JP2014195513A - 厨房用塗装鋼板および厨房用部材 - Google Patents

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Katsumi Owa
尾和  克美
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Kenichi Okubo
謙一 大久保
上田 耕一郎
Koichiro Ueda
耕一郎 上田
浩司 細井
Koji Hosoi
浩司 細井
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Abstract

【課題】劣化した油脂を含む異物が付着しても長期にわたり塗膜密着性に優れる厨房用塗装鋼板および厨房用部材を提供する。【解決手段】厨房用塗装鋼板は、少なくとも鋼板11aと塗膜11bとをこの順で有し、塗膜11bは、樹脂と酸化防止剤および光安定剤の一方または両方とを含有することにより、厨房用塗装鋼板は、厨房用部材に好適に用いられる。【選択図】図1

Description

本発明は、厨房用塗装鋼板および厨房用部材に関する。
住宅用の厨房設備として、様々な形態のシステムキッチンが普及している。システムキッチン用の天板には、一般に、サビの発生の防止、汚れの付着の防止、および外観の美しさなどの観点から、透明な塗膜を有するステンレス鋼板(クリヤー塗装ステンレス鋼板)が用いられている。システムキッチン用のクリヤー塗装ステンレス鋼板の塗膜の樹脂には、通常、アクリル樹脂が用いられる(例えば、特許文献1参照)が、耐久性をより高める観点から、フッ素樹脂も用いられうる(例えば、特許文献2参照)。
さらに、耐候性を要する用途のクリヤー塗装ステンレス鋼板では、クリヤー塗装ステンレス鋼板のフッ素樹脂塗膜の耐久性をさらに高める手段、例えば紫外線に対する劣化を防止する手段として、当該塗膜に光安定剤を添加することが知られている(例えば、特許文献3および4参照)。
特開2011−104511号公報 特開2012−143481号公報 特開2007−261110号公報 特開2008−44252号公報
コンロなどの加熱調理器具を有するシステムキッチンでは、加熱調理により飛散した油や食品カスなどの異物が、当該部材間に形成される隙間に溜まることがある。システムキッチンがクリヤー塗装ステンレス鋼板で形成された部材で構成されている場合では、上記異物が上記隙間において変性し、クリヤー塗装ステンレス鋼板の塗膜に経時的に悪影響を及ぼすことがあり、その結果、塗膜が剥がれることがある。この問題は、塗膜の樹脂にフッ素樹脂を用いることによってある程度改善するが、フッ素樹脂の使用だけでは十分な改善効果が得られない場合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、劣化した油脂を含む異物が付着しても長期にわたり塗膜密着性に優れる厨房用塗装鋼板を提供することを目的とする。また、本発明は、当該厨房用塗装鋼板で構成された厨房用部材を提供することをさらなる目的とする。
本発明者は、クリヤー塗装ステンレス鋼板に付着した異物中の特定の成分が塗膜を透過して当該塗装鋼板の塗膜密着性を低下させていることを、後述する実験により確認した。そして、本発明者らは、このような塗膜密着性の低下による塗膜の剥離を防止するためには、酸化防止剤または光安定剤を塗膜に配合することが有効であることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の厨房用塗装鋼板および厨房用部材に関する。
[1]鋼板と、前記鋼板の表面に形成された塗膜と、を有し、前記塗膜は、樹脂と、酸化防止剤および光安定剤の一方または両方とを含有し、前記塗膜中における前記酸化防止剤および前記光安定剤の総含有量は、樹脂100質量部に対して0.5〜30質量部である、厨房用塗装鋼板。
[2]前記樹脂は、フッ素樹脂である、[1]に記載の厨房用塗装鋼板。
[3]前記酸化防止剤は、フェノール系酸化防止剤である、[1]または[2]に記載の厨房用塗装鋼板。
[4]前記光安定剤は、ヒンダードアミン系光安定剤である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の厨房用塗装鋼板。
[5]上記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の厨房用塗装鋼板で構成された厨房用部材。
