JP2014192949A - 送電装置、受電装置、送電方法、受電方法及びプログラム - Google Patents

送電装置、受電装置、送電方法、受電方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な処理により、送電対象とする受電装置への適切な送電を実現することを目的とする。
【解決手段】受電装置に送電する送電装置であって、無線により送電を行う送電手段と、送電中の他の送電装置から、送電に使用している共振周波数情報を受信する受信手段と、共振周波数情報に基づいて、送電手段が送電に使用する共振周波数を決定する共振周波数決定手段とを有することによって課題を解決する。
【選択図】図2

Description

本発明は、送電装置、受電装置、送電方法、受電方法及びプログラムに関する。
2010年にWPC(Wireless Power Consortium)により5W以下のモバイル向け「Qi規格」が策定され、スマートフォンや携帯電話向けの非接触給電装置が普及しつつある。現在市場に出ている非接触給電装置の大半は電磁誘導方式によるものであり、電力伝送距離は数mm〜cm程度である。
電磁誘導方式以外の非接触給電方法として、数cm〜数m程度の電力伝送を実現可能とする磁界共鳴方式の研究が近年急速に進んでいる。磁界共鳴方式とは、送電側と受電側それぞれにコイルとコンデンサを埋め込み、それぞれの共振器を磁界共鳴(共振)させて電力を伝送する方式である。受電側は、共鳴によって生じた高周波を整流回路によって直流に変換し、電力として利用する。
磁気共鳴方式を採用して2mの距離の60Wの電力伝送に成功した技術報告や、50cm離れた電子機器を60Wで駆動するワイヤレス給電システムの開発報告がある。磁界共鳴方式においては、将来的には10m程度まで電力伝送距離を伸ばし、オフィスや家庭内の電化製品にコードレスで電力を供給する新しいコンセプトの商品開発が期待されている。
磁界共鳴方式を用いた技術的な課題のひとつとして、複数の送電装置が存在し、その給電範囲に重なりがあるような状況下において、送電装置が意図しないデバイスに対して給電を行ってしまうことが挙げられる。この場合、以下のような問題を生じる可能性がある。
(1)本来送電したいデバイスへの給電効率が落ちる。
(2)意図しないデバイスに大電力が送電されることにより、デバイスが破損する。
(3)電力に課金している場合、意図的である、ないに関わらず電力が奪われる。
上記課題を解決する方法として、送電装置と受電装置間で共振周波数を動的に可変にできる通信手段と回路とを備えた装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。本装置は、ひとつのデバイスに対する給電の共振周波数fnをf0、f1、f2、f0・・・と時分割に適当な周期で切り替える。これにより、共振周波数f0に一致する他のデバイスが装置の近くに置かれたとしても、意図しない給電を1/3以下(一般的には、1/n以下)にすることができる。
特開2011−166883号公報
しかしながら、特許文献1の技術においては、送電装置は、ひとつの受電装置への送電において、何度も共振周波数を変更する必要がある。したがって、共振周波数を変更するための機構が複雑になり、処理が煩雑になるという問題があった。また、意図しない給電が発生し得るという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、簡単な処理により、送電対象とする受電装置への適切な送電を実現することを目的とする。
そこで、本発明は、受電装置に送電する送電装置であって、無線により送電を行う送電手段と、送電中の他の送電装置から、送電に使用している共振周波数情報を受信する受信手段と、前記共振周波数情報に基づいて、前記送電手段が送電に使用する共振周波数を決定する共振周波数決定手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、簡単な処理により、送電対象とする受電装置への適切な送電を実現することができる。
無線給電システムを示す図である。 送電装置を示す図である。 受電装置を示す図である。 核磁気共鳴方式を説明するための図である。 スーパーフレームの一例を示す図である。 フレームフォーマットの一例を示す図である。 スーパーフレームにおける処理を示すシーケンス図である。 共振周波数通知処理を示すフローチャートである。 ARQ信号受信処理を示すフローチャートである。 リストテーブルの一例を示す図である。 第1の送電処理を示すフローチャートである。 第2の送電処理を示すフローチャートである。 送電装置の配置関係の一例を示す図である。 ARQ信号送信処理を示すフローチャートである。 ARQ信号受信処理を示すフローチャートである。 第2の送電処理を示すフローチャートである。 送電装置の配置関係の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、無線給電システムを示す図である。無線給電システムは、送電装置10と、複数の受電装置20とを備えている。なお、図1においては、送電装置10を1つのみ示しているが、無線給電システムは、複数の送電装置10を備えているものとする。送電装置10は、無線により受電装置20に電力を供給する。また、送電装置10は、受電装置20との間で給電のために必要なデータ通信を行う。受電装置20は、無線により送電装置10から電力の供給を受ける。また、受電装置20は、送電装置10との間で給電のために必要なデータ通信を行う。
図1に示す給電エリア30は、送電装置10から受電装置20へ給電が実行可能なエリアである。通信エリア40は、送電装置10と受電装置20の間においてデータ通信が実行可能なエリアである。
