JP2014195215A - 無線通信機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1の無線通信機器がアクセスポイントを介して第2の無線通信機器と通信不可能である状況を適切に解消し得る技術を開示すること。
【解決手段】 MFPは、APを介して確認信号をCDに送信することを試行する(S100)。MFPは、CDから応答信号を受信しない場合(S102でNO)に、APを介してサーバにアクセス信号を送信して(S106)、サーバから応答信号を受信するのか否かを判断する(S108)。MFP10は、サーバから応答信号を受信する場合(S108でYES)に、アドホック接続を利用して、情報要求をCDに供給し、CDから情報を取得する(S120)。そして、MFP10は、当該情報がCDからサーバへのアクセス結果として「OK」を示す場合(S124でYES)に、APのプライバシーセパレータ設定がONされていることを示すメッセージを表示させる(S126)。
【選択図】図3

Description

本明細書では、アクセスポイントを介して他の無線通信機器と通信を実行するための無線通信機器を開示する。
無線LAN(Local Area Networkの略)を形成するためのアクセスポイントが広く知られている。そして、公知のアクセスポイントの中には、無線LANに所属している2個の無線通信機器の間の通信を中継する設定と、無線LAN内のセキュリティを確保するために、2個の無線通信機器の間の通信を中継しない設定と、の間で、設定を切り替え可能なものが存在する。
特開2005−303459
アクセスポイントの設定が通信を中継しない設定である状況では、仮に、2個の無線通信機器がアクセスポイントに接続されていても、当該2個の無線通信機器は、アクセスポイントを介した通信を実行することができない。しかしながら、無線通信の知識に乏しいユーザは、2個の無線通信機器が通信を実行不可能である原因を特定したり、2個の無線通信機器が通信を実行不可能である状況を解消させたりするのが困難である。
本明細書では、第1及び第2の無線通信機器がアクセスポイントを介した通信を実行不可能である状況を解消し得る技術を開示する。
本明細書によって開示される第1の無線通信機器は、第1の判断部と、第2の判断部と、特定処理実行部と、を備える。第1の判断部は、第1の無線通信機器がアクセスポイントを介して第2の無線通信機器と通信可能であるのか否かを判断する。第1及び第2の無線通信機器のそれぞれは、アクセスポイントによって形成される第1のネットワークに所属する機器である。第2の判断部は、第1の無線通信機器がアクセスポイントを介して第2の無線通信機器と通信可能でないと判断される場合に、外部機器との通信に関する所定の条件が満たされるのか否かを判断する。アクセスポイントは、第1のネットワークに所属する機器と、第1のネットワークとは異なる第2のネットワーク側に位置する機器と、の間の通信を中継する機能を有する。外部機器は、第2のネットワーク側に位置する機器である。所定の条件は、第1の無線通信機器がアクセスポイントを介して外部機器と通信可能であること、及び、第2の無線通信機器がアクセスポイントを介して外部機器と通信可能であることを含む。特定処理実行部は、所定の条件が満たされると判断される場合に、アクセスポイントの設定を第1の設定から第2の設定に変更するための特定処理を実行する。第1の設定は、アクセスポイントが、第1のネットワークに所属する2個の機器の間の通信を中継しない設定である。第2の設定は、アクセスポイントが、第1のネットワークに所属する2個の機器の間の通信を中継する設定である。
上記の構成によると、第1の無線通信機器は、第1の無線通信機器自身がアクセスポイントを介して第2の無線通信機器と通信可能でないと判断する場合に、さらに、外部機器との通信に関する所定の条件が満たされるのか否かを判断する。そして、第1の無線通信機器は、所定の条件が満たされると判断する場合、即ち、第1及び第2の無線通信機器の双方がアクセスポイントを介して外部機器と通信可能であると判断する場合には、特定処理を実行する。即ち、所定の条件が満たされる場合には、アクセスポイントの設定が第1の設定であることに起因して、第1の無線通信機器がアクセスポイントを介して第2の無線通信機器と通信不可能である可能性があるので、第1の無線通信機器は、アクセスポイントの設定を第1の設定から第2の設定に変更するための特定処理を実行する。これにより、アクセスポイントの設定が第2の設定に変更され得るので、第1及び第2の無線通信機器がアクセスポイントを介した通信を実行不可能である状況が解消され得る。
上記の第1の無線通信機器の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の第1及び第2の無線通信機器を備えるシステムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 MFP(即ち多機能機)及びCD(即ち通話デバイス)の設定変更処理のフローチャートを示す。 MFPの確認処理のフローチャートを示す。 CDの確認処理のフローチャートを示す。 AP(即ちアクセスポイント)のプライバシーセパレータ設定がOFFであるケースのシーケンス図を示す。 APのプライバシーセパレータ設定がONであるケースのシーケンス図を示す。 第2実施例のMFPの確認処理のフローチャートを示す。 第2実施例のシーケンス図を示す。
(第1実施例)
(無線通信システム2の構成)
図1に示されるように、無線通信システム2は、多機能機10と、通話デバイス50と、アクセスポイント100と、ルータ105と、サーバ110と、FAX(Facsimileの略)装置120と、を備える。多機能機10、通話デバイス50、アクセスポイント100、及び、ルータ105は、例えば、家庭内に設置される。サーバ110は、インターネット上に設置される。FAX装置120は、例えば、上記の家庭とは異なる家庭に設置される。以下では、記載の簡単化のために、多機能機10、通話デバイス50、アクセスポイント100のことを、それぞれ、「MFP(Multi-Function Peripheralの略)」、「CD(Call Deviceの略)」、「AP(Access Pointの略)」と呼ぶ。
MFP10及びCD50は、AP100を介するインフラストラクチャの無線通信(以下では「インフラ通信」と呼ぶ)を実行可能であると共に、AP100を介さないアドホックの無線通信(以下では「アドホック通信」と呼ぶ)を実行可能である。
MFP10及びCD50のそれぞれは、AP100及びルータ105を介して、インターネット上のサーバ110と通信を実行可能である。また、CD50及びFAX装置120は、PSTN(Public Switched Telephone Networkの略)を介して、FAXデータの通信を実行することができる。
(MFP10の構成)
MFP10は、印刷機能及びスキャン機能を含む多機能を実行可能な周辺機器(即ち、図示省略のPC(Personal Computerの略)等の周辺機器)である。MFP10は、操作部12と、表示部14と、無線LAN(Local Area Networkの略)インターフェース20と、印刷実行部22と、スキャン実行部24と、制御部30と、を備える。各部12〜30は、バス線(符号省略)に接続されている。以下では、インターフェースのことを「I/F」と呼ぶ。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をMFP10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。無線LANI/F20は、無線通信を実行するためのI/Fである。無線LANI/F20は、インフラ通信を実行するためのインフラモードと、アドホック通信を実行するためのアドホックモードと、を有しており、選択される一方のモードに従って動作する。印刷実行部22は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。スキャン実行部24は、CCD、CIS等のスキャン機構である。
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に記憶されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ハードディスク等によって構成される。メモリ34は、上記のプログラムのみならず、無線設定情報と、サーバ110のIPアドレスと、MFP10のデバイスIDと、CD50のデバイスIDと、を記憶する。
メモリ34は、CD50とアドホック通信を実行するための無線設定情報(以下では「アドホック設定情報」と呼ぶ)を、MFP10の出荷段階から予め記憶している。従って、CPU32は、無線LANI/F20のモードがアドホックモードである状態では、メモリ34内のアドホック設定情報を利用して、AP100を介さずに、CD50と無線通信を実行可能である。アドホック設定情報は、SSID(Service Set Identifierの略)、BSSID(Basic Service Set Identifierの略)、認証方式、暗号化方式、及び、パスワードを含む。
また、例えば、ユーザが、操作部12を操作して、AP100に接続するための無線設定情報(以下では「インフラ設定情報」と呼ぶ)を入力する場合(図2のS10でYES)には、メモリ34は、インフラ設定情報を記憶する。そして、CPU32は、無線LANI/F20のモードがインフラモードである状態では、メモリ34内のインフラ設定情報を利用して、AP100を介して、CD50と無線通信を実行可能である。インフラ設定情報は、SSID、BSSID、認証方式、暗号化方式、及び、パスワードを含む。
メモリ34は、サーバ110のIPアドレス、MFP10のデバイスID、及び、CD50のデバイスIDを、MFP10の出荷段階から予め記憶している。サーバ110のIPアドレスは、MFP10が、後述のアクセス信号(図3のS106参照)をサーバ110に送信するために利用される。即ち、CPU32は、サーバ110のIPアドレスが送信先IPアドレスとして指定されているアクセス信号を送信することができる。
MFP10のデバイスID、CDのデバイスIDは、それぞれ、MFP10、CD50に割り当てられているユニークなID(即ち識別情報)である。MFP10のデバイスIDは、MFP10が、後述の確認信号(図3のS100参照)を送信するために利用される。CD50のデバイスIDは、MFP10が、CD50から後述の確認信号(図4のS150参照)を受信して、応答信号をCD50に送信するために利用される。
なお、変形例では、メモリ34は、サーバ110のIPアドレスに代えて、サーバ110のURL(Uniform Resource Locatorの略)を記憶していてもよい。そして、CPU32は、サーバ110のURLを用いた名前解決を実行することによって、サーバ110のIPアドレスを取得して、取得済みのIPアドレスが送信先IPアドレスとして指定されているアクセス信号を送信してもよい。
(CD50の構成)
