JP2014186252A - 静電荷像現像用透明トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents
静電荷像現像用透明トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】結着樹脂、離型剤、及び一般式(I)で示される化合物を含有する静電荷像現像用透明トナー。但し、一般式(I)中、R1及びR2は、各々独立に、アルキル基を示す。
【選択図】なし
Description
請求項1に係る発明は、
結着樹脂、離型剤、及び下記一般式(I)で示される化合物を含有する静電荷像現像用透明トナー。
前記一般式(I)中のR1及びR2が、tert−ブチル基を示す請求項1に記載の静電荷像現像用透明トナー。
前記離型剤が、炭化水素系ワックスである請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用透明トナー。
前記結着樹脂が、ポリエステル樹脂である請求項1〜請求項3に記載の静電荷像現像用透明トナー。
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用透明トナーを含む静電荷像現像剤。
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用透明トナーを収容し、
画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
を備える画像形成装置。
像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
請求項5に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
を有する画像形成方法。
請求項2に係る発明によれば、一般式(I)中、R1及びR2がtert−ブチル基以外のアルキル基を示す化合物を適用した場合に比べ場合に比べ、高温高湿環境下での光沢ムラの発生を抑制する静電荷像現像用透明トナーが提供される。
請求項3に係る発明によれば、離型剤としてエステル系ワックス又はカルナバワックスを適用した場合に比べ、高温高湿環境下での光沢ムラの発生を抑制する静電荷像現像用透明トナーが提供される。
請求項4に係る発明によれば、結着樹脂としてスチレン−(メタ)アクリル系共重合樹脂を適用した場合に比べ、高温高湿環境下での光沢ムラの発生を抑制する静電荷像現像用透明トナーが提供される。
本実施形態に係る静電荷像現像用透明トナー(以下、「透明トナー」と称する)は、結着樹脂、離型剤、及び一般式(I)で示される化合物を含有する。
なお、透明トナーとは、着色剤を含まない又は着色剤を含んでも着色剤の含有量が0.01質量%以下であるトナーである。
透明トナーに、一般式(I)で示される化合物を含むと、当該化合物を介して、結着樹脂と離型剤とが馴染み易くなり、離型剤の分散性が向上する。加えて、一般式(I)で示される化合物は、疎水性が高いアルキル基を有していることから、吸湿性も低下する。
特に、画像形成のプロセス速度が速い場合、高温高湿下で透明トナーが吸湿すると、転写の不均一化が発生し、光沢ムラの原因となり易いが、本実施形態では、これが改善され易くなる。
トナー粒子は、例えば、結着樹脂と、離型剤と、一般式(I)で示される化合物必要に応じて、その他添加剤と、を含んで構成される。
結着樹脂としては、例えば、スチレン類(例えばスチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等)、(メタ)アクリル酸エステル類(例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等)、エチレン性不飽和ニトリル類(例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル等)、ビニルエーテル類(例えばビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等)、ビニルケトン類(ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等)、オレフィン類(例えばエチレン、プロピレン、ブタジエン等)等の単量体の単独重合体、又はこれら単量体を2種以上組み合せた共重合体からなるビニル系樹脂が挙げられる。
結着樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、変性ロジン等の非ビニル系樹脂、これらと前記ビニル系樹脂との混合物、又は、これらの共存下でビニル系単量体を重合して得られるグラフト重合体等も挙げられる。
これらの結着樹脂は、1種類単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価以上のカルボン酸としては、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステル等が挙げられる。
