JP2014194624A - コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法 - Google Patents

コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの再生範囲を制限できるコンテンツ配信装置を提供する。
【解決手段】
コンテンツ配信装置は、ネットワークを介してクライアント装置との通信を制御する通信制御部と、ユーザ毎に定められたコンテンツファイルの再生可能範囲を記憶する記憶部と、再生可能範囲からマニフェストファイルを生成するマニフェストファイル生成部と、再生可能範囲に基づいた再生不可範囲のコンテンツファイルを無効化した配信ファイルを生成する配信ファイル生成部と、を備えたコンテンツ配信装置であって、通信制御部は、マニフェストファイル生成部にて生成されたマニフェストファイルをクライアント装置に送付し、送付したマニフェストファイルを基にクライアントからコンテンツファイルの配信要求を受付け、配信要求に対して配信ファイルをクライアント装置に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンテンツ配信装置、及びコンテンツ配信方法に関する。
近年、配信サーバに蓄積された音声や動画などのコンテンツを、ネットワークを通じて配信するために、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)ストリーミング配信と呼ばれる方式が広く普及している。HTTPストリーミング配信は、クライアントが、ネットワークで接続された配信サーバからHTTPを用いて、コンテンツのファイルをダウンロードしてキャッシュに保存しながら再生する、プログレッシブダウンロードと呼ばれる擬似的なストリーミング形式を採用している。
図13は、従来のHTTPストリーミング配信を説明した図である。図13において、サーバ50には、コンテンツを記憶する記憶部501、及びコンテンツを配信する配信部502を備えている。記憶部501には、1つの動画コンテンツAが記憶されているものとする。動画コンテンツAは、120秒の動画が、それぞれの再生長さが10秒である「movie00.ts」〜「movie11.ts」の12個の動画ファイルに分割されて構成されている。記憶部501には、動画コンテンツAに対応したマニフェストファイルが記憶されている。マニフェストファイルは、コンテンツAに含まれる動画ファイルを指定するものであり、動画開始からの経過秒数とファイル名とが対応して記述されている。従来のマニフェストファイルは、コンテンツAに関する全ての動画ファイルを指定するものであり、120秒の動画に対しては、12の動画ファイルを指定するファイル名が記述されている。
クライアント51は、コンテンツAを指定してコンテンツAのマニフェストファイルをサーバ50に要求する(1)。この要求に応じてサーバ50はマニフェストファイルをクライアント51に送付する。
今、コンテンツAの15秒〜35秒の範囲を再生したい場合、クライアント51は再生位置15秒〜35秒を指定して、マニフェストから再生動画ファイル「movie01.ts」、「movie02.ts」、及び「movie03.ts」をサーバ20に要求する。なお、再生位置の指定(シーク)は利用者がクライアント21にインストールされた動画再生アプリケーションを操作することにより行う。
サーバ50は、クライアント51からの要求に応じて、「movie01.ts」、「movie02.ts」、及び「movie03.ts」の動画ファイルをクライアントからダウンロード可能な状態にする。
また、従来、ユーザが要約映像の再生を通じて所望する映像を指定する装置があった。さらに、映像中の所望の画面情報をユーザが指定した画面単位に編集できるシステムがあった(例えば、特許文献1−2を参照)。
特開2002−290954号公報 特開平11−155128号公報
しかし、図13で説明した上記従来技術においては、動画が再生される範囲は、マニフェストファイルで指定した再生範囲を含むダウンロードされた動画ファイル全体となってしまうため、ユーザが所望する再生範囲以外の動画が再生されてしまうという不具合があった。
特に、再生範囲を、ユーザ認証を基に決定する場合、認証された範囲以外の部分が再生されたり、あるいはクライアントのキャッシュに保存されたりすることは、セキュリティ上の問題があった。
また、上記従来技術では、コンテンツの分割数を増やして1動画ファイルの再生時間を短くすることにより、ユーザによる指定範囲と再生範囲とを近づけることはできる。しかし、コンテンツの分割数が増えるとそれを指定するマニフェストファイルの記述も増えてしまう。例えば、1動画ファイルの再生時間を0.5秒とした場合、2時間のコンテンツは14,400個の動画ファイルで構成されることになる。このため、マニフェストファイルの記述が増えてサイズが大きくなり、マニフェストファイルのダウンロードに時間を要し、また動画再生アプリケーションによるシークが高負荷になってしまうという不具合が生じてしまった。
そこで、一側面では、コンテンツの再生範囲を制限できるコンテンツ配信装置を提供することを目的とする。
一つの案では、コンテンツ配信装置は、ネットワークを介してクライアント装置との通信を制御する通信制御部と、ユーザ毎に定められたコンテンツファイルの再生可能範囲を記憶する記憶部と、前記再生可能範囲からマニフェストファイルを生成するマニフェストファイル生成部と、前記再生可能範囲に基づいた再生不可範囲のコンテンツファイルを無効化した配信ファイルを生成する配信ファイル生成部と、を備えたコンテンツ配信装置であって、前記通信制御部は、前記マニフェストファイル生成部にて生成されたマニフェストファイルを前記クライアント装置に送付し、送付したマニフェストファイルを基に前記クライアントからコンテンツファイルの配信要求を受付け、前記配信要求に対して前記配信ファイルを前記クライアント装置に送信する。
一態様によれば、コンテンツの再生範囲を制限できるコンテンツ配信装置を提供することができる。
