JP2014200340A - ハーフシューズ及びハーフシューズの製造方法 - Google Patents

ハーフシューズ及びハーフシューズの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014200340A
JP2014200340A JP2013076492A JP2013076492A JP2014200340A JP 2014200340 A JP2014200340 A JP 2014200340A JP 2013076492 A JP2013076492 A JP 2013076492A JP 2013076492 A JP2013076492 A JP 2013076492A JP 2014200340 A JP2014200340 A JP 2014200340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoe
elastic body
surface portion
opening
natural leather
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013076492A
Other languages
English (en)
Inventor
恵里 田邊
Eri Tanabe
恵里 田邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2013076492A priority Critical patent/JP2014200340A/ja
Publication of JP2014200340A publication Critical patent/JP2014200340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】耐久性及び着用感に優れ、安定性及び安全性に寄与でき衛生面をも考慮したハーフシューズを提供すること。【解決手段】非対称形状で柔らかく伸張性を有する天然皮革又は同等素材からなる上面部及び下面部の一端部側に開口部を形成するよう縁部を縫い合せることによりなる袋状のシューズ本体100と、デオドラント機能を有し下面部に取着される中敷部140と、シューズ本体100の開口部内側に縫い付けられる弾性体160と、弾性体160の開口部内側に位置する部位全体を被覆する被覆部150と、下面部120に縫い付けられる弾性体170と、下面部の一端部側内側に弾性体170の上部に位置し弾性体160の内側に位置するよう縫い付けられる弾性体180とを設け、弾性体160,170のシューズ本体100に取着されている部分以外の長さをシューズ本体100の長さよりも長く形成した。【選択図】図1

Description

本発明は、つま先部分を覆い甲と踵の上にストラップ或いはゴム紐をかけて留める新体操等の体操時に履く専用のシューズ、所謂ハーフシューズ、特に運動性能やホールド性及び履き心地並びに耐久性の改善を図ったハーフシューズ、及びハーフシューズの製造方法に関する。
従来、例えば新体操の体操演技や練習時に履くシューズは、特許文献1に開示されているようにシューズ本体たる袋本体をパイル地や繊維等の編み物で構成したものが使用されているものであった。しかし、このものにあっては、袋本体がパイル地や繊維等の編み物で構成されているので、板張りのフローリングで新体操の演技や練習等を行うと、素材の特性上、滑り易くバランスを崩してしまう虞があった。特に、ジャンプや回転を行うと転倒のリスクもあり、安定性及び安全性に難があった。しかも、素材の特性上、フローリングとの摩擦により擦り切れ易く、耐久性にも難があった。
また、人口皮革のシューズも提供されているが、この提供されている人口皮革製のシューズは、硬めで足への装着感・フィット感に劣るものであった。特に、つま先部分がシューズに馴染まず着用者に痛みを与え、演技や練習に悪影響を及ぼす虞さえあった。特に皮膚の弱い児童や幼年者には、成長に悪影響を及ぼしかねないものであった。
このようなシューズの不具合を解消する目的で、特許文献2に開示されているように、袋本体に柔らかく伸張性のある天然牛革を用いることにより、フローリングとの適度な摩擦力により安定性及び安全性が確保され、また耐久性の面での向上を図れるものが提案されている。しかし、この天然牛革製のシューズにあっては、ゴム紐の取り付け部分が着用者の甲に直接触れる構造になっているので、着用者が違和感を感じたり、長時間の着用により痛みを覚えたり皮膚を傷めてしまう虞があった。
上述したようにパイル地や繊維等の編み物で袋本体が構成されているシューズにあっては、滑り易くバランスを崩してしまう虞があり、安定性及び安全性に難があった。しかも、耐久性にも難があった。また、従来の人工皮革製のシューズにあっては、その硬さにより着用感・フィット感に難があり、演技や練習に悪影響を及ぼす虞があった。
