JP2014186144A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポリゴンミラーの回転速度を変更しないようにして記録プロセス速度を変更した場合に、画像の劣化を防止できるようにする。
【解決手段】記録プロセス速度制御部206は、感光体ドラム14−C、14−M、14−Y、14−Kの速度等を示す速度制御情報を、走査位置算出部208へ通知する。そして、走査位置算出部208は、速度制御情報を用いて、各走査の副走査位置を算出する。濃度変換部209−C、209−M、209−Y、209−Kは、走査位置に応じて濃度変換する際の濃度比率α、βを決定し、濃度変換を行う。
【選択図】図2
【解決手段】記録プロセス速度制御部206は、感光体ドラム14−C、14−M、14−Y、14−Kの速度等を示す速度制御情報を、走査位置算出部208へ通知する。そして、走査位置算出部208は、速度制御情報を用いて、各走査の副走査位置を算出する。濃度変換部209−C、209−M、209−Y、209−Kは、走査位置に応じて濃度変換する際の濃度比率α、βを決定し、濃度変換を行う。
【選択図】図2
Description
本発明は、特に、記録プロセス速度を変更するために用いて好適な画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムに関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置の1つに、転写材の種類により記録プロセス速度を変更する画像形成装置がある。例えばOHPシートに印刷を行う場合に、透過性を向上させるためには、トナー像が溶けて十分に混色し、表面が平滑であることが重要となる。そこで、このような画像形成装置で記録プロセス速度を低下させることによって、十分な熱をトナーに供給することができる。
電子写真方式の画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部機器から受信した印刷データに基づいて、所定の用紙へ印刷を行う。その際、受信した印刷データを所定の用紙へ印刷する速度が固定的に定められているのに対して、外部機器から印刷データを受信する速度は、画像形成装置と外部機器との通信状態によって変化する。
また、電子写真方式の画像形成装置では、受信した印刷データの解析を行い、所定の形式のデータ(中間データ)に変換する処理を行う。その処理速度は、印刷データの種類やデータ量や内容によって変化する。そのため、通信状態や中間データ生成処理速度が継続的に低下して中間データの生成が間に合わなくなった場合には、記録プロセス速度を満たせなくなり、印刷を停止させる必要が生じ、生産性を低下させることになる。
さらに、印刷を停止することによって生産性が低下することを少なくするために、印刷停止中も定着器のヒータなどへの通電を継続させた場合などには、印刷停止中にも関わらず消費電力が高くなるという問題もある。そこで、特許文献1には、印刷停止を防ぐ方法として、中間データのスプール量に応じて記録プロセス速度を切り替えることにより、印刷停止を防ぐ手法が開示されている。
電子写真方式の画像形成装置の光走査装置は、通常、半導体レーザから照射されたビームが高速で回転している回転多面鏡(以下、ポリゴンミラーという)の面で反射されて感光体ドラム上を主走査方向(印刷媒体水平方向)に走査する構成になっている。よって、ビームが感光体ドラム上を主走査方向へ走査する速度は、ポリゴンミラーの回転速度によって決まる。通常、記録プロセス速度を切り替える際には、感光体ドラムの回転速度や印刷媒体の搬送速度といった副走査方向(印刷媒体搬送方向)の速度だけでなく、主走査方向の速度(ポリゴンミラーの回転速度)も切り替える必要がある。しかし、ポリゴンミラーの回転速度を切り替える場合には、回転速度を変更してから回転が安定するまでに所定の時間がかかる。
そこで、ポリゴンミラーの回転速度を切り替えずに記録プロセス速度を変化させる方法として、特許文献2には、記録プロセス速度を1/n速にする場合に、n回の走査につき1回だけ、画像データに基づいてビームを照射する手法が開示されている。つまり、ポリゴンミラーの面を(n−1)面飛ばしでビームを照射して走査していることになる。これにより、ビームを感光体ドラム上に照射する回数(副走査方向の書き込み線数)を1/1速と同様にすることができ、ポリゴンミラーの回転速度を変化させずに、記録プロセス速度を1/nに切り替えることが可能である。
また、特許文献3には、感光体ドラム上を走査するレーザをシングルから2ビーム、4ビームへとマルチビーム化された画像形成装置において、空白データを挿入することにより、1/1速の場合と同様な画像を形成する手法が開示されている。
前述した特許文献1に記載の方法は、記録プロセス速度を変更する際に、ポリゴンミラーの回転速度を変化させなければ、1/1速の場合と同様な画像を形成できないという課題がある。また、特許文献2及び特許文献3に記載の方法は、記録プロセス速度を変化させた場合に、1/1速の場合に走査した位置を必ず走査する記録プロセス速度でない場合には、1/1速の場合と同様な画像を形成することができない。
図4は、600dpi・4ビームの画像形成装置における、1/1速及び15/16速
の感光体ドラム上の走査位置を説明するための図である。図4に示すように、1/1速の場合、走査間隔ΔYが1[dot]で一定であるのに対して、15/16速の場合は走査間隔ΔYが一定ではなく、走査間隔ΔYが1−1/4[dot]の箇所が生じる。このような場合、特許文献2及び特許文献3においては、1/1速の場合との書き込み線数の違いを解決できておらず、画像劣化を引き起こすという課題がある。
の感光体ドラム上の走査位置を説明するための図である。図4に示すように、1/1速の場合、走査間隔ΔYが1[dot]で一定であるのに対して、15/16速の場合は走査間隔ΔYが一定ではなく、走査間隔ΔYが1−1/4[dot]の箇所が生じる。このような場合、特許文献2及び特許文献3においては、1/1速の場合との書き込み線数の違いを解決できておらず、画像劣化を引き起こすという課題がある。