CD50は、無線LANI/F60と、PSTNI/F62と、制御部70と、ハンドセット80と、を備える。各部60〜70は、バス線(符号省略)に接続されている。各部60〜70は、図示省略の筐体内に設けられている。ハンドセット80は、筐体に対して着脱可能である。
無線LANI/F60は、無線通信を実行するためのI/Fである。無線LANI/F60は、インフラモードとアドホックモードとを有し、選択される一方のモードに従って動作する。PSTNI/F62は、一般公衆回線網であるPSTNに接続される。より具体的に言うと、PSTNI/F62には、PSTNのためのケーブルの一端が接続される。当該ケーブルの他端は、例えば、家庭内のPSTN用ソケットに接続される。
制御部70は、CPU72と、メモリ74と、を備える。CPU72は、メモリ74に記憶されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。メモリ74は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ハードディスク等によって構成される。メモリ74は、上記のプログラムのみならず、無線設定情報と、サーバ110のIPアドレスと、MFP10のデバイスIDと、CD50のデバイスIDと、を記憶する。
メモリ74は、MFP10のメモリ34に記憶されているアドホック設定情報と同じアドホック設定情報を、CD50の出荷段階(即ちMFP10の出荷段階)から予め記憶している。従って、CPU72は、無線LANI/F60のモードがアドホックモードである状態では、メモリ74内のアドホック設定情報を利用して、AP100を介さずに、MFP10と無線通信を実行することができる。
また、メモリ74は、MFP10からインフラ設定情報を取得する場合(図2のS50でYES)には、インフラ設定情報を記憶する。そして、CPU72は、無線LANI/F60のモードがインフラモードである状態では、メモリ74内のインフラ設定情報を利用して、AP100を介して、MFP10と無線通信を実行可能である。
メモリ74は、サーバ110のIPアドレス、MFP10のデバイスID、及び、CD50のデバイスIDを、CD50の出荷段階(即ちMFP10の出荷段階)から予め記憶している。従って、CPU72は、サーバ110のIPアドレスが送信先IPアドレスとして指定されている後述のアクセス信号(図4のS154参照)を送信することができる。なお、変形例では、メモリ74は、サーバ110のIPアドレスに代えて、サーバ110のURLを記憶していてもよい。
MFP10のデバイスID、CD50のデバイスIDは、それぞれ、MFP10のメモリ34に記憶されているデバイスIDと同じIDである。CD50のデバイスIDは、CD50が、後述の確認信号(図4のS150参照)を送信するために利用される。MFP10のデバイスIDは、CD50が、MFP10から後述の確認信号(図3のS100参照)を受信して、応答信号をMFP10に送信するために利用される。
ハンドセット80は、マイク82と、スピーカ84と、図示省略のCPUと、を備える。また、図示省略しているが、ハンドセット80及びCD50の上記の筐体のそれぞれは、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunicationの略)規格に従って、音声データの無線通信を実行するためのインターフェースを備える。ユーザは、上記の筐体からハンドセット80が離脱した状態で、ハンドセット80を利用して、上記の筐体のPSTNI/F62を介して、図示省略の電話機(即ちPSTNに接続されている電話機)と電話通信を実行することができる。
(FAX機能)
MFP10及びCD50が協働して処理を実行することによって、FAX機能が実現される。例えば、CD50は、FAX装置120からPSTNI/F62を介してFAXデータを受信する場合に、無線LANI/F60を介してFAXデータをMFP10に送信する。MFP10は、CD50から無線LANI/F20を介してFAXデータを受信する場合に、FAXデータによって表わされる画像の印刷を印刷実行部22に実行させる。これにより、FAX受信動作が実現される。
また、MFP10は、例えば、FAX装置120がFAXデータの送信先として指定される場合に、原稿のスキャンを実行することによって得られるFAXデータを、無線LANI/F20を介してCD50に送信する。CD50は、MFP10から無線LANI/F60を介してFAXデータを受信する場合に、PSTNI/F62を介してFAX装置120にFAXデータを送信する。これにより、FAX送信動作が実現される。
上述したように、MFP10は、PSTNから受信されるFAXデータによって表わされる画像を印刷する機能(即ち印刷実行部22)を備えているが、CD50は、当該機能を備えていない。また、MFP10は、原稿のスキャンを実行して、PSTNに送信されるべきFAXデータを生成する機能(即ちスキャン実行部24)を備えているが、CD50は、当該機能を備えていない。従って、MFP10の全体のサイズは、CD50の全体のサイズよりも大きい。
仮に、PSTNのためのケーブルをCD50ではなくMFP10に接続しなければならない構成(即ち、PSTNI/FをMFP10に設ける構成)を採用すると、以下の理由で、ユーザの利便性が損なわれ得る。即ち、家庭内では、PSTN用ソケットの位置が予め決められている。そして、MFP10が比較的に大きいサイズを有するために、PSTN用ソケットの近傍にスペースが少ない環境では、PSTN用ソケットの近傍にMFP10を設置するのが困難である。このような状況では、ユーザは、長いケーブルを利用すれば、PSTN用ソケットから離れた位置にMFP10を設置することができる。しかしながら、家庭内の見栄えが損なわれるので、ユーザは、通常、長いケーブルを利用することを好まない。
これに対し、本実施例では、比較的に小さいサイズを有するCD50にPSTNI/F62が設けられている。従って、PSTN用ソケットの近傍にスペースが少ない環境でも、PSTN用ソケットの近傍にCD50を容易に設置して、CD50をPSTNに接続することができる。そして、MFP10及びCD50がFAXデータの無線通信を実行可能であるので、ユーザは、PSTN用ソケットから離れた位置にMFP10を自由に設置することができる。
(AP100の構成)
例えば、ユーザは、図示省略のPCを利用して、AP100にアクセスすることができる。そして、ユーザは、PCを介して、AP100にインフラ設定情報を入力することができる。この場合、AP100は、インフラ設定情報を記憶することができ、当該インフラ設定情報を利用して、無線LANを形成することができる。
AP100は、AP100自身によって形成されている無線LANに所属する2個の機器の間の通信を中継するLAN内中継機能を備える。ただし、AP100は、LAN内中継機能を実行するのか否かに関するプライバシーセパレータ(Privacy Separator)設定を有する。ユーザは、図示省略のPCを利用してAP100にアクセスして、又は、AP100に設けられているボタンを操作して、AP100のプライバシーセパレータ設定をON及びOFFの間で切り替えることができる。プライバシーセパレータ設定がOFFである状態では、AP100は、LAN内中継機能を実行する(即ち、通信の中継を許容する)。プライバシーセパレータ設定がONである状態では、AP100は、LAN内中継機能を実行しない(即ち、通信の中継を許容せずに、通信の中継を禁止する)。
また、AP100は、LAN側に位置する機器と、WAN側に位置する機器と、の間の通信を中継するLAN−WAN中継機能を備える。AP100が有線又は無線でルータ105に接続されている場合には、AP100自身によって形成されている無線LANに所属する機器と、AP100のルータ105側に位置する機器(即ち、AP100のWAN(Wide Area Networkの略)側に位置する機器;例えばサーバ100)と、の間の通信を中継する。ただし、AP100は、ルータ105に接続されていない場合には、LAN−WAN中継機能を実行しない。
(ルータ105の構成)
ルータ105は、いわゆるブロードバンドルータであり、AP100によって形成されている無線LANで利用されるプライベートIPアドレスと、WAN(即ちインターネット)で利用されるグローバルIPアドレスと、の間の変換を実行するNAT(Network Address Translationの略)機能を備える。なお、本実施例では、ルータ105は、AP100とは別体に構成されているが、変形例では、AP100がルータ105の機能を備えていてもよく、この場合、ルータ105が設置されなくてもよい。
(サーバ110の構成)
サーバ110は、MFP10及びCD50のベンダによってインターネット上に設置される。サーバ110は、MFP10又はCD50からアクセス信号(図3のS106、図4のS154参照)を受信する場合に、応答信号をMFP10又はCD50に送信する。
(MFP10及びCD50の設定変更処理;図2)
続いて、図2を参照して、MFP10のCPU32が実行する設定変更処理と、CD50のCPU72が実行する設定変更処理と、について説明する。上述したように、MFP10のメモリ34及びCD50のメモリ74は、同じアドホック設定情報を予め記憶している。そして、MFP10及びCD50にインフラ設定情報が入力されない限り、MFP10及びCD50の無線LANI/F20,60のそれぞれは、アドホックモードに設定されている。各無線LANI/F20,60がアドホックモードに設定されている状態において、図2の各フローチャートが実行される。
(MFP10の設定変更処理)
S10では、MFP10のCPU32は、ユーザが操作部12を操作してインフラ設定情報を入力することを監視する。CPU32は、ユーザによってインフラ設定情報が入力される場合には、S10でYESと判断して、S12に進む。
S12では、CPU32は、S10で入力されたインフラ設定情報をメモリ34に記憶して、MFP10の無線LANI/F20のモードをアドホックモードからインフラモードに変更する。これにより、CPU32は、メモリ34内のアドホック設定情報を利用する状態から、メモリ34内のインフラ設定情報を利用する状態に移行する。この結果、仮に、S10でYESの段階でMFP10及びCD50の間にアドホック通信を実行するための無線接続(以下では「アドホック接続」と呼ぶ)が確立されていた場合には、アドホック接続が切断される。
次いで、S14では、CPU32は、メモリ34内のインフラ設定情報を利用して、MFP10及びAP100の間に接続(以下では「インフラ接続」と呼ぶ)を確立することを試行する。具体的には、CPU32は、メモリ34内のインフラ設定情報をAP100に送信することによって、MFP10の認証をAP100に実行させる。
AP100は、MFP10からインフラ設定情報を受信する場合に、受信済みのインフラ設定情報と、AP100に記憶(即ち設定)されているインフラ設定情報と、が一致するのか否かを判断することによって、MFP10の認証を実行する。AP100は、MFP10の認証が成功する場合(即ち、上記の2つのインフラ設定情報が一致する場合)には、認証成功を示す信号をMFP10に送信する。一方、AP100は、MFP10の認証が成功しない場合(即ち、上記の2つのインフラ設定情報が一致しない場合)には、認証成功を示す信号をMFP10に送信しない。例えば、ユーザが、インフラ設定情報をMFP10に入力する際(即ちS10)に、AP100に記憶されているインフラ設定情報に含まれるパスワードとは異なるパスワードを入力した場合には、AP100は、MFP10の認証が成功しないと判断する。
