JP2014202869A - ミラー駆動補助装置 - Google Patents

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Tetsu Ikeda
哲 池田
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Abstract

【課題】ミラー駆動のブレーキを作用させると共に、ブレーキにより失われるミラーの運動エネルギーによってミラー駆動の加速を行い、かつ、静止したミラーへの付勢を制限できるミラー駆動補助装置を提供すること。
【解決手段】導光位置と退避位置とを往復回動可能なミラーを有する撮像装置において、前記ミラーが導光位置と、導光位置から退避位置への回動軌道中に位置する回動途中位置との間を回動する間、前記ミラーの導光位置側の面と当接して移動可能に支持されている当接部材と、前記当接部材を前記ミラーの退避位置方向へ付勢し、前記ミラーが導光位置方向へ回動する際に前記ミラーが前記当接部材を押動することで圧縮される付勢バネと、前記ミラーの導光位置方向への回動によって押動された前記当接部材を緊定し、前記付勢バネを圧縮された状態で保持する緊定機構と、前記緊定機構による前記当接部材の緊定を解除する緊定解除機構とを有することを特徴とした。
【選択図】図3

Description

本発明は駆動装置に関し、特にミラー駆動用の駆動補助装置に関するものである。
従来、一眼レフカメラにおいて、撮影速度の高速化のために、ミラー駆動自体を高速化してミラーの動作時間を短縮するとともに、ミラー停止時のバウンド収束時間の短縮化が図られてきた。
一眼レフカメラのミラー駆動は、レンズから導入される光束をファインダへ導くために撮影光路中に位置する導光位置と、撮像素子までの光路を確保するために撮影光路から退避する退避位置との、各停止位置間の往復回動により行われる。高速で回動するミラーは、停止部材に衝突することで各位置にて停止するが、その際の衝撃によりミラーのバウンドが発生する。バウンド残存期間においては、ミラーより導かれる光束が不安定になり、自動露出調節のための測光と自動焦点調節のための測距が果たせないという問題や、安定したファインダ観察像が得られないなどの問題が生じる。そのため、迅速なバウンド収束を果たすことで素早い光束の安定をもたらし、撮影工程の所要時間を短縮することが可能となる。
バウンド収束時間の短縮を目的として、これまでにも、ミラー駆動へのブレーキを作用させ、停止位置到達時のミラー速度をあらかじめ減速させておくことで、バウンド発生を抑制する手法が提案されている。このようなミラー駆動のブレーキ機構は、例えば特許文献1にて開示されている。これはミラー回動に連動して回動するようにギヤ連結されたブレーキパッドに対し、外力を与えて回動に対する抵抗力を付与することで、ブレーキパッドを介したミラーへのブレーキを行う手法である。
また、特許文献2にて、退避位置と導光位置の中間点を設け、常に中間点方向にミラーへの付勢力を作用させることで、ミラーの位置に応じた付勢方向の切り替えを可能にする手法が開示されている。これは、中間点から停止位置にミラーが駆動する際には駆動方向に対向する方向に付勢し、停止位置から中間点に向かう際には駆動方向に一致する方向に付勢する手法である。この手法を用いれば、ミラー駆動時のブレーキ作用により失われるミラーの運動エネルギーを付勢手段にて蓄勢し、蓄勢したエネルギーによって、続くミラー駆動時にミラー駆動の加速を行うことができる。これにより、ミラー駆動へのブレーキとミラー駆動の高速化を両立することができる。
特開2011−150302号公報 特開平10−339913号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、撮影速度の高速化を目的とした際、ブレーキ作用によりミラーの運動エネルギーを消滅する点で好ましくなく、高速のミラー駆動には、できるだけ多くのエネルギーをミラー駆動に確保し、活用する手法が望ましい。
また、特許文献2に開示された従来技術では、ミラーの静止時においても付勢力が作用し続けるため、付勢手段による付勢力が大きい場合には、本来の静止位置からの位置ずれが生じてしまう。そのため、使用可能なバネは、静止したミラーの位置に影響を及ぼさない程度の付勢力を有するものに限定され、強い付勢力が要求される際には、適用が困難になるという問題が発生する。