多価カルボン酸は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールとしては、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上の多価アルコールを併用してもよい。3価以上の多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールが挙げられる。
多価アルコールは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線より求め、より具体的にはJIS K−1987「プラスチックの転移温度測定方法」のガラス転移温度の求め方に記載の「補外ガラス転移開始温度」により求められる。
ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は、2000以上100000以下が好ましい。
ポリエステル樹脂の分子量分布Mw/Mnは、1.5以上100以下が好ましく、2以上60以下がより好ましい。
なお、重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定する。GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー製GPC・HLC−8120を用い、東ソー製カラム・TSKgel SuperHM−M(15cm)を使用し、THF溶媒で行う。重量平均分子量及び数平均分子量は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
なお、原料の単量体が、反応温度下で溶解又は相溶しない場合は、高沸点の溶剤を溶解補助剤として加え溶解させてもよい。この場合、重縮合反応は溶解補助剤を留去しながら行う。共重合反応において相溶性の悪い単量体が存在する場合は、あらかじめ相溶性の悪い単量体とその単量体と重縮合予定の酸又はアルコールとを縮合させておいてから主成分と共に重縮合させるとよい。
離型剤としては、例えば、炭化水素系ワックス;カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の合成又は鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル等のエステル系ワックス;などが挙げられる。離型剤は、これに限定されるものではない。
炭化水素系ワックスとしては、例えば、フィッシャートロプシュワックス、カルナバワックス、ポリエチレン系ワックス、ポリプロピレン系ワックス、パラフィン系ワックス、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。これらの中でも、炭化水素系ワックスとしては、光沢ムラ抑制の観点から、フィッシャートロプシュワックスがよい。
なお、融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線から、JIS K−1987「プラスチックの転移温度測定方法」の融解温度の求め方に記載の「融解ピーク温度」により求める。
一般式(I)で示される化合物は、下記構造の化合物である。
アルキル基は、直鎖状、分岐状、環式、又はこれらから選択される2種類以上の組み合わせであってもよい。具体的には、アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、nーデシル基等の直鎖状のアルキル基;iso−プロピル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、iso−ペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、iso−ヘキシル基、sec−ヘキシル基、tert−ヘキシル基、iso−オクチル基、tert−オクチル等の分岐状のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル等の環式のアルキル基等が挙げられる。
これらの中でも、アルキル基としては、光沢ムラ抑制の観点から、tert−ブチル基がよい。
その他の添加剤としては、例えば、磁性体、帯電制御剤、無機粉体等の周知の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、内添剤としてトナー粒子に含まれる。
トナー粒子は、単層構造のトナー粒子であってもよいし、芯部(コア粒子)と芯部を被覆する被覆層(シェル層)とで構成された所謂コア・シェル構造のトナー粒子であってもよい。
ここで、コア・シェル構造のトナー粒子は、例えば、結着樹脂及び離型剤と、必要に応じてその他添加剤とを含んで構成された芯部と、結着樹脂を含んで構成された被覆層と、で構成されていることがよい。