さらには、柔らかく伸張性のある天然牛革で袋本体が構成されているシューズが近時提案されている。しかし、このシューズにあっては、適度な摩擦力により安定性及び安全性が確保され、また耐久性の面での向上を図れるが、ゴム紐の取り付け部分に起因する着用の違和感や痛みにより、或いは甲の皮膚を傷めることにより、着用者に余計な負荷をかけ、演技や練習に影響を及ぼす虞があるものであった。加えて、このシューズにあっては、その袋本体の平面形状が略楕円状に形成されているため、使用される革の特性から袋本体が着用者の足を包み込むと、足の親指側は小指側に比べて押圧力が強く作用し内股となる方向に力が作用するので、演技や練習の際、新体操演技の減点項目の一つである内股にならないよう余計に注意を払う必要があった。さらに、革製のシューズにあっては、洗濯が難しく消臭性や乾燥性に難があるものであった。
そこで、上述不具合を解消する目的で、特許文献3に開示されているように、片側半分と他の片側半分とが非対称形状であり柔らかく伸張性を有する素材からなる上面部と、この上面部より横幅が小さく片側半分と他の片側半分とが非対称形状であり柔らかく伸張性を有する素材からなる下面部と、この下面部の上部側に取着され伸縮性を有しデオドラント機能を有する素材からなる中敷部と、上記上面部と上記下面部の一端部側にて開口部を形成するよう夫々の縁部を縫い合わせることにより構成される袋状のシューズ本体と、このシューズ本体の上面部側の開口部に縫い付けられる環状のゴム体と、このゴム体の開口部に位置する部位全体を被覆するよう上記上面部にギャザー寄せにて縫い付けられる被覆部と、上記シューズ本体の下面部側の開口部にギャザー寄せにて縫い付けられる環状のゴム体とからなるシューズが提案されている。
このシューズにあっては、耐久性、運動特性及びホールド性・着用感に優れ、演技・競技・練習等への高い安定性及び安全性に寄与できるとともに、衛生面に於いても優れている。しかしながら、競技・演技の高度化にともない競技者や演技者からは、さらに高度な運動特性や優れたホールド性・着用感を有するシューズが求められている。
登録実用新案第3136899号 特許第4643756号 特許第5120743号
上述したように、現状、耐久性、運動特性及びホールド性・着用感に優れ、演技・競技・練習等への高い安定性及び安全性に寄与できるとともに、衛生面に於いても優れているシューズが提供されている。しかしながら、競技・演技の高度化にともない、さらに高度な運動特性や優れたホールド性・着用感を有するシューズが求められている。
そこで本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、上述不具合を解消し、天然皮革または当該天然皮革と同等素材の柔らかく伸張性に起因する機能を充分活かし、耐久性、運動特性及びホールド性・着用感に優れ、演技・競技・練習等に於いてさらに高い安定性及び安全性に寄与できるとともに、衛生面でも優れるハーフシューズ及びハーフシューズの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の通りに構成することを特徴とする。
(1)片側半分と他の片側半分とが非対称形状であり柔らかく伸張性を有する天然皮革または当該天然皮革と同等の柔らかさ及び伸張性を有する素材からなる上面部と、この上面部より横幅が小さく片側半分と他の片側半分とが非対称形状であり柔らかく伸張性を有する天然皮革または当該天然皮革と同等の柔らかさ及び伸張性を有する素材からなる下面部と、この下面部の上部側に取着され伸縮性を有しデオドラント機能を有する素材からなる中敷部と、上記上面部と上記下面部の一端部側にて開口部を形成するよう夫々の縁部を縫い合わせることにより構成される袋状のシューズ本体と、このシューズ本体の上面部側の開口部内側に縫い付けられる環状の第一の弾性体と、この第一の弾性体の開口部内側に位置する部位全体を被覆するよう上記上面部にギャザー寄せにて縫い付けられる被覆部と、上記開口部を形成する下面部側の一端部側の略中央部位にその両端部が上記中敷部を介して当該下面部に縫い付けられる紐状の第二の弾性体と、上記開口部を形成する上記下面部の一端部側の内側に上記第二の弾性体の上部に位置するとともに上記第一の弾性体の内側に位置するよう縫い付けられる紐状の第三の弾性体とを具備し、上記第一の弾性体及び上記第二の弾性体の上記シューズ本体に縫い付けられている部分以外の部位の長さは当該シューズ本体の長さよりも長く形成されるよう構成したことを特徴とする。
(2)上記(1)の構成にあって、上記シューズ本体の装着時、上記上面部は足指の付け根部位までを被覆する程度の大きさに形成されるよう構成したことを特徴とする。