給電エリア30と通信エリア40の関係について説明する。給電エリア30は、通信エリア40に比べて広いエリアである。具体的には、給電エリア30は、通信エリア40に包含されている。図1に示すように、給電エリア30の中に複数の受電装置20が存在する場合、送電装置10はこれら複数の受電装置20に対して並行して無線給電を実行することが可能である。
なお、給電エリア30の破線円領域及び通信エリア40の実線円領域は、図1においては、便宜上平面的に図示しているが、実際は立体的(3次元的)である。
図2は、送電装置の構成を示す図である。なお、図2において、データのやり取りを示す線は実線で示し、電力の供給を示す線は点線で示している。送電装置10は、制御部110、無線送信部120、無線受信部130、AC電源140、及び電源供給部150を含む。
制御部110は、送電装置10を制御する。制御部110は、CPU111、ROM112、RAM113、HDD114及びUI115を含む。制御部110は、無線送信部120及び無線受信部130と内部バスで接続されている。
CPU111は、様々なデータを処理し、送電装置10を制御する。ROM112は、不揮発性の記憶媒体であり、CPU111が使用するブートプログラム等を記憶する。RAM113は、揮発性の記憶媒体であり、CPU111が使用するデータやプログラム等を一時的に記憶する。HDD114は、不揮発性の記憶媒体であり、CPU111が使用するOSやアプリケーション等を記憶する。UI115は、ユーザに様々な情報を表示し、ユーザから様々な指示を受け付ける。
無線送信部120は、電力を受電装置20へ無線で送信する。無線送信部120は、通信回路121、送電回路122、ダイプレクサー123及び送電コイル124を含む。通信回路121は、通信を行うための変調信号を生成する。送電回路122は、電力を送信するための変調信号を生成する。
ダイプレクサー123は、通信回路121が生成した変調信号と送電回路122が生成した変調信号を合成する。送電コイル124は、ダイプレクサー123が合成した変調信号を受電装置20へ送信する。
無線受信部130は、受電装置20からデータを受信する。無線受信部130は、受電コイル131、受信回路132、復調回路133、伝搬時間測定回路134、受信レベル検知回路135及び伝搬距離算出回路136を含む。
受電コイル131は、通信を行うための変調信号を受電装置20から受信する。受信回路132は、受電コイル131が受信した変調信号を受信する。復調回路133は、受信回路132が受信した変調信号を復調する。伝搬時間測定回路134は、復調回路133が変調した信号から、受電装置20から送信された無線信号が送電装置10に到達するまでの伝搬時間を測定する。
受信レベル検知回路135は、受電コイル131からアナログ受信信号を受信し、無線信号の受信レベル(例えば、受信電力レベル)を検知する。伝搬距離算出回路136は、伝搬時間測定回路134からの伝搬時間と、受信レベル検知回路135からのレベルを判断して自装置(送電装置10)と他の装置(他の送電装置10又は受電装置20)との間の距離を算出する。
AC電源140は、交流電圧を送電コイル124と電源供給部150に供給する。電源供給部150は、AC電源140が供給する交流電圧を直流電圧へ変換し、直流電圧を制御部110、無線送信部120及び無線受信部130に供給する。
なお、後述する送電装置10の機能や処理は、CPU111がROM112又はHDD114に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
図3は、受電装置20を示す図である。図3において、データのやり取りを示す線は実線で示し、電力の供給を示す線は点線で示している。受電装置20は、制御部210、無線送信部220及び無線受信部230を含む。制御部210は、受電装置20を制御する。制御部210は、CPU211、ROM212、RAM213、HDD214及びUI215を含む。制御部210は、無線送信部220及び無線受信部230と内部バスで接続される。
CPU211は、様々なデータを処理して、受電装置20を制御する。ROM212は、不揮発性の記憶媒体であり、CPU211が使用するブートプログラム等を記憶する。RAM213は、揮発性の記憶媒体であり、CPU211が使用するデータやプログラム等を一時的に記憶する。HDD214は、不揮発性の記憶媒体であり、CPU211が使用するOSやアプリケーション等を記憶する。UI215は、ユーザに様々な情報を表示し、ユーザから様々な指示を受け付ける。
無線送信部220は、送電装置10へデータを送信する。無線送信部220は、通信回路221及び送電コイル222を含む。通信回路221は、通信を行うための変調信号を生成する。送電コイル222は、通信回路221が生成した変調信号を送電装置10へ送信する。
無線受信部230は、電力を送電装置10から無線で受信する。無線受信部230は、受電コイル231、ダイプレクサー232、受信回路233、復調回路234、整流回路235、電圧安定化回路236及びバッテリー237を含む。受電コイル231は、送電装置10から変調信号を受信する。ダイプレクサー232は、受電コイル231が受信した変調信号を、通信を行うための変調信号と電力を送信するための変調信号に分ける。受信回路233は、ダイプレクサー232が分けた通信を行うための変調信号を受信する。
復調回路234は、受信回路233の変調信号を復調する。整流回路235は、ダイプレクサー232が分けた電力を送信するための変調信号を整流して直流電圧を生成する。電圧安定化回路236は、整流回路235が生成した直流電圧を安定化する。バッテリー237は、電圧安定化回路236が安定化した電圧を受けて、電力を蓄積する。また、バッテリー237は、蓄積した電力を基に、直流電圧を制御部210、無線送信部220及び無線受信部230に供給する。