コンテンツ配信システムの機能ブロックの全体構成を示す全体構成図 ユーザID毎配信メタ情報対応テーブル ユーザID毎認証メタ情報対応テーブル 配信ファイルの生成における、ユーザが再生権限を持つ範囲を説明する図(a)、ファイルの置換を説明する図(b) 第1のマニフェストファイル生成方法を説明した図 第2のマニフェストファイル生成方法を説明した図 マニフェストファイルと動画ファイルとの対応を説明した図 第1のマニフェストファイル生成方法における配信方法を説明した図 第2のマニフェストファイル生成方法におけるエイリアスによる配信方法を説明した図 コンテンツ配信システムの動作を説明するシーケンス図 コンテンツの再生可能範囲が固定されている場合のクライアント装置の操作を説明した図 コンテンツの再生可能な長さが固定されている場合のクライアント装置の操作を説明した図 従来のコンテンツ配信システムの全体構成図 コンテンツ配信装置のハードウエア構成図
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、コンテンツ配信システムの機能ブロックの全体構成の一例を示す全体構成図である。図1において、コンテンツ配信システム100は、コンテンツ配信装置1、認証装置2、課金装置3、及びコンテンツ提供装置4を備えている。コンテンツ配信システム100は、クライアント装置5とネットワークを介して接続されている。
コンテンツ配信装置1は、通信制御部11、認証制御部12、マニフェストファイル生成部13、配信ファイル生成部14、及び記憶部15を備えている。
通信制御部11、認証制御部12、マニフェストファイル生成部13、配信ファイル生成部14、及び記憶部15は、ソフトウエアの機能ブロックである。なお、認証装置2、課金装置3、及びコンテンツ提供装置4における各機能も同様にソフトウエアの実行により実施される機能である。
通信制御部11は、ネットワークを介してクライアント装置5との通信を制御する。例えば、クライアント装置5からの要求に従い、ネットワークを介した接続を確立する。また、通信制御部11は、Webサーバとして、クライアント装置5のコンテンツ再生アプリ51やブラウザに対してHTTPによって、HTML、XML(Extensible Markup Language)、あるいはコンテンツの提供を行うための通信を制御する。クライアント装置5は、通信制御部11を介して、コンテンツ配信システム100の、認証装置2、課金装置3、及びコンテンツ提供装置4が提供する、例えばWebサービスとして、それぞれの機能を利用することができる。
認証制御部12は、ユーザ認証を制御する。ユーザ認証には、例えば、IDとパスワードを使用するベーシック認証、ディレクトリサービス、あるいは証明書認証などが利用できる。IDやパスワードは、図示しない暗号化手段によって暗号化されて送受信される。本実施例では、認証装置2によって提供される認証サービス及び承認サービスを認証制御部12が制御して、認証結果と承認結果を、通信制御部11を介してクライアント装置5に提供する。認証制御部12は、認証装置2以外の図示しない認証装置が提供する認証サービスを一元的に管理してクライアント5に提供してもよい。
マニフェストファイル生成部13は、マニフェストファイルを生成する。生成されるマニフェストファイルには、コンテンツのファイルを特定する「特定情報」が記述されている。特定情報としては、例えば、「シンボリックリンク」を使用する。シンボリックリンクは、ファイル名を基に生成される、ファイルにリンクされた文字列である。シンボリックリンクは、コンテンツの元のファイル名を隠蔽してクライアント装置にマニフェストとして配信される。従って、コンテンツのファイル名を元にファイルに直接アクセスされる危険性が小さくなり、セキュリティを向上させることができる。
マニフェストファイルを取得したクライアント装置5は、マニフェストファイルに記述された特定情報の範囲内でコンテンツ配信装置1にコンテンツファイルの配信を要求する。マニフェストファイルに記述される特定情報は、後述する認証装置2の承認サービス22によって承認されたユーザが、コンテンツの再生の権限を有する範囲において記述される。従って、同じコンテンツであっても、ユーザ毎に特定情報を変えることにより、再生範囲をユーザ毎に限定することができる。
配信ファイル生成部14は、クライアント装置5に配信する動画や音声の配信ファイルを生成する。配信ファイル生成部は、元のコンテンツの中で、承認サービス22で承認された範囲内に限定した配信ファイルを生成する。配信ファイルの生成については、図4を用いて後述する。
記憶部15は、メモリにマッピングされたワークエリアであり、コンテンツ配信装置1のソフトウエアの各機能やデータが記憶される。また、記憶部15には、コンテンツ配信に必要なユーザ毎のメタ情報が記憶される。記憶部15に記憶されるユーザ毎のメタ情報の詳細は、図2を用いて後述する。
認証装置2は、認証サービス21、承認サービス22、記憶部23を備えている。認証サービス21は、コンテンツ配信装置1に対してユーザ認証のサービスを提供する。認証サービス21は、認証制御部12からの要求によってユーザ認証を行い、認証結果を認証制御部12に返す。また、認証サービス21は、クライアント装置5から直接認証要求を受け付けて、認証結果をチケットとしてクライアント装置5に返して、クライアント装置5は、認証されたチケットを基にコンテンツ配信装置1にマニフェストファイルの送付を要求しても良い。承認サービス22は、コンテンツ配信装置1に対してユーザ毎の利用可能なコンテンツ及びその範囲を提供する。記憶部23は、ユーザ毎の認証情報、及びユーザ毎のコンテンツの再生可能範囲などを記憶する。
この実施例では、認証サービス21と承認サービス22は、個別のサービスとして説明しているが、例えば、コンテンツ配信装置1からのユーザIDとパスワードの入力に対して、そのユーザが再生可能なコンテンツIDと再生可能範囲を返信することにより、認証サービスと承認サービスを併せて提供することもできる。