(3)上記(1)または(2)の構成にあって、上記天然皮革または上記同等の機能を有する素材はヌバック加工若しくは同等の加工が施され、このヌバック加工若しくは同等の加工が施された皮革面または素材面が少なくとも上記下面部の下部となるよう構成したことを特徴とする。
(4)上記(1)、(2)または(3)の構成にあって、上記袋状のシューズ本体は、約2.5mmの縫い代にて上記上面部及び上記下面部の縁部を縫い合わせることにより構成されたことを特徴とする。
(5)上記(1)乃至(4)の構成にあって、上記上面部と下面部とは、厚さが約0.6mm〜0.8mm程度の柔らかく伸張性を有する天然牛革または当該天然牛革と同等の機能を有する素材で構成したことを特徴とする。
(6)ハーフシューズの製造方法であって、片側半分と他の片側半分とが非対称形状であり且つ柔らかく伸張性を有する天然皮革または当該天然皮革と同等の柔らかさ及び伸張性を有する素材からなる上面部より横幅が小さく片側半分と他の片側半分とが非対称形状であり且つ柔らかく伸張性を有する天然皮革または当該天然皮革と同等の柔らかさ及び伸張性を有する素材からなる下面部の上部側に伸縮性を有しデオドラント機能を有する素材からなる中敷部を接着する工程と、上記上面部と上記下面部の一端部側にて開口部を形成するよう夫々の縁部を縫い合わせることにより袋状のシューズ本体を形成する工程と、このシューズ本体の上面部側の開口部内側に環状の第一の弾性体を縫い付ける工程と、この第一の弾性体の開口部内側に位置する部位全体を被覆するよう上記上面部にギャザー寄せにて被覆部を縫い付ける工程と、上記開口部を形成する下面部側の一端部側の内側略中央部位に紐状の第二の弾性体の両端部を上記中敷部を介して縫い付ける工程と、上記開口部を形成する上記下面部の一端部側の内側に上記第二の弾性体の上部に位置するとともに上記第一の弾性体の内側に位置するよう紐状の第三の弾性体を縫い付ける工程とからなることを特徴とする。
(7)上記(6)記載のハーフシューズの製造方法にあって、上記上面部は、上記シューズ本体の装着時、足指の付け根部位までを被覆する程度の大きさに形成されていることを特徴とする。
(8)上記(6)または(7)記載のハーフシューズの製造方法にあって、上記天然皮革または上記同等の機能を有する素材はヌバック加工若しくは同等の加工が施され、このヌバック加工若しくは同等の加工が施された皮革面または素材面が少なくとも上記下面部の下部となるようにしたことを特徴とする。
(9)上記(6)乃至(8)記載のハーフシューズの製造方法にあって、上記第一の弾性体及び上記第二の弾性体の上記シューズ本体に縫い付けられている部分以外の部位の長さは、当該シューズ本体の長さよりも長く形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、競技・演技の高度化が進んでも天然皮革の柔らかく伸張性に起因する機能を損なうことなくその機能を充分活かせ、演技・競技・練習等への高い安定性及び安全性並びにホールド性能のさらなる向上に寄与できるとともに、高い耐久性を提供できるものである。また、シューズ着用の違和感や痛み或いは甲の皮膚を傷めるということを解消できる。さらに、着用者の足が内股となる方向に力が生じることもないので、着用者に余計な負荷をかけることもなくなり、結果的に演技・競技・練習等に集中できるものである。加えて、消臭性や乾燥性にも優れるという衛生面での実用的効果を奏するものである。
また、上記構成によれば、シューズ装着時に上面部は足指の付け根部位までを被覆する程度の大きさに形成さているので、従来のシューズに比べて装着者はあたかも素足で演技しているかのように見え美的に見映えがよくなるという効果を奏するものである。
さらに、上記構成によれば、天然皮革またはこれと同等な素材はヌバック加工若しくは同等の加工が施されているので、見映えも良く汚れが付着し難く、汚れが付着したとしても容易に取り除くことができものである。また、床面との間で生じる適度な摩擦力により、適度な滑り止めとして機能するものある。また、シューズ装着者は演技時に床面との適度な摩擦を得られるので、装着者はより高度な技を安心して行えるものである。さらには、床面がフローリングであろうとマットであろうと、床面の材質に大きな影響を受け難いという効果をも奏する。
さらに、上記構成によれば、約2.5mmの縫い代にて上面部及び下面部の縁部を縫い合わせることによりシューズ本体を形成したので、シューズ本体が着用者の足を柔らかく包み込み足にフィットし、縫い目がつま先に当ったとしても従来に比して不必要な圧迫感や押圧感、痛みはなく、ソフトな感触を得られるものでもある。
