JP2014185842A - 保冷庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】単にファンを設置するだけの構成と比較して庫内湿度のムラを低減可能な保冷庫を提供する。
【解決手段】保冷庫1は、庫内下部に加湿器4を備え、庫内上部に湿度センサ5を備える。加湿器4の霧(加湿空気)の吹出し口にはダクト13が設けられる。ダクト13は加湿器4により加湿された気体を庫内上部に導く。先端開口13aは最上段の棚2より上方に位置する。加湿器4の近傍にはファン6が設けられる。ファン6は、加湿器4の内部に向けて庫内の気体を押し出し、ダクト13内に庫内上部への気流を発生させる。ファン6により、加湿器4の発生する加湿空気はダクト13の先端開口13aから押し出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワインクーラー等の保冷庫に関する。
ワインクーラー等の保冷庫は、一般に、ペルチェ式あるいはコンプレッサー式の冷却装置を備え、庫内を一定の低温度に保つように制御している。一方、ワインの保管には、庫内を一定の高湿度に保つことも重要である。低湿度ではワインのコルク栓が乾燥により痩せ、瓶内の機密性が低下し、空気中の酸素によりワインが酸化される。
特開平10−292978号公報
保冷庫の庫内は上部と下部で温度が異なる。温度が異なると、同じ水蒸気量でも湿度が異なり、庫内の湿度にムラが生じる。ファンによる空気循環で庫内湿度を均一にしようとしても、単にファンを設置するだけでは庫内に貯蔵瓶が多くなると庫内湿度を均一にできるとは限らない。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、単にファンを設置するだけの構成と比較して庫内湿度のムラを低減可能な保冷庫を提供することにある。
本発明のある態様は、保冷庫であり、本体が庫内下部又は中部に設けられた加湿器と、前記加湿器により加湿された気体を庫内上部に導く第1のダクトと、前記第1のダクト内に庫内上部への気流を発生させる第1のファンと、庫内上部に設けられた湿度センサとを備え、前記湿度センサが検出した庫内湿度を基に前記加湿器の動作を制御する。
前記加湿器の本体が庫内下部に設けられていてもよい。
庫内に複数段の棚を備え、前記第1のダクトの少なくとも1つの排出口が最上段の棚より上方に位置してもよい。
前記第1のダクトは、高さ方向の位置が相互に異なる複数の排出口を有してもよい。
前記加湿器とは非接続で上下方向に延びる第2のダクトと、前記第2のダクト内に上方への気流を発生させる第2のファンとを備え、前記第2のダクトは、高さ方向の位置が相互に異なる複数の排出口を有してもよい。
前記加湿器内の空間を通らない経路で前記第1のダクト内に庫内上部への気流を発生させる第2のファンを備えてもよい。
前記第1のダクト内から前記加湿器内の空間に向かう気流を止める第1の逆止弁と、前記第1のダクト内から前記第2のファン側に向かう気流を止める第2の逆止弁とを備えてもよい。
庫内での結露により生じた水を受ける結露受け部を備え、前記結露受け部に貯まった水を前記加湿器での加湿に利用してもよい。
前記加湿器が超音波式加湿器であってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、単にファンを設置するだけの構成と比較して庫内湿度のムラを低減可能な保冷庫を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る保冷庫1の斜視図。 図1に示す保冷庫1による庫内湿度均一化の効果を確認するための試験環境を示す正面図。 図2に示す構成と庫内湿度均一化の効果を比較するための試験環境を示す正面図。 図3に示す環境において、加湿器4による湿度制御を行わなかった場合の湿度の時間経過を示すグラフ。 図3に示す環境において、庫内下部の加湿器4による湿度制御を行い、ファン6は稼働せず、湿度制御に用いる湿度センサ5の位置を庫内下部、庫内中部、庫内上部と順に変化させたときの湿度の時間経過を示すグラフ。 