本発明によれば、加熱調理に伴う異物が長期間付着しても塗膜が剥がれない、長期にわたって塗膜密着性に優れる厨房用塗装鋼板および厨房用部材を提供することができる。
図1Aは、システムキッチンのガスコンロの一部分の断面を示す図であり、図1Bは、当該部分に異物が溜まった様子を模式的に示す図である。
本発明に係る実施の形態の説明に先立ち、本発明者らが、厨房用塗装鋼板の塗膜が剥離する原因を追究した実験を以下に説明する。
[実験:塗装鋼板の耐久試験と分析]
本発明者らは、システムキッチンのガスコンロを実際に使用し、システムキッチンを構成するクリヤー塗装ステンレス鋼板の耐久性を調べた。図1Aは、キッチンのガスコンロ周りの構造の要部を拡大して示す図である。図1Aに示されるように、流し台の天板11の上に、シリコーン製のゴムパッキン12を介して、ガスコンロ用の天板13が載せられている。天板11は、前述したクリヤー塗装ステンレス鋼板であり、例えば鋼板11a、化成処理皮膜11bおよびクリヤー塗膜11cによって構成されている。なお、後述する塗装原板は、鋼板11aおよび化成処理皮膜11bによって構成されている。
ガスコンロを食品の調理などに実際に使用し、ガスコンロ着火時の天板11の温度を測定したところ、当該温度は40℃程度であった。ガスコンロを実際に使用したところ、図1Bに示されるように、天板11と天板13の間に異物14が徐々に溜まり、使用開始から約20ヶ月後、塗膜が、天板11を平面視したときの異物14周辺の部分15で剥離した。剥離部分15における塗装原板の表面の元素分析を行ったところ、炭素、酸素およびナトリウムが検出される領域と、ナトリウムおよび塩素が検出される領域とが検出された。
この結果から、異物には、食品由来の塩化物と劣化した食用油に起因するカルボン酸塩が含まれることが確認された。また、塗膜の剥離は、上記塩化物およびカルボン酸塩が塗膜に浸透して、塗膜と塗装原板との界面に析出、堆積することによりこれらの密着性を低下させることによって生じることが確認された。
そして、本発明者らは、塗膜の経時的な剥離を防止することを検討し、鋼板とその表面に形成された塗膜とを有する厨房用塗装鋼板において、塗膜に酸化防止剤または光安定剤を配合することが有効であることを見出した。
以下、本発明にかかる厨房用塗装鋼板の各構成要素について説明する。
[鋼板]
上記鋼板の種類は、特に限定されない。上記鋼板の例には、亜鉛めっき鋼板(電気Znめっき、溶融Znめっき)、合金化亜鉛めっき鋼板(溶融Znめっき後に合金化処理した合金化溶融Znめっき)、亜鉛合金めっき鋼板(溶融Zn−Mgめっき、溶融Zn−Al−Mgめっき、溶融Zn−Alめっき)、溶融Alめっき鋼板、溶融Al−Siめっき鋼板およびステンレス鋼板が含まれる。ステンレス鋼板におけるステンレス鋼の例には、オーステナイト系のSUS304およびフェライト系のSUS430が含まれる。上記鋼板は、美観の向上や防汚性の向上などの観点から、BA仕上げやエンボス加工などのさらなる加工が施されていてもよい。鋼板の厚みは、厨房用塗装鋼板の用途に応じて適宜設定されうる。たとえば、厨房用塗装鋼板の用途が流し台の天板である場合では、鋼板の厚みは、概ね0.3〜1.6mmであることが好ましい。
上記鋼板の表面には、化成処理皮膜が形成されうる。化成処理皮膜は、鋼板の表面の化成処理により形成される皮膜であり、厨房用塗装鋼板の塗膜密着性や鋼板の耐食性などを向上させる観点から形成される。化成処理の種類は、特に限定されない。化成処理の例には、クロメート処理、クロムフリー処理、リン酸塩処理などが含まれる。化成処理皮膜の膜厚は、塗膜密着性や耐食性などの向上に有効な範囲内であれば特に限定されない。たとえば、クロメート処理の場合、全Cr換算付着量が5〜100mg/mとなるように膜厚を調整すればよい。クロムフリー処理の例には、シランカップリング剤、シリカ、Ti塩、Zr塩および樹脂からなる群から選択される2種以上の成分を含む化成処理液による処理が含まれる。具体的には、シリカ:10〜20質量%、Ti塩:10〜35質量%、Zr塩:5〜25質量%、樹脂:50〜75質量%を含む化成処理液による処理や、シランカップリング剤:10〜90質量%、樹脂:10〜90質量%を含む化成処理液による処理が含まれる。いずれの場合であっても、上記成分の換算付着量の総和が5〜500mg/mとなるように膜厚を調整すればよい。また、リン酸塩処理の場合、リン換算付着量が100〜1000mg/mとなるように膜厚を調整すればよい。
