JP2014188157A - 神経刺激システム及び神経刺激方法 - Google Patents

神経刺激システム及び神経刺激方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014188157A
JP2014188157A JP2013065937A JP2013065937A JP2014188157A JP 2014188157 A JP2014188157 A JP 2014188157A JP 2013065937 A JP2013065937 A JP 2013065937A JP 2013065937 A JP2013065937 A JP 2013065937A JP 2014188157 A JP2014188157 A JP 2014188157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stimulation
electrode
heart rate
nerve stimulation
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013065937A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Usui
健夫 碓井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2013065937A priority Critical patent/JP2014188157A/ja
Publication of JP2014188157A publication Critical patent/JP2014188157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrotherapy Devices (AREA)

Abstract

【課題】迷走神経刺激とその効果である心拍数の計測を簡易な構成で行うことができる神経刺激システムを提供する。
【解決手段】神経刺激システム1は、血管内に配置するリード部13と、少なくとも2極の電極を有する刺激電極11,12と、少なくとも2極の電極で構成される心電図取得電極14、15と、刺激信号を生成するための刺激信号発生部と、心電図取得電極14、15から心拍数を計測するための心拍数計測部と、を備え、刺激電極11、12と心電図取得電極14、15とは、同一のリード部13上に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、神経刺激システム、より詳しくは、血管内にリードを配置し、迷走神経を刺激して頻脈等の不整脈を治療する神経刺激システム及び神経刺激方法に関する。
迷走神経に接続された電極を介して迷走神経に電気的な刺激を与えることにより、心拍数の上昇や交感神経の興奮を抑制して不整脈を治療する神経刺激システムが知られている。
この神経刺激システムでは、神経刺激の生体反応としての心拍数低下を刺激効果の指標として用いられることが知られている。
一般に、心拍数の計測方法としては、心臓で発生している心電図波形を捕捉し、波形のピーク間隔から心拍数を計算により求める方法が用いられている。
そこで、心臓内に設置する心臓治療リードを使用して心拍数によるフィードバックを行う神経刺激システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2010−536481号公報
特許文献1のような神経刺激システムでは、心拍検出手段を心内に留置しているので、患者に与える侵襲が小さいとは言えないという問題がある。
これに対して、体表面に心拍検出手段を設置することも考えられるが、侵襲は小さくなるものの、設置する電極の数が多くなった等の場合に煩わしさが生じる等の問題がある。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたもので、迷走神経刺激と心拍数の計測とを、簡易な構成で行うことができる神経刺激システムの提供を目的とする。
本発明の他の目的は、迷走神経刺激と心拍数の計測とを、簡易な構成で行うことができる神経刺激方法を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の神経刺激システムは、血管内に配置するリード部と、少なくとも2極の電極を有する刺激電極と、少なくとも2極の電極で構成される心電図取得電極と、刺激信号を生成するための刺激信号発生部と、前記心電図取得電極から心拍数を計測するための心拍数計測部と、を備え、前記刺激電極と前記心電図取得電極とが、同一の前記リード部上に配置されていることを特徴としている。
また、本発明の神経刺激システムは、血管内に配置するリード部と、少なくとも2極の電極で構成される刺激電極と、1極の心電図取得電極と、刺激信号を生成するための刺激信号発生部と、前記心電図取得電極から心拍数を計測するための心拍数計測部と、前記刺激電極に接続され、刺激信号発生部と心拍数計測部への接続を切換える切換え手段と、を備え、前記刺激電極と前記心電図取得電極とは、同一の前記リード部上に配置され、神経刺激を印加する場合には前記切換え手段が前記刺激信号発生部に接続するよう切換えを行い、心電図取得時には前記刺激電極の一方を前記心拍数計測部の一方の入力へ接続することを特徴とするとしている。
