JP2014200056A - 携帯端末、プログラム、通話システム - Google Patents

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Abstract

【課題】親機および子器の設計変更を最小限に抑えつつ、子器との間で快適な通話を実現できるようにする。
【解決手段】スマートフォン1は、マイクロフォン11およびスピーカ12と、通信I/F13と、通話ブロック14とを備えている。通話ブロック14は、マイクロフォン11およびスピーカ12を用いて子器3との通話が可能になるように、子器3との通話機能を有する親機2とマイクロフォン11およびスピーカ12との間で、通信I/F13を介して相互に電気信号の授受を行う。通話ブロック14は、マイクロフォン11から入力され親機2に送信される送話信号の利得を調整する制御部141を有している。送話信号は親機2から子器3に転送される音声データであるので、その利得は、送話信号に応じて子器3のスピーカからの出力音量を規定することになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、親機を経由して子器との通話が可能な携帯端末、プログラム、通話システムに関する。
従来から、住宅等において、たとえば宅外の玄関先に設置されたインターホン子器(以下、「子器」と略称する)と、子器に接続される宅内のインターホン親機(以下、「親機」と略称する)とを備えるインターホンシステムのような通話システムが用いられている。さらに、この種の通話システムにおいては、留守中に子器から呼出があった場合に予め登録されている宅外の通話端末(たとえば携帯電話機など)に対して子器との通話音声を転送する機能を持ったシステムも提案されている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシステムでは、親機は、公衆電話回線網を通して宅外通話端末に子器との通話音声を転送する電話インタフェース部と、子器と宅外通話端末との間で双方向に通話するための通話処理を行う通話処理部とを有している。
特開2004−274250号公報
近年、スマートフォンやタブレット端末などのように無線通信機能を搭載した携帯端末が急速に普及している。親機に携帯端末との通信機能を付加し、親機を経由して携帯端末と子器との間で通話可能とすれば、ユーザは、子器からの呼出があった場合に、親機の設置場所まで移動することなく携帯端末で応対が可能になる。
しかし、携帯端末は、メーカや機種によって音響関連のハード設計が大きく異なる。そのため、携帯端末は、同じ大きさの電気信号が入力された場合でもスピーカから出力される音声の音量にばらつきがあり、また、同じ音量の音声がマイクロフォンに入力された場合でも出力される電気信号の大きさにばらつきがある。ただし、携帯端末は、一般的に出力音量の調整機能を有しているので、子器から入力される通話音声については略一定の音量で出力することができる。
一方、通話システムの子器は、一般的には出力音量の調整機能を有しておらず、携帯端末から入力される通話音声について最適な音量で出力することができない。その結果、携帯端末は子器との間で通話を行う場合に、快適な通話を実現できない可能性がある。
本発明は、親機および子器の設計変更を最小限に抑えつつ、子器との間で快適な通話を実現できる携帯端末、プログラム、通話システムを提供することを目的とする。
本発明の携帯端末は、音声を電気信号に変換する第1変換器と、電気信号を音声に変換する第2変換器と、無線通信の機能を有する通信インタフェースと、前記第1変換器および前記第2変換器を用いて子器との通話が可能になるように、前記子器との通話機能を有する親機と前記第1変換器および前記第2変換器との間で前記通信インタフェースを介して電気信号の授受を行う通話ブロックとを備え、前記通話ブロックは、前記第1変換器から入力され前記親機に送信される送話信号の利得を調整する制御部を有することを特徴とする。
この携帯端末において、前記通話ブロックは、前記制御部が自動的に前記送話信号の利得を調整する自動モードと、前記制御部が入力インタフェースに対するユーザの操作入力に応じて前記送話信号の利得を調整する手動モードとを切り替える第1切替部をさらに有することが望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、自動的に前記送話信号の利得を調整するように構成されていることが望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、前記手動モードでは予め決められている複数段階の設定レベルの中から前記送話信号の利得を選択し、前記自動モードでは前記送話信号の利得を前記手動モードより細かく調整でき、前記自動モードから前記手動モードへの切替時には、前記自動モードで設定されている前記送話信号の利得の値に最も近い前記設定レベルに前記送話信号の利得を調整するように構成されていることが望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、前記送話信号の利得を自動的に調整する際、前記第1変換器に音声が入力されている有音期間か否かを判断して、所定時間長さの前記有音期間ごとに前記第1変換器から前記通話ブロックに入力される電気信号の代表値を抽出し、当該代表値と所定の目標値との比に基づいて前記送話信号の利得を調整するように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記代表値は、前記電気信号の絶対値の最大値であることがより望ましい。
この携帯端末において、前記代表値は、前記電気信号の絶対値の平均値であることが望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、前記第1変換器から前記通話ブロックに入力される電気信号の絶対値の平均値に基づいて第1判定閾値を求め、前記電気信号の絶対値が前記第1判定閾値を超える期間を前記有音期間と判断するように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、前記子器との通話開始時点から通話終了時点までの通話期間における前記電気信号の絶対値の平均値の最大値を前記第1判定閾値とするように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記通話ブロックは、前記子器との通話終了時点の前記第1判定閾値を参考閾値として記憶する閾値記憶部をさらに有し、前記制御部は、前記通話期間毎に前記閾値記憶部に記憶されている前記参考閾値に基づいて第2判定閾値を求め、前記第1判定閾値が前記第2判定閾値以下である場合には、前記電気信号の絶対値が前記第2判定閾値を超える期間を前記有音期間と判断するように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、前記通話期間毎に前記閾値記憶部に蓄積された前記参考閾値の度数分布を用い、当該度数分布において小さい階級からの累積度数の全度数に対する割合が所定の規定値になる階級値を前記第2判定閾値とするように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、前記通話期間毎に前記閾値記憶部に蓄積された前記参考閾値の度数分布から平均値と標準偏差とを求め、当該平均値および当該標準偏差にて規定される値を前記第2判定閾値とするように構成されていることが望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、前記度数分布の度数の総和が所定の最低度数以下である期間には、最小の前記参考閾値を前記第2判定閾値とするように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、前記閾値記憶部に前記参考閾値が記憶される度に前記度数分布を更新しており、前記度数分布におけるいずれかの階級の度数が所定の第1上限値に達すると、前記度数分布の更新を停止するように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、前記度数分布における全度数が所定の第2上限値に達すると、前記度数分布の更新を停止するように構成されていることが望ましい。
この携帯端末において、前記通話ブロックは、前記通話期間の時間長さが所定の最小時間未満であれば、当該通話期間の終了時点の前記第1判定閾値を前記閾値記憶部へ記憶せずに破棄するように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記通話ブロックは、前記通話期間において前記第1変換器に音声が入力されている期間の占める割合が所定の下限値未満であれば、当該通話期間の終了時点の前記第1判定閾値を前記閾値記憶部へ記憶せずに破棄するように構成されていることが望ましい。
この携帯端末において、前記子器との通話終了時点の前記第1判定閾値を参考閾値としてネットワークを介して上位装置に送信する閾値送信部と、前記上位装置にて前記参考閾値に基づいて求められた第2判定閾値を受信する閾値受信部とをさらに備え、前記制御部は、前記第1判定閾値が前記第2判定閾値以下である場合には、前記電気信号の絶対値が前記第2判定閾値を超える期間を前記有音期間と判断するように構成されていることが望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、前記第1判定閾値が前記第2判定閾値より大きく且つ前記第1判定閾値と前記第2判定閾値との比が所定の規定比以上である場合には、前記有音期間であるとの判断を無効化するように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、入力インタフェースに対するユーザの操作入力に応じて前記送話信号の利得を調整するように構成されていることが望ましい。