ここで、図2及び図3のユーザID毎に管理されるメタ情報対応テーブルを用いて、認証サービス21、承認サービス22、及び記憶部23の詳細を説明する。図2は、コンテンツ配信装置1の記憶部15に記憶される、ユーザID毎配信メタ情報対応テーブルの一例を示す、図3は、認証装置2の記憶部の記憶部23に記憶される、ユーザID毎認証メタ情報テーブルの一例を示す。なお、図2及び図3で示すそれぞれのメタ情報対応テーブルは、XMLデータで記述されて記憶されており、記憶部15及び記憶部23ではXMLデータベースが使用されている。しかし、XMLデータベースの代わりに、例えばレコード単位でメタデータを記憶する、リレーショナルデータベースを用いても良い。
先ず、図3において、メタ情報対応テーブルは、「ユーザID」に対して、「パスワード」、「再生可能コンテンツID」、及び「再生可能範囲」のメタ情報を備えている。例えば、ユーザID:「a012345」に対して、パスワード「p01a23s」、2つの再生可能コンテンツID:「dv00572162」(動画コンテンツ)、及び「cd18443668」(音声コンテンツ)、また、それぞれの再生可能コンテンツIDに対応した再生可能範囲「15〜35」秒、「620〜1430」がメタデータとして記憶されている。ここで、再生可能コンテンツIDには、動画コンテンツ、音声コンテンツ以外に、例えば、静止画コンテンツ、文書コンテンツ(例えば、電子書籍)、アプリケーション等、様々な形式の配信コンテンツをユーザIDのメタデータとして登録可能である。XMLデータベースを使用することにより、新たな形式の配信コンテンツにも対応できる。記憶部23には、図示したメタデータ以外に、例えばコンテンツをグループ化して、そのグループに対する再生権限を定義したり、コンテンツの再生履歴を記録したりすることができる。
認証サービス21は、コンテンツ配信装置1からの要求に応じて、記憶部23に記憶されたユーザIDとパスワードによってユーザ認証を行う。認証サービス21を利用する認証制御部12が、もしユーザIDとパスワードの組み合わせ以外の認証方式を使用する場合は、記憶部23には、その認証方式に合わせた情報が記憶される。例えばユーザIDとパスワード以外に、例えば、MACアドレスやIPアドレスなどのクライアント装置5の機器情報を組み合わせて記憶しておき、認証に使用しても良い。
承認サービス22は、コンテンツ配信装置1に対して、記憶部23に記憶されたユーザIDとそのユーザが再生可能な再生可能コンテンツIDと再生可能範囲によって、そのユーザが再生可能なコンテンツの情報を提供する。コンテンツIDは、コンテンツ提供装置4に記憶されたコンテンツのIDであり、コンテンツのタイトル単位、チャプター(プログラムチェーン)単位、フォルダ単位、あるいはファイル単位など、適宜設定が可能である。再生可能範囲は、コンテンツID毎の再生可能範囲であり、例えば、時間、やバイト数などで定義される。図3においては、ユーザID「A012345」に対して、「dv00572162」、及び「cd18443668」の二つの再生可能コンテンツIDが対応付けられている。また、それぞれの再生可能範囲は、「15〜35」秒、「620〜1430」秒である。コンテンツIDと再生可能範囲は、ユーザIDに対する固定的なメタ情報として記憶しても良いが、例えば、後述する課金装置3による課金情報(例えば、購入済みのコンテンツか否か)によって書き換えることができる。
次に、図2において、ユーザID毎配信メタ情報対応テーブルは、「ユーザID」、「パスワード」、「課金残高」、「再生可能コンテンツID」、「再生可能範囲」、「エイリアス」、「ファイル名」のメタ情報を備えている。
ユーザIDは、認証装置2によって認証されて、現在通信が確立しているユーザのIDであり、通信終了など、所定のタイミングでユーザID及び/又はそのメタ情報は消去される。本実施例では、セッションスタートにより、記憶部15に認証されたユーザIDのXML文書を作成して、パスワードなどの要素データを記述する。また、セッションタイムアウトにてそのユーザIDのXML文書を削除又は編集し、XML文書の全部あるいはメタ情報の一部を記憶部15から削除する編集を行う。また、ユーザがコンテンツのファイルをダウンロードした時点、ユーザがコンテンツの再生を終了した時点、あるいは、所定の経過期間後のタイミングでXML文章を編集あるいは削除しても良い。XML文書の削除あるいは編集のタイミングは、ユーザID毎、あるいはコンテンツID毎に設定することができる。この設定により、例えばマニフェストファイルによるコンテンツの再生回数や再生期間を規定することができる。また、マニフェストファイルを受信したクライアント装置が他のクライアント装置にマニフェストファイルを転送し、他のクライアント装置でコンテンツを再生することを、許容あるいは制限することができる。
図2のユーザID毎配信メタ情報対応テーブルの中で、ユーザID、パスワード、再生可能コンテンツID、及び、再生可能範囲については、図3で説明した認証装置2の記憶部23に記憶されたメタ情報を、認証装置2による認証が成功した時点で取得している。また、課金残高は、後述する課金装置3に記憶された情報から取得して記憶している。
記憶部15に図2で図示した情報を記憶しておくことにより、現在通信中のユーザIDにおける情報を、新たに認証装置2や課金装置3に問い合わせしなくても、コンテンツ配信に利用することが可能となるキャッシュ効果を奏することができる。例えば、コンテンツ配信装置1の通信制御部11がセッションを管理している場合において、一度認証されたユーザIDにおいて承認サービスを複数回利用する場合、セッションが有効な間はクライアント装置5に再度のユーザIDとパスワードの入力を求めることなく、記憶部15に記憶しているユーザIDとパスワードを使用することができる。また、再生可能範囲などの情報を記憶部15にキャッシュしておくことにより、認証装置2との通信回数が減り、これらの情報を使用した処理時間の短縮が可能となる。「エイリアス」、及び「ファイル名」については、マニフェストファイル生成部13の動作にて後述する。
