JP2793470B2 - 立体画像表示方法およびその装置 - Google Patents

立体画像表示方法およびその装置

Info

Publication number
JP2793470B2
JP2793470B2 JP5151566A JP15156693A JP2793470B2 JP 2793470 B2 JP2793470 B2 JP 2793470B2 JP 5151566 A JP5151566 A JP 5151566A JP 15156693 A JP15156693 A JP 15156693A JP 2793470 B2 JP2793470 B2 JP 2793470B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
atmosphere
electromagnetic wave
display space
electromagnetic waves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5151566A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06339156A (ja
Inventor
淳 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP5151566A priority Critical patent/JP2793470B2/ja
Publication of JPH06339156A publication Critical patent/JPH06339156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2793470B2 publication Critical patent/JP2793470B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばテレビジョン、
OA機器等における立体画像表示用モニタ、あるいは立
体映画、広告用立体画像表示器等に適用される立体画像
表示方法およびその装置に係り、特に、巨大な立体画像
を得るのに適した表示技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、立体画像表示方法として、レーザ
を用いたホログラフィがよく知られており、また、最近
では、プラズマディスプレイを複数枚積層した表示装置
(例えば、特開昭62−76135号公報、特開平5−
2368号公報)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。ホログラフィによれば、静止画像を立体表示する
ことはできるが、連続的な動きのある立体画像を表示す
るのは極めて困難である。また、立体画像を見ることが
できる視野角度が狭く、しかも巨大な立体画像を得るこ
とも困難である。
【0004】一方、多層プラズマディスプレイを用いた
表示装置の場合、その構造上、大型化が困難であり、ま
た、あまり多くのプラズマディスプレイを積層すると透
明度が落ちるので、おのずと積層枚数が限定され、その
ため視野角度が狭いという難点もある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、巨大な立体画像を表示することができ
るとともに、視野角度の広い立体画像表示方法およびそ
の装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の立体画像表示方法は、少なくとも
2方向から指向性のある電磁波を適宜の表示用空間雰囲
気内に照射することにより、前記電磁波の交点でプラズ
マを発生させこれを輝点とし、前記各電磁波の照射方向
を変化させることにより、前記輝点を前記表示用空間雰
囲気内で走査して立体画像を表示するものである。
た、請求項2に記載の立体画像表示方法は、少なくとも
2方向から指向性のある電磁波を、低温発火性ガスが封
入された表示用空間雰囲気内に照射することにより、前
記電磁波の交点で前記低温発火性ガスを発火させこれを
輝点とし、前記各電磁波の照射方向を変化させることに
より、前記輝点を前記表示用空間雰囲気内で走査して立
体画像を表示するものである。 また、請求項3に記載の
立体画像表示方法は、少なくとも2方向から波長が異な
る、指向性のある電磁波を、光が散乱される物質を浮遊
させた表示用空間雰囲気内に照射することにより、前記
電磁波の交点で前記各電磁波の変調波による可視光を前
記光散乱物質で散乱させこれを輝点とし、前記各電磁波
の照射方向を変化させることにより、前記輝点を前記表
