JP2014201081A - 車両制御装置 - Google Patents

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Koji Sasajima
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Abstract

【課題】ABSの制動感を向上させることができる車両制御装置を提供する。
【解決手段】車両制御装置は、検出された車輪速度と推定された車体速度に基づいて定められる目標スリップ率以上となったときに車輪3にかかる制動力を減少させることによって車輪3のロックを抑制するABS制御部26と、車両の運転状態に応じてサスペンション装置4のダンパ50の減衰力を制御可能なダンパ制御装置40と、を備える。制御手段20は、ダンパ50の減衰力が所定量以上変化した場合又は車両の上下変動が大きい場合、目標スリップ率を高くする、若しくはダンパの減衰力が所定量未満変化したときより制動力を減少させるタイミングを遅くする制御を実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ABS制御を備える車両制御装置に関する。
自動四輪車等の車両において前輪の車輪ブレーキと後輪の車輪ブレーキとに制動力を与えると、車両の重心が前方へ移動して後輪の接地荷重が小さくなるので、後輪の方がロック傾向になり易いという問題がある。
このような問題に対処するために、積載状態の変化や減速度による荷重移動に合わせて前輪側の車輪ブレーキの制動力と後輪側の車輪ブレーキの制動力とを適切に配分することで、ブレーキの利きを安定させる制動力配分制御部を備えた制動装置が提案されている。
このような制動装置では、ブレーキ配管中に比例液圧弁(プロポーショニングバルブ)を設けているが、近年では、制動力制御装置(ABS:Antilock Brake System)が可能な車両用ブレーキ液圧制御装置に制動力を配分するための制御ロジックを搭載している。
ABS制御では、一般的に、車輪が最大の制動力を発揮するような車輪スリップ量を目標値として予め設定し、車両の制動時に各車輪のスリップ量が所定の開始閾値を超えたときに制御を開始して、各車輪の車輪ブレーキのブレーキ液圧を制御することで、車輪スリップ量を前記目標値に収束させるようにしている。
また、ABS制御では、例えば、車両の制動時に車体減速度が所定以上に大きくなるか、又は左右の後輪のいずれか一方のスリップ量が前記ABS制御の開始閾値よりも小さい別の閾値を超えたとき、左右の後輪のブレーキ液圧を同じ大きさに保持するようにしている。このように左右の後輪のブレーキ液圧を同じ大きさに保持することで、制動時の挙動向上を図ることができる。また、車両の左右の車輪で摩擦係数(μ)が異なる路面状態の道路(以下、スプリットμ路という)においては、ABS制御がスプリットμ路における制動(以下、スプリットμ制動という)を行うときに、安定性を重視して、高μ側の車輪の制動力を低μ側の車輪の制動力に合わせている。さらに、4輪操舵車両のスプリットμ路走行中における制動時のヨーレートを求めて、最適な4輪操舵制御を行うようにした4輪操舵制御装置の技術も知られている。
このように、ABS制御では、推定車体速を基に、各車輪速が目標スリップ率になるようにブレーキ圧を制御し、車輪のロックによる操舵性能の劣化防止と制動性能の劣化を防止している。上記ABS制御で重要な車体速は、通常非駆動輪の車輪速を使用しているため、FF車では、リア2輪の車輪速を使用している。
特許文献1には、減衰力制御手段(Ud)によるダンパの減衰力の制御に異常が発生したときに、制動力制御手段(Ub)が各車輪(W)の制動力の制御特性を変更する車両制御装置が記載されている。
特許4573730号公報
ところで、引用文献1記載の車両制御装置は、減衰力可変ダンパが故障して低減衰力に固定されるときにはABSの減圧を通常よりも早めるか、減圧量を大きくする。このため、低減衰力時にABS制御を行うと、車両にかかる上下変動によって車輪速を検出する車輪速センサにもバラツキが生じてしまい、ABS制御の精度が低下してしまうおそれがある。また、減衰力可変ダンパの故障の有無に関わらず、悪路走行時などで車両の上下変動が大きい場合にも車輪速にバラツキが生じる。
車輪速にバラツキが生じた状態で従来のようにABS制御を行うと、運転者に違和感を与えてしまう。