そこで本発明の目的は、静止状態にあるミラーに対しては付勢を制限し、ミラー駆動へのブレーキ作用によって減少するミラーの運動エネルギーを蓄勢することで、蓄勢したエネルギーによるミラー駆動の加速を可能にしたミラー駆動補助装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、撮影レンズ(31)を通して入射された被写体像を接眼レンズ(18)へ導くために撮影光路中に位置する際の導光位置と、撮像素子(23)までの光路を確保するために撮影光路から退避する退避位置との、各停止位置間を往復回動するミラーユニット(40)を有する撮像装置において、
前記ミラーユニット(40)の導光位置から退避位置への回動軌道内に、回動途中位置を定義するとき、
当接部材(64)は、前記ミラーユニット(40)が導光位置と回動途中位置との間を回動する間、前記ミラーユニット(40)の導光位置側の面と当接して移動可能に支持されている。
付勢バネ(62)は、前記当接部材(64)を前記ミラーユニット(40)の退避位置方向に付勢するとともに、前記ミラーユニット(40)が導光位置方向へ回動する際に、前記付勢バネ(62)は前記ミラーユニット(40)が前記当接部材(64)を押動することで圧縮される。
緊定機構(70)は、前記ミラーユニット(40)の導光位置方向への回動によって押動された前記当接部材(64)を緊定し、前記付勢バネ(62)を圧縮された状態で保持する。
緊定解除機構(80)は、前記緊定機構(70)による前記付勢バネ(62)の緊定を解除する。
上述の、前記当接部材(64)、前記付勢バネ(62)、前記緊定機構(70)、前記緊定解除機構(80)を有することを特徴とする。
本発明によれば、導光位置で静止したミラーに対しての付勢を制限しつつ、退避位置方向への付勢によって導光位置へのミラー駆動のブレーキを作用させるとともに、その際に失われるミラーの運動エネルギーを蓄勢することができる。更に、蓄勢したエネルギーによって、退避位置方向へのミラー駆動を加速することが可能となる。これにより、導光位置で停止する直前のミラー駆動速度を減少させてバウンド抑制を果たすとともに、減速により失われるミラーの運動エネルギーによって、退避位置方向へのミラー駆動の加速を行うことができる。このとき、ミラーの駆動時間は短縮され、撮影速度の高速化が可能となる。また、静止状態にあるミラーに対する付勢が制限されることから、適用する付勢力を広く選択することができ、より強力な付勢力の適用が可能となる。
一眼レフカメラにおける断面図であり、(A)はミラーユニットがミラーダウン位置にて静止している際の状態を示し、(B)はミラーユニットがミラーアップ位置にて静止している際の状態を示している。 ミラーユニット及びバウンド抑制機構をミラーボックス側面から見た図であり、(A)は図1における紙面表側から見たものであり、(B)は紙面裏側から見たものである。 ミラーユニットがミラーアップ位置にて静止している際のミラー駆動補助装置の状態を示す斜視図である。 ミラーユニットがミラーアップ位置にて静止している際のミラー駆動補助装置をミラーボックス正面より見た図である。 ミラー駆動補助装置の状態を示す斜視図であり、(A)はミラーダウン駆動中の状態、(B)はミラーユニットがミラーダウン位置にて静止している際の状態、(C)はミラーアップ駆動中の状態、(D)はミラーユニットがミラーアップ位置に到達した瞬間の状態を、それぞれ示している。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1(A)、(B)は、本発明の実施形態にかかわる一眼レフカメラの断面図である。図1(A)は前述の導光位置(以後、ミラーダウン位置とする)にミラーユニット40が静止している状態を示しており、図1(B)は前述の退避位置(以後、ミラーアップ位置とする)にミラーユニット40が静止している状態を示している。
この図において、10はカメラ本体であり、30はカメラ本体10に交換可能に装着されるレンズ部である。レンズ部30には、撮影レンズ31、絞り32、及びレンズ部30の各種動作を制御するレンズ制御用マイクロプロセッサ33等が設けられている。レンズ制御用マイクロプロセッサ33は、通信接点を介してカメラ本体10に設けられたカメラ制御用マイクロプロセッサ14と通信可能とされている。