そして、上記の神経刺激システムにおいて、心電図取得時に前記2極の刺激電極が同電位となるように切換えを行うことが好ましい。
本発明の神経刺激方法は、少なくとも2極の電極を有する刺激電極を用いるとともに、少なくとも2極の電極で構成される心電図取得電極を用い、刺激信号発生部により刺激信号を生成し、心拍数計測部により心電図取得電極から心拍数を計測し、前記刺激電極と前記心電図取得電極を血管内に配置した同一のリード部上に配置して神経刺激を行うことを特徴としている。
本発明に係る神経刺激システム及び組織刺激方法によれば、迷走神経刺激と心拍数の計測とを、簡易な構成で行うことができるという効果を奏する。
本発明に係る第1実施形態の神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。 同神経刺激システムにおける刺激発生装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例における神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例における神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の第3変形例における神経刺激システムの要部を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の第4変形例における神経刺激システムの要部を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の第5変形例における神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の第6変形例における神経刺激システムの要部を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。 同神経刺激システムにおける神経刺激時の刺激発生装置のブロック図である。 同神経刺激システムにおける心拍数計測時の刺激発生装置のブロック図である。 同神経刺激システムの切り換え動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態の第1変形例における神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例における刺激発生装置のブロック図である。 本発明の第2実施形態の第3変形例における刺激発生装置のブロック図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る神経刺激システムの第1実施形態を、図1から図8を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の神経刺激システム1の全体構成を示す模式図である。
図1に示すように、神経刺激システム1は、2極の電極で構成される第1刺激電極11及び第2刺激電極12を有する電極ユニット10を備える。また、神経刺激システム1は、心臓Hの血管Bv内に配置するリード部13と、2極の電極で構成される第1心電図取得電極14及び第2心電図取得電極15とを備える。そして、神経刺激システム1は、刺激信号を生成するための刺激発生装置16と、各心電図取得電極14、15から心拍数を計測するための心拍数計測部17(図2参照)とを備える。神経刺激システム1は、各刺激電極11、12と各心電図取得電極14、15とを同一のリード部13上に配置している。
電極ユニット10は、複数の付勢部18を備えており、付勢部18の一つにプラス極とマイナス極との対をなす第1刺激電極11及び第2刺激電極12を有する。各刺激電極11、12は、迷走神経Vnに近接するように患者の血管Bv内に留置される。各刺激電極11、12は、刺激発生装置16に電気的に接続されるために、この刺激発生装置16で生成された神経刺激信号が印加される。
各付勢部18は、留置される血管壁の変形に抗して一定の形状を保持可能な程度の剛性を有しており、例えばニッケルチタン製の超弾性ワイヤ等を用いて好適に形成することができる。各付勢部18の表面は、図示しないポリウレタン等の生体適合性樹脂で被覆され、血管壁を傷つけにくく構成されている。各付勢部18の表面には、血栓防止のためのコーティングや薬剤等がさらに配置されてもよい。
各付勢部18の基端側は、リード部13の先端部に接続されている。各付勢部18の先端部は、リード部13の軸線上において結束されている。各付勢部18は、外力が作用しない自然状態において、リード部13に対する接続部位から、まずリード部13の径方向外側かつリード部13の先端よりも先端側に向かって延びている。各付勢部18は、その後、緩やかにカーブしてリード部13の軸線と略平行に前方に延びている。各付勢部18は、リード部13の軸線方向に見ると、リード部13の軸線から離間するように放射状に延びており、リード部13の周方向において概ね等間隔に配置されている。
