JP2014187644A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像範囲の回動操作を実施しやすくすることができる撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮像範囲内を撮像する撮像素子411と、撮像素子411の光学軸AXに沿う回動軸を中心として撮像素子411を回動自在に支持する支持部材(保持部322)と、撮像素子411とともに回動自在に支持部材に支持され、撮像素子411を回動させて当該撮像素子411の撮像範囲を回動させる回動部材(カメラベゼル43)と、を備え、回動部材は、回動軸に対して支持部材の外側に位置し、当該回動部材を回動させる操作部(延出部432)を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、撮像装置に関する。
従来、プロジェクターやPC(Personal Computer)等の外部機器に撮像画像を送信する撮像装置としての書画カメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の書画カメラは、本体部と、当該本体部に取り付けられたアーム部とを有し、当該アーム部は、第1アーム部及び第2アーム部を有する。これらのうち、第2アーム部は、一端側にて本体部に屈曲及び回動自在に支持されており、他端側に第1アーム部が取り付けられている。この第1アームは、第2アームの中心軸に対して屈曲自在に設けられている他、当該中心軸を中心として回動自在に支持されている。
このような第1アーム部の先端部には、カメラが設けられている。このカメラは、撮像素子及びレンズを備え、当該カメラの光学軸回りに回動可能に支持されている。このカメラを回動させることで、矩形状の撮像範囲の向き(横長状態及び縦長状態)を変更できる。このようなカメラによる撮像画像は、端子に接続された上記外部機器に送信される。
特開2010−171761号公報
ところで、書画カメラを用いてプレゼンテーションを実施する場合、使用者は、資料の配置状態に応じて、上記カメラの撮像範囲内に資料が収まるように当該カメラを回動させる。しかしながら、当該資料が机上の書類である場合、カメラの撮像方向は下向きとなることから、使用者は、当該カメラを回動させる操作部(ベゼル)が見えづらく、当該操作部の操作がしづらいという問題がある。
本発明は、撮像範囲の回動操作を実施しやすくすることができる撮像装置を提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係る撮像装置は、撮像範囲内を撮像する撮像素子と、前記撮像素子の光学軸に沿う回動軸を中心として前記撮像素子を回動自在に支持する支持部材と、前記撮像素子とともに回動自在に前記支持部材に支持され、前記撮像素子を回動させて当該撮像素子の撮像範囲を回動させる回動部材と、を備え、前記回動部材は、前記回動軸に対して前記支持部材の外側に位置し、当該回動部材を回動させる操作部を有することを特徴とする。
なお、撮像素子の光学軸とは、当該撮像素子による撮像範囲の中心軸を指し、当該撮像素子に光を導くレンズ等の光学系が設けられている場合には、当該光学系の光学軸を指す。
上記一態様によれば、回動部材を回動させる操作を受け付ける操作部が、撮像素子の回動軸に対して支持部材の外側に位置することにより、当該操作部をつまむ等して、回動部材を回動させやすくすることができる。従って、撮像素子の回動操作、すなわち、当該撮像素子による撮像範囲の回動操作を実施しやすくすることができる。
上記一態様では、前記支持部材に設けられ、前記撮像範囲を照明する照明手段を備え、前記回動部材は、前記照明手段と重なる位置に、当該照明手段の照明光が透過する透過部を有することが好ましい。
ここで、照明手段が支持部材において撮像素子が露出する面に設けられている場合、回動部材が回動されると、操作部により照明手段から出射された照明光が遮光されてしまう可能性がある。
これに対し、上記一態様によれば、回動部材において照明手段と重なる位置に、当該照明手段の照明光が透過する透過部が設けられていることにより、当該照明光が遮光されることを防止できる。従って、撮像範囲を適切に照明できる。
上記一態様では、前記透過部には、前記撮像範囲内の照度を調整する調整手段が設けられていることが好ましい。
なお、調整手段としては、入射される光の中心軸に直交する面内に複数の小レンズが配列されたマルチレンズや、入射される光を拡散させて出射する光拡散素子を例示できる。
上記一態様によれば、透過部に設けられた調整手段により、撮像範囲内の照度を調整できるので、例えば、当該撮像範囲内の所定位置を中心として照明したり、或いは、当該撮像範囲内の照度を均一化したりすることができる。従って、撮像範囲内を適切に照明できる。
上記一態様では、前記照明手段は、前記撮像素子を挟んで一対設けられ、前記調整手段は、前記回動部材の回動状態に応じて前記照明光の出射方向を調整することが好ましい。
ここで、一方向からの光により被写体が照明される場合には、撮像画像における照明光の照射位置にスポット(局所的に輝度が高い部位)が観察されやすくなる。これに対し、一対の照明手段により2つの方向から被写体が照明されるので、当該スポットが観察されることを抑制できるとともに、被写体を照明する照明光の輝度を高くすることができる。
また、調整手段は、回動部材の回動状態に応じて照明光の出射方向を調整する。これによれば、例えば、回動部材が回動されて撮像素子による撮像範囲の向き(例えば、所定位置から見た場合の撮像範囲の縦横の向き)が変更された場合に、調整手段により、当該撮像範囲の向きに適した方向及び位置に照明光を出射できる。このため、例えば、回動部材が回動されて、撮像範囲が横長となったり縦長となったりする場合でも、当該撮像範囲における長手方向の両端近傍の位置に照射されるように照明光の出射方向を調整できる。従って、撮像範囲を略均一に照明できる。
上記一態様では、前記支持部材は、第1位置と、前記第1位置から前記回動部材を略90°回動させた位置である第2位置とに回動可能に前記回動部材を支持し、前記調整手段は、前記回動部材が前記第1位置に位置する場合に、前記照明手段の照明光が入射される位置に配置され、当該照明光を第1方向に出射する第1調整手段と、前記回動部材が前記第2位置に位置する場合に、前記照明手段の照明光が入射される位置に配置され、当該照明光を前記第1方向とは異なる第2方向に出射する第2調整手段と、を有することが好ましい。
上記一態様によれば、回動部材が上記第1位置に位置する場合には、照明光が入射される位置に第1調整手段が配置され、上記第2位置に位置する場合には、照明光が入射される位置に第2調整手段が配置される。そして、第1調整手段は、入射された照明光を第1方向に出射し、第2調整手段は、当該第1方向とは異なる第2方向に出射して、撮像範囲内を照明する。
