以下、図面に基づいて、本願の開示する管理装置、管理プログラム及び管理方法の実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
図1は、図書館システムの一例を示す説明図である。図1に示す図書館システム1は、図書館側のサーバ2と、複数の利用者端末3とを有し、サーバ2と利用者端末3との間をインターネット4等で接続している。
サーバ2は、電子書籍(以下、単に書籍と称する)を管理し、利用者端末3に対して書籍を提供するサーバである。サーバ2は、通信インタフェース21と、データベース(以下、単にDBと称する)記憶部22と、ROM(Read Only Memory)23と、RAM(Random Access Memory)24と、制御部25とを有する。通信インタフェース21は、インターネット4等との通信を司るインタフェースである。DB記憶部22は、各種DBを記憶管理する記憶領域である。ROM23は、各種プログラム等の情報を記憶する領域である。各種プログラムには、例えば、登録プログラム23A、貸出プログラム23Bや配信プログラム23C等がある。登録プログラム23Aは、利用者の設定情報を登録するプログラムである。また、貸出プログラム23Bは、書籍を利用者端末3に貸し出すプログラムである。配信プログラム23Cは、書籍等の各種画面を配信するプログラムである。RAM24は、各種情報を記憶する領域である。制御部25は、サーバ2全体を制御する。
DB記憶部22は、利用者DB41と、書籍DB42と、貸出書籍DB43と、閲覧時間DB44と、予約中書籍DB45と、予約中書籍閲覧DB46とを有する。
図2は、利用者DB41の一例を示す説明図である。図2に示す利用者DB41は、利用者に関する情報を管理し、利用者ID41A、パスワード41D、氏名41B及び表示対象時間41Cを対応付けて管理している。利用者ID41Aは、利用者を識別するIDである。氏名41Bは、利用者の氏名である。表示対象時間41Cは、予約中の書籍の内、貸出中の書籍に関わる利用者の非読書時間帯の開始時間直前に表示する設定時間である。パスワード41Dは、利用者の認証に使用するパスワードである。制御部25は、利用者が後述する予約書籍一覧画面の表示要求を行うと、予約中の書籍のうち現在時刻から利用者が設定した表示対象時間後に非読書時間帯を迎える書籍を予約中書籍一覧画面に表示する。制御部25は、例えば、表示対象時間を30分とした場合、利用者が予約書籍一覧画面の表示要求を行った時刻から30分(表示対象時間)後に非読書時間帯を迎える書籍の予約中書籍一覧画面を表示する。
図3は、書籍DB42の一例を示す説明図である。図3に示す書籍DB42は、書籍に関する情報を管理し、書籍ID42A、ライセンスID42B、タイトル42C及び著者名42Dを対応付けて管理している。書籍ID42Aは、書籍を識別するIDである。ライセンスID42Bは、書籍のライセンスを識別するIDである。タイトル42Cは、書籍の作品名である。著者名42Dは、書籍の作品の著者の氏名である。
図4は、貸出書籍DB43の一例を示す説明図である。図4に示す貸出書籍DB43は、貸出中の書籍に関する情報を管理し、利用者ID43A、氏名43B、タイトル43C、ライセンスID43D、ページ数43E及び閲覧権限譲渡者ID43Fを対応付けて管理している。利用者ID43Aは、貸出中の書籍の利用者を識別するIDである。氏名43Bは、利用者の氏名である。タイトル43Cは、貸出中の書籍の作品名である。ライセンスID43Dは、貸出中の書籍のライセンスを識別するIDである。ページ数43Eは、貸出中の書籍の現在閲覧中のページ数である。閲覧権限譲渡者ID43Fは、貸出中の書籍の閲覧権限を譲渡した利用者を識別するIDである。
図5は、閲覧時間DB44の一例を示す説明図である。図5に示す閲覧時間DB44は、利用者の書籍の非読書時間に関する情報を管理し、利用者ID44A、氏名44B、非読書時間帯(平日)44C及び非読書時間帯(休日)44Dを対応付けて管理している。利用者ID44Aは、利用者を識別するIDである。氏名44Bは、利用者の氏名である。非読書時間帯(平日)44Cは、利用者自身が貸出中の書籍の閲覧を行わない平日の時間帯である。非読書時間帯(休日)44Dは、利用者自身が貸出中の書籍の閲覧を行わない休日の時間帯である。尚、閲覧時間DB44は、例えば、第一の記憶部である。
図6は、予約中書籍DB45の一例を示す説明図である。図6に示す予約中書籍DB45は、貸出の予約中の書籍に関する情報を管理し、書籍ID45A、タイトル45B、予約者数45C、予約者ID45D及び予約者名45Eを対応付けて管理している。書籍ID45Aは、予約中の書籍を識別するIDである。タイトル45Bは、予約中の書籍の作品名である。予約者数45Cは、予約中の書籍の予約者の人数である。予約者ID45Dは、予約者を識別する利用者IDである。予約者名45Eは、予約者の氏名である。尚、予約中書籍DB45は、例えば、第二の記憶部である。
図7は、予約中書籍閲覧DB46の一例を示す説明図である。図7に示す予約中書籍閲覧DB46は、予約中書籍に関する閲覧情報を管理し、利用者ID46A、氏名46B、書籍ID46C及びページ数46Dを対応付けて管理している。利用者ID46Aは、予約中書籍の閲覧権限が譲渡された利用者を識別するIDである。氏名46Bは、利用者の氏名である。書籍ID46Cは、閲覧が譲渡された利用者の閲覧中の予約中書籍の書籍を識別するIDである。ページ数46Dは、閲覧権限が譲渡された予約者である利用者の予約中書籍の現在の閲覧ページ数である。尚、予約中書籍閲覧DB46は、例えば、第三の記憶部である。