リード部13は、内部に導線を備えた長尺部材である。リード部13は、各刺激電極11、12と、刺激発生装置16に設けられた刺激信号発生部19(図2参照。)とを接続する。さらにリード部13は、各心電図取得電極14、15と、刺激発生装置16に設けられた心拍数計測部17とを接続する。リード部13は、コネクタ21により刺激発生装置16に接続される。リード部13は、先端に突出部分がない。
第1心電図取得電極14及び第2心電図取得電極15は、心臓Hに対して遠位に位置してリード部13に直列に接続されている。各心電図取得電極14、15は、それらの間の電位差が心電波形(電気的情報)として心拍数計測部17に取得される。心拍数計測部17は、心電波形をA/D変換し、R−R間隔を算出することで心拍数を計測する。
次に、刺激発生装置16の内部構造について説明する。図2は、神経刺激システムにおける刺激発生装置のブロック図である。
図2に示すように、刺激発生装置16は、非植込み型の装置であり、心拍数計測部17と、刺激信号発生部19と、心拍数計測部17及び刺激信号発生部19に接続した制御部20と、制御部20に接続したインターフェイス部22とを備えている。
心拍数計測部17は、第1接続線23を通じ、コネクタ21を介して第1心電図取得電極14に接続している。心拍数計測部17は、第2接続線24を通じ、コネクタ21を介して第2心電図取得電極15に接続している。心拍数計測部17は、第3接続線25を通じて制御部20に接続している。心拍数計測部17は、各心電図取得電極14、15で取得した電気的情報を所定のタイミングで取得し、電気的情報に基づいて心拍数を計測する。
刺激信号発生部19は、第4接続線26を通じ、コネクタ21を介して第1刺激電極11に接続している。刺激信号発生部19は、第5接続線27を通じ、コネクタ21を介して第2刺激電極12に接続している。刺激信号発生部19は、第6接続線28を通じて制御部20に接続しているために、所定のパルス幅及び電圧値の神経刺激信号を制御部20に指令した所定のタイミングで発生する(定電圧制御)。なお、電圧値に代えて電流値を指定することによって刺激強度を指定してもよい(定電流制御)。
発生した神経刺激信号は、リード部13を通って各刺激電極11、12に送られ、迷走神経Vnに印加される。
第1接続線23は、コネクタ21を介して第1心電図取得電極14に接続する第7接続線29に接続している。第2接続線24は、コネクタ21を介して第2心電図取得電極15に接続する第8接続線30に接続している。第4接続線26は、コネクタ21を介して第1刺激電極11に接続する第9接続線31に接続している。第5接続線27は、コネクタ21を介して第2刺激電極12に接続する第10接続線32に接続している。
制御部20は、CPU等の演算手段及びメモリ等の記憶手段を有し、記憶手段に記憶されたプログラム等に従って、心拍数計測部17の電気的情報の取得と、刺激信号発生部19の神経刺激信号を発生するタイミングとを指令して制御する。制御部20では、得られた心電図信号から、ピーク間隔を求め、心拍数を計算する。
インターフェイス部22は、液晶画面(タッチパネルを含む。)やボタン等の公知の構成を有し、心拍数計測部17の計測した心拍数を表示するとともに、刺激発生装置16に対する使用者の操作入力を受け付けて制御部20に送る。
以上説明したように、第1実施形態の神経刺激システム1によれば、血管Bvの迷走神経刺激と心電図取得とを1本のリード部13により取得できる。
従って、神経刺激システム1によれば、関連する神経刺激システムと比べて、極めて簡易な構成で実現することができる。
また、神経刺激システム1によれば、リード部13の先端に突出部分がないために、挿入性の面で優れる。
第1実施形態の神経刺激方法によれば、1本のリード部13により血管Bvの迷走神経刺激と心電図取得とを行う。
従って、神経刺激方法によれば、関連する神経刺激システムと比べて、極めて簡易な構成で実施することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する、図3は、本実施形態の第1変形例における神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。図4は、本実施形態の第2変形例における神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。図5は、本実施形態の第3変形例における神経刺激システムの要部を示す模式図である。図6は、本実施形態の第4変形例における神経刺激システムの要部を示す模式図である。図7は、本実施形態の第5変形例における神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。図8は、本実施形態の第6変形例における神経刺激システムの要部を示す模式図である。
図3に示す神経刺激システム35のように、第1心電図取得電極14を心臓H(図1参照。)に対して近位の付勢部18の先端部に接続するように構成してもよい。そして、第2心電図取得電極15を心臓Hに対して遠位のリード部13に接続している。