さらに、上記構成によれば、上面部及び下面部の厚さを約0.6mm〜0.8mm程度の柔らかく伸張性を有する素材を使用することにより、足に近い形を作ることができると共に足に対する適切なホールドを保持でき、且つ着用感・フィット感にも優れるものである。しかも、シューズ本体の上面部は足指の付け根部分を覆う程度であり、第一の弾性体及び第二の弾性体のシューズ本体に縫い付けられている部分以外の部位の長さは、シューズ本体の長さより長くなるよう構成されているので、装着時に弾性体がシューズ本体をつま先側にフィットするよう常に適度な張力が作用し、装着者の激しい動きや微妙な動きにもシューズ本体は足の動きに追随するという優れた効果を奏するものである。また、足指をシューズ本体の中で動かし易くなり、高度な演技や微妙な演技を行い易くなるという効果も奏するものである。
さらに、上記構成によれば、専用の製造装置や設備を用意することなく本発明を実現できるので、経済的且つ有用なものである。
本発明によれば、天然皮革またはこれと同等な素材の柔らかく伸張性に起因する機能を充分活かすことができ、競技・演技の高度化が進んでも運動特性及びホールド性・追随性や着用感に優れ、演技・競技・練習等に於いてさらに高い安定性及び安全性に寄与できるとともに、耐久性にも優れ経済的効果も奏するものである。さらに、消臭性や乾燥性にも優れ衛生的であり、使い勝手の良いものである。
本発明の一実施形態に係るハーフシューズの平面図。 同実施形態に係わり、ハーフシューズの底面図。 同実施形態に係わり、ハーフシューズの側面図。 同実施形態に係わり、ハーフシューズの上面部の概略図。 同実施形態に係わり、ハーフシューズの下面部の概略図。 同実施形態に係わり、ハーフシューズの製造工程の流れを概略的に示す図。 同実施形態に係わり、図6とは異なる工程順にてハーフシューズの製造工程の流れを概略的に示す図。
以下本発明の一実施形態につき、図1乃至図6を参照して説明する。
本実施形態に係わるハーフシューズは、その上面部がつま先から足指の付け根部位までを覆い、甲と踵の上に弾性体たるゴム紐をかけて留める新体操等の体操時に履く専用のシューズである。
ハーフシューズは、シューズ本体100が柔らかく伸張性を有する天然皮革製の上面部110と柔らかく伸張性を有する天然皮革製の下面部120とが、夫々の一端部側110a,120aにて開口部130を形成するよう夫々の縁部110b,120bを縫い代2.5mmで縫い合わせることにより袋状に構成されている。シューズ本体100の平面形状は、シューズ本体100の親指側の半分と小指側の半分は非対称の形状であり、シューズ本体100が足の指全体を柔らかく包み込めるように親指側の方が小指側に比べて大きく形成されている。なお、シューズ本体100の装着時は、上面部110はつま先から足指の付け根部位までを被覆する程度の大きさに形成されている。また、上面部110の幅W110(図4参照)は、下面部120の幅W120(図5参照)よりもW110>W120となるよう大きく形成されている。また、縫い代を2.5mmとしたのは、縫い目による着用者の足、特につま先に対する負荷軽減を現状極力考慮した好適なものである。但し、縫い代はこの2.5mmに厳格に限定される訳ではなく、多少の数値の幅を持たせてシューズ本体100を製作できることは勿論である。
上面部110及び下面部120には天然皮革として柔らかく伸張性のある厚さが約0.6mm〜0.8mm程度のヌバック加工された天然牛革を使用しているが、現状、足への馴染み易さ、シューズ本体100の形成のし易さ及び縫い易さの面で並びに適度な摩擦力を得られる点で好適であるので当該厚さと加工処理したものであり、同等の機能を有するものであれば、当該厚さや加工処理に限定されるものではない。天然牛革と同等の機能を有する人口素材を用いてもよいものであるが、現状、コスト面やつま先部分の縫い目の柔らかさでは天然牛革が優位で実用的である。天然の豚革や鹿革を用いることも考えられるが、天然豚革は厚さがあるため、薄く柔らかくするための加工が必要であり、実用的観点から本実施形態に用いるようなシューズには向いていない。天然鹿革は柔らかさはあるが、破れ易く耐久性に難があり高価でもある。従って、現状では耐久性に優れコスト面で安価で、且つ加工の仕方によりその性能が変わるというメリットを有するヌバック加工が施された天然牛革が好適である。
さらに、天然牛革の表側を上面部110の上部とし、上面部110の上部側は見映えも良く且つ汚れが付着し難く、汚れが付着したとしても容易に取り除くことができるという機能を呈するよう構成してある。また、ヌバック加工が施された天然牛革の面を下面部120の下部となるようにし、床面に対し適度な摩擦力が生じるよう構成してある。
下面部120の上部には、伸縮性を有しデオドラント成分が線状に配合された布地からなる消臭機能及び乾燥機能を有する中敷部140がゴム糊の接着剤により取着されている。
また、シューズ本体100の上面部110側の開口部130の内側から外側には、カバー(被覆部)150がギャザー寄せにて縫い目152を介して縫い付けられている。このカバー150は、伸張性に優れるツーウェイ生地よりなり、デザインが施されている。また、このカバー150は、後述する環状のゴム紐(第一の弾性体)160の開口部130の内側に位置する部位全体を被覆するよう構成されている。