また、マルチビームを構成する画像形成装置では、各ビーム間の間隔は、画像形成装置の印刷解像度と同様になるよう調整されている。また、各ビームのスポット径についても、重ならないように調整されているため、ビームスポットの重なりも発生しない。しかし、15/16速の場合は、走査間隔ΔYが印刷解像度と一致しないため、ビームスポットの重なりが発生し、画像劣化を引き起こすという課題がある。
本発明は前述の問題点に鑑み、ポリゴンミラーの回転速度を変更しないようにして記録プロセス速度を変更した場合に、画像の劣化を防止できるようにすることを目的としている。
本発明の画像形成装置は、変調された光ビームを感光体ドラムに照射して静電潜像を形成し、前記静電潜像を顕像化して記録媒体に転写することによって前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記感光体ドラムの回転速度を制御する速度制御手段と、前記速度制御手段により制御される回転速度の変更による前記光ビームの走査位置のずれ量を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された走査位置のずれ量に基づいて、入力された画像データの濃度変換を行う濃度変換手段と、前記濃度変換手段によって濃度変換された画像データに基づいて前記感光体ドラムに前記光ビームを照射する照射手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、ポリゴンミラーの回転速度を変更せずに記録プロセス速度を任意の速度に変更する際に、記録プロセス速度が変動することに伴って画像が劣化することを抑制できる。
(第1の実施形態)
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置1の構造断面図である。以下の説明では、画像形成装置として4ドラム方式のカラーレーザビームプリンタの構造について説明する。
図1において、画像形成装置1の右側面下部には、転写材カセット53が装着されている。転写材カセット53にセットされた記録媒体(記録紙、透過シート等)は、給紙ローラ54によって一枚ずつ取り出され、搬送ローラ対55−a、55−bによって画像形成部に給送される。画像形成部には、記録媒体を搬送する転写搬送ベルト10が複数の回転ローラによって記録媒体搬送方向(図1では右から左方向に)扁平に張設され、その最上流部においては、記録媒体が転写搬送ベルト10に静電吸着される。また、このベルト搬送面に対向して4個のドラム状の像担持体として感光体ドラム14−C、14−Y、14−M、14−Kが直線状に配設されて画像形成部を構成している。ここで、Cはシアン、Yはイエロー、Mはマゼンタ、Kはブラックの各色成分を示している。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置1の構造断面図である。以下の説明では、画像形成装置として4ドラム方式のカラーレーザビームプリンタの構造について説明する。
図1において、画像形成装置1の右側面下部には、転写材カセット53が装着されている。転写材カセット53にセットされた記録媒体(記録紙、透過シート等)は、給紙ローラ54によって一枚ずつ取り出され、搬送ローラ対55−a、55−bによって画像形成部に給送される。画像形成部には、記録媒体を搬送する転写搬送ベルト10が複数の回転ローラによって記録媒体搬送方向(図1では右から左方向に)扁平に張設され、その最上流部においては、記録媒体が転写搬送ベルト10に静電吸着される。また、このベルト搬送面に対向して4個のドラム状の像担持体として感光体ドラム14−C、14−Y、14−M、14−Kが直線状に配設されて画像形成部を構成している。ここで、Cはシアン、Yはイエロー、Mはマゼンタ、Kはブラックの各色成分を示している。
なお、色成分毎の画像形成部は、搭載するトナーの色が異なるだけで、構造上の違いがないので、以下、色成分Cについて説明する。
C色用の画像形成部は、感光体ドラム14−Cの表面を一様に帯電させる帯電器50−C、C色トナーを収納し、感光体ドラム14−C上に生成された静電潜像を現像する現像器52−C、並びに、露光部51−Cを有する。現像器52−Cと帯電器50−Cとの間には、所定の間隙が設けられている。帯電器50−Cによってその表面が均一に帯電した感光体ドラム14−C上に、上記の間隙を介してレーザスキャナからなる露光部51−Cからのレーザ光(光ビーム)が図面に垂直な方向に走査露光(照射)される。これにより、走査露光した部分を非露光部分と異なる帯電状態、すなわち、静電潜像を生成する。現像器52−Cは上記の静電潜像にトナーを転移させて現像(顕像化)する。
また、転写搬送ベルト10の搬送面を挟んで転写部材57−Cが配置されている。感光体ドラム14−Cの周面上に形成(現像)されたトナー像は、対応する転写部材57−Cで形成される転写電界によって、搬送されてきた記録媒体に電荷吸収されて記録媒体面上に転写される。
上記処理を、他の色成分Y、M、Kについても同様に行うことにより、C,M,Y,Kの各色トナーが記録媒体に次々と転写されることになる。この後、定着器58により、記録媒体上の各色のトナーを熱溶融して定着させ、排紙ローラ対59−a、59−bによって記録媒体が機外に排出される。
なお、前述した例は、記録媒体上に各色成分のトナー像を転写する例であった。しかし、転写搬送ベルト上に各色成分のトナー像を転写し、その転写搬送ベルトに生成されたトナー像を記録媒体に再度転写(二次転写)する構成でも構わない。この場合の転写ベルトを中間転写ベルトという。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の構成例を説明するブロック図である。以下、不図示のポリゴンミラーの速度を変化させずに感光体ドラムの回転速度を変更する例について説明する。
