に沿って折返し状に形成される円弧形状の第2腕部3bとを備え、第2腕部3bで保持したレンズを、主に第1腕部3aの弾性変形によりレンズ光軸方向に変位させる。なお、本実施形態のバネ部3は、隣接するバネ部3と一部が重なり合い、図2(a)に示されるように、切れ目のない連続した略環状の形状を備えるものとして説明するが、バネ部3同士が重ならない形状としてもよい。
図3は、本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す斜視図、図4は、本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す図であり、(a)は分割板バネ片の平面図、(b)は分割板バネ片の正面図、(c)は分割板バネ片の左側面図、(d)は分割板バネ片の右側面図、図5は、本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す要部拡大図であり、(a)は図4のA部拡大図、(b)は図4のB部拡大図、(c)は図4のC部拡大図である。
これらの図に示すように、レンズ駆動装置用板バネ1は、プレス工法により同一形状に形成される4枚の分割板バネ片11を備え、これらの分割板バネ片11を組み合せることにより構成される。このようなレンズ駆動装置用板バネ1によれば、エッチング工法に比べて製造時間を短縮できるプレス工法で製造されるものでありながら、4本のバネ部3を同寸法とし、安定した性能が得られる。具体的には、プレス工法では、同一の金型を用いて分割板バネ片用の金属板を打ち抜くことによって分割板バネ片11が形成されるため、同寸法のバネ部3を備えるN本の分割板バネ片11を作製することができる。以下、分割板バネ片11の具体的な形状について説明する。
4枚の分割板バネ片11は、それぞれ、フレーム部2の一部を形成する分割フレーム片12と、該分割フレーム片12から内周側に延出するバネ片13とからなる。バネ片13は、バネ部3と同一形状であり、そのままバネ部3を構成する。一方、分割フレーム片12は、互いに一部が重なり合う状態で周方向に並ぶことにより環状のフレーム部2を形成する。
本実施形態の分割フレーム片12は、平面視でL字形状を有しており、フレーム部2の中心点Oを中心として90゜ずつ回転させ、順次隣接する分割フレーム片12に重ね合わせることによりフレーム部2を形成することができる。これにより、各分割フレーム片12では、異なる組み合せで互いに重なり合う第1〜第3の領域12a、12b、12cが生じる。例えば、3枚が重なり合う状態で、中間層となる領域を第1領域12a、上層となる領域を第2領域12b、下層となる領域を第3領域12cとする。なお、図面においては、各領域12a〜12cを明確にするためにハッチングを付与する。
4枚の分割板バネ片11が備える分割フレーム片12は、互いに一部が重なり合う状態で周方向に並んで環状のフレーム部2を形成した場合、分割フレーム片12同士が重なりによって相対的に傾斜し、または、高低差を生じさせ、4本のバネ部3間に位置誤差が生じる惧れがある。そこで、本発明の分割フレーム片12には、互いに一部が重なり合っても4本のバネ部3を同一平面上に位置させるための段差部12d、12eが形成される。
重ね合わせ時に中間層となる第1領域12aからバネ部3を延出させる場合、中間層となる第1領域12aと上層となる第2領域12bとの間に、立上がり状の第1段差部12dを設けるとともに、中間層となる第1領域12aと下層となる第3領域12cとの間に、立下がり状の第2段差部12eを設ける。このようにすると、分割フレーム片12同士を相対的に傾斜させることなく重ね合わせることが可能になるので、4本のバネ部3を同一平面上(中間層)に位置させることができる。また、本実施形態では、バネ片13同士も一部が重なり合うので、バネ部3の第1腕部3aの端部には、第5領域13bを備え、中間層となる第4領域13aと上層となる第5領域13bとの間に、立上がり状の第3段差部13cが設けられる。さらに、第3段差部13cによって、第5領域13bは、第2領域12bと同一平面状に位置させることができる。なお、4本のバネ部3を同一平面上により精度よく位置させるためには、左記の立ち上がり状の段差部12d、13dや立ち下がり状の段差部12eの高さ方向の寸法は、バネ片の板厚と同程度の寸法が望ましい。
また、分割フレーム片12は、互いに重なり合う領域12a〜12cに加え、位置決め孔12f〜12hを備えており、互いに重なり合う分割フレーム片12同士の位置決め孔12f〜12hにピンなどの位置決め部材(図示せず)を貫通させることにより位置決めされる。本実施形態の分割フレーム片12は、異なる組み合せで3枚が重なり合う領域12a〜12cを3つ備え、これらの領域12a〜12cにそれぞれ位置決め孔12f〜12hを備える。この構成によれば、4枚の分割板バネ片11を組み合わせて構成されるものでありながら、各分割板バネ片11を精度良く位置決めすることができる。なお、本実施形態では、位置決め孔12fを固定孔2aに兼用するが、位置決め孔12fと固定孔2aは別々に形成されるものであってもよい。