次に、課金装置3は、課金サービス31と記憶部32を備えている。課金サービス31は、コンテンツ配信装置1に対して課金サービスを提供する。課金サービス31は、図示しないクレジットカード会社や電子マネー会社が提供する外部の課金サービスと連携し、クライアント装置5を使用するユーザに、例えば、独自のWebマネーの購入方法を提供する。Webマネーは、課金サービス31によりチャージされて、ユーザID毎に残高情報が管理され、記憶部32に記憶される。課金装置3は、コンテンツ配信装置1からの要求により、保存された残高情報を提供し、残高情報の範囲内でのWebマネーの利用を許可して、利用した分を残高情報より差し引く。また、課金装置3は、コンテンツ配信装置1以外の図示しない他の装置に対してWebマネーの利用を提供しても良い。
次に、コンテンツ提供装置4は、コンテンツ提供サービス41、記憶部42を備えている。コンテンツ提供サービスは、コンテンツ配信装置1に対してコンテンツ提供サービスを提供する。コンテンツ配信装置1からの要求により、記憶部42に記憶されたコンテンツのファイルをコンテンツ提供装置1に提供する。記憶部42に記憶されるコンテンツは、例えば動画ファイル、音声ファイル、静止画ファイル、テキストファイルなどである。コンテンツファイルは、一括ダウンロード用ファイル、ストリーミング用ファイルなどをそれぞれ用意しても良い。コンテンツ提供サービス41は、コンテンツ毎の利用料金を設定することも可能である。コンテンツ配信装置1は、記憶部15に記憶されたユーザ毎のコンテンツ再生可能範囲に応じて、コンテンツ提供装置4からコンテンツファイルを取得する。
次に、図4を用いて、配信ファイル生成部14における配信ファイルの生成を説明する。図4は、配信ファイルの生成における、ユーザが再生権限を持つ範囲の一例を説明する図(a)、ファイルの置換の一例を説明する図(b)である。
図4(a)において、図3で説明したコンテンツID:「dv00572162」の動画コンテンツは、「movie00.ts」から「movie10.ts」の11個のファイルで構成されており、コンテンツ全体での再生時間は0〜110秒である。ユーザID「a012345」のユーザには、このコンテンツに対して、図3で説明したとおり、15秒〜35秒の間の再生可能範囲にて再生権限が与えられているものとする。再生可能範囲の中で、最初のファイル「movie01.ts」と最後の「movie03.ts」には、このユーザに再生権限が与えられていない、10〜15秒の再生不可範囲と、35〜40秒の再生不可範囲が含まれている。
図4(b)において、配信ファイル生成部14は、コンテンツ提供装置4から取得した再生可能コンテンツIDに対応したコンテンツファイルの中で、再生可能コンテンツID毎に設定された再生可能範囲に基づき、「movie01.ts」及び「movie03.ts」の中の再生不可範囲を無効化する。ここで、無効化とは、再生不可範囲がクライアント装置5にて再生できないようにファイルを加工して新たなファイルを生成する処理をいう。再生不可範囲の無効化の方法として本実施例では、再生不可範囲を無効データに置換する方法を説明する。無効データに置換されたファイルは、クライアント装置5で再生された場合に、再生不可範囲がスキップされる。また、再生可能範囲において特定の画像(例えば、空白画像)が表示されるようにしても良い。ファイルを無効データに置換した場合、元のファイルサイズと置換後のファイルサイズを同じにできる。このため、ファイルサイズからのみではそのファイルが無効化されたファイルであるか否かの判断ができない。本実施例以外の無効化の方法としては、例えば、再生不可範囲を削除して新たなファイルとする方法、再生可能範囲のみを前後のファイルと結合して新たなファイルとする方法も可能である。
無効化されて生成された新たなファイルは、無効化の不要なファイルである、「movie02.ts」とともに、図1の記憶部15に新たに生成されたファイルを記憶される。また、新たに生成されたファイルは、「movie01_userA.ts」及び「movie03_userA.ts」のファイル名にて、図2で説明したユーザID毎配信メタ情報対応テーブルに記憶される。図3(b)の「movie01_userA.ts」及び「movie03_userA.ts」の黒く塗りつぶした部分が無効化データに置換された部分を示している。なお、本実施例では、記憶部15に記憶するファイルは、認証されたユーザが再生可能な範囲のみをコンテンツ提供装置4から取得することにより、ファイル取得時間の短縮が可能になる。しかし、コンテンツに含まれるファイル全体をコンテンツ提供装置4から取得して記憶部15に記憶しておいても良い。例えば、ユーザが新たな課金により再生可能範囲を広げた場合、ファイルをコンテンツ提供装置4からさらに取得する手順を省略することができる。
コンテンツファイルは、コンテンツ提供装置4から適宜取得する。例えば、クライアント装置5から特定情報によってコンテンツのファイルが特定された場合、特定されたファイルのみをコンテンツ提供装置4から取得しても良い。また、クライアント装置5が再生中のコンテンツファイルに対して数ファイル先を適宜取得しても良い。配信ファイル生成部14は、複数のコンテンツ提供装置からコンテンツの供給を受けても良い。
次に、図5、及び図6を用いて、図1のマニフェストファイル生成部13の動作の詳細を説明する。
〔第1のマニフェストファイル生成方法〕
第1のマニフェストファイル生成方法においては、コンテンツのファイル名を元にエイリアスを生成する。ここで、「エイリアス」とは、ファイルやフォルダに対する仮想的な名称であり、エイリアスはファイルやフォルダのリンク先を直接的に又は間接的に表し、ファイルやフォルダを一意に特定する。図5は、第1のマニフェストファイル生成方法の一例を説明した図である。
図5において、動画コンテンツには、ファイル名が記述されたマニフェストファイルが存在している。マニフェストファイル生成部13は、図4で説明したユーザに再生権限がある「movie01.ts」、「movie02.ts」、及び「movie03.ts」について、ファイル名をそれぞれエイリアスに変換して、「ptnfqnlz.ts」、「xzjmvxxm.ts」、及び「hznqmpcm.ts」としたマニフェストファイルを生成する。