これによれば、例えば、第1位置及び第2位置の一方で、所定位置から見て撮像範囲が横長となる場合には、第1方向を当該撮像範囲の長手方向両端近傍の位置に向かう方向とすることで、当該撮像範囲内を略均一に照明できる。また、第1位置及び第2位置の他方で、当該所定位置から見て撮像範囲が縦長となる場合には、第2方向を当該撮像範囲の長手方向両端近傍の位置に向かう方向とすることで、当該撮像範囲内を略均一に照明できる。従って、回動部材の回動状態、すなわち、撮像範囲の向きに応じて、当該撮像範囲内を良好に照明できる。
上記一態様では、前記回動部材は、前記回動軸に沿って見た場合に、当該回動軸を中心として放射状に延出する4つの延出部を有する略十字状に形成され、前記4つの延出部のうち、互いに反対方向に延出する第1延出部及び第2延出部と、前記第1延出部及び前記第2延出部の延出方向に略直交する方向に延出する第3延出部及び第4延出部との一方には、前記第1調整手段が設けられ、他方には、前記第2調整手段が設けられ、前記操作部は、前記4つの延出部のうちのいずれかであることが好ましい。
上記一態様によれば、回動部材が4つの延出部を有する略十字状に形成されている。これによれば、回動部材が第1位置に配置されている場合には、第1調整手段が設けられた2つの延出部を照明光が入射される位置に配置でき、第2位置に配置されている場合には、第2調整手段が設けられた2つの延出部を照明光が入射される位置に配置できる。これによれば、回動部材の回動位置、すなわち、撮像範囲の向きに応じて、第1調整手段及び第2調整手段のうち適切な調整手段を、照明光が入射される位置に確実に配置できる。従って、撮像範囲の向きに応じた照明を確実に実施できる。
また、操作部は、上記4つの延出部のうちのいずれかであるので、回動部材に操作部を延出部とは別に設ける必要がない。従って、回動部材の構成が複雑化したり、重量が増加したりすることを抑制できる。
上記一態様では、前記調整手段は、入射される前記照明光の中心軸に直交する面内に複数の小レンズが配列されたマルチレンズを有し、前記複数の小レンズのうち少なくともいずれかは、偏心レンズであることが好ましい。
上記一態様によれば、調整手段が、複数の小レンズが配列されたマルチレンズを有するので、入射される照明光を拡散させることができる。従って、撮像範囲内の照度を調整しやすくすることができ、照明光の反射光量が局所的に高くなるスポットが撮像範囲内に生じることを抑制できる。
また、当該複数の小レンズのうち少なくともいずれかは偏心レンズであるので、マルチレンズから出射される照明光の出射方向を確実に調整できる。従って、適切な方向に照明光を出射できるので、撮像範囲内の照度を一層適切に調整できる。
上記一態様では、前記撮像素子は、長方形状の前記撮像範囲を有し、前記支持部材は、第1位置と、前記第1位置から90°回動させた位置である第2位置とに前記回動軸を中心として回動可能に前記撮像手段を支持し、前記操作部は、当該操作部の位置に応じた前記撮像範囲の向きを示す表示を有することが好ましい。
なお、撮像範囲の向きとは、例えば撮像範囲が矩形状である場合には、長手方向又は短手方向の方向を示す。また、上記表示が設けられる箇所としては、操作部において支持部材から外側に露出し、かつ、当該支持部材側を向く面を例示できる。
上記一態様によれば、当該表示を確認することで、回動部材を覗き込むことなく、撮像範囲の向きを容易に把握できる。従って、撮像範囲の向きの変更操作を適切かつ容易に実施できる。
本発明の第1実施形態に係る書画カメラを示す斜視図。 前記第1実施形態における書画カメラを示す斜視図。 前記第1実施形態における下部ケースを下方から見た斜視図。 前記第1実施形態における下部ケースを上方から見た斜視図。 前記第1実施形態における下部ケース及び撮像手段を示す縦断面図。 前記第1実施形態におけるカメラベゼルを示す図。 前記第1実施形態における保持部を上部ケース側から見た平面図。 前記第1実施形態における保持部を上部ケース側から見た平面図。 本発明の第2実施形態に係る書画カメラのカメラベゼルを示す図。 本発明の第3実施形態に係る書画カメラのカメラベゼルを示す図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[書画カメラの構成]
図1及び図2は、本実施形態に係る書画カメラ1を示す斜視図である。詳述すると、図1は、使用状態での書画カメラ1を示す斜視図であり、図2は、収納状態での書画カメラ1を示す斜視図である。
本実施形態に係る書画カメラ1は、プロジェクターやPC等の外部機器に撮像画像を送信する撮像装置である。この書画カメラ1は、図1及び図2に示すように、本体部2と、当該本体部2に設けられた支持部3と、当該支持部3に設けられた撮像手段4及び照明手段5と、を備える。また、図示を省略するが、書画カメラ1は、書画カメラ1を制御する制御手段、及び、外部機器との間で情報を送受信する送受信手段を備える。
[本体部の構成]
本体部2は、合成樹脂により形成された略直方体形状の筐体21を備え、当該筐体21内には、上記制御手段及び送受信手段が設けられている。
筐体21には、上方に向かって開口する凹部211が形成されている。
また、筐体21の上面212には、複数のキー221が配設された操作手段22が設けられている。この操作手段22は、押下されたキー221に応じた操作信号(キー221に割り振られた機能を実行させる操作信号)を制御手段に出力する。このようなキー221として、スタンバイキー、ズームキー(ズームインキー及びズームアウトキー)、録画開始/停止キー、静止画キャプチャキー、明るさ調整キー及びオートフォーカス実行キーが挙げられる。
更に、筐体21における凹部211側とは反対側の側面213には、外部機器とケーブルを介して接続される端子2131が設けられている。
[支持部の構成]
支持部3は、本体部2に立設されて、撮像手段4及び照明手段5を支持する。このような支持部3は、凹部211内に一端が屈曲及び回動自在に取り付けられた第1アーム31と、当該第1アーム31の他端に屈曲及び回動自在に取り付けられた第2アーム32とを有する。なお、これらアーム31,32内には、第2アーム32に設けられた撮像手段4及び照明手段5と、本体部2内の制御手段とを接続するケーブル(図示省略)が設けられている。
第1アーム31は、第1軸状部311及び第2軸状部312を備える。
第1軸状部311は、凹部211内における長手方向の一方の端部に、当該凹部211に対して傾倒自在で、かつ、第1アーム31の中心軸を中心として回動自在に支持されている。第2軸状部312は、第1軸状部311の中心軸に沿って突没自在に当該第1軸状部311の内側に設けられている。これら各軸状部311,312により、第1アーム31は、伸縮自在に構成されている。
