JP2014194062A - マスクフレームユニット、マスク装置及び処理方法 - Google Patents

マスクフレームユニット、マスク装置及び処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な構造を用いずに所望の剛性を保つことができるマスクフレームユニット、マスク装置を提供すること。
【解決手段】本技術の一形態に係るマスクフレームユニットは、フレーム体を具備し、前記フレーム体は、複数の辺部と、複数の溝を含む領域とを有する。前記複数の辺部は、マスク本体を支持する。前記複数の溝は、前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部の前記反対面に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられている。
【選択図】図2

Description

本技術は、蒸着等に用いられるマスクのフレームを主に構成するマスクフレームユニット、これを搭載したマスク装置及びこのマスク装置を用いた処理方法に関する。
従来より、例えば有機EL(Electro-Luminescence)デバイスを用いた表示デバイスの製造工程では、蒸着マスクを用いた真空蒸着によって、赤、緑及び青(RGB)の各画素に材料膜のパターンが、基板上に形成される。
一般的に、表示デバイスの開口パターンの開口率と、精細度はトレードオフの関係にある。しかし、マスクの開口パターンの位置精度を高めることにより、その限界を押し上げ、高精細かつ高開口率のディスプレイパネルを実現することができる。
例えば、特許文献1に記載のマスクユニットは、フレームと、その表面にテンションを付加された状態でスポット溶接によって取り付けられたメタルマスクと、フレームの裏面に張力を付加された状態でスポット溶接によって取り付けられた金属テープとを備える。このように、張力を付加した金属テープを用いることで、フレームに生じている反りが矯正され、マスクの開口部の位置精度が保たれる(例えば、特許文献1の明細書段落[0015]、[0027]等参照)。
特開2006−310183号公報
このように、反りの発生をできるだけ抑えることができるマスクフレームが望まれるが、それを実現するためには、特許文献1に記載のような、金属テープやその張力を調整するための治具等の複雑な構造が必要になる。
したがって、本技術の目的は、複雑な構造を用いずに所望の剛性を保つことができるマスクフレームユニット、マスク装置を提供することにある。また、このマスク装置を用いた処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係るマスクフレームユニットは、フレーム体を具備し、前記フレーム体は、複数の辺部と、複数の溝を含む領域とを有する。
前記複数の辺部は、マスク本体を支持する。
前記複数の溝は、前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部の前記反対面に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられている。
少なくともその一辺部の反対面に複数の溝が設けられることにより、複数の溝の間の領域がリブの機能を果たすので、フレーム体の剛性を高めることができる。これにより、複雑な構造を用いずに高剛性のマスクフレームユニットを実現することができる。
前記取付面及び前記反対面は、前記複数の辺部に設けられた、前記マスク本体が取り付けられてもよい。複数の溝を含む領域が、フレーム体の反対面に設けられることにより、フレーム体の剛性をより高めることができる。
前記複数の溝を含む領域は、前記マスク本体と前記一辺部における前記取付面との接続部より、前記フレーム体の外側に配置されてもよい。このような構成によれば、複数の溝を含む領域がマスク本体の張力による影響を受けにくいので、フレーム体の剛性を高めることができる。
前記複数の溝を含む領域は、前記複数の辺部のうち、少なくとも、対向する第1の辺部及び第2の辺部にそれぞれ設けられてもよい。これにより、フレーム体の軽量化を図ることができる。
前記マスクフレームユニットは、前記複数の辺部のうち、前記第1及び前記第2の辺部とは異なる少なくとも一辺部である第3の辺部に設けられた凹部をさらに具備してもよい。これにより、フレーム体の軽量化を図ることができる。
前記複数の溝を含む領域は、前記複数の辺部のうち、少なくとも、対向する第1の辺部及び第2の辺部にそれぞれ設けられてもよい。その場合、前記フレーム体は、前記複数の辺部に設けられた、前記マスク本体が取り付けられる取付面及びその反対面とを有してもよい。また、前記フレーム体は、第1の凹部と、第2の凹部とを有してもよい。前記第1の凹部は、前記複数の辺部のうち、前記第1及び前記第2の辺部とは異なる一辺部である第3の辺部の前記反対面の第1の領域に設けられてもよい。前記第2の凹部は、前記第3の辺部の前記取付面の、前記第1の領域より前記フレーム体の外側の第2の領域に設けられてもよい。これにより、支持装置は、フレーム体の反対面の、第2の領域が設けられる側の反対の領域を支持してこのマスクフレームユニットを支持することができる。
前記マスクフレームユニットは、前記複数の溝のうち少なくとも一溝内に設けられた棒状部材を有し、前記棒状部材を用いて前記フレーム体に加えられる張力を調整可能な張力機構をさらに具備してもよい。張力機構によりフレーム体に張力を与えることができ、またその張力を調整することができる。
前記張力機構の前記棒状部材は、ターンバックルであってもよい。これにより、容易にフレーム体に張力を与え、その張力を微調整することができる。
あるいは、前記フレームは、前記一溝の前記両端を構成する端部構成部を有し、前記張力機構は、前記端部構成部を介して前記棒状部材の両端に接続されたボルトをさらに有してもよい。
前記複数の溝の深さは、前記フレーム体の厚さの45〜95%であってもよい。
本技術の一形態に係るマスクフレームユニットは、フレーム体を具備し、前記フレーム体は、複数の辺部と、溝と、端部構成部とを有する。
前記複数の辺部は、マスク本体を支持する。
前記溝は、前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられる。
前記端部構成部は、前記溝の両端を構成する。
このようにフレーム体に溝が設けられることにより、軽量化を実現することができる。
前記マスクフレームユニットは、前記溝の両端の前記端部構成部の間に設けられた棒状部材を有し、前記棒状部材を用いて前記フレーム体に加えられる張力を調整可能な張力機構をさらに具備してもよい。
本技術の一形態に係るマスク装置は、マスク本体と、上述のマスクフレームユニットとを具備する。
本技術の一形態に係る処理方法は、上述のマスク装置を所定の位置に配置し、そのマスク装置を介して基板に材料を付着することを含む。