示用空間雰囲気内で走査して立体画像を表示するもので
ある。
【0007】また、請求項に記載の立体画像表示装置
は、透光性部材で覆われ、その内部に適宜の表示用空間
雰囲気が形成された表示用構造体と、前記表示用構造体
の内部へ少なくとも2方向から指向性のある電磁波を照
射し、前記表示用空間雰囲気内の電磁波の交点部分で
ラズマを発生させ、これによって輝点を生じさせる電磁
波照射手段と、前記電磁波照射手段から照射された各電
磁波の照射方向を制御することにより、前記輝点を前記
表示用空間雰囲気内で走査して立体画像を表示させる走
査制御手段とを備えたものである。また、請求項5に記
載の立体画像表示装置は、透光性部材で覆われ、その内
部に低温発火性ガスが封入されて表示用空間雰囲気が形
成された表示用構造体と、前記表示用構造体の内部へ少
なくとも2方向から指向性のある電磁波を照射し、前記
表示用空間雰囲気内の電磁波の交点部分で前記低温発火
性ガスを発火させ、これによって輝点を生じさせる電磁
波照射手段と、前記電磁波照射手段から照射された各電
磁波の照射方向を制御することにより、前記輝点を前記
表示用空間雰囲気内で走査して立体画像を表示させる走
査制御手段とを備えたものである。 また、請求項6に記
載の立体画像表示装置は、透光性部材で覆われ、その内
部に光が散乱される物質が浮遊されて表示用空間雰囲気
が形成された表示用構造体と、前記表示用構造体の内部
へ少なくとも2方向から波長の異なる、指向性のある電
磁波を照射し、前記表示用空間雰囲気内の電磁波の交点
部分で前記各電磁波の変調波による可視光を前記光散乱
物質で散乱させ、これによって輝点を生じさせる電磁波
照射手段と、前記電磁波照射手段から照射された各電磁
波の照射方向を制御することにより、前記輝点を前記表
示用空間雰囲気内で走査して立体画像を表示させる走査
制御手段とを備えたものである。
【0008】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。請求項1に
記載の方法によれば、表示用空間雰囲気内において、少
なくとも2方向から照射された電磁波の交点でプラズマ
を発生させこれを輝点とし、各電磁波の照射方向を変化
させて輝点を走査することにより、表示用空間雰囲気内
に立体画像が表示される。また、請求項2に記載の方法
によれば、低温発火性ガスが封入された表示用空間雰囲
気内において、少なくとも2方向から照射された電磁波
の交点で前記低温発火性ガスを発火させこれを輝点と
し、各電磁波の照射方向を変化させて輝点を走査するこ
とにより、表示用空間雰囲気内に立体画像が表示され
る。 さらに、請求項3に記載の方法によれば、光が散乱
される物質を浮遊させた表示用空間雰囲気内において、
少なくとも2方向から照射された波長の異なる電磁波の
交点で前記各電磁波の変調波による可視光を前記光散乱
物質で散乱させこれを輝点とし、各電磁波の照射方向を
変化させて輝点を走査することにより、表示用空間雰囲
気内に立体画像が表示される。
【0009】請求項に記載の装置によれば、電磁波照
射手段が少なくとも2方向から電磁波を表示構造体内へ
照射し、電磁波の交点部分でプラズマを発生させ、これ
によって輝点を生じさせる。そして、走査制御手段が、
各電磁波の照射方向を制御することにより、輝点を表示
用空間雰囲気内で走査して立体画像を表示させる。
た、請求項5に記載の装置によれば、電磁波照射手段が
少なくとも2方向から電磁波を表示構造体内へ照射し、
電磁波の交点部分で、表示構造体内に封入された低温発
火性ガスを発火させ、これによって輝点を生じさせる。
そして、走査制御手段が、各電磁波の照射方向を制御す
ることにより、輝点を表示用空間雰囲気内で走査して立
体画像を表示させる。 そして、請求項6に記載の装置に
よれば、電磁波照射手段が少なくとも2方向から波長の
異なる電磁波を表示構造体内へ照射し、電磁波の交点部
分で、各電磁波の変調波による可視光を、表示構造体内
に浮遊される光散乱物質で散乱させこれによって輝点を
生じさせる。そして、走査制御手段が、各電磁波の照射
方向を制御することにより、輝点を表示用空間雰囲気内
で走査して立体画像を表示させる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。 <第1実施例>図1は、第1実施例に係る立体画像表示
装置の概略構成を示した図である。
【0011】図1において、符号1はその内部に後述す
るような表示用空間雰囲気が形成された表示用構造体で
ある。この表示用構造体1は、巨大な立体画像を得る目
的で、X,Y,Z方向にそれぞれ10m程度の中空立方
体構造を備え、4つの側面1a〜1dは例えばアクリル