化成処理皮膜は、公知の方法で形成されうる。たとえば、塗布を伴う処理であれば、化成処理液をロールコート法、スピンコート法、スプレー法などの方法で鋼板の表面に塗布し、水洗せずに乾燥させればよい。乾燥温度および乾燥時間は、水分を蒸発させることができれば特に限定されない。生産性の観点からは、乾燥温度は、到達板温で60〜250℃の範囲内が好ましく、乾燥時間は、2〜10秒の範囲内が好ましい。
[塗膜]
上記塗膜は、樹脂と酸化防止剤および光安定剤の一方または両方とを含有する。樹脂は、塗膜中において、塗膜の主成分となる量(例えば塗膜中における樹脂の含有量が50質量%以上)で含有されていればよいが、少なすぎると、外観が良好で安定した塗膜が得られないことがあり、多すぎると、酸化防止剤または光安定剤を添加することによる効果が十分に得られないことがある。
上記樹脂の種類は、本発明の効果が得られる範囲において特に限定されない。樹脂の例には、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂およびフッ素樹脂が含まれる。上記樹脂は、ステンレスの意匠を活かしたい場合には透明な塗膜を形成する樹脂である必要があり、また厨房部材に使用されることを鑑みれば、耐傷付き性を有することが好ましい。これらの観点から、アクリル樹脂またはフッ素樹脂であることが好ましい。また、上記樹脂は、水垢や食品に対する防汚性、耐洗剤性などの化学的な安定性に優れる塗膜を得る観点から、フッ素樹脂であることがさらに好ましい。
アクリル樹脂とは、アクリル酸エステルおよび(メタ)アクリル酸エステルの一方または両方を含むモノマーを重合して得られる樹脂である。アクリル樹脂の好ましい例には、例えば特許文献1に記載されているような、低吸湿性官能基や、ケイ素原子に三つのアルコキシ基と一つの有機基とが結合してなるオルガノコロイダルシリカを含有するアクリル樹脂が含まれる。
フッ素樹脂は、フッ素を有するオレフィンを含むモノマーを重合して得られる樹脂である。フッ素樹脂における結合エネルギーは、フッ素を含まない樹脂における結合エネルギーよりも高い。たとえば、C−H結合の結合エネルギーが402kJ/molであるのに対して、C−F結合の結合エネルギーは440kJ/molである。また、CH−CH結合の結合エネルギーが347kJ/molであるのに対して、CF−CH結合の結合エネルギーは490kJ/molである。一方で、先の実験で確認されたように、システムキッチンのクリヤー塗装ステンレス鋼板の塗膜の剥離箇所には、油脂由来のカルボン酸塩が存在する。よって、食用油が劣化した劣化油脂にR・、RO・およびROO・(Rは炭化水素基)などの各種ラジカルが発生し、このラジカルが、樹脂の高分子鎖を切断している可能性がある。フッ素樹脂は、その結合エネルギーの高さから、上記のようなラジカルに対してより強い抵抗力を発揮しうるものと考えられる。
フッ素樹脂の例には、二フッ化系のフッ素樹脂、三フッ化系のフッ素樹脂および四フッ化系のフッ素樹脂が含まれる。二フッ化系のフッ素樹脂の例には、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)系のフッ素樹脂(例えばカイナー(アルケマ社の登録商標))が含まれる。三フッ化系のフッ素樹脂の例には、三フッ化フルオロエチレン/ビニルエーテル(FEVE)交互共重合体(例えばルミフロン(旭硝子株式会社の登録商標))が含まれる。四フッ化系のフッ素樹脂の例には、四フッ化エチレン/ビニル共重合体(例えばゼッフル(ダイキン工業株式会社の登録商標))が含まれる。
フッ素樹脂は、劣化油脂を含有する異物による塗膜密着性の経時的な低下を防止する観点から、三フッ化系のフッ素樹脂であることが好ましい。この理由は定かではないが、三フッ化系のフッ素樹脂は、フッ素原子以外の他のハロゲン原子を一つ有することから、この他のハロゲン原子が三フッ化系のフッ素樹脂から解離することで、静電作用によって劣化油脂由来のカルボン酸塩が三フッ化系のフッ素樹脂に捕集されるため、と考えられる。