なお、MFP10及びAP100の間の電波環境が悪い状況(例えば、MFP10及びAP100の間の距離が非常に大きい状況、MFP10及びAP100の間に無線通信を阻害する物(例えば壁)が存在する状況等)では、AP100は、MFP10からインフラ設定情報を受信することができないので、認証成功を示す信号をMFP10に送信しない。
S16では、CPU32は、AP100から認証成功を示す信号を受信するのか否かを判断する。CPU32は、AP100から認証成功を示す信号を受信しない場合、即ち、MFP10及びAP100の間にインフラ接続が確立されない場合には、S16でNOと判断して、S18に進む。一方において、CPU32は、AP100から認証成功を示す信号を受信する場合、即ち、MFP10及びAP100の間にインフラ接続が確立される場合には、S16でYESと判断して、S22に進む。
S18では、CPU32は、エラー画面を表示部14に表示させる。上述したように、MFP10がAP100から認証成功を示す信号を受信しない状況(S16でNOの場合)としては、MFP10からAP100に送信されるインフラ設定情報と、AP100に記憶されているインフラ設定情報と、が一致しない状況、又は、MFP10及びAP100の間の電波環境が悪い状況、が考えられる。従って、S18で表示されるエラー画面は、インフラ設定情報が間違っていることを示すメッセージと、MFP10及びAP100の間の電波環境が悪いことを示すメッセージと、を含む。このようなメッセージが表示されるので、ユーザは、MFP10及びAP100の間にインフラ接続を確立するための対策(例えば、正しいインフラ設定情報を入力すること、MFP10及びAP100の間の距離を小さくすること等)を実行することができる。
次いで、S20では、CPU32は、無線LANI/F20のモードをインフラモードからアドホックモードに変更する。これにより、CPU32は、メモリ34内のアドホック設定情報を利用する状態に戻り、この結果、仮に、S10でYESの段階でMFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されていた場合には、アドホック接続が再び確立される。S20が終了すると、MFP10のアドホック設定処理が終了する。
一方において、MFP10及びAP100の間にインフラ接続が確立される場合(S16でYESの場合)には、S22において、CPU32は、無線LANI/F20のモードをインフラモードからアドホックモードに変更する。そして、CPU32は、インフラ接続を切断するための切断信号をAP100に送信して、AP100から応答信号を受信する。これにより、MFP10及びAP100の間のインフラ接続が切断される。CPU32は、さらに、メモリ34内のインフラ設定情報を利用する状態から、メモリ34内のアドホック設定情報を利用する状態に移行する。この結果、仮に、S10でYESの段階でMFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されていた場合には、アドホック接続が再び確立される。
次いで、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されている場合には、S24では、CPU32は、アドホック接続を利用して、メモリ34内のインフラ設定情報をCD50に供給(即ち送信)する。なお、例えば、MFP10及びCD50の間の電波環境が悪い状況(例えば、MFP10及びCD50の間の距離が非常に大きい状況、MFP10及びCD50の間に無線通信を阻害する物(例えば壁)が存在する状況等)では、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されない。MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されていない場合には、S24では、CPU32は、メモリ34内のインフラ設定情報をCD50に供給せずに、S26に進む。
続いて、S26では、CPU32は、アドホック接続を利用して、CD50から確認通知を取得(即ち受信)するのか否かを判断する。詳しくは後述するが、確認通知は、MFP10からCD50へのインフラ設定情報の供給が成功する場合に、CD50からMFP10に供給される通知である(図2のS52参照)。上述したように、CPU32は、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されていない場合には、S24でインフラ設定情報をCD50に供給せずに、S26に進む。この場合、CPU32は、CD50から確認通知を受信しないので、S26でNOと判断して、S28に進む。一方において、CPU32は、CD50から確認通知を取得する場合には、S26でYESと判断して、S30に進む。
S28では、CPU32は、エラー画面を表示部14に表示させる。上述したように、MFP10がCD50から確認通知を受信しない状況(S26でNOの場合)としては、MFP10及びCD50の間の電波環境が悪い状況が考えられる。従って、S28で表示されるエラー画面は、MFP10及びCD50の間の電波環境が悪いことを示すメッセージを含む。このようなメッセージが表示されるので、ユーザは、MFP10及びCD50の間にアドホック接続を確立するための対策(例えば、MFP10及びCD50の間の距離を小さくすること等)を実行することができる。S28が終了すると、MFP10の設定変更処理が終了する。
一方において、CD50から確認通知が受信される場合(S26でYESの場合)には、S30において、CPU32は、無線LANI/F20のモードをアドホックモードからインフラモードに変更する。これにより、CPU32は、メモリ34内のアドホック設定情報を利用する状態から、メモリ34内のインフラ設定情報を利用する状態に移行する。この結果、MFP10及びCD50の間に確立されているアドホック接続が切断される。そして、CPU32は、メモリ34内のインフラ設定情報を利用して、MFP10及びAP100の間にインフラ接続を確立することを試行する。S14及びS16において、MFP10及びAP100の間にインフラ接続が一度確立されているので、S30でも、通常、MFP10及びAP100の間にインフラ接続が確立される。
なお、上述したように、CPU32は、MFP10及びAP100の間のインフラ接続を切断するために、切断信号をAP100に送信するが(S22)、S30では、MFP10及びCD50の間のアドホック接続を切断するために、切断信号をCD50に送信しない。即ち、CPU32が、アドホック設定情報を利用する状態から、インフラ設定情報を利用する状態に移行すれば、アドホック接続は、自動的に切断される。
次いで、S32では、CPU32は、AP100を介してCD50と通信可能であるのか否かを確認するための確認処理を実行する。S32の確認処理の内容は、後で詳しく説明する。
(CD50の設定変更処理)
S50では、CD50のCPU72は、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されている場合には、MFP10からインフラ設定情報を取得(即ち受信)することを監視する。CPU72は、MFP10からインフラ設定情報を受信する場合には、S50でYESと判断して、S52に進む。
S52では、CPU72は、S50で取得されたインフラ設定情報をメモリ74に記憶して、アドホック接続を利用して、確認通知をMFP10に供給(即ち送信)する。
次いで、S54では、CPU72は、CD50の無線LANI/F60のモードをアドホックモードからインフラモードに変更する。これにより、CPU72は、メモリ74内のアドホック設定情報を利用する状態から、メモリ74内のインフラ設定情報を利用する状態に移行する。この結果、MFP10及びCD50の間に確立されているアドホック接続が切断される。
S54では、CPU72は、さらに、メモリ74内のインフラ設定情報を利用して、CD50及びAP100の間にインフラ接続を確立することを試行する。MFP10の設定変更処理のS14及びS16において、MFP10及びAP100の間にインフラ接続が一度確立されている。従って、CD50及びAP100の間の電波環境が悪い状況(例えば、CD50及びAP100の間の距離が非常に大きい場合、CD50及びAP100の間に無線通信を阻害する物(例えば壁)が存在する場合等)でなければ、通常、CD50及びAP100の間にインフラ接続が確立される。
次いで、S56では、CPU72は、AP100を介してMFP10と通信可能であるのか否かを確認するための確認処理を実行する。S56の確認処理の内容は、後で詳しく説明する。
(MFP10の確認処理:図3)
続いて、図3を参照して、図2のS32のMFP10の確認処理を説明する。MFP10の無線LANI/F20の現在のモードは、インフラモードであり(図2のS30参照)、MFP10及びAP100の間にインフラ接続が確立されている。また、CD50の無線LANI/F60の現在のモードも、インフラモードであり(図2のS54参照)、CD50及びAP100の間の電波環境が悪い状況でなければ、CD50及びAP100の間にインフラ接続が確立されている。
S100では、CPU32は、AP100を介して、確認信号をCD50に送信することを試行する。当該確認信号は、MFP10及びCD50の間でAP100を介したインフラ通信を実行可能であるのか否かを確認するための信号である。MFP10のメモリ34は、MFP10のデバイスIDとCD50のデバイスIDとのセットを予め記憶している。S100では、CPU32は、メモリ34内のMFP10のデバイスIDを含む確認信号をブロードキャストする。
AP100のプライバシーセパレータ設定がOFFされている場合には、AP100は、MFP10から確認信号を受信すると、AP100に接続されている他の全ての機器(例えばCD50)に当該確認信号を送信する(即ちLAN内中継機能を実行する)。これにより、MFP10からAP100を介してCD50に確認信号が送信される。ただし、AP100のプライバシーセパレータ設定がOFFされている場合でも、CD50及びAP100の間の電波環境が悪い状況では、確認信号がCD50に送信されない。また、AP100のプライバシーセパレータ設定がONされている場合には、AP100は、MFP10から確認信号を受信しても、AP100に接続されているいずれの機器にも当該確認信号を送信しない(即ちLAN内中継機能を実行しない)。この場合も確認信号がCD50に送信されない。
CD50(即ちCPU72)は、MFP10からAP100を介して確認信号を受信すると、当該確認信号に含まれるデバイスID(即ちMFP10のデバイスID)を特定する。CD50のメモリ74は、MFP10のデバイスIDとCD50のデバイスIDとのセットを予め記憶している。そして、CD50は、特定済みのデバイスIDがメモリ74に記憶されている場合には、AP100を介して、確認信号に対する応答信号をMFP10に送信する。