このように構成することで、第1心電図取得電極14を心臓Hの近位に配置しているために、信号の電圧レベルが大きくなり、結果として、SN比の良い心電信号を取得することが可能になり、心臓Hが発生する心拍数を正確に取得できる。
また、このように構成することで、各心電図取得電極14、15の距離が離れているので、電位差を検出しやすい。
また、本実施形態では、図4に示す神経刺激システム40のように、付勢部18の先端部に心臓H(図1参照。)内に配置する延長リード部41を設けるように構成してもよい。そして、この延長リード部41に、リード部13の延長線上に位置して各心電図取得電極14、15を接続している。
このように構成することで、各心電図取得電極14、15を心臓H内に配置しているために、心臓Hが発生する心拍数をさらに正確に取得できる。
また、このように構成することで、各心電図取得電極14、15とも心臓H内に配置されるので、電圧レベルの高い心電図を取得できる。
そして、本実施形態では、図5に示す神経刺激システム45のように、付勢部18に網目のアンカー46を取り付けるように構成してもよい。そして、各心電図取得電極14、15を心臓H(図1参照。)に対して遠位のリード部13に直列に接続している。
このように構成することで、網目のアンカー46により、血流の流れを促進する。
従って、このように構成することで、血流が淀んだ状態になったり、流れが遅くなったり、逆流したり、せき止められたりするのを防止でき、血栓の生成を防止でき、且つ心拍数を正確に取得できる。
さらに、本実施形態では、図6に示す神経刺激システム50のように、ステント仕様の網目アンカー形状の付勢部51を備えるように構成してもよい。そして、この付勢部51の一つに各刺激電極11、12を接続し、各心電図取得電極14、15を心臓H(図1参照。)に対して遠位のリード部13に直列に接続している。
このように構成することで、網目アンカー形状の付勢部51により、血流の流れを促進する。
従って、このように構成することで、血流が淀んだ状態になったり、流れが遅くなったり、逆流したり、せき止められたりするのを防止でき、血栓の生成を防止でき、且つ心拍数を正確に取得できる。
さらにまた、本実施形態では、図7に示す神経刺激システム55のように、らせん構造を有する付勢部56を備えるように構成してもよい。そして、この付勢部56に各刺激電極11、12を接続し、各心電図取得電極14、15を心臓H(図1参照。)に対して遠位のリード部13に直列に接続するように構成してもよい。この場合、リード部13は、血管Bvの血管壁に近接することにより、血管Bvの流路を維持する機能を有する。
らせん構造を有する付勢部56が設けられているので、本変形例では、血流の流れを阻害しにくい。
従って、このように構成することで、血流が淀んだ状態になったり、流れが遅くなったり、逆流したり、せき止められたりするのを防止でき、血栓の生成を防止でき、且つ心拍数を正確に取得できる。
加えて、本実施形態では、図8に示す神経刺激システム60のように、ばね構造を有するコ字形状の一対の付勢部61と延長リード部62とを備える構成にしてもよい。延長リード部62は、リード部13の軸線の延長線上に配置し、この延長リード部62の両端部に付勢部61を接続している。さらに、付勢部61に各刺激電極11、12を接続し、各心電図取得電極14、15を心臓H(図1参照。)に対して遠位のリード部13に直列に接続している。
このように構成することで、ばね構造を有するコ字形状の一対の付勢部61により、血流の流れを促進する。
従って、このように構成することで、血流が淀んだ状態になったり、流れが遅くなったり、逆流したり、せき止められたりするのを防止でき、血栓の生成を防止でき、且つ心拍数を正確に取得できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図9から図15を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。図9は、本実施形態における神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。図10は、神経刺激システムにおける神経刺激時の刺激発生装置のブロック図である。図11は、神経刺激システムにおける心拍数計測時の刺激発生装置のブロック図である。図12は、神経刺激システムの切り換え動作を説明するタイミングチャートである。
図9に示すように、本実施形態の神経刺激システム70は、付勢部18の一つに直列に接続した第1刺激電極11及び第2刺激電極12と、リード部13に接続した単一の心電図取得電極71とを備える。単一の心電図取得電極71は、心臓Hに対して遠位に配置している。また、神経刺激システム70は、各刺激電極11、12に接続されて刺激信号発生部19(図2参照。)と心拍数計測部17(図2参照。)への接続を本発明の切換え手段の一例としての切換部72(図10参照。)を備える刺激発生装置73を装備する。
