JP2014188106A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の布製の下着と併用しやすい吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収性物品100は、液透過性シートと液不透過性シートとが吸収体9を挟持した状態で積層された吸収性本体2と、環状の胴回りバンド4と、吸収性本体2を着用者に密着保持する補助バンド3と、を備え、胴回りバンド4は、胴回りバンド4の一部が、吸収性本体2の長さ方向の一端2a側に固定されたものであり、且つ、補助バンド3は、補助バンド3の一方の端3bが、吸収性本体2の長さ方向の他端2b側に着脱可能又は着脱不能に固定されるとともに、補助バンド3の他方の端3aが、胴回りバンド4に固定されたものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、吸収性物品に関する。更に詳しくは、通常の布製の下着と併用しやすい吸収性物品に関する。
軽失禁用製品としては、布製パンツの股下部に吸水性の綿を具備する布製軽失禁パンツや、吸収性物品を併用しやすく設計されたホルダー機能をもつ布製パンツのような製品(以下、「ホルダーパンツ」ともいう)がある。また、使い捨て製品として、伸縮性に富んだ特殊な不織布を外装シートに用いた外観上布製パンツに似せた使い捨てパンツが知られている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
特願2005−294420号公報 特願2005−238272号公報
このような従来の軽失禁用製品を比較すると、肌触りや吸汗性の面では布製の製品が優れている。布製軽失禁パンツは、吸収量が数十cc程度の少量の場合には好適であるが、洗濯後の乾燥に時間が掛かったり、乾燥し難いので綿が黄ばみ易かったりするという問題がある。
上述したホルダーパンツは、従来の吸収性物品、例えば尿パッドと併用できるので、尿量が多い場合にも使用することができる。ホルダーパンツは吸収性物品をサポートする目的のために通常の下着よりピッタリした圧着感が高いものであり、穿きにくいことがある。これら布製パンツは何着か用意して洗濯して使いまわすので、最初に費用がかかるという問題がある。
一方、使い捨てパンツは使用後に捨てることができるので、洗濯の手間はない。ただし、使い捨てパンツは、布製パンツと比較して吸汗性、通気性、肌触りが劣るという問題がある。更に、使い捨てパンツは、外観上で通常のパンツと違うので、他人に見られた際に、使い捨てパンツを使用していることを知られてしまうことがあり、使い捨てパンツの使用への抵抗感が増加してしまうことがある。
以上のように、従来、健常者が軽失禁対策をする際に、心理的も機能的にも円滑に使用することができる着用製品を探すことが難しかった。
また、軽失禁パッドを下着に取り付けて使うことによって、従来の下着をそのまま使用しながら軽失禁ケアをすることも可能である。このような軽失禁ケアは、従来の下着を使用するため、軽失禁パッドが肌に触れていない部分の着用感は、下着を着用した状態のままである。したがって、快適性はある程度維持される。このような軽失禁パッドは、下着に固定する面に、粘着性のずれ止めテープなどが配置されている。そして、このずれ止めテープを下着に貼着し、軽失禁パッドと下着とを仮止めして、着用中のずれを防止する。また、生理用ナプキンで使われている技術と同様に、軽失禁パッドとして、軽失禁パッドの両脇を、下着の股側で外側に延出させたウイングを備えたものも提案されている。このようなウイングを、下着の外面側に折って貼りつけて、軽失禁パッドを下着に固定する。これらの下着への固定技術によって、軽失禁パットの位置ずれや、よれを防止することが可能となるが、下着と着用者の間に隙間がある場合、例えば、男性用ブリーフのような下着と組み合わせて使用する場合などは、排尿があったときに、使用者の体を伝って思わぬ方向に尿が流れて、尿漏れを起こしてしまうという問題もあった。また、上述した軽失禁パッドは、トランクスと組み合わせて使用することが難しい。したがって、軽失禁パッドを使用する場合に、併用する下着を選ぶことになる。
本発明は、前記のような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、通常の布製の下着と併用しやすい吸収性物品を提供する。
本発明によれば、以下の吸収性物品が提供される。
[1] 液透過性シートと液不透過性シートとが吸収体を挟持した状態で積層され、着用者の前身頃から股下部までを覆う吸収性本体と、環状の胴回りバンドと、前記吸収性本体を着用者に密着保持する補助バンドと、を備え、前記胴回りバンドは、前記胴回りバンドの一部が、前記吸収性本体の長さ方向の一端側に固定されたものであり、且つ、前記補助バンドは、前記補助バンドの一方の端が、前記吸収性本体の長さ方向の他端側に着脱可能又は着脱不能に固定されるとともに、前記補助バンドの他方の端が、前記胴回りバンドに固定されたものである、吸収性物品。