この携帯端末において、前記通話ブロックは、前記子器との通話終了時点での前記送話信号の利得の値を記憶する第1記憶部をさらに有し、前記制御部は、前記子器との通話開始時に、前記第1記憶部に記憶されている値に前記送話信号の利得を調整するように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記通話ブロックは、前記子器との通話を行う通話モードと前記制御部にて前記送話信号の利得を調整する学習モードとを切り替える第2切替部と、前記学習モードで調整された前記送話信号の利得の値を記憶する第2記憶部とをさらに備え、前記制御部は、前記第2切替部で前記通話モードに切り替えられると、前記第2記憶部に記憶されている値に前記送話信号の利得を調整するように構成されていることが望ましい。
この携帯端末において、前記制御部は、前記送話信号の利得を調整する際の当該利得の変動幅を予め決められている最大値以下に制限するように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記通信インタフェースは、前記親機との間でデータをパケット伝送するように構成されており、前記通話ブロックは、前記親機から受信したデータのジッタを吸収するためのジッタバッファをさらに有することがより望ましい。
この携帯端末において、前記通信インタフェースは、前記親機との間でデータをパケット伝送するように構成されており、前記通話ブロックは、前記親機から受信したデータのパケット損失を補償する補償部をさらに有することがより望ましい。
この携帯端末において、前記通話ブロックは、前記第2変換器から出力された音声が前記第1変換器に回り込むことによるエコーの発生を抑制するエコーキャンセラをさらに有することがより望ましい。
この携帯端末において、前記通話ブロックは、前記送話信号の利得が収束したか否かを判定する判定部をさらに有し、前記判定部で収束したと判定されると、前記制御部の動作を無効化して前記送話信号の利得を固定するように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記判定部は、前記送話信号の利得が調整されている時間を計測し、当該時間の累計が所定の閾値に達すると、前記送話信号の利得が収束したと判定するように構成されていることがより望ましい。
この携帯端末において、前記判定部は、前記送話信号の利得の値の単位時間当たりの変動量を計測し、当該変動量が所定の閾値以下になると、前記送話信号の利得が収束したと判定するように構成されていることが望ましい。
本発明のプログラムは、音声を電気信号に変換する第1変換器と、電気信号を音声に変換する第2変換器と、無線通信の機能を有する通信インタフェースと共に用いられるコンピュータを、前記第1変換器および前記第2変換器を用いて子器との通話が可能になるように、前記子器との通話機能を有する親機と前記第1変換器および前記第2変換器との間で前記通信インタフェースを介して電気信号の授受を行い、前記第1変換器から入力され前記親機に送信される送話信号の利得を調整する制御部を有する通話ブロックとして機能させる。
本発明の通話システムは、子器と、前記子器との通話機能を有する親機と、無線通信の機能を有する携帯端末とを備え、前記携帯端末は、音声を電気信号に変換する第1変換器と、電気信号を音声に変換する第2変換器と、無線通信の機能を有する通信インタフェースと、前記第1変換器および前記第2変換器を用いて前記子器との通話が可能になるように、前記親機と前記第1変換器および前記第2変換器との間で前記通信インタフェースを介して電気信号の授受を行う通話ブロックとを備え、前記通話ブロックは、前記第1変換器から入力され前記親機に送信される送話信号の利得を調整する制御部を有することを特徴とする。
本発明は、通話ブロックが第1変換器から入力され親機に送信される送話信号の利得を調整する制御部を有するので、親機および子器の設計変更を最小限に抑えつつ、子器との間で快適な通話を実現できる。
実施形態1に係るインターホンシステムの概略ブロック図である。 実施形態1に係るインターホンシステムの概略ブロック図である。 実施形態1に係るインターホンシステムの動作の説明図である。 実施形態1に係るスマートフォンの動作の説明図である。 実施形態1に係るスマートフォンの動作の説明図である。 実施形態1に係るスマートフォンの動作の説明図である。 実施形態1に係るスマートフォンの動作の説明図である。 実施形態1に係るスマートフォンの動作の説明図である。 実施形態1に係るスマートフォンの動作の説明図である。 実施形態2に係るスマートフォンの概略ブロック図である。 実施形態3に係るスマートフォンの動作の説明図である。 実施形態3に係るスマートフォンの概略ブロック図である。 実施形態3に係るスマートフォンの動作の説明図である。 実施形態3に係るスマートフォンの動作の説明図である。 実施形態3に係るスマートフォンの動作の説明図である。 実施形態4に係るインターホンシステムの概略ブロック図である。
以下の実施形態に示す携帯端末は、音声を電気信号に変換する第1変換器と、電気信号を音声に変換する第2変換器と、無線通信の機能を有する通信インタフェースと、通話ブロックとを備えている。通話ブロックは、第1変換器および第2変換器を用いて子器との通話が可能になるように、子器との通話機能を有する親機と第1変換器および第2変換器との間で通信インタフェースを介して電気信号の授受を行う。さらに、通話ブロックは、第1変換器から入力され親機に送信される送話信号の利得を調整する制御部を有している。
なお、以下の実施形態では、携帯端末の例としてスマートフォンを示すが、携帯端末はスマートフォンに限らずたとえばタブレット端末などであってもよい。
(実施形態1)
本実施形態では、集合住宅に適用されるインターホンシステムを通話システムの例として説明する。インターホンシステム10は、図2に示すように、スマートフォン1と親機2と子器31,32とを構成要素として備える。ただし、携帯端末たるスマートフォン1は、互いに通話可能な親機および子器と共に通話システムを構築していればよく、通話システムはインターホンシステムに限らない。
親機2は集合住宅の各住戸に設置されており、子器31は住戸ごとに設置されたドアホンであり、子器32は集合住宅の共用ロビーに設置されたロビーインターホンである。以下では、子器31,32をとくに区別しないときにはまとめて「子器3」という。
親機2は、宅内(各住戸内)におけるキッチン、リビング等の壁に設置されている。親機2は、信号線L1,L2を介して各子器3と接続されており、各子器3との通話機能を有している。また、子器3には来訪者等を撮影するカメラ(図示せず)が設けられており、親機2は、子器3のカメラで撮影された映像を表示する機能を有している。親機2は、各子器3との間で音声データや映像データ、さらに制御データを授受することにより、各子器3との通話機能、映像の表示機能を実現する。つまり、親機2は子器3との間で音声データや映像データ、制御データを多重伝送する。親機2は、通話ボタン(図示せず)と、子器3との通話用のスピーカ(図示せず)およびマイクロフォン(図示せず)と、子器3のカメラで撮影された映像を表示する液晶ディスプレイ(図示せず)とを有している。
子器3は、上述したカメラの他、呼出ボタン(図示せず)と、親機2との通話用のスピーカ(図示せず)およびマイクロフォン(図示せず)とを有している。さらに、ロビーインターホンである子器32は、住戸番号により呼出先の住戸を特定するためのテンキーを有している。
上記インターホンシステム10によれば、子器3は、呼出ボタンが操作されると親機2に呼出信号を送信する。親機2は、子器3からの呼出信号を受信するとスピーカから呼出音を出力し、この状態で通話ボタンが操作されると子器3との間で通話可能な状態になり、通話ボタンが再度操作されると通話を終了する。また、親機2は、子器3からの呼出信号を受信後、子器3との通話が終了するまでの間、子器3から映像信号を受けてカメラで撮影された映像を液晶ディスプレイに表示する。
また、本実施形態のインターホンシステム10は、上述した構成に加えてアダプタ4およびルータ5を備えている。アダプタ4は、信号線L3を介して親機2と接続されている。さらに、アダプタ4はルータ5とLAN(Local Area Network)接続されている。これにより、親機2は、アダプタ4およびルータ5を介してインターネットのような公衆網N1に接続される。公衆網N1には、予め登録されている携帯電話機6が接続される。
本実施形態では、アダプタ4は、親機2と携帯電話機6との間で音声データや制御データを相互に転送する機能を有している。これにより、家人の留守中に子器3の呼出ボタンが操作された場合に、親機2は携帯電話機6に呼出を転送することができ、携帯電話機6と子器3との間で音声データ等を伝送して、来訪者と外出先の家人とで通話が可能になる。さらに、アダプタ4は、子器3のカメラで撮影された映像を携帯電話機6で表示できるように、映像データを転送する機能を有していてもよい。
ところで、本実施形態のスマートフォン1は、ルータ5との無線通信の機能を有しており、ルータ5およびアダプタ4を介して親機2との間で音声データ等の授受を行うことにより、親機2を経由して子器3との間で通話可能に構成されている。つまり、スマートフォン1は、インターホンシステム10の親機2と連携しており、ユーザは、スマートフォン1を子器3との通話に用いることができる。そのため、ユーザは、子器3からの呼出があった場合に、親機2の設置場所まで移動することなくスマートフォン1で応対が可能になる。
以下に、携帯端末としてのスマートフォン1の構成について図1を参照して説明する。
