JP2014192605A - インターホン機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レンズを保持するレンズ鏡枠に鍔状の密着片を設け、密着片とカメラ窓の周縁部とが前後方向で重なるようにする一方、本体ケースの前面の内面側に、カメラ窓を囲むように弾性部材を配置し、弾性部材により密着片の前面と本体ケースの内面との間がシールされた状態で、カメラが設置されるようにした。したがって、レンズの前方を覆うようなレンズカバーを設けずとも、カメラ窓を介しての水滴の浸入等を効果的に防止することができるし、レンズカバーを設けていたことで生じていた有害なゴーストやフレアが発生することもない。
【選択図】図4
Description
請求項1に記載の発明によれば、レンズを保持するレンズ鏡枠に鍔状の密着片を設け、密着片とカメラ窓の周縁部とが前後方向で重なるようにする一方、本体ケースの前面の内面側に、カメラ窓を囲むように弾性部材を配置し、弾性部材により密着片の前面と本体ケースの内面との間がシールされた状態で、カメラが設置されているため、レンズの前方を覆うようなレンズカバーを設けずとも、カメラ窓を介しての水滴の浸入等を効果的に防止することができるし、レンズカバーを設けていたことで生じていた有害なゴーストやフレアが発生することもない。
請求項2に記載の発明によれば、カメラが、レンズ及びレンズ鏡枠を有するレンズユニットと、レンズユニットの後部側でレンズユニットを支持するレンズホルダと、撮像素子が搭載された回路基板とを備えてなり、密着片とレンズホルダの前面とが、前後方向で重なっているため、レンズに本体ケースの内側方向へ強い負荷がかかり、レンズユニットが本体ケースの内側へ押し込まれてしまったとしても、密着片の後面がレンズホルダの前面に当接し、それ以上の移動が阻止される。したがって、レンズユニットと回路基板とが接触する等してカメラが大きく損傷してしまうような事態を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、レンズホルダが、本体ケースの内面にネジ止めされている一方、レンズユニット及び回路基板が、夫々別個にレンズホルダに固定されているため、たとえ本体ケースに強い負荷がかかったとしても、該負荷は直接回路基板へ伝播せずに分散されることになる。したがって、回路基板の耐衝撃性を向上することができ、ひいてはカメラの耐久性を向上することができる。また、レンズホルダを本体ケースの前面の内面へネジ止めするため、該ネジ止めにより弾性部材が密着片の前面と本体ケースの内面との間で自然と挟持されることになり、弾性部材の取付作業が容易である。
請求項4に記載の発明によれば、雄ねじ部の螺合孔への螺合により、Oリングが凹部内で潰れるように変形して、レンズユニットがレンズホルダに固定されるようにしているため、レンズホルダへレンズユニットを螺合する際、合焦点へ近づくにつれてトルクが強くなる。したがって、レンズホルダに対してレンズユニットを合焦点で強固に固定することができるし、レンズに強い負荷がかかった際には、Oリングが緩衝部材としての機能をも果たし、耐衝撃性の一層の向上を図ることができる。
インターホン子機1は、前側に配置される前ケース2と、後側に配置される後ケース(図示せず)とで構成される本体ケースを有しており、この本体ケースの前面上部には、円孔状のカメラ窓3が開設され、該カメラ窓3内にレンズ群4が露出するように、カメラ5(図2に示す)が本体ケース内に設置されている。また、カメラ窓3の右側には、通話のためのマイク部6が設けられている。さらに、本体ケースの前面下部には、来訪者が居住者を呼び出す際に操作する呼出ボタン7と、通話のためのスピーカ部8とが設けられている。そして、このようなインターホン子機1は、住戸の玄関の壁面等に設置されており、来訪者によって呼出ボタン7が操作されると、住戸内に設置されているインターホン親機(図示せず)を呼び出すとともに、カメラ5を作動させて来訪者を撮像する。なお、カメラ5により撮像された映像は、インターホン親機に備えられているモニタに表示される。
図2は、カメラ5を設置した状態にある前ケース2を後面側から示した斜視説明図である。図3は、図2の前ケース2を分解した状態にある斜視説明図である。図4は、カメラ5を設置した状態にある前ケース2の部分断面説明図である。図5は、レンズホルダ10を示した説明図であって、(a)は前面側から示した説明図、(b)は(a)中のA−A線断面を示した説明図である。図6は、レンズホルダ10を後面側から示した斜視説明図である。図7は、レンズユニット11を示した説明図である。
加えて、レンズホルダ10と回路基板12とをネジ止めするネジ止め部15、15、及びレンズホルダ10と前ケース2とをネジ止めするネジ孔14b、14b・・を、螺合孔13の中央を中心とした略同一円周上に位置させているため、カメラ5を前ケース2へネジ止めする際に締め付け状態を均等にしやすく、カメラ5の意図しない傾き等を防止しやすい。したがって、前ケース2の写り込みや方ボケといった不具合が生じにくい。
また、密着片19に設ける切り欠き20、20・・やレンズホルダ10に設けた補強リブ16、16・・についても、その有無や数、形状を適宜設計変更することは当然可能であるし、回路基板12を前ケース2に直接ネジ止めするような構成を採用することもできる。
加えて、上記実施形態ではインターホン子機について説明しているが、本発明のインターホン機器は、カメラを有してなるインターホン機器であれば、インターホン親機やテレビドアホンシステムの玄関子機等の他のインターホン機器に対しても良好に適用することができる。
Claims (4)
- 本体ケースの前面にカメラ窓が開設されているとともに、前記カメラ窓からレンズが露出するように、前記レンズを有するカメラが前記本体ケースの内部に設置されてなるインターホン機器であって、
前記レンズを保持するレンズ鏡枠に鍔状の密着片を設け、前記密着片と前記カメラ窓の周縁部とが前後方向で重なるようにする一方、前記本体ケースの前面の内面側に、前記カメラ窓を囲むように弾性部材を配置し、
前記弾性部材により前記密着片の前面と前記本体ケースの内面との間がシールされた状態で、前記カメラが設置されていることを特徴とするインターホン機器。 - 前記カメラが、前記レンズ及び前記レンズ鏡枠を有するレンズユニットと、前記レンズユニットの後部側で前記レンズユニットを支持するレンズホルダと、撮像素子が搭載され、前記レンズホルダの後側に配置される回路基板とを備えてなり、
前記密着片と前記レンズホルダの前面とが、前後方向で重なっていることを特徴とする請求項1に記載のインターホン機器。 - 前記レンズホルダが、前記本体ケースの内面にネジ止めされている一方、前記レンズユニット及び前記回路基板が、夫々別個に前記レンズホルダと一体化されていることを特徴とする請求項2に記載のインターホン機器。
- 前記レンズホルダに、内周面にネジ溝が刻設された螺合孔を設ける一方、前記レンズ鏡枠の後部に、前記螺合孔へねじ込み可能な雄ねじ部を設けるとともに、前記雄ねじ部の前側に隣接して前記雄ねじ部よりも小径となるくびれ状の凹部を設け、該凹部にOリングを嵌装しており、
前記雄ねじ部の前記螺合孔への螺合により、前記Oリングが前記凹部内で潰れるように変形して、前記レンズユニットが前記レンズホルダに固定されることを特徴とする請求項2又は3に記載のインターホン機器。
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