このように、従来のABS制御では、車輪速と車体速が制御パラメータのため、ダンパの特性による制御特性の変更は行っていない。そのため、ダンパ特性が変わっても制御特性が変わらない。その結果、ダンパの特性が大きくが異なる場合に、ABSが作動すると作動フィールが異なり、違和感を生ずる場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ABSの制動感を向上させることができる車両制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、車輪の速度を検出する車輪速度検出手段と、前記車輪速度に基づいて車体速度を算出する車体速度算出手段と、前記車輪速度と前記車体速度に基づいて算出されたスリップ率が定められた目標スリップ率以上となったときに前記車輪にかかる制動力を減少させることによって前記車輪のロックを抑制するアンチロック制御手段と、車両の運転状態に応じてサスペンション装置のダンパの減衰力を制御可能な減衰力制御手段と、前記ダンパの減衰力が所定量以上変化した場合、前記目標スリップ率を高くする制御手段と、備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ダンパ故障時を含むダンパの制御特性が変化した場合、あるいは悪路走行時など車両の上限変動が大きい場合に、ABSに入り難くし、ABSを不用意に介入させないようにすることができる。その結果、ダンパ特性が変化した状態等であってもABSの初期制動感の違和感をなくすことができ、ABSの作動フィールを良好に保つことができる。
請求項2記載の発明は、車輪の速度を検出する車輪速度検出手段と、前記車輪速度に基づいて車体速度を算出する車体速度算出手段と、前記車輪速度と前記車体速度に基づいて算出されたスリップ率が定められた目標スリップ率以上となったときに前記車輪にかかる制動力を減少させることによって前記車輪のロックを抑制するアンチロック制御手段と、車両の運転状態に応じてサスペンション装置のダンパの減衰力を制御可能な減衰力制御手段と、前記ダンパの減衰力が所定量以上変化した場合、前記ダンパの減衰力が所定量未満変化したときより前記制動力を減少させるタイミングを遅くする制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、ダンパ故障時を含むダンパの制御特性が変化した場合、あるいは悪路走行時など車両の上限変動が大きい場合に、ABSに入り難くくし、ABSを不用意に介入させないようにすることができる。その結果、ダンパ特性が変化した状態等であってもABSの初期制動感の違和感をなくすことができ、ABSの作動フィールを良好に保つことができる。
請求項3記載の発明は、車輪の速度を検出する車輪速度検出手段と、前記車輪速度に基づいて車体速度を算出する車体速度算出手段と、前記車輪速度と前記車体速度に基づいて算出されたスリップ率が定められた目標スリップ率以上となったときに前記車輪にかかる制動力を減少させることによって前記車輪のロックを抑制するアンチロック制御手段と、車両にかかる上下変動を検出する上下変動検出手段と、車両の運転状態に応じてサスペンション装置のダンパの減衰力を制御可能な減衰力制御手段と、前記車両にかかる上下変動が所定閾値以上の場合、前記目標スリップ率を高くする制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、悪路走行時など車両の上限変動が大きい場合に、ABSに入り難くし、ABSを不用意に介入させないようにすることができる。その結果、ABSの初期制動感の違和感をなくすことができ、ABSの作動フィールを良好に保つことができる。
請求項4記載の発明は、前記目標スリップ率を高くする量は、前記減衰力の変化量が大きいときほど大きくすることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、車輪速センサのバラツキが大きいときほどABSに入り難くすることができ、本制御の実効を図ることができる。
請求項5記載の発明は、前記制動力を減少させるタイミングを遅くする時間は、前記減衰力の変化量が大きいときほど長くすることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、車輪速センサのバラツキが大きいときほどABSに入り難くすることができ、本制御の実効を図ることができる。
請求項6記載の発明は、前記目標スリップ率を高くすること、又は制動力を減少させるタイミングを遅くすることは前記アンチロック制御手段が作動して初回の制動力を減少させるときのみであることを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、ABSの初期制動感の違和感はなくしつつ、初回の減圧時に車輪の実スリップ率が高くなる場合でも、2回目以降は実スリップ率を早急に低減させることができる。
本発明によれば、ABSの制動感を向上させることができる車両制御装置を提供する。
