JP2014202622A - 位置検出装置および操作入力装置 - Google Patents

位置検出装置および操作入力装置 Download PDF

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Abstract

【課題】表示面の周囲に設けるセンサの設置スペースを最小限に抑えることができる位置検出装置を提供すること。【解決手段】位置検出装置5は、表示面31の少なくとも一部を囲む複数の近接センサを備え、複数の近接センサは、指向性の方向が表示面31の垂線VLと平行な方向に設定された1または複数の第1近接センサ51と、指向性の方向が表示面31の垂線VLに対して表示面31側に傾斜する方向に設定された1または複数の第2近接センサ52とから構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、位置検出装置および操作入力装置に関する。
従来、表示面に接近するユーザの手などの物体の位置を検出する構成が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
非特許文献1の構成では、表示面を囲むインナーリングとアウターリングと呼ばれる2重のリング状に複数のセンサが配置されている。これらインナーリングおよびアウターリングを構成する複数のセンサは、表示面に対して垂直な検出面を形成するように構成されている。そして、インナーリングおよびアウターリングの真上に位置する腕をセンサで検出することで、表示面上に手が移動したと判断している。
Michelle Annett、他3名、"Medusa: A Proximity-Aware Multi-touch Tabletop"、[online]、[平成25年3月6日]、インターネット(URL:www.dgp.toronto.edu/~dwigdor/research/MedusaFinalVersion.pdf)
しかしながら、非特許文献1のような構成では、インナーリングおよびアウターリングの2つのリング状にセンサを配置するスペースが表示面の周囲に必要であり、装置が大型化してしまうという問題がある。
本発明は、表示面の周囲に設けるセンサの設置スペースを最小限に抑えることができる位置検出装置および操作入力装置を提供することを1つの目的とする。
請求項1に記載の発明は、表面の近傍の物体の位置を検出する位置検出装置であって、前記表面の周囲の少なくとも一部に設けられた複数の近接センサを備え、前記複数の近接センサは、指向性の方向が複数の異なる方向に設定されていることを特徴とする位置検出装置である。
請求項7に記載の発明は、上述の位置検出装置と、前記位置検出装置での検出結果に基づく前記物体の位置に対応する処理を実施する位置対応処理部とを備えることを特徴とする操作入力装置である。
本発明の一実施形態に係る操作入力装置の概略構成を示すブロック図。 前記操作入力装置の概略構成を示す斜視図。 前記操作入力装置における側方位置の特定方法を示す模式図。 前記操作入力装置の作用を示すフローチャート。 前記操作入力装置が実施する処理を示す模式図。 前記操作入力装置が実施する他の処理を示す模式図。 本発明の変形例に係る操作入力装置が実施する処理を示す模式図。 本発明の他の変形例に係る操作入力装置が実施する処理を示す模式図。 本発明のさらに他の変形例に係る操作入力装置の概略構成を示す斜視図。 本発明のさらに他の変形例に係る操作入力装置の概略構成を示す斜視図。 本発明のさらに他の変形例に係る操作入力装置の概略構成を示す斜視図。 本発明のさらに他の変形例に係る操作入力装置の概略構成を示す斜視図。 本発明のさらに他の変形例に係る操作入力装置の概略構成を示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
[操作入力装置の構成]
図1に示すように、操作入力装置1は、タッチパネル装置2と、位置検出装置5と、側方位置検出装置6と、制御装置7とを備える。
タッチパネル装置2は、表示部3と、指示位置検出部4とを備える。
表示部3は、図2に示すように、四角形状の表面としての表示面31を備える。表示部3は、表示面31を上方に向けて(表示面31がXY平面と平行になるように)長方形状の枠体32内に収容される。この枠体32は、長方形状の一方の長辺を構成する前面部33と、他方の長辺を構成する後面部34と、一方の短辺を構成する右面部35と、他方の短辺を構成する左面部36とを備える。