第1のマニフェストファイル生成方法においては、ファイル名に例えばハッシュ関数を適用させて生成する。エイリアスは、図2で説明したユーザID毎配信メタ情報対応テーブルにファイル名とともに記憶される。ユーザID毎配信メタ情報対応テーブルにてファイル名と対応付けられたエイリアスは、コンテンツ配信装置の内部ではファイル名と同等に扱われる。一方、エイリアスはファイル名をそのまま使用しないので、外部から直接コンテンツファイルを特定されることはなくなる。
なお、本実施の形態では、エイリアスはユーザID毎配信メタ情報対応テーブルにてファイル名と対応付けられているが、例えばOS(オペレーションシステム)によってリンクを張るシンボリックリンクとして定義しても良い。
第1のマニフェストファイル生成方法においては、マニフェストファイルに記述されたエイリアス名が分かれば、コンテンツの再生が可能になる。従って、例えば、コンテンツ配信装置1からマニフェストファイルを受信したクライアント装置5が、他のクライアント装置に受信したマニフェストファイルを転送し、転送を受けた他のクライアント装置において、そのコンテンツの再生が可能となる。一方、生成されるエイリアス名は、例えば適用する関数を変えることにより、適宜更新することができる。エイリアスの生成方法、有効期間などはコンテンツ配信装置側によって設定ができるので、コンテンツ毎に再生ポリシーを設定することも可能となる。
〔第2のマニフェストファイル生成方法〕
第2のマニフェストファイル生成方法においては、コンテンツ配信装置1とクライアント装置5との間で使用するセッションIDを基にエイリアスを生成する。
図6は、第2のマニフェストファイル生成方法の一例を説明した図である。図6において、セッションID「few489tqqt2y4tk10t」は、図1のクライアント装置5とコンテンツ配信装置1と通信によって生成される。セッションIDは、認証装置2によって認証されたクライアント装置5に対して通信制御部11が発行し、通信の中でクライアント装置5を識別する。マニフェストファイル生成部13は、このセッションIDと元のファイル名を合わせてハッシュ値を求めてエイリアスを生成し、マニフェストファイルを生成する。マニフェストファイルには、生成されたエイリアスと再生時間の対応が記述されている。また、生成されたエイリアスは、図2で説明したユーザID毎配信メタ情報対応テーブルにファイル名と対応させて記憶される。
ここで、セッションIDとファイル名とを合わせた文字列のハッシュ値を使用することにより、生成されるエイリアスはセッション毎に異なった値となる。従って、このマニフェストファイルは、ハッシュ化に使用されたセッションIDにおけるセッション内において使用を限定することができる。同じコンテンツに対しても毎回エイリアスが異なり、セッションIDの異なるセッション内においては、エイリアスは無効となる。なお、エイリアスの文字列から元のファイル名を特定できないようにするため、使用するハッシュ関数は非可逆の関数を使用する。なお、図6で例示しているエイリアスは16文字であるが、通常はセッションIDの文字数や元ファイルの文字数より大きな文字数となり、また文字数は適宜設定される。
図7は、第2のマニフェストファイル生成方法における、マニフェストファイルと動画ファイルとの対応を説明した図である。図7において、マニフェストファイルには、図6で説明したエイリアスが記述されている。マニフェストファイルは、セッションID固有のエイリアスによって記述されているため、例えば他のクライアント装置にマニフェストファイルを送付したとしても、セッションIDが異なるセッションではコンテンツの再生はできない。但し、セッションIDを含めてマニフェストファイルを送付した場合は、他のクライアント装置においてもコンテンツの配信を受けることが可能となる。この場合、セッションIDがチケットの役割を果たして、例えば、他のクライアント装置がコンテンツ配信装置1にユーザ認証をしなくてもコンテンツの配信を受けることを可能にする。
また、SSL(Secure Socket Layer)通信を使用する場合は、セッションIDが暗号化されるため、他のクライアント装置へセッションIDが知られることが無くなり、コンテンツの配信において生成できるクライアント装置が限定され、セキュリティが向上する。
〔コンテンツの配信〕
次に、第1のマニフェストファイル生成方法、及び第2のマニフェストファイル生成方法によって生成されたマニフェストファイルによるコンテンツの配信について、図8及び図9を用いて説明する。
生成されたマニフェストファイルはクライアント装置5に送付され、クライアント装置はこのマニフェストファイルに記述された再生範囲の情報によってエイリアスを特定し、そのエイリアスによってコンテンツ配信装置1に対してコンテンツの配信を要求する。
図8は、第1のマニフェストファイル生成方法における、エイリアスによるコンテンツファイルの配信方法の一例を説明した図である。図8において、コンテンツ配信装置1はエイリアスをシンボリックリンクとしているため、コンテンツ配信装置1は、配信リクエストで送付されたエイリアスを基に、動画ファイルを特定している。
クライアント装置5は、マニフェストファイルに記述されたエイリアス「7f010fe4a27865b4」によって、コンテンツ配信装置1に対して動画配信のリクエストを行う。コンテンツ配信装置1は、送付されたエイリアスをシンボリックリンクとして、動画ファイル「movie01_userA.ts」を特定する。特定された動画ファイルはクライアント装置5にレスポンスとして配信される。
一方、図9は、第2のマニフェストファイル生成方法における、エイリアスによるコンテンツファイルの配信の一例を説明した図である。図8で説明した配信方法との違いは、コンテンツ配信装置において通信制御部11が、図2で説明したユーザID毎配信メタ情報対応テーブルに記憶されたエイリアスと元のコンテンツファイルとの対応により、リクエストのエイリアスをファイル名に変換して、コンテンツファイルを特定する点である。この実施例では、通信制御部11には、エイリアスを元のファイルに変換するWebアプリケーションまたはWebサーバモジュールを利用している。