図1に示すサーバ2内の制御部25は、ROM23内に格納された登録プログラム23A、貸出プログラム23B及び配信プログラム23Cを読み出し、これらプログラムに基づき各種プロセスを機能として実行する。制御部25は、機能として、登録部25Aと、配信部25Bと、貸出部25Cとを有する。登録部25Aは、利用者端末3との間で利用者情報等の各種情報をDB記憶部22内に登録する。配信部25Bは、利用者端末3に対して書籍等の各種情報画面を提供する。配信部25Bは、貸出中の書籍に関わる予約者の利用者端末3に対して当該書籍の閲覧を可能にした閲覧可能メッセージを出力する、例えば、出力部である。貸出部25Cは、利用者端末3に書籍を貸し出す、例えば、貸出処理部である。
利用者端末3は、例えば、利用者のタブレット端末やスマートフォン等の端末である。利用者端末3は、通信インタフェース31と、操作部32と、表示部33と、ROM34と、RAM35と、制御部36とを有する。通信インタフェース31は、インターネット等との通信を司るインタフェースである。操作部32は、各種情報を入力する入力インタフェースである。表示部33は、各種情報を画面表示する出力インタフェースである。ROM34は、各種プログラム等を格納した領域である。各種プログラムは、登録要求プログラム34A及び配信要求プログラム34B等である。登録要求プログラム34Aは、サーバ2に対して利用者情報等の各種情報の登録を要求するプログラムである。配信要求プログラム34Bは、サーバ2に対して各種情報の配信を要求するプログラムである。RAM35は、各種情報を記録する領域である。制御部36は、利用者端末3全体を制御する。制御部36は、ROM34に格納された登録要求プログラム34A及び配信要求プログラム34Bを読み出し、これら読み出された各種プログラムに基づき各種プロセスを機能として実行する。制御部36は、機能として、登録要求部36Aと、配信要求部36Bとを有する。
登録要求部36Aは、サーバ2に対して利用者情報等の各種情報の登録を要求する。配信要求部36Bは、サーバ2に対して閲覧画面等の各種情報の配信を要求する。また、登録要求部36Aは、利用者情報の登録をサーバ2に要求する場合、自分の利用者ID、表示対象時間及び非読書時間帯等を含む利用者情報をサーバ2に送信する。
サーバ2の登録部25Aは、利用者端末3からの利用者情報の登録要求を検出すると、利用者情報内の利用者ID及び表示対象時間を利用者DB41内に登録する。更に、登録部25Aは、利用者情報内の非読書時間帯を平日非読書時間帯及び休日非読書時間帯に分類して閲覧時間DB44内に登録する。
更に、配信部25Bは、貸出中の書籍を予約した予約者の利用者端末3からの要求に応じて、当該貸出中の書籍の閲覧権限者である利用者の非読書時間帯であることを確認した上で、予約者の利用者端末3に閲覧権限を移管する。そして、配信部25Bは、閲覧権限を移管した予約者の利用者端末3に対して予約中書籍の閲覧を許可する。
図8は、利用者端末3の利用者設定画面の一例を示す説明図である。図8に示す利用者設定画面51は、入力欄51A〜51D及びボタン51Eを有する。利用者ID入力欄51Aは、利用者の利用者IDを入力する欄である。入力欄51Bは、利用者の表示対象時間を入力する欄である。入力欄51Cは、利用者の平日非読書時間帯を入力する欄である。入力欄51Dは、利用者の休日非読書時間帯を入力する欄である。ボタン51Eは、送信を指示する送信ボタンである。尚、平日非読書時間帯、休日非読書時間帯及び表示対象時間は、利用者の入力操作に応じて適宜変更可能である。
図9は、利用者端末3の閲覧メニュー画面52の一例を示す説明図である。図9に示す閲覧メニュー画面52は、ボタン52A〜52Cを有する。ボタン52Aは、現在貸し出されている書籍の閲覧を要求するボタンである。ボタン52Bは、現在予約中書籍の内、閲覧権限が譲渡された書籍の閲覧を要求するボタンである。ボタン52Cは、ログアウトを要求するボタンである。
図10は、利用者端末3の予約中書籍一覧画面の一例を示す説明図である。図10に示す予約中書籍一覧画面53は、予約中書籍一覧53Aと、現在時刻53Bと、ボタン53Cと、ボタン53Dとを有する。予約中書籍一覧53Aは、書籍名、ライセンスID及び、貸出中の利用者の非読書時間帯である、「読める時間」を有する。ボタン53Cは、予約中書籍一覧画面53を閉じるボタンである。ボタン53Dは、予約中書籍一覧53の予約中書籍の内、現在時刻が当該書籍の読める時間帯の場合にのみ表示し、当該書籍の閲覧を要求するボタンである。図10に示す予約中書籍一覧画面53では、2件の「蒲田の人」の書籍が表示され、一方のライセンスIDの非読書時間帯として「今から5時まで読めます」、他方のライセンスIDの非読書時間帯として「2時から7時まで読めます」を表示する。つまり、同一書籍名でもライセンスID毎に夫々表示する。別の事例としては、書籍IDとして複数のライセンスIDの非読書時間外のものをひとつにまとめて表記することでも可能である。
図11は、利用者端末3の書籍閲覧画面の一例を示す説明図である。図11に示す書籍閲覧画面54は、書籍ページ画面54Aと、ボタン54B〜54Dとを有する。書籍ページ画面54Aは、2ページを画面表示する。ボタン54Bは、前ページに戻るボタンである。ボタン54Cは、次ページに進むボタンである。ボタン54Dは、閲覧を終了するボタンである。
次に本実施例の図書館システム1の動作について説明する。図12は、情報登録要求処理に関わる利用者端末3側の制御部36の処理動作の一例を示すフローチャートである。図12に示す情報登録要求処理は、利用者情報の登録をサーバ2に要求する処理である。