樹脂板やガラス板、透明セラミック板等の透光性部材で
覆われている。但し、本発明の表示用構造体は、このよ
うな大きさ、形状に限定されるものではなく、目的に応
じて適宜に形成されるものである。なお、後述する電磁
波の外部への漏れを防止するために、前記透光性部材の
表面に電磁波吸収用の透光性金属薄膜や金属ネットを被
着するのが好ましい。
【0012】表示用構造体1の直交する2側面1e,1
fには、電磁波照射手段としてのパラボナアンテナ群2
YZ,2XYが配備されている。本実施例において、各パラ
ボナアンテナ群2YZ,2XYは、直径が約10cmのパラ
ボナアンテナ2を縦横に各々100個、したがって、各
々合計10000個のパラボナアンテナ2を2次元配置
して構成されている。
【0013】パラボナアンテナ2の直径は1画素の大き
さに応じて、また、その個数は表示装置の画素数に応じ
て、それぞれ適宜に設定されるものである。本実施例で
はパラボナアンテナ群2YZ,2XY を上述のように構成
した関係で、X,Y,Z方向に各々100個、合計10
0万個の画素によって立体画像が表示される。但し、図
では、作図の便宜上、パラボナアンテナの数を減らして
描いてある。
【0014】パラボナアンテナ群2YZは、切り換え回路
3aを介してマイクロ波発振回路4aに接続されてい
る。また、パラボナアンテナ群2XYは、切り換え回路3
bを介してマイクロ波発振回路4bに接続されている。
各切り換え回路3a,3bは、走査制御回路5によって
それぞれ切り換え制御され、各パラボナアンテナ群
YZ,2XYの中からそれぞれ順次選択された一対のパラ
ボナアンテナ2にマイクロ波を供給するようになってい
る。
【0015】図2に示すように、本実施例では、パラボ
ナアンテナ群2YZの中から順次に選択される一つのパラ
ボナアンテナ2YZi と、パラボナアンテナ群2XYの中か
ら順次に選択される一つのパラボナアンテナ2XYi とか
ら同時にマイクロ波M1 ,M2 を照射して、表示用空間
雰囲気内で二つのマイクロ波M1 ,M2 を交差させ、そ
の交点Pi で発生したプラズマを輝点として利用してい
る。プラズマを発生させる表示用空間雰囲気としては、
金属または金属間化合物の粉体と酸素(空気)とが共存
する雰囲気、あるいは金属または金属間化合物の粉体、
酸素(空気)および水蒸気が共存する雰囲気が好まし
い。
【0016】上記の金属としては、例えばAl,Cu,
Mg,Sn,Ni,Co,Fe,Zn,Ag,Au等の
単体金属の他に、真ちゅう等の合金を用いることもでき
る。また、金属間化合物としては、例えばCuZn,A
3 Al,Cu5 Sn,Cu5 Zn8 ,CuZn3 ,F
3 Al,Fe3 Ti,MnAu4 ,Mn4 N等があ
る。粉体の粒径は、0.01〜10μm、好ましくは1
〜5μmであり、また、空間中の粉体密度は102 〜1
5 /cm3 が好ましい。これらの粉体を表示用構造体
1内に均一に分布させるために、本実施例装置では、表
示用構造体1内の適当な個所に送風ファン6を配置して
いる。
【0017】次に上述した実施例装置の動作を説明す
る。走査制御回路5は、図3に示すように、表示しよう
とする立体の輪郭に沿った離散点ni (i=1,2,
3,……)の3次元座標(xi ,yi ,zi )に基づ
き、パラボナアンテナ群2YZ,2XY の中から、前記離
散点ni に対応した画素Pi を発光させるための二つの
パラボナアンテナ2を決定して、切り換え回路3a,3
bを切り換え制御する。ここでは、図2に示したよう
に、パラボナアンテナ群2YZの中からパラボナアンテナ
YZi が、パラボナアンテナ群2XYの中からパラボナア
ンテナ2XYi が選択されたとする。
【0018】その結果、パラボナアンテナ2YZi および
XYi からマイクロ波M1 ,M2 が照射され、これらの
マイクロ波M1 ,M2 が表示用空間雰囲気内の画素Pi
にあたる個所で交差し、この交点部分で高いエネルギが
得られる。ここで、各マイクロ波M1 ,M2 のエネルギ
を、プラズマ状態が得られるエネルギよりも少し低めに
設定しておくことにより、前記交点部分だけでプラズマ
を発生させることができる。本実施例では、このプラズ
マの発光状態を輝点として利用する。プラズマの発生メ
カニズムは、周知であるので詳述しないが、表示用空間
雰囲気に浮遊している金属等の粒子内の自由電子が、マ
イクロ波M1 ,M2 の交点部分の電場のゆらぎによって
動かされて粒子内でプラス(+)、マイナス(−)の偏
極を生じ、これが空気中の酸素と作用してプラズマが発
生する。
【0019】各マイクロ波M1 ,M2 は、その交点部分
で可視光が発生するようなパワーに適宜に調整される。