なお、後述する受電装置20の機能や処理は、CPU211がROM212又はHDD214に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
図4は、送電装置10及び受電装置20が採用する核磁気共鳴方式の無線による電力供給の処理を説明するための図である。図4(a)に示す送電装置10の送電部400は、電源410と、容量を調整可能なコンデンサ411と、コイル412とを有している。送電部400は、コンデンサ411の容量を変化させることで受電装置20と自装置の共振周波数を一致させ、送電を行う。
一方、受電装置20の受電部420は、コイル421と、容量を調整可能なコンデンサ422と、ダイオード423と、負荷抵抗424とを有している。受電部420は、コンデンサ422の容量を変化させることで、送電装置10自装置の共振周波数を一致させて、電力の供給を受ける。
ダイオード423及び負荷抵抗424は、整流回路235(図3)として機能する。すなわち、ダイオード423及び負荷抵抗424は、送電装置10から受電した交流電力を整流することで直流に変換し、内部電力として利用する。
図4(b)は、送電装置10の共振周波数fbと、受電装置20の共振周波数fdの一例を示す図である、このように、共振周波数が一致する場合には、送電装置10は、
より高い効率で送電を行うことができる。
図5は、スーパーフレームの一例を示す図である。本実施形態にかかる無線給電システムは、このようなスーパーフレームを繰り返すことにより、無線給電処理を行う。1つのスーパーフレームは、S101(関連付け期間)、S102(電力伝送準備期間)、及びS103(電力伝送期間)を有している。なお、それぞれの期間は可変である。
S101において、送電装置10は、受電装置20に対し、デバイスIDと電力の必要性の確認を行う。送電装置10が受電装置20からデバイスIDと電力を必要とする旨を受信すると、S102へ移行する。なお、S101からS102へ移行する期間も可変である。
S102において、受電装置20は、送電装置10のデータリクエストによるフレームのレスポンスやアクノリッジを送信することができる。なお、それぞれのレスポンスフレームの長さやアクノリッジフレームの長さは可変である。S102が終了すると、S103へ移行する。なお、S102からS103へ移行する期間も可変である。
S103において、送電装置10は、受電装置20へ電力を伝送する。S103において、受電装置20は、送電装置10からのリクエストフレームがなくても、フレームを送電装置10へ送信することができる。
図6は、フレームフォーマットの一例を示す図である。前述したスーパーフレームにおいては、図6に示すようなフレームフォーマットのパケットを用いたデータ通信が実現される。このデータ通信により、無線給電を開始するために必要なデータの送受信が行われる。
フレームヘッダー310は、データ転送時の宛先等を示すものである。フレームヘッダー310は、ID311、フレームコントロール312、発信元アドレス313、行先アドレス314及びシーケンスナンバー315を含む。ID311は、無線給電システムでデータ通信を行うときに使われるIDである。
フレームコントロール312は、受電装置20のデータ交換のための情報である。フレームコントロール312は、電力管理3120を含む。電力管理3120は、電力の必要性を確認するデータである。発信元アドレス313は、データ転送時における発信元のアドレスである。行先アドレス314は、データ転送時における行先のアドレスである。シーケンスナンバー315は、フレームの番号である。
フレームボディ320は、データ転送時のデータ本体の情報である。フレームボディ320は、ペイロード321及びフレームチェックシーケンス322を含む。ペイロード321は、データ本体である。ペイロード321には、例えば、デバイスID3210や付加情報3211が割り当てられる。送電装置10が給電中である場合、付加情報3211には、少なくとも現在使用中の共振周波数情報が含まれる。フレームチェックシーケンス322は、ペイロード321のエラーチェックを行うデータである。
図7は、スーパーフレームにおける送電装置10と受電装置20との間のデータ送受信処理を示すシーケンス図である。S201において、送電装置10は、受電装置20に対してデバイスIDを要求するARQ信号を送信する。このとき、フレームフォーマットのID311が用いられる。
次に、S202において、送電装置10は、受電装置20からデバイスID3210を含むARS信号を受信する。このとき、フレームフォーマットのID311を用いる。次に、S203において、送電装置10は、受電装置20に電力の必要性を確認する。このとき、フレームフォーマットの電力管理3120が用いられる。次に、S204において、受電装置20は、受電装置20に電力の必要があれば、送電装置10へ電力必要の通知を行う。このとき、フレームフォーマットの電力管理3120が用いられる。
また、S204において、受電装置20は、受電装置20に電力の必要がなければ、送電装置10へ電力不要の通知を行う。このとき、フレームフォーマットの電力管理3120が用いられる。そして、送電装置10は、受電の必要性の応答結果に基づいて、送電対象の受電装置20を決定する。次に、S205において、送電装置10は、電力伝送の準備を行う。次に、S206において、送電装置10は、受電装置20に電力伝送を行う。
