JP2014192796A - 制御システム、回線接続診断方法及びプログラム - Google Patents

制御システム、回線接続診断方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】回線の配線及び確認作業は作業員の目視により行われていたため、誤接続箇所の見落としが発生することがあった。
【解決手段】演算装置A3は、フレーム送信情報F4を付加した要求フレームを、入出力装置A5を宛先として送信する。入出力装置A5は、演算装置A3から要求フレームを受信すると、要求フレームに対する応答フレームにフレーム受信情報F5を付加して、フレーム送信情報F4によって示される1系回線又は2系回線で応答フレームを演算装置A3に向けて送信する。そして、端末A2は、演算装置A3から受け取った要求フレームに対する応答結果に基づいて、1系回線又は2系回線の正常接続又は誤接続を診断する。
【選択図】図9

Description

本発明は、二重化された演算装置と、それら演算装置に対して複数の制御装置がそれぞれ二重化された回線によってリング接続された環境において、各装置間を接続する回線の誤接続箇所検出を可能にする制御システム、回線接続診断方法及びプログラムに関する。
従来、原子力発電、火力発電、水力発電等のプラントを制御するための制御システムがある。このような制御システムでは、プラント制御の信頼性を向上させるために演算装置、光中継装置、入出力装置等の制御装置を二重化し、これら二重化した各装置間を二重化した回線によりリング方式で接続して運用することが一般的であった。この制御システムでは二重化された演算装置のうち、一方の演算装置が故障した場合には、他方の正常な演算装置に速やかに制御を切替えて、各種のセンサ等を含む制御対象に対する制御を継続することが重要である。このような理由から、制御システムを構築する際には、二台の演算装置を同一のリング上に配置せず、各演算装置から見て独立したリングで接続する方式を採用している。
特許文献1には、二重化した伝送路を運用系及び予備系として複数の伝送装置を夫々ループ接続し、誤接続が生じている場合は、接続情報ビット列を識別することにより誤接続の位置を特定可能とする技術が開示されている。
特開2002−341936号公報
ところで、大規模な制御システムでは、制御装置の総数が百台以上となることも多く、各制御装置の間を光ケーブル等の回線で接続する作業は膨大なものとなる。さらに、プラント制御の信頼性を向上させるために回線の二重化を図った場合、回線に必要な配線数は2倍となる。そして、二重化した回線によって構成されるリング方式は、通信の信頼性を向上させるために、制御システムの運用前に回線の誤接続を確認することは必須である。
しかし、従来、回線の配線及び確認作業は作業員の目視により行われており、その作業工数の多さから、ヒューマンエラーによる誤接続箇所の見落としが発生していた。
また、各演算装置から見て独立したリング接続となる方式を採用した場合、誤接続された回線を通過したフレームが送信元の演算装置とは異なる演算装置に届いてしまう。このため、特許文献1に開示された技術を用いたとしても、送信元の演算装置は、フレームがどのような経路を辿ったのか把握することができず、回線の誤接続を検知するには不十分であった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、制御システムを構成する回線の確認作業を容易にすることを目的とする。
本発明は、二重化された演算装置と、二重化された入出力装置と、を備えた制御システムに関する。
演算装置は、二重化された1系回線及び2系回線によってそれぞれリング接続され、それぞれ上位の端末から指示された制御対象に制御命令を出力する。
入出力装置は、1系回線及び2系回線によってそれぞれリング接続され、演算装置から受け取った制御命令を制御対象に出力し、制御対象から受け取った応答結果を演算装置に送信する。
そして、演算装置は、1系回線又は2系回線を識別するための第1の系情報を付加した要求フレームを、入出力装置を宛先として送信する。
入出力装置は、演算装置から要求フレームを受信すると、要求フレームを受信した1系回線又は2系回線を識別するための第2の系情報を要求フレームに対する応答フレームに付加する。そして、第1の系情報によって示される1系回線又は2系回線で応答フレームを演算装置に向けて送信する。
端末は、演算装置から受け取った要求フレームに対する応答結果に基づいて、1系回線又は2系回線の正常接続又は誤接続を診断する。
本発明によれば、制御装置による回線の誤接続診断を行うことができ、作業員による回線確認作業の負荷を低減することが可能となる。
本発明の一実施の形態例における制御システムの全体構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例における各装置が情報を通信するために用いるフレームのフォーマットの構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例における端末が行う回線誤接続の診断手順の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例における演算装置の処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例における光中継装置の処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例における入出力装置の処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例における回線正常接続時と回線誤接続時における光中継装置のフレーム送受信の動作例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例における回線正常接続時と回線誤接続時における入出力装置のフレーム送受信の動作例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例における回線の誤接続形態に対応した表の構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例における回線の誤接続形態に対応した表の構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例における回線の誤接続形態に対応した表の構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例における制御システムの入出力装置Aと入出力装置B間の電気ケーブルに誤接続が発生した構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例における制御システムの光中継装置A,Bから入出力装置A方向への光ケーブルに誤接続が発生した構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例における制御システムの入出力装置Aから光中継装置A,B方向への光ケーブルに誤接続が発生した構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例における制御システムの演算装置Aから光中継装置A,C方向への光ケーブルに誤接続が発生した構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例における制御システムの光中継装置B,Dから演算装置A方向への光ケーブルに誤接続が発生した構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施の形態例について、添付図面を参照して説明する。
本発明の一実施の形態例に係る制御システム1は、コンピュータがプログラムを実行することにより、後述する機能ブロックが連携して行う制御方法を実現する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施の形態例に係る制御システム1の全体構成例を示すブロック図である。