以上、本技術によれば、マスクフレームユニット及びマスク装置の軽量化を実現することができる。
図1は、本技術の第1の実施形態に係るマスクフレームユニットを含むマスク装置を示す斜視図である。 図2は、そのマスク装置の裏面側から見た斜視図である。 図3は、そのマスク装置の裏面側から見た平面図である。 図4は、図2におけるA−A線断面図である。 図5は、本実施形態に係るマスクフレームユニットとの比較例(参考例)として、複数の溝がマスクの取付面に設けられる形態を示す断面図である。 図6A及びBは、図4及び5に示す形態において、マスク本体に張力が加えられた時のフレーム体の辺部の剛性のシミュレーション結果をそれぞれ示す。 図7Aは、マスク装置の組立工程のうち、マスク箔へ張力を加える工程を示す。図7Bは、その組立工程のうちマスク箔に加えられていた張力を解放する工程を示す。 図8A及びBは、張力解放工程において、上記シミュレーションで用いられた比較例(図5及び6B参照)に係るフレームの変形の解析結果を示す。 図9A及びBは、蒸着処理時のマスクフレームユニットの変形を示す。 図10は、本技術の第2の実施形態に係るマスクフレームユニットの裏面(反対面)側を示す斜視図である。 図11は、本技術の第3の実施形態に係るマスクフレームユニットの裏面(反対面)側を示す斜視図である。 図12は、本技術の第4の実施形態に係るマスクフレームユニットの裏面(反対面)側を示す斜視図である。 図13は、本技術の第5の実施形態に係るマスクフレームユニットの裏面(反対面)側を示す斜視図である。 図14は、図13に示すマスクフレームユニットが蒸着処理時にローラを持つコンベアで搬送される状態を示す。 図15A及びBは、比較例に係るフレーム及び図13に示すマスクフレームユニットをそれぞれ用いて、平面上で支持されたマスクの所定の開口位置の変位(張力解放前と解放後)を実際に測定した結果を示す。 図16A及びBは、比較例に係るフレーム及び図13に示すマスクフレームユニットをそれぞれ用いて、支持条件を変更する工程でのマスクの所定の開口位置の変位を実際に測定した結果を示す。 図17は、本技術の第6の実施形態に係るマスクフレームユニットの表面(取付面)側を示す斜視図である。 図18は、図17におけるB−B線断面図である。 図19は、図17に示したターンバックルの構成を示す。 図20は、別の形態に係るターンバックルの構成を示す。 図21A及びBは、蒸着処理時にコンベアで支持される工程における、図17に示したマスクフレームユニットの溝に沿った断面を模式的に示す。 カメラやダイヤルゲージを用いてフレーム体の変形を測定する様子を示す。 図23は、本技術の第7の実施形態に係るマスクフレームユニットを示す模式的な断面図である。 図24は、図23に示すマスクフレームユニットの張力機構の要部を示す。 図25は、本技術の第8の実施形態に係るマスクフレームユニットを示す模式的な断面図である。 フレーム体が、平面上(平板)で支持された状態を示す。
以下、図面を参照しながら、本技術の実施形態を説明する。
1.第1の実施形態
(1)マスクフレームユニット及びマスク装置の構成
図1は、本技術の第1の実施形態に係るマスクフレームユニットを含むマスク装置を示す斜視図である。図2は、そのマスク装置100の裏面側から見た斜視図である。図3は、そのマスク装置100の裏面側から見た平面図である。
マスク装置100は、マスク箔として形成されたマスク本体10と、このマスク本体10を支持するフレーム体55を有するマスクフレームユニット50とを備える。マスク装置100は、典型的には、有機ELデバイスを用いた表示デバイスの製造過程において、蒸着マスクとして利用され得る。
マスク本体10は、蒸着対象となる図示しない基板(例えばガラス基板)の線熱膨張係数と同等の線熱膨張係数を有する材料により構成されることが好ましい。これは、蒸着処理時の温度変化に伴い、マスク本体10と基板とを同期して膨張収縮させるとともに、膨張及び収縮によるサイズの変化量を同等にするためである。マスク本体10の材料としては、主に、ニッケル(Ni)、インバー(Fe/Ni合金)、銅(Cu)などの金属材料が用いられる。
マスク本体10の厚さは、典型的には10〜50μm程度である。例えば、マスク本体10には、2面の表示面が形成され得るように、2つのパターン領域10aが形成されている。このパターン領域10a内に、例えば同じマスクパターンがそれぞれ形成されている。
マスクパターンとしては、例えばマトリクス状、千鳥状に配置された図示しない複数の通過孔(貫通孔)であり、1つの通過孔が、表示デバイスの1つの画素領域を形成するための要素である。例えば通過孔は、スリット、スロット、丸形状等を有する。この通過孔を介して、例えば蒸着材料低分子有機EL材料が図示しない基板に蒸着される。RGBの3色の場合、その色数に応じて3つのマスク装置100が用いられる。マスク装置100は、画素領域を表すパターンだけでなく、電気回路等のパターンを有するものもある。蒸着材料としては、低分子有機EL材料に限られず、電極材料、誘電体材料、絶縁体材料等がある。
マスクフレームユニット50は、開口55aを有する矩形のフレーム体55を有する。フレーム体55は、図中、x軸方向に沿う対向する二辺部である第1の辺部51及び第2の辺部52を有し、また、x軸方向に直交するy軸方向に沿う対向する二辺部である第3の辺部53及び第4の辺部54を有する。各辺部の外縁の長さは、実質的にすてべ同じである。しかし、第1の辺部51及び第2の辺部52の各外縁の長さと、第3の辺部53及び第4の辺部54の各外縁の長さとが異なっていてもよい。
フレーム体55も、上記マスク本体10と同様に、図示しない基板の線熱膨張係数と同等の線熱膨張係数を有する材料により構成されることが好ましい。その材料としては、インバー、SUSなどの金属材料が用いられる。フレーム体55は、十分な厚みと高い剛性を有することで、その変形量を極力小さくできることが望ましいが、搬送やハンドリングを考慮して現実的な重量に抑えることも望ましい。
フレーム体55は、マスク本体10が取り付けられる取付面55bと、その反対側の面である反対面55cとを有する。後にも説明するが、マスク本体10は、マスク本体10にある程度張力がかけられた状態で、スポット溶接(例えば電気抵抗またはレーザによる)によって、フレーム体55の取付面55bに固定されて支持される。
図4は、図2におけるA−A線断面図である。フレーム体55の反対面55cにおいて、第1の辺部51及び第2の辺部52には、それぞれ、複数の溝(掘り込み)56を含む領域が設けられている。以下、これらの領域を便宜的に「溝群領域」と言う。辺部51及び52に設けられた溝群領域57は、実質的に同じ形状、サイズ等を有するため、以降では、基本的に第1の辺部51に設けられた溝群領域57について説明する。