すなわち、スマートフォン1は、図1に示すように、マイクロフォン11と、スピーカ12と、通信インタフェース(以下、通信インタフェースを「通信I/F」と表記する)13と、通話ブロック14と、入力インタフェース15とを有している。さらに、スマートフォン1は、マイクロフォン11に付随するマイクアンプ111およびA/D変換器112と、スピーカ12に付随するD/A変換器121およびスピーカアンプ122と、第1のドライバ16と、第2のドライバ17とを有している。ドライバ16は、A/D変換器112およびD/A変換器121と通話ブロック14との間に設けられ、ドライバ17は、通信I/F13と通話ブロック14との間に設けられている。
マイクロフォン11は、音声を電気信号に変換する第1変換器を構成する。マイクアンプ111は、マイクロフォン11の後段に設けられており、マイクロフォン11から入力される電気信号を増幅する。A/D変換器112は、マイクアンプ111の後段に設けられており、マイクアンプ111から入力される電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換し、ドライバ16を介して通話ブロック14に出力する。なお、マイクアンプ111の利得は予め設定された固定値である。
スピーカ12は、電気信号を音声に変換する第2変換器を構成する。D/A変換器121は、ドライバ16を介して通話ブロック14から入力される電気信号(デジタル信号)をアナログ信号に変換する。スピーカアンプ122は、D/A変換器121の後段に設けられており、D/A変換器121から入力される電気信号を増幅し、スピーカ12に出力する。なお、スピーカアンプ122の利得は予め設定された固定値である。
ドライバ16は、マイクロフォン11とマイクアンプ111とA/D変換器112とを制御することにより、マイクロフォン11に入力された音声に対応する電気信号(デジタル信号)を通話ブロック14に出力する。また、ドライバ16は、スピーカ12とD/A変換器121とスピーカアンプ122とを制御することにより、通話ブロック14から入力された電気信号(デジタル信号)に対応する音声をスピーカ12から出力する。
通信I/F13は、ルータ5との無線通信の機能を有している。ここでは、ルータ5は無線LANルータであって、スマートフォン1の通信I/F13との間でたとえばWi−Fi(登録商標)に準拠した近距離無線通信の機能を有している。これにより、スマートフォン1は、ルータ5およびアダプタ4を介して親機2との間で双方向にデータ伝送が可能になる。通信I/F13は、親機2との間でデータをパケット伝送するように構成されており、親機2との間で音声データや映像データ、制御データをパケット化して多重伝送する。
なお、本実施形態では、スマートフォン1は、予め登録されたルータ5と接続されている(通信可能な)状況でのみ、親機2との間で音声データ等の授受を行うことにより、親機2を経由して子器3との間で通話可能に構成されている。
また、スマートフォン1は、親機2との間で双方向にデータ伝送が可能であればよく、ルータ5を介さずに、アダプタ4あるいは親機2と直接、無線通信を行うように構成されていてもよい。つまり、アダプタ4あるいは親機2に通信I/F13の通信方式に対応した無線通信機能が搭載されている場合、通信I/F13は、ルータ5(あるいはルータ5およびアダプタ4)を介さずに、親機2との間でデータ伝送が可能である。なお、通信I/F13の通信方式は、たとえばBluetooth(登録商標)やZigBee(登録商標)など、Wi−Fi(登録商標)以外の方式であってもよい。
入力インタフェース15は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有している。本実施形態では、携帯端末はタッチパネルディスプレイを搭載したスマートフォン1であり、タッチパネルディスプレイが入力インタフェース15として機能する。ただし、入力インタフェース15は、タッチパネルディスプレイに限らず、たとえばキーボードやポインティングデバイス、メカニカルなスイッチなどであってもよい。
ドライバ17は、通信I/F13を制御することにより、親機2から受信した電気信号(音声データ等)を通話ブロック14に出力する。また、ドライバ17は、通信I/F13を制御することにより、通話ブロック14から入力された電気信号(音声データ等)を親機2に送信する。
通話ブロック14は、マイクロフォン11およびスピーカ12を用いて子器3との通話が可能になるように、子器3との通話機能を有する親機2とマイクロフォン11およびスピーカ12との間で、通信I/F13を介して相互に電気信号の授受を行う。つまり、通話ブロック14は、マイクロフォン11に入力された音声に対応した電気信号(以下、「送話信号」という)を通信I/F13から親機2へ送信するために、マイクロフォン11−通信I/F13間に送話信号を通す経路を形成する。ここでいう送話信号は、マイクロフォン11から通話ブロック14に入力され親機2に送信される電気信号(音声データ)である。
さらに、通話ブロック14は、通信I/F13が親機2から受信した電気信号(以下、「受話信号」という)に対応した音声をスピーカ12から出力させるために、通信I/F13−スピーカ12間に受話信号を通す経路を形成する。ここでいう受話信号は、親機2から通話ブロック14に入力されスピーカ12に出力される電気信号(音声データ)である。
このように、通話ブロック14は、親機2とマイクロフォン11およびスピーカ12と間で相互に電気信号の授受を行うことにより、親機2を経由してスマートフォン1−子器3間での通話を実現する通話モジュール(図示せず)の機能を持つ。通話ブロック14の詳しい構成および機能については後述する。
また、本実施形態ではスマートフォン1は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリを有するコンピュータを主構成としており、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータを通話ブロック14として機能させる。つまり、スマートフォン1は、インターホンシステム10の親機1と連携するためのアプリケーションソフトをインストールし、このアプリケーションソフトを起動することにより、通話ブロック14としての機能を実現する。なお、本実施形態では、ドライバ16,17もまたソフトウェアによって実現されており、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータをドライバ16,17として機能させる。
次に、上記インターホンシステム10の動作について図3を参照して説明する。図3は、子器3からの呼出があった場合に、スマートフォン1がインターホンシステム10の親機2と連携し子器3との通話に用いられるときのインターホンシステム10の動作を示している。
子器3は、呼出ボタンが操作されると、親機2に対して呼出信号を送信する(S1)。親機2は、子器3から呼出信号を受信すると、呼出音を出力し、且つ着信通知をアダプタ4に対して送信する(S2)。アダプタ4は、親機2から着信通知を受信すると、ルータ5(図2参照)を介してスマートフォン1にイベント要求を送信する(S3)。スマートフォン1は、アダプタ4からイベント要求を受信すると、アダプタ4にACKを送信する(S4)。
また、イベント要求を受信したスマートフォン1は、インターホンシステム10の親機1と連携するためのアプリケーションソフトを起動して、呼出音を出力し、且つ所定の呼出画面を表示することでユーザに着信を知らせる。この状態で呼出画面上の通話ボタン(図示せず)が操作(押下)されると(S5)、スマートフォン1は、通話の開始を要求するための応答通知をアダプタ4に送信する(S6)。アダプタ4は、スマートフォン1からの応答通知を正常に受信すると、スマートフォン1にACKを送信する(S7)。
さらに、応答通知を受信したアダプタ4は、親機2に通話要求を送信する(S8)。親機2は、アダプタ4から通話要求を受信すると、子器3との間で呼を確立する処理(S9)を開始する。親機2は、子器3との間で呼を確立すると、アダプタ4に通話指示を送信する(S10)。
アダプタ4は、親機2から通話指示を受信すると、スマートフォン1との間で呼を確立する処理を開始する。図3の例では、アダプタ4は、ルータ5を介してスマートフォン1に通話指示を送信し(S11)、その応答としてスマートフォン1からACKを受信して(S12)、スマートフォン1にACKを送信する(S13)。
これにより、スマートフォン1はアダプタ4との間で呼が確立し、親機2を経由して子器3と通話可能な通話状態となる(S14)。スマートフォン1は、通話状態になると呼出画面を通話画面に切り替え、親機2を経由して子器3から映像データを取得することにより、子器3のカメラで撮影された映像を通話画面上に表示する。なお、スマートフォン1は、通話画面上の通話終了ボタン(図示せず)が操作されると、アダプタ4に終了要求を送信して子器3との通話を終了する。
なお、親機2は、アダプタ4からの着信通知の送信先となるスマートフォン1のアドレスを予め登録している。ただし、親機2に登録されているスマートフォン1のアドレスは、スマートフォン1が親機2と通信可能な環境下において、親機2からスマートフォン1に提供されるWebコンテンツ上でユーザが任意に設定することができる。そのため、ユーザは、任意のスマートフォン1あるいはその他の携帯端末を、着信通知の送信先の携帯端末、つまり子器3との通話に用いる携帯端末として登録することができる。
ところで、通話ブロック14は、マイクロフォン11から入力され親機2に送信される送話信号の利得を調整する制御部141を有している。送話信号は親機2から子器3に転送される電気信号(音声データ)であるので、その利得は、送話信号に応じて子器3のスピーカからの出力音量を規定することになる。ここでは、通話ブロック14は、送話信号を通す経路上に送話処理部18を有し、制御部141は送話処理部18を制御することによって送話信号の利得を調整する。さらに、通話ブロック14は、受話信号を通す経路上に受話処理部19を有している。制御部141は、受話処理部19を制御することによって受話信号の利得を調整する機能も有している。
