JP2014199266A - 積層型発色点群ディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】画素を構成する物質自身の自然な発色を利用して、簡単な構成で三次元画像を表示できる積層型発色点群ディスプレイを提供する。【解決手段】透明基板上に、光の照射によって発色する透明・粒状の複数の画素12が配置された平面ディスプレイユニット10を、所定の間隔で複数個積層した三次元画像提示部と、三次元画像提示部に積層された各平面ディスプレイユニット10上の画素12に、光を照射する投影光制御部とを備える。平面ディスプレイユニット10上の各画素12は、平面ディスプレイユニット10が積層された状態で、他の平面ディスプレイユニット10上の画素領域と画素領域全体が重ならず、全ての画素12に光が照射可能となるように配置されている。【選択図】図1
Description
本発明は、三次元画像の表示装置に関し、特に、発色による画像表示機構を用いて簡易な構成で三次元画像の提示が可能な積層型発色点群ディスプレイに関する。
三次元の画像を表示する方式としては、大別すると人間の生理的要因を利用した方式と三次元的に構成した画面に表示する方式がある。
生理的要因を利用した方式としては、左右の眼に異なる画像を見せる両眼視差を利用した疑似的な三次元画像の表現方式が多く使用されている。両眼視差を生じさせるためには、眼鏡を利用する方式とパララックスバリアまたはレンティキュラーレンズを利用する方式が知られている(例えば特許文献1、2等参照)。
また、眼の残像現象を利用して三次元画像を表示する方式も提案されている。二次元画像を表示装置に時分割で表示して、各二次元画像の結像位置が奥行き標本化位置と同じになるように同期装置によって二次元画像の表示装置と可変焦点レンズの焦点距離との同期をとることにより、眼の残像を利用して二次元画像を集合体として三次元的に表現する。これにより二次元画像の表示装置に表示される二次元画像を、観測者は三次元画像として認識することができる(例えば特許文献3等参照)。
三次元的に構成した画面に画像を表示する方式としては、マトリクス状に複数の光源を配置した平面的な発光体を、三次元的に複数個配置したディスプレイユニットを、発光体の点滅を映像表示制御装置で制御する方式がある(例えば特許文献4等参照)。同様な構成で、光を透過する状態と拡散する状態とに変化可能な複数の単位スクリーンを積層して光照射位置から画像形成用光線を照射して、画像形成用光線を拡散する単位スクリーンを逐次切り換えて三次元画像を表示する方式もある(例えば特許文献5等参照)。
さらに、複数個並べて二次元画像を表示する平面的な透明ブロック状のディスプレイとして、ポリマーネマティック液晶板を使用し、通常その表面が光を散乱して白濁のくもりガラス状になると共に、各液晶板のドットマトリクス状に配置された電極に交流電圧を印加して透明な素通しガラス状となることを利用した三次元画像表示装置も提案されている(例えば特許文献6等参照)。
画像表示部に特徴を有する例としては、上下に取り付けられた磁石によって固定された糸を三次元的に並べて、プロジェクタから投射される映像フレームの各縦1ライン分が奥行きの違う糸に投射されるようにして立体表示するLumarcaがある。各糸はプロジェクタ側から見て他の糸に遮蔽されないように奥行き値を変えて張り巡らされている。プロジェクタからの画素投射を受けると糸は拡散反射するため、全方向に発光し、どの方向からも観察可能な三次元画像が表示される(非特許文献1等参照)。
また、水滴を画像表示スクリーンとした例もある。水滴は投射された光の大半を反射するため広視野角のレンズと捉える事ができる。水滴は厳密に制御された多支管バルブ機構により生成され、水滴の一滴一滴の位置をカメラでリアルタイムにトラッキングし、プロジェクタで一滴一滴に色を投影することで、三次元画像を表示する(非特許文献2等参照)。
M.Parker:"Lumarca", In Proceedings of SIGGRAPH ASIA’09 Art Gallery&Emerging Technologies, p77,2009