溝群領域57に設けられた複数の溝、例えば2つの溝56は、第1の辺部51の長さ方向(x軸方向)に沿って形成され、また、y軸方向に配列されている。これら2つの溝56は、実質的に同じ長さを有しており、例えばマスク本体10のx軸方向の長さと同じ程度(それ以下でもそれ以上でもよい)の長さを有している。図4に示すように、溝56の断面形状は、反対面55cからの溝56の深さが浅いほど、その溝56の幅が広くなるように形成されている。典型的には、台形である。しかし、溝56の断面形状は台形に限られず、正方形、長方形、三角形、五角形以上の角形、または、これらに曲線が含まれていてもよい。
このように、フレーム体55の反対面55c側に複数の溝56が設けられることにより、複数の溝56の間の領域58がx軸方向に沿って設けられたリブの機能を有する。これにより、フレーム体55の軽量化を実現しながら、複雑な構造を用いずに高剛性のマスクフレームユニット50を実現することができる。
本実施形態では、図4に示すように、溝群領域57は、上述のように反対面55cに設けられ、かつ、マスク本体10と各辺部51〜54との接続部11よりフレーム体55の外側に配置されている。このように構成によれば、溝群領域57がマスク本体10の張力による影響を受けにくいので、フレーム体55の変形を抑えることができる。
図5は、本実施形態に係るマスクフレームユニット50との比較例(参考例)として、複数の溝56がマスクの取付面55bに設けられる形態を示す断面図である。図6A及びBは、図4及び5に示す形態において、マスク本体に張力が加えられた時のフレーム体の辺部の剛性のシミュレーション結果をそれぞれ示す。図6A及びBでは、辺部の断面をフレーム体55の外側から斜め方向で見た例を示し、フレーム体55(図6Bではフレーム体15)が平板60上に置かれた状態を示す(図26参照)。なお、本出願人は、このシミュレーションの図をカラーで開示可能であるが、ここではそれを線画により開示する。
このシミュレーションに用いられたマスク本体のスペックは、以下の通りである。
マスク本体の材料:Ni-Co合金
マスク本体のサイズ:縦900mm、横900mm、厚さ12μm
伸ばし率:x方向0.08%、y方向0.08%
図6Bに示すように、フレーム体15の取付面15bに溝が設けられる形態では、マスク本体の張力によって、それらの溝16の幅(水平方向の幅)が広がり、反りが発生するおそれがある。これに対して、図6Aに示すように、反対面55cに溝56が設けられる形態では、反りがほとんど発生していないことが確かめられた。
(2)溝の深さ及び幅について
次に、これらの溝56の深さについて説明する。図4に示したように、フレーム体55の反対面55cに溝56が設けられる形態では、フレーム体55の厚さが最も薄い部分である溝56の底部にマスク本体10の張力が加えられ、その底部の伸び率が他の部分の伸び率より大きくなる傾向がある。したがって、反りの発生を抑制するためには、特にその底部の厚さを考慮して剛性を考える必要がある。
上記シミュレーションから、フレーム体55がインバー材である場合、フレーム体55の溝群領域57の最も厚さが薄い部分である溝56の底部の厚さを1mmとすることにより、フレーム体55の剛性を十分に保つことができることがわかった。この場合、マスク本体10の張力による溝56の底部の伸び量は1μm以下であった。
このような結果から、フレーム体55の厚さが例えば20mmである場合、溝56の深さをそのフレーム体55の厚さ(取付面55bから反対面55cまでの長さ)の95%と設定することで、できるだけ深い溝56を形成して軽量化を図りながらも、高剛性のフレーム体55を実現することができる。別のシミュレーション結果として、溝を持たない第2の比較例に係るフレームの重量を45kgとすると、95%の深さを有する溝56が設けられたフレーム体55の重量は30kgとなり、30%以上の軽量化を実現できる。
一方、溝56の深さをできるだけ浅くすることによって、フレーム体55の剛性をさらに高めることができるが、フレーム体55の重量は増える。例えば、フレーム体55の重量を、上記第2の比較例に係るフレームの重量の80%以下に低減、この場合、45kgから36kgに低減しようとすることを考える。この場合、95%の深さを有する溝56が設けられたフレーム体55の重量30kgを、36kgまで許容すると、溝56の深さはフレーム体55の厚さの45%まで減らすことができる。
以上により、溝56の深さは、フレーム体55の厚さの45〜95%とすることが望ましい。しかし、この範囲に限られず、10〜95%、20〜95%、30〜95%、40〜95%、20〜80%、あるいは30〜70%等の範囲であってもよい。
本実施形態に係るフレーム体55の溝56の幅(y軸方向の幅)は、例えば1〜100mmであり、より好ましくは、10〜20mmである。
(3)マスク装置の製造工程における本技術の優位性
(A)マスク箔(本実施形態のマスク本体に相当)の製造時での開口位置の精度について
ここで、マスク装置100は次のように製造される。まず、電気鋳造法あるいはフォトエッチング法等によって、箔に多数の微細な開口パターンが設けられたマスク箔が作製される。次に、このマスク箔に張力が付加された状態で、マスク箔はフレーム体に溶接などにより固定される。このため、マスク箔がフレーム体に固定された後、マスク箔への張力を開放すると、マスク箔の張力がフレームを変形させる。これにより、マスク箔の開口位置も変位するため設計目標値に合わせた位置からずれる。
このフレーム自体の変位量には個体差がありその変位がばらつくこと、マスク箔の開口パターンの形成密度の疎密が存在すること、あるいは、電気鋳造や圧延の際に生じる膜厚が不均一に分布することによって、応力分布が異なる。これらのことにより、マスク箔の開口位置はばらつき、精度を劣化させる点が問題となっている。このような開口位置のばらつきを低減するためには、フレームの剛性を高くして、変位量を低減することが求められる。
以上より、フレームを高剛性化し、開口位置の変位を低減するために、フレームを厚肉化することが考えられる。しかし、マスク箔の大型化が進むにつれて重量が大きくなることにより、ハンドリングが困難になり、あるいは、蒸着装置内でのマスク装置の重量制限を超えてしまう。
フレームの軽量化の方法として、アルミニウム等の密度の小さい材料を使用することが考えられる。しかし、アルミニウムは線膨張係数が大きく、温度変化の影響を大きく受けるために、マスク箔に張力を付与してこれをフレームに固定しても、その後の温度変化でマスク箔及びフレームに歪みやたるみが生じ、開口位置の精度が劣化する問題がある。また、アルミニウムのヤング率は比較的低く、つまり、剛性が低い。
例えば特開2006−322015号公報には、軽量化のために、多数の穴が形成された薄板が複数枚積層して接合されて一体化されたフレームが開示されている。しかしながら、このフレームの製造方法では、薄板にエッチングで複数の穴を形成するエッチング工程と、穴が形成された複数の薄板を積層し、熱拡散結合させて一体化する加圧工程とが必要になる。
