JP2014200330A - イントロデューサシース及びイントロデューサ組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】治療中又は治療直後に除神経が完了したか否かをより確実に判断可能なイントロデューサシース及びイントロデューサ組立体を提供する。【解決手段】体外から脈管内に治療用デバイスを供給可能なイントロデューサシース1であって、体外から脈管内に挿入されるシースチューブ2と、神経活動を測定可能な金属電極10,10aを有し、シースチューブの外壁に取り付けられる金属電極部材3と、を備え、シースチューブは、治療中に脈管内に留置される先端部22と、先端部と連続して脈管外に延在する本体部8と、を備え、金属電極の少なくとも1つが、シースチューブにおける本体部の外壁上に又は本体部の外壁に対してシースチューブの径方向外側の位置にある。【選択図】図1
Description
本発明は、イントロデューサシース及びイントロデューサ組立体に関する。
近年医療において、カテーテルと呼ばれる細長い中空管を用いて様々な形態の治療や検査が行われている。このような治療方法としては、カテーテルを通じて直接患部に薬剤を投与する方法、拡張するバルーンを先端に取り付けたカテーテルを用いて体腔内の狭窄部を押し広げて開く方法、先端部にカッターが取り付けられたカテーテルを用いて患部を削り取って開く方法などがある。
カテーテルを用いて治療・検査などを行う場合には、一般的に、腕または脚に形成された穿刺部位にイントロデューサシースを挿入し、イントロデューサシースが区画する中空部を介してカテーテル等を経皮的に血管等の脈管の病変部に挿入する。このような治療の1つの例として、抵抗性高血圧患者に対して行う腎動脈交感神経を不活化させる治療が知られている。なお、神経を不活化させることを、以下「除神経」と称する。
また特許文献1には、上記のイントロデューサシースの一般的な使用方法とは異なる使用方法が開示されている。具体的に特許文献1には、肥満に対する処置として、例えば内臓神経を電気的に刺激して賦活化させる方法が記載され、神経の賦活化により生じる筋肉攣縮をイントロデューサ(イントロデューサシースに相当するもの)を用いて感知する方法が開示されている。
上述した除神経を行う治療に関して、治療中又は治療直後に除神経が確実に行えたか否かの判断手法がなく、治療を行っても効果が表れない患者に対し、追加の治療が必要か否かを判断することが困難であるという問題がある。なお、特許文献1のイントロデューサは、除神経を行う治療を想定したものではなく、除神経の治療中に神経活動をモニタリングすることが可能な構成を示すものではない。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、治療中又は治療直後に除神経が完了したか否かをより確実に判断可能なイントロデューサシース及びイントロデューサ組立体を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様としてのイントロデューサシースは、体外から脈管内に治療用デバイスを供給可能なイントロデューサシースであって、体外から前記脈管内に挿入されるシースチューブと、神経活動を測定可能な金属電極を有し、前記シースチューブの外壁に取り付けられる金属電極部材と、を備え、前記シースチューブは、治療中に前記脈管内に留置される先端部と、当該先端部と連続して前記脈管外に延在する本体部と、を備え、前記金属電極の少なくとも1つが、前記シースチューブにおける前記本体部の外壁上に又は当該本体部の当該外壁に対して前記シースチューブの径方向外側の位置にあることを特徴とするものである。
本発明の1つの実施形態として、前記少なくとも1つの金属電極は、前記シースチューブの長さ方向に沿って複数配置されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記少なくとも1つの金属電極は、前記シースチューブの周方向に延在するリング状の電極であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記少なくとも1つの金属電極は、前記シースチューブの周方向に沿って複数配置されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記金属電極部材は、前記本体部の前記外壁を取り囲むように取り付けられるとともに、前記シースチューブの内壁から当該シースチューブの前記外壁へと貫通する貫通孔を通じて、当該シースチューブが区画するシースチューブ中空部から流入する液体により拡張可能なバルーンを備え、前記少なくとも1つの金属電極が、前記バルーンの表面に取り付けられていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態としての前記イントロデューサシースは、前記シースチューブの径方向外側で周囲を取り囲み、当該シースチューブの長さ方向に当該シースチューブに対して移動可能な外管部材を備え、前記金属電極部材は、前記本体部の前記外壁から外方に向かって枝状に延び、前記少なくとも1つの金属電極が先端に取り付けられる形状記憶合金部を備え、前記形状記憶合金部は、前記外管部材により周囲を取り囲まれた状態において、当該外管部材と前記シースチューブとの間で弾性変形した状態で収容される構成とすることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記金属電極部材は、前記シースチューブの径方向外側で周囲を取り囲み、当該シースチューブの長さ方向に当該シースチューブに対して移動可能な外管部材と、当該外管部材に一端が取り付けられるとともに他端が前記シースチューブに対して移動しないように固定され、前記外管部材の移動により前記シースチューブの径方向への撓み量が変化するワイヤ部材と、を備え、前記少なくとも1つの金属電極は、前記ワイヤ部材に取り付けられていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記金属電極部材は、前記シースチューブの径方向外側で周囲を取り囲み、当該シースチューブの長さ方向に当該シースチューブに対して移動可能な外管部材を備え、前記少なくとも1つの金属電極は、当該外管部材の外壁上に取り付けられ、当該外管部材と共に移動可能であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記外管部材のうち、前記シースチューブの前記先端部側に位置する一端部には、当該先端部側に向かって外径が小さくなるテーパー形状部が設けられていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記シースチューブの前記先端部には、当該シースチューブの挿入方向に向かって外径が小さくなるテーパー形状部が設けられていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記シースチューブの前記本体部のうち前記先端部と連続する一端とは反対側の他端部と接続されるとともに、前記シースチューブのシースチューブ中空部と連通し、体外から前記治療用デバイスが挿入可能なハウジング中空部を区画するハウジング部と、前記治療用デバイスが挿入可能なスリットを有し、前記ハウジング中空部を閉塞する弾性弁体と、を更に備える構成とすることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記ハウジング部の外壁には前記ハウジング中空部に連通するポート部が設けられ、当該ポート部に連結するサイドチューブと、前記ポート部側とは反対側の前記サイドチューブ端部と接続されるコネクタ部材と、を備える構成とすることが好ましい。