図3に示す環境において、庫内下部の加湿器4による湿度制御を行い、庫内下部のファン6を稼働し、湿度制御に用いる湿度センサ5の位置を庫内上部、庫内中部、庫内下部と順に変化させたときの湿度の時間経過を示すグラフ。 図2に示す環境において、庫内下部の加湿器4による湿度制御を行い、庫内下部のファン6を稼働してダクト13内に庫内上部への気流を発生させ、庫内上部の湿度センサ5を湿度制御に用いたときの湿度の時間経過を示すグラフ。 本発明の実施の形態2に係る保冷庫の要部拡大正断面図。 本発明の実施の形態3に係る保冷庫1Aの概略正面図。 実施の形態3の比較例に関し、図9の保冷庫1A内での、ダクト13の排出口13b,13cを無くした場合における霧噴出の模式図。 図9の保冷庫1A内での霧噴出の模式図。 実施の形態3においてファン20を追加した保冷庫1A’の概略正面図。 実施の形態3の比較例に関し、図12の保冷庫1A’での、ダクト13の排出口13b,13cを無くした場合における湿度の時間経過を示すグラフ。 図12の保冷庫1A’における湿度の時間経過を示すグラフ。 本発明の実施の形態4に係る保冷庫1Bの概略正面図。 図15の保冷庫1B内での霧噴出及び気流発生の模式図。 本発明の実施の形態5に係る保冷庫内での霧噴出及び気流発生の模式図。 図18(A)は、図17の霧用逆止弁付きダクト18の遮断状態説明図。図18(B)は、霧用逆止弁付きダクト18の開放状態説明図。 ダクト13を保冷庫の側壁内部に設けた実施の形態の拡大平断面図。 断面三角形のダクト13を庫内角部に設けた実施の形態の拡大平断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1に係る保冷庫1の斜視図である。保冷庫1は例えばワインクーラー(ワインセラー)である。保冷庫1は、略直方体形状であり、庫内に複数段の棚2を備える。棚2は、金属あるいは木等であり、庫内の気流を妨げないように例えば連子状ないし格子状に組まれている。保冷庫1は、庫内の物の出し入れ用のドア3を前面に備え、また庫内冷却用の冷却装置7を背面に備える。冷却装置7はペルチェ式あるいはコンプレッサー式のいずれでもよい。
保冷庫1は、庫内下部に加湿器4(加湿器本体)を備え、庫内上部に湿度センサ5を備える。加湿器4は庫内中部に設けられてもよい。なお、ここでは庫内を高さ方向に3等分したときの各部分を上から順に上部、中部、下部と定義する。図示の例では、加湿器4は庫内底部上(最下段の棚2の下方)に設けられている。加湿器4は、多くの熱を発生するスチーム式以外のものが好ましく、例えば超音波式加湿器とする。加湿器4の霧(加湿空気)の吹出し口にはダクト13が設けられる。ダクト13は加湿器4により加湿された気体を庫内上部に導く。すなわち、ダクト13の先端開口13aは庫内上部に位置する。図示の例では、先端開口13aは最上段の棚2より上方に位置する。加湿器4の近傍にはファン6が設けられる。ファン6は、例えば多翼ファン(シロッコファン)であって、加湿器4の内部に向けて庫内の気体を押し出し、ダクト13内に庫内上部への気流を発生させる。ファン6により、加湿器4の発生する加湿空気はダクト13の先端開口13aから押し出される。
図2は、図1に示す保冷庫1による庫内湿度均一化の効果を確認するための試験環境を示す正面図である。図2に示すように、保冷庫1の各段の棚2には瓶12を1本ずつ、左右交互に載せた(千鳥状に約50%の充填率)。また、庫内上部には上部湿度センサ8を設け、庫内中部には中部湿度センサ9を設け、庫内下部には下部湿度センサ10を設け、庫外には庫外湿度センサ11を設け、湿度センサ5(湿度制御に用いる湿度センサ)は庫内上部に配置した。加湿器4及びファン6は庫内下部(底部)に配置した。ダクト13の先端開口13aの位置は最上段の棚2より上とした。
図3は、図2に示す構成と庫内湿度均一化の効果を比較するための試験環境を示す正面図である。図3の構成は、図2の構成と比較して、ダクト13が無くなった点と、ファン6の風向が上向き変わった点と、湿度センサ5(湿度制御に用いる湿度センサ)を試験条件に応じて位置A(庫内上部)、位置B(庫内中部)、又は位置C(庫内下部)に配置した点で相違し、その他の点は同様である。