本実施形態に係るマスクフレームユニット50は、複数の溝56を備えるので、上記したように軽量化及び高剛性の両方を実現することができる。
本実施形態では、切削加工または成形によってフレーム体55を製造することができる。したがって、本実施形態は、上記特開2006−322015号公報に開示された製造工程を必要としない。これにより、マスク装置100の生産性を高め、また、このマスク装置100及びこれを用いて製造される、例えば表示デバイスなどの製品の生産コストの低下を図ることができる。
(B)マスク装置の組立工程でのフレームの変位について
次に、マスク装置100の製造工程のうち、特に、マスク装置100の組立工程における本技術の優位性について、以下に述べる。マスク装置100の組立工程とは、マスク箔の製造工程以外の工程であって、マスク本体10とマスクフレームユニット50との取付工程を含む工程である。
組立工程は、主に、以下の工程を順に含む。
a)マスク箔へ張力を加える工程、
b)マスク箔をマスクフレームユニットに取り付ける(接合する)工程、及び
c)マスク箔に加えられていた張力を解放する工程
上記工程a)では、マスク箔の撓みやうねりを抑制して、マスク箔の開口位置を2次元内で所期の位置に位置合わせするために、図7Aに示すように、マスク箔10’の外縁部がクランパ12でクランプされ、マスク箔10’に外側に向けて張力が加えられる。
このようにマスク箔10’に張力が加えられた状態で、工程b)において、マスク箔10’がマスクフレームユニット50’にスポット溶接などによって接合され、固定される。そして、図7Bに示すように、工程c)において、マスク箔10’に加えられていた張力が解放される。
図8A及びBは、工程c)において、上記シミュレーションで用いられた、取付面15bに複数の溝16を有する比較例(図5及び6B参照)に係るフレームの変形の解析結果を示す図である。なお、本出願人は、このシミュレーションの図をカラーで開示可能であるが、ここではそれを線画及びグレースケールにより開示する。
フレームの各辺部の中央部で、x及びy軸方向の内側への変位が大きくなる。ニッケルで構成された、700mm×700mm×厚さ10μmの外形サイズを有するマスク箔を用いて、0.05%程度の伸ばし率でこのマスク箔に張力を加えるためには、マスク箔の一辺あたり200〜300N程度の力を要する。工程c)では、その力がそのままフレームに加わることになる。900mm×900mm×20mm程度の外形サイズを有し、溝を持たず、インバー材で構成されたフレームを用いた場合、上記の200〜300N程度の張力という条件下では、最大10μm程度、水平方向(x、y軸方向)に変位する。
最終的なマスク装置の開口位置の精度は、マスク箔の製造工程(電鋳やエッチング等)と、上記組立工程とにおける各ばらつきの積み上げによって決定される。したがって、高精度なマスク装置を実現するためには、上記製造工程及び組立工程を可能な限り高精度に行う必要がある。上記組立工程のうち、工程c)で特に精度が劣化しやすい。
また、上記工程c)は、具体的には、「平面」上でマスク装置を支持した状態で、マスク箔に加えられていた張力を解放する工程c’)を含む。実際には、このように平面上でマスクフレームユニットが支持された状態で、上記工程a)及びb)も行われる。「平面」上でマスク装置を支持した状態とは、具体的には、図26に示すように、平板60上にマスクフレームユニット50が置かれて支持された状態である。
そして、工程c’)の後、次に説明する蒸着処理時には、以下の工程d)が含まれる。
d)工程c)におけるマスク装置の支持条件を別の支持条件に変更する工程
(C)蒸着処理時のフレームの変位について
上記工程d)が含まれる蒸着処理では、図9A及びBに示すように生産性向上のためコンベア等でマスク装置100’が搬送されながら蒸着されることが多く、フレーム50’の重力方向への撓みが発生する。図9では、マスク箔の図示を省略している。図9A及びBに示す例では、y軸方向に沿って配列された複数のローラ17、例えば両側で8つのローラ17によって、フレーム50’のy軸方向に沿った対向する二辺部53’及び54’の裏面が支持されて搬送される。図示しない蒸着源がそのマスク装置100’の下方に配置され、図示しない基板は、フレーム50’のマスク箔が取り付けられる側に配置される。例えばマスク装置100’が所定の位置に配置されると、蒸着源から材料が蒸発し、そいの材料は、マスク装置100’を介して基板に付着する。
このように、フレーム50’のy軸方向に沿った二辺部53’及び54’が支持され、x軸に沿った二辺部51’及び52’は支持されないので、フレーム50’は重力によりその中央部分が最も下となるように撓む。
例えば、インバー材で構成された、900mm×900mm×20mm程度の外形サイズを有し、上記比較例に係るフレーム体15を使用する場合、コンベア上での重力方向の撓み量は100〜300μmとなる。このような撓みが発生したマスク箔を用いて蒸着処理を行った場合、被処理基材である基板とマスク箔との密着性が悪くなり、蒸着時の開口位置の精度も低下する。
(D)まとめ
上記特許文献1に記載のマスクユニットでは、金属テープを用いることにより、フレームの反りなどの変形を抑制できる。しかしながら、上述したように、マスクユニットの組立工程、また、その組立後に支持条件が変更される工程における変形の抑制については、何ら開示されていない。
これに対して、本実施形態に係るマスクフレームユニット50では、フレーム体55の反対面55c側に複数の溝56が設けられているので、上述のように溝56の間の領域58がリブの機能を発揮し、軽量化及び高剛性を実現することができる。したがって、マスク装置100の組立工程を含む製造工程及びその後の蒸着処理時における支持条件の変更工程においても、フレーム体55の軽量化を実現しながらも、所望の剛性を確保し、フレーム体55の変形を抑制することができる。
また、フレーム体55の変形を抑制できることから、マスク装置100の開口位置の精度高めることができ、このマスク装置100を用いた蒸着処理の精度も高まり、製品の歩留まりが向上する。
2.第2の実施形態
図10は、本技術の第2の実施形態に係るマスクフレームユニットの裏面(反対面)側を示す斜視図である。これ以降の説明では、図1等に示した実施形態に係るマスク装置100が含む部材や機能等について同様のものは説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
このマスクフレームユニット150のフレーム体155の反対面155cにおいて、第1の辺部151及び第2の辺部152だけでなく、y軸方向に沿った第3の辺部153及び第4の辺部154にも複数の溝56を含む溝群領域57がそれぞれ設けられている。これにより、第3の辺部153及び第4の辺部154も、リブの効果により剛性を高めることができ、また軽量化を実現できる。