また、マイクロ波のパワーや雰囲気中金属粉の種類を変
えることにより、輝点の輝度や色を変えることも可能で
ある。
【0020】走査制御回路5が、立体像の輪郭の離散点
i の座標に応じて、切り換え回路3a,3bを順に切
り換えて、パラボナアンテナ群2YZ,2XYの中から適宜
な一対のパラボナアンテナ2を順に選択することにより
輝点が走査され、表示用構造体1内に巨大な立体画像Q
が表示される。本実施例装置によれば、透光性部材で覆
われた表示用構造体1の4つの側面1a〜1dの側から
立体画像Qを見ることができ、極めて広い視野範囲を得
ることができる。また、表示画像のデータ(離散点の座
標)を時間的に変化させることにより、動きのある立体
画像を表示させることも容易である。
【0021】なお、上述の第1実施例では表示用空間雰
囲気内で発生させたプラズマを輝点として利用したが、
本発明はこれに限定されない。例えば、表示用構造体1
内に燐等の低温発火性ガスを封入し、2方向から照射さ
れたマイクロ波の交差部分で前記ガスが発火するように
各マイクロ波のパワーを調整することによっても、同様
な立体画像表示を実現することができる。
【0022】また、通常大気中で波長数十センチの複数
の電磁波が干渉して強くなり、大気が電離してプラズマ
状態が発生することを、ソ連のノーベル賞物理学者カピ
ッツァが示しており、カピッツァによれば、特にプラズ
マの大きさが波長程度であると、電磁波はプラズマに強
く吸収され、電磁波の全てのエネルギはプラズマのエネ
ルギに変換されてしまうことが示されている。したがっ
て、条件さえ成立すれば、通常大気中でも同様な立体画
像表示を実現することが可能である。
【0023】さらに、第1実施例では、表示用構造体1
の2側面にパラボナアンテナ群2YZ,2XYを設けたが、
表示用構造体1の直交する3側面に各々パラボナアンテ
ナ群を設け、3方向から照射されたマイクロ波の交点部
分に輝点を発生させるように構成してもよい。
【0024】また、実施例では、電磁波照射手段として
パラボナアンテナを用いたが、これは導波管や電磁波発
生素子を用いて構成してもよい。また、電磁波はマイク
ロ波に限られるものでない。
【0025】<第2実施例>第1実施例では、多数のパ
ラボナアンテナを切り換え制御することによって輝点を
走査したが、第2実施例に係る装置では、二つのパラボ
ナアンテナからのマイクロ波の照射方向を制御すること
により輝点を走査している。以下、図4を参照して説明
する。
【0026】第1実施例と同様な表示用構造体1の適宜
な2箇所に、パラボナアンテナ21,22 を設置し、こ
れらのパラボナアンテナ21 ,22 から照射されたマイ
クロ波M1 ,M2 を反射ミラー71 ,72 で反射し、表
示用空間雰囲気内でマイクロ波M1 ,M2 の交点(輝
点)Pを発生させている。マイクロ波M1 ,M2 の交点
Pでプラズマを発生させる手法は第1実施例と同様であ
るので、ここでの説明は省略する。
【0027】前記反射ミラー71 ,72 は、駆動機構8
1 ,82 によってX,Y,Zの任意の方向に角度設定で
きるようになっている。走査制御回路9は、駆動機構8
1 ,82 に制御信号を与えることにより、マイクロ波M
1 ,M2 の照射方向を変化させて輝点を走査する。これ
により表示用空間雰囲気内に第1実施例と同様の立体画
像Qが表示される。
【0028】本実施例によれば、第1実施例に比べてパ
ラボナアンテナの数が少なくなるので、装置全体の構成
が簡単になる。
【0029】なお、第2実施例では、反射ミラー71
2 を使ってマイクロ波M1 ,M2の照射方向を変化さ
せたが、パラボナアンテナ21 ,22 を動かすことによ
り、マイクロ波M1 ,M2 の照射方向を変化させてもよ
い。
【0030】また、本実施例も、第1実施例と同様に、
燐等の低温発火性ガスを用いたり、また、導波管等の電
磁波照射手段を用いたり、あるいは、3以上の方向から
マイクロ波を照射して、その交点で輝点を発生させても
よい。また、電磁波はマイクロ波に限られるものではな
い。
【0031】<第3実施例>上述の各実施例では可視光
よりも波長の長い電磁波を用いたが、本実施例では、少
なくとも2方向から可視光よりも波長が短く、かつ、周
波数の異なる電磁波を、光散乱性を有する表示用空間雰
囲気に向けて照射し、その交点部分で両電磁波の変調を
生じさせることにより輝点を発生させ、この輝点を走査
することによって立体画像を表示している。以下、図5
を参照して具体的に説明する。
【0032】図中、符号11は周面全体が透光性部材で
覆われた表示用構造体であり、その内部に光が散乱され
る物質(例えば、アルミナ、シリカ、金属等の微粉末、