第2アーム32は、回動部321と、撮像手段4及び照明手段5を保持する保持部322とを有する。
回動部321は、第2軸状部312の先端部(筐体21側とは反対側の端部)に取り付けられている。この回動部321は、第2軸状部312の中心軸を中心として回動自在で、かつ、当該中心軸に対する直交方向に屈曲自在に取り付けられている。
保持部322は、回動部321における第2軸状部312側とは反対側に、第2アーム32の中心軸を中心として回動自在に支持される。具体的に、保持部322は、回動部321に対して、当該保持部322の下面となる下部ケース323の下面3230が下方を向く状態(回動部321に対して保持部322が回動していない状態)から一方及び他方にそれぞれ90°回動自在に支持されている。そして、保持部322は、下面3230が下方を向く状態で、撮像方向及び照明方向が下方を向くように撮像手段4及び照明手段5を支持している。すなわち、保持部322は、本発明の支持部材に相当する。
このような書画カメラ1を使用する場合には、図1に示すように、本体部2の筐体21から第1アーム31を起立させ、当該第1アーム31の中心軸を中心として第2アーム32を回動させる。なお、必要に応じて、第2軸状部312を第1軸状部311から突出させて、第1アーム31を伸長させたり、或いは、第2アーム32における保持部322を回動させたりすることで、撮像手段4及び照明手段5の位置、並びに、撮像手段4による撮像方向及び照明手段5による照明方向が調整される。
一方、書画カメラ1を使用しない場合には、図2に示すように、第2軸状部312を第1軸状部311に没入させた状態で、第1アーム31を凹部211内に傾倒させ、更に、第2アーム32を第1アーム31に沿わせるように屈曲させる。これにより、当該凹部211内に支持部3が折り畳まれて収納される。この際、書画カメラ1は、全体略直方体形状となる。
図3は、保持部322を構成する下部ケース323を下方から見た斜視図である。
上記保持部322は、図1及び図2に示すように、撮像手段4及び照明手段5が取り付けられる下部ケース323と、当該撮像手段4による撮像方向が下方を向く場合に上方にて下部ケース323に取り付けられる上部ケース324とを有する。
これらのうち、下部ケース323は、図3に示すように、下方から見て略長方形状に形成されており、当該下部ケース323は、軸支部3231、開口部3232、撮像手段配置部3233及び照明手段取付部3236を備える。
軸支部3231は、下部ケース323における回動部321側の端部に半円筒状に形成されている。この軸支部3231は、上部ケース324において当該軸支部3231と同様の構成を有する軸支部(図示省略)と組み合わされて円筒状となる。そして、これら軸支部は、回動部321に取り付けられることで、保持部322が回動部321に対して軸支される。
開口部3232は、下部ケース323において軸支部3231とは反対側に略円形状に形成されている。この開口部3232には、撮像手段4の後述する摺動部材42が嵌め込まれる。
図4は、下部ケース323を上方(上部ケース324側)から見た斜視図である。
撮像手段配置部3233は、撮像手段4が配置される部位であり、下部ケース323において開口部3232の周囲に位置する。この撮像手段配置部3233は、図4に示すように、回動規制部3234及び保護部3235を有する。
回動規制部3234は、開口部3232の端縁近傍の位置に、当該開口部3232の内径方向に沿って下部ケース323の内面323Aから突出するように一対形成されている。具体的に、各回動規制部3234は、開口部3232を挟んで互いに対向配置されている。このような回動規制部3234には、後述する摺動部材42の当接部421(図5参照)が当接し、これにより、撮像手段4の回動範囲が規定される。
保護部3235は、内面323Aにおいて開口部3232の端縁から所定寸法離れた位置に当該開口部3232に沿って円弧状に立設された一対のリブである。これら保護部3235は、照明手段取付部3236に取り付けられる照明手段5と、当該2つの保護部3235間に設けられた撮像素子411とを区画し、当該照明手段5にて生じる熱が撮像素子411に伝わりづらくする機能を有する。このような保護部3235は、保持部322の中心軸CA上の位置には形成されていない。
照明手段取付部3236は、図3及び図4に示すように、開口部3232に応じた位置に設けられる撮像手段4を挟むように一対設けられている。具体的に、照明手段取付部3236は、保持部322の中心軸CAに直交し、かつ、開口部3232の中心を通る方向に沿って撮像手段4を挟む位置に一対設けられている。これら照明手段取付部3236は、それぞれ、矩形状の開口部3237(図3)と、当該開口部3237を閉塞する光透過性の閉塞部材3238(図3及び図4)と、当該開口部3237を挟む一対の突起3239(図4)とを有する。そして、LED(Light Emitting Diode)等の照明手段5は、下部ケース323の内面における閉塞部材3238に対応する位置に配置された状態で一対の突起3239に取り付けられ、当該照明手段5からの照明光は、閉塞部材3238を介して外部に出射される。
[撮像手段の構成]
図5は、下部ケース323及び撮像手段4を示す縦断面図である。
撮像手段4は、前述のように、下部ケース323に設けられている。この撮像手段4は、図5に示すように、回路基板41と、当該回路基板41が取り付けられる摺動部材42と、当該摺動部材42に取り付けられるカメラベゼル43と、を有する。
回路基板41及び摺動部材42は、保持部322の内部に収納される。
これらのうち、回路基板41は、開口部3232内に収まる程度の寸法を有する略矩形状に形成され、当該回路基板41の下面には、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイス等の撮像素子411が実装されている。そして、回路基板41は、当該撮像素子411による撮像画像を処理し、ケーブル(図示省略)を介して前述の制御手段に当該撮像画像を出力する。
摺動部材42は、撮像素子411による撮像方向(下方)とは反対方向から見て、開口部3232の直径より大きな直径を有する略円形状に形成されている。この摺動部材42は、当該開口部3232に応じた位置に、開口部3232の端縁に沿って回動自在に設けられる。この摺動部材42には、上方から回路基板41がねじSC1により取り付けられ、下方からカメラベゼル43がねじSC2により取り付けられる。このような摺動部材42には、前述の回動規制部3234に当接される当接部421が設けられている。