P. Barnum, et.al.:"A Multi−Layered Display with Water Drops", In Proceedings of SIGGRAPH2010,Article No.76,2010
しかしながら、生理的要因を利用した三次元画像表示方式は、両眼視差を生ずる眼鏡という特殊な装置を使用することになり、裸眼での観測ができない問題があり観測者にとっても煩わしさがある。パララックスバリアまたはレンティキュラーレンズを使用する方式は、裸眼での観測が可能であるが観測視野が狭く、多くの観測者を対象とする表示方式ではない。また、生理的要因を利用するこれらの方式は、眼の残像現象を利用して三次元画像を表示する方式を含めて、輻輳と焦点距離の間の生理的な矛盾を使用することにほかならず、眼の疲労を生ずる問題がある。
三次元的に構成した画面に画像を表示する方式は、表示原理として画素を光または電気的な補助手段により発光させており、太陽光が照射される場所など明るいところでは高輝度の発光が要求される。さらに、三次元画像を表現するため各画素を電気的に制御するし制御回路を必要とし、構成が複雑になる。観察者は発光体を長時間見るため、眼への影響も懸念される。
また、これら従来の三次元画像表示装置にあっては、装置が大型で複雑な構成をしていること、また、原理的に観察者が三次元画像表示装置を手にとって四方から観察することはできなかった。特殊なスクリーンを利用する方法は、コスト的に高くなる問題がある。
本発明は、上記問題点を解決し、簡単な構成で三次元画像を表示でき、画素を構成する物質自身の自然な発色を利用して、人間の眼にも優しい積層型発色点群ディスプレイを提供することを目的としている。
本発明による積層型発色点群ディスプレイは、
透明基板上に、光の照射によって発色する透明・粒状の複数の画素が配置された平面ディスプレイユニットを、所定の間隔で複数個積層した三次元画像提示部と、
三次元画像提示部に積層された各平面ディスプレイユニット上の画素に、二次元の光パターンを照射する投影光制御部と、
を備えたことを特徴としている。
透明基板上に、光の照射によって発色する透明・粒状の複数の画素が配置された平面ディスプレイユニットを、所定の間隔で複数個積層した三次元画像提示部と、
三次元画像提示部に積層された各平面ディスプレイユニット上の画素に、二次元の光パターンを照射する投影光制御部と、
を備えたことを特徴としている。
平面ディスプレイユニット上の各画素は、平面ディスプレイユニットが積層された状態で、他の平面ディスプレイユニット上の画素領域と画素領域全体が重ならず、投影光が積層された平面ディスプレイユニットを介して、他の平面ディスプレイユニット上の画素を照射することなく、全ての画素に光が照射可能となるように配置されている。
ここで、「画素」は一般的な意味での個別の発色部を指し、「画素領域」は各画素の面積的な広がり部分の全体を意味する用語として使用している。
積層された平面ディスプレイユニット上の画素領域が重なると、光の照射からみて重なった画素の裏側の画素へは光の照射ができず、制御ができなくなるからである。
透明基板上の画素は、フォトクロミック材料を使用している。
用いるフォトクロミック材料は、光が照射している時に発色し、光の照射を停止した時に消色する材料である。なお、「発色」とは、材料自身の相変化により透明状態から着色状態となることをいい、電気的手段等の他の補助手段を必要としないで着色状態となっていることをいう。
フォトクロミック材料が、光の照射により発色し、光の照射停止により消色する材料とすることで、非接触にダイナミックな状態で変化のある三次元画像が提示できる。
一方、フォトクロミック材料は、光の照射により発色し、光の照射を停止した後も一定時間発色状態を維持している材料を使用してもよい。
この場合の積層型発色点群ディスプレイは、
平面ディスプレイユニット上の画素領域は、平面ディスプレイを積層状態とした時に他の平面ディスプレイユニット上の画素領域との重ね合わせを許可し、
平面ディスプレイユニットを積層状態から解放して、個別に投影光制御部からの光を照射して着色させ、画素の着色終了後に再度積層状態とすること、
が可能となる。
従って、積層型発色点群ディスプレイにおいて、
この場合の積層型発色点群ディスプレイは、
平面ディスプレイユニット上の画素領域は、平面ディスプレイを積層状態とした時に他の平面ディスプレイユニット上の画素領域との重ね合わせを許可し、
