JP2014187525A - 光送受信システム、送信器、受信器および光送受信方法 - Google Patents

光送受信システム、送信器、受信器および光送受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光送受信システムにおいて、主信号を劣化させることなく、かつ主信号の復調の状態に依存することなく、制御情報を送受信する。
【解決手段】送信器10は、制御情報を差動符号化して差動符号化信号を生成し、差動符号化信号によって特定周波数に電力が集中する信号系列を変調し、2つの偏波成分の一方の偏波の主信号に時分割多重し、他の偏波の主信号には特定周波数に電力が集中する信号系列をそのまま時分割多重する。次に、送信器10は、時分割多重化した双方の偏波を偏波多重した信号光を受信器20に送信する。受信器20は、受信した信号光を偏波分割し、2つの偏波信号を生成する。そして、受信器20は、2つの偏波信号から特定周波数に電力が集中する信号系列を抽出し、その抽出した信号系列を差動検波して、制御情報を復調する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光送受信システムにおいて、主信号の復調の状態に依存することなく制御情報を送受信する技術に関する。
近年、光ファイバ伝送では、受信器に局部発振用レーザを備えて、受信した信号光と電界とをミキシングするコヒーレント受信が用いられるようになっている。その光ファイバ伝送では、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)といった多値位相変調を用いて、1シンボル当り2ビットや4ビットの送受信が可能となっている。
送信器のレーザと受信器の局部発振用レーザとは相対位相がランダムに変化する。そのため、コヒーレント受信した信号をアナログデジタル変換器(以降、AD変換器と称す。)によってデジタル信号に変換し、デジタル信号処理デバイスを用いてデジタル信号処理を行って、送信器のレーザおよび受信器のレーザ間の相対位相のランダムな変動を除去し、位相変調信号を抽出する技術が開示されている。
ところで、デジタル信号処理デバイスを用いてデジタル信号処理が簡単に実行できることから、送信すべき主となる情報を示す主信号の伝送を正常に行うための補助的な制御情報を送信して、様々な伝送劣化への対処が可能になっている。
例えば、光ファイバ伝送路の波長分散等の線形な波形歪みおよび伝送路の非線形な波形歪み等の補償を、受信器側だけでなく、送信器でも実行可能になっている。具体的には、波形歪みの中で波長分散について説明すると、送信器および受信器それぞれにおいて補償量を最適に調整することによって、送信器または受信器のいずれか一方のみで補償する場合に比べて、主信号の伝送劣化をより改善できる。この場合には、受信器は、補償すべき量を検出し、その検出結果を補助情報として送信器へ送信し、送信器において補償量の算出に役立てることができる。
また、他の一例として、送信器から受信器へ変調方式を制御情報として通知することによって、デジタル信号処理デバイスを用いて伝送劣化の状況に応じて変調方式を切り替えて、切り換え後の変調方式で主信号を受信することができるようになる。
非特許文献1には、主信号に対する補助的な制御情報を送信する場合に、周波数変調した制御情報を主信号に重畳する技術が開示されている。
しかしながら、非特許文献1に記載の技術では、周波数変調した制御情報を主信号に重畳することによって、周波数オフセットにともなう信号劣化が主信号に発生する。
そこで、本発明は、光送受信システムにおいて、主信号を劣化させることなく、かつ主信号の復調の状態に依存することなく、制御情報を送受信する技術を提供することを課題とする。
ここで、主信号の復調の状態とは、主信号が復調できている状態だけでなく、例えば、クロック同期が確立していない状態、伝送路の波長分散が補償できていない状態、偏波多重信号の分離ができていない状態もしくは偏波モード分散による波形歪みを補償できていない状態といった、主信号の信号系列の復調が行われていない状態または正しく復調できていない状態を含むものとする。
本発明の光送受信システムは、特定周波数に電力が集中する信号系列を出力する既知信号生成部、制御情報を差動符号化して差動符号化信号を生成し、前記差動符号化信号によって前記特定周波数に電力が集中する信号系列を変調する制御信号変調部、第1の偏波の送信情報を変調した主信号と前記特定周波数に電力が集中する信号系列とを時分割多重する第1の信号多重部、第2の偏波の送信情報を変調した主信号と前記制御信号変調部によって変調された信号とを時分割多重する第2の信号多重部および前記第1の信号多重部の出力信号と前記第2の信号多重部の出力信号それぞれを電気光変換した後の信号を偏波多重して信号光を生成する偏波多重部を有する送信器と、前記送信器から送出された前記信号光を受信して、受信した前記信号光を偏波成分ごとのデジタル受信信号に変換する受信側変換部、前記特定周波数に基づいて、各偏波のデジタル受信信号から前記特定周波数に電力が集中する信号系列の位置を特定する既知信号検出部および前記既知信号検出部によって特定された位置に基づいて、各偏波のデジタル受信信号から前記特定周波数に電力が集中する信号系列を抽出し、その抽出した信号系列を差動検波して、前記制御情報を復調する制御信号復調部を有する受信器と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、送信器は、制御情報に係る信号を主信号と時分割多重しているので、主信号を劣化させることがない。また、送信器は、制御情報を差動符号化して差動符号化信号を生成し、差動符号化信号によって特定周波数に電力が集中する信号系列を変調している。したがって、受信器は、特定周波数に基づいて、特定周波数に電力が集中する信号系列の位置を特定し、特定された位置に基づいて、特定周波数に電力が集中する信号系列を抽出し、その抽出した信号系列を差動検波して、制御情報を復調することができる。つまり、光送受信システムは、主信号の復調の状態に依存することなく、制御情報を送受信することができる。