[カメラベゼルの構成]
カメラベゼル43は、本発明の回動部材に相当する。このカメラベゼル43は、上記撮像方向とは反対方向から見て、摺動部材42の直径より大きな直径を有する円筒状部431を有する。
円筒状部431は、図5に示すように、開口部3232内に位置する摺動部材42に上記ねじSC2により取り付けられる。すなわち、開口部3232の端縁は、摺動部材42とカメラベゼル43とにより挟持され、これにより、撮像手段4が、当該撮像手段4の光学軸AX(撮像素子411による撮像範囲の中心軸)と一致する回動軸を中心として回動自在に下部ケース323(ひいては保持部322)に支持される。この円筒状部431における撮像素子411に応じた位置には、被写体の像を当該撮像素子411に結像させるレンズ4311が設けられている。
図6は、下部ケース323及び撮像手段4を上記撮像方向とは反対方向から見た図であり、換言すると、後述する第1位置に位置するカメラベゼル43を示す図である。また、図7は、カメラベゼル43が第1位置に位置する際の保持部322を上部ケース324側から見た平面図であり、図8は、第2位置に位置する際の保持部材322を上部ケース324側から見た平面図である。
カメラベゼル43は、図6〜図8に示すように、上記円筒状部431の他に、当該円筒状部431の端縁から、光学軸AXを中心として当該光学軸AXに直交する方向に放射状に等間隔に延出する4つの延出部432〜435を有し、これら延出部432〜435により、全体略十字状に形成されている。換言すると、各延出部432〜435は、カメラベゼル43が摺動部材42に取り付けられた際に、下部ケース323の下面3230に沿って延出している。
これら延出部432〜435のうち、延出部432は、本発明の操作部として機能する部位であり、当該延出部432の先端部432Aは、撮像手段4の回動軸と一致する光学軸AXに対して保持部322の端縁(図6及び図7では端縁322Bであり、図8では端縁322C)より外側に突出している。すなわち、当該先端部432Aは、当該光学軸AXに沿ってカメラベゼル43及び保持部322を見た場合に、保持部322の端縁より外側に位置及び露出している。この先端部432Aをつまむ等して、上記光学軸AXを中心としてカメラベゼル43を回動させることができる。
ここで、撮像手段4を保持する保持部322は、光学軸AXに沿って当該保持部322を見た場合に略矩形状に形成されている。すなわち、保持部322の外縁は、回動部321側(軸支部3231側)の端縁322Aと、当該回動部321側とは反対側の端縁322Bと、これら端縁322A,322B間を接続し、かつ、第2アーム32の中心軸CAに沿う2つの端縁322C,322Dとから形成される。
そして、先端部432Aが端縁322Bより外側に突出する状態にあるカメラベゼル43の位置(すなわち、図6及び図7に示す位置)を第1位置とする。
また、第1位置に位置する状態から光学軸AXを中心としてA1方向にカメラベゼル43を90°回動させて、端縁322Cより外側に先端部432Aが突出する状態にあるカメラベゼル43の位置(すなわち、図8に示す位置)を、第2位置とする。
更に、図示を省略するが、第1位置に位置する状態から、光学軸AXを中心としてA1方向とは反対方向であるA2方向にカメラベゼル43を90°回動させて、端縁322Dより外側に先端部432Aが突出する状態にあるカメラベゼル43の位置を、第3位置とする。
すなわち、カメラベゼル43は、第1位置を中心としてA1方向に90°、A2方向に90°回動可能である。なお、第2位置からA1方向への更なる回動、及び、第3位置からA2方向への更なる回動は、上記撮像手段配置部3233に設けられた回動規制部3234により規制される。
ここで、カメラベゼル43が第1位置に位置する場合では、図6及び図7において点線で示すように、撮像素子411が有する長方形状の撮像面411Aの短辺は、第2アーム32の中心軸CAに沿い、当該撮像面411Aの長辺は、上記光学軸AXに沿って保持部322を見た際の当該中心軸CAに直交する方向に沿うこととなる。このため、撮像素子411による長方形状の撮像範囲Rは、図7において二点鎖線で示すように、端縁322B側から見て、撮像面411Aの向きと同様に横長となる。
また、カメラベゼル43が第2位置に位置する場合、及び、第3位置に位置する場合では、図8において点線で示すように、撮像面411Aの短辺は、上記光学軸AXに沿って保持部322を見た際の中心軸CAに直交する方向に沿い、当該撮像面411Aの長辺は、当該中心軸CAに沿うこととなる。このため、撮像素子411による撮像範囲Rは、図8において二点鎖線で示すように、端縁322B側から見て、撮像面411Aの向きと同様に縦長となる。
なお、カメラベゼル43が第2位置に位置する場合と、第3位置に位置する場合とでは、撮像範囲Rの上下(撮像画像の上下)は互いに逆となる。
このようなカメラベゼル43の回動時に操作される先端部432Aの上面(保持部322側の面)には、図7及び図8に示すように、撮像範囲Rの向きを示す表示DPが施されている。この表示DPは、本実施形態では、被写体となりうる矩形状の書類を模したものである。
具体的に、カメラベゼル43が第1位置に位置している場合に、端縁322B側から表示DPを見ると、当該表示DPは横長の書類のように見える。この状態では、撮像範囲Rは同方向から見て横長であり、表示DPの向きと撮像範囲Rの向きとが一致している。
また、カメラベゼル43が第2位置又は第3位置に位置している場合に、端縁322B側から表示DPを見ると、当該表示DPは縦長の書類のように見える。これらの状態では、撮像範囲Rは同方向から見て縦長であり、表示DPの向きと撮像範囲Rの向きとが一致している。
このような表示DPの向きを確認することで、撮像範囲Rの向きを把握できる。
更に、表示DPには、それぞれの状態で取り込まれた撮像画像の上方を示す印が含まれている。具体的に、当該矩形状の表示DPにおける隅部に、書類が折曲られたような印が付されている。このため、当該印を確認することで、撮像範囲R内の被写体を撮像した撮像画像における上方を把握でき、被写体を適切な向きに配置しやすくすることができる。
上記延出部432〜435のうち、カメラベゼル43が上記第1位置に位置する際に中心軸CAに直交する方向に沿う延出部434,435には、図6及び図7に示すように、照明手段5と重なる位置に、入射される光を透過する透過部4341,4351が形成されている。そして、これら透過部4341,4351にはマルチレンズ436,437が設けられている。