図10に示すように、切換部72は、常閉接点75、常開接点76、可動接点77を有する第1スイッチ74と、常閉接点79、常開接点80、可動接点81を有する第2スイッチ78とから構成している。常閉接点75は、第11接続線82を通じて刺激信号発生部19の一方の入力に接続している。常開接点76は、第12接続線83を通じて第2スイッチ78の常開接点80と心拍数計測部17の一方の入力とに接続している。常閉接点79は、第13接続線84を通じて刺激信号発生部19の他方の入力に接続している。心拍数計測部17の他方の入力は、第14接続線85、コネクタ21、第15接続線86を通じて心電図取得電極71に接続している。なお、各スイッチ74、78は、図示したアナログスイッチの他にFET等の一般的な制御可能な回路スイッチでも良く、制御部20の指令により切換えを行うものであればよい。
刺激発生装置73は、刺激信号を印加する場合、第1スイッチ74の可動接点77が常閉接点75に接続し、第2スイッチ78の可動接点81が常閉接点79に接続する。これにより、刺激信号発生部19から第1刺激電極11及び第2刺激電極12に信号がそれぞれ送給される。そして、神経刺激信号が、リード部13を通って各刺激電極11、12に送られて迷走神経Vnに印加される。
次に、心拍数を計測する場合について図11を参照して説明する。
図11に示すように、第1スイッチ74の可動接点77が常開接点76に接続し、第2スイッチ78の可動接点81が常開接点80に接続する。そのため、各刺激電極11、12から神経刺激信号が出力しない。これにより、心拍数計測部17は、心電図取得電極71で取得した電気的情報を所定のタイミングで取得し、電気的情報に基づいて心拍数を計測する。このとき、各刺激電極11、12は、電気的に導通された状態になる。
次に、神経刺激信号を発生する場合と心拍数を計測する場合とのタイミングについて図12を参照して説明する。
図12に示すように、各スイッチ74、78の各可動接点77、81が各常開接点76、80に接続している時点t1において、各スイッチ74、78の各可動接点77、81が各常閉接点75、79に切り換わる。これにより、時点t2において、刺激信号発生部19から第1刺激電極11及び第2刺激電極12に信号がそれぞれ送給される。そして、神経刺激信号が、リード部13を通って各刺激電極11、12に送られて迷走神経Vnに印加される。
時点t2の以後の時点t3において、各スイッチ74、78の各可動接点77、81が各常開接点76、80に切り換わる。そして、時点t3の以後の時点t4において、心拍数計測部17は、心電図取得電極71で取得した電気的情報を所定のタイミングで取得し、電気的情報に基づいて心拍数を計測する。以後、時点t5、時点t6、時点t7、時点t8において、これらの動作を繰り返し実行することになる。
以上説明したように、第2実施形態の神経刺激システム70によれば、刺激発生装置73が刺激信号発生部19と心拍数計測部17への接続を切換える切換部72を備える。
従って、神経刺激システム70によれば、単一の心電図取得電極71を活用して神経刺激と心電図取得とを極めて簡易な構成で実現することができる。
また、神経刺激システム70によれば、切換部72により、心電図取得時に各刺激電極11、12が同電位となるように切換えを行う。
従って、神経刺激システム70によれば、各刺激電極11、12と生体接触面における分極の不均衡を解消できる。
そして、神経刺激システム70によれば、リード部13内に収容されている不図示の導線は、通常、4本の構成であるが、3本で実現できるために、リード径をさらに細くすることができる。
さらに、神経刺激システム70によれば、各刺激電極11、12から遠く離れた位置に心電図取得電極71を配置しているために、神経刺激時のノイズを受けにくくできる。
次に本実施形態の変形例について説明する。図13は、本実施形態の第1変形例における神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。図14は、本実施形態の第2変形例における刺激発生装置のブロック図である。図15は、本実施形態の第3変形例における刺激発生装置のブロック図である。
例えば、図13に示す神経刺激システム90のように、単一の心電図取得電極91を付勢部18の先端部において心臓Hに対して近位に配置するように構成してもよい。
このように構成することで、心電図取得電極91を心臓Hの近位に配置しているために、心臓Hが発生する心拍数を正確に取得できる。
また、このように構成することで、心臓Hに近い位置に心電図取得電極91を配置するために、心電のレベルをより高く検出することができる。
また、本実施形態では、図14に示す神経刺激システム95のように、単一のスイッチ96を装備するように構成してもよい。
この場合、スイッチ96は、常開接点97、常閉接点98、可動接点99を有し、常開接点97が第16接続線100を通じて刺激信号発生部19の一方の入力に接続している。常閉接点98は、第17接続線101を通じて心拍数計測部17の一方の入力に接続している。
このように構成することで、単一のスイッチ96により、神経刺激と心電図取得とを切り換えできるので、極めて簡易な構成で実現することができる。