本発明の一実施の形態に係る車両制御装置の車両のブレーキ系を示す構成図である。 本実施形態に係る車両のサスペンション装置の正面図である。 本実施形態に係る車両制御装置の車両用ブレーキ制御装置の制御装置のブロック構成図である。 本実施形態に係る車両制御装置の制御装置の目標スリップ率変更制御を示すフローチャートである。 本実施形態に係る車両制御装置の制御装置の制動力減少タイミング変更制御を示すフローチャートである。 本実施形態に係る車両制御装置の制御装置の他の目標スリップ率変更制御を示すフローチャートである。 本実施形態に係る車両制御装置の制御装置の他の目標スリップ率変更制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係る車両制御装置の車両のブレーキ系を示す構成図である。
説明に当たり、4個の車輪やそれらに対して配置された装置、部材(タイヤやサスペンション装置等)及び機能構成部、目標電流等の信号については、それぞれの装置、部材、機能構成部を示す数字の符号及び目標電流等の信号を示す英文字符号の後に、左前輪を示す符号FL、右前輪を示す符号FR、左後輪を示す符号RL、右後輪を示す符号RRをそのまま付すか、添え字として付して、例えば、車輪3FL,3FR,3RL,3RRと記載するとともに、総称する場合には、それらの符号を外して、例えば、車輪3と記載する。
図1に示すように、自動車(車両)100はタイヤ2(図2参照)が装着された4つの車輪3を備えており、これら各車輪3がサスペンションアーム6(図2参照)や、コイルスプリング56(図2参照)、MRF(Magneto-Rheological Fluids)式減衰力可変ダンパ(以下、単にダンパと記す)50(図2参照)等からなるサスペンション装置4によって車体1に懸架されている。
車両100には、液圧ユニット10及びその制御装置20(制御手段)を有する車両用ブレーキ制御装置30と、車体1に搭載された各ダンパ50の減衰力を統括制御するダンパ制御装置40(減衰力制御手段)と、後記する各センサ51,61,SF,SRと、ブレーキペダルPの操作を検出する検出部P1と、を備える。制御装置20及びダンパ制御装置40は、ECU(Electronic Control Unit)により構成される。ECUは、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)からなるマイクロコンピュータ、周辺回路及び入出力インタフェースなどから構成され、ROMに格納されるプログラムをRAM上に展開して実行し車両100を制御する。ここで、上記制御装置20は請求項に記載の「ダンパの減衰力が所定量以上変化した場合、目標スリップ率を高くする制御手段」「制動力を減少させるタイミングを遅くする制御手段」に対応する。
車両用ブレーキ制御装置30は、左右の前輪F,Fを制動する車輪ブレーキFR,FL及び左右の後輪R,Rを制動する車輪ブレーキRR,RLに作用するブレーキ液圧の大きさを制御することによって、車輪ブレーキFR,RL,RR,FLの独立したアンチロックブレーキ制御(以下、「ABS制御」という。)や後輪R側の車輪ブレーキRR,RLの制動力と前輪F側の車輪ブレーキFR,FLの制動力の配分を調節する制動力配分制御(以下、「EBD制御」という。)を実行する。車両用ブレーキ制御装置30には、電磁弁やポンプ等の各種部品やブレーキ液の流路が設けられた液圧ユニット10と、この液圧ユニット10の各種部品を制御するための制御装置20とが接続される。
液圧ユニット10は、液圧源であるマスタシリンダMと車輪ブレーキFR,RL,RR,FLとの間に介設され、四つの車輪ブレーキFR,RL,RR,FLのうちの二つの車輪ブレーキFR,RLに制動力を付与するためのブレーキ系統K1(図示略)及び残り二つの車輪ブレーキRR,FLに制動力を付与するためのブレーキ系統K2(図示略)を備えている。
制御装置20は、各前輪Fに付設された前輪速度センサSF及び各後輪Rに付設された後輪速度センサSRからの出力に基づいて、液圧ユニット10の入口弁及び出口弁の開閉、並びに、モータ(いすれも図示略)の作動を制御する。
本実施形態では、制御装置20は、ダンパ50の減衰力が所定量以上変化した場合(例えばダンパ50故障時、又は上限変動が大きい場合)、目標スリップ率(後記)を高くする制御を行う。あるいは、制御装置20は、ダンパ50の減衰力が所定量以上変化した場合、ダンパ50の減衰力が所定量未満変化したときより制動力を減少させるタイミングを遅くする制御を行う。なお、制御装置20の詳細な構成については図3により、また制御装置20の動作については図4乃至図7により後記する。
また、制御装置20は、ABS制御部26(アンチロック制御手段)(図3参照)を備え、ABS制御部26は、推定車体速度(以下、「車体速」ともいう)に基づいて各車輪速度(以下、「車輪速」ともいう)が目標スリップ率になるようにブレーキ圧を制御するABS制御を行う。すなわち、ABS制御部26は、車輪速度と推定された車体速度に基づいて定められる目標スリップ率以上となったときに車輪3にかかる制動力を減少させることによって車輪3のロックを抑制する。