図12において利用者端末3の制御部36内の登録要求部36Aは、通信インタフェース31を通じて、設定画面要求をサーバ2に送信する(ステップS11)。尚、設定画面要求は、サーバ2に対して利用者設定画面を要求するコマンドである。
登録要求部36Aは、サーバ2から、図8に示す利用者設定画面51を受信したか否かを判定する(ステップS12)。登録要求部36Aは、利用者設定画面51を受信した場合(ステップS12肯定)、利用者設定画面51を表示部33に画面表示する(ステップS13)。登録要求部36Aは、利用者情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS14)。尚、登録要求部36Aは、利用者情報の入力後、送信ボタンの押下操作に応じて利用者情報を受け付けたと判定する。
登録要求部36Aは、利用者情報を受け付けた場合(ステップS14肯定)、利用者設定画面51上の入力欄51A〜51D内に利用者情報を入力し、入力した利用者情報をサーバ2に送信する(ステップS15)。尚、利用者情報は、利用者ID、非読書時間帯及び表示対象時間を含む。
登録要求部36Aは、サーバ2から登録完了通知を受信したか否かを判定する(ステップS16)。登録要求部36Aは、サーバ2から登録完了通知を受信した場合(ステップS16肯定)、登録完了を表示部33に画面表示し(ステップS17)、図12に示す処理動作を終了する。
登録要求部36Aは、利用者設定画面51を受信しなかった場合(ステップS12否定)、利用者設定画面51を受信したか否かを判定すべく、ステップS12に移行する。登録要求部36Aは、利用者情報を受け付けなかった場合(ステップS14否定)、利用者情報を受け付けるまで待機する。登録要求部36Aは、登録完了通知を受信しなかった場合(ステップS16否定)、登録完了通知を受信したか否かを判定すべく、ステップS16に移行する。
図12に示す情報登録要求処理の制御部36は、利用者の設定操作に応じて、表示対象時間及び非読書時間帯を含む利用者情報の登録をサーバ2に要求する。その結果、利用者は、表示対象時間及び非読書時間帯を自由に設定できる。
図13は、情報登録処理に関わるサーバ2側の制御部25の処理動作の一例を示すフローチャートである。図13に示す情報登録処理は、利用者端末3から利用者情報を受信した場合に、利用者情報をDB記憶部22に登録する処理である。
図13においてサーバ2の制御部25内の登録部25Aは、利用者端末3から利用者設定画面要求を受信したか否かを判定する(ステップS21)。登録部25Aは、利用者端末3から設定画面要求を受信した場合(ステップS21肯定)、利用者設定画面51を生成し、生成した利用者設定画面51を利用者端末3に送信する(ステップS22)。
登録部25Aは、利用者設定画面51を利用者端末3に送信した後、利用者端末3から利用者情報を受信したか否かを判定する(ステップS23)。登録部25Aは、利用者端末3から利用者情報を受信した場合(ステップS23肯定)、利用者情報内の利用者IDに基づき非読書時間帯を閲覧時間DB44内に登録する(ステップS24)。尚、非読書時間帯は、例えば、貸し出されている書籍の閲覧を利用者が実施しない、例えば、利用者の睡眠時間帯等である。
登録部25Aは、非読書時間帯を登録した後、利用者情報内の利用者IDに基づき表示対象時間を利用者DB41内に登録する(ステップS25)。更に、登録部25Aは、当該利用者IDの利用者端末3に対して登録完了通知を送信し(ステップS26)、図13に示す処理動作を終了する。
登録部25Aは、設定画面要求を受信しなかった場合(ステップS21否定)、設定画面要求を受信したか否かを判定すべく、ステップS21に移行する。また、登録部25Aは、利用者情報を受信しなかった場合(ステップS23否定)、利用者情報を受信したか否かを判定すべく、ステップS23に移行する。
図13に示す情報登録処理の制御部25は、利用者端末3からの利用者情報を受信した場合、利用者情報内の利用者IDに基づき、利用者情報内の非読書時間帯を閲覧時間DB44に登録できる。更に、制御部25は、利用者端末3からの利用者情報を受信した場合、利用者情報内の利用者IDに基づき、利用者情報内の表示対象時間を利用者DB41内に登録できる。
図14は、配信要求処理に関わる利用者端末3側の制御部36の処理動作の一例を示すフローチャートである。図14に示す配信要求処理は、利用者端末3からサーバ2に対して各種画面の配信を要求する処理である。
図14において利用者端末3の制御部36内の配信要求部36Bは、閲覧メニュー画面の要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS31A)。配信要求部36Bは、閲覧メニュー画面の要求を受け付けた場合(ステップS31A肯定)、自分の利用者IDをサーバ2に送信する(ステップS31)。配信要求部36Bは、サーバ2から閲覧メニュー画面52を受信したか否かを判定する(ステップS32)。配信要求部36Bは、閲覧メニュー画面52を受信した場合(ステップS32肯定)、図9に示す閲覧メニュー画面52を表示部33に画面表示する(ステップS33)。
配信要求部36Bは、閲覧メニュー画面52を画面表示した後、貸し出されている書籍の閲覧要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS34)。尚、貸出書籍の閲覧要求の受付は、閲覧メニュー画面52上のボタン52Aの選択操作である。