ここで、制御部141は、自動で、または入力インタフェース15に対するユーザの操作入力に応じて(手動で)、送話信号の利得を調整するように構成されている。自動で調整する場合、制御部141は、スマートフォン1−子器3間の通話時に、子器3のスピーカから出力される音声の音量が予め決められた目標範囲内となるように、送話信号の利得を調整する。ここでいう目標範囲は、健聴者にとって音声が聞き取りやすいような音量の範囲に設定されている。手動で調整する場合、制御部141は、通話画面上の音量調整ボタン(図示せず)の操作に応じて、送話信号の利得を任意に調整する。
また本実施形態では、通話ブロック14は、第1切替部142と、第1記憶部143とをさらに有している。
第1記憶部143は、子器3との通話終了時点での送話信号の利得の値を記憶する。ここで、制御部141は、子器3との通話開始時に、第1記憶部143に記憶されている値に送話信号の利得を調整するように構成されている。この構成によれば、スマートフォン1は、子器3との2回目以降の通話では、前回の通話終了時点における送話信号の利得の値を、送話信号の利得の初期値として利用できるので、通話の開始直後から最適な音量で通話可能となる。なお、第1記憶部143は、本実施形態のスマートフォン1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
第1切替部142は、制御部141が自動的に送話信号の利得を調整する自動モードと、制御部141が入力インタフェース15に対するユーザの操作入力に応じて送話信号の利得を調整する手動モードとを切り替える。具体的には、送話処理部18は、第1処理部181と第2処理部182との2つの処理部を有しており、第1切替部142は、送話信号を通す経路上に第1処理部181と第2処理部182とのいずれを挿入するかによって自動モードと手動モードとを切り替える。
ここで、第1処理部181および第2処理部182は、それぞれ送話信号(デジタル信号)に利得を乗算する演算処理を行う。言い換えれば、第1処理部181および第2処理部182は、アナログ回路でいうところの送話信号を増幅するアンプに相当する機能を持つ。同様に、受話処理部19は、受話信号(デジタル信号)に利得を乗算する演算処理を行い、アナログ回路でいうところの受話信号を増幅するアンプに相当する機能を持つ。そこで、図1(並びに図10)では、第1処理部181および第2処理部182、さらに受話処理部19の各々をアンプの回路記号で示している。
ここでは、第1処理部181が自動モードに対応しており、第2処理部182が手動モードに対応している。つまり、第1処理部181は、制御部141により自動的に利得が調整されるアンプに相当し、第2処理部181は、入力インタフェース15に対するユーザの操作入力に応じて利得が調整されるアンプに相当する。
第1切替部142は、入力インタフェース15に対するユーザの操作入力に応じて自動モードと手動モードとを切り替える。たとえば、第1切替部142は、通話画面上の選択ボタン(図示せず)の操作に応じて自動モードと手動モードとの一方を選択し、選択されたモードをメモリに記憶する。
このような構成の第1切替部142によれば、ユーザは、自動モードと手動モードとを自由に切り替えることができるので、たとえば普段は自動モードを選択することで、利得を調整するための操作の手間が省ける。また、たとえば通話相手(子器3側の話者)の聴力が低い場合などには、ユーザは、手動モードに切り替えて利得を高めに設定することにより、快適な通話を実現できる。
ここにおいて、制御部141は、手動モードでは予め決められている複数段階の設定レベルの中から送話信号の利得を選択し、自動モードでは送話信号の利得を手動モードより細かく調整できるように構成されている。言い換えれば、制御部141は、自動モードでは送話信号の利得を比較的高い分解能で調整可能であるのに対し、手動モードでは送話信号の利得を比較的低い(粗い)分解能で調整する。さらに、制御部141は、自動モードから手動モードへの切替時には、自動モードで設定されている送話信号の利得の値に最も近い設定レベルに送話信号の利得を調整するように構成されている。
すなわち、制御部141は、たとえば図4(b)に示すように手動モード(図中(b))では10段階の設定レベルG0〜G9の中から利得を選択し、図4(a)に示すように自動モードでは利得をより細かく(たとえば100段階で)調整可能である。この場合において、制御部141は、自動モードで送話信号の利得を利得値g1に調整した状態から手動モードに切り替わると、10段階の設定レベルG0〜G9のうち利得値g1に最も近い設定レベルG7に送話信号の利得を調整する。
この構成によれば、制御部141は、自動モードから手動モードへの切替時に送話信号の利得の大きな変動を生じさせることなく、スムーズに切り替えを行うことができる。なお、制御部141が、自動モードから手動モードへの切替時、自動モードで設定されている送話信号の利得の値に最も近い設定レベルに送話信号の利得を調整する構成は、本実施形態のスマートフォン1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
また、制御部141は、送話信号の利得を自動的に調整する際、つまり自動モードにおいて、マイクロフォン11に音声が入力されている有音期間か否かを判断する機能を有している。そして、制御部141は、所定時間長さの有音期間ごとにマイクロフォン11から通話ブロック14に入力される電気信号の代表値を抽出し、この代表値と所定の目標値との比に基づいて送話信号の利得を調整するように構成されている。ここでいう目標値は、子器3のスピーカから出力される音声の音量が、公衆網N1経由での携帯電話機6−子器3間での通話時と同程度となるように設定された値である。つまり、制御部141は、所定時間長さの有音期間ごとに増幅前の送話信号の代表値を抽出し、この代表値が目標値になるように送話信号の利得を自動的に調整する。
つまり、制御部141は、たとえば図5(a)に示すように、有音期間P1を所定時間長さの期間に区分し、期間ごとに増幅前の送話信号の代表値を抽出する。図5(a)の例では、有音期間P1は4つの期間T1〜T4に区分され、期間T1〜T4ごとに増幅前の送話信号の代表値が抽出される。制御部141は、抽出した代表値と目標値とを用いて、送話信号の利得(=目標値/代表値)を算出する。制御部141は、図5(b)に示すように、送話信号に算出された利得を乗算し、通信I/F13に出力する。
図5の例では、制御部141は、ある期間T1で抽出された代表値を用いて求めた利得を次の期間T2で送話信号の利得として採用している。つまり、期間T3で採用される利得は期間T2で抽出される代表値に基づいて求められ、期間T4で採用される利得は期間T3で抽出される代表値に基づいて求められている。
この構成によれば、制御部141は、比較的少ない演算処理で送話信号の利得を調整することができる。なお、制御部141が送話信号の利得を自動的に調整する際に上記の代表値を用いる構成は、本実施形態のスマートフォン1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
ここで、上述した代表値は、マイクロフォン11から通話ブロック14に入力される電気信号の絶対値の最大値であることが望ましい。つまり、制御部141は、たとえば図6に示すように、有音期間P1の期間T1〜T4ごとに、増幅前の送話信号の絶対値の最大値である「max1」〜「max4」を代表値として抽出する。これにより、通話ブロック14は、通信I/F13に出力する送話信号の最大値が略一定になるように、送話信号の利得を調整することができる。
あるいは、上述した代表値は、マイクロフォン11から通話ブロック14に入力される電気信号の絶対値の平均値であってもよい。つまり、制御部141は、たとえば図7に示すように、有音期間P1の期間T1〜T4ごとに、増幅前の送話信号の絶対値の平均値である「av1」〜「av4」を代表値として抽出する。これにより、通話ブロック14は、通信I/F13に出力する送話信号の平均値が略一定になるように、送話信号の利得を調整することができる。
さらに、制御部141は、マイクロフォン11から通話ブロック14に入力される電気信号の絶対値の平均値に基づいて第1判定閾値を求め、この電気信号の絶対値が第1判定閾値を超える期間を有音期間と判断するように構成されている。つまり、制御部141は、たとえば図8に示すように、増幅前の送話信号の絶対値の平均値に定数α(α>1)を掛けることにより第1判定閾値th1を求め、増幅前の送話信号の絶対値が第1判定閾値th1を超えている期間を有音期間P1と判断する。
このように、制御部141は、有音期間か否かを判断するための第1判定閾値を固定値ではなく変動値とすることにより、送話信号に定常的なノイズが含まれている場合でも、ノイズの影響を除いて有音期間か否かの判断が可能になる。なお、制御部141が有音期間か否かの判断に変動値としての第1判定閾値を用いる構成は、本実施形態のスマートフォン1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
さらにまた、制御部141は、送話信号の利得を調整する際の利得の変動幅を、予め決められている最大値以下に制限するように構成されていてもよい。つまり、制御部141は、たとえば図9に示すように、期間T1〜T4ごとに送話信号の利得を調整するに当たり、1回の利得の変動幅の上限となる最大値Δmaxが設定されている。制御部141は、期間T3から期間T4への移行時のように、移行後の利得値と移行前の利得値との差が最大値Δmaxを超える場合、送話信号の利得の変動幅が最大値Δmaxで収まるように送話信号の利得を調整する。