図2において、プリンタエンジン201は、コントローラ202で生成されたビットマップデータをもとに印刷処理を行う。コントローラ202は基板に収容され、装置に収容した際に、プリンタエンジン201との電気的接続が行われる。
図2において、プリンタエンジン201は、コントローラ202で生成されたビットマップデータをもとに印刷処理を行う。コントローラ202は基板に収容され、装置に収容した際に、プリンタエンジン201との電気的接続が行われる。
画像生成部203は、不図示の外部装置(例えばパーソナルコンピュータ)等から受信する印刷データ(PDLデータ、イメージデータ等)より、印刷処理が可能なラスターイメージデータを生成する。そして、生成したラスターイメージデータをRGBデータ(例えば、各8ビットの256階調)として画素毎に出力する。この処理は、公知のものであるので詳述は省略する。
色変換部204は、画像生成部203から出力されたRGBデータを、プリンタエンジン201で処理可能なCMYK空間のデータに変換し、後段の画像メモリ205に蓄積する。画像メモリ205は、印刷処理を行うラスターイメージデータを一旦蓄積するものであり、1ページ分のイメージデータを蓄積するページメモリを有する。但し、複数ライン分のデータを記憶するバンドメモリのいずれでも構わない。説明を単純なものとするため、本実施形態では1ページ分のビットマップデータを記憶する容量を有するものとして説明する。
記録プロセス速度制御部206は、記録プロセス速度を制御する手段であって、感光体ドラム14−C、14−M、14−Y、14−Kの回転速度や、中間転写ベルトや記録媒体の搬送速度も制御する。また、記録プロセス速度制御部206は、感光体ドラム14−C、14−M、14−Y、14−Kの速度等を示す速度制御情報を、コントローラ202内の走査位置算出部208へ通知する。
図3(b)は、図3(a)に示すように記録プロセス速度を1/1速から15/16速へ変化させた場合の1/1速に対する走査位置ずれ量を説明する図である。
図3(a)に示すように記録プロセス速度を変更した場合、記録プロセス速度制御部206は、記録プロセス速度などを示す速度制御情報を、走査位置算出部208へ通知する。通知する速度制御情報は、感光体ドラムの回転速度値そのものでもよいし、図3(a)に示すように1/1速の場合の速度を1とした場合の相対速度Pでもよい。15/16速で露光を行う場合は、P=15/16という記録プロセス速度を通知すればよい。
図3(a)に示すように記録プロセス速度を変更した場合、記録プロセス速度制御部206は、記録プロセス速度などを示す速度制御情報を、走査位置算出部208へ通知する。通知する速度制御情報は、感光体ドラムの回転速度値そのものでもよいし、図3(a)に示すように1/1速の場合の速度を1とした場合の相対速度Pでもよい。15/16速で露光を行う場合は、P=15/16という記録プロセス速度を通知すればよい。
図3(a)に示すように、1/1速から63/64速、62/64速、61/64速、15/16速とプロセス速度を変化させながら露光する場合は、相対速度Pと共に、その速度が発生する期間ΔTを速度制御情報として通知する。また、記録プロセス速度制御部206による記録プロセス制御方法を1パターン以上に予め決定しておき、記録プロセス速度制御部206はパターンを選択する情報を速度制御情報として通知するようにしてもよい。
走査位置算出部208は、記録プロセス速度制御部206から通知された速度制御情報を用いて、各走査の副走査位置を算出する。ここで、ビーム数をNとし、1/1速での速度を1とした場合の相対速度をPとすると、1走査する度に走査位置が{(1−P)×N}[dot]ずつ1/1速の走査位置に対してずれていく。
図4は、4ビーム構成の画像形成装置において速度が15/16速に変化した場合の走査位置ずれ量を説明する図である。
図4において、速度が15/16速に変化すると、1走査毎に{(1−P)×N}={(1−15/16)×4}=1/4[dot]だけ走査位置がずれていく。1走査目(図4中の番号1〜4)の走査位置は、1/1速と同様であるが、2走査目(図4中の番号5〜8)の走査位置は、1/4[dot]ずれる。そして、3走査目(図4中の番号9〜12)の走査位置は、1/2[dot]ずれ、4走査目(図4中の番号13〜16)の走査位置は、3/4[dot]ずれる。この結果、5走査目(図4中の番号17〜20)の走査位置は、3/4+1/4=1となり、1/1速と同様となるが、6走査目(図4中の番号21〜24)の走査位置は、1+1/4=5/4となり、1/4[dot]ずれる。
図4において、速度が15/16速に変化すると、1走査毎に{(1−P)×N}={(1−15/16)×4}=1/4[dot]だけ走査位置がずれていく。1走査目(図4中の番号1〜4)の走査位置は、1/1速と同様であるが、2走査目(図4中の番号5〜8)の走査位置は、1/4[dot]ずれる。そして、3走査目(図4中の番号9〜12)の走査位置は、1/2[dot]ずれ、4走査目(図4中の番号13〜16)の走査位置は、3/4[dot]ずれる。この結果、5走査目(図4中の番号17〜20)の走査位置は、3/4+1/4=1となり、1/1速と同様となるが、6走査目(図4中の番号21〜24)の走査位置は、1+1/4=5/4となり、1/4[dot]ずれる。
図4に示す例では、記録プロセス速度が15/16速の場合を示しているため、1/4[dot]のずれ量が走査毎に蓄積される。しかし、記録プロセス速度が変化した場合は、蓄積されるずれ量も記録プロセス速度に応じて変化するため、走査位置算出部208は、記録プロセス速度に応じたずれ量を蓄積していく。そして、走査位置算出部208は、このようにして算出した走査位置情報を、濃度変換部209−C、209−M、209−Y、209−Kへ通知する。