測定に際しては、分散剤として、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい)の5%水溶液2ml中に測定試料を0.5mg以上50mg以下加える。これを電解液100ml以上150ml以下中に添加する。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、コールターマルチサイザーIIにより、アパーチャー径として100μmのアパーチャーを用いて2μm以上60μm以下の範囲の粒径の粒子の粒度分布を測定する。なお、サンプリングする粒子数は50000個である。
測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積16%となる粒径を体積粒径D16v、数粒径D16p、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50v、累積数平均粒径D50p、累積84%となる粒径を体積粒径D84v、数粒径D84pと定義する。
これらを用いて、体積平均粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v)1/2、数平均粒度分布指標(GSDp)は(D84p/D16p)1/2として算出される。
式:SF1=(ML2/A)×(π/4)×100
上記式中、MLはトナーの絶対最大長、Aはトナーの投影面積を各々示す。
具体的には、形状係数SF1は、主に顕微鏡画像又は走査型電子顕微鏡(SEM)画像を画像解析装置を用いて解析することによって数値化され、以下のようにして算出される。すなわち、スライドガラス表面に散布した粒子の光学顕微鏡像をビデオカメラによりルーゼックス画像解析装置に取り込み、100個の粒子の最大長と投影面積を求め、上記式によって計算し、その平均値を求めることにより得られる。
外添剤としては、例えば、無機粒子が挙げられる。該無機粒子として、SiO2、TiO2、Al2O3、CuO、ZnO、SnO2、CeO2、Fe2O3、MgO、BaO、CaO、K2O、Na2O、ZrO2、CaO・SiO2、K2O・(TiO2)n、Al2O3・2SiO2、CaCO3、MgCO3、BaSO4、MgSO4等が挙げられる。
疎水化処理剤の量としては、通常、例えば、無機粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部である。
次に、本実施形態に係る透明トナーの製造方法について説明する。
本実施形態に係る透明トナーは、トナー粒子を製造後、トナー粒子に対して、外添剤を外添することで得られる。
これらの中も、凝集合一法により、トナー粒子を得ることがよい。
本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係る透明トナーを少なくとも含むものである。
本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係る透明トナーのみを含む一成分現像剤であってもよいし、当該透明トナーとキャリアと混合した二成分現像剤であってもよい。
なお、磁性粉分散型キャリア、樹脂含浸型キャリア、及び導電性粒子分散型キャリアは、当該キャリアの構成粒子を芯材とし、これに被覆樹脂により被覆したキャリアであってもよい。
なお、被覆樹脂、及びマトリックス樹脂には、導電材料等、その他添加剤を含ませてもよい。
具体的な樹脂被覆方法としては、芯材を被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、被覆層形成用溶液を芯材表面に噴霧するスプレー法、芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中でキャリアの芯材と被覆層形成用溶液とを混合し、溶剤を除去するニーダーコーター法等が挙げられる。
本実施形態に係る画像形成装置/画像形成方法について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、を備える。そして、静電荷像現像剤として、本実施形態に係る静電荷像現像剤が適用される。
中間転写方式の装置の場合、転写手段は、例えば、表面にトナー画像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写手段と、を有する構成が適用される。
そして、有色トナーを含む現像剤と併用する場合、本実施形態に係る画像形成装置では、例えば、有色トナーによる有色トナー画像を記録媒体の表面に形成する第1画像形成工程と、透明トナーによる透明トナー画像を記録媒体の表面に直接又は記録媒体の表面の有色トナー画像の表面に形成する第2画像形成工程と、記録媒体の表面の有色トナー画像及び透明トナー画像を定着する定着工程と、を有する画像形成方法が実施される。
一方、第2画像形成手段には、現像手段として、透明トナーを有する第2静電荷像現像剤が収容され、像保持体に形成された静電荷像を透明トナー画像として現像する第2現像装置を備える。