S102では、MFP10のCPU32は、CD50から応答信号を受信するのか否かを判断する。CPU32は、CD50から応答信号を受信する場合には、S102でYESと判断して、S104に進み、CD50から応答信号を受信しない場合には、S102でNOと判断して、S106に進む。
なお、上述したように、S100では、CPU32は、MFP10のデバイスIDを含む確認信号をブロードキャストする。これに代えて、変形例では、CPU32は、CD50のデバイスIDを含む確認信号をブロードキャストしてもよい。そして、CD50(即ちCPU72)は、CD50のデバイスIDを含む確認信号を受信する場合には、応答信号をMFP10に送信してもよい。また、さらに別の変形例では、CPU32は、CD50のIPアドレスを取得済みである場合には、CD50のIPアドレスが送信先IPアドレスとして指定されている確認信号をユニキャストしてもよい。そして、CD50(即ちCPU72)は、CD50のIPアドレスが送信先IPアドレスとして指定されている確認信号を受信する場合には、応答信号をMFP10に送信してもよい。
S104では、CPU32は、成功画面を表示部14に表示させる。S104で表示される成功画面は、MFP10及びCD50がAP100を介して相互に通信可能であることを示すメッセージを含む。
S106では、CPU32は、AP100及びルータ105を介して、アクセス信号をインターネット上のサーバ110に送信することを試行する。具体的に言うと、CPU32は、メモリ34内のサーバ110のIPアドレスが送信先IPアドレスとして指定されているアクセス信号を生成して、生成済みのアクセス信号を送信する。
AP100は、ルータ105に有線又は無線で接続されている場合には、MFP10からアクセス信号を受信すると、アクセス信号をルータ105に送信する(即ちLAN−WAN中継機能を実行する)。この結果、アクセス信号は、ルータ105を介して、サーバ110に送信される。AP100は、ルータ105に接続されていない場合には、MFP10からアクセス信号を受信しても、アクセス信号をルータ105に送信することができない(即ちLAN−WAN中継機能を実行しない)。この場合、アクセス信号がサーバ110に送信されない。
サーバ110は、MFP10からAP100及びルータ105を介してアクセス信号を受信すると、アクセス信号に対する応答信号をMFP10に送信する。
S108では、MFP10のCPU32は、サーバ110から応答信号を受信するのか否かを判断する。CPU32は、サーバ110から応答信号を受信しない場合には、S108でNOと判断して、S110に進む。一方において、CPU32は、サーバ110から応答信号を受信する場合に、S108でYESと判断して、S114に進む。
S110では、CPU32は、エラー画面を表示部14に表示させる。上述したように、MFP10がサーバ110から応答信号を受信しない状況(S108でNOの場合)としては、AP100がルータ105に接続されていない状況が考えられる。従って、S110で表示されるエラー画面は、AP100がルータ105に接続されていないことを示すメッセージを含む。このようなメッセージが表示されるので、ユーザは、AP100にルータ105を接続することができる。
次いで、S112では、CPU32は、無線LANI/F20のモードをインフラモードからアドホックモードに変更する。そして、後述の図4のS162において、CD50の無線LANI/F60のモードが、インフラモードからアドホックモードに変更される。この場合、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が再び確立される。S112が終了すると、MFP10の確認処理が終了する。
一方において、サーバ110から応答信号が受信される場合(S108でYESの場合)には、S114において、CPU32は、無線LANI/F20のモードをインフラモードからアドホックモードに変更する。
次いで、S116では、CPU32は、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されるのか否かを判断する。後述の図4のS162において、CD50がインフラモードからアドホックモードに変更される。この場合、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されるために、CPU32は、S116でYESと判断して、S120に進む。
一方において、CD50で図2のS52の処理が実行された後に、ユーザによってCD50の電源がOFFされる可能性がある。このように、CD50の電源がOFFされている場合には、図3のS114でMFP10がアドホックモードに変更されても、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されない。即ち、S114でMFP10がアドホックモードに変更されてから所定時間が経過しても、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されない場合には、CPU32は、S116でNOと判断して、S118に進む。
S118では、CPU32は、エラー画面を表示部14に表示させる。上述したように、アドホック接続が確立されない状況(S116でNOの場合)としては、CD50の電源がOFFされている状況が考えられる。従って、S118で表示されるエラー画面は、CD50の電源がOFFされていることを示すメッセージを含む。このようなメッセージが表示されるので、ユーザは、CD50の電源をONすることができる。S118が終了すると、MFP10の確認処理が終了する。
一方において、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立される場合(S116でYESの場合)には、S120では、CPU32は、アドホック接続を利用して、情報要求をCD50に供給(即ち送信)する。情報要求によってCD50に要求される情報は、CD50が、アクセス信号(図4のS154参照)をサーバ110に送信して、サーバ110から応答信号を受信したのか否かを示す情報である。即ち、情報要求によってCD50に要求される情報は、CD50からサーバ110へのアクセス結果(即ちOK又はNG)を示す情報である。
詳しくは後述するが、CD50(即ちCPU72)は、MFP10から情報要求を取得(即ち受信)すると(図4のS164でYES)、CD50からサーバ110へのアクセス結果(即ちOK又はNG)を示す情報をMFP10に供給(即ち送信)する。なお、CD50からサーバ110へのアクセス結果がNGである状況としては、例えば、CD50及びAP100の間の電波環境が悪いことに起因して、AP100がCD50からアクセス信号を受信することができない状況が考えられる。
次いで、S124では、MFP10のCPU32は、アドホック接続を利用して、CD50からアクセス結果を示す情報を取得(即ち受信)する。そして、CPU32は、CD50のアクセス結果がOKであるのかNGであるのかを判断する。CPU32は、CD50のアクセス結果がOKである場合には、S124でYESと判断して、S126に進み、CD50のアクセス結果がNGである場合には、S124でNOと判断して、S128に進む。
S126では、CPU32は、エラー画面を表示部14に表示させる。MFP10及びCD50がAP100を介して相互に通信可能でなく(S102でNO)、かつ、MFP10及びCD50の双方がAP100を介してサーバ110と通信可能である状況(S108でYES、S124でYES)としては、AP100のプライバシーセパレータ設定がONされている状況が考えられる。従って、S126で表示されるエラー画面は、AP100のプライバシーセパレータ設定がONされていることを示すメッセージ、即ち、AP100のプライバシーセパレータ設定をONからOFFに変更することをユーザに促すためのメッセージを含む。このようなメッセージが表示されるので、ユーザは、AP100のプライバシーセパレータ設定をONからOFFに変更することができる。S126が終了すると、MFP10の確認処理が終了する。
また、S128では、CPU32は、エラー画面を表示部14に表示させる。上述したように、CD50からサーバ110へのアクセス結果がNGである状況(即ちS124でNOの場合)としては、CD50及びAP100の間の電波環境が悪い状況が考えられる。従って、S128で表示されるエラー画面は、CD50及びAP100の間の電波環境が悪いことを示すメッセージを含む。このようなメッセージが表示されるので、ユーザは、CD50及びAP100の間にインフラ接続を確立するための対策(例えば、CD50及びAP100の間の距離を小さくすること等)を実行することができる。S128が終了すると、MFP10の確認処理が終了する。
(CD50の確認処理:図4)
続いて、図4を参照して、図2のS56のCD50の確認処理を説明する。CD50及びAP100の間の電波環境が悪い状況でなければ、CD50及びAP100の間にインフラ接続が確立されている。
S150では、CPU72は、AP100を介して、確認信号をMFP10に送信することを試行する。当該確認信号は、MFP10及びCD50の間でAP100を介したインフラ通信を実行可能であるのか否かを確認するための信号である。即ち、CPU72は、メモリ74内のCD50のデバイスIDを含む確認信号をブロードキャストする。なお、MFP10によって実行される図3のS100の変形例と同様に、S150では、CPU72は、MFP10のデバイスIDを含む確認信号をブロードキャストしてもよいし、MFP10のIPアドレスが送信先IPアドレスとして指定されている確認信号をユニキャストしてもよい。
AP100のプライバシーセパレータ設定がOFFされている場合には、CD50からAP100を介してMFP10に確認信号が送信される。ただし、AP100のプライバシーセパレータ設定がOFFされている場合でも、CD50及びAP100の間の電波環境が悪い状況では、確認信号がMFP10に送信されない。また、AP100のプライバシーセパレータ設定がONされている場合には、確認信号がMFP10に送信されない。
MFP10(即ちCPU32)は、CD50からAP100を介して確認信号を受信すると、当該確認信号に含まれるデバイスID(即ちCD50のデバイスID)を特定する。そして、MFP10は、特定済みのデバイスIDがメモリ34に記憶されている場合には、AP100を介して、確認信号に対する応答信号をCD50に送信する。
S152では、CD50のCPU72は、MFP10から応答信号を受信するのか否かを判断する。CPU72は、MFP10から応答信号を受信する場合には、S152でYESと判断して、CD50の確認処理を終了し、MFP10から応答信号を受信しない場合には、S152でNOと判断して、S154に進む。