以下、濃度変換部209−C、209−M、209−Y、209−Kは、トナーの色が異なるだけで構造上の違いがないため、色成分Cについて説明する。本実施形態では、記録プロセス速度の変動による走査位置のずれを補正するため、副走査方向に画像の重心移動を行う。以下、図4を参照しながら、重心移動による補正方法を説明する。
(1ライン目)
1/1速の1ライン目の画像を形成する際には、15/16速の場合の1走査目の走査位置ずれ量が0であるため、15/16速の1走査目ビーム1を使用する。出力する画像は、(1ライン目の画像データ)×1である。
1/1速の1ライン目の画像を形成する際には、15/16速の場合の1走査目の走査位置ずれ量が0であるため、15/16速の1走査目ビーム1を使用する。出力する画像は、(1ライン目の画像データ)×1である。
(2、3ライン目)
1/1速の2、3ライン目の画像を形成する際には、1ライン目と同様の手法により、それぞれ1走査目ビーム2、3を使用する。
1/1速の2、3ライン目の画像を形成する際には、1ライン目と同様の手法により、それぞれ1走査目ビーム2、3を使用する。
(4ライン目)
1/1速の4ライン目の画像を形成する際には、1ライン目と同様に、1走査目ビーム4を使用する。
1/1速の4ライン目の画像を形成する際には、1ライン目と同様に、1走査目ビーム4を使用する。
(5ライン目)
1/1速の5ライン目の画像を形成する際には、2走査目の走査位置ずれ量が1/4[dot]であるため、2走査目ビーム1及び2走査目ビーム2を使用する。2走査目ビーム1から(5ライン目の画像データ)×(1−1/4)を出力し、2走査目ビーム2から(5ライン目の画像データ)×(1/4)を出力する。
1/1速の5ライン目の画像を形成する際には、2走査目の走査位置ずれ量が1/4[dot]であるため、2走査目ビーム1及び2走査目ビーム2を使用する。2走査目ビーム1から(5ライン目の画像データ)×(1−1/4)を出力し、2走査目ビーム2から(5ライン目の画像データ)×(1/4)を出力する。
(6、7ライン目)
1/1速の6、7ライン目の画像を形成する際には、5ライン目と同様の手法により行う。
1/1速の6、7ライン目の画像を形成する際には、5ライン目と同様の手法により行う。
(8ライン目)
1/1速の8ライン目の画像を形成する際には、3走査目の走査位置ずれ量が1/2[dot]であるため、2走査目ビーム4及び3走査目ビーム1を使用する。2走査目ビーム4から(8ライン目の画像データ)×(1−1/4)を出力し、3走査目ビーム1から(8ライン目の画像データ)×(1/2)を出力する。
1/1速の8ライン目の画像を形成する際には、3走査目の走査位置ずれ量が1/2[dot]であるため、2走査目ビーム4及び3走査目ビーム1を使用する。2走査目ビーム4から(8ライン目の画像データ)×(1−1/4)を出力し、3走査目ビーム1から(8ライン目の画像データ)×(1/2)を出力する。
(9ライン目)
1/1速の9ライン目の画像を形成する際には、3走査目ビーム1から(8ライン目の画像データ)×(1/2)を出力し、3走査目ビーム2から(8ライン目の画像データ)×(1/2)を出力する。
1/1速の9ライン目の画像を形成する際には、3走査目ビーム1から(8ライン目の画像データ)×(1/2)を出力し、3走査目ビーム2から(8ライン目の画像データ)×(1/2)を出力する。
(10、11ライン目)
1/1速の10、11ライン目の画像を形成する際には、9ライン目と同様の手法により行う。
1/1速の10、11ライン目の画像を形成する際には、9ライン目と同様の手法により行う。
(12〜15ライン目)
1/1速の12〜15ライン目の画像を形成する際には、4走査目の走査位置ずれ量が3/4[dot]であるため、それぞれ8〜11ライン目の画像を形成する際と同様の手順により調整する。
1/1速の12〜15ライン目の画像を形成する際には、4走査目の走査位置ずれ量が3/4[dot]であるため、それぞれ8〜11ライン目の画像を形成する際と同様の手順により調整する。
(16ライン目)
1/1速の16ライン目の画像を形成する際には、5走査目の走査位置ずれ量が0[dot]であるため、5走査目ビーム1を使用する。5走査目ビーム1から(16ライン目の画像データ)×1を出力する。
1/1速の16ライン目の画像を形成する際には、5走査目の走査位置ずれ量が0[dot]であるため、5走査目ビーム1を使用する。5走査目ビーム1から(16ライン目の画像データ)×1を出力する。
(17、18ライン目)
1/1速の17、18ライン目の画像を形成する際には、16ライン目と同様な手法により行う。
1/1速の17、18ライン目の画像を形成する際には、16ライン目と同様な手法により行う。
(19ライン目)
1/1速の19ライン目の画像を形成する際には、6走査目の走査位置ずれ量が1/4[dot]であるため、5走査目ビーム4及び6走査目ビーム1を使用する。5走査目ビーム4から(19ライン目の画像データ)×1を出力し、6走査目ビーム1から(19ライン目の画像データ)×(1/4)を出力する。
1/1速の19ライン目の画像を形成する際には、6走査目の走査位置ずれ量が1/4[dot]であるため、5走査目ビーム4及び6走査目ビーム1を使用する。5走査目ビーム4から(19ライン目の画像データ)×1を出力し、6走査目ビーム1から(19ライン目の画像データ)×(1/4)を出力する。
(20ライン目)
1/1速の20ライン目の画像を形成する際には、6走査目の走査位置ずれ量が1/4[dot]のため、6走査目ビーム1及び6走査目ビーム2を使用する。6走査目ビーム1から(20ライン目の画像データ)×(1−1/4)を出力し、6走査目ビーム2から(20ライン目の画像データ)×(1/4)を出力する。
1/1速の20ライン目の画像を形成する際には、6走査目の走査位置ずれ量が1/4[dot]のため、6走査目ビーム1及び6走査目ビーム2を使用する。6走査目ビーム1から(20ライン目の画像データ)×(1−1/4)を出力し、6走査目ビーム2から(20ライン目の画像データ)×(1/4)を出力する。