本発明の第2の態様は、前記イントロデューサシースと、ダイレータと、を備えるイントロデューサ組立体である。
なお、上記「前記少なくとも1つの金属電極」とは、本発明の第1の態様としてのイントロデューサシースにおいて記載された、「前記シースチューブにおける前記本体部の外壁上に又は当該本体部の当該外壁に対して前記シースチューブの径方向外側の位置にある」金属電極を意図するものである。
本発明によれば、治療中又は治療直後に除神経が完了したか否かをより確実に判断可能となる。
以下、本発明に係るイントロデューサシース及びイントロデューサ組立体の実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
<実施形態1>
まず、本発明に係るイントロデューサシースの1つの実施形態である実施形態1について説明する。図1は、本実施形態におけるイントロデューサシース1の構成を示す斜視図であり、図2はイントロデューサシース1の断面図である。
まず、本発明に係るイントロデューサシースの1つの実施形態である実施形態1について説明する。図1は、本実施形態におけるイントロデューサシース1の構成を示す斜視図であり、図2はイントロデューサシース1の断面図である。
イントロデューサシース1は、体外から脈管内に、治療用デバイスの供給を可能にする医療器具である。ここで、脈管とは、体内に存在して体液を通す管であり、例えば血管、リンパ管などである。また、治療用デバイスとは、治療のために用いられるデバイスを意図するものであり、治療によって異なるものである。例えば、腎動脈神経の除神経を行う治療の場合には、カテーテルや、カテーテルを通じて腎動脈内に供給されて腎動脈神経を焼灼する焼灼デバイスなどが該当する。
図1、2に示すように、イントロデューサシース1は、シースチューブ2と、金属電極部材3と、ハウジング部4と、弾性弁体5と、分岐ライン6とを備えている。
シースチューブ2は、治療中に脈管内に留置される先端部7と、先端部7と連続して脈管外に延在する本体部8とを備えている。また、シースチューブ2は管状部材であり、シースチューブ中空部9を区画している。
金属電極部材3は、神経活動を測定可能な金属電極10を有し、シースチューブ2の外壁に取り付けられ、少なくとも1つの金属電極10aは、シースチューブ2における本体部8の外壁上に、又は本体部8の外壁に対してシースチューブ2の径方向Aの外側の位置に位置するように設けられる。金属電極10とは、皮膚表面と脈管の外壁との間に存在する神経の神経活動を電気的に検出することを可能にする電極である。詳細は後述するが、例えば腎動脈神経を焼灼デバイスを用いて焼灼する治療を行う場合に、金属電極10aにより、末梢神経の神経活動をモニタリングして、除神経が完了しているか否か判断することが可能となる。
ハウジング部4は、シースチューブ2の端部に取り付けられる。具体的には、シースチューブ2の本体部8のうち、先端部7と連続する一端とは反対側の他端部11に接続される。また、ハウジング部4は、図2に示すように内部にハウジング中空部12を区画しており、シースチューブ2と接続された状態において、上述したシースチューブ中空部9と連通し、イントロデューサシース中空部13が構成される。治療用デバイスは、体外からこのイントロデューサシース中空部13を通って脈管内へと導入される。
また、ハウジング部4の外壁には、ハウジング中空部12に連通するポート中空部14を区画するポート部15が設けられている。
弾性弁体5は、治療用デバイスが挿入可能なスリット16を有し、ハウジング中空部12を閉塞するように、ハウジング部4に取り付けられる。
分岐ライン6は、ハウジング部4の外壁に設けられたポート部15と連結されるサイドチューブ17と、サイドチューブ17のうちポート部15と連結される一端とは反対側の他端部に接続される、コネクタ部材18としての三方活栓と、を備える。
以下に本実施形態におけるイントロデューサシース1の各部材の詳細について説明する。
[シースチューブ2]
図3は、イントロデューサシース1が、脈管内、すなわち、脈管が区画する、体液が流れる中空部内に留置されている状態を示す図である。図3に示すように、シースチューブ2は治療中に、脈管の延在方向(脈管内の体液が流れる方向又はその逆方向)に沿って変形した状態で留置される。上述したように、シースチューブ2は、治療中に脈管内に留置される先端部7と、この先端部7に連続して脈管外に延在する本体部8とを備えており、図3において脈管内に留置されている部分が先端部7、脈管外に延在する部分が本体部8である。なお、イントロデューサシース1内の管状部材はガイディングカテーテル900を示している。また、図3における「VE」は脈管を示している。
図3は、イントロデューサシース1が、脈管内、すなわち、脈管が区画する、体液が流れる中空部内に留置されている状態を示す図である。図3に示すように、シースチューブ2は治療中に、脈管の延在方向(脈管内の体液が流れる方向又はその逆方向)に沿って変形した状態で留置される。上述したように、シースチューブ2は、治療中に脈管内に留置される先端部7と、この先端部7に連続して脈管外に延在する本体部8とを備えており、図3において脈管内に留置されている部分が先端部7、脈管外に延在する部分が本体部8である。なお、イントロデューサシース1内の管状部材はガイディングカテーテル900を示している。また、図3における「VE」は脈管を示している。
シースチューブ2は、通常、その長さの50%以上が脈管内に留置されるものであり、長さの80%〜90%が脈管内に留置されて使用される場合も頻繁にある。なお、シースチューブ2の長さは、用途等により異なるが、一般的に10〜300mm程度が好ましく、50〜150mm程度がより好ましい。ここで「シースチューブの長さ」とは、イントロデューサシースの外部から目視できる部分の全長を意図し、ハウジング部4内に位置する外部から目視できない部分を含まない。
また、脈管外に延在する本体部8のうち体内にある部分、すなわち皮膚表面と脈管の外壁との間に延在する部分は、通常、シースチューブ2の長さの50%未満であり、10%以下で使用されることも頻繁にある。シースチューブ2の長さによるが、例えば手首の橈骨動脈に留置する場合には通常10mm以下、太ももの大腿動脈に留置する場合には通常10mm〜100mm程度が、皮膚表面と脈管の外壁との間に延在する部分となる。
シースチューブ2の先端部7のうち遠位端22の近傍には、シースチューブ2の挿入方向に向かって、すなわち遠位端22に向かって外径が小さくなるテーパー形状部41が設けられている。そのため、イントロデューサシース1の体外から体内、更には脈管外から脈管内への挿入が容易となる。
シースチューブ2の材質は、脈管に挿入されるため、ある程度の剛性を有しており、なおかつ脈管内で脈管に追従して変形できる程度の可撓性を備えていることが好ましい。更に、治療用デバイスが挿入されるシースチューブ中空部9を大きくとることができる、すなわち薄肉化できる材質であることが好ましい。また、経皮的に脈管内に留置されることから生体適合性に優れた材質ものであることが必要である。これらの点を考慮して、シースチューブ2は、特に、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン;ナイロン66のようなポリアミド;ポリウレタン;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンテレフタレートのようなポリエステル;ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等のようなフッ素系樹脂;からなる群より選択される少なくとも1種を主とするものが好ましい。なお、シースチューブ2の内面及び/又は外面を、抗血栓性樹脂皮膜で被覆して、生体適合性を確保するようにしてもよい。