また、制御装置20は、ダンパ故障時等にABS作動に入り難くする、若しくは制動力を減少されるタイミングを遅くするABS特性制御(目標スリップ率変更制御/制動力減少タイミング変更制御)を行う。目標スリップ率変更制御については、図4、図6及び図7により後記し、制動力減少タイミング変更制御については、図5により後記する。
ダンパ制御装置40は、車体1に搭載された各ダンパ50の減衰力を統括制御するとともに、車両の運転状態に応じてサスペンション装置4(図2参照)のダンパの減衰力を制御可能な減衰力制御を行う。また、ダンパ制御装置40は、ダンパ50制御中にダンパ特性変化の自己診断を行い自己診断結果を制御装置20に出力する。ここで、ダンパ特性変化は、ダンパシステムの失陥により変化することのほか、ダンパシステムの失陥以外にも例えばダンパ50の劣化による特性変化がある。
図2は、車両100のサスペンション装置の正面図である。
図2に示すように、車輪3を懸架するサスペンション装置4は、車体1にナックル5を上下動自在に支持するサスペンションアーム6と、サスペンションアーム6及び車体1を接続する減衰力可変のダンパ50と、ダンパ50の変位を検出するダンパ変位センサ51と、上端がサポートプレート52を介して車体1に接続されたピストンロッド53と、シリンダ54の上端面と車体1側との間の衝突による衝撃を緩和するバウンドストッパ55と、サスペンションアーム6又はダンパ50のシリンダ54と車体1とを接続するコイルスプリング56と、を備える。
また、車体1には、ホイールハウス付近の上下加速度(バネ上質量である車体側部材の上下方向の加速度)を検出する上下Gセンサ61と、ダンパ20及びサスペンション装置4の伸縮状態量であるストローク変位(車体側部材に対する車輪側部材の相対変位)を検出するダンパ変位センサ51と、各車輪速を検出する車輪速度センサSF,SR(図1参照)と、図示しないバッテリからダンパ50に減衰力制御のために供給する直流電流をPWM(Pulse Width Modulation)制御する駆動回路7が車輪3ごとに設置されている。
図3は、車両用ブレーキ制御装置30の制御装置20のブロック構成図である。
図3に示すように、制御装置20は、前輪速度算出部21、後輪速度算出部22、車体速度算出部23(車体速度算出手段)、目標車輪速度算出部24、制動力配分制御部25、アンチロック制御部26及び横加速度算出部27として機能する。前輪速度センサSF,SFは、それぞれ前輪F,Fの回転速度ωFR,ωFLに応じた電気信号を前輪速度算出部21に出力する。同様に、後輪速度センサSR,SRは、それぞれ後輪R,Rの回転速度ωRR,ωRLに応じた電気信号を後輪速度算出部22に出力する。なお、前輪速度センサSF,SF、後輪速度センサSR,SR、前輪速度算出部21及び後輪速度算出部22は、全体として車輪の速度を検出する車輪速度検出手段を構成する。
前輪速度算出部21は、演算周期ごとに、右側の前輪Fの前輪速度センサSFから出力された電気信号に基づいて右側の前輪Fの車輪速度VFRを算出するとともに、左側の前輪Fの前輪速度センサSFから出力された電気信号に基づいて左側の前輪Fの車輪速度VFLを算出し、得られた車輪速度VFR,VFLを車体速度算出部23、目標車輪速度算出部24及びABS制御部26にそれぞれ出力する。右側の前輪Fの車輪速度VFRは、右側の前輪速度センサSFから出力された電気信号に所定の校正係数を乗じて右側の前輪Fの回転速度ωFRを算出した上で、回転速度ωFRに図示せぬROMに予め記憶されたタイヤ半径rを乗じることで算出される。左側の前輪Fの車輪速度VFLについても同様である。
後輪速度算出部22は、演算周期ごとに、右側の後輪速度センサSRから出力された電気信号に基づいて右側の後輪Rの車輪速度VRRを算出するとともに、左側の後輪速度センサSRから出力された電気信号に基づいて左側の後輪Rの車輪速度VRLを算出し、得られた車輪速度VRR,VRLを車体速度算出部23、制動力配分制御部25、ABS制御部26及び横加速度算出部27に出力する。右側の後輪Rの車輪速度VRRは、右側の後輪速度センサSRから出力された電気信号に所定の校正係数を乗じて後輪Rの回転速度ωRRを算出したうえで、回転速度ωRRに図示せぬROMに予め記憶されたタイヤ半径rを乗じることで算出される。左側の後輪Rの車輪速度VRLについても同様である。
車体速度算出部23は、演算周期ごとに、車輪速度VFR,VFL,VRR,VRLに基づいて車体速度VSを算出し、得られた車体速度VSをアンチロック制御部26に出力する。なお、車体速度VSは、従来の算出方法により算出すればよい。一例を挙げれば、車体速度VSは、例えば従動輪である後輪R,Rの車輪速度VRR,VRLを平均することにより得ることができる。