上記補正を行うため、濃度変換制御部210−Cは、走査位置情報(走査位置ずれ量情報)から、濃度補正に必要な画像データを画像メモリ205から読み出すためのアドレスを生成する。これにより、画像データが濃度変換処理部211−Cへ入力される。また、濃度変換制御部210−Cは、濃度補正に必要な濃度変換情報を濃度変換処理部211−Cへ出力する。ここで、濃度変換情報とは、濃度変換処理部211−Cで濃度変換する際の濃度比率α、βを示す情報である。本実施形態では、画像の重心位置を感光体ドラムの回転方向(副走査方向)に移動させるため、1/1速の場合には1つのビームに出力していた画像データを、2つのビームに画像データを分配して出力している。分配する濃度比率α、βを示すのが濃度変換情報である。なお、濃度比率αは、副走査方向に対して上ラインの画素濃度の比率であり、濃度比率βは、副走査方向に対して下ラインの画素濃度の比率である。
図5は、図4に示す例における、ビーム毎の画像データに対応する濃度変換情報の一例を示す図であり、図6は、濃度変換制御部210−Cが濃度変換情報を生成する処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、対象となる走査位置において、出力すべき画像がない部分(画像端)であるか否かを判定する(S601)。この判定の結果、画像端である場合は、濃度変換情報として濃度比率α、βはともに0とする(S612)。但し、白画像を出力して濃度変換情報を1としてもよい。図4に示す6走査目ビーム3、4がこれに該当する。
まず、対象となる走査位置において、出力すべき画像がない部分(画像端)であるか否かを判定する(S601)。この判定の結果、画像端である場合は、濃度変換情報として濃度比率α、βはともに0とする(S612)。但し、白画像を出力して濃度変換情報を1としてもよい。図4に示す6走査目ビーム3、4がこれに該当する。
一方、S601の判定の結果、画像端でない場合は、対象とする走査位置において、対象とする走査位置より上(副走査逆方向)の走査位置にて走査位置ずれが未発生であるか否かを判定する(S602)。この判定の結果、走査位置ずれが未発生である場合は、上の走査位置から重心移動された画像データは存在しないため、濃度比率α=0とする(S603)。図4における、全1走査目ビーム、2走査目ビーム1、全5走査目ビーム及び6走査目ビーム1がこれに該当する。
一方、S602の判定の結果、対象とする走査位置より上の走査位置にて走査位置ずれが発生している場合は、上の走査位置から重心移動された画像データが存在するため、濃度比率αは上の走査位置の走査位置ずれ量によって決まる。すなわち、上の走査位置ずれ量がΔY1[dot]であった場合に、濃度比率α=ΔY1とする(S604)。図4における、2走査目ビーム2〜4、全3走査目ビーム、全4走査目ビーム及び6走査目ビーム2がこれに該当する。
次に、対象とする走査位置において、走査位置ずれが未発生であるか否かを判定する(S605)。この判定の結果、走査位置ずれが未発生である場合は、重心移動をする必要がないため、濃度比率β=1とする(S607)。図4における、全1走査目ビーム、及び全5走査目ビームがこれに該当する。
一方、S605の判定の結果、対象とする走査位置において、走査位置ずれが発生している場合は、さらに、対象とする走査位置より下(副走査方向)の走査位置にて走査位置ずれが未発生であるか否かを判定する(S606)。この判定の結果、下の走査位置にて走査位置ずれが発生していない場合は、下の走査ビームを用いて走査するのが好ましいため、濃度比率β=0とする(S608)。図4における、4走査目ビーム4がこれに該当する。
一方、S606の判定の結果、下の走査位置にて走査位置ずれが発生している場合は、走査位置ずれ量がΔY2[dot]であるものとして、濃度比率β=ΔY2とする(S609)。図4における、全2走査目ビーム、全3走査目ビーム、4走査目ビーム1〜3及び6走査目ビーム1がこれに該当する。
次に、対象とする走査位置において、2重露光が未発生であるか否かを判定する(S610)。図4に示すように、L走査目ビーム4と(L+1)走査目ビーム1との間には、走査位置ずれによりレーザースポットの重なりが生じる。15/16速では、1/16[dot]の重なりが発生し、2重に露光される。露光エネルギーは逐次蓄積されるため、複数回露光した場合、形成される画素サイズは1回露光した場合より大きくなる傾向にある。そこで本実施形態では、多重に露光される位置に関して、濃度変換制御部210−Cにて生成する濃度変換情報を制御することにより、多重に露光されることによる画像に対する影響を解決する。すなわち、S610の判定の結果、2重露光が発生している場合は、露光の重なり量をΔY3[dot]とした場合に、濃度比率α、βをそれぞれ(1−ΔY3)倍した値とする(S611)。一方、S610の判定の結果、2重露光が未発生である場合は、そのままS613に進む。
次に、すべての走査位置において濃度比率α、βを決定したか否かを判定する(S613)。この判定の結果、まだ判定していない走査位置が存在する場合にはS601へ戻り、すべての走査位置において濃度比率α、βを決定した場合には処理を終了する。
濃度変換処理部211−Cでは、画像メモリ205から入力された画像データに対し、上述した手順によって濃度変換制御部210−Cにより生成された濃度度変換情報を用いて濃度変換を行う。画像データのうち、副走査方向に対して上ラインの画素濃度をA、下ラインの画像データをBとした場合、以下の式(1)を用いて濃度変換を行う。
濃度変換後の画像データ=A×α+B×β ・・・(1)
濃度変換後の画像データ=A×α+B×β ・・・(1)