図4は、図3に示す環境において、加湿器4による湿度制御を行わなかった場合の湿度の時間経過を示すグラフである。庫内温度はペルチェ式の冷却装置にて10℃に制御し、加湿は行なわなかった。図4に示すように、加湿器4による湿度制御が無いと、0秒から最初のドア3の開閉(2000秒付近)までの期間において、庫内上部は湿度58%(上部湿度センサ8による測定結果)、庫内中部は湿度62%(中部湿度センサ9による測定結果)、庫内下部は湿度68%(下部湿度センサ10による測定結果)であり、庫内での高さにより湿度にムラが発生した。庫外は湿度約40%(庫外湿度センサ11による測定結果)であった。2000秒付近においてドア3の開閉作業(約10秒)を行うと外気(温度約25℃、湿度約40%)が取り込まれ庫内で冷却されるため、庫内湿度が上昇した。なお、庫外が十分に乾いた空気であれば、ドア3の開閉により庫内湿度は下降する。上昇した庫内湿度は湿度の拡散により元の湿度に戻ろうとするが、完全に元の状態に戻るには数分程度が必要であった。その後、4000秒付近におけるドア3の開閉作業(約10秒)では、更に湿度が上昇した。また、4000秒付近で庫内上部に設置済みのファン6を起動し、庫内の空気循環を開始した。これにより庫内上部と庫内中部との間での湿度のムラは解消されたが庫内下部の湿度は庫内上部と庫内中部の湿度と一致することはなかった。原因としては、ファン6の能力が弱いことと、庫内に貯蔵されているワインの瓶12による空気循環の阻害がある。その後、8000秒付近でファン6を停止すると、庫内上部と庫内中部との間に再び湿度のムラが発生した。図4の結果より、加湿器4による湿度制御を行わないと、ファン6を稼働しても庫内湿度のムラを解消できないことが明らかとなった。
図5は、図3に示す環境において、庫内下部の加湿器4による湿度制御を行い、ファン6は稼働せず、湿度制御に用いる湿度センサ5の位置を庫内下部、庫内中部、庫内上部と順に変化させたときの湿度の時間経過を示すグラフである。庫内温度はペルチェ式の冷却装置にて図4の場合と同様に10℃に制御した。また、湿度制御の条件は、目標湿度70%に対してヒステリシス特性を持たせ、庫内湿度が67.5%以下になると加湿器4をオン、庫内湿度が72.5%以上になると加湿器4をオフするように設定した。なお、こうした温度制御、湿度制御の条件は後述の図6及び図7においても共通とした。図5の結果より、庫内下部の加湿器4による加湿を行いファン6を稼働させなかった場合は、湿度制御に用いる湿度センサ5の位置を庫内上部、中部、下部のいずれにしても、庫内湿度のムラを解消できないことが明らかとなった。
図6は、図3に示す環境において、庫内下部の加湿器4による湿度制御を行い、庫内下部のファン6を稼働し、湿度制御に用いる湿度センサ5の位置を庫内上部、庫内中部、庫内下部と順に変化させたときの湿度の時間経過を示すグラフである。温度制御、湿度制御の条件は図5の場合と同じとした。図6の結果より、庫内下部の加湿器4による加湿を行い庫内下部のファン6による空気循環を行った場合は、湿度制御に用いる湿度センサ5の位置を庫内上部、中部、下部のいずれにしても、庫内湿度のムラを解消できないことが明らかとなった。なお、図6において「制御用センサ:中」の期間の後半以降の経過時間では、加湿器4は停止している。図6の条件では、湿度が一度、制御上限値に達し、過剰に加湿を行うと湿度が目標値以下にならず、湿度制御ができない状態を示している。
図7は、図2に示す環境において、庫内下部の加湿器4による湿度制御を行い、庫内下部のファン6を稼働してダクト13内に庫内上部への気流を発生させ、庫内上部の湿度センサ5を湿度制御に用いたときの湿度の時間経過を示すグラフである。温度制御、湿度制御の条件は図5の場合と同じとした。図7に示すように、図2の環境では、目標湿度70%に対して振れ幅は概ね65%〜83%の範囲で、移動平均でみれば庫内上部、庫内中部、庫内下部のいずれにおいても概ね68%〜80%の湿度範囲に収まっており、均一性の良好な湿度特性が得られた。