[2] 前記吸収性本体が前記胴回りバンドに固定される前記一端側とは反対側の他端側における少なくとも先端部分の幅が、前記他端側に向かうに従って漸減する、先細り形状のものであり、且つ、前記吸収性本体は、少なくとも前記吸収性本体の前記他端側が、着用者と接触する面を内側面とした凹型に形成されたものである、前記[1]に記載の吸収性物品。
[3] 少なくとも前記吸収性本体及び前記補助バンドによって区画される領域に形成される脚周り開口部に、着用者の脚を通して吸収性物品を着用した際に、前記胴回りバンドが、当該着用者の臍と恥骨の最下点とを結ぶ仮想線分を10等分し、10等分した仮想線分の下から2分目から7分目の位置に、配置されるように構成されている、前記[1]又は[2]に記載の吸収性物品。
本発明の吸収性物品は、通常の布製の下着と併用しやすいという効果を奏するものである。すなわち、本発明の吸収性物品は、吸収性本体と、環状の胴回りバンドと、吸収性本体を着用者に密着保持する補助バンドと、を備えたものである。そして、胴回りバンドの一部が、吸収性本体の長さ方向の一端側に固定され、且つ、補助バンドの一方の端が、吸収性本体の長さ方向の他端側に固定されるとともに、補助バンドの他方の端が、胴回りバンドに固定されている。着用者は、吸収性本体と補助バンドの間に形成される開口部に脚を通し、本発明の吸収性物品を着用する。このような構造にすることによって、吸収性本体を着用者の体に当接させて着用することができる。したがって、本発明の吸収性物品は、吸収性物品の上に更に着用する下着の種類によらず、吸収性物品単独で軽失禁ケアが可能となる。また、上述したように、着用する下着の種類を選ばず、また、吸収性物品が隠れるような下着を着用すれば、吸収性物品を使用していることを他人に知られ難くなる。このため、心理的も機能的にも円滑に吸収性物品を使用することができる。
本発明の吸収性物品の実施形態1を模式的に示す正面図である。 本発明の吸収性物品の実施形態1を模式的に示す斜め前方から見た斜視図である。 本発明の吸収性物品の実施形態1を模式的に示す斜め後方から見た斜視図である。 本発明の吸収性物品の実施形態1を展開した状態を模式的に示す平面図である。 図4のQ−Q’断面を模式的に示す断面図である。 図4の示す吸収性物品の吸収性本体に、補助バンドの一方の端を固定した状態を模式的に示す平面図である。 胴回りバンドと補助バンドの固定部分における他の例を模式的に示す断面図である。 胴回りバンドと補助バンドの固定部分における更に他の例を模式的に示す断面図である。 胴回りバンドと補助バンドの固定部分における更に他の例を模式的に示す断面図である。 胴回りバンドと補助バンドの固定部分における更に他の例を模式的に示す断面図である。 胴回りバンドと補助バンドの固定部分における更に他の例を模式的に示す断面図である。 図1に示す吸収性物品の分解平面図である。 図12のX−X’断面を模式的に示す断面図である。 補助バンドの一方の端にテープ部を固定した場合の例を模式的に示す一部拡大平面図である。 本発明の吸収性物品の実施形態2を展開した状態を模式的に示す平面図である。 図15に示す吸収性物品の分解平面図である。 図16のR−R’断面を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の吸収性物品を実施するための形態について具体的に説明する。
[実施形態1]
以下、本発明の吸収性物品の実施形態1について、図面を用いて説明する。図1〜図6に示すように、実施形態1の吸収性物品100は、吸収性本体2と、環状の胴回りバンド4と、吸収性本体2を着用者20に密着保持する補助バンド3と、を備えた吸収性物品100である。吸収性本体2は、液透過性シート(例えば、トップシート10)と液不透過性シート(バックシート11)とが吸収体9を挟持した状態で積層され、着用者の前身頃から股下部までを覆うものである。また、胴回りバンド4は、胴回りバンド4の一部4eが、吸収性本体2の長さ方向の一端2a側に固定されたものである。また、補助バンド3は、補助バンド3の一方の端3bが、吸収性本体2の長さ方向の他端2b側に着脱可能又は着脱不能に固定されるとともに、補助バンド3の他方の端3aが、胴回りバンド4に固定されたものである。
図1〜図3に示すように、着用者20は、少なくとも吸収性本体2及び補助バンド3によって区画された領域(脚周り開口部18)に脚を通し、吸収性物品100を着用する。図1〜図3に示す吸収性物品100においては、吸収性本体2、補助バンド3、及び胴回りバンド4によって区画される領域に、脚周り開口部18が形成される。このような構造にすることによって、吸収性本体2を、着用者20の体に良好に当接させて着用することができる。したがって、実施形態1の吸収性物品100によれば、吸収性物品100の上に更に着用する下着(図示せず)の種類によらず、吸収性物品100単独で軽失禁ケアが可能となる。また、胴回りバンド4は臍より股下側の胴回りにおいて着用者に巻きつくため、一般的な布製の下着の中に隠して着用することが容易であり、上述したように、着用する下着の種類は限定されず、吸収性物品100を使用していることを他人に知られ難くなる。このため、心理的も機能的にも円滑に吸収性物品を使用することができる。このように、実施形態1の吸収性物品100は、通常の布製の下着と併用しやすいものである。