そして、濃度変換処理部211−C、211−M、211−Y、211−Kで濃度変換された画像データは、それぞれPWM処理部212−C、212−M、212−Y、212−Kに出力される。PWM処理部212−C、212−M、212−Y、212−Kでは、公知のパルス幅変調信号が生成され、露光ユニット207−Y、207−M、207−C、207−Kにて走査露光が行われる。
以上のように本実施形態によれば、走査位置に応じて濃度比率α、βを決定し、画像の重心を副走査方向に移動させて濃度変換を行うようにしたので、画像が劣化することを防止することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、中間調処理(ハーフトーン処理)を行う場合の濃度変換の方法について説明する。なお、本実施形態に係る画像形成装置の構成については、図1及び図2と同様であり、基本的な処理内容については第1の実施形態と同様である。また、濃度変換情報を生成する処理手順も図6と同様であるため、これらの説明は省略する。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、中間調処理(ハーフトーン処理)を行う場合の濃度変換の方法について説明する。なお、本実施形態に係る画像形成装置の構成については、図1及び図2と同様であり、基本的な処理内容については第1の実施形態と同様である。また、濃度変換情報を生成する処理手順も図6と同様であるため、これらの説明は省略する。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。
図7は、濃度変換処理部211−Cの詳細な構成例を示すブロック図である。
図7において、濃度変換処理部211−Cは、ラインバッファ701、パターン記憶部703、濃度変換選択部704、多値濃度変換部705、中間調処理部706、及び濃度変換部707によって構成されている。
図7において、濃度変換処理部211−Cは、ラインバッファ701、パターン記憶部703、濃度変換選択部704、多値濃度変換部705、中間調処理部706、及び濃度変換部707によって構成されている。
濃度変換選択部704は、例えばラインバッファ701から得た横3画素×縦5画素のウィンドウデータ702とパターン記憶部703に記憶されている画像パターンとを比較する。そして、画像データのパターンを検出し、適切な濃度変換方法を選択する。なお、ウィンドウデータ702のサイズは3×5に限らず、n×mの任意の大きさで構わない。また、濃度変換方法を選択する際には、スキャン時やプリント時により前段のプロセスから濃度情報と共に画素ごとに送られてくる属性情報により濃度変換方法を選択してもよい。
多値濃度変換部705及び濃度変換部707は、濃度変換情報である濃度比率α、βの情報を受け取り、第1の実施形態で説明した式(1)を用いて濃度変換を行う。多値濃度変換部705は、中間調処理部706によって中間調処理される前の多値の画像データに対して濃度変換を行う。一方、濃度変換部707は、中間調処理部706により中間調処理された二値データ等に対して濃度変換を行う。なお、中間調処理後の濃度は3値や4値といったデータであってもよい。
中間調処理部706は、入力された多値の画像データのビット数を削減しながら、画像の階調表現を維持するための変換処理(中間調処理)を行う。中間調化するためのセルサイズは画像データの種類に応じて変更することにより、適正な画像再現が可能となる。
中間調処理を行う場合、入力画像に対して中間調処理及び濃度変換を行う順序によって、画像再現性に影響を与える。以下、入力画像に対して中間調処理、濃度変換の順で行った場合と、入力画像に対して濃度変換、中間調処理の順で行った場合との処理結果の一例を、図8及び図9を参照しながら説明する。
図8は、入力画像に対して中間調処理、濃度変換の順で処理を行った場合に出力される画像の一例を示す図である。
図8(a)に示す入力画像800の解像度は600dpiであり、濃度は50%の一定濃度である。この入力画像800に対して4×4の中間調パターンを用いて中間調処理すると、図8(b)に示す画像801が得られる。この画像801は本来求められる画像であり、濃度変換を行った後にこの画像801と同等の画像が得られると、画像劣化なく濃度変換による副走査位置ずれの補正が実現できたと言える。
図8(a)に示す入力画像800の解像度は600dpiであり、濃度は50%の一定濃度である。この入力画像800に対して4×4の中間調パターンを用いて中間調処理すると、図8(b)に示す画像801が得られる。この画像801は本来求められる画像であり、濃度変換を行った後にこの画像801と同等の画像が得られると、画像劣化なく濃度変換による副走査位置ずれの補正が実現できたと言える。
ところが、中間調処理後の画像801に対して、記録プロセス速度を通常時に比べて3/4速に減速し、濃度変換によって書き込み線数及び走査位置の補正を行うと、図8(c)に示す画像802が得られる。図8に示す例では、3/4に減速した記録プロセス速度によって、書き込み線数が4/3倍に増加するため、図8(c)に示す画像802は800dpi相当の画像となっている。そして、この画像802に対して露光を行うと、図8(d)に示す画像803が得られる。中間調処理を行った画像に濃度変換を行うと、低濃度に変換された画素は再現されにくいため、中間調処理により中間階調画像の網点の再現性劣化が生じている。
図9は、入力画像に対して濃度変換、中間調処理の順で処理を行った場合に出力される画像の一例を示す図である。
図9(a)に示す入力画像900は、図8(a)に示した入力画像800と同様に、50%の一定濃度であり、解像度が600dpiの画像である。この入力画像900に対して、前述した画像802と同様の濃度変換により書き込み線数及び走査位置の補正を行うと、図9(b)に示す画像901が得られる。
図9(a)に示す入力画像900は、図8(a)に示した入力画像800と同様に、50%の一定濃度であり、解像度が600dpiの画像である。この入力画像900に対して、前述した画像802と同様の濃度変換により書き込み線数及び走査位置の補正を行うと、図9(b)に示す画像901が得られる。