制御システム1は、作業者が入出力を行うインターフェースとなる二重化された端末A2,B2を備える。端末A2,B2は、それぞれ不図示の操作部、表示部、制御部、通信インターフェース、記録部を備えている。CPU等からなる制御部は、記録部から読み出したプログラムを実行する。記録部には、演算装置A3,B3が送信した要求フレームや、演算装置A3,B3から受け取った応答フレームの他に、誤接続診断用マトリクス(後述する図9〜図11を参照)が記録されている。
作業者は、マウス、キーボード等からなる操作部を用いて、後述する回線誤接続診断の開始を指示したり、制御対象A6,B6に制御命令を出力したりするプログラムの実行指示を行う。回線誤接続診断の開始指示や制御命令等は通信インターフェースを介して演算装置A3,B3に送信される。そして、制御部は、演算装置A3,B3から制御対象A6,B6の応答結果を受け取ったり、要求フレームに対する応答結果を受け取ったりする。さらに、制御部は、要求フレームに対する応答結果に基づいて、1系回線又は2系回線の正常接続又は誤接続を診断する。この応答結果には、応答フレームを受け取れなかったという情報も含むため、演算装置A3,B3が応答フレームを受け取れなかった場合でも回線の接続診断が可能となる。
また、制御システム1は、端末A2,B2にそれぞれ接続される演算装置A3,B3を備える。演算装置A3,B3は、通信する情報の信頼性を向上するために二重化された1系回線L1,L4及び2系回線L2,L3によってそれぞれリング接続され、それぞれ上位の端末A2,B2から指示された制御対象A6,B6に制御命令を出力する。
演算装置A3に対して光中継装置A4〜D4と入出力装置A5,B5が1系回線L4、2系回線L3による二重化された回線でリング接続される。二重化された光中継装置A4,B4は、演算装置A3,B3と入出力装置A5の間に配置されて光信号を中継する。二重化された光中継装置C4,D4は、演算装置A3,B3と入出力装置B5の間に配置されて光信号を中継する。光中継装置A4〜D4が行う光信号の中継では、例えば、光信号の波形を整形する処理が行われる。入出力装置A5,B5は、演算装置A3,B3から受け取った制御命令を制御対象A6,B6に出力し、制御対象A6,B6から受け取った応答結果を演算装置A3,B3に送信するために用いられる。
ここで、1系回線L4は、演算装置A3から出て、光中継装置A4、入出力装置A5,B5、光中継装置D4を経て演算装置A3に戻る回線である。2系回線L3は、演算装置A3から出て、光中継装置C4、入出力装置B5,A5、光中継装置B4を経て演算装置A3に戻る回線である。
また、演算装置B3に対して光中継装置A4〜D4と入出力装置A5,B5が1系回線L1、2系回線L2による二重化された回線でリング接続される。1系回線L1は、演算装置B3から出て、光中継装置D4、入出力装置B5,A5、光中継装置A4を経て演算装置B3に戻る回線である。2系回線L2は、演算装置B3から出て、光中継装置B4、入出力装置A5,B5、光中継装置D4を経て演算装置B3に戻る回線である。
以下の説明では、光中継装置A4〜D4、入出力装置A5,B5を区別しない場合には、「各装置」と略称する場合がある。1系回線L1,L4に配置される各装置や1系回線L1,L4を「1系」と略称し、2系回線L2,L3に配置される各装置や2系回線L2,L3を「2系」と略称する場合がある。また、1系回線L1,L4を区別しない場合には「1系回線」と呼び、2系回線L2,L3を区別しない場合には「2系回線」と呼ぶ場合がある。さらに、1系回線、2系回線を区別しない場合には、単に「回線」と略称する場合がある。
制御システム1を構成する各装置はそれぞれ割り振られた固有のアドレスを持っている。例えば、演算装置A3はアドレス“0”を持ち、演算装置B3はアドレス“1”を持つ。また、光中継装置A4,B4はアドレス“2”を持ち、光中継装置C4,D4はアドレス“5”を持つ。また、入出力装置A5はアドレス“3”を持ち、入出力装置B5はアドレス“4”を持つ。
回線は、演算装置A3,B3と光中継装置A4〜D4間、及び光中継装置A4〜D4と入出力装置A5,B5間が光ケーブルで構成される。そして、入出力装置A5が備える1系通信制御部52Aと、入出力装置B5が備える1系通信制御部52Aとが第1の電気ケーブル又は第1の光ケーブルによって接続される。また、入出力装置A5が備える2系通信制御部52Bと、入出力装置B5が備える2系通信制御部52Bとが第2の電気ケーブル又は第2の光ケーブルによって接続される。電気ケーブル又は光ケーブルは、各装置が配置される場所の状況に応じて使い分ければよいため、配線の自由度が高まる。
なお、演算装置A3,B3と入出力装置A5,B5間を電気ケーブルで構成してもよい。この場合には、光信号を電気信号に変換しなくてよいので、制御システム1から光中継装置A4〜D4が不要となる。
上述したように制御システム1は、演算装置A3,B3のそれぞれに対して光中継装置A4〜D4と入出力装置A5,B5が、それぞれ独立したリング状の回線によって接続されている。これにより、演算装置A3,B3のうち、どちらか一方が故障しても、直ちに故障した演算装置から正常な演算装置に制御を切り替え、正常な演算装置は、光中継装置A4〜D4と入出力装置A5,B5に対して一定の間隔で通信を継続することができる。このため、正常な演算装置が使用する回線が遮断され、制御対象A6,B6が制御不能となるような影響を抑えることができる。
端末A2,B2は、二重化してリング接続された回線の誤接続の有無と、誤接続が生じた箇所を検出することができる。演算装置A3,B3の上位の端末A2,B2からの診断開始の指示に従い、演算装置A3,B3から、光中継装置A4〜D4と入出力装置A5,B5を宛先とする1系と2系の個別の片系通信を行う。この宛先には、二重化された演算装置A3,B3、光中継装置A4〜D4、入出力装置A5,B5に割り振られた異なるアドレス(位置情報の一例)が含まれる。このとき、演算装置A3,B3は、1系回線又は2系回線を識別するためのフレーム送信情報F4(第1の系情報の一例として後述する図2に示す)を付加した要求フレームを送信する。端末A2,B2からの指示は、作業者が行う明示的な入力操作によってなされるが、一定時間毎に自動的に診断開始の指示を発生するものとしてもよい。
入出力装置A5,B5は、演算装置A3,B3から要求フレームを受信すると、要求フレームを受信した1系回線又は2系回線を識別するためのフレーム受信情報F5(第2の系情報の一例として後述する図2に示す)を応答フレームに付加する。そして、第1の系情報によって示される1系回線又は2系回線で応答フレームを演算装置A3,B3に向けて送信する。
同様に、光中継装置A4〜D4は、演算装置A3,B3が1系回線又は2系回線のいずれかを用いて、光中継装置A4〜D4を宛先として送信したフレーム送信情報F4を付加した要求フレームを受信すると、フレーム受信情報F5を要求フレームに付加する。そして、フレーム送信情報F4によって示される1系回線又は2系回線で要求フレームに対する応答フレームを演算装置A3,B3に向けて送信する。
要求フレームを送信した演算装置A3,B3は、各装置に送信した要求フレームの応答結果として3つの情報を上位の端末A2,B2に通知する。3つの情報には、(1)1系回線又は2系回線に接続された各装置が応答した応答フレームの有無に関する情報、(2)演算装置A3,B3が応答フレームを受信した1系回線又は2系回線を示す情報、(3)応答フレームに付加されたフレーム受信系情報がある。端末A2,B2は、これら3つの情報と、1系回線又は2系回線の誤接続を診断するためのマトリクス(後述する図9〜図11を参照)と照合して、1系回線又は2系回線の正常接続又は誤接続を診断する。この診断により、回線の誤接続の有無と、誤接続が生じた箇所が判明し、回線の接続診断を効率化することができる。
通信のマスタとなる演算装置A3,B3は、それぞれ送信及び受信フレーム情報を格納するメモリ34、1系回線の通信制御を行う1系通信制御部33aと2系回線の通信制御を行う2系通信制御部33bを内部に持つ通信制御部32によって構成される。メモリ34に格納される送信フレーム情報として、例えば、後述する要求フレームがあり、受信フレーム情報として、例えば、後述する応答フレームがある。さらに、演算装置A3,B3は、回線の情報を上位の端末A2,B2へ通知するデータ制御部31、光信号を電気信号に変換し、電気信号を光信号に変換する光/電気変換器35A,35Bによって構成される。