ここで、図1は、本発明の吸収性物品の実施形態1を模式的に示す正面図である。図2は、本発明の吸収性物品の実施形態1を模式的に示す斜め前方から見た斜視図である。図3は、本発明の吸収性物品の実施形態1を模式的に示す斜め後方から見た斜視図である。図4は、本発明の吸収性物品の実施形態1を展開した状態を模式的に示す平面図である。図5は、図4のQ−Q’断面を模式的に示す断面図である。図6は、図4の示す吸収性物品の吸収性本体に、補助バンドの一方の端を固定した状態を模式的に示す平面図である。また、本明細書において、「吸収性本体2の長さ方向」とは、吸収性本体2と胴回りバンド4とが固定される吸収性本体2の一端2aから、吸収性本体2と補助バンド3とが固定される吸収性本体2の他端2bに向かう方向のことを意味する。また、「吸収性本体2の長さ方向の一端2a側」のことを、「吸収性本体2の前側端部」ということがあり、「吸収性本体2の長さ方向の他端2b側」のことを、「吸収性本体2の後側端部」ということがある。これは、「吸収性本体2の前側端部」が、着用者20の前半身側に主に位置し、「吸収性本体2の後側端部」が、着用者20の股下部から後半身側に主に位置することによる。
吸収性物品100を着用者20が着用する場合には、胴回りバンド4に吸収性本体2が固定された部位が、着用者20の前半身側に位置するようにして着用する。そして、上述したように、吸収性本体2と補助バンド3の間に形成される開口部(脚周り開口部18)に脚を通し、吸収性物品100を着用する。なお、吸収性本体2と補助バンド3とが着脱可能に構成されている場合には、着用前に、補助バンド3の一方の端3bを、吸収性本体2の他端2b側に取り付けて固定し、脚周り開口部18を形成した後に、吸収性物品100を着用してもよい。このような構造にすると、手足や体の動きなどに不自由があって、股下側に補助バンドをまわして吸収性本体に取り付けることが困難な着用者においても使用しやすい。
また、例えば、補助バンド3の一方の端3bを、吸収性本体2の他端2b側に取り付けずに、まず、胴回りバンド4に、着用者20の体を通した後、補助バンド3の一方の端3bを、着用者20の臀部又は外腿側から股下部分を潜らすようにして吸収性本体2の他端2b側に取り付けて着用してもよい。このような構造にすると、着用者の脚周りにちょうどあった寸法に利用者自らが補助バンドの長さを調整して固定することができるので、吸収性本体が体にフィットできて漏れを防止することができる。
吸収性本体2は、吸収性物品100を着用した際に、胴回りバンド4が装着される位置から、少なくとも着用者20の股下部分までを覆う長さであることが好ましい。本発明の吸収性物品を下着の下に着用することを容易にするためには、胴回りバンドを股下側で固定し、さらに吸収性本体の寸法も重要であって、吸収性本体は胴回りバンドの着用位置(胴回りバンドの下側固定部)から着用者の股下までの長さと同じにすればよい。
補助バンド3の他方の端3aと胴回りバンド4との固定位置については、着用時における着用者20の後半身側であることが好ましい。これにより、吸収性本体2、補助バンド3、及び胴回りバンド4によって区画された領域によって、着用者の脚の付根付近に良好にフィットする脚周り開口部18が形成される。
以下、実施形態1の吸収性物品を、各構成要素ごとに更に詳細に説明する。
(1−1.胴回りバンド)
図1〜図6に示すように、実施形態1の吸収性物品100における環状の胴回りバンド4は、着用者20の胴回りに装着される環状の帯体である。胴回りバンド4は、伸縮性素材からなることが好ましい。伸縮性素材としては、不織布で弾性伸縮体を挟持した部材や、伸縮性不織布などを挙げることができる。伸縮性不織布とは、不織布自体が伸縮性を有する機能性不織布のことであり、例えば、熱可塑性合成樹脂のエラストマーやウレタン等からなる弾性糸を使用した不織布を挙げることができる。また、このような伸縮性不織布としては、例えば、メルトブロー法により形成された繊維層を有するシート状基材に、クレープ加工による波状のしわが多数形成されたものなどであってもよい。
環状の胴回りバンド4に使用する伸縮性素材は、長さ方向(環状の胴回りバンド4の周方向)に、伸張前の長さに対して1.2倍の長さまで伸張することができるものであることが好ましい。更に、伸縮性素材は、3倍の長さまで伸張することができ、且つ、その後の回復が元の長さの1.5倍以上であることが好ましい。このような伸縮弾性を有する素材であれば、着用時に拡幅しやすく、また、着用中に緩んでずれ落ちしてしまうことを有効に防止することができる。
