JP2014200881A - 基板加工装置、基板加工方法、及び加工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】コーナー面を加工する際に、角部による摩耗を軽減し砥石の寿命を長くすることができる基板加工装置を提供する。【解決手段】本発明の基板加工装置100は、基板200の2つの辺201、202が交差して形成する角部206を予め角取り加工して形成したコーナー面203を加工する加工装置であって、基板200の主面207を平面視した場合のコーナー面203に沿った第1方向Aに移動可能である台座11と、一端が支点として台座11に支持されて揺動可能なアーム12と、アーム12の他端に設置されて基板200のコーナー面203を加工する加工部材13とを備える。台座11は、第1方向Aに沿って往復移動できることが好ましい。【選択図】図1
Description
本発明は基板加工装置、基板加工方法及び加工具に関する。
従来では、加工後の基板(例えば板ガラス)の端面に対して、割れ或いは欠けの防止を目的とした端面加工が行われている(特許文献1参照)。特許文献1には、板ガラスの側端面及び/又は角部を研削又は研磨する端面加工装置が開示されている。特許文献1の端面加工装置では、板ガラスの隣り合う2つの側端面が交差して形成された角部を角取りすることにより、板ガラスにコーナー面(角取り面)を形成する。
角取り加工によって形成された板ガラスのコーナー面に対して、表面粗さの微細化や付着ガラス粉の除去のために、回転する円筒型の加工部材(砥石)を用いた更なる端面加工が行われている。円筒型の砥石によるコーナー面の加工では、一般に、直径がコーナー面の長手方向(板ガラスの主面を平面視した際の長さ方向)の幅よりも大きい砥石を使用する。例えば、加工角度が45°で加工幅が1.5mmの角取り加工によって、長手方向の幅が約2.1mmであるコーナー面を形成した場合、コーナー面の加工に、直径60mmの円筒型の砥石を使用する。
円筒型の砥石によるコーナー面の加工方法として、コーナー面に隣接する両側端面の一部をも加工の範囲とし、一方の側端面、コーナー面、他方の側端面を順に加工するように砥石を移動する加工方法が用いられている。しかしながら、このような加工方法では、コーナー面を直線状に加工できないことがある。また、砥石の外周にある端面加工用の溝が加工中に偏摩耗して先細くなることから、板ガラスの主面側まで砥石によって加工されてしまうという問題があった。
また、円筒型の砥石によるコーナー面の加工方法として、コーナー面の中央部を加工するように砥石を移動する加工方法も用いられている。しかしながら、このような加工方法では、コーナー面に未加工部が生じるという問題があった。また、コーナー面に対して砥石の位置を正確に合わせることが困難になるという問題があった。
これに対し、砥石として回転しない平型の砥石を使用したコーナー面の加工も行われている。この場合には、加工面の幅がコーナー面の長手方向の幅(以下、コーナー面の幅)よりも大きい平型の砥石が使用され、砥石の加工面を板ガラスのコーナー面に押し付けた状態で砥石を移動させることによって板ガラスのコーナー面を加工する。
上述した平型の砥石によるコーナー面の加工では、砥石の加工面の幅がコーナー面の幅よりも大きいため、コーナー面の長手方向における位置合わせが容易にできる。
しかしながら、平型の砥石によるコーナー面の加工には、板ガラスのコーナー面と、側端面とが成す角部によって、移動する砥石の加工面が削られて大きく摩耗し、砥石の寿命が短くなるという問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、コーナー面を加工する際に、角部による摩耗を軽減し砥石の寿命を長くすることができる基板加工装置、基板加工方法、及び加工具を提供することにある。
本発明の基板加工装置は、基板の2つの辺が交差して形成する角部を予め角取り加工して形成したコーナー面を加工する加工装置であって、前記基板の主面を平面視した場合の前記コーナー面に沿った第1方向に移動可能である台座と、一端が支点として前記台座に支持されて揺動可能なアームと、前記アームの他端に設置されて前記基板の前記コーナー面を加工する加工部材とを備える。
本発明の基板加工装置は、前記アームの前記他端を付勢して前記アームを予め定められた原位置に復帰させる付勢部材を更に備えることが好ましい。
本発明の基板加工装置は、前記台座を前記第1方向に沿って往復移動させる第1方向駆動機構を更に備えることが好ましい。