カメラ本体10には、ミラーユニット40を取り囲む箱形状のミラーボックス11が内設されている。ミラーボックス11には、ミラーユニット40を軸支するメインミラー軸45、ミラーアップ受け部材12、及び、後述するバウンド抑制機構50(図1中不図示)が取り付けられており、ミラーダウン受け部材51はバウンド抑制機構50の構成要素である。
ミラーユニット40は、メインミラー41、メインミラー保持枠42、サブミラー43、サブミラー保持枠44、メインミラー軸45、サブミラー軸46から構成される。メインミラー41はメインミラー保持枠42に、サブミラー43はサブミラー保持枠44に取り付けられて支持されている。メインミラー保持枠42には緩衝材42aと42b(図1中不図示)が貼付されており、これらはミラーユニット40の駆動時における他部材との衝突位置に貼付されており、衝突時の衝撃緩和を目的としている。
メインミラー41の一部はハーフミラーとなっており、サブミラー43まで光束を透過するよう構成されている。ミラーユニット40は、メインミラー保持枠42がメインミラー軸45に回動可能に軸支されることで、ミラーボックス中に支持されている。さらに、サブミラー保持枠44は、メインミラー保持枠42に支持されるサブミラー軸46によって軸支され、メインミラー保持枠42の回動に連動した搖動を果たす。
ミラーユニット40は、ファインダ観察時には撮影光路内に進入するミラーダウン位置に位置し、撮影時には撮影光路から退避するミラーアップ位置に位置する。そして、ミラーアップ位置からミラーダウン位置への回動動作(以後、ミラーダウン駆動とする)及び、ミラーダウン位置からミラーアップ位置への回動動作(以後、ミラーアップ駆動とする)によって、各停止位置間を往復回動する。なお、ミラーユニット40の回動動作における駆動方法については公知の技術により省略する。
図1(A)に示すように、ミラーダウン位置におけるミラーユニット40は、緩衝材42aを介して、ミラーダウン受け部材51に突き当たって静止している。
このとき、レンズ部30を通って撮影光路に進入した被写体光束は、メインミラー41によって、上方に反射する光束と透過する光束とに分けられる。メインミラー41で上方に反射した光束は、ファインダスクリーン15、ファインダ表示ユニット16、及びペンタプリズム17を通って接眼レンズ18に導かれると共に、測光レンズ19を介して測光センサ20にも導かれ、自動露出調整のための測光が行われる。
また、メインミラー41を透過した光束は、サブミラー43で反射して、下方に配置された焦点検出装置としてのTTL位相差AFユニット13に進入し、自動焦点調整のための測距が行われる。
一方、ミラーアップ位置におけるミラーユニット40は、図1(B)に示すように、メインミラー保持枠42の回動に連動してサブミラー43及びサブミラー保持枠44も被写体光速から退避し、メインミラー41をミラーアップ受け部材12に突き当てて静止している。
レンズ部30を通って撮影光路に進入した被写体光束は、フォーカルプレーンシャッター21及びローパスフィルタ22を通過して撮像素子23に結像する。撮像素子23に結像した画像は、記録装置24に記録されるとともに、カメラ本体10の背面に設けられた表示装置25に表示される。
なお、ここで、ミラーダウン駆動時のバウンド抑制機構50の駆動に関して、図2(A)及び(B)と併せて述べる。図2(A)はミラーユニット40及びバウンド抑制機構50を、図1(A)、(B)における紙面表側から見たものであり、図2(B)は反対に紙面裏側から見たものである。バウンド抑制機構50は、ミラーボックス11側壁外側に取り付けられており、ミラーダウン受け部材51、当接ピン56を備えたバウンド抑制レバー52、軸53、バウンド抑制バネ54、位置決め部材55、ストッパー57から構成されている。なお、ミラーボックス11は便宜上図示していない。
図2(A)及び(B)において、ミラーダウン受け部材51はバウンド抑制レバー52に加締められており、ミラーボックス11に取り付けられた軸53によって回動可能に軸支されている。バウンド抑制バネ54の腕は、バウンド抑制レバー52上に設けられたバネかけ部52aと、ミラーボックス11上に設置されたバネかけ部11aとに係合されており、軸53を中心として図2(B)中時計回り方向にバウンド抑制レバー52を付勢している。