一方、カメラベゼル43が上記第2位置又は上記第3位置に位置する際に中心軸CAに直交する方向に沿う延出部432,433には、図8に示すように、照明手段5と重なる位置に、入射される光を透過する透過部4321,4331が形成されている。そして、透過部4321,4331にはマルチレンズ438,439が設けられている。
これら透過部4321,4331,4341,4351は、延出部432〜435を光学軸AXに沿って貫通する矩形状の開口部として形成されており、入射された光(例えば、照明手段5の照明光)を透過させる。
また、各マルチレンズ436〜439は、照明手段5の照明光により照明される撮像範囲R内の照度を調整する調整手段としての機能を有する。これらのうち、マルチレンズ436,437は、本発明の第1調整手段に相当し、マルチレンズ438,439は、本発明の第2調整手段に相当する。すなわち、延出部434,435は、本発明の第1及び第2延出部に相当し、延出部432,433は、本発明の第3及び第4延出部に相当する。
これらマルチレンズ436,437と、マルチレンズ438,439とでは、それぞれレンズ特性が異なる。すなわち、マルチレンズ436,437と、マルチレンズ438,439とは、後述する各小レンズにより照明手段5の照明光を拡散させて出射する機能をそれぞれ有するが、当該照明光を主に出射する方向がそれぞれ異なる。
具体的に、カメラベゼル43が第1位置に位置する際に照明手段5と重なるマルチレンズ436,437は、図7に示すように、端縁322B側から見て横長となる撮像範囲Rにおける長手方向両端部近傍の位置P1,P2に向けて、照明手段5の照明光をそれぞれ出射する機能を有する。
詳述すると、マルチレンズ436は、当該撮像範囲Rにおける長手方向両端部のうち、近い方の端部側で、かつ、当該端部の中央の位置P1を中心として照明光を出射する。同様に、マルチレンズ437も、当該両端部のうち、近い方の端部側で、かつ、当該端部の中央の位置P2を中心として照明光を出射する。すなわち、マルチレンズ436が位置P1に向けて出射する際の照明光の方向、及び、マルチレンズ437が位置P2に向けて出射する際の照明光の方向は、本発明の第1方向に相当する。
また、カメラベゼル43が第2位置に位置する際に照明手段5と重なるマルチレンズ438,439は、図8に示すように、端縁322B側から見て縦長となる撮像範囲Rにおける長手方向両端部近傍の位置P3,P4に向けて、照明手段5の照明光をそれぞれ出射する機能を有する。
詳述すると、マルチレンズ438は、当該撮像範囲Rにおける長手方向両端部のうち、一方の端部側で、かつ、当該端部の中央の位置P3を中心として照明光を出射する。同様に、マルチレンズ439も、当該両端部のうち、他方の端部側で、かつ、当該端部の中央の位置P4を中心として照明光を出射する。すなわち、マルチレンズ438が位置P3に向けて出射する際の照明光の方向、及び、マルチレンズ439が位置P4に向けて出射する際の照明光の方向は、本発明の第2方向に相当する。
なお、カメラベゼル43が第3位置に位置する場合は、マルチレンズ438,439の配置位置が、第2位置に位置する場合と逆になるので、マルチレンズ438は、位置P4を中心として照明光を出射し、マルチレンズ439は、位置P3を中心として照明光を出射する。
このようなマルチレンズ436〜439により、カメラベゼル43の位置が第1〜第3位置のいずれの場合でも、撮像範囲Rにおける長手方向の両端部近傍の位置を中心として照明手段5の照明光が出射されるので、当該撮像範囲Rを略均一に照明できる。
上記マルチレンズ436〜439は、詳しい図示を省略するが、それぞれ入射される照明光の中心軸に直交する面内に複数の小レンズが配列された構成を有する。そして、当該複数の小レンズには、入射される照明光が、撮像範囲Rの向きに応じて設定された位置P1〜P4に出射されるために、偏心レンズが採用されている。このため、出射位置を中心として当該照明光を拡散して出射することができる他、小レンズごとに出射位置を調整できる。
なお、撮像範囲Rにおいてマルチレンズ436,437が照明光を出射する位置P1,P2は、逆でもよい。また、当該マルチレンズ436,437により、撮像範囲Rにおける長手方向の一端側及び他端側に照明光がそれぞれ出射されるのであれば、撮像範囲Rにおける照明光の出射位置は変更可能である。
同様に、撮像範囲Rにおいてマルチレンズ438,439が照明光を出射する位置P3,P4は、逆でもよい。また、当該マルチレンズ438,439により、撮像範囲Rにおける長手方向の一端側及び他端側に照明光が出射されるのであれば、撮像範囲Rにおける照明光の出射位置は、変更可能である。
更に、マルチレンズ436〜439が照明光を出射する位置P1〜P4は、撮像範囲Rにおける短手方向の一端側及び他端側に照明光が出射される構成としてもよい。
以上説明した本実施形態に係る書画カメラ1によれば、以下の効果がある。
延出部432の先端部432Aが、保持部322の端縁より外側に位置することにより、当該先端部432Aをつまむ等して、カメラベゼル43を回動させやすくすることができる。従って、撮像素子411の撮像範囲Rの向きを変更する際に、カメラベゼル43の回動操作を実施しやすくすることができる。
カメラベゼル43の延出部432〜436において、照明手段5と重なる位置には、当該照明手段5の照明光が透過する透過部4321,4331,4341,4351が形成されている。これによれば、カメラベゼル43を第1位置、第2位置及び第3位置のいずれかに回動させた際に、延出部432〜436により照明光が遮光されることを防止できる。従って、撮像範囲Rを適切に照明できる。
各透過部4321,4331,4341,4351には、撮像範囲R内の照度を調整する調整手段として機能するマルチレンズ436〜439が設けられている。これによれば、撮像範囲R内の照度を略均一にすることができる。従って、撮像範囲R内の被写体を適切に照明できる。
照明手段5は、撮像素子411を有する撮像手段4を挟んで一対設けられているので、撮像範囲R内の被写体を2つの方向から照明できるので、スポットが観察されることを抑制できるとともに、被写体を照明する照明光の輝度を高くすることができる。
また、調整手段としてのマルチレンズ436〜439は、カメラベゼル43の回動状態に応じて、照明光の出射方向を調整する。これによれば、カメラベゼル43が回動されて撮像範囲Rの向きが変更された場合に、マルチレンズ436,437又はマルチレンズ438,439により、当該撮像範囲Rの向きに適した方向に照明光を出射できる。従って、撮像範囲Rを略均一に照明できる。