このような濃度変換を行うことにより、上下1ラインの部分が25%の濃度となる。このように濃度変換を行った後の画像に対して、中間調処理を行うと、図9(c)に示す画像902が得られる。図9(c)に示す画像902には、上端及び下端の1ライン分は濃度が25%となっているが、その他の部分に関しては、図8(b)に示す画像801と同様の画像となっている。したがって、この画像902に対して露光を行うと、図9(d)に示す画像903が得られる。図9(d)に示す画像903には、図8(d)に示す画像803に見られたような中間階調画像の網点の劣化は発生していない。
このようにエッジのない画像の場合には、濃度変換により位置ずれ補正を行った画像に対して中間調処理すると、画像の劣化を抑制することが可能になる。
一方、文字や線画等、周りの濃度に対して急峻に変化する画像のエッジ部においては、以下のような問題がある。例えば、図10に示すように、入力画像1001に対して濃度変換を行うと、図10に示す画像1002が得られる。この画像1002に対して中間調処理を施すと、エッジ部1003が中間調パターンに従って形成されるため、濃度変換の結果が無効化されてしまい、エッジ部1003において隙間が生じることになる。その結果、文字や線画などの画像のエッジ部ではジャギーが発生したり、数ドット幅の細線などでは点線状に描画されたり、全く描画されなくなったりする。これ以外にも、画像データの特徴により画像が乱れることがある。
このような弊害を防止するために、本実施形態では、濃度変換選択部704は上記濃度変換に際して画像データの特徴を検出し、その特徴に応じた適切な濃度変換処理を選択する。以下、本実施形態における濃度変換選択部704の処理について説明する。
図11は、濃度変換選択部704の詳細な構成例を示すブロック図である。
図11において、濃度変換選択部704は、画像属性付加部1106及び処理選択部1107により構成されている。
図11において、濃度変換選択部704は、画像属性付加部1106及び処理選択部1107により構成されている。
まず、画像属性付加部1106により、変換対象である注目画素1102を中心とした所定領域内に存在する画素が、ウィンドウ1104を構成する画素としてラインバッファ701から読み出される。そして、2値化処理部1103は、ラインバッファ701から読み出されたウィンドウ1104の多値の画像データを2値化データに変換する。画像データを2値化する方法には、最上位ビットで2値化する方法と、隣接画素での平均値を求め、平均値との比較により2値化する方法とがある。2値化された処理結果は、比較器1101に入力される。
また、画像属性付加部1106により、パターン記憶部703から画像パターンを示す濃度変換判定パターン1105が読み出される。この濃度変換判定パターン1105はそれぞれ比較器1101に入力され、2値化された画像データと比較される。
比較器1101は、濃度変換判定パターン1105と、ラインバッファ701から出力された画像データ(2値化データ)とを比較する。そして、パターンが一致する場合には、パターンに対応する画像属性情報を処理選択部1107に出力する。処理選択部1107は、入力される画像属性情報に対応する濃度変換処理方法を決定し、多値濃度変換処理、中間調処理、濃度変換処理の選択を行う。
図12は、濃度変換判定パターン1105の一例を示す図である。以下、濃度変換判定パターンとして3×3のパターンを例として説明する。なお、ウィンドウサイズが3×5の場合であっても、注目画素1102を中心として3×3のパターンと一致するパターンが存在するか否かを判定すればよい。
図12(a)には、注目画素1102を含む2ドット幅以上のラインが構成されている場合のパターンの一例を示す。比較器1101により、図12(a)に示すような濃度変換判定パターンが2値化データから検知された場合は、設定される濃度変換方法として例えば、多値濃度変換処理ON、中間調処理OFF、濃度変換処理OFFが設定される。また中間調処理に関しては、他の例としてエッジ画素用の中間調テーブルを参照するなどとしてもよい。
図12(b)には、注目画素1102を含む1ドット幅のラインが構成されている場合のパターンの一例を示す。比較器1101により、図12(b)に示すような濃度変換判定パターンが2値化データから検知された場合においても、例えば多値濃度変換処理ON、中間調処理OFF、濃度変換処理OFFが設定される。中間調処理に関しては、他の例として細線用の中間調テーブルを参照するなど、より細線が描画されやすい構成としてもよい。
図12(c)は、ウィンドウ1104内の画素が所定の模様を形成している場合のパターンの一例を示す。比較器1101により、図12(c)に示す濃度変換判定パターンが2値化データから検知された場合は、設定される濃度変換方法として例えば、多値濃度変換処理OFF、中間調処理ON、濃度変換処理ONが選択される。
また、比較器1101による比較の結果、いずれの濃度変換判定パターンとも一致しなかった場合には、多値濃度変換処理ON、中間調処理ON、濃度変換処理OFFが選択される。
そして、濃度変換処理部211−C、211−M、211−Y、211−Kで濃度変換された画像データは、それぞれPWM処理部212−C、212−M、212−Y、212−Kに出力される。PWM処理部212−C、212−M、212−Y、212−Kでは、公知のパルス幅変調信号が生成され、露光ユニット207−Y、207−M、207−C、207−Kにて走査露光が行われる。
以上のように本実施形態によれば、画像のパターンを判定することによって、多値濃度変換処理、中間調処理、及び濃度変換処理の組合せを変更するようにした。これにより、中間調処理を行うことによって画像が劣化することをより防止することができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