この構成によれば、送話信号の利得が急変することによって親機2に送信される送話信号が急変し、子器3において不自然な音量変化が生じることを防止できる。なお、制御部141が送話信号の利得を調整する際の利得の変動幅を最大値以下に制限する構成は、本実施形態のスマートフォン1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
以上説明した本実施形態のスマートフォン1によれば、親機2および子器3の設計変更を最小限に抑えつつ、子器3との間で快適な通話を実現できる、という利点がある。
すなわち、スマートフォン1は、メーカや機種によって音響関連のハード設計が大きく異なるため、同じ音量の音声がマイクロフォン11に入力された場合でも出力される電気信号(送話信号)の大きさにばらつきがある。本実施形態のスマートフォン1は、送話信号の利得を調整する制御部141を有しているので、このようなばらつきがあっても、子器3との通話時に子器3のスピーカから出力される音声の音量を調整可能である。しかも、制御部141を含む通話ブロック14の機能は、アプリケーションソフトにより実現されているので、スマートフォン1に簡単に導入することができる。
したがって、親機2および子器3が出力音声の音量調整機能を有していなくても、スマートフォン1において送話信号の利得が自動または手動で調整されることにより、子器3のスピーカから出力される通話音声について音量の最適化を図ることができる。その結果、スマートフォン1は、親機2および子器3の設計変更を最小限に抑えつつ、子器3との間で快適な通話を実現できる。
ところで、第1切替部142は、本実施形態のスマートフォン1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。第1切替部142が省略される場合、制御部141は、自動的に送話信号の利得を調整する構成と、入力インタフェース15に対するユーザの操作入力に応じて送話信号の利得を調整する構成とのいずれかを採用する。
また、本実施形態では、通話ブロック14は、図1に示すようにジッタバッファ144と、補償部145と、エコーキャンセラ146とをさらに有している。ジッタバッファ144および補償部145は、受話信号を通す経路上に設けられている。エコーキャンセラ146は、通話ブロック14におけるドライバ16側の入力段に設けられている。
通信I/F13は、上述したように親機2との間でデータ(音声データ等)をパケット伝送するので、通話ブロック14においては、親機2から受信したデータ(受話信号)にジッタが生じる可能性がある。ジッタバッファ144は、このようなジッタを吸収する機能を有している。具体的には、ジッタバッファ144は、通信I/F13から入力されたパケットを時系列順に一旦保持し、所定時間遅延させて出力することで、親機2から受信したパケットの伝送遅延の揺らぎを吸収する。
このようにスマートフォン1は、ジッタバッファ144を有することにより、親機2からの送信されるデータにジッタが生じた場合にも、子器3との間で快適な通話を実現することができる。
補償部145は、親機2から受信したデータ(受話信号)のパケット損失を補償する機能を有している。具体的には、補償部145は、パケット損失(パケットロス)が発生する問、パケット損失が発生する直前の所定期間の受話信号を基準信号(テンプレート)として設定する。次に、補償部145は、このテンプレートを受話信号に対してパケット損失の発生時点から過去に向けてスライドさせ、且つテンプレートと受話信号との相関演算を実行し、パケット損失の発生直前の受話信号の基本周期(ピッチ)を検出する。そして、補償部145は、パケット損失の発生時点から過去に遡って1ピッチ分の受話信号を取り出し、その受話信号をロス期間(パケットが欠落した期間)に繰り返し当てはめることにより、パケット損失を補償する。
このようにスマートフォン1は、補償部145を有することにより、親機2から送信されるデータにパケット損失が生じた場合でも、子器3との間で快適な通話を実現することができる。
エコーキャンセラ146は、スピーカ12から出力された音声がマイクロフォン11に回り込むことによるエコーの発生を抑制する機能を有している。エコーキャンセラ146は、たとえば適応フィルタ(図示せず)および減算器(図示せず)からなる従来周知の構成を有している。適応フィルタは、インピーダンスの不整合による反射と、スマートフォン1におけるスピーカ12−マイクロフォン11間の音響結合とにより形成される帰還経路のインパルス応答を適応的に同定する。減算器は、適応フィルタによって推定されるエコー成分を受話信号から減算する。
このようにスマートフォン1は、エコーキャンセラ146を有することにより、通話相手(子器3側の話者)に聞こえる不快なエコーの発生を抑え、子器3との間で快適な通話を実現することができる。
ところで、ジッタバッファ144と、補償部145と、エコーキャンセラ146との各々は、本実施形態のスマートフォン1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
なお、子器3は、ドアホンやロビーインターホンだけでなく、管理事務室に設置されている管理装置や他の住戸に設けられている親機2、あるいは同じ住戸であって親機2とは別室に設けられている副親機などを含んでいてもよい。この場合、親機2は、子器3としての管理装置や他の住戸の親機2との間の通話、あるいは同じ住戸の副親機との間の内線通話が可能な通話システムを構築する。
(実施形態2)
本実施形態のスマートフォン1は、図10に示すように第2切替部147と第2記憶部148と判定部149とを通話ブロック14に有する点で実施形態1のスマートフォン1と相違する。また、本実施形態では、実施形態1で説明した第1記憶部143とジッタバッファ144と補償部145とエコーキャンセラ146とは省略されている。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
第2切替部147は、子器3との通話を行う通話モードと制御部141にて送話信号の利得を調整する学習モードとの2つの動作モードを切り替えるように構成されている。つまり、スマートフォン1は、実際に子器3との通話を行う動作モード(通話モード)とは別に、送話信号の利得を調整するための動作モード(学習モード)を有している。
ここで、第2切替部147は、入力インタフェース15に対するユーザの操作入力に応じて通話モードと学習モードとを切り替える。スマートフォン1は、インターホンシステム10の親機1と連携するためのアプリケーションソフトを起動した状態で設定画面(図示せず)を表示し、第2切替部147は、設定画面上の選択ボタン(図示せず)の操作に応じて通話モードと学習モードとを切り替える。
第2記憶部148は、通話ブロック14が学習モードで動作中に制御部141で調整された送話信号の利得の値を記憶する。制御部141は、学習モードが選択された状態で、マイクロフォン11から通話ブロック14に入力される電気信号に基づいて、送話信号の利得を自動的に調整し、調整された利得の値を第2記憶部148に記憶する。
制御部141は、第2切替部147で通話ブロック14の動作モードが学習モードから通話モードに切り替えられると、第2記憶部148に記憶されている値に送話信号の利得を調整するように構成されている。
この構成によれば、ユーザは、実際にスマートフォン1−子器3間で通話を行う前に、予め通話ブロック14を学習モードで動作させた状態でマイクロフォン11に向かって発声することで、送話信号の利得を事前に調整することができる。
また、判定部149は、送話信号の利得が収束したか否かを判定する機能を有している。通話ブロック14は、判定部149で収束したと判定されると、制御部141の動作を無効化して送話信号の利得を固定するように構成されている。
ここで、判定部149は、たとえば送話信号の利得が調整されている時間を計測し、その時間の累計が所定の閾値に達すると、送話信号の利得が収束したと判定するように構成される。これにより、スマートフォン1は、子器3との通話時間の累計が一定時間に達することをもって送話信号の利得が収束したと判定され、送話信号の利得が固定されることになる。
あるいは、判定部149は、送話信号の利得の値の単位時間当たりの変動量を計測し、その変動量が所定の閾値以下になると、送話信号の利得が収束したと判定するように構成されていてもよい。これにより、スマートフォン1は、子器3との通話時間に関係なく、実際に送話信号の利得の変動が小さくなったことをもって送話信号の利得が収束したと判定され、送話信号の利得が固定されることになる。
上述した構成によれば、スマートフォン1は、送話信号の利得の収束後には送話信号の利得を固定するので、メーカや機種による音響関連のハード設計のばらつきに起因した送話信号の利得の差を調整後は、音量変動の小さい通話を実現することができる。
なお、第2切替部147および第2記憶部148と、判定部149とは、同時に適用されることは必須ではなく、いずれか一方が適宜省略されていてもよい。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態のスマートフォン1は、制御部141が、マイクロフォン11から通話ブロック14に入力される電気信号の絶対値の平均値の最大値を第1判定閾値とするように構成されている点で、実施形態1のスマートフォン1と相違する。また、本実施形態では、実施形態1で説明した第1記憶部143とジッタバッファ144と補償部145とエコーキャンセラ146とは省略されている。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態では、制御部141は、図11に示すように、子器3との通話開始時点から通話終了時点までの期間(以下、「通話期間」という)における送話信号の絶対値の平均値の最大値を第1判定閾値th1として用いる。そのため、第1判定閾値th1は、スマートフォン1と子器3との通話の開始後、この通話が終了するまでの通話期間において、増加のみすることとなり、減少することはない。なお、図11では、横軸が時間軸、縦軸が送話信号の絶対値を表している。