本実施の形態によれば、庫内下部の加湿器4から吹き出された加湿空気がファン6によってダクト13の先端開口13aから押し出され、温度の高い庫内上部で気化熱を奪い高い湿度の空気を形成するので、庫内下部より乾燥しやすい庫内上部の湿度を庫内下部と同等程度に高く維持することができる。また、加湿空気は比重が重いので自然に庫内中部ないし庫内下部に向かって降下するため自然に対流が発生し、庫内の空気循環が促され、庫内上部から下部にかけて湿度のムラを低減することができる。さらに、湿度制御に用いる湿度センサ5を庫内上部に設けているため、庫内湿度の振れ幅を小さくすることができ、庫内を目標湿度により近い範囲に制御可能である。
実施の形態2
図8は、本発明の実施の形態2に係る保冷庫の要部拡大正断面図である。この保冷庫は、庫内での結露により生じた水を受ける結露受け皿14を備え、結露受け皿14に貯まった水を加湿器4での加湿に利用する。結露受け皿14の底部には圧電素子15が設けられる。圧電素子15の周囲は加湿器4の側壁に囲まれるため、圧電素子15の振動による霧は主として加湿器4の側壁の内側に発生する。なお、保冷庫のハウジングとは別に結露受け皿14を設けてもよいが、保冷庫の底部をそのまま結露受け部として利用することもできる。本実施の形態によれば、結露水の再利用により、加湿器4に対する給水の手間を減らすことができて便利である。
実施の形態3
図9は、本発明の実施の形態3に係る保冷庫1Aの概略正面図である。なお、図9において保冷庫1Aのドアの図示は省略している。本実施の形態の保冷庫1Aは、図1等に示した実施の形態1のものと比較して、ダクト13の高さ方向の中間位置に排出口13b,13cが設けられている点で相違し、その他の点で一致する。排出口13b,13cは、ダクト13の側面(管路外周面)に開口する。以下、排出口13b,13cを設けた効果について説明する。
図10は、実施の形態3の比較例に関し、図9の保冷庫1A内での、ダクト13の排出口13b,13cを無くした場合における霧噴出の模式図である。図11は、図9の保冷庫1A内での霧噴出の模式図である。図10のようにダクト13の先端開口13aのみを排出口とする場合、比重の大きい加湿空気が自然に下降することで庫内湿度の均一化が進むことになるが、保冷庫の容量が大きかったり瓶の貯蔵本数が増えたりすると、庫内湿度にムラが出やすくなる。一方、図11のようにダクト13に排出口13b,13cを設けると、排出口13b,13cから庫内中部及び庫内下部に直接的に加湿空気が供給されるため、庫内湿度の均一化に有利となる。
図12は、実施の形態3においてファン20を追加した保冷庫1A’の概略正面図である。ファン20は、庫内上部に設けられて下方への気流を発生させる。大容量の保冷庫では、空気循環用にファン20を備えることで、庫内湿度の均一化を更に促進することができる。
図13は、実施の形態3の比較例に関し、図12の保冷庫1A’での、ダクト13の排出口13b,13cを無くした場合における湿度の時間経過を示すグラフである。図14は、図12の保冷庫1A’における湿度の時間経過を示すグラフである。なお、図7に示した実施の形態1のグラフは容量70リットルの保冷庫で瓶の充填率を千鳥状に約50%として測定を行った結果であるが、図13及び図14のグラフは容量398リットルの保冷庫で瓶の充填率を各段とも概ね8割程度にして測定を行った結果である。また、目標湿度は75%、80%、85%と順に変化させて測定を行い、最後は加湿を停止して測定を行った。図13のグラフにおいて、図7のグラフと異なり、庫内下部の湿度が庫内上部及び庫内中部と比較して低くなっているのは、ファン20による空気循環の有無、保冷庫の容量の大小、ビンの充填率の高低等に起因する。図13に示すように、排出口13b,13cが無い場合は庫内上部と庫内下部の湿度差が8〜10%程度であったが、図14に示すように、排出口13b,13cがある場合は庫内上部と庫内下部の湿度差が概ね5%程度に収まった。なお、図13及び図14に示す結果は、空気循環用のファン20を備える場合のものであるが、ファン20が無い場合であっても、ダクト13の排出口13b,13cを設けるほうが庫内湿度の均一性を高めることができる。