また、前記光送受信システムの受信器は、各偏波のデジタル受信信号から前記特定周波数に電力が集中する信号系列を抽出する際、周波数オフセットを補償することを特徴とする。
このような構成によれば、受信器は、周波数オフセットを補償することによって、特定周波数に電力が集中する信号系列における特定周波数のずれを補償できる。したがって、光送受信システムは、周波数オフセット補償後の周波数に基づいて、特定周波数に電力が集中する信号系列を抽出する処理を実行することにより、主信号の復調の状態に依存することなく、制御情報を送受信することができる。
また、前記光送受信システムの受信器は、前記周波数オフセットを補償する際、前記デジタル受信信号を周波数領域の信号に変換し、周波数オフセット量を推定することを特徴とする。また、前記周波数オフセット量を推定する際、前記デジタル受信信号に対してFFT(Fast Fourier Transform)を適用して前記周波数領域の信号を求めることを特徴とする。
このような構成によれば、受信器は、周波数オフセット量を推定することができ、特定周波数に電力が集中する信号系列の特定周波数のずれを補償できる。したがって、光送受信システムは、周波数オフセット補償後の周波数に基づいて、特定周波数に電力が集中する信号系列を抽出する処理を実行することにより、主信号の復調の状態に依存することなく、制御情報を送受信することができる。
なお、送信器、受信器および光送受信方法に係る発明については、前記した光送受信システムの一部または全部と同様の技術的特徴を備えており、前記光送受信システムと同様の効果を有しているので、記載を省略する。
本発明によれば、光送受信システムにおいて、主信号を劣化させることなく、かつ主信号の復調の状態に依存することなく、制御情報を送受信することができる。
光送受信システムの構成例を示す図である。 送信器の機能例を示す図である。 送信信号系列の一例を示す図である。 受信器の機能例を示す図である。 第1実施形態における受信器の機能例を示す図である。 第2実施形態における受信器の機能例を示す図である。 第3実施形態における受信器の機能例を示す図である。
本発明を実施するための形態(以降、「本実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(光送受信システム)
はじめに、光送受信システムの構成例について、図1を用いて説明する。
図1は、光ファイバ伝送を行う光送受信システム100を模式的に表したものである。例えば、図1の光送受信システム100において、左側の送信器10は送信情報を変調して信号光を生成し、その信号光を多重装置3に出力する。当該信号光は、多重装置3において不図示の他の信号光と多重化され、光ファイバ5を介して、右側の多重装置3に到達する。なお、多重装置3は、例えば、波長多重や時分割多重等を実行する機能を有する。右側の多重装置3は、当該信号光を多重分離によって取り出して、受信器20に送信する。受信器20は、不図示の局部発振用レーザを備えてコヒーレント受信を行うことができ、当該信号光から元の送信情報を取得する。
(送信器)
ここで、送信器10の機能例について、図2を用いて説明する。図2に示すように、送信器10は、送信情報を2つの直交する偏波(X偏波、Y偏波)を利用して並列伝送(もしくはMIMO:Multiple-Input Multiple-Output伝送)を実行する機能を有する。送信器10は、機能として、送信信号変調部101x,101y、信号多重部102x,102y、電気光変換部103x,103y、偏波多重部104、制御信号変調部110および既知信号生成部120を備える。なお、符号にxを付した場合はX偏波の処理機能を表し、符号にyを付した場合はY偏波の処理機能を表している。
送信信号変調部101xは、バイナリ系列の送信情報を変調し、送信シンボル系列(主信号)を出力する機能を有する。変調方式としては、例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)変調やQPSK変調、QAM変調等が挙げられるが、それ以外の変調方式であっても構わない。なお、送信信号変調部101yは、送信信号変調部101xと同様の機能を有する。
既知信号生成部120は、2つ以上の特定周波数(または特定周波数を含む狭帯域)に電力が集中する信号系列(以降、特定周波数帯域信号系列とも称す。)を既知信号系列として生成し出力する機能を有する。なお、「既知」とは、送信器10および受信器20の双方でこの特定周波数帯域信号系列の信号系列パターンを共有していることを意味している。また、既知信号系列は、基準として参照されるリファレンス信号、パイロット信号、トレーニング信号等としての目的を果たすことができる情報であってもよい。
