JP2014195845A - 打撃工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間子と先端工具とが離れている状態で、中間子に打撃力が加えられることを防止できる打撃工具を提供する。
【解決手段】ケーシング13に支持された先端工具12に打撃力を伝達する打撃工具10であって、ケーシング13に取り付けられて一端側の開口部に先端工具12が挿入されるシリンダ31と、シリンダ31の内部に直動可能に設けられ、かつ、直動範囲を規制するように半径方向に突出した突起58を有し、かつ、先端工具12に打撃力を伝達する中間子57と、突起58よりも先端工具12側において、シリンダ31を半径方向に貫通して設けられ、かつ、シリンダ31の内部の空間Dと通路70とを連通する通路69と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハンマ、ハンマドリル等のように、先端工具に打撃力を加えることのできる打撃工具に関する。
従来、ハンマ、ハンマドリル等の打撃工具は、先端工具に打撃力を加えることができる。この打撃工具の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された打撃工具は、中空のケーシングと、ケーシングの内部に設けられた電動モータと、電動モータの回転力が第1ギヤ列を介して伝達される中間軸と、中間軸の回転力が第2ギヤ列を介して伝達される中空のシリンダと、シリンダに装着される先端工具とを有している。
また、シリンダの中心線方向に移動可能なピストンが設けられている。ピストンは円筒形状を有しており、ピストンの内部には打撃子が挿入されている。さらに、シリンダの内部に、打撃力伝達部材としての中間子が設けられている。また、ピストンと中間子と先端工具とが同心状に配置され、中心線に沿った方向で、ピストンと先端工具との間に中間子が配置されている。そして、ピストンの底部と打撃子との間に空気圧室が形成されている。
一方、ケーシングの内部に動力変換機構が設けられている。動力変換機構は、中間軸の回転力を、ピストンの往復運動力に変換する。さらに、ケーシングの内部にはクラッチ機構が設けられている。クラッチ機構は、チェンジレバーの操作により中間軸の動力を動力変換機構に伝達したり遮断したりする。
特許文献1に記載された打撃工具において、電動モータの回転力は、第1ギヤ列、中間軸、第2ギヤ列を経由してシリンダに伝達され、シリンダが回転する。シリンダの回転力が先端工具に伝達されて先端工具が回転する。また、チェンジレバーが操作されて、クラッチ機構がオフされていると、中間軸の動力はピストンに伝達されない。このため、打撃子に打撃力は加えられない。
これに対して、チェンジレバーが操作されて、クラッチ機構がオンされていると、中間軸の回転力が、動力変換機構によりピストンの往復運動力に変換される。すると、空気圧室の圧力が上昇と下降とを交互に繰り返し、打撃力が中間子に伝達される。先端工具が加工対象物に押し付けられていると、先端工具と中間子とが接触しているため、中間子に伝達された打撃力は、先端工具に伝達される。このようにして、先端工具の回転中に、打撃力が先端工具に加えられる。
一方、ケーシングの内部に潤滑剤としてのグリースが封入されており、グリースは第1ギヤ列、第2ギヤ列、動力変換機構などの潤滑対象部位を潤滑する。さらに、打撃工具を使用した後に、打撃工具の使用を中断または終了するときは、先端工具を加工対象物から離す。
特開2005−40880号公報
ところで、下向きとなっている先端工具を加工対象物から離すと、先端工具は自重でシリンダの内部で下降し、所定位置で停止する。一方、打撃工具は、シリンダとピストンとの摩擦、第1ギヤ列及び第2ギヤ列の噛み合い抵抗等により、ケーシング内の温度が上昇する。グリースは温度が上昇すると粘度が低下し、グリースの一部が、シリンダとピストンとの間を経て、シリンダと中間子との間に進入する可能性がある。また、ピストンの動作により、空気がシリンダと中間子との間に進入する可能性もある。
このように、シリンダと中間子との間に空気やグリースが溜まっていると、先端工具を加工対象物から離しても、中間子の下降動作が阻害される。その結果、先端工具と中間子との間に隙間が形成される。そして、先端工具と中間子との間に隙間が形成されている状態で中間子が打撃されるという、いわゆる空打ちが発生する問題があった。