次に、S207において、受電装置20は、バッテリー237がフルになると、送電装置10へ電力伝送終了通知を送信する。このとき、フレームフォーマットの電力管理3120が用いられる。以上で、1つのスーパーフレームが終了する。このように、スーパーフレーム内において、データ送受信処理を行うことにより、無線給電のためのデータ通信が実現される。
以下、無線給電システムの複数の送電装置10の給電エリア30が重なる場合における、送電装置10の送電における共振周波数を制御する処理について説明する。図8は、送電装置10による共振周波数通知処理を示すフローチャートである。
送電装置10は、共振周波数通知処理において、送電に使用している共振周波数を示す共振周波数情報を定期的に他の送電装置10に通知する。なお、共振周波数通知処理は、受電装置20へ送電を行うためのリクエスト信号であるARQ信号送信処理(図7のS201)において実行される処理である。
まず、S301において、送電装置10は、起動処理後のアイドル状態に移行すると、ブロードキャストによるARQ信号の送信を開始する。このとき、送電装置10は、ARQ信号の付加情報3211に現在使用中の共振周波数を付加して定期的に発信し続ける。なお、給電をしていない場合には、送電装置10は、付加情報3211の値にデフォルト値(例えば、オール0等)を設定して、ARQ信号を送信する。なお、S301の処理は、共振周波数情報を送信する送信処理の一例である。
次に、S302において、送電装置10は、自装置の内部状態が更新されたか否かを判定する。なお、内部状態は、例えば受電装置20への給電を開始又は終了等により更新される。内部状態を更新する処理については、後に後述する。S302において、状態更新がない場合には(S302でNO)、送電装置10は、ARQ信号の送信を継続する。
S302において、状態更新があった場合には(S302でYES)、S303において、送電装置10は、共振周波数情報を更新し、更新後の共振周波数情報を含む新たなARQ情報を定期的に送信する。
図9は、ARQ信号受信処理を示すフローチャートである。送電装置10は、ARQ信号受信処理において、他の送電装置10が共振周波数通知処理(図8)において送信した共振周波数情報を受信する。まず、S311において、送電装置10は、起動処理後のアイドル状態に移行すると、受電装置20と同様に、他の送電装置10から送信されるARQ信号の受信を開始する。なお、S311の処理は、共振周波数情報を受信する受信処理の一例である。
次に、S312において、送電装置10は、受信したARQ信号の内容を解析する。そして、送電装置10は、スーパーフレーム中の発信元アドレス313及び付加情報3211とリストテーブルに保存されているリスト内容とを照合し、リストテーブルへの登録又は更新を行うか否かを判定する。
ここで、リストテーブルについて説明する。リストテーブルは、RAM113又はHDD114等の記憶部にされている。図10は、リストテーブルの一例を示す図である。リストテーブル601は、発信元アドレス602と付加情報3211に含まれるパラメータ603とを対応付けて格納する。送電装置10のCPU111は、ARQ信号に含まれる情報をリストテーブル601の発信元アドレス602及びパラメータ603に登録する。なお、パラメータ603には、共振周波数情報が含まれることとする。
図9に戻り、S312においてリストテーブルへの登録又は更新を行うと判定した場合には、S313において、送電装置10は、リストテーブルの登録又は更新を行う。具体的には、送電装置10は、新しい発信元からARQ信号を受信した場合には、リストテーブル601の発信元アドレス602及びパラメータ603に、発信元アドレス313及び共振周波数情報を含む付加情報3211をそれぞれ追加登録する。
また、送電装置10は、発信元アドレス602に発信元アドレス313が登録済みの発信元から受信した付加情報3211の内容が異なる場合には、パラメータ603に登録されている内容を更新する。
一方、S312において、リストテーブルへの登録及び更新のいずれも行わないと判定した場合には、送電装置10は、S311に戻り、ARQ信号の受信を継続する。
図11は、送電装置10による第1の送電処理を示すフローチャートである。なお、図11に示す送電処理は、他の送電装置10が送電処理を実行していない場合に実行される処理である。まず、S401において、送電装置10は、送電対象として決定した受電装置20に対し、共振周波数faで給電を開始する(送電処理)。ここで、共振周波数faは、例えば、受電装置20から要求される周波数である。続いて、受電装置20は、充電が完了すると電力伝送終了通知を送電装置10に送信する(図7のS207)。これに対応し、S402において、送電装置10は、受電装置20から電力伝送終了通知を受信したか否かを確認する。
S402において、電力伝送終了通知を受信しない場合(S402でNO)、送電装置10は、受電装置20への給電を継続する。S402において、電力伝送終了通知を受信した場合(S402でYES)、送電装置10は、S403において、受電装置20に対し、給電終了処理を行い、処理を終了する。
以上の処理において、送電装置10は、S401において、給電を開始し、S403において給電を終了する。したがって、これに対応し、共振周波数通知処理(図8)において、S401及びS403それぞれに対応するタイミングにおいて、送電装置10は、内部状態が更新される(S302でYES)。したがって、送電装置10は、S401及びS403それぞれに対応するタイミングにおいて、共振周波数情報を更新し、更新後の共振周波数情報を含むARQ信号を送信する(S303)。
図12は、送電装置10による第2の送電処理を示すフローチャートである。なお、図12に示す第2の送電処理は、他の送電装置10が第1の送電処理又は第2の送電処理を実行している場合に実行される処理である。まず、S411において、送電装置10は、送電対象の受電装置20との間で給電シーケンスを開始する。