目標車輪速度算出部24は、左右の前輪F,Fの平均車輪速度VFに基づいて、左右の後輪R,Rの各々について目標車輪速度TVRR,TVRLを設定し、得られた目標車輪速度TVRR,TVRLを制動力配分制御部25に出力する。例えば、車両100の旋回を図示しないステアリングの操舵センサ等により検出して、旋回中に車両100の外側に位置する前輪Fを特定し、その前輪Fの車輪速度に基づいて各後輪R,Rの目標車輪速度TVRR,TVRLを設定するようにしてもよい。これは、車両100が旋回中である場合には、通常、外側にある前輪Fの方が、内側にある前輪Fよりも路面に対するグリップ力が高く前輪Fとしての正確な車輪速度が得られ易いからである。
制動力配分制御部25は、左右の後輪R,Rの実際の車輪速度VRR,VRLが各々の目標車輪速度TVRR,TVRLに追従するように各後輪R,Rに対する制動力を制御するものである。また、制動力配分制御部25は、緩増圧制御部25Aを備えており、車両CRに作用する推定横加速度Gy(後記)が所定値以上であるか否かにより車両100が高速旋回中であるか否かを判定し、所定値以上(高速旋回中)であると判定した場合に、緩増圧制御部25Aを制御して各後輪R,Rの車輪ブレーキRR,RLに作用するブレーキ液圧の増圧量を、前記推定横加速度Gyが所定値に満たないときのブレーキ液圧の増圧量よりも小さい増圧量で緩増圧させる(緩増圧制御)ようになっている。
本実施形態では、入口弁を開くとともに出口弁を閉じるという弁開閉制御と、入口弁及び出口弁を閉じるという弁開閉制御とを交互に所定周期で実行することにより、緩増圧制御が実行されるようになっている。なお、図示しないタイマにより、所定時間継続してこれらの弁開閉制御が繰り返し行われるように構成してもよいし、図示しないカウンタにより所定回数連続して弁開閉制御が行われるように構成してもよい。
制動力配分制御部25には、ブレーキペダルPの操作がされたことを検出する検出部P1(図1参照)からの信号が入力されるようになっており、この検出部P1からの信号の入力を待って、前記した各後輪R,Rに対する制動力の制御、及び緩増圧制御を実行するようになっている。つまり、検出部P1からの信号の入力がない場合には、前記した弁開閉制御は行われない。
ABS制御部26は、ロック状態に陥りそうな前輪F,Fの車輪ブレーキFR,FLに対応する制御弁手段Vあるいはロック状態に陥りそうな後輪R,Rの車輪ブレーキRR,RLに対応する制御弁手段Vを制御する。具体的には、ABS制御部26は、車体速度算出部23で算出された車体速度VSと各車輪3の車輪速度VFR,VFLVRR,VRLとに基づいて各々のスリップ率を算出して、各車輪3がロック状態に陥りそうであるか否かを判定し、ロック状態に陥りそうであると判定された車輪3の車輪ブレーキに対応する制御弁手段Vの入口弁及び出口弁の開閉を制御する。このような制御を実行することにより、車輪ブレーキ(FR,RL,RR,FL)に作用するブレーキ液圧が減圧、増圧あるいは保持される。
スリップ率は、次式
スリップ率=(車体速度−車輪速度)/車体速度×100%
により算出する。
ABS制御部26は、推定車体速度に基づいて各車輪速度VFR,VFLVRR,VRLが目標スリップ率になるようにブレーキ圧を制御するABS制御を行う。制御装置20は、ダンパ故障時等にABS制御部26が、ABS作動に入り難くする、若しくは制動力を減少させるタイミングを遅くするABS特性制御(目標スリップ率変更制御/制動力減少タイミング変更制御)を行うように制御させる。なお、ABS制御部26が本ABS特性制御を行う態様でもよい。
本実施形態は、ダンパ特性の変化によりABSの作動特性を変更することに特徴がある。特に、ダンパ特性が通常より弱い状態ではABSの目標スリップ率を大きくする。例えば、ダンパシステムの失陥等でシステムが停止し、ダンパ力が低下した場合、ABS特性をスリップ率の高い(大きい)側に移行させる。ここで、ABSの作動特性の変更は、ダンパシステムの失陥等によるダンパ特性の変化だけには限定されない。そもそも、車両の上下変動が大きい場合に車輪速度にバラツキが生じ、この状態でABS制御を行うと、運転者に違和感を与えてしまうことになる。したがって、ダンパシステムに失陥がない場合であっても、ダンパ変位センサ51(ストロークセンサ)等により、車両の上下変動が閾値を超えた場合には、目標スリップ率を高い(大きい)側に移行させる。また、ダンパシステムが失陥状態で減衰力が低下する場合には、上下変動が閾値を超えた場合に、目標スリップ率を高い側に移行させる。
横加速度算出部27は、従来から用いられている方法と同じ方法により、推定横加速度を算出するものであり、後輪速度算出部22により算出された車輪速度VRR,VRLから推定横加速度Gyを算出する。例えば、推定横加速度Gyを、次式