胴回りバンド4は、吸収性物品100を着用した状態において、環状に構成されたものであればよい。すなわち、「環状の胴回りバンド4」とは、環状になった胴回りバンドということであって、環状に組み立てられた(別言すれば、環状となるようにあらかじめ製造された)ものは勿論のこと、着用者20が、着用前又は着用中に、環状に組み立てるように構成されたものも含まれる。具体的には、胴回りバンド4は、図4に示すような、帯状の胴回りバンド4の一方の端4aと他方の端4bと接合することで、あらかじめ環状にすることができる(図1〜図3参照)。胴回りバンド4の一方の端4aと他方の端4bと接合する接合手段としては、超音波シール、ヒートシール、ホットメルト接着剤などから好適な接合手段を適宜選択することができる。また、胴回りバンド4の一方の端4aと他方の端4bに、メカニカルファスナーのフック材(図示せず)とループ材(図示せず)が配設されたものであってもよい。このように構成された胴回りバンド4においては、着用者又は介護者が、吸収性物品100を着用する際に、上記フック材とループ材とを係合させて、胴回りバンド4の一方の端4aと他方の端4bを接合させる。ここで、「フック材」とは、メカニカルファスナー(面状ファスナーとも称される)の凸部材であり、凹部材であるループ材との機械的結合により固定を行うことができるものである。一方、「ループ」としては、表面にループ状の繊維が配置されたもの等が用いられることが多い。また、胴回りバンド4の一方の端4aと他方の端4bには、上述したメカニカルファスナー以外の固定手段が配設されていてもよい。例えば、粘着剤、衣類などに用いられる留め金(ホック)、ボタン、などの固定手段を配設して、着用者又は介護者が、胴回りバンド4を環状に組み立てる(すなわち、一方の端4aと他方の端4bとを固定する)ように構成されていてもよい。
図5に示すように、胴回りバンド4が、伸縮性不織布7からなるものである場合には、伸縮性不織布7の内面7b(すなわち、肌当接面側)に、補助バンド3の他方の端3aを固定することが好ましい。なお、伸縮性不織布7の外面7aに補助バンド3の他方の端3aを固定することを妨げるものではないが、伸縮性不織布7の内面7bに、補助バンド3の他方の端3aを固定することで、吸収性物品100の外観が良好となる。胴回りバンド4と補助バンド3との固定方法については特に制限はなく、ホットメルト接着剤などの公知の接着剤を用いて接着固定することが好ましい。
ここで、胴回りバンド4を構成する伸縮性素材の構成、及び補助バンド3の他方の端3aとの固定方法の他の例について、図7〜図11を参照しつつ説明する。図7〜図11は、胴回りバンドと補助バンドの固定部分における他の例及び更に他の例を模式的に示す断面図である。図7〜図11においては、図5に示す断面(図4におけるQ−Q’断面)と同じ箇所における断面を示す。図7においては、胴回りバンド4を構成する伸縮性不織布7が、その外面7aは1重であるが、内面側は2重に構成されている。この内面側が、内面7bと中間面7cからなり、図7においては、伸縮性不織布7の内面7bに、補助バンド3の他方の端3aを固定している。
図8においては、胴回りバンド4を構成する伸縮性不織布7が、その内面7bは1重であるが、外面側は2重に構成されている。この外面側が、中間面7cと外面7aからなり、この伸縮性不織布7の内面7bと中間面7cとの間に、補助バンド3の他方の端3aを挟み込んで固定している。このように、補助バンド3の他方の端3aを、伸縮性不織布7によって挟み込んで接着固定することで、補助バンド3の接合部の段差が、伸縮性不織布7によって緩和されるため、吸収性物品100の装着感が向上する。
図9〜図11においては、胴回りバンド4が、不織布17で弾性伸縮体16を挟持した部材によって構成された場合の例を示す。すなわち、図9においては、胴回りバンド4が、U字などに折り曲げた不織布17の間に、伸縮弾性体16を伸張状態で固定して挟持した伸縮性素材によって形成されている。伸縮弾性体16は、ホットメルト接着剤などの接着剤を用いて、不織布17に接着することが好ましい。図9においては、胴回りバンド4を構成する不織布17の内面17bに、補助バンド3の他方の端3aを固定している。伸縮弾性体16としては、ウレタン糸ゴム、天然ゴム、合成ゴム、ウレタンフォーム、ウレタンフィルム、エラストマーなどを用いることができる。
図10においては、不織布17の外面17aは1重であるが、内面側は2重になっており、この内面側が、内面17bと中間面17cからなり、中間面17cと外面17aによって伸縮弾性体16を挟持している。そして、図10においては、この不織布17の内面17bに、補助バンド3の他方の端3aを固定している。
図11においては、胴回りバンド4を構成する不織布17が、その内面17bは1重であるが、外面側は2重に構成されている。この外面側が、中間面17cと外面17aからなり、2重に構成された中間面17cと外面17aによって伸縮弾性体16を挟持している。そして、図11においては、この不織布17の内面17bと中間面17cとの間に、補助バンド3の他方の端3aを挟み込んで固定している。このように、補助バンド3の他方の端3aを、不織布17によって挟み込んで接着固定することで、補助バンド3の接合部の段差が、不織布17によって緩和されるため、吸収性物品100の装着感が向上する。