次に、S412において、送電装置10は、給電シーケンス過程での共振周波数調整において、リストテーブル601に基づいて、送電中の他の送電装置10の有無を判定する。具体的には、送電装置10は、パラメータ603に共振周波数情報が格納されているか否かを確認し、格納されている場合に、送電中の他の送電装置10が存在すると判定する。
S412において、送電中の他の送電装置10が存在する場合には(S412でYES)、S413において、送電装置10は、他の送電装置10が使用中の共振周波数に基づいて、自装置が使用する共振周波数を決定する(共振周波数決定処理)。送電装置10は、具体的には、使用中の共振周波数と異なる共振周波数を自装置が使用する共振周波数として決定する。
ここで、共振周波数が異なるとは、使用中の共振周波数と近いことにより、他の送電装置10が送電対象とする受電装置20に対して意図しない給電が行われることがない程度に十分に離れた周波数であることを意味する。これにより、各送電装置10は、自装置が受電対象として設定した受電装置20以外の受電装置20に対し、意図しない給電が行われるのを防ぐことができる。
また、他の例としては、送電装置10は、送電対象の受電装置20との間で調整可能な共振周波数の空きが存在しない場合には、使用中の共振周波数が空くのを待つこととしてもよい。そして、使用中の共振周波数が空いた場合に、送電装置10は、希望する共振周波数を使用して受電装置20への送電を開始する。
また、S412において、送電中の他の送電装置10が存在しない場合には(S412でNO)、S414において、送電装置10は、他の送電装置10の共振周波数を考慮することなく、共振周波数を決定する。送電装置10は、具体的には、受電装置20が要求する共振周波数を、自装置が使用する共振周波数として決定する。
次に、S415において、送電装置10は、送電対象の受電装置20への給電を開始する(送電処理)。このとき、送電装置10は、S413又はS414において決定された共振周波数を使用して、送電を行う。
次に、S416において、送電装置10は、受電装置から電力伝送終了通知を受信したか否かを確認する。なお、電力伝送終了通知は、データ送受信処理(図7)のS207において送信される。S416において、送電装置10は、電力伝送終了通知を受信しない場合には(S416でNO)、受電装置20への給電を継続する。S416において、送電装置10は、電力伝送終了通知を受信した場合には(S4516でYES)、S417において、受電装置20への給電を終了する。
以上の処理において、送電装置10は、S415において給電を開始、S417において給電を終了する。したがって、これに対応し、共振周波数通知処理(図8)において、S415及びS417それぞれに対応するタイミングにおいて、送電装置10は、内部状態が更新される(S302でYES)。したがって、送電装置10は、S415及びS417それぞれに対応するタイミングにおいて、共振周波数情報を更新し、更新後の共振周波数情報を含むARQ信号を送信する(S303)。
次に、共振周波数通知処理、ARQ信号受信処理及び送電処理を、図13に示す例を参照しつつ、より具体的に説明する。図13は、3つの送電装置10の配置関係の一例を示す図である。
このように、3つの送電装置10(送電装置BA510、送電装置BB511及び送電装置BC512)が近接して配置され、送電装置BA510、送電装置BB511及び送電装置BC512の通信エリア40及び給電エリア30に重なりが生じているとする。
そして、送電装置BA510は、関連付け期間において、受電装置20(受電装置DA513)を送電対象として決定し、共振周波数faにより、受電装置DA513に対して給電を開始する。
さらに、送電装置BA510による受電装置DA513に対する送電中において、受電装置20(受電装置DB514)が送電装置BA510、送電装置BB511及び送電装置BC512の給電エリア30内に持ち込まれたとする。さらに、送電装置BB511が受電装置DB514を送電対象として決定したとする。
この場合に、送電装置BB511が共振周波数faに近い又は同一の周波数で送電を開始すると、送電装置BB511からの電力が受電装置DA513に対しても供給される可能性がある。一方で、送電装置BA510からの電力が受電装置DB514に対しても供給される可能性がある。このように、送電装置BA510が送電対象としない受電装置への給電が行われてしまう。
そこで、本実施形態にかかる無線給電システムにおいては、このような場合において、受電装置DA513及び受電装置DB514への給電に対し、異なる共振周波数を利用するための処理を行う。
具体的には、すべての送電装置10(送電装置BA510、送電装置BB511及び送電装置BC512)は、共振周波数通知処理(図8)において、自装置が使用中の共振周波数を他の送電装置10に通知する。また、すべての送電装置10は、ARQ信号受信処理(図9)において、他の送電装置10が使用中の共振周波数情報を受信する。
送電装置BA510は、第1の送電処理(図11)を実行し、共振周波数faを使用して受電装置DA513への送電を開始する(S401)。その後、送電装置BA510は、受電装置DA513から電力伝送終了通知を受信するまで送電を継続し、電力伝送終了通知を受信すると、送電を終了する(S403)。
これに対応し、送電装置BA510は、共振周波数通知処理において、S401に対応するタイミングにおいて、共振周波数faを示す共振周波数情報を送信する。また、送電装置BA510は、共振周波数通知処理において、S406に対応するタイミングにおいて、デフォルト値を示す共振周波数情報を送信する。