3.第3の実施形態
図11は、本技術の第3の実施形態に係るマスクフレームユニットの裏面(反対面)側を示す斜視図である。このマスクフレームユニット200のフレーム体205の反対面205cにおいて、第3の辺部203及び第4の辺部204には、溝群領域57の溝56の幅より広い幅を持つ凹部(または溝)31が設けられている。このようなマスクフレームユニット200によっても、軽量化及び高剛性を達成することができる。
4.第4の実施形態
図12は、本技術の第4の実施形態に係るマスクフレームユニットの裏面(反対面)側を示す斜視図である。このマスクフレームユニット250のフレーム体255の反対面255cにおいて、第3の辺部253及び第4の辺部254には、複数の円形の凹部32が設けられている。このようなマスクフレームユニット250によっても、軽量化及び高剛性を達成することができる。凹部32の形状は、円形の他、長い溝、楕円、三角形、または四角以上の角形等、何でもよい。
5.第5の実施形態
図13は、本技術の第5の実施形態に係るマスクフレームユニットの裏面(反対面)側を示す斜視図である。このマスクフレームユニット300のフレーム体305の反対面305cにおいて、第3の辺部303及び第4の辺部304の、フレーム体305の内側の領域である第1の領域311には、凹部(第1の凹部)としての溝33がそれぞれ設けられている。また、マスク本体の取付面305bの、その第1の領域311より外側の領域である第2の領域312には、凹部(第2の凹部)34が設けられている。凹部34の幅は、溝33の幅より広くなっている。
このような構成によれば、反対面305cに設けられた溝33より外側を、図14(図9)に示したように、蒸着処理時にコンベアのローラ17が支持して、このマスク装置を搬送することができる。このように、図9に示したコンベアが用いられる場合は、反対面305c側の第2の領域312は、そこに溝を形成できない領域として制限される。しかし、図9に示したコンベアが用いられず、別の支持機構が用いられる場合は、図10〜12に示した実施形態に係るマスクフレームユニットを使用することができる。
本発明者らは、この第5の実施形態に係るマスクフレームユニット300と、上記のように第1の辺部及び第2の辺部の取付面15bに複数の溝16が設けられた比較例に係るフレーム(図5及び図6B参照)とをシミュレーションにより比較した。その結果、比較例では最大10μm程度あった変位を、このマスクフレームユニット300によればフレーム体305の変位を、その60%程度に低減(40%程度低減)することができた。
図15Aは、上記比較例に係るフレームを用いた場合に、上記した工程c’)におけるマスクの所定の開口位置の変位(張力解放前と解放後)を実際に測定した結果を示す。図15Bは、第5の実施形態に係るマスクフレームユニット300を用いた場合に、同様に、工程c’)におけるマスクの所定の開口位置の変位を実際に測定した結果を示す。図15Aは、5回の測定を行ってその平均の変位を示し、図15Bは、2回の測定を行ってその平均の変位を示す。
この図15A及びBで、背景に描かれたマトリクスの1マスは1μmを表す。この実験結果から明らかなように、第5の実施形態に係るマスクフレームユニット50では、x及びy軸の両方で、フレーム体55の変形が低減された。特に、y軸方向の変位量が、比較例に対して約50%低減された。この変位量は許容範囲内である。
図16Aは、上記比較例に係るフレームを用いた場合に、上記した工程d)におけるマスクの所定の開口位置の変位を実際に測定した結果を示す。図16Bは、第5の実施形態に係るマスクフレームユニット300を用いた場合に、同様に、工程d)におけるマスクの所定の開口位置の変位を実際に測定した結果を示す。これらの図は、工程c’)における平面上での支持の状態を基準として、その基準からの変位量を示す。また、工程d)では、第1の辺部301及び第2の辺部302での8点の支持とされている。
この16A及びBから明らかなように、第5の実施形態に係るマスクフレームユニット300では、x軸方向の変位量が、第1の辺部301及び第2の辺部302のうち一辺部で、比較例に対して約85%低減された。また第1の辺部301及び第2の辺部302のうち他辺部で、x軸方向の変位量が比較例に対して約50%低減された。この変位量は許容範囲内である。
6.第6の実施形態
(1)マスクフレームユニットの構成
以上説明した各実施形態に係るマスクフレームユニットでは、上記組立工程及びその後の蒸着処理における支持条件の変更工程において、フレーム体の変形が許容範囲内に収めることができた。しかし、図17に示した第6の実施形態に係るマスクフレームユニット350は、特に支持条件の変更工程において、フレーム体355の変形をさらに抑えることができる。図18は、図17におけるB−B線断面図である。
マスクフレームユニット350の、第1の辺部351及び第2の辺部352の、マスク本体の取付面55bには、x軸方向に沿った溝356がそれぞれ設けられている。そして、それらの溝356内に、張力を調整する機構(張力機構)として機能するターンバックル40が配置されている。この場合、ターンバックル40は、当該張力機構の棒状部材として機能する。
図18に示すように、その取付面355bの逆の反対面355cにおいて、上記溝356より外側の領域に、x軸に沿った溝359が設けられている。この溝359は、第1の辺部351及び第2の辺部352の両方に設けられているが、いずれか一方に設けられていてもよい。また、この溝359の存在は必須ではないが、これがあることにより、フレーム体355の軽量化を実現することができる。
図19は、ターンバックル40の構成を示す。ターンバックル40は、中央に設けられた操作部42と、この操作部42の両端に接続されたネジ部46とを備える。ネジ部46は互いに逆ネジとされている。操作部42が回転することにより、ネジ部46がその長さ方向に互いに逆方向に移動する。図17に示すように、溝356の両端を構成する端部構成部357に、ターンバックル40の両端が突き当てられて固定されている。このような構成により、操作部42が回転することにより、ターンバックル40の全体の長さが変わり、その結果、フレーム体355のx軸方向での張力を調整することができる。
また、上記組立工程や支持条件の変更工程において、マスク箔にどんな張力が加わったとしても、ターンバックル40の操作部42の回転量を微調整することにより、最適な力をフレーム体355に加え、x軸方向の変位を限りなくゼロに近づけることができる。
ターンバックル40の長さ及びネジ径等は、フレーム体355を上述したコンベアや平板が支持する支持位置を考慮して設定することが望ましい。構造解析等を用いて、フレーム体355を移動させるのに必要な力及びターンバックル40に加えられる力を、ターンバックル40が座屈しないかどうかを計算して、設定することが望ましい。