Gy=(VRL−VRR)×(VRL+VRR)/2×TR
により計算する。ここで、TRは後輪のトレッド(輪距)である。
横加速度算出部27は、得られた推定横加速度Gyを制動力配分制御部25に出力する。そして、制動力配分制御部25は、入力された推定横加速度Gyに基づいて、前記のように車両CRが高速旋回中であるか否かを判定し、高速旋回中であると判定した場合に、緩増圧制御部25Aにより、各後輪R,Rの車輪ブレーキRR,RLに作用するブレーキ液圧の増圧量を、緩増圧制御する。
なお、本実施形態では、制御装置20が制動力配分制御部25を備える例について説明したが、制動力配分制御部25は本制御には必須ではない。本実施形態に係る車両制御装置はABS制御部26を備えるものであればどのようなものでもよい。
以下、上述のように構成された車両制御装置の動作について説明する。
図4は、制御装置20の目標スリップ率変更制御を示すフローチャートである。図中、Sはフローの各ステップを示す。本フローは制御装置20を構成するECUによって所定タイミング毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS1でダンパ制御装置40からダンパ特性変化の自己診断結果を入力する。また、ダンパ制御装置40を経由して車高の上下を検出するダンパ変位センサ51の出力を入力する。
ステップS2では、制御装置20は、ダンパ50故障等によりダンパシステムが失陥中、又はダンパ減衰力が所定量以上変化したか否かを判別する。この場合、ダンパシステムが失陥中で、かつダンパ減衰力が所定量以上変化した場合でもよい。また、ダンパ減衰力が所定量以上変化した場合は、ダンパ50故障時、悪路走行時で上下変動が大きいときが挙げられる。また、前記ダンパ減衰力の所定量以上変化は、所定時間における変化量、あるいは変化の大きさの絶対値により判定可能である。また、前記上下変動が大きい場合は、平常時との比較により判定可能である。
上記ステップS2でダンパ失陥中又はダンパ減衰力が所定量以上変化した場合(S2:Yes)、ステップS3で目標スリップ率を高く(例えば目標値より+15%高く)設定してステップS5に進む。目標スリップ率を高く設定することでABSに入り難くしている。なお、目標スリップ率を、目標値より+15%高く設定しているがこれは一例である。また、かかる目標値はダンパ失陥中とダンパ減衰力が所定量以上変化した場合とで異なる値でもよい。
上記ステップS2でダンパ失陥中又はダンパ減衰力が所定量以上変化していない場合(S2:No)、ステップS4で目標スリップ率を変更しないでステップS5に進む。
ステップS5では、制御装置20は、目標スリップ率の変更値(変更なしを含む)ABS制御部26に通知して本フローを終了する。
<変形例1>
図5は、制御装置20の制動力減少タイミング変更制御を示すフローチャートである。図4と同じ処理には同一ステップ番号を付している。
図5に示すように、ステップS2でダンパ失陥中又はダンパ減衰力が所定量以上変化した場合(S2:Yes)、ステップS13で制御装置20は、ダンパ50の減衰力が所定量未満変化したときより車輪3にかかる制動力を減少させるタイミングを遅く設定してステップS15に進む。車輪3にかかる制動力を減少させるタイミングを遅く設定することでABSに入り難くしている。
上記ステップS2でダンパ失陥中又はダンパ減衰力が所定量以上変化していない場合(S2:No)、ステップS14で車輪3にかかる制動力を減少させるタイミングを変更しないでステップS15に進む。
ステップS15では、設定されたタイミングをABS制御部26に通知して本フローを終了する。
<変形例2>
図6は、制御装置20の他の目標スリップ率変更制御を示すフローチャートである。図4と同じ処理には同一ステップ番号を付している。
まず、ステップS21でダンパ制御装置40を経由して車高の上下を検出するダンパ変位センサ51出力を入力する。
ステップS22では、制御装置20は、ダンパ減衰力が所定量以上変化したか否かを判別する。ダンパ減衰力が所定量以上変化した場合には、ダンパ50故障時のほか、悪路走行時等で上下変動が大きいときが挙げられる。また、前記ダンパ減衰力の所定量以上変化は、所定時間における変化量、あるいは変化の大きさの絶対値により判定可能である。また、前記上下変動が大きい場合は、平常時との比較により判定可能である。
上記ステップS22でダンパ失陥中又はダンパ減衰力が所定量以上変化した場合(S2:Yes)、ステップS3で制御装置20は、目標スリップ率を高く(例えば目標値より+15%高く)設定してステップS5に進む。目標スリップ率を高く設定することでABSに入り難くしている。
上記ステップS22でダンパ失陥中又はダンパ減衰力が所定量以上変化していない場合(S2:No)、ステップS4で目標スリップ率を変更しないでステップS5に進む。