本発明の基板加工装置は、前記台座を前記コーナー面に対して近接又は離間する第2方向に沿って移動させる第2方向駆動機構を更に備えることが好ましい。
本発明の基板加工装置は、前記台座を前記基板が搬送される第3方向に沿って移動させる第3方向駆動機構を更に備えることが好ましい。
本発明の基板加工装置において、前記加工部材は弾性砥石であることが好ましい。
本発明の基板加工方法は、揺動可能に設置された加工部材によって基板のコーナー面を加工する加工方法であって、前記基板の前記コーナー面に接触した状態で、前記基板の主面を平面視した場合の前記コーナー面に沿った第1方向に前記加工部材を移動する工程と、前記加工部材を前記基板の前記コーナー面から離間する工程とを含む。
本発明の加工具は、台座と、一端が支点として前記台座に支持されて揺動可能なアームと、前記アームの他端に設置されて加工対象を加工する加工部材と、前記アームの前記他端を付勢して前記アームを予め定められた原位置に復帰させる付勢部材とを備える。
本発明の基板加工装置によれば、基板のコーナー面を加工する際、基板の角部による加工部材の摩耗を軽減し、加工部材の寿命を長くすることができる。
以下、図面を参照して、本発明による基板加工装置、基板加工方法及び加工具の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1は本発明の実施形態による基板加工装置100を示す模式図である。基板加工装置100は、基板200を加工する装置である。本実施形態において、基板200として板ガラスを適用した例を説明する。板ガラス200は、第1の辺201と第2の辺202とコーナー面203を有している。第1の辺201と第2の辺202とは互いに直交する辺である。角取り工程において、第1の辺201と第2の辺202とが直交する角部206を研削することで、板ガラス200にコーナー面203が形成される。
基板加工装置100は、台座11とアーム12と加工部材13とを備える。基板加工装置100は、角取り工程において予め角取り加工された板ガラス200のコーナー面203を加工部材13によって更に加工する。板ガラス200のコーナー面203に対する加工は、板ガラス200のコーナー面203の面取り加工であり得る。また、板ガラス200のコーナー面203に対する加工は、コーナー面203の表面粗さを微細化する研磨加工でもあり得る。なお、ここでは、第1の辺201と第2の辺202とが直交する板ガラス200を用いて説明するが、本発明は、第1の辺201と第2の辺202とが直交しない板ガラスの角部の加工にも適用し得る。
台座11は、アーム12を取り付けるための部材である。台座11は、板ガラス200の主面207を平面視した場合のコーナー面203に沿った第1方向Aに移動可能である。例えば、基板加工装置100は、第1方向駆動機構(図示せず)を更に備え得る。台座11は、第1方向Aに沿って移動するように、第1方向駆動機構によって駆動される。台座11が第1方向Aに沿って移動することで、アーム12が第1方向Aに沿ってコーナー面203に対して相対移動する。
また、台座11は、板ガラス200のコーナー面203に対して近接又は離間する第2方向Bに沿って移動可能であってもよい。本実施形態において、第1方向Aは第2方向Bと直交する方向である。台座11が第2方向Bに沿って移動することで、台座11に取り付けられたアーム12がコーナー面203に対して近接又は離間する。例えば、基板加工装置100は、第2方向駆動機構(図示せず)を更に備え得る。台座11は、第2方向Bに沿って、コーナー面203から離れた待機位置とコーナー面203に近接した加工位置との間で移動するように、第2方向駆動機構によって駆動される。台座11は、第2方向駆動機構の駆動によって加工位置に移動した後に、第1方向駆動機構の駆動によって第1方向に沿って移動し得る。第2方向駆動機構としては、シリンダーを使用した駆動機構又はボールねじを使用した駆動機構であり得る。しかしながら、本発明において駆動機構はこれに限定されない。例えば、駆動機構はリニアモータを使用した駆動機構であってもよい。第2方向Bに沿って台座11を駆動することができる機構であれば、第2方向駆動機構として適用し得る。
なお、本実施形態では、台座11の加工位置は、コーナー面203に近接した位置を指す。即ち、コーナー面203に近接した後第1方向Aに沿って移動する間は、台座11は加工位置に位置している。本実施形態において、台座11は、第1方向Aに沿って起点加工位置と終点加工位置との間で移動するように、第1方向駆動機構によって駆動される。なお、第1方向駆動機構は、第1方向Aに沿って往復移動するように台座11を駆動することが好ましい。