水蒸気、適宜物質の煙等)を浮遊させた表示用空間雰囲
気が形成されている。表示用構造体11の外の適宜な2
箇所に、周波数の異なる紫外線レーザ光源121 ,12
2 が配備さている。各レーザ光源121 ,122 の光路
上にレーザ光を走査するための音響光学偏向素子(AO
D)131 ,132 があり、各音響光学偏向素子1
1 ,132 とレーザ光源121 ,122 の間に、レー
ザ光をチョッピングするためのチョッパー141 ,14
2 がそれぞれ介在している。走査・輝度制御回路15
は、音響光学偏向素子131 ,132 への印加電圧を変
化させてレーザ光の照射方向を制御するとともに、チョ
ッパー141 ,142 によるチョッピング時間を制御す
る。
【0033】以下、本実施例装置の動作を説明する。例
えば、レーザ光源121 から1.000×1016Hzの
紫外線レーザ光L1を、また、レーザ光源122 から
1.060×1016Hzの紫外線レーザ光L2を、それ
ぞれ表示用構造体11の内部で交差するように照射す
る。そうすると、図6に示すように、両レーザ光L1
2 の交点部分Pで変調波MLが生じる。この変調波M
Lは、6.0×1014Hzの可視光になる。レーザ光L
1 ,L2 の交点部分Pの可視光は表示用空間雰囲気の光
散乱物質で散乱され、表示用構造体11の全周囲から見
ることができる。本実施例ではこれを輝点として利用す
る。なお、レーザ光L1 ,L2 は紫外線なので、これが
散乱物質で散乱されても、交点以外では目には見えな
い。
【0034】音響光学偏向素子131 ,132 によって
各レーザ光L1 ,L2 の照射方向を適宜に変化させるこ
とにより、上述した輝点を表示用空間雰囲気内で走査す
ることができ、これによって立体画像Qを表示すること
ができる。また、チョッパー141 ,142 を用いてレ
ーザ光L1 ,L2 を適宜にチョッピングして光強度を調
節することにより、輝点の輝度を調節することができ
る。
【0035】なお、上述のようなレーザ光源121 ,1
2 を3組設置して、各組のレーザ光源から照射された
レーザ光が近傍位置で各々交差するようにし、各交差部
の変調波MLの周波数が光の3原色になるように各組の
レーザ光の周波数を設定することにより、カラー表示可
能な立体画像表示装置を実現することも可能である。
【0036】また、偏向制御は、音響光学偏向素子(A
OD)に限ったものでなく、輝度制御もチョッパーに限
ったものでない。これらは適宜可能な手段を採ることが
できる。また、光が散乱される物質は可視光の蛍光を発
する微粒子やガスであってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る方法および装置によれば、表示用空間雰囲気に少
なくとも2方向から電磁波を照射して、その交点部分で
輝点を生じさせ、各電磁波の照射方向を制御することに
より、輝点を表示用空間雰囲気で走査して立体像を表示
しているので、その構成上、巨大な立体画像を表示する
ことができるとともに、広い視野角度を得ることもでき
る。また、本発明では、立体画像の画素になる輝点を、
プラズマを発生させたり、低温性発火ガスを発火させた
り、波長の異なる各電磁波の変調波による可視光を光散
乱物質で散乱させることにより発生させるようにしてい
るので、表示用空間雰囲気を形成し易く、電磁波のパワ
ーや波長の調整なども比較的行い易いなど、本発明を実
施し易く、実施品を製作し易いなどの利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る立体画像表示装置の概略構成
を示した図である。
【図2】実施例装置の作用の説明に供する図である。
【図3】一対のパラボナアンテナの選択動作の説明に供
する図である。
【図4】第2実施例に係る立体画像表示装置の概略構成
を示した図である。
【図5】第3実施例に係る立体画像表示装置の概略構成
を示した図である。
【図6】第3実施例装置の作用の説明に供する図であ
る。
【符号の説明】
1…表示用構造体 2YZ,2XY…パラボナアンテナ群 3a,3b…切り換え回路 4a,4b…マイクロ波発振回路 5…走査制御回路 M1 ,M2 …マイクロ波 P…マイロク波の交点(輝点) Q…立体画像

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2方向から指向性のある電磁
    波を適宜の表示用空間雰囲気内に照射することにより、
    前記電磁波の交点でプラズマを発生させこれを輝点と
    、前記各電磁波の照射方向を変化させることにより、
    前記輝点を前記表示用空間雰囲気内で走査して立体画像
    を表示することを特徴とする立体画像表示方法。