なお、ミラーダウン受け部材51はミラーボックス11側壁を貫通して、ミラーユニット40と緩衝材42a貼付部にて接触可能に構成されており、その駆動を妨げないよう、ミラーボックス11には回動軌跡に沿った貫通穴が設けられている。ストッパー57は、バウンド抑制レバー52が回動に伴い当接ピン56と衝突するように、ミラーボックス11上に固定されている。バウンド抑制機構50は動作時以外、バウンド抑制レバー52の当接面52bを位置決め部材55に突き当てた状態で静止しており、ミラーダウン受け部材51は、位置決め部材55により規定される位置に静止している。位置決め部材55はミラーボックス11に設置され、偏芯ピンからなっており、位置調整を可能としている。
ミラーダウン駆動時において、ミラーユニット40はミラーダウン位置に達すると、緩衝材42a貼付部にてミラーダウン受け部材51と衝突する。これにより、バウンド抑制レバー52は軸53を中心に図2(B)中反時計回り方向に回動し、当接ピン56がストッパー57に突き当たると回動を停止する。そして、バウンド抑制バネ54による付勢を受けて図2(B)中時計回り方向への回動を始め、当接面52bを位置決め部材55に当接させて、初期位置に復帰する。
一連の駆動において、ミラーユニット40はミラーダウン駆動の運動エネルギーの一部をバウンド抑制機構50に受け渡し、バウンド抑制バネ54の伸縮、及び、バウンド抑制機構50の回動における運動エネルギーとして消滅させることで、衝突時のバウンドを軽減する。
なお、バウンド抑制機構50はミラーダウン位置でのミラーユニット40の位置決めの役割も担っている。バウンド収束後、バウンド抑制機構50はバウンド抑制レバー52が位置決め部材55に突き当たる位置にて静止し、ミラーユニット40は位置決め部材55により静止位置を規定されたミラーダウン受け部材51に突き当たって静止する。そのため、位置決め部材55の位置調整により、静止時のミラーユニット40の位置調整が可能となる。
次に、上述のような一眼レフカメラに適用されるミラー駆動補助装置の斜視図を図3に、正面図を図4に示す。これらは共に、ミラーユニット40がミラーアップ位置にて静止している際の状態を示している。このときミラーユニット40は前述の通り、メインミラー41をミラーアップ受け部材12に突き当てて静止している。
ここで示すミラー駆動補助装置は、一枚のベースプレート1上に構成され、ベースプレート1は、バウンド抑制機構50の設置側面とは対向するミラーボックス11側面の外側に取り付けられる。なお、図中において、ミラーボックス11は便宜上図示していない。ミラー駆動補助装置の駆動を妨げないよう、ミラーボックス11側面には、当接部材64、及び、復帰部材84の移動軌跡に沿った貫通穴が設けられている。
ベースプレート1には軸63、73、83、ストッパーピン2、バネかけピン3がそれぞれ加締められている。ストッパーピン2は偏芯ピンにより構成されており、位置調整を可能としている。
軸63には付勢レバー61と付勢バネ62が取り付けられ、付勢レバー61は軸63を中心として回動可能に軸支されている。付勢バネ62の腕はバネかけピン3と付勢レバー61上に設けられたバネかけ部61aにそれぞれ係合されている。付勢レバー61は図3中時計回り方向に付勢され、付勢レバー61はストッパーピン2に突き当たった状態で静止している。
付勢レバー61には、偏芯ピンから構成された位置調整可能な当接部材64が加締められており、付勢レバー61と当接部材64は共に軸63を中心として一体に回動する。なお、軸63はメインミラー軸45と同軸上に位置しているため、付勢レバー61及び当接部材64は共にミラーユニット40のミラーダウン駆動及びミラーアップ駆動の回動軌道と一致した軌道で回動する。
緊定機構70は緊定レバー71、緊定レバーバネ72、軸73から構成されており、軸73には緊定レバー71と緊定レバーバネ72が取り付けられ、緊定レバー71は軸73を中心として回動可能に軸支されている。緊定レバーバネ72の腕はベースプレート1に設けられたバネかけ部1aと緊定レバー71に係合されている。緊定レバー71は図3中反時計回り方向に付勢され、摺動面71aを、付勢レバー61に設けられた被緊定部61bに突き当てた状態で静止している。