指示位置検出部4は、ユーザの指やスタイラス等の物体Fが表示面31に接触または近接したときに、接触位置または近接位置を指示位置として検出し、検出結果を制御装置7に送信する。具体的に、指示位置検出部4は、赤外線方式により指示位置を検出するものであり、枠体32の前面部33および右面部35の内周面にそれぞれ設けられた複数の赤外線発光部41(図1では1個のみ図示)と、後面部34および左面部36の内周面の赤外線発光部41にそれぞれ対向する位置に設けられた赤外線発光部41と同数の赤外線受光部42(図1では1個のみ図示)とを備える。
赤外線発光部41は、制御装置7の制御により、表示面31と平行な方向に(前面部33に設けられた赤外線発光部41は−X方向に、右面部35に設けられた赤外線発光部41は+Y方向に)赤外線を発光する。そして、赤外線受光部42は、当該赤外線受光部42に対向する赤外線発光部41からの赤外線を受光し、この受光レベルに対応する信号を制御装置7へ送信する。
なお、指示位置検出部4としては、物体Fが表示面31に接触したことを検出可能な静電容量方式や電磁誘導方式などの各種方式のものを用いてもよい。また、指示位置検出部4は、例えば、操作入力装置1に接続されたマウスやキーボード等の使用者による操作指示を、制御装置7に入力可能な各種入力手段でもよい。
位置検出装置5は、表示面31の近傍の物体Fの位置を検出する。ここで、本発明における「位置」とは、上記指示位置(物体Fが表示面31に接触または近接した位置)よりも表示面31から離れた当該表示面31に対向する位置であって、指示位置検出部4で検出不可能な位置を意味する。
位置検出装置5は、表示面31を囲む複数の第1近接センサ51(図1では1個のみ図示)と、複数の第2近接センサ52(図1では1個のみ図示)とから構成されている。
第1近接センサ51および第2近接センサ52としては、光学式または超音波式のセンサを用いることができる。本実施形態では、第1近接センサ51および第2近接センサ52として、赤外線L1,L2を発光し、当該赤外線L1,L2の物体Fでの反射状態に基づいて物体Fの位置を検出可能なPSD(Position Sensitive Detector)素子を用いている。
第1近接センサ51および第2近接センサ52は、長方形を描くように、かつ、交互に並ぶように、枠体32に配置されている。第1近接センサ51が発光する赤外線L1の光軸方向(第1近接センサ51の指向性の方向)は、表示面31の垂線VL(Z軸)と平行な方向に設定されている。前面部33および後面部34に設けられた第2近接センサ52が発光する赤外線L2の光軸方向(第2近接センサ52の指向性の方向)は、XZ平面と平行な平面上において表示面31の垂線VLに対し、表示面31側に角度θだけ傾斜する方向に設定されている。右面部35および左面部36に設けられた第2近接センサ52が発光する赤外線L2の光軸方向は、YZ平面と平行な平面上において表示面31の垂線VLに対し、表示面31側に角度θだけ傾斜する方向に設定されている。なお、前面部33および後面部34に設けられた第2近接センサ52からの赤外線L2の光軸方向は、XZ平面と交差する平面上において垂線VLに対し、表示面31側に角度θだけ傾斜する方向に設定されてもよい。同様に、右面部35および左面部36に設けられた第2近接センサ52からの赤外線L2の光軸方向は、YZ平面と交差する平面上において上記のように傾斜する方向に設定されてもよい。
第1近接センサ51および第2近接センサ52の指向性をこのような方向にするために、同じ型式の第1近接センサ51および第2近接センサ52を設置角度が異なるように設けている。すなわち、第2近接センサ52は、当該第2近接センサ52の姿勢が第1近接センサ51の姿勢に対し表示面31側に傾くように設置されている。また、第1近接センサ51および第2近接センサ52は、物体Fが表示面31上に位置する際に、少なくともそれぞれ1個ずつの第1近接センサ51および第2近接センサ52からの赤外線L1,L2が、物体Fやユーザの腕で反射するような間隔で配置されている。
第1近接センサ51および第2近接センサ52は、制御装置7の制御により赤外線L1,L2を発光する。そして、第1近接センサ51および第2近接センサ52は、表示面31に対向する位置に存在する物体Fで反射された赤外線(反射赤外線)を受光し、この受光レベルに対応する信号を制御装置7へ送信する。
なお、図2においては、第1近接センサ51および第2近接センサ52の一部が赤外線L1,L2を発光しているように図示しているが、実際は全ての第1近接センサ51および第2近接センサ52が赤外線L1,L2を発光する。