この構成によれば、スマートフォン1は、マイクロフォン11から通話ブロック14に入力される電気信号(送話信号)の最大信号レベルに応じた第1判定閾値th1を設定することができる。したがって、スマートフォン1は、送話信号の絶対値が第1判定閾値th1を超える有音期間の送話信号に基づいて送話信号の利得を調整することにより、音量の小さい周囲騒音などの影響を受けずに精度よく送話信号の利得を調整できる。
また、本実施形態のスマートフォン1は、図12に示すように通話ブロック14が、子器3との通話終了時点の第1判定閾値th1を参考閾値として記憶する閾値記憶部150をさらに有している。さらに、制御部141は、通話期間毎に閾値記憶部150に記憶されている参考閾値に基づいて第2判定閾値を求め、第1判定閾値が第2判定閾値以下である場合には、送話信号の絶対値が第2判定閾値を超える期間を有音期間と判断するように構成されている。
すなわち、閾値記憶部150には、通話期間毎に、スマートフォン1と子器3との通話終了時点の第1判定閾値th1が参考閾値として蓄積され、制御部141は、この参考閾値に基づいて第2判定閾値を求めている。制御部141は、第2判定閾値を通話期間毎に求めるので、子器2との通話開始時点からこの通話の終了時点までは第2判定閾値は固定され、子器2との通話が一旦終了し新たに通話が開始すると第2判定閾値は新たに設定される。
そして、制御部141は、第1判定閾値と第2判定閾値との大小比較を行い、図13に示すように第1判定閾値th1が第2判定閾値th2以下である期間T11には、第1判定閾値th1の代わりに第2判定閾値th2を用いて有音期間か否かを判断する。つまり、図13の期間T11においては、制御部141は、増幅前の送話信号の絶対値が第2判定閾値th2を超えている期間を有音期間P1と判断する。
一方、第1判定閾値th1が第2判定閾値th2より大きい期間T12には、制御部141は、第1判定閾値th1を用いて有音期間か否かを判断する。つまり、図13の期間T12においては、制御部141は、増幅前の送話信号の絶対値が第1判定閾値th1を超えている期間を有音期間P1と判断する。このように、制御部141は、送話信号の絶対値の平均値から求めた第1判定閾値th1と、過去に用いた第1判定閾値th1に基づく第2判定閾値th2とのうち、大きい方の値を有音期間P1か否かの判断に用いている。
この構成によれば、スマートフォン1は、たとえば子器3との通話開始直後のように第1判定閾値th1がまだ小さい期間においては、過去の第1判定閾値th1に基づく第2判定閾値th2を有音期間P1か否かの判断に用いることができる。したがって、スマートフォン1は、送話信号の絶対値が第1判定閾値th1と第2判定閾値th2との大きい方を超える有音期間の送話信号に基づいて利得を調整することにより、音量の小さい周囲騒音などの影響を受けずに精度よく送話信号の利得を調整できる。
なお、通話ブロック14が閾値記憶部150を有し、制御部141が閾値記憶部150に記憶されている参考閾値に基づいて第2判定閾値を求める構成は、本実施形態のスマートフォン1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
ここで、制御部141は、通話期間毎に閾値記憶部150に蓄積された参考閾値の度数分布を用い、この度数分布において小さい階級からの累積度数の全度数に対する割合が所定の規定値になる階級値を第2判定閾値とするように構成されていることが望ましい。つまり、制御部141は、閾値記憶部150に記憶された参考閾値からたとえば図14に示すようなヒストグラム(度数分布図)を作成し、下位からの度数の総和が全体の度数の総和に対して所定の割合(規定値)となる階級値を第2判定閾値とする。図14では、一例として規定値を50%としたときの第2判定閾値を「th21」で表している。
このように制御部141は、参考閾値の度数分布を用いて第2判定閾値を求めることにより、過去の第1判定閾値から統計的に第2判定閾値を求めることができる。
また、制御部141は、通話期間毎に閾値記憶部150に蓄積された参考閾値の度数分布から平均値と標準偏差とを求め、これら平均値および標準偏差にて規定される値を第2判定閾値とするように構成されていてもよい。つまり、制御部141は、閾値記憶部150に記憶された参考閾値からたとえば図14に示すようなヒストグラム(度数分布図)を作成し、その平均値μおよび標準偏差σで規定される値を第2判定閾値とする。図14では、一例として“μ−2σ”で規定される第2判定閾値を「th22」で表している。
このように制御部141は、参考閾値の度数分布を用いて第2判定閾値を求めることにより、過去の第1判定閾値から統計的に第2判定閾値を求めることができる。
ところで、制御部141は、度数分布の度数の総和が所定の最低度数以下である期間には、最小の参考閾値を第2判定閾値とするように構成されていることが望ましい。
つまり、参考閾値の度数分布を用いて第2判定閾値を求める場合、参考閾値となるデータがまだ十分に集まっていない状況では、これら参考閾値から統計的に求まる第2判定閾値は信頼性が高くない。そこで、参考閾値となるデータが最低度数以下しか集まっていないときには、制御部141は、その中で最小の参考閾値を第2判定閾値とする。したがって、制御部141は、第2判定閾値が不適切な値に設定されることを回避できる。
また、制御部141は、閾値記憶部150に参考閾値が記憶される度に度数分布を更新しており、度数分布におけるいずれかの階級の度数が所定の第1上限値に達すると、度数分布の更新を停止するように構成されていることが望ましい。
すなわち、通話ブロック14は、通常時、子器3との通話が終了する度にそのときの第1判定閾値を参考閾値として閾値記憶部150に記憶し、参考閾値の度数分布を更新しているが、いずれかの階級の度数が第1上限値に達すると、度数分布全体の更新を停止する。これにより、参考閾値の度数分布は、いずれかの階級の度数が第1上限値に達するまで逐次更新され、いずれかの階級の度数が第1上限値に達すると更新が停止されることになる。スマートフォン1は、参考閾値の度数分布の更新を一度停止すると、所定のリセット操作が為されて閾値記憶部150内の参考閾値が消去されるまでは、参考閾値の度数分布を不変とする。
したがって、スマートフォン1は、いずれかの階級の度数が第1上限値に達した後は、通話回数が増えても度数分布(ヒストグラム)が変化しないので、度数分布の累積値がオーバーフローすることを防止できる。
あるいは、制御部141は、度数分布における全度数が所定の第2上限値に達すると、度数分布の更新を停止するように構成されていてもよい。この場合、参考閾値の度数分布は、全階級の度数の総和が第2上限値に達するまで逐次更新され、全階級の度数の総和が第2上限値に達すると更新が停止されることになる。スマートフォン1は、参考閾値の度数分布の更新を一度停止すると、所定のリセット操作が為されて閾値記憶部150内の参考閾値が消去されるまでは、参考閾値の度数分布を不変とする。
したがって、スマートフォン1は、全階級の度数の総和が第2上限値に達した後は、通話回数が増えても度数分布(ヒストグラム)が変化しないので、度数分布の累積値がオーバーフローすることを防止できる。
また、通話ブロック14は、通話期間の時間長さが所定の最小時間未満であれば、この通話期間の終了時点の第1判定閾値を閾値記憶部150へ記憶せずに破棄するように構成されていることが望ましい。
言い換えれば、通話ブロック14は、通話期間の時間長さが最小以上である場合にのみ、通話期間の終了時点の第1判定閾値を閾値記憶部150へ参考閾値として記憶する。スマートフォン1と子器3との通話時間が最小時間に達していなければ、この通話終了時点における第1判定閾値は、閾値記憶部150へ参考閾値として記憶されることなく破棄される。
したがって、スマートフォン1と子器3との間で第2判定閾値を決定するのに十分な通話がされなかった場合には、第1判定閾値は参考閾値として記憶されることがなく、第2判定閾値に反映されることがない。その結果、第2判定閾値は信頼性が向上する。
あるいは、通話ブロック14は、通話期間においてマイクロフォン11に音声が入力されている期間の占める割合が所定の下限値未満であれば、この通話期間の終了時点の第1判定閾値を閾値記憶部150へ記憶せずに破棄するように構成されていてもよい。
言い換えれば、通話ブロック14は、通話期間においてマイクロフォン11に音声が入力されている期間の占める割合が下限値以上である場合にのみ、通話期間の終了時点の第1判定閾値を閾値記憶部150へ参考閾値として記憶する。スマートフォン1側の話者が発声する期間の通話期間全体に占める割合が下限値に達していなければ、この通話終了時点における第1判定閾値は、閾値記憶部150へ参考閾値として記憶されることなく破棄される。
ここにおいて、通話ブロック14は、マイクロフォン11に音声が入力されている期間(以下、「音声期間」という)か否かについては、たとえば以下のようにして判定する。すなわち、通話ブロック14は、たとえば増幅前の送話信号の絶対値が所定の第3判定閾値を超えている期間を音声期間と判定する。または、通話ブロック14は、エコーキャンセラ146(図1参照)やボイススイッチ(図示せず)が音声検出の機能を有する場合にその機能を利用したり、高速フーリエ変換(FFT)により周波数解析を行ったりして音声期間を判定してもよい。
したがって、スマートフォン1と子器3との間で第2判定閾値を決定するのに十分な通話がされなかった場合には、第1判定閾値は参考閾値として記憶されることがなく、第2判定閾値に反映されることがない。その結果、第2判定閾値は信頼性が向上する。