配信要求部36Bは、貸出書籍の閲覧要求を受け付けた場合(ステップS34肯定)、図15に示す貸出書籍閲覧処理を実行する(ステップS35)。配信要求部36Bは、予約中書籍の閲覧要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS36)。尚、予約中書籍閲覧要求の受付は、閲覧メニュー画面52上のボタン52Bの選択操作である。
配信要求部36Bは、予約中書籍の閲覧要求を受け付けた場合(ステップS36肯定)、図16に示す予約中書籍閲覧処理を実行する(ステップS37)。配信要求部36Bは、ログアウト要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS38)。配信要求部36Bは、ログアウト要求を受け付けた場合(ステップS38肯定)、ログアウトをサーバ2に送信し(ステップS39)、図14に示す処理動作を終了する。尚、ログアウト要求の受付は、閲覧メニュー画面52上のボタン52Cの選択操作である。
配信要求部36Bは、閲覧メニュー画面52を受信しなかった場合(ステップS32否定)、サーバ2からエラー画面を受信したか否かを判定する(ステップS40)。配信要求部36Bは、エラー画面を受信した場合(ステップS40肯定)、エラー画面を表示部33に画面表示し(ステップS41)、図14に示す処理動作を終了する。配信要求部36Bは、エラー画面を受信しなかった場合(ステップS40否定)、閲覧メニュー画面52を受信したか否かを判定すべく、ステップS32に移行する。
また、配信要求部36Bは、貸出書籍の閲覧要求を受け付けなかった場合(ステップS34否定)、予約中書籍の閲覧要求を受け付けたか否かを判定すべく、ステップS36に移行する。配信要求部36Bは、予約中書籍の閲覧要求を受け付けなかった場合(S36否定)、ステップS38に移行する。配信要求部36Bは、ログアウト要求を受信しなかった場合(ステップS38否定)、閲覧メニュー画面52を表示すべく、ステップS33に移行する。
配信要求部36Bは、閲覧メニュー要求を受け付けなかった場合(ステップS31A否定)、図14に示す処理動作を終了する。
図14に示す配信要求処理の制御部36は、閲覧メニュー画面52上のボタン52Aのボタン操作に応じて、貸出書籍の閲覧をサーバ2に要求できる。
制御部36は、閲覧メニュー画面52上のボタン52Bのボタン操作に応じて予約中書籍の閲覧をサーバ2に要求できる。
図15は、貸出書籍閲覧処理に関わる利用者端末3側の制御部36の処理動作の一例を示すフローチャートである。図15に示す貸出書籍閲覧処理は、現在貸し出されている書籍の閲覧を要求する処理である。
図15において利用者端末3側の制御部36内の配信要求部36Bは、貸出書籍閲覧要求をサーバ2に送信する(ステップS51)。配信要求部36Bは、サーバ2から貸出書籍一覧画面を受信したか否かを判定する(ステップS52)。尚、貸出書籍一覧画面は、利用者に現在貸し出されている書籍の一覧画面である。
配信要求部36Bは、貸出書籍一覧画面を受信した場合(ステップS52肯定)、貸出書籍一覧画面を表示部33に画面表示し(ステップS53)、書籍選択要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS54)。尚、書籍選択要求の受付は、貸出書籍一覧画面から所望の書籍の閲覧を要求するボタンの選択操作である。
配信要求部36Bは、書籍選択要求を受け付けた場合(ステップS54肯定)、選択書籍情報をサーバ2に送信する(ステップS55)。尚、選択書籍情報は、選択書籍を識別する書籍ID及びライセンスIDを含むものである。
配信要求部36Bは、サーバ2から、選択書籍のコンテンツの一部である書籍閲覧画面54を受信したか否かを判定する(ステップS56)。配信要求部36Bは、書籍閲覧画面54を受信した場合(ステップS56肯定)、図11に示す書籍閲覧画面54を表示部33に画面表示する(ステップS57)。配信要求部36Bは、ページ変更要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS58)。尚、ページ変更要求の受付は、図11に示す書籍閲覧画面54上のボタン54B及び54Cのボタン操作である。
配信要求部36Bは、ページ変更要求を受け付けた場合(ステップS58肯定)、ページ変更情報をサーバ2に送信し(ステップS59)、ページ変更要求を受け付けたか否かを判定すべく、ステップS58に移行する。配信要求部36Bは、ページ変更要求を受け付けなかった場合(ステップS58否定)、閲覧終了要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS60)。尚、閲覧終了要求の受付は、書籍閲覧画面54上のボタン54Dのボタン操作である。
配信要求部36Bは、閲覧終了要求を受け付けた場合(ステップS60肯定)、閲覧終了情報をサーバ2に送信する(ステップS61)。尚、閲覧終了情報には、閲覧終了時のページ数を含むものとする。配信要求部36Bは、閲覧メニュー画面52を画面表示し(ステップS62)、図15に示す処理動作を終了する。
配信要求部36Bは、貸出書籍一覧画面を受信しなかった場合(ステップS52否定)、貸出書籍一覧画面を受信したか否かを判定すべく、ステップS52に移行する。また、配信要求部36Bは、書籍選択要求を受け付けなかった場合(ステップS54否定)、書籍選択要求を受け付けたか否かを判定すべく、ステップS54に移行する。