本実施の形態によれば、高さ方向の位置が相互に異なる複数の排出口をダクト13が有するため、ダクト13の排出口が先端開口13aのみの場合と比較して、庫内上部から下部にかけて湿度のムラを更に低減することが可能となる。特に保冷庫が大型の場合は加湿空気の自然降下だけでは庫内での湿度のバラツキが大きくなりやすいが、本実施の形態では大型の保冷庫においても、また瓶の充填率が高い場合であっても、庫内上部から下部にかけての湿度のムラを好適に低減することができる。なお、ダクト13の排出口は、先端開口13aを含めて2つ以上あればよく、例えば各段に、あるいは任意の段数おきに排出口が設けられてもよい。
実施の形態4
図15は、本発明の実施の形態4に係る保冷庫1Bの概略正面図である。なお、図15において保冷庫1Bのドアの図示は省略している。本実施の形態の保冷庫1Bは、図9に示した実施の形態3のものと比較して、ファン16及びダクト17を備える点で相違し、その他の点で一致する。図16は、図15の保冷庫1B内での霧噴出及び気流発生の模式図である。
ダクト17は加湿器4とは非接続で庫内下部から庫内上部に延びる。ファン16は、例えば多翼ファン(シロッコファン)であって、ダクト17内に上方への気流を発生させる(ダクト17の下方から上方に向けて空気を押し出す)。ファン6が加湿空気を上方に送り出す霧用ファンであるのに対し、ファン16は庫内の空気循環を促す循環用ファンである。ダクト17には、高さ方向の位置が相互に異なる排出口17a,17b,17cが設けられる。排出口17a,17b,17cは、ダクト17の側面(管路外周面)に開口する。排出口17a,17b,17cは、ダクト13の先端開口13a、排出口13b,13cとそれぞれ同じ段に、好ましくはそれぞれ同じ高さに設けられる。
本実施の形態によれば、ファン16によりダクト17の排出口17a,17b,17cから空気を押し出して循環させるため、ダクト13の先端開口13a、排出口13b,13cから押し出された霧の拡散を好適に促進でき、庫内の湿度のムラを更に低減することが可能となる。また、湿度の高い空気は庫内下部に集まりやすいので、庫内下部の空気を庫内中部及び庫内上部に送り出すことで、湿度均一化の効果が一層高められる。なお、加湿器4に設けられたファン6により空気循環を図ろうとすると、気流が加湿器4内を通る関係で加湿器4を運転していなくても、加湿器4内の水の水面から気化が発生し、若干湿度が上がるが、本実施の形態ではそうした懸念もない。
実施の形態5
図17は、本発明の実施の形態5に係る保冷庫内での霧噴出及び気流発生の模式図である。本実施の形態の保冷庫は、図9に示した実施の形態3のものと比較して、ファン16、霧用逆止弁付きダクト18、及び循環用逆止弁付きダクト19を備え、ダクト13の先端開口13aが無くなり排出口13dが追加された点で相違し、その他の点で一致する。霧用逆止弁付きダクト18の一端は、加湿器4に接続される。循環用逆止弁付きダクト19の一端は、ファン16に接続される。霧用逆止弁付きダクト18及び循環用逆止弁付きダクト19の他端は、ダクト13に接続される(ダクト13内に開口する)。ファン16は、加湿器4内を通らない経路でダクト13内に庫内上部への気流を発生させる。図18(A),(B)に示すように、霧用逆止弁付きダクト18は、内部(管路途中)に逆止弁18aを有し、加湿器4内からダクト13に向かう気流を通す一方、ダクト13から加湿器4内に向かう気流は止める(遮断する)。循環用逆止弁付きダクト19は、霧用逆止弁付きダクト18と同構成でよく、ファン16からダクト13に向かう気流を通す一方、ダクト13からファン16に向かう気流は止める(遮断する)。