緊定解除機構80は緊定解除レバー81、緊定解除レバーバネ82、軸83、押動ピン85、マグネットレバー91、マグネットレバーバネ92、マグネット93、ソレノイド94から構成されている。軸83には緊定解除レバー81と緊定解除レバーバネ82、及び、マグネットレバー91とマグネットレバーバネ92が取り付けられており、緊定解除レバー81及びマグネットレバー91は、共に軸83を中心として回動可能に軸支されている。緊定解除レバーバネ82の腕は、バネかけピン3と緊定解除レバー81にそれぞれ係合され、緊定解除レバー81を図3中反時計回り方向に付勢する。
緊定解除レバー81には復帰部材84及び押動ピン85が加締められており、これらは一体に回動する。緊定解除レバー81に設けられたバネかけ部81aはマグネットレバー91に形成された穴部91bを貫通するように設置され、緊定解除レバー81はバネかけ部81a側面を穴部91b側面に突き当てた状態で静止している。一方、マグネットレバーバネ92の腕は、マグネットレバー91に設けられたバネかけ部91aと緊定解除レバー81上のバネかけ部81aにそれぞれ係合され、マグネットレバー91を図3中時計回り方向に付勢する。マグネットレバー91にはマグネット93が取り付けられており、マグネット93がベースプレート1上に設置されたソレノイド94に磁力によって吸着することで、マグネットレバー91は固定されている。
緊定解除機構80の駆動には、ソレノイド94への通電による、マグネット93の磁力による吸着の有無の切り替えが利用され、一連の機構駆動の詳細については、ミラーユニット40の動きと併せて後述する。
以上のように構成されたミラー駆動補助装置の駆動に関して図5と併せて述べる。まず、ミラーダウン駆動時の挙動に関して説明する。ミラーダウン前における機構の状態は、図3及び図4に示したものであり、上述した通りである。その後、ミラーダウン駆動の開始に伴い、ミラーユニット40はメインミラー軸45を中心としたミラーダウン方向への回動を開始する。
図5(A)はミラーダウン駆動中の状態を示している。ミラーダウン駆動の進行により、ミラーユニット40が当接部材64の静止位置に到達すると、ミラーユニット40は緩衝材42b貼付部で当接部材64と接触し、その後、当接部材64はミラーユニット40により押動され、ミラーダウン方向に押し下げられていく。それに従い、付勢レバー61もミラーダウン方向へ回動し、被緊定部61bは緊定レバー71の摺動面71a上を摺動する。
このとき、ミラーユニット40は、当接部材64を介して付勢バネ62からミラーアップ方向の付勢力を受けているため、ミラーダウン駆動へのブレーキが作用し、ミラーダウン駆動は減速される。その後、ミラーユニット40はミラーダウン受け部材51と衝突し、当接部材64とともにミラーダウン受け部材51をミラーダウン方向に押動する。そして、ミラーダウン受け部材51からの付勢を受けて速度を失い、ミラーアップ方向へと回動方向を逆転させる。
その際、前述のバウンド抑制機構50の作用からミラーユニット40のバウンド収束が促される。このとき、ミラーダウン駆動は付勢バネ62によるブレーキ作用によってあらかじめ減速されており、バウンド抑制機構50単体での利用時よりもバウンド収束時間は短縮される。ただし、ブレーキ作用による減速により、ミラーダウン位置到達までの所要時間は長くなるため、一連のミラーダウン駆動における所要時間の短縮に向けては、バウンド収束時間の短縮量が、減速により生じる駆動時間の増加量を上回る必要がある。ブレーキ作用には、付勢バネ62により規定される付勢力の大きさと、付勢力が作用する範囲、すなわち、ストッパーピン2により規定される付勢レバー61の回動範囲が影響する。ここで、ストッパーピン2は、偏芯ピンにて構成されており、位置調整が可能であるため、使用する付勢バネ62の選択と、ストッパーピン2の位置調整とを併せて行うことで、適した付勢力及び付勢範囲に調節することができる。
次に、ミラーユニット40のミラーダウン位置到達後の駆動に関して述べる。前述のように、ミラーユニット40はミラーダウン受け部材51との衝突後も、ミラーダウン受け部材51を押し下げながらミラーダウン方向に回動を続ける。そのため、ミラーユニット40によって押動される当接部材64及び付勢レバー61は、ミラーユニット40がミラーダウン位置にて停止する際の位置よりも、更にミラーダウン方向へと押し下げられる。更に、ミラーユニット40がミラーダウン方向への回動力を失い、当接部材64の押動を終えた後も、当接部材64及び付勢レバー61は、慣性力によりミラーダウン方向への回動を継続する。