また、配信要求部36Bは、書籍閲覧画面54を受信しなかった場合(ステップS56否定)、書籍閲覧画面54を受信したか否かを判定すべく、ステップS56に移行する。また、配信要求部36Bは、閲覧終了要求を受け付けなかった場合(ステップS60否定)、ページ変更要求を受け付けたか否かを判定すべく、ステップS58に移行する。
図15に示す貸出書籍閲覧処理の制御部36は、選択した貸出書籍の書籍閲覧画面54を表示部33に画面表示した後、書籍閲覧画面54上のボタン54Bのボタン操作に応じて前ページに戻せる。
制御部36は、書籍閲覧画面54上のボタン54Cのボタン操作に応じて次ページに進められる。制御部36は、書籍閲覧画面54上のボタン54Dのボタン操作に応じて書籍閲覧を終了できる。
図16は、予約中書籍閲覧処理に関わる利用者端末3側の制御部36の処理動作の一例を示すフローチャートである。図16に示す予約中書籍閲覧処理は、自分が予約中の書籍の内、現在時刻が当該書籍を貸し出している利用者の非読書時間帯の場合、当該書籍の閲覧権限を予約者に移管して予約者による書籍の閲覧を可能にする処理である。
図16において制御部36内の配信要求部36Bは、予約中書籍一覧要求受付に応じて、予約中書籍一覧要求をサーバ2に送信する(ステップS71)。配信要求部36Bは、サーバ2から予約中書籍一覧画面53を受信したか否かを判定する(ステップS72)。配信要求部36Bは、予約中書籍一覧画面53を受信した場合(ステップS72肯定)、図10に示す予約中書籍一覧画面53を表示部33に画面表示し(ステップS73)、閲覧要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS74)。尚、閲覧要求の受付は、予約中書籍一覧画面53上の該当書籍のボタン53Dのボタン操作である。
配信要求部36Bは、閲覧要求を受け付けた場合(ステップS74肯定)、閲覧要求及び選択書籍情報をサーバ2に送信する(ステップS75)。尚、選択書籍情報は、選択書籍の書籍ID及びライセンスIDを含むものである。
配信要求部36Bは、サーバ2から書籍閲覧画面54を受信したか否かを判定する(ステップS76)。配信要求部36Bは、書籍閲覧画面54を受信した場合(ステップS76肯定)、図11に示す書籍閲覧画面54を表示部33に画面表示し(ステップS77)、ページ変更要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS78)。
配信要求部36Bは、ページ変更要求を受け付けた場合(ステップS78肯定)、ページ変更情報をサーバ2に送信し(ステップS79)、閲覧終了要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS80)。尚、閲覧終了要求の受付は、書籍閲覧画面54上のボタン54Dのボタン操作である。
配信要求部36Bは、閲覧終了要求を受け付けた場合(ステップS80肯定)、閲覧終了情報をサーバ2に送信し(ステップS81)、閲覧メニュー画面52を表示部33に画面表示し(ステップS82)、図16に示す処理動作を終了する。
配信要求部36Bは、予約中書籍一覧画面53を受信しなかった場合(ステップS72否定)、予約中書籍一覧画面53を受信したか否かを判定すべく、ステップS72に移行する。配信要求部36Bは、閲覧要求を受け付けなかった場合(ステップS74否定)、画面を閉じる要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS83)。配信要求部36Bは、画面を閉じる要求を受け付けた場合(ステップS83否定)、予約中書籍一覧画面53を閉じて画面消去情報をサーバ2に送信し(ステップS84)、図16に示す処理動作を終了する。
配信要求部36Bは、画面を閉じる要求を受け付けなかった場合(ステップS83否定)、閲覧要求を受け付けたか否かを判定すべく、ステップS74に移行する。また、配信要求部36Bは、書籍閲覧画面54を受信しなかった場合(ステップS76否定)、書籍閲覧画面54を受信したか否かを判定すべく、ステップS76に移行する。
また、配信要求部36Bは、ページ変更要求を受け付けなかった場合(ステップS78否定)、閲覧終了要求を受け付けたか否かを判定すべく、ステップS80に移行する。また、配信要求部36Bは、閲覧終了要求を受け付けなかった場合(ステップS80否定)、ページ変更要求を受け付けたか否かを判定すべく、ステップS78に移行する。
図16に示す予約中書籍閲覧処理の制御部36は、予約中書籍の内、現在時刻が当該書籍を貸し出している利用者の非読書時間帯の場合、予約中書籍一覧画面53上の該当書籍のボタン53Dを表示する。更に、制御部36は、ボタン53Dのボタン操作に応じて、当該書籍の閲覧権限を予約者に移管して予約者による書籍の閲覧を可能にする。
図17及び図18は、配信処理に関わるサーバ2側の制御部25の処理動作の一例を示すフローチャートである。図17に示す配信処理は、利用者端末3からの選択要求に応じて、貸出中書籍の書籍閲覧画面54、又は、予約中書籍の内、閲覧権限が移管された書籍の書籍閲覧画面54を利用者端末3に配信する処理である。
図17においてサーバ2側の制御部25の配信部25Bは、利用者端末3から利用者IDを受信したか否かを判定する(ステップS91)。配信部25Bは、利用者IDを受信した場合(ステップS91肯定)、利用者DB41を用いて利用者IDを認証する(ステップS92)。配信部25Bは、利用者IDの認証がOKであるか否かを判定する(ステップS93)。
配信部25Bは、利用者IDの認証がOKの場合(ステップS93肯定)、閲覧メニュー画面52を利用者端末3に送信する(ステップS94)。配信部25Bは、利用者端末3から貸出書籍閲覧要求を受信したか否かを判定する(ステップS95)。