環状の胴回りバンド4の周方向の長さについては、特に制限はなく、着用者20の胴回りのサイズに合わせて、適宜設定することができる。また、胴回りバンド4の一方の端4aと他方の端4bに、メカニカルファスナーのフック材とループ材が配設されたものの場合には、ループ材を胴回りの周方向に長めに配設し、フック材との係合範囲を広めに設けてもよい。このように構成することによって、環状の胴回りバンド4の胴回りのサイズを、フック材の係合位置によって調節することができる。
環状の胴回りバンド4の周方向に直交する幅t1(図4参照)については、特に制限はない。ただし、胴回りバンド4の幅t1が広すぎると、吸収性物品100の上に下着を着用した場合に、吸収性物品100(特に、胴回りバンド4)が隠れ難くなることがある。このため、胴回りバンド4の幅t1は、5〜150mmであることが好ましく、10〜100mmであることが更に好ましく、20〜80mmであることが特に好ましい。胴回りバンド4の幅t1が5mm未満であると、胴回りバンド4の強度が弱くなりやすく、また、胴回りに食込んで着用感が悪くなることがある。一方、胴回りバンド4の幅t1が150mm超であると、下着を着用した場合に、胴回りバンド4が露出し易くなることがある。
また、吸収性物品100の胴回りバンド4は、吸収性本体2、補助バンド3、及び胴回りバンド4によって区画された領域(脚周り開口部18)に、着用者20の脚を通して吸収性物品100を着用した際に、以下のように構成されたものであることが好ましい。すなわち、胴回りバンド4が、当該着用者20の臍と恥骨の最下点とを結ぶ仮想線分を10等分し、10等分した仮想線分の下から2分目から7分目の位置に、配置されるように構成されていることが好ましい。このように構成することによって、吸収性物品100の上に下着を着用した際に、当該下着から、胴回りバンド4が露出し難くなる。したがって、この胴回りバンド4は、上記「臍と恥骨の最下点とを結ぶ仮想線分を10等分した下から2分目から7分目の位置」において、着用者100に適切な締め付け力を発現させ、吸収性物品100を保持できるものであることが好ましい。
(1−2.吸収性本体)
吸収性本体2は、液透過性シートと液不透過性シートとが吸収体9を挟持した状態で積層されたものである。ここで、図12は、図1に示す吸収性物品の分解平面図である。図13は、図12のX−X’断面を模式的に示す断面図である。図1〜4、図6、図12、図13に示すように、実施形態1の吸収性物品100に用いられる吸収性本体2は、液透過性シートとしてのトップシート10、吸収体9、及び液不透過性シートとしてのバックシート11を有している。
吸収体9は、着用者20の尿を吸収し保持するために、吸収性材料によって構成される。吸収性材料としては、例えば、パルプ、合成繊維、吸水性ポリマー、吸水性繊維などを採用することができる。また、吸収体9から吸水性ポリマーが飛び出したり、吸収体9が型崩れしたりしないように、吸収体9は、ティシュや親水性不織布からなる吸収体保持シート8a,8bで包まれていることが好ましい。また、吸収体9は、トップシート10とバックシート11の間に挟み込まれ、両シートの周縁部が封着されることによって、トップシート10とバックシート11との間に封入されていることが好ましい。
トップシート10は、吸収体9の肌当接面側を被覆するように配置される液透過性のシートである。トップシート10は、尿などの液体を吸収体9に浸透させる。トップシート10を構成する液透過性材料として、例えば、織布、不織布、多孔性フィルを採用することができる。特に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンのような熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
バックシート11は、吸収体9を肌非当接面側から被覆するように配置される液不透過性のシートである。バックシート11は、吸収体9により保持されている液体が、吸収性本体2の外に漏洩してしまうことを防止する。バックシート11を構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を採用することができる。微多孔性ポリエチレンフィルムを用いてもよい。
吸収体9の両側縁(吸収性本体2の側縁部分2d)には伸縮弾性体12を配置してもよい。このように構成することによって、吸収性本体2の側縁部分2dにハリができて、着用者20に吸収性本体2が密着し易くなる。更に、着用者20と吸収性本体2とに隙間ができ難くなるため、着用者20の排泄した尿が、吸収性本体2の周縁から漏れ出してしまうことを有効に防止することができる。伸縮弾性体12は、吸収体9の両側縁に沿って、伸長状態で配置され、トップシート10とバックシート11の間に挟み込まれて固定されることが好ましい。伸縮弾性体12としては、ウレタン糸ゴム、天然ゴム、合成ゴム、ウレタンフォーム、ウレタンフィルム、エラストマーなどを用いることができる。