回動を続ける付勢レバー61の被緊定部61bが摺動面71a端部を通過すると、被緊定部61bへの当接により回動が制限されていた緊定レバー71が解放され、緊定レバー71は図5(A)中反時計回り方向に回動する。それにより、フック71bによる被緊定部61bの係止が成され、緊定機構70による当接部材64の緊定がなされる。このとき、緊定時の当接部材64は、ミラーダウン位置で静止したミラーユニット40から非接触となる離れた位置で緊定されることとなり、静止時におけるミラーユニット40への、付勢バネ62からの付勢を回避することができる。
また、一連のミラーダウン駆動による付勢レバー61の回動に伴い、付勢バネ62は収縮状態にあるため、付勢レバー61を緊定することで付勢バネ62は蓄勢状態で保持される。ミラーダウン時のブレーキ作用は、ミラーユニット40に当接部材64への押動を介して付勢バネ62を収縮させ、ミラーユニット40の運動エネルギーを減少させることで行われている。そのため、この付勢バネ62の収縮は、ミラーユニット40の運動エネルギーが付勢バネ62の弾性エネルギーに変換されて生じたものであり、付勢バネ62によって、ブレーキ作用により減少したミラーユニット40の運動エネルギーの蓄勢がなされることとなる。
次にミラーアップ駆動開始時に関して図5(B)を用いて説明する。同図はミラーアップ駆動開始前、すなわち、ミラーがミラーダウン位置にて静止している際の状態を示している。
ミラーアップ駆動開始時において、ソレノイド94への通電による緊定解除機構80の駆動の開始をミラーアップ駆動の開始に合わせて行う。通電により、マグネット93のソレノイド94への吸着が解除され、固定されていたマグネットレバー91が解放されるとともに、マグネットレバー91によって固定されていた緊定解除レバー81も解放される。これらは共に軸83を中心に回動可能となり、緊定解除レバー81は緊定解除レバーバネ82の付勢力を受けて図5(B)中反時計回り方向に回動する。このとき、緊定解除レバー81がバネかけ部81a側面にて当接するマグネットレバー91の穴部91b側面を押動することで、マグネットレバー91は緊定解除レバー81とともに、図5(B)中反時計回り方向に回動する。
更に、緊定解除レバー81の回動に伴い、押動ピン85が緊定レバー71の被押動面71cを押動し、緊定レバー71は緊定レバーバネ72の付勢力に抗して軸73中心を時計回り方向に回動する。これにより、フック71bは付勢レバー61の被緊定部61bから外れ、付勢レバー61の緊定が解除される。これら一連の緊定解除機構80の駆動により、緊定機構70による当接部材64の緊定の解除がなされる。そして、緊定解除レバー81は当接部81bをバネかけピン3に突き当てて回動を停止し、緊定レバー71は被押動面71cを押動ピン85に当接させた状態で静止する。
なお、緊定解除機構80の駆動の開始は、ミラーアップ駆動の開始以前には行わないものとする。これは、緊定解除をミラーアップ駆動に先駆けて行う場合、ミラーアップ駆動開始直前にバッテリーが抜かれるなどの操作によって駆動が中断されることで、ミラーユニット40が静止しているにも関わらず、当接部材64のみ緊定解除がなされることを防ぐためである。つまり、静止したミラーユニット40に対して付勢バネ62からの付勢力が作用することで、ミラーユニット40のミラーダウン位置からの位置ずれが生じることを防止している。
図5(C)は緊定解除後のミラーアップ駆動中の状態を示している。付勢レバー61の緊定が解除されることにより、蓄勢状態で保持されていた付勢バネ62が解放され、付勢レバー61はミラーアップ方向に回動を始める。その後、当接部材64がミラーユニット40と緩衝材42b貼付部にて当接し、ミラーアップ駆動中のミラーユニット40に追従して回動する。
このとき、ミラーアップ駆動中のミラーユニット40には、当接部材64を介して付勢バネ62による付勢力が作用する。よって、ミラーアップ駆動には、ミラー駆動機構から供給される駆動力に加えて付勢バネ62による付勢力が付加され、ミラーダウン駆動へのブレーキ作用時に蓄勢したエネルギーによるミラーアップ駆動の加速が果たされる。