[全体シーケンス]
次に、コンテンツ配信システム全体の動作を、図10を用いて説明する。図10は、コンテンツ配信システムの動作の一例を説明するシーケンス図である。図10において、S11〜S23の各ステップは、コンテンツ配信装置1の動作であり、S51〜S57の各ステップは、クライアント装置5の動作である。
クライアント装置5は、コンテンツ配信装置1に対して認証要求を行う(S51)。認証要求を受けたコンテンツ配信装置1の認証制御部12は、認証装置2の記憶部23に構築されたデータベースによって認証処理を行い(S11)、通信制御部は、コンテンツ毎に推定困難な文字列を生成してコンテンツとの対応を保持する(S12)。生成した文字列をリンク先としたWebページを生成して、セッションIDとともにWebページをクライアント装置に提供する。ここで提供されるのは、ユーザが再生権限を持たないコンテンツ名を含んでも良い。例えば、課金前のコンテンツ名をユーザに提示することができる。
クライアント装置5は、Webページのリンク先を基に、マニフェストファイルを要求する(S53)。
コンテンツ配信装置1は、保持している文字列とコンテンツファイルとの対応を基にユーザが要求しているコンテンツファイルを判定し(S14)、権限の判定と再生可能範囲の取得を再度行う(S15)。
ここで、ユーザがマニフェストファイルに対するアクセス権を持っているか否かを判定する(S16)。ユーザにアクセス権が無い場合、エラーページを送信する(S17)。エラーページにおいて、課金を促す画面を表示しても良い。
一方、ユーザにアクセス権がある場合、複数のファイルに断片化された動画ファイルに対するエイリアスを生成する(S18)。生成されるエイリアスは、例えばシンボリックリンクである。
次に、配信ファイル生成部14は、ユーザが再生可能な範囲を含む断片化された動画ファイルの無効化処理をする(S19)。
次に、マニフェストファイル生成部13は、クライアント装置5からの要求に従い、マニフェストファイルを生成する(S20)。生成されたマニフェストファイルは、クライアント装置5に送信される(S21)。
クライアント装置5は、マニフェストファイルを受信し(S54)、マニフェストファイルから再生可能な時間を解釈する(S55)。ユーザは再生可能な時間を指定することにより、対応するエイリアスを指定する。クライアント装置5は、エイリアスによってコンテンツファイルを要求する。
コンテンツ配信装置1は、エイリアスを解釈してコンテンツの実ファイルを送信する(S22)。この実ファイルは、無効化処理されて、再生可能範囲のみが再生可能なコンテンツファイルである。配信済みのファイルへのエイリアスによるリンクは解除する(S23)。この実施例では、マニフェストファイルを不正に入手した別ユーザからのアクセスを防ぐため、配信完了とともにリンクを解除しているが、例えば、所定の期間後、あるいは所定の再生回数にてリンクを解除しても良い。
クライアント装置5は、断片化したコンテンツファイルを受信し(S56)、動画を再生する(S57)。受信したコンテンツファイルは、クライアント装置5の内部にキャッシュされることにより、断片化されたファイルが連続して再生可能となる。また、ネットワークの通信速度が遅い場合であっても、安定して動画を再生可能となる。
[クライアント装置での操作]
次に、クライアント装置5における、再生操作について、図11及び図12を用いて説明する。図11及び図12で再生が指定されるコンテンツファイルは、再生可能範囲で無い範囲を上述の方法にて無効化したものが使用されている。
図11は、ユーザ毎にコンテンツの再生可能範囲が固定されている場合におけるクライアント装置の操作の一例を説明した図である。図11(a)において、ユーザは、クライアント装置5における操作画面にて、ユーザIDとパスワードを入力してログインする。ログインは、例えばコンテンツ配信装置1のWebサーバによって生成されたHTML画面(Web画面)に対して、クライアント装置5におけるWebブラウザを使用して行う。また、クライアント装置5において実行されるコンテンツ再生用のアプリケーションによってログインしても良い。
図11(b)において、ログインしたユーザIDにて再生可能なコンテンツ一覧が表示される。この表示は、図2で説明したユーザID毎配信メタ情報対応テーブルに記憶された情報を基に、コンテンツ配信装置1のWebサーバが生成している。ユーザは、コンテンツA〜コンテンツCのリンクをクリックすることにより、コンテンツの選択を行う。それぞれのリンクには、コンテンツIDが対応付けられている。コンテンツの選択を行うと、コンテンツ配信装置1は、そのユーザIDでの再生可能範囲に応じたコンテンツファイルとマニフェストファイルをクライアント装置5に送付し、クライアント装置5では、送付されたコンテンツに応じた再生アプリケーションが起動されて、コンテンツの再生が可能になる。図11(c)〜(e)は、コンテンツA〜Cを選択したときのそれぞれのコンテンツ再生アプリの表示画面である。例えば、図11(c)では、コンテンツAは全て再生が可能である。このときコンテンツ配信装置1から送付されたマニフェストファイルには、コンテンツA全てのコンテンツファイルに対するエイリアスが記載されている。コンテンツ再生アプリケーションの下部には、再生範囲をユーザが指定する、シークバーが表示されている。このシークバーで再生位置を指定できるのは、マニフェストファイルに記述されたエイリアスの範囲内である。図11(c)では、総再生時間(コンテンツ全体の長さ)が54分28秒のコンテンツAの全ての範囲で再生が可能であり、シークバーは「0:00〜54:28」の範囲でユーザが自由に操作できる。また、図11(d)において、コンテンツBは総再生時間が例えば20分のコンテンツであり、その中で最初の5分間のみが再生可能範囲として指定されている場合である。また、図11(e)において、コンテンツCは総再生時間が例えば40分のコンテンツであり、その中で15:10〜23:40までが再生可能範囲として指定されている場合である。ここで、図11(d)のシークバーは、「0:00〜5:00」であり、また、図11(e)のシークバーは、「0:00〜8:30」である。ユーザは、自ら再生可能な範囲ではシークバーによって自由に再生位置を変更することができる。しかし、ユーザはシークバーに表示された再生可能範囲からは、コンテンツの総再生時間を知ることはできない。従って、例えば図11(b)の画面において、再生可能範囲を表示しない場合においては、ユーザに再生可能範囲が限定されていることを知らせないことが可能である。また、課金情報を併せて表示することにより、コンテンツの購入についてユーザに情報を与えることができる。