本実施の形態によれば、ファン16によりダクト13の排出口13b,13c,13dから空気を押し出して循環させるため、排出口13b,13c,13dから押し出された霧の拡散を好適に促進でき、庫内の湿度のムラを更に低減することが可能となる。また、湿度の高い空気は庫内下部に集まりやすいので、庫内下部の空気を庫内中部及び庫内上部に送り出すことで、湿度均一化の効果が一層高められる。なお、加湿器4に設けられたファン6により空気循環を図ろうとすると、気流が加湿器4内を通る関係で加湿器4を運転していなくても、加湿器4内の水の水面から気化が発生し、若干湿度が上がるが、本実施の形態ではそうした懸念もない。また、排出口13b,13c,13dを有するダクト13を加湿器4及びファン16(霧用及び空気循環用)で兼用するため、省スペース化に有利である。ここで、霧用逆止弁付きダクト18及び循環用逆止弁付きダクト19により逆流を防止しているため、加湿器4の発生した霧がファン16側から流出したり、ファン16の発生した気流が加湿器4内を通って庫内下部に流出したりする不都合を防止できる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
貯留した水を霧化する機能を有する部分である加湿器本体(加湿器4)とダクト13とは別体であっても一体であってもよい。ダクト13は、図19に示すように保冷庫の側壁内部に設けられてもよい。この場合、庫内にダクト13のスペースが不要なため、スペース効率が高い。また、ダクト13は、図20に示すように、断面三角形で庫内角部に設けられてもよい。
1 保冷庫、2 棚、3 ドア、4 加湿器、5 湿度センサ、6 ファン(霧用ファン)、7 冷却装置、8 上部湿度センサ、9 中部湿度センサ、10 下部湿度センサ、11 庫外湿度センサ、12 瓶、13 ダクト、13a 先端開口(排出口)、13b,13c 排出口、14 結露受け皿、15 圧電素子、16 ファン(循環用ファン)、17 ダクト、17a,17b,17c 排出口、18 霧用逆止弁付きダクト、18a 逆止弁、19 循環用逆止弁付きダクト、20 ファン(循環用ファン)

Claims (9)

  1. 本体が庫内下部又は中部に設けられた加湿器と、前記加湿器により加湿された気体を庫内上部に導く第1のダクトと、前記第1のダクト内に庫内上部への気流を発生させる第1のファンと、庫内上部に設けられた湿度センサとを備え、前記湿度センサが検出した庫内湿度を基に前記加湿器の動作を制御する、保冷庫。
  2. 前記加湿器の本体が庫内下部に設けられている請求項1に記載の保冷庫。
  3. 庫内に複数段の棚を備え、前記第1のダクトの少なくとも1つの排出口が最上段の棚より上方に位置する、請求項1又は2に記載の保冷庫。
  4. 前記第1のダクトは、高さ方向の位置が相互に異なる複数の排出口を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の保冷庫。
  5. 前記加湿器とは非接続で上下方向に延びる第2のダクトと、前記第2のダクト内に上方への気流を発生させる第2のファンとを備え、前記第2のダクトは、高さ方向の位置が相互に異なる複数の排出口を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の保冷庫。
  6. 前記加湿器内の空間を通らない経路で前記第1のダクト内に庫内上部への気流を発生させる第2のファンを備える請求項1から4のいずれか一項に記載の保冷庫。
  7. 前記第1のダクト内から前記加湿器内の空間に向かう気流を止める第1の逆止弁と、前記第1のダクト内から前記第2のファン側に向かう気流を止める第2の逆止弁とを備える、請求項6に記載の保冷庫。
  8. 庫内での結露により生じた水を受ける結露受け部を備え、前記結露受け部に貯まった水を前記加湿器での加湿に利用する、請求項1から7のいずれか一項に記載の保冷庫。
  9. 前記加湿器が超音波式加湿器である請求項1から8のいずれか一項に記載の保冷庫。
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