(2)マスクフレームユニットの動作
図21A及びBは、例えば、蒸着処理時にコンベアで支持される工程d)におけるマスクフレームユニット350の溝356に沿った断面を模式的に示す。ここでは、マスク本体の図示を省略している。図21Aに示すように、第3の辺部353及び第4の辺部354を支持された状態では、フレーム体355に自重による撓みが発生する。しかし、例えば作業者がターンバックル40の操作部42を回転させて、x軸方向でフレーム体355に張力を調整することにより、図21Bに示すように実質的に撓みがキャンセルされたフレーム体355の状態を作ることができる。なお、作業者は、ラチェット、シノ等の工具を用いて、ターンバックル40の操作部42を回転させることができる。
(3)シミュレーション
(a)組立工程のうち工程c’)で発生するフレームの変形について
本発明者らは、上記組立工程のうち工程c’)で発生するフレームの変形について、以下のようなシミュレーションを行った。本実施形態に係るマスクフレームユニット350のフレーム体55の材料をインバーとし、外形サイズを900mm×900mm×20mmとした。ネジ径M8を有するネジ部46を有し、SUS材でなり、長さ700mmを有するターンバックル40を用いて、フレーム体355の内側からx軸方向の片方向あたり1200Nの力を加えた。その結果、前述したフレーム体355とマスク本体10との接続部(溶接部)11におけるその張力方向への変位を、1μm以下にまで低減することができた。
(b)蒸着処理時の支持条件の変更工程d)で発生するフレームの変形について
また、本発明者らは、支持条件の変更工程d)で発生するフレームの変形についても、以下のシミュレーションを行った。上記(a)のシミュレーションで用いられたものと同じフレーム体355及びターンバックル40を用い、フレーム体355の内側からx軸方向の片方向あたり1200Nの力を加えた。この場合、この第6の実施形態に係るマスクフレームユニット350と同じ構造で、かつ、ターンバックル40がないフレームの場合、z軸方向の撓みが200μmであったが、それを70μm以下まで低減することができた。これにより、基板とマスク本体10との密着性を確保することができ、蒸着時のパターン位置精度を高めることができる。
(4)マスクフレームユニットによる効果
例えば、通常、マスク箔は開口の形成密度の疎密や電気鋳造や圧延の際に生じる膜厚の不均一な分布によって応力分布が異なることにより、上記のマスク箔に加えられる張力はばらつきが大きい。た、フレームとこれを支持する支持部との間の摩擦力は、その支持部の支持面の状態により大きくばらつく。そのため、ターンバックル40により、加圧力を調整できる点は非常に有効である。ターンバックル40のネジ部46のネジパターンが細かいほど、加圧力の微細な調整が可能となる。
しかも、ターンバックル40は、フレーム体355の取付面355b側に設けられているため、作業者は取付面355b側からターンバックル40を操作して、張力を調整することができる。つまり、蒸着処理が行われる姿勢と同じ状態にあるマスクフレームユニット350に取付面355b側からアクセスして容易に作業を行うことができる。これに対して、特許文献1に記載のマスクユニットの場合、作業者は、すべてフレームの裏面側からアクセスする必要があり、作業が困難になる。
また、特許文献1に記載のマスクユニットでは、金属テープが溶接により固定された後は、その金属テープによる張力の再調整は不可能である。これに対し、本実施形態ではターンバックル40の操作により何度でも張力を再調整することができる。
また、ターンバックル40を備えたマスクフレームユニット350は、例えば上記特許文献1に記載された金属テープを備えたフレームに比べ、シンプルな構成で小型化を実現でき、取り扱いが容易となる。
このターンバックル40を備えたマスクフレームユニット350を用いることにより、上記組立工程の工程c)後、蒸着処理後、あるいは、その後の洗浄処理後に、フレーム体355の変位を調整することができる。例えば図22に示すように、制御部(コンピュータ)70は、カメラ71等により開口位置を測定し、その測定結果に基づき、xyzの3軸方向での、測定値と目標値とのずれ量を算出する。そして制御部70は、そのずれ量を補正するように、ターンバックル40の操作量を決定し、図示しない駆動部にその操作量を含む制御信号を送る。図示しない駆動部は、その制御信号に基づき、ターンバックル40の操作部42を操作する。ずれ量の補正には、ダイヤルゲージ72の測定値が利用されてもよい。
上記した、ずれ量の算出、ターンバックル40の操作量の算出及びターンバックル40の操作部42の操作のうち、少なくとも1つの処理は、コンピュータではなく人間が行うようにしてもよい。
図19に示すターンバックル40に代えて、図20に示すような、パイプ型の操作部42を有するターンバックル41が用いられてもよい。この場合、作業者は、このパイプ型の操作部43の中央部にスパナを係合させて回転させることができる。操作部43がパイプ型であり、上記ターンバックル40の操作部42より小さいサイズを有するため、溝356内にこのターンバックル41を配置させやすくなる。
7.第7の実施形態
図23は、本技術の第7の実施形態に係るマスクフレームユニットを示す模式的な断面図である。このマスクフレームユニット400は、マスク本体10の取付面405bと、その反対面405cと、フレーム体405の反対面405cにおいて、x軸方向に沿う少なくとも一辺部に設けられた溝416と、張力機構75とを備える。
張力機構75は、その溝416内に配置された棒状部材76と、溝416の両端を構成する端部構成部(突起部)405dを介してこの棒状部材76の両端に接続されたボルト77とを有する。図24に示すように、端部構成部405dには貫通穴405eが開けられ、これらの貫通穴405eにボルト77が挿通されている。棒状部材76の両端にはネジ穴76aが設けられ、ボルト77はネジ穴76aに螺着されている。
このような構成によれば、ボルト77を締めることにより棒状部材76及びフレーム体405の変形(図では重力方向の撓み)を矯正することができる。
8.第8の実施形態
図25は、本技術の第8の実施形態に係るマスクフレームユニットを示す模式的な断面図である。このマスクフレームユニット450は、マスク本体の取付面455bと、その反対面455cと、フレーム体455の取付面55bにおいて、x軸方向に沿う少なくとも一辺部に設けられた溝456と、張力機構85とを備える。
張力機構85は、その溝456内に配置されたx軸方向に沿って形成された棒状部材として機能するリブ86と、溝456の両端を構成する端部構成部455dを介して、このリブ86の両端を押圧可能なボルトとを有する。端部構成部455dにはネジ穴が設けられ、このネジ穴にボルト87が螺着されている。ボルト87の先端はリブ86の両端に当接可能となっている。このような構成によれば、ボルト87を締めることにより、リブ86の両端を押圧し、フレーム体455の変形(図では重力方向の撓み)を矯正することができる。