本発明の目的は、打撃力伝達部材が空打ちされることを防止できる打撃工具を提供することにある。
一実施形態の打撃工具は、工具本体に支持された先端工具に打撃力を伝達する打撃工具であって、前記工具本体に取り付けられて一端側の開口部に前記先端工具が挿入される筒部材と、前記筒部材の内部に直動可能に設けられ、かつ、直動範囲を規制するように半径方向に突出した突起を有し、かつ、前記先端工具に打撃力を伝達する打撃力伝達部材と、前記突起よりも前記先端工具側において、前記筒部材を半径方向に貫通して設けられ、かつ、前記筒部材の内部と外部とを連通する通路と、を有する。
本発明によれば、筒部材と打撃力伝達部材との間に存在する異物は、通路を経由して筒部材の外部へ排出される。したがって、打撃力伝達部材の移動が阻害されることが回避され、空打ちを防止できる。
本発明の打撃工具を示す断面図である。 図1に示す打撃工具の要部を拡大した断面図である。 図1に示す打撃工具の要部を拡大した断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図1〜図3を用いて詳細に説明する。打撃工具10はハンマドリルである。すなわち、打撃工具10は、電動モータ11の回転力を先端工具12に伝達して、その先端工具12を回転させる機能と、電動モータ11の回転力を直線方向の動力に変換して、その動力で先端工具12を打撃する機能とを有する。先端工具12は、加工対象物Wとしてのコンクリート、石材等に穴あけ、ハツリを施すためのドリルビット等を含む。打撃工具10は、工具本体としてのケーシング13を有し、ケーシング13は、筒形状の胴部14と、胴部14の一端に連続したグリップ15とを有する。グリップ15にトリガスイッチ16が設けられている。
胴部14の内部にインナーカバー17が設けられている。インナーカバー17には、半径方向で内側に向けて延ばされたフランジ18が設けられている。胴部14の内部は、フランジ18により、第1収容室19と第2収容室20とに仕切られている。第2収容室20は、本発明の収容室に相当する。
前記電動モータ11は第1収容室19に設けられている。電動モータ11は、回転軸21を有し、回転軸21は軸受22,23により回転可能に支持されている。一方の軸受23はフランジ18に設けられている。この軸受23は、シール材を備えたシール軸受であり、軸受23は、第1収容室19と第2収容室20とを流体密に隔てる。また、インナーカバー17は筒形状を有しており、インナーカバー17と胴部14との間にシール材としてのOリング24が介在されている。
回転軸21の外周面には駆動ギヤ25が形成されており、駆動ギヤ25は第2収容室20に配置されている。第2収容室20には中間軸26が設けられている。この中間軸26は、回転軸21の動力を先端工具12に伝達する動力伝達要素である。第2収容室20には2つの軸受27,28が同心状に設けられており、中間軸26は、2つの軸受27,28により中心線Aを中心として回転可能に支持されている。中間軸26に固定された従動ギヤ29が設けられており、従動ギヤ29は駆動ギヤ25に噛み合されている。また、中間軸26にはギヤ30が取り付けられている。ギヤ30は、中間軸26と一体回転する状態と、中間軸26と相対回転する状態とに切り替えることが可能である。
さらに、ケーシング13の内部から外部に亘り、筒形状のシリンダ31が設けられている。シリンダ31の一端側の開口部はケーシング13の外部に配置され、シリンダ31の他端側の開口部は第2収容室20に配置されている。このシリンダ31は中間軸26の回転力を先端工具12に伝達する要素である。シリンダ31は、中心線Bを中心として同軸に設けられた大径円筒部32及び中径円筒部33及び小径円筒部34を有する。大径円筒部32の内径は、中径円筒部33の内径よりも大きく、中径円筒部33の内径は、小径円筒部34の内径よりも大きい。
小径円筒部34には工具支持孔35が設けられており、小径円筒部34を半径方向に貫通する保持孔36が設けられている。保持孔36にボール37が保持されている。また、大径円筒部32の外周にはギヤ38が取り付けられている。ギヤ38はシリンダ31と一体回転するように設けられており、ギヤ38はギヤ30と噛み合わされている。ギヤ38及びギヤ30は、中間軸26の回転力をシリンダ31に伝達するギヤ列である。