また、シースチューブ2は、脈管導入位置の確認のために酸化ビスマス、タングステン等のX線造影性材料を成形の際に含んでいる方がより好適である。
[金属電極部材3]
図1、3に示すように、金属電極部材3は、シースチューブ2の外壁に取り付けられる。本実施形態では、金属電極部材3は、金属電極10と、この金属電極10の配線19と、金属電極10及び配線19が形成された基体としてのフィルム20と、を備える構成である。金属電極10及び配線19は、スパッタ法によりフィルム20上に形成されており、このフィルム20がシースチューブ2の外壁上に取り付けられている。具体的には、フィルム20は、シースチューブ2の外周面に巻き付けられ、この外周面と接着されている。フィルム20は、薄肉のポリイミド等で形成することが可能である。なお、配線19は、各金属電極10に繋がれているが、図1では1つの金属電極10についてのみ記載し、その他の金属電極10に繋がれる配線19は省略している。また、図3においても配線19は図示していない。
図1、3に示すように、金属電極部材3は、シースチューブ2の外壁に取り付けられる。本実施形態では、金属電極部材3は、金属電極10と、この金属電極10の配線19と、金属電極10及び配線19が形成された基体としてのフィルム20と、を備える構成である。金属電極10及び配線19は、スパッタ法によりフィルム20上に形成されており、このフィルム20がシースチューブ2の外壁上に取り付けられている。具体的には、フィルム20は、シースチューブ2の外周面に巻き付けられ、この外周面と接着されている。フィルム20は、薄肉のポリイミド等で形成することが可能である。なお、配線19は、各金属電極10に繋がれているが、図1では1つの金属電極10についてのみ記載し、その他の金属電極10に繋がれる配線19は省略している。また、図3においても配線19は図示していない。
また配線19は、ハウジング部4の内壁又は外壁に沿って配設されるケーブル21と電気的に接続され、このケーブル21が体外に設置された測定器と接続される。これにより、金属電極10で検出した神経活動の様子を測定器を用いてモニタリングすることが可能となる。
なお、本実施形態ではスパッタ法により金属電極10及び配線19を形成したが、スパッタ法に限らず種々の方法により形成することが可能である。また本実施形態の金属電極部材3は、フィルム20上に金属電極10及び配線19を形成したものであるが、フィルム20を用いずに、例えば蒸着又は接着することにより、金属電極10及び配線19をシースチューブ2の外壁上に直接取り付ける構成としてもよい。ただし、金属電極10等をシースチューブ2の外壁上に直接取り付ける場合には、金属電極10等の厚み分だけシースチューブ2表面に凹凸が形成され、シースチューブ2の挿入性(体外から体内への挿入のし易さ)及び抜去性(体内から体外への抜き易さ)が低減するため、薄肉の金属電極10等を形成したフィルム20を備える金属電極部材3とすることが好ましい。
更に、後述する他の実施形態において示すように、金属電極部材3は、本実施形態のような構成に限られるものではなく、拡張体425としてのバルーン425a(図6、7参照)や、金属電極10aをシースチューブ2の径方向Aの外方に位置する体内組織に押圧する押圧部材531としての形状記憶合金部531a(図8参照)や、シースチューブ2の径方向A及び/又は長さ方向Bにおける金属電極10aの位置を調整可能な調整部材としてのワイヤ部材636や、外管部材630、730(図9、図10参照)などを用いて金属電極部材を構成してもよい。また上記部材等を複数組み合わせて金属電極部材を構成することも可能である。
なお、「長さ方向B」とは、管状のシースチューブ2の延在方向を意図するものであり、例えば脈管内にシースチューブ2が曲がった状態で留置された場合には、その曲がって留置されたシースチューブ2に沿う方向が長さ方向Bとなる。
[金属電極10]
図1及び図3に示すように、本実施形態の金属電極10は薄膜の略円形状の電極であり、少なくとも1つの金属電極10aが、シースチューブ2における本体部8の外壁上に設けられる。このような構成とすることにより、金属電極10aが、シースチューブ2が挿入される脈管の外壁と皮膚表面との間に位置する神経の神経活動を検出することが可能となる。なお、上述したように、脈管内に留置される先端部7の長さは、通常、シースチューブ2の長さの50%以上となるため、金属電極10のうち少なくとも1つ(金属電極10aに相当)は、シースチューブ2の長さ方向Bにおける中点(シースチューブ2の長さの半分の位置)に対して遠位端22とは反対側の部分、言い換えれば、シースチューブ2の長さ方向Bにおいて、ハウジング部4と接続される他端部11側から50%の長さの範囲内に設けられるようにすることが好ましい。
図1及び図3に示すように、本実施形態の金属電極10は薄膜の略円形状の電極であり、少なくとも1つの金属電極10aが、シースチューブ2における本体部8の外壁上に設けられる。このような構成とすることにより、金属電極10aが、シースチューブ2が挿入される脈管の外壁と皮膚表面との間に位置する神経の神経活動を検出することが可能となる。なお、上述したように、脈管内に留置される先端部7の長さは、通常、シースチューブ2の長さの50%以上となるため、金属電極10のうち少なくとも1つ(金属電極10aに相当)は、シースチューブ2の長さ方向Bにおける中点(シースチューブ2の長さの半分の位置)に対して遠位端22とは反対側の部分、言い換えれば、シースチューブ2の長さ方向Bにおいて、ハウジング部4と接続される他端部11側から50%の長さの範囲内に設けられるようにすることが好ましい。
また本実施形態では、少なくとも1つの金属電極10aが、シースチューブ2の長さ方向Bに沿って複数配置されている。これは脈管の外壁と皮膚表面との間に位置する神経の検出を容易にするためである。つまり、神経活動の測定対象となる神経の位置が明確に把握できない場合があるため、金属電極10aを複数設ける構成とすることによって、神経活動を測定可能な神経を見つけることが容易となる。なお、これも上述したように、脈管内に留置される先端部7の長さは、治療の種類等に応じて全体の50%〜90%の範囲で変動する可能性があるため、シースチューブ2の長さ方向Bにおける中点に対して遠位端22とは反対側の部分に金属電極10を複数設ける構成とすることが好ましい。金属電極10をこのように配置することにより、脈管の外壁と皮膚表面との間に位置する金属電極10aの数を多くすることが可能となる。なお、本実施形態では金属電極10の数を10個としているが、これに限られるものではなく、シースチューブ2の長さや治療の種類等に応じて設定することが可能である。
金属電極10は、例えば白金、イリジウム、タングステン等の金属で形成される。
なお、後述する他の実施形態において一部の構成は説明するが、金属電極10は、本実施形態のような略円形状の電極に限られるものではなく、例えば四角形状のような多角形状の電極や、シースチューブ2の周囲を覆うリング状の電極(図5参照)とすることも可能である。更には、金属電極10のシースチューブ2の長さ方向Bにおける長さについても各種長さの電極を用いることが可能である。例えばリング状の電極(図5参照)よりも長さ方向Bに長い中空円筒状の薄肉の金属電極とする場合には、シースチューブ2の長さ方向Bに多数の金属電極を配置する必要がなくなり、金属電極10の個数を少なくでき、モニタリングの手間を低減することが可能となる。