環状のゴム紐160は、シューズ本体100の上面部110側の開口部130の内側部位の一部に、即ち一端部110dから他端部110eにかけてギャザー寄せにて縫い付けられている。而して、開口部130に位置する部位全体は上述した通りカバー150により被覆されるよう構成してある。このゴム紐160のギャザー寄せにてシューズ本体100に縫い付けられている部分以外の部位の長さは、シューズ本体100の長さ(図4のL110,M110)よりも長くなるよう形成されている。即ち、当該部位のゴム紐160の長さは、M110の2倍より大きいものとなる。なお、L110は、上面部110の一端部110a側で最も内側の部分110cから他端部の先端までの長さである。また、M110は、上面部110の一端部110a側で最も外側の部分110d,110eから他端部の先端までの長さである。
また、シューズ本体100の下面部120側の開口部130の内側には、その一端部120a側の内側略中央部位120cにその両端部170a,170bが縫い付けられる紐状のゴム紐(第二の弾性体)170が縫い付けられている。即ち、下面部120の一端部120a側の略中央部位120cには、ゴム紐170の両端部170a,170bが中敷部140を介して縫い付けられている。このゴム紐170の長さは、シューズ本体100の長さ(図5のL120)よりも長くなるよう形成されている。即ち、当該部位のゴム紐170の長さは、L120の2倍より大きいものとなる。なお、L120は、下面部120の一端部120a側で最も外側の部分から他端部の先端までの長さである。
さらに、下面部120の一端部120a側の内側には、紐状のゴム紐170の上部に位置するとともに、環状のゴム紐160の内側に位置するよう紐状のゴム紐(第三の弾性体)180がミシン目182,184を介して縫い付けられている。
上記構成につき、ハーフシューズの製造方法の一例を図6を参照して説明する。
先ず、中敷部140を下面部120の上部側にゴム糊で接着する(図6のステップS610)。次に、上面部110側の開口部130を形成する部位に、カバー150をギャザー寄せにて縫い目152を介してミシンにて縫い付ける(図6のステップS620)。この後、ゴム紐160を上面部110側の開口部130を形成する内側部位にギャザー寄せにてミシンで縫い付ける(図6のステップS630)。而して、上面部110と下面部120を、夫々の一端部側110a,120aにて開口部130を形成するよう夫々の縁部110b,120bをミシンにて縫い代2.5mmで縫い合わせ袋状にすることでシューズ本体100を作製する(図6のステップS640)。出来上がったシューズ本体100は、その下面部120の一端部120a側の略中央部位120cに、ゴム紐170の両端部170a,170bをミシンにて縫い付ける(図6のステップS650)。最後に下面部120の一端部120aの内側にて、紐状のゴム紐170の上部に位置するとともに、環状のゴム紐160の内側に位置するよう紐状のゴム紐180を中敷部140を介して縫い付ける(図6のステップS650)。これにより、本実施形態のハーフシューズが完成する。
上記ハーフシューズの製造工程は、カバー150とゴム紐160の開口部140への取着する工程の順序を、カバー150を取着した後にゴム紐160を取着するようにしたが、図7に示すように、ゴム紐160を取着した後にカバー150を取着するようにしてもよい。
即ち、先ず、中敷部140を下面部120の上部側にゴム糊で接着する(図7のステップS710)。次に、上面部110側の開口部130を形成する部位に、ゴム紐160をギャザー寄せにてミシンにて縫い付ける(図7のステップS720)。この後、ゴム紐160の開口部130の内側に縫い付けられた部位には、当該部位全体を被覆するようカバー150を上面部110にミシンにて縫い目152を設けることによりギャザー寄せにて縫い付ける(図7のステップS730)。而して、上面部110と下面部120を、夫々の一端部側110a,120aにて開口部130を形成するよう夫々の縁部110b,120bをミシンにて縫い代2.5mmで縫い合わせ袋状にすることでシューズ本体100を作製する(図7のステップS740)。出来上がったシューズ本体100は、その下面部120の一端部120a側の略中央部位120cに、ゴム紐170の両端部170a,170bをミシンにて中敷部140を介して縫い付ける(図7ステップS750)。最後に、下面部120の一端部120aの内側にて、紐状のゴム紐170の上部に位置するとともに、環状のゴム紐160の内側に位置するよう紐状のゴム紐180を縫い付ける(図7のステップS760)。これにより、本実施形態のハーフシューズが完成する。