カメラベゼル43が第1位置に位置する場合には、照明光が入射される位置にマルチレンズ436,437が配置される。そして、当該マルチレンズ436,437は、入射された照明光を、端縁322B側から見て横長の撮像範囲Rにおける長手方向両端の位置P1,P2に向けて出射する。一方、カメラベゼル43が第2位置又は第3位置に位置する場合には、照明光が入射される位置に、第2調整手段としてのマルチレンズ438,439が配置される。そして、当該マルチレンズ438,439は、入射された照明光を、端縁322B側から見て縦長の撮像範囲Rにおける長手方向両端の位置P3,P4に向けて出射する。このように、マルチレンズ436,437と、マルチレンズ438,439とは、それぞれ異なる方向に、照明光を出射する。
これによれば、端縁322B側から見て撮像範囲Rが横長及び縦長となる場合のそれぞれにおいて当該撮像範囲R内を略均一に照明できる。従って、上記マルチレンズ436〜439により、カメラベゼル43の回動状態、すなわち、撮像範囲Rの向きに応じて、当該撮像範囲R内を良好に照明できる。
カメラベゼル43は、光学軸AXに沿う方向から見て、4つの延出部432〜435を有する略十字状に形成されている。これによれば、当該カメラベゼル43が第1位置に配置されている場合には、照明手段5を覆う位置に延出部434,435を配置でき、これにより、当該延出部434,435に設けられたマルチレンズ436,437を照明光が入射される位置に確実に配置できる。また、カメラベゼル43が第2位置又は第3位置に配置されている場合には、照明手段5を覆う位置に延出部432,433を配置でき、これにより、当該延出部432,433に設けられたマルチレンズ438,439を照明光が入射される位置に確実に配置できる。このため、カメラベゼル43の回動位置、すなわち、撮像範囲Rの向きに応じて、マルチレンズ436〜439のうち適切なマルチレンズを、照明光が入射される位置に確実に配置できる。従って、撮像範囲Rの向きに応じた照明を確実に実施できる。
また、カメラベゼル43において操作部として機能する部位は、延出部432であるので、当該カメラベゼル43に操作部を別途設ける必要がない。従って、カメラベゼル43の構成が複雑化したり、重量が増加したりすることを抑制できる。
カメラベゼル43に設けられ、撮像範囲R内の照度を調整する部材が、上記複数の小レンズを有するマルチレンズ436〜439であるので、入射される照明光を確実に拡散させることができる。従って、撮像範囲R内の照度を調整しやすくすることができ、照明光の反射光量が局所的に高くなるスポットが撮像範囲R内に生じることを抑制できる。また、当該複数の小レンズには偏心レンズが含まれているので、マルチレンズ436〜439を介して撮像範囲Rに照射される照明光の出射方向を確実に調整できる。従って、適切な方向に照明光を出射できるので、撮像範囲R内の照度を一層適切に調整できる。
操作部としての延出部432において、保持部322から外側に露出した部分の上面には、カメラベゼル43の回動状態に応じた撮像範囲Rの向きを示す表示DPが設けられている。これによれば、当該表示DPを確認することで、撮像素子411やカメラベゼル43を覗き込むことなく、撮像範囲Rの向きを容易に把握できる。従って、撮像範囲Rの向きの変更操作を適切かつ容易に実施できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る書画カメラは、前述の書画カメラ1と同様の構成を有するが、カメラベゼルの形状が書画カメラ1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、本実施形態に係る書画カメラ1Aが有するカメラベゼル44を示す図である。具体的に、図9は、当該書画カメラ1Aの保持部322を下部ケース323側から見た図である。
本実施形態に係る書画カメラ1Aは、カメラベゼル43に代えてカメラベゼル44を有する他は、前述の書画カメラ1と同様の構成を有する。
カメラベゼル44は、本発明の回動部材に相当し、カメラベゼル43と同様に摺動部材42(図5参照)に固定され、光学軸AXを中心として回動自在に保持部322に支持される。そして、カメラベゼル44が回動されると、摺動部材42に固定された回路基板41が回動され、ひいては、撮像素子411が回動されることにより、撮像範囲Rの向きが変更される。
このようなカメラベゼル44は、図9に示すように、摺動部材42に固定される円筒状部431と、当該円筒状部431の端縁から外側に延出する延出部442とを有する。
延出部442は、本発明の操作部に相当し、当該延出部442の先端部442Aは、先端部432Aと同様に、保持部322の端縁の外側に突出している。このため、先端部442Aをつまんでカメラベゼル44を回動させることができ、これにより、撮像素子411による撮像範囲Rを容易に回動させることができる。なお、図示を省略するが、当該先端部442Aにおける保持部322側の上面には、前述の表示DPが設けられている。
そして、カメラベゼル44が第2位置(先端部442Aが端縁322Cより外側に突出する位置)に位置する場合、又は、第3位置(先端部442Aが端縁322Dより外側に突出する位置)に位置する状態で、照明手段5と重なる延出部442の位置には、略正方形状の開口部であり、入射される照明光を透過する透過部4421が形成されている。そして、当該透過部4421には、調整手段としてのマルチレンズ443が設けられている。
このマルチレンズ443は、前述のマルチレンズ436〜439と同様に、入射される照明光の中心軸に対する直交面内に複数の小レンズが配列された構成を有し、入射される照明光の出射方向を調整して、撮像範囲R内の照度を調整する。なお、本実施形態では、当該マルチレンズ443は、入射される照明手段5の照明光を、撮像範囲Rの略中央に向けるとともに、当該照明光を拡散させる機能を有する。
このように、カメラベゼル44は、延出部442をつまんで、第1位置(先端部442Aが端縁322Bより外側に突出する位置)と、当該第1位置から光学軸AXに沿う回動軸を中心としてA1方向に90°回動させた位置である第2位置、及び、第1位置から当該回動軸を中心としてA2方向に90°回動させた位置である第3位置とに回動可能である。そして、当該カメラベゼル44が第2位置又は第3位置に位置する場合には、照明手段5を覆う位置にマルチレンズ443が位置することとなる。このマルチレンズ443により、照明手段5の照明光を所望の出射方向に出射及び拡散することができ、ひいては、撮像範囲R内の照度を均一化できる。
以上説明した本実施形態に係る書画カメラ1Aによれば、前述の書画カメラ1と同様の効果を奏することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態に係る書画カメラは、前述の書画カメラ1と同様に構成を有するが、カメラベゼルの形状が書画カメラ1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、本実施形態に係る書画カメラ1Bが有するカメラベゼル45を示す図である。具体的に、図10は、当該書画カメラ1Bの保持部322を下部ケース323側から見た図である。