ミラーアップ駆動の進行に伴い、付勢レバー61がストッパーピン2に突き当たることで、付勢レバー61及び当接部材64は回動を停止する。これにより、当接部材64とミラーユニット40は非接触となり、付勢バネ62による付勢力は作用しなくなる。以降、ミラー駆動機構から供給される駆動力によってのみ、ミラーアップ駆動が継続される。その後、ミラーユニット40はメインミラー保持枠42にて復帰部材84に接触する。
図5(D)はミラーユニット40がミラーアップ位置に到達した際の状態を示している。ミラーユニット40は復帰部材84との衝突後、復帰部材84を押し上げながら、メインミラー41をミラーアップ受け部材12に衝突させる。衝突により生じるバウンドの収束後、ミラーユニット40は、ミラーアップ受け部材12に突き当たった状態で静止してミラーアップ駆動を終了する。
一方、復帰部材84がミラーユニット40に押動されることで、緊定解除レバー81は図5(D)中時計回り方向に回動し、バネかけ部81a側面と穴部91b側面での接触を介して、マグネットレバー91を図5(D)中時計回り方向に押動する。そして、マグネット93がソレノイド94に接触することで、磁力による再吸着を果たし、緊定解除レバー81及びマグネットレバー91は静止する。さらに、緊定解除レバー81の回動により、押動ピン85により押さえつけられていた緊定レバー71は解放され、図5(D)中反時計回り方向に回動し、摺動面71aを付勢レバー61の被緊定部61bに突き当てた状態で静止する。
これら一連の動きにより、ミラー駆動補助装置の機構の状態は図3に示したミラーダウン駆動前の状態に復帰する。このように、復帰部材84を用いて、緊定解除機構80の復帰にミラーアップ駆動を利用することで、機構復帰のための新たな動力を追加することなく、連続的な駆動を行うことが可能となる。
ここまで述べた一連のミラーユニット40の駆動において、図4中に示す通り、軸63とメインミラー軸45とは同軸上に設置されているため、当接部材64とミラーユニット40上の緩衝材42bの回動軌道は一致する。よって、両者は当接して回動する間、常に緩衝材42b上の決められた一点で接触するため、緩衝材42b上での摩擦に起因したミラーユニット40の駆動時における抵抗の発生や、摩耗による緩衝材42bの劣化を軽減することができる。
また、当接部材64は偏芯ピンで構成されているため、付勢レバー61上での位置調整が可能である。これにより当接部材64から被緊定部61bまでの距離を微調整することが可能となり、付勢レバー61の確実な緊定、及び、ミラーユニット40の駆動時間短縮への効果向上に適した当接部材64の位置調整が可能となる。
同様に、上述の通り、ストッパーピン2も偏芯ピンで構成されているため、ベースプレート1上でのストッパーピンの位置調整が可能であり、付勢バネ62がミラーユニット40を付勢する範囲を調節することが可能となる。このため、例えば、前述の当接部材64の位置調整や、付勢バネ62の選択による付勢力の調整を、ストッパーピン2の位置調整と併せて行うことで、ミラーユニット40の駆動時間短縮に向けて、異なる個々のミラー駆動機構に適応したミラー駆動補助装置を提供できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、実施形態では、緊定解除機構80の駆動源として、ソレノイド94へのマグネット93の吸着を用いているが、他の手法による緊定解除も可能である。例えば、モーターを緊定解除の動力源として利用する手法や、ミラー駆動部に連動したカム機構によって緊定を解除する手法なども可能である。
緊定方法においても部材の係止による緊定に限らず、例えば、磁力の吸着力を利用して、付勢部材の蓄勢状態を保てる位置で当接部材を固定する方法なども可能である。
1 ベースプレート
2 ストッパーピン
3 バネかけピン
10 カメラ本体
11 ミラーボックス
12 ミラーアップ受け部材
13 TTL位相差AFユニット
14 カメラ制御用マイクロプロセッサ
15 ファインダスクリーン
16 ファインダ表示ユニット
17 ペンタプリズム
18 接眼レンズ
19 測光レンズ
20 測光センサ
21 フォーカルプレーンシャッター
22 ローパスフィルタ
23 撮像素子
24 記録装置
25 表示装置
30 レンズ部
31 撮影レンズ
32 絞り
33 レンズ制御用マイクロプロセッサ
40 ミラーユニット
41 メインミラー
42 メインミラー保持枠