平面ディスプレイユニットを積層状態から解放して、個別に投影光制御部からの光を照射して着色させ、画素の着色終了後に再度積層状態とすること、
が可能となる。
従って、積層型発色点群ディスプレイにおいて、
三次元画像提示部はスリット型の硝子ホルダーに差し込む形式をとり、積層型発色点群ディスプレイから取り外し可能な構造とすることにより、例えば、三次元画像提示部を手にとって様々な角度から観察できるようになる。
積層型発色点群ディスプレイ装置の投影光制御装置は、
不可視の紫外光を放射する光源と、
光源を、画素毎に各画素にオン・オフ照射制御を可能とするデジタルミラーデバイスと、
三次元画像データを格納し、三次元画像データに基づいてデジタルミラーデバイスをオン・オフする画像制御部と、
を備えている。
積層型発色点群ディスプレイ装置の投影光制御装置は、
不可視の紫外光を放射する光源と、
光源を、画素毎に各画素にオン・オフ照射制御を可能とするデジタルミラーデバイスと、
三次元画像データを格納し、三次元画像データに基づいてデジタルミラーデバイスをオン・オフする画像制御部と、
を備えている。
各画素に対しては、デジタルミラーデバイスの可動式マイクロミラーのオン時間を個別に制御して紫外光の照射時間を可変とし、画素の発色濃度を変化させることができる。
これにより、各画素の発色濃度が均一となるように、紫外光の照射時間を制御することができ、異なるフォトクロミック材料、即ち発色する色相の異なる材料に対しての照射時間や強度を調整して均一な発色や消色を実現できる。
本発明による積層型発色点群ディスプレイは、複数個積層される平面ディスプレイユニットを透明な基板として表面に紫外光により発色する画素を形成したので、電子的な制御を必要としない三次元画像の提示部を実現した。また、異なる特性の発色材料に対して、光の照射時間や強度を制御して所望のタイミングで発色・消色を実現した。さらに積層された平面ディスプレイユニット上の画素への紫外光が他の画素に影響されないように配置したことにより、発色位置を三次元的に制御できる効果がある。照射時間のみ発色するフォトクロミック材料によりダイナミックに変化する三次元画像の提示ができる。発色の長時間持続可能なフォトクロミック材料による固定的な三次元画像の提示も可能であり、この場合は観測者が手にとって観測できる効果がある。
本発明による積層型発色点群ディスプレイについて、三次元画像提示部での三次元画像がダイナミックに変化する第一の実施形態と、一度光が照射されると発色が長時間保持されるフォトクロミック材料を用い、手にとって様々な角度から観察できる第二の実施形態に分けて以下に説明する。
(第1の実施形態)
(第1の実施形態)
図1は、本発明による積層型発色点群ディスプレイの動作原理を説明する図である。透明な平面ディスプレイユニット10には、紫外光によって発色する画素12が形成されている。図1では、最上部の平面ディスプレイユニット10−1に、2つの画素12−11,12−12が形成されている。第二層の平面ディスプレイユニット10−2には画素12−21,12−22、第三層の平面ディスプレイユニット10−3には画素12−31,12−32がそれぞれ形成されている。
画素12は、平面ディスプレイユニット10の表面に粒状にフォトクロミック材料を塗布している。フォトクロミック材料は、透明で、光の作用によって可逆的に吸収スペクトルの異なる構造異性体を生成する分子を含む材料であり、吸収スペクトルが異なることで、発色現象を生ずる。即ち、無色状態から着色状態となる。
図1においては、平面ディスプレイユニット10−1上の画素12−11に紫外光線14−1が、平面ディスプレイユニット10−2上の画素12−21に紫外光線14−2が、平面ディスプレイユニット10−3上の画素12−31に紫外光線14−3が照射され、発色した状態を示している。紫外光線14が照射されない画素12−12,12−22,12−32は無色透明な状態である。なお、図1では、無色透明な状態であってもその画素の存在をわかりやすくするために、実線で示している。