アーム12は、加工部材13を取り付けるための部材である。アーム12は一端を支点として台座11に支持されている。本実施形態において、アーム12は相対する支点端121と揺動端122を有している。アーム12は、第2方向Bと第1方向Aとで規定される平面において揺動可能に、支点端121を介して台座11に支持されている。支点端121は、例えば軸123によって台座11に取り付けられる。台座11が第2方向駆動機構の駆動によって移動する時、アーム12は台座11と共に第2方向Bに沿って板ガラス200のコーナー面203に対して近接又は離間する。
加工部材13は、板ガラス200のコーナー面203を加工する。加工部材13は、揺動の支点としての端部に相対するアーム12の他端に取り付けられている。本実施形態において、加工部材13は、アーム12の揺動端122に取り付けられている。台座11が第2方向駆動機構の駆動によって移動する時、加工部材13及びアーム12は台座11と共に第2方向Bに沿って板ガラス200のコーナー面203に対して近接又は離間する。台座11が加工位置に位置している間、加工部材13は加工面131でコーナー面203に接触する。台座11が加工位置から離れて待機位置に移動する間、加工部材13の加工面131はコーナー面203に接触しない。なお、加工部材13がコーナー面203に接触していない時、アーム12は予め定められた原位置に保持されていることが好ましい。原位置では、加工部材13の加工面131と第2方向Bとが直交する。
また、台座11が加工位置において第1方向駆動機構によって駆動され、第1方向Aに沿って移動する際、加工部材13は、コーナー面203に接触したままコーナー面203に対して相対移動する。このように、第1方向駆動機構の駆動によって加工部材13がコーナー面203を加工する。
加工部材13は、所定の押圧力でコーナー面203に接触する。例えば、厚みが0.5mmである板ガラス200に対して、加工角度が45°であって加工幅が1.5mmである角取り加工を行ってコーナー面203を形成した場合には、第2方向駆動機構からの押圧によって加工部材13は3n〜7nの押圧力でコーナー面203に接触する。また、第1方向Aに沿った加工部材13の幅は、コーナー面203を形成する加工時の加工幅よりも大きい。例えば、加工角度が45°であって加工幅が1〜5mmである角取り加工によって形成したコーナー面203の場合には、第1方向Aに沿った幅が30mmであり、第2方向B及び第1方向Aと直交する方向(図1の紙面と直交する方向)に沿った幅が40mmである加工部材13を使用する。このように、第1方向Aに沿った加工部材13の幅がコーナー面203の長手方向の幅(以下、コーナー面203の幅)より大きいため、加工部材13をコーナー面203に接触させる際の位置合わせが容易にできるため好適である。なお、本発明はこれに限定されず、第1方向Aに沿った幅がコーナー面203の幅に等しい、又は第1方向Aに沿った幅がコーナー面203の幅より小さい加工部材13を使用し得る。
更に、本実施形態において、加工部材として砥石を使用し得る。砥石は、弾性砥石(例えば、住友スリーエム株式会社製「DLOホイール」)であり得る。なお、本発明はこれに限定されず、コーナー面203を加工することができる部材であれば、加工部材13として使用できる。
図2(a)〜図2(d)は、本実施形態の基板加工装置100による基板加工方法の工程を示す図である。以下、図1及び図2を参照して本実施形態の基板加工方法を説明する。なお、ここでは、固定されている板ガラス200のコーナー面203を加工する加工方法を説明する。
まず、図2(a)に示すように、板ガラス200のコーナー面203に接触するように、加工部材13が第2方向Bに沿って移動する。具体的には、第2方向駆動機構の駆動によって、台座11を待機位置(図1に示す位置)から加工位置(図2(a)に示す位置)に移動させる。台座11を加工位置に移動すると、加工部材13の加工面131はコーナー面203に接触する。加工部材13とコーナー面203との接触部位は、第2方向Bに沿って加工部材13の揺動支点(軸123)を通る直線Lから図面の右側へ離れている。このように、アーム12には偶力が作用するため、アーム12は図面の時計回りに揺動して原位置から離れ、加工部材13の加工面131は傾いた状態でコーナー面203に接触する。この時、コーナー面203と第1辺201とで規定された角部204、及びコーナー面203と第2辺202とで規定された角部205のうち、直線Lに近い角部204に加工部材13からの押圧力が集中する。