側方位置検出装置6は、操作入力装置1の側方に位置するユーザの位置(以下、側方位置、という)を検出する。側方位置検出装置6は、枠体32の外周面に設けられた複数の側方近接センサ61(図1では1個のみ図示)を備える。
側方近接センサ61としては、第1近接センサ51と同様に、光学式または超音波式のセンサを用いることができる。本実施形態では、側方近接センサ61として、第1近接センサ51と同様のPSD素子を用いている。
側方近接センサ61は、枠体32の外周方向に一列に並んで設けられている。側方近接センサ61が発光する赤外線LSの光軸方向(側方近接センサ61の指向性の方向)は、表示面31の垂線(Z軸)に対し直交する方向に設定されている。具体的に、前面部33、後面部34、右面部35および左面部36にそれぞれ設けられた側方近接センサ61からの赤外線LSの光軸方向は、+X方向、−X方向、−Y方向および+Y方向に設定されている。
側方近接センサ61は、制御装置7の制御により赤外線LSを発光する。そして、側方近接センサ61は、操作入力装置1の側方に位置するユーザで反射された赤外線(反射赤外線)を受光し、この受光レベルに対応する信号を制御装置7へ送信する。
なお、赤外線発光部41、赤外線受光部42、第1近接センサ51、第2近接センサ52および側方近接センサ61は、赤外線を透過する図示しない部材で隠されており、ユーザから見えないようになっている。
制御装置7は、記憶部71と、制御部72とを備える。
記憶部71は、画像をタッチパネル装置2に表示させるための画像データなどを記憶する。
制御部72は、記憶部71に記憶されたプログラムおよびデータをCPU(Central Processing Unit)が処理することにより構成される、側方位置対応処理部73と、位置対応処理部74と、指示位置対応処理部75とを備える。
側方位置対応処理部73は、操作入力装置1のメイン電源がオンされると、側方位置検出装置6の側方近接センサ61から赤外線LSを発光させる。そして、側方位置対応処理部73は、側方近接センサ61から反射赤外線の受光レベルに対応する信号を受信し、各側方近接センサ61での受光レベルに基づいて、ユーザの側方位置を特定する。
例えば、図3に示すように、前面部33および左面部36の側方にそれぞれユーザUが位置すると、当該ユーザUに対向する位置に配置された側方近接センサ61からの赤外線LSがユーザUで反射され、反射赤外線として当該側方近接センサ61で受光される。一方、当該ユーザUに対向しない位置に配置された側方近接センサ61からの赤外線LSは、ユーザUで反射されずに、反射赤外線として当該側方近接センサ61で受光されない。側方位置対応処理部73は、図3に示すように、このような各側方近接センサ61における反射赤外線の受光レベルの分布に基づいて、受光レベルが最も高い側方近接センサ61に対向する位置をユーザUの側方位置として特定する。なお、側方位置対応処理部73は、反射赤外線の受光レベルに基づいて、枠体32からユーザUまでの距離を特定することもできる。
そして、側方位置対応処理部73は、操作入力装置1の側方位置でユーザUを検出すると、表示部3の電源をオンにして、表示部3をスタンバイ状態にする。
位置対応処理部74は、側方位置対応処理部73で表示部3の電源がオンされると、位置検出装置5の第1,第2近接センサ51,52から赤外線L1,L2を発光させる。そして、位置対応処理部74は、第1,第2近接センサ51,52から反射赤外線の受光レベルに対応する信号を受信し、第1,第2近接センサ51,52での受光レベルに基づいて、表示面31の近傍の物体Fの位置を特定する。
例えば、表示面31上の位置に物体Fが移動する際、物体Fは表示面31の側方から表示面31上に進入してくるため、まず、第1近接センサ51からの赤外線L1が物体Fで反射され、反射赤外線として当該第1近接センサ51で受光される。その後、物体Fが表示面31上に位置すると、第1近接センサ51での反射赤外線の受光が継続されるともに、今度は、第2近接センサ52からの赤外線L2が物体Fで反射され、反射赤外線として当該第2近接センサ52で受光される。位置対応処理部74は、このような第1,第2近接センサ51,52での両方の受光レベルに基づいて、物体Fの位置を特定する。ここで、位置対応処理部74は、物体Fの位置として、少なくとも水平方向の座標(XY座標)を特定する。なお、位置対応処理部74は、物体Fの位置として、水平方向の座標に加えて、垂直方向の距離(Z座標)を特定することもできる。