第1及び第2画像形成手段は、例えば、像保持体や、転写装置、クリーニング装置等を共用した構成としてもよい。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置は、像保持体としての感光体が複数、即ち画像形成ユニット(画像形成手段の一例)が複数設けられたタンデム型の構成に係るものである。つまり、図1に示す画像形成装置は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンそしてブラックの各色の画像を形成する4つの画像形成ユニット50Y、50M、50C、50Kと、透明画像を形成する画像形成ユニット50Tが、間隔をおいて並列的に(タンデム状に)配置されている。
なお、画像形成ユニット50Yと同様の部分に、イエロー(Y)の代わりに、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、透明(T)を付した参照符号を付すことにより、各画像形成ユニット50M、50C、50K、50Tの説明を省略する。
(ポリエステル樹脂粒子分散液(1)の調製)
・アジピン酸ジメチル:74部
・テレフタル酸ジメチル:192部
・ビスフェノールAエチレンオキシド2モル付加物:216部
・エチレングリコール:38部
・テトラブトキシチタネート(触媒):0.037部、
得られたポリエステル樹脂(1)のガラス転移温度を、示差走査熱量計(DSC)を用いて測定したところ、65℃であった。得られたポリエステル樹脂(1)の分子量を、GPCを用いて測定したところ、重量平均分子量(Mw)は12,000であり、数平均分子量(Mn)は4,000であった。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物:114部
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物:84部
・フマル酸ジメチルエステル:75部
・ドデセニルコハク酸:19.5部
・トリメリット酸:7.5部
得られたポリエステル樹脂(2)のガラス転移温度は57℃、酸価は15.0mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)は58,000、数平均分子量(Mn)は5,600であった。
−油層−
・スチレン:35部
・n−ブチルアクリレート:11部
・β−カルボエチルアクリレート:1.5部
・アクリル酸:0.3部
・ドデカンチオール:0.2部
−水層1−
・イオン交換水:18.0部
・アニオン性界面活性剤:0.4部
−水層2−
・イオン交換水:40部
・アニオン性界面活性剤:0.07
・過硫酸カリウム:0.30部
・過硫酸アンモニウム:0.10部
上記の油層成分と水層1の成分とをフラスコ中に入れて撹拌混合し、単量体乳化分散液とした。反応容器に水層2の成分を投入し、容器内を窒素で充分に置換し、撹拌をしながらオイルバスで反応系内が75℃になるまで加熱した。反応容器内に単量体乳化分散液を3時間かけて徐々に滴下し、乳化重合を行った。滴下終了後、さらに75℃
で重合を継続し、3時間後に重合を終了させた。
得られたスチレンアクリル樹脂粒子分散液(3)は、体積平均粒径が0.21μmであり、ガラス転移温度が53.5℃であり、重量平均分子量が35000、樹脂粒子濃度が43質量%であった。
(離型剤分散液(1)の調整)
・フィッシャートロプシュワックス(日本精鑞(株)製、商品名:FNP−0090、融解温度=90℃): 270部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオゲンRK):1.0部
・イオン交換水:400部
以上を混合して95℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン高圧ホモジナイザ(ゴーリン社)で360分間の分散処理をして、体積平均粒子径が0.23μmである離型剤を分散させてなる離型剤分散液(1)(固形分濃度:20%)を調製した。
離型剤分散液(1)の調製において、フィッシャートロプシュワックスをエステルワックス(理研ビタミン社製、商品名:リケマールB−100、融解温度=77℃)に変更した以外は同様の方法にて離型剤分散液(2)を得た。
離型剤分散液(1)の調製において、フィッシャートロプシュワックスをカルナバワックス(東亜化成(株)製、商品名:RC−160、融解温度=84℃)に変更した以外は同様の方法にて離型剤分散液(3)を得た。
(添加剤分散液(1)の調製)
・例示化合物(I)−1: 30部
・イオン交換水: 70部
上記成分を混合し、ボールミルで24時間撹拌し、100μm篩分することで、添加剤分散液(1)(固形分濃度:20%)を得た。
添加剤分散液(1)において、例示化合物(I)−1を例示化合物(I)−2に変更した以外は同様の方法にて添加剤分散液(2)を得た。
添加剤分散液(1)において、例示化合物(I)−1を例示化合物(I)−3に変更した以外は同様の方法にて添加剤分散液Cを得た。
添加剤分散液(1)において、例示化合物(I)−1を例示化合物(I)−4に変更した以外は同様の方法にて添加剤分散液(4)を得た。