次に、図2(a)〜図2(d)に示すように、板ガラス200のコーナー面203に接触した状態で加工部材13は第1方向Aに沿って移動する。具体的には、第1方向駆動機構の駆動によって、加工部材13は起点加工位置(図2(a)に示す加工部材13の位置)から終点加工位置(図2(d)に示す加工部材13の位置)に移動する。なお、移動する間に、コーナー面203と加工部材13の加工面131との接触摩擦により、アーム12に偶力が作用するため、アーム12は揺動する。以下、台座11の移動とアーム12の揺動との関係について具体的に説明する。
台座11が終点加工位置に向かって移動し始めると、加工部材13が角部204に押されて、アーム12は反時計回りに揺動する。図2(b)には、揺動によって原位置に戻ったアーム12が示されている。この時、加工部材13の加工面131はコーナー面203の全体に接触している。
台座11が右側に更に移動すると、アーム12は反時計回りに更に揺動する。図2(c)に示すように、台座11が移動してある位置を越えると、アーム12は再び原位置から離れて、コーナー面203の角部204は加工面131から離れる。台座11が終点加工位置に向かって移動するに応じて、加工面131と第2辺202との間の角度が小さくなり、コーナー面203の角部205に加工部材13からの押圧力が集中する。図2(d)に示すように、台座11が終点加工位置まで移動すると、加工部材13の加工面131は、図2(a)とは異なる方向に傾いた状態でコーナー面203に接触する。
加工部材13が第1方向Aに沿って移動した後、加工部材13は板ガラス200のコーナー面203から離間する。具体的には、次に搬送されている板ガラスを加工するために、第1方向駆動機構及び第2方向駆動機構の駆動によって、台座11を終点加工位置から待機位置に移動させる。例えば、第2方向駆動機構によって台座11を駆動した後に第1方向駆動機構によって台座11を駆動する。また、第1方向駆動機構及び第2方向駆動機構によって台座11を同時に駆動してもよい。
図1及び図2を参照して本実施形態の基板加工装置及び基板加工方法を説明した。本実施形態の基板加工方法では、台座11が第1方向Aに沿って移動する間に、アーム12の揺動により、加工部材13はコーナー面203の一方の角部(ここでは角部205)と比較的長く接触する。また、角部205に接触している間に、加工部材13からの押圧力は角部205に集中する。このように、台座11が起点加工位置から終点加工位置に移動する間に、加工部材13は主に角部205を加工する。
本実施形態では、コーナー面203を加工する際、第2辺202と加工部材13の加工面131との間の角度は、アーム12の揺動に応じて小さくなるため、加工面131が角部205によって削られることを抑制することができる。その結果、板ガラス200の角部205による加工部材13の摩耗を軽減し、加工部材13の寿命を長くすることができる。コーナー面203に対する加工が表面粗さを微細化する研磨加工である場合、コーナー面203に付着しているガラス粉を除去することができる。
なお、本実施形態において、台座11が左側にある起点加工位置から右側にある終点加工位置に移動することによって、コーナー面203を加工部材13で加工していたが、本発明はこれに限定されない。台座11の起点加工位置が右側にあって終点加工位置が左側にあってもよい。この場合では、加工部材13が第2方向Bに沿って移動する工程において、加工部材13とコーナー面203との接触部位が直線Lから左側へ離れる。
また、図1及び図2を参照して上述した説明では、加工部材13を一方向のみ移動して板ガラス200のコーナー面203を加工していたが、本発明はこれに限定されない。加工部材13を往復移動させてコーナー面203を加工してもよい。図3(a)〜図3(c)は、図2に示す工程を実行した後に、加工部材13を図2の反対方向に移動させてコーナー面203を加工する工程を示す模式図である。以下、図2及び図3を参照して、加工部材13を往復移動させてコーナー面203を加工する加工方法を説明する。なお、煩雑を避けるため、図2に示す工程について説明を省略する。
加工部材13が第1方向Aに沿って終点加工位置に移動する工程の後、加工部材13が第1方向Aに沿って起点加工位置に移動する。具体的には、第1方向駆動機構の駆動によって、加工部材13は終点加工位置(図2(d)に示す位置)から起点加工位置(図3(c)に示す位置)に移動する。ここでも、移動する間に、コーナー面203と加工部材13の加工面131との接触摩擦により、アーム12に偶力が作用するため、アーム12は揺動する。