そして、位置対応処理部74は、特定した位置に対応する処理(位置対応処理)を実施する。なお、位置対応処理部74は、側方位置対応処理部73で特定した側方位置を考慮に入れて位置対応処理を実施してもよい。
指示位置対応処理部75は、位置対応処理部74で位置対応処理が行われると、指示位置検出部4の赤外線発光部41から赤外線を発光させる。そして、指示位置対応処理部75は、赤外線受光部42での赤外線の受光レベルに対応する信号を受信し、赤外線受光部42での受光レベルに基づいて、物体Fの指示位置を特定する。なお、物体Fの指示位置の特定方法は、従来の赤外線方式のものと同じため説明を省略する。
そして、指示位置対応処理部75は、特定した指示位置に対応する処理(指示位置対応処理)を実施する。なお、指示位置対応処理部75は、側方位置対応処理部73で特定した側方位置を考慮に入れて指示位置対応処理を実施してもよい。
[操作入力装置の作用]
次に、操作入力装置1の作用を説明する。
まず、図4に示すように、操作入力装置1の制御装置7を構成する側方位置対応処理部73は、操作入力装置1のメイン電源がオンされると、側方近接センサ61から赤外線LSを発光させ、側方位置のスキャンを実施する(ステップS1)。そして、側方位置対応処理部73は、側方近接センサ61での反射赤外線の受光レベルに基づいて、側方位置でユーザUを検出したか否かを判断する(ステップS2)。このステップS2において、側方位置対応処理部73は、ユーザUを検出していないと判断した場合、ステップS1の処理を実施する。一方、側方位置対応処理部73は、ステップS2において、ユーザUを検出したと判断した場合、ユーザUの側方位置を特定し(ステップS3)、表示部3の電源をオンする(ステップS4)。なお、ステップS3の処理が終了した時点で、表示部3の電源がオンの場合には、側方位置対応処理部73は、ステップS4の処理を実施しない。
この後、制御装置7の位置対応処理部74は、第1,第2近接センサ51,52から赤外線L1,L2を発光させ、表示面31の近傍位置のスキャンを実施する(ステップS5)。そして、位置対応処理部74は、第1,第2近接センサ51,52での反射赤外線の受光レベルに基づいて、表示面31の近傍位置でユーザUの物体Fを検出したか否かを判断する(ステップS6)。このステップS6において、位置対応処理部74は、物体Fを検出していないと判断した場合、ステップS1の処理を実施する。一方、位置対応処理部74は、ステップS6において、物体Fを検出したと判断した場合、検出した位置を特定し(ステップS7)、位置対応処理を実施する(ステップS8)。なお、ステップS8の位置対応処理は、側方位置を考慮に入れた内容(側方位置に応じて異なる内容)であってもよい。
その後、制御装置7の指示位置対応処理部75は、赤外線発光部41から赤外線を発光させ、指示位置のスキャンを実施する(ステップS9)。そして、指示位置対応処理部75は、赤外線受光部42での赤外線の受光レベルに基づいて、物体Fが表示面31を指示したか否かを判断する(ステップS10)。このステップS10において、指示位置対応処理部75は、物体Fが表示面31を指示していないと判断した場合、ステップS5の処理を実施する。一方、指示位置対応処理部75は、ステップS10において、物体Fが表示面31を指示したと判断した場合、物体Fの指示位置を特定する(ステップS11)。そして、指示位置対応処理部75は、指示位置対応処理を実施し(ステップS12)、ステップS9の処理を実施する。なお、ステップS12の指示位置対応処理は、側方位置を考慮に入れた内容(側方位置に応じて異なる内容)であってもよい。
なお、以上のステップS1〜ステップS12の処理の間に終了操作がなされると、その時点で処理を終了する。
そして、上記ステップS1〜ステップS12の処理により、ユーザは、例えば以下のような処理を操作入力装置1に実施させることができる。
例えば、図5(A)に示すように、ユーザが前面部33の側方に位置すると、制御装置7は、ユーザの側方位置を特定して(ステップS3)、表示部3の電源をオンする。そして、ユーザが物体Fを表示面31上の位置に位置させると、制御装置7は、表示面31の近傍の物体Fの位置を特定し(ステップS7)、表示面31における当該位置の真下に画像P1を表示させる(ステップS8)。すなわち、制御装置7は、画像P1の表示処理を、位置対応処理として実施する。なお、位置対応処理の際に、画像P1は、ユーザの側方位置によらず任意の向きで表示されてもよい。その後、制御装置7は、物体Fが表示面31に所定時間内に2回断続的にタッチした(ダブルタップした)ことを検出すると(ステップS10)、図5(B)に示すように、画像P1の下端をユーザがいる前面部33側に位置させるように画像P1を回転させるとともに、画像P1を拡大する(ステップS12)。すなわち、制御装置7は、画像P1の回転および拡大処理を、側方位置を考慮に入れた指示位置対応処理として実施する。