また、本実施形態では、図15に示す神経刺激システム110のように、2つの第1スイッチ111、第2スイッチ112を装備し、神経刺激を行わないときに第2スイッチ112の常閉接点113を接地に接続するように構成してもよい。
この場合、第1スイッチ111が常開接点114、常閉接点115、可動接点116を有し、第2スイッチ112が、常開接点117、常閉接点113、可動接点118を有する。常開接点114は、第18接続線119を通じて刺激信号発生部19の一方の入力に接続している。常閉接点115は、第19接続線120を通じて心拍数計測部17の一方の入力に接続している。常開接点117は、第20接続線121を通じて刺激信号発生部19の他方の入力に接続している。そして、常閉接点113は、第21接続線122を通じて接地に接続している。
このように構成することで、基準電極を接地に接続することにより、心電図信号のノイズレベルを低下させることができる。
なお、本発明の神経刺激システムにおいて、ICD装置における心臓刺激と心内心電図取得の電極兼用と同様に、神経刺激電極を回路的に切換えを行い、心電図取得を行う方法も容易に考えられる。しかしながら、血管内に留置する神経刺激電極の場合は、心内心電図と比較すると心電信号のレベルが小さいためSN比が小さくなってしまう。このため、心電図取得に適した電極間隔は比較的大きいことが望ましい。一方、神経刺激においては電極間隔は5mm程度であることが効果的であることが経験的に判っており、両者を兼用して使用することは難しい。
1 神経刺激システム
11 第1刺激電極、刺激電極
12 第2刺激電極、刺激電極
13 リード部
14 第1心電図取得電極、心電図取得電極
15 第2心電図取得電極、心電図取得電極
17 心拍数計測部
19 刺激信号発生部
35 神経刺激システム
40 神経刺激システム
45 神経刺激システム
50 神経刺激システム
55 神経刺激システム
60 神経刺激システム
70 神経刺激システム
72 切換部、切換え手段
74 第1スイッチ、切換部、切換え手段
78 第2スイッチ、切換部、切換え手段
90 神経刺激システム
95 神経刺激システム
96 スイッチ、切換部、切換え手段
110 神経刺激システム
111 第1スイッチ、切換部、切換え手段
112 第2スイッチ、切換部、切換え手段

Claims (4)

  1. 血管内に配置するリード部と、
    少なくとも2極の電極を有する刺激電極と、
    少なくとも2極の電極で構成される心電図取得電極と、
    刺激信号を生成するための刺激信号発生部と、
    前記心電図取得電極から心拍数を計測するための心拍数計測部と、
    を備え、
    前記刺激電極と前記心電図取得電極とは、同一の前記リード部上に配置されていることを特徴とする神経刺激システム。
  2. 血管内に配置するリード部と、
    少なくとも2極の電極で構成される刺激電極と、
    1極の心電図取得電極と、
    刺激信号を生成するための刺激信号発生部と、
    前記心電図取得電極から心拍数を計測するための心拍数計測部と、
    前記刺激電極に接続され、刺激信号発生部と心拍数計測部への接続を切換える切換え手段と、
    を備え、
    前記刺激電極と前記心電図取得電極とは、同一の前記リード部上に配置され、
    神経刺激を印加する場合には前記切換え手段が前記刺激信号発生部に接続するよう切換えを行い、心電図取得時には前記刺激電極の一方を前記心拍数計測部の一方の入力へ接続することを特徴とする神経刺激システム。
  3. 心電図取得時に前記2極の刺激電極が同電位となるように切換えを行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の神経刺激システム。
  4. 少なくとも2極の電極を有する刺激電極を用いるとともに、少なくとも2極の電極で構成される心電図取得電極を用い、刺激信号発生部により刺激信号を生成し、心拍数計測部により心電図取得電極から心拍数を計測し、前記刺激電極と前記心電図取得電極を血管内に配置した同一のリード部上に配置して神経刺激を行うことを特徴とする神経刺激方法。
JP2013065937A 2013-03-27 2013-03-27 神経刺激システム及び神経刺激方法 Pending JP2014188157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013065937A JP2014188157A (ja) 2013-03-27 2013-03-27 神経刺激システム及び神経刺激方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013065937A JP2014188157A (ja) 2013-03-27 2013-03-27 神経刺激システム及び神経刺激方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014188157A true JP2014188157A (ja) 2014-10-06

Family