既知信号系列としては、例えば、IQ平面上で原点に対して点対称となる関係の交番信号を用いることができる。一例として、BPSK信号を生成するためには、−S,S,−S,S,…,−S,Sのように、2つの信号点を交互に繰り返した交番信号を用いればよい。また、QPSK信号を生成するためには、信号点を(実部,虚部)として表すと、(S,S),(−S,−S),(S,S),(−S,−S),…,(S,S),(−S,−S)または(S,−S),(−S,S),(S,−S),(−S,S),…,(S,−S),(−S,S)のように、2つの信号点を交互に繰り返した交番信号を用いればよい。ここで、Sは任意の実数を表す。また、(実部α,虚部β)は、複素数としてα+jβと表すことができる。ただし、jは虚数単位である。この交番信号は、2箇所の特定周波数に集中した電力を発生させることができる。
また、−S,−S,S,S,−S,−S,S,S,…,−S,−S,S,Sのように1つの信号を2回ずつ繰り返した交番信号を用いたり、M回ずつ(M>0の正数)繰り返した交番信号を用いたりしてもよい。このように、複数の繰り返し回数の交番信号を乗算したり、畳み込んだりすることによって、4箇所以上の特定周波数に電力を集中させることができる。また、周期の異なる複数の正弦波を重畳することによって2つ以上の特定周波数に電力が集中する信号を生成することもできる。また、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を用いて特定のサブキャリアにのみ信号を重畳することで特定周波数を有する信号を生成することもできる。
制御信号変調部110は、既知信号生成部120から出力された既知信号系列と、制御情報とを用いて変調信号を生成し、信号多重部102x,102yに出力する機能を有する。制御信号変調部110は、差動符号化部111および既知信号系列変調部112を備えている。
差動符号化部111は、送信する制御情報系列を入力として、1ビットごとに差動符号化し、差動符号化信号を生成する機能を有する。n番目の制御情報をC(n)(C(n)は1か0かの2値)とした時、n番目の差動符号化部111の出力D(n)は、次の式(1)に示すように、C(n)とD(n−1)との排他的論理和で表せる。
Figure 2014187525

ただし、D(−1)=1である。
差動符号化部111は、生成した差動符号化信号D(n)を、既知信号系列変調部112に出力する。
既知信号系列変調部112は、差動符号化部111から受信した差動符号化信号によって1ビットごとに、既知信号生成部120から受信した既知信号系列を変調し、変調既知信号系列を生成する。具体的には、既知信号系列が−S,S,−S,S,…,−S,Sであった場合に、既知信号系列変調部112は、差動符号化部111の出力がD(n)=1であった時、出力として−S,S,−S,S,…,−S,Sを出力する。また、既知信号系列変調部112は、差動符号化部111の出力がD(n)=0であった時、符号を反転させてS,−S,S,−S,…,S,−Sを出力する。なお、D(n)=1とD(n)=0とで符号の反転が前記の場合と逆であっても構わない。
図2では、制御信号変調部110は、信号多重部102xには既知信号系列をそのまま出力し、信号多重部102yには変調既知信号系列を出力する場合を示している。ただし、それとは逆に、信号多重部102yには既知信号系列をそのまま出力し、信号多重部102xには変調既知信号系列を出力するようにしても構わない。
信号多重部102xは、Nt個(Nt≧1、Ntは正数)の既知信号系列をNs個(Ns≧1、Nsは正数)の送信シンボル系列(主信号)ごとに挿入(時分割多重)して、信号系列105xを生成する機能を有する。また、信号多重部102yは、Nt個の変調既知信号系列をNs個の送信シンボル系列(主信号)ごとに挿入(時分割多重)して、信号系列105yを生成する機能を有する。
電気光変換部103x(103y)は、信号系列105x(105y)の電気光変換を行い、光信号を出力する機能を有する。
そして、偏波多重部104は、電気光変調部103x,103yそれぞれから出力された光信号を偏波多重し、信号光を生成して出力する機能を有する。
偏波多重部104から出力される送信信号系列130は、図3に示すように、Ns個の主信号(送信シンボル系列)の間にNt個の制御情報(既知信号系列または変調既知信号系列)が時分割多重されて形成される。
(受信器)
次に、受信器20の機能例について、図4を用いて説明する(適宜、図1参照)。
受信器20は、偏波分割部(受信側変換部)201、光電気変換部(受信側変換部)202x,202y、AD変換部(受信側変換部)203x,203y、波長分散補償部204x,204y、適応等化部205、復調部206x,206yおよび既知信号系列復調部210を備える。
偏波分割部201は、送信器10から送出され光ファイバ5および多重装置3を経由してきた信号光を受信する。偏波分割部201は、その信号光に対して光領域で偏波分割を行って、2つの直交する偏波(X偏波、Y偏波)に分割し、偏波それぞれを光電気変換部202x,202yに出力する機能を有する。具体的には、偏波分割部201は、例えば、偏波ダイバシティ90度ハイブリッドカプラおよび局部発振用レーザを備えて偏波分割を実行する。X偏波は光電気変換部202xに出力され、Y偏波は光電気変換部202yに出力される。
光電気変換部202xは、偏波分割部201から受信したX偏波を電気信号に変換し、その電気信号をAD変換部203xに出力する機能を有する。具体的には、光電気変換部202xは、局部発振用レーザを用いて、受信した信号光の光電界を直交する成分に分離し、電気のアナログ信号に変換する。光電気変換部202yは、Y偏波に対して光電気変換部202xと同様の処理を実行する機能を有する。
AD変換部203x(203y)は、光電気変換部202x(202y)から受信した電気のアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル受信信号を生成し、そのデジタル受信信号を出力する機能を有する。