画素12は、積層された平面ディスプレイユニット10上の画素12が重ならないようにして、各画素12に直接紫外光が照射されるように配置されている。平面ディスプレイユニット10−1上の画素12−11,12−12については、図1の上部から紫外光線が照射されるため、直接照射されるが、第2層目の平面ディスプレイユニット10−2上の画素12−21,12−22については、第一層目の平面ディスプレイユニット10−1上の画素12−11,12−12に紫外光線14−2が照射されないように、ずらして配置されている。
第三層目の平面ディスプレイユニット10−3上の画素12−31,12−32についても同様で、第3層目の平面ディスプレイユニット10−3上の画素12−31、12−32を照射する紫外光線14−3が、第1層目の平面ディスプレイユニット10−1上の画素12−11,12−12と、第2層目の平面ディスプレイユニット10−2上の画素12−21,12−22を照射しないように、ずらして配置されている。
画素12の配置に関する考え方は、平面ディスプレイユニット10がさらに積層数を増加させても同様の考え方で配置されている。
画素12は、フォトクロミック材料を塗布することで構成されている。フォトクロミック材料は、光の作用により化学結合状態の異なる2種の異性体を可逆的に生成する分子または分子集合体を含むものであり、その生成する異性体により吸収スペクトルの変化を利用して透明な無色の状態から、着色状態へ変化さることにより、自然な色の画素を発色させる。あるいは屈折率が変化するものである。
フォトクロミック材料はいろいろあるが、紫外線照射で発色し、紫外線を遮断すると消色して無色透明となるスピロピランを用いる。スピロピランの閉環体は無色で、紫外光の照射によりC−O結合が開裂して有色の開環体となる。紫外光の照射によりエネルギーを得てスピロピランが開環体となったとき励起状態の分子となり、励起状態となった分子は分子内反応を起こして閉環体状態とは異なる波長の光を吸収する分子へと変化する。この状態で着色状態となり、スピロピランの塗布部が可視化されることになる。
実際に使用したスピロピランは、山田化学工業製のPSP−7,12,21,24,33である。これら使用したスピロピランは、色相や発色・消色に要する時間が異なり、それぞれの材料に対して、照射時間や強度を制御することで、様々な色を所望のタイミングで同期的に制御する。
フォトクロミック材料を照射する紫外線は、人体への影響が無いUV−A領域を選択した。UV−A領域は波長が315〜380nmであるが、400nm近くの波長は目に見えてしまうため、365nmの波長を採用している。365nmの波長の紫外線は不可視であるばかりでなく、装置としても安価なコストで入手可能なためである。
図2は、10枚の平面ディスプレイユニット10−1〜10を積層した三次元画像提示部20の例である。平面ディスプレイユニット10−1〜10には画素(図示せず)が重なり合わないように配置されている。また、平面ディスプレイユニット10−1〜10は、一定の間隔をおいて支持体22−1〜4によって固定されている。
実際に試作した三次元画像提示部20は、20cm×20cmのガラス板を、1cm間隔で積層した。ガラス板は、紫外線透過率が90%程度の材料を用いている。
積層する平面ディスプレイユニット10−1〜10の実装方法は図示したように、角部を支持体22−1〜4で固定する方法に限定されることはなく、底面にスリットの入った硝子ホルダーに差し込む方式によりキュウビック状の三次元画像提示部20としてもよい。積層して固定された平面ディスプレイユニット10−1〜10を立体構造とすれば、観察者が手にとって様々な角度からの観察する場合に取り扱いやすく、容易に観察できる利点がある。
図3は、さらにキュウビック状の三次元画像提示部20を、紫外線照射後に透明球体カバー24に組み込み、観察者が手にとって様々な角度からの観察する場合に、より取り扱いやすく、容易に観察できるようにしている。
図4は、積層型発色点群ディスプレイ全体のブロック図である。三次元画像提示部20と投影光制御部30から構成されている。三次元画像提示部20は、図2および図3で説明したように、平面ディスプレイユニット10を積層しており、積層数及び大きさは設計上の問題であり任意に選択できる。投影光制御部30は、紫外線発光源32と、紫外線を画素ごとに分解し各画素への紫外線照射時間を制御する紫外線照射部34と、三次元画像データを格納し、紫外線発光源32と紫外線照射部34を同期的に制御する制御部とから構成されている。