胴部14の内部には円筒形状のスリーブ39が固定されている。スリーブ39はシリンダ31の外側に設けられており、スリーブ39はシリンダ31と同軸上に設けられている。スリーブ39の内周面と、中径円筒部33の外周面との間に軸受40が介在されている。大径円筒部32の外周面とインナーカバー17の内周面との間に軸受41が介在されている。シリンダ31は2つの軸受40,41により回転可能に支持されている。
スリーブ39と中径円筒部33との間に密封装置42が設けられている。この密封装置42は、公知のオイルシール等により構成されており、密封装置42は、第2収容室20内に封入された潤滑剤が、ケーシング13の外部に漏れることを防止する。密封装置42は、中心線Bに沿った方向で軸受40と小径円筒部34との間に配置されている。
小径円筒部34の一端側の開口部はケーシング13の外部に配置されている。つまり、小径円筒部34はケーシング13の外部に配置されており、小径円筒部34には工具支持孔35が形成されている。先端工具12は工具支持孔35に挿入されている。先端工具12の外周には中心線Bに沿った方向に溝43が設けられており、ボール37は溝43に沿って転動可能である。小径円筒部34の外周には、エンドカバー44が取り付けられている。また、先端工具12は、工具支持孔35に挿入された状態で、中心線Bに沿った方向に溝43の長さの範囲で移動することが可能である。また、ボール37は先端工具12及び小径円筒部34に係合しており、先端工具12はシリンダ31と一体回転可能である。先端工具12は、エンドカバー44を操作すると小径円筒部34に対して着脱可能である。
大径円筒部32内にピストン45が挿入されている。ピストン45は、大径円筒部32内で中心線Bに沿った方向に往復運動可能である。このピストン45は、円筒部46と、円筒部46に連続して形成された底部47とを有している。円筒部46の開口部分は中径円筒部33側に配置されている。円筒部46内には打撃子48が挿入されている。打撃子48は、ピストン45に対して中心線Bに沿った方向に移動可能であり、円筒部46内における打撃子48と底部47との間には空気圧室49が形成されている。
打撃子48の外周面にはOリング50が取り付けられており、Oリング50は、打撃子48と円筒部46との間を気密に維持している。打撃子48における空気圧室49とは反対側の箇所に軸部51が設けられており、軸部51の外周に環状の突起52が設けられている。
大径円筒部32の内部には規制部材53が設けられている。規制部材53は中心線Bを取り囲む円筒形状であり、規制部材53の内周には突起54が設けられている。突起54は中心線Bを取り囲む環状に形成されている。また、中径円筒部33の内部には規制部材55が設けられている。規制部材55は、本発明の支持部材に相当する。規制部材55は中心線Bを取り囲む円筒形状であり、規制部材55の内周には突起56が設けられている。突起56は中心線Bを取り囲む環状に形成されている。規制部材53,55は、中間子57が中心線Bに沿った方向に直動する範囲を規制する。また、シリンダ31及び規制部材53,55は、本発明の筒部材に相当する。
2個の規制部材53,55の内部に亘り軸形状の中間子57が設けられている。中間子57は、本発明の打撃力伝達部材に相当する。中間子57は、金属材料により一体成形されており、中間子57は中心線Bに沿った方向で打撃子48と先端工具12との間に配置されている。中間子57は、中心線Bに沿った方向に直動可能であり、中間子57の外周には突起58が設けられている。突起58は中心線Bを中心とする半径方向で外側に向けて突出している。突起58は、中心線Bに沿った方向で突起54と突起56との間に配置されている。突起58の外径は、突起54の内径及び突起56の内径より大きい。中間子57、打撃子48、先端工具12は、中心線Bを中心として同心状に配置されている。
さらに、中径円筒部33の内面と中間子57の外面との間に密封装置59が取り付けられている。密封装置59は、オイルシール等により構成されており、密封装置59は、シリンダ31の内周面と中間子57の外周面との間を液密にシールする。
密封装置59は、本発明の密封装置に相当する。密封装置59は、中間子57が中心線Bに沿った方向に直動する位置にかかわりなく、中間子57の外周面と接触する位置に設けられている。密封装置59は、突起58より先端工具12側で中間子57の外周面に接触する。すなわち、密封装置59は中心線Bに沿った方向で、突起58と先端工具12との間で中間子57の外周面に接触する。