また、新たに送電を開始する送電装置BB511は、第2の送電処理(図12)を実行する。なお、このとき、送電装置BA510は、受電装置DA513に対する送電中である。この場合、送電装置BB511のリストテーブル601には、送電装置BA510の発送元アドレスと、使用中の共振周波数faが格納されている(S412でYES)。したがって、送電装置BB511は、共振周波数faと異なる共振周波数fbを、自装置が使用する共振周波数として決定する(S413)。
そして、送電装置BB511は、共振周波数fbを使用して、受電装置DB514への送電を開始する(S415)。その後、送電装置BB511は、受電装置DB514から電力伝送終了通知を受信するまで送電を継続し、電力伝送終了通知を受信すると、送電を終了する(S417)。
これに対応し、送電装置BB511は、共振周波数通知処理において、S415に対応するタイミングにおいて、共振周波数fbを示す共振周波数情報を送信する。また、送電装置BB511は、共振周波数通知処理において、S417に対応するタイミングにおいて、デフォルト値を示す共振周波数情報を送信する。
このように、本実施形態にかかる無線給電システムは、送電装置が使用中の共振周波数情報を各送電装置10が共有することにより、受電装置20への意図しない給電が行われるのを回避することができる。
第1の実施形態にかかる無線給電システムの変更例としては、受電装置20は、送電装置10と同様にARQ信号を受信し、リストテーブル601に格納してもよい。なお、この場合は、受電装置20は、RAM213又はHDD214等の記憶部にリストテーブル601を記憶しておく。そして、受電装置20は、ARQ信号受信処理(図9)を実行し、さらに、使用中の共振周波数に基づいて、受電処理に使用する共振周波数を決定する(共振周波数決定処理)。そして、受電装置20は、決定した共振周波数以外の共振周波数を使用した受電処理は実行しないこととする。
また、受電装置20は、決定した共振周波数を送電装置10に対して希望周波数として通知してもよい。このように、送電装置10だけでなく、受電装置20も、送電装置10が使用中の共振周波数情報を共有することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態にかかる無線給電システムにおいては、2つの送電装置10間で、付加情報を交換し合う。この点で、第2の実施形態にかかる無線給電システムは、各送電装置10が一方的に付加情報3211を含むARQ信号を送信する第1の実施形態にかかる無線給電システムと異なっている。
本実施形態にかかる無線給電システムにおいては、ある送電装置10は、他の一の送電装置10の関連付け期間において、受電装置20のように振る舞うことにより、付加情報の交換を完了する。
図14は、送電装置10による、ARQ信号送信処理を示すフローチャートである。S501において、送電装置10は、ARQ信号の送信を開始する。次に、S502において、送電装置10は、他の送電装置10からのARS信号の送信を待つ。S502において、ARS信号を受信した場合(S502でYES)、送電装置10は、処理をS503へ進める。S502において、ARS信号を受信しない場合(S502でNO)、送電装置10は、継続してARS信号の受信を待つ。
S503において、送電装置10は、S502において受信したARS信号に基づいて、他の送電装置10における状態更新の有無を判定する。具体的には、送電装置10は、ARS信号に含まれる発信元アドレス313及び付加情報3211に更新がないかどうかを判定する。
S503において、更新がある場合には(S503でYES)、S504において、送電装置10は、リストテーブル601に登録されている情報とARS信号に含まれる情報との差分に基づいて、リストテーブル601を更新する。S503において、更新がない場合には(S503でNO)、送電装置10は、処理をS505へ進める。
S505において、送電装置10は、自装置の内部状態の更新の有無を判定する。S505において、更新がある場合には(S505でYES)、送電装置10は、処理をS506へ進める。S505において、更新がない場合には(S505でNO)、送電装置10は、処理をS502へ戻し、ARS信号の受信を待つ。S506において、送電装置10は、付加情報3211の内容を更新してARQ信号の発信を継続する。
図15は、送電装置10による、ARQ信号受信処理を示すフローチャートである。ARQ信号受信処理において、送電装置10は、他の送電装置10がARQ信号送信処理(図14)において送信したARQ信号を受信する。S507において、送電装置10は、ARQ信号の受信を開始する。S508において、送電装置10は、他の送電装置10からのARQ信号の受信を待つ。
S508において、ARQ信号を受信した場合には(S508でYES)、送電装置10は、処理をS509へ進める。S508において、ARQ信号を受信しない場合には(S508でNO)、送電装置10は、継続してARQ信号の受信を待つ。
S509において、送電装置10は、S508において受信したARQ信号に基づいて、他の送電装置10における状態更新の有無を判定する。具体的には、送電装置10は、ARQ信号に含まれる発信元アドレス313及び付加情報3211に更新がないかどうかを判定する。
S509において、更新がある場合には(S509でYES)、S510において、送電装置10は、リストテーブル601に登録されている情報とARQ信号に含まれる情報との差分に基づいて、リストテーブル601を更新する。S509において、更新がない場合には(S509でNO)、送電装置10は、処理をS511へ進める。