43 サブミラー
44 サブミラー保持枠
45 メインミラー軸
46 サブミラー軸
50 バウンド抑制機構
51 ミラーダウン受け部材
52 バウンド抑制レバー
53 軸
54 バウンド抑制バネ
55 位置決め部材
56 当接ピン
57 ストッパー
60 付勢部材
61 付勢レバー
62 付勢バネ
63 軸
64 当接部材
70 緊定機構
71 緊定レバー
72 緊定レバーバネ
73 軸
80 緊定解除機構
81 緊定解除レバー
82 緊定解除レバーバネ
83 軸
84 復帰部材
85 押動ピン
91 マグネットレバー
92 マグネットレバーバネ
93 マグネット
94 ソレノイド

Claims (7)

  1. 撮影レンズ(31)を通して入射された被写体像を接眼レンズ(18)へ導くために撮影光路中に位置する際の導光位置と、撮像素子(23)までの光路を確保するために撮影光路から退避する退避位置との、各停止位置間を往復回動するミラーユニット(40)を有する撮像装置において、
    前記ミラーユニット(40)の導光位置から退避位置の回動軌道内に、回動途中位置を定義するとき、
    当接部材(64)は、前記ミラーユニット(40)が導光位置と回動途中位置との間を回動する間、前記ミラーユニット(40)の導光位置側の面と当接して移動可能に支持されている。
    付勢バネ(62)は、前記当接部材(64)を前記ミラーユニット(40)の退避位置方向に付勢するとともに、前記ミラーユニット(40)が導光位置方向へ回動する際に、前記付勢バネ(62)は前記ミラーユニット(40)が前記当接部材(64)を押動することで圧縮される。
    緊定機構(70)は、前記ミラーユニット(40)の導光位置方向への回動によって押動された前記当接部材(64)を緊定し、前記付勢バネ(62)を圧縮された状態で保持する。
    緊定解除機構(80)は、前記緊定機構(70)による前記付勢バネ(62)の緊定を解除する。
    上述の、前記当接部材(64)、前記付勢バネ(62)、前記緊定機構(70)、前記緊定解除機構(80)を有することを特徴とするミラー駆動補助装置。
  2. 前記当接部材(64)は、導光位置で静止する前記ミラーユニット(40)と当接する位置より更に、退避位置から導光位置への方向に移動した位置で、前記緊定機構(70)により緊定されることを特徴とする請求項1に記載のミラー駆動補助装置。
  3. 前記緊定解除機構(80)による前記当接部材(64)の緊定解除動作は、前記ミラーユニット(40)が退避位置への回動を始める際の回動開始と同時、もしくは遅れて開始されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のミラー駆動補助装置。
  4. 前記当接部材(64)の回動中心は、前記ミラーユニット(40)の回動中心と、略同軸上で回動可能に支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のミラー駆動補助装置。
  5. 復帰部材(84)は前記緊定解除機構(80)と連動して動くように構成されている。前記復帰部材(84)は、退避位置方向へ回動する前記ミラーユニット(40)と接触して押動されるように支持されており、前記復帰部材(84)が、前記ミラーユニット(40)に押動されることにより、前記緊定解除機構(80)が連動して動き、前記緊定解除機構(80)が緊定解除動作前の初期位置へと移動することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のミラー駆動補助装置。
  6. 前記緊定機構(70)は、フック(71b)を有しており、前記当接部材(64)を前記フック(71b)によって係止することで、前記当接部材(64)の緊定を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のミラー駆動補助装置。
  7. 前記緊定解除機構(80)は、前記フック(71b)による前記当接部材(64)の係止を解除する方向に前記緊定機構(70)を押動し、前記緊定機構(70)による前記付勢バネ(62)の緊定を解除することを特徴とする請求項6に記載のミラー駆動補助装置。
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