通信のスレーブとなる光中継装置A4〜D4は、1系回線の通信制御を行う1系通信制御部41A(第2の1系通信制御部の一例)、又は2系回線の通信制御を行う2系通信制御部41B(第2の2系通信制御部の一例)のいずれかで構成される。1系通信制御部41Aは、1系回線によって演算装置A3,B3から要求フレームを受け取り、演算装置A3,B3に応答フレームを送信する。2系通信制御部41Bは、2系回線によって演算装置A3,B3から要求フレームを受け取り、演算装置A3,B3に応答フレームを送信する。1系通信制御部41Aと2系通信制御部41Bは、通信路42(第2の通信路の一例)によって互いに情報(例えば、応答フレーム)を受け渡すことが可能となっている。
1系通信制御部41Aを持つ光中継装置A4と、2系通信制御部41Bを持つ光中継装置B4は同じアドレス(“2”)を持つ対の関係であり、光中継装置A4,B4間の通信路42を利用して情報(例えば、応答フレーム)を受け渡すことが可能である。同様に、1系通信制御部41Aを持つ光中継装置D4と2系通信制御部41Bを持つ光中継装置C4は同じアドレス(“2”)を持つ対の関係であり、光中継装置C4,D4間の通信路42を利用して情報(例えば、応答フレーム)を受け渡すことが可能である。
また、通信のスレーブとなる入出力装置A5,B5は、光信号を電気信号に変換し、又は電気信号を光信号に変換する光/電気変換器51A,51Bを備える。また、入出力装置A5,B5は、1系回線の通信制御を行う1系通信制御部52A(第1の1系通信制御部の一例)と2系回線の通信制御を行う2系通信制御部52B(第1の2系通信制御部の一例)を内部に持つ通信制御部52を備える。1系通信制御部52Aは、1系回線によって演算装置A3,B3から制御命令を受け取り、演算装置A3,B3に応答結果を送信する。2系通信制御部52Bは、2系回線によって演算装置A3,B3から制御命令を受け取り、演算装置A3,B3に応答結果を送信する。1系通信制御部52Aと2系通信制御部52Bは、通信路53(第1の通信路の一例)によって接続され、互いに情報(例えば、応答フレーム)を受け渡すことが可能となっている。
また、入出力装置A5は、制御対象A6への入出力を行うデータ制御部54を備え、入出力装置B5は、制御対象B6への入出力を行うデータ制御部54を備える。制御対象A6,B6は、例えば、プラント内に配置されたモータや各種センサ等であり、データ制御部54が出力した制御命令に対する動作結果等をデータ制御部54に応答する。
図2は、各装置が情報を通信するために用いるフレームのフォーマットの構成例を示す説明図である。
図2に示すフレームのフォーマットは、通信のマスタである演算装置A3,B3からスレーブである光中継装置A4〜D4及び入出力装置A5,B5に送信される要求フレームと、スレーブからマスタへ送信される応答フレームで共通としてある。
そして、フレームのフォーマットは、フレームの先頭を示す開始フラグF1、要求フレームか応答フレームかを区別する要求応答F2、フレームの宛先となる装置のアドレスを格納する送信先アドレスF3によって構成される。また、演算装置A3,B3がフレームを1系回線又は2系回線のいずれで送信したかを区別する送信系情報が格納されるフレーム送信情報F4によって構成される。また、各装置がフレームを1系回線又は2系回線のいずれで受信したかを区別する受信系情報が格納されるフレーム受信情報F5、データの入出力に用いるデータF6によって構成される。さらに、フレームデータの健全性を保証するCRC(Cyclic Redundancy Check)F7、フレームの終わりを示す終了フラグF8によって構成される。
開始フラグF1に開始フラグが立っていれば、フレームを受信したスレーブの各装置は、演算装置A3,B3のいずれかから要求フレームが送信されたことを知ることができる。そして、要求応答F2には、このフレームが要求フレームである場合に“0”が設定され、このフレームが応答フレームである場合に“1”が設定される。送信先アドレスF3は、通信のマスタである演算装置のアドレスF31と、スレーブである光中継装置又は入出力装置のアドレスF32を格納している。
フレーム送信情報F4は、マスタである演算装置A3,B3のいずれかが付加する情報である。1系回線への通信を行う場合には、要求フレームの1系情報F41が“1”に設定される。2系回線への通信を行う場合には、2系情報F42が“1”に設定される。フレーム受信情報F5は、スレーブである光中継装置及び入出力装置が付加する情報である。1系回線で要求フレームを受信した場合には、応答フレームの1系情報F51を“1”に設定し、2系回線で要求フレームを受信した場合には、2系情報F52を“1”に設定される。
データF6には、このフレームが応答フレームである場合に、制御対象A6,B6のいずれかが入出力装置A5,B5に応答した際の処理結果を示すデータが設定される。CRCF7は、一般的な巡回冗長検査に用いられる値が設定され、通信途中でフレームが破損していないか各装置がチェックするために用いられる。終了フラグF8に終了フラグが立っていれば、各装置はフレームの終了を判断することができる。
次に、作業者が端末A2を用いて、制御システム1内の回線の誤接続の有無と、誤接続されている箇所を検出する手法について、図3〜図6を参照して説明する。
図3は、端末A2,A3が行う回線誤接続の診断手順の例を示すフローチャートである。
図4は、演算装置A3の処理例を示すフローチャートである。
図5は、光中継装置A4,B4の処理例を示すフローチャートである。
図6は、入出力装置A5,B5の処理例を示すフローチャートである。
制御システム1では、演算装置A3は、アドレスを順に変えた要求フレームを1系回線L4及び2系回線L3に接続される光中継装置A4〜D4及び入出力装置A5,B5に送信し、光中継装置A4〜D4及び入出力装置A5,B5から応答フレームを受信する。
その後、演算装置B3がアドレスを順に変えた要求フレームを1系回線L1及び2系回線L2に接続される光中継装置A4〜D4及び入出力装置A5,B5に送信し、光中継装置A4〜D4及び入出力装置A5,B5から応答フレームを受信する。
具体的には、図3に示すように端末A2は、演算装置A3が要求フレームを送信する回線(以下、「送信回線」と略称する)を1系に設定する(ステップS1)。次に、要求フレームの送信先アドレスF3を“2”、すなわち図1における光中継装置A4,B4宛てに設定する(ステップS2)。そして、上記2つの設定を終えた後、端末A2は、演算装置A3に対して要求フレームの送信命令を実行する(ステップS3)。
図4に示すように、演算装置A3は、端末A2から要求フレームの送信命令を受信すると(ステップS11)、端末A2が指定した送信回線が1系であるか判定を行う(ステップS12)。判定した結果、端末A2が指定した送信回線が1系であれば、同じく端末A2が指定した送信先アドレスF3で示される各装置に1系回線L4から要求フレームを送信する(ステップS13)。端末A2が指定した送信回線が2系であれば端末A2が指定した送信先アドレスF3で示される各装置に2系回線L3から要求フレームを送信する(ステップS14)。以降の説明では、演算装置A3が1系回線L4で要求フレームを送信したものとする。
そして、図5に示すように、1系回線L4の光中継装置A4は、演算装置A3から要求フレームを受信すると(ステップS21)、その要求フレームを受信した系が1系であるか判定を行う(ステップS22)。
要求フレームを受信した系が1系である場合、光中継装置A4は、受信した要求フレームのアドレスが自装置宛てであるか判定を行う(ステップS23)。要求フレームのアドレスが自装置宛てで無い場合、光中継装置A4は、リング方式で接続された次の装置(本例では、入出力装置A5)へ要求フレームを転送する(ステップS28)。
一方、要求フレームのアドレスが自装置宛てである場合、光中継装置A4は、応答フレームのフレーム受信情報F5に1系情報F51を設定する(ステップS24)。次に、光中継装置A4は、演算装置A3から送信された要求フレームのフレーム送信情報F4の内容が1系であるか判定を行う(ステップS25)。