ステップS5では、目標スリップ率の変更値(変更なしを含む)ABS制御部26に通知して本フローを終了する。
<変形例3>
図7は、制御装置20の他の目標スリップ率変更制御を示すフローチャートである。図4と同じ処理には同一ステップ番号を付している。
図7に示すように、ステップS2でダンパ失陥中又はダンパ減衰力が所定量以上変化した場合(S2:Yes)、ステップS31で制御装置20は、目標スリップ率を高く設定することが初回であるか否かを判別する。目標スリップ率を高く設定することが初回の制動力を減少させる場合、すなわち2回目以降の制動力を減少させる制御でない場合(S31:Yes)にはステップS3に進み、ステップS3で目標スリップ率を高く(例えば目標値より+15%高く)設定する。
一方、目標スリップ率を高く設定することが初回でない場合、すなわち2回目以降の制御の場合(S31:No)にはステップS4に進み、ステップS4で目標スリップ率を変更しない。
なお、図7では、初回の判定後に適用する例を、図4の目標スリップ率変更制御の場合で示したが、図5の制動力減少タイミング変更制御に適用してもよい。また、ダンパ50の自己診断結果を利用しない図6の目標スリップ率変更制御に適用してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、車両制御装置は、検出された車輪速度と推定された車体速度Vに基づいて定められる目標スリップ率以上となったときに車輪3にかかる制動力を減少させることによって車輪3のロックを抑制するABS制御部26と、車両の運転状態に応じてサスペンション装置4のダンパ50の減衰力を制御可能なダンパ制御装置40と、を備える。制御手段20は、ダンパ50の減衰力が所定量以上変化した場合又は車両100の上下変動が大きい場合、目標スリップ率を高くする、若しくはダンパの減衰力が所定量未満変化したときより制動力を減少させるタイミングを遅くする制御を実行する。
この構成により、ダンパ50の故障時、またダンパ50の故障ではないもののダンパ50の制御特性が変化した場合、あるいは悪路走行時など車両の上限変動が大きい場合には、車輪速度検出手段の車輪速度検出値にバラツキが含まれる可能性が高い。このような場合にABSを不用意に介入させないようにすることができる。すなわち、目標スリップ率を高くすることで、ABSに入り難くすることができる。また、減圧タイミングを遅くすることによってもABSに入るのを遅らせることができる。その結果、可変ダンパシステムにおいて、ダンパ特性が変化した状態でもABSの作動フィールを良好に保つことができ、ABSの商品性を向上させることができる。
ここで、比較例として本ABS特性制御(目標スリップ率変更制御/制動力減少タイミング変更制御)を具備していない従来技術について説明する。従来技術では、ABSは推定車体速を基に、各車輪速度が目標スリップ率になるようにブレーキ圧を制御し、車輪のロックによる操舵性能の劣化防止と制動性能の劣化を防止している。ABS制御で重要な車体速度は、通常非駆動輪の車輪速度を使用しているため、FF車では、リア2輪の車輪速を使用している。しかしながら、従来のABSは車輪速度と、車体速度が制御パラメータとして使用するものの、この制御パラメータについて、ダンパの特性による制御特性の変更は行っていない。そのため、ダンパ特性が変わってもABS制御特性が変わらない。このため、ダンパの特性が大きくが異なる場合に、ABSが作動すると作動フィールが異なり、違和感を生ずる場合があった。
これに対して本実施形態に係る車両制御装置は、ダンパ特性が変化した場合、又は車両の上下変動が大きい場合、ABSの作動特性を変更する。特に、ダンパ故障時などダンパ特性が通常より弱い状態ではABSの目標スリップ率を大きくする。これにより、ABSに入り難くすることができるので、足回りの特性が変化してABSの初期制動感に変化が生じる場合であってもその制動感を向上させることができる。本実施形態に係る車両制御装置は、ダンパシステム失陥時は勿論のこと、ダンパシステム失陥がない、つまり正常状態において足回りの特性が変化する場合についても、ABSを不用意に介入させないようにすることで、ABSの作動フィールを良好に保つことができる。したがって、本発明はABSを備える車両制御装置全般に適用することができる。
また、本実施形態では、図6のフローに示したように、車両の上下変動が大きい場合、ABSの作動特性を変更してABSに入り難くしているので、ダンパシステム失陥時とは別の車輪速センサのバラツキ検出の観点から、ABSの初期制動感の違和感をなくすことができる。
ここで、制御装置20は、目標スリップ率を高くする量は、減衰力の変化量が大きいときほど大きくする、あるいは制動力を減少させるタイミングを遅くする時間は、減衰力の変化量が大きいときほど長くすることで、車輪速センサのバラツキが大きいときほどABSに入り難くすることができ、本制御の実効を図ることができる。