S154では、図3のS106と同様に、CPU72は、AP100及びルータ105を介して、アクセス信号をインターネット上のサーバ110に送信することを試行する。AP100がルータ105に有線又は無線で接続されている場合には、アクセス信号がサーバ110に送信される。ただし、AP100がルータ105に接続されていない場合には、アクセス信号がサーバ110に送信されない。また、CD50及びAP100の間の電波環境が悪い状況では、AP100がCD50からアクセス信号を受信することができないので、アクセス信号がサーバ110に送信されない。
サーバ110は、CD50からAP100及びルータ105を介してアクセス信号を受信すると、アクセス信号に対する応答信号をCD50に送信する。
S156では、CD50のCPU72は、サーバ110から応答信号を受信するのか否かを判断する。CPU72は、サーバ110から応答信号を受信する場合には、S156でYESと判断して、S158において、アクセス結果=OKを示す情報をメモリ74に記憶させる。一方において、CPU72は、サーバ110から応答信号を受信しない場合には、S156でNOと判断して、S160において、アクセス結果=NGを示す情報をメモリ74に記憶させる。S158又はS160が終了すると、S162に進む。
S162では、CPU72は、無線LANI/F60のモードをインフラモードからアドホックモードに変更する。上述したように、図3のS114において、MFP10がインフラモードからアドホックモードに変更される。この場合、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が再び確立される。
次いで、S164では、CPU72は、アドホック接続を利用して、MFP10から情報要求(図3のS120参照)を取得(即ち受信)するまで待機する。CPU72は、MFP10から情報要求を受信する場合(S164でYES)には、S166において、アドホック接続を利用して、メモリ74内のアクセス結果を示す情報(即ちOK又はNG)をMFP10に供給(即ち送信)する。S166が終了すると、CD50の確認処理が終了する。
(具体的なケース;図5及び図6)
続いて、図5及び図6を参照して、図2〜図4のフローチャートによって実現される具体的なケースについて説明する。なお、図5及び図6では、インフラ通信に関する矢印は、比較的に細い線で表わされており、アドホック通信に関する矢印は、比較的に太い線で表わされている。この点は、後述の第2実施例の図8でも同様である。
(プライバシーセパレータ設定=OFFのケース;図5)
本ケースでは、AP100のプライバシーセパレータ設定はOFFである。初期状態(即ちMFP10及びCD50の出荷直後の状態)では、MFP10及びCD50は、それぞれ、アドホックモードであり、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立されている。
ユーザがMFP10にインフラ設定情報を入力すると(図2のS10でYES)、MFP10は、MFP10のモードをアドホックモードからインフラモードに変更する(S12)。これにより、MFP10及びCD50の間に確立されていたアドホック接続が切断され、次いで、MFP10及びAP100の間にインフラ接続が確立される(S14、S16でYES)。
次いで、MFP10は、MFP10のモードをインフラモードからアドホックモードに変更する(S22)。これにより、MFP10及びAP100の間に確立されていたインフラ接続が切断され、次いで、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が再び確立される。そして、MFP10は、アドホック接続を利用して、インフラ設定情報をCD50に供給する(S24)。CD50は、アドホック接続を利用して、MFP10からインフラ設定情報を取得すると(S50でYES)、確認通知200をMFP10に供給する(S52)。
MFP10及びCD50は、それぞれ、自身のモードをアドホックモードからインフラモードに変更する(S30、S54)。これにより、MFP10及びAP100の間にインフラ接続が確立され、CD50及びAP100の間にインフラ接続が確立される。
MFP10は、MFP10及びCD50の間でAP100を介したインフラ通信を実行可能であるか否かを確認するために、AP100を介して、確認信号210をCD50に送信することを試行する(図3のS100)。AP100のプライバシーセパレータ設定がOFFであるので、確認信号210は、AP100を介してCD50に適切に送信される。CD50は、MFP10から確認信号210を受信すると、AP100を介して、応答信号212をMFP10に送信する。MFP10は、CD50から応答信号212を受信すると(S102でYES)、成功画面を表示させて(S104)、設定変更処理を終了する。
また、CD50も、MFP10及びCD50の間でAP100を介したインフラ通信を実行可能であるか否かを確認するために、AP100を介して、確認信号220をMFP10に送信することを試行する(図4のS150)。AP100のプライバシーセパレータ設定がOFFであるので、確認信号220は、AP100を介してMFP10に適切に送信される。MFP10は、CD50から確認信号220を受信すると、AP100を介して、応答信号222をCD50に送信する。CD50は、MFP10から応答信号222を受信すると(S152でYES)、設定変更処理を終了する。
上述したように、AP100のプライバシーセパレータ設定がOFFされている場合には、MFP10及びCD50は、AP100を介して、相互に通信可能である。この場合、以下のようなFAX送信動作及びFAX受信動作が実現される。
ユーザが、FAX装置120がFAXデータの送信先であるFAX送信動作の実行の指示をMFP10に与えた場合に、MFP10(即ちCPU32)は、原稿のスキャンをスキャン実行部24に実行させて、FAXデータD1を取得する。MFP10は、インフラ接続を利用して(即ちAP100を介して)、FAXデータD1をCD50に送信する。CD50(即ちCPU72)は、MFP10からFAXデータD1を受信すると、PSTNを介してFAX装置120にFAXデータを送信する。これにより、FAX送信動作が実現される。
また、CD50(即ちCPU72)は、FAX装置120からPSTNを介してFAXデータD2を受信する場合に、インフラ接続を利用して(即ちAP100を介して)、FAXデータD2をMFP10に送信する。MFP10(即ちCPU32)は、CD50からFAXデータD2を受信すると、FAXデータD2によって表わされる画像の印刷を印刷実行部22に実行させる。これにより、FAX受信動作が実現される。
(プライバシーセパレータ設定=ONのケース;図6)
本ケースでは、AP100のプライバシーセパレータ設定はONである。MFP10及びCD50の間で確認通知200が通信されるまでの各処理(即ち丸印のAまでの各処理)は、図5と同様である。
MFP10及びCD50は、それぞれ、自身のモードをアドホックモードからインフラモードに変更する(図2のS30、S54)。これにより、MFP10及びAP100の間にインフラ接続が確立され、CD50及びAP100の間にインフラ接続が確立される。
MFP10は、MFP10及びCD50の間でAP100を介したインフラ通信を実行可能であるか否かを確認するために、AP100を介して、確認信号310をCD50に送信することを試行する(図3のS100)。AP100のプライバシーセパレータ設定がONであるので、AP100が確認信号310の中継を実行せず、確認信号310は、AP100を介してCD50に送信されない。このために、MFP10は、CD50から応答信号を受信しない(S102でNO)。
また、CD50は、MFP10及びCD50の間でAP100を介したインフラ通信を実行可能であるか否かを確認するために、AP100を介して、確認信号320をMFP10に送信することを試行する(図4のS150)。AP100のプライバシーセパレータ設定がONであるので、AP100が確認信号320の中継を実行せず、確認信号320は、AP100を介してMFP10に送信されない。このために、CD50は、MFP10から応答信号を受信しない(S152でNO)。
次いで、MFP10は、AP100を介して、アクセス信号330をサーバ110に送信する(図3のS106)。これにより、サーバ110は、AP100を介して、応答信号332をMFP10に送信する。MFP10は、サーバ110から応答信号332を受信すると(図3のS108でYES)、MFP10のモードをインフラモードからアドホックモードに変更する(S114)。これにより、MFP10及びAP100の間に確立されていたインフラ接続が切断される。
また、CD50は、AP100を介して、アクセス信号340をサーバ110に送信することを試行する(図4のS154)。これにより、サーバ110は、AP100を介して、応答信号342をCD50に送信する。CD50は、サーバ110から応答信号342を受信すると(S156でYES)、アクセス結果=OKを示す情報をメモリ74に記憶する(S158)。そして、CD50は、CD50のモードをインフラモードからアドホックモードに変更する(S162)。これにより、CD50及びAP100の間に確立されていたインフラ接続が切断され、次いで、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が確立される。
MFP10は、アドホック接続を利用して、情報要求360をCD50に供給する(図3のS120)。CD50は、MFP10から情報要求360を取得すると(図4のS164でYES)、アドホック接続を利用して、アクセス結果=OKを示す情報362をMFP10に供給する(S166)。
MFP10は、CD50から情報362を取得し(図3のS120)、当該情報362がOKを示すと判断する(S124でYES)。この場合、MFP10は、AP100のプライバシーセパレータ設定をONからOFFに変更することをユーザに促すためのメッセージを含むエラー画面を表示させる(S126)。
(第1実施例の効果)
上述したように、MFP10及びCD50がAP100を介して相互に通信不可能である理由としては、様々な原因(図2のS18、S28、図3のS118、S126、S128)が考えられる。無線通信の知識を有するユーザであれば、通信不可能である原因を特定して、当該原因に対する対策を実行することによって、MFP10及びCD50がAP100を介して相互に通信可能である状態を構築することができる。しかしながら、無線通信の知識に乏しいユーザは、通信不可能である原因を特定するのが困難である。このために、本実施例では、MFP10は、通信不可能である原因を特定して、当該原因に対応するメッセージを表示部14に表示させる。このために、無線通信の知識に乏しいユーザであっても、通信不可能である原因に対する対策を適切に実行することができる。