更に、本実施形態では、シースチューブ2の外壁上に金属電極10を設ける構成としているが、後述する実施形態4〜7(図6〜10参照)のように、金属電極をシースチューブの本体部の外壁に対して前記シースチューブの径方向外側の位置、すなわちシースチューブの外壁から離れた位置に設ける構成とすることも可能である。また、本実施形態において、各金属電極10aの全体が脈管外に位置するようになっているが、1つの金属電極のうち一部分は脈管内に位置し、その他の部分が脈管外に位置するように、金属電極を配置しても構わない。
[ハウジング部4]
図1に示すように、ハウジング部4は、シースチューブ2の他端部11を支持するシースチューブ支持体23と、シースチューブ支持体23のシースチューブ2を支持する端部と反対側に取り付けられるハウジング本体24と、ハウジング本体24の外壁に設けられたポート部15と、を備える。
図1に示すように、ハウジング部4は、シースチューブ2の他端部11を支持するシースチューブ支持体23と、シースチューブ支持体23のシースチューブ2を支持する端部と反対側に取り付けられるハウジング本体24と、ハウジング本体24の外壁に設けられたポート部15と、を備える。
シースチューブ支持体23は、シースチューブ2のキンク(折れ曲がり)を抑制するために設けられており、その材質としては、スチレン系、オレフィン系、ポリエステル系の熱可塑性エラストマーとすることが好ましい。
図2に示すように、ハウジング本体24は、シースチューブ支持体23とともに、治療用デバイスが外方より挿入可能なハウジング中空部12を区画している。ハウジング本体24は合成樹脂により形成することが可能であり、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂等で形成することができる。
なお、脈管を確保した後、患者にハウジング部4を留置できるように縫合しておくために、ハウジング本体24に、縫合糸をかけるための溝部及び/又はリング状の糸掛片を設けてもよい。
ポート部15は、後述する分岐ライン6のサイドチューブ17と接続され、ポート部15のポート中空部14を通じてハウジング中空部12へと薬液等の液体を供給することが可能である。
[弾性弁体5]
弾性弁体5は、天面にスリット16が設けられたディスク状の弁体であって、ハウジング部4が区画するハウジング中空部12を閉塞するように設けられている。具体的に、弾性弁体5は、ハウジング本体24により、その天面と底面とが挟持されてハウジング中空部12内に保持される。従って、治療用デバイスが外方より挿入される際には、天面に設けられたスリット16が開くことにより、治療用デバイスはハウジング中空部12、シースチューブ中空部9、脈管の順に進入することが可能であるとともに、弾性変形した弾性弁体5が、挿入された治療用デバイスの外壁に密着して液密に保つことにより、脈管から逆流する例えば血液等の体液がイントロデューサシース1の外部に漏れることが抑制される。
弾性弁体5は、天面にスリット16が設けられたディスク状の弁体であって、ハウジング部4が区画するハウジング中空部12を閉塞するように設けられている。具体的に、弾性弁体5は、ハウジング本体24により、その天面と底面とが挟持されてハウジング中空部12内に保持される。従って、治療用デバイスが外方より挿入される際には、天面に設けられたスリット16が開くことにより、治療用デバイスはハウジング中空部12、シースチューブ中空部9、脈管の順に進入することが可能であるとともに、弾性変形した弾性弁体5が、挿入された治療用デバイスの外壁に密着して液密に保つことにより、脈管から逆流する例えば血液等の体液がイントロデューサシース1の外部に漏れることが抑制される。
なお、弾性弁体5の「天面」とは、弾性弁体5のうち少なくとも一部が外方に露出される面を意味するものであり、図4においては、弾性弁体5の上面が「天面」に該当する。「底面」とは、「天面」の反対側の面を意味するものである。
弾性弁体5は、金型成形され、弾性変形可能に形成される。この弾性弁体5の材料としては、例えば、天然ゴム;イソプレンゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等の各種合成ゴム;ポリアミド系、ポリエステル系等の各種熱可塑性エラストマー;などの弾性材料が挙げられる。
[分岐ライン6]
図1に示すように、分岐ライン6は、ハウジング部4のハウジング本体24の外壁に設けられたポート部15と連結されるサイドチューブ17と、サイドチューブ17のうちポート部15と連結される一端とは反対側の他端部に接続されるコネクタ部材18としての三方活栓と、を備える。この分岐ライン6は、例えばシースチューブ2内の血液凝固を防止するため、ヘパリン加生食を供給するときに用いられる。
図1に示すように、分岐ライン6は、ハウジング部4のハウジング本体24の外壁に設けられたポート部15と連結されるサイドチューブ17と、サイドチューブ17のうちポート部15と連結される一端とは反対側の他端部に接続されるコネクタ部材18としての三方活栓と、を備える。この分岐ライン6は、例えばシースチューブ2内の血液凝固を防止するため、ヘパリン加生食を供給するときに用いられる。
以下に、他の実施形態におけるイントロデューサシースについて説明する。他の実施形態の説明では、本実施形態との相違点について詳細に説明し、共通する点については説明を省略する。また、本実施形態と共通する各部材については、本実施形態で用いた数字と同じ番号を付している。
<実施形態2>
図4は、実施形態2としてのイントロデューサシース201を示す図である。実施形態2のイントロデューサシース201は、実施形態1のイントロデューサシース1と、金属電極の配置が異なる点で相違し、その他の構成は上記実施形態1で説明したものと同様である。
図4は、実施形態2としてのイントロデューサシース201を示す図である。実施形態2のイントロデューサシース201は、実施形態1のイントロデューサシース1と、金属電極の配置が異なる点で相違し、その他の構成は上記実施形態1で説明したものと同様である。
本実施形態におけるイントロデューサシース201の金属電極210は、実施形態1の金属電極10と同一の形状であるが、本実施形態では金属電極210がシースチューブ2の長さ方向Bのみならず、周方向に複数配置されている。神経活動の検出感度は、金属電極210が対象である神経に近くなるほど向上するが、シースチューブ2を挿入するに際して、検出対象である神経の位置がどこにあるのか不明な場合がある。かかる場合に、金属電極210をシースチューブ2の周方向に複数配置する構成とすれば、実施形態1の電極配置に比べて、検出箇所を増やすことができ、高感度で検出可能な神経を見つけられる可能性を高めることができる。
なお、金属電極部材3については、実施形態1と同様に、金属電極210と、この金属電極210の配線219(図示せず)と、金属電極210及び配線219が形成された基体としてのフィルム220とを備える構成である。
<実施形態3>
次に、実施形態3について説明する。図5は、実施形態3としてのイントロデューサシース301を示す図である。実施形態3のイントロデューサシース301は、実施形態1のイントロデューサシース1と、金属電極の形状が異なる点で相違し、その他の構成は上記実施形態1で説明したものと同様である。
次に、実施形態3について説明する。図5は、実施形態3としてのイントロデューサシース301を示す図である。実施形態3のイントロデューサシース301は、実施形態1のイントロデューサシース1と、金属電極の形状が異なる点で相違し、その他の構成は上記実施形態1で説明したものと同様である。