なお、段差部12d,12e,13dと位置決め孔12f〜12hは、分割板バネ片11とともに、プレス工法によって形成される。
つぎに、本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネ1の組み立て工程および段差部12d、12eの作用について、図6および図7を参照して説明する。
図6は、本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネの組み立て工程を示す斜視図、図7は、本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネの高さ関係を示す斜視図である。
これらの図に示すように、本実施形態のレンズ駆動装置用板バネ1は、プレス工程により同一形状に形成された4枚の分割板バネ片11を90゜ずつ回転させながら順次重ね合わせることにより組み立てられる。図6は、1枚目の分割板バネ片11に2枚目の分割板バネ片11を上方から重ね合わせる場合を示しており、このとき1枚目の分割板バネ片11の第1領域12a(第4領域13a)上に2枚目の分割板バネ片11の第2領域12b(第5領域13b)が重なり、1枚目の分割板バネ片11の第3領域12c上に2枚目の分割板バネ片11の第1領域12aが重なるようにする。
このようにすると、分割板バネ片11の各領域12a〜12c(13a、13b)は、各領域12a〜12c(13a、13b)間に形成される段差部12d、12e(13c)の作用により、相対的に傾斜したり、高低差を生じさせることなく重なり合う。これにより、各分割板バネ片11の同じ領域12a〜12c(13a、13b)同士を同一平面上に位置させることができる。図7は、1枚目と2枚目の第2領域12b(第5領域13b)が同一平面上に位置することを示している。
また、3枚目、4枚目も同様に重ねていくが、3枚目を重ねるときは、3枚目の分割板バネ片11の第3領域12cが1枚目の分割板バネ片11の第2領域12bの下側に入り込むようにする。また、4枚目を重ねるときは、4枚目の分割板バネ片11の第1領域12a(第4領域13a)が1枚目の分割板バネ片11の第2領域12bの下側で3枚目の分割板バネ片11の第3領域12c上に重なり、4枚目の分割板バネ片11の第3領域12cが1枚目の分割板バネ片11の第1領域12aの下側に重なるようにする。その結果、すべての分割板バネ片11が相対的に傾斜することなく重なり合って環状のフレーム部2を形成するとともに、4本のバネ部3が同一平面上に位置するレンズ駆動装置用板バネ1が得られる。また、バネ部3の第5領域13bが、隣接する他のバネ部3の第2腕部の端部に重なり合うことによって、環状を形成し、平面側を基準として位置決め精度を向上させることができる。
つぎに、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネについて、図8〜図14を参照して説明する。なお、第1実施形態と共通する部分については、第1実施形態と同じ符号を付与することにより、第1実施形態の説明を援用する。
図8は、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを示す斜視図、図9は、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを示す図であり、(a)はレンズ駆動装置用板バネの平面図、(b)はレンズ駆動装置用板バネの正面図である。
これらの図に示すように、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネ1Bは、第1実施形態のレンズ駆動装置用板バネ1と平面形状は略同様であるが、第1実施形態のレンズ駆動装置用板バネ1が3層構成であるのに対し、2層構成である点が相違している。
図10は、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す斜視図、図11は、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す図であり、(a)は分割板バネ片の平面図、(b)は分割板バネ片の正面図、(c)は分割板バネ片の左側面図、(d)は分割板バネ片の右側面図、図12は、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネを構成する分割板バネ片を示す要部拡大図であり、(a)は図11のD部拡大図、(b)は図11のE部拡大図である。
これらの図に示すように、第2実施形態のレンズ駆動装置用板バネ1Bは、第1実施形態のレンズ駆動装置用板バネ1と同様に、プレス工法により同一形状に形成される4枚の分割板バネ片11Bを備え、これらの分割板バネ片11Bを組み合せることにより構成されるが、分割板バネ片11Bの分割フレーム片12Bの形状が第1実施形態と相違している。