配信部25Bは、利用者端末3から貸出書籍閲覧要求を受信した場合(ステップS95肯定)、貸出書籍DB43から、その利用者IDの貸し出し書籍、具体的には貸し出し書籍の書籍タイトルを用いて貸出書籍一覧画面を生成し、貸出書籍一覧画面を利用者端末3に送信する(ステップS96)。配信部25Bは、利用者端末3から選択書籍情報を受信したか否かを判定する(ステップS97)。配信部25Bは、利用者端末3から選択書籍情報を受信した場合(ステップS97肯定)、貸出書籍DB43から選択書籍のページ数を取得する(ステップS98)。尚、選択書籍のページ数は、前回までの閲覧ページ数に相当する。
配信部25Bは、選択書籍のページ数を取得した後、書籍DB42から選択書籍のコンテンツを取得し、取得したページ数に該当するコンテンツの書籍閲覧画面54を生成し、該当ページの書籍閲覧画面54を利用者端末3に送信する(ステップS99)。尚、利用者端末3は、該当ページのコンテンツに相当する書籍閲覧画面54を受信して、当該書籍閲覧画面54を表示部33に画面表示する。
配信部25Bは、利用者端末3からページ変更情報を受信したか否かを判定する(ステップS100)。配信部25Bは、利用者端末3からページ変更情報を受信した場合(ステップS100肯定)、変更ページに関わるコンテンツに相当する書籍閲覧画面54を取得すべく、ステップS98に移行する。配信部25Bは、利用者端末3からページ変更情報を受信しなかった場合(ステップS100否定)、利用者端末3から閲覧終了情報を受信したか否かを判定する(ステップS101)。
配信部25Bは、閲覧終了情報を受信した場合(ステップS101肯定)、現在のページ数を貸出書籍DB43に登録し(ステップS102)、図18に示すM1に移行する。
また、配信部25Bは、利用者IDを受信しなかった場合(ステップS91否定)、利用者IDを受信したか否かを判定すべく、ステップS91に移行する。配信部25Bは、利用者IDの認証がOKでない場合(ステップS93否定)、エラー画面を利用者端末3に送信し(ステップS103)、図17に示す処理動作を終了する。
配信部25Bは、利用者端末3から貸出書籍閲覧要求を受信しなかった場合(ステップS95否定)、図18に示すM1に移行する。配信部25Bは、選択書籍情報を受信しなかった場合(ステップS97否定)、選択書籍情報を受信したか否かを判定すべく、ステップS97に移行する。
配信部25Bは、利用者端末3から閲覧終了情報を受信しなかった場合(ステップS101否定)、利用者端末3からページ変更情報を受信したか否かを判定すべく、ステップS100に移行する。
図18に示すM1において配信部25Bは、利用者端末3から予約中書籍一覧要求を受信したか否かを判定する(ステップS111)。配信部25Bは、予約中書籍一覧要求を受信した場合(ステップS111肯定)、予約中書籍DB45から予約中書籍一覧を要求した予約者の予約中の書籍IDを取得する(ステップS112)。
配信部25Bは、取得した予約中の書籍IDを基に現在その当該書籍を貸し出している利用者の利用者IDを貸出書籍DB43から取得する(ステップS113)。配信部25Bは、当該書籍を貸し出している利用者の利用者IDに対応する閲覧権限譲渡者IDが登録済みであるか否かを判定する(ステップS113A)。尚、ステップS113Aの処理は、閲覧権限譲渡者IDの登録有無に基づき、他の予約利用者が当該所正規の閲覧中であるか否かを判定する。配信部25Bは、閲覧権限譲渡者IDが登録済みでない場合(ステップS113A否定)、該当書籍を貸し出している利用者の利用者IDに対応した非読書時間帯を閲覧時間DB44から取得する(ステップS114)。尚、配信部25Bは、現在が平日の場合、平日非読書時間帯44Cを取得する。また、配信部25Bは、現在が休日の場合、休日非読書時間帯44Dを取得する。
配信部25Bは、利用者IDの非読書時間帯を取得した後、当該利用者IDに対応する表示対象時間41Cを利用者DB41から取得する(ステップS115)。
配信部25Bは、現在時刻が閲覧開始時間前であるか否かを判定する(ステップS1116)。尚、ステップS116の処理は、(T−t)≦予約中書籍一覧を要求した予約者の表示対象時間の条件を満たしたか否かで判定する。Tは、現在貸し出している利用者の非読書時間帯の開始時刻である。tは、現在時刻である。配信部25Bは、例えば、利用者の非読書時間帯が14時00分〜16時00分、表示対象時間が30分、現在時刻12時30分とする。この場合、Tは14時00分、tは12時30分であるため、14時00分−12時30分≦30分の条件が成立しないため、現在時刻が閲覧開始時間前でないと判定する。これに対して、現在時刻が13時40分の場合、14時00分−13時40分≦30分の条件が成立するため、現在時刻が閲覧開始時間前であると判定する。
配信部25Bは、現在時刻が閲覧開始時間前でない場合(ステップS116否定)、現在時刻が閲覧時間中であるか否かを判定する(ステップS117)。尚、ステップS117の処理は、現在時刻が現在貸し出している利用者の非読書時間帯内であるか否かに基づき判定する。配信部25Bは、現在貸し出している利用者の非読書時間帯内の場合、現在時刻が閲覧時間中であると判定する。これに対して、配信部25Bは、現在時刻が現在貸し出している利用者の非読書時間帯内でない場合、現在時刻が閲覧時間中でないと判定する。