なお、リブ86に代えて、図23に示したように、棒状部材が、溝456内に配置され、この棒状部材の両端に端部構成部455dを介してボルト87が螺着されてもよい。
9.その他の実施形態
本技術は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
上記各実施形態に係るマスク装置は、蒸着用のマスク箔以外にも、スクリーン印刷等に用いられる印刷用のマスク箔にも適用され得る。
図5に示した比較例に係るマスクフレームユニットも、本技術の範囲の装置である。このように、フレーム体15の取付面15bに溝16が設けられている場合は、溝の深さや幅を適宜調整することにより、例えば、図4に示したフレーム体55の溝56より浅くすることにより、フレーム体15の所望の剛性を得ることができる。
上記各実施形態に係るフレーム体に設けられた複数の溝56等の両端は、端部構成部が設けられることにより、溝が閉じていた。しかし、その溝の両端を構成する端部構成部はなく、フレーム体の一辺部において一側のエッジから他側のエッジまで貫通した溝が設けられていてもよい。
上記各実施形態に係るマスクフレームユニットにおいて、溝群領域57に設けられた複数の溝56の数は2であったが、3以上であってもよい。
上記各実施形態において、フレーム体の少なくとも一辺部に沿った溝は、その一辺部に沿って配列された複数の部分に分割されていてもよい。この場合、例えばその一辺部に沿った1本の長い溝を仕切るような仕切り部または突起部がフレーム体に形成されていればよい。
溝群領域57に形成される複数の溝56の形状及びサイズのうち少なくとも1つが、他の溝56の形状及びサイズと異なっていてもよい。
図17に示したマスクフレームユニット350では、第1の辺部351及び第2の辺部352にそれぞれターンバックル40が設けられたが、これらの辺部のうちいずれか1つのみにターンバックル40が設けられてもよい。
図22に示したマスクフレームユニット350において、ターンバックル40を備えていなくてもよい。つまり、少なくとも一辺部の、取付面355b及び反対面355cのうち少なくも一方に、その一辺部の長さ方向に沿って単一の溝356(端部構成部357を有する)が設けられて構成されたマスクフレームユニットも、本技術の範囲内の装置である。
上記各実施形態に係るマスクフレームユニットの形状は、4つの辺部を持つ四角形であったが、六角形、八角形等であってもよい。
以上説明した各形態の特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。
本技術は以下のような構成もとることができる。
(1) マスク本体を支持する複数の辺部と、
前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた複数の溝を含む領域と
を有するフレーム体
を具備するマスクフレームユニット。
(2) (1)に記載のマスクフレームユニットであって、
前記フレーム体は、前記複数の辺部に設けられた、前記マスク本体が取り付けられる取付面及びその反対面を有し、
前記複数の溝を含む領域は、前記反対面に設けられている
マスクフレームユニット。
(3) (2)に記載のマスクフレームユニットであって、
前記複数の溝を含む領域は、前記マスク本体と前記一辺部における前記取付面との接続部より、前記フレーム体の外側に配置されている
マスクフレームユニット。
(4) (1)から(3)のうちいずれか1つに記載のマスクフレームユニットであって、
前記複数の溝を含む領域は、前記複数の辺部のうち、少なくとも、対向する第1の辺部及び第2の辺部にそれぞれ設けられている
マスクフレームユニット。
(5) (4)に記載のマスクフレームユニットであって、
前記複数の辺部のうち、前記第1及び前記第2の辺部とは異なる一辺部である第3の辺部に、前記第3の辺部の長さ方向に沿って設けられた凹部をさらに具備する
マスクフレームユニット。
(6) (1)に記載のマスクフレームユニットであって、
前記複数の溝を含む領域は、前記複数の辺部のうち、少なくとも、対向する第1の辺部及び第2の辺部にそれぞれ設けられ、
前記フレーム体は、前記複数の辺部に設けられた、前記マスク本体が取り付けられる取付面及びその反対面と、
前記複数の辺部のうち、前記第1及び前記第2の辺部とは異なる一辺部である第3の辺部の前記反対面の第1の領域に設けられた第1の凹部と、
前記第3の辺部の前記取付面の、前記第1の領域より前記フレーム体の外側の第2の領域に設けられた第2の凹部とを有する
マスクフレームユニット。
(7) (1)から(6)のうちいずれか1つに記載のマスクフレームユニットであって、
前記複数の溝のうち少なくとも一溝内に設けられた棒状部材を有し、前記棒状部材を用いて前記フレーム体に加えられる張力を調整可能な張力機構をさらに具備する
マスクフレームユニット。
(8) (7)に記載のマスクフレームユニットであって、
前記張力機構の前記棒状部材は、ターンバックルである
マスクフレームユニット。
(9) (7)に記載のマスクフレームユニットであって、
前記フレームは、前記一溝の前記両端を構成する端部構成部を有し、
前記張力機構は、前記端部構成部を介して前記棒状部材の両端に接続されたボルトをさらに有する
マスクフレームユニット。
(10) (1)から(9)のうちいずれか1つに記載のマスクフレームユニットであって、
前記複数の溝の深さは、前記フレーム体の厚さの45〜95%である
マスクフレームユニット。
(11) マスク本体を支持する複数の辺部と、
前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた溝と、
前記溝の両端を構成する端部構成部と
を有するフレーム体
を具備するマスクフレームユニット。
(12) (11)に記載のマスクフレームユニットであって、
前記溝の両端の前記突起部の間に設けられた棒状部材を有し、前記棒状部材を用いて前記フレーム体に加えられる張力を調整可能な張力機構をさらに具備する
マスクフレームユニット。
(13) マスク本体と、
前記マスク本体を支持する複数の辺部と、
前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた複数の溝を含む領域とを有するフレーム体と
を具備するマスク装置。
(14) マスク本体と、
前記マスク本体を支持する複数の辺部と、
前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた複数の溝を含む領域とを有するフレーム体と、
を備えるマスク装置を所定の位置に配置し、
前記マスク装置を介して基板に材料を付着する
処理方法。
(15) マスク本体と、
前記マスク本体を支持する複数の辺部と、