ステップS25において、フレーム送信情報F4の内容が1系を示していれば、光中継装置A4は、1系回線L4により、演算装置A3に向けて応答フレームを送信する(ステップS27)。フレーム送信情報F4の内容が2系を示していれば、光中継装置A4は、対となる2系通信制御部41Bを持つ光中継装置B4に応答すべきフレーム情報を通知する(ステップS26)。そして、光中継装置B4は、2系回線L3により演算装置A3に向けて応答フレームの送信を行う(ステップS33)。
光中継装置A4,B4が要求フレームを受信した系が1系ではなく2系の場合は、上記内容の1系と2系を置き換えた処理を行う(ステップS21,S22,S27,S29〜S34)。
ステップS28において、1系から送信された要求フレームを、図6の入出力装置処理フローに示すように入出力装置A5が受信すると(ステップS41)、入出力装置A5の光/電気変換器51Aが光信号を電気信号に変換する。そして、通信制御部52内の1系通信制御部52Aは、電気信号に変換された要求フレームを受信した系が1系であるか判定を行う(ステップS42)。
1系通信制御部52Aが受信した系が1系である場合、1系通信制御部52Aは、受信した要求フレームのアドレスF32から読み出したアドレスが自装置宛てであるか判定を行う(ステップS43)。自装置宛てで無い場合は、リング方式で接続された次の装置である入出力装置B5へ、1系により要求フレームを送信する(ステップS47)。
一方、要求フレームのアドレスが自装置宛てである場合、1系通信制御部52Aは、応答フレームのフレーム受信情報F5に1系情報F51を設定する(ステップS44)。次に、1系通信制御部52Aは、演算装置A3から送信された要求フレームのフレーム送信情報が1系であるか判定を行う(ステップS45)。
ステップS45において、フレーム送信情報F4の内容が1系を示していれば、1系通信制御部52Aは、1系回線L4により、光中継装置A4に向けて応答フレームを送信する(ステップS46)。フレーム送信情報F4の内容が2系を示していれば、1系通信制御部52Aは、対となる2系通信制御部52Bに応答すべきフレーム情報を通知する。そして、2系通信制御部52Bが2系回線L3により光中継装置B4に向けて応答フレームの送信を行う(ステップS51)。
入出力装置A5,B5が要求フレームを受信した系が1系ではなく2系の場合は、上記内容の1系と2系を置き換えた処理を行う(ステップS41,S42,S46,S48〜S52)。
上述した図4のステップS13又はS14の処理の後、演算装置A3は、要求フレームの送信後に1系又は2系で応答フレームを受信できたか判定を行う(ステップS15)。応答フレームを1系又は2系のどちらかで受信できた場合、演算装置A3は、以下の3つの情報を端末A2に通知する(ステップS16)。3つの情報には、演算装置A3が1系と2系のどちらかで応答フレームを受信したこと、演算装置A3が応答フレームを受信した系、応答フレーム内のフレーム受信情報が含まれる。
ステップS15において、演算装置A3は、タイムアウトにより1系と2系のどちらからも応答フレームを受信できていないと判定すると、以下の3つの情報を端末A2に通知する(ステップS17)。この3つの情報には、1系と2系のどちらからも応答フレームを受信していないことを示す情報に加えて、応答フレームを受信した系と、応答フレーム内のフレーム受信情報が空データであることが含まれる。
ここで、図3に示すように、端末A2は、演算装置A3から3つの情報を取得する(ステップS4)。3つの情報には、1系と2系のどちらかでの応答フレームの受信有無、演算装置A3が応答フレームを受信した系、応答フレーム内のフレーム受信情報がある。その後、端末A2は、送信先アドレスF3の設定値が“5”であるか判定を行う(ステップS5)。
ステップS5で判定する送信先アドレスF3の設定値が“5”であることは、制御システム1において、各装置に対して、“2”〜“5”のアドレスを割り振ったことに起因している。つまり、送信先アドレスF3の設定値が“5”であれば、全ての装置に対して要求フレームの送信が完了していることを示している。送信先アドレスF3の設定値が“5”でなければ、回線の誤接続の有無と、誤接続されている箇所を診断していない装置が残っていることを意味する。
このため、送信先アドレスF3の設定値が“5”で無い場合は、送信先アドレスF3を“1”インクリメントし(ステップS6)、演算装置A3に対して要求フレームの送信命令を実行する(ステップS3)。ステップS6の処理において、送信先アドレスF3がインクリメントされることにより、“3”以降のアドレスを持つ各装置に対して、順に診断を行うことができる。このため、制御システム1が備える全ての光中継装置A4〜D4と入出力装置A5,B5に対して1系回線から要求フレームの送信を行う。
送信先アドレスF3の設定値が“5”の場合、送信回線の設定値が“2”であるか判定を行う(ステップS7)。
上述したステップS1に示したように、端末A2が行う各装置の診断は1系回線L4から開始する。このため、送信回線の設定値が“2”である場合は、1系と2系の両方に対して要求フレームの送信が完了していることを示す。
送信回線の設定値が“2”で無い場合、要求フレームの送信回線を“2”に設定し(ステップS8)、その後要求フレームの送信先アドレスF3を“2”に設定する(ステップS2)。これにより、制御システム1が備える全ての光中継装置A4〜D4と入出力装置A5,B5に対して2系回線L3から要求フレームの送信を行うことができる。
送信回線の設定値が“2”の場合は、図3に示す端末A2の診断手順フローで取得した各送信先アドレスF3に対する1系回線から3つ、2系回線から3つの計6つの情報と端末A2に予め用意された誤接続診断用マトリクスを比較する。この誤接続診断用マトリクスは、後述する図9〜図11に表1〜表6として示してある。そして、端末A2は、誤接続の有無と誤接続の箇所を特定する(ステップS9)。
次に、図5の光中継装置の処理フローと図6の入出力装置処理フロー中に示した、光中継装置A4,B4及び入出力装置A5,B5が自装置宛の要求フレームを受信した場合の動作例について、各装置の構成図とフレームの概略図を用いて詳細に説明する。
図7は、回線正常接続時と回線誤接続時における光中継装置A4,B4のフレーム送受信の動作例を示すブロック図である。図7Aは、回線正常接続時に光中継装置A4が行うフレームの送受信動作の例を示し、図7Bは、回線誤接続時に光中継装置B4が行うフレームの送受信動作の例を示す。
図7Aに示す回線正常接続時の例では、演算装置A3の光/電気変換器35Aから1系回線が光中継装置A4に接続されている。そして、1系通信制御部41Aを内部に持つ光中継装置A4は、フレーム送信情報F4の1系情報F41に“1”が設定された1系回線用の要求フレームを受信する。このとき要求フレームのフレーム受信情報F5には、まだビットが設定されていない。
光中継装置A4の1系通信制御部41Aは、光中継装置A4を宛先として送信された要求フレームのフレーム受信情報F5が1系回線を示す場合、又は2系通信制御部41Bから通信路42を経て応答フレームを受信した場合には、応答フレームを1系回線に送信する。そして、要求フレームのフレーム受信情報F5が2系回線を示す場合には、応答フレームを通信路42から2系通信制御部41Bに送信する。
一方、2系通信制御部41Bは、光中継装置A4を宛先として送信された要求フレームのフレーム受信情報F5が2系回線を示す場合、又は1系通信制御部41Aから通信路42を経て応答フレームを受信した場合には、応答フレームを2系回線に送信する。そして、要求フレームのフレーム受信情報F5が1系回線を示す場合には、応答フレームを通信路42から1系通信制御部41Aに送信する。
このように、光中継装置A4は、自装置宛の要求フレームを受け取った系と、フレーム送信情報F4が異なれば、フレーム送信情報F4に合わせた系で応答フレームを送信するため、演算装置A3は応答フレームを確実に受信できる。
具体的には、光中継装置A4の1系通信制御部41Aは、自装置宛の要求フレームを受信すると、受信した要求フレームの要求応答F2を「応答」に書き換え、フレーム受信情報F5の1系情報F51に“1”を設定する(図中では“1系”と記載)。これにより、1系通信制御部41Aが要求フレームを受信した系と、要求フレーム内に格納されたフレーム送信情報F4が共に1系で一致する。このため、1系通信制御部41Aから演算装置A3に対して1系回線L4により応答フレームの送信を行う。この応答フレームは、入出力装置A5,B5、光中継装置D4の順に1系回線L4を辿って演算装置A3に到達する。