バックシート11の外側には、カバーシート13(図13参照)が配設されていてもよい。カバーシート13としては、液不透過性の不織布を用いることができる。このようなカバーシート13を配設することにより、バックシート11を補強し、吸収性物品100の手触りを良くすることができる。更に、カバーシート13は、カバーシート13の外周部分13aが吸収性本体2の肌当接面側に折り返されて、トップシート10の両端を覆うように構成されていてもよい。このような構造をとると、トップシート10を伝って拡散した尿の横漏れを有効に防止することができる。
吸収性本体2は、着用者20の前半身側においては、排泄した尿を良好に吸収できる程度の幅を有しつつ、着用者20の股下部分においては、吸収性本体2の他端2b側が着用者の股下に良好に収まるような形状であることが好ましい。例えば、吸収性本体9が胴回りバンド4に固定される一端2a側とは反対側の他端2b側における少なくとも先端部分の幅が、他端2b側に向かうに従って漸減する、先細り形状のものであることが好ましい。更に、吸収性本体2が、少なくとも吸収性本体2の他端2b側が、着用者20と接触する面を内側面とした凹型に形成されることも好ましい態様である。このように構成することによって、男性の着用者20が吸収性物品100を使用した場合に、凹型の吸収性本体2によって男性器全体を被包することができる。
図12に示すように、例えば、製造過程における吸収性本体2の他端側の吸収体9は、中央部が切り欠かれた形状をしており、吸収性本体2の分割部分2C同士の辺又は面を、合掌状又は積層状にして接合することによって、吸収性本体2の他端の端部を形成することが好ましい。この際、吸収体9の肌当接面側の切り欠きの量を大きくし、少なくとも吸収性本体2の他端側が、着用者と接触する面を内側面とした凹型に形成されることが更に好ましい。このような構造にすることによって、股下部分で着用者の体のラインに沿って吸収性本体2が凹型(お椀型)の立体形状になり、着用者の体と吸収性本体2の間の隙間を減らすことができる。なお、図12においては、吸収体9の他端側の中央部に切り欠き部分を形成しているが、例えば、吸収体9の他端側に、複数の切り欠き部分を形成し、これらの切り欠き部分を順次接合することによって、肌当接面を内側面とした凹型に形成してよい。
また、図示は省略するが、吸収性本体の液不透過性シートとして、凹型に成形されたものを用いることもできる。例えば、液不透過性シートとして、凹型に成形された発泡成形体を用い、この発泡成形体の内側面に、吸収体、及び液透過性シート(すなわち、トップシート)を配設して、吸収性本体を作製してもよい。このような構造にすることによって、肌当接面を内側面とした凹型の吸収性本体を極めて簡便に得ることができる。
また、図示は省略するが、吸収性本体が、平面状のシートの積層体からなり、着用者の股下部分に相当する面同士を接合して、吸収性本体の股下部分を留めることにより、肌当接面を内側面とした凹型となるように成形してもよい。更に、吸収性本体が、平面状のシートの積層体からなり、シートにタックを寄せて股下部分の幅を細くしてもよい。上記したタックを広げることにより、吸収性本体が、肌当接面を内側面とした凹型の形状となる。吸収性本体は、着用者の体のラインに沿って立体的な形状に形成(例えば、成形)されたものであることがより好ましい。
(1−3.補助バンド)
図1〜図6に示すように、補助バンド3は、吸収性本体2を着用者20に密着保持するためのものである。特に、この補助バンド3は、吸収性物品100における脚周り開口部18を形成するための重要な部材である。すなわち、補助バンド3は、吸収性本体2の後側端部(他端2b側の端部)と連結して、脚周り開口部18を形成するとともに、吸収性本体2の後側端部(他端2b側の端部)を、着用者20の腰側に吊り上げて隙間を作らないように作用するものである。
補助バンド3は、その一方の端3bが、吸収性本体2の長さ方向の他端2b側に着脱可能又は着脱不能に固定されるとともに、その他方の端3aが、胴回りバンド4に固定された帯体である。補助バンド3は、伸縮性素材からなることが好ましい。伸縮性素材としては、不織布で弾性伸縮体を挟持した部材や、伸縮性不織布などを挙げることができる。伸縮性不織布としては、熱可塑性合成樹脂のエラストマーやウレタン等からなる弾性糸を使用した公知の伸縮性不織布を用いることができる。また、伸縮性不織布としては、メルトブロー法により形成された繊維層を有するシート状基材に、クレープ加工による波状のしわが多数形成されたものなどを用いることもできる。
補助バンド3に使用する伸縮性素材は、その一方の端3bから他方の端3aに向かう方向に、伸張前の長さに対して1.2倍の長さまで伸張することができるものであることが好ましい。更に、伸縮性素材は、3倍の長さまで伸張することができ、且つ、その後の回復が元の長さの1.5倍以上であることが好ましい。このような伸縮弾性を有する素材であれば、着用時に拡幅しやすく、また、着用中に緩んでずれ落ちしてしまうことを有効に防止することができる。