酸化防止剤は、一般に、ラジカル補足作用を有する化合物と、過酸化物分解作用を有する化合物とに大別されうる。上記酸化防止剤には、いずれの酸化防止剤も使用することが可能である。酸化防止剤は、一種でも二種以上でもよい。酸化防止剤を二種以上配合する場合では、たとえば、上記塗膜には、異物中の油脂の酸化を抑制する観点から、ラジカル捕捉作用を有する酸化防止剤を主として配合し、潜在的にラジカルを発生する可能性のある過酸化物を安定な化合物に分解する作用を有する酸化防止剤を補助的に配合することが好ましい。また、酸化防止剤は、塗膜の色調の変化を防止する観点から、色調変化の少ない酸化防止剤であることが好ましい。また、酸化防止剤は、塗料に配合した際に、塗料粘度の上昇や、保管安定性に影響を及ぼさないものであることが好ましい。ラジカル補足作用を有する酸化防止剤の例には、フェノール系の酸化防止剤が含まれる。上記の過酸化物分解作用を有する酸化防止剤の例には、ホスファイト系、チオエーテル系の酸化防止剤が含まれる。ホスファイト系の酸化防止剤は、塗料の増粘を引き起こす場合が多いので注意が必要である。上記のように二種以上の酸化防止剤を配合する場合では、具体的には、フェノール系の酸化防止剤を主の配合剤とし、ホスファイト系やチオエーテル系の酸化防止剤を必要に応じて補助的に配合することが好ましい。
また、上記酸化防止剤は、酸化還元反応に関与して強い還元性を示して抗酸化作用を有する化合物も含む。このような化合物の例には、ビタミンの類いで知られるアスコルビン酸類やトコフェロール類の化合物などが含まれる。上記化合物は、前述した塗膜中の含有量の範囲内であり、かつ塗料の性状や塗膜の外観に影響を及ぼさない範囲で配合されうる。
フェノール系の酸化防止剤の例には、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートおよびペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート]が含まれる。フェノール系の酸化防止剤の市販品の例には、アデカスタブ(株式会社ADEKAの登録商標、以下同じ)AO−50およびアデカスタブAO−60(いずれも株式会社ADEKA製)、IRGANOX(チバ ホールディング インコーポレーテッドの登録商標、以下同じ)1010およびIRGANOX1076(いずれもBASF製)が含まれる。
また、ホスファイト系の酸化防止剤の例には、トリス(2,4−t−ブチルフェニル)ホスファイトおよび環状ネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイトが含まれる。ホスファイト系の酸化防止剤の市販品の例には、アデカスタブ2112およびアデカスタブPEP−36(いずれも株式会社ADEKA製)、IRGAFOS(チバ ホールディング インコーポレーテッドの登録商標)168(BASF製)が含まれる。
また、チオエーテル系の酸化防止剤の例には、ジトリデシルチオジプロピオネートおよびペンタエリスリトールテトララウリルチオプロピオネートが含まれる。チオエーテル系の酸化防止剤の市販品の例には、アデカスタブAO−503およびアデカスタブAO−412S(いずれも株式会社ADEKA製)が含まれる。
光安定剤は、一般に、連鎖開始阻害作用を有する化合物、ラジカル補足作用を有する化合物およびこれらの両方の作用を有する化合物、に大別できる。上記光安定剤には、いずれの光安定剤も使用することが可能である。光安定剤は、異物中の油脂の酸化を抑制する観点からラジカル補足作用を有する光安定剤が好ましい。また、光安定剤は、塗膜の色調の変化を防止する観点から、色調変化の少ない光安定剤が好ましい。上記光安定剤の例には、ヒンダードアミン系の光安定剤およびベンゾエート系の光安定剤が含まれる。中でも、ヒンダードアミン系の光安定剤が、上記の観点から特に好ましい。
ヒンダードアミン系の光安定剤の例には、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタン−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルおよびトリデシル−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジノールとトリデシルアルコールと1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸との縮合物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールとβ,β,β,β−テトラメチル−3,9−(2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン)−ジエタノールとの縮合物、デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、および、(ビス(1−ウンデカンオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カーボネート、が含まれる。