特に、MFP10は、AP100を介してCD50に確認信号を送信することを試行して(図3のS100)、MFP10がAP100を介してCD50と通信可能でないと判断する場合(S102でNO)に、さらに、外部機器との通信に関する所定の条件が満たされるのか否かを判断する(S108、S124)。所定の条件は、MFP10及びCD50の双方がAP100を介してサーバ110と通信可能であることを含む。そして、MFP10は、所定の条件が満たされると判断する場合、即ち、MFP10及びCD50の双方がAP100を介してサーバ110と通信可能であると判断する場合(S108でYES、S124でYES)には、AP100のプライバシーセパレータ設定をONからOFFに変更することをユーザに促すためのメッセージを表示部14に表示させる(S126)。これにより、ユーザは、AP100のプライバシーセパレータ設定をONからOFFに変更することができ、通信不可能である状況を適切に解消させることができる。この結果、ユーザがインフラ設定情報をMFP10に再び入力すれば(図3のS10でYES)、MFP10及びCD50は、AP100を介して相互に通信することができる。
なお、本実施例では、MFP10及びCD50は、それぞれ、AP100を介してサーバ110にアクセス信号を送信して、サーバ110から応答信号を受信するのか否かを判断する(図3のS106、S108、図4のS154、S156)。これに代えて、MFP10及びCD50が、それぞれ、サーバ110のIPアドレスではなく、AP100のIPアドレスが送信先IPアドレスとして指定されているアクセス信号を送信して、AP100から応答信号を受信するのか否かを判断する構成(以下では「比較例の構成」と呼ぶ)を採用することが考えられる。比較例の構成を採用して、MFP10及びCD50の双方がAP100から応答信号を受信することができるのであれば、MFP10は、AP100のプライバシーセパレータ設定がONであることを特定することができる。
ただし、比較例の構成を採用するためには、MFP10及びCD50には、それぞれ、AP100のIPアドレスを予め設定しておく必要がある。しかし、AP100は、通常、ユーザによって準備されるものであるので、ベンダが、MFP10及びCD50の出荷前に、AP100のIPアドレスをMFP10及びCD50に予め設定しておくことは困難である。従って、比較例の構成を採用するのは困難である。これに対し、本実施例では、MFP10及びCD50は、それぞれ、サーバ110のIPアドレスを予め記憶しているので、サーバ110のIPアドレスが送信先IPアドレスとして指定されているアクセス信号を適切に送信することができる。即ち、本実施例によると、MFP10は、AP100のプライバシーセパレータ設定がONであることを適切に特定することができる。
(対応関係)
MFP10、CD50、サーバ110が、それぞれ、「第1の無線通信機器」、「第2の無線通信機器」、「外部機器」の一例である。AP100によって形成される無線LAN、インターネット(即ちWAN)が、それぞれ、「第1のネットワーク」、「第2のネットワーク」の一例である。プライバシーセパレータ設定のON、OFFが、それぞれ、「第1の設定」、「第2の設定」の一例である。
図3のS10で入力されるインフラ設定情報が、「無線設定情報」の一例である。図6において、アクセス信号330、応答信号332、アクセス信号340、応答信号342が、それぞれ、「第1の特定信号」、「第1の応答信号」、「第2の特定信号」、「第2の応答信号」の一例である。図3のS108でNO、S124でYES、S124でNOが、それぞれ、「第1の場合」、「第2の場合」、「第3の場合」の一例である。S126で表示されるメッセージ、S128で表示されるメッセージが、それぞれ、「第1のメッセージ」、「第2のメッセージ」の一例である。
図2のS24の処理が、「供給部」によって実行される処理の一例である。図3のS100及びS102の処理が、「第1の判断部」によって実行される処理の一例である。図3のS106、S108、S114、S116、S120、及び、S124の処理が、「第2の判断部」によって実行される処理の一例である。特に、S106及びS108の処理が、「監視部」によって実行される処理の一例であり、S114、S116、及び、S120の処理が、「取得部」によって実行される処理の一例である。また、図3のS126の処理、S128の処理が、それぞれ、「特定処理実行部」、「表示制御部」によって実行される処理の一例である。
(第2実施例)
第1実施例とは異なる点を説明する。第1実施例では、MFP10は、アドホック接続を利用して、CD50からサーバ110へのアクセス結果(即ちOK又はNG)を、CD50から取得する(図3のS120)。これに代えて、本実施例では、MFP10は、CD50からサーバ110へのアクセス結果を、サーバ110から取得する。
本実施例では、サーバ110は、MFP10のデバイスIDとCD50のデバイスIDとのセットを予め記憶している(即ち、MFP10及びCD50のベンダによってサーバ110に予め登録されている)。以下では、MFP10のデバイスID、CD50のデバイスIDを、それぞれ、「ID10」、「ID50」と記載する。サーバ110は、MFP10からアクセス信号を一度も受信していない状況では、MFP10のデバイスID(即ち「ID10」)に対応付けて、「NG」を示す情報を記憶する(図1の「ID10=NG」参照)。同様に、サーバ110は、CD50からアクセス信号を一度も受信していない状況では、CD50のデバイスID(即ち「ID50」)に対応付けて、「NG」を示す情報を記憶する(図1の「ID50=NG」参照)。
(CD50の確認処理;図4)
図4を参照して、本実施例のCD50の確認処理(図2のS56の処理)について説明する。S150及びS152は、第1実施例と同様である。S154では、CD50のCPU72は、CD50のデバイスID「ID50」を含むアクセス信号をサーバ110に送信する。
サーバ110は、CD50からアクセス信号を受信する場合に、以下の処理を実行する。即ち、サーバ110は、アクセス信号に含まれるデバイスID「ID50」に対応付けて「NG」を示す情報を記憶している場合(即ち「ID50=NG」を記憶している場合)には、「ID50」に対応付けて、「OK」を示す情報と、当該アクセス信号の受信日時(例えば「T1」)を示す日時情報と、を記憶する(例えば「ID50=OK(T1)」)。また、サーバ110は、アクセス信号に含まれるデバイスID「ID50」に対応付けて「OK」を示す情報を記憶している場合(例えば「ID50=OK(T1)」を記憶している場合)には、「ID50」に対応付けられている日時情報(例えば「T1」)を、当該アクセス信号の受信日時(例えば「T3」)を示す日時情報に更新する(例えば「ID50=OK(T3)」)。
サーバ110は、さらに、「ID50」に関する情報(例えば「ID50=OK(T1)」)と、「ID50」とセットにされている「ID10」に関する情報(例えば「ID10=OK(T0)」)と、を含む応答信号を生成して、当該応答信号をCD50に送信する。
S154を終えると、CD50のCPU72は、S170に進み、無線LANI/F60のモードをインフラモードからアドホックモードに変更する。詳しくは後述するが、図7のS212において、MFP10もアドホックモードに変更される。この場合、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が再び確立される。S170が終了すると、CD50の確認処理が終了する。
なお、CD50は、サーバ110から応答信号を受信しても、当該応答信号を用いた処理を実行しない。従って、変形例では、サーバ110は、CD50からアクセス信号を受信する場合に、「OK」を示す情報、日時情報等を記憶するための処理を実行するが、応答信号をCD50に送信しなくてもよい。
(MFP10の確認処理;図7)
本実施例では、MFP10は、図3の確認処理に代えて、図7の確認処理(図2のS32の処理)を実行する。S200〜S204は、図3のS100〜S104と同様である。S206では、MFP10のCPU32は、MFP10のデバイスID「ID10」を含むアクセス信号をサーバ110に送信する。
サーバ110は、MFP10からアクセス信号を受信する場合に、CD50からアクセス信号を受信する場合と同様の処理を実行する。即ち、サーバ110は、「ID10=NG」を記憶している場合には、「OK」を示す情報を記憶する(例えば「ID10=OK(T0)」)。また、サーバ110は、「ID10=OK(T0)」を記憶している場合には、日時情報を更新する(例えば「ID10=OK(T2)」)。
サーバ110は、さらに、「ID10」に関する情報(例えば「ID10=OK(T0)」)と、「ID10」とセットにされている「ID50」に関する情報(例えば「ID50=NG」)と、を含む応答信号を生成して、当該応答信号をMFP10に送信する。
S208〜S212は、図3のS108〜S112と同様である。S214では、MFP10のCPU32は、サーバ110からの応答信号が、CD50のアクセス結果として「OK」を示す情報を含むのか否かを判断する。即ち、CPU32は、サーバ110からの応答信号内の「ID50」に対応付けられている情報が「NG」を示す場合(即ち「ID50=NG」)には、S214でNOと判断して、S216をスキップして、S220に進む。一方において、CPU32は、サーバ110からの応答信号内の「ID50」に対応付けられている情報が「OK」を示す場合(例えば「ID50=OK(T1)」)には、S214でYESと判断して、S216に進む。
S216では、CPU32は、サーバ110がMFP10からアクセス信号を受信した受信日時と、サーバ110がCD50からアクセス信号を受信した受信日時と、の差分が、所定時間(例えば5分)以内であるのか否かを判断する。具体的に言うと、CPU32は、サーバ110からの応答信号内の「ID10」に対応付けられている日時情報(例えば「T0」)と、サーバ110からの応答信号内の「ID50」に対応付けられている日時情報(例えば「T1」)と、の差分を算出する。そして、CPU32は、算出済みの差分が、上記の所定時間以下である場合には、S216でYESと判断して、S218に進む。一方において、CPU32は、算出済みの差分が、上記の所定時間よりも大きい場合には、S216でNOと判断して、S220に進む。
上述したように、本実施例では、サーバ110がアクセス信号の最新の受信日時を示す日時情報を記憶し、MFP10がS216の判断を実行する構成を採用している。この理由は、以下のとおりである。例えば、今回のインフラ設定情報の入力(図2のS10でYES)に応じて、MFP10及びCD50の今回の確認処理(図4、図7)が実行される前に、前回のインフラ設定情報の入力(図2のS10でYES)に応じて、MFP10及びCD50の前回の確認処理(即ち、図4のS154の処理、図7のS206の処理)が実行済みである状況を想定する。MFP10及びCD50は、それぞれ、今回の確認処理を同時的に実行するが、MFP10の今回の確認処理において、MFP10からサーバ110にアクセス信号が送信されるタイミング(図7のS206)が、CD50の今回の確認処理において、CD50からサーバ110にアクセス信号が送信されるタイミング(図4のS154)よりも早い可能性がある。