図7Bに示す回線誤接続時の例では、演算装置A3の光/電気変換器35Aから光中継装置A4に接続されるはずの回線が誤って光中継装置B4に接続されている。そして、2系通信制御部41Bを内部に持つ光中継装置B4は、フレーム送信情報F4の1系情報F41に“1”が設定された1系回線用の要求フレームを受信する。そして、光中継装置B4の2系通信制御部41Bは、受信した要求フレームのフレーム受信情報F5に2系情報F52を設定する。
このとき、回線が誤接続されていることにより、要求フレームを受信した系と、要求フレーム内に格納されたフレーム送信情報F4に付加される系の情報が一致しない。このため、光中継装置B4の2系通信制御部41Bは、要求フレームを受信した系とは異なる系、すなわち光中継装置A4の1系通信制御部41Aに応答すべきフレーム情報の通知を行う。この通知に際して、2系通信制御部41Bは、フレームの要求応答F2を「応答」に書き換え、フレーム受信情報F5の2系情報F52に“1”を設定(図中では“2系”と記載)した応答フレームを、通信路42を介して1系通信制御部41Aに送信する。そして、光中継装置A4の1系通信制御部41Aは、光中継装置B4から受信した応答フレームを演算装置A3に対して送信する。この応答フレームは、入出力装置A5,B5、光中継装置D4の順に1系回線L4を辿って演算装置A3に到達する。
図8は、回線正常接続時と回線誤接続時における入出力装置A5,B5のフレーム送受信の動作例を示すブロック図である。図8Aは、回線正常接続時に入出力装置A5が行うフレームの送受信動作の例を示し、図8Bは、回線誤接続時に入出力装置B5が行うフレームの送受信動作の例を示す。
図8Aに示す回線正常接続時の例では、入出力装置A5は、通信制御部52内の1系通信制御部52Aで、フレーム送信情報F4の1系情報F41に“1”が設定された1系回線用の要求フレームを受信する。このとき要求フレームのフレーム受信情報F5には、まだビットは設定されていない。
入出力装置A5の1系通信制御部52Aは、入出力装置A5を宛先として送信された要求フレームのフレーム送信情報F4が1系回線を示す場合、又は2系通信制御部52Bから通信路53を経て応答フレームを受信した場合には、応答フレームを1系回線に送信する。そして、1系通信制御部52Aは、要求フレームのフレーム送信情報F4が2系回線を示す場合には、応答フレームを通信路53から2系通信制御部52Bに送信する。
同様に、2系通信制御部52Bは、入出力装置A5を宛先として送信された要求フレームのフレーム送信情報F4が2系回線を示す場合、又は1系通信制御部52Aから通信路53を経て応答フレームを受信した場合には、応答フレームを2系回線に送信する。そして、2系通信制御部52Bは、要求フレームのフレーム送信情報F4が1系回線を示す場合には、応答フレームを通信路53から1系通信制御部52Aに送信する。
このように、入出力装置A5は、自装置宛の要求フレームを受け取った系と、フレーム送信情報F4が異なれば、フレーム送信情報F4に合わせた系で応答フレームを送信するため、演算装置A3は応答フレームを確実に受信できる。
具体的には、1系通信制御部52Aは、自装置宛の要求フレームを受信すると、受信した要求フレームの要求応答F2を「応答」に書き換え、フレーム受信情報F5の1系情報F51に“1”を設定する(図中では“1系”と記載)。これにより、1系通信制御部52Aが要求フレームを受信した系と、要求フレーム内に格納されたフレーム送信情報F4が共に1系で一致する。このため、入出力装置A5の1系通信制御部52Aから演算装置A3に対して1系回線L4により応答フレームの送信を行う。この応答フレームは、入出力装置B5、光中継装置D4の順に1系回線L4を辿って演算装置A3に到達する。
図8Bに示す回線誤接続時の例では、入出力装置A5の1系通信制御部52Aから入出力装置B5の1系通信制御部52Aに接続されるはずの回線が、誤って入出力装置B5の2系通信制御部52Bに接続されている。このため、2系通信制御部52Bを内部に持つ入出力装置B5は、フレーム送信情報F4の1系情報F41に“1”が設定された1系回線用の要求フレームを受信する。そして、入出力装置B5の2系通信制御部52Bは、受信した要求フレームのフレーム受信情報F5の2系情報F52に“1”を設定する(図中では“2系”と記載)。
このとき、回線が誤接続されていることにより、要求フレームを受信した系と、要求フレーム内に格納されたフレーム送信情報F4に付加される系の情報が一致しない。このため、2系通信制御部52Bから1系通信制御部52Aに対して応答フレームが送信される。この際、2系通信制御部52Bは、フレームの要求応答F2を「応答」に書き換え、フレーム受信情報F5の2系情報F52に“1”を設定した応答フレームを、通信路53を介して1系通信制御部52Aに送信する。そして、入出力装置B5の1系通信制御部52Aは、光中継装置B4から受信した応答フレームを演算装置A3に対して送信する。この応答フレームは、光中継装置D4を経て1系回線L4を辿って演算装置A3に到達する。
次に、図3のステップS9において端末A2が行う回線診断に際し、参照する誤接続診断用マトリクスについて、図9〜図11を参照して説明する。
端末A2は、演算装置A3から取得した3つの情報と誤接続診断用マトリクスを比較し、回線の誤接続有無とその誤接続箇所を特定している。
回線の誤接続形態として、以下に例示するものがある。
例えば、入出力装置間の電気ケーブル誤接続、光中継装置から入出力装置方向への光ケーブル誤接続、入出力装置から光中継装置方向への光ケーブル誤接続、演算装置から光中継装置方向への光ケーブル誤接続、光中継装置から演算装置方向への誤接続がある。
そこで、端末A2が持つ誤接続診断用マトリクスの例について、図9〜図11を参照して説明する。
図9〜図11は、上述した回線の誤接続形態にそれぞれ対応した表の構成例を示す説明図である。
図9Aは、正常接続結果の表1を示し、図9Bは、入出力装置A5,B5間の電気ケーブル誤接続結果の表2を示す。
また、図10Aは、光中継装置A4,B4から入出力装置A5方向への光ケーブル誤接続結果の表3を示し、図10Bは、入出力装置A5から光中継装置A4,B4方向への光ケーブル誤接続結果の表4を示す。
また、図11Aは、演算装置A3から光中継装置A4,C4方向への光ケーブル誤接続結果の表5を示し、図11Bは、光中継装置B4,D4から演算装置A3方向への光ケーブル誤接続結果の表6を示す。
図9〜図11に示す各表は、アドレス“2”からアドレス“5”が付された各装置に対して1系診断と2系診断を行った場合に想定される期待値を示している。
1系診断の欄は、端末A2が送信回線を1系に設定した時に演算装置A3から取得する3つの情報を示す。この情報により、演算装置A3が1系と2系のどちらで応答フレームを受信したか、又は受信しなかったかを示す応答フレームの受信有無、演算装置A3が応答フレームを受信した系、応答フレーム内のフレーム受信情報F5が1系と2系のいずれであるかが示される。これら3つの情報について、制御システム1内の回線が正常に接続された状態を基本とする正誤形式で各表を表現する。
2系診断の欄についても1系診断の欄と同様の情報が格納されている。
そして、図9〜図11に示す各表は、端末B2が送信回線を1系又は2系に設定した時に演算装置B3から取得する3つの情報についても対応している。以下、端末A2の指示により、演算装置A3が回線誤接続診断を行う場合の動作例を説明することとし、演算装置A3が回線誤接続診断を行う場合の動作例は説明を省略する。
図1に示したように、制御システム1内の回線が正常に接続された状態において、端末A2が診断を開始すると、演算装置A3は、1系回線L4から各装置を宛先として、各装置内の1系通信制御部に要求フレームを送信する。これにより、宛先となる光中継装置A4、入出力装置A5,B5、光中継装置D4に送信した要求フレームは、それぞれの1系通信制御部に到達する。
そして、各装置の1系通信制御部から演算装置A3の1系通信制御部33aに向けて応答フレームが送信される。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は1系、応答フレーム内のフレーム受信情報は1系となり、図9Aの表1に示す1系診断の結果と合致する。