台座11が起点加工位置に向かって移動し始めると、加工部材13が角部205に押されて、アーム12は時計回りに揺動する。図3(a)には、揺動によって原位置に戻ったアーム12が示されている。台座11が左側に更に移動すると、アーム12も時計回りに更に揺動する。図3(b)に示すように、台座11が移動してある位置を越えると、アーム12は再び原位置から離れて、コーナー面203の角部205は加工面131から離れる。台座11が起点加工位置に向かって移動するに応じて、加工面131と第1辺201との間の角度が小さくなり、コーナー面203の角部204に加工部材13からの押圧力が集中する。
台座11が第1方向Aに沿って起点加工位置まで移動した後、第2方向駆動機構の駆動によって、台座11を起点加工位置から待機位置に移動させる。このように、加工部材13は、起点加工位置と終点加工位置との間を一回のみ往復移動してコーナー面203を加工する。しかしながら、加工部材13が起点加工位置と終点加工位置との間を複数回にわたって往復移動してコーナー面203が加工されるように、台座11を駆動してもよい。往復移動の回数は、往復移動する距離に応じて適切に設定し得るが、例えば、35回/秒であり得る。
台座11が第1方向Aに沿って終点加工位置から起点加工位置まで移動する間に、アーム12の揺動により、加工部材13は角部204と比較的長く接触する。また、角部204に接触している間に、加工部材13からの押圧力は角部204に集中する。このように、台座11が終点加工位置から起点加工位置に移動する間に、加工部材13は主に角部204を加工する。この際、第1辺201と加工面131との間の角度は小さくなるため、加工面131が角部204によって削られることを抑制することができる。その結果、本実施形態の基板加工方法によれば、コーナー面203を往復加工する際、板ガラス200の角部204及び角部205による加工部材13の摩耗を軽減し、加工部材13の寿命を長くすることができる。
なお、本実施形態の基板加工装置100において、加工部材13の移動によって板ガラス200のコーナー面203を加工するため、台座11は第1方向Aに沿って移動するが、必ずしも第2方向Bに沿って移動しなくてもよい。例えば、加工時、加工部材13とコーナー面203とが接触するように、板ガラス200を第2方向Bに沿って移動した後、台座11を第1方向Aに沿って移動させて加工部材13でコーナー面203を加工してもよい。
図1〜図3を参照して説明した実施形態では、基板加工装置は固定された板ガラスを加工するが、本発明はこれに限定されない。基板加工装置は搬送中の板ガラスを加工してもよい。この場合、台座11が板ガラス200の移動に追従して移動できるように構成される。
具体的には、台座11は、板ガラス200が搬送される第3方向Cに沿って移動可能である。台座11を第3方向Cに沿って移動することで、コーナー面203を加工する際に、板ガラス200の移動に追従して台座11を移動することができる。例えば、基板加工装置100Aは、第3方向駆動機構(図示せず)を更に備え得る。第3駆動機構は、台座11が加工位置に移動した後、搬送される板ガラス200と台座11との相対速度が0となるように、第3方向Cに沿って台座11を駆動する。
なお、上述した基板加工方法の説明では、加工部材13が第2方向Bに沿って移動した後に、加工部材13が第3方向Cに沿って移動していたが、本発明はこれに限定されない。加工部材13が第3方向Cに沿って移動してから、加工部材13が第2方向Bに沿って移動してもよい。
図4は、本発明による基板加工装置の更なる実施形態を示す図である。以下、図4を参照して、本実施形態の基板加工装置100Bを説明する。基板加工装置100Bは、付勢部材14を更に備える点を除いて、図1〜図3を参照して説明した実施形態と同様な構成を有しているため、重複する部分について説明を省略する。
付勢部材14は、アーム12の揺動動作を補助する。付勢部材14は、第2方向Bに沿ってアーム12の揺動支点(軸123)を通る直線Lの両側にそれぞれ設置されている。付勢部材14は、アーム12の揺動端122に対して付勢する。付勢部材14は、例えば、バネ又はスポンジであり得る。