本実施形態に係る書画カメラ1Bは、カメラベゼル43に代えてカメラベゼル45を有する他は、前述の書画カメラ1と同様の構成を有する。
カメラベゼル45は、本発明の回動部材に相当し、カメラベゼル43と同様に摺動部材42(図5参照)に固定され、光学軸AXを中心として回動自在に保持部322に支持される。そして、カメラベゼル44が回動されると、摺動部材42に固定された回路基板41が回動され、ひいては、撮像素子411が回動されることにより、撮像範囲Rの向きが変更される。
このようなカメラベゼル45は、図10に示すように、摺動部材42に固定される円筒状部431と、当該円筒状部431の周囲に設けられた環状部451と、環状部451に取り付けられる光透過部材452と、当該環状部451の端縁から外側に延出する延出部453とを有する。
環状部451は、円筒状部431の端縁に沿って環状に形成されている。この環状部451には、当該円筒状部431の端縁に沿う環状の透過部4511が形成されている。この透過部4511は、カメラベゼル45が回動された際に照明手段5に応じた位置の軌跡に応じて形成された開口部であり、入射される光を透過する。そして、当該透過部4511には、光透過部材452が嵌め込まれる。
光透過部材452は、本発明の調整手段に相当し、入射された光を拡散させる光拡散板である。このような光透過部材452は、透過部4511に応じた環状に形成されており、カメラベゼル45がどのような位置に回動された場合でも、照明手段5と重なる位置に光透過部材452は位置する。このため、当該光透過部材452により、入射される照明光を拡散させて、撮像範囲R内を略均一に照明できる。
延出部453は、本発明の操作部に相当し、当該延出部453の先端部453Aは、先端部432Aと同様に、保持部322の端縁の外側に突出している。このため、先端部453Aをつまんでカメラベゼル45を回動させることができ、これにより、撮像素子411による撮像範囲Rを容易に回動させることができる。なお、図示を省略するが、当該先端部453Aにおける保持部322側の上面には、前述の表示DPが設けられている。
以上説明した本実施形態に係る書画カメラ1Bによれば、前述の書画カメラ1と同様の効果を奏することができる。
[実施形態の変形]
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記第1実施形態では、カメラベゼル43は、4つの延出部432〜435を有する略十字状とし、前記第2及び第3実施形態では、カメラベゼル44,45は、1つの延出部442,453を有する構成としたが、本発明はこれに限らない。すなわち、延出部の数は、適宜設定できる。例えば、延出部は2つでもよい。この場合、光学軸AXに沿う方向から見て、各延出部が互いに直交する方向に延出していてもよく、互いに離間する方向に延出していてもよい。前者の場合では、各延出部に上記調整手段が設けられていれば、カメラベゼルが第1位置に位置する場合と、第2位置又は第3位置に位置する場合とで、それぞれ異なる方向に照明光を出射でき、後者の場合では、第1位置と、第2位置又は第3位置とのいずれかで、それぞれの照明手段5の照明光を所望の方向に出射できる。
また、前記第1及び第2実施形態では、延出部432,442は、操作部としての機能を有するとしたが、本発明はこれに限らず、操作部として機能する延出部を別途設けてもよい。
前記第1及び第2実施形態では、各延出部432〜435,442の透過部4321,4331,4341,4351,4421に、調整手段としてのマルチレンズ436〜439,443を設け、前記第3実施形態では、透過部4511に、調整手段としての光透過部材452を設けたが、本発明はこれに限らない。すなわち、当該透過部のうちのいずれか、或いは、当該透過部における一部の領域に調整手段を設ける構成としてもよく、調整手段を設けずに単なる開口や切欠としてもよい。また、マルチレンズ436〜439,443に代えて、平板状の透光性部材を設けてもよく、光透過部材452に代えてマルチレンズを設けてもよい。なお、透光性部材が採用される場合には、光透過部材452と同様に光拡散板を採用してもよい。更に、マルチレンズが採用される場合でも、当該マルチレンズを構成する小レンズに偏心レンズを採用しなくてもよい。
前記各実施形態では、照明手段5は、撮像素子411を有する撮像手段4を挟んで一対設けられるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、照明手段5の数は、1つでもよく、3つ以上であってもよい。照明手段5が複数設けられ、透過部に上記調整手段が設けられる場合には、カメラベゼルがいずれかの位置に位置する場合に、複数の照明手段5のうち少なくとも1つの照明手段の照明光が入射される位置に調整手段が配置されるように構成すればよい。
前記各実施形態では、照明手段5は、撮像素子411を有する撮像手段4を第2アーム32の中心軸に対する直交方向に沿って挟む位置に設けられるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、当該照明手段5の配置位置は、適宜変更可能である。例えば、当該第2アーム32の中心軸に沿って撮像手段4を挟む位置に設けてもよい。
前記第1実施形態では、カメラベゼル43が第1位置に位置する場合に照明光が入射されるマルチレンズ436,437は、端縁322B側から見て横長となる撮像範囲Rにおける長手方向の両端の位置P1,P2に向けて当該照明光を出射するとした。また、カメラベゼル43が第2位置又は第3位置に位置する場合に照明光が入射されるマルチレンズ438,439は、端縁322B側から見て縦長となる撮像範囲Rにおける長手方向両端の位置P3,P4に向けて当該照明光を出射するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、各マルチレンズ436〜439が、長手方向の両端近傍の位置を中心として各照明手段5の照明光が出射されるように構成されていてもよく、撮像範囲Rの略中央の位置を中心として各照明手段5の照明光が出射されるように構成されていてもよい。すなわち、照明光が出射される方向及び位置は、適宜変更可能である。