この場合、サーバ110は、MFP10からアクセス信号を受信すると、「ID10」に対応付けて新たな日時情報(以下では「MFP10の今回の日時情報」と呼ぶ)を記憶する。ただし、MFP10からアクセス信号を受信する段階では、サーバ110内の「ID50」に対応付けられている日時情報は、CD50の前回の確認処理でCD50からサーバ110に送信されたアクセス信号の受信日時を示す日時情報(以下では「CD50の前回の日時情報」と呼ぶ)である。従って、サーバ110からの応答信号は、MFP10の今回の日時情報と、CD50の前回の日時情報と、を含む。この場合、MFP10は、S216において、差分が所定時間よりも大きい(即ちS216でNO)と判断することができる。即ち、MFP10は、差分が所定時間よりも大きい場合には、CD50の今回の確認処理でCD50からサーバ110へのアクセス信号の送信が未だに実行されていないことを適切に判断することができ、この結果、CD50がAP100を介してサーバ110と通信可能であるのか否かを適切に判断することができる。
S218では、CPU32は、図3のS126と同様に、AP100のプライバシーセパレータ設定をONからOFFに変更することをユーザに促すためのメッセージを含むエラー画面を表示させる。
S220では、CPU32は、サーバ110へのアクセス信号の送信回数(即ち今回の図7の確認処理が開始された後のS206の実行回数)が所定値(例えば10回)に一致するのか否かを判断する。CPU32は、サーバ110へのアクセス信号の送信回数が上記の所定値未満である場合には、S220でNOと判断して、S206に戻る。この結果、S206において、CPU32は、アクセス信号をサーバ110に再び送信する。
一方において、CPU32は、サーバ110へのアクセス信号の送信回数が上記の所定値に一致する場合には、S220でYESと判断して、S222に進む。サーバ110へのアクセス信号の送信を複数回に亘って実行しても、S214又はS216でNOと判断される状況としては、例えば、CD50の電源がOFFされている状況、CD50及びAP100の間の電波環境が悪い状況等が考えられる。従って、S222では、CPU32は、CD50の電源がOFFされていることを示すメッセージと、CD50及びAP100の間の電波環境が悪いことを示すメッセージと、を含むエラー画面を、表示部14に表示させる。
S218又はS222が終了すると、S212において、CPU32は、MFP10のモードをインフラモードからアドホックモードに変更する。上述したように、図4のS170において、CD50もアドホックモードに変更される。この場合、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が再び確立される。S212が終了すると、MFP10の確認処理が終了する。
(具体的なケース;図8)
続いて、本実施例の具体的なケースについて説明する。本ケースでは、AP100のプライバシーセパレータ設定はONである。MFP10及びCD50の間で確認通知200が通信されるまでの各処理(即ち丸印のAまでの各処理)は、図5と同様である。また、その後に、MFP10及びCD50のそれぞれがインフラモードに変更される点、MFP10からCD50への確認信号410がAP100によって中継されない点、及び、CD50からMFP10への確認信号420がAP100によって中継されない点は、図6と同様である。
本ケースでは、MFP10及びCD50が出荷されてから、MFP10及びCD50からサーバ110へのアクセス信号の送信が一度も実行されていない。従って、サーバ110は、「ID10=NG」と「ID50=NG」とを記憶している。
MFP10は、AP100を介して、「ID10」を含むアクセス信号430をサーバ110に送信する(図7のS206)。サーバ110は、MFP10からアクセス信号430を受信すると、「ID10=OK(T0)」を記憶する。ただし、この時点では、サーバ110は、CD50からアクセス信号を受信しておらず、「ID50=NG」を記憶している。従って、サーバ110は、AP100を介して、「ID10=OK(T0)」及び「ID50=NG」を含む応答信号432をMFP10に送信する。
その後、CD50は、AP100を介して、「ID50」を含むアクセス信号440をサーバ110に送信する(図4のS154)。サーバ110は、CD50からアクセス信号440を受信すると、「ID50=OK(T1)」を記憶する。従って、サーバ110は、AP100を介して、「ID10=OK(T0)」及び「ID50=OK(T1)」を含む応答信号442をCD50に送信する。
MFP10は、サーバ110から応答信号432を受信すると、CD50のアクセス結果が「NG」であると判断し(図7のS214でNO)、AP100を介して、「ID10」を含むアクセス信号450をサーバ110に再び送信する(S206)。サーバ110は、MFP10からアクセス信号450を受信すると、「ID10=OK(T2)」を記憶する。この時点では、サーバ110は、CD50からアクセス信号440を受信済みであるので、「ID50=OK(T1)」を記憶している。従って、サーバ110は、AP100を介して、「ID10=OK(T2)」及び「ID50=OK(T1)」を含む応答信号452をMFP10に送信する。
MFP10は、サーバ110から応答信号452を受信すると、CD50のアクセス結果が「OK」であると判断し(S214でYES)、応答信号452に含まれる2つの日時情報によって示される2つの日時(「T1」、「T2」)の差分を算出する(S216)。そして、MFP10は、差分が所定時間以下であると判断して(S216でYES)、AP100のプライバシーセパレータ設定をONからOFFに変更することをユーザに促すためのメッセージを含むエラー画面を表示させる(S218)。
その後、MFP10及びCD50は、それぞれ、インフラモードからアドホックモードに変更する(図7のS212、図4のS170)。これにより、MFP10及びAP100の間に確立されていたインフラ接続が切断され、CD50及びAP100の間に確立されていたインフラ接続が切断され、次いで、MFP10及びCD50の間にアドホック接続が再び確立される。
(第2実施例の効果)
本実施例でも、第1実施例と同様の効果が得られる。即ち、無線通信の知識に乏しいユーザであっても、MFP10及びCD50がAP100を介して相互に通信可能にするための対策(例えば、AP100のプライバシーセパレータ設定をONからOFFに変更する)を適切に実行することができる。
(対応関係)
図8において、アクセス信号430(又は450)、応答信号432(又は452)、アクセス信号440が、それぞれ、「第1の特定信号」、「第1の応答信号」、「第2の特定信号」の一例である。そして、応答信号432(又は452)内の「ID50」に対応付けられている情報「NG」(又はOK(T1))が、「第2の特定情報」の一例である。日時「T2」を示す日時情報、日時「T1」を示す日時情報が、それぞれ、「第1の日時情報」、「第2の日時情報」の一例である。図7のS208でYES、かつ、S216でYESが、「所定の条件」の一例である。図7のS208でNO、S214でYES、S214でNOが、それぞれ、「第1の場合」、「第2の場合」、「第3の場合」の一例である。S218で表示されるメッセージ、S222で表示されるメッセージが、それぞれ、「第1のメッセージ」、「第2のメッセージ」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)上記の第1実施例では、MFP10のCPU32は、アドホック接続を利用して、CD50からサーバ110へのアクセス結果を示す情報(即ちOK又はNG)をCD50から取得し(図3のS120)、CD50のアクセス結果が「OK」である場合(S124でYES)に、S126の表示処理を実行する。これに代えて、CD50のCPU72は、図4のS156でYESの場合に、アドホック接続を利用して、MFP10からサーバ110へのアクセス結果を示す情報(即ちOK又はNG)をMFP10から取得してもよい。そして、CD50のCPU72は、MFP10のアクセス結果が「OK」である場合に、AP100のプライバシーセパレータ設定が「ON」であることを示すエラー画面をMFP10に表示させるための指示を、アドホック接続を利用して、MFP10に送信してもよい。本変形例では、CD50、MFP10が、それぞれ、「第1の無線通信機器」、「第2の無線通信機器」の一例である。
(変形例2)上記の変形例1と同様に、上記の第2実施例においても、CD50が、MFP10のアクセス結果に応じて、エラー画面を表示させるための処理を実行してもよい。即ち、CD50のCPU72は、図4のS154の処理の後に、サーバ110から応答信号を受信し、応答信号に含まれるMFP10のアクセス結果が「OK」である場合に、AP100のプライバシーセパレータ設定が「ON」であることを示すエラー画面をMFP10に表示させるための指示を、アドホック接続を利用して、MFP10に送信してもよい。本変形例でも、CD50、MFP10が、それぞれ、「第1の無線通信機器」、「第2の無線通信機器」の一例である。
(変形例3)上記の各実施例では、サーバ110がインターネット上に設置されている。これに代えて、サーバ110は、AP100によって形成されている無線LANとは異なるLAN内に設置されていてもよい。例えば、AP100によって形成されている第1の無線LANと、AP100とは異なるAPによって形成されている第2の無線LANと、が存在する状況を想定する。この場合、MFP10及びCD50が第1の無線LANに所属し、サーバ110が第2の無線LANに所属していてもよい。そして、AP100と上記の異なるAPとが、例えば有線又は無線で接続されている場合には、AP100は、第1の無線LANに所属する機器(即ちMFP10)と、第2の無線LANに所属する機器(即ちサーバ110)と、の間の通信を中継する機能を備える。本変形例では、第1の無線LAN、第2の無線LANが、それぞれ、「第1のネットワーク」、「第2のネットワーク」の一例である。
(変形例4)上記の各実施例では、MFP10のCPU32は、図3のS124でYESの場合(又は図7のS216でYESの場合)に、特定処理として、AP100のプライバシーセパレータ設定が「ON」であることを示すエラー画面を、表示部14に表示させる(図3のS126、図7のS218)。これに代えて、CPU32は、図3のS124でYESの場合(又は図7のS216でYESの場合)に、特定処理として、設定変更コマンドをAP100に送信して、AP100のプライバシーセパレータ設定をONからOFFに自動的に変更してもよい。一般的に言うと、「特定処理」は、アクセスポイントのプライバシーセパレータの設定をONからOFFに変更するための処理であればよい。
(変形例5)上記の第2実施例では、サーバ110は、MFP10又はCD50からアクセス信号を受信する場合に、日及び時刻の両方を示す日時情報を記憶する。これに代えて、サーバ110は、時刻のみを示す情報を記憶していてもよい。この場合、MFP10は、サーバ110から取得した時刻を示す情報を利用して、差分を算出すればよい。一般的に言うと、「時刻情報」は、日及び時刻の両方を示す情報であってもよいし、時刻のみを示す情報であってもよい。