S511において、送電装置10は、自装置の内部状態の更新の有無を判定する。S511において、更新がある場合には(S511でYES)、送電装置10は、処理をS512へ進める。S511において、更新がない場合には(S511でNO)、送電装置10は、処理をS508へ戻し、ARS信号の受信を待つ。S512において、送電装置10は、付加情報3211の内容を更新してARS信号をARQ信号のレスポンスとして送信する。
例えば、図13に示す例においては、送電装置BA510、送電装置BB511及び送電装置BC512のそれぞれが、ARQ信号送信処理(図14)及びARQ信号受信処理(図15)を実行する。
このように、第2の実施形態にかかる無線給電システムにおいては、送電装置10間において、共振周波数情報を互いに確認した上で共有することができる。これにより、送電装置10は、受電装置20への意図しない給電が行われるのを回避することができる。
なお、第2の実施形態にかかる無線給電システムのこれ以外の構成及び処理は、第1の実施形態にかかる無線給電システムの構成及び処理と同様である。
(第3の実施形態)
第3の実施形態にかかる無線給電システムにおいては、各送電装置10は、伝搬距離算出回路136により算出された自装置と他の送電装置10との間の距離に基づいて、送電対象の受電装置20への送電に使用する共振周波数を決定する。
第3の実施形態にかかる各送電装置10は、リストテーブル601のパラメータ603において、共振周波数情報とともに、各送電装置10との間の距離を示す距離情報を格納している。リストテーブル601はさらに、他の送電装置10の給電エリアを示す給電エリア情報が各送電装置10のアドレス(602)に対応付けて格納されている。なお、送電装置10は、例えば、ARQ信号に自装置の給電エリア情報を付与することとする。そして、各送電装置10は、他の送電装置10から給電エリア情報を取得し、これをリストテーブル601に登録する。
図16は、第3の実施形態にかかる送電装置10による、第2の送信処理を示すフローチャートである。S601において、送電装置10は、送電対象の受電装置20との間で給電シーケンスを開始する。次に、S602において、送電装置10は、送電装置10は、給電シーケンス過程での共振周波数調整において、リストテーブル601に基づいて、送電中の他の送電装置10の有無を判定する。
S602において、他の送電装置10が存在する場合には(S602でYES)、送電装置10は、処理をS603へ進める。S602において、他の送電装置10が存在しない場合には(S602でNO)、送電装置10は、処理をS604へ進める。
S603において、送電装置10は、伝搬距離算出回路136により算出された他の送電装置10との間の距離を特定する(距離特定処理)。そして、送電装置10は、リストテーブル601に格納されている他の送電装置10の給電エリア情報に基づいて、自装置の給電エリアと他の送電装置10の給電エリアとの重なりが存在するか否かを判定する。
S603において、重なりが存在する場合には(S603でYES)、送電装置10は、処理をS605へ進める。S605において、送電装置10は、重なりが存在する他の送電装置10が使用している共振周波数に基づいて、自装置が使用する共振周波数を決定し(共振周波数決定処理)、処理をS606へ進める。
S604において、重なりが存在しない場合には(S603でNO)、送電装置10は、処理をS604へ進める。S604において、送電装置10は、他の送電装置10の共振周波数を考慮することなく、共振周波数を決定し、処理をS606へ進める。なお、S606〜S608の処理は、第1の実施形態において説明した第2の送信処理(図12)のS415〜S417の処理と同様である。
次に、第2の送電処理を、図17に示す例を参照しつつ、より具体的に説明する。図17は、3つの送電装置10の配置関係の一例を示す図である。このように、3つの送電装置10のうち、送電装置BB511の給電エリアと、送電装置BC512の給電エリアとの間に重なりが存在しているものとする。
一方で、送電装置BA510の給電エリアは、送電装置BB511の給電エリア及び送電装置BC512の給電エリアのいずれとも重なりが生じていないものとする。ただし、送電装置BA510、送電装置BB511及び送電装置BC512の通信エリアは、互いに重なりが生じているものとする。
上述の通り、送電装置BA510の給電エリアと、送電装置BB511の給電エリアに重なりは生じていない。このため、送電装置BA510による受電装置DA513への給電中に、送電装置BB511が新たに受電装置DB514への送電を開始する場合において、送電装置BB511は、送電装置BA510が使用している共振周波数を使用することができる。
具体的には、第2の送電処理(図14)において、送電装置BB511は、受電装置DB514への給電を開始する。そして、S601において、送電装置BB511は、受電装置DB514と給電シーケンスを開始する。そして、S603において、送電装置BB511は、リストテーブル601を参照する。
このとき、送電装置BB511のリストテーブル601には、送電装置BA510及び送電装置BC512の給電可能エリア情報が格納されている。さらに、リストテーブル601には送電装置BA510と自装置との間の距離ABを示す距離情報と、送電装置BC512と自装置との間の距離BCを示す距離情報とが格納されている。
送電装置BB511は、リストテーブル601に格納されているこれらの情報に基づいて、送電装置BA510の給電エリアと、自装置(送電装置BB511)の給電エリアとの重なりの有無を判定する。
図17に示す例においては、重なりが存在しないため(S603でNO)、送電装置BB511は、送電装置BA510が使用する共振周波数faを考慮することなく、自装置が使用する共振周波数を決定する(S604)。これにより、例えば、送電装置BB511は、共振周波数をfaと決定することも可能である。