上記実施形態によれば、柔らかな伸張性のあるヌバック加工が施された天然牛革で袋状のシューズ本体100を構成し、ゴム紐160をギャザー寄せにてシューズ本体100の上面部110の内側に縫い付け当該ゴム紐160はカバー150にて全体が覆われるようにしたので、ヌバック加工が施された天然牛皮の機能を充分活かせ、高い運動特性及びホールド性・着用感に優れ、演技・競技・練習等への高い安定性及び安全性に寄与できるとともに、高い耐久性を提供できるものである。また、シューズ着用の違和感や痛み或いは甲の皮膚を傷めるという問題を解消できるものである。また、シューズ本体100の親指側の半分と小指側の半分は非対称の形状であり、シューズ本体100が足の指全体を柔らかく包み込むように親指側の方が小指側に比べて大きく形成し、従来のように着用者の足に内股となる方向に力が生じることもないので、着用者に余計な負荷をかけることもなくなる。
また、シューズ装着時に上面部110は足指の付け根部位までを被覆する程度の大きさに形成さているので、装着者はあたかも素足で演技しているかのように見え美的に見映えがよくなるという効果を奏するものである。さらに、シューズ本体100の上面部110は足指の付け根部分を覆う程度であり、ゴム紐160及びゴム紐170のシューズ本体100に縫い付けられている部分以外の部位の長さは、シューズ本体100の長さより長くなるよう構成されているので、装着時にゴム紐160,170がシューズ本体100をつま先側にフィットするよう常に張力が作用し、装着者の激しい動きや微妙な動きにもシューズ本体100は足の動きに追随するという優れた効果を奏するものである。また、装着者は足指をシューズ本体100の中で動かし易くなり、高度な演技や微妙な演技を行い易くなるという効果も奏するものである。
しかも、カバー150にはデザインが施されているので、美観もよくなり種々の工業的デザインを施したシューズを提供できるものである。また、下面部120に取着された中敷部140により、臭いや汗等の水分が吸収されるので、消臭性や乾燥性にも優れるという衛生面での実用的効果を奏するものである。加えてシューズ本体100の下面側は中敷部140との二重構造により、摩擦や汗等の影響にも強いという効果を奏するものである。
さらに厚さを約0.6mm〜0.8mm程度の柔らかく伸張性を有する素材を使用することにより、足に近い形を作ることができ足に対する適切なホールドを保持でき、且つ着用感・フィット感にも優れるものである。縫い目がつま先に当ったとしても天然牛革の特性により従来に比して不必要な圧迫感や押圧感はなく、ソフトな感触を得られるものでもある。そして、ヌバック加工が施された天然皮革の面を上面部110の上部としたので、上面部110の上部側は見映えも良く汚れが付着し難く、汚れが付着したとしても容易に取り除くことができものである。また、ヌバック加工が施された天然皮革の面を下面部120の下部となるようにしたので、床面との適度な摩擦力を得られ、装着者はより高度な技を安心して行えるものである。また、床面がフローリングであろうとマットであろうと、床面の材質に大きな影響を受け難いという効果をも奏する。
さらに、ゴム紐170は開口部130の下面部120の略中央部位120cに取着されているので、着用者の足裏及び足首に適度な押圧力を生じさせ、シューズ本体100が体操演技中に於いて不用意に脱げることをも防止できるものでもある。斯様な効果は、専用の製造装置や設備を用意することなくハーフシューズを実現できるので、経済的且つ有用なものである。
なお、上記実施形態では、ゴム紐170,180の長さをシューズ本体100の長さよりも大きくなるよう構成し、従来の大きさに比べて足指の付け根部分を覆う程度の大きさしかない上面部110を有するシューズ本体100が、足指の付け根側に適度な張力を作用させてあるが、適度な張力が作用するのであれば、ゴム紐の長さはシューズ本体100の長さと同等であったり、或いは短くなったとしても構わないものである。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない限り種々の変形が可能なことは勿論である。
100 …シューズ本体
110 …上面部
110b…縁部
120 …下面部
120b…縁部
120c…略中央部位
130 …開口部
140 …中敷部
150 …カバー(被覆部)
160 …環状のゴム紐(第一の弾性体)
170 …紐状のゴム紐(第二の弾性体)
170a,170b …両端部
180 …紐状のゴム紐(第三の弾性体)

Claims (8)

  1. 片側半分と他の片側半分とが非対称形状であり、柔らかく伸張性を有する天然皮革または当該天然皮革と同等の柔らかさ及び伸張性を有する素材からなる上面部と、
    この上面部より横幅が小さく、片側半分と他の片側半分とが非対称形状であり、柔らかく伸張性を有する天然皮革または当該天然皮革と同等の柔らかさ及び伸張性を有する素材からなる下面部と、