前記各実施形態では、先端部432A,442A,453Aが端縁322Bより外側に突出して、当該端縁322B側から見て矩形状の撮像範囲Rが横長となる場合のカメラベゼル43,44,45の位置を第1位置とし、端縁322C,322Dより外側に突出して、端縁322B側から見て撮像範囲Rが縦長となる場合のカメラベゼル43,44,45の位置をそれぞれ第2位置及び第3位置としたが、本発明はこれに限らない。すなわち、規定される各位置は、適宜変更可能である。例えば、先端部432A,442A,453Aが端縁322Bより外側に突出する状態で、当該端縁322B側から見て矩形状の撮像範囲Rが縦長となるように撮像手段4を構成し、当該状態でのカメラベゼル43,44,45の位置を第1位置とし、先端部432A,442A,453Aが端縁322C,322Dより外側に突出する状態で、端縁322B側から見て撮像範囲Rが横長となるように撮像手段4を構成し、当該状態でのカメラベゼル43,44,45の位置をそれぞれ第2位置及び第3位置としてもよい。
前記各実施形態では、先端部432A,442A,453Aには、撮像範囲Rの向きを示す表示DPが施されているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、当該表示DPは無くてもよく、表示の内容も適宜変更可能である。更に、カメラベゼル43,44,45の回動状態を検出して、検出された回動状態に基づいて、撮像装置としての書画カメラに設けられたディスプレイに表示したり、或いは、発光素子を点灯させたりする等して、撮像範囲Rの向きを報知するように構成してもよい。
前記各実施形態では、撮像素子411及びカメラベゼル43,44,45等を有する撮像手段4は、当該撮像素子411の光学軸AXを中心として回動自在に保持部322に支持されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、撮像素子411の光学軸AXと、カメラベゼルの回動軸とが一致していなくてもよい。なお、これら各軸が互いに平行であることが好ましい。
前記各実施形態では、被写体として書類を例示したが、本発明はこれに限らない。すなわち、撮像装置としての書画カメラ1,1A,1Bは、所望の被写体を撮像可能である。
前記各実施形態では、支持部3は、第1アーム31及び第2アーム32を有する構成としたが、本発明はこれに限らない。すなわち、変更後の姿勢を維持可能な支持部材を採用してもよい。
本発明は、撮影装置に利用でき、例えば、撮像素子を有する撮像手段が回動自在に支持された撮像装置に好適に利用できる。
1,1A,1B…書画カメラ(撮像装置)、5…照明手段、43,44,45…カメラベゼル(回動部材)、322…保持部(支持部材)、411…撮像素子、432…延出部(操作部、第3又は第4延出部)、433…延出部(第3又は第4延出部)、434,435…延出部(第1又は第2延出部)、436,437…マルチレンズ(調整手段、第1調整手段)、438,439…マルチレンズ(調整手段、第2調整手段)、442,453…延出部(操作部)、443…マルチレンズ(調整手段)、452…光透過部材(調整手段)、4321,4331,4341,4351,4421,4511…透過部、AX…光学軸、DP…表示、R…撮像範囲。

Claims (8)

  1. 撮像範囲内を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子の光学軸に沿う回動軸を中心として前記撮像素子を回動自在に支持する支持部材と、
    前記撮像素子とともに回動自在に前記支持部材に支持され、前記撮像素子を回動させて当該撮像素子の撮像範囲を回動させる回動部材と、を備え、
    前記回動部材は、前記回動軸に対して前記支持部材の外側に位置し、当該回動部材を回動させる操作部を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記支持部材に設けられ、前記撮像範囲を照明する照明手段を備え、
    前記回動部材は、前記照明手段と重なる位置に、当該照明手段の照明光が透過する透過部を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記透過部には、前記撮像範囲内の照度を調整する調整手段が設けられている
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記照明手段は、前記撮像素子を挟んで一対設けられ、
    前記調整手段は、前記回動部材の回動状態に応じて前記照明光の出射方向を調整する
    ことを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記支持部材は、第1位置と、前記第1位置から前記回動部材を略90°回動させた位置である第2位置とに回動可能に前記回動部材を支持し、
    前記調整手段は、
    前記回動部材が前記第1位置に位置する場合に、前記照明手段の照明光が入射される位置に配置され、当該照明光を第1方向に出射する第1調整手段と、
    前記回動部材が前記第2位置に位置する場合に、前記照明手段の照明光が入射される位置に配置され、当該照明光を前記第1方向とは異なる第2方向に出射する第2調整手段と、を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記回動部材は、前記回動軸に沿って見た場合に、当該回動軸を中心として放射状に延出する4つの延出部を有する略十字状に形成され、
    前記4つの延出部のうち、互いに反対方向に延出する第1延出部及び第2延出部と、前記第1延出部及び前記第2延出部の延出方向に略直交する方向に延出する第3延出部及び第4延出部との一方には、前記第1調整手段が設けられ、他方には、前記第2調整手段が設けられ、
    前記操作部は、前記4つの延出部のうちのいずれかである
    ことを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項3から請求項6のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記調整手段は、入射される前記照明光の中心軸に直交する面内に複数の小レンズが配列されたマルチレンズを有し、
    前記複数の小レンズのうち少なくともいずれかは、偏心レンズである
    ことを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記撮像素子は、長方形状の前記撮像範囲を有し、
    前記支持部材は、第1位置と、前記第1位置から90°回動させた位置である第2位置とに前記回動軸を中心として回動可能に前記撮像手段を支持し、
    前記操作部は、当該操作部の位置に応じた前記撮像範囲の向きを示す表示を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
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