(変形例6)上記の第2実施例において、図7のS208でMFP10がサーバ110から受信する応答信号には、サーバ110がCD50からアクセス信号を受信した受信日時を示すCD50の日時情報と、サーバ110がMFP10からアクセス信号を受信した受信日時を示すMFP10の日時情報と、が含まれている。しかしながら、応答信号には、MFP10の日時情報が含まれていなくてもよい。この場合、MFP10は、S206でアクセス信号をサーバ110に送信した日時を示す日時情報をメモリ34に記憶する。そして、MFP10は、図7のS216において、メモリ34内のMFP10の日時情報と、サーバ110からの応答信号に含まれるCD50の日時情報と、を利用して、差分を算出してもよい。本変形例では、CD50の日時情報が「関連情報」の一例である。
(変形例7)上記の第2実施例において、サーバ110は、MFP10からアクセス信号を受信する場合に、サーバ110に記憶されているMFP10の日時情報及びCD50の日時情報を利用して差分を算出し、当該差分を含む応答信号をMFP10に送信してもよい。この場合、MFP10は、サーバ110からの応答信号に含まれる差分を利用して、図7のS216の判断を実行してもよい。本変形例では、差分が「関連情報」の一例である。
(変形例8)「第1の無線通信機器」、「第2の無線通信機器」は、それぞれ、MFP10、CD50に限られず、他の機器(プリンタ、スキャナ、コピー機、携帯端末、PC、サーバ等)であってもよい。
(変形例9)上記の実施例では、MFP10のCPU32がメモリ34内のプログラム(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2及び図3(又は図7)の各処理が実現される。また、CD50のCPU72がメモリ74内のプログラム(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2及び図4の各処理が実現される。これに代えて、図2〜図4,図7の各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:無線通信システム、10:多機能機(MFP)、12:操作部、14:表示部、20:無線LANI/F、22:印刷実行部、24:スキャン実行部、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、50:通話デバイス(CD)、60:無線LANI/F、62:PSTNI/F、70:制御部、72:CPU、74:メモリ、80:ハンドセット、82:マイク、84:スピーカ、100:AP、105:ルータ、110:サーバ、120:FAX装置

Claims (9)

  1. 第1の無線通信機器であって、
    前記第1の無線通信機器がアクセスポイントを介して第2の無線通信機器と通信可能であるのか否かを判断する第1の判断部であって、前記第1及び第2の無線通信機器のそれぞれは、前記アクセスポイントによって形成される第1のネットワークに所属する機器である、前記第1の判断部と、
    前記第1の無線通信機器が前記アクセスポイントを介して前記第2の無線通信機器と通信可能でないと判断される場合に、外部機器との通信に関する所定の条件が満たされるのか否かを判断する第2の判断部であって、前記アクセスポイントは、前記第1のネットワークに所属する機器と、前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワーク側に位置する機器と、の間の通信を中継する機能を有し、前記外部機器は、前記第2のネットワーク側に位置する機器であり、前記所定の条件は、前記第1の無線通信機器が前記アクセスポイントを介して前記外部機器と通信可能であること、及び、前記第2の無線通信機器が前記アクセスポイントを介して前記外部機器と通信可能であることを含む、前記第2の判断部と、
    前記所定の条件が満たされると判断される場合に、前記アクセスポイントの設定を第1の設定から第2の設定に変更するための特定処理を実行する特定処理実行部であって、前記第1の設定は、前記アクセスポイントが、前記第1のネットワークに所属する2個の機器の間の通信を中継しない設定であり、前記第2の設定は、前記アクセスポイントが、前記第1のネットワークに所属する2個の機器の間の通信を中継する設定である、前記特定処理実行部と、
    を備える第1の無線通信機器。
  2. 前記第1の無線通信機器は、さらに、
    前記アクセスポイントに接続するための無線設定情報を、前記アクセスポイントを介さずに前記第2の無線通信機器に供給する供給部を備え、
    前記第1の判断部は、前記無線設定情報を利用して前記アクセスポイントに接続して、前記アクセスポイントを介した前記第2の無線通信機器との通信を試行することによって、前記第1の無線通信機器が前記アクセスポイントを介して前記第2の無線通信機器と通信可能であるのか否かを判断する、請求項1に記載の第1の無線通信機器。
  3. 前記第2の判断部は、
    前記アクセスポイントを介して前記外部機器に第1の特定信号を送信して、前記外部機器から第1の応答信号を受信することを監視する監視部と、
    前記第2の無線通信機器から前記アクセスポイントを介さずに第1の特定情報を取得する取得部であって、前記第1の特定情報は、前記第2の無線通信機器が、前記アクセスポイントを介して前記外部機器に第2の特定信号を送信して、前記外部機器から第2の応答信号を受信したのか否かを示す、前記取得部と、を備え、
    前記第2の判断部は、
    前記外部機器から前記第1の応答信号が受信されない第1の場合に、前記所定の条件が満たされないと判断し、
    前記外部機器から前記第1の応答信号が受信され、かつ、前記第1の特定情報が、前記第2の無線通信機器が前記外部機器から前記第2の応答信号を受信したことを示す第2の場合に、前記所定の条件が満たされると判断し、
    前記外部機器から前記第1の応答信号が受信され、かつ、前記第1の特定情報が、前記第2の無線通信機器が前記外部機器から前記第2の応答信号を受信しなかったことを示す第3の場合に、前記所定の条件が満たされないと判断する、請求項1又は2に記載の第1の無線通信機器。
  4. 前記第2の判断部は、
    前記アクセスポイントを介して前記外部機器に第1の特定信号を送信して、前記外部機器から第1の応答信号を受信することを監視する監視部であって、前記第1の応答信号は、前記外部機器が、前記第2の無線通信機器から第2の特定信号を受信したのか否かを示す第2の特定情報を含む、前記監視部を備え、
    前記第2の判断部は、
    前記外部機器から前記第1の応答信号が受信されない第1の場合に、前記所定の条件が満たされないと判断し、
    前記外部機器から前記第1の応答信号が受信され、かつ、前記第1の応答信号に含まれる前記第2の特定情報が、前記外部機器が前記第2の無線通信機器から前記第2の特定信号を受信したことを示す第2の場合に、前記所定の条件が満たされると判断し、
    前記外部機器から前記第1の応答信号が受信され、かつ、前記第1の応答信号に含まれる前記第2の特定情報が、前記外部機器が前記第2の無線通信機器から前記第2の特定信号を受信しなかったことを示す第3の場合に、前記所定の条件が満たされないと判断する、請求項1又は2に記載の第1の無線通信機器。
  5. 前記第2の判断部は、前記第2の場合に、前記外部機器が前記第1の無線通信機器から前記第1の特定信号を受信した時刻と、前記外部機器が前記第2の無線通信機器から前記第2の特定信号を受信した時刻と、の差分が、所定時間以内であるのか否かを、前記第1の応答信号に含まれる関連情報を利用して判断し、
    前記関連情報は、前記外部機器が前記第2の無線通信機器から前記第2の特定信号を受信した時刻に関連する情報であり、
    前記第2の判断部は、
    前記差分が前記所定時間以内であると判断される場合に、前記所定の条件が満たされると判断し、
    前記差分が前記所定時間以内でないと判断される場合に、前記所定の条件が満たされないと判断する、請求項4に記載の第1の無線通信機器。
  6. 前記関連情報は、前記外部機器が前記第1の無線通信機器から前記第1の特定信号を受信した第1の時刻を示す第1の時刻情報と、前記外部機器が前記第2の無線通信機器から前記第2の特定信号を受信した第2の時刻を示す第2の時刻情報と、を含み、
    前記第2の判断部は、前記第2の場合に、前記第1の時刻情報によって示される前記第1の時刻と、前記第2の時刻情報によって示される前記第2の時刻と、の前記差分を算出し、前記差分が所定時間以内であるのか否かを判断する、請求項5に記載の第1の無線通信機器。
  7. 前記特定処理は、前記アクセスポイントの設定を前記第1の設定から前記第2の設定に変更することをユーザに促すための第1のメッセージを、表示部に表示させる処理を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の第1の無線通信機器。
  8. 前記第1の無線通信機器は、さらに、
    前記第3の場合に、前記第1の無線通信機器が前記アクセスポイントを介して前記第2の無線通信機器と通信可能でない原因が、前記第2の無線通信機器の側に存在することを示す第2のメッセージを、表示部に表示させる表示制御部を備える、請求項3から7のいずれか一項に記載の第1の無線通信機器。
  9. 第1の無線通信機器のためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータプログラムは、前記第1の無線通信機器に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
    前記第1の無線通信機器がアクセスポイントを介して第2の無線通信機器と通信可能であるのか否かを判断する第1の判断処理であって、前記第1及び第2の無線通信機器のそれぞれは、前記アクセスポイントによって形成される第1のネットワークに所属する機器である、前記第1の判断処理と、
    前記第1の無線通信機器が前記アクセスポイントを介して前記第2の無線通信機器と通信可能でないと判断される場合に、外部機器との通信に関する所定の条件が満たされるのか否かを判断する第2の判断処理であって、前記アクセスポイントは、前記第1のネットワークに所属する機器と、前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワーク側に位置する機器と、の間の通信を中継する機能を有し、前記外部機器は、前記第2のネットワーク側に位置する機器であり、前記所定の条件は、前記第1の無線通信機器が前記アクセスポイントを介して前記外部機器と通信可能であること、及び、前記第2の無線通信機器が前記アクセスポイントを介して前記外部機器と通信可能であることを含む、前記第2の判断処理と、
    前記所定の条件が満たされると判断される場合に、前記アクセスポイントの設定を第1の設定から第2の設定に変更するための特定処理であって、前記第1の設定は、前記アクセスポイントが、前記第1のネットワークに所属する2個の機器の間の通信を中継しない設定であり、前記第2の設定は、前記アクセスポイントが、前記第1のネットワークに所属する2個の機器の間の通信を中継する設定である、前記特定処理と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
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