本実施形態において、基板加工装置100Bは付勢部材14aと付勢部材14bとを備える。直線Lの両側において、台座11とアーム12との間に付勢部材14aと付勢部材14bがそれぞれ設置されている。付勢部材14aと付勢部材14bのそれぞれは、台座11及びアーム12に接触しており、アーム12の揺動端122に対して同等の付勢力を付与する。図4に示すように、付勢部材14a及び付勢部材14bの付勢により、加工部材13とコーナー面203とが接触していない時、アーム12は原位置に保持される。また、図5に示すように、加工部材13とコーナー面203との接触によってアーム12が原位置から離れた場合には、付勢部材14a及び付勢部材14bの付勢により、アーム12は原位置に復帰しようとする。
図5は、本実施形態の基板加工装置100Bによる基板加工方法の工程を示す図である。本実施形態の基板加工方法は、図1〜図3を参照して説明した実施形態と同様な工程を包含するため、重複する記載を省略する。図5(a)に示すように、第2方向Bに沿って台座11が起点加工位置に移動して加工部材13とコーナー面203とが接触した時、アーム12の揺動端122はコーナー面203によって押されて揺動し、付勢部材14aを押圧する。この時、アーム12の揺動端122に付与された付勢部材14aの付勢によって、加工部材13の加工面131とコーナー面203との接触が維持される。
図5(b)及び図5(c)に示すように、第1方向Aに沿って台座11を移動してアーム12が反対方向に揺動する時、アーム12の揺動端122に対する付勢部材14aの付勢によって、揺動動作がスムーズになる。また、図5(d)に示すように、台座11が終点加工位置に移動した時、アーム12の揺動端122は付勢部材14bを押圧する。アーム12の揺動端122に対する付勢部材14bの付勢によって、加工部材13の加工面131とコーナー面203との接触が維持される。
図4及び図5を参照して本実施形態の基板加工装置200B及び基板加工方法を説明した。本実施形態では、加工部材13とコーナー面203とが接触していない時、付勢部材14の付勢によってアーム12は原位置に保持される。このため、アーム12が原位置から外れた状態で加工部材13とコーナー面203とが接触することによるアーム12の望ましくない動きを抑制することができる。その結果、加工部材13の加工面131の摩耗を更に抑制することができる。
また、加工部材13がコーナー面203を加工している間において、付勢部材14の付勢によってアーム12は原位置に復帰しようとするため、加工面131とコーナー面203との接触を維持することができると共に、アーム12の揺動動作をスムーズにすることができる。その結果、コーナー面203をより均一的に加工することができる。
なお、上述した各実施形態において、第2方向駆動機構として、バッファー機構を有するシリンダーを使用し得る。この場合では、加工部材13の加工面131とコーナー面203との間の距離がシリンダーのストローク範囲内であれば、所定の押圧力で加工面131をコーナー面203に当接させることができ、距離を厳密に制御する必要がないため好適である。
また、加工部材13とコーナー面203とが接触するように台座11を第2方向Bに沿って移動する際、加工部材13の自重によるアーム12の望ましくない揺動を抑制するために、上述した各実施形態において、加工部材13の重心とアーム12の揺動支点との間の距離を短くすることが好ましい。
なお、上述した各実施形態の基板加工装置は、板ガラスのコーナー面の加工に使用されていたが、本発明はこれに限定されない。本発明は、板ガラス以外の基板(例えばプラスチック板、金属板やセラミック板)の端面を加工する加工具にも適用できる。加工具は、図4及び図5を参照して説明した実施形態と同様な構成を有する台座とアームと加工部材と付勢部材とを備え得る。本実施形態の加工具によれば、板ガラス以外の基板を加工する際に、加工部材の摩耗を軽減し加工部材の寿命を長くすることができる。
本発明の基板加工装置及び基板加工方法は、基板のコーナー面の加工に好適に用いられる。本発明の基板加工装置及び基板加工方法によれば、コーナー面を加工する際、基板の角部による加工部材の摩耗を軽減し、加工部材の寿命を長くすることができる。また、本発明の加工具は、板ガラス以外の基板の加工にも好適に用いられる。本発明の加工具によれば、基板を加工する際に、加工部材の摩耗を軽減し加工部材の寿命を長くすることができる。
100 基板加工装置
11 台座
12 アーム
121 支点端
122 揺動端
123 軸
13 加工部材
131 加工面
14 付勢部材
200 基板
201 第1辺
202 第2辺
203 コーナー面
204 角部
205 角部
206 角部
207 主面
11 台座