本実施形態におけるイントロデューサシース301の金属電極310は、実施形態1の金属電極10と異なり、リング状の形状である。つまり、金属電極部材303は、金属電極310と、この金属電極310の配線319(図示せず)と、金属電極310及び配線319が形成された基体としてのフィルム320と、を備える構成である。
金属電極310をリング状として、シースチューブ2の外周上に設ける構成とすることにより、上述した実施形態2と同様、実施形態1の電極配置に比べて高感度で検出可能な神経を見つけられる可能性を高めることができる。更に、リング状とすることによって、シースチューブ2の周方向全ての位置で、神経活動を検出することが可能になるため、実施形態2の構成よりも一層、高感度でモニタリング可能な神経を見つけやすい。また、長さ方向Bにおいて複数配置した金属電極310同士でノイズ低減のための作動増幅を行うことにより、金属電極310により神経活動を検出できる感度を向上させることが可能となるため(ラプラシアン電極効果)、実施形態1、2よりも効果的である。
<実施形態4>
図6は、実施形態4としてのイントロデューサシース401を示す図である。実施形態4のイントロデューサシース401は、実施形態1のイントロデューサシース1と、金属電極部材及びシースチューブの構成が異なる。
図6は、実施形態4としてのイントロデューサシース401を示す図である。実施形態4のイントロデューサシース401は、実施形態1のイントロデューサシース1と、金属電極部材及びシースチューブの構成が異なる。
本実施形態における金属電極部材403は、拡張体425としてのバルーン425aと、バルーン425aの外表面に取り付けられた金属電極410と、バルーン425aの外表面に取り付けられた金属電極410用の配線419(図示せず)と、を備える。金属電極410は、シースチューブ2の長さ方向Bのみならず、周方向にも複数配置されている。
図6に示すように、バルーン425aは、シースチューブ402の本体部408の外壁を取り囲むように、シースチューブ402の外壁に取り付けられており、バルーン425aの内表面とシースチューブ402の外壁との間に流入されるバルーン拡張用液体により、シースチューブ402の径方向Aの外方へと拡張することが可能である。具体的に、シースチューブ402には、内壁から外壁へ貫通する貫通孔426が設けられており、弾性弁体5又は分岐ライン6を介してイントロデューサシース中空部13に供給されたバルーン拡張用液体が、貫通孔426を通じてバルーン425aの内表面とシースチューブ402の外壁との間に流入することにより、バルーン425aは拡張する。なお、イントロデューサシース401の外方からバルーン拡張用液体を供給する手段としては、液体を容易に供給及び吸い上げることが可能なシリンジを用いることができる。また本実施形態では、イントロデューサシース中空部13が2つの中空部から構成され、治療用デバイスを導入するための中空部の他に、バルーン拡張用液体の流路が設けられている。この他にシースチューブ402の外壁にバルーン拡張用液体のためのチューブを這わせる構成としてもよい。また、この分岐ライン6が、例えばシースチューブ402内の血液凝固を防止するため、ヘパリン加生食を供給するときに用いられるときには、分岐ライン6とは別に、バルーンの拡張用ラインを設けることが可能である。
バルーン425aは、弾性変形可能な材料で構成することが可能であるが、ナイロン、ポリエチレン、ポリエーテル、又はポリエチレンテレフタレートのような弾性変形しない樹脂系材料をフィルム状にして折り畳んで使用することも可能である。
金属電極410及び配線419は、弾性変形しないフィルム状のバルーン425aを用いる場合には、実施形態1と同様に、バルーン425aの外表面にスパッタ法等により形成することが可能である。なお、バルーン425aの外表面に直接接着等により貼り付ける構成としてもよい。なお、バルーン425aが設けられていない位置での配線については、シースチューブ402上を這い回し、ハウジング部4の内壁又は外壁に沿って配設されるケーブル21に接続する構成とすることができる。
金属電極410の形状は、図6に示す略円形状の電極のみならず、図7に示すようなリング状の電極429とすることも可能である。この構成の場合には、実施形態3と同様に、神経活動の検出感度を高めることが可能となるとともに、図6の構成よりも金属電極410の数を減らすことができるため、モニタリングも容易となる。また、図7に示す構成とする場合には、バルーン425aが折り畳まれた状態においては、リング状の電極429は真円形状をしておらず波打った状態としておき、バルーン425aが拡張したときにその圧力によって広がり、バルーン425a表面に密着した状態となって、図7に示すような真円形状になる構成とすることが好ましい。リング状の金属電極429の材質としては、白金、イリジウム、タングステン等の金属とすることが可能である。なお、金属電極429の代わりにポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)などの導電性ポリマーからなる電極を用いることも可能である。
再び図6の説明に戻り、バルーン425aは、バルーン拡張用液体が供給されていない状態、すなわちイントロデューサシース401が体内へ挿入される前は、折り畳まれて、シースチューブ402の外周面に巻き付いた状態となっている。これにより、イントロデューサシース401の挿入性、抜去性は確保される。なお、図6で示す本実施形態のシースチューブ402の本体部408は、外径が略一定の中空円筒状であるが、バルーン425aが折り畳まれてシースチューブ402に巻き付いている状態で、バルーン425aが取り付けられている位置でのシースチューブ402の外径と、バルーン425aが取り付けられていない位置でのシースチューブ402の外径と、の差が小さくなるように、バルーン425aが取り付けられている位置でシースチューブ402自体の外径が小さくなる括れ部を備える構成とすることが好ましい。これによりイントロデューサシース401の挿入性及び抜去性は一層向上する。
これに対してイントロデューサシース402が体内に挿入され、バルーン拡張用液体が供給されると、上述したとおりバルーン425aは拡張する。ただし、バルーン425aは体内に挿入されている状態であるため、実際には大きく拡張することはない。拡張しようとする圧力によって金属電極410aの神経への密着性を高めることができるため、高い感度で神経活動を検出することが可能となる。
<実施形態5>
図8は、実施形態5としてのイントロデューサシース501を示す図である。実施形態5のイントロデューサシース501は、実施形態1のイントロデューサシース1と、金属電極部材の構成が異なる点で相違している。また、イントロデューサシース501が、外管部材530を備えている点についても、実施形態1のイントロデューサシース1と相違する。
図8は、実施形態5としてのイントロデューサシース501を示す図である。実施形態5のイントロデューサシース501は、実施形態1のイントロデューサシース1と、金属電極部材の構成が異なる点で相違している。また、イントロデューサシース501が、外管部材530を備えている点についても、実施形態1のイントロデューサシース1と相違する。