ヒンダードアミン系の光安定剤の市販品の例には、アデカスタブLA−52、アデカスタブLA−57、アデカスタブLA−62、アデカスタブLA−67、アデカスタブLA−68、アデカスタブLA−72、アデカスタブLA−77Y、アデカスタブLA−81、アデカスタブLA−82、アデカスタブLA−87(いずれも株式会社ADEKA製)、TINUBIN(チバ ホールディング インコーポレーテッドの登録商標、以下同じ)123、TINUBIN144およびTINUBIN765(いずれもBASF製)が含まれる。
上記塗膜は、上記酸化防止剤および上記光安定剤の一方のみを含有してもよいし、両方を含有していてもよい。上記塗膜における上記酸化防止剤および光安定剤の総含有量は、少なすぎると、塗膜に付着した劣化油脂による塗膜密着性の経時的な低下を抑制する効果が十分に得られないことがあり、多すぎるとブリードが発生することがある。このような理由から、上記総含有量は、樹脂100質量部に対して0.5〜30質量部であることが好ましい。
劣化油脂に対する酸化防止剤などの作用を確認するために、以下の実験を行った。
[実験:油の劣化抑制の確認試験]
サラダ油およびその加熱劣化油を用意し、油脂劣化度判定試験紙AV−CHECKに付け、当該試験紙の色調からサラダ油の酸価および上記加熱劣化油の酸価をそれぞれ測定した。その結果、サラダ油の酸価は0であり、加熱劣化油の酸価は2であった。
次いで、サラダ油および加熱劣化油のそれぞれ100質量部に、酸化防止剤1(アデカスタブAO−50(株式会社ADEKA製))を1質量部、25質量部及び50質量部配合し、酸化防止剤1の濃度が異なるサラダ油または加熱劣化油の試験液を得た。また、酸化防止剤1を配合しないサラダ油および加熱劣化油も用意し、試験液とした。これらの試験液を60℃の環境に7日間静置し、静置後、当該試験液の酸価を上記油脂劣化度判定試験紙でそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
Figure 2014195513
表1から明らかなように、酸化防止剤によって油の酸化が抑制されること、および、酸化防止剤の含有量が1質量部で十分な酸化抑制効果が得られること、がわかる。
前述したように、劣化油脂からは、カルボン酸が生じることが確認され、またラジカルが発生することが推測される。上記の実験に使用した試験後の各油についても、キャピラリー電気泳動法によりカルボン酸の有無を調査した結果、ギ酸、酢酸が生成していることを確認した。よって、上記の実験より、酸化防止剤は油脂の酸化を防止していることから、油脂の劣化(酸化)に伴うラジカルの発生も抑制しているものと推測される。そして、後述する実施例に示されるように、酸化防止剤に代えて光安定剤を用いた場合でも、異物の付着による塗膜の剥離を防止する効果が見られる。よって、酸化防止剤および光安定剤は、いずれも、塗膜中において油脂の劣化に伴うラジカルの発生を抑制しているものと推測される。
なお、後述する実施例に示されるように、樹脂と酸化防止剤または光安定剤との組み合わせを変えると、酸化防止剤または光安定剤の上記の作用の程度が変わることから、酸化防止剤または光安定剤は、油脂の劣化抑制のみならず、樹脂に対しても、塗膜密着性の低下を抑制する何らかの作用を呈するものと推測される。このように、上記酸化防止剤および光安定剤は、樹脂、劣化油脂および発生が推定されるラジカル、の少なくとも二つに作用し、異物の付着による厨房用塗装鋼板の塗膜密着性の経時的な低下を抑制するものと考えられる。
上記塗膜の膜厚は、特に限定されないが、1〜30μmの範囲内が好ましい。膜厚が1μm未満の場合、鋼板の表面が十分に被覆されないおそれがある。一方、膜厚が30μm超の場合、塗膜の表面が乱れ、塗膜の美観が損なわれることがある。
上記塗膜は、公知の方法で形成されうる。たとえば、上記樹脂と、酸化防止剤または光安定剤とを含有する塗料を上記鋼板の表面に塗布し、加熱して、塗布した塗料を乾燥させることによって形成されうる。上記塗料の塗布方法は、特に限定されず、塗装鋼板の製造に使用されている方法から適宜選択すればよい。そのような塗布方法の例には、プレコート鋼板の製造方法に使用されている方法が含まれ、より具体的には、ロールコート法、ローラーカーテンコート法、カーテンフロー法およびスプレー法が含まれる。