また、図6に示すように、ユーザU1,U2,U3,U4が、前面部33の右側、左側、後面部34の右側、左側の側方に位置すると、制御装置7は、ユーザU1,U2,U3,U4の側方位置を特定して(ステップS3)、表示部3の電源をオンする。そして、ユーザU1,U2,U3,U4が物体F1,F2,F3,F4を表示面31上の位置に位置させると、制御装置7は、物体F1,F2,F3,F4の位置を特定し(ステップS7)、表示面31における当該位置の真下に画像P1,P2,P3,P4を表示させる(ステップS8)。この表示の際、制御装置7は、画像P1,P2の下端をユーザU1,U2がいる前面部33側に位置させ、画像P3,P4の下端をユーザU3,U4がいる後面部34側に位置させる。すなわち、制御装置7は、画像P1,P2,P3,P4の表示処理を、側方位置を考慮に入れた位置対応処理として実施する。その後、制御装置7は、物体F1,F2,F3,F4が表示面31を指示したことを検出すると(ステップS10)、画像P1,P2,P3,P4を拡大、縮小、回転、変更したりする処理を、指示位置対応処理として実施する(ステップS12)。
[操作入力装置の作用効果]
上述したような実施形態では、以下のような作用効果を奏することができる。
操作入力装置1の位置検出装置5は、指向性の方向が複数の異なる方向に設定された第1近接センサ51と、第2近接センサ52とを備える。具体的に、位置検出装置5は、指向性の方向が表示面31の垂線VLと平行な方向に設定された第1近接センサ51と、指向性の方向が垂線VLに対して表示面31側に傾斜する方向に設定された第2近接センサ52とを備える。そして、第1近接センサ51および第2近接センサ52は、表示面31を囲むように配置されている。
このため、第1近接センサ51および第2近接センサ52を1重のリング状に配置するだけで物体Fの位置を検出でき、表示面31の周囲に設ける第1近接センサ51および第2近接センサ52の設置スペースを最小限に抑えることができる。また、表示面31の周囲の真上を検出する第1近接センサ51と、表示面31の面内上の位置を検出する第2近接センサ52とを備えるため、物体Fの位置の検出精度を向上できる。
第1近接センサ51および第2近接センサ52は、表示面31の周囲において交互に並ぶように配置されている。
このため、第1近接センサ51および第2近接センサ52の間隔を狭くしなくても、少なくともそれぞれ1個ずつの第1近接センサ51および第2近接センサ52で物体Fを確実に検出することができる。
第1近接センサ51および第2近接センサ52は、設置角度が異なるように設けられている。
このため、同じ型式の第1近接センサ51および第2近接センサ52の設置角度を調整するだけの簡単な方法で、指向性を所定の向きに設定できる。
[変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、図2に示すように、操作入力装置1に音声出力部81を設けて、図7に示すような処理を実施する構成としてもよい。
具体的に、ユーザが前面部33の側方に位置すると、制御装置7は、ユーザの側方位置を特定し(ステップS3)、表示部3の電源をオンして、音量調整用の画像P5の下端が前面部33側に位置するように画像P5を表示させる側方位置対応処理を実施する。このとき、制御装置7は、コンテンツやラジオ放送(あるいはテレビ放送)の音声を音声出力部81から出力させてもよいし、別の操作により音声を出力させてもよい。そして、ユーザが物体Fを画像P5上の位置に位置させ、物体Fを矢印D1で示す右方向に移動させると、制御装置7は、表示面31の近傍での物体Fの移動方向を特定し(ステップS7)、音声出力部81から出力する音声の音量を大きくする(ステップS8)。また、ユーザが物体Fを矢印D2で示す左方向に移動させると、制御装置7は、音声出力部81から出力する音声の音量を小さくする(ステップS8)。すなわち、制御装置7は、音量の調整処理を位置対応処理として実施する。