14−C、14−Y、14−M、14−K 感光体ドラム
206 記録プロセス速度制御部
207−C、207−Y、207−M、207−K 露光ユニット
208 走査位置算出部
209−C、209−Y、209−M、209−K 濃度変換部
210−C、210−Y、210−M、210−K 濃度変換制御部
211−C、211−Y、211−M、211−K 濃度変換処理部
206 記録プロセス速度制御部
207−C、207−Y、207−M、207−K 露光ユニット
208 走査位置算出部
209−C、209−Y、209−M、209−K 濃度変換部
210−C、210−Y、210−M、210−K 濃度変換制御部
211−C、211−Y、211−M、211−K 濃度変換処理部
Claims (11)
- 変調された光ビームを感光体ドラムに照射して静電潜像を形成し、前記静電潜像を顕像化して記録媒体に転写することによって前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記感光体ドラムの回転速度を制御する速度制御手段と、
前記速度制御手段により制御される回転速度の変更による前記光ビームの走査位置のずれ量を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された走査位置のずれ量に基づいて、入力された画像データの濃度変換を行う濃度変換手段と、
前記濃度変換手段によって濃度変換された画像データに基づいて前記感光体ドラムに前記光ビームを照射する照射手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記濃度変換手段は、画像の重心を副走査方向に移動させて濃度変換を行うことにより、前記走査位置のずれ量を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記照射手段は、2つ以上の光ビームを照射することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記濃度変換手段は、前記走査位置のずれによって多重に露光される走査位置の画像データを濃度変換することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記濃度変換手段は、
前記入力された画像データのパターンを示す画像属性情報を生成する生成手段と、
前記画像データの中間調処理を行う中間調処理手段と、
前記生成手段によって生成された画像属性情報に基づいて、前記濃度変換及び前記中間調処理手段による中間調処理の組合せ及び順序を選択する選択手段とを有し、
前記選択手段によって選択された組合せ及び順序により濃度変換を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記生成手段は、所定の画像パターンと、前記入力された画像データの中の変換対象となる画素を中心とした所定領域内の画素とを比較することによって前記画像属性情報を生成することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記生成手段は、前記入力された画像データを2値化する手段を有し、前記2値化された画像データの中の変換対象となる画素を中心とした所定領域内の画素と比較することによって前記画像属性情報を生成することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記画像属性情報は、ドットを構成するパターンであることを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記選択手段は、前記画像属性情報に基づいて、濃度変換、中間調処理の後に濃度変換、及び濃度変換の後に中間調処理の中から選択することを特徴とする請求項5〜8の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 変調された光ビームを感光体ドラムに照射して静電潜像を形成し、前記静電潜像を顕像化して記録媒体に転写することによって前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記感光体ドラムの回転速度を制御する速度制御工程と、
前記速度制御工程において制御される回転速度の変更による前記光ビームの走査位置のずれ量を算出する算出工程と、
前記算出工程において算出された走査位置のずれ量に基づいて、入力された画像データの濃度変換を行う濃度変換工程と、
前記濃度変換工程において濃度変換された画像データに基づいて前記感光体ドラムに前記光ビームを照射する照射工程とを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 変調された光ビームを感光体ドラムに照射して静電潜像を形成し、前記静電潜像を顕像化して記録媒体に転写することによって前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置を制御するためのプログラムであって、
前記感光体ドラムの回転速度を制御する速度制御工程と、
前記速度制御工程において制御される回転速度の変更による前記光ビームの走査位置のずれ量を算出する算出工程と、
前記算出工程において算出された走査位置のずれ量に基づいて、入力された画像データの濃度変換を行う濃度変換工程と、
前記濃度変換工程において濃度変換された画像データに基づいて前記感光体ドラムに前記光ビームを照射する照射工程とをコンピュータに実行させことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013060535A JP2014186144A (ja) | 2013-03-22 | 2013-03-22 | 画像形成装置及びその制御方法 |
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