紫外線発光源32としては、365nmの波長を有する紫外線を発光するオムロン社のZUV−C20Hを採用している。紫外線照射部34は、画素単位で紫外線のオン・オフ制御を行い、基本素子としてデジタルミラーデバイスを用いている。
デジタルミラーデバイスは、可動式のマイクロミラーを集積回路上に作成したもので、CMOSプロセスで製造される。マイクロミラー単位で各画素に対応させ、オン・オフ制御をおこなう。各マイクロミラーは、鏡面をねじれ軸周りにプラス方向とマイナス方向に約12度傾斜させることができ、鏡面下部に設けた電極を駆動することによりオン状態とオフ状態を制御できる。プラス12度のときがオン状態となり、光源からの光を外部に反射して、投射する。マイナス12度のオフ状態のときは、光を内部の吸収体に反射し外部には照射されないようにしてある。このように、各ミラーを個別に駆動することにより、画素ごとに光の照射を制御することができる。
具体的には、テキサスインスツルメンツ社のDLP Discovery 4100(UV)開発キッド0.7GA(解像度1024×768)を使用している。DLP Discovery 4100(UV)開発キッドは、デジタルミラーデバイスボードへの接続にはフレキシブルケーブルが使用され、データインターフェースにはUSBを備えているため、通常のパーソナルコンピュータ等で制御可能である。
制御部36は、パーソナルコンピュータを使用しており、二次元画像データが記憶部に格納されている。制御部36では、この二次元画像データを三次元画像提示部20に表現するために、二次元画像データを基に、紫外線発光源32及び紫外線照射部34を同期的に制御している。
この様に、積層型発色点群ディスプレイでは、自然な発色による画素が個別にオン・オフ制御され、三次元画像提示部20において立体的な画像が様々に変化するシステムが実現される。
フォトクロミック材料は、一度発色すると発色状態を長時間にわたって維持できる性質を持つ材料もあり、例えば特開2007−72467で開示されているカルボン酸官能基を有するスピロピランフォトクロミック物質を合成し、無水エタノールから再結晶し粉末化した化合物を使用することができる。また、ジアリールエテンも使用でき、山田化学製のDAE−BT,DAE−DMP等がある。
長時間にわたって発色状態を維持できる三次元画像提示部は、三次元画像の形成後、観察者が手にとって様々な角度から立体像を観測でき、他の三次元画像表示装置では得られない特徴となっている。
図5は、本発明による積層型発色点群ディスプレイを用いて、三次元の幾何学パターンである円錐を表示した例である。各画素に使用したスピロピランは全て同一のスピロピランPSP−33であり、赤紫色の発色による画素が形成されている。
図6は、オレンジを発色するPSP−7、黄色を発色するPSP−12、青を発色するPSP−24,青紫を発色するPSP−12、赤紫を発色するPSP−33の5種類のスピロピランを用いて多色表示した三次元画像の例である。スピロピランの種類に応じて紫外線の照射時間を制御している。
図7は、同一の提示部に対して、異なる紫外線パターンを照射して三次元画像を表示した図形パターン、図8(A),(B)は三次元文字パターンの例であり、紫外線の位置制御により様々なパターンを表示できる。
(第2の実施形態)
(第2の実施形態)
長時間にわたって発色状態を維持できるフォトクロミック材料を使用した場合に、三次元画像提示部20における各平面ディスプレイユニット10は、同時に紫外線12を照射しなくてもよい。個別に各平面ディスプレイユニット10の画素に紫外線12を照射して、必要な画素12を発色させてから積層することができる。各平面ディスプレイユニット10が個別に取り外し可能な構造とすることにより実現でき、この場合は、各平面ディスプレイユニット10上の画素12は他の平面ディスプレイユニット10上の画素12と完全に重なっていてもよく、画素12の配置に自由度が大きくなる。もちろん、各平面ディスプレイユニット10上の画素12が全く同一の位置に配置されていてもよく、このために高解像度とすることができる。