図12は、ユーザ毎のコンテンツの再生可能な長さが固定されている場合におけるクライアント装置の操作の一例を説明した図である。図12(a)のログイン画面は、図11(a)と同じであり、説明を省略する。
図12(b)において、Web画面にはコンテンツ毎の再生可能時間が表示される。コンテンツAは、再生時間が限定されずに、コンテンツ全てを再生可能である。一方、コンテンツBは10分間、コンテンツCは5分30秒に再生時間が限定される。
コンテンツAのリンクを選択したときには、図12(c)に示すとおり、再生アプリケーションによってコンテンツの初めから再生を開始し、終わりまで視聴可能である。また、シーク範囲もコンテンツの全ての範囲である。
コンテンツBを選択したときには、図(d)のWeb画面にて、コンテンツ長さ:45分39秒、再生できる時間:10分間との表示がされる。ユーザはこのWeb画面から、「・初めから再生」、あるいは、「・時間を指定して再生」のいずれかの再生範囲の指定が可能となる。図12(e)においては、図12(d)においてユーザが指定した再生範囲により、指定された時間から再生が開始され、その指定された時間から10分間コンテンツの再生が可能となる。例えば、ユーザが「・初めから再生」を選択したときには、コンテンツの初めから10分間の再生と、その範囲でのシークが可能となる。また、ユーザが時間を指定して再生した場合には、指定時間から10分間が再生とシークが可能になる。
コンテンツCを選択したときには、図12(f)のWeb画面が表示される。図12(f)における再生範囲の指定は、「・初めから再生」と「・サムネイルから再生」のいずれかにおいて指定される。「・初めから再生」を指定したときには、図12(d)と再生範囲及びシーク範囲は同じである。一方、「・サムネイルから再生」には、所定の単位で分割されたコンテンツファイルの初めの部分のサムネイルが表示されている。このいずれかを選択することにより、再生範囲を指定する。なお、サムネイルに表示されるコンテンツファイル初めの部分は、無効化されたファイルにおける再生可能範囲の初めの部分である。サムネイルが指定されると、図12(g)において、再生アプリケーションによって、指定されたサムネイルの時間から再生が開始され、開始から5分30秒間が再生及びシーク可能範囲となる。
なお、本実施例では認証装置2、課金装置3、及びコンテンツ提供装置4は、コンテンツ配信装置1とは別個の装置として説明したが、これらの装置は2つ以上の装置を1つの装置として実施することも可能である。また、1つの装置の中で実施される各機能を、複数の装置に分割して実施することもできる。
図14は、コンテンツ配信装置1のハードウエア構成の一例を示すハードウエア構成図である。
図14において、コンテンツ配信装置1は、CPU101、メモリ102、ネットワークI/F(インターフェイス)103、入力装置104、表示部105、及びバス106を備えたコンピュータシステムである。CPU101は、コンテンツ配信装置1の動作を制御する。図1で説明した、ソフトウエアの機能である、通信制御部11、認証制御部12、マニフェストファイル生成部13、及び配信ファイル生成部14、メモリ102にマッピングされた記憶部15に記憶されて、CPU101によって実行される。入力装置104は、例えばキーボードやマウスである。表示部105は、例えば液晶ディスプレイである。CPU101、メモリ102、ネットワークI/F(インターフェイス)103、入力装置104、表示部105は、バス106によって接続される。
本実施形態においては上記の通り、各装置を構成する機能ブロックは、ソフトウエアの機能ブロックとして説明したが、それぞれの機能はハードウエアによって実現しても良い。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、以下に記載する付記のような構成が考えられる。
(付記1)
ネットワークを介してクライアント装置との通信を制御する通信制御部と、
ユーザ毎に定められたコンテンツファイルの再生可能範囲を記憶する記憶部と、
前記再生可能範囲からマニフェストファイルを生成するマニフェストファイル生成部と、
前記再生可能範囲に基づいた再生不可範囲のコンテンツファイルを無効化した配信ファイルを生成する配信ファイル生成部と、を備えたコンテンツ配信装置であって、
前記通信制御部は、
前記マニフェストファイル生成部にて生成されたマニフェストファイルを前記クライアント装置に送付し、
送付したマニフェストファイルを基に前記クライアントからコンテンツファイルの配信要求を受付け、
前記配信要求に対して前記配信ファイルを前記クライアント装置に送信する、
コンテンツ配信装置。
(付記2)
前記マニフェストファイル生成部は、前記コンテンツファイルのファイル名を基に前記コンテンツファイルを特定するエイリアスを生成する付記1に記載のコンテンツ配信装置。
(付記3)
前記マニフェストファイル生成部は、セッションIDを基に前記コンテンツファイルを特定するエイリアスを生成する付記1又は2に記載のコンテンツ配信装置。
(付記4)
前記マニフェストファイル生成部は、前記エイリアスをシンボリックリンクによって生成する付記2又は3に記載のコンテンツ配信装置。