補助バンド3は、補助バンド3の一方の端3bが、吸収性本体2の長さ方向の他端2b側にあらかじめ着脱不能に固定されていてもよいし、着脱可能に固定されていてもよい。上述した「着脱可能に固定される」とは、補助バンド3の一方の端3bが、吸収性本体2の長さ方向の他端2b側に対して、着脱可能に構成されていることを意味する。したがって、製品としての吸収性物品100において、着脱可能に構成された補助バンド3の一方の端3bは、吸収性本体2の長さ方向の他端2b側に固定されていなくともよい。例えば、補助バンド3の一方の端3bに、メカニカルファスナーのフック材を配設し、吸収性本体2の外側面を、当該フック材と係合可能な素材とすればよい。この場合、着用者が、自分の脚周りに合わせて、フック材の係合位置を調節して着用することができるため、吸収性物品100のフィット性が向上する。このため、吸収性物品100からの漏れを有効に抑制することができる。
補助バンド3の幅t2(図4参照)については、特に制限はない。ただし、胴回りバンド4の幅t2が広すぎると、吸収性物品100の装着感が低下したり、吸収性物品100の上に下着を着用した場合に、下着の下から補助バンド3がはみ出したりすることがある。このため、補助バンド3の幅t2は、5〜100mmであることが好ましく、10〜50mmであることが更に好ましく、15〜35mmであることが特に好ましい。補助バンド3の幅t2が5mm未満であると、補助バンド3の強度が弱くなりやすく、体に食込んでしまい着用感が悪いことがある。補助バンド3の幅が100mmを超えると、下着からはみ出たり、補助バンド3が股下で折れたりひねられたりして着用感を著しく損なうことがある。
また、図14に示すように、一対の補助バンド3のそれぞれの一方の端3bに、テープ部27を固定し、このテープ部27にフック材を配設することもできる。ここで、図14は、補助バンドの一方の端にテープ部が配設された例を模式的に示す一部拡大平面図である。テープ部27によって形成される接合タブ27aには、テープ部27を持ち易くするために、把持タブ26を更に配設してもよい。このようなテープ部27を設けることによって、補助バンド3を1本ずつ吸収性本体2に固定する必要がなく、左右の長さもあわせやすいため、着脱がより容易になる。
[実施形態2]
以下、本発明の吸収パッドの実施形態2について、図15〜図17を参照しつつ説明する。図15は、本発明の吸収性物品の実施形態2を展開した状態を模式的に示す平面図である。図16は、図15に示す吸収性物品の分解平面図である。図17は、図16のR−R’断面を模式的に示す断面図である。
実施形態2の吸収パッド200は、吸収性本体32と、環状の胴回りバンド4と、吸収性本体32を着用者に密着保持する補助バンド33と、を備えた吸収性物品200である。吸収性本体32は、液透過性シート(例えば、トップシート10)と液不透過性シート(バックシート11)とが吸収体9を挟持した状態で積層されたものである。また、胴回りバンド4は、胴回りバンド4の一部4eが、吸収性本体32の長さ方向の一端32a側に固定されたものである。
実施形態2の吸収パッド200においては、吸収性本体32の両側縁部分32d,32dのトップシート10の表面に、補助バンド形成シート15が配設され、この補助バンド形成シート15によって、補助バンド33が形成されている。すなわち、左右一対の補助バンド形成シート15が、吸収性本体32の両側縁から外方に延出するように配置され、吸収性本体32の両側縁とそれぞれ固定されている。この補助バンド形成シート15には、当該補助バンド形成シート15の中央部に脚周り開口部18が形成されている。そして、脚周り開口部18を縁取るように残った補助バンド形成シート15が、補助バンド33を構成している。補助バンド33(別言すれば、中央部に脚周り開口部18が形成された補助バンド形成シート15)は、補助バンド33の一方の端33bが、吸収性本体32の長さ方向の他端32b側に固定されている。また、補助バンド33の他方の端33aは、吸収性本体32の長さ方向の一端32bとともに、胴回りバンド4に固定されている。
このような実施形態2の吸収性物品200は、これまでに説明した実施形態1の吸収パッドと同様の作用効果を得ることができる。更に、この実施形態2の吸収パッド200においては、一対の補助バンド形成シート15を吸収パッド32の両側縁に固定して、その中央部に開口部を設けることにより、その一方の端33bが吸収性本体32に接合固定された補助バンド33を得ることができる。このため、補助バンド33の作製及び吸収性本体32への固定を簡便な方法によって行うことができる。なお、この実施形態2の吸収性物品200は、補助バンド形成シート15が、伸縮性不織布から構成されるときに好適な形態である。
図16に示すように、製造過程における吸収性本体32の他端側の吸収体9は、中央部が切り欠かれた形状をしており、吸収性本体32の分割部分32C同士の辺又は面を、合掌状又は積層状にして接合することによって、吸収性本体32の他端の端部を形成することが好ましい。このようにして、少なくとも吸収性本体32の他端側が、着用者と接触する面を内側面とした凹型に形成されることが更に好ましい。
実施形態2の吸収パッド200における胴回りバンド4は、図1〜図4に示す実施形態1の吸収パッド100の胴回りバンド4と同様に構成されたものである。また、吸収性本体32及び補助バンド33の構成についても、上述した補助バンド形成シート15を用いて、補助バンド33が形成されていること以外は、実施形態1の吸収パッドにおける吸収性本体及び補助バンドと同様に構成することができる。なお、実施形態2の吸収パッド200における各構成部材の固定方法については、ホットメルト接着剤などの公知の接着剤を用いて接着固定することが好ましい。