上記塗膜は、特にステンレス鋼などの上記鋼板の意匠性を生かす場合は、クリヤー塗膜であることが好ましい。本願明細書において「クリヤー塗膜」とは、JIS K5602に規定された分光光度計を用いて測定される、遊離塗膜の波長400〜700nmの範囲における分光透過率が70%以上の塗膜を意味する。遊離塗膜は、例えば、上記塗膜に対する離型性を有する樹脂層、例えばPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)樹脂層、を有する基板上に、本発明における上記塗膜を形成するための塗料を塗布し、乾燥させて得られた乾燥塗膜を、基板から剥離させることによって得ることができる。遊離塗膜の厚さは、上記塗膜の膜厚と同程度とすればよい。
上記塗膜は、本発明の効果が得られる範囲で、上記樹脂、酸化防止剤および光安定剤以外の他の成分をさらに含有していてもよい。このような他の成分の例には、防錆顔料や体質顔料などの顔料が含まれる。
本発明に係る厨房用塗装鋼板は、前述した塗膜を有することから、この表面に付着した劣化油脂の浸透を抑制し、当該油脂の酸化を抑制する。よって、当該油脂による塗膜の剥離を防止することができる。本発明に係る厨房用塗装鋼板は、食用油などの油脂が長期にわたり接触する可能性があり、かつ美観を要求される厨房設備に好適に利用することができ、例えば厨房設備の材料用の塗装鋼板として好適である。
[厨房用部材]
本発明に係る厨房用部材は、前述した本発明に係る厨房用塗装鋼板によって構成される。厨房用部材とは、厨房の一部品であり、その例には、流し台の天板、シンク、コンロの天板、引き出しの前板、中板、底板、開き戸、キッチンパネル、レンジフードおよびレンジフードの整流板が含まれる。上記厨房用部材は、前述した厨房用塗装鋼板が材料として用いられる以外は、塗装鋼板から厨房用部材を製造する通常の方法によって作製されうる。上記厨房用部材は、前述した厨房用塗装鋼板によってその表面が構成されることが好ましい。なお、「厨房」とは、食用油を用いた加熱調理が可能な設備を言い、その例には、一般家庭の台所、レストランを含む食料を販売する店舗の調理場、および、学校や公民館などの教育、文化施設の調理台、が含まれる。
本発明に係る厨房用部材は、前述した厨房用塗装鋼板によって構成されることから、加熱調理に伴う食用油および食品を含有する異物による塗膜密着性の経時的な低下を防止することができる。よって、実使用においても長期にわたり塗装鋼板における塗膜の剥離が生じない。よって、長期にわたり清潔さおよび塗装鋼板の美観が維持される厨房を構成することが可能である。
以下、実施例を参照して本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されない。
[実施例1]
(塗装鋼板の作製)
厚さ0.8mmのステンレス鋼板(SUS304BA)を圧延加工し、スムースドットエンボスステンレス鋼板とした。このエンボスのパターンは、直径0.9mmの大凸部と、直径0.5mmの小凸部とから構成されている。凸部同士のピッチ(中心間距離)は1.5mmである。大凸部の突出高さは34μmであり、小凸部の突出高さは21μmである。
得られたエンボス鋼板に、クロムフリーの化成処理液を塗布して化成処理皮膜を形成し、鋼板および化成処理皮膜からなる塗装原板を得た。化成処理液の組成は、ヘキサフロオロチタン酸:55g/L、ヘキサフロオロジルコニウム酸:10g/L、アミノメチル置換ポリビニルフェノール:72g/Lである。化成処理液の溶媒は水である。
一方で、市販のプレコート用アクリル塗料(Vハード、大日本塗料株式会社製)に、酸化防止剤1(フェノール系酸化防止剤、アデカスタブAO−50(株式会社ADEKA製))を、当該塗料中の樹脂固形分(アクリル樹脂のモノマーおよびその他の樹脂成分)100質量部に対して0.7質量部配合し、塗料1を得た。塗料1をロールコート法によって前述の塗装原板の化成処理皮膜に塗布し、塗装原板を230℃に加熱して、化成処理皮膜上にクリヤー塗膜を形成した。クリヤー塗膜の厚みは5μmであった。得られた塗装鋼板を「塗装鋼板1」とする。
[実施例2,3]
酸化防止剤1の配合量をそれぞれ3質量部および25質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、塗料2および3をそれぞれ作製し、塗装鋼板2および3を得た。