(付記5)
前記マニフェストファイル生成部は、前記エイリアスと前記コンテンツファイルとの対応を前記記憶部に記憶させる付記2又は3に記載のコンテンツ配信装置。
(付記6)
前記通信制御部は、前記クライアント装置に、再生可能範囲を指定するWeb画面を提供し、該Web画面から再生範囲の指定を受付け、
前記マニフェストファイル生成部は、指定された前記再生範囲を基にマニフェストファイルを生成する付記1乃至5のいずれか一に記載のコンテンツ配信装置。
(付記7)
ネットワークを介してクライアント装置との通信を制御する処理と、
ユーザ毎に定められたコンテンツファイルの生成可能範囲を記憶する処理と、
前記再生可能範囲からマニフェストファイルを生成する処理と、
前記再生可能範囲に基づいた再生不可範囲のコンテンツファイルを無効化した配信ファイルを生成する処理と、をコンピュータが実行するコンテンツ配信方法であって、
前記通信を制御する処理は、
前記マニフェストファイルを生成する処理にて生成されたマニフェストファイルを前記クライアント装置に送付する処理と、
前記送付する処理にて送付したマニフェストファイルを基に前記クライアントからコンテンツファイルの配信要求を受付ける処理と、
前記配信要求に対して前記配信ファイルを前記クライアント装置に送信する処理と、含むコンテンツ配信方法。
(付記8)
前記マニフェストファイルを生成する処理は、前記コンテンツファイルのファイル名を基に前記コンテンツファイルを特定するエイリアスを生成する付記7に記載のコンテンツ配信方法。
(付記9)
前記マニフェストファイルを生成する処理は、セッションIDを基に前記コンテンツを特定するエイリアスを生成する付記1又は2に記載のコンテンツ配信方法。
(付記10)
前記マニフェストファイルを生成する処理は、前記エイリアスをシンボリックリンクによって生成する付記8又は9に記載のコンテンツ配信方法。
(付記11)
前記マニフェストファイルを生成する処理は、前記エイリアスと前記コンテンツファイルとの対応を記憶させる付記8又は9に記載のコンテンツ配信方法。(5、図2)
(付記12)
前記通信を制御する処理は、前記クライアント装置に、再生可能範囲を指定するWeb画面を提供し、該Web画面から再生範囲の指定を受付け、
前記マニフェストファイルを生成する処理は、指定された前記再生範囲を基にマニフェストファイルを生成する付記7乃至11のいずれか一に記載のコンテンツ配信方法。
1 コンテンツ配信装置
11 通信制御部
12 認証制御部
13 マニフェストファイル生成部
14 動画ファイル生成部
15 記憶部
2 認証装置
21 認証サービス
22 承認サービス
23 記憶部
3 課金装置
31 課金サービス
4 コンテンツ提供装置
41 コンテンツ提供サービス
42 記憶部
5 クライアント装置
51 通信制御部
52 コンテンツ再生アプリ
100 コンテンツ配信システム
101 CPU
102 メモリ
103ネットワークI/F
104 入力装置
105 表示部
106 バス

Claims (7)

  1. ネットワークを介してクライアント装置との通信を制御する通信制御部と、
    ユーザ毎に定められたコンテンツファイルの再生可能範囲を記憶する記憶部と、
    前記再生可能範囲からマニフェストファイルを生成するマニフェストファイル生成部と、
    前記再生可能範囲に基づいた再生不可範囲のコンテンツファイルを無効化した配信ファイルを生成する配信ファイル生成部と、を備えたコンテンツ配信装置であって、
    前記通信制御部は、
    前記マニフェストファイル生成部にて生成されたマニフェストファイルを前記クライアント装置に送付し、
    送付したマニフェストファイルを基に前記クライアントからコンテンツファイルの配信要求を受付け、
    前記配信要求に対して前記配信ファイルを前記クライアント装置に送信する、
    コンテンツ配信装置。
  2. 前記マニフェストファイル生成部は、前記コンテンツファイルのファイル名を基に前記コンテンツファイルを特定するエイリアスを生成する請求項1に記載のコンテンツ配信装置
  3. 前記マニフェストファイル生成部は、セッションIDを基に前記コンテンツファイルを特定するエイリアスを生成する請求項1又は2に記載のコンテンツ配信装置。
  4. 前記マニフェストファイル生成部は、前記エイリアスをシンボリックリンクによって生成する請求項2又は3に記載のコンテンツ配信装置。
  5. 前記マニフェストファイル生成部は、前記エイリアスと前記コンテンツファイルとの対応を前記記憶部に記憶させる請求項2又は3に記載のコンテンツ配信装置。
  6. 前記通信制御部は、前記クライアント装置に、再生可能範囲を指定するWeb画面を提供し、該Web画面から再生範囲の指定を受付け、
    前記マニフェストファイル生成部は、指定された前記再生範囲を基にマニフェストファイルを生成する請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコンテンツ配信装置。
  7. ネットワークを介してクライアント装置との通信を制御する処理と、
    ユーザ毎に定められたコンテンツファイルの再生可能範囲を記憶する処理と、
    前記再生可能範囲からマニフェストファイルを生成する処理と、
    前記再生可能範囲に基づいた再生不可範囲のコンテンツファイルを無効化した配信ファイルを生成する処理と、をコンピュータが実行するコンテンツ配信方法であって、
    前記通信を制御する処理は、
    前記マニフェストファイルを生成する処理にて生成されたマニフェストファイルを前記クライアント装置に送付する処理と、
    前記送付する処理にて送付したマニフェストファイルを基に前記クライアントからコンテンツファイルの配信要求を受付ける処理と、
    前記配信要求に対して前記配信ファイルを前記クライアント装置に送信する処理と、含むコンテンツ配信方法。
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