本実施形態における金属電極部材503は、小型の金属電極510aと、シースチューブ2の本体部8の外壁から外方に向かって枝状に延び、金属電極510aが先端に取り付けられる形状記憶合金部531aと、金属電極510aと接続される配線519(図示せず)と、形状記憶合金部531a及び配線519とが取り付けられるフィルム520と、を備える。なお、本実施形態では、金属電極510aは、絶縁処理された形状記憶合金部531a上に設けられ、配線519は、形状記憶合金部531aとは別部材で構成される。このような構成とする場合には、配線519を形状記憶合金部531aに巻き付け又は這わせて一体化させることが好ましい。この他の構成として、形状記憶合金部531aを配線519として用いる構成としてもよい。かかる場合には配線519が簡素化される。
本実施形態におけるイントロデューサシース501は、外管部材530を備える。外管部材530は、シースチューブ2の径方向Aの外側でシースチューブ2の周囲を取り囲み、シースチューブ2の長さ方向Bにおいてこのシースチューブ2に対して移動可能となるように、シースチューブ2の外壁に支持されている。具体的には、外管部材530のうちハウジング部4側端部の内面がシースチューブ2の外面と接触する構成とし、外管部材530をシースチューブ2の長さ方向Bに移動させる際に摺動可能な構成とすることができる。
形状記憶合金部531aは、外管部材530により周囲を取り囲まれた状態において、外管部材530とシースチューブ2との間で弾性変形した状態で収容可能であり、外管部材530をシースチューブ2の長さ方向Bに移動させることにより、収容されていた形状記憶合金部531aが開放されて、復元力によってシースチューブ2の径方向Aの外方に広がる。
次に、本実施形態におけるイントロデューサシース501の使用方法について説明する。本実施形態におけるイントロデューサシース501は、外管部材530によりすべての形状記憶合金部531aが収容された状態で体内へと挿入される。この際に、シースチューブ2の先端部7側に位置する、外管部材530の一端部532は、シースチューブ2と共に体内へ、更には脈管内まで挿入されてもよい。そしてシースチューブ2の先端部7が脈管内に留置された後、外管部材530をハウジング部4側へと移動させて、収容されていた形状記憶合金部531aを開放させる。この復元力により、形状記憶合金部531aの先端に取り付けられ、シースチューブ2の本体部8の径方向外側に位置する金属電極510aが、神経活動の検出対象である神経に密着し、神経活動の検出感度が向上する。
なお、外管部材530の一端部532には、シースチューブ2の先端部7側に向かって外径が小さくなるテーパー形状部533が設けられているため、イントロデューサシース501の挿入時における挿入性は、外管部材530を設けた構成であっても維持することが可能である。
<実施形態6>
次に、図9を参照しながら実施形態6としてのイントロデューサシース601について説明する。イントロデューサシース601は、実施形態1のイントロデューサシース1と比較して、金属電極部材の構成が異なる。
次に、図9を参照しながら実施形態6としてのイントロデューサシース601について説明する。イントロデューサシース601は、実施形態1のイントロデューサシース1と比較して、金属電極部材の構成が異なる。
本実施形態における金属電極部材603は、シースチューブ2の径方向A外側で周囲を取り囲み、シースチューブ2の長さ方向Bに当該シースチューブ2に対して移動可能な外管部材630と、外管部材630に一端634が取り付けられるとともに他端635がシースチューブ2に対して移動しないように固定され、外管部材630の移動によりシースチューブ2の径方向Aへの撓み量が変化するワイヤ部材636と、このワイヤ部材636に取り付けられる金属電極610aと、金属電極610aの配線619(図示せず)と、を備える。なお、本実施形態における配線619は、外管部材630の外壁又は内壁に設けられ、体外に設置される測定器に接続されるケーブル621についても、外管部材630に取り付けられる。外管部材630から金属電極610aまでの配線619は、ワイヤ部材636に沿うように又は巻き付けて配設されているが、理解を容易にするため、図9ではこの部分の配線619を省略している。
本実施形態では、ワイヤ部材636の一端634が、外管部材630の外壁又は内壁に固定され、シースチューブ2の長さ方向Bにおける外管部材630の移動に追従して一端634も移動する。また、ワイヤ部材636の他端635は、シースチューブ2の外壁、例えば遠位端22の近傍に例えば接着により固定されており、この他端635は外管部材630の移動に追従しない。従って、外管部材630をシースチューブ2の長さ方向Bに移動させると、ワイヤ部材636の撓み量は変化し、ワイヤ部材636に取り付けられた金属電極610aの位置も、シースチューブ2の径方向Aに変化する。
これにより、イントロデューサシース601が体内に挿入された後、外管部材630をシースチューブ2の長さ方向Bに移動させることにより、ワイヤ部材636の撓み量を変化させ、神経活動の検出対象である神経との密着性を向上させ、検出感度を向上させることが可能となる。
<実施形態7>
図10は、実施形態7としてのイントロデューサシース701を示す図である。本実施形態におけるイントロデューサシース701は、実施形態1におけるイントロデューサシース1と、金属電極部材の構成が異なる。
図10は、実施形態7としてのイントロデューサシース701を示す図である。本実施形態におけるイントロデューサシース701は、実施形態1におけるイントロデューサシース1と、金属電極部材の構成が異なる。
金属電極部材703は、シースチューブ2の径方向A外側で周囲を取り囲み、シースチューブ2の長さ方向Bにシースチューブ2に対して移動可能な外管部材730と、この外管部材730の外壁上に取り付けられ、外管部材730と共に移動可能である金属電極710と、を備える。より具体的には、金属電極710及び金属電極710の配線719(図示せず)は、フィルム720に例えばスパッタ法等により形成されており、このフィルム720が外管部材730の外壁上に取り付けられている。また、体外に設置される測定器に接続されるケーブル721についても、外管部材730に取り付けられる。
イントロデューサシース701は、上記構成とすることにより、外管部材730を移動させて、電極部材710aの位置を調整することが可能となるため、検出対象である神経がある位置に電極部材710aを近接又は接触させることが可能となる。これにより、たとえ神経の位置が明確に特定できていなかったとしても、電極部材710aの位置を調整して、神経活動を検出できる位置を見つけることができる。
以上のように、本発明としてのイントロデューサシースは、様々な具体的構成により実現することが可能であり、上述した実施形態で示した構成に限られるものではない。ここまで、説明を容易にするため、実施形態1と各実施形態2〜7との相違点を説明したが、実施形態2〜7に記載されている構成を組み合わせて別の構成とすることも当然可能である。例えば、実施形態2では、実施形態1の金属電極10を、シースチューブ2の周方向に複数配置した構成を示したが、これは実施形態2に限らず、実施形態7のように外管部材730の外壁上に金属電極710を設ける構成においても当然適用することができるものである。更に、実施形態5の説明で述べたように、実施形態5における外管部材530の一端部532にはテーパー形状部533が設けられているが、外管部材を用いる実施形態6、7においても同様のテーパー形状部を設ける構成とすることが当然可能である。このように、各実施形態で記載される構成を組み合わせて、新たなイントロデューサシースを構成することは、本発明の技術的範囲に属するものである。
<実施形態8>
[イントロデューサ組立体800]