  2. 【請求項2】 小なくとも2方向から指向性のある電磁
    波を、低温発火性ガスが封入された表示用空間雰囲気内
    に照射することにより、前記電磁波の交点で前記低温発
    火性ガスを発火させこれを輝点とし、前記各電磁波の照
    射方向を変化させることにより、前記輝点を前記表示用
    空間雰囲気内で走査して立体画像を表示することを特徴
    とする立体画像表示方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも2方向から波長が異なる、指
    向性のある電磁波を、光が散乱される物質を浮遊させた
    表示用空間雰囲気内に照射することにより、前記電磁波
    の交点で前記各電磁波の変調波による可視光を前記光散
    乱物質で散乱させこれを輝点とし、前記各電磁波の照射
    方向を変化させることにより、前記輝点を前記表示用空
    間雰囲気内で走査して立体画像を表示することを特徴と
    する立体画像表示方法。
  4. 【請求項4】 透光性部材で覆われ、その内部に適宜の
    表示用空間雰囲気が形成された表示用構造体と、前記表
    示用構造体の内部へ少なくとも2方向から指向性のある
    電磁波を照射し、前記表示用空間雰囲気内の電磁波の交
    点部分でプラズマを発生させ、これによって輝点を生じ
    させる電磁波照射手段と、前記電磁波照射手段から照射
    された各電磁波の照射方向を制御することにより、前記
    輝点を前記表示用空間雰囲気内で走査して立体画像を表
    示させる走査制御手段とを備えたことを特徴とする立体
    画像表示装置。
  5. 【請求項5】 透光性部材で覆われ、その内部に低温発
    火性ガスが封入されて表示用空間雰囲気が形成された表
    示用構造体と、前記表示用構造体の内部へ少なくとも2
    方向から指向性のある電磁波を照射し、前記表示用空間
    雰囲気内の電磁波の交点部分で前記低温発火性ガスを発
    火させ、これによって輝点を生じさせる電磁波照射手段
    と、前記電磁波照射手段から照射された各電磁波の照射
    方向を制御することにより、前記輝点を前記表示用空間
    雰囲気内で走査して立体画像を 表示させる走査制御手段
    とを備えたことを特徴とする立体画像表示装置。
  6. 【請求項6】 透光性部材で覆われ、その内部に光が散
    乱される物質が浮遊されて表示用空間雰囲気が形成され
    た表示用構造体と、前記表示用構造体の内部へ少なくと
    も2方向から波長の異なる、指向性のある電磁波を照射
    し、前記表示用空間雰囲気内の電磁波の交点部分で前記
    各電磁波の変調波による可視光を前記光散乱物質で散乱
    させ、これによって輝点を生じさせる電磁波照射手段
    と、前記電磁波照射手段から照射された各電磁波の照射
    方向を制御することにより、前記輝点を前記表示用空間
    雰囲気内で走査して立体画像を表示させる走査制御手段
    とを備えたことを特徴とする立体画像表示装置。
JP5151566A 1993-05-27 1993-05-27 立体画像表示方法およびその装置 Expired - Lifetime JP2793470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5151566A JP2793470B2 (ja) 1993-05-27 1993-05-27 立体画像表示方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5151566A JP2793470B2 (ja) 1993-05-27 1993-05-27 立体画像表示方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06339156A JPH06339156A (ja) 1994-12-06
JP2793470B2 true JP2793470B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=15521337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5151566A Expired - Lifetime JP2793470B2 (ja) 1993-05-27 1993-05-27 立体画像表示方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2793470B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180059089A (ko) * 2016-11-25 2018-06-04 건국대학교 글로컬산학협력단 에어 플라즈마 생성 장치