12 アーム
121 支点端
122 揺動端
123 軸
13 加工部材
131 加工面
14 付勢部材
200 基板
201 第1辺
202 第2辺
203 コーナー面
204 角部
205 角部
206 角部
207 主面
Claims (8)
- 基板の2つの辺が交差して形成する角部を予め角取り加工して形成したコーナー面を加工する加工装置であって、
前記基板の主面を平面視した場合の前記コーナー面に沿った第1方向に移動可能である台座と、
一端が支点として前記台座に支持されて揺動可能なアームと、
前記アームの他端に設置されて前記基板の前記コーナー面を加工する加工部材と、
を備える、基板加工装置。 - 前記アームの前記他端を付勢して前記アームを予め定められた原位置に復帰させる付勢部材を更に備える、請求項1に記載の基板加工装置。
- 前記台座を前記第1方向に沿って往復移動させる第1方向駆動機構を更に備える、請求項1又は請求項2に記載の基板加工装置。
- 前記台座を前記コーナー面に対して近接又は離間する第2方向に沿って移動させる第2方向駆動機構を更に備える、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の基板加工装置。
- 前記台座を前記基板が搬送される第3方向に沿って移動させる第3方向駆動機構を更に備える、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の基板加工装置。
- 前記加工部材は弾性砥石である、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の基板加工装置。
- 揺動可能に設置された加工部材によって基板のコーナー面を加工する加工方法であって、
前記基板の前記コーナー面に接触した状態で、前記基板の主面を平面視した場合の前記コーナー面に沿った第1方向に前記加工部材を移動する工程と、
前記加工部材を前記基板の前記コーナー面から離間する工程と
を含む、基板加工方法。 - 台座と、
一端が支点として前記台座に支持されて揺動可能なアームと、
前記アームの他端に設置されて加工対象を加工する加工部材と、
前記アームの前記他端を付勢して前記アームを予め定められた原位置に復帰させる付勢部材と
を備える、加工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013078313A JP2014200881A (ja) | 2013-04-04 | 2013-04-04 | 基板加工装置、基板加工方法、及び加工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013078313A JP2014200881A (ja) | 2013-04-04 | 2013-04-04 | 基板加工装置、基板加工方法、及び加工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014200881A true JP2014200881A (ja) | 2014-10-27 |
Family
ID=52351801
Family Applications (1)
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JP2013078313A Pending JP2014200881A (ja) | 2013-04-04 | 2013-04-04 | 基板加工装置、基板加工方法、及び加工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014200881A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022137894A1 (ja) * | 2020-12-22 | 2022-06-30 | 日本電気硝子株式会社 | 板ガラス加工装置及び板ガラスの製造方法 |
-
2013
- 2013-04-04 JP JP2013078313A patent/JP2014200881A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022137894A1 (ja) * | 2020-12-22 | 2022-06-30 | 日本電気硝子株式会社 | 板ガラス加工装置及び板ガラスの製造方法 |
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