従って、高解像度の三次元画像を手にとって様々な角度から観察することができる効果を生ずる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態よる限定は受けない。
10,10−1,10−2,10−3,10−4,10−5,10−6,10−7,10−8,10−9,10−10 平面ディスプレイユニット
12,12‐11,12−12,12−21,12−22,12−31,12−32 画素
14,14−1,14−2,14−3 紫外光線
20 三次元画像提示部
22,22−1,22−2,22−3,22−4 支持部材
24 透明球状カバー
30 投影光制御部
32 紫外線発光源
34 紫外線照射部
36 制御部
12,12‐11,12−12,12−21,12−22,12−31,12−32 画素
14,14−1,14−2,14−3 紫外光線
20 三次元画像提示部
22,22−1,22−2,22−3,22−4 支持部材
24 透明球状カバー
30 投影光制御部
32 紫外線発光源
34 紫外線照射部
36 制御部
Claims (10)
- 透明基板上に、光の照射によって発色する透明・粒状の複数の画素が配置された平面ディスプレイユニットを、所定の間隔で複数個積層した三次元画像提示部と、
前記三次元画像提示部に積層された各平面ディスプレイユニット上の各画素に、画素毎に光を照射する投影光制御部と、
を備えたことを特徴とする積層型発色点群ディスプレイ。
- 請求項1に記載の積層型発色点群ディスプレイにおいて、
前記平面ディスプレイユニット上の各画素は、前記平面ディスプレイユニットが積層された状態で、他の平面ディスプレイユニット上の画素領域と画素領域全体が重ならず、前記投影光が積層された前記平面ディスプレイユニットを介して、他の平面ディスプレイユニット上の画素に照射することなく、全ての画素に光が照射可能となるように配置されていることを特徴とする積層型発色点群ディスプレイ。
- 請求項1に記載の積層型発色点群ディスプレイにおいて、
前記透明基板上の画素は、フォトクロミック材料であることを特徴とする積層型発色点群ディスプレイ。
- 請求項3に記載の積層型発色点群ディスプレイにおいて、
前記フォトクロミック材料は、光が照射している時に発色し、光の照射を停止した時に消色する材料であることを特徴とする積層型発色点群ディスプレイ。
- 請求項3に記載の積層型発色点群ディスプレイにおいて、
前記フォトクロミック材料は、光の照射により発色し、光の照射を停止した後も一定時間発色状態を維持している材料であることを特徴とする積層型発色点群ディスプレイ。
- 請求項5に記載の積層型発色点群ディスプレイにおいて、
前記平面ディスプレイユニット上の画素領域は、前記平面ディスプレイを積層状態とした時に他の平面ディスプレイユニット上の画素領域との重ね合わせを許可し、
前記平面ディスプレイユニットを積層状態から解放して、個別に前記投影光制御部からの光を照射して着色させ、画素の着色終了後に再度積層状態とすること、
を特徴とする積層型発色点群ディスプレイ。
- 請求項1に記載の積層型発色点群ディスプレイにおいて、
前記三次元画像提示部はスリット型の硝子ホルダーに差し込む構造とし、前記積層型発色点群ディスプレイから取り外し可能であることを特徴とする積層型発色点群ディスプレイ。
- 請求項1に記載の積層型発色点群ディスプレイ装置において、
前記投影光制御装置は、
不可視の紫外光を放射する光源と、
前記光源を、前記画素毎にオン・オフ照射制御を可能とするデジタルミラーデバイスと、
三次元画像データを格納し、前記三次元画像データに基づいて前記デジタルミラーデバイスをオン・オフする画像制御部と、
を備えたことを特徴とする積層型発色点群ディスプレイ。
- 請求項6に記載の積層型発色点群ディスプレイ装置において、
各画素に対しては、前記デジタルミラーデバイスの可動式マイクロミラーのオン時間を個別に制御して前記紫外光の照射時間を可変とし、画素の発色濃度を変化させることを特徴とする積層型発色点群ディスプレイ。
- 請求項7に記載の積層型発色点群ディスプレイ装置において、
各画素の発色濃度が均一となるように、前記紫外光の照射時間を制御することを特徴とする積層型発色点群ディスプレイ。
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