次に、演算装置A3は、2系回線L3から各装置を宛先として、各装置内の2系通信制御部に要求フレームを送信する。これにより、光中継装置C4、入出力装置B5,A5、光中継装置B4に向けて送信した要求フレームは、それぞれの2系通信制御部に到達する。
そして、各装置の2系通信制御部から演算装置A3の2系通信制御部33bに応答フレームが送信される。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は2系、応答フレーム内のフレーム受信情報は2系となり、図9Aの表1に示す2系診断の結果と合致する。
以上の結果から図1に示す構成とした制御システム1において、端末A2,B2が回線誤接続診断を行った場合、図9Aの表1に示す結果と一致することから回線の接続は正常であることが分かる。
図12は、制御システム1の入出力装置A5と入出力装置B5間の電気ケーブルに誤接続が発生した構成例を示すブロック図である。この構成では、入出力装置A5の1系通信制御部52Aが入出力装置B5の2系通信制御部52Bに誤接続され、入出力装置A5の2系通信制御部52Bが入出力装置B5の1系通信制御部52Aに誤接続されている。
本構成において演算装置A3は、1系回線L4から各装置の1系通信制御部に要求フレームを送信すると、アドレス“2”の光中継装置A4,B4、及びアドレス“3”の入出力装置A5に向けて送信した要求フレームは正常にそれぞれの1系通信制御部に到達する。しかし、光中継装置A4,B4及び入出力装置A5が送信した応答フレームは、入出力装置B5の2系通信制御部52B、光中継装置C4を経由して演算装置B3の2系通信制御部33bに到達し、演算装置A3に返らない。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信無し、空データ、空データとなる。
また、演算装置A3がアドレス“4”の入出力装置B5、及びアドレス“5”の光中継装置C4,D4に向けて送信した要求フレームはそれぞれの2系通信制御部に到達し、1系通信制御部に渡される。その後、1系通信制御部から演算装置A3の1系通信制御部33aに応答フレームが送信される。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は1系、応答フレーム内のフレーム受信情報は2系となり、図9Bの表2に示す1系診断の結果と合致する。
次に、演算装置A3は、2系回線L3から各装置の2系通信制御部に要求フレームを送信すると、光中継装置C4,D4及び入出力装置B5に向けて送信した要求フレームは正常にそれぞれの2系通信制御部に到達する。しかし、光中継装置C4,D4及び入出力装置B5からの応答フレームは、入出力装置A5の1系通信制御部52A、光中継装置A4を経由して演算装置B3の1系通信制御部33aに到達し、演算装置A3に返らない。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信無し、空データ、空データとなる。
また、演算装置A3が入出力装置A5及び光中継装置A4,B4に向けて送信した要求フレームはそれぞれの1系通信制御部に到達し、2系通信制御部に渡される。その後、2系通信制御部から演算装置A3の2系通信制御部33bに応答フレームが送信される。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は2系、応答フレーム内のフレーム受信情報は1系となり、図9Bの表2に示す2系診断の結果と合致する。
この診断結果より図12に示す構成とした制御システム1において、回線誤接続診断を行った場合、図9Bの表2に示す結果と一致することから、入出力装置A5と入出力装置B5間の電気ケーブルで誤接続が発生していることが分かる。
図13は、制御システム1の光中継装置A4,B4から入出力装置A5方向への光ケーブルに誤接続が発生した構成例を示すブロック図である。
本構成において演算装置A3は、1系回線L4から各装置の1系通信制御部に要求フレームを送信すると、光中継装置A4,B4に向けて送信した要求フレームは正常に到達する。しかし、光中継装置A4,B4からの応答フレームは、入出力装置A5の2系通信制御部52B、入出力装置B5の2系通信制御部52B、光中継装置C4を経由して演算装置B3の2系通信制御部33bに到達し、演算装置A3に返らない。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信無し、空データ、空データとなる。
また、演算装置A3が入出力装置A5,B5、光中継装置C4,D4に向けて送信した要求フレームはそれぞれの2系通信制御部に到達し、1系通信制御部に渡される。その後、1系通信制御部から演算装置A3の1系通信制御部33aに応答フレームが送信される。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は1系、応答フレーム内のフレーム受信情報は2系となり、図10Aの表3に示す1系診断の結果と合致する。
次に、演算装置A3は、2系回線L3から各装置の2系通信制御部に要求フレームを送信すると、光中継装置C4,D4、入出力装置B5,A5、光中継装置A4,B4に向けて送信した要求フレームは正常にそれぞれの2系通信制御部に到達する。そして、光中継装置C4,D4、入出力装置B5,A5、光中継装置A4,B4からの応答フレームも全て正常に演算装置A3の2系通信制御部33bに返る。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は2系、応答フレーム内のフレーム受信情報は2系となり、図10Aの表3に示す2系診断の結果と合致する。
この診断結果より図13に示す構成とした制御システム1において、回線誤接続診断を行った場合、図10Aの表3に示す結果と一致することから光中継装置A4,B4から入出力装置A5方向への光ケーブルで回線誤接続が発生していることが分かる。
図14は、制御システム1の入出力装置A5から光中継装置A4,B4方向への光ケーブルに誤接続が発生した構成例を示すブロック図である。
本構成において演算装置A3は、1系回線L4から各装置の1系通信制御部に要求フレームを送信すると、光中継装置A4,B4、入出力装置A5,B5、光中継装置C4,D4に向けて送信した要求フレームは正常にそれぞれの1系通信制御部に到達する。そして、光中継装置A4,B4、入出力装置A5,B5、光中継装置C4,D4からの応答フレームも全て正常に演算装置A3の1系通信制御部33aに返る。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は1系、応答フレーム内のフレーム受信情報は1系となり、図10Bの表4に示す1系診断の結果と合致する。
次に、演算装置A3は、2系回線L3から各装置の2系通信制御部に要求フレームを送信すると、光中継装置C4,D4、入出力装置B5,A5に向けて送信した要求フレームは正常にそれぞれの2系通信制御部に到達する。しかし、光中継装置C4,D4、入出力装置B5,A5からの応答フレームは、光中継装置A4を経由して演算装置B3の1系通信制御部33aに到達し、演算装置A3に返らない。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信無し、空データ、空データとなる。
また、演算装置A3が光中継装置A4,B4に向けて送信した要求フレームは光中継装置A4の1系通信制御部41Aに到達し、2系通信制御部41Bに渡される。その後、光中継装置B4から演算装置A3の2系通信制御部33bに応答フレームが送信される。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は2系、応答フレーム内のフレーム受信情報は1系となり、図10Bの表4に示す2系診断の結果と合致する。
この診断結果より図14に示す構成とした制御システム1において、回線誤接続診断を行った場合、図10Bの表4に示す結果と一致することから入出力装置A5から光中継装置A4,B4方向への光ケーブルで回線誤接続が発生していることが分かる。
図15は、制御システム1の演算装置A3から光中継装置A4,C4方向への光ケーブルに誤接続が発生した構成例を示すブロック図である。