さらに、押さえ部材60が大径円筒部32の内周に取り付けられている。押さえ部材60及び2個の規制部材53,55は、中心線Bに沿った方向に動かないように固定されている。押さえ部材60は中心線Bを取り囲む環状に形成されており、押さえ部材60に内向きフランジ61が設けられている。内向きフランジ61は、中心線Bに沿った方向で、規制部材53よりも打撃子48に近い箇所に配置されている。保持具62が内向きフランジ61と規制部材53との間に取り付けられている。保持具62は、環状のゴム材料で一体成形されており、保持具62の内径は突起52の外径よりも小さい。
一方、第2収容室20に動力変換機構63が設けられている。動力変換機構63は、中間軸26の回転力を、ピストン45の往復運動力に変換する。動力変換機構63は、中間軸26の外周に取り付けられた内輪64と、連結棒65を有する外輪66と、内輪64と外輪66との間に介在された転動体67とを有する。内輪64は、中間軸26に対して相対回転可能に取り付けられている。また、連結棒65はピストン45の底部47に連結されている。
さらに、第2収容室20にはクラッチ機構68が設けられている。このクラッチ機構68は、内輪64と中間軸26との間の動力伝達経路を接続及び遮断する。また、クラッチ機構68は、ギヤ30と中間軸26との間の動力伝達経路を接続及び遮断する。作業者がモード切り替えスイッチを操作すると、クラッチ機構68が動作する。モード切り替えスイッチはケーシング13の外表面に設けられている。
第2収容室20内には、潤滑剤としてのグリースが封入されている。グリースは、駆動ギヤ25と従動ギヤ29との噛み合い箇所、ギヤ30,38同士の噛み合い箇所、動力変換機構63の摺動箇所等を潤滑する。
次に、本発明の特徴的な構成を説明する。前記規制部材55の内周面と中間子57の外周面との間に空間Dが形成されている。この空間Dは、中心線Bに沿った方向で突起56と突起58との間に形成される。空間Dは、中間子57の突起58が中心線Bに沿った方向に移動することを可能とする。
また、規制部材55を半径方向に貫通する通路69が設けられている。通路69は空間Dに連通している。通路69は本発明の第1通路に相当する。
さらに、中径円筒部33を半径方向に貫通する通路70が設けられている。通路70は通路69に連通されている。また、中径円筒部33の外周面には溝71が設けられている。溝71は通路70に接続されており、中心線Bを含む平面内でL字形に屈曲されている。溝71は、軸受40の内側から軸受40の側方に亘って設けられている。通路70及び溝71は、シリンダ31の長さ方向の断面内で、全体としてクランク形状を構成している。通路70及び溝71は、本発明の第2通路に相当する。
さらに、大径円筒部32の外周面とスリーブ39の内周面との間に空間72が形成されており、通路73は空間72を介して第2収容室20につながっている。なお、大径円筒部32を貫通する通路73が形成されており、通路73はピストン45と押さえ部材60との間の空間74へつながっている。動力変換機構63、駆動ギヤ25、従動ギヤ29、ギヤ30,38が、本発明の動力伝達機構に相当する。駆動ギヤ25、従動ギヤ29、ギヤ30,38が、本発明の第1機構に相当し、動力変換機構63が、本発明の第2機構に相当する。
打撃工具10の作用を説明する。まず、作業者が打撃工具10を持ち、中心線Bを略垂直とし、かつ、先端工具12を下に向けて加工対象物Wに押し付ける。すると、先端工具12が規制部材55へ近づく向きで押され、先端工具12及び中間子57が共に移動して、図2のように突起58が突起54に接触して、先端工具12及び中間子57が停止する。
作業者がトリガスイッチ16を操作すると、電動モータ11に電力が供給されて回転軸21が回転し、回転軸21の回転力が、駆動ギヤ25、従動ギヤ29を経由して中間軸26に伝達される。モード切り替えスイッチが操作されて、ドリルモードが選択されていると、クラッチ機構68は、中間軸26とギヤ30とを動力伝達可能に接続し、中間軸26と内輪64との間の動力伝達経路を遮断する。このため、中間軸26の回転力は、ギヤ30及びギヤ38を経由してシリンダ31に伝達される。シリンダ31の回転力は先端工具12に伝達され、加工対象物Wが先端工具12により切削または破砕される。なお、クラッチ機構68が、中間軸26と内輪64との間の動力伝達経路を遮断しているため、中間軸26の回転力はピストン45の直線運動力に変換されない。したがって、打撃力が先端工具12に加えられることはない。