また、本実施形態では、図7のフローに示したように、目標スリップ率を高くすること、あるいは制動力を減少させるタイミングを遅くすることは初回の制動力の制御時のみであるとすることで、ABSの初期制動感の違和感はなくしつつ、初回の減圧時に車輪の実スリップ率が高くなる場合でも、2回目以降はこの実スリップ率を早急に低減させることができる。
本発明は上記の実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
例えば、図4乃至図7の各フローでは、制御装置20が本ABS特性制御を実行する例で説明したが、どの制御部(例えばABS制御部26)で実行してもよい。
上記した実施形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 車体
2 タイヤ
3 車輪
4 サスペンション装置
10 液圧ユニット
20 制御装置(制御手段)
21 前輪速度算出部(車輪速度検出手段)
22 後輪速度算出部(車輪速度検出手段)
23 車体速度算出部(車体速度算出手段)
26 ABS制御部(アンチロック制御手段)
30 車両用ブレーキ制御装置
40 ダンパ制御装置(減衰力制御手段)
50 可変ダンパ
51 ダンパ変位センサ
61 上下Gセンサ
F 前輪
FR,RL,RR,FL 車輪ブレーキ
P ブレーキペダル
R 後輪
SF,SR 車輪速度センサ(車輪速度検出手段)

Claims (6)

  1. 車輪の速度を検出する車輪速度検出手段と、
    前記車輪速度に基づいて車体速度を算出する車体速度算出手段と、
    前記車輪速度と前記車体速度に基づいて算出されたスリップ率が定められた目標スリップ率以上となったときに前記車輪にかかる制動力を減少させることによって前記車輪のロックを抑制するアンチロック制御手段と、
    車両の運転状態に応じてサスペンション装置のダンパの減衰力を制御可能な減衰力制御手段と、
    前記ダンパの減衰力が所定量以上変化した場合、前記目標スリップ率を高くする制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  2. 車輪の速度を検出する車輪速度検出手段と、
    前記車輪速度に基づいて車体速度を算出する車体速度算出手段と、
    前記車輪速度と前記車体速度に基づいて算出されたスリップ率が定められた目標スリップ率以上となったときに前記車輪にかかる制動力を減少させることによって前記車輪のロックを抑制するアンチロック制御手段と、
    車両の運転状態に応じてサスペンション装置のダンパの減衰力を制御可能な減衰力制御手段と、
    前記ダンパの減衰力が所定量以上変化した場合、前記ダンパの減衰力が所定量未満変化したときより前記制動力を減少させるタイミングを遅くする制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  3. 車輪の速度を検出する車輪速度検出手段と、
    前記車輪速度に基づいて車体速度を算出する車体速度算出手段と、
    前記車輪速度と前記車体速度に基づいて算出されたスリップ率が定められた目標スリップ率以上となったときに前記車輪にかかる制動力を減少させることによって前記車輪のロックを抑制するアンチロック制御手段と、
    車両にかかる上下変動を検出する上下変動検出手段と、
    車両の運転状態に応じてサスペンション装置のダンパの減衰力を制御可能な減衰力制御手段と、
    前記車両にかかる上下変動が所定閾値以上の場合、前記目標スリップ率を高くする制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記減衰力の変化量が大きいときほど前記目標スリップ率を高くする量を大きくする
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の車両制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記制動力を減少させるタイミングを遅くする時間は、前記減衰力の変化量が大きいときほど前記制動力を減少させるタイミングを遅くする時間を長くする
    ことを特徴とする請求項2記載の車両制御装置。
  6. 前記目標スリップ率を高くすること、又は制動力を減少させるタイミングを遅くすることは前記アンチロック制御手段が作動して初回の制動力を減少させるときのみである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両制御装置。
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