本構成において演算装置A3は、1系回線L4から各装置の1系通信制御部に要求フレームを送信すると、光中継装置A4,B4、入出力装置A5,B5、光中継装置C4,D4に向けて送信した要求フレームはそれぞれの2系通信制御部に到達する。このため、各装置の2系通信制御部は、1系通信制御部に応答フレームを渡した後、1系通信制御部から演算装置A3の1系通信制御部33aに応答フレームが送信される。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は1系、応答フレーム内のフレーム受信情報は2系となり、図11Aの表5に示す1系診断の結果と合致する。
次に、演算装置A3は、2系回線L3から各装置の2系通信制御部に要求フレームを送信すると、光中継装置C4,D4、入出力装置B5,A5、光中継装置A4,B4に向けて送信した要求フレームはそれぞれ1系通信制御部に到達する。このため、各装置の1系通信制御部は、2系通信制御部に応答フレームを渡した後、2系通信制御部から演算装置A3の2系通信制御部33bに応答フレームが送信される。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は2系、応答フレーム内のフレーム受信情報は1系となり、図11Aの表5に示す2系診断の結果と合致する。
この診断結果より図15に示す構成とした制御システム1において、回線誤接続診断を行った場合、図11Aの表5に示す結果と一致することから演算装置A3から光中継装置A4,C4方向への光ケーブルで回線誤接続が発生していることが分かる。
図16は、制御システム1の光中継装置B4,D4から演算装置A3方向への光ケーブルに誤接続が発生した構成例を示すブロック図である。
本構成において演算装置A3は、1系回線L4から各装置の1系通信制御部に要求フレームを送信すると、光中継装置A4,B4、入出力装置A5,B5、光中継装置C4,D4に向けて送信した要求フレームはそれぞれ1系通信制御部に到達する。そして、1系通信制御部から演算装置A3にフレームが送信される。
しかし、演算装置A3は応答フレームを2系通信制御部33bで受信する。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は2系、応答フレーム内のフレーム受信情報は1系となり、図11Bの表6に示す1系診断の結果と合致する。
次に、演算装置A3は、2系回線L3から各装置の2系通信制御部に要求フレームを送信すると、光中継装置C4,D4、入出力装置B5,A5、光中継装置A4,B4に向けて送信した要求フレームはそれぞれ2系通信制御部に到達する。そして、2系通信制御部から演算装置A3にフレームが送信される。
しかし、演算装置A3は応答フレームを1系通信制御部33aで受信する。このため、端末A2が演算装置A3から取得する3つの情報は、1系と2系のどちらかでの応答フレーム受信有り、応答フレームを受信した系は1系、応答フレーム内のフレーム受信情報は2系となり、図11Bの表6に示す2系診断の結果と合致する。
この診断結果より図16に示す構成とした制御システム1において、回線誤接続診断を行った場合、図11Bの表6に示す結果と一致することから光中継装置B4,D4から演算装置A3方向への光ケーブルで回線誤接続が発生していることが分かる。
以上説明した一実施の形態例に係る制御システム1は、二重化された演算装置A3,B3が、二重にリングで接続された光中継装置A4〜D4、及び入出力装置A5,B5に対して送信した要求フレームに対する応答結果を端末A2,B2に知らせる。そして、端末A2,B2は、演算装置A3,B3から受け取った要求フレームに対する応答結果と、誤接続診断用マトリクスを比較することで、誤接続の有無と誤接続の箇所を特定することができる。この要求フレームに対する応答結果には、1系回線及び2系回線のいずれからも応答フレームを受信しなかったことを示す情報も含まれているため、応答フレームの消失を加味した回線の接続診断が可能となる。
また、回線の誤接続により自装置宛の要求フレームに付加されたフレーム送信情報F4の内容と、実際に要求フレームを受信した回線の系が異なっていた場合には、各装置は、応答フレームにフレーム受信情報F5を付加する。そして、フレーム送信情報F4の内容に合わせた系で応答フレームを送信する。このため、演算装置A3,B3は、受信した応答フレームの内容に基づいて、誤接続が生じた回線を把握しやすくなる。
また、演算装置A3が1系回線、2系回線の順に各装置の接続診断を行った後、演算装置B3が1系回線、2系回線の順に各装置の接続診断を行う。このため、制御システム1が備える全ての装置間の接続診断が自動化されるため、作業員が目視で確認していた場合に比べ、作業効率を大きく高めることができる。これにより、回線の誤接続の有無とその箇所を容易に特定することができ、誤接続箇所の見落としによる制御システム1の誤動作及び不具合を未然に防ぐことが可能となる。
また、図9〜図11に示す各表は、端末A2,B2が不図示のモニタ等に表示することで、作業者が回線の誤接続を把握する際の一助とすることができる。ただし、1系診断又は2系診断のいずれかを行ってすぐに、図9〜図11に示す各表を示すことで、速やかに回線の誤接続が生じた箇所を把握できるようにしてもよい。
二重化された各装置は、同じアドレスによって所在が管理されており、アドレスを変えるだけで宛先を指定することが可能であるため、装置の数が多くなった場合でも全ての回線の接続診断を容易に実行しやすい。
また、上述した実施の形態例における一連の処理は、ハードウェアにより実行することができるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、又は各種の機能を実行するためのプログラムをインストールしたコンピュータにより、実行可能である。例えば汎用のパーソナルコンピュータ等に所望のソフトウェアを構成するプログラムをインストールして実行させればよい。
また、システムあるいは装置にプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等が用いられる。また、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介してソフトウェアのプログラムコードを提供することもできる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態例の機能が実現される。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施の形態例の機能が実現される場合も含まれる。
また、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上記した実施形態例は本開示を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることは可能であり、更にはある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…制御システム、2…端末A,B、3…演算装置A,B、4…光中継装置A〜D、5…入出力装置A,B、6…制御対象A,B

Claims (10)

  1. 二重化された1系回線及び2系回線によってそれぞれリング接続され、それぞれ上位の端末から指示された制御対象に制御命令を出力する二重化された演算装置と、
    前記1系回線及び前記2系回線によってそれぞれリング接続され、前記演算装置から受け取った前記制御命令を前記制御対象に出力し、前記制御対象から受け取った応答結果を前記演算装置に送信する二重化された入出力装置と、を備え、
    前記演算装置は、前記1系回線又は前記2系回線を識別するための第1の系情報を付加した要求フレームを、前記入出力装置を宛先として送信し、
    前記入出力装置は、前記演算装置から前記要求フレームを受信すると、前記要求フレームを受信した前記1系回線又は前記2系回線を識別するための第2の系情報を前記要求フレームに対する応答フレームに付加し、前記第1の系情報によって示される前記1系回線又は前記2系回線で前記応答フレームを前記演算装置に向けて送信し、
    前記端末は、前記演算装置から受け取った前記要求フレームに対する応答結果に基づいて、前記1系回線又は2系回線の正常接続又は誤接続を診断する
    制御システム。