具体的に説明すると、第2実施形態の分割フレーム片12Bは、第1実施形態の分割フレーム片12の第3領域12cを省いた形状であるが、第1実施形態と同様に、フレーム部2の中心点Oを中心として90゜ずつ回転させ、順次隣接する分割フレーム片12に重ね合わせることによりフレーム部2を形成することができる。ただし、第2実施形態の各分割フレーム片12Bでは、第3領域12cが省かれているので、重なり合う状態で、第1領域12aが下層、第2領域12bが上層となる。
つぎに、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネ1Bの組み立て工程について、図13および図14を参照して説明する。
図13は、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネの組み立て工程を示す斜視図、図14は、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置用板バネの高さ関係を示す斜視図である。
これらの図に示すように、第2実施形態のレンズ駆動装置用板バネ1Bは、プレス工程により同一形状に形成された4枚の分割板バネ片11Bを90゜ずつ回転させながら順次重ね合わせることにより組み立てられる。図13は、1枚目の分割板バネ片11Bに2枚目の分割板バネ片11Bを上方から重ね合わせる場合を示しており、このとき1枚目の分割板バネ片11の第1領域12a(第4領域13a)上に2枚目の分割板バネ片11の第2領域12b(第5領域13b)が重なるようにする。
このようにすると、分割板バネ片11Bの各領域12a、12b(13a、13b)は、各領域12a、12b(13a、13b)間に形成される段差部12d(13c)の作用により、相対的に傾斜することなく重なり合う。これにより、各分割板バネ片11Bの同じ領域12a、12b(13a、13b)同士を同一平面上に位置させることができる。図14は、1枚目と2枚目の第2領域12b(第5領域13b)が同一平面上に位置することを示している。
また、3枚目、4枚目も同様に重ねていくが、4枚目を重ねるときは、4枚目の分割板バネ片11Bの第1領域12a(第4領域13a)を1枚目の分割板バネ片11Bの第2領域12bの下側に入り込ませる。その結果、すべての分割板バネ片11Bが相対的に傾斜することなく重なり合って環状のフレーム部2とバネ部3を形成するとともに、4本のバネ部3が同一平面上に位置するレンズ駆動装置用板バネ1Bが得られる。
このように、本実施形態において、同一形状に形成されるN枚の分割板バネ片を組み合わせてレンズ駆動装置用板バネを構成するので、エッチング工法に比べて製造時間を短縮できるプレス工法で製造しても、N本のバネ部を同寸法とし、安定した性能が得られる。しかも、N枚の分割板バネ片は、互いに重なり合う状態で組み合わされても、N本のバネ部を同一平面上に位置させるための段差部を有するので、各バネ部の位置誤差に起因する性能の低下も回避できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、組み合わせる分割板バネ片の枚数、バネ部の本数、バネ部の形状、フレーム部の形状などが前記実施形態のものに限定されないことは勿論である。
1、1B…レンズ駆動装置用板バネ、2…フレーム部、2a…固定孔、3…バネ部、3a…第1腕部、3b…第2腕部、11、11B…分割板バネ片、12、12B…分割フレーム片、12a…第1領域、12b…第2領域、12c…第3領域、12d…第1段差部、12e…第2段差部、12f…位置決め孔、13…バネ片、13a…第4領域、13b…第5領域、13c…段差部

Claims (3)

  1. 固定部材に固定される環状のフレーム部と、
    前記フレーム部から内周側に延出し、前記フレーム部の中央部に配置されるレンズを前記フレーム部の中心軸方向に変位可能に支持するN本のバネ部と、を備えるレンズ駆動装置用板バネであって、
    同一形状に形成されるN枚の分割板バネ片を備え、
    N枚の前記分割板バネ片は、それぞれ、前記フレーム部の一部を形成する分割フレーム片と、該分割フレーム片から内周側に延出する1本の前記バネ部とからなり、
    前記分割フレーム片は、互いに一部が重なり合う状態で周方向に並ぶことにより環状の前記フレーム部を形成するとともに、互いに一部が重なり合う状態で異なる層となる領域間に、互いに一部が重なり合ってもN本の前記バネ部を同一平面上に位置させるための段差部を有することを特徴とするレンズ駆動装置用板バネ。
  2. 前記分割フレーム片は、互いに重なり合う領域に位置決め孔を備え、互いに重なり合う前記分割フレーム片同士の位置決め孔に位置決め部材を貫通させることにより位置決めされることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置用板バネ。
  3. 前記分割フレーム片は、異なる組み合せで3枚以上が重なり合う領域を複数備え、これらの領域にそれぞれ前記位置決め孔を備えることを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置用板バネ。
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