配信部25Bは、現在時刻が閲覧時間中の場合(ステップS117肯定)、予約中書籍一覧画面53上に「読む」ボタン53Dを設定する(ステップS118)。配信部25Bは、予約中書籍一覧画面53を生成し、生成した予約中書籍一覧画面53を利用者端末3に送信する(ステップS119)。尚、配信部25Bは、ステップS116の条件を満たした予約中書籍を一覧にした予約中書籍一覧画面53を利用者端末3に送信する。その結果、利用者は、予約中書籍一覧画面53を見て、閲覧可能、又はまもなく閲覧可能となる予約中書籍を視認できる。配信部25Bは、予約中書籍一覧画面53を利用者端末3に送信した後、利用者端末3から閲覧要求情報を受信したか否かを判定する(ステップS120)。尚、閲覧要求情報は、利用者端末3から予約中書籍一覧画面53上の該当書籍の「読む」ボタン53Dのボタン操作に応じた利用者ID、書籍ID及びライセンスIDを含む情報である。
配信部25Bは、閲覧要求情報を受信した場合(ステップS120肯定)、閲覧選択書籍の閲覧権限を予約者に移管し、閲覧権限を譲渡した利用者の利用者IDを閲覧権限譲渡者ID43Fとして貸出書籍DB43内に登録する(ステップS121)。
配信部25Bは、予約中書籍閲覧DB46から閲覧書籍選択の書籍IDに対応したページ数を取得する(ステップS122)。配信部25Bは、書籍DB42から選択書籍のコンテンツを取得し、取得したページ数のコンテンツを用いて書籍閲覧画面54を生成し、生成した書籍閲覧画面54を利用者端末3に送信する(ステップS123)。
配信部25Bは、利用者端末3からページ変更情報を受信したか否かを判定する(ステップS124)。配信部25Bは、利用者端末3からページ変更情報を受信した場合(ステップS124肯定)、変更ページ相当のコンテンツの書籍閲覧画面54を生成すべく、ステップS123に移行する。
配信部25Bは、利用者端末3からページ変更情報を受信しなかった場合(ステップS124否定)、利用者端末3から閲覧終了情報を受信したか否かを判定する(ステップS125)。
配信部25Bは、閲覧終了情報を受信した場合(ステップS125肯定)、現在のページ数を予約中書籍閲覧DB46内に登録する。更に、配信部25Bは、当該書籍の閲覧権限を、閲覧権限譲渡者に返還して閲覧権限譲渡者ID43Fを削除して貸出書籍DB43内に登録する(ステップS126)。配信部25Bは、利用者端末3からログアウト要求を受信したか否かを判定する(ステップS127)。
配信部25Bは、利用者端末3からログアウト要求を受信した場合(ステップS127肯定)、図18に示す処理動作を終了する。また、配信部25Bは、ログアウト要求を受信しなかった場合(ステップS127否定)、利用者端末3から貸出書籍閲覧要求を受信したか否かを判定すべく、図17に示すM2に移行する。
配信部25Bは、予約中書籍一覧要求を受信しなかった場合(ステップS111否定)、利用者端末3からログアウト要求を受信したか否かを判定すべく、ステップS127に移行する。
配信部25Bは、現在時刻が閲覧開始時間前の場合(ステップS116肯定)、予約中書籍一覧画面53上に「読む」ボタン53Dを設定すべく、ステップS118に移行する。配信部25Bは、現在時刻が閲覧時間中でない場合(ステップS117否定)、予約中書籍一覧画面53上の「読む」ボタン53Dなしの状態に設定する(ステップS128)。そして、配信部25Bは、予約中書籍一覧画面53を生成すべく、ステップS119に移行する。その結果、利用者は、利用者端末3に表示中の予約中書籍一覧画面53を見て、まもなく閲覧可能となる予約中書籍を視認できる。
配信部25Bは、閲覧権限譲渡者IDが登録済みの場合(ステップS113A肯定)、予約中書籍一覧画面53上の「読む」ボタン53Dなしの状態に設定すべく、ステップS128に移行する。配信部25Bは、利用者端末3から閲覧要求情報を受信しなかった場合(ステップS120否定)、利用者端末3から閉じる要求を受信したか否かを判定する(ステップS129)。配信部25Bは、利用者端末3から閉じる要求を受信した場合(ステップS129肯定)、利用者端末3からログアウト要求を受信したか否かを判定すべく、ステップS127に移行する。
配信部25Bは、利用者端末3から閉じる要求を受信しなかった場合(ステップS129否定)、閲覧要求情報を受信したか否かを判定すべく、ステップS120に移行する。
尚、現在貸出中の利用者が貸出書籍の閲覧時のページ更新要求を行った際、配信部25Bは、現在時刻と自分の非読書時間帯の開始時刻とを比較し、自分の非読書時間帯の開始10分前になると、非読書時間帯の開始が近い旨のメッセージを利用者の利用者端末3に送信するようにしても良い。その結果、利用者は、メッセージを見て非読書時間帯の開始が近い旨を識別できる。
また、閲覧権限が移管された予約者が閲覧権限移管の書籍の閲覧時のページ更新要求を行った際、配信部25Bは、現在時刻と閲覧権限譲渡者の非読書時間帯の終了時間とを比較し、閲覧権限譲渡者の非読書時間帯の終了10分前の場合に、閲覧権限時間帯の終了が近い旨のメッセージを予約者の利用者端末3に送信するようにしても良い。その結果、利用者は、メッセージを見て非読書時間帯の終了が近い旨を識別できる。
配信処理の制御部25は、利用者端末3から貸出書籍閲覧要求を受信した場合、現在貸出中の貸出書籍一覧画面を生成し、貸出書籍一覧画面を利用者端末3に送信する。利用者は、利用者端末3の表示部33に表示中の貸出書籍一覧画面を見て現在貸出中の書籍を認識できる。
制御部25は、利用者端末3から貸出書籍の選択書籍情報を受信した場合、選択書籍のページ数を取得し、該当ページのコンテンツを含む書籍閲覧画面54を生成し、書籍閲覧画面54を利用者端末3に送信する。その結果、利用者は、利用者端末3の表示部33に表示中の書籍閲覧画面54を見て現在貸出中の書籍を前回最後に読んだページから閲覧できる。