波長分散補償部204x(204y)は、AD変換部203x(203y)からデジタル受信信号を受信し、波長分散による信号の歪みを補償した信号を出力する機能を有する。
適応等化部205は、波長分散補償部204x,204yによって補償された信号を入力として、偏波多重信号を分離し、偏波モード分散および送受信や伝送路中で歪んだ信号を補償し、その補償した信号を出力する機能を有する。
復調部206xは、適応等化部205の出力信号を入力として、X偏波で送信された送信シンボル系列(主信号)を復調し、元の送信情報を出力する機能を有する。復調部206yは、適応等化部205の出力信号を入力として、Y偏波で送信された送信シンボル系列(主信号)を復調し、元の送信情報を出力する機能を有する。
なお、波長分散補償部204x,204yおよび適応等化部205それぞれは、非特許文献2に記載の周波数領域等化(FDE:Frequency Domain Equalization)および時間領域等化(TDE:Time Domain Equalization)の技術を適用することができる。
次に、既知信号系列復調部210については、3種類の機能例それぞれを第1、第2、第3実施形態として、図5〜7を用いて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態における既知信号系列復調部210a(210)について、図5を用いて説明する。図5に示すように、既知信号系列復調部210aは、バッファ部(制御信号復調部)211x,211y、BPF(Band Pass Filter)部212x,212y、差動復号部(制御信号復調部)213、判定部(制御信号復調部)214および既知信号検出部215を備える。
既知信号検出部215は、AD変換部203x,203yから受信したデジタル受信信号に対して、既知信号系列が挿入されている位置を検出し、その位置をタイミング情報(フレーム同期情報)としてバッファ部211x,211yに出力する機能を有する。
ここで、既知信号系列の挿入位置の検出方法としては、例えば、デジタル受信信号の中で特定周波数(または特定周波数を含む狭帯域)が存在しうる帯域(周波数オフセットによる影響も考慮した帯域)の信号電力を演算し、演算した信号電力が所定の閾値を超えたときまたは所定の閾値超えの範囲中でピークとなったときの位置を既知信号系列の挿入位置として検出することが用いられる。つまり、既知信号検出部215は、特定周波数に基づいて、各偏波のデジタル受信信号から特定周波数に電力が集中する信号系列の位置を特定する。または、既知信号検出部215は、受信側で記憶している既知信号系列とデジタル受信信号系列との相互相関を取り、相互相関のピーク位置を既知信号系列の挿入位置として検出してもよい。
バッファ部211x(211y)は、AD変換部203x(203y)から出力されるX偏波(Y偏波)のデジタル受信信号を一旦バッファに記憶し、既知信号検出部215から受信したタイミング情報に基づいて、既知信号系列が含まれる区間を抽出して、その区間の信号を出力する機能を有する。そして、バッファ部211x(211y)は、切り出した区間以外の系列をバッファから削除する。
なお、バッファ部211x,211yによって切り出された既知信号系列が含まれる区間の長さは、真の既知信号系列の長さより長いことが好ましい。この理由は、光伝送等の送受信過程で種々の歪みの影響を受けることによって、デジタル受信信号内では、既知信号系列の信号波形が元の既知信号系列の区間外にはみ出てしまっているケースがあるためである。また、そのような歪みの影響を受けたデジタル受信信号を用いて、既知信号検出部215がタイミング情報を求めることになるため、解析に必要な十分な長さの区間を切り出すためでもある。
BPF部212x(212y)は、バッファ部211x(211y)によって抽出された既知信号系列が含まれる区間を受信し、真の既知信号系列から生成される電力の集中した各特定周波数のスペクトラムを中心として±Δfの帯域幅を通過させる処理を行い、その帯域処理後の信号を出力する機能を有する。
一例として、−S,S,−S,S,…,−S,Sの交番信号によって生成される2つの特定周波数を有する信号を30Gbaudで伝送した場合について説明する。BPF部212x,212yは、15GHzおよび−15GHzを中心周波数として、それぞれ±Δfの帯域幅を持つBPFを備えることになる。ここで、Δfの設定値は、例えば、想定しうる最大の周波数オフセット値が5GHzの場合には、Δf=5GHzにすることが望ましい。または、Δfの設定値は、所望の特定周波数の信号以外を通過させないような値として、例えば、30Gbaudの1/8に相当する3.75GHz未満(つまり、Δf<3.75GHz)に設定しておくことが望ましい。または、Δfの設定値は、周波数オフセット補償がBPF部212x,212yより以前の処理で実行されている場合には、レーザの線幅程度の値として、例えば、Δf=1MHz程度に設定し、既知信号成分を切り出す。なお、周波数オフセット補償が実行されていない場合には、周波数オフセット推定を行い、周波数オフセット値f0GHzに対して(15+f0)GHzおよび(−15+f0)GHzを中心周波数として、それぞれ±Δfの帯域幅を持つBPFを用いることが望ましい。
また、複数の電力の集中した特定周波数のスペクトラムが存在する場合は、全てBPFを通過させる必要はなく、少なくとも1つ以上の特定周波数のスペクトラムをBPFによって通過させればよい.例えば、上記15GHzおよび−15GHzにピーク値を持つ既知信号の場合、15GHzあるいは−15GHzのどちらか少なくとも一方をBPFで通過させればよい。