添加剤分散液(1)において、例示化合物(I)−1を例示化合物(I)−5に変更した以外は同様の方法にて添加剤分散液(5)を得た。
添加剤分散液(1)において、例示化合物(I)−1を例示化合物(I)−6に変更した以外は同様の方法にて添加剤分散液(6)を得た。
添加剤分散液(1)において、例示化合物(I)−1を例示化合物(I)−7に変更した以外は同様の方法にて添加剤分散液(7)を得た。
添加剤分散液(1)において、例示化合物(I)−1を2,5−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)チオフェンに変更した以外は同様の方法にて添加剤分散液(8)を得た。
添加剤分散液(1)において、例示化合物(I)−1をオキサゾールに変更した以外は同様の方法にて添加剤分散液(8)を得た。
(透明トナー粒子(1)の作製)
・ポリエステル樹脂分散液(1): 210部
・ポリエステル樹脂分散液(2): 210部
・アニオン性界面活性剤: 2.8部
(第一工業製薬(株):ネオゲンRK、20%)
・イオン交換水: 450部
上記成分を、温度計、pH計、攪拌機、を具備した3リットルの反応容器に入れ、外部からマントルヒーターで温度制御しながら、温度30℃、攪拌回転数150rpmにて、30分間保持した。その後、離型剤粒子分散液(1)100部、及び添加剤分散液(7)10部を投入し、5分間保持した。そのまま、1.0%硝酸水溶液を添加し、凝集工程でのpHを3.0に調整した。
その後、5%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを9.0にした。その後、昇温速度を0.05℃/分にして90℃まで昇温し、90℃で3時間保持した後、冷却し、ろ過して粗トナー粒子を得た。これを更にイオン交換水にて再分散し、ろ過することを繰り返して、ろ液の電気伝導度が20μS/cm以下となるまで洗浄を行った後、40℃のオーブン中で10時間真空乾燥して、体積平均粒径が5.8μmの透明トナー粒子(1)を得た。
得られた透明トナー粒子(1)100部に対して、疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製、RY50)1.6部を添加した。
次いで、ヘンシェルミキサーを用いて周速30m/sで3分間混合した。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分して透明トナー(1)を調製した。
得られた透明トナー(1)の体積平均粒子径は6.1μmであった。
トルエン14部、スチレン−メチルメタクリレート共重合体(質量比:80/20、重量平均分子量:70000)2部、MZ500(酸化亜鉛、チタン工業)0.6部を混合し、10分間スターラーで撹拌させて酸化亜鉛が分散した被覆層形成用溶液を調製した。次に、この被覆液とフェライト粒子(体積平均粒子径:38μm)100部とを真空脱気型ニーダーに入れて、60℃において30分撹拌した後、さらに加温しながら減圧して脱気し、乾燥させることによりキャリアを作製した。
透明トナー(1)8部とキャリア100部とをVブレンダーで混合し、現像剤(1)を作製した。
離型剤分散液(7)と共に添加する添加剤分散液(7)の部数を0.6部、に変更した以外は、透明トナー(1)と同様にして、透明トナー(2)を作製した。
そして、透明トナー(2)を用いた以外は、実施例1と同様にして、現像剤(2)を作製した。
離型剤分散液(7)と共に添加する添加剤分散液(7)の部数を98部、透明トナー(1)と同様にして、透明トナー(3)を作製した。
そして、透明トナー(3)を用いた以外は、実施例1と同様にして、現像剤(3)を作製した。
添加剤分散液(7)を添加剤分散液(1)〜(6)に各々変更した以外は、透明トナー粒子(1)と同様にして、透明トナー粒子(4)〜(9)を作製した。
そして、各々透明トナー(4)〜(9)を用いた以外は、実施例1と同様にして、現像剤(4)〜(9)を作製した。
添加剤分散液(1)を離型剤分散液(2)〜(3)に各々変更した以外は、透明トナー粒子(1)と同様にして、透明トナー粒子(10)〜(11)を作製した。
そして、各々透明トナー(10)〜(11)を用いた以外は、実施例1と同様にして、現像剤(10)〜(11)を作製した。
・スチレンアクリル樹脂粒子分散液(3): 294部
・アニオン性界面活性剤: : 2.8部
(第一工業製薬(株):ネオゲンRK、20%)
・イオン交換水: : 450部
上記成分を、温度計、pH計、攪拌機、を具備した3リットルの反応容器に入れ、外部からマントルヒーターで温度制御しながら、温度30℃、攪拌回転数150rpmにて、30分間保持した。その後、離型剤粒子分散液(1)100部、及び添加剤分散液(7)10部を投入し、5分間保持した。そのまま、1.0%硝酸水溶液を添加し、凝集工程でのpHを3.0に調整した。