    この下面部の上部側に取着され、伸縮性を有しデオドラント機能を有する素材からなる中敷部と、
    上記上面部と上記下面部の一端部側にて開口部を形成するよう夫々の縁部を縫い合わせることにより構成される袋状のシューズ本体と、
    このシューズ本体の上面部側の開口部内側に縫い付けられる環状の第一の弾性体と、
    この第一の弾性体の開口部内側に位置する部位全体を被覆するよう上記上面部にギャザー寄せにて縫い付けられる被覆部と、
    上記開口部を形成する下面部側の一端部側の略中央部位にその両端部が上記中敷部を介して当該下面部に縫い付けられる紐状の第二の弾性体と、
    上記開口部を形成する上記下面部の一端部側の内側に、上記第二の弾性体の上部に位置するとともに上記第一の弾性体の内側に位置するよう縫い付けられる紐状の第三の弾性体とを具備し、
    上記第一の弾性体及び上記第二の弾性体の上記シューズ本体に縫い付けられている部分以外の部位の長さは、当該シューズ本体の長さよりも長く形成されていることを特徴とするハーフシューズ。
  2. 上記シューズ本体の装着時、上記上面部は足指の付け根部位までを被覆する程度の大きさに形成されていることを特徴とする請求項1記載のハーフシューズ。
  3. 上記天然皮革または上記同等の機能を有する素材はヌバック加工若しくは同等の加工が施され、このヌバック加工若しくは同等の加工が施された皮革面または素材面が少なくとも上記下面部の下部となるよう構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のハーフシューズ。
  4. 上記袋状のシューズ本体は、約2.5mmの縫い代にて上記上面部及び上記下面部の縁部を縫い合わせることにより構成されたことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のハーフシューズ。
  5. 片側半分と他の片側半分とが非対称形状であり且つ柔らかく伸張性を有する天然皮革または当該天然皮革と同等の柔らかさ及び伸張性を有する素材からなる上面部より横幅が小さく片側半分と他の片側半分とが非対称形状であり且つ柔らかく伸張性を有する天然皮革または当該天然皮革と同等の柔らかさ及び伸張性を有する素材からなる下面部の上部側に伸縮性を有しデオドラント機能を有する素材からなる中敷部を接着する工程と、
    上記上面部と上記下面部の一端部側にて開口部を形成するよう夫々の縁部を縫い合わせることにより袋状のシューズ本体を形成する工程と、
    このシューズ本体の上面部側の開口部内側に環状の第一の弾性体を縫い付ける工程と、
    この第一の弾性体の開口部内側に位置する部位全体を被覆するよう上記上面部にギャザー寄せにて被覆部を縫い付ける工程と、
    上記開口部を形成する下面部側の一端部側の内側略中央部位に紐状の第二の弾性体の両端部を上記中敷部を介して縫い付ける工程と、
    上記開口部を形成する上記下面部の一端部側の内側に、上記第二の弾性体の上部に位置するとともに上記第一の弾性体の内側に位置するよう紐状の第三の弾性体を縫い付ける工程とからなることを特徴とするハーフシューズの製造方法。
  6. 上記上面部は、上記シューズ本体の装着時、足指の付け根部位までを被覆する程度の大きさに形成されていることを特徴とする請求項5記載のハーフシューズの製造方法。
  7. 上記天然皮革または上記同等の機能を有する素材はヌバック加工若しくは同等の加工が施され、このヌバック加工若しくは同等の加工が施された皮革面または素材面が少なくとも上記下面部の下部となるようにしたことを特徴とする請求項5、請求項6または請求項7記載のハーフシューズの製造方法。
  8. 上記第一の弾性体及び上記第二の弾性体の上記シューズ本体に縫い付けられている部分以外の部位の長さは、当該シューズ本体の長さよりも長く形成されていることを特徴とする請求項5乃至請求項7記載のハーフシューズの製造方法。
JP2013076492A 2013-04-01 2013-04-01 ハーフシューズ及びハーフシューズの製造方法 Pending JP2014200340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013076492A JP2014200340A (ja) 2013-04-01 2013-04-01 ハーフシューズ及びハーフシューズの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013076492A JP2014200340A (ja) 2013-04-01 2013-04-01 ハーフシューズ及びハーフシューズの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014200340A true JP2014200340A (ja) 2014-10-27