これに対して、モード切替スイッチが操作されて、ハンマドリルモードが選択されていると、クラッチ機構68は、中間軸26をギヤ30及び内輪64の両方に動力伝達可能に接続する。すると、中間軸26の回転力が先端工具12に伝達され、かつ、動力変換機構63が、中間軸26の回転力をピストン45の直線運動力に変換する。
ピストン45が往復運動すると空気圧室49の圧力が上昇と下降とを交互に繰り返し、打撃子48の打撃力が中間子57を経由して先端工具12に伝達される。このように、先端工具12に回転力及び打撃力の両方が加えられる。打撃子48が中間子57に打撃力を加えている間、先端工具12が加工対象物Wに押し付けられていると、中間子57は小径円筒部34側へ移動せず、打撃子48の突起52は保持具62の内側へ進入しない。
さらに、モード切り替えスイッチが操作されて、ニュートラルモードが選択されると、クラッチ機構68の動作により、中間軸26とギヤ30との間の動力伝達経路が遮断され、かつ、中間軸26と内輪64との間の動力伝達経路が遮断される。したがって、中間軸26の回転力は先端工具12には伝達されず、また、中間軸26の回転力はピストン45の直線運動力に変換されない。したがって、先端工具12は回転せず、先端工具12には打撃力も伝達されない。なお、第2収容室20のグリースは、駆動ギヤ25と従動ギヤ29との噛み合い箇所、ギヤ30,38同士の噛み合い箇所、動力変換機構63の摺動箇所等を潤滑する。
一方、作業者が打撃工具10を使用した後、打撃工具10を上に持ち上げると、先端工具12は自重で工具支持孔35内を移動し、図3のようにボール37が溝43の端部に移動して先端工具12が停止する。また、中間子57も自重または空気圧室49の圧力によって小径円筒部34に近づく向きで移動し、突起58が突起56に接触して中間子57が停止する。この状態では、中間子57と先端工具12との間に隙間が形成される。さらに、突起58と突起56とが接触して中間子57が停止している状態で、打撃子48に打撃力が加えられると、突起52が保持具62の内部に入り込み、保持具62が弾性変形する。
このようにして、突起52が保持具62の内側を通過し、軸部51が保持具62の内側に進入し、打撃子48が停止する。その後、ピストン45が往復運動を繰り返しても、打撃子48は突起52と保持具62との係合力で停止しているため、空気圧室49の圧力は上昇しない。したがって、中間子57と先端工具12とが接触していない状態で、打撃力が中間子57に加えられること、つまり、空打ちを防止できる。
一方、軸部51が保持具62の内側に進入して打撃子48が停止している状態で、先端工具12が加工対象物Wに押し付けられると、中間子57が空気圧室49に近づく向きで移動する。すると、突起52が保持具62の内側を通過し、次いで、突起58が突起54に接触して中間子57が停止する。つまり、打撃子48の打撃力を先端工具12に伝達することが可能になる。上記のように、突起58は、中間子57が中心線Bに沿った方向に直動する範囲を規制する。
ところで、第2収容室20内の温度は、駆動ギヤ25と従動ギヤ29との噛み合い箇所、ギヤ30,38同士の噛み合い箇所、動力変換機構63の摺動箇所等で生じる熱により上昇する。その結果、グリースの粘度が低下し、グリースの一部は、シリンダ31とピストン45との間、保持具62の内側、規制部材53,55の内部を通り、空間Dに侵入する可能性がある。空間Dのグリース、空気が突起56の内側を通過しても、密封装置59が設けられているため、そのグリースが工具支持孔35を経由してケーシング13の外部に漏れることを阻止できる。
次に、打撃工具10の使用を中止、または終了した際に空間Dにグリース、空気が溜まっている場合の作用を説明する。打撃工具10を持ち上げて先端工具12を加工対象物Wから離すと、先端工具12は自重で工具支持孔35で移動し、ボール37が溝43の端部に移動して先端工具12が停止する。先端工具12が移動すると、中間子57も自重または空気圧室49の圧力によって小径円筒部34に近づく向きで移動しようとする。空間Dに溜まっているグリースや空気等の異物は、中間子57が小径円筒部34に近づく向きで移動することを阻害する抵抗力を発生する。
これに対して、本実施形態では、空間Dが、通路69,70、溝71、空間72を介して第2収容室20につながっている。このため、中心線Bに沿った方向で、突起58よりも先端工具12側に通路69が位置している状態で、空間Dの空気、グリースを、これらの経路を介して第2収容室20へ排出することができる。つまり、中間子57が自重または空気圧室49の圧力によって小径円筒部34に近づく向きで移動する動作が阻害されず、突起58が突起56に接触して中間子57が停止する。この状態では、打撃子48が移動して中間子57に接触しても、打撃力は低く、前述と同様に空打ちが生じることを防止できる。