その後、5%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを9.0にした。その後、昇温速度を0.05℃/分にして90℃まで昇温し、90℃で3時間保持した後、冷却し、ろ過して粗トナー粒子を得た。これを更にイオン交換水にて再分散し、ろ過することを繰り返して、ろ液の電気伝導度が20μS/cm以下となるまで洗浄を行った後、40℃のオーブン中で10時間真空乾燥して、体積平均粒径が5.8μmの透明トナー粒子(12)を得た。
・ポリエステル樹脂(1) :63部
・ポリエステル樹脂(2) :63部
・フィッシャートロプシュワックス(日本精鑞(株)製、商品名:FNP−0090、融解温度=90℃) : 20部
・例示化合物(I)−7 : 2部
上記成分をエクストルーダーで混練し、表面粉砕方式の粉砕機で粉砕した。その後、風力式分級機(ターボクラシファイアー(TC−15N),日清エンジニアリング社製)で細粒、粗粒を分級し、その中間サイズの粒子を得る過程を3回繰り返し、体積平均粒子径=8μmの透明トナー粒子(13)を得た。
添加剤分散液(7)を用いなかった以外は、透明トナー(1)と同様にして、透明トナー(14)を作製した。
そして、透明トナー(14)を用いた以外は、実施例1と同様にして、現像剤(14)を作製した。
添加剤分散液(7)を添加剤分散液(8)〜(9)に各々変更した以外は、透明トナー粒子(1)と同様にして、透明トナー粒子(15)〜(16)を作製した。
そして、各々透明トナー(15)〜(16)を用いた以外は、実施例1と同様にして、現像剤(15)〜(16)を作製した。
各例で得られた現像剤を、5連タンデム方式の富士ゼロックス(株)社製DocuCentre−III C7600改造機(両面印刷用の5連タンデム改造機)の透明トナー画像形成用の現像器に充填し、高温高湿環境下(温度28℃、湿度85%の環境下)で、記録紙(OKトップコート+紙、王子製紙(株)社製)上に、定着温度210℃、定着速度800mm/secにて、A4両面にベタ画像(18cm×27cm)を形成した。形成したソリッド画像の画像部について、グロスメーター(BYK マイクロトリグロス光沢計(20+60+85゜)、ガードナー社製)を用いて、ソリッド画像の先行面を図2のように24点(縦横5cm間隔の格子状の点)について60度グロスの測定を行った。その24点での光沢度の差(最大値−最小値)から光沢ムラの評価を行った。
評価基準は以下の通りである
A:光沢度の差が4%未満
B:光沢度の差が4%以上、8%未満
C:光沢度の差が8%以上12%未
D:光沢度の差が12%以上
・PE: ポリエステル樹脂
・St/BA: スチレン・ブチルアクリレート樹脂
・FT−WAX: フィッシャートロプシュワックス
・ES−WAX: エステルワックス
・KA−WAX: カルナバワックス
・EA: 乳化凝集法
・MC: 混練粉砕法
12 駆動ロール
13 支持ロール
14 バイアスロール
15 クリーニング装置
16 ベルトクリーナ
17 一次転写ロール
18 帯電ロール
19 露光装置
20 現像装置
34 二次転写ロール
35 定着器
40 トナーカートリッジ
50 画像形成ユニット
P 記録紙
Claims (9)
- 結着樹脂、離型剤、及び下記一般式(I)で示される化合物を含有する静電荷像現像用透明トナー。
(一般式(I)中、R1及びR2は、各々独立に、アルキル基を示す。) - 前記一般式(I)中のR1及びR2が、tert−ブチル基を示す請求項1に記載の静電荷像現像用透明トナー。
- 前記離型剤が、炭化水素系ワックスである請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用透明トナー。
- 前記結着樹脂が、ポリエステル樹脂である請求項1〜請求項3に記載の静電荷像現像用透明トナー。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用透明トナーを含む静電荷像現像剤。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用透明トナーを収容し、
画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。 - 請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。 - 像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
請求項5に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
を備える画像形成装置。 - 像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
請求項5に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
を有する画像形成方法。
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