一方、例えば、図13に示す配置状態においては、送電装置BB511の給電エリアは、送電装置BA510の給電エリアと重なりが生じている(S603でYES)。このため、送電装置BB511は、送電装置BA510が使用中の共振周波数faに基づいて、自装置が使用する共振周波数を決定する(S605)。具体的には、送電装置BB511は、共振周波数faと異なる共振周波数fbを自装置が使用する共振周波数として決定する。
このように、第3の実施形態にかかる無線給電システムにおいては、各送電装置10は、他の送電装置10の給電エリアと自装置の給電エリアとの重なりの有無に基づいて、共振周波数を決定することができる。これにより、受電装置20への意図しない給電が行われるのを回避することができる。
なお、第3の実施形態にかかる無線給電システムのこれ以外の構成及び処理は、他の実施形態にかかる無線給電システムの構成及び処理と同様である。
第3の実施形態にかかる無線給電システムの変更例としては、送電装置10は、他の送電装置10との間の距離に替えて、各送電装置10の存在する位置を示す位置情報をリストテーブル601に格納することとしてもよい。
図17に示す例においては、各送電装置10のリストテーブル601には、送電装置BA510の位置情報(xA、yA、zA)、送電装置BB511の位置情報(xB、yB、zB)及び送電装置BC512の位置情報(xC、yC、zC)が格納されている。
この場合には、各送電装置10は、第2の送電処理(図16)のS603において、各送電装置10の位置情報に基づいて、自装置と他の送電装置10との間の距離を算出する。そして、送電装置10は、算出した距離と、給電エリアとに基づいて、他の送電装置10の給電エリアと自装置の給電エリアとの間の重なりの有無を判定する。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、上述した各実施形態によれば、簡単な処理により、送電対象とする受電装置への適切な送電を実現することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

Claims (9)

  1. 受電装置に送電する送電装置であって、
    無線により送電を行う送電手段と、
    送電中の他の送電装置から、送電に使用している共振周波数情報を受信する受信手段と、
    前記共振周波数情報に基づいて、前記送電手段が送電に使用する共振周波数を決定する共振周波数決定手段と
    を有することを特徴とする送電装置。
  2. 前記送電手段が前記送電を開始した場合に、前記送電手段が使用する前記共振周波数を示す共振周波数情報を送信する送信手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記送電装置と前記他の送電装置の間の距離を特定する距離特定手段と、
    前記送電装置及び前記他の送電装置それぞれの給電可能エリアを記憶する記憶手段と
    をさらに有し、
    前記共振周波数決定手段は、前記距離及び前記給電可能エリアに基づいて、前記共振周波数を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の送電装置。
  4. 前記送電装置及び前記他の送電装置それぞれの位置情報と、前記送電装置及び前記他の送電装置それぞれの給電可能エリアとを記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記共振周波数決定手段は、前記位置情報及び前記給電可能エリアに基づいて、前記共振周波数を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の送電装置。
  5. 送電装置から電力を受電する受電装置であって、
    無線により電力の供給を受ける受電手段と、
    1又は複数の送電装置から、前記送電装置が送電に使用している共振周波数情報を受信する受信手段と、
    前記共振周波数情報に基づいて、前記受電手段が受電に使用する共振周波数を決定する共振周波数決定手段と
    を有することを特徴とする受電装置。
  6. 受電装置に送電する送電装置が実行する送電方法であって、
    無線により送電を行う送電ステップと、
    送電中の他の送電装置から、送電に使用している共振周波数情報を受信する受信ステップと、
    前記共振周波数情報に基づいて、送電に使用する共振周波数を決定する共振周波数決定ステップと
    を含むことを特徴とする送電方法。
  7. 送電装置から電力を受電する受電装置が実行する受電方法であって、
    無線により電力の供給を受ける受電ステップと、
    1又は複数の送電装置から、前記送電装置が送電に使用している共振周波数情報を受信する受信ステップと、
    前記共振周波数情報に基づいて、受電に使用する共振周波数を決定する共振周波数決定ステップと
    を含むことを特徴とする受電方法。
  8. コンピュータを、
    送電中の送電装置から、送電に使用している共振周波数情報を受信する受信手段と、
    前記共振周波数情報に基づいて、送電手段が送電に使用する共振周波数を決定する共振周波数決定手段と
    して機能させるためのプログラム。
  9. コンピュータを、
    送電装置から、前記送電装置が送電に使用している共振周波数情報を受信する受信手段と、
    前記共振周波数情報に基づいて、受電手段が受電に使用する共振周波数を決定する共振周波数決定手段と
    して機能させるためのプログラム。
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