さらに、制御部141は、第1判定閾値が第2判定閾値より大きく且つ第1判定閾値と第2判定閾値との比が所定の規定比以上である場合には、有音期間であるとの判断を無効化するように構成されていることが望ましい。
すなわち、第1判定閾値が第2判定閾値に対して所定の割合以上に大きい場合には、制御部141は、増幅前の送話信号の絶対値が第1判定閾値(あるいは第2判定閾値)を超える期間であっても、有音期間との判断は無効化される。つまり、たとえば図15に示すように、第1判定閾値が第2判定閾値より大きくても両者の比が規定比以上である期間T13には、たとえ増幅前の送話信号の絶対値が第1判定閾値を超える期間でも有音期間とは判断されない。そのため、制御部141は、図15の期間T13においては送話信号に基づいて利得を調整することはない。
要するに、第2判定閾値に比べて第1判定閾値が極端に大きくなるような場合、送話信号は通常の通話時の音声ではなく、突発的に生じる過大な周囲騒音(工事の音など)の可能性が高いので、制御部141は、このような場合には送話信号の利得の調整を行わない。仮に、このような場合に送話信号の利得を調整すると、スマートフォン1は、送話信号の利得が必要以上に下げられることになり、子器3との通話時に子器3のスピーカから出力される音声の音量が過小になる可能性がある。
上記構成によれば、スマートフォン1は、過大な周囲騒音の影響で送話信号の利得が必要以上に下がることを回避できるという利点がある。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。なお、本実施形態で説明した各構成は、実施形態2の構成と適宜組み合わせて採用することも可能である。
(実施形態4)
本実施形態のスマートフォン1は、図16に示すように閾値送信部151と閾値受信部152とを備える点で、実施形態3のスマートフォン1と相違する。本実施形態では閾値送信部151および閾値受信部152は通話ブロック14に設けられている。なお、図16では、複数のスマートフォン1のうち1台についてのみ内部構成を図示し、他のスマートフォン1については内部構成の図示を省略しているが、いずれも同様の構成である。
また、本実施形態では、実施形態1で説明した第1記憶部143とジッタバッファ144と補償部145とエコーキャンセラ146とは省略されている。以下、実施形態3と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
閾値送信部151は、子器3との通話終了時点の第1判定閾値を参考閾値として公衆網(ネットワーク)N1を介して上位装置7に送信する機能を有している。上位装置7は、インターネットのような公衆網N1に接続されたサーバであって、複数のスマートフォン1から第1判定閾値を参考閾値として取得し蓄積するように構成されている。ここで、上位装置7は、参考閾値をメーカや機種などで特定されるスマートフォン1の種類別に蓄積しており、スマートフォン1の種類ごとに参考閾値に基づいて第2判定閾値を求めるように構成されている。
要するに、本実施形態では、実施形態3においてはスマートフォン1にて行っていた参考閾値の蓄積と、参考閾値に基づく第2判定閾値を求める処理とが、スマートフォン1ではなく上位装置7にて集中的に行われている。
閾値受信部152は、上位装置7にて参考閾値に基づいて求められた第2判定閾値を受信する機能を有している。ここでは、閾値受信部152は、定期的に上位装置7から第2判定閾値を受信する。具体的には、スマートフォン1は毎日決まった時刻になると、閾値要求を上位装置7に送信し、この閾値要求への応答として上位装置7から第2判定閾値を受信する。このとき、スマートフォン1は、自身の種類に対応した第2判定閾値を閾値受信部152にて受信する。閾値受信部152は、上位装置7から受信した第2判定閾値を閾値記憶部150に記憶する。
なお、閾値受信部152は第2判定閾値を定期的に受信する構成に限らない。たとえば、スマートフォン1は、子器3との通話終了時点において、閾値送信部151から第1判定閾値を送信した際、その応答として、閾値受信部152にて上位装置7から公衆網N1を介して第2判定閾値を受信してもよい。また、スマートフォン1は、第2判定閾値を受信するに際して、ルータ5を介して公衆網N1に接続されてもよいし、ルータ5を介さずに3G回線のような携帯電話網を利用して公衆網N1に接続されてもよい。
制御部141は、第1判定閾値が第2判定閾値以下である場合には、送話信号の絶対値が第2判定閾値を超える期間を有音期間と判断するように構成されている。すなわち、制御部141は、上位装置7にて求められ閾値記憶部150に記憶された第2判定閾値と第1判定閾値との大小比較を行い、第1判定閾値が第2判定閾値以下である場合には、第1判定閾値の代わりに第2判定閾値を用いて有音期間か否かを判断する。
この構成によれば、スマートフォン1は、たとえば子器3との通話開始直後のように第1判定閾値がまだ小さい期間においては、過去の第1判定閾値に基づく第2判定閾値を有音期間か否かの判断に用いることができる。したがって、スマートフォン1は、送話信号の絶対値が第1判定閾値と第2判定閾値との大きい方を超える有音期間の送話信号に基づいて利得を調整することにより、音量の小さい周囲騒音などの影響を受けずに精度よく送話信号の利得を調整できる。
しかも、第2判定閾値は、複数のスマートフォン1から第1判定閾値の情報を取得する上位装置7にて求められる。そのため、上位装置7は、多数のスマートフォン1から集めた第1判定閾値の情報に基づいて第2判定閾値を求めることができ、1台のスマートフォン1当たりの子器3との通話回数が少なくても、適切な第2判定閾値を求めることができる。
ところで、上位装置7は、参考閾値をスマートフォン1の種類別に蓄積するので、参考閾値(第1判定閾値)の送信元のスマートフォン1の種類を識別する必要がある。本実施形態では、スマートフォン1は、第1判定閾値を参考閾値として上位装置7に送信する際、自身の種類を表す機種情報を参考閾値と併せて上位装置7に送信する。これにより、上位装置7は、参考閾値の送信元のスマートフォン1の種類を識別し、種類別に参考閾値を蓄積することができる。
さらに、スマートフォン1は、上位装置7から第2判定閾値を受信する際には、自身の種類を表す機種情報を閾値要求と併せて上位装置7に送信する。これにより、上位装置7は、閾値要求の送信元のスマートフォン1と同種類に対応する第2判定閾値を、スマートフォン1に提供することができる。
また、スマートフォン1は、上述のように参考閾値や閾値要求と併せて機種情報を上位装置7へ送信する構成に限らず、初期設定時に、予め機種情報を上位装置7へ送信しておいてもよい。この場合、上位装置7は、IPアドレス等によって個々のスマートフォン1を識別することにより、各スマートフォン1の種類を識別することができる。
その他の構成および機能は実施形態3と同様である。なお、本実施形態で説明した各構成は、実施形態2の構成と適宜組み合わせて採用することも可能である。
1 スマートフォン(携帯端末)
11 マイクロフォン(第1変換器)
12 スピーカ(第2変換器)
13 通信インタフェース
14 通話ブロック
141 制御部
142 第1切替部
143 第1記憶部
144 ジッタバッファ
145 補償部
146 エコーキャンセラ
147 第2切替部
148 第2記憶部
149 判定部
150 閾値記憶部
151 閾値送信部
152 閾値受信部
15 入力インタフェース
2 親機
3,31,32 子器
7 上位装置
10 インターホンシステム(通話システム)
N1 公衆網(ネットワーク)

Claims (31)

  1. 音声を電気信号に変換する第1変換器と、
    電気信号を音声に変換する第2変換器と、
    無線通信の機能を有する通信インタフェースと、
    前記第1変換器および前記第2変換器を用いて子器との通話が可能になるように、前記子器との通話機能を有する親機と前記第1変換器および前記第2変換器との間で前記通信インタフェースを介して電気信号の授受を行う通話ブロックとを備え、
    前記通話ブロックは、
    前記第1変換器から入力され前記親機に送信される送話信号の利得を調整する制御部を有する
    ことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記通話ブロックは、前記制御部が自動的に前記送話信号の利得を調整する自動モードと、前記制御部が入力インタフェースに対するユーザの操作入力に応じて前記送話信号の利得を調整する手動モードとを切り替える第1切替部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記制御部は、自動的に前記送話信号の利得を調整するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  4. 前記制御部は、前記手動モードでは予め決められている複数段階の設定レベルの中から前記送話信号の利得を選択し、前記自動モードでは前記送話信号の利得を前記手動モードより細かく調整でき、前記自動モードから前記手動モードへの切替時には、前記自動モードで設定されている前記送話信号の利得の値に最も近い前記設定レベルに前記送話信号の利得を調整するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
  5. 前記制御部は、前記送話信号の利得を自動的に調整する際、前記第1変換器に音声が入力されている有音期間か否かを判断して、所定時間長さの前記有音期間ごとに前記第1変換器から前記通話ブロックに入力される電気信号の代表値を抽出し、当該代表値と所定の目標値との比に基づいて前記送話信号の利得を調整するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の携帯端末。
  6. 前記代表値は、前記電気信号の絶対値の最大値である
    ことを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