[実施例4〜10]
酸化防止剤1を以下に示す酸化防止剤2〜4および光安定剤1〜4にそれぞれ変更し、その配合量を3質量部に変更した以外は実施例1と同様にして塗料4〜10を作製し、塗装鋼板4〜10を得た。
(酸化防止剤)
酸化防止剤2:フェノール系酸化防止剤(アデカスタブAO−60(株式会社ADEKA製))
酸化防止剤3:ホスファイト系酸化防止剤(アデカスタブ2112(株式会社ADEKA製))
酸化防止剤4:チオエーテル系酸化防止剤(アデカスタブAO−503(株式会社ADEKA製))
(光安定剤)
光安定剤1:ヒンダードアミン系光安定剤(アデカスタブLA−52(株式会社ADEKA製))
光安定剤2:ヒンダードアミン系光安定剤(アデカスタブLA−72(株式会社ADEKA製))
光安定剤3:ヒンダードアミン系光安定剤(アデカスタブLA−77Y(株式会社ADEKA製))
光安定剤4:ヒンダードアミン系光安定剤(アデカスタブLA−81(株式会社ADEKA製))
[実施例11]
酸化防止剤1と光安定剤1をそれぞれ1.5質量部配合した以外は実施例1と同様にして塗料11を作製し、塗装鋼板11を得た。
[比較例1]
酸化防止剤1を配合せず、上記アクリル系原塗料を塗装原板の化成処理皮膜に塗布した以外は実施例1と同様にして、塗装鋼板12を得た。
[比較例2,3]
酸化防止剤1の配合量をそれぞれ0.3質量部および32質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、塗料13および14をそれぞれ作製し、塗装鋼板13および14を得た。
[実施例12]
上記アクリル系原塗料に代えて三フッ化系フッ素樹脂を主成分とする組成物(ルミフロン(旭硝子株式会社の登録商標))に、酸化防止剤1を、当該塗料中の樹脂固形分100質量部に対して0.7質量部配合し、塗料15を作製した。そして、塗料1を塗料15に変更した以外は実施例1と同様にして塗装鋼板15を得た。
[実施例13,14]
酸化防止剤1の配合量をそれぞれ3質量部および25質量部に変更した以外は実施例12と同様にして、塗料16および17をそれぞれ作製し、塗装鋼板16および17を得た。
[実施例15〜21]
酸化防止剤1を酸化防止剤2〜4および光安定剤1〜4にそれぞれ変更し、その配合量を3質量部に変更した以外は実施例12と同様にして塗料18〜24を作製し、塗装鋼板18〜24を得た。
[実施例22]
酸化防止剤2と光安定剤2をそれぞれ1.5質量部配合した以外は実施例12と同様にして塗料25を作製し、塗装鋼板25を得た。
[比較例4]
酸化防止剤1を配合せず、上記三フッ化フッ素樹脂を主成分とする組成物を塗装原板の化成処理皮膜に塗布した以外は実施例12と同様にして、塗装鋼板26を得た。
(耐油性試験)
市販の食用サラダ油を用意した。さらにこのサラダ油を加熱により劣化させ、その酸価を2に調整した加熱劣化油を用意した。この加熱劣化油で塗装鋼板1〜26のクリヤー塗膜を被覆し、60℃の環境に静置し、塗膜が剥離する日数を測定し、以下の基準で判定した。結果を表2に示す。なお、以下の判定「A」は、住宅向けシステムキッチンの10年間の実使用に相当する。
A:28日でも剥離しない。
B:24日では剥離しなかったが28日までに剥離した。
C:20日では剥離しなかったが24日までに剥離した。
D:16日では剥離しなかったが20日までに剥離した。
E:12日では剥離しなかったが16日までに剥離した。
F:8日では剥離しなかったが12日までに剥離した。
G:4日では剥離しなかったが8日までに剥離した。
H:4日以内に剥離した。
Figure 2014195513
酸化防止剤1〜4または光安定剤1〜4を塗膜に配合した塗装鋼板1〜11では、これらの酸化防止剤または光安定剤を配合しない塗装鋼板12に比べて、同等またはそれ以上の耐油性が得られている。よって、これらの酸化防止剤または光安定剤が、加熱劣化油が塗膜を浸食するメカニズムに対する何らかの抑制効果(例えば加熱劣化油の酸化の抑制など)を奏していると考えられる。なお、塗装鋼板14では、耐油性試験中、塗膜の欠陥として、塗膜に白色の粉が発生する現象(添加剤のブリードアウト)が観察された。