また、複数の電力の集中した特定周波数のスペクトラムに対して、それぞれの複数の電力の集中した特定周波数のスペクトラムが中心周波数となる複数のBPFを備えてもよい。例えば、上記15GHzおよび−15GHzにピーク値を持つ既知信号の場合、15GHz±Δfの帯域幅を持つBPFと−15GHz±Δfの帯域幅を持つBPF、合計2つを備えればよいことになる。
差動復号部213は、BPF部212x,212yの出力信号を入力として差動復号を実行し、差動復号信号を生成する機能を有する。n番目のフレームにおけるBPF部212x,212yそれぞれの出力信号をRx(n,k)、Ry(n,k)とすると、差動復号信号Z(n)は次式(2)で表される。
Figure 2014187525

ただし、*は複素共役を示す。また、Kはバッファ部211x,211yに記憶されたデジタル受信信号の長さを表し、K>k≧0である。
なお、上記のように、複数の電力の集中した特定周波数のスペクトラムに対して、それぞれの複数の電力の集中した特定周波数のスペクトラムが中心周波数となる複数のBPFを備える場合は、それぞれのBPF出力結果について、式2の処理を行い、その結果、あるいはその電力値を合成してそれをZ(n)としてもよい。
判定部214は、差動復号部213から出力される差動復号信号を入力として、元の制御情報系列を復調する機能を有する。n番目のフレームにおける差動復号信号をZ(n)とすると、判定結果(制御情報系列)P(n)は、上記のように既知信号系列が−S,S,−S,S,…,−S,Sであった場合に、差動符号化部111の出力がD(n)=1であった時、既知信号系列変調部112が出力として−S,S,−S,S,…,−S,Sを出力し、差動符号化部111の出力がD(n)=0であった時、既知信号系列変調部112が、符号を反転させてS,−S,S,−S,…,S,−Sを出力した場合、次式(3)で表される。
Figure 2014187525

ただし、Pth(>0)は判定閾値である。
上記の復調方法は変調方式に依存しない。そのため、送信器10から送信される信号光の変調方式が受信器20において識別できていない条件下においても、制御情報の送受信が可能となる。これにより、制御情報によって、変調方式を送信側から受信側に通知することが可能になる。また、逆に、制御情報によって、受信側から送信側に変調方式を通知することも可能である。
また、フレーム周期(図3に示すNt+Nsに相当)の情報を制御情報の並走クロックとして送信した場合には、既知信号検出部215は、制御情報の検出位置をフレーム周期のクロックとして検出することになる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態における既知信号系列復調部210b(210)について、図6を用いて説明する。図6に示すように、既知信号系列復調部210bが図5に示す既知信号系列復調部210aと異なる点は、周波数オフセット補償部216x,216yおよび周波数オフセット推定部217を備えていることである。なお、バッファ部211x,211y、BPF部212x,212y、差動復号部213、判定部214および既知信号検出部215は、図5に示すものと同様であるので、同じ符号を付し説明を省略する。したがって、ここでは、周波数オフセット補償部(制御信号復調部)216x,216yおよび周波数オフセット推定部217の機能について以下に説明する。
周波数オフセット推定部217は、バッファ部211x,211yから既知信号系列が含まれる区間の信号を受信し、その既知信号系列が含まれる区間の信号から、送信器10のレーザと受信器20の局部発振用レーザとのずれ等に起因する周波数オフセット量を推定する機能を有する。また、周波数オフセット推定部217は、推定した周波数オフセット量を周波数オフセット補償部216x,216yに出力する機能を有する。
具体的には、既知信号系列によって生成される各特定周波数のスペクトラムについて、送信側に対する受信側でのずれを推定する。例えば、−S,S,−S,S,…,−S,Sの交番信号で生成される2つの特定周波数を有する信号を30Gbaudで伝送した場合、15GHzおよび−15GHzが特定周波数のスペクトルとなるはずである。しかし、受信側で3GHzの周波数オフセットがある場合には、受信側で18GHzおよび−12GHzにスペクトラムのピーク値が検出されることになる。つまり、周波数オフセット推定部217は、検出されたピーク値である(18−15)GHzおよび(−12―(―15))GHzの双方またはいずれかに基づいて、Δf=3GHzの周波数オフセット量を推定することができる。
周波数オフセット補償部216x(216y)は、周波数オフセット推定部217によって推定された周波数オフセット量を受信し、バッファ部211x(211y)から受信した既知信号系列が含まれる区間の信号に対して周波数オフセット補償を実行する機能を有する。周波数オフセット補償の方法としては、例えば、時間領域の信号に対して得られた周波数オフセット値から位相回転量を算出し、その逆位相を乗算して補償する方法を適用することが可能である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態における既知信号系列復調部210c(210)について、図7を用いて説明する。図7に示すように、既知信号系列復調部210cが図6に示す既知信号系列復調部210bと異なる点は、周波数オフセット推定部217a、FFT部218x,218y、フィルタ部219x,219yおよびIFFT(Inverse FFT)部220x,220yを備えていることである。なお、バッファ部211x,211y、差動復号部213、判定部214、既知信号検出部215および周波数オフセット補償部216x,216yは、図6に示すものと同様であるので、同じ符号を付し説明を省略する。したがって、ここでは、周波数オフセット推定部217a、FFT部218x,218y、フィルタ部219x,219yおよびIFFT部220x,220yの機能を中心に以下に説明する。