  7. 前記代表値は、前記電気信号の絶対値の平均値である
    ことを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
  8. 前記制御部は、前記第1変換器から前記通話ブロックに入力される電気信号の絶対値の平均値に基づいて第1判定閾値を求め、前記電気信号の絶対値が前記第1判定閾値を超える期間を前記有音期間と判断するように構成されている
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の携帯端末。
  9. 前記制御部は、前記子器との通話開始時点から通話終了時点までの通話期間における前記電気信号の絶対値の平均値の最大値を前記第1判定閾値とするように構成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の携帯端末。
  10. 前記通話ブロックは、前記子器との通話終了時点の前記第1判定閾値を参考閾値として記憶する閾値記憶部をさらに有し、
    前記制御部は、前記通話期間毎に前記閾値記憶部に記憶されている前記参考閾値に基づいて第2判定閾値を求め、前記第1判定閾値が前記第2判定閾値以下である場合には、前記電気信号の絶対値が前記第2判定閾値を超える期間を前記有音期間と判断するように構成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の携帯端末。
  11. 前記制御部は、前記通話期間毎に前記閾値記憶部に蓄積された前記参考閾値の度数分布を用い、当該度数分布において小さい階級からの累積度数の全度数に対する割合が所定の規定値になる階級値を前記第2判定閾値とするように構成されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の携帯端末。
  12. 前記制御部は、前記通話期間毎に前記閾値記憶部に蓄積された前記参考閾値の度数分布から平均値と標準偏差とを求め、当該平均値および当該標準偏差にて規定される値を前記第2判定閾値とするように構成されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の携帯端末。
  13. 前記制御部は、前記度数分布の度数の総和が所定の最低度数以下である期間には、最小の前記参考閾値を前記第2判定閾値とするように構成されている
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の携帯端末。
  14. 前記制御部は、前記閾値記憶部に前記参考閾値が記憶される度に前記度数分布を更新しており、前記度数分布におけるいずれかの階級の度数が所定の第1上限値に達すると、前記度数分布の更新を停止するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の携帯端末。
  15. 前記制御部は、前記度数分布における全度数が所定の第2上限値に達すると、前記度数分布の更新を停止するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の携帯端末。
  16. 前記通話ブロックは、前記通話期間の時間長さが所定の最小時間未満であれば、当該通話期間の終了時点の前記第1判定閾値を前記閾値記憶部へ記憶せずに破棄するように構成されている
    ことを特徴とする請求項10〜15のいずれか1項に記載の携帯端末。
  17. 前記通話ブロックは、前記通話期間において前記第1変換器に音声が入力されている期間の占める割合が所定の下限値未満であれば、当該通話期間の終了時点の前記第1判定閾値を前記閾値記憶部へ記憶せずに破棄するように構成されている
    ことを特徴とする請求項10〜15のいずれか1項に記載の携帯端末。
  18. 前記子器との通話終了時点の前記第1判定閾値を参考閾値としてネットワークを介して上位装置に送信する閾値送信部と、前記上位装置にて前記参考閾値に基づいて求められた第2判定閾値を受信する閾値受信部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記第1判定閾値が前記第2判定閾値以下である場合には、前記電気信号の絶対値が前記第2判定閾値を超える期間を前記有音期間と判断するように構成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の携帯端末。
  19. 前記制御部は、前記第1判定閾値が前記第2判定閾値より大きく且つ前記第1判定閾値と前記第2判定閾値との比が所定の規定比以上である場合には、前記有音期間であるとの判断を無効化するように構成されている
    ことを特徴とする請求項10〜18のいずれか1項に記載の携帯端末。
  20. 前記制御部は、入力インタフェースに対するユーザの操作入力に応じて前記送話信号の利得を調整するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  21. 前記通話ブロックは、前記子器との通話終了時点での前記送話信号の利得の値を記憶する第1記憶部をさらに有し、
    前記制御部は、前記子器との通話開始時に、前記第1記憶部に記憶されている値に前記送話信号の利得を調整するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の携帯端末。
  22. 前記通話ブロックは、
    前記子器との通話を行う通話モードと前記制御部にて前記送話信号の利得を調整する学習モードとを切り替える第2切替部と、
    前記学習モードで調整された前記送話信号の利得の値を記憶する第2記憶部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記第2切替部で前記通話モードに切り替えられると、前記第2記憶部に記憶されている値に前記送話信号の利得を調整するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の携帯端末。
  23. 前記制御部は、前記送話信号の利得を調整する際の当該利得の変動幅を予め決められている最大値以下に制限するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の携帯端末。
  24. 前記通信インタフェースは、前記親機との間でデータをパケット伝送するように構成されており、
    前記通話ブロックは、前記親機から受信したデータのジッタを吸収するためのジッタバッファをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の携帯端末。
  25. 前記通信インタフェースは、前記親機との間でデータをパケット伝送するように構成されており、
    前記通話ブロックは、前記親機から受信したデータのパケット損失を補償する補償部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜24のいずれか1項に記載の携帯端末。
  26. 前記通話ブロックは、前記第2変換器から出力された音声が前記第1変換器に回り込むことによるエコーの発生を抑制するエコーキャンセラをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載の携帯端末。
  27. 前記通話ブロックは、前記送話信号の利得が収束したか否かを判定する判定部をさらに有し、
    前記判定部で収束したと判定されると、前記制御部の動作を無効化して前記送話信号の利得を固定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜26のいずれか1項に記載の携帯端末。
  28. 前記判定部は、前記送話信号の利得が調整されている時間を計測し、当該時間の累計が所定の閾値に達すると、前記送話信号の利得が収束したと判定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項27に記載の携帯端末。
  29. 前記判定部は、前記送話信号の利得の値の単位時間当たりの変動量を計測し、当該変動量が所定の閾値以下になると、前記送話信号の利得が収束したと判定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項27に記載の携帯端末。
  30. 音声を電気信号に変換する第1変換器と、
    電気信号を音声に変換する第2変換器と、
    無線通信の機能を有する通信インタフェースと共に用いられるコンピュータを、
    前記第1変換器および前記第2変換器を用いて子器との通話が可能になるように、前記子器との通話機能を有する親機と前記第1変換器および前記第2変換器との間で前記通信インタフェースを介して電気信号の授受を行い、
    前記第1変換器から入力され前記親機に送信される送話信号の利得を調整する制御部を有する通話ブロック
    として機能させるプログラム。
  31. 子器と、
    前記子器との通話機能を有する親機と、
    無線通信の機能を有する携帯端末とを備え、
    前記携帯端末は、
    音声を電気信号に変換する第1変換器と、
    電気信号を音声に変換する第2変換器と、
    無線通信の機能を有する通信インタフェースと、
    前記第1変換器および前記第2変換器を用いて前記子器との通話が可能になるように、前記親機と前記第1変換器および前記第2変換器との間で前記通信インタフェースを介して電気信号の授受を行う通話ブロックとを備え、
    前記通話ブロックは、
    前記第1変換器から入力され前記親機に送信される送話信号の利得を調整する制御部を有する
    ことを特徴とする通話システム。
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