また、樹脂の種類に応じて耐油性の向上効果の程度が異なる。たとえば、アクリル樹脂では、酸化防止剤1を含有する塗装鋼板2は、酸化防止剤1などを含有しない塗装鋼板12に比べて顕著な耐油性を有し、また、酸化防止剤2を含有する塗装鋼板4に比べても高い耐油性を有する。一方、フッ素樹脂では、酸化防止剤1を含有する塗装鋼板16は、酸化防止剤1などを含有しない塗装鋼板26に対しては顕著な耐油性を有するが、酸化防止剤2を含有する塗装鋼板18と比べると、その耐油性は低かった。同様に、光安定剤の効果の程度もアクリル樹脂系塗装鋼板とフッ素樹脂系塗装鋼板とで異なっている。このように、塗膜が同じ酸化防止剤などを同じ量含有していても、塗膜中の樹脂の種類が異なると、得られる耐油性の効果の程度が異なることがある。したがって、酸化防止剤または光安定剤は、加熱劣化油だけでなく樹脂にも作用し、加熱劣化油に対する樹脂の安定性を向上させる何らかの機能を果たしていると考えられる。
さらに、表2より、アクリル樹脂に比べて、フッ素樹脂の方が、耐油性が高いことがわかる。
[実施例23,24]
ルミフロン(旭硝子株式会社の登録商標)に代えて、二フッ化系フッ素樹脂を主成分とする組成物(カイナー(アルケマ社の登録商標)、アクリル樹脂成分の含有量が30質量%)を用い、酸化防止剤1の配合量を3質量部に変更した以外は実施例12と同様にして、塗料27を作製した。そして、塗料1を塗料27に変更した以外は実施例1と同様にして塗装鋼板27を得た。
また、ルミフロン(旭硝子株式会社の登録商標)に代えて、四フッ化系フッ素樹脂を主成分とする組成物(ゼッフル(ダイキン工業株式会社の登録商標))を用い、酸化防止剤1の配合量を3質量部に変更した以外は実施例12と同様にして塗料28を作製した。そして、塗料1を塗料28に変更した以外は実施例1と同様にして塗装鋼板28を得た。
そして、塗装鋼板27および28、ならびに、三フッ化系フッ素樹脂の塗膜を有する塗装鋼板16、およびアクリル樹脂の塗膜を有する塗装鋼板2のそれぞれについて、上記耐油性試験を行い、塗膜が剥離する日数を測定し、先の基準で判定した。結果を表3に示す。
Figure 2014195513
フッ素樹脂の塗膜を有する塗装鋼板16,27および28は、いずれも、アクリル樹脂の塗膜を有する塗装鋼板2に比べて、高い塗膜密着性を示した。中でも、塗装鋼板16が最も高い塗膜密着性を示した。よって、三フッ化系フッ素樹脂は、二フッ化系フッ素樹脂および四フッ化系フッ素樹脂に比べて、加熱劣化油による塗膜の剥離を抑制する何らかの機能において、より優れていることがわかる。三フッ化系フッ素樹脂は、二フッ化系または四フッ化系フッ素樹脂にはない、塩素原子を一つだけ有している。この塩素原子の存在が、塗膜の剥離防止効果に寄与している可能性が考えられる。たとえば、三フッ化フッ素樹脂が加熱劣化油由来のカルボン酸イオンを捕集することが考えられる。すなわち、塗装鋼板16中において、三フッ化フッ素樹脂中の他のハロゲン原子(本実施例では塩素原子)が解離し、このように一つのハロゲン原子が解離した三フッ化フッ素樹脂が、加熱劣化油由来のカルボン酸イオンを捕集する可能性が考えられる。
本発明に係る厨房用塗装鋼板は、加熱により劣化(酸化)した油脂による塗膜密着性の経時的な低下を抑制する効果に優れる。このため、厨房用部材用のプレコート鋼板として有用である。さらに、食品や化粧料などの工場または研究施設における作業台、実験台など、酸化した油脂に長期間曝される可能性のある物品の材料、部材としての利用も期待される。
11,13 天板
11a 鋼板
11b 化成処理皮膜
11c クリヤー塗膜
12 ゴムパッキン
14 異物
15 剥離部分

Claims (5)

  1. 鋼板と、前記鋼板の表面に形成された塗膜と、を有し、
    前記塗膜は、樹脂と、酸化防止剤および光安定剤の一方または両方とを含有し、
    前記塗膜中における前記酸化防止剤および前記光安定剤の総含有量は、樹脂100質量部に対して0.5〜30質量部である、
    厨房用塗装鋼板。
  2. 前記樹脂は、フッ素樹脂である、請求項1に記載の厨房用塗装鋼板。
  3. 前記酸化防止剤は、フェノール系酸化防止剤である、請求項1または2に記載の厨房用塗装鋼板。
  4. 前記光安定剤は、ヒンダードアミン系光安定剤である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の厨房用塗装鋼板。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の厨房用塗装鋼板で構成された厨房用部材。
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