FFT部218x(218y)は、バッファ部211x(211y)から受信した既知信号系列が含まれる区間の信号に対して、NポイントFFT変換(N≧1)を実行して周波数変換する機能を有する。FFT部218x(218y)は、周波数変換した信号を周波数オフセット補償部216x(216y)に出力する機能を有する。
周波数オフセット推定部217aは、FFT部218x,218yから周波数領域の信号を受信して、周波数オフセット量を推定する機能を有する。
具体的には、既知信号系列によって生成される各特定周波数のスペクトラムについて、送信側に対する受信側でのずれを推定する。例えば、−S,S,−S,S,…,−S,Sの交番信号で生成される2つの特定周波数を有する信号を30Gbaudで伝送した場合、15GHzおよび−15GHzが特定周波数となるはずである。しかし、受信側で3GHzの周波数オフセットがある場合には、受信側で18GHzおよび−12GHzにスペクトラムのピーク値が検出されることになる。つまり、周波数オフセット推定部217aは、(18−15)GHzおよび(−12―(―15))GHzの双方またはいずれかに基づいて、Δf=3GHzの周波数オフセット量を推定することができる。
周波数オフセット補償部216x(216y)は、周波数オフセット推定部217aから周波数オフセット量を受信して、FFT部218x(218y)の出力信号(周波数領域の信号)に対して周波数領域で周波数オフセットを補償し、補償した信号を出力する機能を有する。例えば、Δf=3GHzの周波数オフセット量を受信した場合、周波数オフセット補償部216x(216y)は、周波数領域の信号に対して−3GHzシフトする処理を実行する。
フィルタ部219x(219y)は、周波数オフセット補償部216x(216y)から入力された周波数領域の信号に対して、既知信号系列から生成される電力の集中した各特定周波数を中心として±Δfの帯域幅を通過させる処理を行い、その帯域処理後の信号を出力する機能を有する。
一例として、−S,S,−S,S,…,−S,Sの交番信号によって生成される2つの特定周波数を有する信号を30Gbaudで伝送した場合について説明する。フィルタ部219x(219y)は、15GHzおよび−15GHzを中心周波数として、それぞれ±Δfの帯域幅を持つBPFを備えることになる。ここで、Δfの設定値は、想定しうる最大のレーザの線幅程度の値として、例えば、Δf=1MHz程度に設定し、既知信号系列成分を切り出す。
IFFT部220x(220y)は、フィルタ部219x(219y)から受信した周波数領域の信号に対してNポイントIFFT(N≧1)を実行し、時間系列に変換する機能を有する。
(付加説明)
ここで、(1)交番信号の違いとその効果、(2)フレーム長とフレーム同期の精度、(3)BPFの特性、(4)周波数オフセット量の推定方法、について、付加説明を行う。
(1)交番信号の違いとその効果
交番信号として−S,S,−S,S,…,−S,Sのように2つの信号点を交互に用いたパターンを用いた場合、周波数領域ではシンボルレートの半分の正側/負側周波数の位置に、スペクトルが発生する。例えば、シンボルレートが32Gbaudの場合には、±16GHzの位置にスペクトルが発生する。また、交番信号として−S,−S,S,S,−S,−S,S,S,…,−S,−S,S,Sのような交番パターンを用いた場合には、シンボルレートの1/4の正側/負側周波数の位置にスペクトルが発生する。つまり、シンボルレートが32Gbaudの場合には、±8GHzの位置にスペクトルが発生する。
送信側においてナイキスト規範の信号を生成する場合、−S,S,−S,S,…,−S,Sのような交番パターンでは、ナイキスト規範信号生成のための信号処理において電力が減衰してしまう。それに対して、−S,−S,S,S,−S,−S,S,S,…,−S,−S,S,Sのような交番パターンであれば、ナイキスト規範の半分の周波数に輝線を有するため、減衰することがない。
したがって、−S,−S,S,S,−S,−S,S,S,…,−S,−S,S,Sの交番パターンは、−S,S,−S,S,…,−S,Sの交番パターンに比べて、送受信器に起因する高周波電力減衰にともなう交番パターン電力減衰および位相回転による交番パターンの波形歪みの影響を受けにくいというメリットがある。
(2)フレーム長とフレーム同期の精度
図3に示したNt+Nsの長さは、送信信号系列130のフレーム長1つ分と考えることができる。そのフレーム長を、OTU(Optical Transport Unit)フレームに一致させることにより、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)勧告G.709に準拠することができる。つまり、受信器20は、特定周波数に電力が集中するパターンの位置を検出することができれば、当該位置付近の信号系列を用いて制御情報を復調することができる。したがって、受信器20は、フレーム長の一部の短い信号系列だけをデジタル信号処理すればよいことになるので、1つのフレーム全体の処理を実行する場合に比較して、回路規模を削減することが可能である。また、受信器20は、主信号のフレーム同期が取れない場合であっても、制御情報の位置に基づいてフレーム同期を取ることが可能である。