前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた溝と、前記溝の両端を構成する端部構成部と、を有するフレーム体と
を具備するマスク装置。
(16) マスク本体と、
前記マスク本体を支持する複数の辺部と、
前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた溝と、前記溝の両端を構成する端部構成部と、を有するフレーム体と
を備えるマスク装置を所定の位置に配置し、
前記マスク装置を介して基板に材料を付着する
処理方法。
10…マスク本体
11…接続部
32、34…凹部
33、56、356、456、359、416、456…溝
40、41…ターンバックル
51、151、301、351…第1の辺部
52、152、302、352…第2の辺部
53、153、203、253、303、353…第3の辺部
54、154、204、254、304、354…第4の辺部
15、55、155、205、255、305、355、405、455…フレーム体
55b、155b、305b、355b、405b、455b…取付面
55c、155c、205c、255c、305c、355c、405c、455c…反対面
57…溝群領域
58…複数の溝の間の領域
75、85…張力機構
76、86…棒状部材
77、87…ボルト
100…マスク装置
150、200、250、300、350、400、450…マスクフレームユニット
311…第1の領域
312…第2の領域
357、405d、455d…端部構成部

Claims (16)

  1. マスク本体を支持する複数の辺部と、
    前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた複数の溝を含む領域と
    を有するフレーム体
    を具備するマスクフレームユニット。
  2. 請求項1に記載のマスクフレームユニットであって、
    前記フレーム体は、前記複数の辺部に設けられた、前記マスク本体が取り付けられる取付面及びその反対面を有し、
    前記複数の溝を含む領域は、前記反対面に設けられている
    マスクフレームユニット。
  3. 請求項2に記載のマスクフレームユニットであって、
    前記複数の溝を含む領域は、前記マスク本体と前記一辺部における前記取付面との接続部より、前記フレーム体の外側に配置されている
    マスクフレームユニット。
  4. 請求項1に記載のマスクフレームユニットであって、
    前記複数の溝を含む領域は、前記複数の辺部のうち、少なくとも、対向する第1の辺部及び第2の辺部にそれぞれ設けられている
    マスクフレームユニット。
  5. 請求項4に記載のマスクフレームユニットであって、
    前記複数の辺部のうち、前記第1及び前記第2の辺部とは異なる一辺部である第3の辺部に、前記第3の辺部の長さ方向に沿って設けられた凹部をさらに具備する
    マスクフレームユニット。
  6. 請求項1に記載のマスクフレームユニットであって、
    前記複数の溝を含む領域は、前記複数の辺部のうち、少なくとも、対向する第1の辺部及び第2の辺部にそれぞれ設けられ、
    前記フレーム体は、前記複数の辺部に設けられた、前記マスク本体が取り付けられる取付面及びその反対面と、
    前記複数の辺部のうち、前記第1及び前記第2の辺部とは異なる一辺部である第3の辺部の前記反対面の第1の領域に設けられた第1の凹部と、
    前記第3の辺部の前記取付面の、前記第1の領域より前記フレーム体の外側の第2の領域に設けられた第2の凹部とを有する
    マスクフレームユニット。
  7. 請求項1に記載のマスクフレームユニットであって、
    前記複数の溝のうち少なくとも一溝内に設けられた棒状部材を有し、前記棒状部材を用いて前記フレーム体に加えられる張力を調整可能な張力機構をさらに具備する
    マスクフレームユニット。
  8. 請求項7に記載のマスクフレームユニットであって、
    前記張力機構の前記棒状部材は、ターンバックルである
    マスクフレームユニット。
  9. 請求項7に記載のマスクフレームユニットであって、
    前記フレームは、前記一溝の前記両端を構成する端部構成部を有し、
    前記張力機構は、前記端部構成部を介して前記棒状部材の両端に接続されたボルトをさらに有する
    マスクフレームユニット。
  10. 請求項1に記載のマスクフレームユニットであって、
    前記複数の溝の深さは、前記フレーム体の厚さの45〜95%である
    マスクフレームユニット。
  11. マスク本体を支持する複数の辺部と、
    前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた溝と、
    前記溝の両端を構成する端部構成部と
    を有するフレーム体
    を具備するマスクフレームユニット。
  12. 請求項11に記載のマスクフレームユニットであって、
    前記溝の両端の前記突起部の間に設けられた棒状部材を有し、前記棒状部材を用いて前記フレーム体に加えられる張力を調整可能な張力機構をさらに具備する
    マスクフレームユニット。
  13. マスク本体と、
    前記マスク本体を支持する複数の辺部と、
    前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた複数の溝を含む領域とを有するフレーム体と
    を具備するマスク装置。
  14. マスク本体と、
    前記マスク本体を支持する複数の辺部と、
    前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた複数の溝を含む領域とを有するフレーム体と、
    を備えるマスク装置を所定の位置に配置し、
    前記マスク装置を介して基板に材料を付着する
    処理方法。
  15. マスク本体と、
    前記マスク本体を支持する複数の辺部と、
    前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた溝と、前記溝の両端を構成する端部構成部と、を有するフレーム体と
    を具備するマスク装置。
  16. マスク本体と、
    前記マスク本体を支持する複数の辺部と、
    前記複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、前記一辺部の長さ方向に沿って設けられた溝と、前記溝の両端を構成する端部構成部と、を有するフレーム体と
    を備えるマスク装置を所定の位置に配置し、
    前記マスク装置を介して基板に材料を付着する
    処理方法。
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