[吸収パッドの製造方法]
以下、本発明の吸収パッドの製造方法の全体の流れを説明する。ここでは、図1〜図4に示す吸収パッド100の製造方法について説明するが、吸収パッドの製造方法については、以下の製造方法に限定されることはない。まず、吸収性物品100を構成する吸収性本体2、胴回りバンド4、及び補助バンド3を、これまでに説明した各構成素材などを用いて作製する。
次に、吸収性物品100を構成する各構成要素の各部位同士を、適宜、ホットメルト接着剤などの公知の接着剤を用いて接着固定する。なお、固定方法は、ヒートシールのような熱や超音波等による溶着であってもよい。具体的には、胴回りバンド4の一部4eと、吸収性本体2の長さ方向の一端2a側とを固定する。また、補助バンド3の他方の端3aと、胴回りバンド4とを固定する。また、補助バンド3の一方の端3bが着脱不能に構成されたものの場合には、補助バンド3の一方の端3bと、吸収性本体2の長さ方向の他端2b側とを固定する。一方で、補助バンド3の一方の端3bが着脱可能に構成されたものの場合には、補助バンド3の一方の端3bにおける着脱手段を用いて、補助バンド3の一方の端3bと、吸収性本体2の長さ方向の他端2b側とを固定する。なお、補助バンド3の一方の端3bが着脱可能に構成されたものの場合には、吸収性物品100の製造時において、吸収性本体2の長さ方向の他端2b側との固定を行わず、吸収性物品100を使用する際に、着用者又は介護者が固定を行ってもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
本発明の吸収性物品は、失禁対策用の尿パッドとして利用することができる。特に、日常生活を営む成人のための失禁対策用の尿パッドとして好適に利用することができる。
2:吸収性本体、2a:一端(吸収性本体の長さ方向の一端)、2b:他端(吸収性本体の長さ方向の他端)、2C:吸収性本体の分割部分、2d:吸収性本体の側縁部分、3:補助バンド、3a:補助バンドの端(補助バンドの他方の端)、3b:補助バンドの端(補助バンドの一方の端)、4:胴回りバンド、4a,4b:胴回りバンドの端、4e:胴回りバンドの一部(吸収性本体が固定される部位)、7:伸縮性不織布、7a:外面(伸縮性不織布の外面)、7b:内面(伸縮性不織布の内面)、7c:中間面(伸縮性不織布の中間面)、8a,8b:吸収体保持シート、9:吸収体、10:トップシート、11:バックシート、12:伸縮弾性体、13:カバーシート、13a:カバーシート13の外周部分、15:補助バンド形成シート、16:伸縮弾性体、17:不織布、17a:外面(不織布の外面)、17b:内面(不織布の内面)、17c:中間面(不織布の中間面)、18:脚周り開口部、26:把持タブ、27:テープ部、27a:接合タブ、20:着用者、32:吸収性本体、32a:一端(吸収性本体の長さ方向の一端)、32b:他端(吸収性本体の長さ方向の他端)、32C:吸収性本体の分割部分、33:補助バンド、33a:補助バンドの端(補助バンドの他方の端)、33b:補助バンドの端(補助バンドの一方の端)、100,200:吸収性物品。

Claims (3)

  1. 液透過性シートと液不透過性シートとが吸収体を挟持した状態で積層され、着用者の前身頃から股下部までを覆う吸収性本体と、
    環状の胴回りバンドと、
    前記吸収性本体を着用者に密着保持する補助バンドと、を備え、
    前記胴回りバンドは、前記胴回りバンドの一部が、前記吸収性本体の長さ方向の一端側に固定されたものであり、且つ、
    前記補助バンドは、前記補助バンドの一方の端が、前記吸収性本体の長さ方向の他端側に着脱可能又は着脱不能に固定されるとともに、前記補助バンドの他方の端が、前記胴回りバンドに固定されたものである、吸収性物品。
  2. 前記吸収性本体が前記胴回りバンドに固定される前記一端側とは反対側の他端側における少なくとも先端部分の幅が、前記他端側に向かうに従って漸減する、先細り形状のものであり、且つ、
    前記吸収性本体は、少なくとも前記吸収性本体の前記他端側が、着用者と接触する面を内側面とした凹型に形成されたものである、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 少なくとも前記吸収性本体及び前記補助バンドによって区画される領域に形成される脚周り開口部に、着用者の脚を通して吸収性物品を着用した際に、
    前記胴回りバンドが、当該着用者の臍と恥骨の最下点とを結ぶ仮想線分を10等分し、10等分した仮想線分の下から2分目から7分目の位置に、配置されるように構成されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
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