次に、上述した実施形態1としてのイントロデューサシース1を備えるイントロデューサ組立体800の実施形態について説明する。なお、上記実施形態2〜7としてのイントロデューサシースのいずれかを備えるイントロデューサ組立体とすることも可能であるが、いずれのイントロデューサ組立体も、相違する点はイントロデューサシースの部分であり、既にその相違点は上述しているため、ここでは説明を省略する。
[イントロデューサ組立体800]
次に、上述した実施形態1としてのイントロデューサシース1を備えるイントロデューサ組立体800の実施形態について説明する。なお、上記実施形態2〜7としてのイントロデューサシースのいずれかを備えるイントロデューサ組立体とすることも可能であるが、いずれのイントロデューサ組立体も、相違する点はイントロデューサシースの部分であり、既にその相違点は上述しているため、ここでは説明を省略する。
図11は、イントロデューサ組立体800の断面図である。イントロデューサ組立体800は、イントロデューサシース1と、シースチューブ2内に挿入されるダイレータ837とを備える構成である。ダイレータ837は、シースチューブ2に挿通するダイレータチューブ838と、イントロデューサシース1に固定されるダイレータ接続部839とを備える。
ダイレータ837とは、イントロデューサシース1を体内へ導入することを容易にするために、シースチューブ2に挿入して使用されるものである。ダイレータ837を構成するダイレータチューブ838は、可撓性を有するチューブであり、シースチューブ2に挿入され、その遠位端840がシースチューブ2の遠位端22よりも突出した状態で、イントロデューサシース1に固定される。
ダイレータ837とイントロデューサシース1との固定は、ダイレータ837のダイレータ接続部839と、イントロデューサシース1のハウジング部4及び/又は弾性弁体5とにより行われる。ダイレータ接続部839は、ダイレータチューブ838の遠位端840とは反対側の端部に取り付けられており、ダイレータチューブ838の遠位端840をシースチューブ2内に挿入していき、ダイレータ接続部839が、イントロデューサシース1のハウジング部4又は弾性弁体5の位置にくるまで押し込む。この状態で、例えばダイレータ接続部839と、ハウジング部4及び/又は弾性弁体5と、を固定する。固定方法としては、例えばとハウジング部4の外壁にロックコネクタ用のねじ山が設けられ、ダイレータ接続部839と螺合して接続するような構成や、弾性弁体5のスリット16に係止されて接続されるような方法が可能である。
[イントロデューサシース1を脈管内に留置する方法]
次に、イントロデューサシース1と、ダイレータ837とで構成されるイントロデューサ組立体800を用いて、イントロデューサシース1と脈管内に留置する方法について簡単に説明する。まずシリンジ等により外筒付きの穿刺針を脈管に挿入したのち、外筒を脈管内に留置した状態で穿刺針を抜去する。次いでこの外筒を通じて脈管内にガイドワイヤを導入する。その後外筒を抜去し、ダイレータチューブ838内にガイドワイヤを通すように、イントロデューサ組立体800を設置する。次いでガイドワイヤに沿って、イントロデューサ組立体800を脈管内に挿入する。このときダイレータ837は、外筒により形成された脈管の孔を広げ、イントロデューサシース1が脈管内へと挿入しやすくなるようにするものである。その後、脈管内に挿入されたイントロデューサシース1を留置した状態でダイレータ837のみを抜去することにより、イントロデューサシース1が体内に留置される。
次に、イントロデューサシース1と、ダイレータ837とで構成されるイントロデューサ組立体800を用いて、イントロデューサシース1と脈管内に留置する方法について簡単に説明する。まずシリンジ等により外筒付きの穿刺針を脈管に挿入したのち、外筒を脈管内に留置した状態で穿刺針を抜去する。次いでこの外筒を通じて脈管内にガイドワイヤを導入する。その後外筒を抜去し、ダイレータチューブ838内にガイドワイヤを通すように、イントロデューサ組立体800を設置する。次いでガイドワイヤに沿って、イントロデューサ組立体800を脈管内に挿入する。このときダイレータ837は、外筒により形成された脈管の孔を広げ、イントロデューサシース1が脈管内へと挿入しやすくなるようにするものである。その後、脈管内に挿入されたイントロデューサシース1を留置した状態でダイレータ837のみを抜去することにより、イントロデューサシース1が体内に留置される。
[金属電極10aによる神経活動の検出手法]
ここまでは、主に、イントロデューサシース及びイントロデューサ組立体の構成について説明してきた。以下に、腎動脈交感神経の除神経を行う場合を例にして、脈管内に留置された実施形態1としてのイントロデューサシース1による神経活動の検出手法を説明する。
ここまでは、主に、イントロデューサシース及びイントロデューサ組立体の構成について説明してきた。以下に、腎動脈交感神経の除神経を行う場合を例にして、脈管内に留置された実施形態1としてのイントロデューサシース1による神経活動の検出手法を説明する。
まず、腎動脈交感神経と、末梢交感神経との関係について説明する。腎動脈交感神経の活動が低下又は消失して不活化した場合に、末梢の交感神経の活動に影響を与えることが知られている。すなわち、本発明に係るイントロデューサシースを用いて、治療中に末梢の交感神経活動をモニタリングすれば、腎動脈交感神経の除神経が完了したか否かを容易に判断でき、追加の治療の必要性を容易に判断することが可能となる。
図12は、腎動脈交感神経の除神経を行うための治療を説明する図である。イントロデューサシース1を脈管内に留置するための上述した方法により大腿部で大腿動脈FA内に留置されたイントロデューサシース1を介して、術者は予めガイディングカテーテル900を患者の大腿動脈FAに挿入し、ガイディングカテーテル900の先端を腎動脈RAに到達させる。ガイディングカテーテル900の腎動脈RAへの到達には、ガイドワイヤ(図示せず)が用いられる。
ガイディングカテーテル900は管状であり、治療用デバイスを挿入可能である。術者は、治療用デバイスとしての焼灼デバイス950をガイディングカテーテル900内に挿入し、その遠位端をガイディングカテーテル900から突出させる。
これにより焼灼デバイスは、焼灼すべき交感神経を判別し、判別した交感神経に焼灼用の超音波等を照射し、除神経を行うことが可能な状態となる。ここで焼灼を実行する前に、イントロデューサシース1に取り付けられる金属電極10aにより、皮膚表面と大腿動脈FAの外壁との間に位置する末梢交感神経の神経活動のモニタリングを開始し、その後、焼灼デバイスによって除神経を実行する。
術者による除神経の治療が完了したのち、焼灼が行われる前後での、金属電極10aにより検出されたデータを比較する。治療の前後で末梢の交感神経活動に影響が見られる場合には、除神経が完了していることを容易に確認することができる。また、影響が見られない場合には、適切な焼灼が行われず、追加の治療の必要性を容易に判断することができるようになる。すなわち、イントロデューサシース1に取り付けられた金属電極10aにより、治療中又は治療直後に除神経の完了を正確に判断可能となる。
本発明は、イントロデューサシース及びイントロデューサ組立体に関する。
1、201、301、401、501、601、701: イントロデューサシース
2、402: シースチューブ
3、303、403、503、603、703:金属電極部材
4: ハウジング部
5:弾性弁体
6:分岐ライン
7:シースチューブの先端部
8、408:シースチューブの本体部
9:シースチューブ中空部
10、10a、210、210a、310、310a、410、410a、510a、610a、710、710a:金属電極
11: 本体部における他端部
12:ハウジング中空部
13:イントロデューサシース中空部
14: ポート中空部