また、空間Dの空気圧、グリースを第2収容室20へ逃がす通路70、溝71は全体としてクランク形状であり、ラビリンス構造となっている。したがって、第2収容室20のグリースが、溝71、通路70を通り空間Dへ逆流することを防止できる。さらに、中間子57が小径円筒部34に近づく向きで移動することを妨げる抵抗力が小さい。このため、中間子57が小径円筒部34に近づく向きで移動することが阻害されず、中間子57自体の重量を重くする必要がない。したがって、中間子57の軽量化を図り、かつ、中間子57の中心線B方向の長さを短くすることができる。
また、密封装置42は、通路70、溝71を通るグリースが、スリーブ39と中径円筒部33との間からケーシング13の外部に漏れることを防止する。さらに、シール材を有する軸受23は、第2収容室20内のグリースがフランジ18の軸孔18aを通り第1収容室19へ漏れることを防止する。さらに、Oリング24は、第2収容室20内のグリースがインナーカバー17とケーシング13との間を通り漏れることを防止する。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、前記実施の形態においては、打撃工具10は、先端工具に打撃力を与えられるものであればよく、打撃工具10は、先端工具を回転させことができないハンマでもよい。また、先端工具は、ねじ部材を締め付けるためのドライバビットでもよい。さらに、先端工具は、さらに、打撃工具10は、中心線及Bび中心線が、垂直方向に沿った状態、水平方向に沿った状態、水平方向と垂直方向の間に沿った状態のうち、何れの状態で使用することもできる。
12…先端工具、10…打撃工具、13…ケーシング、20…第2収容室、25…駆動ギヤ、29…従動ギヤ、30,38…ギヤ、31…シリンダ、45…ピストン、53,55…規制部材、57…中間子、58…突起、59…密封装置、63…動力変換機構、69,70…通路、71…溝、B…中心線、D…空間、W…加工対象物。

Claims (6)

  1. 工具本体に支持された先端工具に打撃力を伝達する打撃工具であって、
    前記工具本体に取り付けられて一端側の開口部に前記先端工具が挿入される筒部材と、
    前記筒部材の内部に直動可能に設けられ、かつ、直動範囲を規制するように半径方向に突出した突起を有し、かつ、前記先端工具に打撃力を伝達する打撃力伝達部材と、
    前記突起よりも前記先端工具側において、前記筒部材を半径方向に貫通して設けられ、かつ、前記筒部材の内部と外部とを連通する通路と、
    を有する、打撃工具。
  2. 前記工具本体の内部に、
    潤滑剤により潤滑される動力伝達機構と、
    前記動力伝達機構を収容し、かつ、前記筒部材の他端側の開口部が連通された収容室と、
    が設けられ、
    前記筒部材の外部は前記収容室と接続されている、請求項1に記載の打撃工具。
  3. 前記筒部材の内部に往復運動可能に設けられたピストンと、
    前記筒部材の内部に設けられ、かつ、前記ピストンが往復運動して発生する打撃力を前記打撃力伝達部材に加える打撃子と、
    を有し、
    前記動力伝達機構は、電動モータの回転力を前記筒部材に伝達する第1機構と、前記電動モータの回転力を前記ピストンの往復運動力に変換する第2機構とを含み、
    前記筒部材と前記先端工具とが一体回転可能に連結されている、請求項2に記載の打撃工具。
  4. 前記筒部材の内部であって前記突起よりも前記先端工具側に、前記潤滑剤が前記筒部材の一端側の開口部から漏れることを阻止する密封装置が設けられている、請求項2または3に記載の打撃工具。
  5. 前記密封装置は、前記打撃力伝達部材が直動する位置にかかわらず、前記突起よりも前記先端工具側で前記打撃力伝達部材の外周面に接触する、請求項4に記載の打撃工具。
  6. 前記通路は、前記筒部材の長さ方向に沿った断面内でクランク形状である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の打撃工具。
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