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08172644A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Hidetake Tanaka 立体映像テレビ
JP2014199266A (ja) * 2011-08-01 2014-10-23 独立行政法人科学技術振興機構 積層型発色点群ディスプレイ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03107120A (ja) * 1989-09-21 1991-05-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 3次元表示方式

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180059089A (ko) * 2016-11-25 2018-06-04 건국대학교 글로컬산학협력단 에어 플라즈마 생성 장치
KR102011082B1 (ko) * 2016-11-25 2019-08-14 건국대학교 글로컬산학협력단 에어 플라즈마 생성 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06339156A (ja) 1994-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4870485A (en) Three dimensional image generating apparatus having a phosphor chamber
US4881068A (en) Three dimensional display apparatus
US6031511A (en) Multiple wave guide phosphorous display
US20050068999A1 (en) Device for forming visible image in air
US4896150A (en) Three-dimensional imaging system
US5936767A (en) Multiplanar autostereoscopic imaging system
KR101485250B1 (ko) 공간 입체영상 디스플레이 장치 및 그 작동 방법
US3609706A (en) Method and apparatus for generating three-dimensional patterns
GB2254486A (en) Flat image-display apparatus.
WO2023280199A1 (zh) 三维显示装置及其控制方法
EP0497763B1 (en) Laser-written moving image display apparatus
JP2793470B2 (ja) 立体画像表示方法およびその装置
WO2017152519A1 (zh) 立体显示装置
US10652530B2 (en) Particle projection spatial imaging system
TWI240943B (en) Light source apparatus and image display apparatus
EP0491419B1 (en) Method of manufacturing a display window for a display device
JPS6180120A (ja) 表示装置
JP2003287711A (ja) 三次元画像の表示方法および三次元画像表示装置
JP2000338900A (ja) 三次元立体像表示装置および三次元立体像表示方法
JPH03206794A (ja) リアルタイム3次元ディスプレイ装置
JP3174607B2 (ja) 三次元ディスプレイ装置
JP2003009184A (ja) 表示方法および表示装置
US3772450A (en) Scanning apparatus utilizing a laser beam
RU2208842C1 (ru) Способ представления световых изображений и устройство для реализации способа
CN118131501A (zh) 成像装置