15:ポート部
16:スリット
17:サイドチューブ
18:コネクタ部材
19、319、419、519、619、719:金属電極の配線
20、320、520、720:フィルム
21、621、721:ケーブル
22:シースチューブの遠位端
23:シースチューブ支持体
24:ハウジング本体
41:シースチューブのテーパー形状部
425:拡張体
425a:バルーン
426:貫通孔
429:リング状電極
530、630、730:外筒部材
531:押圧部材
531a:形状記憶合金部
532:外管部材の一端部
533:外管部材のテーパー形状部
634:ワイヤ部材の一端
635:ワイヤ部材の他端
636:ワイヤ部材
800:イントロデューサ組立体
837:ダイレータ
838:ダイレータチューブ
839:ダイレータ接続部
840:ダイレータ遠位端
900:ガイディングカテーテル
950:焼灼デバイス
VE:脈管
FA:大腿動脈
RA:腎動脈
A:シースチューブの径方向
B:シースチューブの長さ方向
2、402: シースチューブ
3、303、403、503、603、703:金属電極部材
4: ハウジング部
5:弾性弁体
6:分岐ライン
7:シースチューブの先端部
8、408:シースチューブの本体部
9:シースチューブ中空部
10、10a、210、210a、310、310a、410、410a、510a、610a、710、710a:金属電極
11: 本体部における他端部
12:ハウジング中空部
13:イントロデューサシース中空部
14: ポート中空部
15:ポート部
16:スリット
17:サイドチューブ
18:コネクタ部材
19、319、419、519、619、719:金属電極の配線
20、320、520、720:フィルム
21、621、721:ケーブル
22:シースチューブの遠位端
23:シースチューブ支持体
24:ハウジング本体
41:シースチューブのテーパー形状部
425:拡張体
425a:バルーン
426:貫通孔
429:リング状電極
530、630、730:外筒部材
531:押圧部材
531a:形状記憶合金部
532:外管部材の一端部
533:外管部材のテーパー形状部
634:ワイヤ部材の一端
635:ワイヤ部材の他端
636:ワイヤ部材
800:イントロデューサ組立体
837:ダイレータ
838:ダイレータチューブ
839:ダイレータ接続部
840:ダイレータ遠位端
900:ガイディングカテーテル
950:焼灼デバイス
VE:脈管
FA:大腿動脈
RA:腎動脈
A:シースチューブの径方向
B:シースチューブの長さ方向
Claims (13)
- 体外から脈管内に治療用デバイスを供給可能なイントロデューサシースであって、
体外から前記脈管内に挿入されるシースチューブと、神経活動を測定可能な金属電極を有し、前記シースチューブの外壁に取り付けられる金属電極部材と、を備え、
前記シースチューブは、治療中に前記脈管内に留置される先端部と、当該先端部と連続して前記脈管外に延在する本体部と、を備え、
前記金属電極の少なくとも1つが、前記シースチューブにおける前記本体部の外壁上に又は当該本体部の当該外壁に対して前記シースチューブの径方向外側の位置にあることを特徴とするイントロデューサシース。 - 前記少なくとも1つの金属電極は、前記シースチューブの長さ方向に沿って複数配置されていることを特徴とする請求項1に記載のイントロデューサシース。
- 前記少なくとも1つの金属電極は、前記シースチューブの周方向に延在するリング状の電極であることを特徴とする請求項1又は2に記載のイントロデューサシース。
- 前記少なくとも1つの金属電極は、前記シースチューブの周方向に沿って複数配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のイントロデューサシース。
- 前記金属電極部材は、前記本体部の前記外壁を取り囲むように取り付けられるとともに、前記シースチューブの内壁から当該シースチューブの前記外壁へと貫通する貫通孔を通じて、当該シースチューブが区画するシースチューブ中空部から流入する液体により拡張可能なバルーンを備え、
前記少なくとも1つの金属電極が、前記バルーンの表面に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のイントロデューサシース。 - 前記シースチューブの径方向外側で周囲を取り囲み、当該シースチューブの長さ方向に当該シースチューブに対して移動可能な外管部材を備え、
前記金属電極部材は、前記本体部の前記外壁から外方に向かって枝状に延び、前記少なくとも1つの金属電極が先端に取り付けられる形状記憶合金部を備え、
前記形状記憶合金部は、前記外管部材により周囲を取り囲まれた状態において、当該外管部材と前記シースチューブとの間で弾性変形した状態で収容されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のイントロデューサシース。 - 前記金属電極部材は、前記シースチューブの径方向外側で周囲を取り囲み、当該シースチューブの長さ方向に当該シースチューブに対して移動可能な外管部材と、当該外管部材に一端が取り付けられるとともに他端が前記シースチューブに対して移動しないように固定され、前記外管部材の移動により前記シースチューブの径方向への撓み量が変化するワイヤ部材と、を備え、
前記少なくとも1つの金属電極は、前記ワイヤ部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のイントロデューサシース。 - 前記金属電極部材は、前記シースチューブの径方向外側で周囲を取り囲み、当該シースチューブの長さ方向に当該シースチューブに対して移動可能な外管部材を備え、
前記少なくとも1つの金属電極は、当該外管部材の外壁上に取り付けられ、当該外管部材と共に移動可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のイントロデューサシース。 - 前記外管部材のうち、前記シースチューブの前記先端部側に位置する一端部には、当該先端部側に向かって外径が小さくなるテーパー形状部が設けられていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1つに記載のイントロデューサシース。
- 前記シースチューブの前記先端部には、当該シースチューブの挿入方向に向かって外径が小さくなるテーパー形状部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載のイントロデューサシース。
- 前記シースチューブの前記本体部のうち前記先端部と連続する一端とは反対側の他端部と接続されるとともに、前記シースチューブのシースチューブ中空部と連通し、体外から前記治療用デバイスが挿入可能なハウジング中空部を区画するハウジング部と、
前記治療用デバイスが挿入可能なスリットを有し、前記ハウジング中空部を閉塞する弾性弁体と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載のイントロデューサシース。 - 前記ハウジング部の外壁には前記ハウジング中空部に連通するポート部が設けられ、当該ポート部に連結するサイドチューブと、前記ポート部側とは反対側の前記サイドチューブ端部と接続されるコネクタ部材と、を備えることを特徴とする請求項11に記載のイントロデューサシース。
- 請求項1乃至12のいずれか1つに記載のイントロデューサシースと、ダイレータと、を備えるイントロデューサ組立体。
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