なお、ここで説明したフレーム同期は、特定周波数に電力が集中するパターンが含まれる信号をキャプチャできればよいので、シンボル同期程度に高精度の同期は必要なく、ある程度の誤差があっても構わない場合を意味している。また、フレーム同期の方法としては、例えば、国際公開2010/134321号に記載されている方法を用いることが可能である。
また、制御情報によって変調された上記交番信号は、フレーム周期ごとに時間多重されて送信されることから、フレーム周期が制御情報系列のクロックとしても利用可能である。
(3)BPFの特性
受信器20は、特定周波数に電力が集中するパターン系列(以降、特殊パターン系列とも称す。)を抽出し、その特定周波数を透過帯域の中心周波数とするBPF(帯域通過フィルタ)を通過させる。そのBPFを通過後の信号は、特殊パターン系列が大部分の電力を占めることになる。BPFの特性は、カットオフ周波数において急峻に透過率が下がるような切れのよいものを適用することで、特殊パターン系列のみを通過させることができる。このことによって、特殊パターン系列以外の信号からの電力の漏れこみを抑圧することができるので、特殊パターン系列を抽出する際の他の信号による干渉を低減できる。
例えば、BPFの特性として、20dB程度の減衰比となる透過幅が数十MHzから数百MHz程度であれば、特殊パターン系列の抽出に十分な抑圧比を実現することができる。そのためには、数百から数千シンボルにも及ぶ比較的長い時間タップ係数を持つBPFが必要になるが、高速フーリエ変換(FFT)と逆高速フーリエ変換(IFFT)とを用いて周波数領域でBPFを適用することにより回路規模を削減できる。
(4)周波数オフセット量の推定方法
光送受信システム100は、送信器10および受信器20に個別のレーザを用いてコヒーレント受信を行っている。そのため、コヒーレント受信によって得られる受信電界は、周波数オフセットを有するのが一般的である。この周波数オフセット量は、例えば、OIF(Optical Internetworking Forum)において規定されているレーザの周波数オフセットが2.5GHzであることから、送受信ではその2倍の5GHzの周波数オフセットが最大になるものと考えられる。そのため、受信器20によって受信された特殊パターン系列は周波数オフセットを有し、BPFの透過帯域の中心周波数が、最大の周波数オフセット量に適応できるように制御される必要がある。
受信器20は、第3実施形態の場合には、受信電界をフーリエ変換して、周波数領域の信号に変換している。このとき、特殊パターン系列に対しては、周波数スペクトルのピークの周波数位置を検出することで、周波数オフセット量を検出できる。例えば、シンボルレート32GHz、サンプリングレート64GHz、特殊パターン系列が−S,S,−S,S,…,−S,Sの交番信号、フーリエ変換のためのFFTサイズが4096ポイントであった場合には、特殊パターン系列のスペクトルのピーク位置は±16GHzになる。つまり、1024番目のポイントおよび3072番目のポイントが±16GHzに相当するので、1024番目のポイントおよび3072番目のポイントにスペクトルのピークが立つはずである。しかし、周波数オフセットが3GHzの場合には、192ポイント(=4096×3/64)ずれるため、ピークは1216ポイント付近、3264ポイント付近に検出される。そして、実際に受信した特殊パターン系列のスペクトルのピーク位置が3264ポイントおよび1216ポイントとして検出された場合には、192ポイントずれていることが分かるので、+3GHzずれていることが求まる。そして、FFT変換された出力信号を、−192ポイントだけ巡回シフトすることで周波数オフセットに対する補償を行うことができる。
以上、本実施形態の送信器10は、制御情報を差動符号化して差動符号化信号を生成し、差動符号化信号によって特定周波数に電力が集中する信号系列を変調し、2つの偏波成分の一方の偏波の主信号に時分割多重し、他方の偏波の主信号には特定周波数に電力が集中する信号系列をそのまま時分割多重する。そして、送信器10は、時分割多重化した双方の偏波を偏波多重した信号光を、光ファイバ5を介して受信器20に送信する。受信器20は、受信した信号光を偏波分割し、AD変換して2つの偏波のデジタル受信信号を生成する。受信器20は、特定周波数に基づいて、2つの偏波のデジタル受信信号において特定周波数に電力が集中する信号系列の位置を特定する。次に、受信器20は、特定された位置に基づいて、2つの偏波のデジタル受信信号から特定周波数に電力が集中する信号系列を抽出し、その抽出した信号系列を差動検波して、制御情報を復調する。したがって、本実施形態の送信器10および受信器20を有する光送受信システム100は、主信号を劣化させることなく、かつ主信号の復調の状態に依存することなく、制御情報を送受信することができる。
なお、本実施形態では、偏波多重する2つの信号の位相関係を変更することで偏波変調するように説明したが、偏波変調器等の他の偏波変調手段を用いて偏波変調しても良いし、偏波多重していない単一偏波の光送受信に適用しても構わない。
また、反転または非反転の2値で制御情報を送信するように説明したが、2相PSKがm相PSKに2値からm値に拡張するのと同様に、偏波変調を2よりも小さな粒度で変調することで2よりも大きな多値で送受しても構わない。
また、特定周波数として2つの周波数を用いる場合について説明したが、波長分散推定を行わない場合は、1つの特定周波数を用いて制御情報を送受しても構わない。
また、図5では、バッファ部211x(211y)の処理を行った後、BPF部212x(212y)の処理を行う順で説明したが、BPF部212x(212y)の処理を行った後、バッファ部211x(211y)の処理を行っても構わない。