Family

ID=52351356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013076492A Pending JP2014200340A (ja) 2013-04-01 2013-04-01 ハーフシューズ及びハーフシューズの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014200340A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017119061A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 恵里 田邊 ハーフシューズ及びハーフシューズの製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4277897A (en) * 1979-10-01 1981-07-14 Connell Betty O Dance/gymnastic footlet
JPS57120303U (ja) * 1981-01-21 1982-07-26
US6018888A (en) * 1998-04-06 2000-02-01 Wilkenfeld; David Protective footwear for modern dance
JP5120743B1 (ja) * 2012-05-28 2013-01-16 恵里 田邊 ジャンピングシューズ及びジャンピングシューズの製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4277897A (en) * 1979-10-01 1981-07-14 Connell Betty O Dance/gymnastic footlet
JPS57120303U (ja) * 1981-01-21 1982-07-26
US6018888A (en) * 1998-04-06 2000-02-01 Wilkenfeld; David Protective footwear for modern dance
JP5120743B1 (ja) * 2012-05-28 2013-01-16 恵里 田邊 ジャンピングシューズ及びジャンピングシューズの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017119061A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 恵里 田邊 ハーフシューズ及びハーフシューズの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2006234773B2 (en) A shoe
KR200474152Y1 (ko) 벗겨짐 방지용 덧버선
US20140352170A1 (en) Modern dance shoe
JP2007332469A (ja) 靴下又は筒状の下肢用サポーター
TWM455386U (zh) 鞋體改良結構
JP5120743B1 (ja) ジャンピングシューズ及びジャンピングシューズの製造方法
JP6335072B2 (ja) フットカバー
JP6472167B2 (ja) フットカバー
JP2014200340A (ja) ハーフシューズ及びハーフシューズの製造方法
JP4643756B1 (ja) ジャンピングシューズ
JP3145106U (ja) スポーツ用弾性ストッキング
JP3165090U (ja) 靴下又は筒状の下肢用サポーター
JP6582162B2 (ja) ハーフシューズ及びハーフシューズの製造方法
CN207202253U (zh) 一种鞋子
KR101747161B1 (ko) 스트레칭 효과가 있는 기능성 신발
JP2004530804A (ja) 靴用ヌードソックス
JP2005013365A (ja) レーシング股付シューズ
KR200329570Y1 (ko) 발관절운동밴드
CN215124854U (zh) 适于足背上部穿着的垫片
JP6959607B2 (ja) フットカバー
JP2014200508A (ja) 靴の製造技術を応用したスリッパまたはサンダル
JP3172464U (ja) 重心矯正サポーター
JP6940091B2 (ja) フットカバー
JP5366921B2 (ja) 足袋
JP6918316B2 (ja) フットカバー

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140924