  2. 前記端末は、前記要求フレームに対する応答結果として、前記1系回線又は前記2系回線に接続された前記入出力装置が応答した前記応答フレームの有無に関する情報と、前記演算装置が前記応答フレームを受信した前記1系回線又は前記2系回線を示す情報と、及び前記応答フレームに付加された前記第2の系情報とを受け取った後、前記1系回線又は前記2系回線の誤接続を診断するための表と照合して、前記1系回線又は前記2系回線の正常接続又は誤接続を診断する
    請求項1記載の制御システム。
  3. 前記入出力装置は、
    前記1系回線によって前記演算装置から前記制御命令を受け取り、前記演算装置に前記応答結果を送信する第1の1系通信制御部と、
    前記第1の1系通信制御部に対して第1の通信路によって接続され、前記2系回線によって前記演算装置から前記制御命令を受け取り、前記演算装置に前記応答結果を送信する第1の2系通信制御部と、を備え、
    前記第1の1系通信制御部は、前記入出力装置を宛先として送信された前記要求フレームの前記第1の系情報が前記1系回線を示す場合、又は前記第1の2系通信制御部から前記第1の通信路を経て前記応答フレームを受信した場合には、前記応答フレームを前記1系回線に送信し、前記要求フレームの前記第1の系情報が前記2系回線を示す場合には、前記応答フレームを前記第1の通信路から前記第1の2系通信制御部に送信し、
    前記第1の2系通信制御部は、前記入出力装置を宛先として送信された前記要求フレームの前記第1の系情報が前記2系回線を示す場合、又は前記第1の1系通信制御部から前記第1の通信路を経て前記応答フレームを受信した場合には、前記応答フレームを前記2系回線に送信し、前記要求フレームの前記第1の系情報が前記1系回線を示す場合には、前記応答フレームを前記第1の通信路から前記第1の1系通信制御部に送信する
    請求項2記載の制御システム。
  4. 二重化された前記入出力装置のうち、一方の前記入出力装置が備える前記第1の1系通信制御部と、他方の前記入出力装置が備える前記第1の1系通信制御部とが第1の電気ケーブル又は第1の光ケーブルによって接続され、他方の前記入出力装置が備える前記第1の2系通信制御部と、一方の前記入出力装置が備える前記第1の2系通信制御部とが第2の電気ケーブル又は第2の光ケーブルによって接続される
    請求項3記載の制御システム。
  5. さらに、前記演算装置と前記入出力装置の間が光ケーブルによって接続される場合に、前記1系回線及び前記2系回線によってリング接続され、前記演算装置と前記入出力装置の間に配置されて、光信号を中継する二重化された光中継装置を備え、
    前記光中継装置は、前記演算装置が前記1系回線又は2系回線のいずれかを用いて、前記光中継装置を宛先として送信した前記第1の系情報を付加した要求フレームを受信すると、前記第2の系情報を前記要求フレームに付加し、前記第1の系情報によって示される前記1系回線又は前記2系回線で前記要求フレームに対する応答フレームを前記演算装置に向けて送信する
    請求項4記載の制御システム。
  6. 前記端末は、前記要求フレームに対する応答結果として、前記1系回線又は前記2系回線に接続された前記光中継装置が応答した前記応答フレームの有無、前記演算装置が前記応答フレームを受信した前記1系回線又は前記2系回線を示す情報、前記応答フレームに付加された前記第2の系情報を得た後、前記1系回線又は前記2系回線の誤接続を診断するための表と照合して、前記1系回線又は前記2系回線の正常接続又は誤接続を診断する
    請求項5記載の制御システム。
  7. 前記光中継装置は、
    前記1系回線によって前記演算装置から前記要求フレームを受け取り、前記演算装置に前記応答フレームを送信する第2の1系通信制御部と、
    前記第2の1系通信制御部に対して第2の通信路によって接続され、前記2系回線によって前記演算装置から前記要求フレームを受け取り、前記演算装置に前記応答フレームを送信する第2の2系通信制御部と、を備え、
    前記第2の1系通信制御部は、前記光中継装置を宛先として送信された前記要求フレームの前記第2の系情報が前記1系回線を示す場合、又は前記第2の2系通信制御部から前記第2の通信路を経て前記応答フレームを受信した場合には、前記応答フレームを前記1系回線に送信し、前記要求フレームの前記第2の系情報が前記2系回線を示す場合には、前記応答フレームを前記第2の通信路から前記第2の2系通信制御部に送信し、
    前記第2の2系通信制御部は、前記光中継装置を宛先として送信された前記要求フレームの前記第2の系情報が前記2系回線を示す場合、又は前記第2の1系通信制御部から前記第2の通信路を経て前記応答フレームを受信した場合には、前記応答フレームを前記2系回線に送信し、前記要求フレームの前記第2の系情報が前記1系回線を示す場合には、前記応答フレームを前記第2の通信路から前記第2の1系通信制御部に送信する
    請求項6記載の制御システム。
  8. 前記要求フレームに付加された前記宛先には、二重化された前記演算装置、前記光中継装置、前記入出力装置に割り振られた異なる位置情報が含まれ、
    一方の前記演算装置が前記位置情報を順に変えた前記要求フレームを前記1系回線及び前記2系回線に接続される前記光中継装置及び前記入出力装置に送信し、前記光中継装置及び前記入出力装置から前記応答フレームを受信した後、
    他方の前記演算装置が前記位置情報を順に変えた前記要求フレームを前記1系回線及び前記2系回線に接続される前記光中継装置及び前記入出力装置に送信し、前記光中継装置及び前記入出力装置から前記応答フレームを受信する
    請求項7記載の制御システム。
  9. 二重化された1系回線及び2系回線によってそれぞれリング接続され、それぞれ上位の端末から指示された制御対象に制御命令を出力する二重化された演算装置と、
    前記1系回線及び前記2系回線によってそれぞれリング接続され、前記演算装置から受け取った前記制御命令を前記制御対象に出力し、前記制御対象から受け取った応答結果を前記演算装置に送信する二重化された入出力装置と、を備えた制御システムにおいて行われる回線接続診断方法であって、
    前記演算装置は、前記1系回線又は前記2系回線を識別するための第1の系情報を付加した要求フレームを、前記入出力装置を宛先として送信するステップと、
    前記入出力装置は、前記演算装置から前記要求フレームを受信すると、前記要求フレームを受信した前記1系回線又は前記2系回線を識別するための第2の系情報を前記要求フレームに対する応答フレームに付加し、前記第1の系情報によって示される前記1系回線又は前記2系回線で前記応答フレームを前記演算装置に向けて送信するステップと、
    前記端末は、前記演算装置から受け取った前記要求フレームに対する応答結果に基づいて、前記1系回線又は2系回線の正常接続又は誤接続を診断するステップと、を含む
    回線接続診断方法。
  10. 二重化された1系回線及び2系回線によってそれぞれリング接続され、それぞれ上位の端末から指示された制御対象に制御命令を出力する二重化された演算装置と、
    前記1系回線及び前記2系回線によってそれぞれリング接続され、前記演算装置から受け取った前記制御命令を前記制御対象に出力し、前記制御対象から受け取った応答結果を前記演算装置に送信する二重化された入出力装置と、を備えた制御システムにおいてコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記演算装置は、前記1系回線又は前記2系回線を識別するための第1の系情報を付加した要求フレームを、前記入出力装置を宛先として送信する手順、
    前記入出力装置は、前記演算装置から前記要求フレームを受信すると、前記要求フレームを受信した前記1系回線又は前記2系回線を識別するための第2の系情報を前記要求フレームに対する応答フレームに付加し、前記第1の系情報によって示される前記1系回線又は前記2系回線で前記応答フレームを前記演算装置に向けて送信する手順、
    前記端末は、前記演算装置から受け取った前記要求フレームに対する応答結果に基づいて、前記1系回線又は2系回線の正常接続又は誤接続を診断する手順と、を
    コンピュータに実行させるプログラム。
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