また、偏波変調で制御情報を送受信するように説明したが、主信号と時分割多重した制御情報を送受信するための異なる複数の特定周波数に電力が集中する信号系列を切替えることで、FSK(Frequency Shift Keying)により制御情報を送受しても構わない。この場合でも制御情報を主信号に対して時分割多重しているため、主信号を劣化させることなく制御情報を送受できる。
5 光ファイバ
10 送信器
20 受信器
101x,101y 送信信号変調部
102x,102y 信号多重部
103x,103y 電気光変換部
104 偏波多重部
110 制御信号変調部
111 差動符号化部
112 既知信号系列変調部
120 既知信号生成部
130 送信信号系列
201 偏波分割部(受信側変換部)
202x,202y 光電気変換部(受信側変換部)
203x,203y AD変換部(受信側変換部)
204x,204y 波長分散補償部
205 適応等化部
206x,206y 復調部
210,210a,210b,210c 既知信号系列復調部
211x,211y バッファ部(制御信号復調部)
212x,212y BPF部
213 差動復号部(制御信号復調部)
214 判定部(制御信号復調部)
215 既知信号検出部
216x,216y 周波数オフセット補償部(制御信号復調部)
217,217a 周波数オフセット推定部
218x,218y FFT部
219x,219y フィルタ部
220x,220y IFFT部

Claims (7)

  1. 特定周波数に電力が集中する信号系列を出力する既知信号生成部、
    制御情報を差動符号化して差動符号化信号を生成し、前記差動符号化信号によって前記特定周波数に電力が集中する信号系列を変調する制御信号変調部、
    第1の偏波の送信情報を変調した主信号と前記特定周波数に電力が集中する信号系列とを時分割多重する第1の信号多重部、
    第2の偏波の送信情報を変調した主信号と前記制御信号変調部によって変調された信号とを時分割多重する第2の信号多重部、
    前記第1の信号多重部の出力信号と前記第2の信号多重部の出力信号それぞれを電気光変換した後の信号を偏波多重して信号光を生成する偏波多重部、
    を有する送信器と、
    前記送信器から送出された前記信号光を受信して、受信した前記信号光を偏波成分ごとのデジタル受信信号に変換する受信側変換部、
    前記特定周波数に基づいて、各偏波のデジタル受信信号から前記特定周波数に電力が集中する信号系列の位置を特定する既知信号検出部、
    前記既知信号検出部によって特定された位置に基づいて、各偏波のデジタル受信信号から前記特定周波数に電力が集中する信号系列を抽出し、その抽出した信号系列を差動検波して、前記制御情報を復調する制御信号復調部、
    を有する受信器と、
    を備えることを特徴とする光送受信システム。
  2. 前記受信器は、
    各偏波のデジタル受信信号から前記特定周波数に電力が集中する信号系列を抽出する際、周波数オフセットを補償する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送受信システム。
  3. 前記受信器は、
    前記周波数オフセットを補償する際、前記デジタル受信信号を周波数領域の信号に変換し、周波数オフセット量を推定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光送受信システム。
  4. 前記受信器は、
    前記周波数オフセット量を推定する際、前記デジタル受信信号に対してFFT(Fast Fourier Transform)を適用して前記周波数領域の信号を求める
    ことを特徴とする請求項3に記載の光送受信システム。
  5. 請求項1に記載の光送受信システムにおける送信器。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の光送受信システムにおける受信器。
  7. 送信器と受信器とを有する光送受信システムの光送受信方法であって、
    前記送信器は、
    特定周波数に電力が集中する信号系列を出力する既知信号生成手順、
    制御情報を差動符号化して差動符号化信号を生成し、前記差動符号化信号によって前記特定周波数に電力が集中する信号系列を変調する制御信号変調手順、
    第1の偏波の送信情報を変調した主信号と前記特定周波数に電力が集中する信号系列とを時分割多重する第1の信号多重手順、
    第2の偏波の送信情報を変調した主信号と前記制御信号変調手順によって変調された信号とを時分割多重する第2の信号多重手順、
    前記第1の信号多重手順の出力信号と前記第2の信号多重手順の出力信号それぞれを電気光変換した後の信号を偏波多重して信号光を生成する偏波多重手順、
    を実行し、
    前記受信器は、
    前記送信器から送出された前記信号光を受信して、受信した前記信号光を偏波成分ごとのデジタル受信信号に変換する受信側変換手順、
    前記特定周波数に基づいて、各偏波のデジタル受信信号から前記特定周波数に電力が集中する信号系列の位置を特定する既知信号検出手順、
    前記既知信号検出手順によって特定された位置に基づいて、各偏波のデジタル受信信号から前記特定周波数に電力が集中する信号系列を抽出し、その抽出した信号系列を差動検波して、前記制御情報を復調する制御信号復調手順、
    を実行することを特徴とする光送受信方法。
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