制御部25は、利用者端末3から予約中書籍一覧要求を受信した場合、予約中書籍一覧画面53を生成し、予約中書籍一覧画面53を利用者端末3に送信する。その結果、利用者は、利用者端末3の表示部33に表示中の予約中書籍一覧画面53を見て予約中の書籍を認識できる。
制御部25は、予約中書籍一覧画面53を生成する際、予約中書籍の利用者の非読書時間帯を取得し、現在時刻が非読書時間帯の開始時刻の表示対象時間前になると、該当予約中書籍を点滅等で識別表示した予約中書籍一覧画面53を生成する。更に、制御部25は、生成した予約中書籍一覧画面53を利用者端末3に送信する。その結果、予約者は、利用者端末3の表示部33に表示中の予約中書籍一覧画面53を見て予約中の書籍の内、閲覧権限が移管可能な書籍を認識できる。
制御部25は、現在時刻が非読書時間帯内になると、該当予約中書籍に「読む」ボタン53Dを設定した予約中書籍一覧画面53を生成し、予約中書籍一覧画面53を利用者端末3に送信する。その結果、予約者は、利用者端末3の表示部33に表示中の予約中書籍一覧画面53上の読むボタン53Dを見て閲覧権限が移管可能な書籍を認識し、読むボタン53Dのボタン操作に応じて当該書籍を閲覧権限譲渡者の非読書時間帯内で閲覧できる。
制御部25は、非読書時間帯内で予約者に閲覧権限を譲渡した後、非読書時間帯が終了すると、予約者の書籍の閲覧途中のページ数を予約中書籍閲覧DB46内に登録する。その結果、予約者は、予約中書籍閲覧DB46内のページ数に基づき、次の非読書時間帯で先に中断した閲覧途中のページから閲覧できる。尚、同一書籍の場合、異なるライセンスIDでも、先に中断した閲覧途中のページから閲覧できる。
本実施例の制御部25は、利用者端末3に対して貸出中の書籍の非読書時間帯において貸出中の書籍の貸出を予約している予約者の利用者端末3に対して当該書籍の閲覧が可能な予約中書籍一覧画面53を利用者端末3に送信する。その結果、予約者は、利用者端末3の表示部33に表示中の予約中書籍一覧画面53を見て予約中の書籍の内、閲覧権限が移管可能な書籍を認識できる。そして、貸出中書籍の効率的な貸出を可能にする。
制御部25は、予約者の利用者端末3に対して書籍の閲覧中に、現在時刻が当該書籍の利用者に関わる非読書時間帯の終了時間を超えた場合に、当該書籍の閲覧途中のページ数を予約中書籍閲覧DB46内に登録する。制御部25は、次の非読書時間帯内に予約者の利用者端末3に対して書籍閲覧画面54を送信する場合、当該予約者に関わる当該書籍の閲覧ページ数に基づき、先に中断した閲覧途中ページの書籍閲覧画面54を予約者の利用者端末3に送信する。その結果、予約者は、予約中書籍閲覧DB46内のページ数に基づき、次の非読書時間帯で先に中断した閲覧途中のページから閲覧できる。
制御部25は、現在時刻が予約中書籍の利用者の非読書時間帯内の場合、予約中書籍の閲覧を可能にするボタン53Dを含む予約中書籍一覧画面53を予約者の利用者端末3に送信する。その結果、予約者は、予約中書籍一覧画面53上のボタン53Dのボタン操作に応じて予約中書籍を閲覧できる。
尚、上記実施例では、書籍を、例えば、小説や実用書等の文章を主体にした本を例示したが、例えば、静止画や動画等の写真画像を主体にした本にも適用可能である。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
ところで、本実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムを情報処理装置で実行することで実現できる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行する情報処理装置の一例を説明する。図19は、管理プログラムを実行する情報処理装置100の一例を示す説明図である。
図19において管理プログラムを実行する情報処理装置100では、ROM110、RAM120、CPU130及び通信部140を有する。
そして、ROM110には、上記実施例と同様の機能を発揮する管理プログラムが予め記憶されている。尚、ROM110ではなく、図示せぬドライブで読取可能な記録媒体に管理プログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ、SDカード等の可搬型記録媒体、HDD、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。管理プログラムとしては、貸出処理プログラム110A及び出力プログラム110Bである。尚、プログラム110A及び110Bについては、適宜統合又は分散しても良い。
RAM120には、利用者の端末による貸出中の電子書籍の閲覧がなされない時間帯が記憶してあると共に、電子書籍の貸出を予約している予約者の識別情報が記憶してある。
そして、CPU130は、これらのプログラム110A及び110BをROM110から読み出し、これら読み出された各プログラムを実行する。そして、CPU130は、各プログラム110A及び110Bを、貸出処理プロセス130A及び出力プロセス130Bとして機能する。
CPU130は、利用者の端末に対して電子書籍を貸し出す処理を実行する。CPU130は、利用者の端末による貸出中の電子書籍の閲覧がなされない時間帯をRAM120から読み出し、時間帯において電子書籍の貸出を予約している予約者の識別情報を記憶したRAM120の内容を参照する。CPU130は、貸出中の電子書籍の貸出を予約している予約者の端末に対して当該電子書籍の閲覧が可能な情報を出力する。その結果、電子書籍の効率的な貸出を可能にする。