ID=51835110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013065937A Pending JP2014188157A (ja) 2013-03-27 2013-03-27 神経刺激システム及び神経刺激方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014188157A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016086969A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 オリンパス株式会社 神経刺激装置およびその制御方法
WO2016113832A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 オリンパス株式会社 神経刺激電極
US11878469B2 (en) 2017-10-03 2024-01-23 Jabil Inc. Apparatus, system and method of operating an additive manufacturing nozzle

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016086969A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 オリンパス株式会社 神経刺激装置およびその制御方法
WO2016113832A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 オリンパス株式会社 神経刺激電極
US11878469B2 (en) 2017-10-03 2024-01-23 Jabil Inc. Apparatus, system and method of operating an additive manufacturing nozzle
US11878468B2 (en) 2017-10-03 2024-01-23 Jabil Inc. Apparatus, system and method of operating an additive manufacturing nozzle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105636514B (zh) 使用延迟内插的心脏标测
WO2006105395A3 (en) Trans-septal/trans-myocardial ventricular pacing lead
JP2013527007A5 (ja)
KR20200118472A (ko) 재분극을 매핑 및 조절하기 위한 시스템 및 방법
Kruse et al. Detecting and distinguishing cardiac pacing artifacts
JP2014188157A (ja) 神経刺激システム及び神経刺激方法
JP2018520806A (ja) 刺激部位選択のためのシステム及び方法
EP3841999A1 (en) Combined cardiac pacing and irreversible electroporation (ire) treatment
WO2019155941A1 (ja) 除細動カテーテルシステム、除細動用電源装置および除細動用電源装置の制御方法
US20230329616A1 (en) Device for cardiac electrophysiology procedure
US11679269B2 (en) Defibrillation catheter system, defibrillation power supply device and method for controlling defibrillation power supply device
WO2016038713A1 (ja) 神経刺激装置、神経刺激システム及び神経刺激方法
JP2016059772A (ja) 電気生理学的検査装置
CN112584762A (zh) 集成有圈套的心肌电信号检测导管
WO2015049966A1 (ja) 神経刺激電極の移動検知方法、神経刺激電極、および神経刺激システム
WO2021251088A1 (ja) 除細動用電気装置、及び除細動信号の発生方法
WO2016092611A1 (ja) 神経刺激装置
KR102045714B1 (ko) 제세동 카테터 시스템
WO2021251089A1 (ja) 除細動用電気装置、及び除細動信号の発生方法
US20240216039A1 (en) Systems and methods for pulsed-field ablation with charge-balanced waveforms
JP6626256B2 (ja) 神経刺激電極の移動検知方法および神経刺激システム
JP2014184052A (ja) 神経刺激装置
KR101393415B1 (ko) 플라스크 형태의 전기침 플랫폼
JP6472724B2 (ja) 神経刺激装置
JP2024079244A (ja) 除細動システム