なお、このような構成においては、所定の指示位置対応処理を実施してもよいし、指示位置検出部4および指示位置対応処理部75を設けずに指示位置対応処理を実施しないようにしてもよい。また、ユーザが側方位置にいるか否かにかかわらず画像P5を表示させる構成とし、側方位置検出装置6および側方位置対応処理部73を設けないで側方位置対応処理を実施しなくてもよい。
また、図2および図8に示すように、タッチパネル装置2の代わりに枠体32内に収容された立体画像表示ユニット82を設け、図8に示すような処理を実施する構成としてもよい。
具体的に、ユーザUが右面部35の側方に位置すると、制御装置7は、ユーザUの側方位置を特定し(ステップS3)、立体画像表示ユニット82の電源をオンして、立体画像表示ユニット82の表面としての表示面83の上方にホログラムの画像P6を浮かび上がるように表示させる側方位置対応処理を実施する。なお、側方位置対応処理の際に、画像P6は、ユーザUの側方位置によらず任意の向きで表示されてもよい。例えば、前面部33側のユーザから正しく見えるような向きで、画像P6が表示されてもよい。そして、ユーザUが物体Fを表示面83上の位置に位置させると、制御装置7は、物体Fの位置を特定し(ステップS7)、画像P6を物体Fの位置の高さまで移動させるとともに、右面部35側から正しく見えるような向きに回転させる(ステップS8)。すなわち、制御装置7は、画像P6の移動処理および回転処理を、側方位置を考慮に入れた位置対応処理として実施する。
なお、このような構成においては、所定の指示位置対応処理を実施してもよいし、指示位置検出部4および指示位置対応処理部75を設けずに指示位置対応処理を実施しないようにしてもよい。また、ユーザが側方位置にいるか否かにかかわらず画像P6を表示させる構成とし、側方位置検出装置6および側方位置対応処理部73を設けないで側方位置対応処理を実施しなくてもよい。さらに、位置対応処理として、画像P6の移動処理または回転処理のみを実施してもよい。
また、図9に示すように、表示面31を囲む楕円形を描くように、第1近接センサ51および第2近接センサ52を配置してもよいし、図10に示すように、表示面31を囲みかつ千鳥状に、第1近接センサ51および第2近接センサ52を配置してもよい。さらには、第1近接センサ51および第2近接センサ52を円形状、三角形や五角形などの多角形状に配置してもよい。
さらに、図11に示すように、複数の近接センサは、指向性の方向が表示面31の垂線VLと平行な方向に設定された複数の第1近接センサ51と、指向性の方向が表示面31の垂線VLに対して表示面31と反対側に傾斜する方向に設定された複数の第3近接センサ53とから構成されてもよい。
また、図12に示すように、複数の近接センサは、指向性の方向が表示面31の垂線VLに対して表示面31側に傾斜する方向に設定された複数の第2近接センサ52と、指向性の方向が表示面31の垂線VLに対して表示面31と反対側に傾斜する方向に設定された複数の第3近接センサ53とから構成されてもよい。
さらに、複数の近接センサは、指向性の方向が表示面31の垂線VLと平行な方向に設定された複数の第1近接センサ51と、指向性の方向が表示面31の垂線VLに対して表示面31側に傾斜する方向に設定された複数の第2近接センサ52と、指向性の方向が表示面31の垂線VLに対して表示面31と反対側に傾斜する方向に設定された複数の第3近接センサ53とから構成されてもよい。
なお、第3近接センサ53は、当該第3近接センサ53が発光する赤外線L3の光軸方向(第3近接センサ53の指向性の方向)が表示面31の垂線VLに対し、表示面31と反対側(表示面31の外側)に角度θだけ傾斜する方向に設定されている。そして、物体Fが表示面31の側方から表示面31に近づいてくると、まず、第3近接センサ53からの赤外線L3が物体Fで反射される。
また、第1近接センサ51、第2近接センサ52および第3近接センサ53の指向性を上述のような方向にするために、同じ型式の第1近接センサ51、第2近接センサ52および第3近接センサ53を設置角度が異なるように設けている。
さらに、図11〜図13においては、第1近接センサ51、第2近接センサ52および第3近接センサ53の一部が赤外線L1,L2,L3を発光しているように図示しているが、実際は全ての第1近接センサ51、第2近接センサ52および第3近接センサ53が赤外線L1,L2,L3を発光する。
また、上記実施形態および変形例において、複数の近接センサ(第1近接センサ51、第2近接センサ52、第3近接センサ53の少なくとも2つ)を、表示面31の全周を囲むように設けたが、表示面31の周囲の一部に設けてもよい。例えば、表示面31の半周に沿ってコ字状に設けてもよいし、四角形の表示面31の少なくとも1つの辺に沿わないように設けてもよい。
さらに、第1近接センサ51および第2近接センサ52からの赤外線L1,L2の光軸方向を光学的に調整することで、指向性を所定の向きに設定してもよい。
また、第1近接センサ51および第2近接センサ52は、複数個おきに配置されてもよい。
さらに、側方位置検出装置6を設けなくてもよい。
そして、表示面31上の位置においてユーザの顔(物体)が表示面31に近づくときや表示面31から離れるときに、画像を大きくしたり小さくしたりする処理を位置対応処理として実施してもよい。
また、本発明の表面としては、画像を切替表示可能な表示面に限らず、建築物、自動車や電車などの車両の壁や床、机など画像を表示しないものや画像を切替表示しないものであってもよい。
さらに、本発明の物体としては、人間の体の一部に限らず、携帯端末やICカードなどの表面の近傍の位置に位置させることが可能な全ての物体を対象とすることができる。
さらに、本発明の操作入力装置としては、家電機器、業務用インフォメーション、車内インフォメーションの表示部に動画オブジェクトを表示させるものであってもよい。
また、上述した各機能をプログラムとして構築したが、例えば回路基板などのハードウェアあるいは1つのICなどの素子にて構成するなどしてもよく、いずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、上述したように取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
1…操作入力装置
5…位置検出装置
31,83…表面としての表示面
51…第1近接センサ
52…第2近接センサ
53…第3近接センサ
74…位置対応処理部

Claims (7)

  1. 表面の近傍の物体の位置を検出する位置検出装置であって、
    前記表面の周囲の少なくとも一部に設けられた複数の近接センサを備え、
    前記複数の近接センサは、指向性の方向が複数の異なる方向に設定されていることを特徴とする位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記複数の近接センサは、指向性の方向が前記表面の垂線と平行な方向に設定された複数の第1近接センサと、指向性の方向が前記表面の垂線に対して前記表面側に傾斜する方向に設定された複数の第2近接センサとから構成されていることを特徴とする位置検出装置。
  3. 請求項2に記載の位置検出装置において、
    前記複数の近接センサは、前記第1近接センサおよび前記第2近接センサでの前記物体の検出結果に基づいて、前記物体の位置を検出可能に設けられていることを特徴とする位置検出装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の位置検出装置において、
    前記第1近接センサおよび前記第2近接センサは、交互に並ぶように設けられていることを特徴とする位置検出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の位置検出装置において、
    前記複数の近接センサは、光学式または超音波式であることを特徴とする位置検出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の位置検出装置において、
    前記複数の近接センサは、前記指向性の方向が複数の異なる方向に設定されるように、設置角度を異ならせて設けられていることを特徴とする位置検出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の位置検出装置と、
    前記位置検出装置での検出結果に基づく前記物体の位置に対応する処理を実施する位置対応処理部とを備えることを特徴とする操作入力装置。
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JP2018025916A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 本田技研工業株式会社 車載用操作装置
CN108475149A (zh) * 2015-10-22 2018-08-31 椭圆实验室股份有限公司 接近传感器

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